JP2016154089A - 高所用吊下装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡素な構造ながら、機構部分の軸吊部材が緩んで抜け落ちても確実な落下防止効果を期待することができる、経済性と信頼性に優れた高所用吊下装置を提供する。
【解決手段】 本発明の高所用吊下装置は、照明機器その他各種機器の本体10側から立ち上げられた下側部材4と、建物の天井その他当該機器の設置部位に取り付けられる上側部材6とを具備し、下側部材4と上側部材6とが、互いの当接箇所に形成された軸孔44、64に挿通される軸吊部材(軸吊ボルト71)を介して互いに回動可能に連結されるものである。下側部材4と上側部材6とは、いずれか一方の部材に係合突部45が形成されるとともに、相手側の部材に被係合部が形成され、係合突部45が被係合部に係合した状態で両部材が連結される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、照明機器、音響映像機器、防犯・防災機器、空調機器その他各種の設備機器を、建物の天井その他各種構造物の高所から吊り下げた状態で角度調整可能に設置するための高所用吊下装置に関する。
本出願人は、工場、倉庫、体育館、ホール等の天井への設置に適した高所用照明機器として、特許文献1に開示されたような高輝度LED(発光ダイオード)照明装置を開発し実用化している。
この種の照明機器は、光源自体の長寿命化によってメンテナンスが省力化され、従来一般の照明機器よりも長期間、修理や交換なしで使用することができる。それに伴い、照明機器を天井等に取り付けている金具等の機構部分も長期間、点検等を受けずに使用され続けることになるが、万一、機構部分がネジの緩み等によって健全な吊持力を失うと、照明機器が高所から落下して重大な事故を招きかねない。
そこで従来は、もしネジが緩むなどしても照明機器が落下しないように、照明機器に落下防止ワイヤを取り付けて天井の構造材に連結したり、照明機器の下方に落下防止ネットを張設したりするなどの安全対策が講じられてきた。
特開2013−105604号公報
天井などの高所に照明機器等を取り付ける作業は、大きな作業負担を伴うものである。照明機器に加えて落下防止用のワイヤやネットも施工するとなると、その作業負担はさらに増大する。したがって、高所用照明機器等の施工現場では、さらなる省力化と確実な安全対策が望まれている。とはいえ、照明機器等を取り付けるための機構部分が複雑化して重量が増大したり、部材の調達や組み付けに手間やコストが嵩んだりするのは好ましくない。
そこで本発明は、簡素な構造でありながら、機構部分のネジが緩んだ場合でも確実な落下防止効果を期待することのできる、経済性と信頼性に優れた高所用吊下装置を提供するものである。
なお、本発明は、照明機器だけでなく、これに類する音響機器、防犯・防災機器、空調機器その他各種の設備機器を高所に取り付けることを想定しており、機器の種類や詳細な構造は特に限定しない。また、当該機器の設置場所も、建物屋内の天井だけでなく、建物の屋外や軒下などの半屋外、足場やイベント機材その他の仮設構造物、鉄塔や工場のプラント設備、橋梁その他の土木構造物、その他一定の高さを備えて、その高所に前述のような各種の設備機器が取り付けられる可能性のあるさまざまな立体的構築物を包含する。
前述の目的を達成するために本発明は、照明機器、音響機器、防犯・防災機器、空調機器その他各種設備機器の本体側から立ち上げられた下側部材と、建物の天井その他当該機器の設置部位に取り付けられる上側部材と、を具備し、前記下側部材と前記上側部材とが、互いの当接箇所に形成された軸孔に挿通される軸吊部材を介して互いに回動可能に連結される高所用吊下装置において、前記下側部材と前記上側部材とは、いずれか一方の部材に係合突部が形成されるとともに、相手側の部材に被係合部が形成され、前記係合突部が前記被係合部に係合した状態で両部材が連結される、との構成を採用する。
このように、機器の本体側から立ち上げた下側部材と、天井等の設置部位に取り付けられる上側部材とを、互いの一部を係合させた状態で連結すれば、下側部材と上側部材とを連結している軸吊部材が万一緩んで抜け落ちるなどしても、下側部材が上側部材から分離して落下するのを防ぐことができる。
さらに本発明は、前記係合突部および被係合部の具体的構成として、前記係合突部は、前記下側部材または前記上側部材の一方の軸孔の片側の端縁を環状に突出させて形成され、この係合突部が相手側の部材の軸孔に係合した状態で両部材が連結された、との構成を採用する。
すなわちこの構成では、一方の部材の軸孔の片側の端縁に、例えばバーリング加工を施すなどして環状に突出させた部分が係合突部となり、相手側の部材の軸孔の内周面が、そのまま被係合部となる。このように、簡単な加工で形成することのできる簡素な係合構造を採用することにより、上側部材と下側部材との相互回動を妨げることなく、両部材の係合状態を常時、好適に維持することができる。
また、本発明は、前記係合突部および被係合部の他の具体的構成として、前記係合突部は、前記下側部材または前記上側部材のいずれか一方の一部分を変形させて突片状またはフック状に形成されるとともに、前記被係合部は、前記軸孔を中心とする円弧状の長孔として相手側の部材に形成され、前記係合突部が前記長孔に係合した状態で両部材が連結された、との構成を採用する。
このように、下側部材と上側部材とを軸孔以外の部分で係合させる構成を採用しても、上側部材と下側部材との相互回動を妨げることなく、両部材を好適に係合させることができる。
前記下側部材の構成としては、該機器本体、または該機器の上面の少なくとも一部を覆うように設けられた筐体天板と同一の部材によって該機器と一体不可分的に設けられたものとすることができる。このように、機器本体と下側部材とを一体的に形成すれば、少なくとも機器本体と下側部材とが分離して機器本体が落下することは起こり得ない。
また、前記下側部材の他の構成としては、一対の下側金具を具備し、前記下側金具は、当該機器本体の上面の少なくとも一部を覆う筐体天板に形成された開口部に挿し込まれて、上方に抜け出し得ない状態に保持されたものとすることができる。このような構成を採用すれば、機器本体と下側部材とを別体に形成して結合した場合、万一、両者を留め付けているネジ等が緩んで抜け落ちるなどしても、機器本体と下側部材とが分離して機器本体が落下することを防止することができる。
さらに、その具体的構成として、前記下側金具は、基底片と起立片とが側面視L字形または逆T字状に連続する形状をなし、前記起立片が前記筐体天板に形成された開口部に挿し込まれ、前記基底片が前記筐体天板の下面に重ねられた状態で筐体天板にビス固定されたものとすることができる。
あるいは、前記下側部材は、前記一対の下側金具の互いの基底片を一体的に連続させた形状をなしているものとすることもできる。
これらの構成によれば、下側金具が機器本体の筐体天板から上方に抜け出し得ない状態を、簡素な構造で合理的に実現することができる。
さらに本発明は、前述の構成に加えて、前記下側部材と前記上側部材との連結箇所近傍に、互いの角度を変化させて固定し得る角度調整手段が設けられた、との構成を採用する。この構成によれば、天井その他の設置部位に固定された上側部材に対して下側部材だけを任意の角度に調整して固定することができるので、機器本体を簡単な操作で好ましい姿勢に保持して使用することができる。
そして、前記角度調整手段は、前記下側部材または前記上側部材の一方における前記軸孔の近傍に形成された、前記軸孔を中心とする円弧状の角度調整用ガイド孔と、前記下側部材または前記上側部材の他方における前記角度調整用ガイド孔との対応位置に形成された角度調整用ネジ部材挿通孔と、前記角度調整用ガイド孔および前記角度調整用ネジ部材挿通孔に挿着された締結ネジ部材と、によって合理的に構成することができる。
上述のように構成される本発明の高所用吊下装置は、機器本体側から立ち上げた下側部材と、天井その他の設置部位に取り付けられる上側部材とが、それらの一方および他方に形成された係合突部と被係合部とが係合する状態で連結されるので、下側部材と上側部材とを連結している軸吊部材が万一緩んで抜け落ちるなどしても、下側部材が上側部材から分離して落下するのを防ぐことができる。
このような構成を採用すれば、機器本体を天井その他の高所に設置したり点検修理したりする際の作業負担を大幅に低減することができる。また、この構成はきわめて簡素であって、機器等を保持する機構部分を複雑化させたり重量を増大させたりするものではないので、機器等の製造コストや施工コストを増加させることなく経済的に実現することができる。
本発明の一実施形態にかかる照明機器および高所用吊下装置の上面側斜視図である。 前記照明機器および高所用吊下装置の下面側斜視図である。 前記照明機器および高所用吊下装置の要部の構造を示す分解斜視図である。 前記照明機器および高所用吊下装置の要部の構造を示す縦断面である。 図4における上側部材と下側部材との係合箇所の拡大断面図である。 前記照明機器の角度調整機構を説明する側面図である。 前記照明機器に適用される高所用吊下装置の他の構成例を示す分解状態の斜視図である。 図7に示した高所用吊下装置の連結状態の斜視図である。 前記照明機器に適用される高所用吊下装置のさらに他の構成例を示す分解状態の斜視図である。 図9に示した高所用吊下装置の連結状態の斜視図である。 前記照明機器に適用される高所用吊下装置のさらに他の構成例を示す分解状態の斜視図である。 図11に示した高所用吊下装置の連結状態の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。
図1〜図6は、本発明の高所用吊下装置を用いて天井その他各種構造物の高所に設置される「設備機器」の一例としての照明機器1と、この照明機器1に合わせて構成された高所用吊下装置3の一実施形態を示している。
(照明機器)
例示の照明機器1は、略直方体状をなす機器本体10の内部に複数個の高輝度LED光源が下向きに配設されたものである。その機器本体10は、LED素子および電源ユニットが実装された基板11、基板11を収容する本体ケース12、基板11の下面に重ねて本体ケース12に組み付けられたリフレクタ13、拡散透光板14、下面カバー枠15、本体ケース12の上面に重ねられたヒートシンク(放熱フィン)16、本体ケース12に取り付けられてヒートシンク16の上方を覆う上部カバー17、上部カバー17の片側面に組み付けられた送風ファンユニット18等を組み合わせて構成されている。
この照明機器1は、基板11を収容する本体ケース12の上面に放熱効果の高いヒートシンク16を載せ、その側方から横向きに送風してヒートシンク16を冷却するという構成を採用して、ヒートシンク16や送風ファンの上に埃やゴミが溜まるのを防ぐとともに、天井等の設置面と機器本体10との間に確保すべき放熱用のスペースを従来よりもコンパクト化した点に特徴を有している。
例示の照明機器1においては、本体ケース12が強度や耐熱性に優れる合成樹脂(例えばポリアミド樹脂)等により形成され、上部カバー17が高強度の金属薄板(例えば冷間圧延鋼板)等により形成されて、上部カバー17の底面が、本体ケース12の天面周縁部に、複数個の組付ビス19によって固定されている。そして、上部カバー17の天面に、本発明の要部をなす高所用吊下装置3が取り付けられる。つまり、例示形態においては、上部カバー17の天面が「筐体天板」に該当する。
(高所用吊下装置)
本発明の高所用吊下装置3は、機器本体10から立ち上げられた下側部材4と、天井等の設置部位に取り付けられる上側部材6と、を具備し、下側部材4と上側部材6とが軸吊部材を介して互いに回動可能に連結されたものとして構成されることを前提としている。例示形態においては、下側部材4が機器本体10とは別体の部材である一対の下側金具40として形成され、これらが上部カバー17の天面に取り付けられている。
(下側部材)
下側部材を構成する各下側金具40は、例えばステンレス鋼板等を折曲するなどして形成された部材で、基底片41と起立片42とが側面視L字形に連続する形状をなしている。基底片41は略矩形の平面形状を有し、その両端近傍に2ヶ所程度のビス止め用雌ネジ孔43が形成されている。
起立片42は略台形状に形成され、その上部寄りの、幅方向における略中央に、上側部材6との連結に用いられる「軸吊部材」としての軸吊ボルト71を挿通させるための軸孔44が形成されている。この軸孔44は円形で、その片側(基底片41とは反対の側)の端縁には、例えばバーリング加工を施すなどして環状に変形させた係合突部45が突設されている。ただし、このバーリング加工は、ネジ山を形成する必要はなく、筒状の立ち上がりを形成するだけでよい。この軸孔44の他側(基底片41と同じ側)には、軸吊ボルト71を締結するための軸吊ナット72が、軸孔44と軸心を合致させて、溶接等により固着されている。
また、この起立片42における軸孔44の左右両脇には、上側部材6と下側部材4との角度調整に用いられる角度調整用ネジ部材としての角度調整用ボルト81を挿通させるための角度調整用ネジ部材挿通孔46が形成されている。この角度調整用ネジ部材挿通孔46の他側(基底片41と同じ側)にも、角度調整用ボルト81を締結するための角度調整用ナット82が、角度調整用ネジ部材挿通孔46と軸心を合致させて、溶接等により固着されている。
一方、機器本体10の上部カバー17の天面には、この下側金具40を取り付けるために2ヶ所の開口部171が形成されている。例示の開口部171は細長い溝孔状をなし、上部カバー17の長手辺縁に沿って、互いに平行に相対するように形成されている。そして、この開口部171に下側金具40の基底片41が挿し込まれ、基底片41が上部カバー17の天面の下側に重ねられた状態で、上部カバー17の上方から綴着ビス21で固定される。これにより、一対の下側金具40が、互いの起立片42を一定間隔で相対させて上部カバー17の上方に立ち上げた姿勢に保持され、かつ、上部カバー17の開口部171から上方に抜け出し得ない状態で機器本体10と一体化される。
(上側部材)
上側部材6は、下側部材4の起立片42に連結される一対の吊下片を具備する部材として構成される。例示の上側部材6は、例えばステンレス鋼板等を折曲するなどして形成された部材で、一対の吊下片61と、それらの上縁を連結する基天部62とが、下向きに開口した略コ字形に連続する形状をなしている。
基天部62は、天井等に配設された、例えば鉄骨材からなる天井架構やレール、あるいはそれらに締結された吊りボルトその他適宜の設置部位(図示せず)に、ボルト・ナットその他適宜の固定手段(図示せず)を介して固定される。例示の基天部62は略矩形状をなし、その適所に設置部位への固定手段に対応する複数個の取付孔63が形成されている。なお、設置部位は多少傾斜していても特に問題はなく、それに合わせて上側部材6の基天部62が多少傾斜した状態で取り付けられても構わない。
吊下片61は略矩形状に形成されて互いに一定間隔で相対し、それぞれの下部寄りの幅方向における略中央に、下側部材4との連結に用いられる軸吊ボルト71を挿通させるための軸孔64が形成されている。この軸孔64は、単純な円形の通孔であるが、起立片42に形成された軸孔44よりも内径がひと回り大きくなるように形成されている。
また、この吊下片61の軸孔64の近傍には、上側部材6と下側部材4との角度調整に用いられる角度調整用ボルト81を挿通させるための角度調整用ガイド孔66が形成されている。この角度調整用ガイド孔66は、軸孔64を中心として円弧状に延びる長孔である。
(下側部材と上側部材との連結構造)
下側部材4の各起立片42に上側部材6の各吊下片61がそれぞれ添え当てられ、互いの軸孔44、64に軸吊ボルト71が挿入されて、この軸吊ボルト71が起立片42に固着された軸吊ナット72に締結される。これにより、下側部材4と上側部材6とが鉛直面内で互いに回動し得るように連結される。このとき、図5に示すように、起立片42の軸孔44の端縁に形成された環状の係合突部45が、吊下片61の軸孔64の内側に嵌めこまれるようにして、互いの軸孔44、64同士が係合する。つまり、この形態では、吊下片61の軸孔64の内周面が、「被係合部」となって係合突部45を受け止める。
また、上側部材6の吊下片61に形成された角度調整用ガイド孔66と下側部材4の起立片42に形成された角度調整用ネジ部材挿通孔46にも角度調整用ボルト81が挿入されて、この角度調整用ボルト81が起立片42に固着された角度調整用ナット82に締結される。これにより、下側部材4と上側部材6とが一定範囲内の任意の角度で固定可能になる。つまり、これら角度調整用ガイド孔66と、角度調整用ネジ部材挿通孔46と、角度調整用ボルト81と角度調整用ナット82とからなる「締結ネジ部材」と、によって「角度調整手段」が構成される。
このように、例示形態の高所用吊下装置3においては、下側部材4に設けた係合突部45が上側部材6に設けた被係合部に常時、係合した状態で両部材が連結される。したがって、軸吊ボルト71と軸吊ナット72との締結が万一緩んで、軸孔44、64から軸吊ボルト71が抜け落ちるなどした場合でも、互いの軸孔44、64が係合した状態に保持されるので、下側部材4が上側部材6から分離して落下するのを合理的に防ぐことができる。
なお、例示形態の軸吊ボルト71および角度調整用ボルト81には、あらかじめ平座金とバネ座金とを組み込んでから軸部のネジ山を転造した3点組込み(ダブルセムス)六角ボルトが使用されている。ただし、軸吊部材や締結ネジ部材に利用可能なネジ類としては必ずしもこのようなボルトに限られるわけではない。
(前記実施形態の部分的改変例)
例示した照明機器1および高所用吊下装置3の構成を部分的に改変した実施形態について、以下に説明する。なお、以下に説明する実施形態において、形状または機能が既述の実施形態と実質的に同じ部位・部材(構成要素)には、既述の実施形態と共通の符号を付して、それらに関する詳細な説明は省略する。
図7〜図8は、機器本体10の上部カバー17に対する下側金具40の取付形態を改変した例を示している。例示の下側金具40は、2ヶ所に分割された基底片411を具備し、それらが起立片42を挟んで互いに反対向きに折曲されて、基底片411と起立片42とが側面視逆T字状に連続するように形成されている。また、上部カバー17の天面にも、それらの基底片411を取り付けるため、互いに反対向きに拡がる2ヶ所ずつの開口部172が形成されている。そして、それらの開口部172に基底片411が上方からそれぞれ挿し込まれて横向きにひねられることにより、各基底片411が上部カバー17の下面に重なり、その状態で上部カバー17の上方から綴着ビス21で固定される。こうして、各下側金具40が互いの起立片42を一定間隔で相対させて上部カバー17の上方に立ち上げた姿勢に保持され、かつ上部カバー17の開口部172から上方に抜け出し得ない状態で機器本体10と一体化される。
図9〜図10は、前述の実施形態における一対の下側金具40が、互いの基底片41を一体的に連続させて、1個の下側部材4となるように構成された例を示している。この下側部材4は、上部カバー17の天面に形成された2ヶ所の開口部173に、上部カバー17の下方から起立片42を上向きに挿し込んで装着される。開口部173は、起立片42に固着された軸吊ナット72を挿通させ得る幅の溝孔状に形成されている。そして、上部カバー17の上方から綴着ビス21で上部カバー17と基底片41とが固定される。これにより、下側部材4が、一対の起立片42を一定間隔で相対させて上部カバー17の上方に立ち上げた姿勢に保持され、かつ上部カバー17の開口部173から上方に抜け出し得ない状態で機器本体10と一体化される。
図11〜図12は、下側部材4と上側部材6との連結形態を改変した例を示している。例示の形態では、上側部材6の吊下片61の下縁に、下側部材4側に突出するフック状の係合突部67が形成される一方、下側部材4の起立片42における軸孔44の下方には、上側部材6の係合突部67を係合させる「被係合部」としての被係合孔47が形成されている。この被係合孔47は、軸孔44を中心として円弧状に延びる長孔であり、その一部にはフック状に屈曲した係合突部67の先端を挿通させるための切欠部48が形成されている。この被係合孔47に係合突部67を挿し込んだ状態で下側部材4と上側部材6とを連結すると、上側部材6と下側部材4との相対的な回動を妨げることなく、上側部材6と下側部材4との係合状態が保持される。これにより、万一、軸吊部材が軸孔44、64から抜け落ちても、下側部材4が上側部材6から分離して落下するのを防ぐことができる。
なお、図11〜図12に示した実施形態において、上側部材6の吊下片61から突出させる係合突部67を、該吊下片61に固着して側方に突出させたボルト部材によって構成し、このボルト部材を下側部材4の被係合孔47に挿通させて反対側からナット締結すれば、下側部材4と上側部材6との係合箇所に角度調整手段も兼ねさせることができる。
(他の実施形態)
本発明の高所用吊下装置3を用いて設置される「設備機器」の種類については、前述の照明機器1とは光源の種類や全体的形状が異なる各種照明機器のほか、スピーカ、ディスプレイモニタその他の音響映像機器、防犯カメラや防犯センサその他の防犯機器、煙感知器やガス検知器その他の防災機器、空調機器など、高所に吊下状態で設置され、その設置角度が必要に応じて調整される様々な設備機器を含めることができる。
それら設備機器の「筐体天板」についても、該機器本体の上面の少なくとも一部を覆うようにして、該機器本体と容易に分離しない程度に一定化された略水平の板状部材であれば、特にその具体的形状等は限定されない。下側部材を取り付けるべき筐体天板は、該設備機器の構造や重量等を考慮して、適切に選択あるいは設計されればよい。
そして、その筐体天板に対する下側部材の取り付けについても、前述の実施形態に限らず、筐体天板に形成された適宜形状の開口部に上方または下方から挿着された下側部材が、物理的に上方に抜け出し得ないように保持される形態を適宜、選択あるいは設計することができる。また、筐体天板の一部を切り起こすなどの加工により、筐体天板と下側部材とを同一材料で一体不可分的に形成してもよい。また、筐体天板に下側部材があらかじめ溶接等によって一体不可分的に結合されていてもよい。
下側部材と上側部材との係合構造についても、前述の実施形態に限定されるものではなく、両部材の回動を妨げない範囲で、さまざまな改変が可能である。係合突部と被係合部の位置関係については、例えば下側部材ではなく上側部材の軸孔にバーリング加工を施して係合突部を形成するなど、前述の実施形態とは逆になってもよい。その他にも、いずれか一方の部材に折曲、打ち出し、その他の変形加工を施したり、ピンやボルト等の部材を固着したりして、側方に突出する適宜の係合突部を形成し、それに対応する被係合部を相手側の部材に適宜形成してもよい。
また、前述の実施形態では下側部材と上側部材とが常時、係合しているが、これに限らず、軸吊部材が抜け落ちることによって下側部材と上側部材との位置関係がずれ、その時点で互いの適宜の部位が係合する、という構成を採用してもよい。
下側部材と上側部材とを連結する軸吊部材は、前述の実施形態に示した3点組込みボルトと一方の部材に固着したナットという組み合わせ以外に、ボルトと適宜の座金と非固着ナット等との組み合わせや、ボルトとスナップピン、ボルトと留め輪といった組み合わせも採用可能である。
本発明は、様々な機器類を様々な箇所に取り付けるための金具等の可動部分に幅広く利用することができる。
1 照明機器
10 機器本体
17 上部カバー(筐体天板)
171 開口部
21 綴着ビス
3 高所用吊下装置
4 下側部材
40 下側金具
41 基底片
42 起立片
44 軸孔
45 係合突部
46 角度調整用ネジ部材挿通孔
6 上側部材
61 吊下片
62 基天部
64 軸孔
66 角度調整用ガイド孔
67 係合突部
71 軸吊ボルト(軸吊部材)
72 軸吊ナット
81 角度調整用ボルト

Claims (9)

  1. 照明機器、音響映像機器その他各種設備機器の本体側から立ち上げられた下側部材と、
    建物の天井その他当該機器の設置部位に取り付けられる上側部材と、を具備し、
    前記下側部材と前記上側部材とが、互いの当接箇所に形成された軸孔に挿通される軸吊部材を介して互いに回動可能に連結される高所用吊下装置において、
    前記下側部材と前記上側部材とは、いずれか一方の部材に係合突部が形成されるとともに、相手側の部材に被係合部が形成され、前記係合突部が前記被係合部に係合した状態で両部材が連結された
    ことを特徴とする高所用吊下装置。
  2. 請求項1に記載された高所用吊下装置において、
    前記係合突部は、前記下側部材または前記上側部材の一方の軸孔の片側の端縁を環状に突出させて形成され、
    この係合突部が相手側の部材の軸孔に係合した状態で両部材が連結された
    ことを特徴とする高所用吊下装置。
  3. 請求項1に記載された高所用吊下装置において、
    前記係合突部は、前記下側部材または前記上側部材のいずれか一方の一部分を変形させて突片状またはフック状に形成されるとともに、
    前記被係合部は、前記軸孔を中心とする円弧状の長孔として相手側の部材に形成され、
    前記係合突部が前記長孔に係合した状態で両部材が連結された
    ことを特徴とする高所用吊下装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載された高所用吊下装置において、
    前記下側部材は、該機器本体、または該機器の上面の少なくとも一部を覆うように設けられた筐体天板と同一の部材によって該機器と一体不可分的に設けられた
    ことを特徴とする高所用吊下装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載された高所用吊下装置において、
    前記下側部材は、一対の下側金具を具備し、
    前記下側金具は、当該機器本体の上面の少なくとも一部を覆う筐体天板に形成された開口部に挿し込まれて、上方に抜け出し得ない状態に保持された
    ことを特徴とする高所用吊下装置。
  6. 請求項5に記載された高所用吊下装置において、
    前記下側金具は、基底片と起立片とが側面視L字形または逆T字状に連続する形状をなし、
    前記起立片が前記筐体天板に形成された開口部に挿し込まれ、
    前記基底片が前記筐体天板の下面に重ねられた状態で筐体天板にビス固定された
    ことを特徴とする高所用吊下装置。
  7. 請求項6に記載された高所用吊下装置において、
    前記下側部材は、前記一対の下側金具の互いの基底片を一体的に連続させた形状をなしている
    ことを特徴とする高所用吊下装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載された高所用吊下装置において、
    前記下側部材と前記上側部材との連結箇所近傍には、互いの角度を変化させて固定し得る角度調整手段が設けられた
    ことを特徴とする高所用吊下装置。
  9. 請求項8に記載された高所用吊下装置において、
    前記角度調整手段は、前記下側部材または前記上側部材の一方における前記軸孔の近傍に形成された、前記軸孔を中心とする円弧状の角度調整用ガイド孔と、
    前記下側部材または前記上側部材の他方における前記角度調整用ガイド孔との対応位置に形成された角度調整用ネジ部材挿通孔と、
    前記角度調整用ガイド孔および前記角度調整用ネジ部材挿通孔に挿着された締結ネジ部材と、
    によって構成されることを特徴とする高所用吊下装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019029176A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 山田照明株式会社 照明器具
JP2019117779A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 東西電工株式会社 照明器具
JP2021118088A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 アイリスオーヤマ株式会社 照明装置

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