JP2016158316A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリッジレスPFCの基準電位に現れる高周波変動を低減する電源装置を提供する。
【解決手段】交流電源ACから入力フィルタ回路2を介して受電する複数の電源回路5a、5bを備える電源装置1であって、複数の電源回路5a、5bは並列に接続され、電源回路5a、5bそれぞれはブリッジレス力率改善(PFC)回路を有し、ブリッジレスPFCそれぞれは、第一のコイルL1、L4の一方と高周波を低減させる第一のフィルタ素子C3、C6(D13、D15)の一方と、が接続され、第二のコイルL2、L5の一方と高周波を低減させる第二のフィルタ素子C4、C7(D14、D16)の一方と、が接続され、第一のフィルタ素子C3、C6(D13、D15)の他方と第二のフィルタ素子C4、C7(D14、D16)の他方と、がブリッジレスPFCの基準電位に接続される、電源装置1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブリッジレス力率改善回路を有する電源回路を備えた電源装置に関する。
入力フィルタ回路、ブリッジレス力率改善(Power Factor Correction)回路(以降ブリッジレスPFCと呼ぶ)、DC−DCコンバータ回路、出力フィルタ回路などを有する電源装置を大容量化する方法として、(1)電源装置の回路トポロジーはそのままに、回路に使用されている部品の定格を大きくする方法、(2)ブリッジレスPFC及びDC−DCコンバータ回路を有する電源回路を並列に接続する方法などがある。電源回路を並列に接続する方法では、入力フィルタ回路及び出力フィルタ回路を共用し、入力フィルタ回路の出力部とブリッジレスPFCの入力部とを接続し、出力フィルタ回路の入力部とDC−DCコンバータ回路の出力部とを接続する。また、(3)並列に接続された電源回路をマルチフェーズ方式で制御する方法が知られている。マルチフェーズ方式を採用することで、ノイズを低減し、入力フィルタ回路及び出力フィルタ回路を小型化することができる。
しかしながら、(2)(3)の方法を採用した場合、ブリッジレスPFCの基準電位に、すなわちDC−DCコンバータ回路に設けられているトランスの一次側の基準電位に、高周波変動がノイズとして現れ、電源装置の誤動作の要因となる。この高周波変動は、(a)電源装置のブリッジレスPFCそれぞれの入力段に設けられているコイルのアンバランス、(b)同期ズレ、及び、(c)マルチフェーズ方式を採用したことによる位相差に基づく、電源回路に設けられたスイッチ素子のスイッチング制御のズレ、などが要因で発生する変動である。また、(d)この高周波変動の影響を受けた高周波電流は、ノイズとなり、電源回路間の基準電位の電位差により、並列に接続された電源回路それぞれに設けられたスイッチ素子をスイッチング制御する制御回路を介して、基準電位の高い電源回路から基準電位の低い電源回路に流れる。そうすると、ノイズは、スイッチング制御をするための制御信号などに影響を与え、制御回路を誤動作させる要因となる。
関連する技術として、ブリッジレスPFCにおいて、ブリッジレスPFCの基準電位(グランド)と、交流入力(L及びN)と、の間に、ノイズを抑止することを目的とした整流素子を接続することが知られている。特許文献1を参照。しかし、特許文献1は並列接続やマルチフェーズ方式を用いたものではない。
また、特許文献2には関連する技術として、PFC回路及びDC−DCコンバータ回路を有する電源回路を並列に接続した充電装置が示されている。
特開2014−042433号公報 特開2010−187468号公報
本発明の一側面に係る目的は、ブリッジレスPFCの基準電位に現れる高周波変動を低減する電源装置を提供することである。
本発明に係る一つの形態である電源装置は、交流電源から入力フィルタ回路を介して交流電力を受電する複数の電源回路を備える。複数の電源回路は並列に接続され、電源回路それぞれはブリッジレス力率改善回路を有している。
ブリッジレス力率改善回路は、入力フィルタ回路の第一の出力端子が、第一のコイルの一方、及び、高周波を低減させる第一のフィルタ素子の一方、に接続され、入力フィルタ回路の第二の出力端子が、第二のコイルの一方、及び、高周波を低減させる第二のフィルタ素子の一方、に接続される。
第一のコイルの他方と第一の整流素子の一方と第一のスイッチ素子の一方と、が接続され、第二のコイルの他方と第二の整流素子の一方と第二のスイッチ素子の一方と、が接続され、第一の整流素子の他方と第二の整流素子の他方と、が接続される。
第一のスイッチ素子の他方と第二のスイッチ素子の他方と第一のフィルタ素子の他方と第二のフィルタ素子の他方と、がブリッジレス力率改善回路の基準電位に接続される。
なお、第一のフィルタ素子及び第二のフィルタ素子はコンデンサであってもよいし、ダイオードであってもよい。ダイオードを用いる場合、ダイオードのアノード側は基準電位に接続される。更に、複数の電源回路はマルチフェーズ方式で制御してもよい。
電源装置に備えられるブリッジレスPFCの基準電位に現れる高周波変動を低減することで、電源装置の並列接続による大容量化やマルチフェーズ制御によるノイズ低減が可能となる。
図1は、実施形態1の電源装置の一例を示す図である。 図2は、フィルタ素子を設けた場合の基準電位の波形を示す図である。 図3は、実施形態2の電源装置の一例を示す図である。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1の電源装置の一例を示す図である。図1の電源装置1は、入力フィルタ回路2、出力フィルタ回路3、制御回路4、電源回路5a、5bを備えている。電源回路5aは、ブリッジレスPFC、コンデンサC5、DC−DCコンバータ回路を有し、電源回路5bは、ブリッジレスPFC、コンデンサC8、DC−DCコンバータ回路を有している。制御回路4は、並列に接続された電源回路5a、5bそれぞれを、位相差を設けてスイッチング制御するマルチフェーズ方式を用いて、電源回路5a、5bそれぞれを制御する。
ブリッジレスPFCについて説明する。
電源回路5aにおけるブリッジレスPFCは、コンデンサC3(第一のフィルタ素子)、C4(第二のフィルタ素子)、コイルL1(第一のコイル)、L2(第二のコイル)、ダイオードD1(第一の整流素子)、D2(第二の整流素子)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)Q1(第一のスイッチ素子)、Q2(第二のスイッチ素子)を有している。
電源回路5bにおけるブリッジレスPFCは、コンデンサC6(第一のフィルタ素子)、C7(第二のフィルタ素子)、コイルL4(第一のコイル)、L5(第二のコイル)、整流素子D7(第一の整流素子)、D8(第二の整流素子)、MOSFET Q7(第一のスイッチ素子)、Q8(第二のスイッチ素子)を有している。
コンデンサC3、C4、C6、C7は、(a)電源装置ブリッジレスPFCそれぞれの入力段に設けられているコイルのアンバランス、(b)同期ズレ、及び、(c)マルチフェーズ方式を採用したことによる位相差に基づく、電源回路に設けられたスイッチ素子のスイッチング制御のズレ、などが要因で発生する高周波を低減させる。
なお、コンデンサC1は電源回路5a、5bで共用する。
また、本例ではMOSFETを用いているが限定されるものではなく、スイッチ素子であればよい。
入力フィルタ回路2の入力部は交流電源ACの出力部に接続される。入力フィルタ回路2の入力部が有する一方の入力端子は、交流電源ACの出力部が有する一方の電力供給端子に接続される。入力フィルタ回路2の入力部が有する他方の入力端子は、交流電源ACの出力部が有する他方の電力供給端子に接続される。また、交流電源ACの接地端子は電源装置1のフレームグランド(FG)に接続される。
入力フィルタ回路2の出力部(第一の出力端子及び第二の出力端子)は、電源回路5a、5bそれぞれのブリッジレスPFCの入力部に接続される。すなわち、入力フィルタ回路2の出力部の第一の出力端子は、電源回路5a、5bそれぞれのブリッジレスPFCのコイルL1、L4の一方とコンデンサC3、C6の一方と接続される。入力フィルタ回路2の出力部の第二の出力端子は、電源回路5a、5bそれぞれのブリッジレスPFCのコイルL2、L5の一方とコンデンサC4、C7の一方と接続される。また、入力フィルタ回路2の出力部の第一の出力端子にはコンデンサC1の一方が接続され、該出力部の第二の出力端子にはコンデンサC1の他方が接続されている。
電源回路5aにおけるコイルL1の他方は、ダイオードD1の一方(アノード)とMOSFET Q1の一方(ドレイン)と、に接続され、コイルL2の他方とダイオードD2の一方(アノード)とMOSFET Q2の一方(ドレイン)と、が接続され、ダイオードD1、D2の他方(カソード)がブリッジレスPFCの基準電位TPAに対して高電位の母線に接続されている。MOSFET Q1、Q2の他方(ソース)とコンデンサC3、C4の他方と、が接続されている。なお、この接続される箇所が電源回路5aにおけるブリッジレスPFCの基準電位TPAである。
電源回路5bにおけるコイルL4の他方は、ダイオードD7の一方(アノード)とMOSFET Q7の一方(ドレイン)と、に接続され、コイルL5の他方とダイオードD8の一方(アノード)とMOSFET Q8の一方(ドレイン)と、が接続され、ダイオードD1、D2の他方(カソード)がブリッジレスPFCの基準電位TPBに対して高電位の母線に接続されている。MOSFET Q7、Q8の他方(ソース)とコンデンサC6、C7の他方と、が接続されている。なお、この接続される箇所が電源回路5bにおけるブリッジレスPFCの基準電位TPBである。
また、MOSFET Q1、Q2、Q7、Q8のそれぞれの制御端子(ゲート)は、制御回路4に接続されている。
DC−DCコンバータ回路について説明する。
DC−DCコンバータ回路それぞれの出力部は、出力フィルタ回路3の入力部に接続される。
電源回路5aにおけるDC−DCコンバータ回路は、スイッチ素子Q3からQ6、トランスT1、整流素子D3からD6、コイルL3を有している。電源回路5bにおけるDC−DCコンバータ回路は、MOSFET Q9からQ12、トランスT2、整流素子D9からD12、コイルL6を有している。なお、コンデンサC2は電源回路5a、5bで共用する。なお、本例ではMOSFETを用いているが限定されるものではなく、スイッチ素子であればよい。
電源回路5aにおいて、MOSFET Q3、Q4の一方(ドレイン)は、ダイオードD1、D2の他方とコンデンサC5の一方と、に接続されている。MOSFET Q3の他方(ソース)は、MOSFET Q5の一方(ドレイン)とトランスのT1の一次巻線の一方と、に接続されている。MOSFET Q4の他方(ソース)は、MOSFET Q6の一方(ドレイン)とトランスのT1の一次巻線の他方と、に接続されている。MOSFET Q5、Q6の他方(ソース)は、コンデンサC5の他方と、MOSFET Q1、Q2の他方(ソース)とコンデンサC3、C4の他方と、に接続されている。
トランスT1の二次巻線の一方は、ダイオードD3の一方(アノード)とダイオードD5の他方(カソード)と、に接続され、トランスT1の二次巻線の他方は、ダイオードD4の一方(アノード)とダイオードD6の他方(カソード)と、に接続されている。ダイオードD3、D4の他方(カソード)はコイルL3の一方に接続され、コイルL3の他方は、コンデンサC2の一方と出力フィルタ回路3の入力部の一方の端子と、に接続される。ダイオードD5、D6の一方(アノード)は、コンデンサC2の他方と出力フィルタ回路3の入力部の他方の端子と、に接続される。
電源回路5bにおいて、MOSFET Q9、Q10の一方(ドレイン)は、ダイオードD7、D8の他方とコンデンサC8の一方と、に接続されている。MOSFET Q9の他方(ソース)は、MOSFET Q11の一方(ドレイン)とトランスのT2の一次巻線の一方と、に接続されている。MOSFET Q10の他方(ソース)は、MOSFET Q12の一方(ドレイン)とトランスのT2の一次巻線の他方と、に接続されている。MOSFET Q11、Q12の他方(ソース)は、コンデンサC8の他方と、MOSFET Q7、Q8の他方(ソース)とコンデンサC6、C7の他方と、に接続されている。
トランスT2の二次巻線の一方は、ダイオードD9の一方(アノード)とダイオードD11の他方(カソード)と、に接続され、トランスT2の二次巻線の他方は、ダイオードD10の一方(アノード)とダイオードD12の他方(カソード)と、に接続されている。ダイオードD9、D10の他方(カソード)はコイルL6の一方に接続され、コイルL6の他方は、コンデンサC2の一方と出力フィルタ回路3の入力部の一方の端子と、に接続される。ダイオードD11、D12の一方(アノード)は、コンデンサC2の他方と出力フィルタ回路3の入力部の他方の端子と、に接続される。
出力フィルタ回路3の出力部の一方の端子は電池BTの正極側に接続され、出力フィルタ回路3の出力部の他方の端子は電池BTの負極側に接続される。
また、MOSFET Q3からQ6、Q9からQ12のそれぞれの制御端子(ゲート)は、制御回路4に接続されている。
実施形態1における高周波の低減について説明する。
既に説明したように、高周波は(a)電源装置1のブリッジレスPFCそれぞれの入力段に設けられているコイルL1、L2、L4、L5のアンバランス、(b)同期ズレ、及び、(c)マルチフェーズ方式を採用したことによる位相差に基づく、電源回路5a、5bに設けられたMOSFT Q1、Q2、Q7、Q8のスイッチング制御のズレ、などが要因で発生する。また、(d)この高周波変動の影響を受けた高周波電流は、ノイズとなり、電源回路5a、5b間の基準電位TPA、TPBの電位差により、制御回路4を介して、基準電位TPA、TPBのうち高い電源回路から基準電位の低い電源回路に流れ、スイッチング制御をするための制御信号などに影響を与え、制御回路4を誤動作させる要因となる。
PFC動作にはスイッチオン期間とスイッチオフ期間が交互に存在する。図1の電源回路5aのブリッジレスPFCにコンデンサC3、C4が設けられていない場合、交流電源ACが正側でスイッチオン期間には、交流電流(交流電源ACの出力周波数の電流)とその交流電流に重畳して高周波電流が入力フィルタ回路2からコイルL1、MOSFET Q1、MOSFET Q2、コイルL2を介して流れる。交流電源ACが正側でスイッチングオフ期間には、交流電流とその交流電流に重畳した高周波電流が入力フィルタ回路2からコイルL1、ダイオードD1、コンデンサC5、MOSFET Q2、コイルL2を介して流れる。また、交流電源ACが負側でスイッチングオン期間には、交流電流とその交流電流に重畳して高周波電流が入力フィルタ回路2からコイルL2、MOSFET Q2、MOSFET Q1、コイルL1を介して流れる。交流電源ACが負側でスイッチングオフ期間には、交流電流とその交流電流に重畳して高周波電流が入力フィルタ回路2からコイルL2、ダイオードD2、コンデンサC5、MOSFET Q1、コイルL1を介して流れる。
電源回路5bについても同様で、交流電源ACが正側でスイッチングオン期間には交流電流とその交流電流に重畳した高周波電流が入力フィルタ回路2からコイルL4、MOSFET Q7、MOSFET Q8、コイルL5を介して流れる。交流電源ACが正側でスイッチングオフ期間には、交流電流とその交流電流に重畳した高周波電流が入力フィルタ回路2からコイルL4、ダイオードD7、コンデンサC8、MOSFET Q8、コイルL5を介して流れる。また、交流電源ACが負側でスイッチングオン期間には、交流電流とその交流電流に重畳して高周波電流が入力フィルタ回路2からコイルL5、MOSFET Q8、MOSFET Q7、コイルL4を介して流れる。交流電源ACが負側でスイッチングオフ期間には、入力フィルタ回路2からコイルL5、ダイオードD8、コンデンサC8、MOSFET Q7、コイルL4を介して流れる。
このとき、フレームグランドを基準に基準電位TPA及びTPBの電圧を計測すると、高周波が計測される。
実施形態1の電源回路5aにおいては、コンデンサC3、C4を設けることにより高周波を低減させる。すなわち、電源回路5aにおいて、交流電源ACが正側でスイッチングオン期間には、交流電流はコイルL1、MOSFET Q1、MOSFET Q2、コイルL2を介して流れるようにし、高周波電流はコイルL1、MOSFET Q1、コンデンサC4を介して流れるようにする。交流電源ACが正側でスイッチングオフ期間には、交流電流はコイルL1、ダイオードD1、コンデンサC5、MOSFET Q2、コイルL2を介して流れるようにし、高周波電流は、コイルL1、ダイオードD1、コンデンサC5、コンデンサC4を介して流れるようにする。また、交流電源ACが負側でスイッチングオン期間には、交流電流はコイルL2、MOSFET Q2、MOSFET Q1、コイルL1を介して流れるようにし、高周波電流はコイルL2、MOSFET Q2、コンデンサC3を介して流れるようにする。交流電源ACが負側でスイッチングオフ期間には、交流電流はコイルL2、ダイオードD2、コンデンサC5、MOSFET Q1、コイルL1を介して流れるようにし、高周波電流は、コイルL2、ダイオードD2、コンデンサC5、コンデンサC3を介して流れるようにする。
また、電源回路5bにおいても、コンデンサC6、C7を設けることにより高周波を低減させる。すなわち、電源回路5bにおいて、交流電源ACが正側でスイッチングオン期間には、交流電流はコイルL4、MOSFET Q7、MOSFET Q8、コイルL5を介して流れるようにし、高周波電流はコイルL4、MOSFET Q7、コンデンサC7を介して流れるようにする。交流電源ACが正側でスイッチングオフ期間には、交流電流はコイルL4、ダイオードD7、コンデンサC8、MOSFET Q8、コイルL5を介して流れるようにし、高周波電流は、コイルL4、ダイオードD7、コンデンサC8、コンデンサC7を介して流れるようにする。また、交流電源ACが負側でスイッチングオン期間には、交流電流はコイルL5、MOSFET Q8、MOSFET Q7、コイルL4を介して流れるようにし、高周波電流はコイルL5、MOSFET Q8、コンデンサC6を介して流れるようにする。交流電源ACが負側でスイッチングオフ期間には、交流電流はコイルL5、ダイオードD8、コンデンサC8、MOSFET Q7、コイルL4を介して流れるようにし、高周波電流は、コイルL5、ダイオードD8、コンデンサC8、コンデンサC6を介して流れるようにする。
高周波電流は、インピーダンスの低い経路を通って流れるため、コンデンサC3、C4、C6、C7が設けられたインピーダンスの低い経路を介して流れ、高周波成分はコンデンサC3、C4、C6、C7によりフィルタリングされ、交流電流のノイズが低減される。
図2は、フィルタ素子(コンデンサC3、C4)を設けた場合の基準電位の波形を示す図である。コンデンサC3、C4を設けると、基準電位TPAには図2のAに示す波形のように高周波成分がなくなり、コンデンサC6、C7を設けると基準電位TPBには図2のBに示す波形のように高周波成分がなくなる。また、図2のCに示すように、基準電位TPAと基準電位TPBとの電位差も略0[V]に近くなる。
そうすると、電源回路5a、5b間の基準電位TPA、TPBに電位差がなくなるため、制御回路4を介して、基準電位の高い電源回路から基準電位の低い電源回路に流れることがなくなる。また、高周波電流による制御信号などへの影響をなくすことができるので、制御回路4の誤動作を抑止することができる。
更に、マルチフェーズ方式を採用することにより発生する高周波(ノイズ)を低減できるとともに、マルチフェーズ方式を採用することの利点である、入力フィルタ回路2、出力フィルタ回路3を更に小型化することができる。
<実施形態2>
図3は、実施形態2の電源装置の一例を示す図である。実施形態2と実施形態1との違いは、コンデンサC3、C4、C6、C7をダイオードD13(電源回路5aの第一のフィルタ素子)、D14(電源回路5aの第二のフィルタ素子)、D15(電源回路5bの第一のフィルタ素子)、D16(電源回路5bの第二のフィルタ素子)に変更したことである。すなわち、実施形態2ではダイオードD13からD16を設けることにより、高周波を低減させる。
実施形態2では、ダイオードD13の一方(カソード)をコイルL1の一方に接続させ、ダイオードD14の一方(カソード)をコイルL2の一方に接続させ、ダイオードD13、D14の他方(アノード)は、MOSFET Q1、Q2の他方(ソース)に接続されている。また、ダイオードD15の一方(カソード)をコイルL4の一方に接続させ、ダイオードD16の一方(カソード)をコイルL5の一方に接続させ、ダイオードD15、D16の他方(アノード)は、MOSFET Q7、Q8の他方(ソース)に接続されている。
実施形態2では、図3の電源回路5aにおいて、交流電源ACが正側でスイッチングオン期間には、交流電流と高周波電流はコイルL1、MOSFET Q1、ダイオードD14を介して流れる。交流電源ACが正側でスイッチングオフ期間には、交流電流と高周波電流は、コイルL1、ダイオードD1、コンデンサC5、ダイオードD14を介して流れるようにする。また、交流電源ACが負側でスイッチングオン期間には、交流電流と高周波電流はコイルL2、MOSFET Q2、ダイオードD13を介して流れる。交流電源ACが負側でスイッチングオフ期間には、交流電流と高周波電流は、コイルL2、ダイオードD2、コンデンサC5、ダイオードD13を介して流れるようにする。
また、電源回路5bにおいて、交流電源ACが正側でスイッチングオン期間には、交流電流と高周波電流はコイルL4、MOSFET Q7、ダイオードD16を介して流れる。交流電源ACが正側でスイッチングオフ期間には、交流電流と高周波電流は、コイルL4、ダイオードD7、コンデンサC8、ダイオードD16を介して流れるようにする。また、交流電源ACが負側でスイッチングオン期間には、交流電流と高周波電流はコイルL5、MOSFET Q8、ダイオードD15を介して流れる。交流電源ACが負側でスイッチングオフ期間には、交流電流と高周波電流は、コイルL5、ダイオードD8、コンデンサC8、ダイオードD15を介して流れるようにする。
高周波電流はダイオードD13からD16が設けられた経路を介して流れるため高周波成分は低減される。すなわち、ダイオードD13からD16により高周波の電圧が下げられる。例えば、高周波の電圧は順方向電圧1V付近に下げられる。
そうすると、実施形態1と同様に実施形態2においても、図3の電源回路5a、5b間の基準電位TPA、TPBに電位差がなくなるため、制御回路4を介して、基準電位の高い電源回路から基準電位の低い電源回路に流れることがなくなる。また、高周波電流による制御信号などへの影響をなくすことができるので、制御回路4の誤動作を抑止することができ、電源回路の並列接続が可能となり、出力電力の大容量化やマルチフェーズ方式が可能となる。
更に、マルチフェーズ方式を採用することにより発生する高周波(ノイズ)を低減できるとともに、マルチフェーズ方式を採用することの利点である、入力フィルタ回路2、出力フィルタ回路3を更に小型化することができる。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
例えば複数の電源回路を同じ出力で利用するだけでなく、出力電力を個別に設定した電源回路を並列接続して制御してもよい。また、電源回路のDC−DCコンバータ回路はいわゆるフルブリッジの絶縁型DC−DCコンバータ回路を例示したが、他の形式のコンバータでもよい。
また、実施形態1、2で説明したブリッジレスPFCを用いることにより、高効率の電源装置を利用することができる。
また、大容量化ができるため、充電時間を短縮することができる。
また、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの車両に車載充電器として実施形態1、2で説明した電源装置を搭載した場合に、電源系統に出力されていた高周波(ノイズ)を低減でき好ましい。
また、電源回路の並列運転を安定して行えるため、電源回路の並列接続を増減させるだけで電源装置の容量を変えることができる。
1 電源装置
2 入力フィルタ回路
3 出力フィルタ回路
4 制御回路
5a、5b 電源回路
AC 交流電源
BT 電池
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8 コンデンサ
D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9、D10、D11、D12、D13、D14、D15、D16 ダイオード
L1、L2、L3、L4、L5,L6 コイル
Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8、Q9、Q10、Q11、Q12 MOSFT
T1、T2 トランス

Claims (4)

  1. 交流電源から入力フィルタ回路を介して交流電力を受電する複数の電源回路を備える電源装置であって、
    前記複数の電源回路は並列に接続され、前記電源回路それぞれはブリッジレス力率改善回路を有し、
    前記ブリッジレス力率改善回路それぞれは、
    前記入力フィルタ回路の第一の出力端子が、第一のコイルの一方、及び、高周波を低減させる第一のフィルタ素子の一方、に接続され、前記入力フィルタ回路の第二の出力端子が、第二のコイルの一方、及び、高周波を低減させる第二のフィルタ素子の一方、に接続され、前記第一のコイルの他方と第一の整流素子の一方と第一のスイッチ素子の一方と、が接続され、前記第二のコイルの他方と第二の整流素子の一方と第二のスイッチ素子の一方と、が接続され、前記第一の整流素子の他方と前記第二の整流素子の他方と、が接続され、前記第一のスイッチ素子の他方と前記第二のスイッチ素子の他方と前記第一のフィルタ素子の他方と前記第二のフィルタ素子の他方と、が前記ブリッジレス力率改善回路の基準電位に接続される、
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置であって、
    前記第一のフィルタ素子及び前記第二のフィルタ素子はコンデンサである、
    ことを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1に記載の電源装置であって、
    前記第一のフィルタ素子及び前記第二のフィルタ素子はダイオードでアノード側が前記基準電位に接続されている、
    ことを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の電源装置であって、
    前記複数の電源回路はマルチフェーズ方式で制御される、
    ことを特徴とする電源装置。
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