JP2016166491A - 浮遊物質捕捉装置 - Google Patents

浮遊物質捕捉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016166491A
JP2016166491A JP2015047069A JP2015047069A JP2016166491A JP 2016166491 A JP2016166491 A JP 2016166491A JP 2015047069 A JP2015047069 A JP 2015047069A JP 2015047069 A JP2015047069 A JP 2015047069A JP 2016166491 A JP2016166491 A JP 2016166491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
filter cloth
suspended matter
water channel
water level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015047069A
Other languages
English (en)
Inventor
栄 福永
Sakae Fukunaga
栄 福永
俊一朗 上野
Toshiichiro Ueno
俊一朗 上野
道則 成澤
Michinori Narisawa
道則 成澤
典之 岩本
Noriyuki Iwamoto
典之 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
IHI Kankyo Engineering Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
IHI Kankyo Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, IHI Kankyo Engineering Co Ltd filed Critical IHI Corp
Priority to JP2015047069A priority Critical patent/JP2016166491A/ja
Publication of JP2016166491A publication Critical patent/JP2016166491A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

【課題】水路を流れる汚染物等の浮遊物質を効率よく捕捉する。【解決手段】水とともに浮遊物質が流れる水路10に設置され、浮遊物質を捕捉する浮遊物質捕捉装置100は、第1の孔が複数形成され、可撓性を有する本体部372と、本体部372に設けられた開口374とを有し、開口374を通じて水および浮遊物質が本体部372内に導かれ、本体部372によって浮遊物質を捕捉する濾布370と、濾布370の本体部372の少なくとも一部を、水の流れ方向の下流側から囲繞し、第1の孔より大きい第2の孔が複数形成された支持部350とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、河川等の水路を流れる浮遊物質を捕捉する浮遊物質捕捉装置に関する。
近年、放射性セシウムによって、山林等、河川や農業用水路の水源となる箇所の土砂や有機浮遊物質(葉、樹皮、枝等)が汚染される事態が問題となっている。水源が汚染されると、汚染された土砂や有機浮遊物質(これらを纏めて以下「汚染物」と称する。)が河川や農業用水路に流れ込み、流れ込んだ汚染物が農地や海へ流出するため、水源のみならず、河川、農地、海も放射性物質で汚染されてしまう。
そこで、汚染物を含む水を溜池やダム等の滞留部に一旦滞留させ、滞留部において汚染物を沈殿させた後、上澄みを農地や海へ送出することで、農地や海の汚染を防止する構成が考えられる。
しかし、近年、汚染物のうち有機浮遊物質は、土砂と比較して吸着した放射性物質が溶出されやすいことが分かってきた。したがって、滞留部を設けて汚染物を含む水を滞留させたとしても、滞留されている間に有機浮遊物質から放射性物質が溶出し、放射性物質が上澄みとともに農地や海へ流れ込んでしまい、汚染の防止効果が低減してしまう問題があった。
そこで、濾過装置やストレーナを用いて、汚染物を水から除去することが考えられる。このような濾過装置としては、例えば、籾殻やゼオライトによって浮遊物質を濾過する装置(例えば、非特許文献1)や、竹ソダによって浮遊物質を濾過する装置が開示されている。また、ストレーナとしては、フィルタで浮遊物質を濾過するとともにフィルタを高圧洗浄し、高圧洗浄によってフィルタから取り除かれた浮遊物質を水とともにスラッジ貯留室に移動させることで、フィルタの交換頻度を低減させたストレーナ(例えば、特許文献1、2)や、サイクロンとストレーナとを組み合わせることで、水中の浮遊物質の除去効率を向上させたストレーナ(例えば、特許文献3、4)が開示されている。
特公昭55−30887号公報 実公昭61−43529号公報 実用新案登録第2574452号公報 特開平10−151307号公報
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、モミガラ等を用いた水田水口における農業用水の除染効果、[平成26年10月検索]、インターネット(URL:http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2012/510a0_02_02.html)
しかし、従来の濾過装置は、目詰まりを起こしやすく、頻繁にメンテナンスを行う必要があるため、実用的ではないという問題がある。また、従来のストレーナは、水とともに浮遊物質を排出する構造となっているため、結果として処分する対象物(汚染物および水)の量が増大してしまうという問題がある。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、水路を流れる汚染物等の浮遊物質を効率よく捕捉することができる浮遊物質捕捉装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の浮遊物質捕捉装置は、水とともに浮遊物質が流れる水路に設置され、浮遊物質を捕捉する浮遊物質捕捉装置であって、第1の孔が複数形成され、可撓性を有する本体部と、本体部に設けられた開口とを有し、開口を通じて水および浮遊物質が本体部内に導かれ、本体部によって浮遊物質を捕捉する濾布と、濾布の本体部の少なくとも一部を下流側から囲繞し、第1の孔より大きい第2の孔が複数形成された支持部と、を備えたことを特徴とする。
また、水路の底面から濾布の開口の下方まで立設し、浮遊物質を堰き止める堰き止め部を備えるとしてもよい。
また、濾布は、本体部の内部に形成される内部空間における、水の流れに垂直な面の断面積が、開口から遠ざかるにしたがって漸減する形状であるとしてもよい。
また、濾布は、水路に着脱自在に設けられるとしてもよい。
また、第1の孔の孔径は、0.5mm〜2mmであるとしてもよい。
また、水路における濾布の上流側を封止する封止部を備えるとしてもよい。
また、水路は、複数の分割水路で構成され、濾布は、分割水路ごとに設けられ、封止部は、複数の分割水路のうち、少なくともいずれか1の分割水路を封止するとしてもよい。
また、濾布の上流と下流との水位差を導出する水位差導出部を備え、封止部は、水位差導出部が導出した水位差が予め定められた閾値以上である場合に、濾布が設けられた水路を封止するとしてもよい。
また、水路における濾布の下流に設けられ、水路の水底から立設し、予め定められた水位以上の水を越流させる越流部を備えるとしてもよい。
また、越流部は、鉛直方向の高さが可変となるように構成されるとしてもよい。
また、濾布の上流の水位を検知する水位検知部と、水位検知部によって検知される水位が、予め定められた許容範囲となるように、越流部の鉛直方向の高さを制御する制御部と、を備えるとしてもよい。
本発明によれば、水路を流れる汚染物等の浮遊物質を効率よく捕捉することが可能となる。
浮遊物質捕捉装置の使用形態を説明するための図である。 固定ユニットを説明するための図である。 濾過ユニットを説明するための図である。 保持部への濾布の取り付けを説明するための図である。 固定ユニットへの濾過ユニットの固定を説明するための図である。 第2の実施形態にかかる浮遊物質捕捉装置の使用形態を説明するための図である。 封止装置の具体的な構成を説明するための図である。 濾布の使用状況を説明するための図である。 越流装置を説明するための図である。 第1の変形例にかかる浮遊物質捕捉装置を説明するための図である。 第2の変形例にかかる浮遊物質捕捉装置を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:浮遊物質捕捉装置100)
図1は、第1の実施形態にかかる浮遊物質捕捉装置100の使用形態を説明するための図であり、図1(a)は上面図を、図1(b)は図1(a)のIb−Ib線におけるYZ断面の概略図を示す。なお、図1を始め以下の図では、垂直に交わるX軸(水平方向)、Y軸(水平方向)、Z軸(鉛直上下方向)を図示の通り定義する。また、図1中、水の流れを白抜き矢印で、土砂を黒丸で、有機浮遊物質を白丸で示す。
河川等の水路10の水源となる箇所の土砂や有機浮遊物質が放射性物質によって汚染されている場合、土砂や有機浮遊物質(汚染物)を水から取り除くために、図1に示すように、水路10に浮遊物質捕捉装置100を設置する。なお、ここでは、水路10に角落とし堰(角落としゲート)20が設けられている場合を例に挙げ、角落とし堰20に浮遊物質捕捉装置100が固定される構成について説明する。また、本実施形態において、浮遊物質(懸濁物質)は、粒径が2mm以上のものも含む。
角落とし堰20は、水路10の幅方向(図1中、±X軸方向)の両側に設けられた側壁22と、側壁22の下端同士を接続する底壁24と、側壁22に設けられ鉛直上下方向(図1中、±Z軸方向)に延在するガイド溝26とを含んで構成される。なお、図1(b)に示すように、角落とし堰20は、底壁24が水路10の底から立設するように水路10に設けられる。
図1(a)に示すように、浮遊物質捕捉装置100は、固定ユニット110と、1または複数(ここでは、3つ)の濾過ユニット120とを含んで構成される。固定ユニット110は、角落とし堰20の側壁22によって図1中X軸方向の移動が制限され、角棒30および側壁22によって図1中Y軸方向の移動が制限され、重力および底壁24によって図1中Z軸方向の移動が制限され、その結果、角落とし堰20に固定される。
また、濾過ユニット120は固定ユニット110に固定される。濾過ユニット120は、浮遊物質を捕捉する濾布370を含んで構成され、水路10を流れる水および有機浮遊物質(汚染物)は、濾布370に導入されることとなる。そして、有機浮遊物質は、濾布370によって捕捉され、水は、濾布370を通過して下流に導かれることとなる。以下、固定ユニット110および濾過ユニット120の具体的な構成について説明する。
(固定ユニット110)
図2は、固定ユニット110を説明するための図であり、図2(a)は、角落とし堰20、角棒30、固定ユニット110の分解斜視図を示し、図2(b)は、固定ユニット110が角落とし堰20に固定された状態を示す。
図2に示すように、固定ユニット110は、例えば、金属製であり、外枠210と、側板220と、区画棒230とを含んで構成される。外枠210は、矩形形状の板部材であり、その中央には矩形形状の貫通孔212が形成されている。また、外枠210の厚み(図2中、Y軸方向の幅)は、角落とし堰20のガイド溝26の、図2中Y軸方向の幅より小さい寸法関係となっている。
側板220は、外枠210における貫通孔212の側端部から、上流側(図2中、−Y軸方向)に向かって立設されるとともに、鉛直上下方向(図2中、±Z軸方向)に延在した板部材である。
区画棒230は、2つの側板220間に設けられ、貫通孔212を跨いで鉛直上下方向に延在する部材である。本実施形態において、区画棒230は、2本設けられ、一方の側板220と区画棒230との距離、区画棒230間の距離、区画棒230と他方の側板220の距離は実質的に等しい。換言すれば、貫通孔212は、側板220、区画棒230によって複数(3つ)に等分されることとなる。
固定ユニット110を角落とし堰20に固定する場合、まず、固定ユニット110の外枠210を角落とし堰20のガイド溝26にスライドさせ、外枠210の底面が角落とし堰20の底壁24に当接するように、ガイド溝26に固定ユニット110を挿入する。その後、ガイド溝26と外枠210の上流側との間に形成される空隙を埋めるとともに、外枠210の移動を規制するために、角棒30をガイド溝26に陥入する。こうして、固定ユニット110が角落とし堰20に固定されることとなる。
(濾過ユニット120)
図3は、濾過ユニット120を説明するための図であり、図3(a)は斜視図を、図3(b)は正面図を、図3(c)は側面図を、図3(d)は上面図を、図3(e)は底面図を示す。なお、図3(b)中、理解を容易にするために、支持部350および濾布370を省略する。
図3に示すように、濾過ユニット120は、保持部310と、支持部350と、濾布370とを含んで構成される。保持部310の側面部312は、鉛直上下方向(図3中、±Z軸方向)に延在した板部材である。また、側面部312は、鉛直上下方向に延在した延在部314、316を備えている。上面止部320は、対向する2つの延在部314同士を接続する板部材である。堰き止め部322は、対向する2つの延在部316同士を接続する板部材である。また、堰き止め部322は、固定ユニット110に固定された場合に、下端が角落とし堰20の底壁24に当接する寸法関係となっている。
なお、側面部312、上面止部320、堰き止め部322によって開口部330が形成されることとなる。つまり、側面部312は、開口部330の側端から水平方向に延在し、上面止部320は開口部330の上端から鉛直上方向に延在して設けられており、堰き止め部322は、底壁24の上面(水路10の底面)から開口部330(濾布370の開口374の下方)まで立設して設けられていると言うことができる。
また、保持部310には、堰き止め部322の上端から下流側(図3中、+Y軸方向)に向かって延在した底面部324が設けられている。
支持部350は、複数の孔(第2の孔)が形成された板部材(例えば、金網)であり、側面部312から下流側に向かって延在するとともに、底面部324に接続される。換言すれば、支持部350は、底面部324から鉛直上方向(図3中、−Z軸方向)に向かって立設するとともに、側面部312に接続されている。ここで、支持部350に形成された孔は、後述する濾布370に形成された孔の孔径より大きい。また、支持部350に形成された孔の総面積は、濾布370に形成された孔の総面積より大きい。
なお、2つの支持部350は、下流側端部同士が接続されている。したがって、側面部312、底面部324、支持部350によって囲繞された空間(以下、「囲繞空間A」と称する。)が形成されることとなる。
また、支持部350は、水の流れに沿った面(ここでは、水平面)の断面形状が略V字形状であるため、水の流れと垂直になるように設けられた場合と比較して、単位面積あたりの水の流量を低減することができ、水の流れによる変形を抑制することが可能となる。
濾布370は、孔(第1の孔)が複数形成され、可撓性を有する本体部372と、本体部372に設けられた開口374とを有している。濾布370は、開口374が開口部330に沿うように固定されるとともに、本体部372が囲繞空間Aに収容される。換言すれば、濾布370の本体部372は、少なくとも一部が、下流側から支持部350によって囲繞されている。
濾布370の本体部372に形成された孔の孔径は、有機浮遊物質の平均粒径より小さく、例えば、0.5mm〜2mmである。これにより、濾布370によって効率よく有機浮遊物質を捕捉することができる。
また、濾布370の高さ(図3中、Z軸方向の高さ)は、水路10の水位の最大値より大きい寸法となっている。ここで、水路10の水位の最大値は、例えば、降雨時等に想定される水位である。これにより、降雨時等であっても浮遊物質を確実に捕捉することが可能となる。
また、図3に示すように、濾布370は、水の流れ方向に垂直とせず、一定の角度をもって設置する。具体的には、本体部372の内部に形成される内部空間における、水の流れに垂直な面の断面積が、開口374から遠ざかるにしたがって漸減する形状である。すなわち、濾布370は、本体部372の内部に形成される内部空間が、水の流れの上流側から下流側に向かうに従って小さくなる形状である。これにより、濾過面積を大きくすることができ、目詰まりの頻度を低減することが可能となる。
図4は、保持部310への濾布370の取り付けを説明するための図であり、図4(a)は斜視図を、図4(b)は正面図を示す。なお、理解を容易にするために、図4(b)中、濾布370以外の構成を破線で示す。
図4(a)に示すように、まず、開口374が上流側(図4中、−Y軸方向)となるように濾布370の本体部372を囲繞空間Aに収容する。そして、図4(b)に示すように、濾布370の開口374と保持部310の開口部330とを合わせ、鉛直上下方向に延在した側部と側部の下端同士を接続する底部とを有する押さえ板380を濾布370の開口374に嵌め込む。続いて、押さえ板380と側面部312とを不図示のボルトとナットで固定する。これにより、濾布370の本体部372が側面部312、底面部324、押さえ板380で挟持されることとなる。
なお、上述したように、濾布370の本体部372は、可撓性を有する材質で形成されている。また、上述したように、濾布370は、開口374近傍のみが保持部310に固定されている。したがって、水路10に配された際に、濾布370の本体部372は水流によって揺動されることとなる。これにより、濾布370の本体部372に捕捉された有機浮遊物質を揺動させることが可能となり、本体部372への有機浮遊物質の固着を抑制することができる。したがって、濾布370(本体部372)の目詰まりを低減することができ、濾布370のメンテナンス頻度を低減することが可能となる。
(固定ユニット110への濾過ユニット120の固定)
続いて、固定ユニット110への濾過ユニット120の固定について説明する。図5は、固定ユニット110への濾過ユニット120の固定を説明するための図である。なお、図5中、濾過ユニット120を濾過ユニット120A〜120Cで示す。
図5に示すように、固定ユニット110の貫通孔212に濾過ユニット120A〜120Cを嵌め込む。そして、濾過ユニット120Aの一方の側面部312に設けられたボルト穴312aにボルト(不図示)を挿入して固定ユニット110の側板220に設けられたネジ穴(不図示)に螺合させる。また、濾過ユニット120Aの他方の側面部312に設けられたボルト穴312aと、濾過ユニット120Bの一方の側面部312に設けられたボルト穴312aとにボルトを挿入してナット(不図示)で両者を挟持する。同様に、濾過ユニット120Bの他方の側面部312に設けられたボルト穴312aと、濾過ユニット120Cの一方の側面部312に設けられたボルト穴312aとにボルトを挿入してナットで両者を挟持する。また、濾過ユニット120Cの他方の側面部312に設けられたボルト穴312aにボルトを挿入して固定ユニット110の側板220に設けられたネジ穴に螺合させる。こうして、濾過ユニット120が固定ユニット110へ固定されることとなる。
なお、上述したように、角落とし堰20の底壁24は、水路10の底から立設しているため、水路10は、浮遊物質捕捉装置100によって封止されていると言える。したがって、水路10を流れる水は、すべて貫通孔212を通過することとなる。ここで、保持部310における側面部312および底面部324は、貫通孔212に実質的に隙間無く嵌め込まれる寸法関係となっている。つまり、水路10を流れる水は、すべて、濾過ユニット120(本体部372)を通過することとなる。
図1に戻って説明すると、図1(b)に示すように、質量密度が水より小さい有機浮遊物質は、水とともに、開口374を通じて本体部372に導入され、本体部372において捕捉されることとなる。また、粒径が大きく沈降しやすい土砂は、水路10の底近傍を移動することとなるため、底壁24および堰き止め部322によって堰き止められることとなる。
このように、本実施形態にかかる浮遊物質捕捉装置100によれば、濾布370によって有機浮遊物質が捕捉され、堰き止め部322によって土砂を堰き止めることができる。また、上述したように、本実施形態の濾布370は、押さえ板380とボルトによって保持部310に着脱自在に固定されているため、濾布370自体を水路10から容易に取り外すことができる。また、濾過ユニット120についても、ボルトによって固定ユニット110に着脱自在に固定されているため、濾過ユニット120自体を水路10から容易に取り外すことが可能である。さらに、固定ユニット110は、角棒30によって角落とし堰20に着脱自在に固定されているため、浮遊物質捕捉装置100自体を水路10から容易に取り外すことができる。つまり、濾布370が、水路10に着脱自在に設けられていることから、水路10から有機浮遊物質を濾布370ごと除去することができる。
また、濾布370の本体部372が可撓性を有するため、逆洗水をほとんど利用せずとも、濾布370(本体部372)から有機浮遊物質を取り除くことができる。これにより、従来のストレーナと比較して、汚染物(有機浮遊物質)の処理量を低減することが可能となる。
また、有機浮遊物質よりも放射性物質を溶出しにくい土砂は、堰き止め部322によって浮遊物質捕捉装置100の上流側に堰き止められるため、浮遊物質捕捉装置100に入らず、隔離処分しなければならない、放射性セシウムを溶出しやすい廃棄物の量を減らすことが可能となる。
なお、濾布370の本体部372の孔の孔径を土砂の平均粒径より小さくして、有機浮遊物質とともに水路10から土砂を取り除くことも考えられる。しかし、濾布370の本体部372の孔の孔径が小さい程、目詰まりを生じやすく、濾布370の交換頻度が上がってしまう。そこで、本実施形態では、土砂の捕捉よりも有機浮遊物質の捕捉を優先し、濾布370の本体部372の孔の孔径を、有機浮遊物質の平均粒径より小さくすることで、目詰まりを低減して、濾布370の交換頻度を低減し、かつ、有機浮遊物質を効率よく捕捉することを可能としている。
また、支持部350を設けることにより、近接する濾布370(本体部372)同士を確実に離隔させることができる。これにより、隣り合う濾布370同士が密着することによる、濾過効率の低下を抑制することが可能となる。
また、支持部350に形成された孔の総面積を、濾布370の本体部372に形成された孔の総面積より大きくすることで、支持部350が水を堰き止めてしまう事態を回避することが可能となる。
(確認試験)
孔径1.2mmの本体部372を有する濾布370を備えた浮遊物質捕捉装置100を水路10に設置し、粒径が1.2mm以上の浮遊物質の除去率を測定したところ、浮遊物質の除去率は80%〜100%であった。これにより、浮遊物質捕捉装置100は、水とともに水路10を流れる汚染物等の浮遊物質を効率よく捕捉できることが確認された。
(第2の実施形態:浮遊物質捕捉装置400)
濾過ユニット120の濾布370は、使用するにつれて、捕捉した浮遊物質で目詰まりを起こし、水を通過させる機能が低下してしまう。したがって、目詰まりを起こしそうになると、濾布370を洗浄したり交換したりしなければならないが、濾布370の洗浄や交換を試みて、使用済みの濾過ユニット120を水路10から単に取り外すと、取り外している間に浮遊物質が農地に流れ込んでしまうという問題がある。
そこで、第2の実施形態では、水路から使用済みの濾過ユニット120(濾布370)を取り外す際であっても浮遊物質の流出を防止することができる浮遊物質捕捉装置について説明する。
図6は、第2の実施形態にかかる浮遊物質捕捉装置400を説明するための図である。本実施形態では、水路(用水路)10から分岐され、農地40に接続された支線水路12に浮遊物質捕捉装置400を設置する場合を例に挙げて説明する。なお、図6に示すように、支線水路12は、複数(ここでは、2つ)の分割水路14(図6中、14a、14bで示す)で構成され、浮遊物質捕捉装置400は分割水路14ごとに設けられている。また、浮遊物質捕捉装置400は、封止装置500と、固定ユニット110と、濾過ユニット120と、越流装置600とを含んで構成されている。封止装置500は、濾過ユニット120の上流側に、越流装置600は、濾過ユニット120の下流側に配される。したがって、分割水路14を流れる水は、封止装置500、濾過ユニット120、越流装置600をこの順で通過して、農地40に導かれることになる。なお、上述した浮遊物質捕捉装置100と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、封止装置500および越流装置600について詳述する。
(封止装置500)
封止装置500は、分割水路14における濾過ユニット120(濾布370)の上流側に設けられ、分割水路14を封止したり、封止を解除(開放)したりする。
図7は、封止装置500の具体的な構成を説明するための図であり、図7(a)は、封止装置500の封止状態を、図7(b)は、封止装置500の開放状態を示す。図2に示すように、封止装置500は、スライド枠510と、封止部520と、駆動シャフト530と、ハンドル540とを含んで構成される。
スライド枠510は、金属製の枠であり、内側に形成された空間512に封止部520が鉛直方向(図7中、Z軸方向)にスライド自在に配される。なお、スライド枠510の幅(図7中、X軸方向の幅)は、分割水路14の幅(図6中、X軸方向の幅)と実質的に等しい寸法となっており、分割水路14を流れる水および浮遊物質は、空間512を通って、封止装置500の下流に配される濾過ユニット120に導かれることとなる。
封止部520は、金属製の平板であり、スライド枠510に対して鉛直方向にスライド自在に設けられ、封止状態において水および浮遊物質を堰き止める機能を有する。封止部520の幅(図7中、X軸方向の幅)は、スライド枠510の幅未満かつ空間512の幅(図7中、X軸方向の幅)より大きい寸法となっており、封止部520の高さは分割水路14の水位の最大値より高くなる寸法となっている。ここで、分割水路14の水位の最大値は、例えば、降雨時等に想定される水位である。
駆動シャフト530は、外周にネジ溝が形成された金属製の棒であり、封止部520の上端に接続される。また、駆動シャフト530のネジ溝は、ハンドル540に設けられたネジ山と螺合し、ハンドル540が回転されることによって、駆動シャフト530が鉛直方向に移動する。
ハンドル540は、作業者の操作入力、または、不図示の電動機によって回転し、駆動シャフト530を介して、封止部520を鉛直方向にスライドさせる。ここでは、作業者の操作入力に応じてハンドル540を回転させる構成を例に挙げて説明する。
図7(a)に示す封止状態である封止装置500を開放状態に移行させる場合、作業者は、ハンドル540を回転させ、駆動シャフト530を鉛直上方向に移動させて封止部520を鉛直上方にスライドさせる。こうして、スライド枠510が区画する空間512が開放され、水が空間512を横切って流れることとなる。
また、図7(b)に示す開放状態である封止装置500を封止状態に移行させる場合、作業者は、ハンドル540を回転させ、駆動シャフト530を鉛直下方向に移動させて封止部520を鉛直下方にスライドさせる。こうして、スライド枠510が区画する空間512が封止部520によって封止され、水が封止部520によって堰き止められることとなる。
封止装置500を備える構成により、封止装置500の下流側、すなわち、濾過ユニット120に水を導いたり、水の流入を封止したりすることができる。したがって、濾過ユニット120を構成する濾布370を交換したり洗浄したりする場合に、封止装置500を封止状態とすることができ、水とともに流れる浮遊物質が封止装置500の下流側に流出してしまう事態を回避することが可能となる。これにより、浮遊物質が農地40に流入することを防止することが可能となり、農地40の汚染を抑制することができる。
また、図6に戻って説明すると、本実施形態では、分割水路14ごとに封止装置500を設けているため、例えば、一方の分割水路14aの濾過ユニット120の濾布370を交換する場合、分割水路14aの封止装置500を封止状態とするとともに、他方の分割水路14bの封止装置500を開放状態とする。そして、分割水路14bを介して農地40に水を供給している間に、分割水路14aの濾布370を交換する。これにより、浮遊物質が除去された水を連続的に農地40に供給することが可能となる。
そして、濾布370の交換が完了すると、分割水路14aの封止装置500を開放状態にして、農地40への水の供給を開始することとなる。
なお、農地40へ大量の水の供給が必要である場合には、分割水路14a、14bに配された封止装置500を両方とも開放状態としてもよいし、農地40への水の供給が不要である場合には、分割水路14a、14bに配された封止装置500を両方とも封止状態としてもよい。
(越流装置600)
図8は、濾布370の使用状況を説明するための図である。上述したように、浮遊物質を確実に捕捉するために、濾布370の高さは、分割水路14(水路10)の水位の最大値より大きい。したがって、晴天時や曇天時等、最大値より水位が低い場合には、図8(a)に示すように、濾布370における下端370bから所定の水位Bまでしか使用されず(浮遊物質が捕捉されず)、所定の水位Bから濾布370の上端370aまでは、浮遊物質の捕捉にほとんど寄与しない。
そこで、本実施形態の浮遊物質捕捉装置400は、図8(b)に示すように、濾過ユニット120(濾布370)の下流側に越流装置600を設けて、濾布370の上流側の水位を上昇させる。
図9は、越流装置600を説明するための図である。図9に示すように、越流装置600は、角落とし堰(角落としゲート)610と、角材620とを含んで構成される。角落とし堰610は、分割水路14の幅方向(図9中、X軸方向)の両側に設けられた側壁612と、側壁612の下端同士を接続する底壁614と、側壁612に設けられ鉛直上下方向(図9中、Z軸方向)に延在するガイド溝616とを含んで構成される。なお、角落とし堰610は、底壁614が分割水路14の底から立設するように分割水路14に設けられる。
角材620は、幅(図9中、X軸方向の幅)が、側壁612の幅(図9中、X軸方向の幅)と実質的に等しい寸法であり、厚み(図9中、Y軸方向の厚み)が、ガイド溝616の幅(図9中、Y軸方向の幅)と実質的に等しい寸法である。図9中、矢印で示すように、複数の角材620が、角落とし堰610のガイド溝616に挿入されると、複数の角材620によって壁622が形成されることになる。
そうすると、複数の角材620によって形成された壁622が、濾布370を通過した水を堰き止めて濾布370の上流側の水位を予め定められた水位に維持させるとともに、予め定められた水位以上の水を下流側に越流させる越流部として機能することになる。
越流装置600を備える構成により、晴天時や曇天時等、最大値より水位が低い場合であっても、濾布370の上流側の水位を上昇させることができ、濾布370を上端370a近傍まで使用することが可能となる。これにより、濾布370における浮遊物質の捕捉に寄与する面積を増加させることができ、濾布370を満遍なく利用することが可能となる。
また、本実施形態の越流装置600は、ガイド溝616に挿入する角材620の数によって、壁622の鉛直方向の高さを可変とすることができる。これにより、濾布370の上流側の水位を所望する水位まで上昇させることが可能となる。
(第1の変形例)
上記第2の実施形態では、封止装置500が、作業者の操作入力に応じてハンドル540を回転させ、封止部520をスライドさせて封止状態と開放状態とを切り換える構成を例に挙げて説明した。しかし、封止装置500は、分割水路14の水位に応じて封止状態と開放状態とを切り換えるとしてもよい。
図10は、第1の変形例にかかる浮遊物質捕捉装置700を説明するための図である。なお、図10中、信号の流れを破線の矢印で示し、水の流れを白抜き矢印で示す。
図10に示すように、浮遊物質捕捉装置700は、上記封止装置500、固定ユニット110、濾過ユニット120、越流装置600に加えて、水位センサ710a、710bと、制御部720とを含んで構成される。なお、上述した浮遊物質捕捉装置400と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、水位センサ710a、710bおよび制御部720について詳述する。
水位センサ710aは、分割水路14内に位置する濾布370の上流の水位を測定し、水位センサ710bは、分割水路14内に位置する濾布370の下流の水位を測定する。
制御部720は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して、浮遊物質捕捉装置700全体を管理および制御する。本変形例において、制御部720は、水位差導出部722、駆動制御部724としても機能する。
水位差導出部722は、水位センサ710aが測定した濾布370の上流の水位と、水位センサ710bが測定した濾布370の下流の水位との差分を導出する。
駆動制御部724は、水位差導出部722が導出した差分が予め定められた閾値以上となったか否かを判定し、閾値以上になったと判定すると、ハンドル540を回転制御して、駆動シャフト530を介して封止部520を鉛直下方にスライドさせ、封止装置500を封止状態とする。
濾布370が目詰まりを起こすと、濾布370の上流の水位が下流の水位よりも高くなる。そこで、水位差導出部722が測定した上流と下流の水位差が閾値以上になると、駆動制御部724が封止装置500を封止状態とすることで、濾布370の交換時期の安定化を図ることが可能となる。
(第2の変形例)
上記第2の実施形態において、越流装置600は、作業者によってガイド溝616に挿入する角材620の数が設定されている場合を例に挙げて説明した。しかし、濾布370の上流側の水位に応じて壁622の高さを制御してもよい。
図11は、第2の変形例にかかる浮遊物質捕捉装置800を説明するための図である。なお、図11中、信号の流れを破線の矢印で示し、水の流れを白抜き矢印で示す。
図11に示すように、浮遊物質捕捉装置800は、上記封止装置500、固定ユニット110、濾過ユニット120、越流装置600に加えて、水位検知部810と、制御部820とを含んで構成される。なお、上述した浮遊物質捕捉装置400と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、水位検知部810および制御部820について詳述する。
水位検知部810は、分割水路14内に位置する濾布370の上流の水位を検知する。
制御部820は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して、浮遊物質捕捉装置800全体を管理および制御する。本変形例において、制御部820は、水位検知部810が測定した濾布370の上流の水位が、予め定められた許容範囲となるような数の角材620をガイド溝616に挿入して、壁622の高さを制御する。
これにより、濾布370の上流の水位を閾値に維持することができ、濾布370を常に上端370a近傍まで使用することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、浮遊物質捕捉装置100が角落とし堰20に固定される場合を例に挙げて説明した。しかし、浮遊物質捕捉装置100は、水路10に固定されればよく、角落とし堰20は必須の構成ではない。
また、上記実施形態において、本体部372の内部に形成される内部空間における、水の流れに垂直な面の断面積が、開口374から遠ざかるにしたがって漸減する形状である濾布370を例に挙げて説明した。しかし、濾布370は、本体部372の内部に形成される内部空間における、水の流れに垂直な面の断面積が、一定であってもよいし、開口374から遠ざかるにしたがって漸増する形状であってもよい。
また、上記第2の実施形態において、分割水路14ごとに封止装置500が設けられる構成を例に挙げて説明した。しかし、支線水路12が分割水路14に分割されていない場合、1の支線水路12に封止装置500が設けられていてもよい。この場合、濾布370の交換を試みて、封止装置500を封止状態としても、封止装置500によって堰き止められた水は水路10へ流れるため、浮遊物質が封止装置500(封止部520)を乗り越えて農地40に流入することはない。
また、上記第2の実施形態において、封止部として、封止装置500といったスルーゲートの封止部520を例に挙げて説明した。しかし、封止部は、濾布370の上流側を封止できれば、形状に限定はない。例えば、支線水路12が2つの分割水路14で構成される場合、封止部が、2つの分割水路14の間に設けられたヒンジと、ヒンジに回動可能に設けられた扉体とを備え、扉体によって一方の分割水路14を封止できる構成であってもよい。
また、上記第2の実施形態において、封止部520が分割水路14を封止する構成を例に挙げて説明した。しかし、封止部は、濾布370の上流側を封止できればよく、例えば、側板220間や、側板220と区画棒230との間、区画棒230間を封止できる平板で構成されてもよい。
また、上記第2の実施形態において、越流部として、越流装置600の角材620で形成された壁622を例に挙げて説明した。しかし、越流部は、水路における濾布370の下流に設けられ、水路の水底から立設し、予め定められた水位以上の水を越流させることができれば、形状に限定はない。
また、上記実施形態において、越流部が、鉛直方向の高さが可変となるように構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、越流部の高さは固定であってもよい。
本発明は、河川等の水路を流れる浮遊物質を捕捉する浮遊物質捕捉装置に利用することができる。
10 水路
100 浮遊物質捕捉装置
322 堰き止め部
350 支持部
370 濾布
372 本体部
374 開口
400 浮遊物質捕捉装置
520 封止部
620 角材(越流部)
622 壁(越流部)
700 浮遊物質捕捉装置
722 水位差導出部
810 水位検知部
820 制御部

Claims (11)

  1. 水とともに浮遊物質が流れる水路に設置され、該浮遊物質を捕捉する浮遊物質捕捉装置であって、
    第1の孔が複数形成され、可撓性を有する本体部と、該本体部に設けられた開口とを有し、該開口を通じて前記水および前記浮遊物質が該本体部内に導かれ、該本体部によって該浮遊物質を捕捉する濾布と、
    前記濾布の本体部の少なくとも一部を下流側から囲繞し、前記第1の孔より大きい第2の孔が複数形成された支持部と、
    を備えたことを特徴とする浮遊物質捕捉装置。
  2. 前記水路の底面から前記濾布の開口の下方まで立設し、前記浮遊物質を堰き止める堰き止め部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の浮遊物質捕捉装置。
  3. 前記濾布は、前記本体部の内部に形成される内部空間における、前記水の流れに垂直な面の断面積が、前記開口から遠ざかるにしたがって漸減する形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の浮遊物質捕捉装置。
  4. 前記濾布は、前記水路に着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の浮遊物質捕捉装置。
  5. 前記第1の孔の孔径は、0.5mm〜2mmであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の浮遊物質捕捉装置。
  6. 前記水路における前記濾布の上流側を封止する封止部を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の浮遊物質捕捉装置。
  7. 前記水路は、複数の分割水路で構成され、
    前記濾布は、前記分割水路ごとに設けられ、
    前記封止部は、前記複数の分割水路のうち、少なくともいずれか1の分割水路を封止することを特徴とする請求項6に記載の浮遊物質捕捉装置。
  8. 前記濾布の上流と下流との水位差を導出する水位差導出部を備え、
    前記封止部は、前記水位差導出部が導出した水位差が予め定められた閾値以上である場合に、前記濾布が設けられた水路を封止することを特徴とする請求項6または7に記載の浮遊物質捕捉装置。
  9. 前記水路における前記濾布の下流に設けられ、該水路の水底から立設し、予め定められた水位以上の水を越流させる越流部を備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の浮遊物質捕捉装置。
  10. 前記越流部は、鉛直方向の高さが可変となるように構成されることを特徴とする請求項9に記載の浮遊物質捕捉装置。
  11. 前記濾布の上流の水位を検知する水位検知部と、
    前記水位検知部によって検知される水位が、予め定められた許容範囲となるように、前記越流部の鉛直方向の高さを制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項10に記載の浮遊物質捕捉装置。
JP2015047069A 2015-03-10 2015-03-10 浮遊物質捕捉装置 Pending JP2016166491A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015047069A JP2016166491A (ja) 2015-03-10 2015-03-10 浮遊物質捕捉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015047069A JP2016166491A (ja) 2015-03-10 2015-03-10 浮遊物質捕捉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016166491A true JP2016166491A (ja) 2016-09-15

Family

ID=56898322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015047069A Pending JP2016166491A (ja) 2015-03-10 2015-03-10 浮遊物質捕捉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016166491A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106836140A (zh) * 2016-12-23 2017-06-13 蒋平锁 一种拦污装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106836140A (zh) * 2016-12-23 2017-06-13 蒋平锁 一种拦污装置
CN106836140B (zh) * 2016-12-23 2020-03-13 蒋平锁 一种拦污装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100777516B1 (ko) 조정식 표면 세정 메카니즘을 가진 필터 카트리지
KR101400166B1 (ko) 오염물질을 정화하는 생태도랑
US10272367B2 (en) Infiltration intake system for revetment wall
CN106178667B (zh) 水平圆筒拦渣装置
US20210370204A1 (en) Saturated layer stormwater filtration system
JP2011520049A (ja) 雨水排出溝
KR100767754B1 (ko) 정화시설 내부 저장수를 이용하여 물청소하는 오염수다중정화시설 및 오염수 정화방법
JP2011520049A5 (ja)
CN206934828U (zh) 一种反冲洗滤池
KR101327526B1 (ko) 수처리 구조물
KR101479462B1 (ko) 비점오염물질 저감장치
US9328499B2 (en) Device for settlement of particles from a liquid
CN1331558C (zh) 具有预过滤装置的水池过滤器
JP2016166491A (ja) 浮遊物質捕捉装置
KR101231458B1 (ko) 초기 우수처리 빗물받이
KR101434826B1 (ko) 그레이팅
KR102445259B1 (ko) 수막현상 방지기능의 레이크를 가지는 로터리 제진기
JP2016108862A (ja) 固形物捕捉装置および固形物捕捉方法
JP6206067B2 (ja) 汚染粒子捕捉装置
JP2016166493A (ja) 固形物捕捉システム
KR101236215B1 (ko) 하천정화장치
CN206544969U (zh) 一种高效沉淀池与精密滤池组合设备
KR20220014631A (ko) 저류공간을 활용하는 수로용 수질정화 시스템
SE1400550A1 (sv) Anordning för avskärmning av minst ett vattenområde
KR20170019241A (ko) 초기 우수시의 하천 수질 개선을 위한 카트리지필터 여과장치