JP2016163875A - ガス透過フィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、両端が開口した中空の筒部を用い、水分を透過させにくくガス透過性のよいガス透過フィルターを提供する。【解決手段】本発明のガス透過フィルター1は、両端が開口した筒部2の中空内にガス透過路となるガス透過仕切り部3を設けたガス透過フィルターであって、ガス透過仕切り部3よりもガス透過量が大きいガス透過表層シート5をガス透過仕切り部3と離間して設けることにより筒部2の中空内でガス透過仕切り部3の上下面の少なくとも一方の面に空間部4を形成したガス透過フィルターである。【選択図】図1

Description

本発明は、水分を透過させにくくしガスを透過させやすくするガス透過フィルターに関する。
電解液を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスにあっては、電解液が外装本体外に漏れ出ないように密閉されているので、充放電サイクルを繰り返したり、高温で放置したり、短絡・過充電・逆充電などにより電解液が分解されて、その外装本体内で水素ガスや炭酸ガスなどのガスが発生し、そのガスが外装本体内に蓄積されることにより急激に内圧が上昇して、その外装本体が膨れたり、破裂したりするおそれがあるので、発生したガスが外装本体内に蓄積しすぎないようにその発生したガスを適宜外装本体外に排出するとともに液や蒸気などの水分を透過させにくくするガス透過フィルターが望まれている。
ガス透過フィルターとしては、特許文献1にて、延伸ポリプロピレンフイルムに無数の微孔を透設した有孔フイルムの片面に、ポリプロピレン樹脂による透過性樹脂膜を被着し、反対側に、部分的に付着させたバインダーを介して不織布を接着して、この不織布の通気性によってバインダーの無い部位の微孔を介して酸素や炭酸ガスなどの気体すなわちガスが透過性樹脂膜を通って流通できるようにした気体透過性フイルムが提案されている。
しかし、特許文献1の気体透過性フイルムからなるガス透過フィルターにあっては、透過性樹脂膜と不織布との間の微孔は液や蒸気などの水分を透過させにくくする配慮はなくガスを流通させるだけであるので、より多くガスを透過させるために有孔フイルムの孔径を大きくガス排出をさせやすくすると水分の透過も多くなるので、水分を透過させにくくし、ガス透過性のよいガス透過フィルターが望まれる。
一方、特許文献2にて、電解液に有機溶媒を用いるリチウムイオン二次電池をはじめとする非水電解質二次電池は、使用環境や長期使用により非水電解質が正極・負極で分解してガスが発生する場合があるが、CO選択性透過膜を設けることにより、二酸化炭素を電池外部に排出して、二酸化炭素の発生による外装体の膨れ、電池内部の内圧上昇を防止するガス透過フィルターが提案されている。
しかし、特許文献2で提案されたガス透過フィルターは、ポリアミドアミン系デンドリマーを含む素材さらには防湿性を高める観点からガス透過性が高く、水分が透過しにくいポリエチレンフイルムやポリプロピレンフイルム等を積層することを例示して、この特定した素材でできたCO選択性透過膜を外装体の封口蓋の絶縁部材に形成しているので、ガス透過フィルターとしては、特定の素材に制約される。
特開平8−244847号公報の図4 特開2014−82097号公報の図4
本発明は、上記の問題点を解消するために、水分を透過させにくくする作用を高めガス透過性のよいガス透過フィルターを提供することを目的とする。
本発明のガス透過フィルターは、両端が開口した筒部の中空内にガス透過路となるガス透過仕切り部を設けたガス透過フィルターであって、ガス透過仕切り部よりもガス透過量が大きいガス透過表層シートをガス透過仕切り部と離間して設けることにより前記筒部の中空内でガス透過仕切り部の上下面の少なくとも一方の面に空間部を形成したことを特徴とする。同請求項2に記載の発明は、前記筒部とガス透過仕切り部とは合成樹脂材で一体に成形してできたことを特徴とする。同請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のガス透過フィルターで、前記ガス透過表層シートを筒部の少なくとも一方の開口端面に密着接合させたことを特徴とする。同請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載のガス透過フィルターで、前記ガス透過表層シートを筒部の中空内にあってガス透過仕切り部と離間して設けたことを特徴とする。同請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れかひとつに記載のガス透過フィルターで、前記ガス透過表層シートは不織布でできていることを特徴とする。同請求項6に記載の発明は、請求項1から4の何れかひとつに記載のガス透過フィルターで、前記ガス透過仕切り部またはガス透過表層シートには微小孔を有する微小突起が複数個形成されていることを特徴とする。同請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れかひとつに記載のガス透過フィルターで、前記ガス透過表層シートとガス透過仕切り部との間に親水部材を配設したことを特徴とする。同請求項8に記載の発明は、請求項1から4の何れかひとつに記載のガス透過フィルターで、前記ガス透過表層シートに微小孔を有する微小突起が形成されており、前記微小突起が形成された表面に親水部材を形成したことを特徴とする。
本発明のガス透過フィルターは、両端が開口した筒部の中空内にガス透過路となるガス透過仕切り部を設けたガス透過フィルターであって、ガス透過仕切り部よりもガス透過量が大きいガス透過表層シートをガス透過仕切り部と離間して設けることにより前記筒部の中空内でガス透過仕切り部の上下面の少なくとも一方の面に空間部を形成しているので、水分を透過させにくくガス透過性のよい素材に制約されずに、水分を透過させにくくし、ガス透過性のよいガス透過フィルターを提供することができる。また、前記ガス透過仕切り部またはガス透過表層シートには微小孔を有する微小突起が複数個形成されているので、これらの微小突起の外周面に水分を留めるようにしたガス透過仕切り部またはガス透過表層シートが得られ、水分を透過させにくくするとともにガスを透過させやすくすることができる。さらに、前記ガス透過表層シートを筒部の中空内にあってガス透過仕切り部と離間して設けることにより、前記ガス透過仕切り部に液体や蒸気などの水分を付着させにくくしてガス透過性を低下させないようにすることができる。前記ガス透過表層シートとガス透過仕切り部との間に親水部材を配設することにより、ガス透過表層シートから侵入する水分を吸着させて水分をガス透過仕切り部から透過させにくくすることもできるなどの効果がある。
本発明の実施形態1でガス透過フィルターを示す断面図である。 同上の平面図である。 本発明の実施形態2でガス透過フィルターを示す断面図である。 本発明の実施形態3でガス透過フィルターを示す断面図である。 本発明の実施形態4でガス透過フィルターを示す断面図である。 本発明の実施形態5でガス透過仕切り部を示す断面図である。 本発明の実施形態6でガス透過表層シートを示す断面図である。 本発明の実施形態7でガス透過フィルターを示す断面図である。 本発明の実施形態8で親水部材形成ガス透過シートを示す断面図である。 本発明のガス透過フィルターを適用した密閉型電気化学デバイスを示す断面図である。
(実施形態1)
図1および図2を参照して、ガス透過フィルター1を説明する。
図1および図2において、ガス透過フィルター1は、両端が開口した中空の筒部2と不織布でできたガス透過表層シート5とガス透過仕切り部3とからなり、好ましくは、親水部材6を有する。筒部2に封口板7が設けられている。この封口板7の形状は矩形状を例示しているが、円板状でもよい。封口板7の素材としては、金属材、例えばアルミニウム(含む合金)、銅(含む合金)またはステンレスなどの金属材であるが、筒部2と同じ合成樹脂材でもよい。筒部2の中空内にはその内周面すなわち内周壁から平板状のガス透過仕切り部3を延出させてガス透過路を形成している。このガス透過仕切り部3の両面は筒部2の両端との間に空間部4、41が形成されている。筒部2の中空の形状は図1においては鼓形状を示すが、円柱もしくは角柱形状や円錐もしくは角錐形状でもよい。このようにして形成された筒部2の一方の開口端面(上方の端面)にガス透過表層シート5を密着接合させて筒部2の一方の開口端(上方の開口端)が閉塞されることにより、ガス透過仕切り部3はガス透過表層シート5と空間部4を介して対面するようにされている。
両端が開口した中空の筒部2は合成樹脂材でできており、ガス透過仕切り部3は筒部2の中空内の内周面から延出するようにガス透過仕切り部3と一体に成形してできており、この成形時に、筒部2に封口板7が密着接合されるように一体に成形されている。この筒部2の形状は円筒状を例示しているが、角筒状でもよい。また、この筒部2の合成樹脂材の素材としては、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンナフタレート系樹脂、ポリブチレンナフタレート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂などの熱可塑性樹脂やフェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂などの熱硬化性樹脂などの樹脂材で、これらを組み合わせまたは他の素材を含有させてもよい。また、ガス透過仕切り部3は筒部2と同じ合成樹脂材でもよいか、金属材、例えば、アルミニウム(含む合金)、銅(含む合金)またはステンレスなどでできた平板でできていてもよい。このガス透過仕切り部3は筒部2よりもガスの透過性がよくなるように、薄肉でレーザ加工や機械加工により微小孔が1個または複数個形成されている。なお、このように微小孔を形成せずに、筒部2よりもガス透過性のよい素材でもよい。
筒部2の一方の開口端面(上方の端面)には、筒部2の中空内の空間部4を介して円板状または角板状の不織布でできたガス透過表層シート5が密着して設けられている。このガス透過表層シート5の不織布は繊維を積層してシート状にウェブされて、その繊維間を結合させたシートで、フェルトも含み、その繊維にまたは不織布に好ましくは親水性もしくは疎水性、撥水性、撥油性を向上させている。その繊維の素材としては、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂の繊維である。親水性の向上としては、上記熱可塑性樹脂の繊維にアルコキシ化アルキルフェノールやポリエチレングリコールなどの界面活性剤を含有もしくは塗布することにより得られる。また、疎水性、撥水性、撥油性の向上としては、上記熱可塑性樹脂の繊維にフッ素系樹脂やシリコンを含有もしくは塗布することにより得られる。この不織布の目付はガス透過仕切り部3のガス透過量が大きくなるように設定すればよい。また、このガス透過表層シート5を筒部2の開口端面に密着して設ける方法としては、熱圧着、レーザ溶着、超音波溶着やエポキシ系の接着剤を用いた接合などによる密着接合が例示できる。
次に、図1において、6は、ガス透過性があり親水性を向上させた繊維または不織布でできたシート状の親水部材である。この親水部材6はガス透過表層シート5とガス透過仕切り部3との間の空間部4に固着されている。すなわち、このシート状の親水部材6は筒部2の中空内の空間部4の内周面でガス透過表層シート5と離れた位置に形成された凹溝4Aに嵌め込まれている。このように、親水部材6は空間部4に設けられているので、ガス透過表層シート3から侵入する水分を吸着させてガス透過仕切り部3に液体や蒸気などの水分を付着させにくくして、水分をガス透過仕切り部3から透過させにくくする作用を向上させている。この場合、親水部材6は1枚のシートを例示するが、層状に複数個で構成したものでもよい。
(実施形態2)
図3は、実施形態2を示し、実施形態1と同様に、筒部と不織布でできたガス透過表層シートとガス透過仕切り部とからなるガス透過フィルター11であり、以下、実施形態1と異なる部位について説明する。
図3において、筒部2の外形、素材および中空の形状は実施形態1と同様であり、筒部2の中空内には板状のガス透過仕切り部3が設けられている。筒部2には実施形態1と同様な封口板7が設けられている。この筒部2の両端とガス透過仕切り部3の両面との間には空間部4、41が形成されており、筒部2の開口端面の一方(図3においては上方の端面)に実施形態1と同様な親水性もしくは疎水性、撥水性、撥油性のある不織布でできたガス透過表層シート5が設けられている。また、筒部2の開口端面の他方(図3においては下方の端面)にガス透過仕切り部3に液体や蒸気などの水分を付着させにくくするように疎水性もしくは撥水性もしくは撥油性のある不織布でできたガス透過表層シート51が設けられている。このように不織布を親水性と疎水性との特性を生かし、水分を吸着させたり、撥水させたりして、水分を透過させにくくするガス透過フィルター11が得られる。なお、このガス透過フィルター11においても、ガス透過表層シート5とガス透過仕切り部3との間の空間部4にシート状の親水部材6を配設してガス透過表層シート5から侵入する水分を吸着させて水分をガス透過仕切り部3から透過させにくくする作用を向上させている。
(実施形態3)
図4は、実施形態3を示し、実施形態2と同様に、筒部とガス透過表層シートとガス透過仕切り部とからなるガス透過フィルター111であり、以下、実施形態2と異なる部位について説明する。
図4において、筒部2の外形、素材および中空の形状は実施形態1および実施形態2と同様で、筒部2の中空内には板状のガス透過仕切り部3が設けられており、筒部2の外形部位には実施形態1および実施形態2と同様な封口板7が設けられている。この筒部2の両端とガス透過仕切り部3の両面との間には空間部4、41が形成されており、その開口端面の一方(図4においては上方の端面)に実施形態1および実施形態2と同様な不織布でできたガス透過表層シート5が設けられており、さらに、空間部4にはガス透過表層シート5と離間してシート状の親水部材6が設けられている。また、筒部2の他方の開口端面(図4においては下方の端面)の空間部41には疎水性もしくは撥水性もしくは撥油性のある不織布でできたガス透過表層シート51が筒部2の開口端面から窪んだ空間部42が形成される位置に筒部2の中空内の内周面に密着接合されている。このように不織布を親水性と疎水性との特性を生かし、水分を吸着させたり、撥水させたりして、水分を透過させにくくするガス透過フィルター111が得られる。なお、このガス透過フィルター111においても、実施形態1および2と同様にガス透過表層シート5とガス透過仕切り部3との間の空間部4に親水部材6を配設してガス透過表層シート5から侵入する水分を吸着させて水分をガス透過仕切り部3から透過させにくくする作用を向上させている。
(実施形態4)
図5は、実施形態4を示し、実施形態1と同様に、筒部とガス透過表層シートとガス透過仕切り部とからなるガス透過フィルターであり、以下、実施形態1と異なる部位について説明する。
図5において、筒部21は封口板7と同じ部材で、この封口板7は両端が開口した貫通孔7Aが形成されており、この貫通孔7Aの内周面は実施形態1と同様に筒部21の内周面に相当し封口板7が中空の筒部21となり、貫通孔7Aの断面形状は鼓形状を示すが、円形もしくは矩形や円錐もしくは角錐形状でもよい。この封口板7の素材は金属材、例えばアルミニウム(含む合金)、銅(含む合金)またはステンレスなどの金属材であるが、実施形態1と同様な合成樹脂材でもよい。筒部21の中空内すなわち封口板7の貫通孔7の内周面にはガス透過路となるようにガス透過仕切り部31が設けられている。また、このガス透過仕切り部31の形状は実施形態1から3のような板状でもよいが、円筒状または角筒状の立体形状で、そのガス透過仕切り部31の頂面は空間部4にシート状の親水部材6と離間して対面するように、ガス透過仕切り部31の外周面が筒部21の内周面に圧着されて筒部21の開口端面との間に空間部41が形成されている。この場合、ガス透過仕切り部31は筒部21の内周面に圧着などで装着させずに、実施形態1で例示するように合成樹脂材で一体に成形させてもよい。このようにして筒部21の開口端面にはガス透過表層シート5および中空内にはガス透過仕切り部31を設けてガス透過フィルター12が形成される。
(実施形態5)
図6は、実施形態4と同様に円筒状または角筒状に形成されたガス透過仕切り部32を示す。
図6において、ガス透過仕切り部32は、筒部21の中空内すなわち封口板7の貫通孔7の空間部4で内周面にはガス透過路となるようにガス透過仕切り部32が設けられており、その頂面32Aの両面に形成された複数個の微小突起32Bのそれぞれに穿孔された微小孔32Cが形成されたシート材であり、その素材は、実施形態1に例示した合成樹脂材またはアルミニウムやステンレスなどの金属材さらにはこれらのフイルム状のシート材が例示できる。このようにガス透過仕切り部32は微小孔32Aを有する微小突起32Bが複数個形成されているので、これらの微小突起32Bの外周面に水分を留めて微小孔32Cから水分を透過させにくくするとともに微小孔32Cからガスを透過させやすくしている。なお、ガス透過仕切り部32の形状としては、微小孔32Cが形成された面が頂面となった円筒状または角筒状に加工して空間部51が形成されているが、微小孔32Cが形成された平板状のシート材であってもよい。また、実施形態1から3に示す筒部2の中空内に設けたガス透過仕切り部3として用いてもよい。
(実施形態6)
図7は、実施形態5と同様に筒部21の開口端面に用いるガス透過表層シート52を示す。
図7において、ガス透過表層シート52は、微小孔52Cが穿孔された複数個の微小突起52Bが片面52Aに形成されたシート材であり、その素材は、実施形態1に例示した合成樹脂材またはアルミニウムやステンレスなどの金属材が例示できる。ガス透過表層シート52の下面の空間部4には、シート状の親水部材6が配設されており、この親水部材6の下面の空間部には図示しないが、図1または図3または図4と同様にガス仕切り部3が配設されている。このガス透過表層シート52の片面52Aに形成された微小突起52Bの外周面に水分を留めて微小孔52Cから水分を透過させにくくするとともにガスを透過させやすくしたガス透過フィルターを提供している。
(実施形態7)
図8は、実施形態7を示し、実施形態4と同様に、筒部とガス透過表層シートとガス透過仕切り部とからなるガス透過フィルターであり、以下、実施形態4と異なる部位について説明する。
図8において、筒部21は封口板7とその両端が開口した貫通孔7Aとからなり、筒部21の中空内すなわち封口板7の貫通孔7の内周面にはガス透過路となるようにガス透過仕切り部31が設けられており、筒部21の開口端面にはガス透過表層シート5が設けられている。ガス透過仕切り部31の上面とガス透過表層シート5の下面とで形成された空間部4にシート状の親水部材6がガス透過仕切り部31およびガス透過表層シート5と離間して設けられている。このガス透過仕切り部31の下面の空間部41にはガス透過表層シート51が離間しかつ筒部21の開口端面と空間部42が形成されるように設けられている。このようにしてガス透過仕切り部31とガス透過表層シート5、51と親水部材6からなるガス透過フィルター13が形成される。
(実施形態8)
図9は、実施形態8で表面に親水部材が形成された親水部材形成ガス透過シートを示す。
図9において、53は親水部材形成ガス透過シートで、実施形態7に用いるガス透過表層シート51と同様なガス透過表層シートを例示しているが、実施形態1から4に示すガス透過表層シート5や実施形態6に示すガス透過表層シート52、さらには、ガス透過仕切り部3、31、32であってもよい。この親水部材形成ガス透過シート53の素材は、合成樹脂材や金属材で、合成樹脂材の素材としては、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンナフタレート系樹脂、ポリブチレンナフタレート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂などの熱可塑性樹脂やフェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂などの熱硬化性樹脂などの合成樹脂材で、これらを組み合わせまたは他の素材を含有させてもよい。また、金属材の素材としては、アルミニウム(含む合金)、銅(含む合金)またはステンレスなどが例示できる。この親水部材形成ガス透過シート53の片面に微小突起53Bが形成されており、微小突起53Bには微小孔53Cが形成されている。この微小突起53Bの外周面には親水性被膜や親水性塗膜でできた親水部材61が形成されている。この親水部材形成ガス透過シート53を実施形態7に示すガス透過表層シート51と同様なガス透過表層シートとして用いることにより、この親水部材形成ガス透過シート53の表面(図9においては上面)に液や水蒸気などの水分が微小孔53Cを介して親水部材形成ガス透過シート53の裏面(図9においては下面)に透過するのを微小突起53Bの外周面の親水部材61により水分を吸着して親水部材形成ガス透過シート53の表面(図9においては上面)に留める作用をもたせて、微小孔53Cから水分を透過させにくくする作用を向上させるとともにガスを透過させやすくしたガス透過フィルターを提供している。
(ガス透過フィルターの利用)
図10は、本発明のガス透過フィルターを、電極素子および電解液を有する密閉型電気化学デバイスの外装本体の一部で電極端子が設けられた封口板に形成して、水蒸気などの水分を遮断して外装本体内に発生したガスを外装本体外に排出しやすくする密閉型電気化学デバイスへの利用例を示す。
図10において、外装本体の一部で蓋体となる封口板7に一対の電極端子8を並設した密閉型電気化学デバイスを示し、この密閉型電気化学デバイスは電解液9を有するコンデンサーやリチウム電池などであり、封口板7が開口端のある円筒状または直方体状の箱型ケース71を密閉して閉蓋するように接合部100で接合された密閉型電気化学デバイスの外装本体を構成する。外装本体で密閉された内部には電極端子8の接続部81、この接続部81と電気的に接続されるリード82、このリード82と電気的に接続される電極素子部83および電解液9が密閉されて収容されている。このように、電極素子部83および電解液9を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスにあっては、電解液9が外に漏れ出ないように密閉されているので、充放電サイクルを繰り返したり、高温で放置したり、短絡・過充電・逆充電などにより電解液9が分解されて、酸素や二酸化炭素などのガスが発生し、そのガスが蓄積されることにより急激に内圧が上昇して、その外装本体が膨れたり、破裂したりするおそれがある。そこで、封口板7にガス透過フィルター1、11、111、12を備えることにより、密閉型電気化学デバイスの外装本体である封口板7にガス透過機能をもたせて、外装本体内に発生したガスを外装本体内に蓄積しすぎないようにガスを適宜、外装本体外に排出させて、急激に内圧が上昇して外装本体が膨れたり、破裂したりすることを防止することができる。
本発明のガス透過フィルターは、特に封口された本体内に電解液を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスに適用して使用環境や長期使用により本体内で発生するガスにより本体の膨れや本体内の内圧上昇を防止するフィルターとして有用である。
1、11、111、12、13 ガス透過フィルター
2、21 筒部
3、31、32 ガス透過仕切り部
4、41 空間部
5、51、52 ガス透過表層シート
53 親水部材形成ガス透過シート
6、61 親水部材

Claims (8)

  1. 両端が開口した筒部の中空内にガス透過路となるガス透過仕切り部を設けたガス透過フィルターであって、ガス透過仕切り部よりもガス透過量が大きいガス透過表層シートをガス透過仕切り部と離間して設けることにより前記筒部の中空内でガス透過仕切り部の上下面の少なくとも一方の面に空間部を形成したことを特徴とするガス透過フィルター。
  2. 前記筒部とガス透過仕切り部とは合成樹脂材で一体に成形してできたことを特徴とする請求項1に記載のガス透過フィルター。
  3. 前記ガス透過表層シートを筒部の少なくとも一方の開口端面に密着接合させたことを特徴とする請求項1または2に記載のガス透過フィルター。
  4. 前記ガス透過表層シートを筒部の中空内にあってガス透過仕切り部と離間して設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のガス透過フィルター。
  5. 前記ガス透過表層シートは不織布でできていることを特徴とする請求項1から4の何れかひとつに記載のガス透過フィルター。
  6. 前記ガス透過仕切り部またはガス透過表層シートには微小孔を有する微小突起が複数個形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかひとつに記載のガス透過フィルター。
  7. 前記ガス透過表層シートとガス透過仕切り部との間に親水部材を配設したことを特徴とする請求項1から6の何れかひとつに記載のガス透過フィルター。
  8. 前記ガス透過表層シートに微小孔を有する微小突起が形成されており、前記微小突起が形成された表面に親水部材を形成したことを特徴とする請求項1から4の何れかひとつに記載のガス透過フィルター。
JP2016012822A 2015-02-27 2016-01-07 密閉型電気化学デバイス用ガス透過フィルター Active JP6638881B2 (ja)

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