[情報処理システムの構成]
図1は、情報処理システム100の全体構成を示す図である。図1に示す情報処理システム100は、管理サーバ1と、充電装置2と、複数の携帯端末装置3(以下、単に端末3とも呼ぶ)によって構成される。以下、図1の例においては、携帯端末装置3として、携帯端末装置3a、3b、3c、3d及び3eが存在するものとして説明を行う。
図1の例において、管理サーバ1は、インターネット網等のネットワークNWを介して、アクセスポイントAPと有線通信を行う。アクセスポイントAPは、無線通信を行う携帯端末装置3をネットワークNWに接続させるための機器である。
そして、図1の例において、充電装置2及び各携帯端末装置3は、アクセスポイントAPと無線通信を行う。充電装置2及び各携帯端末装置3は、例えば、WiFi(登録商標:Wireless Fidelity)等の無線LAN(Local Area Network)を利用することにより、無線通信を行う。これにより、図1の例における管理サーバ1は、アクセスポイントAPを介して、充電装置2及び各携帯端末装置3と通信を行うことが可能になる。
なお、充電装置2及び各携帯端末装置3は、LTE(Long Term Evolution)や3G(Third Generation)等を利用し、移動体通信網(図示しない)を介してネットワークNWと無線通信を行うものであってもよい。
管理サーバ1は、充電装置2や携帯端末装置3から受信した情報に基づき、利用者に対する携帯端末装置3の貸出状況等を管理する。
充電装置2は、携帯端末装置3を格納し、格納された携帯端末装置3の充電を行う。携帯端末装置3の貸出を希望する利用者は、例えば、充電装置2に格納された携帯端末装置3を借り受ける。そして、携帯端末装置3の返却を希望する利用者は、例えば、充電装置2に携帯端末装置3を格納することにより返却を行う。
具体的に、充電装置2は、携帯端末装置3に充電を行う電源部21と、利用者が情報を入力するための入力部22と、アクセスポイントAP等と無線通信を行うための通信部23とを有している。また、充電装置2は、電源部21と携帯端末装置3とを接続するための充電ケーブル24と、携帯端末装置3を格納するための複数の棚25を有している。
電源部21は、例えば、商用電源(図示しない)から供給された電源を、携帯端末装置3の充電を行うための電源電圧に変換する。そして、電源部21は、携帯端末装置3と充電ケーブル24とが接続された場合に、接続された携帯端末装置3の充電を開始する。また、電源部21は、携帯端末装置3と充電ケーブル24との接続が解除された場合に、接続が解除された携帯端末装置3の充電を中止する。図1の例においては、携帯端末装置3a、3b、3c及び3dの充電が行われている状態であり、携帯端末装置3eが利用者に貸し出されている状態(充電が行われていない状態)である。
入力部22は、例えば、タッチパネルであり、利用者が携帯端末装置3の貸出を要求する場合に用いる貸出要求ボタンと、利用者が携帯端末装置3を返却する場合に用いる返却ボタンとを表示する。そして、利用者は、携帯端末装置3の貸出を要求する場合に、貸出要求ボタンをタッチすることにより、管理サーバ1に対して携帯端末装置3の貸出要求を行う。また、利用者は、携帯端末装置3の返却を行う場合に、返却ボタンをタッチすることにより、携帯端末装置3の返却を行う。
なお、入力部22は、利用者が貸出を要求する時間(以下、貸出要求時間とも呼ぶ)毎に、複数の貸出要求ボタン(例えば、それぞれ「1時間」、「2時間」または「4時間」と表示した複数の貸出要求ボタン)を有するものであってよい。そして、利用者は、携帯端末装置3の貸出を要求する場合に、貸出を要求する時間が表示された貸出要求ボタンをタッチするものであってよい。
通信部23は、利用者が貸出要求ボタンをタッチした場合に、その旨を示す情報(以下、貸出要求情報とも呼ぶ)を管理サーバ1に送信する。また、通信部23は、例えば、利用者が返却ボタンをタッチした場合に、その旨を示す情報(以下、返却情報とも呼ぶ)を管理サーバ1に送信する。これにより、管理サーバ1は、利用者に対する携帯端末装置3の貸出状況等を管理することが可能になる。
[携帯端末装置の充電]
図2は、携帯端末装置3eの返却時の処理を説明する図である。図2に示すように、携帯端末装置3eを借り受けていた利用者は、携帯端末装置3eと充電ケーブル24とを接続することにより、携帯端末装置3eの返却を行う。
ここで、例えば、利用者が携帯端末装置3eを利用していた時間が短い場合、携帯端末装置3eは、返却時において充電を行うことなく、引き続き別の利用者に貸出を行うことが可能である場合がある。具体的に、例えば、利用者に携帯端末装置3を貸し出すために最低限必要な電池残量が70%である場合であって、利用者から返却された携帯端末装置3の電池残量が80%であった場合がこれに該当する。
そのため、携帯端末装置3が返却される毎に充電を行う場合、充電装置2は、必要以上に携帯端末装置3の充電を行うことになり、携帯端末装置3のバッテリーの寿命を短くする原因となる可能性がある。
そこで、本実施の形態の管理サーバ1は、各携帯端末装置3の電池残量を受信する。そして、管理サーバ1は、受信した電池残量と、携帯端末装置3が充電すべき電池残量である閾値(以下、第1閾値とも呼ぶ)と、電池残量を第1閾値以上にすべき携帯端末装置3の数である閾値(以下、第2閾値とも呼ぶ)とに応じて、携帯端末装置3の充電を許可する。これにより、事業者は、携帯端末装置3の充電頻度を抑えるように管理することが可能になる。
[管理サーバのハードウエア構成]
次に、管理サーバ1のハードウエア構成について説明する。図3は、管理サーバ1のハードウエア構成を示す図である。管理サーバ1は、プロセッサであるCPU101(以下、処理部101とも呼ぶ)と、RAM(Random Access Memory)等のメモリ102とを有する。また、管理サーバ1は、ネットワークNW及びアクセスポイントAPを介して充電装置2や携帯端末装置3とアクセスするための通信装置103(以下、通信部103とも呼ぶ)と、記憶領域を有するストレージ装置104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
ストレージ装置104は、例えば、ストレージ装置104内のプログラム格納領域(図示しない)に、携帯端末装置3の充電を制御するためのプログラム120(以下、充電制御プログラム120とも呼ぶ)を記憶する。また、ストレージ装置104は、充電制御処理を行う際に用いられる情報を記憶する情報格納領域130を有する。なお、ストレージ装置104は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)や、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
そして、CPU101は、図3に示すように、プログラム120の実行時に、プログラム120をストレージ装置104からメモリ102にロードし、プログラム120と協働して充電制御処理を行う。
[携帯端末装置のハードウエア構成]
図4は、携帯端末装置3のハードウエア構成を示す図である。携帯端末装置3は、プロセッサであるCPU301と、RAM等のメモリ302とを有する。また、携帯端末装置3は、アクセスポイントAP及びネットワークNWを介して管理サーバ1とアクセスするための通信装置303(通信部303)と、記憶領域を有するストレージ装置304とを有する。
また、携帯端末装置3は、CPU301による処理結果等に応じた出力を行う表示装置305と、利用者等が情報の入力を行うタッチパネル306とを有する。各部は、バス307を介して互いに接続される。
さらに、携帯端末装置3は、充電コネクタ308を介して充電装置2から供給された電源を制御する電源供給制御部309と、バッテリー310の充電を制御する充電制御部311とを有する。充電コネクタ308、電源供給制御部309、バッテリー310及び充電制御部311は、電源線312を介して互いに接続している。
電源供給制御部309は、充電装置2から供給された電源を、充電制御部311を介してバッテリー310に充電する。そして、電源供給制御部309は、充電装置2から供給された電源、またはバッテリー310に充電された電源を、電源線312を介して、CPU301、メモリ302、通信装置303、ストレージ装置304、表示装置305及びタッチパネル306に供給する。また、電源供給制御部309は、例えば、バッテリー310の電池残量を監視するものであってもよい。
ストレージ装置304は、例えば、ストレージ装置304内のプログラム格納領域(図示しない)に、バッテリー310の電池残量を送信する処理等を行うためのプログラム320を記憶する。また、ストレージ装置304は、充電制御処理を行う際に用いられる情報を記憶する情報格納領域330を有する。なお、ストレージ装置304は、例えば、HDDやSSD等の大容量記憶装置である。
そして、CPU301は、図4に示すように、プログラム320の実行時に、プログラム320をストレージ装置304からメモリ302にロードし、プログラム320と協働して充電制御処理を行う。
[情報処理システムの機能]
図5は、図3の管理サーバ1の機能ブロック図である。また、図6は、図4の携帯端末装置3の機能ブロック図である。
管理サーバ1のCPU101は、プログラム120と協働することにより、図5に示すように、情報受信部121と、充電端末決定部122と、貸出端末決定部123と、端末情報管理部124と、情報送信部125として動作する。また、情報格納領域130には、例えば、電池残量131と、第1閾値132と、第2閾値133と、端末情報134とが記憶されている。
また、携帯端末装置3のCPU301は、プログラム320と協働することにより、図6に示すように、情報受信部321と、フラグ制御部322と、表示制御部323と、タッチパネル制御部324として動作する。さらに、携帯端末装置3のCPU301は、充電制御プログラム320と協働することにより、図6に示すように、バッテリー監視部325と、情報送信部326として動作する。また、情報格納領域330には、例えば、充電フラグ331が記憶されている。
[管理サーバの機能]
初めに、管理サーバ1の機能について説明する。
管理サーバ1の情報受信部121は、通信装置103を介して、携帯端末装置3から各携帯端末装置3の電池残量131を受信する。そして、情報受信部121は、受信した電池残量131を情報格納領域130に記憶する。情報受信部121は、携帯端末装置3が貸出中であるか否かに依らず、全ての携帯端末装置3の電池残量131を受信する。また、情報受信部121は、充電装置2が送信した貸出要求情報及び返却情報を受信する。
管理サーバ1の充電端末決定部122は、情報格納領域130に記憶された電池残量131を取得する。そして、充電端末決定部122は、各携帯端末装置3が充電すべき電池残量131の閾値(以下、第1閾値132とも呼ぶ)と、電池残量131を第1閾値132以上にすべき携帯端末装置3の数の閾値(以下、第2閾値133とも呼ぶ)とを取得する。第1閾値132及び第2閾値133は、例えば、事業者によって予め決定され、情報格納領域130に記憶されるものであってよい。第1閾値132は、例えば、利用者による携帯端末装置3の利用目的に応じて決定されるものであってよい。また、第2閾値133は、例えば、同時に貸し出されることが予測される携帯端末装置3の数の最大値であってよい。
充電端末決定部122は、所定の時間毎(例えば、1分に1回)に、電池残量131と、第1閾値132と、第2閾値133とに応じて、携帯端末装置3の充電の許可を行う。充電端末決定部122の処理の詳細については後述する。
管理サーバ1の貸出端末決定部123は、情報受信部121(通信部103)が貸出要求情報を受信した場合に、貸出を行う携帯端末装置3を決定する。貸出端末決定部123の処理の詳細については後述する。
管理サーバ1の端末情報管理部124は、情報受信部121が受信した電池残量131等に基づき、携帯端末装置3の状況を管理する端末情報134の更新を行う。端末情報管理部124の処理及び端末情報134の詳細については後述する。
管理サーバ1の情報送信部125は、通信装置103を介して、携帯端末装置3の充電を許可するための充電許可情報と、携帯端末装置3の充電を制限するための充電制限情報とを携帯端末装置3に送信する。具体的に、情報送信部125は、充電端末決定部122が携帯端末装置3の充電を許可した場合、充電を許可した携帯端末装置3に充電許可情報を送信する。また、情報送信部125は、情報受信部121が返却情報を受信した場合、返却情報に対応する携帯端末装置3に充電制限情報を送信する。
また、情報送信部125は、貸出端末決定部123が利用者に貸し出す携帯端末装置3を決定した場合、決定した携帯端末装置3に対して貸出許可情報を送信する。
[携帯端末装置の機能]
次に、携帯端末装置3の機能について説明する。
携帯端末装置3の情報受信部321は、管理サーバ1が送信した充電許可情報及び充電制限情報を受信する。また、情報受信部321は、管理サーバ1が送信した貸出許可情報を受信する。
携帯端末装置3のフラグ制御部322は、情報受信部321が充電許可情報または充電制限情報を受信した場合に、充電フラグ331の更新を行う。具体的に、フラグ制御部322は、情報受信部321が充電許可情報を受信した場合、充電を許可する旨を示すように充電フラグ331を更新する。また、フラグ制御部322は、情報受信部321が充電制限情報を受信した場合、充電を制限する旨を示すように充電フラグ331を更新する。
そして、フラグ制御部322は、情報受信部321が充電許可情報を受信した場合、図4で説明した充電制御部311に、バッテリー310の充電開始の指示を行う。また、フラグ制御部322は、情報受信部321が充電制限情報を受信した場合、図4で説明した充電制御部311に、バッテリー310の充電中止の指示を行う。
なお、図4で説明した充電制御部311は、例えば、所定の時間毎(例えば、10秒に1回)に充電フラグ331を参照し、充電フラグ331が充電を許可する旨を示す場合、自発的にバッテリー310の充電を開始するものであってもよい。また、充電制御部311は、充電フラグ331が充電を制限する旨を示す場合、自発的にバッテリー310の充電を中止するものであってもよい。
携帯端末装置3の表示制御部323は、情報受信部321が貸出許可情報を受信した場合、表示装置305を点滅させる。これにより、利用者は、貸出可能な携帯端末装置3が格納されている場所を特定することが可能になる。そして、表示制御部323は、自装置と充電ケーブル24との接続が解除された場合、表示装置305の点滅を中止させる。
携帯端末装置3のタッチパネル制御部324は、自装置と充電ケーブル24とが接続された場合、タッチパネル306の機能を中止する。また、タッチパネル制御部324は、情報受信部321が管理サーバ1から貸出許可情報を受信した場合、タッチパネル306の機能を開始する。これにより、事業者は、例えば、利用者が管理サーバ1の許可なく携帯端末装置3を持ち出した場合、持ち出された携帯端末装置3の利用を制限することが可能になる。
携帯端末装置3のバッテリー監視部325は、バッテリー310の電池残量が所定以上(例えば、充電可能容量の1%以上)増加または減少した場合に、これを検知する。具体的に、バッテリー監視部325は、例えば、所定の時間毎(例えば、1分に1回)に電源供給制御部309にアクセスし、バッテリー310の電池残量を取得することにより、バッテリー310の電池残量の増加または減少を検知するものであってよい。
携帯端末装置3の情報送信部326は、バッテリー310の電池残量の増加または減少を検知した場合に、バッテリー310の現在の電池残量を管理サーバ1に送信する。
[第1の実施の形態の概略]
次に、第1の実施の形態について説明する。図7は、第1の実施の形態における充電制御処理の概略を示すシーケンスチャート図である。なお、図7の例では、携帯端末装置3として、携帯端末装置3a、3b及び3cが存在するものとして説明を行う。
初めに、管理サーバ1は、図7に示すように、第1閾値132及び第2閾値133を情報格納領域130に記憶する(S1)。第1閾値132及び第2閾値133は、例えば、事業者によって予め決定されるものである。
そして、携帯端末装置3a、3b及び3cは、それぞれ自装置の電池残量131を管理サーバ1に送信する(S2)。携帯端末装置3a、3b及び3cは、例えば、自装置の電池残量131が所定以上変化した場合に、電池残量131を送信する。
次に、管理サーバ1は、例えば、所定の時間毎(例えば、1分に1回)に、S1において記憶した第1閾値132及び第2閾値133と、S2において受信した電池残量131とに応じて、充電を許可する携帯端末装置3を決定する(S3)。
具体的に、管理サーバ1は、S2において受信した電池残量131に基づき、電池残量131が第1閾値132以上である携帯端末装置3の数が、第2閾値133以上であるか否かの判定を行う。そして、管理サーバ1は、電池残量131が第1閾値132以上である携帯端末装置3の数が第2閾値133以下である場合、電池残量131が第1閾値132以上である携帯端末装置3の数が第2閾値133以上になるように、携帯端末装置3の充電を許可する。
そして、管理サーバ1は、S3において決定した携帯端末装置3に、充電許可情報を送信する(S4)。具体的に、管理サーバ1が携帯端末装置3a、3b及び3cのうち携帯端末装置3a及び3cの充電を許可すべきと決定した場合、管理サーバ1は、図7に示すように、携帯端末装置3a及び3cに充電許可情報を送信する。
すなわち、携帯端末装置3が返却されたことに応じて携帯端末装置3の充電を行う場合、充電装置2は、返却された携帯端末装置3の電池残量に依らず、返却された全ての携帯端末装置3について充電を行う。そのため、充電装置2は、返却時において電池残量が十分である携帯端末装置3についても充電を行うことになり、携帯端末装置3の充電頻度が上がる。
これに対し、本実施の形態の管理サーバ1は、携帯端末装置3から受信した電池残量131を受信する。そして、管理サーバ1は、予め定めた第1閾値132以上の電池残量131を有する携帯端末装置3の数が、予め定めた第2閾値133以下である場合に、携帯端末装置3の充電を許可する。これにより、管理サーバ1は、携帯端末装置3と充電ケーブル24(電源)とが接続しただけでは、携帯端末装置3の充電が開始されないように制御することが可能になる。そのため、管理サーバ1は、返却された携帯端末装置3の充電が不要である場合には、充電を行わないという制御を行うことが可能になる。したがって、管理サーバ1は、携帯端末装置3の充電頻度を抑制することが可能になる。
このように、第1の実施の形態によれば、管理サーバ1は、携帯端末装置3の電池残量131を受信する通信部103を有する。また、管理サーバ1は、通信部103が受信した電池残量131と、第1閾値132と、第2閾値133とに応じて、携帯端末装置3の充電を許可する処理部101を有する。これにより、管理サーバ1は、携帯端末装置3の充電頻度を適切に管理することが可能になる。
[第1の実施の形態の詳細]
次に、第1の実施の形態の詳細について説明する。図8から図22は、第1の実施の形態における充電制御処理の詳細を説明するフローチャート図である。また、図23から図27は、第1の実施の形態における充電制御処理の詳細を説明する図である。図23から図27を参照しながら、図8から図22の充電制御処理の詳細を説明する。
[携帯端末装置における電池残量集計処理]
初めに、管理サーバ1が携帯端末装置3から送信された電池残量131を集計する処理(以下、電池残量集計処理とも呼ぶ)を説明する。図8及び図9は、第1の実施の形態における電池残量集計処理を説明するフローチャート図である。なお、この電池残量集計処理は、図7で説明したS2の処理に対応する。
携帯端末装置3のバッテリー監視部325は、図8に示すように、バッテリー310の電池残量131が所定以上変化するまで(例えば、バッテリー310の充電可能容量の1%以上変化するまで)待機する(S11のNO)。
そして、バッテリー監視部325が、バッテリー310の電池残量131が所定以上変化したことを検知した場合(S11のYES)、携帯端末装置3の情報送信部326は、現在のバッテリー310の電池残量131を管理サーバ1に送信する(S12)。これにより、管理サーバ1は、各携帯端末装置3の電池残量131の管理を行うことが可能になる。
なお、情報送信部326は、バッテリー監視部325がバッテリー310の電池残量131の変化を検出した場合だけでなく、所定時間毎(例えば、1分に1回)に、バッテリー310の電池残量131を管理サーバ1に送信するものであってもよい。
[管理サーバにおける電池残量集計処理]
次に、管理サーバ1における電池残量集計処理について説明する。
管理サーバ1の情報受信部121は、図9に示すように、携帯端末装置3から電池残量131を受信するまで待機する(S21のNO)。
そして、携帯端末装置3から電池残量131を受信した場合(S21のYES)、管理サーバ1の端末情報管理部124は、端末情報134を更新する(S22)。以下、端末情報134の具体例を説明する。
[端末情報の具体例]
図23は、端末情報134の具体例である。図23に示す端末情報134は、携帯端末装置3を識別する「端末ID」と、携帯端末装置3が充電を行った回数を示す「充電回数」と、携帯端末装置3のバッテリー310の電池残量を示す「電池残量」とを有する。また、図23に示す端末情報134は、携帯端末装置3に充電ケーブル24が接続しているか否か(携帯端末装置3が貸出中であるか否か)を示す「充電器接続状態」と、携帯端末装置3の充電が許可されているか否かを示す「充電可否」とを有する。さらに、図23に示す端末情報134は、携帯端末装置3が貸し出されている場合、携帯端末装置3が貸し出された日時を示す「貸出日時」と、携帯端末装置3が返却される予定の日時を示す「返却予定日時」とを有する。なお、端末情報134の「電池残量」は、バッテリー310の最大充電可能容量に対する現在の電池残量の割合(%)を示すものとする。
具体的に、図23に示す端末情報134において、「端末ID」が「1」である情報には、「充電回数」として「200」が設定され、「電池残量」として「75」が設定され、「充電器接続状態」として「未接続」が設定されている。また、この情報には、「充電可否」として「制限」が設定され、「貸出日時」として「2014/9/11 14:15」が設定され、「返却予定日時」として「2014/9/11 19:15」が設定されている。
すなわち、「端末ID」が「1」である情報には、「貸出日時」及び「返却予定日時」に情報が設定されている。そのため、「端末ID」が「1」である情報は、「端末ID」が「1」である携帯端末装置3が、現在利用者に貸し出されていることを示している。また、「端末ID」が「1」である情報には、「充電可否」に「制限」が設定されている。そのため、「端末ID」が「1」である情報は、「端末ID」が「1」である携帯端末装置3が、現在充電されていない状態であることを示している。
一方、「端末ID」が「2」である情報には、「充電回数」として「15」が設定され、「電池残量」として「20」が設定され、「充電器接続状態」として「接続」が設定されている。また、この情報には、「充電可否」として「可能」が設定され、「貸出日時」及び「返却予定日時」がブランクになっている。
すなわち、「端末ID」が「2」である情報には、「貸出日時」及び「返却予定日時」に情報が設定されていない。そのため、「端末ID」が「2」である情報は、「端末ID」が「2」である携帯端末装置3が、現在利用者に貸し出されていないことを示している。また、「端末ID」が「2」である情報には、「充電器接続状態」に「接続」が設定され、「充電可否」に「可能」が設定されている。そのため、「端末ID」が「2」である情報は、「端末ID」が「2」である携帯端末装置3が、現在充電中であることを示している。図23の他の情報については説明を省略する。
そして、図23の端末情報134が示す状態において、例えば、情報受信部121が、「端末ID」が「2」である携帯端末装置3から電池残量131を受信した場合、端末情報管理部124は、「端末ID」が「2」である情報の「電池残量」を更新する。具体的に、「端末ID」が「2」である携帯端末装置3から受信した電池残量131が21である場合、端末情報管理部124は、図24に示すように、「端末ID」が「2」である情報の「電池残量」を「21」に更新する(図24の下線部分)。これにより、管理サーバ1は、各携帯端末装置3の電池残量131を管理することが可能になる。
[管理サーバにおける充電許可処理]
次に、管理サーバ1が携帯端末装置3の充電を許可する場合の処理(以下、充電許可処理とも呼ぶ)を説明する。図10から図13は、第1の実施の形態における充電許可処理を説明するフローチャート図である。なお、この充電許可処理は、図7で説明したS1、S3及びS4の処理に対応する。
管理サーバ1の充電端末決定部122は、図10の左側のフローチャートに示すように、第1閾値132と第2閾値133とを情報格納領域130に記憶する(S30)。充電端末決定部122は、例えば、事業者が予め決定した第1閾値132及び第2閾値133を情報格納領域130に記憶するものであってよい。なお、事業者は、利用者に対するサービスの提供状況によって、情報格納領域130に記憶された第1閾値132及び第2閾値を更新するものであってもよい。
一方、充電端末決定部122は、図10の右側のフローチャートに示すように、充電許可タイミングになるまで待機する(S31のNO)。充電許可タイミングは、例えば、1分に1回等、定期的なタイミングであってよい。
そして、充電許可タイミングになった場合(S31のYES)、充電端末決定部122は、現在貸出を行うことができる携帯端末装置3(以下、貸出可能端末とも呼ぶ)の台数を集計する処理(以下、貸出可能端末集計処理とも呼ぶ)を行う(S32)。以下、貸出可能端末集計処理の詳細を説明する。
[貸出可能端末集計処理(S32)]
図11は、貸出可能端末集計処理の詳細を説明するフローチャートである。
充電端末決定部122は、貸出可能な携帯端末装置3を示す変数であるZ(以下、変数Zとも呼ぶ)に0を設定する(S41)。変数Zの値は、例えば、情報格納領域130に記憶されるものであってよい。
次に、充電端末決定部122は、端末情報134から携帯端末装置3の情報を1台分取得する(S42)。そして、充電端末決定部122は、S42において取得した情報に対応する携帯端末装置3が、利用者に貸出可能な状態にあるか否かを判定する(S43)。具体的に、充電端末決定部122は、S42において取得した情報に含まれる「電池残量」に設定された値が、第1閾値132以上であるか否かを判定する。また、充電端末決定部122は、S42において取得した情報に含まれる「充電器接続情報」が、「接続」であるか否か(貸出中であるか否か)を判定する。その結果、「電池残量」が第1閾値132以上であり、「充電器接続情報」が「接続」である場合、充電端末決定部122は、S42において取得した情報に対応する携帯端末装置3が、貸出可能な携帯端末装置3であると判定する。
次に、S42において取得した情報に対応する携帯端末装置3が、利用者に貸出可能な状態であると判定した場合(S43のYES)、充電端末決定部122は、変数Zに設定されている値に1を加算する(S44)。一方、S42において取得した情報に対応する携帯端末装置3が、利用者に貸出可能な状態ではないと判定した場合(S43のNO)、充電端末決定部122は、S44の処理を行わない。
そして、端末情報134に含まれる全ての携帯端末装置3の情報の取得が終了した場合(S45のYES)、充電端末決定部122は、貸出可能端末集計処理(図10のS32)を終了する。一方、全ての携帯端末装置3の情報の取得が終了していない場合(S45のNO)、充電端末決定部122は、情報の取得が終了していない携帯端末装置3について、S42以降の処理を再度行う。
[貸出可能端末集計処理の具体例]
次に、図24の端末情報134が示す状態において、貸出可能端末集計処理を実行する場合の具体例について説明する。以下、第1閾値132に50が設定されているものとして説明を行う。
図24に示す端末情報134において、充電端末決定部122は、初めに、「端末ID」が「1」である情報を取得する(S42)。そして、充電端末決定部122は、取得した情報の「電池残量」が「75」であるため、第1閾値132である50よりも大きいが、取得した情報の「充電器接続状態」が「未接続」であると判定する(S43のNO)。したがって、充電端末決定部122は、S44の処理を行わない。
続いて、充電端末決定部122は、「端末ID」が「2」である情報を取得する(S45のNO、S42)。そして、充電端末決定部122は、取得した情報の「電池残量」が「21」であるため、第1閾値132である50よりも小さいと判定する(S43のNO)。したがって、充電端末決定部122は、S44の処理を行わない。
次に、充電端末決定部122は、「端末ID」が「3」である情報を取得する(S45のNO、S42)。そして、充電端末決定部122は、取得した情報の「電池残量」が「60」であるため、第1閾値132である50よりも大きく、取得した情報の「充電器接続状態」が「接続」であると判定する(S43のYES)。したがって、充電端末決定部122は、変数Zの値である0に1を加算した値である1を、変数Zに設定する(S44)。
続いて、充電端末決定部122は、「端末ID」が「4」である情報を取得する(S45のNO、S42)。そして、充電端末決定部122は、取得した情報の「電池残量」が「35」であるため、第1閾値132である50よりも小さいと判定する(S43のNO)。したがって、充電端末決定部122は、S44の処理を行わない。
さらに、充電端末決定部122は、「端末ID」が「5」である情報を取得する(S45のNO、S42)。そして、充電端末決定部122は、取得した情報の「電池残量」が「40」であるため、第1閾値132である50よりも小さいと判定する(S43のNO)。したがって、充電端末決定部122は、S44の処理を行わない。また、「端末ID」が「5」である情報の取得により、端末情報134に含まれる全ての携帯端末装置3の情報の取得が終了したため、充電端末決定部122は、貸出可能端末集計処理を終了する(S45のYES)。
すなわち、上記の具体例において、充電端末決定部122は、図24の端末情報134に情報が含まれる携帯端末装置3のうち、現在の貸出可能端末の数が1台であると判定する。
図10に戻り、充電端末決定部122は、貸出可能端末の数(変数Zに設定されている値)が第2閾値133以上であるか否かの判定を行う(S33)。そして、貸出可能端末の数が第2閾値133以上である場合(S33のYES)、充電端末決定部122は、次の充電許可タイミングまで待機する(S31)。すなわち、貸出可能端末の数が第2閾値133以上である場合、充電端末決定部122は、新たに携帯端末装置3の充電を開始する必要がないと判定し、次の充電許可タイミングまで待機する。
一方、貸出可能端末の数が第2閾値133以上ではない場合(S33のNO)、充電端末決定部122は、充電を行う携帯端末装置3を決定する充電端末決定処理を行う(S34)。
具体的に、現在の貸出可能端末の数が1であるのに対し、第2閾値133に設定された値が3である場合、充電端末決定部122は、貸出可能端末の数が3になるように、充電端末決定処理を行う(S33のNO、S34)。以下、充電端末決定処理の詳細を説明する。
[充電端末決定処理(S34)]
図12は、充電端末決定処理の詳細を説明するフローチャートである。以下、充電端末決定部122は、貸出中ではなく、充電が制限されている携帯端末装置3のうち、充電回数が最も少ない携帯端末装置3を充電すべき携帯端末装置3として決定するものとして説明を行う。
充電端末決定部122は、携帯端末装置3の充電回数を示す変数であるX(以下、変数Xとも呼ぶ)に、携帯端末装置3の充電回数になり得る値よりも十分に大きな値(例えば、100000)を設定する(S51)。また、充電端末決定部122は、携帯端末装置3の端末IDを示す変数であるAに0を設定する(S51)。変数Xの値及び変数Aの値は、例えば、情報格納領域130に記憶されるものであってよい。
次に、充電端末決定部122は、端末情報134から携帯端末装置3の情報を1台分取得する(S52)。そして、充電端末決定部122は、S52で取得した情報に対応する携帯端末装置3が利用者に貸出可能である、または、S52で取得した情報に対応する携帯端末装置3が利用者に貸出可能ではないが充電中であるか否かを判定する(S53)。
すなわち、充電端末決定部122は、S43と同様に、S52で取得した情報に対応する携帯端末装置3が、利用者に貸出可能な状態であるか否かを判定する。また、充電端末決定部122は、S52で取得した情報に対応する携帯端末装置3が、後述するS57の処理によって既に充電許可情報が送信された携帯端末装置3(充電中である携帯端末装置3)であるか否かを判定する。そして、S52で取得した情報に対応する携帯端末装置3が、利用者に貸出可能な状態ではなく、かつ、充電中の携帯端末装置3ではないと判定した場合に限り、後述するS54以降の処理を行う。これにより、充電端末決定部122は、貸出可能端末集計処理において利用者に貸出可能な状態ではないと判定され、かつ、充電許可情報が送信されていない(充電中でない)携帯端末装置3の中から、充電すべき携帯端末装置3を決定することが可能になる。
そして、S52で取得した情報に対応する携帯端末装置3が、利用者に貸出可能な状態であると判定した場合(S53のYES)、充電端末決定部122は、S52の処理を再度行い、端末情報134に含まれる次の携帯端末装置3の情報を取得する。
一方、S52で取得した情報に対応する携帯端末装置3が、利用者に貸出可能な状態ではなく、かつ、充電中の携帯端末装置3ではないと判定した場合(S53のNO)、充電端末決定部122は、S52で取得した情報に対応する携帯端末装置3が、充電を行うべき携帯端末装置3であるか否かを判定する(S54)。
具体的に、充電端末決定部122は、S54において、S52において取得した情報に含まれる「充電可否」が、「制限」であるか否かを判定する。また、充電端末決定部122は、S52において取得した情報に含まれる「充電器接続状態」が、「接続」であるか否か(貸出中であるか否か)を判定する。さらに、充電端末決定部122は、S52において取得した情報に含まれる「充電回数」に設定された値が、変数Xに設定されている値未満であるか否かを判定する。
その結果、「充電可否」が「制限」であり、「充電器接続状態」が「接続」であり、「充電回数」に設定された値が変数Xに設定されている値未満である場合(S54のYES)、充電端末決定部122は、「充電回数」に設定された値を変数Xに設定する(S55)。さらに、この場合、充電端末決定部122は、取得した情報に含まれる「端末ID」に設定された値を変数Aに設定する(S55)。
一方、「充電可否」が「制限」ではない場合、「充電器接続状態」が「接続」ではない場合、または「充電回数」に設定された値が変数Xに設定されている値以上である場合(S54のNO)、充電端末決定部122は、S55の処理を行わない。
これにより、充電端末決定部122は、貸出中ではなく、充電が制限されている携帯端末装置3のうち、充電回数が最も少ない携帯端末装置3の「充電回数」と「端末ID」とを、それぞれ変数Xと変数Aに設定することが可能になる。
そして、S55の後において、全ての携帯端末装置3の情報の取得が終了していない場合(S56のNO)、充電端末決定部122は、情報の取得が終了していない携帯端末装置3について、S52以降の処理を再度行う。
一方、全ての携帯端末装置3の情報の取得が終了した場合(S56のYES)、情報送信部125は、変数Aに設定された端末IDの携帯端末装置3に、充電許可情報を送信する(S57)。これにより、管理サーバ1は、充電を許可する携帯端末装置3に、充電を開始させることが可能になる。
その後、端末情報管理部124は、端末情報134を更新する(S58)。そして、充電端末決定部122は、貸出可能端末の数が第2閾値133以上になるまで、図10のS33以降の処理を行う。
[充電端末決定処理の具体例]
次に、図24の端末情報134が示す状態において、充電端末決定処理を実行した場合の具体例について説明する。
図24に示す端末情報134において、充電端末決定部122は、「端末ID」が「1」である情報を取得する(S52)。そして、充電端末決定部122は、取得した情報の「充電可否」が「制限」であるが、「充電器接続状態」が「未接続」であると判定する(S54のNO)。そのため、充電端末決定部122は、S55の処理を行わない。
続いて、充電端末決定部122は、「端末ID」が「2」である情報を取得する(S56のNO、S52)。そして、充電端末決定部122は、取得した情報の「充電可否」が「可能」であると判定する(S54のNO)。そのため、充電端末決定部122は、S55の処理を行わない。
次に、充電端末決定部122は、「端末ID」が「3」である情報を取得する(S56のNO、S52)。そして、充電端末決定部122は、「端末ID」が「3」である情報に対応する携帯端末装置3が、既に利用者に貸出可能な状態であると判定する(S53のYES)。そのため、充電端末決定部122は、S54及びS55の処理を行わない。
続いて、充電端末決定部122は、「端末ID」が「4」である情報を取得する(S56のNO、S52)。そして、充電端末決定部122は、取得した情報の「充電可否」が「制限」であり、「充電器接続状態」が「接続」であると判定する。また、充電端末決定部122は、取得した情報の「充電回数」が「135」であるため、変数Xに設定された値である100000よりも小さいと判定する(S54のYES)。そのため、充電端末決定部122は、変数Xに、取得した情報の「充電回数」である「135」を設定し、変数Aに、取得した情報の「端末ID」である「4」を設定する(S55)。
続いて、充電端末決定部122は、「端末ID」が「5」である情報を取得する(S56のNO、S52)。そして、充電端末決定部122は、取得した情報の「充電可否」は「制限」であり、「充電器接続状態」が「接続」であるが、取得した情報の「充電回数」は「160」であるため、変数Xに設定された値である135よりも大きいと判定する(S54のNO)。したがって、充電端末決定部122は、S55の処理を行わない。
すなわち、上記の具体例において、充電端末決定部122は、端末IDが「4」である携帯端末装置3を充電すべき携帯端末装置3として決定する。
次に、S58で更新する端末情報134の具体例を説明する。図25は、図24に示す端末情報134を更新した場合の具体例である。以下、充電端末決定部122が、「端末ID」が「4」である携帯端末装置3を充電すべき携帯端末装置3として決定した場合について説明する。
この場合、端末情報管理部124は、図25に示すように、「端末ID」が「4」である情報の「充電回数」を「136」に更新する(図25の下線部分)。また、端末情報管理部124は、図25に示すように、「端末ID」が「4」である情報の「充電可否」を「可能」に更新する(図25の下線部分)。これにより、端末情報管理部124は、充電端末決定処理の実行結果を、端末情報134に反映させることが可能になる。
[携帯端末装置における充電許可処理]
次に、携帯端末装置3における充電許可処理を説明する。
携帯端末装置3の情報受信部321は、図13に示すように、管理サーバ1から充電許可情報または充電制限情報を受信するまで待機する(S61のNO)。
そして、充電許可情報または充電制限情報を受信した場合(S61のYES)、携帯端末装置3のフラグ制御部322は、情報格納領域330に記憶された充電フラグ331を更新する(S62)。管理サーバ1が充電制限情報を送信する場合については後述する。
続いて、S61の処理の結果、充電フラグ331が充電を許可する旨を示している場合(S63のYES)、フラグ制御部322は、図4で説明した充電制御部311に、バッテリー310の充電の開始を指示する(S64)。一方、充電フラグ331が充電を制限する旨を示している場合(S63のNO)、フラグ制御部322は、充電制御部311に、バッテリー310の充電の中止を指示する(S65)。
すなわち、携帯端末装置3は、管理サーバ1から送信される充電許可情報または充電制御情報によってのみ、充電フラグ331の更新を行う。そのため、携帯端末装置3は、自装置と充電ケーブル24とが接続しただけでは、充電を開始することができない。したがって、管理サーバ1は、予め定めた第1閾値132及び第2閾値133に応じて、充電許可情報及び充電制御情報を送信することにより、携帯端末装置3の充電頻度を適切に管理することが可能になる。
[返却制御処理の概略]
次に、管理サーバ1が利用者による携帯端末装置3の返却を制御する処理(以下、返却制御処理とも呼ぶ)を説明する。図14は、第1の実施の形態における返却制御処理を説明するシーケンスチャート図である。また、図15から図17は、第1の実施の形態における返却制御処理を説明するフローチャート図である。
本実施の形態における管理サーバ1は、図7等で説明したように携帯端末装置3の充電を制御するだけでなく、利用者に対する携帯端末装置3の貸出及び返却を制御するものであってよい。これにより、管理サーバ1は、利用者による携帯端末装置3の貸出要求が発生した場合に、携帯端末装置3から受信した電池残量131の情報に応じて、貸出を行う携帯端末装置3を決定することが可能になる。
初めに、図14を参照しながら、返却制御処理の概略について説明する。なお、図14に示す例では、利用者によって携帯端末装置3aが返却される場合について説明する。
携帯端末装置3aは、自装置と充電装置2の充電ケーブル24とが接続されたことを検知した場合(S71)、自装置と充電ケーブル24とが接続されたことを示す充電器接続情報を管理サーバ1に送信する(S72)。そして、携帯端末装置3aは、例えば、充電装置2における携帯端末装置3aの返却に伴う処理(以下、返却処理とも呼ぶ)の実行を利用者に促すために、表示装置305の点滅を行う(S73)。
その後、管理サーバ1は、充電器接続情報を受信した場合、利用者に充電装置2における返却処理を実行させるために、充電装置2の入力部22の点滅を指示する入力部点滅情報を充電装置2に送信する(S82)。
続いて、充電装置2は、入力部点滅情報を受信した場合、入力部22における返却ボタンを点滅させ(S92)、利用者が返却処理を実行するまで(返却ボタンをタッチするまで)待機する。そして、充電装置2は、返却ボタンがタッチされた場合(S93)、携帯端末装置3aの返却が行われたことを示す返却情報を管理サーバ1に送信する(S94)。
次に、管理サーバ1は、返却情報を受信した場合、返却完了後の処理を実行させるための返却完了情報を携帯端末装置3aに送信する(S84)。そして、管理サーバ1は、端末情報134の更新を行う(S85)。すなわち、管理サーバ1は、携帯端末装置3aから送信された充電器接続情報と、充電装置2から送信された返却情報との両方を受信した場合に、携帯端末装置3aに返却完了情報を送信する。これにより、管理サーバ1は、携帯端末装置3aから充電器接続情報が送信された場合において、携帯端末装置3aが充電装置2に返却されたこと(携帯端末装置3aと充電ケーブル24とが接続したこと)を確認した場合に、返却完了情報を送信することが可能になる。
そして、携帯端末装置3aは、返却完了情報を受信した場合、表示装置305の点滅を中止し、タッチパネル機能を停止する(S75、S76)。
これにより、管理サーバ1は、利用者に貸出を行った携帯端末装置3aの返却に関する情報を管理することが可能になる。
[携帯端末装置における返却制御処理]
次に、図15を参照しながら、携帯端末装置3における返却制御処理の詳細を説明する。
図4で説明した携帯端末装置3の電源供給制御部309は、自装置と充電ケーブル24とが接続したことを検知するまで待機する(S71のNO)。
そして、充電ケーブル24の接続を検知した場合(S71のYES)、携帯端末装置3の情報送信部326は、充電ケーブル24が接続された旨を示す充電器接続情報を、管理サーバ1に送信する(S72)。
次に、携帯端末装置3の表示制御部323は、表示装置305を点滅させる(S73)。これにより、表示制御部323は、携帯端末装置3の返却処理が完了していないことを利用者に認識させ、充電装置2における返却処理の実行を利用者に促すことが可能になる。この返却処理は、例えば、タッチパネルである入力部22に表示された返却ボタンを、利用者がタッチすることにより完了するものであってよい。
その後、情報受信部321は、管理サーバ1から携帯端末装置3の返却を許可する旨を示す返却完了情報を受信するまで待機する(S74のNO)。返却完了情報は、携帯端末装置3が充電器接続情報を送信した場合において、利用者が充電装置2において返却処理を行った場合に、管理サーバ1から携帯端末装置3に送信されるものである。
すなわち、利用者は、充電装置2以外の充電器(例えば、利用者が所有している充電器等)と携帯端末装置3とを接続し、携帯端末装置3の充電を試みる可能性がある。そして、携帯端末装置3は、この場合、接続された充電器が充電装置2の充電器とは異なるものであると判別できず、S72で説明した充電器接続情報を管理サーバ1に送信する可能性がある。そのため、管理サーバ1は、利用者が携帯端末装置3を充電装置2以外の充電器に接続した場合に、携帯端末装置3が充電装置2に返却されたものと誤って判定する可能性がある。
そこで、本実施の形態における管理サーバ1は、利用者が充電装置2に携帯端末装置3の返却を行う場合、利用者に携帯端末装置3の返却処理を実行させる。これにより、管理サーバ1は、充電装置2から返却情報を受信した場合に、携帯端末装置3が充電装置2に返却された(携帯端末装置3と充電ケーブル24との接続が行われた)と判定することが可能になる。そのため、管理サーバ1は、携帯端末装置3が充電装置2以外の充電器に接続された場合と、携帯端末装置3が充電装置2に返却された場合との判別を行うことが可能になる。
そして、管理サーバ1から返却完了情報を受信した場合(S74のNO)、表示制御部323は、表示装置305の点滅を中止させる(S75)。すなわち、管理サーバ1から返却完了情報を受信した場合、表示制御部323は、利用者による携帯端末装置3の返却処理が完了したと判定する。そのため、この場合、表示制御部323は、表示装置305の点滅を中止させる。
さらに、管理サーバ1から返却完了情報を受信した場合(S74のNO)、携帯端末装置3のタッチパネル制御部324は、タッチパネル306の機能を停止する(S76)。これにより、管理サーバ1の許可を得ることなく携帯端末装置3が充電装置2から持ち出された場合において、携帯端末装置3の使用を防止することが可能になる。
[管理サーバにおける返却制御処理]
次に、図16を参照しながら、管理サーバ1における返却制御処理の詳細を説明する。
管理サーバ1の情報受信部121は、携帯端末装置3から充電器接続情報を受信するまで待機する(S81のNO)。そして、携帯端末装置3から充電器接続情報を受信した場合(S81のYES)、管理サーバ1の情報送信部125は、充電装置2に入力部点滅情報を送信し、入力部22の点滅を指示する(S82)。これにより、管理サーバ1は、利用者が携帯端末装置3の返却を行う場合、利用者に返却処理を実行させることが可能になる。
その後、情報受信部121は、充電装置2から返却情報を受信するまで待機する(S83のNO)。すなわち、情報受信部121は、利用者が充電装置2において返却処理を行うまで待機する。
そして、返却情報を受信した場合(S83のYES)、情報送信部125は、充電器接続情報を送信した携帯端末装置3に返却完了情報を送信する(S84)。これにより、携帯端末装置3は、タッチパネル306の機能の停止等を行うことが可能になる(S75、S76)。また、端末情報管理部124は、端末情報134の更新を行う(S85)。以下、返却制御処理を実行した場合における端末情報134の具体例を説明する。
図26は、図25の状態の端末情報134において、「端末ID」が「1」である携帯端末装置3の返却が行われた場合を示す具体例である。具体的に、端末情報管理部124は、図26に示すように、「充電器接続情報」を「接続」に更新し(図26の下線部分)、「貸出日時」及び「返却予定日時」をブランクに更新する。これにより、端末情報管理部124は、返却制御処理の実行結果を、端末情報134に反映させることが可能になる。
[充電装置における返却制御処理]
次に、図17を参照しながら、充電装置2における返却制御処理の詳細を説明する。
充電装置2の通信部23は、管理サーバ1から入力部点滅情報を受信するまで待機する(S91のNO)。そして、管理サーバ1から入力部点滅情報を受信した場合(S91のYES)、充電装置2の入力部22は、返却ボタンの点滅を行う(S92)。
次に、入力部22は、利用者によって返却ボタンがタッチされるまで待機する(S93のNO)。そして、返却ボタンがタッチされた場合(S93のYES)、通信部23は、管理サーバ1に返却情報を送信する(S94)。
[貸出制御処理の概略]
次に、管理サーバ1が利用者に携帯端末装置3の貸出を行う処理(以下、貸出制御処理とも呼ぶ)を説明する。図18は、第1の実施の形態における貸出制御処理を説明するシーケンスチャート図である。また、図19から図22は、第1の実施の形態における貸出制御処理を説明するフローチャート図である。
初めに、図18を参照しながら、貸出制御処理の概略について説明する。なお、図18に示す例では、利用者に対して携帯端末装置3aの貸出が行われる場合について説明する。
充電装置2は、利用者が携帯端末装置3の貸出を要求するための貸出要求ボタンをタッチした場合(S101)、管理サーバ1に貸出要求情報を送信する(S102)。
そして、管理サーバ1は、貸出要求情報を受信した場合、貸出要求を行った利用者に貸出を行う携帯端末装置3を決定する(S112)。その後、管理サーバ1は、利用者への貸出が決定した携帯端末装置3aに、利用者に貸出を行うための準備処理を実行させるための貸出許可情報を送信する(S113)。
次に、携帯端末装置3aは、貸出許可情報を受信した場合、貸出を行う携帯端末装置3である携帯端末装置3aの格納位置を利用者に認識させるために、表示装置305を点滅させる(S132)。そして、携帯端末装置3aは、利用者による自装置と充電ケーブル24との接続解除を検知した場合(S133)、表示装置305の点滅を中止し、携帯端末装置3aの利用を可能にするためにタッチパネル306の機能を開始する(S134、S135)。さらに、携帯端末装置3aは、携帯端末装置3aと充電ケーブル24との接続が解除されたことを示す充電器接続解除情報を管理サーバ1に送信する(S136)。
その後、管理サーバ1は、充電器接続解除情報を受信した場合、携帯端末装置3aの充電を制限するための充電制限情報を携帯端末装置3aに送信する(S115)。さらに、管理サーバ1は、端末情報134の更新を行う(S116)。
そして、携帯端末装置3aは、充電制限情報を受信した場合(S137)、携帯端末装置3aは、バッテリー310の充電停止を行う(S138)。
これにより、管理サーバ1は、利用者に対して貸出を行う携帯端末装置3aの管理を行うことが可能になる。
[充電装置における貸出制御処理]
次に、図19を参照しながら、充電装置2における貸出制御処理の詳細について説明する。
充電装置2の入力部22は、利用者によって貸出要求ボタンをタッチされるまで待機する(S101のNO)。
そして、貸出要求ボタンがタッチされた場合(S101のYES)、通信部23は、管理サーバ1に貸出要求情報を送信する(S102)。なお、携帯端末装置3の貸出要求時間に応じて貸出要求ボタンが複数ある場合、通信部23は、例えば、利用者によって貸出要求ボタンがタッチされた旨の情報に加えて、利用者がタッチした貸出要求ボタンを特定するための情報を、貸出要求情報として送信する。
[管理サーバにおける貸出制御処理]
次に、図20を参照しながら、管理サーバ1における貸出制御処理の詳細について説明する。以下、貸出端末決定部123は、貸出中ではない携帯端末装置3のうち、利用者による貸出要求時間が携帯端末装置3の利用可能時間以下である携帯端末装置3を、貸出すべき携帯端末装置3として決定するものとする。さらに、貸出端末決定部123は、貸出中ではなく、利用者による貸出要求時間が携帯端末装置3の利用可能時間以下である携帯端末装置3が複数存在する場合、電池残量が最も少ない携帯端末装置3を貸出すべき携帯端末装置3として決定するものとする。なお、利用可能時間は、例えば、携帯端末装置3の電池残量に、電池残量1(%)あたりの携帯端末装置3の利用可能時間を乗算した値であってよい。
管理サーバ1の情報受信部121は、充電装置2から貸出要求情報を受信するまで待機する(S111)。そして、情報受信部121が貸出要求情報を受信した場合(S111のYES)、管理サーバ1の貸出端末決定部123は、貸出を行う携帯端末装置3を決定する(S112)。以下、貸出を行う携帯端末装置3を決定するための処理の詳細を説明する。
図21は、S112の処理の詳細を説明する図である。貸出端末決定部123は、携帯端末装置3の電池残量131を示す変数であるY(以下、変数Yとも呼ぶ)に、携帯端末装置3の電池残量131になり得る値よりも十分に大きな値(例えば、100000)を設定する(S121)。また、貸出端末決定部123は、携帯端末装置3の端末IDを示す変数であるAに0を設定する(S121)。貸出端末決定部123は、例えば、変数Y及び変数Aの値を情報格納領域130に記憶するものであってよい。
次に、貸出端末決定部123は、端末情報134から携帯端末装置3の情報を1台分取得する(S122)。そして、貸出端末決定部123は、S122において取得した情報に対応する携帯端末装置3が貸出を行うべき携帯端末装置3であるか否かを判定する(S123)。具体的に、貸出端末決定部123は、S122において取得した情報に含まれる「電池残量」に設定された値が、変数Yに設定された値以下であるか否かを判定する。また、貸出端末決定部123は、S122において取得した情報に含まれる「電池残量」に設定された値から算出した携帯端末装置3の利用可能時間が、S111で受信した貸出要求情報に含まれる貸出要求時間以上であるか否かを判定する。さらに、貸出端末決定部123は、S122において取得した情報に含まれる「充電器接続状態」が「接続」であるか否か(貸出中であるか否か)を判定する。
その結果、「電池残量」に設定された値が変数Yに設定された値以下であり、利用可能時間が貸出要求時間以上であり、「充電器接続状態」が「接続」である場合(S123のYES)、貸出端末決定部123は、「電池残量」に設定された値を変数Yに設定する(S124)。さらに、この場合、貸出端末決定部123は、取得した情報に含まれる「端末ID」に設定された値を変数Aに設定する(S124)。
一方、「電池残量」に設定された値が変数Yに設定された値より大きい場合、利用可能時間が貸出要求時間よりも小さい場合、または、「充電器接続状態」が「接続」ではない場合(S123のNO)、貸出端末決定部123は、S124の処理を行わない。
そして、S124の後において、全ての携帯端末装置3の情報の取得が終了していない場合(S125のNO)、貸出端末決定部123は、情報の取得が終了していない携帯端末装置3について、S122以降の処理を再度行う。一方、全ての携帯端末装置3の情報の取得が終了した場合(S125のYES)、管理サーバ1は、図20のS113以降の処理を行う。
図20に戻り、情報送信部125は、S112で決定した携帯端末装置3に貸出許可情報を送信する(S113)。その後、情報受信部121は、携帯端末装置3から充電器接続解除情報を受信するまで待機する(S114のNO)。
そして、情報受信部121が充電器接続解除情報を受信した場合(S114のYES)、情報送信部125は、S112で決定した携帯端末装置3に充電制限情報を送信する(S115)。
すなわち、本実施の形態における携帯端末装置3は、自装置の貸出が行われた場合に充電を中止する。一方、本実施の形態における携帯端末装置3は、自装置の返却が行われた場合においては必ずしも充電を開始しない。具体的に、本実施の形態における携帯端末装置3は、充電フラグ331が携帯端末装置3の充電を許可している場合に限り充電を開始する。そのため、管理サーバ1は、各携帯端末装置3の充電フラグ331を制御することにより、携帯端末装置3の充電頻度を抑えるように管理することが可能になる。
その後、端末情報管理部124は、端末情報134の更新を行う(S116)。以下、返却制御処理を実行した場合における端末情報134の具体例を説明する。
図27は、図26の状態の端末情報134において、「端末ID」が「3」である携帯端末装置3の貸出が行われた場合を示す具体例である。この場合、端末情報管理部124は、図27に示すように、「端末ID」が「3」である情報に対応する「充電器接続情報」を「未接続」に更新し、「貸出可否」を「制限」に更新する。さらに、端末情報管理部124は、「端末ID」が「3」である情報に対応する「貸出日時」に、携帯端末装置3の貸出を行った時間(図27の例では、2014/9/11 16:30)を設定する。また、端末情報管理部124は、「端末ID」が「3」である情報に対応する「返却予定日時」に、携帯端末装置3の返却予定時間(図27の例では、2014/9/11 18:30)を設定する(図27の下線部分)。これにより、端末情報管理部124は、貸出制御処理の実行結果を端末情報134に反映させることが可能になる。
[携帯端末装置における貸出制御処理]
次に、図22を参照しながら、携帯端末装置3における貸出制御処理の詳細を説明する。
携帯端末装置3の情報受信部321は、図22に示すように、管理サーバ1から貸出許可情報を受信するまで待機する(S131のNO)。そして、情報受信部321が貸出許可情報を受信した場合(S131のYES)、携帯端末装置3の表示制御部323は、表示装置305を点滅させる(S132)。これにより、携帯端末装置3は、携帯端末装置3の貸出を要求した利用者に、貸出が許可された携帯端末装置3の充電装置2における格納場所を認識させることが可能になる。
その後、図4で説明した電源供給制御部309は、自装置と充電ケーブル24との接続が解除されたことを検知するまで待機する(S133のNO)。
そして、充電ケーブル24との接続解除を検知した場合(S133のYES)、表示制御部323は、表示装置305の点滅を中止させる(S134)。さらに、この場合、携帯端末装置3のタッチパネル制御部324は、タッチパネル306の機能を開始する(S135)。すなわち、本実施の形態におけるタッチパネル制御部324は、管理サーバ1から貸出許可情報を受信したことに応じて、タッチパネル306の機能を開始する(S131)。これにより、タッチパネル制御部324は、例えば、充電装置2において情報の入力を行うことなく携帯端末装置3を持ち出した者による携帯端末装置3の使用を禁止することが可能になる。
次に、情報送信部326は、管理サーバ1に充電器接続解除情報を送信する(S136)。その後、情報受信部321は、管理サーバ1から充電制限情報を受信するまで待機する(S137のNO)。そして、管理サーバ1から充電制御情報を受信した場合(S137のYES)、フラグ制御部322は、充電制御部311にバッテリー310の充電の中止を指示する(S138)。
なお、管理サーバ1、充電装置2及び携帯端末装置3の間で貸出要求情報等の情報(以下、単に情報とも呼ぶ)の送受信を行う場合、情報を受信した装置は、情報を送信した装置に対して、情報を正常に受信した旨の通知を行うものであってよい。
また、情報を送信した装置は、情報の送信に失敗した場合(情報を正常に受信した旨を示す情報が送信先から送信されない場合)、送信した情報を再送するものであってよい。具体的に、情報を送信した装置は、例えば、再送回数が予め定めた最大再送回数に達するまで、繰り返し情報の再送を行うものであってよい。そして、情報を送信した装置は、再送回数が最大再送回数に達した場合、情報の送信が失敗したものとしてエラーを出力するものであってよい。
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記のとおりである。
(付記1)
携帯端末装置の電池残量を受信する通信部と、
前記通信部が受信した前記電池残量と、前記携帯端末装置が充電すべき電池残量である第1閾値と、電池残量を前記第1閾値以上にすべき前記携帯端末装置の数である第2閾値とに応じて、前記携帯端末装置の充電を許可する処理部と、を有する、
情報処理装置。
(付記2)
付記1において、
前記処理部は、電池残量が前記第1閾値以上である前記携帯端末装置の数が、前記第2閾値未満である場合、電池残量が前記第1閾値以上である前記携帯端末装置の数が、前記第2閾値以上になるように、前記携帯端末装置の充電を許可する、
情報処理装置。
(付記3)
付記1において、
前記携帯端末装置の充電の許可は、貸出中ではない前記携帯端末装置に対して行う、
情報処理装置。
(付記4)
付記1において、
前記第1閾値は、前記携帯端末装置が貸し出されてから返却されるまでの間、前記携帯端末装置を使用することができる電池残量である、
情報処理装置。
(付記5)
付記2において、
前記第2閾値は、同時に貸し出されることが予測される前記携帯端末装置の数の最大値である、
情報処理装置。
(付記6)
付記1において、
前記処理部は、前記携帯端末装置の貸出を要求する貸出要求が発生した場合に、前記通信部が受信した前記電池残量から算出した前記携帯端末装置を利用することができる利用可能時間が、前記貸出要求に含まれる前記携帯端末装置の貸出を要求する貸出要求時間よりも長い前記携帯端末装置の貸出を許可する、
情報処理装置。
(付記7)
付記6において、
前記処理部は、前記利用可能時間が前記貸出要求時間よりも長い前記携帯端末装置が複数存在する場合、電池残量が最も少ない携帯端末装置の貸出を許可する、
情報処理装置。
(付記8)
付記1において、
前記処理部は、前記携帯端末装置の貸出を要求する貸出要求が発生した場合に、貸出を行う前記携帯端末装置の充電を中止する、
情報処理装置。
(付記9)
携帯端末装置が、自装置の電池残量を情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置が、前記携帯端末装置から受信した前記電池残量と、前記携帯端末装置が充電すべき電池残量である第1閾値と、電池残量を前記第1閾値以上にすべき前記携帯端末装置の数である第2閾値とに応じて、前記携帯端末装置の充電を許可する充電許可情報を前記携帯端末装置に送信し、
前記携帯端末装置が、前記情報処理装置から前記充電許可情報を受信すると、自装置の充電を開始する、
充電制御方法。
(付記10)
自装置の電池残量を情報処理装置に送信する通信部と、
前記情報処理装置から充電を許可する充電許可情報を受信すると、自装置の充電を開始する処理部と、を有する、
携帯端末装置。
(付記11)
携帯端末装置の電池残量を受信し、
受信した前記電池残量と、前記携帯端末装置が充電すべき電池残量である第1閾値と、電池残量を前記第1閾値以上にすべき前記携帯端末装置の数である第2閾値とに応じて、前記携帯端末装置の充電を許可する、
処理をコンピュータに実行させる充電制御プログラム。
(付記12)
携帯端末装置と、
前記携帯端末装置と通信可能な情報処理装置とを有し、
前記携帯端末装置は、自装置の電池残量を情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記携帯端末装置から受信した前記電池残量と、前記携帯端末装置が充電すべき電池残量である第1閾値と、電池残量を前記第1閾値以上にすべき前記携帯端末装置の数である第2閾値とに応じて、前記携帯端末装置の充電を許可するための充電許可情報を前記携帯端末装置に送信し、
前記携帯端末装置は、前記情報処理装置から前記充電許可情報を受信すると、自装置の充電を開始する、
情報処理システム。