JP2016156649A - 水中目標監視用データ表示装置、監視用データ表示方法、及びそのプログラム - Google Patents

水中目標監視用データ表示装置、監視用データ表示方法、及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】水中目標(水中移動体)Mからの出力音を受信する複数の音響センサの内、当該水中目標Mとの距離の近いセンサを限定してメイン画面に迅速に選択表示すること。
【解決手段】従来は表示部2のメイン画面にサブ画面を呼び出して当該サブ画面に複数の各音響センサP1乃至P5にかかるチャネル情報を表示するようにしていた。この場合、メイン画面上の表示情報の一部がサブ画面でふさがれるという不都合があった。
これに対して、本発明では、水中目標(水中移動体)Mと各音響センサとの間の距離をデータ演算処理部11で算定し且つ当該算定された距離データの小さい順に、データ表示制御部12が対応する各音響センサに表示用の優先順位を付し、そして、この優先順位の順に、且つ上位順位の一部の音響センサにかかるチャネル情報を上記メイン画像に、サブ画面を設けることなく表示するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、水中目標監視用データ表示装置等に係り、特に、水中目標の移動に沿って当該水中目標を捕捉しその監視データを迅速に設定表示し得る水中目標監視用データ表示装置、データ表示方法、及びそのプログラムに関する。
まず、背景技術である水中目標(水中移動体)Mとこれを監視する複数の音響センサP1乃至5との位置関係を図6に示す。
この図6において、水中目標(水中移動体)Mの位置を局限するため、海中探索用の複数(5個)のパッシブ音響センサP1乃至P5を海上に敷設し、各々のパッシブ音響センサP1乃至P5が、水中目標Mが発する音響信号を受波する運用を設定する。
このような運用状態においては、水中目標Mの前方(移動方向先)に、まずパッシブ音響センサP1乃至P3を敷設し、この敷設されたパッシブ音響センサP1乃至P3の近傍を水中目標Mが通りすぎる前に、一又は二以上の新しいパッシブ音響センサP4乃至P5を更に前方に敷設する。
このように短時間の間に次から次へと新たにパッシブ音響センサP4乃至P5を敷設し、音響信号を監視し追いかけていく。
この場合、各パッシブ音響センサP1乃至P5は、複数のブイによって個別に保持されて前述した水中目標(水中移動体)Mからの水中音が受信可能な状態に敷設されている。
又、このブイには、パッシブ音響センサP1乃至P5が受信した音波信号を電気信号に変換し、且つ電波を介して特定の船舶又は地上に予め設置された受信局へ送信する信号変換送信装置が装備されている。
ここで、この新旧の各パッシブ音響センサP1乃至P5は、予め準備されたセンサ敷設用の船若しくは航空機によって、短時間に予測位置(水中目標Mの移動先)まで搬送され敷設されるようになっている。
そして、水中目標Mの監視現場では、このようにして短時間の間に、次から次へとパッシブ音響センサP1乃至P5を敷設し、音響信号を監視し水中目標Mを追いかけていくようにして、その全体の技術的な内容が組み立てられている。
このため、受信した水中目標Mにかかるデータの受信処理側では、オペレータが、各パッシブ音響センサP1乃至P5からの音響情報を表示するための設定操作を、短時間の間に繰り返し行う必要性が生じている。
一方、上記パッシブ音響センサP1乃至P5と同等の音響センサを備え且つ水中目標Mを探索する上記技術内容の関連技術としては、特許文献1乃至3が知られている。
この内、特許文献1には、水中目標Mのエンジン音やモータ回転音等の機械音の受信レベルが小さい場合に、到来音の指向性データに基づいて水中目標を捕捉する技術内容が開示されている。
又、特許文献2には、受信音に基づいてこれを分析し、当該受信音にかかる航走体(移動体)が水上航走体か水中航走体かを外部表示するための表示情報を生成し、これを有効表示する技術が開示されている。
更に、特許文献3には、音源を備えたソノブイを設置し、当該音源ソノブイから発信される水中音波に対する水中目標からの反射音を捕捉すると共に当該反射音が微弱反射信号であっても、これを有効に検出するようにした技術が開示されている。
特開2013−160564号公報 特開2012−106613号公報 特開2000−193736号公報
近時においては、人が操作するシステムのインターフェースとして、所謂コンソールデバイスの使用が主流となっている。
このことは、上記した関連技術にあっても同様で、上記各パッシブ音響センサP1乃至P5から得られる受信された前記水中目標Mからの音響データの表示に際しては、そのために必要なパラメータ(対応する信号表示チャネルも含む)を、まず、図7に示すようにデータ表示部200のメイン画面201上にサブ画面202を起動し、その後に当該サブ画面202上でまとめて設定表示するという手法が採られている。
このため、このような設定方法を用いると、サブ画面202の重畳表示によって信号表示部200のメイン画面201上における音響データが隠されてしまうという不都合も生じ、又、水中目標の監視が継続的なこともあって(当該重畳表示状態が継続されることから)、音響センサを特定するための確認作業に手間がかかり瞬時に設定することができないという不都合があった。
一方、関連技術である上記各特許文献1乃至3にあっては、何れも水中目標(水中移動体)の特定(探知)を意図したものであり、上記した課題の解決策については何ら特段の開示も成されていない。
〔発明の目的〕
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、水中目標の移動と共に位置が変化する当該水中目標からの音響データを受信可能な音響センサを、予め敷設された複数のパッシブ音響センサの中から迅速に選択し表示し得る水中目標監視用データ表示装置、設定表示方法、及びそのプログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる水中目標監視用データ表示装置は、走行中の水中目標を監視する複数のパッシブ音響センサから方位情報と共に所定の検出信号が入力された場合に機能し当該各センサと水中目標との距離を算定するデータ演算処理部と、この算定された各距離データについてその小さい順に、前記各パッシブ音響センサに対して表示に際しての優先順位を付すと共にこれを表示用のチャネル情報として特定するデータ表示制御部と、この表示用のチャネル情報を画面表示するデータ表示部とを備える、という構成を採っている。
上記目的を達成するため、本発明にかかる水中目標監視用データ表示方法は、走行中の水中目標を監視する複数の音響センサと、この各音響センサが受信する水中目標からの出力音データ及び方位情報に基づいて当該各音響センサに対する前記水中目標の位置を特定するデータ演算処理部と、この特定された水中目標の位置情報および前記各音響センサにかかる情報をデータ表示部に表示するデータ表示制御部とを備えた水中目標監視用データ表示装置における受信データの表示方法であって、
前記複数のパッシブ音響センサから所定の検出信号が入力された場合に機能し、この内の二つのパッシブ音響センサからの方位情報に基づいて当該二つの各センサと水中目標との距離を、更には、他のセンサと水中目標との距離を順次算定し、
この算定された各距離データの小さい順に前記複数の各パッシブ音響センサに対して、表示に際しての優先順位を付し、
次に、前記水中目標にかかる受信データと共に優先順位が付された前記各パッシブ音響センサのチャネル情報を前記データ表示部に表示する、という構成を採っている。
上記目的を達成するため、本発明にかかる水中目標監視用データ表示プログラムは、走行中の水中目標を監視する複数の音響センサと、この各音響センサが受信した水中目標からの出力音データ及び方位情報とに基づいて当該各音響センサに対する前記水中目標の位置を特定するデータ演算処理部と、この特定された水中目標の位置情報および前記各音響センサにかかる情報をデータ表示部に表示するデータ表示制御部と、これら各制御部を含む演算表示制御部とを備えた水中目標監視用データ表示装置にあって、
前記複数のパッシブ音響センサから所定の検出信号が入力された場合に稼働し、この内の二つのパッシブ音響センサからの方位情報に基づいて当該二つの各センサと水中目標との距離を、更には、他の音響センサと水中目標との距離を、順次算定するデータ演算処理機能、
この算定された各音響センサと水中目標との各距離データの内、当該距離データの小さい順に前記複数の各パッシブ音響センサに対して、前記データ表示部におけるデータ表示に際しての優先順位を付す優先順位設定処理機能、
および、前記水中目標にかかる受信データと共に優先順位が付された前記各パッシブ音響センサのチャネル情報として前記データ表示部に表示するチャネル情報表示処理機能、を設け、
これらの各処理機能を前記演算表示制御部が備えているコンピュータに実現させるようにする、という構成を採っている。
本発明は、上述したように構成したので、これによると、水中目標の移動と共に変化する当該水中目標からの監視用音響データを有効に捕捉し得るパッシブ音響センサを、予め敷設した複数のパッシブ音響センサの中から、当該水中目標との距離の近い順に迅速に特定し表示することができる。
本発明の水中目標監視用データ表示装置にかかる一実施形態を示す概略ブロック図である。 図1に開示した実施形態の具体的な例を示す全体ブロック図である。 図2に開示した実施形態の動作の一例を示すフローチャートである。 図1乃至図2に開示した実施形態における水中目標(水中移動物体)監視用として敷設された複数の音響センサと当該各音響センサに近接してきた移動状態の水中目標(水中移動物体)との位置関係を示す説明図である。 図1乃至図2に開示した実施形態のデータ表示部のメイン画面におけるデータの表示領域等を示す図で、図5(A)はデータ表示領域を示す概略説明図、図5(B)はチャネル情報の表示例を示す説明図である。 水中目標(水中移動物体)監視用として当該水中目標(水中移動物体)の想定される移動方向に合わせて、予め敷設された複数の音響センサの配置状況を示す説明図である。 関連技術にあって、水中目標(水中移動物体)監視用の受信データ等をメイン画面上に表示する場合の一例を示す図で、メイン画面にサブ画面を呼び出して設置した場合の状態を示す説明図である。
以下、本発明にかかる水中目標監視用データ表示装置の一実施形態を、図1乃至図5を参照して説明する。
初めに、本実施形態における課題解決の要点を説明する。
まず、水中目標Mの水中移動により、その移動方向に敷設されている音響センサを特定する表示処理用のパラメータとしては、水中目標Mと音響センサ相互間の距離関係から、運用状態に応じて、変更頻度が多いものと少ないもの二種類に分類される。
このため、本実施形態では、変更頻度の多いパラメータである音響センサの表示チャネルのみを、データ表示部2のメイン画面に表示し、水中目標Mの移動の状態を、当該音響センサが受信した受信データに基づいて、オペレータが迅速に把握し得るようにした。
この場合、メイン画面における上記音響センサにかかるパラメータの設定に際しては、図5(B)に示すように、選択項目の一覧が表示される。このとき、すべての音響センサにかかる信号チャネルを選択候補として表示させると、既に水中目標Mが通り過ぎてしまい、表示対象としては価値の低いチャネルも表示させてしまう事態が生じる。
このため、オペレータの操作上の負荷低減を目的として、海中では大きな音源は存在しないことから、予め設定した水中目標Mからの一定の設定距離SK以内に存在する音響センサのみを、選択の対象とする。かかる手法を組み込むことにより、必要な音響センサにかかる信号表示チャネル及びその音響データが限定表示されるので、オペレータは迅速に且つ効率的に、水中目標Mにかかる音響センサ及びそのセンサ情報を選択することができる。
次に、本実施形態における水中目標監視用データ表示装置1の基本的な構成を図1に、又、具体的な構成を図2乃至図4に示す。
まず、図1において、符号Mは、上気したように水中を走行中の水中目標(水中移動体)を示す。又、符号P1乃至P5は、前記水中目標監視用として当該海域に予め敷設された複数(本実施形態では5個を例示)の音響センサを示す。かかる各構成部分の設置された位置関係(条件設定)は、前述した背景技術における図6の場合と同一である。この図6で太字の矢印Aは、水中目標Mの移動方向を示す。
ここで、図1,図6において、各音響センサP1乃至P5は、受信音波の方位を捕捉可能に形成されたパッシブ型の音響センサが使用されている。
図1において、上記水中目標監視用データ表示装置1は、各音響センサP1乃至P5から前記水中目標Mにかかる出力音の受信データ(音響データ)が方位情報と共に送り込まれる場合に機能し、当該水中目標Mに近い順に、音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5にかかるチャネル情報を、データ表示部2に表示するように構成されている。
この水中目標監視用データ表示装置1は、具体的には、音響センサP1〜P5から水中目標Mにかかる出力音の受信データ(音響データ)が方位情報と共に送り込まれた場合に、当該方位情報に基づいて各音響センサP1,P2,……P5と水中目標Mとの距離を算定するデータ演算処理部11と、この算定された各距離データについてその値の小さい順に,前記各音響センサP1〜P5に対して表示に際しての優先順位を付すと共に,これを表示用のチャネル情報として特定するデータ表示制御部12とを備えている。
この場合、パッシブ型の音響センサは、本来、受信専用であるため、上述したようにアクティブ型の音響センサと異なり受信音波の音源(捕捉した移動物体/水中目標M)との距離を算定することはできない。このため、本実施形態では、受信音波の方位情報に基づいて下記のように当該受信音波の音源である水中目標Mとの距離を算定するように構成されている。
即ち、移動中の水中目標Mの現在位置は、例えば図6において、パッシブ音響センサP2とP3が受信する水中目標Mからの方位(受信音の最大値の方向)から、三角形の法則(二点とその夾角)よりその頂点に位置する水中目標Mの位置(三点め)が容易に特定される。本実施形態では、データ演算処理部11の距離演算処理機能11Aがこの演算処理を実行し、各音響センサP2とP3と水中目標Mとの距離を、リアルタイムで算定し、同時に、他の音響センサP1,P4,P5についても、予め特定されている敷設位置の情報より、水中目標Mとの距離が個別に算定されるようになっている。
ここで、上記データ演算処理部11とデータ表示制御部12とにより、上記した水中目標監視用データ表示装置1の要部を成す演算表示制御部10が構成されている。
更に、この演算表示制御部10のデータ表示制御部12は、上記したデータ表示部2に、前述したセンサ表示用のチャネル情報および関連する情報を、外部からの指令に応じて直ちに画面表示するデータ表示処理機能12Aを備えている。
このため、これによると、水中目標Mの水中移動と共に、各音響センサP1〜P5との相互間の距離およびその変化を、当該各音響センサP1〜P5から送られてくる受信データの分析処理によって有効に特定することができるので、水中目標Mの移動と共に変化する当該水中目標Mからの音響データを高レベルで捕捉するパッシブ音響センサを、予め敷設された複数のパッシブ音響センサP1〜P5の中から、水中目標Mとの距離の近い順に迅速に特定し、データ表示部2の画面上に表示することが可能となる。
次に、上記水中目標監視用データ表示装置1の全体内容を、図2乃至図4に基づいて更に詳細に説明する。
まず、本実施形態における水中目標監視用データ表示装置1の上述した基本的内容は、図2でも、そのまま基本形な構成内容として備えている。
そして、上述した演算表示制御部10のデータ表示制御部12には、更に、上記各音響センサP1〜P5に対応した前記チャネル情報をデータ表示部2に画面表示するための動作指令を外部入力するための動作指令入力部10Aが、併設されている。
又、上述した演算表示制御部10には、前述した各音響センサP1〜P5から送られてくる前記水中目標Mにかかるデータ信号を受信する信号受信部1Aと、この受信したデータの演算処理および表示部への表示処理を前記演算表示制御部10が実行するに必要な各種演算及び制御プログラムを予め記憶した演算ソフト記憶部21と、当該演算表示制御部10で実行される各種演算処理の結果及び必要とする外部入力データを記憶するデータ記憶部22とが併設されている。
ここで、上記データ記憶部22には、前述したデータ演算処理部11で算定される水中目標Mと音響センサP1〜P5との相互間の距離情報が、当該各音響センサP1〜P5毎に対応してリアルタイムで記憶されるようになっている。
この場合、水中目標Mの移動と共に当該距離情報は変化するが、その変化後の距離情報が、算定直前の距離情報に上書きされて記憶されるようになっている。
このため、上記データ記憶部22には、常に現在位置における距離情報が、音響センサP1〜P5に対応して記憶されることから、外部指令に応じて迅速に水中目標Mの現在位置にかかる距離情報を出力可能な状態となっている。
そして、オペレータは、前述したこの動作指令入力部10Aを介して、チャネル情報をデータ表示部2上のメイン画面に表示する際の動作のタイミングを、外部から任意に設定することができるようになっている。
この場合、チャネル情報は、具体的にはデータ表示部2のメイン画面の一部に設置された選択項目表示領域S1に表示されるように、前記データ表示制御部12によって設定制御されるようになっている(図5参照)。
図5において、記号Sはメイン画面上における音響センサ用のチャネル設定領域を示す。このチャネル設定領域Sにおいて、記号∇はメイン画面上における項目表示欄の選択位置を示し、記号S1はチャネル項目表示領域を示す。
即ち、オペレータが動作指令入力部10Aを介して項目表示欄の選択位置∇を選択すると、後述するように水中目標Mに近い位置にある音響センサP1〜P5の一又は二以上のチャネル情報(各音響センサと同一のP1〜P5を使用)が、図5(B)に示すようにチャネル項目表示領域S1に表示されるようになっている。
そして、オペレータが動作指令入力部10Aを介してチャネル情報の内の一のチャネル情報を選択すると、当該チャネル情報に対応した音響センサP1〜P5にかかる音響データおよびその関連情報が、データ表示部2のメイン画面上の音響データ表示領域Eに表示されるようになっている。これら一連のデータ表示制御動作は、データ表示制御部12によって実行されるようになっている。
このチャネル情報の設定表示に際しては、データ表示制御部12は、データ表示部2におけるメイン画面上のデータ表示領域Eとは異なった領域に前記チャネル情報用の画面表示領域を設定制御するように構成されている。
ここで、データ表示制御部12は、上気したチャネル項目表示領域S1へのチャネル情報の表示制御に際しては、前述した動作指令入力部10Aからの指令に基づいて稼働し、前記優先順位が付された各パッシブ音響センサのチャネル情報をデータ表示部2に表示する優先順表示制御機能12Bを備えている。
これにより、常に最重要な音響センサにかかるチャネル情報が、メイン画面の選択項目表示領域S1に重要度の高い順に表示されるようになっている。即ち、オペレータは、動作指令入力部10Aを介して、水中目標Mに一番近い最重要の音響センサを瞬時に特定し、その関連情報をメイン画面に表示し得るようになっている。
又、前述したデータ表示制御部12は、前記チャネル情報の表示制御に際しては、予め特定した複数のパッシブ音響センサにかかるチャネル情報を限定表示する機能を備えている。そして、このチャネル情報を限定表示する具体的な機能として、上記データ表示制御部12は、チャネル情報限定表示制御機能12Cを備えている。
このチャネル情報限定表示制御機能12Cは、前述したデータ演算処理部11で算定された各音響センサにかかる距離データの内で前記水中目標Mを中心として予め定めた(一定距離(設定距離SK)の範囲内にある距離データにかかる一又は二以上の前記パッシブ音響センサを特定し、これを表示用の前記チャネル情報とすることをその内容とする。この設定距離の範囲(設定距離領域)SKRの例を図4に示す。
このため、これによると、全部のセンサにかかるチャネル情報を表示することなく、常に必要とする最適な2乃至3の音響センサにかかるチャネル情報のみを表示することができ、水中目標Mが移動しても、これに十分対応してリアルタイムで最適なセンサを瞬時に且つ一義的に特定することができ、装置全体の信頼度を、又その汎用性を高めることができる。
このデータ表示制御部12は、更に、前記水中目標Mの移動と共にその中心位置が変化して上記設定距離領域SKRに包含されている一又は二以上のパッシブ音響センサが変化しても、この変化した新旧のパッシブ音響センサを対象として、前記水中目標Mとの間の距離を算定し、これを当該移動により得られる新たなチャネル情報として前記データ表示部2に可変表示するデータ可変表示処理機能12Dを備えている。
これにより、水中目標Mが移動して設定距離領域SKRに包含されている一又は二以上の音響センサが順次変化しても、この変化した新旧両方の音響センサ及び対応する変化した距離データを、データ演算処理部11の距離演算処理機能11Aが直ちに算定し又データ表示制御部12のデータ可変表示処理機能12Dが直ちに稼働して当該音響センサとその距離データとを、瞬時の内に特定しデータ表示部2に可変表示する。
このため、かかる点においても、信頼性の高い汎用性ある水中目標監視用データ表示装置1を得ることができる。
〔動作説明〕
次に、上記実施形態の全体的な動作について説明する。
最初に、本実施形態にあって、背景技術の内容と共に、装置全体の動作の概要を説明する。
まず、背景技術の場として、監視対象である水中目標Mとこれを監視する複数の音響センサP1乃至P5とが、前述した図6に開示した状態と同様の状態にあることを前提とする。
ここでは、音響センサP1乃至P5は水中を伝搬してくる水中目標Mからの音響信号を個別に受信し、当該受信データに対してデータ演算処理部11が信号処理を実施し、その結果がデータ制御部12を介してデータ記憶部22に記憶されるものとする。
ここで、音響センサP1,P2,P3は敷設済であり、オペレータは音響センサP2を監視しているものとする。
図6において、オペレータが音響センサP2を監視しているとき、水中目標Mが進行方向Aの方向へ進み、音響センサP2の近傍を通過し、音響センサP4に近接した場合を想定する。そして、図6よりA方向への移動後の水中目標Mについて観察し、音響センサP1,P2,P3,P4を抜粋して図4に示した。
このとき、音響センサP1及びP3は、水中目標Mから規定値(設定距離SK)以上離れていて、音響センサP2及びP4が水中目標Mの規定値(設定距離SK)以内に存在するものとする。記号SKRは規定値(設定距離SK)によって特定される設定距離領域を示す。
そして、オペレータは、新たに敷設したパッシブ音響センサ4に対応するチャネル情報のデータを表示するために、指令情報入力部10Aを介してメイン画面上のチャネル設定領域Sの「∇」ボタンを選択する。
この「∇」ボタンが選択されると(オペレータによる外部指令の入力)、全パッシブ音響センサP1乃至P4の中から、水中目標Mの位置から半径が規定値SKの円内に含まれる音響センサ(図4に示す音響センサP2,P4)に対応するチャネル一覧(センサ02,センサ04)が、図5(B)に示すように、選択項目表示領域S1に表示される。
即ち、オペレータは、指令情報入力部10Aを介して、チャネル設定領域Sの択項目表示領域の「∇」ボタンを選択し、メイン画面の選択項目表示領域S1に音響センサP4を含むチャネル情報を表示させ、その内からパッシブ音響センサP4に対応するチャネル情報P4を選択する。そして、選択されたチャネル情報に対応した音響データは、データ表示制御部12がデータ記憶部22から取り出してデータ表示部2に表示制御する。
(具体的な動作内容)
以下、これを図3のフローチャートに基づいて更に詳述する。
まず、走行中の水中目標Mを監視する複数の音響センサP1〜P5から、水中目標Mの出力音に係る音響信号が送られてきた場合に、その最大値と当該最大値に対応した到来方向の方位情報とを信号受信部1Aが受信し、演算表示制御部10へ入力する(図3:ステップS101/水中目標監視信号受信工程)。
次に、各音響センサP1〜P5が捕捉した水中目標Mに対する方位情報より、水中目標Mの現在位置を、演算表示制御部10のデータ演算処理部11が特定し、これに基づいて各P1〜P5と水中目標Mとの間の距離を算定する(図3:ステップS102/現在位置算定工程)。この距離の算定は、データ演算処理部11が備えている距離演処理機能11Aによって実行される。
ここで、上記各音響センサP1〜P5はパッシブ型の音響センサ(受信専用)が使用されており、前述したようにセンサ単独で音源との間の距離の算出はできない。一方、本実施形態では、前述したように音源の方位情報(感度が最大となる方位)を検出する機能を備えたセンサが使用されている。
これにより、任意の二個の音響センサが受信した方位情報に基づいて、データ演算処理部11が当該二個の音響センサと音源である水中目標Mとの間の距離を、前述したように算定する。
各音響センサP1〜P5は、その敷設位置が予め特定されているので、データ演算処理部11によって他の各音響センサと水中目標Mとの相互間の距離も直ちに算定され、算定された各距離データは、各音響センサP1〜P5に対応させてデータ記憶部22に記憶される(図3:ステップS103/距離データ算定記憶工程)。
次に、データ表示制御部12は、データ演算処理部11で算定された水中目標Mとの距離を各音響センサP1〜P5毎に比較し、距離の小さい順に(水中目標Mに近い順に)各音響センサP1〜P5の表示時における優先順位を特定する(図3:ステップS104/優先表示順位特定工程)。
即ち、データ表示制御部12は、走行する前記水中目標Mの現在位置における中心点から予め設定した一定距離以内の領域(設定領域SK)内に位置するパッシブ音響センサを限定対象として、表示用の前記優先順位を付す機能を備えている。
この優先表示順位特定工程の実行に相前後して、前述した水中目標Mの現在位置における中心から一定距離以内の領域(設定領域)内に位置する音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5を、表示用として特定する(図3:ステップS105/音響センサ特定工程)。
この場合、上記ステップS104乃至S105にあって、前述したデータ演算処理部11は、走行する前記水中目標Mの現在位置における中心点から予め設定した一定距離以内の領域(設定領域SK)内に位置するパッシブ音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5を限定対象として、表示用の前記優先順位を付すようにしてもよい。
この表示用として特定される音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5については、何れも固定位置に敷設されており、その何れが特定されるかは、水中目標Mの移動と共に変化する。
図4は、図6に示す水中目標Mが同図矢印Aの方向へ水中移動して、その設定領域SKR内に音響センサP2,P4が入った場合の状態を示す。
次に、水中目標Mの移動と共に設定領域SKRに入って来る(変化する)新旧の音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5について、データ演算処理部11は、その都度、水中目標Mとの距離を算定し、これに続いて、データ表示制御部12が、その都度、現在位置における水中目標Mとの距離データと共に当該新旧の各音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5のチャネル情報を、その距離データの値の小さい順に優先順位を可変設定し、データ記憶部22に記憶する(図3:ステップS106/表示センサ可変設定工程)。
即ち、水中目標Mの移動と共にその中心位置が移動する前記設定領域SKRに対応して、データ表示制御部12は、当該移動後に包含されている一又は二以上の音響センサを特定し、この特定された移動後のパッシブ音響センサを対象として前記水中目標Mとの間の距離を算定し、これらに表示用の前記優先順位を付してデータ記憶部22に記憶する。
尚、上記図4の場合は、前述したように音響センサP2,P4が設定領域SKRに包含された場合を示す。
このデータ記憶部22に記憶されたチャネル情報は、オペレータによる外部指令により(具体的にはメイン画面上のチャネル設定領域Sにおける∇が選択された場合)、当該表示指令のタイミングでデータ表示指令制御部12の優先順位表示制御機能12Bが稼働し、メイン画面上のチャネル設定領域Sにおける選択項目表示領域S1に、優先順位の順に前記音響センサP2,P4にかかるチャネル情報「センサ02」「センサ04」が表示される(図5(B)参照)。
又、水中目標Mが移動してその中心位置が変化した場合にも、外部からの表示指令(オペレータの選択項目表示操作)に対して稼働し、データ表示制御部12は、水中目標Mの移動により得られる新たなチャネル情報(規定距離SK以内に入った音響センサにかかるチャネル情報)を優先順位の順に前記データ表示部2の選択項目表示部S1に可変表示する。
図5(B)の場合は、音響センサP2,P4にかかるチャネル情報P2,P4が表示された場合である。上述した図4の場合を示す。
このチャネル情報の表示順は、水中目標Mの移動と共に設定領域SKRに入って来る(変化する)新旧の音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5が変化するので、経時的に変化し、常に、移動する水中目標Mに近い位置にある音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5のチャネル情報が可変表示される(図3:ステップS107/チャネル情報可変表示工程)。
続いて、オペレータによる外部指令が指令情報入力部10Aを介して入力されて特定のチャネルにかかる音響センサP1,P2,P3,P4又はP5が選択されると、当該選択された音響センサ及び当該音響センサにより特定された水中目標Mにかかる位置情報等の音響データが、メイン画像の音響データ表示領域Eに表示される(図3:ステップS108/水中目標用位置データ表示工程)。
これにより、オペレータは、水中目標Mに近い各音響センサP1,P2,P3,P4又はP5から見た水中目標Mの距離を、画面上でリアルタイムで認識することができる。
ここで、演算表示制御部10における制御技術の実行主体をコンピュータで構成すると共に、上述した演算表示制御部10におけるデータ演算処理部11とデータ表示制御部12の各データ処理およびデータ処理制御の各実行内容を、当該コンピュータに、実現させるように構成してもよい。
又、上記実施形態では、音響センサとしてパッシブ型の音響センサを5個使用した場合を例示したが、複数個であれば2個でも6個以上であってもよい。
〔実施形態の効果〕
本実施形態は、パッシブ音響センサのチャネル設定を迅速に行うことができる新技術を提供するものであり、上述のように構成され機能することから、以下に示す効果を得ることができる。
(1).データ表示部2のメイン画面内で各音響センサのチャネル情報の設定が可能であるため、メイン画面から視線を外すことなく、瞬時にチャネル(例えばソノブイチャネル)を切替ることができる。
(2).サブ画面の起動を行わないため、音響データの監視を妨害することなく(音響データを隠すことなく)、チャネル切替が可能であり、且つチャネル情報の表示を先行させるので、チャネル情報の表示段階ではメイン画面上の画面領域を多く占有することがないため、それ以前に表示した音響データの表示状態を維持したまま、水中目標Mの移動にかかる次のチャネル情報を表示することができるという利点がある。
(3).水中目標Mの移動と共に変化する当該水中目標Mからの監視用音響データを有効に捕捉し得る一又は二以上の音響センサを、予め敷設した複数の音響センサの中から、当該水中目標Mとの距離の近い順に迅速に特定し表示することができる。
(4).チャネル情報の選択時には、オペレータは選択可能項目で限定表示された音響センサにかかるチャネル情報を対象とすることから、瞬時に判断して必要なチャネルを選択を迅速に実行することが可能である。
(5).また、常に最重要な音響センサにかかるチャネル情報を、メイン画面の選択項目表示領域S1に重要度の高い順に優先順位が付され且つ当該優先順位の順に表示するようにしたので、オペレータは、水中目標Mに一番近い最重要の音響センサを、迅速に特定しその関連情報をメイン画面に表示し確認することができる。
(6).また、本実施形態では、前述したデータ演算処理部11が有効に機能して、走行する水中目標Mの現在位置における中心点から予め設定した一定距離以内の領域(設定領域SK)内に位置する音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5を限定対象として、表示用の前記優先順位を付すようにしたので、敷設された全ての音響センサを対象としていないことから、データの表示処理の迅速化が図れており、ほぼ瞬時に水中目標Mに一番近い音響センサおよび対応する音響データを特定し表示することができ、水中目標Mに対する監視動作をオペレータは迅速に実行することが可能となる。
(7).更に、敷設された音響センサP1,P2,P3,P4,又はP5は、何れも固定位置に敷設されており、その何れが特定されるかは、水中目標Mの移動と共に変化する。かかる場合、図6に示す水中目標Mが同図矢印Aの方向へ水中移動して、その設定領域SK内に音響センサP2,P4が入った図4の場合には、直ちに当該音響センサP2,P4と水中目標Mとの距離がデータ演算処理部11で算定されてデータ記憶部22に記憶され且つオペレータの指令でメイン画面の直ちに表示し得るので、水中目標Mの移動状態を具体的に且つ迅速にデータ表示することができる。
〔付記〕
上述した本実施形態については、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。
尚、この新規な技術内容の要点は、以下のようにまとめられるが、かかる内容は、必ずしも本発明をこれに限定するものではない。
〔付記1〕(優先順位の設定/表示)
走行中の水中目標を監視する複数のパッシブ音響センサから方位情報と共に所定の検出信号が入力された場合に機能し当該各センサと水中目標との距離を算定するデータ演算処理部と、
この算定された各距離データについてその値の小さい順に、前記各パッシブ音響センサに対して表示に際しての優先順位を付すと共にこれを表示用のチャネル情報として特定するデータ表示制御部と、
この表示用のチャネル情報を画面表示するデータ表示部とを備えていることを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
〔付記2〕(動作指令入力部を併設)
付記1に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
前記チャネル情報の表示動作のタイミングを設定する動作指令入力部を、前記データ表示制御部に併設したことを特徴とする水中目標監視用受信データ表示装置。
〔付記3〕(優先順位の順に表示)
付記2に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
前記データ表示制御部は、
前記動作指令入力部からの指令に基づいて稼働し、前記優先順位が付された各音響センサのチャネル情報を前記データ表示部に表示する優先順表示制御機能を備えていることを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
〔付記4〕(表示数の限定)
付記1に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
前記データ表示制御部は、前記チャネル情報の表示制御に際しては、予め特定した複数の前記音響センサにかかるチャネル情報を、選択項目として前記データ表示部の選択項目表示領域に限定表示することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
〔付記5〕(設定距離の範囲内のセンサ)
付記1又は4に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
前記データ表示制御部は、前記データ演算処理部で算定された各距離データの内で前記水中目標を中心として予め定めた設定距離以下の距離データにかかる一又は二以上の前記パッシブ音響センサを特定すると共に、これを表示用の前記チャネル情報とするチャネル情報特定処理機能を備えていることを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
〔付記6〕(設定距離領域の移動とセンサ情報の可変表示)
付記5に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
前記データ表示制御部は、前記水中目標の移動と共にその中心位置が変化する設定距離領域に包含されている一又は二以上の音響センサを対象として前記水中目標との間の距離を算定し、これを当該移動により得られる新たなチャネル情報として前記データ表示部に可変表示するデータ可変表示処理機能を備えていることを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
〔付記7〕(距離データを各センサ対応で記憶する)
付記6に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
前記データ演算処理部で算定される前記各センサと水中目標との距離データは、前記データ演算処理部に予め併設されたデータ記憶部に前記各センサ毎に記憶することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
〔付記8〕(チャネル情報用の画面表示領域の設定)
付記7に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
前記データ表示制御部は、前記データ表示部における前記チャネル情報の設定表示に際しては、前記データ表示部におけるメインの表示領域を避けて前記チャネル情報用の選択項目を表示する画面表示領域を設定することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
〔付記9〕(方法)
走行中の水中目標を監視する複数のパッシブ音響センサと、この各音響センサが方位情報と共に受信した水中目標からの出力音データに基づいて当該各音響センサに対する前記水中目標の位置を特定するデータ演算処理部と、この特定された水中目標の位置情報および前記各音響センサにかかる情報をデータ表示部に表示するデータ表示制御部とを備えた水中目標監視用受信データ表示装置における受信データの表示方法であって、
前記複数の各音響センサから所定の検出信号が入力された場合に機能し、この内の二つの音響センサからの方位情報に基づいて当該二つの各センサと水中目標との距離を、更には、他のセンサと水中目標との距離を、前記データ演算処理部が順次算定し、
この算定された各距離データの小さい順に前記複数の各音響センサに対して、前記データ表示制御部が表示に際しての優先順位を付し、
次に、前記データ表示制御部が、前記水中目標にかかる受信データと共に優先順位が付された前記各音響センサのチャネル情報を前記データ表示部に表示することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示方法。
〔付記10〕(方法/付記2対応)
付記9に記載の水中目標監視用受信データ表示方法において、
前記データ表示部における前記チャネル情報の表示に際しては、事前に外部からの表示指令が入力された場合に当該表示指令のタイミングで、データ表示制御部が前記チャネル情報の表示を実行することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示方法。
〔付記11〕(方法/付記5対応)
付記9に記載の水中目標監視用受信データ表示方法において、
前記優先順位を付す工程にあっては、
前記データ表示制御部は、走行する前記水中目標の現在位置における中心点から予め設定した一定距離以内の領域(設定領域)内に位置する音響センサを限定対象として、表示用の前記優先順位を付すことを特徴とした水中目標監視用受信データ表示方法。
〔付記12〕(方法/付記6対応)
付記11に記載の水中目標監視用受信データ表示方法において、
前記水中目標の移動と共にその中心位置が移動する前記設定領域に対応して、前記データ表示制御部は、当該移動後に包含されている一又は二以上の前記音響センサを特定し、この特定された移動後の前記音響センサを対象として前記水中目標との間の距離を算定し、これらに表示用の前記優先順位を付すと共に、当該移動により得られ新たなチャネル情報としてこれらを前記データ表示部に可変表示することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示方法。
〔付記13〕(プログラム/付記9対応)
走行中の水中目標を監視する複数のパッシブ音響センサと、この各音響センサが方位情報と共に受信した水中目標からの出力音データに基づいて当該各音響センサに対する前記水中目標の位置を特定するデータ演算処理部と、この特定された水中目標の位置情報および前記各音響センサにかかる情報をデータ表示部に表示するデータ表示制御部と、このデータ表示制御部及び前記データ演算処理部を含む演算表示制御部とを備えた水中目標監視用受信データ表示装置にあって、
前記複数の各音響センサから所定の検出信号が入力された場合に稼働し、この内の二つの各音響センサからの方位情報に基づいて当該二つの各センサと水中目標との距離を、更には、他の音響センサと水中目標との距離を、順次算定するデータ演算処理機能、
この算定された各音響センサと水中目標との各距離データの内、当該距離データの小さい順に前記複数の各音響センサに対して、前記データ表示部におけるデータ表示に際しての優先順位を付す優先順位設定処理機能、
および、前記水中目標にかかる受信データと共に優先順位が付された前記各音響センサのチャネル情報を前記データ表示部に表示するチャネル情報表示処理機能、を設け、
これらの各処理機能を前記演算表示制御部が備えているコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする水中目標監視用受信データ表示プログラム。
〔付記14〕(プログラム/付記10対応)
付記13に記載の水中目標監視用受信データ表示プログラムにおいて、
前記に付す優先順位設定処理機能にあっては、
走行する前記水中目標の現在位置における中心点から予め設定した一定距離以内の領域(設定領域)内に位置する音響センサを限定対象として、表示用の前記優先順位を付すことを特徴とした水中目標監視用受信データ表示プログラム。
〔付記15〕(プログラム/付記11対応)
付記14に記載の水中目標監視用受信データ表示プログラムにおいて、
前記水中目標の移動と共にその中心位置が移動する前記設定領域に対応して、当該移動後に包含される一又は二以上の音響センサを特定するセンサ特定処理機能、この特定された移動後の二つの音響センサを対象として前記水中目標との間の距離を算定する距離算定処理機能、及びこれらの各音響センサに表示用の前記優先順位を付すと共に、当該移動により得られ新たなチャネル情報として前記データ表示部に可変表示するチャネル情報可変表示処理機能を設け、
これらの各処理機能を前記演算表示制御部が備えているコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする水中目標監視用受信データ表示プログラム。
本発明は水中目標監視用データ表示装置に係るものであり、移動中の水中目標Mの動向をその位置を算定しつつ又こちらから音波を発信することなく監視し得るものであることから、正体不明の潜水艦の探知は勿論のこと、集団移動する魚群の動向の探知や、水中移動機器の操縦訓練等にも利用することができ、更には、未開の海底における資源探知用移動機器の所在確認用のデータ表示装置としても使用することができ、その用途は広いものがある。
1 水中目標監視用受信データ表示装置
2 データ表示部
10 演算表示制御部
10A 指令情報入力部
11 データ演算処理部
11A 距離演算処理機能
12 データ表示処理部
12A データ表示制御機能
12B 優先順表示制御機能
12C チャネル情報限定表示制御機能
12D データ可変表示処理機能
21 演算ソフト記憶部(演算プログラム記憶部)
22 データ記憶部
M 水中目標(水中移動体)
P1,P2,P3,P4,P5 パッシブ音響センサ
SK 設定距離(一定距離)
SKR 設定距離領域

Claims (10)

  1. 走行中の水中目標を監視する複数のパッシブ音響センサから所定の検出信号が入力された場合に機能し当該各センサと水中目標との距離を算定するデータ演算処理部と、
    この算定された各距離データについてその値の小さい順に、前記各パッシブ音響センサに対して表示に際しての優先順位を付すと共にこれを表示用のチャネル情報として特定するデータ表示制御部と、
    この表示用のチャネル情報を画面表示するデータ表示部とを備えていることを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
  2. 請求項1に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
    前記チャネル情報の表示動作のタイミングを設定する動作指令入力部を、前記データ表示制御部に併設したことを特徴とする水中目標監視用受信データ表示装置。
  3. 請求項2に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
    前記データ表示制御部は、
    前記動作指令入力部からの指令に基づいて稼働し、前記優先順位が付された前記各音響センサのチャネル情報を前記データ表示部に表示する優先順表示制御機能を備えていることを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
  4. 請求項1に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
    前記データ表示制御部は、前記チャネル情報の表示制御に際しては、予め特定した複数の音響センサにかかるチャネル情報を、選択項目として前記データ表示部に予め設けた選択項目表示領域に限定表示することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
  5. 請求項1又は4に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
    前記データ表示制御部は、前記データ演算処理部で算定された各距離データの内で前記水中目標を中心として予め定めた設定距離以下の距離データにかかる一又は二以上の前記パッシブ音響センサを特定すると共に、これを表示用の前記チャネル情報とするチャネル情報特定処理機能を備えていることを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
  6. 請求項5に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
    前記データ表示制御部は、前記水中目標の移動と共にその中心位置が変化する設定距離領域に包含されている二つの音響センサを対象として前記水中目標との間の距離を算定し、これを当該移動により得られる新たなチャネル情報として前記データ表示部に可変表示するデータ可変表示処理機能を備えていることを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
  7. 請求項6に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
    前記データ演算処理部で算定される前記各センサと水中目標との距離データは、前記データ演算処理部に予め併設されたデータ記憶部に前記各センサ毎に記憶することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
  8. 請求項7に記載の水中目標監視用受信データ表示装置において、
    前記データ表示制御部は、前記データ表示部における前記チャネル情報の設定表示に際しては、前記データ表示部におけるメインの表示領域を避けて前記チャネル情報用の選択項目を表示する画面表示領域を設定することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示装置。
  9. 走行中の水中目標を監視する複数のパッシブ音響センサと、この各音響センサが受信した水中目標からの出力音に基づいて当該各音響センサに対する前記水中目標の位置を特定するデータ演算処理部と、この特定された水中目標の位置情報および前記各音響センサにかかる情報をデータ表示部に表示するデータ表示制御部とを備えた水中目標監視用受信データ表示装置における受信データの表示方法であって、
    前記複数の各音響センサから所定の検出信号が入力された場合に機能し、この内の二つの音響センサからの方位情報に基づいて当該二つの各センサと水中目標との距離を、更には、他のセンサと水中目標との距離を順次算定し、
    次に、この算定された各距離データの小さい順に前記複数の各パッシブ音響センサに対して、表示に際しての優先順位を付し、
    次に、前記水中目標にかかる受信データと共に優先順位が付された前記各音響センサのチャネル情報を前記データ表示部に表示することを特徴とした水中目標監視用受信データ表示方法。
  10. 走行中の水中目標を監視する複数のパッシブ音響センサと、この各音響センサが受信した水中目標からの出力音に基づいて当該各音響センサに対する前記水中目標の位置を特定するデータ演算処理部と、この特定された水中目標の位置情報および前記各音響センサにかかる情報をデータ表示部に表示するデータ表示制御部と、このデータ表示制御部及び前記データ演算処理部を含む演算表示制御部とを備えた水中目標監視用受信データ表示装置にあって、
    前記複数の音響センサから所定の検出信号が入力された場合に稼働し、この内の二つの音響センサからの方位情報に基づいて当該二つの各センサと水中目標との距離を、更には、他の音響センサと水中目標との距離を、順次算定するデータ演算処理機能、
    この算定された各音響センサと水中目標との各距離データの内、当該距離データの小さい順に前記複数の各音響センサに対して、前記データ表示部におけるデータ表示に際しての優先順位を付す優先順位設定処理機能、
    および、前記水中目標にかかる受信データと共に優先順位が付された前記各音響センサのチャネル情報を前記データ表示部に表示するチャネル情報表示処理機能、を設け、
    これらの各処理機能を前記演算表示制御部が備えているコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする水中目標監視用受信データ表示プログラム。
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