JP2016162565A - 照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高い抗菌性を有し、浴室等において高い衛生環境を維持することが可能である照明器具を提供する。【解決手段】天井等の被取付部Cに取り付けられる照明器具である。光源部21と、光源部21を有する灯具本体11と、灯具本体11に取り付けられる透光性部材81と、を有し、透光性部材81は、抗菌剤を含有している。また、灯具本体11は、光源部21からの光を出射する開口部32と、光源部21の周囲から延出され、開口部32を形成する周壁部33と、を有する。透光性部材81は、光源部21から出射された光を透光するように周壁部33に取り付けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、照明器具に関する。
従来から抗菌性を有する光触媒の研究がなされ、このような光触媒をグローブ等の光源からの光の照射される部分に担持して抗菌処理された照明器具が特許文献1に開示されている。
特許文献1には、光源を備えた照明器具において、光源からの光が直接もしくは間接に照射される部位の表面の少なくとも一部に、所定の樹脂からなる接着層を介して光触媒層を設けた構造を有する、照明器具が開示されている。
特開平9−171707号公報
ところで、浴室等に取り付けられる照明器具においては、衛生環境を維持するために抗菌性の高い照明器具が求められている。特許文献1の照明器具では、グローブ等の表面に樹脂により光触媒を層として担持しているが、このような光触媒層では経年劣化やメンテナンス等による接触によって剥離する可能性がある。また、多様なデザインに対応して複雑な形状にグローブ等を作成すると、グローブ等の表面に光触媒層を坦持させにくい形状となる場合もあった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、より高い抗菌性を有し、浴室等において高い衛生環境を維持することが可能である照明器具を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、本願に開示する照明器具は、
天井等の被取付部に取り付けられる照明器具であって、
光源部と、
前記光源部を有する灯具本体と、
前記灯具本体に取り付けられる透光性部材と、を有し、
前記透光性部材は、抗菌剤を含有しているものである。
本願に開示する照明器具において、
前記灯具本体は、前記光源部からの光を出射する開口部と、前記光源部の周囲から延出され、前記開口部を形成する周壁部と、を有し、
前記透光性部材は、前記光源部から出射された光を透光するよう前記周壁部に取り付けられるものである。
本願に開示する照明器具において、
前記照明器具は、埋込型照明器具であって、
前記周壁部は、前記開口部の外周側に鍔部を有し、
前記透光性部材は、前記開口部と前記鍔部とを覆うように前記灯具本体に取り付けられるものである。
本願に開示する照明器具において、
前記透光性部材において、
少なくとも前記鍔部を覆う部分の少なくとも一部に抗菌剤を含有しているものである。
本願に開示する照明器具において、
前記透光性部材の抗菌剤の含有率が、0.03〜0.50wt%であるものである。
本願に開示する照明器具において、
前記透光性部材の前記光源からの光を透光する部分の抗菌剤の含有率が、0.03〜0.25wt%であるものである。
本願に開示する照明器具において、
前記被取付面に取り付けられた前記照明器具において、
前記透光性部材以外が前記被取付面の照射面側表面に露出しないものである。
本発明によれば、より抗菌性の高い照明器具を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る埋込型照明器具を斜め下方から見た斜視図。 同じく埋込型照明器具を斜め上方から見た斜視図。 同じく埋込型照明器具を示す平面図。 図3のA−A′線断面図であり、埋込型照明器具を取付穴に取り付けた状態を示す図。 図4の一部を拡大した図。 照明器具を下側から見た下面図。 灯具本体に取り付けた取付部材を示す断面図。 カバー部材を取り外した状態の本発明の一実施形態に係る埋込型照明器具の一部を拡大した斜視図。 図4の一部を拡大した図。
本発明の実施形態に係る埋込型照明器具100について、図1から図9を用いて説明する。埋込型照明器具100は、図4に示すように天井等の被取付部Cに形成された、例えば、丸型の取付穴Hに埋め込まれて設置されるダウンライトである。以下の説明では、埋込型照明器具100の上下方向は、埋込型照明器具100が被取付部Cに設置された状態における上下方向(図4における上下方向)として説明する。また、上下方向に直交する方向を径方向として説明する。また、本実施形態の説明において、上方から埋込型照明器具100等を視た状態を平面視とする。上下方向に対して直交方向から埋込型照明器具100等を視た状態を側面視とする。埋込型照明器具100等の断面形状を視た状態を断面視とする。
なお、被取付部Cは、特に限定するものではないが、図4に示すように、例えば断面視において金属板C1と、該金属板C1の上部であって取付穴Hの周囲に配置される石膏ボード等の断熱材C2から構成される浴室用の天井である。
埋込型照明器具100は、図1、図2に示すように、灯具本体11と、電源部51と、保持部材61と、絶縁部材70とを主に備える。
灯具本体11は、図4に示すように、光源部21、反射部31、ヒートシンク41及び鍔部91を有する灯具主体50、透光性部材81、カバー部材60及び取付部材としての取付バネ71を有している。灯具主体50は、高い熱伝導性を有するアルミニウム等の金属素材を用いて形成されている。
なお、灯具主体50は、金属素材で形成することに限らず、アルミニウム以外の金属素材や樹脂素材、またはそれらの組み合わせで形成しても良く、熱伝導性が高い材料で形成されることが好ましい。
また、灯具本体11において、光軸L(図4参照)に沿う方向を「光軸方向」と定義し、軸方向に直交する方向を「径方向」と定義する。なお、本実施形態では、光軸Lが灯具本体11の中心軸と同じである。
また、本実施形態で挙げる透光性部材81とは、光源部21からの光の配光や照度、相関色温度などを制御する部材である。透光性部材81としては、例えば、セード(透光カバー)、パネル、凸レンズや凹レンズ等の種々のレンズを広く含むものである。
灯具主体50は、光源部21を収容するとともに、笠状の反射部31及び該反射部31に連設される略円柱状のヒートシンク41から構成される。ヒートシンク41は、灯具主体50の上部に形成されている。ヒートシンク41の構成については後に詳細に説明するが、ヒートシンク41には複数の放熱フィン43が並設されている。ヒートシンク41の下側には光源収容部44が形成される。光源収容部44は、光源部21を収容する有底円筒状の部分である。本実施形態における反射部31及びヒートシンク41は、一体の部材として形成される。なお、本実施の形態において「一体の部材」とは、分離独立した複数の部材が一つに結合したものではなく、成型段階で一つの部材として作られた部材である。ただし、本発明における「一体の部材」は、成型段階で一つの部材として作られた部材に限らず、分離独立した複数の部材が一つに結合した部材を含むように広義な意味を持つこととする。
反射部31は、光源部21を中心にして下方に向かって傘状に開いた形状の光源用リフレクターである。反射部31は、図4に示すように、開口部32、断面視略ハ字状の周壁部33、を有している。反射部31は、光源収容部44の開口部から延設される周壁部33が下方に行くに従って広がる放物面状に形成される。周壁部33の内周面は、光源部21のLED素子から発光される光を反射する反射面となっている。
開口部32は、光源部21で発生した光が外部に向かって通過する部分である。
鍔部91は、周壁部33の下部の開口部32の外周縁から径方向外側に突出して環状に形成される外周部である。鍔部91は、埋込型照明器具100を被取付部Cの取付穴Hに設置した状態で取付穴Hの周縁部を覆う部分である。
光源部21は、埋込型照明器具100の照射面側に向けて光を出射する部分である。光源部21は、図4に示すように、ヒートシンク41の光源収容部44内に設けられており、基板22、レンズ23を有している。
基板22は、平板状に加工された基板面に、点光源である1つまたは複数のLED素子を備えたLEDモジュールである。LED素子には、レンズ23が対向して配置されている。基板22は、ヒートシンク41の光源収容部44の底面44aに当接して配置され、ネジ等の取付部材により取り付けられる。基板22は、配線30(図2参照)によって電源部51と電気的に接続されている。LED素子は、点灯時に発熱する。LED素子から発する熱は、基板22に伝わる。基板22に伝わった熱は、基板22が光源収容部44の底面44aに当接しているため、光源収容部44に伝わる。
なお、本実施形態では、光源として表面実装型のLED素子を用いたが、光源の種類は表面実装型のLED素子に限定されず、例えばCOB型発光モジュールや有機EL素子(OLED)などであっても実現可能である。
また、基板22は、熱伝導性シート(図示せず)や放熱グリスを介して光源収容部44に取り付けてもよく、これにより、より高い放熱性を得ることができる。
レンズ23は、LED素子が発した光(発光光)を配光制御するための光学部材である。レンズ23は、透光性の高い化学的に安定した光学材料(例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート、ガラスなど)を適用して形成される。また、本実施形態のレンズ23は、用途に合わせた形状に形成してもよい。本実施形態では、レンズ23は、図4に示すように、凸メニスカスレンズで構成されるレンズ本体24と、該レンズ本体24を支持する円筒部25と、該円筒部25の下端周縁から径方向外側に突出するフランジ部26とを有している。レンズ本体24は、出射面の中央部が下側に向かって突出した凸曲面形状に形成されている。また、レンズ本体24は、入射面の中央部が下側に向かって凹む凹曲面形状に形成されている。円筒部25の外径は、光源収容部44の内径よりも小さい。レンズ23は、光源収容部44に嵌合することで取り付けられる。
透光性部材81は、埋込型照明器具100の光源部21からの出射光を制御するものである。透光性部材81は、光源部21からの出射光を外部に出射する開口部32を少なくとも覆う。透光性部材81は、平面視が円形形状で外形が略半球状もしくはドーム状の部材である。透光性部材81は、反射部31の開口部32を閉塞するように灯具本体11に取り付け可能な部材である。透光性部材81は、ヒートシンク41の光源収容部44内に配置されたLED素子からの光を透過及び拡散させる透光性カバーである。透光性部材81は、例えば、埋込型照明器具100を被取付部Cに取り付けた場合に、使用者に視認される側に出射面を形成する部材である。透光性部材81は、透光性を有する弾性部材で形成される。また、透光性部材81は、絶縁性材料で形成される。具体的には、透光性部材81は、シリコーン樹脂で形成されている。
なお、透光性部材81は、シリコーン樹脂に限定するものではなく、例えば、種々の合成ゴム等の軟質合成樹脂や天然ゴムなどの弾性変形可能な可撓性を有する材料で形成することができる。透光性部材81は、本実施形態では弾性変形を伴って灯具本体11に着脱可能である。なお、透光性部材81は、灯具本体11に接着剤等で容易に離脱できないよう固定する構成としてもよい。
また、透光性部材81が開口部32を閉塞するように灯具本体11に取付可能な構造であれば、硬質合成樹脂や半硬質合成樹脂で形成することもできる。
透光性部材81は、開口部32より前記光源部21側に窪んでいる凹部82を有する。また、透光性部材81は、開口部32を覆う部分よりも外側に凹部82から連続するように延長部83を有している。なお、本実施形態では、透光性部材81は薄肉なシート状に形成されている。凹部82は、埋込型照明器具100に取り付けた状態において反射部31の一端である開口部32から光源部21側に窪み、透光性部材81における開口部32を覆う部分である。すなわち、凹部82は、平面視が円形形状で断面視が円弧状であって、光源部21側に窪んでいる凹曲面形状部分である。凹部82は、光源部21に最も近接する部分(本実施形態では光源の光軸Lが通る付近)の肉厚がそれ以外の部分(例えば、開口部32付近の周縁部)よりも薄く形成されている。具体的には、凹部82は、光軸Lが通過する透光性部材81の中央から径方向外側の周縁部に行くに従って徐々に肉厚が厚くなっている。透光性部材81は、所定の肉厚で凹曲面形状の凹部82を有するように形成されているため、例えば平板状の透光性部材に比べて曲げ剛性や捩れ剛性が高く、略半球面の頂部が下側に落ち窪みにくく、凹曲面形状を安定して保持することができる。また、透光性部材81は、照射面側に凹部82のような傾斜面を有するため、平板形状に比べて、その表面に水分等が付着した場合にも滞留しにくい。そのため、平面形状の表面よりも傾斜面を有する表面の方が水分等の滞留時間を短くし、かび等の発生を抑えることができる。透光性部材81の凹部82の反対側の上面は、光源部21からの光を入射する入射面となる。一方、凹部82の表面は光源部21からの光を出射する出射面となる。
なお、本実施形態に係る凹部82の形状は、凹曲面形状であるが、特に限定するものではない。例えば、凹部82の中央が下方に突出した形状や凹部82に複数の凹凸形状を有するように構成することもできる。また、透光性部材81の入射面に凹凸形状を有するように構成することもできる。
本実施形態では透光性部材81を薄肉なシート状に形成したが、これに限らず、例えば、光源部21と反射部31の間を埋めるように構成してもよい。
延長部83は、平面視が円環状であって、凹部82の外周縁から径方向外側に突出する部分である。延長部83は、凹部82に連設される円弧部84と、該円弧部84に連設される略平坦状の平坦部85を有している。円弧部84は、凹部82の外周縁の肉厚と比べて略同じもしくは薄い肉厚の断面視円弧状の部分である。凹部82の表面と円弧部84の下面とは、滑らかな曲面形状が連続して形成される。凹部82の表面及び円弧部84の下面は、光源部21からの光を外側に出射する出射面となる。凹部82における出射面は上側に凸面形状であり、円弧部84における出射面は下側に凸面形状に形成されている。
なお、本実施形態に係る透光性部材81は、延長部83を有するが、特に限定するものではない。例えば、透光性部材として延長部83を有しない構成としてもよく、具体的には、照明器具の開口部に嵌合して取り付ける構成や、透光性部材を支持する枠体を有する構成としてもよい。これにより、外周部を有しない照明器具であっても透光性部材を取り付けることができる。
平坦部85は、円弧部84の径方向外縁から径方向内側に向けて延出される略平坦状の部分である。平坦部85は、平面視円環状である。平坦部85は、平面視において円弧部84の幅の略半分まで延設されている。円弧部84の外縁と平坦部85とは、断面視略V字状に連設され、円弧部84の外縁と平坦部85との間には、延長部83の周囲に亘って溝部86(図5参照)が形成されている。平坦部85は、埋込型照明器具100を取付穴Hに取り付けた際に、被取付部Cの金属板C1に当接する面となる。すなわち、平坦部85は、埋込型照明器具100を被取付部Cに設置した状態において、鍔部91の上面に配置される。鍔部91は、被取付部Cの下面側に平坦部85を介して取付穴Hの周縁部を覆う。平坦部85は、埋込型照明器具100を設置した状態において、鍔部91の上面と取付穴Hの周縁部との隙間が生じることを塞ぐための弾性パッキンの役割を有し、防塵性と気密性と防水性とを向上させる。例えば、埋込型照明器具100を浴室に設置した場合においては、平坦部85は鍔部91の上面と取付穴Hの周縁部との隙間を塞ぐとともに、平坦部85の上面が弾性変形することにより取付穴Hの周縁部の下面に所定の圧力で密着されるためシール機能を有する部分となる。これにより、取付穴Hを介して水分が浴室から天井裏に流入することを防ぐことができる。
透光性部材81には、抗菌処理することができる。「抗菌処理」とは、例えば、透光性部材81に細菌に対する抗菌性や真菌に対するかび抵抗性(以下、抗菌性と総称する。)を付与するために、抗菌剤や防黴剤や抗菌防黴剤(以下、抗菌剤、防黴剤、抗菌防黴剤を抗菌剤と総称する。)を1種または2種以上含有させて透光性部材81に抗菌性やかび抵抗性を付与することや、透光性部材81の表面に抗菌剤を塗布して抗菌剤層を形成すること等の処理を含む。
抗菌剤としては、例えば、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属イオンをゼオライト、シリカゲル等に坦持させた無機系の抗菌剤、陽イオン交換性無機化合物にイソチアゾリン化合物等の金属錯塩を坦持させた無機・有機ハイブリッド系抗菌防黴剤、イミダゾール系抗菌剤、ピリチオン系抗菌剤、チアゾリン系抗菌剤、アニオン性高分子と第4級アンモニウム塩との塩等の有機系の抗菌剤、有機ヨード系抗菌剤等が挙げられる。抗菌剤としては、上記のものに限定されるものではなく、公知の他の抗菌剤を使用することもできる。
一般的に有機系抗菌剤よりも無機系抗菌剤や無機・有機ハイブリッド系抗菌防黴剤は、耐熱性、耐候性に優れている。そのため、樹脂材料等に添加して成形する場合には、無機系抗菌剤や無機・有機ハイブリッド系抗菌防黴剤を用いる方が好ましい。
Figure 2016162565
透光性部材の抗菌性について、実験データを参酌しながら説明する。
(実験)
シリコーン樹脂に、無機系抗菌剤もしくは無機・有機ハイブリッド系抗菌剤を含有率が0.03wt%〜0.50wt%の範囲となるように添加し、移送成形した。実験例1〜実験例6については、無機系抗菌剤としてミラブル型シリコーンゴム用添加剤XC87−B0214(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)を用いて、透光性部材81を作製した。実験例7については、エッセンガード10(株式会社シナネンゼオミック製)を用いて透光性部材81を作製した。
実験例1〜実験例7の透光性部材に対して、抗菌性の指標としてかび抵抗性試験(JIS Z 2911準拠)を実施して評価した。実験例1〜実験例7の透光性部材に対して、照度を測定して評価した。表1に、実験例1〜実験例7についての抗菌剤含有率と、かび抵抗性と照度の評価について示す。なお、表1中のかび抵抗性の評価については、主にかび等が付着しても除去が容易なものを○、除去が困難なものを×で表した。また、照度の評価については、基準照度以上のものを○、基準照度以下のものを×で表した。
表1に示すとおり、無機系抗菌剤は、含有率が0.03wt%〜0.50wt%のときにかび抵抗性を得ることができた。無機・有機ハイブリッド系抗菌防黴剤の含有率が0.03wt%のときも、無機系抗菌剤と同様にかび抵抗性を得ることができた。抗菌剤の含有率としては、抗菌効果を考慮するのであれば、透光性部材81の総重量に対して0.03wt%〜0.50wt%の範囲が好ましい。
また、表1に示すとおり、抗菌剤の含有率が増加すると照度が低下し、十分な照度を得られにくいものがあることを示している。抗菌剤の含有率としては、透光性部材81から出射される光量の減衰等の影響を考慮して、透光性部材81の総重量に対して0.03wt%〜0.25wt%の範囲がさらに好ましい。
なお、本実施形態では透光性部材81に抗菌剤を含有させているが、特に限定するものではない。例えば、透光性部材81の表面に抗菌剤をさらに塗布して抗菌剤層を形成することで透光性部材81に抗菌性を高めることもできる。
透光性部材81に抗菌剤を含有又は塗布する場合、その含有率や塗布量によっては、透光性能が劣る等の影響がでる場合がある。この場合、抗菌剤の含有箇所や塗布する箇所を、凹部82以外の部位(例えば延長部83のみや平坦部85のみ)の特定した部位に限定しても良い。または、部位ごとに含有率や塗布量を異ならせてもよく、抗菌剤を含有した透光性部材81の特定した部位にさらに抗菌剤を塗布しても良い。そうすることで、透光性部材81が光源部21からの出射光を有効に制御することもできる。また、透光性部材81の形状によって水等が滞留し易い部分に対して、部分的に抗菌性やかび抵抗性を高めることも可能である。
また、透光性部材81には、様々な機能を付与する添加剤や着色剤等を含有させることができる。例えば、抗菌剤以外にも透光性部材81には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、防汚剤等を含有させることができる。
図4、図6に示すように、延長部83の径方向の最外端は、鍔部91の最外端よりも径方向外側に形成されている。
透光性部材81は、所定の可撓性や弾性を有しており、埋込型照明器具100を取り付ける作業者の手作業により透光性部材81を一定の範囲で撓ませたり伸長させたりして変形することができる。作業者は、凹部82を反射部31の内側に収容した状態で、溝部86に鍔部91を挿通して、該鍔部91を円弧部84の外縁と平坦部85とで挟み込むことで、透光性部材81を灯具本体11に取り付けることができる。このように灯具本体11の鍔部91に取り付けられた透光性部材81は、灯具本体11の下面側に配置されることから、埋込型照明器具100を取付穴Hに設置した状態において外部(例えば室内空間など光を照射する空間)に露出する。つまり、透光性部材81は、埋込型照明器具100が取付穴Hに設置された状態で視認可能な部分である埋込型照明器具100の意匠面の一部を構成する。透光性部材81が開口部32を塞ぐとともに、延長部83(円弧部84)が鍔部91を覆う。そのため、埋込型照明器具100が被取付部Cに取り付けられた場合、例えば室内空間側からは灯具本体11は視認されにくく、被取付部Cの表面(室内側面)から連続して続くように延長部83と凹部82が見えることになる。
なお、透光性部材81の形状は、図6等に示すような円形形状に限らず、楕円や多角形状、扇形などでもよい。また、外周部(鍔部)を有する照明器具であれば、外周部に沿った形状に形成すればよい。
また、透光性部材81の厚さは、用途に応じて適宜変更してもよく、例えば、光軸Lが通過する中央部の厚さを変更してレンズ機能を有するように構成することもできる。
また、本実施形態では、透光性部材81が鍔部91の外周全体を挟んで灯具本体11に取り付けられるが、特に限定するものではなく、少なくとも鍔部91の一部を挟むことで灯具本体11に取り付けることもできる。
また、透光性部材81は、彩色することで演出効果を得ることが可能である。
透光性部材81は、灯具本体11の外側下部の複数箇所(本実施形態では2箇所)においてポッティングされている。すなわち、灯具本体11には、図3に示すように、透光性部材81が有する平坦部85が灯具本体11の外側下部において外周の複数箇所(本実施形態では2箇所)にシリコーン樹脂等のポッティング部材を滴下して仮止めされたポッティング部80を有する。ポッティング部80は、透光性部材81を灯具本体11に仮止めしているため、透光性部材81が鍔部91から外れにくくなり、金属製である鍔部91が表出せず、灯具本体11の絶縁対策として有効である。
なお、ポッティング部80は、透光性部材81を灯具本体11に仮止めするためのものであり、ポッティング部の位置、形状については適宜設定することができる。
ヒートシンク41は、熱伝導率の高いアルミニウム等の金属素材からなる放熱部材である。図8、図9に示すように、ヒートシンク41は、基部42と、放熱フィン43と、光源収容部44と、保持部材配置部45と、ボス46と、取付バネ71を取り付けるバネ取付部48を有している。
基部42は、有底略円筒状である部分である。基部42は、上部に円板形状の上板部42aを有している。上板部42aには、平面視において互いが略平行をなすとともに、上方に立設する複数の放熱フィン43・43・・・が形成されている。図4、図9に示すように、基部42には、凹状で光源部21(基板22及びレンズ23)を配置するための光源収容部44が形成されている。上板部42aには、基板22に電気的に接続される配線30を挿通するとともに、基部42上方側に導く貫通孔42bが形成されている。
放熱フィン43は、基部42上から複数突出して形成される板状の放熱部材である。放熱フィン43は、径方向において電源部51に対向する側を切り欠いた形状となっている。すなわち、基部42において電源部51に対向する側の表面には、放熱フィン43が設けられていない。
光源部21から発した熱は、基部42(光源収容部44)を介してヒートシンク41全体に伝わる。
保持部材配置部45は、基部42上において放熱フィン43を設けていない部分である。保持部材配置部45の内側領域には、平面視において該保持部材配置部45よりやや小さい平面視略コ字形状に下方に穿った穿設部45a(図4、図9参照)が設けられている。穿設部45aには、該穿設部45aから光源収容部44へと貫通する貫通孔42bが開口しており、電源部51から基板22に電気的に接続される配線30を挿通可能である。
穿設部45aには、図4、図9に示すように、該穿設部45aの内部形状に沿って形成された弾性部材45bが嵌合されている。弾性部材45bは、保持部材61の下側に配置されるとともに、穿設部45aから光源収容部44へと貫通する貫通孔42bと配線30との隙間を密閉する。弾性部材45bは、パッキンとして機能し、貫通孔42bを介して灯具本体11内に虫や埃等が侵入することを防止し、かつ灯具本体11の防水性を高めることができる。
ボス46は、電源部51に対向する側において基部42の側部に上下方向に沿って設けられるものである。ボス46は、ネジ47を螺合可能なネジ螺合部を有する。
バネ取付部48は、取付バネ71をヒートシンク41に取り付ける部分である。バネ取付部48は、ヒートシンク41の基部42の周縁に略均等配置されるように複数個(本実施形態では、2個)設けられている。バネ取付部48は、取付バネ71を当接してネジ57で取り付けるためのものである。
カバー部材60は、ヒートシンク41上部に、該ヒートシンク41の所定部分に水滴(例えば、上方から落下する水滴)が直接接触しないようにするとともに、該カバー部材60に付着した水滴をヒートシンク41の径方向外側に案内するための樹脂製の部材である。カバー部材60は、樋状の案内部60a、該案内部60aの両上端からひさし状に外側に延出される第1ひさし部60b、第2ひさし部60cを有している。案内部60aは、水滴をヒートシンク41の外側に流すための直線状の流路の役割をする部分である。本実施形態では、案内部60aは、保持部材配置部45を覆って配置された保持部材61の一端の上面に貼り付けによって取り付けられている。第1ひさし部60bは、電源部51側に向かって延出され、配線30が挿通する挿通部49及び配線30の一端側の上方を覆う。第2ひさし部60cは、ヒートシンク41の中央部に向かって延出され、ヒートシンク41の上部を覆う。第2ひさし部60cは、案内部60aからの高さが第1ひさし部60bよりも高い位置になるように形成されている。第2ひさし部60cは、ヒートシンク41上部に穿設された凹部の上方を覆う。カバー部材60は、上方から滴る水滴を受けて、該水滴をヒートシンク41の外側へと流すことで、配線30を引き入れる挿通部49に水が侵入しないようにするとともに、ヒートシンク41の上部の凹部に水が貯留しないようにすることができる。
なお、カバー部材60は、本実施形態の形状や材質に限定するものではなく、配線30を挿通する挿通部49を覆って水の進入を防ぎ、ヒートシンク41の上部において水滴が貯留するような凹部等を覆うようにする形状であればよい。また、本実施形態では、カバー部材60を1つ設けたが、必要に応じて複数設けても良い。また、本実施形態では、カバー部材60を保持部材61に貼り付けによって取り付けたが、これに限らずその他の固定手段や、他の部材へ取り付けることも可能である。
取付バネ71は、埋込型照明器具100を被取付部Cの取付穴Hに埋め込んで取り付けるための固定手段である。取付バネ71は、周壁部33の外側面に略均等配置されたバネ取付部48に配設される。取付バネ71は、ステンレス素材等の板状金属部材の中途部を複数箇所屈曲及び湾曲させて形成された板バネである。取付バネ71は、図7に示すように、略V字状に形成された板バネであり、基端部72、湾曲端部73、自由端部74を有する。取付バネ71は、基端部72の一端が灯具主体50のバネ取付部48に当接してネジ57により固定されるとともに基端部72の他端が湾曲端部73を介して自由端部74の一端に連設され、自由端部74の他端が灯具本体11側方に延出されるものである。取付バネ71をバネ取付部48に取り付けた際には、図7に示すように取付バネ71の湾曲端部73の下端と透光性部材81の平坦部85との間に所定間隔Dが設けられる。所定間隔Dは、被取付部Cの金属板C1の厚さ寸法よりも大きい。取付バネ71の折り曲げ部分となる湾曲端部73の下端位置は、金属板C1の上端位置よりも上方となる位置になるように構成されている。このような所定間隔Dを設ける構成とすることで、金属板C1の一端が金属製である取付バネ71の湾曲端部73に接触することがなくなり、灯具本体11と天井材との間の絶縁性を高める。取付バネ71を屈曲した状態で埋込型照明器具100を被取付部Cの取付穴Hに設置した場合、取付バネ71は、取付バネ71が広がろうとする弾性力によって取付穴Hの周縁を押圧する。それにより、取付バネ71は、鍔部91との間で被取付部Cを挟持し、埋込型照明器具100を被取付部Cに固定する。
なお、取付バネの形状、取付位置、本数等については、本実施形態のものに限定されない。
電源部51は、光源部21が有するLED素子に給電を行って、LED素子を点灯させるための電源装置である。電源部51は、箱状の電源ケース52内に直方形状に加工されたプリント配線板上に複数の電子部品が実装された電源回路が収容されたものである。電源ケース52は、電源回路の周囲を覆うとともに電源ケース52内の所定位置に電源回路を保持するためのものである。複数の電子部品は、動作時に発熱する部品が含まれている。電子部品から発する熱は、電源ケース52に伝わる。電源部51は、外部商用電源から供給される交流電流を所定の直流電流に変換し、変換後の電流を基板22に実装された複数のLED素子に供給するためのものである。電源部51は、配線(図示せず)を介して端子台53に電気的に接続されている。端子台53は、電源部51(電源ケース52)の一側面に配置されている。埋込型照明器具100を被取付部Cに取り付ける際、配線(図示せず)により端子台53と天井裏側の外部商用電源(図示せず)とを接続することで、電源部51は外部商用電源と電気的に接続される。電源部51と基板22は配線30によって電気的に接続されている。
保持部材61は、電源部51を灯具本体11の側方に保持して灯具本体11に取り付ける部材である。保持部材61は、灯具本体11と電源部61とを連結するための可撓性部材である。保持部材61は、例えば、熱伝導性が高い金属部材である。保持部材61は、側面視略S字状に湾曲し、所定の弾性(バネ性)を有した板状のバネ材である。保持部材61の一端は、保持部材配置部45のボス46にネジ47により取り付けられる。保持部材61の他端は、電源部51の下部に設けられたネジ取付部54にネジ55により取り付けられる。
電源部51の下部には、電源部51の長手方向両端の四隅において下方に突出して配置される側面視略L字状の4つの支持部56を有している。
絶縁部材70は、絶縁性を有する平板状の木製部材である。絶縁部材70は、電源部51が有する支持部56の下側に取り付けられる。本実施形態では、支持部56を金属材料でL字状に形成し、電源ケース52から下方に形成した。絶縁部材70は、平面視においてその外形寸法が電源部51の電源ケース52よりもやや大きい長方形状である。絶縁部材70は、電源部51が周囲の金属物に接触しても絶縁を保持するために設けられている。また、絶縁部材70は、電源部51を上方へ所定高さかさ上げすることもできる。これにより、電源部51の上下方向の位置を絶縁部材70により調整し、電源部51を水平状態に近づけさせることができる。電源部51が水平状態に近づけば、電源部51の重さによる保持部材61の撓みを抑えられるため、保持部材61の撓みによる灯具本体11への張力を低減して、灯具本体11が傾くことなく取り付けることが可能となる。灯具本体11を被取付部Cに対して傾けることなく適正に取り付けしやすいため、取付穴Hへの取付作業時の取り回しがし易くなる。絶縁部材70は、複数(本実施形態では4箇所)の支持部56に取り付けられることで、電源部51の下方に所定の空間Sが形成される(図4参照)。こうして、電源部51においては、絶縁部材70を電源部51の下部に配置することで、被取付部Cに対する絶縁対策を施すことができる。また、電源部51の下部に空間Sを設けることで、電源部51の下面(底面)側の通気性が良好となり、電源部51の放熱性が向上する。
絶縁部材70は、下端が被取付部Cの裏面に当接することで、電源部51と被取付部Cの裏面との間に所定の距離を確保することができる。また、絶縁部材70の高さ寸法(厚さ寸法)を適宜設定することで、図4に示すように電源部51を被取付部Cに対して平行に載置することができる。
なお、本実施形態の保持部材61は、所定の弾性(バネ性)を有しているため、図4に示す電源部51側は、該電源部51及び絶縁部材70の自重により下方に下がるとともに、電源部51の下側に配置された絶縁部材70の下端が被取付部Cの裏面に当接して保持される。
なお、本実施形態では、埋込型照明器具100を浴室用の照明器具として説明しているが、特に限定するものではない。埋込型照明器具100は、上述した如く、防水対策が施されているため、軒下等の雨水の影響を受けやすい箇所の照明器具として使用することができる。
以上説明した本実施形態の埋込型照明器具100によれば、電源部51が有する電源ケース52の少なくとも一面側(底面側)に絶縁部材70を配置している。これにより、電源部51と被取付部Cとの間の絶縁性を確保することができる。
本実施形態の埋込型照明器具100によれば、灯具本体11に取り付けられる透光性部材81が、抗菌剤を含有している。これにより、より抗菌性の高い照明器具を得ることができる。また、透光性部材81に抗菌剤が含有した状態であるため、経年劣化やメンテナンス等によって剥離することもなく、抗菌効果を長期的に持続させることができる。また、様々なデザインに対応して複雑な形状に透光性部材81を作成しても、透光性部材81にムラなく抗菌性を付与することができる。
また、埋込型照明器具100によれば、透光性部材81が、光源部21から出射された光を透光するよう周壁部33に取り付けられる。透光性部材81には抗菌剤が含有しているので、透光性部材81の表面においてかび等の繁殖による汚れやくすみの発生が抑えられ、これらによって光源部21から出射される光が遮られることを防ぐ。
また、透光性部材81は、抗菌剤を含有させることによって透光性部材81の抗菌処理が行われるため、特許文献1のようにグローブ等の表面に光触媒(抗菌剤)を層として担持させる場合と比べて、照明器具の製造工程が簡素化できるため、製造コストを削減することができる。
本実施形態の埋込型照明器具100によれば、透光性部材81が、灯具本体11の開口部32と鍔部91とを覆うように、少なくとも鍔部91の一部を挟んで灯具本体11に取り付けられる。これにより、灯具本体11の照射面側を保護し、水分の飛翔等による付着を防ぐことができる。
本実施形態の埋込型照明器具100によれば、鍔部91を覆う部分である延長部83の少なくとも一部に抗菌剤を含有していることが好ましい。ここで、透光性部材81の凹部82よりも下方に位置する延長部83には、凹部82に付着した水等が表面をつたって下方に流れていくため、水等が滞留し易く、延長部83は凹部82よりも細菌やかび等の真菌が繁殖しやすい部位となる。そのため、水等が滞留し易い延長部83には、少なくとも抗菌剤を含有させ、光源部21からの光の透光性能を制御する凹部82については必要な透光性能に応じて、抗菌剤の含有量を調整するか、抗菌剤を塗布してもよい。
本実施形態の埋込型照明器具100によれば、透光性部材81の抗菌剤の含有率が、開口部32を覆う部分である凹部82よりも鍔部91を覆う部分である延長部83の少なくとも一部の方が高くなることが好ましい。このように構成することで、より抗菌対策が必要な延長部83に重点的に抗菌性を付与するようにすることができる。
本実施形態の埋込型照明器具100によれば、かび抵抗性の観点から透光性部材81の抗菌剤の含有率が、透光性部材81の全重量に対して0.03〜0.50wt%であることが好ましい。
本実施形態の埋込型照明器具100によれば、照度の観点から透光性部材の光源部21からの光を透光する部分の抗菌剤の含有率が、透光性部材81の全重量に対して0.03〜0.25wt%であることが好ましい。抗菌剤は、所定の光吸収特性や光反射特性を有し、所定波長の光を吸収もしくは反射したり、物理的に光を遮ったりするため、抗菌剤の含有率が増加すると透光性能が低下し、照度への影響が出てくる。そのため、表1で示すとおり、抗菌剤の含有率として、かび抵抗性を備え、かつ十分な照度を得ることができる0.03〜0.25wt%の範囲であることがさらに好ましい。
本実施形態の埋込型照明器具100によれば、透光性部材81に含有させる抗菌剤が、無機系抗菌剤、もしくは、無機・有機系抗菌防黴剤であることが好ましい。具体的には、本実施形態の透光性部材81は、シリコーン樹脂を移送成形(金型内に材料を流し込み、加熱して硬化させる成形)によって形成したものであり、無機系抗菌剤、もしくは、無機・有機系抗菌防黴剤のように耐熱性、耐候性に優れたものを用いることで、加熱成形時に熱の影響を受けた場合でも抗菌剤の抗菌作用を維持することができる。
特許文献1の照明器具を、例えば、浴室に設置した場合、光源を保持する器具本体が浴室内に露出してしまうことになり、器具本体等の部分にも抗菌処理を行う必要がある場合もあった。本実施形態の埋込型照明器具100によれば、被取付面Cに取り付けられた埋込型照明器具100において、透光性部材81以外が被取付面Cの照射面側表面に露出しない構成になっている。すなわち、透光性部材81を除く灯具本体11、支持部材61、電源部51等は天井裏側に配置されるので浴室内で飛散する水分が直接付着することがない。一方、被取付面Cに取り付けられた埋込型照明器具100の照射面側、例えば、浴室内側には透光性部材81が露出するため、透光性部材81のみに浴室内で飛散する水分が直接付着し、細菌やかび等の真菌が繁殖しやすい環境下に置かれる。そのため、少なくとも透光性部材81のみに抗菌処理を施しておけばよく、照明器具に抗菌処理を施す部位が最小限となる。したがって、照明器具の製造工程が簡素化できるため、製造コストを削減することができる。
本実施形態の埋込型照明器具100によれば、透光性部材81が抗菌処理されている。これにより、透光性部材81に抗菌性を付与することができるので、水分の多い場所等において使用してもかび等の繁殖を抑制することができる。
11 灯具本体
21 光源部
30 配線
32 開口部
33 周壁部
45b 弾性部材
51 電源部
52 電源ケース
60 カバー部材
70 絶縁部材
71 取付バネ(取付部材)
81 透光性部材
100 埋込型照明器具
C 被取付部
H 取付穴
S 空間

Claims (7)

  1. 天井等の被取付部に取り付けられる照明器具であって、
    光源部と、
    前記光源部を有する灯具本体と、
    前記灯具本体に取り付けられる透光性部材と、を有し、
    前記透光性部材は、抗菌剤を含有している、照明器具。
  2. 請求項1に記載の照明器具であって、
    前記灯具本体は、前記光源部からの光を出射する開口部と、前記光源部の周囲から延出され、前記開口部を形成する周壁部と、を有し、
    前記透光性部材は、前記光源部から出射された光を透光するよう前記周壁部に取り付けられる、照明器具。
  3. 請求項2に記載の照明器具であって、
    前記照明器具は、埋込型照明器具であって、
    前記周壁部は、前記開口部の外周側に鍔部を有し、
    前記透光性部材は、前記開口部と前記鍔部とを覆うように前記灯具本体に取り付けられる、照明器具。
  4. 請求項3に記載の照明器具であって、
    前記透光性部材において、
    前記鍔部を覆う部分の少なくとも一部に抗菌剤を含有している、照明器具。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の照明器具であって、
    前記透光性部材の抗菌剤の含有率が、0.03〜0.50wt%である、照明器具。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の照明器具であって、
    前記透光性部材の前記光源からの光を透光する部分の抗菌剤の含有率が、0.03〜0.25wt%である、照明器具。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の照明器具であって、
    前記被取付面に取り付けられた前記照明器具において、
    前記透光性部材以外が前記被取付面の照射面側表面に露出しない、照明器具。
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