JP2016154448A - 植物の生育管理システム及び生育管理方法 - Google Patents

植物の生育管理システム及び生育管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】植物が気孔を開けて蒸散を行った形跡に応じて、適切なタイミング及び量での灌水が可能な植物の生育管理を行う。
【解決手段】生育管理システム10は、ハウス12に設けられたCO濃度測定部20,CO供給装置64,灌水装置66と、制御装置30により構成される。制御装置30では、制御部32によって各種演算処理が行われる。入力部34を用いて一日を複数のステップに区切り、その切替時刻とCO濃度を設定し、メモリ38に記憶する。制御部32は、前記CO濃度測定部20によって測定されたCO測定濃度と、CO設定濃度を比較し、ハウス12内が、前記CO設定濃度を保つように、前記CO供給装置64の駆動を制御する。また、該CO供給装置64の駆動時間の積算値が所定の閾値に達したら灌水装置66に灌水指示を行うとともに、駆動時間積算値40Cをリセットする。
【選択図】図1

Description

本発明は、施設栽培における植物の生育管理システム及び生育管理方法に関し、更に具体的には、ハウス内のCO濃度に基づく灌水制御に関するものである。
従来の植物の施設栽培における灌水装置としては、1日に数回決められた時刻に、決めた時間の間、所定量の灌水を施す装置や、日射センサによって天候に応じて日射量を積算し、その積算値から蒸散を判断して灌水タイミングと灌水量を調整して施す装置がある。例えば、下記特許文献1には、日射量を検出するセンサーと潅水装置を作動する手段をコントローラに接続し、該コントローラにて前記センサーからの値を積算して演算し、積算日射量が設定値以上になった時に潅水装置を起動すべく構成し、該潅水許可時刻の範囲をコントローラに入力して、その範囲内でのみ潅水可能とし、前記積算日射量を日毎にクリアすべく構成した育苗機における潅水制御装置が開示されている。
また、樹木などについては、幹を流れる水分を検出して灌水量を調整する技術もある。例えば、下記特許文献2には、ブドウの樹木への灌水を行う灌水部と、制御部と、ブドウの樹木への日射量を検出する日射量検出手段とを備えて、制御部が、検出された日射量に基づいてブドウの樹木への灌水量を制御する灌水装置において、ブドウの樹木の樹幹内の含水量を検出する含水量検出手段を設け、制御部が上記日射量及び含水量に応じて灌水量を制御することが開示されている。
特開平6−189639号公報 特開2011−92152号公報
しかしながら、植物は、日射量だけではなく、葉面付近の湿度(飽差)や植物の生育時期によって必要とする灌水タイミングや灌水量が異なる。このため、日射があっても気孔が閉じていて蒸散できない状態の場合に、上述した特許文献1のように、日射量のみに基づく灌水制御を行うと、灌水過多となり、根腐れなどが発生するという課題がある。また、前記特許文献2で用いられるような樹木の幹を流れる水分を検出するサップフローセンサは、高価なうえ、台数が必要だったり、植物を痛めたりするため、現実的ではないという課題がある。
本発明は、以上のような点に着目したもので、植物が気孔を開けて蒸散を行った形跡に応じて、適切なタイミング及び量で灌水を行うことができる植物の生育管理システム及び生育管理方法を提供することを、その目的とする。他の目的は、前記灌水制御のもととなる施設内のCO設定濃度などを、各種条件に基づいて調整することである。
本発明の植物の生育管理システムは、植物が生育されるハウス内のCO濃度を測定するCO濃度測定手段と、前記ハウス内にCOを供給するCO供給手段と、前記ハウス内に灌水する灌水手段と、前記CO濃度測定手段によって測定されたCO測定濃度に基づいて、前記CO供給手段及び前記灌水手段の駆動を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記ハウス内のCO濃度を設定するCO濃度設定手段、を備えるとともに、前記制御手段は、前記CO濃度設定手段で設定されたCO設定濃度と、前記CO濃度測定手段によって測定されたCO測定濃度を比較し、比較結果に応じて前記CO供給手段の駆動を制御するとともに、前記CO供給手段の駆動時間の積算値が、予め定めた所定の閾値に達したときに、前記灌水手段へ灌水指示をし、かつ、前記CO供給手段の駆動時間の積算値をリセットする基本灌水制御、を行うことを特徴とする。他の形態の一つは、前記CO濃度設定手段は、1日を経時的に任意の複数のステップに区切り、各ステップの切替時刻と、各ステップにおけるCO濃度を設定可能であることを特徴とする。
更に他の形態の一つは、前記制御手段は、夜間に、前記CO供給手段から前記ハウス内にCOが供給されていない場合において、前記ハウス内のCO測定濃度の最大濃度をサンプリングし、該最大濃度から降下した所定の点において、CO測定濃度の降下値と、前記ハウスの室内容量から、前記植物が吸収したCO吸収量を算出し、該算出されたCO吸収量が所定の閾値に達したか否かを判断し、所定の閾値に達していると判断したときは、前記算出されたCO吸収量に基づいて灌水指示を行う早朝灌水制御を行い、該早朝灌水制御の実行時以外は、前記基本灌水制御を行うことを特徴とする。
更に他の形態の一つは、ソーラー電池と、前記ハウスの室内外の換気を行う換気手段と、を備えており、前記制御手段は、前記ソーラー電池の出力電圧に基づいて、日の出前の薄日が差した時刻を検知し、該検知時刻から所定時刻までの間、又は、前記検知時刻から所定時間が経過するまでの間で、前記ハウス内のCO濃度が、所定のCO設定濃度まで下がるように、前記換気手段の駆動を制御する早朝換気処理を行い、該早朝換気処理を行ったときは、換気が終了した時点のCO濃度から降下した所定の点において、前記植物によるCO吸収量を算出し、前記早朝灌水制御を行う、ことを特徴とする。
更に他の形態の一つは、太陽光の明るさを検出する日射センサ、を備えており、前記制御手段は、前記日射センサにより検出される日射量に応じて、光合成開始後の前記ハウス内のCO測定濃度が、所定の早朝時のハウス内のCO設定濃度を下回った時点から、所定時間経過するまで又は所定のCO最低濃度に達するまで、前記COの供給を停止するか否かを判断し、該判断結果に応じて、前記CO供給装置の駆動を制御する早朝気孔開処理、を行うことを特徴とする。
更に他の形態の一つは、前記制御手段は、前記日射センサにより検出される日射量に応じて、前記CO濃度設定手段により設定された各ステップのCO設定濃度又は前記各ステップの切替時刻の少なくとも一方の補正を行うCO設定濃度補正処理を行うことを特徴とする。更に他の形態の一つは、地域に対応した日の出、南中、日の入り時刻を含むカレンダ情報、を備えるとともに、前記制御手段は、前記CO設定濃度補正処理において、前記カレンダ情報を参照して、前記ハウスが設置された地域に対応する日の出、南中、日の入り時間に基づき、前記各ステップの切替時刻の補正を行うことを特徴とする。
更に他の形態の一つは、前記ハウスが開閉可能な天窓を有しており、前記制御手段が、前記天窓の開閉に連動して、前記ハウス内のCOの設定濃度を変更する天窓連動処理を行うことを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記CO濃度測定手段によって測定された前記ハウス内のCO濃度が、所定の範囲外のときに、その旨を報知する警報手段、を備えるとともに、前記制御手段は、前記CO濃度測定手段による測定結果に応じて、前記警報手段を駆動することを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記CO濃度測定手段が、定期的に前記ハウスの外部の空気を導入し、該外部の空気を基準ガスとして、測定値の校正をする自動校正手段,備えたことを特徴とする。
本発明の植物の生育管理方法は、植物が生育されるハウス内のCO濃度の変化に基づいて、前記ハウス内における灌水制御及びCOの供給制御を行うことを特徴とする。
他の発明の植物の生育管理方法は、植物が生育されるハウス内のCO濃度を測定するステップと、予め設定されたハウス内のCO設定濃度と、前記ステップにより測定されたCO測定濃度を比較するステップと、該ステップによる比較の結果、CO設定濃度よりも、CO測定濃度が低いときは、前記ハウス内にCOを供給するCO供給手段の駆動を開始するステップと、前記ステップによる比較の結果、CO設定濃度よりも、CO測定濃度が高いときは、前記CO供給手段の駆動を停止するステップと、を含むとともに、前記CO供給手段の駆動時間の積算値が、予め定めた所定の閾値に達したか否かを判断し、閾値に達したときに、前記ハウス内に灌水する灌水手段へ灌水指示をし、かつ、前記積算値をリセットする基本灌水制御を行うことを特徴とする。
主要な形態の一つは、夜間に、前記CO供給手段から前記ハウス内にCOが供給されていない場合において、前記ハウス内のCO測定濃度の最大濃度をサンプリングするステップと、前記最大濃度から降下した所定の点において、CO測定濃度の降下値を算出するステップと、該ステップによって算出されたCO測定濃度の降下値と、前記ハウスの室内容量から、前記植物が吸収したCO吸収量を算出するステップと、該CO吸収量が所定の閾値に達したか否かを判断するステップと、該ステップにおいて、算出されたCO吸収量が所定の閾値に達したと判断したときに、該算出されたCO吸収量に基づいて、前記灌水手段に灌水指示を行うステップと、を含む早朝灌水制御を行うとともに、該早朝灌水制御の実行時以外は、前記基本灌水制御を行うことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、植物が生育されるハウス内のCO濃度の変化等に基づいて、植物のCOの取込量(ないし蒸散量)を近似的に推量し、その結果に基づいて灌水制御することとした。このため、適切なタイミングと量での灌水が可能となり、植物の生育管理において、水分不足を補って乾燥を防ぐとともに、水分過多による根腐れも防止できる。
本発明の実施例1の植物生育管理システムの全体構成を示すブロック図である。 前記実施例1のCO濃度測定部を示すブロック図である。 前記実施例1の植物生育管理システムによる生育管理制御の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1における日中の灌水出力のタイミングを示す説明図である。 前記実施例1の植物生育管理システムにおけるCO濃度上下限監視処理の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1の植物生育管理システムにおけるCO濃度測定部の自動校正手順の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1における基本CO濃度制御の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1における早朝換気処理の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1における早朝気孔開処理(早朝飢餓処理)の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1における天窓連動制御の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1における日射量に応じたCO設定濃度補正処理の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1における灌水制御の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1における灌水制御の一例を示すフローチャートである。 前記実施例1によるハウス内のCO濃度、CO制御,灌水制御及び換気のタイミングと経過時間の関係の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図14を参照しながら本発明の実施例1を説明する。
<本発明の概要>・・・植物の施設栽培において、蒸散を考慮せずに日射量等のみに基づいて灌水すると、灌水過多となって根腐れしたり、反対に、灌水不足となって乾燥したりするという問題がある。そこで、本発明は、植物が気孔を開けて蒸散を行った形跡から判断して、灌水のタイミングと量を制御することとした。前記蒸散は、COの取り込みと引き換えに行われる。すなわち、蒸散があるということは気孔が開いており、気孔が開いているということはCOを取り込んでいる。そして、COを取り込んだ量から、灌水必要量を算出するという具合である。
その際、COの取込量(ないし吸収量)を直接測ることは難しいため、本発明では、COの取り込みが行われたか否かは、ハウス内のCO濃度と、前記ハウス内にCOを供給するCO供給装置の駆動のON/OFFを監視し、駆動時間の積算値から、所定の計算に基づいて蒸散量を近似的に推量する。COの吸収量が分かれば、消費した水が推測でき、不足する水分を補うことで乾燥によるしおれを防ぎ、水分の供給過多による根腐れを防止するような灌水制御を行うことができる。さらに、このような前提の上で、各種条件(例えば、早朝時間帯であるか、天窓が空いているか、日射量はどの程度か等)により、前記ハウス内のCO設定濃度などを調整することで、植物の生育管理をより確実に行うことができる。
<システム構成>・・・まず、図1及び図2を参照して、本発明の植物の生育管理システム(以下「管理システム」とする)の全体構成を説明する。図1は、本実施例の管理システムの全体構成を示すブロック図である。図2は、前記管理システムのCO濃度測定部の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施例の管理システム10は、植物が栽培されるハウス内12に設けられたCO濃度測定部20と、CO供給装置64と、灌水装置66と、前記ハウス12外に設けられた制御装置30を中心に構成されている。前記CO濃度測定部20は、ハウス12内のCO濃度を測定するものであって、後述するように自動校正機能を備えている。また、前記CO濃度測定部20にはCOセンサのみを設け、後述する制御部32に設けた検出部21によって濃度を算出する構成としてもよい。前記CO供給装置64は、前記ハウス12内にCOを供給するものであって、暖房装置がこれを兼ねていてもよい。また、前記灌水装置66は、前記ハウス12内の植物に灌水するものであって、前記制御装置30からの指示に基づいて、灌水を開始・停止する。このほか、前記ハウス12には、天窓60,換気扇62,警報機68,ソーラー電池50,日射センサ52が設けられている。これらの各部については、後述する各処理において説明する。
次に、前記制御装置30は、各種演算処理や信号の入出力を行うための制御部32を中心に構成されている。該制御部32により行われる各種制御は、以下の各処理の説明において詳述する。そして、入力部34,表示部36,メモリ38,時計46,タイマ48が前記制御部32に接続されている。前記入力部34は、例えば、キーボードやマウス,タッチパネル等であって、ハウス12内のCO濃度を所定の値に設定したり、その他の各種条件等を入力したりするとき等にも用いられる。前記表示部36は、ディスプレイ等であって、前記入力部34によってデータを入力するための画面を表示したり、設定された各種条件を表示したり、前記CO濃度測定部20によって測定された測定値等を表示するものである。
前記メモリ38には、前記CO濃度測定部20によって測定されたCO濃度測定値40Bや、前記入力部34を用いて設定されたCO濃度設定情報40Aや、前記CO供給装置64の駆動時間の積算値である駆動時間積算値40Cが記憶される。これらのうち、前記CO濃度設定情報40Aは、植物の種類や栽培時期などによって、ハウス12内のCO濃度が適切になるように、ユーザ側で設定する。例えば、一日を複数のステップに区切り、その開始時刻(各ステップの切替時刻)や、各ステップ毎のCO設定濃度を任意に設定し、その情報を記憶する。このようなCO設定濃度の一例が、図14(A)の破線LAに示されており、一日が、CO設定濃度が異なる複数のステップに分かれていることが分かる。
<基本制御>・・・次に、図3及び図4を参照しながら、本実施例の管理システム10による基本制御を説明する。図3は、本実施例の管理システムによる生育管理処理の一例を示すフローチャートである。図4は、本実施例における日中の灌水出力のタイミングを示す説明図である。なお、図3の生育管理処理を開始するにあたっては、事前に、前記入力部34により、上述したように、例えば、一日を複数のステップに所定の時刻で区切り、各ステップ毎に所望のCO濃度を設定しておくものとする。生育管理処理SAの基本制御は、図3に示す基本CO濃度制御(ステップS10)と灌水制御(ステップS100)により行われる。なお、図3中、破線で囲った内側の早朝換気処理(ステップS30)、早朝気孔開処理(ステップS50)、天窓連動制御(ステップS70)、日射量に応じたCO設定濃度補正処理(ステップS90)については、必要に応じて行えばよい。したがって、ここでは、基本制御の理解を容易にするため、ステップS10の基本CO濃度制御(ステップS10)と、灌水制御(ステップS100)について説明し、ステップS20〜S90の処理については、後述することとする。
(1)CO吸収量の監視による灌水時期の設定・・・植物は、光と水とCOで光合成を行う。水は根より吸収し、気孔から蒸散していく。
COは気孔より吸収され、
CO+HO+8光量子→CHO(糖)+O
が生成される。したがって、COの吸収量が分かれば、消費した水が推測でき、不足する水分を補うことで、乾燥によるしおれ、水分過多による根腐れを防ぐことができる。
具体的には、図4に示すように、ハウス12内にCOを供給するCO供給装置64の出力のON/OFFを監視し(同図のLP)、その駆動時間を積算する(同図のLQ)。そして、積算値が予め設定している累積時間(閾値)(同図のLR)に達したら、予め設定した時間灌水を行う(同図のLS)。また、灌水の開始と同時に、同図のLQに示すように、駆動時間の積算値をリセットする。このように、CO供給装置64の駆動のON/OFFを監視することで、直接蒸散量を量ることは困難であっても、間接的かつ近似的に、蒸散量を推量することができる。
(2)基本CO濃度制御・・・次に、図7を参照して、前記基本CO濃度制御(ステップS10)を説明する。図7は、本実施例による基本CO濃度制御の一例を示すフローチャートである。本実施例の管理システム10では、制御部32が時計46を参照して現在時刻を読み出し、更に、前記CO濃度設定情報40Aを参照して、現在がいずれの制御ステップに相当するか決定する(ステップS12)。そして、決定されたステップにおけるCO設定濃度と、CO濃度測定部20によって測定されたCO測定濃度を比較し(ステップS14)、CO設定濃度の方が高ければ(ステップS14のYes)、前記制御部32は、前記CO供給装置64が駆動するよう出力をONとする(ステップS16)。一方、前記ステップS14において、CO測定濃度のほうが、CO設定濃度より高ければ(ステップS14のNo)、CO供給装置64を駆動させる必要はないため、制御出力をOFFとする(ステップS18)。
(3)灌水制御・・・次に灌水制御について説明する。上述した通り、本発明は、COセンサ22(図2に参照)の検知結果に基づいてハウス12内のCO濃度を測定するCO濃度測定部20と、前記ハウス12内にCOを供給するCO供給装置64と、前記ハウス12内に灌水する灌水装置66を備えている。そして、前記入力部34等により任意に設定された一日を区分する複数のステップごとにCO濃度を設定し、該CO設定濃度と、前記CO濃度測定部20により測定されたCO濃度を比較する。そして、前記ステップS10に示した基本CO濃度制御により、CO測定濃度に応じて、前記CO供給装置64の駆動のON/OFFを切り替え、ハウス12内を指定した濃度に保つ。このときに、前記制御部32が、前記CO供給装置64の駆動時間を積算し、予め設定した累積時間(閾値)に達すると、予め指定した時間だけ灌水装置66を駆動する。このような灌水制御は、日中に行われる(日中灌水制御A)。
なお、植物は、夜間はCOを排出する。したがって、ハウス12内の濃度が上昇していくが(例えば、1000ppm程度まで上昇)、日が当たると光合成を開始するため、自分で排出したCOを吸収する。よって、ハウス12内のCO測定濃度が、前記CO設定濃度に降下するまでの間は、前記CO供給装置64は稼働しないが、蒸散を行っていることになる。このため、本実施例では、上述した灌水制御中の明け方に、早朝灌水制御Bを取り入れている。具体的には、夜間に植物から排出されたCOにより、ハウス12内のCO濃度はある点でピークに達する。そこで、ハウス12内のCO測定濃度が、ピーク濃度から下降したある時点において、ピーク時と比較した濃度の降下値と、ハウス12の室内容量を乗算して植物のCO吸収量を推定する。そして、CO吸収量が所定の閾値に達した時点で灌水を行う。これを繰り返す。例えば、ハウス12の容量から計算して灌水の目安をCO吸収量0.2kgと設定すると、ピーク時から0.2kg吸収した時点で1回灌水し、更にピークから0.4kg吸収した時点で2回目の灌水をするという具合である。また、CO施用の設定濃度に達した時点で残りの施用量(前回の灌水からの余り)を前日の施用ON積算時間の余りに加算して、早朝灌水制御を引き継ぐという具合である。なお、この早朝灌水処理は、後述する早朝換気処理を行っている間は実行せず、早朝換気処理が終了した時点のCO濃度をピークとして、その後、同様に早朝灌水処理を行う。
(4)灌水制御の具体例・・・図12及び図13は、上述した(3)の灌水制御(ステップS100)の一例を具体的なフローチャートで示したものである。まず、制御部32によって時刻が0:00と判断されると(ステップS102のYes)、現在のCO測定濃度がCOピーク濃度であると設定し(ステップS104)、降下サンプルを開始する場合は(ステップS106,ステップS108のYes)、現在のCO測定濃度とCOピーク値の比較(ステップS110)に進む。なお、ここでいう「降下サンプル」とは、ハウス12内のCO濃度が、ピークから設定濃度へ下がるまでの挙動を定義するものとする。また、前記ステップS102において、時刻が0:00ではなく(ステップS102のNo)、降下サンプルを開始しない場合(ステップS108のNo)は、後述のステップS124へ進む。
また、前記ステップS108において、降下サンプルを開始し(ステップS108のYes)、現在のCO測定濃度がサンプリングしたCOピーク濃度よりも高い場合(ステップS110のYes)には、COピーク値を現在のCO測定濃度で書き換え(ピーク値を更新し)(ステップS112)、現在CO濃度と設定CO濃度の比較(ステップS114)へ進む。あるいは、前記ステップS110において、現在CO測定濃度が、サンプリングしたCOピーク値より低い場合(ステップS110のNo)にも、前記ステップS114へ進む。
前記ステップ114では、現在のCO測定濃度とCO設定濃度の比較が行われ、CO設定濃度の方が高ければ(ステップS114のYes)、降下サンプルを終了し(ステップS116)、COピーク値と現在CO測定濃度の差から、余りCO濃度を算出する(ステップS118)。そして、算出した余りCO濃度とハウス12の容積と1.975(mg/m/ppm)の乗算によって、CO施用量を算出する(ステップS120)。そして、前日の施用ON積算時間の残りに、前記CO施用量/CO発生量(kg/hm)に60(s)を乗じたものを加え、施用ON積算時間(CO供給装置64の駆動積算時間)を算出し(ステップS122)、降下サンプルを開始する否かの判断(ステップS124)に進む。一方、前記ステップS114において、現在CO測定濃度が、CO設定濃度より高い場合(ステップS114でNo)にも、降下サンプルを開始するか否かの判断(ステップS124)に進む。
前記「1.975mg/m/ppm」というのは、1mに400ppmの濃度だとCOが790mg含まれているため、「790mg/m/400ppm=1.975mg/m/ppm」となる。具体例を示すと、平均高さ3m、幅10m、奥行き100mのハウスは、容積が、3×10×100で3000mである。そして、ピークが1000ppmで、第一ステップの設定(CO供給装置64を初めてONする時のCO設定濃度)を600ppmとしていた場合、400ppm×3000m×1.975mg/m/ppm=2.4Kgとなる。従って、2.4Kg減る過程で、途中閾値で灌水することになる。なお、前記第一ステップの設定濃度は、例えば、後述する早朝気孔開処理(ステップS50)を行った場合には、気孔開終了時の濃度とし、早朝気孔開処理を行わないときは、例えば、図14(A)に示す「天窓開」までのCO設定濃度である。
前記ステップS124以降は、ステップS124でYesに進む場合は、植物が自身で排出したCOを吸収していく状態での灌水処理であり、ステップS124でNoに進む場合は、CO設定濃度に達した後、CO供給装置64の施用したCO量に応じた灌水処理である。具体的には、前記ステップS124において、降下サンプルを開始するときには(ステップS124のYes)、上述した早朝灌水処理Bへ移行する。具体的には、現在CO測定濃度とCOピーク値を比較し、現在CO測定濃度のほうが低ければ(ステップS130のYes)、早朝のCO吸収量Bを算出する(ステップS132)。前記早朝のCO吸収量Bは、COピーク値と現在CO測定濃度の差に、ハウス12の容積と、1.975(mg/m/ppm)を乗じることにより算出される。そして、前記早朝のCO吸収量Bが早朝の閾値を超えているときは(ステップS134のYes)、灌水タイマをスタートし(ステップS136)、灌水出力をONにして(ステップS138)、COピーク値=現在CO測定濃度と設定して(ステップS140)、灌水タイマがUPするまで灌水を継続する(ステップS172のNo)。灌水タイマがUPしたら(ステップS172のYes)、灌水出力をOFFにし(ステップS174)、前記基本CO制御(ステップS10)へ戻る。なお、前記灌水タイマ(=灌水時間)は、ユーザがCO消費に応じて適宜決定する。COを何kg施用したら何秒灌水するかは、水圧やパイプ径などで異なる。一方、前記ステップS130において、現在CO測定濃度が、COピーク値よりも高いときも(ステップS130のNo)、前記基本CO制御(ステップS10)へ戻る。
一方、前記ステップS124において、降下サンプルを開始しないとき(ステップS124のNo)には、上述した日中灌水処理Aへ移行する。具体的には、1秒変化し(ステップS150のYes)、施用出力をONにしたら(ステップS152のYes)、前記ステップS122で算出した施用ON積算時間(CO供給装置64の駆動積算時間)に1秒加え、日中のCO吸収量Aを算出する(ステップS156)。具体的には、日中のCO吸収量Aは、前記施用ON積算時間(秒)に、CO発生量(Kg/hm)と60(秒)を乗じて算出される(ステップS156)。そして、前記日中のCO吸収量Aが、日中の閾値を超えているときは(ステップS158のYes)、灌水タイマをスタートし(ステップS160)、灌水出力をONにし(ステップS162)、施用ON積算時間(CO供給装置64の駆動積算時間)をリセットして0にする(ステップS164)。なお、前記ステップS152で施用出力ONにするか否かの判断は、上述した基本CO濃度制御のステップS14(図7)の判断による。
そして、日の入り以降(ステップS166のYes)であり、日暮れ以降(ステップS168のYes)(ソーラーセンサで判断)の場合には、降下サンプルを終了し(ステップS170)、灌水タイマがアップするまで灌水を継続する(ステップS172のNo)。灌水タイマがアップしたら(ステップS172のYes)、灌水出力をOFFにし(ステップS174)、前記基本CO濃度制御(ステップS10)に戻る。なお、前記ステップS170の「降下サンプルを終了」は、念のため、日中設定を下回らなかったときのためである。例えば、雨などで光がないとCOを吸収しないため、排出したCOだけで、一日CO供給装置64が一度もONしない可能性もあり、そのために前記ステップS170が設けられている。また、前記ステップS166で日の入り以降でなく、また、前記ステップS168で日暮れ以降でもない場合には、前記ステップS170を経ることなく、前記ステップ172に進む。
(5)CO濃度上下限監視処理・・・以上のような基本CO制御(ステップS10)及び灌水制御(ステップS100)と平行して、本実施例では、CO濃度上下限監視処理を行っている。図5は、本実施例によるCO濃度上下限監視処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、CO濃度が下限を下回るときとは、暖房装置の燃焼器が前記CO供給装置64を兼ねているような場合であって、植物によってCO吸収が行われているときに、前記燃焼器が燃料切れになり、CO濃度が低下する場合などである。また、CO濃度が上限を上回るときとは、例えば、前記燃焼器の不具合により連続燃焼が行われ、CO濃度が上がりすぎてしまう場合などである。なお、前記CO濃度の上限及び下限は、ユーザが適宜設定することができ、その値は、例えば、前記メモリ38のCO濃度設定情報40Aとして記憶される。
また、前記上限又は下限を超えるときに警報を出力する手段として、図1に示すように、前記ハウス12内には、警報機68が設けられている。該警報機68は、前記制御部32に接続され、警報出力のON/OFFが切り替えられる。そして、制御部32は、現在のCO測定濃度と、上限濃度を比較し(ステップS182)、現在濃度が上限濃度を上回る場合(ステップS182のYes)には、警報出力をONにし(ステップS184)、CO測定濃度が上下限値内におさまるまで警報出力を継続する。
一方、前記ステップS182において、現在濃度が上限濃度を超えていないと判断されたら(ステップS182のNo)、現在濃度と下限濃度を比較し(ステップS186)、現在濃度が下限濃度を下回っていれば(ステップS186のYes)、前記ステップS184に進み警報を出力する。また、現在濃度が下限濃度より高ければ、警報出力をOFFにし(ステップS188)、前記ステップS182に戻る。
(6)CO濃度測定部の自動校正処理・・・更に、本実施例の管理システムでは、前記CO濃度測定部20の自動校正が可能な構成となっている。従来、経年変化などでセンサの値がずれた場合には校正ガスを用いて手動で校正を行うか、CO計測器を外に出して手動で大気にて校正を行っていたが手間であった。そこで、自動で外気を基準として校正を行うことができるように、本実施例では、前記CO濃度測定部20を、図2に示すような構成とした。図2は、前記CO濃度測定部20の構造を示すブロック図である。CO濃度測定部20は、COセンサ22と、CO計測器24と、ポンプ26と、3方弁28により構成されている。前記COセンサ22は、前記CO計測器24に信号を送り、前記CO計測器24は、前記制御部32に接続されている。また、前記CO計測器24は、前記ポンプ26及び3方弁28にON/OFF信号を送出する。前記3方弁38は、2つ配管が接続されており、一方の配管P1は、ハウス12内の測定箇所に繋がり、他方の配管P2は、ハウス12外の外気を取り込み可能な位置に配設されている。
図2において、矢印FAは電気的信号を示し、矢印FBは通常測定時の空気の流れを示し、矢印FCは校正時の空気の流れを示している。自動校正時には、CO計測器24により3方弁28をONさせて、外気の空気をポンプ26で吸引して大気濃度での校正を行う。このように自動で校正を行うことで、手動で校正を行う手間が省ける。また、高価な校正ガスを使う必要がなくなる。
図6を参照して、本実施例による自動校正を行う具体的な手順を説明する。図6には、前記図2の構造のCO濃度測定部20において、自動校正を行う手順の一例がフローチャートとして示されている。自動校正を開始し(ステップS200)、自動校正実施日が到来し(ステップS202のYes)、自動校正開始時刻になったら(ステップS204のYes)、前記3方弁28をONし、外気を測定する(ステップS206)。そして、所定時間(図示の例では10分)経過したら(ステップS208のYes)、外気濃度と基準値の差(補正値)を記憶する(ステップS210)。前回までの総補正値に、今回の補正値を加えて、総補正値を算出する(ステップS212)。その結果、総補正値が±1000ppm以内であれば(ステップS214のYes)、総補正値を記憶し(ステップS216)、3方弁をOFFする(ステップS218)とともに、CO濃度表示値を、測定CO濃度に前記総補正値を加えた値となるよう校正し(ステップS220)、自動校正を終了する(ステップS224)。一方、前記ステップS214において、総補正値が±1000ppmを超えている場合には(ステップS214のNo)、校正エラーを表示し(ステップS222)、3方弁をOFFし(ステップS218)、自動校正を終了し(ステップS224)、手動で校正を行う。
<応用制御>・・・次に、本発明による灌水制御の応用例を説明する。前記図3の基本CO制御(ステップS10)と灌水制御(ステップS100)の間に、早朝換気処理(ステップS30)、早朝気孔開処理(ステップS50)、天窓連動制御(ステップS70)、日射量に応じたCO設定濃度補正処理(ステップS90)を設けることで、更に植物の生育管理を適切に行うことができる。以下、順に説明する。
(7)早朝換気処理・・・例えば、暖房機の燃焼ガスをハウス12の室内に排出するタイプの暖房機は、CO供給装置64として利用できる。しかし、早朝は、夜間に植物が呼吸で排出したCOと、CO供給装置64によって供給されたガスによって、ハウス12内はCOが高濃度になり、そのまま光合成が始まると植物の光合成でできた糖が転流(葉面にできた光合成産物を根や果実にいきわたらせる)されにくくなり、養分が葉内に蓄積し、色素に変化障害を起こす。したがって、このような場合には、早朝の高濃度のCOを速やかに適切なCO濃度まで下げる必要がある。COを一定濃度まで下げるには、ハウス12の外に排出してやる必要があるが、夜間において常に任意の濃度に制御しようとすると、室内で温めた空気などを排出することになり、暖房効率が悪くなり不経済である。
そこで、本発明では、図1に示すようにソーラー電池50を設け、日の出前の薄日が差した時点の時刻を検知し、実際の日の出又は日の出以降の任意に設定できる時間(ないし時刻)までの間に集中して、CO設定濃度に下がるまで、前記ハウス12に設けられた換気扇62を用いて換気を行うこととした(図14(D)参照)。ソーラー電池50は、天気にかかわらず日の出時間の約30分前に薄日を検知できることが知られている。逆に、従来のセンサ(全天日射計)は日出後の日射が強くないと反応しないため、日の出前に検出することはできない。図8には、本実施例における早朝換気処理の一例を示すフローチャートが示されている。前記図3に示す基本CO濃度制御(ステップS10)の後、破線内の追加処理を行う場合には、早朝処理が1回目かどうかを判断し(ステップS20)、早朝処理が一回目であるときは早朝換気処理(ステップS30)に進む。なお、早朝処理の回数は、0:00にリセットされるものとする(ステップS20)。
図8に示すように、早朝換気処理を開始すると(ステップS30)、太陽電池電圧と目標値を比較し、太陽電池電圧が目標値を超えていれば(ステップS32のYes)、制御部32は換気扇62への出力をONにして換気を開始する(ステップS34)。そして、ハウス12内のCO測定濃度が、換気目標濃度よりも下がれば(ステップS36のYes)、換気を停止し(ステップS38)、例えば、次の早朝気孔開処理(ステップS50)へ進む。また、CO測定濃度が換気目標濃度よりも高い場合(ステップS36のNo)であっても、予め定めた換気終了時刻になったら(ステップS40のYes)、換気を停止し(ステップS38)、早朝気孔開処理(ステップS50)等に進む。以上のような早朝換気処理を行うことで、植物の健康障害防止や、省エネ効果を図ることができる。
(8)早朝気孔開処理(早朝飢餓処理)・・・植物は、一般的に朝のCO濃度を低くすると気孔が開く生理があるが、これまでは、光合成を促進させるために、このような現象が積極的に活用されることはなかった。植物は、朝、光が当たると、夜中に植物自身の呼吸で排出したCOを光合成により吸収する。それに伴って、ハウス内のCOは減少し続け、設定されたCO濃度を下回る。本実施例では、その後も、指定された時間(早朝タイマないし「早朝時間帯」)までは、CO供給装置64による施用を中止し、指定した時間が経過してから施用を開始することで、故意にCO濃度の低い環境を作る早朝気孔開処理(ないし早朝飢餓処理)を実施することで、光合成を促進することとした。また、前記気孔開処理を行うために、天気が晴れているか否かを判断する必要があることから、日射センサ52を備えている。図9には、本実施例による早朝気孔開処理の手順の一例がフローチャートで示されている。
例えば、前記ステップS30による早朝換気処理の後、図9に示す早朝気孔開処理(ステップS50)に進むとする。制御部32は、前記日射センサ52の検知結果から、天気が晴れか否かを判断し(SステップS52)、晴れていると判断したときは(ステップS52のYes)、CO測定濃度がCO設定濃度を下回るか否かを判断する(ステップS54)。そして、CO測定濃度がCO設定濃度を下回るときは(ステップS54のYes)、気孔開処理を開始する(ステップS56)。ここでいう「気孔開処理」とは、「指定された時間(早朝タイマないし早朝時間帯)までは、CO供給装置64による施用を中止し、前記指定された時間が経過したら施用を開始する」というものである。しかし、CO測定濃度が所定の最低濃度を下回るときには(ステップS58のYes)、気孔開処理を終了して(ステップS60)、CO供給装置64によるCOの施用を開始する。
また、CO測定濃度が前記最低濃度より高い場合には(ステップS58でNo)、所定の早朝タイマが終了するまで(ステップS62のNo)、気孔開処理を継続し、前記早朝タイマが終了したら(ステップS62のYes)、気孔開処理を終了して(ステップS60)、例えば、後述の天窓連動制御(ステップS70)に進む。なお、前記ステップS52において、天気が晴れでないと判断されたとき(ステップS52のNo)も、前記気孔開処理は行わず、前記天窓連動制御(ステップS70)等に進む。なお、「晴れではない」とは、雨天のみならず曇天の場合も含むものとする。光が弱いと気孔の開き方が小さく、気孔開処理よりも、光合成を行うことの優先度が高いためである。このように、晴天のときに気孔開処理を行うことによって、光合成を促進できるという効果がある。
(9)天窓連動制御・・・従来、ハウスにおいて天窓が開くころにCOを高濃度で施用してしまうことがあり、COがハウス外に拡散して不経済だった。そこで、従来は、天窓の状態を目視したり、ハウス内の温度の変化を観測したりしてCO設定濃度を下げていたが、温度変化に基づいて変更する場合には、外気温の温度で条件が変わり、設定がうまくいかないことがあった。そこで、本応用例では、ハウス12の天窓60の開閉を、その図示しないスイッチ等と連動させることで、正確にタイミングを計り、CO設定濃度を変更する。また、図示しない温度センサにより、天窓コントローラの温度設定値と同様な値を前記制御部32に入力することで、開閉を監視するようにしてもよい。図10には、天窓との連動によるCO設定濃度の変更処理の一例のフローチャートが示されている。
例えば、前記ステップS20において、早朝処理がすでに一度行われていると判断されたとき(ステップS20でNo)や、前記早朝気孔開処理(ステップS50)の後に、本天窓連動制御(ステップS70)に進む。図10に示すように、天窓連動制御を行う場合には(ステップS70)、天窓60の開閉を監視する(ステップS72)。そして、天窓60が開いたのが1回目のときは(ステップS74のYes)、制御部32は、CO設定濃度を、朝ステップから昼ステップに切り替える(ステップS78)。そして、天窓60が閉まっていると判断したときは、(ステップS78でYes)、CO設定濃度を、例えば、200ppm上げ(ステップS80)、次の日射量補正(ステップS90)等に進む。なお、ここでは、約200ppm上げることとしたが、植物の種類等に応じて、0ppm〜500ppmの範囲内で任意に補正することができる。
一方、前記ステップS78において、天窓60が閉まっていない(すなわち開いていると)と判断されたときは(ステップS78のNo)、CO設定濃度は調整せず設定通りとし(ステップS82)、次の日射量補正(ステップS90)等に進む。また、前記ステップS74において、天窓60が開いたのが2回目以降のときは(ステップS74のNo)、前記ステップS78に進む。このような天窓連動処理を行うことにより、予定よりも早く天窓が開き、夕方に予定よりも早く天窓60が閉まる場合であっても、時間で制御していた場合よりも、CO設定濃度を早く下げることができ、省エネにつながる。また、予定よりも遅く天窓が開き、夕方予定より遅く閉まる場合、従来方法よりもCO設定濃度を下げるのも遅くなり、光合成を促進することができる。更に、従来の方法では、朝ステップから昼ステップに切り替わった後に、天窓60が開閉した場合、従来は一定の昼ステップ用のCO設定濃度のままであるのが、本実施例では、そのような場合に備えて任意の値を設定することで、光合成促進につながる。また、天窓60の開閉に応じて朝ステップのCO設定濃度と昼ステップのCO設定濃度を切り替えるときに、徐々に設定濃度を下げることで、CO欠乏予防にもなる。
(10)日射量に応じたCO設定濃度補正処理・・・従来は、時間帯や天候状態に応じて手動でCO設定濃度を変更していた。例えば、日の出を迎え日がさしてきた時点、天窓60が開き密閉状態から大気と連通状態になった時、日射が強まったり、日射が弱まったり、夕方に天窓60が閉まって再び密室状態になったとき、日の入りの後などに手動でCO設定濃度を変更していた。そこで、本応用例では、メモリ38に記憶したカレンダ情報42を参照するとともに、日射センサ52を利用して、前記カレンダ情報42により得た地域に応じた日中/南中/日の入時刻を用い、更に日射センサ52により得られた日射量に応じてCO設定濃度の切替時刻(ステップの切替時刻)や日中のCO設定濃度の変更を行う。
なお、日中の濃度の上/下選択はできるが、指定した一定範囲の日射より高い場合は比例して濃度にバイアスを加える。また、指定した一定範囲の日射より弱い場合も比例して濃度を上げる(日射が弱い場合は、少ない日射を大事にして光合成を促進させるため、葉内のCO濃度と、空気中に空気中のCO濃度の濃度差によって葉中に送る)。図11は、日射量に応じたCO設定濃度補正処理の一例を示すフローチャートである。例えば、前記天窓連動制御(ステップS70)の後に、日射量に応じたCO設定濃度補正処理(ステップS90)に進むとする。まず、天窓60が閉まっており(ステップS92のYes)、日射量が設定値の範囲内であれば(ステップS94のYes)、設定通りにCO制御を行う(ステップS96)。また、日射量が設定値の範囲外であれば(ステップS94でNo)、設定よりも高濃度となるようにCO設定濃度を補正して、CO制御を行う(ステップS98)。前記ステップS96,ステップS98のいずれのステップの後も、前記灌水制御(ステップS100)に進む。また、前記ステップS92において、天窓60が開いている場合も(ステップ92でNo)、前記灌水制御(ステップS100)へ進む。以上のような日射量に応じたCO設定濃度の補正を行うことにより、光合成を促進することができる。以上のような応用処理も取り入れた場合における、CO濃度(設定濃度及び測定濃度)、CO供給装置64のON/OFFのタイミング、灌水装置66のON/OFFのタイミング,換気扇62のON/OFFのタイミングの一日を通した変化の一例が、図14に示されている。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)植物が生育されるハウス12内のCO濃度の変化や、所定のCO設定濃度に保つためにCO供給装置64が駆動した時間の積算値から、植物のCOの取込量(ないし蒸散量)を近似的に推量し、その結果に基づいて、制御部32が灌水装置66の出力を制御することとした。このため、適切なタイミングと量での灌水が可能となり、水分不足を補って乾燥(しおれ)を防ぎ、水分過多による根腐れを防止して、植物の生育管理を適切に行うことができる。
(2)上述したCO濃度基本制御及び灌水制御に加え、必要に応じて、早朝換気処理,早朝気孔開処理(早朝飢餓処理),天窓連動処理,日射量に応じたCO設定濃度補正処理などの応用処理を行うこととしたので、より適切な条件で生育管理を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した管理システム10の全体構成は一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更可能である。例えば、前記メモリ38に記憶する情報も一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。
(2)前記実施例で示したCO濃度測定部20の構造も一例であり、同様の自動校正機能を有するものであれば、適宜設計変更可能である。
(3)前記図12及び図13に示したフローチャートも一例であり、同様の効果を奏する範囲内で、必要に応じて適宜処理手順を変更してよい。
(4)前記実施例では、図3に示す応用制御(ステップS30,S50,S70,S90)を、基本CO濃度制御(ステップS10)と灌水制御(ステップS100)の間に設けたが、これも一例であり、これら応用制御は必要に応じて適宜行えばよい。また、必ずしも順番に行う必要はなく、実際には、いくつかの応用制御と、前記基本CO濃度制御(ステップS10)及び灌水制御(ステップS100)は平行して実行されていてもよい(図14参照)。
(5)前記実施例で示した応用制御以外の制御を行うことを妨げるものではない。例えば、前記実施例では、天窓60の開閉に合わせてCO設定濃度を変更することとしたが、換気扇62の開閉と合わせてCO設定濃度を変更するようにしてもよいし、これらの処理を併用してもよい。
(6)24時間を単位として、前記実施例における各ステップ毎のCO濃度設定値情報を記憶し、植物の定植から収穫終了に至る一連の生育における各ステージのCO設定濃度を、例えば、前記メモリ38のパターン情報44として複数登録しておき、必要に応じて植物の生長や品種で読み出して利用することで、品種や作物の違いに応じて、オリジナルな生育パターンを生かした植物栽培が可能となる。
(7)前記実施例では、ハウス12が天窓60を有するものとして各種応用制御などを説明したが、これも一例であり、例えば、換気扇62のみで外気を取り込んで室内の温度調整が行われるハウス12においては、設定換気温度に到達する2℃(任意)程度手前までは高濃度のCO設定濃度とし、それ以降から前記設定換気温度までは、外気濃度とするように制御するようにしてもよい。従来は、天窓がなく換気扇のみで温度制御を行う場合には、CO設定濃度を高くすると、温度が高くなって換気するときに、多くのCOをハウス12外に捨ててしまい無駄となっていた。そこで、ハウス内温度が換気設定温度まで上昇すると、換気扇62がONされ、CO供給装置64がOFFされるが、その手前の2℃手前から、換気までは大気のCO濃度(400ppm)と同じにハウス内のCO設定濃度とすることで、光合成を促進し、省エネも図ることができる。
(8)前記実施例に示した制御部32によるCO供給装置64の制御も一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、ハウス12内の容積と比較して明らかに大容量のCO供給装置64を使用した場合、前記COセンサ22の信号を測定して、CO供給装置64を間欠駆動するように制御することで、COのオーバーシュート抑制機能を実現するという具合である。
本発明によれば、植物が生育されるハウス内のCO濃度の変化等に基づいて、植物によるCOの取込量(≒蒸散量)を近似的に推量し、その結果に基づいて灌水出力を制御することとした。このため、適切なタイミングと量での灌水制御が可能となり、水分不足を補って乾燥を防ぎ、水分過多による根腐れを防止することができるため、植物の生育管理システムの用途に適用できる。
10:生育管理システム
12:ハウス
20:CO濃度測定部
21:検出部
22:COセンサ
24:CO計測器
26:ポンプ
28:3方弁
30:制御装置
32:制御部
34:入力部
36:表示部
38:メモリ
40A:CO濃度設定情報
40B:CO濃度測定値
40C:駆動時間積算値
42:カレンダ情報
44:パターン情報
46:時計
48:タイマ
50:ソーラー電池
52:日射センサ
60:天窓
62:換気扇
64:CO供給装置
66:灌水装置
68:警報機
P1,P2:配管

Claims (14)

  1. 植物が生育されるハウス内のCO濃度を測定するCO濃度測定手段と、
    前記ハウス内にCOを供給するCO供給手段と、
    前記ハウス内に灌水する灌水手段と、
    前記CO濃度測定手段によって測定されたCO測定濃度に基づいて、前記CO供給手段及び前記灌水手段の駆動を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする植物の生育管理システム。
  2. 前記ハウス内のCO濃度を設定するCO濃度設定手段、
    を備えるとともに、
    前記制御手段は、
    前記CO濃度設定手段で設定されたCO設定濃度と、前記CO濃度測定手段によって測定されたCO測定濃度を比較し、比較結果に応じて前記CO供給手段の駆動を制御するとともに、前記CO供給手段の駆動時間の積算値が、予め定めた所定の閾値に達したときに、前記灌水手段へ灌水指示をし、かつ、前記CO供給手段の駆動時間の積算値をリセットする基本灌水制御、
    を行うことを特徴とする請求項1記載の植物の生育管理システム。
  3. 前記CO濃度設定手段は、
    1日を経時的に任意の複数のステップに区切り、各ステップの切替時刻と、各ステップにおけるCO濃度を設定可能であることを特徴とする請求項2記載の植物の生育管理システム。
  4. 前記制御手段は、
    夜間に、前記CO供給手段から前記ハウス内にCOが供給されていない場合において、前記ハウス内のCO測定濃度の最大濃度をサンプリングし、該最大濃度から降下した所定の点において、
    CO測定濃度の降下値と、前記ハウスの室内容量から、前記植物が吸収したCO吸収量を算出し、該算出されたCO吸収量が所定の閾値に達したか否かを判断し、
    所定の閾値に達していると判断したときは、前記算出されたCO吸収量に基づいて灌水指示を行う早朝灌水制御を行い、
    該早朝灌水制御の実行時以外は、前記基本灌水制御を行うことを特徴とする請求項2又は3記載の植物の生育管理システム。
  5. ソーラー電池と、
    前記ハウスの室内外の換気を行う換気手段と、
    を備えており、
    前記制御手段は、
    前記ソーラー電池の出力電圧に基づいて、日の出前の薄日が差した時刻を検知し、該検知時刻から所定時刻までの間、又は、前記検知時刻から所定時間が経過するまでの間で、前記ハウス内のCO濃度が、所定のCO設定濃度まで下がるように、前記換気手段の駆動を制御する早朝換気処理を行い、
    該早朝換気処理を行ったときは、換気が終了した時点のCO濃度から降下した所定の点において、前記植物によるCO吸収量を算出し、前記早朝灌水制御を行う、
    ことを特徴とする請求4記載の植物の生育管理システム。
  6. 太陽光の明るさを検出する日射センサ、
    を備えており、
    前記制御手段は、
    前記日射センサにより検出される日射量に応じて、
    光合成開始後の前記ハウス内のCO測定濃度が、所定の早朝時のハウス内のCO設定濃度を下回った時点から、所定時間経過するまで又は所定のCO最低濃度に達するまで、前記COの供給を停止するか否かを判断し、該判断結果に応じて、前記CO供給装置の駆動を制御する早朝気孔開処理、
    を行うことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の植物の生育管理システム。
  7. 前記制御手段は、
    前記日射センサにより検出される日射量に応じて、前記CO濃度設定手段により設定された各ステップのCO設定濃度又は前記各ステップの切替時刻の少なくとも一方の補正を行うCO設定濃度補正処理を行うことを特徴とする請求項6記載の植物の生育管理システム。
  8. 地域に対応した日の出、南中、日の入り時刻を含むカレンダ情報、
    を備えるとともに、
    前記制御手段は、
    前記CO設定濃度補正処理において、前記カレンダ情報を参照して、前記ハウスが設置された地域に対応する日の出、南中、日の入り時間に基づき、前記各ステップの切替時刻の補正を行うことを特徴とする請求項7記載の植物の生育管理システム。
  9. 前記ハウスが開閉可能な天窓を有しており、
    前記制御手段が、
    前記天窓の開閉に連動して、前記ハウス内のCOの設定濃度を変更する天窓連動処理を行うことを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載の植物の生育管理システム。
  10. 前記CO濃度測定手段によって測定された前記ハウス内のCO濃度が、所定の範囲外のときに、その旨を報知する警報手段、
    を備えるとともに、
    前記制御手段は、前記CO濃度測定手段による測定結果に応じて、前記警報手段を駆動することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の植物の生育管理システム。
  11. 前記CO濃度測定手段が、
    定期的に前記ハウスの外部の空気を導入し、該外部の空気を基準ガスとして、測定値の校正をする自動校正手段,
    備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の植物の生育管理システム。
  12. 植物が生育されるハウス内のCO濃度の変化に基づいて、前記ハウス内における灌水制御及びCOの供給制御を行うことを特徴とする植物の生育管理方法。
  13. 植物が生育されるハウス内のCO濃度を測定するステップと、
    予め設定されたハウス内のCO設定濃度と、前記ステップにより測定されたCO測定濃度を比較するステップと、
    該ステップによる比較の結果、CO設定濃度よりも、CO測定濃度が低いときは、前記ハウス内にCOを供給するCO供給手段の駆動を開始するステップと、
    前記ステップによる比較の結果、CO設定濃度よりも、CO測定濃度が高いときは、前記CO供給手段の駆動を停止するステップと、
    を含むとともに、
    前記CO供給手段の駆動時間の積算値が、予め定めた所定の閾値に達したか否かを判断し、閾値に達したときに、前記ハウス内に灌水する灌水手段へ灌水指示をし、かつ、前記積算値をリセットする基本灌水制御を行うことを特徴とする植物の生育管理方法。
  14. 夜間に、前記CO供給手段から前記ハウス内にCOが供給されていない場合において、前記ハウス内のCO測定濃度の最大濃度をサンプリングするステップと、
    前記最大濃度から降下した所定の点において、CO測定濃度の降下値を算出するステップと、
    該ステップによって算出されたCO測定濃度の降下値と、前記ハウスの室内容量から、前記植物が吸収したCO吸収量を算出するステップと、
    該CO吸収量が所定の閾値に達したか否かを判断するステップと、
    該ステップにおいて、算出されたCO吸収量が所定の閾値に達したと判断したときに、該算出されたCO吸収量に基づいて、前記灌水手段に灌水指示を行うステップと、
    を含む早朝灌水制御を行うとともに、
    該早朝灌水制御の実行時以外は、前記基本灌水制御を行うことを特徴とする請求項13記載の植物の生育管理方法。
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