JP2016165366A - 複合材ウェブ並びに複合材ウェブの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フック材料の固定を可能とする弾性領域と非弾性領域とを含む複合材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】複合体ウェブの第一の外側面を形成する不織ウェブ1、不織ウェブ1上に配置された互いに間隔を空けた弾性伸張可能なフィルムストリップ2、複合材ウェブの第二の外側面で弾性伸張可能なフィルムストリップ2を覆う不織材料3、及び二つの隣り合う弾性伸張可能なフィルムストリップ2の間の領域を橋渡しするフック材料でできた一つの非弾性ストリップ4を含み、かつオムツ用止着要素を切り取りまたは打ち抜き可能な、弾性領域と非弾性領域とを備えた複合材ウェブに関する。不織材料3は、フック材料でできたストリップ4の縁8と重なり合い、この際、フック材料でできたストリップ4は、不織材料3と重なり合うその縁8のところに突出部9を有し、この突出部9は、不織材料3中にまで延在している。更に前記複合材ウェブの製造方法にも関する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複合材ウェブの第一の外側面を形成する不織ウェブ、前記不織ウェブ上に配置された互いに間隔を空けた弾性伸張可能なストリップ、複合材ウェブの第二の外側面で前記弾性伸張可能なストリップを覆う不織材料、及び二つの隣接する弾性伸張可能なストリップの間の領域を橋渡しするフック材料でできた少なくとも一つの非弾性ストリップを含み、及びオムツ用止着要素を切り取るかまたは打ち抜くことが可能な、弾性領域と非弾性領域とを備えた複合材ウェブに関する。
オムツ用止着要素のための複合材ウェブの製造においては、二つの平坦な不織ウェブの間に弾性ストリップを積層することがEP2301502A1(特許文献1)から知られており、この際、二つの隣り合う弾性伸張可能なフィルムストリップの間では、両方の不織ウェブの直接の接合または強化ストリップの組み込みが交互に行われている。両方の不織ウェブが直接互いに接合しているところで、オムツ用止着要素は、幼児用オムツや成人用衛生品などの使い捨て用品に固定され、他方で、弾性伸張可能なフィルムストリップを有する部分はオムツ用止着要素に必要な弾性を与える。強化ストリップが配置されるところでは、後からフック用ベルトを取り付けることができ、この際、強化ストリップは、不織材料が引っ張られた時に不制御に引き裂かれないようにするために必要である。同じ理由から、強化ストリップと弾性伸張可能なフィルムストリップとの間には重なり部分も設けられる。
弾性領域と非弾性領域とを備えた複合材ウェブは、EP1736306A1(特許文献2)からも知られており、そこでは、弾性領域と非弾性領域とは、対応する接着剤塗布によって形成されている。この際、接着剤は材料が十分な程度で堅固になることが企図されており、この際、対応して、弾性伸張可能なフィルムストリップには、部分的な接着しか施されない。しかし、外側面に後からフック材料を配置することは困難である場合がある。なぜならば、フックベルトの下にある材料は、連続した接着剤層でしか強化されないからである。
冒頭に記載した特徴を有する複合材ウェブは、EP2340796A1(特許文献3)から知られており、この場合も、フック材料は、二つの平坦な不織ウェブの一方の上に外側に貼り付けされる。材料に全体的に十分な強度を与えるためには、対向する面において更なる非弾性強化用ストリップが設けられる。二つの対向する非弾性材料ストリップの施用は、材料コスト及び方法の実行に関して費用、労力がかかる。
EP0768075B1(特許文献4)からは、弾性領域を持たない横に再止着要素を備えた使い捨てオムツが知られている。この使い捨てオムツ全体の必要な弾性は、前方の胴回り領域に弾性要素を配置することによって達成され、他方で、サイドの羽の形のオムツ用止着要素は固い。サイドのオムツ用止着要素にはフック材料が設けられ、これは、その縁で不織布でできた保護層で覆われる。この不織布でできた保護層は、利用者に柔らかい掴み部を形成するためにフックを完全に覆い隠すために設けられる。
WO99/13745A1(特許文献5)からは、フックの無い縁を有するフック材料が知られており、この際、これらのフックの無い縁は、カバー材料によって覆われている。上記の構造は、ループ材料を有するオムツ用止着要素をそれに固定できるようにオムツの腰回り部に配置することが企図されている。WO99/13745A1(特許文献5)から知られる構造を部分的に弾性に作ることは記載されていない。
EP2301502A1 EP1736306A1 EP2340796A1 EP0768075B1 WO99/13745A1
本発明は、フック材料の格別に信頼できる固定を可能としかつオムツ用止着要素を切り取るかまたは打ち抜くことが可能な、弾性領域と非弾性領域とを含む複合材ウェブを提供するという課題に基づくものである。更に、このような複合材ウェブの製造のための適した方法を提供することも目的である。
本発明の対象及び上記課題の解決策は、請求項1に記載の複合材料ウェブ並びに請求項5に記載のこの複合材ウェブの製造方法である。
冒頭に記載した特徴を有する複合材ウェブから出発して、本発明に従い、不織材料が、フック材料でできたストリップの縁と重なり合っており、この際、フック材料でできた不織材料が、不織材料と重なり合っているその縁で突出部を有し、この突出部が不織材料中にまで延在していることが企図される。
本発明による構成によって、様々な利点が達成される。先ず、フック材料が、不織材料との重なり合いによって、より改善された形で複合材ウェブ中に統合される。フック材料の縁は覆われて配置され、それによりこれらの縁は、開放されず良好に保護されている。
複合材ウェブの各要素は通常は互いに接着及び/または溶着されている。フック材料でできたストリップの重なり合う縁のところで突出部が不織材料中にまで延在するため、追加的に機械的な結合も生ずる。不織材料中に食い込んだ突出部によって、複合材ウェブの平面において、形態拘束の様式に従い機械的な結合が生まれる。それ故、負荷が非常に大きなときでも、弾性領域から非弾性領域への遷移部での複合材ウェブの引き裂きは確実に阻止することができる。
本発明は、弾性領域と非弾性領域とを有しかつオムツ用止着要素を打ち抜くことができる従来技術から既知の複合材ウェブでは、フック材料の領域での追加的な強化が常に必要であるという知見に基づく。しかし、本発明によれば、複合材ウェブの層構造中の統合構成部材を形成するフック材料自体がこのような機能を引き継ぐ。
本発明の好ましい実施形態の一つでは、突出部は、不織材料を貫通して延在することが企図される。この際、不織材料の総厚は、形態拘束の様式に従う機械的な固定に利用される。
それから出発して、不織材料を貫通して延在する突出部は、それの端部で、曲がっている及び/または太くなっている頭部を有する。複合材ウェブの平面内での形態拘束の他に、それに対して垂直方向にも不織材料の確実な固定が達成される。別の言い方をすれば、突出部が曲がっている及び/または太くなっていることによって、不織材料が、重なり合った縁のところで上方に持ち上がることができないということが達成できる。それ故、通常施される接着に加えて、格別固くかつ確実な接合が達成される。
フック材料は、通常は支持部分を有し、そして不織材料で覆われた縁の間に、適当なループ材料との結合に企図されたフリーのフックを有する。突出部も好ましくは支持部分上に配置される。例えば、フック材料全体は、熱可塑性プラスチックから形成することができ、この際、フリーのフック並びに突出部は、融液状態において支持部分から引き出されるかまたは押し出される。
正確な製法のタイプには依存せずに、重なり合った縁のところで、不織材料は、好ましくは支持部分上に載っている。他の言い方をすれば、複合材ウェブの第二の外側面に存在する不織材料は直接支持部分上に敷設される。それによって、突出部が不織材料中深くまで延在することが達成され、その際、不織材料は、重なり合った領域中において、支持部分とも接着させることができる。追加的に、不織材料が、覆われた縁のところでできるだけ平坦でかつ良好に保護されるという利点がある。
特に、本発明の枠内において、不織材料によって覆われている縁の間のフリーのフック及び覆われた領域中に配置された突出部は、一致する形を有することができる。この時、突出部とフックは、突出部が不織材料によって囲われており、他方で、フックはフリーであるという点でのみ本質的に異なる。基本的に、突出部は、ある程度は、更に、ループ材料との係合にも企図されていることができる。
上記の実施形態の枠内において、曲がった及び/または太くなった形のフリーなフック並びに突出部の頭部は、複合材ウェブの個々の層を接合する前または後に作ることができる。形態拘束を生じさせながら不織材料と接合する前に既に、突出部が頭部を備える場合には、不織ウェブをこれらの頭部を越えさせて案内する必要があり、このためには弾性的に曲がりやすいプレッシャローラーまたは類似品を使用できる。
しかし、本発明の好ましい実施形態の一つでは、曲がった及び/または太くなった形態の頭部は、複合材ウェブの個々の構成部材を組み立てた後に初めて形成されることが企図される。この時、最初は支持部分から延びる茎状部のみを持つ、非弾性ストリップが用意される。この時、不織材料を敷く場合には、これは、非弾性ストリップの縁のところで茎状部によって簡単に突き通されることができる。この記載の変法の枠内では、その後になって初めて、茎状部の末端に、曲がった及び/または太くなった頭部が形成され、それによって、この茎状部から、一方では重なり合った縁の間にフリーのフックが、並びに形態拘束により不織材料と結合した突出部が生じる。
頭部の生成は、特に、圧力及び温度の作用によって行うことができる。この際、変形に企図される工具の適当な設計によって、形態拘束により結合される突出部の形成のための茎状部をより強く変形することも有利であり得る。そうして、フック材料でできた非弾性ストリップと、縁に重ねて配置された不織材料との間の特に密接で信頼できる接合が達成できる。
フック材料でできたストリップと不織材料との間の重なり合い領域は、確実な固定が可能となるように選択すべきである。この重なり合い領域は、例えば2mm〜30mm、好ましくは8mm〜20mmであることができる。
弾性伸張可能なストリップは、好ましくは、弾性伸張可能なフィルムから形成される。複合材ウェブの第二の面で弾性伸張可能なストリップまたはフィルムストリップを覆う不織材料は、有利には、互いに間隔を空けた不織ストリップの形で存在する。本発明の枠内において、弾性伸張可能なストリップは、フック材料でできた非弾性ストリップにまで直に達することができるか、またはフック材料でできた非弾性ストリップまで典型的には数ミリメータの間隔の所で終わっている。本発明では、第二の外側面のところの遷移領域は、そこに存在する不織材料によって覆われて保護されている。すなわち、不織材料は、フック材料でできた非弾性ストリップの方向に、弾性伸張可能なストリップを越えて延在する。
本発明の好ましい形態の一つでは、フック材料は、平坦な不織ウェブ上に直接固定される。弾性伸張可能なフィルムストリップも、不織ウェブ上に直接固定されていてもよい。
固定のためには、基本的に様々な可能性が考慮される。この固定は、例えば接着剤によって行うことができ、この接着剤は、選択的に、前面にまたは部分面にのみ塗布することができる。接着の種類に応じてかつ材料並びに負荷に依存して、フック材料を確実に固定するためにはストリップ状の接着が十分であり得る。この際、第二の外側面での不織材料によるフック材料の形態拘束的な接合によって、高められた強度が達成されることも考慮すべきである。
ストライプ状の接着によって、基本的に接着剤を節約でき、それによってコスト削減が達成される。この際、適当な接着剤は比較的高価であるばかりでなく、弾性も損なわせることがあることも考慮すべきである。接着剤のこの負の影響は、弾性伸張可能なストリップの下のストレイプ状の接着剤塗布によって軽減される。特に有利なのは、弾性伸張可能なストリップが延びる方向に対し並行にストリップ状に接着剤を塗布することであり、その際、複合材ウェブから形成される個々のオムツ用止着要素はその使用の時にはそれに対して横方向に伸張される。
弾性伸張可能なストリップは、好ましくは、適当な熱可塑性エラストマーでできたフィルムからなり、この際、特に、スチレン−ブタジエン−スチレン−ブロックコポリマー(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SIS)、スチレン−エテン−ブテン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)、弾性ポリエチレンコポリマー、弾性ポリプロピレンコポリマー、弾性ポリウレタンコポリマー、弾性ポリアミドコポリマー、またはこれらのポリマーの混合物の群からのポリマーが適している。単層フィルムの使用の他に、共押出フィルムも使用でき、この場合、複数の同じ層を有する共押出フィルムも適している。特に適したものは、厚さが10〜130μmのフィルムストリップである。
第二の外側面で弾性ストリップを覆う不織材料、並びに複合材ウェブのそれに対向する面に配置された不織ウェブは、通常は、それ自体は弾性ではないが、複合材ウェブの弾性領域を形成できるようにするためには十分な程度で伸張可能である。しかし、必要な伸張性は、最初の伸張によって複合材ウェブを活性化することによっても生じ得、この際、不織層も部分的に破壊、すなわち引き裂かれる。不織布は、複合材ウェブに柔らかな繊維の触感を与える。
本発明の更なる対象は、上記の複合材ウェブの製造方法であり、この際、不織ウェブ、弾性伸張可能なストリップ、不織材料のストリップ、及び縁に突出部を持つ非弾性ストリップを用意する。非弾性ストリップは、不織ウェブ上に間接的にまたは直接敷設され、この際、不織材料のストリップは、突出部が不織材料中にまで延在するように、非弾性ストリップの縁の上に重ねて配置される。上述したように、突出部は、茎状部並びにそれの末端に曲がった及び/または太くなった頭部を有することができる。
不織材料のストリップは、非弾性ストリップの前または後のいずれかで供給することができる。
それ故、本発明の第一の変法では、先ず、不織ウェブ、弾性伸張可能なストリップ、及び不織材料のストリップを互いに接合し、その際、弾性ストリップの間にはスペースが残され、及び不織材料のストリップは、そこで、その自由末端が弾性伸張可能なストリップを越えて延在する。その時、これらの自由末端は、フック材料からできた非弾性ストリップ、またはフック材料が形成される非弾性ストリップを、弾性伸張可能なストリップの間に配置できるようにするために、互いに反対側に折り曲げる。不織材料の折り曲げられた部分は、次に、フック材料上に戻し置き、それによって、重なり合った領域において、突出物による形態拘束的な接合が生ずる。突出物が不織材料を貫通して延在する場合には、突出物は、垂直な方向にも形態拘束を得るために、上記の方法において圧力及び/または温度の作用により変形することができる。同時に、フック材料でできたストリップの縁の間にも、上記の方法でフリーのフックを形成することができる。
最初にフック材料、次に不織材料のストリップを供給する場合には、不織材料のストリップを、フック材料並びに弾性伸張可能なストリップに直接重ねて敷設することができ、この際、後からの折り曲げはもはや必要ではない。
独特な発明的意義が与えられる本発明のさらに別の観点の一つは、フック材料の形成に関する。このフック材料は、上述の複合材ウェブに特に適しているが、原則的に他の分野でも使用できる。フック材料の形成のためには、ポリマー溶融物を、シート押出ダイから、ロールと部分的にロールの表面に沿って案内されているベルトとの間の間隙に供し、この際、ロール及び/またはベルトは、フックの形成に企図された構造を有する。方法の形態に応じて、茎状部と末端の頭部を備えた完全なフックを形成できるか、または最初にフックまたは突出部の茎状部のみを形成することができ、この際、頭部は後から形成される。
本発明の枠内において、フックとは、対となる材料に、例えばフリーのループが編み込まれた織編布またはループを有する不織布に係合するのに適した要素と解される。この際、フックは、茎状部に、折り曲げられた末端をまたはキノコ形態の幅の拡大部を頭部として有することができる。
最初は未だ液状のポリマー溶融物をシート押出ダイから上記間隙に供するので、フック材料のフックの形成は非常に自由に変えることができる。それで例えば、フックの形成のために設けられた構造はベルトまたはロールの一部で断続していることができ、そこではフックが形成されない。特に、この構造は、横方向に及び/または周方向に断続していることができ、この際、平坦な表面によってフックの無い領域が生ずる。
フックまたは突出部を持つ領域並びにフックの無い領域を生成する他に、上記の方法では、ベルト及び/またはロールの対応する輪郭によって、ロール間隙、それ故生ずるフック材料の局所的な厚さを調整することもできる。
フック材料の形成のための第一の変法に従い、スリーブとも称される平滑なベルト及び構造化されたロール(チルロール)を使用する場合は、フックまたは突出部の茎状部は、構造化された通常は冷却されたロール(チルロール)によって生成される。
この構造化の枠内において、フックまたは突出部の茎状部の形成のための凹み(Vertiefungen)や穴(Kavitaeten)がロールに形成される。そのためには、ロール表面を、例えば、エッチングプロセスを用いてまたはレーザーの使用によって加工することができる。穴の数及び分布は、形成すべきフックベルトの各々の使用事例に合わせて可変に適合させることができる。
例えば、このベルトは、電気メッキプロセスによって完全にシームレスに生成することができる。用途に依存して平滑化ベルトとも称されるこのようなベルトは、通常は、二つの温度調節されたロールの間に張られ、これらのロールの少なくとも一方を駆動することができる。張られたベルトは、通常は、可動のロール土台によって、構造化及び冷却されたロールに対し押し当てられる。通常は可変に調節可能な巻角にベルトを押し当てることによって、初めはなおも液状のポリマー溶融物が、構造化されたロールの凹みや穴を充填することが達成される。この際、追加的な排気は一般的に無しで済ませることができ、ここで、排気のためのロールの多層の設計も必要ではない。フックまたは突出物の茎状部の形成の間に旋回するベルトと接触することによって、冷却をより良好に制御することができ、それによって非常に高速な生産速度でも製造が可能となる。上記のベルトを使用することによって、特に均一で、平滑で高価値のフック材料裏面を生成することもできる。
上記に既に説明したように、前記構造は、フックの無い領域を生成するために、縦方向もしくは横方向にまたは任意の方向でも断続することができる。
フック材料の形成のための第二の変法では、平滑化ロールと構造化または穿孔されたベルトが使用される。穿孔されたベルトの場合には、全ての状況下において、フックまたは突出物の茎状部を生成するための個々の孔の十分な排気が保証される。ベルトの厚さによって、成形すべき茎状部の長さも調節できる。代替的に、茎状部の長さは、ロールに対するベルトの押し当て圧によっても調節でき、この際、低められた押し当て圧では、穿孔の孔は部分的にしか充填されない。この際、押し当て圧の変動によって、ベルトを交換することなく、フックの茎状部の高さを変えることが可能である。
フック材料は、要求及び使用分野に応じて、様々な材料からできていることができ、また単層にも多層にも構築できる。単層の構造の場合は、特に、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、前記ポリマーの混合物、並びにポリエチレンとポリプロピレンのコポリマーなどのポリオレフィン系材料が適している。しかし、好ましくは硬質タイプのPPが使用され、これはホモポリマーとしてもまたはコポリマーとしても存在し得る。しかし、更に、他のポリマーも単層構造または多層構造に適している。特に比較的硬質の材料、例えばシクロオレフィン−コポリマー(COC)、ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、例えばPA6及びPA6.6、またはポリメチルメタクリレート(PMMA)も有利である。
フックテープの多層構造によって、例えば剛性、製造の間の流動性、及び積層体中で隣接する層に対する適合性(Kompatibilitaet)などの一部は互いに対立する要求を有利に満たすことができる。第一の変法では、ほぼ単一タイプの構造または少なくとも完全にポリオレフィンからなる構造が可能であり、それによって特に、再利用も簡単になる。例えば、三層構造では、全ての層にポリプロピレン(PP)を企図することができ、しかしこの際、フックまたは突出物を形成するべき層は、特に高いフローインデックス(MFI)を持つ向上したエンボス加工挙動に関して選択され、他方で、残りの層は、フックテープの必要な剛性に関して的確に最適化される。
このような単一タイプ構造の他に、異なるタイプの材料からできた多層構造も可能であり、この際、外側層には、好ましくは、ポリオレフィン系の、特にPPをベースとする材料が使用される。少なくとも三つの層を有する構造の場合には、内側に存在するコア層は最大剛性に関して選択することができる。五層構造の場合には、コア層と外側層の間にそれぞれ接着促進層が配置されるが、三層構造の場合には、層上下の十分な結合は、官能化もしくは変性されたポリオレフィンによって達成することができる。
フック材料の厚さは、フックまたは突出物の下側で、典型的には20〜180μm、特に好ましくは70〜140μmである。
本発明を以下に図面に基づいて説明するが、これは、単に実施例を示すものである。
複合材ウェブが形成される各構成部材を図示するものである。 互いに接合された構成部材を図示するものである。 フックの生成のためのプロセスステップを図示するものである。 複合材ウェブの製造方法の変法の一つを図示するものである。 複合材ウェブの製造方法の変法の一つを図示するものである。 複合材ウェブの製造方法の変法の一つを図示するものである。 複合材ウェブの代替的な形態を図示するものである。 個々の止着要素を分離するための構成パターン(Bestandsmuster)を備えた複合材ウェブの上面図である。 複合材ウェブの他の代替的な形態を図示するものである。
図1は、個々の構成部材の断面図を示し、これらの構成部材から、弾性領域と非弾性領域とを備えた複合材ウェブが形成され、そしてこの複合材ウェブから、オムツ用止着要素を打ち抜くかまたは切り取ることができる。この複合材ウェブは、平坦な不織ウェブ1を含み、これは、複合材ウェブの第一の外側面を形成する。複合材ウェブの弾性領域を形成するため、互いに間隔を空けた並行な弾性伸張可能なフィルムストリップ2が不織ウェブ1上に並行に配置され、この際、これらのフィルムストリップ2は、不織材料3によって覆われている。不織ストリップの形で配置された不織材料3は、フィルムストリップ2を完全に覆い、そして複合材ウェブの第二の外側面を部分的に形成している。加えて、非弾性ストリップ4が設けられ、これからフック材料が形成される。非弾性ストリップ4は、支持部分5を有し、そして上方に突出している茎状部6を有している。
記載の構成部材は、様々な方法で互いに接合させることができる。特に、接着剤7を用いた全面的もしくは部分的な接着または超音波溶着を行うことができる。部分的のみに設けられた接着の場合には、接合は、記載のストリップ状の要素の長さ方向に沿って延在する接着剤ストリップによって行うのが有利である。
図1には、複合材ウェブの個々の構成部材が示されているが、この際、単に例示的に、接着剤7の平坦な塗布が示されている。
図1では、両方の弾性伸張可能なフィルムストリップ2は、非弾性ストリップ4の横に配置され、他方で、不織材料3は、非弾性ストリップ4の縁8と重なり合うということが分かる。
弾性伸張可能なフィルムストリップ2及び不織材料3のストリップを供給する前に最初に非弾性ストリップ4を不織ウェブ1上に配置する場合には、不織材料3は、重なり合う縁8のところで、その供給の時に直接、縁8のところの茎状部6によって突き通され、それによって不織材料3は茎状部6によって保持される(図2)。
この時、茎状部6は、縁8のところは突出部9であり、この突出部9は、不織材料3中にまで延在しかつ不織材料3を貫通して延在している。
重なり合う縁8の間にフリーのフック10を形成するために、茎状部6を、適当な工具11を用いて、圧力及び温度の作用下に変形させ、この際、曲がった及び/または太くなった頭部が生じる。重なり合う縁8のところの茎状部6も同じ方法で変形され、この際、不織材料3は、複合材ウェブの平面にだけでなく、それに対して垂直方向にも形態拘束において固定される。本発明の枠内において、突出部9を形成する茎状部6を、フリーのフック10が形成される茎状部6よりも強く変形する工具11も使用できる。
図4〜6は、複合材ウェブの製造の際の代替的な手順を示すものであり、この際、先ず、不織ウェブ1、弾性フィルムストリップ2、及び不織材料3のストリップが、例えば接着剤7によって、互いに接合される。図1に示したように、不織材料3のストリップは、フィルムストリップ2を越えて延在する。次いで、非弾性ストリップ4の配置を、不織材料3のフリーの横末端を後ろに折り曲げることによって行う(図5)。
不織材料を後ろに折り曲げた後(図6)、この代替的方法実行の場合でも、図2に従う配置となり、この場合も、その後に、茎状部6の変形が行われる。
図7は、茎状部6が重なり合う縁8のところでより短い長さを有する本発明の更なる代替的な形態を示している。この時、重なり合う縁8のところで茎状部6から形成された突出物9は、不織材料3中にまで延在するだけであり、不織材料3全体を貫通はしない。それにもかかわらず、少なくとも複合材ウェブの平面では信頼できる固定が達成され、この際、不織材料3は、非弾性ストリップ4の支持部分5上にも接着させてもよい。
図8は、個々の止着要素12を作るための可能な切断または打ち抜きパターンを示している。図8に従う形態の場合は、各々の止着要素12は、非弾性ストリップ4のフック10を備えた領域をその幅全体にわたって有している。追加的に、フック10の隣の止着要素12のフリーの端部が、突出部9を含む複合材ウェブの部分から形成される。特に、突出部9が不織材料3を貫通して延在する場合には、利用者の掴み部をできるたけ均一で平滑にするために、製造の時に工具11を用いてより強い変形を施すことができる。
図9は、図1から出発して、複合材ウェブの更なる代替的形態を示しており、この場合、不織材料3で覆われた第一の外側縁部分8aは、フック10または茎状部6を持たない。弾性伸張可能なフィルムストリップ2は、外側縁部分8aのところで終わっているのに対し、不織材料3は、上方に突出している茎状部6を有する更に内側の第二の縁部分8bまで延在している。

Claims (10)

  1. 複合材ウェブの第一の外側面を形成する不織ウェブ(1)、不織ウェブ(1)の上に配置された互いに間隔を空けた弾性伸張可能なストリップ、複合体ウェブの第二の外側面で弾性伸張可能なストリップを覆う不織材料(3)、及び二つの隣接する弾性伸張可能なストリップの間の領域を橋渡しするフック材料でできた少なくとも一つの非弾性ストリップ(4)を含み、かつオムツ用止着要素を切り取りまたは打ち抜き可能な、弾性領域と非弾性領域とを備えた複合材ウェブであって、不織材料(3)が、フック材料でできたストリップ(4)の縁(8)と重なり合うこと、及びフック材料でできたストリップ(4)が、不織材料(3)と重なり合ったそれの縁(8)のところで突出部(9)を有し、この突出部(9)が不織材料(3)中にまで延在していることを特徴とする、複合材ウェブ。
  2. 突出部(9)が、不織材料(3)を貫通して延在していることを特徴とする、請求項1に記載の複合材ウェブ。
  3. 突出部(9)が、その端部で、曲がった及び/または太くなった頭部を有することを特徴とする、請求項2に記載の複合材ウェブ。
  4. 突出部(9)が、フック材料の支持部分(5)上に配置されており、この際、不織材料(3)は、重なり合う縁(8)のところで支持部分(5)上に敷設されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の複合材ウェブ。
  5. フック材料でできたストリップ(4)が、不織材料(3)で覆われた縁(8)の間にフリーのフック(10)を有し、この際、このフリーのフック(10)及び突出部(9)が、一致する形を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の複合材ウェブ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の複合材ウェブを製造する方法であって、
    不織ウェブ(1)、弾性伸張可能なストリップ、不織材料(3)のストリップ、及び縁(8)のところに突出部(9)を備えた非弾性ストリップ(4)を用意し、
    非弾性ストリップ(4)を不織ウェブ(1)上に敷設し、
    不織材料(3)のストリップを、突出部(9)が不織材料(3)中にまで延在するように、非弾性ストリップ(4)の縁(8)上に重ねて配置する、
    上記方法。
  7. 茎状部(6)の形の突出部(9)を有する非弾性ストリップ(4)を用意し、不織材料(3)のストリップを、茎状部(6)が不織材料(3)を貫通して延在するように、非弾性ストリップ(4)の縁(8)上に重ねて配置する、請求項6に記載の方法。
  8. 非弾性ストリップ(4)の縁(8)のところの茎状部(6)が、不織材料(3)を重ねて配置した後に、その端部で曲げられる及び/または太くされる、請求項7に記載の方法。
  9. 茎状部(6)が、圧力及び/または温度の作用によって変形される、請求項8に記載の方法。
  10. 非弾性ストリップ(4)の縁(8)の間に、更なる茎状部(6)が配置され、これがフリーのフック(10)に変形される、請求項8または9に記載の方法。
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