JP2016160821A - シムの取付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロッカアームとシムとを一体的に取り扱うことが可能なシムの取付方法を提供する。
【解決手段】車両用エンジン5が備えるバルブステム12に対してシム60を取り付けるシム60の取付方法であって、ロッカアーム40が備える一対の側壁部46A,46Bのうち、一方の側壁部46Aに取り付けられたクリップ80と他方の側壁部46Bによってシム60を挟持する挟持工程と、挟持工程の後に行われ、シム60に設けられた嵌合凹部61にバルブステム12の上端部12Aを嵌合させるシム取付工程と、を備え、シム取付工程では、上端部12Aによって嵌合凹部61の底面61Aを押圧し、ロッカアーム40及びクリップ80をシム60に対して嵌合凹部61の開口側に相対変位させることで、クリップ80と他方の側壁部46Bによるシム60の挟持を解除することに特徴を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、シムの取付方法に関する。
従来、車両用エンジンにおいて、カムからの押圧力をバルブに伝達するロッカアームが知られている(例えば、特許文献1)。ロッカアームは、カムに当接するローラ(回動部)を備えている。また、バルブのバルブステムにシムが取り付けられる構成のものが知られている。シムは、バルブステムとロッカアームの間に介在されるスペーサの機能を有している。異なる厚さを有する複数のシムから、適切なシムを選択し、取り付けることで、カムとローラの間のクリアランスを調整することができる。また、ロッカアームとシムとを互いに当接させることで、ロッカアームに当接する際の摩耗対策(熱処理など)をシムに施せばよく、バルブステムに摩耗対策を施す場合と比べて容易に対策を施すことができる。
特開2008−075482号公報
ところで、車両用エンジンの組み立て手順としては、バルブステムを組み付けた後、ロッカアーム及びシムを組み付けることが一般的である。このため、ロッカアームとシムとは同じ工程で組み付けることが多く、ロッカアームとシムとを一体的に取り扱うことが可能な取付方法が求められる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロッカアームとシムとを一体的に取り扱うことが可能なシムの取付方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車両用エンジンが備えるバルブステムに対してシムを取り付けるシムの取付方法であって、ロッカアームが備える一対の側壁部のうち、一方の側壁部に取り付けられたクリップと他方の側壁部によって前記シムを挟持する挟持工程と、前記挟持工程の後に行われ、前記シムに設けられた嵌合凹部に前記バルブステムの一端部を嵌合させるシム取付工程と、を備え、前記シム取付工程では、前記一端部によって前記嵌合凹部の底面を押圧し、前記ロッカアーム及び前記クリップを前記シムに対して前記嵌合凹部の開口側に相対変位させることで、前記クリップと前記他方の側壁部による前記シムの挟持を解除することに特徴を有する。
本発明によれば、挟持工程において、シムが挟持される。この結果、ロッカアームとシムとを一体的に取り扱うことができる。そして、シム取付工程においては、クリップと他方の側壁部によるシムの挟持が解除される。これにより、バルブステムにシムが取り付けられた状態では、シムの変位がクリップによって制限されることがなく、ロッカアームの動作に影響を与える事態を抑制することができる。具体的に説明すると、エンジン作動時には、ロッカアームとシムとが互いに摺動する。仮にクリップによってシムの変位が制限されている場合には、ロッカアームとシムとが摺動した際の摩擦が大きくなる。本発明では、クリップによるシムの挟持が解除されるため、ロッカアームとシムとが摺動する際にシムがある程度自由に変位することができ、摩擦を低減することができる。
また、前記シムは、前記クリップの前記相対変位の方向に向かうにつれて前記一方の側壁部側に傾斜するテーパ面を有し、前記シム取付工程では、前記相対変位に伴って、前記シムに対する前記クリップの当接部が前記テーパ面に押圧されることで、前記一方の側壁部側に変位するものとすることができる。テーパ面によってクリップの当接部が変位されることで、クリップと他方の側壁部によるシムの挟持をより確実に解除することができる。
本発明によれば、ロッカアームとシムとを一体的に取り扱うことが可能なシムの取付方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用エンジンを示す断面図 図1においてクリップ付近を拡大した図 ロッカアームを示す断面図(図2のIII−III線で切断した図に対応) 挟持工程を示す断面図 ロッカアームを示す断面図(図2のV−V線で切断した図に対応) テーパ面によって当接部が押圧されている状態を示す断面図 シム取付工程を示す断面図 挟持工程を示す断面図(図3のVIII−VIII線で切断した図に対応) バルブ受け面とシムが互いに当接した状態を示す断面図
本発明の一実施形態を図1ないし図9によって説明する。本実施形態の車両用エンジン5は、図1に示すように、シリンダヘッド1と、シリンダヘッド1の上部に取り付けられるカムハウジング17と、動弁装置20と、を少なくとも備えている。シリンダヘッド1には、吸気ポート3を開閉する吸気バルブ10と、排気ポートを開閉する排気バルブ(図示せず)と、がそれぞれ取り付けられている。以下、吸気バルブ10及びこの吸気バルブ10を開閉する吸気側の動弁装置20について詳しく説明する。なお、排気バルブ及び排気側の動弁装置については、吸気側と同様の構成である。
吸気バルブ10は、円板状の弁部材11と、この弁部材11の上面から上方に延びる丸棒状のバルブステム12と、を備えている。弁部材11は、シリンダヘッド1に設けられてシリンダ(図示せず)の内部空間と連通する吸気通路2に配され、シリンダと吸気通路2とを連通する吸気ポート3を開閉可能となっている。バルブステム12は、吸気通路2の外壁を貫通しており、弁部材11側とは逆側の端部が外側(図1の上側)に突出している。
バルブステム12の上端付近には、円板状のスプリングリテーナ13が取り付けられている。シリンダヘッド1の外面(上面)とスプリングリテーナ13との間には、バルブスプリング14が自然長よりも圧縮された状態で組み込まれている。このバルブスプリング14の弾性力によって、吸気バルブ10は、ロッカアーム40側(図1の上側)に付勢され、弁部材11が吸気ポート3を閉塞するように付勢されている。
動弁装置20は、吸気バルブ10の開閉を行うものとされる。動弁装置20は、カム31を有するカムシャフト30と、ロッカアーム40と、ピボット50と、を備えている。ロッカアーム40は、カム31の回転に従って揺動し、カム31の回転運動を上下運動に変換して吸気バルブ10に伝達する部材である。ピボット50は、ロッカアーム40の揺動支点を支える部材であり、例えば、カムハウジング17に取り付けられている。なお、ピボット50の代わりにラッシュアジャスタが設けられていてもよい。
カムシャフト30は、中空の丸棒であって、バルブステム12の先端からやや離れた位置に、バルブステム12に対して垂直に配置され、カムハウジング17とカムキャップ(図示せず)との間で回動可能に支持されている。カムシャフト30には、カム31が固定されている。カム31は、正面視略卵形状をなす板状のカムであって、カムシャフト30を挿通するためのシャフト孔32を備えている。シャフト孔32は、カム31の一方の板面から他方の板面まで貫通する貫通孔である。カム31は、カムシャフト30に固定され、カムシャフト30と共に回転可能となっている。カム31は、回転中心(シャフト孔32の中心)から外周面までの距離が一定の円形であるベース円部33と、回転中心(シャフト孔32の中心)から外周面までの距離がベース円部33よりも大きなカムノーズ部(図示せず)とを有している。
ロッカアーム40は、カム31の回転軸と直交する方向(図1の左右方向)に長い形状をなし、カム31とバルブステム12との間に配されている。ロッカアーム40は、ローラ49と、ローラ49を回転可能に保持するアーム本体41と、を備えている。アーム本体41の一端部は、ピボット50に揺動可能に支持される揺動支点部42とされる。一方、アーム本体41の他端部は、シム60を介して吸気バルブ10に当接するバルブ当接部44とされる。
シム60は、バルブステム12とバルブ当接部44の間に介在されるスペーサ部材である。シム60は、厚さの異なる複数のシムのうち、適切なものが選択される。シム60の厚さを調整することで、カム31とローラ49の間のクリアランスS1を調整することができる。なお、本実施形態のようなバルブステム12に取り付けられるシム60は、ステムキャップやステムエンドキャップとも呼ばれる。
揺動支点部42は、ピボット50の先端形状に倣う形状をなしており、その下面には、球状凹部43(図1において破線で示す)が形成されている。球状凹部43には、ピボット50の先端部51が嵌合される。バルブ当接部44の下面は、図9に示すように、シム60に当接するバルブ受け面45とされる。バルブ受け面45は、シム60側にわずかに突き出す曲面とされる。
アーム本体41は、図7に示すように、ローラ49を挟む形で対向配置される一対の側壁部46A、46Bを有している。各側壁部46A,46Bは、ローラ49の回転軸に対して垂直に配されている。一対の側壁部46A、46Bの間には、支持軸47が渡されている。支持軸47の両端部は、各側壁部46A,46Bに形成された貫通孔48(図1参照)にそれぞれ圧入されている。支持軸47には、図示しない軸受(ニードルベアリングなど)を介してローラ49が回転自在に装着されている。ローラ49の上端は、側壁部46A,46Bの上面よりも高い位置に配されている。これにより、ローラ49は、その上端において、カム31の外周面に当接するものとされる。
本実施形態では、カム31のベース円部33がローラ49に対向している状態(ベース状態)では、吸気バルブ10はバルブスプリング14の付勢力により上方向に付勢され、閉状態(弁部材11が吸気ポート3を塞いだ状態)となる。また、カム31のカムノーズ部がローラ49に当接している状態(リフト時)には、カム31によりロッカアーム40が押し下げられる。これに伴い、バルブ当接部44により、吸気バルブ10が押し下げられ、吸気バルブ10が開状態となる。
図7に示すように、シム60は、一対の側壁部46A、46Bの間に配されている。図3に示すように、ロッカアーム40の一対の側壁部46A、46Bのうち、一方の側壁部46Aには、クリップ80が取り付けられている。このクリップ80は、例えば、合成樹脂や金属によって構成され、シム60をロッカアーム40に固定する機能を担っている。これにより、ロッカアーム40とシム60とを一体的に取り扱うことができる。また、シム60がバルブステム12に取り付けられた状態では、図7に示すように、クリップ80からシム60が取り外される構成となっている。
次に、シム60及びクリップ80の構成について説明する。保持部材であるクリップ80は、図3に示すように、全体として側壁部46Aの外側(図2の下側)に開口された形状をなしており、弾性的に撓み変形が可能な形状をなしている。クリップ80は、側壁部46Aの内側に配されシム60に当接する当接部81と、側壁部46Aに係止する一対の係止部82,83と、係止部82と当接部81とを連結する連結部84と、係止部83と当接部81とを連結する連結部85と、を有している。側壁部46Aにおけるシム60と反対側の面には、図2に示すように、正面視において方形状をなす凹部52,53が形成されている。凹部52には、係止部82の先端に形成された係止突部82Aが嵌合されており、凹部53には、係止部83の先端に形成された係止突部83Aが嵌合されている。
また、側壁部46Aの下面には、下方に開口された溝部54が形成されている。溝部54には連結部84が嵌合される。また、側壁部46Aにおいてローラ49から遠い側の端面55には、溝部56が形成されている。溝部56には連結部85が嵌合される。当接部81は、図3に示すように、側壁部46Bに向けて突き出す湾曲形状をなしており、側壁部46B側に開口された取付凹部81Aを有している。取付凹部81Aは、シム60の一部(中間部)が嵌合可能となっている。当接部81は、側壁部46Aとの間に隙間を空けて配されている。これにより、当接部81は、側壁部46A側に弾性的に撓み変形が可能となっている。なお、クリップ80は、側壁部46Bに対して、例えば、下方から組み付けることができる。
シム60は、略円柱状をなしており、その下面には、図7に示すように、嵌合凹部61が形成されている。嵌合凹部61にバルブステム12の上端部12A(一端部)を嵌合させることで、シム60がバルブステム12の上端部12Aに取り付けられる構成となっている。また、嵌合凹部61の直径は、バルブステム12の外径よりもわずかに大きく設定されている。このため、バルブステム12に取り付けられた状態のシム60は、水平方向においてわずかに変位可能となっている。
図7に示すように、シム60はバルブ当接部44との当接面(上面)を有する上端部62と、上端部62よりも直径が小さい中間部63と、下方に向かうにつれて直径が大きくなるテーパ部64と、中間部63よりも直径が小さい下端部65と、を備えている。クリップ80の取付凹部81Aは、中間部63の外周面に倣う形状をなしている。これにより、図4に示すように、取付凹部81Aに中間部63を嵌合させることができる。テーパ部64において、側壁部46A側の外周面は、下側に向かうにつれて、側壁部46A側に傾斜するテーパ面64Aとされる。テーパ部64の直径の最小値(テーパ部64の上端の直径)は、中間部63の直径と同じ値で設定されている。また、テーパ部64の直径の最大値(テーパ部64の下端の直径)は、中間部63の直径よりも大きい値で設定されている。上端部62の直径は、例えば、テーパ部64の下端の直径と同じ値で設定されている。なお、上端部62の直径は、テーパ部64の下端の直径よりも大きい値で設定されていてもよい。
また、図3に示すように、平面視において、当接部81における側壁部46B側の端部と側壁部46Bとの対向間隔L1は、中間部63における側壁部46A側の端部からテーパ部64(又は上端部62)における側壁部46B側の端部までの長さL2よりも小さく設定されている。そして、取付凹部81Aにおける側壁部46A側の端部と側壁部46Bとの対向間隔L3は、長さL2とほぼ同じ値(又は長さL2よりもわずかに小さい値)で設定されている。また、図7に示すように、下端部65の直径D5は、対向間隔L3よりも小さい値で設定されている。
次に、シム60の取付方法について説明する。シム60の取付方法は、クリップ80によってシム60をロッカアーム40に固定する挟持工程と、シム60をバルブステム12に取り付けるシム取付工程と、を備える。
(挟持工程)
挟持工程では、図3及び図8に示すように、シム60の中間部63とクリップ80の当接部81とを同じ高さに配し、当接部81と側壁部46Bの間にロッカアーム40の一端側(図3の右側)からシム60を挿入する。ここで、図3に示すように、当接部81におけるロッカアーム40一端側の面81Bは、シム60の挿入方向(図3の左側)に向かうにつれて、側壁部46Aから遠ざかる傾斜面とされる。これにより、シム60の挿入過程では、中間部63の外周面によって押圧された当接部81が側壁部46A側に撓み変形する。この結果、当接部81と側壁部46Bの対向間隔が大きくなり、当接部81と側壁部46Bの間にシム60の中間部63を挿入することができ、中間部63を取付凹部81Aに嵌合させることが可能となる。
中間部63が取付凹部81Aに嵌合された状態では、図4に示すように、取付凹部81Aの内面が中間部63の外周面に当接し、図5に示すように、上端部62と側壁部46B(他方の側壁部)とが当接した状態となる。これにより、クリップ80の当接部81と、側壁部46Bによってシム60が挟持された状態となる。また、この状態では、上端部62は、上下方向においてバルブ当接部44との間に隙間S2を空けて配されている。なお、上下方向における隙間S2の大きさは、図5に示すように、上下方向における中間部63とテーパ部64の高さを合計した値T1よりも大きく設定されている。
(シム取付工程)
次に、ロッカアーム40をピボット50に取り付け、シム60をバルブステム12の上端部12Aに取り付ける。シム60を取り付ける際には、図6に示すように、シム60の嵌合凹部61にバルブステム12の上端部12Aを嵌合させ、その後、ロッカアーム40をバルブステム12側(下側)に押し付けるようにする。これにより、上端部12Aによって、嵌合凹部61の底面61Aが押圧され、ロッカアーム40及びクリップ80がシム60に対して、バルブステム12側(下側、嵌合凹部61の開口側)に相対変位する。ここで、テーパ面64Aは、中間部63の下方に配されており、クリップ80の変位の方向(下側、クリップの相対変位の方向)に向かうにつれて側壁部46A側(一方の側壁部側)に傾斜する傾斜面とされる。
これにより、クリップ80の下方への変位に伴って、当接部81がテーパ部64のテーパ面64Aに押圧され、側壁部46A側に撓み変位する。そして、図7に示すように、当接部81がシム60の下端部65に達すると、テーパ面64Aによる当接部81の押圧が解除され、当接部81が初期状態に復帰する。これにより、当接部81が下端部65と同じ高さに配され、クリップ80と側壁部46Bによるシム60の挟持が解除された状態となる。また、この状態では、図9に示すように、シム60の上面がバルブ受け面45に当接されている。
本発明によれば、挟持工程において、シム60が挟持される。この結果、ロッカアーム40とシム60とを一体的に取り扱うことができる。そして、シム取付工程においては、クリップ80と他方の側壁部46Bによるシム60の挟持が解除される。これにより、バルブステム12にシム60が取り付けられた状態では、シム60の動きがクリップ80によって制限されることがなく、ロッカアーム40の動作に影響を与える事態を抑制することができる。
具体的に説明すると、本実施形態では、嵌合凹部61の直径が、バルブステム12の外径よりもわずかに大きく設定されており、バルブステム12に取り付けられた状態のシム60は、水平方向においてわずかに変位可能となっている。エンジン作動時には、ロッカアーム40のバルブ受け面45とシム60とが互いに摺動する。仮にクリップ80によってシム60の動きが制限されている場合には、バルブ受け面45がシム60に摺動した際の摩擦が大きくなる。本実施形態では、シム60がバルブステム12に取り付けられる過程で、クリップ80によるシム60の保持が解除されるため、シム60の水平方向の変位がクリップ80によって制限されることがない。このため、バルブ受け面45とシム60とが摺動する際にシム60がある程度自由に変位することができ、摩擦を低減することができる。
また、シム60は、テーパ面64Aを有し、シム取付工程では、クリップ80の変位に伴って、シム60に対するクリップ80の当接部81がテーパ面64Aに押圧されることで、側壁部46A側に変位するものとされる。テーパ面64Aによってクリップ80の当接部81が変位されることで、クリップ80と他方の側壁部46Bによるシム60の挟持をより確実に解除することができる。
また、一般的にシム60は小さい部品であり、組み付け忘れについては、特に留意する必要がある。本実施形態では、挟持工程において、ロッカアーム40にシム60を取り付けておけば、次のシム取付工程において、ロッカアーム40の組み付けと同時にシム60をバルブステム12に取り付けることができる。つまり、本実施形態では、シム取付工程でシム60の組み付け状況を確認できることに加え、シム取付工程の前工程である挟持工程においてもシム60が取り付けられていることを確認でき、シム60の組み付け忘れをより確実に抑制することができる。また、本実施形態では、クリップ80の当接部81が弾性的に撓み変形可能となっており、当接部81を撓み変形させることで、シム60を当接部81と側壁部46Bの間に容易に挿入することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ロッカアーム40とクリップ80が別体であるものを例示したが、これに限定されない。ロッカアーム40とクリップ80が一体的に設けられていてもよい。
(2)上記実施形態では、シム取付工程において、クリップ80を下方に変位させることで、クリップ80と側壁部46Bによるシム60の挟持が解除される構成としたが、これに限定されない。シム取付工程におけるクリップ80の変位方向は、嵌合凹部61に対するバルブステム12の嵌合方向(バルブステム12の長手方向に沿う方向)と反対方向であればよい。
5…車両用エンジン、12…バルブステム、12A…上端部(バルブステムの一端部)、40…ロッカアーム、46A…側壁部(一方の側壁部)、46B…側壁部(他方の側壁部)、60…シム、61…嵌合凹部、61A…嵌合凹部の底面、64A…テーパ面、80…クリップ、81…当接部

Claims (2)

  1. 車両用エンジンが備えるバルブステムに対してシムを取り付けるシムの取付方法であって、
    ロッカアームが備える一対の側壁部のうち、一方の側壁部に取り付けられたクリップと他方の側壁部によって前記シムを挟持する挟持工程と、
    前記挟持工程の後に行われ、前記シムに設けられた嵌合凹部に前記バルブステムの一端部を嵌合させるシム取付工程と、を備え、
    前記シム取付工程では、前記一端部によって前記嵌合凹部の底面を押圧し、前記ロッカアーム及び前記クリップを前記シムに対して前記嵌合凹部の開口側に相対変位させることで、前記クリップと前記他方の側壁部による前記シムの挟持を解除するシムの取付方法。
  2. 前記シムは、前記クリップの前記相対変位の方向に向かうにつれて前記一方の側壁部側に傾斜するテーパ面を有し、
    前記シム取付工程では、前記相対変位に伴って、前記シムに対する前記クリップの当接部が、前記テーパ面に押圧されることで前記一方の側壁部側に変位する請求項1に記載のシムの取付方法。
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