JP2016159567A - ヘッドユニット、および、液体吐出装置 - Google Patents
ヘッドユニット、および、液体吐出装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】媒体の表面に対するノズル面の追従性を高めることのできるヘッドユニット、および、液体吐出装置を提供する。【解決手段】液体を吐出するノズルが形成されたノズル面22aを有するヘッド22と、Tシャツと対向する対向面23aを有し、ヘッド22が取り付けられるキャリッジ23と、対向面23aに対するノズル面22aの傾きを変えるアクチュエーター41と、Tシャツとノズル面22aとの間の距離が所定範囲内に収まるようにアクチュエーター41の駆動を制御する制御部とを備える。【選択図】図6
Description
本発明は、媒体に向けて液体を吐出するヘッドユニット、および、ヘッドユニットを備える液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例であるインクジェット式のプリンターには、プリンターの備えるノズルが並ぶ面であるノズル面と、液体の吐出される媒体との間の距離を調節する調節機構が採用された形態が知られている。プリンターのなかでノズル面と対向する位置は、プリンターにおける対向位置であり、媒体のなかで対向位置に到達する直前の部分は、媒体における吐出対象部分である。プリンターに採用される調節機構は、吐出対象部分における表面の状態に応じて媒体に対するノズル面の位置を調節する(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上述した調節機構は、ノズル面と媒体との間の距離を調節するとき、吐出対象部分の表面の状態を検出し、吐出対象部分とノズル面との間に所定の間隔が形成されるように、検出結果に基づいて、ノズル面を媒体に対して高さ方向に沿って近付けたり、遠ざけたりする。そのため、吐出対象部分とノズル面との間の距離がノズル面の全体において予め一定であれば、吐出対象部分とノズル面との間の距離を一定に保つことができる。しかしながら、吐出対象部分とノズル面との間の距離が予めノズル面の面内で一定でないときには、高さ方向に沿ってノズル面の位置を変えるとしても、吐出対象部分とノズル面との間の距離は、ノズル面の面内において依然としてばらつきを有する。
本発明は、媒体の表面に対するノズル面の追従性を高めることのできるヘッドユニット、および、液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのヘッドユニットは、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有するヘッドと、媒体と対向する対向面を有し、前記ヘッドが取り付けられるキャリッジと、前記対向面に対する前記ノズル面の傾きを変えるアクチュエーターと、前記媒体と前記ノズル面との間の距離が所定範囲内に収まるように前記アクチュエーターの駆動を制御する制御部と、を備える。
上記課題を解決するための液体吐出装置は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有するヘッドと、媒体と対向する対向面を有して、前記ヘッドが取り付けられるキャリッジと、前記対向面に対する前記ノズル面の傾きを変えるアクチュエーターと、前記媒体の表面の位置を測定する測定部と、前記媒体と前記ノズル面との間の距離が所定範囲内に収まるように、前記測定部の測定結果に基づいて前記アクチュエーターの駆動を制御する制御部と、を備える。
この構成によれば、対向面に対するノズル面の傾きを、アクチュエーターが変える。そのため、ノズル面と媒体との間の距離がノズル面の面内において傾きを有する状態にあっ
ては、ノズル面と媒体との間の距離をノズル面の面内において一定に近づけられる。結果として、媒体の表面に対するノズル面の追従性が高まる。
ては、ノズル面と媒体との間の距離をノズル面の面内において一定に近づけられる。結果として、媒体の表面に対するノズル面の追従性が高まる。
上記ヘッドユニットにおいて、前記制御部は、前記ノズル面と、前記媒体のうちで前記ノズル面と対向する部分とがほぼ平行になるように前記アクチュエーターの駆動を制御することが好ましい。
この構成によれば、ノズル面の全体において、媒体とノズル面との間の距離がほぼ等しくなるため、ノズル面のうちで、ノズルの形成される部位に関わらず、ノズルから吐出される液体の着弾する位置の精度が、所定の精度に保たれる。
上記ヘッドユニットにおいて、前記ノズル面には、複数の前記ノズルが形成され、前記複数のノズルは、1つの方向である配列方向に沿って並び、前記アクチュエーターは、第1アクチュエーターと第2アクチュエーターとを含み、前記第1アクチュエーターと前記第2アクチュエーターとは、前記配列方向において、前記複数のノズルを挟んでいることが好ましい。
この構成によれば、ノズル面と媒体との間の距離がノズルの配列方向に沿って徐々に増える、あるいは、減る状態において、複数のノズルのほぼ全体に対し、ノズル面と媒体との間の距離を一定にすることができる。
上記ヘッドユニットにおいて、前記キャリッジには、複数の前記ヘッドが取り付けられ、前記ヘッドの各々が、個別の前記アクチュエーターによって前記キャリッジに取り付けられていることが好ましい。
この構成によれば、各ヘッドが、個別のアクチュエーターによってキャリッジに取り付けられているため、媒体とノズル面との間の距離をヘッドごとに制御することができる。
上記液体吐出装置において、前記媒体に対する前記キャリッジの相対位置を1つの方向である移動方向に沿って変える変更部をさらに備え、前記アクチュエーターは、前記移動方向と交差する方向に沿って、前記媒体と前記ノズル面との間の距離を変えることが好ましい。
上記液体吐出装置において、前記媒体に対する前記キャリッジの相対位置を1つの方向である移動方向に沿って変える変更部をさらに備え、前記アクチュエーターは、前記移動方向と交差する方向に沿って、前記媒体と前記ノズル面との間の距離を変えることが好ましい。
この構成によれば、媒体とキャリッジとの相対位置が移動方向に沿って変わるため、媒体のうち、ノズル面と対向する部分も媒体において移動方向に沿って変わる。そして、媒体のうち、ノズル面と対向する部分は、少なからず移動方向と交差する方向に沿って延びる領域ごとに、移動方向に沿って変わる。この点で、上述した構成によれば、アクチュエーターが、移動方向と交差する方向に沿って媒体とノズル面との間の距離を変えるため、ノズル面が移動方向に沿って移動することに伴って、媒体のうちでノズル面と対向する部分が変わるごとに、アクチュエーターは、ノズル面を媒体の表面に沿わせることができる。
図1から図10を参照して、本発明の液体吐出装置をインクジェット式のプリンターとして具体化した1つの実施形態を説明する。以下では、プリンターの全体構成、ヘッドユニットの構成、ヘッドユニットの備えるアクチュエーターの動作、プリンターの電気的構成、および、プリンターの作用を順番に説明する。
[プリンターの全体構成]
図1が示すように、プリンター10は、箱体形状を有する第1筐体11と、第1筐体11よりも小さい箱体形状を有して、第1筐体11に接続された第2筐体12とを備えている。第1筐体11のうち、1つの方向である副走査方向D2において対向する2つの面の各々に開口が形成され、第2筐体12のうち、第1筐体11と対向する面には、第1筐体11に連通する開口が形成されている。
図1が示すように、プリンター10は、箱体形状を有する第1筐体11と、第1筐体11よりも小さい箱体形状を有して、第1筐体11に接続された第2筐体12とを備えている。第1筐体11のうち、1つの方向である副走査方向D2において対向する2つの面の各々に開口が形成され、第2筐体12のうち、第1筐体11と対向する面には、第1筐体11に連通する開口が形成されている。
プリンター10は、さらに、副走査方向D2に沿って延びる搬送ガイド部13と、搬送ガイド部13に沿って移動する移動部14と、移動部14に取り付けられた載置部15とを備えている。搬送ガイド部13は、第1筐体11の外部のうち、第1筐体11を挟んで第2筐体12と向かい合う位置から、第2筐体12に向けて延びている。移動部14は、載置部15とともに、搬送ガイド部13に沿って、第1筐体11の外部と第2筐体12の内部との間を移動する。載置部15には、媒体の一例であるTシャツMが載置される。搬送ガイド部13、移動部14、および、載置部15が、TシャツMを副走査方向D2に沿って搬送する搬送部16を構成している。
第1筐体11の内部には、上述した副走査方向D2と直交する方向である主走査方向D1に沿って延びるガイド軸21と、ヘッド22が取り付けられるキャリッジ23と、キャリッジ23をガイド軸21に沿って移動させるためのキャリッジモーター24とが搭載されている。ヘッド22とキャリッジ23とがヘッドユニット20の一部を構成し、ガイド軸21およびキャリッジモーター24が、TシャツMに対するキャリッジ23の相対位置を変える変更部の一例を構成し、主走査方向D1が、移動方向の一例である。
ヘッド22は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面22aを有している。ノズル面22aは、ヘッド22のうち、載置部15と対向する面である。キャリッジ23は、TシャツMと対向する対向面23aを有している。
第1筐体11の外部には、所定の撮像領域を有した撮像部31が搭載され、撮像領域には、第1筐体11に対して第2筐体12とは反対側の領域の一部が含まれる。
図2が示すように、TシャツMに対して所定の画像が印刷されるときには、まず、プリンター10の使用者によって、TシャツMが、第1筐体11の外部の位置である載置位置に位置する載置部15に載せられる。載置部15が載置位置に配置されるとき、載置部15の全体が、第1筐体11の外部に位置している。そして、移動部14が、副走査方向D2に沿って、キャリッジ23よりも第2筐体12側の位置である印刷開始位置にまで載置部15を移動させる。
図2が示すように、TシャツMに対して所定の画像が印刷されるときには、まず、プリンター10の使用者によって、TシャツMが、第1筐体11の外部の位置である載置位置に位置する載置部15に載せられる。載置部15が載置位置に配置されるとき、載置部15の全体が、第1筐体11の外部に位置している。そして、移動部14が、副走査方向D2に沿って、キャリッジ23よりも第2筐体12側の位置である印刷開始位置にまで載置部15を移動させる。
次いで、移動部14は、印刷開始位置から副走査方向D2に沿って、キャリッジ23に
向けて載置部15を移動させることで、TシャツMの一部をヘッド22のノズル面22aと対向する位置に配置する。その後、移動部14が静止している状態で、キャリッジ23が主走査方向D1に沿って移動しながら、ヘッド22がTシャツMに向けて液体の一例であるインクを吐出する。1枚のTシャツMにおける画像が印刷される領域である印刷領域の全体に画像が印刷されるまで、副走査方向D2に沿った移動部14の移動と、主走査方向D1に沿ったキャリッジ23の移動であって、ヘッド22からの液体の吐出を伴う移動とが、交互に繰り返される。
向けて載置部15を移動させることで、TシャツMの一部をヘッド22のノズル面22aと対向する位置に配置する。その後、移動部14が静止している状態で、キャリッジ23が主走査方向D1に沿って移動しながら、ヘッド22がTシャツMに向けて液体の一例であるインクを吐出する。1枚のTシャツMにおける画像が印刷される領域である印刷領域の全体に画像が印刷されるまで、副走査方向D2に沿った移動部14の移動と、主走査方向D1に沿ったキャリッジ23の移動であって、ヘッド22からの液体の吐出を伴う移動とが、交互に繰り返される。
撮像部31は、載置部15が載置位置に位置するときであって、TシャツMに対する画像の印刷が開始される前に、載置部15に載せられた状態のTシャツMを撮像する。すなわち、TシャツMは、載置部15が載置位置に位置するとき、撮像部31の撮像領域の内部に含まれる。
図3が示すように、撮像部31は、例えば、2つのカメラ31aを備えたステレオカメラである。各カメラ31aは、個別の撮像領域を有し、各カメラ31aの撮像領域は、載置部15が載置位置に位置するとき、TシャツMの全体が撮像領域に含まれるように設定されている。撮像部31は、TシャツMの備える面の1つであって、載置部15に接する面とは反対側の面である表面を撮像する。撮像部31は、2つのカメラ31aの各々が生成する撮像データに対し画像処理を施す画像処理部をさらに備える。撮像部31の画像処理部は、所定の位置を原点とした、TシャツMにおける複数の位置の各々の距離を示す画像データを画像処理の結果として出力する。
TシャツMの表面には、例えば、TシャツMが載置部15に載置されるとき、表面の凹凸としてしわ、歪み、および、弛みなどが形成されやすい。そのため、TシャツMの表面には、例えば、紙の表面と比べて、所定の撮像位置からの距離の分布が形成されやすい。
[ヘッドユニットの構成]
図4から図6を参照してヘッドユニット20の構成をより詳しく説明する。なお、参照する図面のうち、図4は、キャリッジ23の対向面23aと対向する方向から見た平面構造を示している。また、図6は、図示の便宜上から、ヘッド22の側面構造であって、キャリッジ23の外部に位置する部分とキャリッジ23の内部に位置する部分との両方を示している。
図4から図6を参照してヘッドユニット20の構成をより詳しく説明する。なお、参照する図面のうち、図4は、キャリッジ23の対向面23aと対向する方向から見た平面構造を示している。また、図6は、図示の便宜上から、ヘッド22の側面構造であって、キャリッジ23の外部に位置する部分とキャリッジ23の内部に位置する部分との両方を示している。
図4が示すように、キャリッジ23の対向面23aには、複数のヘッド22が並んでいる。複数のヘッド22は、複数のヘッド22の一部ごとに副走査方向D2に沿って配置されている。副走査方向D2における同じ位置に配置された複数のヘッド22は、主走査方向D1に沿って間隔を空けて並んでいる。
例えば、キャリッジ23には、12個のヘッド22が取り付けられ、12個のヘッド22のうち、4個のヘッド22ごとに副走査方向D2に沿って配置され、かつ、副走査方向D2における同じ位置に配置された4個のヘッド22は、主走査方向D1に沿って等しい間隔を空けて並んでいる。なお、12個のヘッド22では、例えば、主走査方向D1の一端から他端に向かう方向において、主走査方向D1における位置が互いに近い3つのヘッド22ごとに、1つの色のインクを吐出するためのヘッド22として設定されている。
ヘッド22の各々は、個別のアクチュエーター41によってキャリッジ23に取り付けられている。各ヘッド22は、ヘッド22のノズル面22aの延びる方向が副走査方向D2と平行になるように、副走査方向D2においてヘッド22を挟む2つのアクチュエーター41によってキャリッジ23に取り付けられている。
図5が示すように、1つのヘッド22において、ノズル面22aには、複数のノズル22bが形成され、複数のノズル22bは、1つの方向である配列方向Daに沿って一列に並んでいる。配列方向Daは、副走査方向D2と平行な方向である。ノズル面22aは、配列方向Daに沿って一列に並ぶ複数のノズル22bを形成することが可能な面積を有しているため、ノズル面22aにおいて、ノズル面22aの主走査方向D1に沿う端の長さは、ノズル面22aの配列方向Daに沿う端の長さよりも小さい。
2つのアクチュエーター41は、第1アクチュエーター41aと、第2アクチュエーター41bとから構成され、第1アクチュエーター41aと第2アクチュエーター41bとは、配列方向Daにおいて、複数のノズル22bを挟んでいる。
図6が示すように、キャリッジ23は、複数のヘッド22が取り付けられる被取付部42を備え、被取付部42は、例えば、板形状を有している。被取付部42の備える複数の面のうち、1つの面がキャリッジ23の対向面23aであり、被取付部42において、対向面23aとは反対側の面が、複数のヘッド22が取り付けられる被取付面42aである。
被取付部42には、ヘッド22と同数の貫通孔42bが形成され、各貫通孔42bは、キャリッジ23とTシャツMとが対向する方向である対向方向D3に沿って被取付部42を貫通している。1つの貫通孔42bには、1つのヘッド22の有するノズル面22aが貫通孔42bからキャリッジ23の外部に露出する状態で、1つのヘッド22が通されている。
ヘッド22は、本体部51と取付部52とを備えている。本体部51は、ノズル面22aを有し、かつ、貫通孔42bに通される部分である。取付部52は、対向方向D3における本体部51の上端から配列方向Daに向けて突き出た部分であって、被取付部42の被取付面42aに取り付けられる部分である。
ヘッド22において、取付部52における配列方向Daに沿う長さと、本体部51における配列方向Daに沿う長さとの和は、貫通孔42bにおける配列方向Daに沿う長さよりも大きい。
取付部52のうち、配列方向Daにおいて並ぶ2つの取付部のうちの一方が、第1取付部52aであり、他方が、第2取付部52bである。また、本体部51のうち、取付部52の第1取付部52aからの距離が小さい端部が、本体部51の第1端部51aであり、取付部52の第2取付部52bからの距離が小さい端部が、本体部51の第2端部51bである。
取付部52のうち、第1取付部52aが、第1アクチュエーター41aによって被取付部42に取り付けられ、第2取付部52bが、第2アクチュエーター41bによって被取付部42に取り付けられている。
第1アクチュエーター41aは、対向方向D3に沿って延び、第1アクチュエーター41aにおける一方の端部が、第1取付部52aに接続し、他方の端部が、被取付部42における被取付面42aの一部に接続している。第1アクチュエーター41aは、対向方向D3に沿う長さを変えることが可能であり、対向方向D3に沿う長さを変えることによって、キャリッジ23の対向面23aと、本体部51の第1端部51aにおけるノズル面22aとの間の距離である第1距離L1を変える。
第2アクチュエーター41bは、対向方向D3に沿って延び、第2アクチュエーター4
1bにおける一方の端部が、第2取付部52bに接続し、他方の端部が、被取付部42における被取付面42aの一部に接続している。第2アクチュエーター41bは、対向方向D3に沿う長さを変えることが可能であり、対向方向D3に沿う長さを変えることによって、キャリッジ23の対向面23aと、本体部51の第2端部51bにおけるノズル面22aとの間の距離である第2距離L2を変える。
1bにおける一方の端部が、第2取付部52bに接続し、他方の端部が、被取付部42における被取付面42aの一部に接続している。第2アクチュエーター41bは、対向方向D3に沿う長さを変えることが可能であり、対向方向D3に沿う長さを変えることによって、キャリッジ23の対向面23aと、本体部51の第2端部51bにおけるノズル面22aとの間の距離である第2距離L2を変える。
第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bの各々は、例えば、ピエゾ素子である。第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bの各々がピエゾ素子であるとき、第1距離L1および第2距離L2の各々は、各アクチュエーター41における対向方向D3に沿う長さが最大であるときと最小であるときとの間で、例えば、0.5mmだけ異なる。
なお、第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bの各々は、ピエゾ素子に限らず、例えば、エアサスペンションや、油圧式のアクチュエーターなどであってもよい。また、第1アクチュエーター41aと第2アクチュエーター41bとは、互いに異なるアクチュエーターによって具体化されてもよい。しかしながら、対向方向D3における第1距離L1の変化量と、対向方向D3における第2距離L2の変化量とを同等にする上では、第1アクチュエーター41aと第2アクチュエーター41bとが、互いに同じアクチュエーターによって具体化されることが好ましい。
[アクチュエーターの動作]
図7および図8を参照してアクチュエーターの動作を説明する。なお、図7および図8では、図示の便宜上から、動作前のヘッド22が二点鎖線で示される一方で、動作後のヘッド22が実線で示されている。また、図7および図8の各々において、動作前のヘッド22として、第1距離L1と第2距離L2とが互いに等しい状態のヘッド22が示されている。
図7および図8を参照してアクチュエーターの動作を説明する。なお、図7および図8では、図示の便宜上から、動作前のヘッド22が二点鎖線で示される一方で、動作後のヘッド22が実線で示されている。また、図7および図8の各々において、動作前のヘッド22として、第1距離L1と第2距離L2とが互いに等しい状態のヘッド22が示されている。
第1アクチュエーター41aと第2アクチュエーター41bとの各々は、動作後のヘッド22における第1距離L1と第2距離L2とが等しくなるように動作することが可能である。また、第1アクチュエーター41aと第2アクチュエーター41bとの各々は、動作後のヘッド22における第1距離L1と第2距離L2とが互いに異なるように動作することも可能である。第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bは、こうした動作により、配列方向Daに沿って、TシャツMとノズル面22aとの距離を変える。
そのため、以下では、図7を参照して、動作後のヘッド22における第1距離L1と第2距離L2とが等しい動作の一例と、動作後のヘッド22における第1距離L1と第2距離L2とが互いに異なる動作の一例とを説明する。
図7が示すように、動作前のヘッド22では、第1距離L1と第2距離L2とが互いに等しいため、ノズル面22aが、キャリッジ23の対向面23aに対してほぼ平行である。この状態から、第1アクチュエーター41aは、対向方向D3に沿う第1アクチュエーター41aの長さが所定の量だけ小さくなるように動作する。また、第2アクチュエーター41bは、対向方向D3に沿う第2アクチュエーター41bの長さが、第1アクチュエーター41aの長さにおける変化量と同じ量だけ小さくなるように動作する。
これにより、動作後のヘッド22において第1距離L1と第2距離L2は、互いに等しく、かつ、動作前のヘッド22における第1距離L1および第2距離L2よりも大きい値になる。そのため、ノズル面22aがキャリッジ23の対向面23aに対してほぼ平行に保たれた状態で、キャリッジ23の対向面23aに対するノズル面22aの突出量が大き
くなる。
くなる。
図8が示すように、動作前のヘッド22では、図7と同様、第1距離L1と第2距離L2とが互いに等しいため、ノズル面22aが、キャリッジ23の対向面23aに対してほぼ平行である。この状態から、第1アクチュエーター41aは、対向方向D3に沿う第1アクチュエーター41aの長さが所定の量だけ小さくなるように動作する一方で、第2アクチュエーター41bは、対向方向D3に沿う第2アクチュエーター41bの長さを維持する。
これにより、動作後のヘッド22では、第1距離L1が第2距離L2よりも大きくなるため、ノズル面22aが、キャリッジ23の対向面23aに対して傾きを有した状態になる。また、ノズル面22aのうち、配列方向Daにおいて第1アクチュエーター41aからの距離が小さい部分ほど、対向面23aからの突出量が大きくなり、配列方向Daにおいて第2アクチュエーター41bからの距離が小さい部分ほど、対向面23aからの突出量が小さくなる。
このように、ヘッドユニット20では、第1アクチュエーター41aと第2アクチュエーター41bとが、ノズル面22aの延びる方向に沿って並んでいる。そのため、ノズル面22aとTシャツMとの間の距離がノズル22bの配列方向Daに沿って徐々に増える、あるいは、減る状態において、複数のノズル22bのほぼ全体に対し、ノズル面22aとTシャツMと間の距離を一定にすることができる。
ヘッドユニット20の備える複数のヘッド22において、各ヘッド22が、個別のアクチュエーター41によってキャリッジ23に取り付けられている。そのため、ヘッドユニット20が、複数のヘッド22を纏めて動作させるアクチュエーターを備える構成と比べて、TシャツMと各ノズル面22aとの間の距離をヘッドユニット20ごとに制御することができる。
上述したように、ヘッド22のノズル面22aにおいて、ノズル面22aの主走査方向D1に沿う端の長さは、ノズル面22aの配列方向Daに沿う端の長さよりも小さい。そして、ノズル面22aにおける主走査方向D1に沿う長さは、ノズル面22aとTシャツMの表面との間の距離における主走査方向D1での分布が、ヘッド22からTシャツMに向けて吐出された液体の状態に対して影響しない程度に小さい。そのため、上述したように、ヘッドユニット20において、キャリッジ23の対向面23aに対するノズル面22aの傾きが、ノズル面22aの延びる方向に沿って変わる構成であることが好ましい。
[ヘッドユニットの電気的構成]
図9を参照してヘッドユニット20の電気的構成を説明する。なお、図9には、説明の便宜上から、ヘッドユニット20の電気的構成のうち、第1アクチュエーター41aの動作、および、第2アクチュエーター41bの動作に関わる構成のみが示されている。また、図9には、図示の便宜上から、第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bとして、1つのヘッドユニット20が備える第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bのみが示されている。
図9を参照してヘッドユニット20の電気的構成を説明する。なお、図9には、説明の便宜上から、ヘッドユニット20の電気的構成のうち、第1アクチュエーター41aの動作、および、第2アクチュエーター41bの動作に関わる構成のみが示されている。また、図9には、図示の便宜上から、第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bとして、1つのヘッドユニット20が備える第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bのみが示されている。
図9が示すように、ヘッドユニット20は、データ処理部61、出力処理部62、第1駆動部63、および、第2駆動部64を備えている。データ処理部61、および、出力処理部62は、アクチュエーターの駆動を制御する制御部60を構成している。制御部60は、TシャツMとノズル面22aとの間の距離が所定範囲内に収まるようにアクチュエーター41の駆動を制御する。制御部60は、ノズル面22aと、TシャツMのうちでノズル面22aと対向する部分とがほぼ平行になるように、アクチュエーター41の駆動を制
御する。
御する。
データ処理部61には、撮像部31の出力する画像データが入力される。また、出力処理部62には、移動部14の位置を示す検出信号、あるいは、移動部14の移動と同期した同期信号がタイミング信号として入力される。ヘッド22が主走査方向D1に沿って走査される領域は、主走査領域であり、TシャツMの表面のなかで主走査領域と対向する領域は、吐出対象領域である。また、吐出対象領域のなかでノズル面22aと対向する直前の部分は、TシャツMにおける吐出対象部分である。出力処理部62に入力されるタイミング信号は、TシャツMに対するヘッド22の位置、言い換えれば、複数の吐出対象領域の中でどの吐出対象領域が今回の吐出の対象であるかを示す信号である。
例えば、主走査方向D1に沿ったヘッド22の走査が、TシャツMの表面に対しi回(iは1以上の整数)繰り返されるとき、TシャツMの表面にはi個の吐出対象領域が設定される。また、ヘッド22において液体を吐出する機会が、吐出対象領域ごとにj回(jは1以上の整数)であるとき、TシャツMの表面にはj個の吐出対象部分が吐出対象領域ごとに設定される。移動部14の位置を示す検出信号は、i個の吐出対象領域の中でどの吐出対象領域が今回の吐出の対象であるかを示す信号である。
データ処理部61は、データ処理部61に入力された画像データと、予め記憶されたノズル面22aの位置とを用いて、TシャツMの表面における各吐出対象部分と、配列方向Daにおけるノズル面22aの各位置との間の距離を算出する。データ処理部61は、TシャツMの表面における各吐出対象部分とノズル面22aとの間の距離を用い、各ヘッド22の備える第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bの各々の駆動量を、各吐出対象部分に対して算出する。この際に、データ処理部61は、TシャツMの表面とノズル面22aとの間の距離が所定範囲内に収まるように、第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bの各々の駆動量を、TシャツMの表面における吐出対象部分ごとに算出する。そして、データ処理部61は、TシャツMの表面における吐出対象部分ごとの駆動量を保持する。
例えば、データ処理部61は、本体部51の第1端部51aにおけるノズル面22aと、TシャツMのうち、第1端部51aにおけるノズル面22aと対向する位置との間の距離に基づいて、第1アクチュエーター41aの駆動量を算出する。また、データ処理部61は、本体部51の第2端部51bにおけるノズル面22aと、TシャツMのうち、第2端部51bにおけるノズル面22aと対向する位置との間の距離に基づいて、第2アクチュエーター41bの駆動量を算出する。
出力処理部62は、移動部14の位置を示す検出信号を受け、TシャツMの表面における吐出対象領域を特定する。出力処理部62は、特定された吐出対象領域に含まれる吐出対象部分ごとの駆動量をデータ処理部61から読み出し、ノズル面22aと対向する吐出対象部分から順に、第1アクチュエーター41aの駆動量、および、第2アクチュエーター41bの駆動量を制御信号として出力する。
なお、データ処理部61、および、出力処理部62は、キャリッジ23が主走査方向D1に沿って移動するごとに、各アクチュエーター41の駆動量を、少なくともキャリッジ23の主走査方向D1に沿った移動の各々が開始される前までに、各アクチュエーター41の駆動量を算出し、出力すればよい。言い換えれば、データ処理部61は、TシャツMへの印刷が開始される前までに、TシャツMへの印刷に必要なすべての駆動量を算出してもよいし、キャリッジ23が主走査方向D1に沿って移動するごとに駆動量を算出してもよい。
第1駆動部63は、出力処理部62の出力する制御信号を受けて、制御信号によって規定される駆動量で第1アクチュエーター41aを駆動する。第2駆動部64は、出力処理部62の出力する制御信号を受けて、制御信号によって規定される駆動量で第2アクチュエーター41bを駆動する。制御部60、ヘッド22、キャリッジ23、および、アクチュエーター41が、ヘッドユニット20の一例を構成している。
なお、制御部60は、TシャツMの表面における各位置とノズル面22aとの間の距離のうち、少なくとも1つが所定の距離を超えた値として算出されたとき、各アクチュエーター41に対する制御信号の生成を行わないことが好ましい。そして、制御部60は、TシャツMへの印刷を行うことができないことを警告するための警告信号を生成し、TシャツMへの印刷を行うことができないことを警告する警告部、例えば、ランプなどを駆動して、プリンター10の外部に対して、TシャツMへの印刷を行うことができないことを警告することが好ましい。
こうした構成によれば、TシャツMの表面における凹凸が、プリンター10による印刷ができない程度に大きいために、TシャツMの印刷が途中で停止されることが避けられる。これにより、1枚のTシャツと、TシャツMに対する印刷に用いられたインクとが無駄に消費されることが避けられる。
上述したヘッドユニット20によれば、キャリッジ23にヘッド22を取り付けるアクチュエーター41が、撮像部31の撮像結果に応じてノズル面22aの向きを変えるため、TシャツMに沿うようにノズル面22aが配置される。そのため、TシャツMの表面に対して対向方向D3にのみノズル面が移動する構成と比べて、TシャツMの表面に対するノズル面22aの追従性が高まる。
また、各アクチュエーター41の駆動量が、TシャツMの表面における距離の分布に基づいて算出されるため、ノズル面22aの全体において、TシャツMとノズル面22aとの間の距離がほぼ等しくなる。それゆえに、ノズル面22aのうちで、ノズル22bの形成される部位に関わらず、ノズル22bから吐出される液体の着弾する位置の精度が、所定の精度に保たれる。
[プリンターの作用]
図10を参照してプリンター10の作用を説明する。なお、図10には、図示の便宜上から、プリンター10のうち、ヘッド22のみが図示されている。また、図10では、プリンター10の作用の一例として、1つのヘッド22が、TシャツMのうち、副走査方向D2において互いに異なる位置と対向するときのヘッド22の状態が示されている。
図10を参照してプリンター10の作用を説明する。なお、図10には、図示の便宜上から、プリンター10のうち、ヘッド22のみが図示されている。また、図10では、プリンター10の作用の一例として、1つのヘッド22が、TシャツMのうち、副走査方向D2において互いに異なる位置と対向するときのヘッド22の状態が示されている。
図10が示すように、ヘッド22のノズル面22aが、TシャツMにおける第1位置P1と対向するときには、第1位置P1における表面とノズル面22aとの間の距離L3が、対向方向D3におけるアクチュエーター41の長さが変わることによって所定範囲内に収められる。
そして、TシャツMが副走査方向D2に沿って搬送された後に、キャリッジ23が主走査方向D1に沿って移動することによって、ヘッド22のノズル面22aが、TシャツMにおける第2位置P2と対向する。このとき、第2位置P2における表面の状態に応じて、アクチュエーター41が駆動される。
例えば、第2位置P2におけるTシャツMの表面が、第1位置P1におけるTシャツMの表面よりも水平方向、すなわち、キャリッジ23の対向面23aに対して傾きを有している。そのため、ヘッド22が第1位置P1と対向する位置に配置されるときよりも、ノ
ズル面22aが水平方向に対して傾きを有するように、第1アクチュエーター41aと第2アクチュエーター41bとが駆動される。これにより、距離L3が、所定範囲内に収められる。
ズル面22aが水平方向に対して傾きを有するように、第1アクチュエーター41aと第2アクチュエーター41bとが駆動される。これにより、距離L3が、所定範囲内に収められる。
さらに、TシャツMが副走査方向D2に沿って搬送された後に、キャリッジ23が主走査方向D1に沿って移動することによって、ヘッド22のノズル面22aが、TシャツMにおける第3位置P3と対向する。このとき、第3位置P3における表面の状態に応じて、アクチュエーター41が駆動される。
例えば、第3位置P3におけるTシャツMの表面が、第2位置P2におけるTシャツMの表面よりもさらに水平方向に対して傾きを有している。そのため、ヘッド22が第2位置P2と対向する位置に配置されるときよりも、ノズル面22aが水平方向に対して傾きを有するように、第1アクチュエーター41aと第2アクチュエーター41bとが駆動される。これにより、距離L3が、所定範囲内に収められる。
プリンター10によれば、キャリッジ23が主走査方向D1に沿って移動するとき、TシャツMとキャリッジ23との相対位置が主走査方向D1に沿って変わるため、TシャツMのうち、ノズル面22aと対向する部分もTシャツMにおいて主走査方向D1に沿って変わる。そして、ノズル面22aは、副走査方向D2に沿って延びているため、TシャツMのうち、ノズル面22aと対向する部分は、少なからず副走査方向D2に沿って延びる領域ごとに、主走査方向D1に沿って変わる。
この点で、アクチュエーター41が、副走査方向D2に沿ってTシャツMとノズル面22aとの間の距離を変える。そのため、ノズル面22aが主走査方向D1に沿って移動することに伴って、TシャツMのうちでノズル面22aと対向する部分が変わるごとに、アクチュエーター41は、ノズル面22aをTシャツMの表面に沿わせることができる。
なお、ヘッド22のノズル面22aと、TシャツMの表面との間の距離L3を所定範囲内に収めるためには、ヘッド22ではなく、TシャツMの載置された載置部15を対向方向D3に沿って駆動することによって、距離L3を所定範囲内に収めることも可能ではある。しかしながら、載置部15は、各ヘッド22に比べて重量が大きいために、載置部15を駆動させるためには、ヘッド22を駆動させるために必要な構成よりも大型の構成が必要とされる。また、載置部15を駆動した場合には、TシャツMの全体が、ノズル面22aに対して所定の傾きを有してしまうため、各ヘッド22が対向方向D3に沿って駆動する構成と比べて、各ノズル面22aとTシャツMとの間の距離を細かく制御することが難しい。
以上説明したように、ヘッドユニット、および、液体吐出装置の1つの実施形態によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)対向面23aに対するノズル面の傾きを、撮像部31の撮像結果に応じてアクチュエーター41が変える。そのため、ノズル面22aとTシャツMとの間の距離がノズル面内において傾きを有する状態にあっては、ノズル面22aとTシャツMとの間の距離をノズル面22aの面内において一定に近付けられる。結果として、TシャツMの表面に対するノズル面22aの追従性が高まる。
(1)対向面23aに対するノズル面の傾きを、撮像部31の撮像結果に応じてアクチュエーター41が変える。そのため、ノズル面22aとTシャツMとの間の距離がノズル面内において傾きを有する状態にあっては、ノズル面22aとTシャツMとの間の距離をノズル面22aの面内において一定に近付けられる。結果として、TシャツMの表面に対するノズル面22aの追従性が高まる。
(2)ノズル面22aの全体において、TシャツMとノズル面22aとの間の距離がほぼ等しくなるため、ノズル面22aのうちで、ノズル22bの形成される部位に関わらず、ノズル22bから吐出される液体の着弾する位置の精度が、所定の精度に保たれる。
(3)ノズル面22aとTシャツMとの間の距離がノズル22bの配列方向Daに沿っ
て徐々に増える、あるいは、減る状態において、複数のノズル22bのほぼ全体に対し、ノズル面22aとTシャツMとの間の距離を一定にすることができる。
て徐々に増える、あるいは、減る状態において、複数のノズル22bのほぼ全体に対し、ノズル面22aとTシャツMとの間の距離を一定にすることができる。
(4)各ヘッド22が、個別のアクチュエーター41によってキャリッジ23に取り付けられているため、TシャツMとノズル面22aとの間の距離をヘッド22ごとに制御することができる。
(5)TシャツMとキャリッジ23との相対位置が主走査方向D1に沿って変わるため、TシャツMのうち、ノズル面22aと対向する部分もTシャツMにおいて主走査方向D1に沿って変わる。そして、TシャツMのうち、ノズル面22aと対向する部分は、少なからず主走査方向D1と交差する方向に沿って延びる領域ごとに、主走査方向D1に沿って変わる。また、アクチュエーター41が、主走査方向D1と交差する方向に沿ってTシャツMとノズル面22aとの間の距離を変える。そのため、ノズル面22aが主走査方向D1に沿って移動することに伴って、TシャツMのうちでノズル面22aと対向する部分が変わるごとに、アクチュエーター41は、ノズル面22aをTシャツMの表面に沿わせることができる。
なお、上述した実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・アクチュエーター41は、主走査方向D1に沿ってTシャツMとノズル面22aとの間の距離を変えることが可能な構成であってもよい。
・アクチュエーター41は、主走査方向D1に沿ってTシャツMとノズル面22aとの間の距離を変えることが可能な構成であってもよい。
・プリンター10において、キャリッジ23を主走査方向D1に沿って移動させる変更部が割愛されてもよい。こうした構成では、TシャツMに対して印刷が行われるとき、搬送部16が、TシャツMを副走査方向D2に沿って移動させ、かつ、主走査方向D1に沿って移動させる構成であって、アクチュエーター41が、TシャツMの搬送にあわせて駆動される構成であればよい。
あるいは、主走査方向D1に沿うヘッド22の長さが、TシャツMにおける主走査方向D1に沿う長さ以上であれば、キャリッジ23を主走査方向D1に沿って移動させる変更部に加えて、搬送部16が、TシャツMを主走査方向D1に沿って移動させる構成も割愛されてもよい。
・制御部60は、ヘッドユニット20ではなく、プリンター10のうち、ヘッドユニット20以外の部分、例えば、第1筐体11に搭載されていてもよい。制御部60が第1筐体11に搭載される構成であれば、制御部60は、第1筐体11に搭載された他の制御部であって、ヘッド22からの液体の吐出を制御する吐出制御部とともに、第1筐体11に搭載されていてもよい。
・ヘッドユニット20は、複数のヘッド22ごとに纏めて動作させるアクチュエーターを備えていてもよい。こうした構成であっても、キャリッジ23の対向面23aに対して、各ヘッド22のノズル面22aの傾きを変えることができるアクチュエーターをヘッドユニット20が備える以上は、上述した(1)に準じた効果を得ることはできる。
・ヘッドユニット20は1つのヘッド22を備える構成であってもよい。また、12個のヘッドを備えるヘッドユニット20は、あくまでヘッドユニット20の構成の一例であるため、ヘッドユニット20は、11個以下のヘッド22を備えた構成であってもよいし、13個以上のヘッド22を備えた構成であってもよい。
・第1アクチュエーター41aおよび第2アクチュエーター41bは、主走査方向D1においてノズル面22aを挟むようにヘッド22に接続されていてもよい。あるいは、2
つのアクチュエーター41は、配列方向Daと交差する方向であって、主走査方向D1とは異なる方向において、ノズル面22aを挟むようにヘッド22に接続されていてもよい。
つのアクチュエーター41は、配列方向Daと交差する方向であって、主走査方向D1とは異なる方向において、ノズル面22aを挟むようにヘッド22に接続されていてもよい。
・1つのヘッド22に接続されるアクチュエーター41の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。要は、アクチュエーター41によって、キャリッジ23の対向面23aに対するノズル面22aの傾きを変えることが可能である限りは、1つのヘッド22に接続されるアクチュエーター41の個数は限定されない。
・データ処理部61は、画像データに含まれる情報であって、所定位置に対するTシャツMの各位置を、アクチュエーター41の駆動量に変換する機能を有していてもよい。すなわち、データ処理部61は、例えば、変換式や変換マップに対して、所定位置に対するTシャツMの各位置を適用して、アクチュエーター41の駆動量に変換する構成であってもよい。
・撮像部31は、ステレオカメラ以外の構成であってもよい。要は、所定の撮像位置からTシャツMの面内における各位置までの距離、すなわち、TシャツMの面内における距離の分布を測定することが可能な測定部であればよい。
あるいは、測定部は、TシャツMの表面における距離の分布を測定する構成ではなく、所定の位置からTシャツMの面内における1つの位置までの距離を測定することが可能な構成であってもよい。こうした構成では、ヘッド22の一端、例えば、本体部51における第1端部51aと、TシャツMのうち、本体部51の第1端部51aと対向する部分との間の距離はおよそ変わらないものと仮定される。そして、ヘッド22の他端である本体部51における第2端部51bと、TシャツMのうち、本体部51の第2端部51bと対向する位置との間の距離に基づいてノズル面22aの傾きを変える構成であってもよい。
・撮像部31は、少なくともTシャツMの各位置に対する液体の吐出が行われる前であって、かつ、撮像部31の撮像結果をアクチュエーター41の駆動量に反映することができる期間中に、TシャツMの各位置の撮像を終了していればよい。撮像部31は、TシャツMにおける印刷領域の全体を一度に撮像しなくてもよく、TシャツMにおける印刷領域を複数回に分けて撮像することで、印刷領域の全体を撮像してもよい。
・TシャツMにおいて、水平方向に対する傾きを有しない部分である水平部分、言い換えれば、キャリッジ23の対向面23aとほぼ平行な部分と、水平方向に対する傾きを有する部分である傾斜部分とでは、ヘッド22における液体の吐出周期を変えてもよい。すなわち、副走査方向D2において吐出された液体の密度が等しくなるように、ヘッド22が水平部分に向けて液体と吐出するときの吐出周期と、ヘッド22が傾斜部分に向けて液体を吐出するときの吐出周期とを異ならせてもよい。
・アクチュエーター41は、キャリッジ23の被取付部42のうち、TシャツMと対向する対向面23aに接続されていてもよい。
・ヘッド22からの液体の吐出は、TシャツMに所定の画像を印刷するときだけでなく、TシャツMにダミー描画を行うときや、プリンター10のメンテナンスを行うときであってもよい。
・ヘッド22からの液体の吐出は、TシャツMに所定の画像を印刷するときだけでなく、TシャツMにダミー描画を行うときや、プリンター10のメンテナンスを行うときであってもよい。
・液体が吐出される媒体は、上述したTシャツMのように、布を用いて形成された衣類に限らず、他の媒体、例えば、紙などであってもよい。
・図11が示すように、液体吐出装置70は、所定の立体構造を有する媒体MSに対して、媒体MSの外周面の周方向の全体にわたって液体を吐出することが可能な装置であっ
てもよい。液体吐出装置70は、基台71と、媒体MSが載置される載置部72と、アーム73とを備えている。基台71は、載置部72とアーム73とを支持し、載置部72は、基台71に取り付けられて、回転軸を中心に回転する。
・図11が示すように、液体吐出装置70は、所定の立体構造を有する媒体MSに対して、媒体MSの外周面の周方向の全体にわたって液体を吐出することが可能な装置であっ
てもよい。液体吐出装置70は、基台71と、媒体MSが載置される載置部72と、アーム73とを備えている。基台71は、載置部72とアーム73とを支持し、載置部72は、基台71に取り付けられて、回転軸を中心に回転する。
アーム73は、載置部72に載置された媒体MSの周囲に稼働範囲を有し、水平方向に沿って並ぶ複数の間接を有するアームであってもよいし、垂直方向に沿って並ぶ複数の間接を有するアームであってもよい。アーム73の先端には、上述したヘッド22が取り付けられたキャリッジ23が接続されている。また、キャリッジ23には、媒体MSを撮像範囲に含む撮像部31が取り付けられている。
こうした液体吐出装置70では、例えば、媒体MSに対する所定の画像の印刷が開始される前に、撮像部31が、媒体MSの外周面の全体を撮像する。そして、ヘッドユニット20は、撮像部31の撮像結果に基づきアクチュエーター41を駆動して、ヘッド22のノズル面22aとキャリッジ23の対向面23aとの間の距離を所定範囲内に収めつつ、媒体MSへの液体の吐出を行う。
10…プリンター、11…第1筐体、12…第2筐体、13…搬送ガイド部、14…移動部、15,72…載置部、16…搬送部、20…ヘッドユニット、21…ガイド軸、22…ヘッド、22a…ノズル面、22b…ノズル、23…キャリッジ、23a…対向面、24…キャリッジモーター、31…撮像部、31a…カメラ、41…アクチュエーター、41a…第1アクチュエーター、41b…第2アクチュエーター、42…被取付部、42a…被取付面、42b…貫通孔、51…本体部、51a…第1端部、51b…第2端部、52…取付部、52a…第1取付部、52b…第2取付部、60…制御部、61…データ処理部、62…出力処理部、63…第1駆動部、64…第2駆動部、70…液体吐出装置、71…基台、73…アーム、M…Tシャツ、MS…媒体。
Claims (6)
- 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有するヘッドと、
媒体と対向する対向面を有し、前記ヘッドが取り付けられるキャリッジと、
前記対向面に対する前記ノズル面の傾きを変えるアクチュエーターと、
前記媒体と前記ノズル面との間の距離が所定範囲内に収まるように前記アクチュエーターの駆動を制御する制御部と、を備える
ヘッドユニット。 - 前記制御部は、前記ノズル面と、前記媒体のうちで前記ノズル面と対向する部分とがほぼ平行になるように前記アクチュエーターの駆動を制御する
請求項1に記載のヘッドユニット。 - 前記ノズル面には、複数の前記ノズルが形成され、
前記複数のノズルは、1つの方向である配列方向に沿って並び、
前記アクチュエーターは、第1アクチュエーターと第2アクチュエーターとを含み、
前記第1アクチュエーターと前記第2アクチュエーターとは、前記配列方向において、前記複数のノズルを挟んでいる
請求項1または2に記載のヘッドユニット。 - 前記キャリッジには、複数の前記ヘッドが取り付けられ、
前記ヘッドの各々が、個別の前記アクチュエーターによって前記キャリッジに取り付けられている
請求項1から3のいずれか一項に記載のヘッドユニット。 - 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有するヘッドと、
媒体と対向する対向面を有して、前記ヘッドが取り付けられるキャリッジと、
前記対向面に対する前記ノズル面の傾きを変えるアクチュエーターと、
前記媒体の表面の位置を測定する測定部と、
前記媒体と前記ノズル面との間の距離が所定範囲内に収まるように、前記測定部の測定結果に基づいて前記アクチュエーターの駆動を制御する制御部と、を備える
液体吐出装置。 - 前記媒体に対する前記キャリッジの相対位置を1つの方向である移動方向に沿って変える変更部をさらに備え、
前記アクチュエーターは、前記移動方向と交差する方向に沿って、前記媒体と前記ノズル面との間の距離を変える
請求項5に記載の液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015042101A JP2016159567A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | ヘッドユニット、および、液体吐出装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022158308A1 (ja) * | 2021-01-20 | 2022-07-28 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェットプリンタ |
-
2015
- 2015-03-04 JP JP2015042101A patent/JP2016159567A/ja active Pending
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