JP2016166017A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート位置を前向き位置と後向き位置とに回転可能な回転シートの回転範囲を180度に規制する。
【解決手段】走行機体側の支持台13と回転シート5を設けた旋回台15のいずれか一方に1個の規制部材21を設置し、いずれか他方に、旋回軸である縦軸を挟んだ反対側にそれぞれ当接部材22を設置する。規制部材21が1対の当接部材22のいずれか一方に当接することにより、回転シート5の回転範囲が180度に規制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、バックホーを取り付けたトラクタのように機体前後方向に操作部を有する作業車両に係り、詳しくは回転することにより前後方向の操作を行うことができる回転シートに関する。
機体前方にフロントローダを設け、機体後方にバックホーを設けたトラクタ等の作業車両が知られている。該作業車両には、前向き操作及び後向き操作共用の1個の回転シートが設けられており、該回転シートは、前方向き位置と後方向き位置とに回転自在に、かつリンク機構等の支持装置により、後向き位置にあっては前向き位置に対して高い位置になるように支持されている(特許文献1,2参照)。
従来、上記回転シートは、支持装置に設けられた支持台に、縦軸により回転自在に支持された旋回台に設けられており、かつ旋回台と支持台との間を180度毎又は90度毎に回転位置を規制する係合部材が配置され、旋回台に設けられた操作具により上記係合部材を操作して、回転シートは、前向き位置及び後向き位置に位置決めされる。前向き位置に固定された回転シートに着座した操作者により、トラクタの走行及びフロントローダが操作され、後向き位置に固定された回転シートに着座した操作者により、バックホーが操作される。また、回転シートに操作者が着座したことをシートスイッチにより検知して、エンジン始動が許可される。
特開平7−277053号公報 特許第3808729号公報
上記従来の回転シートは、規制部材があっても、360度左右どちらの方向にも回転可能であり、走行機体からの回転シートに配線された上記シートスイッチ用ワイヤを捩って、ワイヤを破損することがある。また、回転シートを反転位置にて操作具によりロックする場合、係合部材を前向き位置又は後向き位置に合せて係合する操作が面倒になっている。更に、回転シートの回転方向によっては、回転シートに取り付けられたスライドレバーやシートベルト等の部品が走行機体に配置された操作レバーに接触する可能性があり、またこれを避けるためには、回転シート及び操作レバーの配置が制限されることになる。
そこで、本発明は、回転シートの回転範囲を180度に規制することにより、上述した課題を解決した作業車両を提供することを目的とするものである。
走行機体(3)に対して回転可能な回転シート(5)を備えた作業車両において、走行機体(3)の運転席に配置された支持台(13)と、
前記支持台(13)の上方に、前記支持台(13)に対して上下方向に延びる縦軸を中心にして回転可能に支持され、前記回転シート(5)が設けられた旋回台(15)と、
前記旋回台(15)を前記支持台(13)に係止可能な係合部材と、
前記回転シート(3)が前方を向いた場合に、前記縦軸より前方で、前記支持台(13)の上面と前記旋回台(15)の下面との間から左右方向の一方に突出した状態となるように前記旋回台(15)に設けられ、前記係合部材による前記旋回台(15)の係止を解除可能な操作具(20)と、
前記支持台(13)の前記上面及び前記旋回台(15)の前記下面のいずれか他方に対して前記縦軸に対する外周部のうち前記縦軸を挟んだ反対側に固定された1対の当接部材(21)と、
を備え、
前記規制部材(21)が前記1対の当接部材(20)のいずれか一方に当接することにより、前記旋回台(15)の係止が解除された際の前記回転シート(5)の回転範囲が180度に規制されることを特徴とする。
好ましくは、前記走行機体(3)と前記支持台(13)との間に配置され、前記回転シート(5)を、前方側の低位置と後方側の高位置とに移動自在に支持する支持装置(12)と、
前記旋回台(15)に配置され、前記回転シート(5)を前向き位置又は後向き位置に固定された状態を解除する操作具(20)と、
を備え、
前記回転シート(5)を、前記後方側の高位置にある状態で前記操作具(20)の操作により前記前向き位置と後向き位置とに回転可能とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、走行機体に対する回転シートの回転範囲が180度に規制されているので、回転シートから走行機体に導かれるシートスイッチ等のワイヤが180度以上捩られることがない。
回転シートは、前向き位置から後向き位置への回転方向及び後向き位置から前向き位置への回転方向がそれぞれ規定され、回転シートの部品が周辺部品と接触することを回避することができ、周辺部品である操作レバーの誤操作を防止できると共に、回転シート及び周辺部品の配置等の設計の自由度を高めることができる。
回転シートは、180度回転した前向き位置及び後向き位置にて規制部材が当接部材の一方に当接して位置決めされるので、回転シートの回転位置での固定操作が確実かつ容易となる。
請求項2に係る本発明によると、回転シートは、支持装置により後方側の上位置にある状態で、操作具により固定を解除して前向き位置又は後向き位置に回動が可能になるので、回転シートは、周辺部品との干渉の少ない高い位置で回転させることができる。
回転シートを前向き位置にした状態のトラクタの運転席部分を示す斜視図。 回転シートを後向き位置にした状態のトラクタの運転席部分を示す斜視図。 回転シートを示す斜視図。 前方側低位置にある回転シートの支持装置を示す斜視図。 後方側高位置にある上記支持装置を示す斜視図。 上記支持装置の背面図。 前方側低位置にある回転シートの支持装置を示す側面図。 前方側低位置において回転シートに前方向の荷重が作用した状態を示す側面図。 前向き位置にある回転シートを示す側面図。 後方側高位置にある回転シートの支持装置を示す側面図。 後向き位置にある回転シートを示す側面図。
以下、作業車両としてトラクタを適用した本発明の実施の形態について説明する。トラクタは、図1及び図2に示すように、運転席2を備えており、運転席2は、前輪及び後輪に支持された走行機体3に配置されている回転シート5を有している。該走行機体3の前方には、図示しないフロントローダが配置され、かつ後方にはバックホーが配置されており、前記回転シート5を前向き位置にした状態でトラクタの走行操作及びフロントローダの操作を行い、該回転シート5を後向き位置にした状態でバックホーの操作を行う。また、該回転シート5の左右部分における走行機体3には、ポジションコントロールレバー6、外部油圧切換えレバー7、リヤPTOレバー9、ミッドPTOレバー10等の各操作部(周辺部品)が配置されている。また、回転シート5の上方を囲むよう、ロプス11が走行機体3に固定して配置されている。
前記回転シート5は、支持装置12により、図1に示す前方側低位置と図2に示す後方側高位置とに移動自在に支持されており、かつ図3に示すように、上記支持装置12の上フレームに固定された支持台13に、縦軸14(図7等に線で表記)により回転自在に支持された旋回台15に配置されている。旋回台15の上面と回転シート5との間には前後方向に延びるガイドレール17,17が配置されており、回転シート5は、旋回台15に対して前後方向に移動自在にかつスライドレバー19により適宜前後位置にて固定し得る。また、旋回台15には、幅方向に(具体的には左方向に)突出して回転ロック解除レバー(操作具)20が設けられており、該ロックレバー20により図示しない係合部材を操作して、該係合部材を、支持台13に設けられた切欠きに係合して、回転シート5を前向き位置又は後向き位置にて固定し得る。
前記支持台13の上面周辺部における上記縦軸14を挟んだ180度反対側には、それぞれ当接部材22,22が上方に突出して設けられており、前記旋回台15の下面周辺部1箇所には、1個の規制部材21が下方に突出して設けられている。該2個の当接部材22,22のいずれか一方が前記1個の規制部材21に当接する位置が、前記回転シート5を前向き位置となるように規定され、上記2個の当接部材の他方が前記1個の規制部材21に当接する位置が、前記回転シート5を後向き位置となるように規定される。従って、回転シート5は、前向き位置と後向き位置との間の180度に回転範囲が規制され、その回転方向はそれぞれ周方向に規定される。即ち、回転シート5を前向き位置から後向き位置へ回転する場合、上方からみて反時計方向となり、後向き位置から前向き位置に回転する場合、時計方向となる。なお、支持台13に1個の規制部材を設け、旋回台15に1対の当接部材を設けてもよい。
そして、回転シート5は、図示しない係合部材が切欠きに係合して回転を阻止されている係止状態からロック解除レバー20の操作により該係止状態を解除して回転可能となる。走行機体3から降りた状態で回転シート5を回転する場合には、作業者は走行機体3の左側において、回転シート5の左前方にあるロック解除レバー20を操作することにより係止を解除して、該回転シート5の前方が作業者側に向くように回転する。即ち、回転シート5が前向き位置にある場合、上方からみて反時計方向に、回転シートが後向き位置にある場合、時計方向に回転する。そして、前記2個の当接部材22のいずれか一方が1個の規制部材21に当接して、回転シート5が前向き位置又は後向き位置に位置決めされた状態で、係止部材が係止されてロックされる。この際、ロック解除レバー20で前向き位置又は後向き位置にロック操作することがあっても、上記規制部材と当接部材の位置決め位置と一致しており、容易かつ確実に操作することができる。
前記支持装置12は、図4ないし図6に示すように、走行機体3に固設されたシートフレーム25と、上記旋回台15を回転自在に支持する支持台13との間に配置されている。該支持装置12は、上記シートフレーム25に固定され、かつ前後方向に延びる1対の下アングル部材26,26と、上記支持台に固設され、かつ前後方向に延びる1対の上アングル部材27,27と、これら上下アングル部材26,27の前方部分を連結する左右1対のアーム部材29,29と、後方部分に配置される傾斜板30と、を有する。上記アーム部材29の両端は、左右の下アングル部材26及び上アングル部材27にそれぞれ掛け渡された下軸24及び上軸28に連結され、上アングル部材27の前方部分を下アングル部材26に対して前方側下位置及び後方側上位置の間に揺動自在に支持する。
上記左右の上アングル部材27,27は、その前後部分をそれぞれ連結プレート31,32で連結されている。後連結プレート32には、ブラケット33,33により軸35が支持されており、該軸35の左右部分にはゴム等の弾性部材からなる左右1対のローラ36,36が回転自在に支持され、かつその中央部分にはアーム37がその先端部を自由端して回転自在に支持されている。前記傾斜板30は、左右の下アングル部材26,26の後部間部分にて下端部がシートフレーム25に一体に固定され、かつ上方に向けて後方に延びるように配置されている。正確には図7に詳示するように、該傾斜板30の下部分は、前方側低位置における支持装置12の余裕スペースを得るため大きな傾斜角の立上部30Aとなっており、その上方部分は、滑らかにローラ36を案内して後方側高位置に導くために緩い勾配のガイド部30Bとなっている。更に、該傾斜板30の上端部分は、略々水平方向(正確には僅かに後向き傾斜)に後方に延びて、後方側高位置にて上記ローラ36,36を載せて支持する支持部30Cとなっている。
上記傾斜板30の左右中央部分には、上下(前後)方向に延びるスリット30Dが形成されており、該スリット30Dには前記アーム37が嵌挿されている。該アーム37の自由端となっている先端部分には、ロールピン等のピン39が左右方向に貫通して固定されており、支持装置12の後端部が傾斜板30から抜け出して回転シートが前方に倒れ込むことを防止している。なお、上記アーム37は、軸35に対してEリングを用いて横振れを防止してもよいが、この場合、軸35にリング溝を形成するため軸強度が低下する虞があり、また部品点数の増加及び組立工数の増加の問題もある。本実施の形態にあっては、図4及び図5に示すように、連結プレート32の中央部後面に凹溝32aを形成して、該凹溝32aに上記アーム(倒れ防止プレート)37を係合することにより、アーム37の軸方向移動(横振れ)を防止している。これにより、上記問題の解決を図っている。
前記左右の下アングル部材26,26の間にあって前記傾斜板30の前方部分におけるシートフレーム25上には、3個のコイルスプリングからなるサスペンションスプリング40,40,40が左右方向に並んで設けられている。これらのスプリング40は、回転シートが前方側低位置にある場合、支持台13に後方部分に当接して、回転シートを弾性懸架する。これらスプリング40の下端は、シートフレーム25に固定されているが、これらスプリング40の下端を支持するプレートをシートフレーム25に対して機体前後方向移動自在に設け、該スプリングの前後調整により回転シートのサスペンション荷重を変更するようにしてもよい。
従って、支持装置12は、固定部材である下アングル部材26に対して回転シートの支持部である上アングル部材27が、その前方をアーム部材29で揺動自在に支持され、その後方を傾斜板30上方をローラ36が案内されることにより、前方側低位置と後方側高位置とに移動自在となっており、かつ前方側低位置にて前側ロック装置45にて、後方側高位置にて後側ロック装置60にて固定・保持される。
前側ロック装置45は、左右下アングル部材26,26の前方部分に亘って回転自在に支持される操作軸46を有しており、該操作軸46には、その中央部分に前方に突出してU字状の操作レバー47が固定され、かつその左右部分に上方に突出して1対のフック49,49が固定されている。該フック49と前記下軸24に設けられたブラケットとの間にスプリング50が張設されており、フック49の係合部49aが係合する方向に付勢している。該フック49は、図5に示すようにその先端部49bが傾斜面からなり、また凹溝49cに、下アングル部材26,26に掛け渡されたフック49(図7参照)が係合して、その可動範囲が規制されている。一方、前記左右アーム部材29,29の中間部に亘って中間軸51が掛け渡されており、該中間軸51が前記フック49の係合部49aに係合する被係合部材となる。
支持装置12が、前方側低位置に倒されると、中間軸51がフック49の先端部49bに当接して、該フック49をスプリング50に抗して回動し、中間軸51は先端部49bを通過した状態で、フック49は、スプリング50により回動してその係合部49aに該中間軸51を係合する。従って、回転シート5を前向き位置として、支持装置12を前方側下位置方向に移動した状態で、作業者が上記回転シート5に座ると、自動的に前側ロック装置45がロックされる。この状態は、図4に示すように、アーム部材29は前方に倒れ、中間軸51は、左右下アングル部材26,26に形成された凹部26aに支持され、かつ上記フック49の係合部49aに係合・保持されて、上アングル部材27即ち回転シートは、前記上軸28を中心に回動自在の状態となる。そして、回転シートの後端部はサスペンションスプリング40に当接して、該シートに座った作業者を弾性支持する。
図4,図7に詳示するように、前記下アングル部材26に回転阻止されている下軸24の下部に上方に突出して固定された1対のブラケット52,52と前記アーム部材29に回転阻止されている中間軸51の上部に上方に突出して固定された1対のブラケット53,53との間に、それぞれスプリング55,55が張設されている。これらスプリング55は、アーム部材29,29を、回転シートをその重力に抗して立上り方向に付勢する。
従って、作業者は、回転シート5に前向きに座った状態から立上りつつ、また走行作業機の側方において、操作レバー47を下方に向けて操作すると、フック49がスプリング50に抗して回動して、中間軸51の係止を解放する。これにより、上記スプリング55が回転シート5の重量荷重に抗して上方に立上り、作業者による回転シートの移動操作を助勢して、支持装置12は、回転シートを前方側低位置から後方側高位置に移動する。
前記後側ロック装置60は、図6及び図7に示すように、前記傾斜板30の背面に配置され、該傾斜板をシートフレーム25に一体に固定する強度部材であるバックプレート61に設けられている。一体の傾斜板30及びバックプレート61にブラケットを介して操作軸62が支持されており、該操作軸62の中央部分には左右1対のフック63及びその間の中央部分にU字状の操作レバー65が回動自在に支持され、かつこれらフック63及び操作レバー65は一体に回動し互いに固定されている。操作レバー65と傾斜板30との間にはスプリング66が縮設されており、操作レバー65及びフック63を係合する状態に付勢している。フック63は、前記ローラ36,36を支持する軸35を係合し得る形状の係合部63a及び該係合部に上記軸35を導く形状の傾斜部63bを有している。
上記支持装置12を後方側高位置に移動する際、ローラ36,36が傾斜板30のガイド部30Bに案内されて斜め上方に移動し、該傾斜板の支持部30Cに至ると、該支持部30Cが僅かに後方に向って下り勾配となっていることに助勢されて、上記軸35が傾斜部63bに当接することによりフック63はスプリング66に抗して回動して、該軸35を係合部63aに受入れる。これにより、回転シートを後方側高位置に移動することにより、フック63は自動的に回動して、支持装置12の後端部である軸35を係合・保持し、かつこの状態ではローラ36,36が傾斜板30の支持部30Cに保持されて、支持装置12即ち回転シートが後方側高位置に保持される。
該後方側高位置から支持装置12を移動する場合、作業者は、走行機体の側方において操作レバー65を下方に向けて操作すると、フック63は回動して軸35のロックを解除する。この状態で、回転シート5を前方側低位置に向けて移動すると、ローラ36が傾斜板30に案内されて移動する。
本作業車両(トラクタ)は、以上のような構成からなるので、該トラクタを操向操作又はフロントロード操作する場合、回転シート5は、図1,図7,図9に示すように、前方側低位置にあってかつ前向き位置にある。この状態では、支持装置12は、アーム部材29が前方に倒れると共に、後部がサスペンションスプリング40で弾性支持された状態で、前側ロック装置45によりロックされており、かつ回転シート5は、前向き位置に位置決め、係止された状態にある。この状態で、作業者は、回転シート5に座って、トラクタの走行操作又はフロントローダの操作を行う際、作業者は、前傾姿勢となるが、図8に示すように、アーム37の先端ピン39が抜止めされている範囲で、シート5は前傾して作業者は楽な姿勢で作業が可能となる。しかし、作業者が過度に前荷重としたり又はシートベルト70から作業者による前方向慣性が作用して、該回転シート5に、アーム上軸28を中心に前倒れ方向のモーメントが作用したりしても、アーム37先端に設けられた抜止めピン39が傾斜板30のスリット30Dに引っ掛って、回転シート5が前倒れをすることは阻止されている。
上記支持装置12を、前方側低位置から後方側高位置に向けて移動する場合、作業者は前側ロック装置45の操作レバー47を操作する。該操作により、フック49が中間軸51のロックを解除され、支持装置12は、立上り方向に付勢されるスプリング55の付勢力と、作業者が操作レバー47を持って移動する力が相俟って、支持装置12は、図5に示す後方側高位置方向に移動される。この際、支持装置12の前部は、アーム部材29,29が立上り状態となり、後部は、ローラ36が傾斜板30からガイド部30Bに案内されて上昇し、支持部30Cに持上げられる。これにより、後側ロック装置60は、フック63がスプリング66により軸35を自動的に係合し、該後方側高位置に位置決め保持される。
この状態で、作業者はロック解除レバー20を操作して回転シート5のロックを解除し、回転シート5を座面が手前方向になるように回転し、180度回転した後向き位置になると、旋回台15に設けられた規制部材21が支持台13に設けられ1対の当接部材22の一方に当接して位置決めされ、この状態でレバー20を操作するか又は自動的に回転シート5はロックされ、図2及び図10に示す状態となる。この状態で、作業者は該回転シート5に座ってバックホーを操作する。
また、該回転シート5を前向き姿勢、前方側低位置に移動するには、作業者は同じく走行機体の左側方に立って、支持装置12が後方側高位置にある状態で、ロック解除レバー20を操作して回転シート5を回転する。この際、上記規制部材21と当接部材22の一方との当接により、回転シート5は、同じく座面が手前方向になる方向にしか回転することはできず、回転シートを同じ回動範囲で回転して、規制部材21が他方の当接部材22に当接した前向き位置にて係止される。
従って、回転シート5は、支持装置12が高位置にある状態で、かつ同じ回動範囲で回転するので、回転シート5自体、スライドレバー19及びシートベルト70等の部品が、走行機体3に配置された操作レバー6,9等に当ることはなく、操作レバーを誤操作することなく容易に回転操作することができ、かつ回転シート及び周辺部品の設計の自由度を向上し得る。
そして、該回転シート5が前向き位置に係止された状態で、操作レバー65を操作することにより後側ロック装置60のロックを解除し、シートを前下方に操作力を作用することにより、支持装置12を前方低位置に移動する。これにより、アーム部材29が前方に倒れると共に、ローラ36が傾斜板30に案内されて前下方に移動し、フック49が、その先端部49b及びスプリング50により中間軸51を自動的に係止し、支持装置12は、前側ロック装置45により該前方側低位置に位置決め保持される。
従って、支持装置12を該前方側低位置に移動する際、前向きに固定された回転シート5を上から押さえつけることにより、前側ロック装置45は操作レバー47を操作することなく自動的にロックされる。フック49の係合が完全でない場合では、作業者が回転シート5に座ることにより、フック49は中間軸51を確実に係止する。
また、前側ロック装置45の操作レバー47及び後側ロック装置60の操作レバー65は、共に支持装置12の幅方向中央に位置し、かつU字形状からなるので、作業者は、走行機体3の左右どちら側に座っても容易に操作が可能である。また、両操作レバー47,65は、回転シート5の近い位置に配置されているので、操作が容易であり、かつ着座側からでも操作が可能である。
なお、上述した実施の形態は、トラクタに適用され、回転シートは、前向き姿勢で前方側低位置にあり、後向き姿勢で後方側高位置にあるが、これに限らず、単に回転するだけ等の他の実施の形態にも同様に適用可能である。
2 運転席
3 走行機体
5 回転シート
12 支持装置
13 支持台
14 縦軸
15 旋回台
20 操作具(回転ロック解除レバー)
21 規制部材
22 当接部材

Claims (2)

  1. 走行機体に対して回転可能な回転シートを備えた作業車両において、走行機体の運転席に配置された支持台と、
    前記支持台の上方に、前記支持台に対して上下方向に延びる縦軸を中心にして回転可能に支持され、前記回転シートが設けられた旋回台と、
    前記旋回台を前記支持台に係止可能な係合部材と、
    前記回転シートが前方を向いた場合に、前記縦軸より前方で、前記支持台の上面と前記旋回台の下面との間から左右方向の一方に突出した状態となるように前記旋回台に設けられ、前記係合部材による前記旋回台の係止を解除可能な操作具と、
    前記支持台の前記上面及び前記旋回台の前記下面のいずれか一方に対して前記縦軸に対する外周部に固定された1個の規制部材と、
    前記支持台の前記上面及び前記旋回台の前記下面のいずれか他方に対して前記縦軸に対する外周部のうち前記縦軸を挟んだ反対側に固定された1対の当接部材と、
    を備え、
    前記規制部材が前記1対の当接部材のいずれか一方に当接することにより、前記旋回台の係止が解除された際の前記回転シートの回転範囲が180度に規制されることを特徴とする作業車両。
  2. 好ましくは、前記走行機体と前記支持台との間に配置され、前記回転シートを、前方側の低位置と後方側の高位置とに移動自在に支持する支持装置と、
    前記旋回台に配置され、前記回転シートを前向き位置又は後向き位置に固定された状態を解除する操作具と、
    を備え、
    前記回転シートを、前記後方側の高位置にある状態で前記操作具の操作により前記前向き位置と後向き位置とに回転可能とする請求項1記載の作業車両。
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