JP2016160834A - ターボチャージャー診断装置 - Google Patents
ターボチャージャー診断装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016160834A JP2016160834A JP2015040425A JP2015040425A JP2016160834A JP 2016160834 A JP2016160834 A JP 2016160834A JP 2015040425 A JP2015040425 A JP 2015040425A JP 2015040425 A JP2015040425 A JP 2015040425A JP 2016160834 A JP2016160834 A JP 2016160834A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- turbine
- expansion ratio
- turbocharger
- exceeds
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D21/00—Shutting-down of machines or engines, e.g. in emergency; Regulating, controlling, or safety means not otherwise provided for
- F01D21/003—Arrangements for testing or measuring
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M15/00—Testing of engines
- G01M15/04—Testing internal-combustion engines
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Supercharger (AREA)
Abstract
【課題】タービン構成部品の交換の要否を好適に診断することのできるターボチャージャー診断装置を提供する。【解決手段】当該診断装置は、タービン膨張比PITを取得し(S100)、その取得したタービン膨張比PITが過負荷閾値αを超える毎に(S101:YES)、カウンターCOUNTの値を「1」ずつ加算する(S102)。そして、当該診断装置は、カウンターCOUNTの値が交換時期判定値β以上となったときに(S104:YES)、タービンホイールの交換が必要と判定して、警告灯を点灯させる(S105)。【選択図】図2
Description
本発明は、ターボチャージャーの部品交換の要否を診断するターボチャージャー診断装置に関する。
ターボチャージャーにおいて、タービンホイールなどのタービン構成部品には、搭載車両の走行距離などに応じて耐用期間が定められており、その耐用期間が経過すると交換を行うようにしている。ところが、タービン回転数が特定の回転数(共振回転数)となると、タービンに共振が発生してその構成部品に想定を超える負荷が加わることがある。そして、そうした共振が繰り返し発生すると、疲労による強度低下が想定よりも速く進行してしまう。
そこで従来、特許文献1に記載のターボチャージャー診断装置では、タービン回転数が共振回転数となった回数と、そのときのタービンホイールに加わる共振応力とに基づき部品交換の時期を推定するようにしている。
ところで、タービン出口側(大気側)の排気圧が低い場合、排気流量や可変ノズルの開度などのタービンへの排気流入条件が同じでも、タービンを通過する際の排気の流勢が強くなって、タービン構成部品に加わる負荷が大きくなる。そのため、高地などの低大気圧下でターボチャージャーが使用される場合には、共振が発生しなくても、タービンの構成部品に想定よりも大きい負荷が加わって、疲労による強度低下の進行が速まることがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、タービン構成部品の交換の要否を好適に診断することのできるターボチャージャー診断装置を提供することにある。
上記課題を解決するターボチャージャー診断装置は、排気の流勢によりタービンを駆動して吸気を過給するターボチャージャーの診断を行う装置であって、タービンから流出する排気の圧力に対する同タービンに流入する排気の圧力の比であるタービン膨張比を算出して、その算出したタービン膨張比が閾値を超えたときに、増加側、減少側のうちの予め定められたいずれかの側に劣化評価値の値を操作するとともに、その劣化評価値の初期値からの値の総操作量が規定値以上となったときにタービン構成部品の交換が必要と判定する判定部を備えている。
共振が発生していないときには、タービン通過前の排気の単位質量当たりの体積とタービン通過後の排気の単位質量当たりの体積の比であるタービン膨張比が大きくなるほど、タービン構成部品に加わる負荷が大きくなる。よって、タービン膨張比が閾値を超えるか否かで、タービン構成部品に過大な負荷が加わっているか否かを判断することが可能となる。
上記のように構成されたターボチャージャー診断装置では、タービン膨張比が閾値を超える都度、増加側、減少側のいずれか一方に対して劣化評価値の値が操作されていく。こうした劣化評価値の初期値からの値操作の総量(総操作量)は、疲労によるタービン構成部品の強度低下の進行に応じて大きくなる。そのため、総操作量が規定値以上となったときにタービン構成部品の交換が必要と判定することで、タービン構成部品の交換の要否を好適に診断することが可能となる。
上記ターボチャージャー診断装置において上記判定部による劣化評価値の値操作は、例えば、タービン膨張比が閾値を超える毎に、劣化評価値の値を定値ずつ操作したり、タービン膨張比が閾値を超えているときに、その閾値に対するタービン膨張比の差が大きいほど、劣化評価値の値を大きく操作したり、することで行うことができる。前者の場合の劣化評価値には、タービン膨張比が閾値を超えた回数に比例した量の値の操作が行われるようになる。後者の場合、タービン膨張比が閾値をより大きく超え、タービン構成部品により大きい負荷が加わるときほど、劣化評価値の値が大きく操作されるようになる。
ところで、ターボチャージャーが低大気圧下で使用されている場合には、タービン膨張比が大きくなりやすく、タービン構成部品に過大な負荷が加わる可能性が高い。そのため、ターボチャージャーを低大気圧下で使用する場合には、疲労による強度低下の程度がより小さい段階でのタービン構成部品を交換することが望ましい。その点、低気圧下にあるときには、高大気圧下にあるときよりも、上記規定値が小さい値となるようにすれば、低大気圧下では、疲労による強度低下の程度がより小さい段階で、部品交換が必要と判定されるようになる。よって、タービン構成部品の交換の要否をより適切に判定することが可能となる。
(第1実施形態)
以下、ターボチャージャー診断装置の第1実施形態を、図1〜図3を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態の診断装置は、車載ディーゼルエンジンに搭載のターボチャージャーに適用されている。
以下、ターボチャージャー診断装置の第1実施形態を、図1〜図3を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態の診断装置は、車載ディーゼルエンジンに搭載のターボチャージャーに適用されている。
図1に示すように、本実施形態の診断装置が適用されたターボチャージャーを搭載するディーゼルエンジンの吸気通路10には、その上流側から順に、エアクリーナー11、コンプレッサー12、インタークーラー13、および吸気絞り弁14が配置されている。エアクリーナー11は、吸気通路10に取り込まれた吸気を濾過し、コンプレッサー12は、内蔵するコンプレッサーホイール12aの回転に応じて吸気を加圧する。インタークーラー13は、コンプレッサー12において加圧された吸気を冷却し、吸気絞り弁14は、弁開度の変更と通じて吸気通路10を流れる吸気の流量(吸入空気量)を調整する。
吸気通路10における吸気絞り弁14よりも下流側の部分は、ディーゼルエンジンの気筒別に分岐されている。そして、分岐された吸気通路10はそれぞれ、各気筒の燃焼室15に接続されている。各気筒の燃焼室15には、燃料噴射弁16がそれぞれ設置されている。そして、各気筒の燃焼室15では、吸気通路10を通じて吸入された吸気と、燃料噴射弁16から噴射された燃料との混合気の燃焼が行われる。
燃焼室15内での混合気の燃焼により生じた排気は、排気通路17を通じて外気に放出される。排気通路17には、その上流側から順に、燃料添加弁18、タービン19、およびPMフィルター20が設置されている。燃料添加弁18は、排気通路17を流れる排気に対して未燃燃料を添加する。タービン19は、コンプレッサーホイール12aと一体回転可能に連結されたタービンホイール19aを内蔵し、コンプレッサー12と共にターボチャージャーを構成する。そして、PMフィルター20は、排気中の粒子状物質(PM:particulate matter)を捕集し、燃料添加弁18による排気への未燃燃料の添加に応じてその捕集したPMを燃焼して浄化する。
上記コンプレッサー12およびタービン19により構成されたターボチャージャーでは、吹き付けられた排気の流勢によりタービンホイール19aが回転することで、コンプレッサーホイール12aが連動して回転し、それにより燃焼室15に導入される吸気の過給が行われる。すなわち、ターボチャージャーは、排気の流勢によりタービン19を駆動することで、ディーゼルエンジンの吸気を過給するようにしている。なお、タービン19におけるタービンホイール19aへの排気吹付口には、ノズル開度の変更に応じて同排気吹出口の開口面積を変化させる可変ノズル21が設置されている。そして、そうした可変ノズル21のノズル開度を制御することで、タービンホイール19aに吹き付けられる排気の流勢が、ひいては過給後の吸気の圧力、すなわち過給圧が調整されている。
一方、このディーゼルエンジンには、排気通路17におけるタービン19よりも上流側の部分と、吸気通路10における吸気絞り弁14よりも下流側の部分とを連通する排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)通路(以下、EGR通路22と記載する)が設けられている。EGR通路22には、同EGR通路22を通って吸気中に再循環される排気を冷却するEGRクーラー23と、弁開度の変更により排気の流路面積を変化させることで、吸気への排気の再循環量を調整するEGR弁24と、が設けられている。
以上のように構成された吸/排気系を備えるディーゼルエンジンは、電子制御ユニット25により制御されている。電子制御ユニット25は、エンジン制御に係る各種の演算処理を行う中央演算処理装置、制御用のプログラムやデータが記憶された読出専用メモリー、中央演算処理装置の演算結果や各センサーの検出結果を一時的に記憶する読書可能メモリー、外部からの信号を受信するための入力ポート、および外部に信号を送信するための出力ポートを備える。
電子制御ユニット25の入力ポートには、ディーゼルエンジンの各部に設けられた各種のセンサーの検出信号が入力されている。そうしたセンサーには、大気圧センサー26、吸気温センサー27、吸気圧センサー28、タービン入ガス温度センサー29、タービン入ガス圧力センサー30、タービン出ガス圧力センサー31、およびNEセンサー32が含まれる。大気圧センサー26は、吸気通路10におけるコンプレッサー12よりも上流側の部分の吸気の圧力を、すなわち大気圧EPAを検出する。吸気温センサー27は、燃焼室15に流入する吸気の温度を検出する。吸気圧センサー28は、吸気通路10における吸気絞り弁14よりも下流側の部分の吸気の圧力を検出する。タービン入ガス温度センサー29は、排気通路17におけるタービン19よりも上流側の部分の排気の温度(入ガス温度TIN)を検出する。タービン入ガス圧力センサー30は、排気通路17における可変ノズル21とタービン19との間の部分の排気の圧力、すなわちタービン19に流入する排気の圧力(入ガス圧PIN)を検出する。タービン出ガス圧力センサー31は、排気通路17におけるタービン19よりも下流側の部分の排気の圧力、すなわちタービン19から流出した排気の圧力(出ガス圧POUT)を検出する。そして、NEセンサー32は、ディーゼルエンジンの回転数(エンジン回転数NE)を検出する。なお、電子制御ユニット25の出力ポートには、タービンホイール19aの交換が必要となったことをユーザーに通知するための警告灯(MIL:Malfunction Indication Lamp)33が接続されている。
ところで、車載用のターボチャージャーでは、搭載車両の走行距離などに応じてタービンホイール19aの耐用期間が定められており、その耐用期間が経過すると交換を行うようにしている。こうした耐用期間は、標準大気圧(例えば海抜ゼロメートルでの標準的な大気圧)でのターボチャージャーの使用を前提に設定されている。ところが、高地などの低大気圧環境下では、タービン19の排気吐出側の排気圧が低くなるため、タービン19の膨張比(タービン膨張比)がその分大きくなる。そのため、低大気圧下では、想定よりも大きい負荷が加わり、疲労によるタービンホイール19aの強度低下が想定よりも速く進むことがある。
ちなみに、本実施形態の診断装置が適用されるターボチャージャーでは、タービンホイール19aの共振回転数がタービン回転数の使用範囲外となるように設計されており、タービンホイール19aの共振は発生しないようになっている。
本実施形態のターボチャージャー診断装置では、電子制御ユニット25は、エンジン制御の傍ら、タービン19の構成部品(タービン構成部品)であるタービンホイール19aの交換の要否を判定して、同タービンホイール19aの交換時期を推定する交換時期推定処理を行っている。そして、この処理により、疲労によるタービンホイール19aの強度低下の実状により即したかたちで、タービンホイール19aの交換の要否を判定するようにしている。以下、そうした交換時期推定処理の詳細を説明する。なお、本実施形態では、上記判定を行う電子制御ユニット25が、判定部に相当する構成となっている。
図2は、交換時期推定処理のため、電子制御ユニット25が実行する交換時期推定ルーチンのフローチャートを示している。同ルーチンの処理は、ディーゼルエンジンの運転中、規定の制御周期ごとに電子制御ユニット25により実行されている。
本ルーチンの処理が開始されると、まずステップS100において、タービン19の通過前後の排気の膨張比(タービン膨張比PIT)の現在値の取得が行われる。本実施形態では、電子制御ユニット25は、タービン出ガス圧力センサー31による出ガス圧POUTの検出値に対する、タービン入ガス圧力センサー30による入ガス圧PINの検出値の比をタービン膨張比PITの現在の値として算出することで、タービン膨張比PITの現在値を取得している。
続くステップS101では、前回の制御周期における本ルーチンの実行時から今回の制御周期における本ルーチンの実行時までの期間に、タービン膨張比PITが規定の過負荷閾値αを超えたか否かが判定される。すなわち、前回の制御周期における本ルーチンの実行時におけるタービン膨張比PITの値が過負荷閾値α以下であり、かつ今回の制御周期における本ルーチンの実行時におけるタービン膨張比PITの値が過負荷閾値αを超えているか否かが判定される。
なお、共振が発生していないときのタービンホイール19aに加わる負荷は、タービン膨張比PITが大きくなるほど大きくなる。よって、タービンホイール19aに加わる負荷の大きさは、タービン膨張比PITの現在値から推定することができる。一方、上記過負荷閾値αの値には、疲労による強度低下が確実に想定範囲内に収まり得るタービン膨張比PITの上限値が設定されている。よって、タービン膨張比PITの現在値が過負荷閾値αを超えるときには、疲労による強度低下の進行が速まるような過大な負荷がタービンホイール19aに加わっている可能性が高いことになる。
ここで、タービン膨張比PITの現在値が過負荷閾値αを超えたのでなければ(NO)、そのまま今回の本ルーチンの処理が終了される。一方、タービン膨張比PITの現在値が過負荷閾値αを超えたのであれば(YES)、ステップS102に処理が進められる。
ステップS102に処理が進められると、そのステップS102において、劣化評価値としてのカウンターCOUNTの値に「1」が加算される。工場出荷時のカウンターCOUNTの値には、初期値として「0」が設定されており、また、タービンホイール19aの交換時には、その値が初期値「0」にリセットされるようになっている。
続いて、ステップS103において、大気圧センサー26による大気圧EPAの検出値から交換時期判定値βが算出される。ここでの交換時期判定値βの算出は、電子制御ユニット25の読出込専用メモリーに記憶された演算マップを用いて行われ、その演算マップには、大気圧EPAの値別の交換時期判定値βの値が格納されている。
図3に、そうした演算マップの一例における、大気圧EPAおよび交換時期判定値βの対応関係を示す。同図に示すように、交換時期判定値βの値には、大気圧EPAが低いほど、小さい値が設定される。
続いて、ステップS104において、カウンターCOUNTの値が、ステップS103で算出された交換時期判定値βの値以上であるか否かが判定される。ここで、カウンターCOUNTの値が交換時期判定値βの値未満であれば(NO)、そのまま今回の本ルーチンの処理が終了される。一方、カウンターCOUNTの値が交換時期判定値βの値以上であれば(YES)、ステップS105に処理が進められる。そして、そのステップS105において、警告灯33が点灯された後、今回の本ルーチンの処理が終了される。なお、このときの警告灯33が既に点灯されていた場合には、ステップS105ではその点灯が継続される。
続いて、本実施形態のターボチャージャー診断装置における、上記交換時期推定ルーチンの実行による、ターボチャージャーの診断態様を説明する。
本実施形態のターボチャージャー診断装置では、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超える毎に、カウンターCOUNTの値に「1」が加算される。すなわち、カウンターCOUNTの値は、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超える毎に、増加側に定数「1」ずつ操作される。こうして操作されるカウンターCOUNTの値は、タービンホイール19aの使用開始後にタービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数を表す。ちなみに、本実施形態では、カウンターCOUNTの初期値が「0」に設定されているため、同カウンターCOUNTの現在値は、現在までの初期値からの値の総操作量と一致する。
本実施形態のターボチャージャー診断装置では、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超える毎に、カウンターCOUNTの値に「1」が加算される。すなわち、カウンターCOUNTの値は、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超える毎に、増加側に定数「1」ずつ操作される。こうして操作されるカウンターCOUNTの値は、タービンホイール19aの使用開始後にタービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数を表す。ちなみに、本実施形態では、カウンターCOUNTの初期値が「0」に設定されているため、同カウンターCOUNTの現在値は、現在までの初期値からの値の総操作量と一致する。
本実施形態の診断装置では、カウンターCOUNTの値が交換時期判定値β以上となると、タービンホイール19aの交換が必要であることをユーザーに通知すべく警告灯33が点灯される。すなわち、本実施形態では、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数が交換時期判定値βの値以上となったときに、タービンホイール19aの交換が必要と判定される。
タービンホイール19aは、過大な負荷が加わる毎に疲労が蓄積されてその強度低下する。よって、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数からは、疲労によるタービンホイール19aの強度低下の進行度合いをある程度に推測することができる。よって、その回数が一定の回数に達したことをもって、タービンホイール19aの強度が交換を要するまで低下している可能性が高いと判断することが可能である。
なお、ターボチャージャーが低大気圧下で使用されている場合には、タービン膨張比PITが大きくなりやすく、タービンホイール19aに過大な負荷が加わる可能性が高くなる。そのため、低大気圧下で使用されるターボチャージャーでは、タービンホイール19aの交換を、疲労による強度低下の程度がより小さい段階で行うことが望ましい。
これに対して、本実施形態のターボチャージャー診断装置では、低気圧下にあるときには、高大気圧下にあるときよりも、交換時期判定値βに小さい値が設定される。交換時期判定値βにより小さい値が設定されれば、タービンホイール19aの交換要との判定までに要する、過負荷閾値αに対するタービン膨張比PITの超過回数はより少なくなる。そのため、ターボチャージャーが低大気圧下で使用されている場合には、疲労による強度低下の程度がより小さい段階で、タービンホイール19aの交換が必要と判定されるようになる。
以上説明した本実施形態のターボチャージャー診断装置によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、電子制御ユニット25は、タービン膨張比PITを算出して、その算出したタービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えたときに、カウンターCOUNTの値を増加側に操作している。そして、電子制御ユニット25は、初期値からのカウンターCOUNTの値の総操作量が規定値(交換時期判定値β)以上となったときにタービンホイール19aの交換が必要と判定している。そのため、タービンホイール19aの交換の要否を好適に診断することができる。
(1)本実施形態では、電子制御ユニット25は、タービン膨張比PITを算出して、その算出したタービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えたときに、カウンターCOUNTの値を増加側に操作している。そして、電子制御ユニット25は、初期値からのカウンターCOUNTの値の総操作量が規定値(交換時期判定値β)以上となったときにタービンホイール19aの交換が必要と判定している。そのため、タービンホイール19aの交換の要否を好適に診断することができる。
(2)本実施形態では、電子制御ユニット25は、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超える毎に、カウンターCOUNTの値を定値「1」ずつ増加側に操作している。こうした値の操作が行われるカウンターCOUNTの値は、使用開始後にタービンホイール19aに過負荷が加わった回数を表すことになる。そのため、過負荷による強度低下の程度に応じてタービンホイール19aの交換の要否を判定することができる。
(3)本実施形態では、電子制御ユニット25は、低大気圧下にあるときには、高大気圧下にあるときよりも、交換時期判定値βに小さい値を設定するようにしている。そして、これにより、低大気圧下にあるときには、高大気圧下にあるときよりも、初期値からのカウンターCOUNTの値の総操作量がより小さい段階でタービンホイール19aの交換が必要と判定している。したがって、使用環境による要求強度の違いに応じて、タービンホイール19aの交換の要否をより適切に判定することができる。
(第2実施形態)
次に、ターボチャージャー診断装置の第2実施形態を、図4および図5を併せ参照して詳細に説明する。なお本実施形態にあって、上記実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
次に、ターボチャージャー診断装置の第2実施形態を、図4および図5を併せ参照して詳細に説明する。なお本実施形態にあって、上記実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
第1実施形態では、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数からタービンホイール19aの交換の要否を判定していた。ただし、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数が同じでも、過負荷閾値αに対するタービン膨張比PITの超過の程度によって、タービンホイール19aに蓄積される疲労の程度は異なる。例えば、図4(a)の場合と図4(b)の場合とを比較すると、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数は同じであるが、図4(b)の場合の方が、各回における過負荷閾値αに対するタービン膨張比PITの超過の幅が大きく、疲労によるタービンホイール19aの強度低下が速く進行する。
そのため、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数だけで判定を行う場合、交換が必要との判定を、タービンホイール19aの強度が許容レベル以下に低下するよりも前に確実に行えるようにするには、過負荷による強度低下が最悪のペースで進んだときを想定して交換時期判定値βの値を設定する必要がある。そのため、そうした場合には、実際に交換が必要となるまで強度低下が進んだ時期よりも早い時期に、タービンホイール19aの交換が必要と判定されやすくなる。
そこで、本実施形態では、タービンホイール19aの交換の要否判定に使用する劣化評価値を、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えているときに、過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差が大きいほど大きく操作するようにしている。そして、これにより、タービンホイール19aの強度低下の実状により即したかたちでの、交換の要否判定を可能としている。
図5は、本実施形態のターボチャージャー診断装置において、電子制御ユニット25が実行する交換時期推定ルーチンのフローチャートを示している。同ルーチンの処理は、ディーゼルエンジンの運転中、一定の時間ごとに電子制御ユニット25により実行されている。
本ルーチンの処理が開始されると、まずステップS200において、タービン膨張比PITの現在値の取得が行われる。本実施形態でも、電子制御ユニット25は、タービン出ガス圧力センサー31による出ガス圧POUTの検出値に対する、タービン入ガス圧力センサー30による入ガス圧PINの検出値の比をタービン膨張比PITとして算出することで、その取得を行っている。
続くステップS201では、取得したタービン膨張比PITの現在値が過負荷閾値αを超えているか否かが判定される。ここで、タービン膨張比PITの現在値が過負荷閾値αを超えていなければ(NO)、そのまま今回の本ルーチンの処理が終了される。一方、タービン膨張比PITの現在値が過負荷閾値αを超えていれば(YES)、ステップS202に処理が進められる。
ステップS202に処理が進められると、そのステップS202において、劣化評価値としての超過膨張比積算値INTの値に、過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差(=PIT−α)が加算される。なお、工場出荷時の超過膨張比積算値INTの値には、初期値として「0」が設定されており、また、タービンホイール19aの交換時には、その値が初期値「0」にリセットされるようになっている。こうした超過膨張比積算値INTの値は、図4(a)、(b)においてハッチングで示された部分の面積に対応している。
続いて、ステップS203において、大気圧センサー26による大気圧EPAの検出値から交換時期判定値γが算出される。ここでの交換時期判定値γの算出は、電子制御ユニット25の読出込専用メモリーに記憶された演算マップを用いて行われる。このときの交換時期判定値γの算出は、大気圧EPAが低いほど、小さい値となるように行われる。
続いて、ステップS204において、超過膨張比積算値INTの値が、ステップS203で算出された交換時期判定値γの値以上であるか否かが判定される。ここで、超過膨張比積算値INTの値が交換時期判定値γ未満であれば(NO)、そのまま今回の本ルーチンの処理が終了される。一方、超過膨張比積算値INTの値が交換時期判定値γ以上であれば(YES)、ステップS205に処理が進められる。そして、そのステップS205において、警告灯33が点灯された後、今回の本ルーチンの処理が終了される。なお、このときの警告灯33が既に点灯されていた場合には、ステップS205ではその点灯が継続される。
続いて、本実施形態のターボチャージャー診断装置における、上記交換時期推定ルーチンの実行による、ターボチャージャーの診断態様を説明する。
本実施形態のターボチャージャー診断装置では、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えているときには、過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差(PIT−α)が超過膨張比積算値INTの値に加算される。そのため、超過膨張比積算値INTの値は、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えているときに、そのときの過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差が大きいほど、大きく操作される。こうして操作される超過膨張比積算値INTの現在値は、現在までのタービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えていた期間における、過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差の積算値を表す。ちなみに、本実施形態では、超過膨張比積算値INTの初期値が「0」に設定されているため、同超過膨張比積算値INTの現在値は、現在までの初期値からの値の総操作量と一致する。
本実施形態のターボチャージャー診断装置では、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えているときには、過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差(PIT−α)が超過膨張比積算値INTの値に加算される。そのため、超過膨張比積算値INTの値は、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えているときに、そのときの過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差が大きいほど、大きく操作される。こうして操作される超過膨張比積算値INTの現在値は、現在までのタービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えていた期間における、過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差の積算値を表す。ちなみに、本実施形態では、超過膨張比積算値INTの初期値が「0」に設定されているため、同超過膨張比積算値INTの現在値は、現在までの初期値からの値の総操作量と一致する。
こうした超過膨張比積算値INTの値が交換時期判定値γ以上となると、タービンホイール19aの交換が必要であることをユーザーに通知すべく警告灯33が点灯される。すなわち、本実施形態では、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えていた期間における、過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差の積算値が交換時期判定値γ以上となったときに、タービンホイール19aの交換が必要と判定されるようになる。上述のように、過負荷閾値αに対するタービン膨張比PITの超過の幅が大きいほど、過負荷によるタービンホイール19aの強度低下も大きくなる。そのため、本実施形態では、タービンホイール19aの強度低下の実状により即したかたちで、その交換の要否が判定されるようになる。
また、低気圧下にあるときには、高大気圧下にあるときよりも、交換時期判定値γに小さい値が設定される。そのため、ターボチャージャーが低大気圧下で使用されている場合には、疲労による強度低下の程度がより小さい段階で、タービンホイール19aの交換が必要と判定されるようになる。
本実施形態のターボチャージャー診断装置によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、電子制御ユニット25は、タービン膨張比PITを取得して、その取得したタービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えたときに、超過膨張比積算値INTの値を増加側に操作している。そして、電子制御ユニット25は、初期値からの超過膨張比積算値INTの値の総操作量が規定値(交換時期判定値γ)以上となったときにタービンホイール19aの交換が必要と判定している。そのため、タービンホイール19aの交換の要否を好適に診断することができる。
(1)本実施形態では、電子制御ユニット25は、タービン膨張比PITを取得して、その取得したタービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えたときに、超過膨張比積算値INTの値を増加側に操作している。そして、電子制御ユニット25は、初期値からの超過膨張比積算値INTの値の総操作量が規定値(交換時期判定値γ)以上となったときにタービンホイール19aの交換が必要と判定している。そのため、タービンホイール19aの交換の要否を好適に診断することができる。
(2)本実施形態では、電子制御ユニット25は、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えているときに、過負荷閾値αとタービン膨張比PITとの差が大きいほど、超過膨張比積算値INTの値を大きく操作している。そのため、タービンホイール19aの交換の要否を、過負荷による強度低下の実状により即したかたちで的確に判定することができる。
(3)本実施形態では、電子制御ユニット25は、低大気圧下にあるときには、高大気圧下にあるときよりも、交換時期判定値γに小さい値を設定するようにしている。そして、これにより、低大気圧下にあるときには、高大気圧下にあるときよりも、初期値からの超過膨張比積算値INTの値の総操作量がより小さい段階でタービンホイール19aの交換が必要と判定している。したがって、使用環境による要求強度の違いに応じて、タービンホイール19aの交換の要否をより適切に判定することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・タービン膨張比PITの取得に用いる出ガス圧POUTを直接検出するセンサー(タービン出ガス圧力センサー31)が設けられていない場合には、その値を推定により求めることができる。例えば、排気通路17におけるタービン19よりも下流側の部分における排気の圧力損失は、予め実験等で求めておくことができるため、その圧力損失分を大気圧EPAに加算することで、出ガス圧POUTを求めることも可能である。
・タービン膨張比PITの取得に用いる出ガス圧POUTを直接検出するセンサー(タービン出ガス圧力センサー31)が設けられていない場合には、その値を推定により求めることができる。例えば、排気通路17におけるタービン19よりも下流側の部分における排気の圧力損失は、予め実験等で求めておくことができるため、その圧力損失分を大気圧EPAに加算することで、出ガス圧POUTを求めることも可能である。
・タービン膨張比PITの取得に用いる入ガス圧PINを直接検出するセンサー(タービン入ガス圧力センサー30)が設けられていない場合には、その値を推定により求めることができる。入ガス圧PINは、例えば、タービン19に流入する排気の流量を検出または推定するとともに、その排気流量と可変ノズル21のノズル開度との関係から演算して求めることが可能である。また、エンジン回転数NE、燃料噴射量、および入ガス温度TINからも、入ガス圧PINの推定は可能である。さらに、排気通路17における可変ノズル21よりも上流側の部分の排気の圧力を検出するセンサーが設置されている場合には、そのセンサーの検出値と、エンジン回転数NEおよび燃料噴射量から入ガス圧PINを推定することが可能である。
・上記実施形態では、大気圧EPAに応じて交換時期判定値β,γの値を変えるようにしていたが、それらを大気圧EPAに依らず、固定した値としてもよい。
・タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超える毎に、カウンターCOUNTの値を定値ずつ減算(減少側に操作)するようにしてもよい。例えば、第1実施形態での交換時期判定値βに相当する値をカウンターCOUNTの初期値に設定し、カウンターCOUNTの値が判定値「0」となったときに交換が必要と判定しても、実質同様に判定を行うことができる。
・タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超える毎に、カウンターCOUNTの値を定値ずつ減算(減少側に操作)するようにしてもよい。例えば、第1実施形態での交換時期判定値βに相当する値をカウンターCOUNTの初期値に設定し、カウンターCOUNTの値が判定値「0」となったときに交換が必要と判定しても、実質同様に判定を行うことができる。
・タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えたときのカウンターCOUNTの値の操作量を「1」以外の定値としてもよい。そうした場合にも、カウンターCOUNTの値の総操作量は、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数に比例することになるため、各回の操作量を「1」とした場合と実質同様に交換要否の判定を行うことが可能である。
・タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えたとき以外の条件でも、タービンホイール19aの強度低下が生じる条件があれば、そうした条件が成立したときにも、カウンターCOUNTの値を操作するようにしてもよい。例えばタービンホイール19aの共振が発生することがある場合、タービン回転数がタービンホイール19aの共振回転数となったときにも、カウンターCOUNTの値を操作するようにしてもよい。さらに、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えたときと、タービン回転数が共振回転数となったときとで、タービンホイール19aの強度低下の程度が異なる場合には、各々の状況となったときのカウンターCOUNTの操作量を異ならせることで、交換の要否をより的確に判定できるようになる。
・タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えているときに、超過膨張比積算値INTの値を減少側に操作するようにしてもよい。例えば、第2実施形態での交換時期判定値γに相当する値を超過膨張比積算値INTの初期値に設定し、超過膨張比積算値INTが「0」以下となったときに交換が必要と判定しても、実質同様に判定を行うことができる。
・第2実施形態では、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えているときの超過膨張比積算値INTの値の操作量を、タービン膨張比PITと過負荷閾値αとの差そのものではなく、その差が大きくなるほど大きくなる量とするようにしてもよい。例えば、上記差に比例した値ずつ超過膨張比積算値INTの値を操作することでも、実質同様に判定を行うことが可能である。
・タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた回数(カウンターCOUNT)や、過負荷閾値αに対するタービン膨張比PITの超過量の積算値(超過膨張比積算値INT)以外の値に基づいて、タービンホイール19aの交換の要否を判定するようにしてもよい。例えば、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えた時間の総計、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えたときのタービン膨張比PITのピーク値の積算値などを、タービンホイール19aの劣化評価値として用いて交換の要否判定を行うことも可能である。いずれにせよ、その劣化評価値が、タービン膨張比PITが過負荷閾値αを超えたときに、増加側、減少側のうちの予め定められた側に値が操作されるものであって、その劣化評価値の初期値からの値の総操作量が規定値以上となったときに、交換が必要と判定すれば、タービンホイール19aの交換の要否を好適に判定することが可能である。
・上記実施形態のターボチャージャー診断装置では、タービンホイール19aの交換の要否を判定していたが、タービン19を構成するタービンホイール19a以外の部材の交換の要否の判定も同様に行うことが可能である。
・上記実施形態のターボチャージャー診断装置は、車載ディーゼルエンジンに搭載のターボチャージャーに適用されていたが、それ以外のエンジンに搭載のターボチャージャーにも同様に適用することができる。また、可変ノズル21を備えていないターボチャージャーへの適用も可能である。
10…吸気通路、11…エアクリーナー、12…コンプレッサー、12a…コンプレッサーホイール、13…インタークーラー、14…吸気絞り弁、15…燃焼室、16…燃料噴射弁、17…排気通路、18…燃料添加弁、19…タービン、19a…タービンホイール、20…PMフィルター、21…可変ノズル、22…EGR通路、23…EGRクーラー、24…EGR弁、25…電子制御ユニット、26…大気圧センサー、27…吸気温センサー、28…吸気圧センサー、29…タービン入ガス温度センサー、30…タービン入ガス圧力センサー、31…タービン出ガス圧力センサー、32…NEセンサー、33…警告灯。
Claims (4)
- 排気の流勢によりタービンを駆動して吸気を過給するターボチャージャーの診断を行う装置であって、
前記タービンから流出した排気の圧力に対する同タービンに流入する排気の圧力の比であるタービン膨張比を算出し、その算出したタービン膨張比が閾値を超えたときに、増加側、減少側のうちの予め定められたいずれかの側に劣化評価値の値を操作するとともに、その劣化評価値の初期値からの値の総操作量が規定値以上となったときにタービン構成部品の交換が必要と判定する判定部を備える、
ことを特徴とするターボチャージャー診断装置。 - 前記判定部は、タービン膨張比が閾値を超える毎に、前記劣化評価値の値を定値ずつ操作する、請求項1に記載のターボチャージャー診断装置。
- 前記判定部は、タービン膨張比が閾値を超えているときに、その閾値とタービン膨張比との差が大きいほど、前記劣化評価値の値を大きく操作する、請求項1に記載のターボチャージャー診断装置。
- 低気圧下にあるときには、高大気圧下にあるときよりも、前記規定値が小さい値となる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のターボチャージャー診断装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015040425A JP2016160834A (ja) | 2015-03-02 | 2015-03-02 | ターボチャージャー診断装置 |
US15/050,744 US20160258317A1 (en) | 2015-03-02 | 2016-02-23 | Diagnosis device and diagnosis method for turbocharger |
EP16158232.5A EP3064922A1 (en) | 2015-03-02 | 2016-03-02 | Diagnosis device and diagnosis method for turbocharger |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015040425A JP2016160834A (ja) | 2015-03-02 | 2015-03-02 | ターボチャージャー診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016160834A true JP2016160834A (ja) | 2016-09-05 |
Family
ID=55484853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015040425A Pending JP2016160834A (ja) | 2015-03-02 | 2015-03-02 | ターボチャージャー診断装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20160258317A1 (ja) |
EP (1) | EP3064922A1 (ja) |
JP (1) | JP2016160834A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6163254A (en) * | 1999-11-23 | 2000-12-19 | Caterpillar Inc. | Method of avoiding low cycle fatigue failure of turbochargers |
JP2005248952A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Caterpillar Inc | ターボ過給機の寿命を決定する方法および装置 |
JP2007040164A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Mazda Motor Corp | 可変容量過給機の制御装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8596064B2 (en) * | 2010-10-29 | 2013-12-03 | Ford Global Technologies, Llc | Method and system for limiting output of a boosted engine |
JP2014084772A (ja) | 2012-10-23 | 2014-05-12 | Hino Motors Ltd | 排気ターボチャージャの寿命推定装置 |
-
2015
- 2015-03-02 JP JP2015040425A patent/JP2016160834A/ja active Pending
-
2016
- 2016-02-23 US US15/050,744 patent/US20160258317A1/en not_active Abandoned
- 2016-03-02 EP EP16158232.5A patent/EP3064922A1/en not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6163254A (en) * | 1999-11-23 | 2000-12-19 | Caterpillar Inc. | Method of avoiding low cycle fatigue failure of turbochargers |
JP2005248952A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Caterpillar Inc | ターボ過給機の寿命を決定する方法および装置 |
JP2007040164A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Mazda Motor Corp | 可変容量過給機の制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20160258317A1 (en) | 2016-09-08 |
EP3064922A1 (en) | 2016-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2582720C2 (ru) | Способ эксплуатации двигателя | |
EP3255257B1 (en) | Internal combustion engine and exhaust-gas-component estimating method | |
JP6228763B2 (ja) | 異常判定システム及び異常判定方法 | |
JP6392023B2 (ja) | 異常判定装置 | |
CN108343530A (zh) | 用于排气再循环系统诊断的方法和系统 | |
RU2645856C2 (ru) | Способ диагностики двигателя с наддувом и соответствующий двигатель | |
JP2010112220A (ja) | 触媒の診断装置 | |
RU2011113404A (ru) | Способ и система бортовой диагностики | |
JP6409700B2 (ja) | 燃料用フィルタ装置 | |
US11536209B2 (en) | Control device, engine, and control method of engine | |
JP2008111409A (ja) | 差圧センサの故障検知システム | |
WO2013018895A1 (ja) | 空気流量センサ校正装置 | |
JP6070667B2 (ja) | 過給システム | |
US9677482B2 (en) | Supercharging system and diagnostic method for supercharging system | |
JP2002544423A (ja) | 排ガス後処理システムを備えた内燃機関の制御のための方法及び装置 | |
JP2007016722A (ja) | エンジンの排気浄化装置 | |
JP2016160834A (ja) | ターボチャージャー診断装置 | |
JP5004036B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP6070666B2 (ja) | 過給システム | |
GB2558604A (en) | Method to detect faults in boost system of a turbocharged engine | |
JP6413716B2 (ja) | 内燃機関の吸気酸素濃度センサ診断システム、及び内燃機関の吸気酸素濃度センサ診断方法 | |
JP7373380B2 (ja) | 湿度センサ診断装置及び湿度センサ診断方法 | |
JP5110203B2 (ja) | 内燃機関のegr制御システム | |
KR102323409B1 (ko) | 부스트 압력 센서의 진단 방법 및 진단 시스템 | |
KR101360035B1 (ko) | 차량의 이지알 유량 보상장치 및 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170315 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170321 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171003 |