JP2016167751A - 通信制御システム、通信制御方法、及び、通信制御プログラム - Google Patents

通信制御システム、通信制御方法、及び、通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ルータ装置を無線回線を介して所定のネットワークに接続するシステムにおいて、ルータ装置と所定のネットワークとの間の通信に必要な帯域を確保する。【解決手段】本願発明の通信制御システム3は、通信ネットワーク36に無線回線によって接続可能な複数の無線通信端末装置と、ルータ装置33とこれら複数の無線通信端末装置とに接続されたメディアアダプタ装置30と、を備え、メディアアダプタ装置30は、ルータ装置33が通信ネットワークに接続されている第1の無線通信端末装置を介して行う通信の状態を監視し、通信状態が所定の条件を満たす場合に、通信ネットワークと未接続の状態にある少なくともいずれかの第2の無線通信端末装置を通信ネットワークに接続することによって、ルータ装置33が、第1の無線通信端末装置に加えて通信ネットワークに接続された第2の無線通信端末装置を介して通信可能な通信経路を構築する。【選択図】 図9

Description

本願発明は、ルータ装置を無線通信端末装置に接続する通信メディアアダプタ装置を備え、そのルータ装置を無線回線によって所定の通信ネットワークに通信可能に接続する通信制御システム等に関する。
LAN(Local Area Network)を無線回線を介してインターネット等の通信ネットワーク(以降「ネットワーク」と称する)に接続するネットワークシステムでは、LANに接続されたルータ装置と、ネットワークに接続された無線通信端末装置とが、通信メディアアダプタ装置(以降「メディアアダプタ装置」と称する)によって通信可能に接続される。このメディアアダプタ装置は、通信メディアをLANから無線、あるいは、無線からLANに変換する機能を備えている。このようなネットワークシステムを、通信に関する問題が発生しないように効率よく制御する技術が期待されている。
このような技術の一例として、特許文献1には、メディアアダプタ装置および無線回線事業者網を介して、ルータ装置が所定のネットワークに接続するアダプタ通信のトラフィック制御の内容を容易に変更できる通信システムが開示されている。この通信システムでは、ルータ装置は、メディアアダプタ装置及び無線回線事業者網を介して、所定のネットワークと接続するアダプタ通信を行う。無線通信端末装置は、ルータ装置及びメディアアダプタ装置の各々に設定された当該アダプタ通信に関するパラメータの値を、無線回線事業者網との間の通信状態に基づいて変更する。
また、特許文献2には、ルータ装置がメディアアダプタ装置と自動接続可能であり、メディアアダプタ装置が有するバッファがデータを保持しきれない状態が生じることを軽減する機能を備えたシステムが開示されている。このシステムでは、メディアアダプタ装置は、ルータ装置がメディアアダプタ装置を経由して他のネットワークに接続する際にメディアアダプタ装置からルータ装置に通知されるパケットのオプション部分に、自動接続情報を付加する。ルータ装置は、この自動接続情報を基にメディアアダプタ装置のバッファ制御のための接続を確立する。メディアアダプタ装置は、メディアアダプタ装置と他のネットワークとの間の伝送速度をバッファ制御のための接続を用いてルータ装置に通知する。そして、ルータ装置は、通知された伝送速度に基づいて、ルータ装置とメディアアダプタ装置との間の通信速度を決定する。
また、特許文献3には、複数のIPsec(Security Architecture for Internet Protocol)セッションを処理する通信装置が開示されている。この通信装置は、同一のIPsecゲートウェイ装置に対して同時に複数のIPsecセッションを確立する。そして、この通信装置は、鍵の更新(Rekey)が生じた場合でも、複数のIPsecセッションによる通信を継続させる。
特開2014-175691号公報 特開2012-090148号公報 特開2008-092108号公報
例えば有線LANを無線回線によってインターネットに接続したネットワークシステムでは、一般的に、有線LANの通信帯域(以降「帯域」と称する)と比較して無線回線の帯域は狭い。また、無線回線事業者が提供する通信サービスでは、一般に1ヶ月あたりの最大通信量が設定され、通信量の実績がこの最大通信量を超えた場合、通信可能な帯域が月末まで大幅に狭められることが多い。これにより、LANの帯域と無線回線の帯域との差は、さらに拡大する。このような通信環境において、LANに接続された情報処理端末装置が、無線回線を介してインターネットに接続する場合、無線回線の帯域がボトルネックとなることにより、その情報処理端末装置の処理性能が大きく低下する問題がある。特許文献1乃至3に記載された技術では、この問題を解決することは困難である。
本願発明の主たる目的は、この問題を解決した、通信制御システム等を提供することである。
本願発明の一態様に係る通信制御システムは、通信ネットワークに無線回線によって接続可能な複数の無線通信端末装置と、ルータ装置と前記複数の無線通信端末装置とに接続されたメディアアダプタ装置と、を備え、前記メディアアダプタ装置は、前記ルータ装置が前記通信ネットワークに接続されている第一の前記無線通信端末装置を介して行う通信の状態を監視し、その通信の状態が第一の条件を満たす場合に、前記通信ネットワークと未接続の状態にある少なくともいずれかの第二の前記無線通信端末装置を前記通信ネットワークに接続することによって、前記ルータ装置が、前記第一の無線通信端末装置に加えて前記通信ネットワークに接続された前記第二の無線通信端末装置を介して通信可能な通信経路を構築する。
上記目的を達成する他の見地において、本願発明の一態様に係る通信制御方法は、通信ネットワークに無線回線によって接続可能な複数の無線通信端末装置と、ルータ装置と前記複数の無線通信端末装置とに接続されたメディアアダプタ装置と、を備えるシステムにおいて、前記メディアアダプタ装置によって、前記ルータ装置が前記通信ネットワークに接続されている第一の前記無線通信端末装置を介して行う通信の状態を監視し、その通信の状態が所定の条件を満たす場合に、前記通信ネットワークと未接続の状態にある少なくともいずれかの第二の前記無線通信端末装置を前記通信ネットワークに接続することによって、前記ルータ装置が、前記第一の無線通信端末装置に加えて前記通信ネットワークに接続された前記第二の無線通信端末装置を介して通信可能な通信経路を構築する。
また、上記目的を達成する更なる見地において、本願発明の一態様に係る通信制御プログラムは、ルータ装置と、通信ネットワークに無線回線によって接続可能な複数の無線通信端末装置とに接続されたメディアアダプタ装置に、前記ルータ装置が前記通信ネットワークに接続されている第一の前記無線通信端末装置を介して行う通信の状態を監視し、その通信の状態が所定の条件を満たす場合に、前記通信ネットワークと未接続の状態にある少なくともいずれかの第二の前記無線通信端末装置を前記通信ネットワークに接続することによって、前記ルータ装置が、前記第一の無線通信端末装置に加えて前記通信ネットワークに接続された前記第二の無線通信端末装置を介して通信可能な通信経路を構築する処理を実行させる。
更に、本発明は、係る通信制御プログラム(コンピュータプログラム)が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記憶媒体によっても実現可能である。
本願発明は、ルータ装置を無線回線を介して所定のネットワークに接続するシステムにおいて、ルータ装置と所定のネットワークとの間の通信に必要な帯域を確保することを可能とする。
本願発明の第1の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態に係るメディアアダプタ装置が、https認証後にセンター側ルータ装置に送信するパケットデータの構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るセンター側ルータ装置が、メディアアダプタ装置に対して返信するパケットデータの構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るメディアアダプタ装置が、ESPデータをTCPカプセル化する際に、TCPヘッダとして付加する独自ヘッダ情報の構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係る通信制御システムが、帯域確保用の無線通信端末装置を介した通信経路を構築する動作を示すフローチャート(1/2)である。 本願発明の第1の実施形態に係る通信制御システムが、帯域確保用の無線通信端末装置を介した通信経路を構築する動作を示すフローチャート(2/2)である。 本願発明の第1の実施形態に係るメディアアダプタ装置が、通信状態に応じて無線回線の帯域を拡大あるいは縮小する動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態に係るセンター側ルータ装置が、ルータ装置に対してデータを送信する動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第2の実施形態に係る通信制御システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の各実施形態に係るメディアアダプタ装置を実行可能な情報処理装置の構成を示すブロック図である。
以下、本願発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る通信制御システム1の構成を概念的に示すブロック図である。本実施形態に係る通信制御システム1は、メディアアダプタ装置10、通常使用用の無線通信端末装置11、帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−n(nは1以上の整数)、ルータ装置13、及び、センター側ルータ装置14を備えている。
ルータ装置13は、例えば企業内LANに接続され、その企業内LANに接続されたサーバ装置あるいはクライアント端末装置と、インターネット16との間で送受信される通信データの転送を制御する。
センター側ルータ装置14は、インターネット16に接続された、例えばデータセンター等に設置されたルータ装置である。ルータ装置13及びセンター側ルータ装置14は、インターネット16を介して互いに通信する。
通常使用用の無線通信端末装置11は、無線回線事業者網15に無線回線によって接続可能な通信端末装置である。無線回線事業者網15は、インターネット16と接続されている。したがって、通常使用用の無線通信端末装置11が無線回線事業者網15に接続されることによって、ルータ装置13及びセンター側ルータ装置14は、互いに通信可能となる。通常使用用の無線通信端末装置11は、ルータ装置13及びセンター側ルータ装置14が互いに通信を行う際に、メディアアダプタ装置10によって、無線回線を介した通信経路として最初に構築される通信経路(以降、「メイン回線」と称する)において使用される通信端末装置である。
帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−nは、通常使用用の無線通信端末装置11と同様に、無線回線事業者網15に無線回線によって接続可能な通信端末装置である。帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−nは、ルータ装置13とセンター側ルータ装置14とがメイン回線を介して通信を行っているときに、無線回線の帯域を広げる場合に、メディアアダプタ装置10によって、無線回線を介した通信経路としてメイン回線に追加する通信経路(以降、「帯域確保回線」と称する)において使用される通信端末装置である。
メディアアダプタ装置10は、ルータ装置13と、例えばEthernet(登録商標)(1Giga bit、100Mega bit等) LANケーブルによって接続されている。メディアアダプタ装置10は、通常使用用の無線通信端末装置11、及び、帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−nと接続されている。
メディアアダプタ装置10は、ルータ装置13からPPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)による接続要求を受信した場合、通常使用用の無線通信端末装置11を、無線回線事業者網15が備えるアクセスポイント(不図示)に接続する。メディアアダプタ装置10は、無線回線事業者網15から、通常使用用の無線通信端末装置11が使用するIP(Internet Protocol)アドレスを取得する。メディアアダプタ装置10は、取得したIPアドレスを、ルータ装置13へ通知することによって、メイン回線を構築する。これにより、ルータ装置13は、メイン回線を介してインターネット16にアクセスすることが可能となる。
メディアアダプタ装置10は、ルータ装置13がセンター側ルータ装置14に対して、IPsec通信等の通信をメイン回線を使用して開始したのち、メイン回線の通信状態の監視を開始する。メディアアダプタ装置10は、例えば、センター側ルータ装置14宛てにpingコマンドを発行したのち、センター側ルータ装置14からの応答の状態(遅延時間及び無応答の発生頻度等)を監視する。
メディアアダプタ装置10は、この監視結果が閾値以上である場合、メイン回線の通信の帯域が不足した状態が発生していると判定する。尚、メディアアダプタ装置10が通信の帯域が不足した状態が発生していると判定する際の閾値を、以降、「接続閾値」と称する。メディアアダプタ装置10は、監視結果が接続閾値以上である場合、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を、無線回線事業者網15が備えるアクセスポイント(不図示)に接続する。帯域確保用の無線通信端末装置12−1が接続されるアクセスポイントは、通常使用用の無線通信端末装置11が接続されるアクセスポイントと同じでもよいし、あるいは、通常使用用の無線通信端末装置11のときとは異なるキャリア(通信サービス事業者)により提供される無線回線事業者網が備えるアクセスポイントでもよい。メディアアダプタ装置10は、無線回線事業者網15から、帯域確保用の無線通信端末装置12−1が使用するIPアドレスを取得する。これにより、メディアアダプタ装置10は、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介して、インターネット16へアクセスすることが可能となる。
メディアアダプタ装置10は、メイン回線を使用してhttps(Hypertext Transfer Protocol Secure)通信を使用してセンター側ルータ装置14と接続し、httpsの標準機能によりユーザ認証を受ける。メディアアダプタ装置10は、ユーザ認証を受けたのち、https通信によって、パケットデータ400をセンター側ルータ装置14へ送信する。パケットデータ400の構成例を図2に示す。
図2に例示する通り、パケットデータ400は、128ビット(16バイト)のデータである。パケットデータ400は、メディアアダプタ装置の公開キー401、メイン回線IPアドレス402、帯域確保hostname403、及び、帯域確保回線IPアドレス405を含んでいる。メディアアダプタ装置の公開キー401は、メディアアダプタ装置10が公開しているキー情報である。メイン回線IPアドレス402は、通常使用用の無線通信端末装置11が使用するIPアドレスである。帯域確保hostname403は、通常使用用の無線通信端末装置11が使用するインタフェース番号である。帯域確保回線IPアドレス405は、帯域確保用の無線通信端末装置12−1が使用するIPアドレスである。
メディアアダプタ装置10は、センター側ルータ装置14が、パケットデータ400に対して返信したパケットデータ410を受信する。パケットデータ410の構成例を図3に示す。
図3に例示する通り、パケットデータ410は、128ビット(16バイト)のデータである。パケットデータ410は、センター側ルータ装置14によって、パケットデータ400におけるメディアアダプタ装置の公開キー401が、センター側ルータ装置の公開キー411に更新されている。センター側ルータ装置の公開キー411は、センター側ルータ装置14が公開しているキー情報である。パケットデータ410は、センター側ルータ装置14によって、パケットデータ400に対して、ポート番号414が追加されている。ポート番号414は、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介して行われるTCP(Transmission Control Protocol)通信が宛先として使用するポート番号である。
メディアアダプタ装置10は、このように、センター側ルータ装置14との間で情報を送受信することによって、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介した帯域確保回線を構築する。
メディアアダプタ装置10は、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介した帯域確保回線を構築したのち、ルータ装置13からセンター側ルータ装置14に対するIPsec通信が含む制御系データを、メイン回線を介して送信し、IPsec通信が含む本体系データを、帯域確保回線を介して送信する。制御系データは、IPsec通信におけるRekeyを含むデータである。本体系データは、IPsec通信におけるESP(Encapsulating Security Payload)を含むデータである。
メディアアダプタ装置10は、IPsec通信データに含まれるESP等の本体系データに独自ヘッダ情報500を組み込み、ポート番号414宛てにカプセル化したTCPパケットデータを生成する。独自ヘッダ情報500の構成例を図4に示す。
図4に例示する通り、独自ヘッダ情報500は、32ビット(4バイト)の情報である。独自ヘッダ情報500は、生成キー501を含んでいる。生成キー501は、メディアアダプタ装置10がセンター側ルータ装置14から取得したセンター側ルータ装置の公開キー411を基に生成したキー情報である。メディアアダプタ装置10は、生成したTCPパケットデータを、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介した帯域確保回線を使用して、センター側ルータ装置14へ送信する。
メディアアダプタ装置10は、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介した帯域確保回線を使用した通信を開始したのち、この帯域確保回線を流れる通信データ量の監視を開始する。メディアアダプタ装置10は、この時点で、メイン回線、及び、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介した帯域確保回線の両方を監視する。メディアアダプタ装置10による監視結果が、メイン回線及び当該帯域確保回線の少なくともいずれかについて、接続閾値以上である場合、メディアアダプタ装置10は、メイン回線に当該帯域確保回線を加えた帯域が不足した状態が発生していると判定する。この場合、メディアアダプタ装置10は、帯域確保用の無線通信端末装置12−1のときと同様の手順により、帯域確保用の無線通信端末装置12−2を介した帯域確保回線を構築する。
メディアアダプタ装置10は、帯域確保用の無線通信端末装置12−2を介した帯域確保回線を構築したのち、当該帯域確保回線を使用した通信を開始する。メディアアダプタ装置10は、当該帯域確保回線を流れる通信データ量の監視を開始する。メディアアダプタ装置10は、監視結果が、メイン回線及び帯域確保用の無線通信端末装置12−1及び12−2を使用した帯域確保回線の少なくともいずれかについて、接続閾値以上である場合、帯域確保用の無線通信端末装置12−3を介した帯域確保回線を構築し、帯域確保用の無線通信端末装置12−2のときと同様の処理を行う。すなわち、メディアアダプタ装置10は、通信の帯域不足が解消されるまで、帯域確保用の無線通信端末装置12−i(iは1乃至nのいずれかの整数)を介した帯域確保回線を順次構築する。
メディアアダプタ装置10は、メイン回線と、少なくとも1つ以上の帯域確保回線とを使用した通信を行っている状態において、これらの回線のいずれかについて、監視結果が切断閾値以下である場合、帯域確保回線のいずれかを使用した通信を終了し、当該帯域確保回線を切断する。ここで、切断閾値とは、メディアアダプタ装置10が、通信の帯域に余裕が生じた結果として、いずれかの帯域確保回線を切断してもよいと判定する際の閾値である。
センター側ルータ装置14は、メディアアダプタ装置10が、帯域確保用の無線通信端末装置12−iを介した帯域確保回線を構築する際に、上述したとおり、メディアアダプタ装置10と、パケットデータ400及び410を送受信する。
センター側ルータ装置14は、メディアアダプタ装置10から受信したカプセル化されたTCPパケットデータについて、ポート番号414と生成キー501とを確認することによって、カプセルを解除し、IPsec通信における本体系データを抽出する。センター側ルータ装置14は、メイン回線を介して受信した制御系データと、帯域確保回線を介して受信した本体系データとについて、IPsec通信データの受信処理を行う。
センター側ルータ装置14は、いずれかの帯域確保回線が構築されている状態において、ルータ装置13に対してデータを送信する場合、メイン回線と、構築済みである帯域確保回線を介してデータを送信する。その場合、センター側ルータ装置14は、メイン回線及び帯域確保回線のそれぞれを介して、単位時間に受信するパケットデータ量を測定する。センター側ルータ装置14は、この測定値に応じた比率に基づいて、ルータ装置13へ送信するパケットデータを、メイン回線及び帯域確保回線のそれぞれに振り分けて、データを送信する。例えば、センター側ルータ装置14が、メイン回線と、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介した帯域確保回線とを介して単位時間に受信するパケットデータ量の比率が3:2である場合を考える。この場合、センター側ルータ装置14は、ルータ装置13へ送信するパケットデータを、メイン回線及び帯域確保回線に、3:2の比率で振り分けて送信する。
センター側ルータ装置14は、ルータ装置13に対して、メイン回線及び帯域確保回線を介してTCP通信を行う場合、メディアアダプタ装置10から入手したメディアアダプタ装置の公開キー401をもとに生成したキー情報を使用して送信する。
次に図5A及び図5Bのフローチャートを参照して、本実施形態に係る通信制御システム1が帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介した通信経路を構築する動作(処理)について詳細に説明する。尚、通信制御システム1が帯域確保用の無線通信端末装置12−2乃至nのいずれかを介した通信経路を構築する動作も同様である。
ルータ装置13は、通常使用用の無線通信端末装置11を介した通信経路(メイン回線)を使用した、センター側ルータ装置14に対するIPsec通信を開始する(ステップS101)。メディアアダプタ装置10は、ping命令を発行し、監視用パケットデータについて、メイン回線の通信状態を監視する(ステップS102)。通信状態が所定の条件を満たさない場合(ステップS103でNo)、処理はステップS102へ戻る。通信状態が所定の条件を満たす場合(ステップS103でYes)、メディアアダプタ装置10は、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介して、無線回線事業者網15へ接続要求を行う(ステップS104)。
メディアアダプタ装置10は、無線回線事業者網15から、帯域確保用の無線通信端末装置12−1のIPアドレスを入手する(ステップS105)。メディアアダプタ装置10は、メイン回線を使用して、センター側ルータ装置14に対してパケットデータ400を送信する(ステップS106)。センター側ルータ装置14は、メイン回線を使用して、メディアアダプタ装置10に対してパケットデータ410を返信する(ステップS107)。メディアアダプタ装置10は、帯域確保用の無線通信端末装置12−1を介した通信経路(帯域確保回線)を構築する(ステップS108)。
メディアアダプタ装置10は、IPsec通信データに含まれる本体系データに独自ヘッダ情報500を組み込み、ポート番号414宛てにカプセル化したTCPパケットデータを生成する(ステップS109)。メディアアダプタ装置10は、生成したTCPパケットデータを、帯域確保用の無線通信端末装置12−1のIPアドレスを送信元として、帯域確保回線を使用して、センター側ルータ装置14に送信する(ステップS110)。
メディアアダプタ装置10は、IPsec通信データに含まれる制御系データを、メイン回線を使用して、センター側ルータ装置14に送信する(ステップS111)。センター側ルータ装置14は、受信したTCPパケットデータについて、ポート番号414と生成キー501を確認し、カプセルを解除する(ステップS112)。センター側ルータ装置14は、本体系データと、受信した制御系データについて、IPsec通信データの受信処理を行い(ステップS113)、全体の処理は終了する。
次に図6のフローチャートを参照して、本実施形態に係るメディアアダプタ装置10が通信状態に応じて無線回線の帯域を拡大あるいは縮小する動作(処理)について詳細に説明する。
メディアアダプタ装置10は、メイン回線を使用してセンター側ルータ装置14宛てにpingコマンドを発行し、応答の遅延及び無応答の監視(監視1)を開始する(ステップS201)。監視1の結果が接続閾値以上でない場合(ステップS202でNo)、処理はS201へ戻る。監視1の結果が接続閾値以上である場合(ステップS202でYes)、メディアアダプタ装置10は、変数i(iは1乃至nのいずれかの整数)に1を設定する(ステップS203)。メディアアダプタ装置10は、帯域確保用の無線通信端末装置12−iを介した帯域確保回線(帯域確保回線i)を構築する(ステップS204)。
メディアアダプタ装置10は、帯域確保回線iを流れる、通信データ量の監視(監視2)を開始する(ステップS205)。監視1及び監視2の少なくともいずれかの結果が接続閾値以上である場合(ステップS206でYes)、メディアアダプタ装置10は、変数iにi+1を設定し(ステップS207)、処理はS204へ戻る。監視1及び監視2の結果が共に接続閾値未満である場合(ステップS206でNo)、処理はステップS208へ進む。
監視1及び監視2の結果が共に切断閾値より大きい場合(ステップS208でNo)、処理はステップS206へ戻る。監視1及び監視2の少なくともいずれかの結果が切断閾値以下である場合(ステップS208でYes)、メディアアダプタ装置10は、帯域確保回線iを使用した通信を終了し、帯域確保回線iを切断する(ステップS209)。変数iの値が1である場合(ステップS210でYes)、処理はステップS202へ戻る。変数iの値が1でない場合(ステップS210でNo)、メディアアダプタ装置10は、変数iにi−1を設定し(ステップS211)、処理はステップS202へ戻る。
次に図7のフローチャートを参照して、本実施形態に係るセンター側ルータ装置14がルータ装置13に対してデータを送信する動作(処理)について詳細に説明する。
センター側ルータ装置14は、帯域確保回線1乃至iが構築されているか否か確認する(ステップS301)。帯域確保回線1乃至iが構築されていない場合(ステップS302でNo)、センター側ルータ装置14は、メイン回線を介してルータ装置13にデータを送信する(ステップS303)。
帯域確保回線1乃至iが構築されている場合(ステップS302でYes)、センター側ルータ装置14は、メイン回線及び帯域確保回線1乃至iのそれぞれを介して、単位時間に受信するパケットデータ量を測定する(ステップS304)。センター側ルータ装置14は、測定値に応じた比率に基づいて、ルータ装置13へ送信するパケットデータを、メイン回線及び帯域確保回線1乃至iのそれぞれに振り分けて、データを送信し(ステップS305)、全体の処理は終了する。
本実施形態に係る通信制御システム1は、ルータ装置を無線回線を介して所定のネットワークに接続する際に、ルータ装置と所定のネットワークとの間の通信に必要な帯域を確保することができる。その理由は、ルータ装置13に接続されたメディアアダプタ装置10が、通常使用用の無線通信端末装置11を介した通信経路(メイン回線)の通信状態を監視して、メイン回線の通信状態が所定の条件を満たす場合は、帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−nの少なくともいずれかを介した通信経路(帯域確保回線)を構築するからである。
例えば有線LANを無線回線によってインターネットに接続したネットワークシステムでは、一般的に、有線LANの帯域と比較して無線回線の帯域は狭い。このような通信環境において、LANに接続された情報処理端末装置が、無線回線を介してインターネットに接続する場合、無線回線の帯域がボトルネックとなることにより、その情報処理端末装置の処理性能が大きく低下する問題がある。
これに対して本実施形態に係る通信制御システム1は、ルータ装置13を無線回線事業者網15を介してインターネット16に接続する装置として、通常使用用の無線通信端末装置11に加えて、帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−nを備えている。メディアアダプタ装置10は、通常使用用の無線通信端末装置11を介したメイン回線を構築したのち、メイン回線の通信状態を監視する。そして、メディアアダプタ装置10は、監視結果に基づき、ルータ装置13がインターネット16と送受信するデータ量と比較して、メイン回線の帯域が不足していると判定した場合、帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−nの少なくともいずれかを介した帯域確保回線を構築する。これにより、ルータ装置13は、メイン回線に帯域確保回線を加えた帯域でインターネット16にアクセスすることができる。したがって、本実施形態に係る通信制御システム1は、無線回線の帯域がボトルネックとなることを回避できる。
また、本実施形態に係るメディアアダプタ装置10は、ルータ装置13がメイン回線及び帯域確保回線を使用して行う通信の状態を監視し、その監視結果に応じて、リアルタイムに帯域確保回線をさらに追加して構築したり、あるいは、使用中である帯域確保回線を切断したりする。すなわち、メディアアダプタ装置10は、無線回線の帯域を柔軟に設定できる。これにより、本実施形態に係る通信制御システム1は、無線回線の帯域を必要以上に広げることを回避し、無線回線の帯域を、性能及びコストをふまえた最適な値に設定することができる。
また、本実施形態に係るメディアアダプタ装置10は、例えばIPsec通信が行われる場合に、IPsec通信データに含まれるRekey等の制御系データをメイン回線に入力し、ESP等の本体系データを帯域確保回線に入力する。すなわち、メディアアダプタ装置10は、メイン回線に制御系データのみが流れるようにするので、制御系データが流れる通信経路に関して帯域が不足する状態が発生することを回避できる。これにより、本実施形態に係る通信制御システム1は、IPsec通信を安定して行うことができる。
また、本実施形態に係る通信制御システム1では、メディアアダプタ装置10は、帯域確保用の無線通信端末装置12−iをインターネット16に接続する際に、通常使用用の無線通信端末装置11及び帯域確保用の無線通信端末装置12−iが使用するIPアドレス、及び、メディアアダプタ装置の公開キー401を、センター側ルータ装置14に送信する。そして、センター側ルータ装置14は、センター側ルータ装置の公開キー411、及び、帯域確保用の無線通信端末装置12−iを介した通信が使用するポート番号を、メディアアダプタ装置10に送信することによって、帯域確保用の無線通信端末装置12−iを認証する。これにより、本実施形態に係る通信制御システム1は、通信の安全性を向上することができる。
また、本実施形態に係る通信制御システム1では、メディアアダプタ装置10は、ルータ装置13がIPsec通信を行う場合に、IPsec通信データから抽出した本体系データに、センター側ルータ装置の公開キー411を基に生成した生成キーを組み込んだTCPパケットデータを生成する。メディアアダプタ装置10は、当該TCPパケットデータを、帯域確保用の無線通信端末装置12−iを介して、センター側ルータ装置14に送信する。センター側ルータ装置14がメイン回線を介して受信した当該TCPパケットデータに関する制御系データは、帯域確保回線を介して受信したTCPパケットデータに含まれる生成キーに基づいて、本体系データと関連付けられる。センター側ルータ装置14は、制御系データと本体系データとを基に、IPsec通信データの受信処理を行う。この場合、IPSec通信は1つのコネクションとして処理されるので、ルータ装置13は、IPsec通信を複数のコネクションに分割する機能を備える必要はない。すなわち、本実施形態に係る通信制御システム1は、簡易な機能を備えたルータ装置13が行うIPsec通信を、1つのコネクションを維持した状態でメイン回線及び帯域確保回線に分けて処理できるので、システムのコストを低減することができる。
また、センター側ルータ装置14は、受信したデータに対する返信を行う場合、一般的に、受信したデータ量に応じた量のデータを送信する。そして、センター側ルータ装置14は、送受信するデータを、回線ごとに設けられたバッファに蓄えたのち、送受信する。したがって、センター側ルータ装置14は、回線ごとに、受信したデータ量に応じた量のデータを送信しないと、その回線に関して自装置が使用しているバッファが、データを受け付けられなくなり、所謂オーバーフローを起こす虞がある。本実施形態に係る通信制御システム1では、センター側ルータ装置14は、所定の時間内にメイン回線を介して受信したデータのデータ量と、個々の帯域確保回線介して受信したデータのデータ量との比率を算出する。センター側ルータ装置14は、ルータ装置13に送信するデータを、当該比率に基づいて、メイン回線及び個々の帯域確保回線に振り分ける。これにより、本実施形態に係る通信制御システム1は、回線ごとに、受信したデータ量に応じた量のデータを送信するので、いずれかの回線において通信のボトルネックが発生することを回避することができる。
さらに、本実施形態に係る通信制御システム1では、通常使用用の無線通信端末装置11及び帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−nは、それぞれ、異なるキャリアにより提供される無線回線事業者網が備えるアクセスポイントを介して、インターネット16に接続してもよい。これにより、本実施形態に係る通信制御システム1は、例えばいずれかのキャリアより提供される無線回線事業者網に障害が発生した場合に、別のキャリアにより提供される無線回線事業者網を介して、無線通信端末装置をインターネット16に接続できるので、システムの可用性を高めることができる。
また、本実施形態に係る通信制御システム1では、キャリアが新しい無線通信サービスの提供を開始した場合は、無線通信端末装置を交換することによって、あるいは、メディアアダプタ装置を動かすソフトウェアを更新することによって、その新しい無線通信サービスに、柔軟に対応することができる。
<第1の実施形態の変形例>
図8は、第1の実施形態の変形例に係る通信制御システム2の構成を概念的に示すブロック図である。以下の説明では、第1の実施形態と同様に動作する構成については、第1の実施形態と同じ番号を付与することにより、説明を省略する。
本実施形態の変形例に係る通信制御システム2は、メディアアダプタ装置20、通常使用用の無線通信端末装置11、帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−n、ルータ装置23、及び、センター側ルータ装置14を備えている。
ルータ装置23は、有線回線によって、有線回線事業者網25を介してインターネット16と接続している。ルータ装置23は、当該有線回線に障害が発生した場合、障害が発生したことをメディアアダプタ装置20に通知する。
メディアアダプタ装置20は、ルータ装置23から、有線回線に障害が発生したことを通知された場合、当該有線回線を代替する通信経路として、帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−nの少なくともいずれかを介した帯域確保回線を構築する。メディアアダプタ装置20が帯域確保回線を構築する手順は、第1の実施形態と同様である。
ルータ装置23は、メディアアダプタ装置20によって構築された帯域確保回線を使用することにより、インターネット16へのアクセスを継続する。
本実施形態に係る通信制御システム2は、ルータ装置を有線回線を介して所定のネットワークに接続しているときに当該有線回線に障害が発生した場合であっても、ルータ装置が所定のネットワークに継続してアクセスできるようにすることができる。その理由は、ルータ装置23に接続されたメディアアダプタ装置20が、ルータ装置23から当該有線回線に障害が発生したことを通知された場合は、当該有線回線を代替する通信経路として、帯域確保用の無線通信端末装置12−1乃至12−nの少なくともいずれかを介した帯域確保回線を構築するからである。
有線回線の帯域は、一般的に、無線回線の帯域と比較して非常に広い。したがって、ルータ装置23からインターネット16へのアクセスが、有線回線経由から無線回線経由に切り替わったときに、通信の帯域が急激に低下する虞がある。本実施形態に係る通信制御システム2は、このような帯域の急激な低下を回避するために、当該有線回線を代替する通信経路として、最初から、複数の帯域確保用の無線通信端末装置を介した帯域確保回線を構築するようにしてもよい。
<第2の実施形態>
図9は、第2の実施形態に係る通信制御システム3の構成を概念的に示すブロック図である。
本実施形態に係る通信制御システム3は、メディアアダプタ装置30、第1の無線端末通信装置31、及び、第2の無線端末通信装置32−1乃至32−nを備えている。
第1の無線端末通信装置31、及び、第2の無線端末通信装置32−1乃至32−nは、通信ネットワーク36に無線回線によって接続可能な装置である。
メディアアダプタ装置30は、ルータ装置33、第1の無線端末通信装置31、及び、第2の無線端末通信装置32−1乃至32−nに接続されている。
メディアアダプタ装置30は、ルータ装置33が通信ネットワーク36に接続されている第1の無線通信端末装置31を介して行う通信の状態を監視する。メディアアダプタ装置30は、その通信の状態が所定の条件を満たす場合に、通信ネットワーク36と未接続の状態にある第2の前記無線通信端末装置32−1乃至32−nの少なくともいずれかを通信ネットワーク36に接続する。これにより、メディアアダプタ装置30は、ルータ装置33が第1の無線通信端末装置31に加えて、通信ネットワーク36に接続された第2の無線通信端末装置32−1乃至32−nの少なくともいずれかを介して通信可能な通信経路を構築する。
本実施形態に係る通信制御システム3は、ルータ装置を無線回線を介して所定のネットワークに接続する際に、ルータ装置と所定のネットワークとの間の通信に必要な帯域を確保することができる。その理由は、ルータ装置33に接続されたメディアアダプタ装置30が、通常使用用の無線通信端末装置31を介したメイン回線の通信状態を監視して、メイン回線の通信状態が所定の条件を満たす場合は、帯域確保用の無線通信端末装置32−1乃至32−nの少なくともいずれかを介した帯域確保回線を構築するからである。
<ハードウェア構成例>
上述した各実施形態において図1、図8、及び、図9に示したメディアアダプタ装置10、20、及び、30は、専用のHW(HawdWare)(電子回路)によって実現することができる。また、メディアアダプタ装置10、20、及び、30は、汎用のHWにソフトウェアプログラムを実行させることによっても実現可能である。この場合のハードウェア環境の一例を、図10を参照して説明する。
図10は、本発明の各実施形態に係るメディアアダプタ装置10、20、及び、30を実行可能な情報処理装置900(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図10は、図1に示したメディアアダプタ装置10、図8に示したメディアアダプタ装置20、及び、図9に示したメディアアダプタ装置30を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
図10に示した情報処理装置900は、構成要素として下記を備えている。
・CPU(Central_Processing_Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク(記憶装置)904、
・外部装置との通信インタフェース905、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・入出力インタフェース909、
情報処理装置900は、これらの構成がバス906(通信線)を介して接続された一般的なコンピュータである。
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、図10に示した情報処理装置900に対して、次の機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給する。その機能とは、その実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1、図8、及び、図9)における、メディアアダプタ装置10、20、及び、30、或いはフローチャート(図5A及び5B、図6、及び、図7)の機能である。本発明は、その後、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性のメモリ(RAM903)またはハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。その手順としては、例えば、CD−ROM等の各種記録媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等がある。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記録媒体907によって構成されると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
1 通信制御システム
10 メディアアダプタ装置
11 通常使用用の無線通信端末装置
12−1乃至12−n 帯域確保用の無線通信端末装置
13 ルータ装置
14 センター側ルータ装置
15 無線回線事業者網
16 インターネット
2 通信制御システム
20 メディアアダプタ装置
23 ルータ装置
25 有線回線事業者網
3 通信制御システム
30 メディアアダプタ装置
31 第1の無線通信端末装置
32−1乃至32−n 第2の無線通信端末装置
33 ルータ装置
36 通信ネットワーク
400 パケットデータ
401 メディアアダプタ装置の公開キー
402 メイン回線IPアドレス
403 帯域確保hostname
405 帯域確保回線IPアドレス
410 パケットデータ
411 センター側ルータ装置の公開キー
414 ポート番号
500 独自ヘッダ情報
900 情報処理装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 ハードディスク
905 通信インタフェース
906 バス
907 記録媒体
908 リーダライタ
909 入出力インタフェース

Claims (10)

  1. 通信ネットワークに無線回線によって接続可能な複数の無線通信端末装置と、
    ルータ装置と前記複数の無線通信端末装置とに接続されたメディアアダプタ装置と、
    を備え、
    前記メディアアダプタ装置は、前記ルータ装置が前記通信ネットワークに接続されている第一の前記無線通信端末装置を介して行う通信の状態を監視し、その通信の状態が第一の条件を満たす場合に、前記通信ネットワークと未接続の状態にある少なくともいずれかの第二の前記無線通信端末装置を前記通信ネットワークに接続することによって、前記ルータ装置が、前記第一の無線通信端末装置に加えて前記通信ネットワークに接続された前記第二の無線通信端末装置を介して通信可能な通信経路を構築する、
    通信制御システム。
  2. 前記メディアアダプタ装置は、前記ルータ装置が前記通信ネットワークに接続されている前記第一の無線通信端末装置及び1以上の前記第二の無線通信端末装置を介して行う通信の状態を監視し、その通信の状態が第二の条件を満たす場合に、少なくともいずれかの前記第二の無線通信端末装置を前記通信ネットワークから切断した通信経路を構築する、
    請求項1に記載の通信制御システム。
  3. 前記メディアアダプタ装置は、前記ルータ装置がIPsec通信を行う場合に、Rekeyを含む制御系データと、ESPパケットデータを含む本体系データと、含むIPsec通信データから、前記制御系データを抽出して前記第一の無線通信端末装置に入力すると共に、前記本体系データを抽出して前記第二の無線通信端末装置に入力する、
    請求項1または2に記載の通信制御システム。
  4. 前記ルータ装置の通信先であるセンター側ルータ装置をさらに備え、
    前記メディアアダプタ装置は、前記第二の無線通信端末装置を前記通信ネットワークに接続する際に、前記第一及び第二の無線通信端末装置が使用するIPアドレス、及び、前記メディアアダプタ装置の公開キー情報を前記センター側ルータ装置に送信し、
    前記センター側ルータ装置は、前記センター側ルータ装置の公開キー情報、及び、前記第二の無線通信端末装置を介した通信が使用するポート番号を、前記メディアアダプタ装置に送信することによって、前記第二の無線通信端末装置を認証する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の通信制御システム。
  5. 前記メディアアダプタ装置は、前記ルータ装置が前記センター側ルータ装置とIPsec通信を行う場合に、前記IPsec通信データから抽出した前記本体系データに、前記センター側ルータ装置の公開キー情報を基に生成した生成キー情報を組み込んだTCPパケットデータを生成したのち、当該TCPパケットデータを、前記第二の無線通信端末装置を介して、前記センター側ルータ装置に送信し、
    前記センター側ルータ装置は、前記メディアアダプタ装置から前記第二の無線通信端末装置を介して受信した前記TCPパケットデータに含まれる前記生成キー情報に基づいて、当該TCPパケットデータに含まれる前記本体系データと関連付けられる、前記第一の無線通信端末装置を介して受信した当該TCPパケットデータに関する前記制御系データと、前記本体系データと、を基に、前記IPsec通信データの受信処理を行う、
    請求項4に記載の通信制御システム。
  6. 前記センター側ルータ装置は、所定の時間内に前記第一の無線通信端末装置を介して受信したデータのデータ量と、個々の前記第二の無線通信端末装置を介して受信したデータのデータ量との比率を算出し、前記ルータ装置に送信するデータを、前記比率に基づいて、前記第一の無線通信端末装置及び1以上の前記第二の無線端末通信装置に振り分ける、
    請求項4または5に記載の通信制御システム。
  7. 前記複数の無線通信端末装置は、複数のアクセスポイントのいずれかを介して、前記通信ネットワークに接続可能である、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の通信制御システム。
  8. 前記メディアアダプタ装置は、前記通信ネットワークに有線回線を介して接続している前記ルータ装置から、前記有線回線に障害が発生したことを通知された場合、前記第二の無線通信端末装置を前記通信ネットワークに接続することによって、前記有線回線によって構築されていた通信経路を代替する通信経路を構築する、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の通信制御システム。
  9. 通信ネットワークに無線回線によって接続可能な複数の無線通信端末装置と、
    ルータ装置と前記複数の無線通信端末装置とに接続されたメディアアダプタ装置と、
    を備えるシステムにおいて、
    前記メディアアダプタ装置によって、前記ルータ装置が前記通信ネットワークに接続されている第一の前記無線通信端末装置を介して行う通信の状態を監視し、その通信の状態が所定の条件を満たす場合に、前記通信ネットワークと未接続の状態にある少なくともいずれかの第二の前記無線通信端末装置を前記通信ネットワークに接続することによって、前記ルータ装置が、前記第一の無線通信端末装置に加えて前記通信ネットワークに接続された前記第二の無線通信端末装置を介して通信可能な通信経路を構築する、
    通信制御方法。
  10. ルータ装置と、通信ネットワークに無線回線によって接続可能な複数の無線通信端末装置とに接続されたメディアアダプタ装置に、
    前記ルータ装置が前記通信ネットワークに接続されている第一の前記無線通信端末装置を介して行う通信の状態を監視し、その通信の状態が所定の条件を満たす場合に、前記通信ネットワークと未接続の状態にある少なくともいずれかの第二の前記無線通信端末装置を前記通信ネットワークに接続することによって、前記ルータ装置が、前記第一の無線通信端末装置に加えて前記通信ネットワークに接続された前記第二の無線通信端末装置を介して通信可能な通信経路を構築する処理
    を実行させる通信制御プログラム。
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