JP2016153402A - C型肝炎ウイルス感染症の新規治療 - Google Patents

C型肝炎ウイルス感染症の新規治療 Download PDF

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Abstract

【課題】シクロフィリン阻害剤である非免疫抑制性シクロスポリンを使用する副作用が少ないC型肝炎ウイルス感染症治療法の提供。【解決手段】初期段階は、アリスポリビルが、600mgの量で1日2回、7日間、リバビリンと組み合わせて投与し、その後、アリスポリビルが、約600mgまたは800mgの量で1日1回、3週間、5週間または7週間、リバビリンと組み合わせて投与して、その後に、患者の血漿中のHCV RNAが検出可能である場合には、アリスポリビルが、600mgの量で1日1回、リバビリンおよびインターフェロンと組み合わせて、24週間まで投与するC型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患者の治療法。【選択図】なし

Description

開示の背景
本開示は、シクロフィリンに結合し、シクロフィリン阻害剤である非免疫抑制性シクロ
スポリン、特に、C型肝炎ウイルス感染症の治療におけるそれらの医薬的使用に関する。
シクロスポリンは、構造的に特徴のある、環状ポリ−N−メチル化ウンデカペプチドの
類を含み、一般的に薬理活性、特に免疫抑制活性または抗炎症活性を保有する。単離され
た最初のシクロスポリンは、天然に存在する真菌代謝産物のシクロスポリン(Ciclospori
n)またはシクロスポリン(Cyclosporine)であった。これはシクロスポリンA(CsA
)としても知られている。
シクロフィリンに強く結合するが、免疫抑制性ではないシクロスポリンが同定されてい
る。PCT/EP2004/009804、WO2005/021028またはWO2006/071619(その全体が参照により本
明細書に組み込まれる)は、シクロフィリンに結合し、C型肝炎ウイルス(HCV)に阻
害作用を有することも見出されている非免疫抑制性シクロスポリンを開示している。その
全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2006/038088は、HCVの治療におけるアリ
スポリビル(alisporivir)の使用のための方法および組成物を記載している。アリスポ
リビル(Debio−025またはDEB025またはDEB)は、シクロフィリン(C
yp)阻害剤であり、抗HCV剤としてのその作用機序は、HCV複製に直接関与する宿
主タンパク質の阻害、特にシクロフィリンAの阻害によるものである。
C型肝炎ウイルス(HCV)は、エンベロープを有する一本鎖(+)RNAウイルスで
あり、分類されたフラビウイルス(Flaviviridae)科のへパシウイルス(Hepacivirus)
属に属する。HCVは、慢性肝炎、肝硬変および肝細胞癌を含む、急性および慢性の肝疾
患を引き起こす。世界中で1億7000万人を超える人々がHCVに慢性的に感染してお
り、したがって、これらの人々は、命を脅かす重篤な肝疾患を発症するリスクが高くなっ
ている。
HCVゲノタイプ2型および3型の患者における現行のケアの標準(standard of care
)は、インターフェロンおよびリバビリンの組合せからなる。治療期間およびリバビリン
用量は、治療されるゲノタイプによって決まる。HCVゲノタイプ2型および3型を有す
る患者における、ケアの標準に基づく治療(standard of care treatment)後の持続的ウ
イルス学的著効(SVR)は、80〜90%に達するが、ケアの標準に基づく治療後の副
作用が重大であり、これには筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、重度のうつ、白血球減少症お
よび溶血性貧血が含まれる。これらの副作用は、忍容するのが困難である。
非A、非B型肝炎の主要な原因因子として同定されているHCVによる持続感染は、慢
性肝炎、肝硬変または肝細胞癌などの肝臓疾患と密接に関連していると見なされている。
これらの肝臓疾患の発症は、主要な公衆衛生問題である。
したがって、治療法が存在するにもかかわらず、HCVの治療、より安全な、より忍容
される治療法、より有効な治療法、初期治療が失敗する場合の再治療のための信頼できる
代替方法のための方法および組成物が依然として大いに必要とされている。
開示の要旨
驚いたことに、本発明者らは、シクロフィリン阻害剤、特にアリスポリビルが、HCV
の治療におけるケアの標準に代わる効果的な方法を提供することができると決定した。特
に、アリスポリビルを使用し、現行のケアの標準に基づく治療の副作用を避け、それによ
って患者のコンプライアンスを向上させる場合に、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型およ
び3型感染症の有効な治療が実現され得ることを本発明者らは見出した。さらに、アリス
ポリビルは、ケアの標準に基づく治療の期間の半分の治療期間を用いて、C型肝炎ウイル
スゲノタイプ2型および3型感染症の有効な治療を提供することができる。
よって、本開示は、アリスポリビルを使用する新規な抗HCV治療、特に、患者におけ
るC型肝炎ウイルスゲノタイプ2型および3型感染症を治療する方法であって、患者にア
リスポリビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与し、その後、ア
リスポリビルを、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で、好ましくは約6
00mg〜約1000mgの量で1日1回投与することを含む方法を提供する。
本開示は、患者におけるC型肝炎ウイルスゲノタイプ2型および3型感染症またはHC
V誘発性障害の治療または予防に使用するためのアリスポリビルをさらに提供する。
さらに、以下が記載される:
1.1 患者、好ましくは、治療を受けたことのない患者における、C型肝炎ウイルス
ゲノタイプ2型および3型感染症またはHCV誘発性障害を予防または治療するための方
法であって、前記患者にアリスポリビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で1
日2回投与し、その後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に、少なくとも約600m
gの量で、好ましくは約600mg〜約1000mgの量で1日1回投与することを含む
方法。
1.2 不応答者(non-responder)におけるHCVゲノタイプ2型および3型の複製
を阻害するための方法であって、アリスポリビルを、初期段階の期間中に、600mgの
量で1日2回投与し、その後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に、少なくとも約6
00mgの量で、好ましくは約600mg〜約1000mgの量で1日1回投与すること
を含む方法。
1.3 移植レシピエントにおけるHCVゲノタイプ2型および3型感染症の再発を予
防または遅延するための方法であって、前記レシピエントにアリスポリビルを、初期段階
の期間中に、約600mgの量で1日2回投与し、その後、アリスポリビルを、第2段階
の期間中に、少なくとも約600mgの量で、好ましくは約600mg〜約1000mg
の量で1日1回投与することを含む方法。
1.4 患者におけるC型肝炎ウイルスゲノタイプ2型および3型感染症を予防もしく
は治療するためのまたは患者におけるHCV誘発性障害を予防もしくは治療するための方
法であって、12週の治療期間の間、インターフェロンおよびリバビリンとともに、前記
患者にアリスポリビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与し、そ
の後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で、好まし
くは約600mg〜約1000mgの量で1日1回投与することを含む方法。
1.5 患者におけるC型肝炎ウイルスゲノタイプ2型および3型感染症を予防もしく
は治療するためのまたは患者におけるHCV誘発性障害を予防もしくは治療するための方
法であって、12週の治療期間の間、前記患者にアリスポリビルを、初期段階の期間中に
、約600mgの量で1日2回投与し、その後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に
、少なくとも約600mgの量で、好ましくは約600mg〜約1000mgの量で1日
1回投与することを含む方法。
2. 上記で定義されている任意の方法に使用するための医薬組成物の調製におけるア
リスポリビルの使用。
3. 上記で定義されている任意の方法に使用するための医薬品(medicament)の調製
におけるアリスポリビルの使用。
4. アリスポリビルを、そのための1種または複数種の医薬的に許容される賦形剤(
diluent)または担体と一緒に含む、上記で定義されている任意の方法に使用するための
医薬組成物。
5. アリスポリビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与し、
その後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で、好ま
しくは約600mg〜約1000mgの量で1日1回投与することを含み;アリスポリビ
ルを、初期段階および第2段階を通じて、リバビリンまたはケアの標準と組み合わせて投
与し得る治療レジメン。
6. 上記で定義されているアリスポリビルを含む医薬組成物を、前記組成物を初期段
階の期間中に約600mgの量で1日2回投与し、その後アリスポリビルを第2段階の期
間中に少なくとも約600mgの量で、好ましくは約600mg〜約1000mgの量で
1日1回投与するための使用説明書と組み合わせて含むパッケージ。
7. 慢性C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型および3型感染症の治療のためのキット。
患者におけるHCVゲノタイプ2型および3型RNAを減少させる方法であって、患者
にアリスポリビルを投与することを含み、アリスポリビルを、初期段階の期間中に、約6
00mgの量で1日2回投与し、その後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に、少な
くとも約600mgの量で、好ましくは約600mg、約800mgまたは約1000m
gの量で1日1回投与する方法も、本明細書において企図される。
本開示の追加的な実施形態は、患者におけるC型肝炎ゲノタイプ2型および3型感染症
を治療する方法であって、患者にアリスポリビルを投与することを含み、アリスポリビル
を、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与し、その後、アリスポリビル
を、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で、好ましくは約600mg〜約
1000mgの量で1日1回投与する方法に関する。
本開示の追加的な実施形態は、患者におけるC型肝炎ゲノタイプ2型および3型感染症
を治療する方法であって、患者にアリスポリビルをリバビリンと組み合わせて投与するこ
とを含み、アリスポリビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与し
、その後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に、約600mg〜約1000mgの量
で1日1回投与する方法に関する。
本開示の追加的な実施形態は、患者におけるC型肝炎ゲノタイプ2型および3型感染症
を治療する方法であって、患者にアリスポリビルをインターフェロンと組み合わせて投与
することを含み、アリスポリビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回
投与し、その後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に、約600mg〜約1000m
gの量で1日1回投与する方法に関する。アリスポリビルを含む第1の医薬的に許容され
る製剤、インターフェロンを含む第2の医薬的に許容される製剤およびリバビリンを含む
第3の医薬的に許容される製剤を含み、第1、第2および第3の製剤が、慢性C型肝炎ウ
イルスゲノタイプ2型および3型感染症の治療のためのキットにパッケージされる医薬組
合せ(pharmaceutical combination)も、本明細書において企図される。
図1は、本開示によるアリスポリビル(DEB)を用いた治療の抗ウイルス効果を説明するグラフである。
開示の詳細な説明
本開示の追加的な実施形態は、患者におけるC型肝炎ゲノタイプ2型および3型感染症
を治療するための方法であって、患者におけるウイルスのRNAのレベルが、検出不可能
なレベルまで減少し、治療期間の終了時に持続的ウイルス学的著効が得られるようなレベ
ルまで、アリスポリビルを投与することを含む方法に関する。
上記実施形態においておよび本明細書の全体にわたって、ケアの標準に基づく治療は、
C型肝炎感染症を治療するために使用される治療である。現在使用されているケアの標準
に基づく治療は、インターフェロンの投与、特にリバビリンと組み合わせたペグ化インタ
ーフェロンの投与を含む。
上記実施形態においておよび本明細書の全体にわたって、初期段階は、約3日、約4日
、約5日、約6日または約7日の期間である。好ましくは、初期段階は、少なくとも約3
日、例えば、3日、より好ましくは、約7日、例えば、7日の期間である。
上記実施形態においておよび本明細書の全体にわたって、第2段階は、約11週、約2
3週、約47週または約71週の期間である。好ましくは、第2段階は、約23週、例え
ば、23週の期間である。
上記実施形態においておよび本明細書の全体にわたって、治療持続期間(treatment du
ration)は、初期段階および第2段階の持続期間であり、ただし、他の持続期間は明記さ
れない。
本開示において、インターフェロンは、ペグ化されていてもまたはペグ化されていなく
てもよく:Intron−A(登録商標)、インターフェロンアルファ−2b(Sche
ring Corporation、Kenilworth、NJ);PEG−Intr
on(登録商標)、ペグインターフェロンアルファ−2b(Schering Corp
oration、Kenilworth、NJ);Roferon(登録商標)、組換え
インターフェロンアルファ−2a(Hoffmann−La Roche、Nutley
、NJ);Pegasys(登録商標)、ペグインターフェロンアルファ−2a(Hof
fmann−La Roche、Nutley、NJ);Berefor(登録商標)、
入手可能なインターフェロンアルファ2(Boehringer lngelheim
Pharmaceutical,Inc.、Ridgefield、CT);Sumif
eron(登録商標)、天然のアルファインターフェロンの精製ブレンド(Sumito
mo、Japan);Wellferon(登録商標)、リンパ芽球状インターフェロン
アルファn1(GlaxoSmithKline);Infergen(登録商標)、コ
ンセンサスアルファインターフェロン(InterMune Pharmaceutic
als,Inc.、Brisbane、CAおよびAmgen,Inc.、Newbur
y Park、CA);Alferon(登録商標)、天然のアルファインターフェロン
の混合物(Interferon SciencesおよびPurdue Freder
ick Co.、CT);Viraferon(登録商標);ならびにこれらのインター
フェロンの組合せなどのインターフェロンを挙げることができる。
使用され得る結合インターフェロン(conjugated interferon)には、例えば、ヒトア
ルブミンに結合しているJoulferon(登録商標)/Zalbin(登録商標)(
Albuferon(登録商標))、アルブインターフェロンアルファ2b(Human
Genome Sciences)が含まれる。ポリエチレングリコール(PEG)ま
たはポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン化ポリオール、そのコポリマーおよ
びそのブロックコポリマーなどの水溶性ポリマーまたはポリアルキレンオキシドホモポリ
マーに結合しているインターフェロン。ポリアルキレンオキシドベースのポリマーに代わ
るものとして、効果的には、デキストラン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド
、ポリビニルアルコール、炭水化物ベースのポリマーなどの非抗原性物質を使用すること
ができる。インターフェロン−ポリマー結合体は、US4766106、US4917888、EPA 0 236 98
7、EPA 0 510 356およびWO95/13090に記載されている。ポリマー改変は十分に抗原応答を
減少させるため、外来インターフェロンは完全に自己由来である必要はない。ポリマー結
合体を調製するのに使用されるインターフェロンは、ヒト、反芻動物もしくはウシインタ
ーフェロンなどの哺乳動物の抽出物から調製され得るかまたは組換えによって製造され得
る。インターフェロンの他の形には、インターフェロンベータ、ガンマ、タウおよびオメ
ガが含まれ、これにはSeronoによるRebif(インターフェロンベータ1a)、Viragenによ
るOmniferon(天然のインターフェロン)またはBoehringer Ingelheimによるオメガイン
ターフェロンなどが挙げられる。Amarillo Biosciencesによる経口インターフェロンアル
ファなどの経口インターフェロン。
使用され得るインターフェロンの追加的な例には、ペグ化インターフェロンアルファ、
例えばペグ化インターフェロンα−2a、ペグ化インターフェロンα−2b、ペグ化コン
センサスインターフェロンまたはペグ化精製インターフェロン−α生成物が含まれる。ペ
グ化インターフェロンα−2aは、欧州特許第593,868号(その全体が参照により本明細
書に組み込まれる)に記載されており、例えばPEGASYS(登録商標)(Hoffmann-L
a Roche)という商用名で市販されている。ペグ化インターフェロン−α−2bは、例え
ば欧州特許第975,369号(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に記載されて
おり、例えばPEG−INTRON A(登録商標)(Schering Plough)という商用名
で市販されている。ペグ化コンセンサスインターフェロンは、WO96/11953(その全体が参
照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。
好ましい実施形態では、本開示の方法で使用されるインターフェロンは、ペグ化インタ
ーフェロンである。他の実施形態では、インターフェロンは、インターフェロンアルファ
−2a、インターフェロンアルファ−2b、コンセンサスインターフェロン、精製インタ
ーフェロンアルファ生成物またはペグ化インターフェロンアルファ−2a、ペグ化インタ
ーフェロンアルファ−2bおよびペグ化コンセンサスインターフェロン、天然のアルファ
型の混合物ならびにそれらの組合せからなる群から選択される。
好ましくは、インターフェロンアルファを使用する方法は、ペグ化インターフェロンア
ルファ−2bを使用し、ペグ化インターフェロンアルファ−2bの量は、毎週、週3回、
隔日または毎日を基準として、1週当たり0.5〜2.0マイクログラム/キログラムで
ある。
本明細書において使用される場合、「マイクログラム/キログラム」は、治療される哺
乳動物(人間を含む)の体重1キログラム当たりの薬物のマイクログラムを意味する。
本明細書において使用される場合、「治療(treatment)」または「治療する(treat)
」という用語は、疾患に罹患する危険性があるかまたは疾患に罹患していると疑われる患
者ならびに疾病であるかまたは疾患もしくは病状に罹患していると診断されている患者の
治療を含む、予防的(prophylactic)治療または予防的(preventative)治療および治癒
的治療または疾患修飾治療(disease modifying treatment)の両方を指し、臨床的再発
の抑制を含む。治療は、ある障害もしくは再発性の障害の発症を予防、治癒、遅延し、そ
れらの障害の重症度を軽減するまたはそれらの障害の1種もしくは複数種の症状を改善す
るために、あるいはそのような治療をしない場合に予期される以上に被験体の生存を延長
するために、内科的障害を有するかまたは最終的に障害を獲得し得る被験体に施され得る
「治療レジメン」とは、疾病の治療のパターン、例えば、HCV治療中に使用される投
与のパターン(pattern of dosing)を意味する。治療レジメンは、導入レジメンおよび
維持レジメンを含み得る。
「初期段階」または「導入レジメン」または「導入期」というフレーズは、疾患の初期
治療のために使用される治療レジメン(または治療レジメンの一部)を指す。導入レジメ
ンの一般的な目標は、治療レジメンの初期の期間中に、高レベルの薬物を患者に与えるこ
とである。導入レジメンは、「負荷レジメン」を(部分的にまたは全体的に)用いること
があり、負荷レジメンとは、医師が維持レジメン期間中に用いるよりもさらに高用量の薬
物を投与すること、医師が維持レジメン期間中に薬物を投与するよりも頻繁に薬物を投与
することまたはその両方を含み得る。
「第2段階」または「維持レジメン」または「維持期」というフレーズは、疾病の治療
期間中に、患者の維持のために、例えば、患者を長期(複数月または複数年)にわたって
寛解状態に保つために使用される治療レジメン(または治療レジメンの一部)を指す。維
持レジメンは、持続的療法(例えば、薬物を、例えば、毎週、毎月、毎年などの一定の間
隔で投与すること)または間欠的療法(例えば、中断された治療、間欠的治療、再発時の
治療もしくは特定の所定の基準[例えば、疼痛、疾患の症状発現など]に達した時点での
治療)を用い得る。
本明細書において使用される場合、「約」という用語は、文脈上他に特に指示しない限
り、+または−10%の範囲を意味するために使用される。
他の実施形態では、インターフェロンアルファは、ペグ化インターフェロンアルファ−
2aであり、投与されるペグ化インターフェロンアルファ−2aの量は、毎週、週3回、
隔日または毎日を基準として、1週当たり20から250マイクログラム/キログラムま
でである。好ましくは、インターフェロンpeg−IFNa2aは、180μgの量で週
1回投与される。
特定の実施形態では、本明細書における方法で使用される例示的なインターフェロンは
、Intron−A(登録商標);PEG−lntron(登録商標);Roferon
(登録商標);Pegasys(登録商標);Berefor(登録商標);Sumif
eron(登録商標);Wellferon(登録商標);Infergen(登録商標
);Alferon(登録商標);Viraferon(登録商標);Albufero
n(登録商標)(Human Genome Science);Rebif;Omni
feron;Omegaおよびその組合せからなる群から選択されるインターフェロンで
ある。
いくつかの実施形態では、患者は、リバビリンまたはリバビリン誘導体(例えば、リバ
ミジン、タリバビリン(ビラミジン)、ICN17261、その全体が参照により本明細
書に組み込まれるWO/2008/052722に開示されている分子などの、リバビリン類似体または
プロドラッグ)を投与され得る。
いくつかの実施形態では、リバビリンは、1日当たり約800から約1200mgの間
、例えば、1日当たり1000mg〜1200mgで投与される。いくつかの実施形態で
は、リバビリンは、患者の体重に基づいて投与される。他の実施形態では、リバビリンは
、患者のHCVゲノタイプに基づいて投与される。
別の実施形態では、アリスポリビルは、治療上の処置の抗ウイルス有効性を促進する、
ケアの標準のうちの追加的な薬剤とともに投与され得る。ケアの標準は、治療上の処置の
抗ウイルス有効性を促進する追加的な薬剤を含み得、これには、HCV NS3−4Aセ
リンプロテアーゼの基質ベースのプロテアーゼ阻害剤、非基質ベースのNS3プロテアー
ゼ阻害剤;フェナントレンキノン、チアゾリジンおよびベンズアニリド、ヌクレオシド類
似体、HCVゲノムに対して方向づけられたアンチセンス分子もしくはウイルス複製に必
要とされる任意の細胞成分、ワクチンまたはHCV治療への抗体ベースのアプローチなど
が挙げられる。
直接作用する抗ウイルス剤は、C型肝炎ウイルス(HCV)複製サイクルにおける特定
のステップを妨害する薬剤を意味するために、本明細書において使用される。そのような
薬剤は、例えば、リバビリン誘導体、プロテアーゼ阻害剤、ポリメラーゼ阻害剤(例えば
、ヌクレオシドおよび非ヌクレオシド阻害剤)およびシクロフィリン阻害剤であり得る。
例示的な直接作用する抗ウイルス剤には、Abbottによるボセプレビル、テラプレビ
ル、ABT−072、ABT−450、ABT−333、AchillionによるAC
H1625、Anadys PharmaceuticalsによるANA598、As
traZenecaによるAZD−7295、Boehringer Ingelhei
m PharmaによるBI201335、BI207127、Bristol Mye
rs SquibbによるBMS650032、BMS790052、BMS79132
5、BMS824383、Eiger BioPharmacetucialsによるC
lemizole、PfizerによるFilibuvir、GileadによるGS9
190(Tegobuvir)、GS9256、IdenixによるIDX375、In
hibitexによるINX−189、PharmassetによるPSI−7851、
PSI−938、Pharmasset/GenethecによるPSI−7977、R
G7128、PresidioによるPPI−461、InterMune/Genen
techによるRG7227(Danoprevir)、MerckによるSCH900
518(Narlaprevir)、Vaniprevir、Medivir/Tibo
tecによるTMC435、VertexによるVX−222、VX−759、VX−5
00、VX−916が含まれる。
本明細書において使用される場合、「12、24、48または72週まで」は、治療持
続期間を指し、それぞれ約12週間、約24週間、約48週間または約72週間を意味す
ることを意図する。治療が正確に12、24、48または72週の期間で終了する必要が
ないことは理解される。例えば、治療は、24週の期間の1日前または2〜3日前に終了
することがあるものの、やはり本開示の範囲および精神の範囲内にある相当物である。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型および3型に感染してい
る患者の治療において、ケアの標準と組み合わせて使用するためのアリスポリビルであっ
て、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与され、その後、第2段階の期
間中に、少なくとも約600mgの量で、好ましくは約600mg〜約1000mgの量
で1日1回投与されるアリスポリビルをさらに提供する。さらに別の態様では、初期段階
は、約7日の期間であり、第2段階は、約11週、約23週または約47週の期間である
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、(i)初期段階の期間中に、約
600mgの量で1日2回投与され、(ii)その後、第2段階の期間中に、少なくとも
約600mgの量で1日1回投与されることを特徴とするアリスポリビルをさらに提供す
る。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、(i)初期段階の期間中に、約
600mgの量で1日2回投与され、(ii)その後、第2段階の期間中に、約600m
g〜約1000mgの量で1日1回投与されることを特徴とするアリスポリビルをさらに
提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、(i)初期段階の期間中に、約
600mgの量で1日2回投与され、(ii)その後、第2段階の期間中に、600mg
または約800mgの量で1日1回投与され、初期段階および第2段階を通じて、リバビ
リンと組み合わせて投与されることを特徴とするアリスポリビルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、(i)初期段階の期間中に、約
600mgの量で1日2回投与され、(ii)その後、第2段階の期間中に、600mg
の量で1日1回投与され、初期段階および第2段階を通じて、インターフェロンと組み合
わせて投与されることを特徴とするアリスポリビルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、(i)初期段階中に、600m
gの量で1日2回、7日間投与され、(ii)その後、第2段階中に、約600mgまた
は800mgの量で1日1回、3週間または5週間または7週間投与され、(iii)ス
テップ(ii)の後に、患者の血漿中のHCV RNAがHCV−RNAアッセイによっ
て検出可能である場合には、600mgの量で1日1回、ケアの標準と組み合わせて、1
2週間または24週間まで投与されることを特徴とするアリスポリビルをさらに提供する
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、(i)初期段階中に、600m
gの量で1日2回、7日間、リバビリンと組み合わせて投与され、(ii)その後、第2
段階中に、約600mgの量で1日1回、3週間投与され、(iii)ステップ(ii)
の後に、HCV RNAがHCV−RNAアッセイによって検出可能である場合には、6
00mgの量で1日1回、リバビリンおよびインターフェロンと組み合わせて、12週間
または24週間まで投与されることを特徴とするアリスポリビルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療において、インターフェロンおよび/またはリバビリンと組み合わせて使用
するためのアリスポリビルであって、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回
、約7日間投与され、その後、第2段階の期間中に、約600mg、約800mgまたは
約1000mgの量で1日1回、約11週間または約23週間まで投与されるアリスポリ
ビルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療において、リバビリンと組み合わせて使用するためのアリスポリビルであっ
て、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回、約7日間投与され、その後、第
2段階の期間中に、約600mg、約800mgまたは約1000mgの量で1日1回、
約23週間まで投与されるアリスポリビルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療において、インターフェロンと組み合わせて使用するためのアリスポリビル
であって、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回、約7日間投与され、その
後、第2段階の期間中に、約600mg、約800mgまたは約1000mgの量で1日
1回、約23週間まで投与されるアリスポリビルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、初期段階の期間中に、約600
mgの量で1日2回、約7日間投与され、その後、第2段階の期間中に、1000mgの
量で1日1回、約47週間まで、最も好ましくは約23週間まで投与されるアリスポリビ
ルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療において、リバビリンと組み合わせて使用するためのアリスポリビルであっ
て、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回、約7日間投与され、その後、第
2段階の期間中に、600mgの量で1日1回、約47週間まで、最も好ましくは約23
週間まで投与されるアリスポリビルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療において、インターフェロンと組み合わせて使用するためのアリスポリビル
であって、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回、約7日間投与され、その
後、第2段階の期間中に、800mgの量で1日1回、約47週間まで、最も好ましくは
約23週間まで投与されるアリスポリビルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、初期段階の期間中に、約600
mgの量で1日2回、約7日間投与され、その後、第2段階の期間中に、1000mgの
量で1日1回、約23週間まで投与されるアリスポリビルをさらに提供する。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療において、ペグ化インターフェロンアルファ−2aと組み合わせて使用する
ためのアリスポリビルであって、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与
され、その後、第2段階の期間中に、約800mgの量で1日1回、約11週間、約23
週間または約47週間まで投与されるアリスポリビルをさらに提供する。さらに別の態様
では、ペグ化インターフェロンアルファ−2aは、180マイクログラムの量で週1回投
与される。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療において、リバビリンと組み合わせて使用するためのアリスポリビルであっ
て、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与され、その後、第2段階の期
間中に、約800mgの量で1日1回、約11週間、約23週間または約47週間まで投
与されるアリスポリビルをさらに提供する。さらに別の態様では、リバビリンは、1日当
たり1000mgから1200mgの間で投与される。
一実施形態では、本開示は、上記で定義されているいずれかに使用するためのアリスポ
リビルであって、4週間の治療の後に、HCV RNAがHCV−RNAアッセイによっ
て検出可能である場合には、600mgの量で1日1回、ケアの標準またはリバビリンと
組み合わせて、治療持続期間の終了までの間投与されるアリスポリビルをさらに提供する
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、初期段階の期間中に、600m
gの量で1日2回投与され、その後、1000mgを1日1回、約4週間まで投与され、
HCV RNAがHCV−RNAアッセイによって検出可能である場合には、600mg
の量で1日1回、ケアの標準と組み合わせて、治療の終了まで投与されるアリスポリビル
をさらに提供する。さらに別の態様では、初期段階は、約7日の期間であり、治療持続期
間は、約12週、約24週または約48週の期間である。
一実施形態では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染してい
る患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、リバビリンと組み合わせて、6
00mgの量で1日2回、7日間投与され、その後、600mgを1日1回、3週間投与
され、HCV RNAがHCV−RNAアッセイによって検出可能である場合には、60
0mgの量で1日1回、ケアの標準と組み合わせて、24週間まで投与されるアリスポリ
ビルをさらに提供する。
一態様では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患
者を、アリスポリビルで、リバビリンと組み合わせて治療する方法であって、アリスポリ
ビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与し、その後、アリスポリ
ビルを、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で、好ましくは約600mg
〜約1000mgの量で1日1回、約11週間、約23週間または約47週間まで投与す
ることを含む方法をさらに提供する。さらに他の態様では、初期段階は、少なくとも約3
日の期間であり、好ましくは約5日の期間であり、最も好ましくは約7日の期間である。
一態様では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患
者を治療するための医薬品の製造における、アリスポリビルの使用であって、アリスポリ
ビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与し、その後、アリスポリ
ビルを、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で、好ましくは約600mg
〜約1000mgの量で1日1回、約11週間、約23週間または約48週間まで投与し
、アリスポリビルを、初期段階および第2段階を通じて、インターフェロンまたはリバビ
リンと組み合わせて投与し得る、アリスポリビルの使用をさらに提供する。さらに他の態
様では、初期段階は、少なくとも約3日の期間、好ましくは約5日の期間、最も好ましく
は約7日の期間。
一態様では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患
者を治療するための医薬組成物の調製における、アリスポリビルの使用であって、アリス
ポリビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回投与し、その後、アリス
ポリビルを、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で、好ましくは約600
mg〜約1000mgの量で1日1回、約11週間、約23週間または約47週間まで投
与し、アリスポリビルを、初期段階および第2段階を通じて、インターフェロンまたはリ
バビリンと組み合わせて投与することを特徴とする、アリスポリビルの使用をさらに提供
する。さらに他の態様では、初期段階は、少なくとも約3日の期間であり、好ましくは約
5日の期間であり、最も好ましくは約7日の期間である。
一態様では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患
者の治療に使用するための、アリスポリビルとインターフェロンとのまたはリバビリンと
の組合せ(combination)であって、アリスポリビルを、初期段階の期間中に、約600
mgの量で1日2回、約7日間投与し、その後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に
、約600mg〜約1000mgの量で1日1回、約11週間、約23週間または約47
週間まで投与する組合せをさらに提供する。
一態様では、本開示は、アリスポリビルを、初期段階の期間中に、約600mgの量で
1日2回、1週間投与し、その後、アリスポリビルを、第2段階の期間中に、約600m
g〜約1000mgの量で1日1回、約23または約47までの間投与することを含み、
アリスポリビルを、初期段階および第2段階を通じて、インターフェロンまたはリバビリ
ンと組み合わせて投与する治療レジメンをさらに提供する。
一態様では、本開示は、上記で定義されているように使用するためのアリスポリビルを
含む医薬組成物をさらに提供する。さらに他の態様では、本開示は、上記で定義されてい
るように使用するためのアリスポリビルを含む医薬組成物を、前記組成物を投与するため
の使用説明書と組み合わせて含むパッケージを提供する。
一態様では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患
者を治療するための医薬品の製造のためのアリスポリビルの使用であって、医薬品が、約
50mg〜約200mgの1、2、3、4または5回分(dose)を含む投与量(dosage)
で製剤される、アリスポリビルの使用をさらに提供する。さらに他の態様では、本開示は
、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患者を治療するための医薬
品の製造のためのアリスポリビルの使用であって、医薬品が、約100mgまたは約20
0mgの1、2、3または4回分を含む投与量で製剤される、アリスポリビルの使用を提
供する。さらに他の態様では、医薬品が、約50mg〜約200mgの1、2、3、4ま
たは5回分を含み、リバビリンをさらに含む投与量で製剤される。
一態様では、本開示は、C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患
者を治療するための医薬品の製造のためのアリスポリビルの使用であって、医薬品が、約
50mg〜約200mgの1、2、3、4または5回分を含み、リバビリンをさらに含む
投与量で製剤され、医薬品中のリバビリンの含量が、1日当たり約800から約1200
mgの間、例えば、1投薬単位(dosage unit)当たり、1日mg当たり1000mg〜
1200mgである、アリスポリビルの使用をさらに提供する。
一態様では、本開示は、上記で定義されているいずれかに使用するためのアリスポリビ
ルを含む医薬組成物をさらに提供する。
一態様では、本開示は、
a)C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患者の治療に使用する
ためのアリスポリビルを、必要に応じて、1種または複数種の医薬的に許容される添加剤
(excipient)と組み合わせて含む医薬組成物および
b)C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患者を治療するための
前記医薬組成物の投与の仕方を記載している使用説明書
を含むキットをさらに提供し、ここで、投与は、
(i)アリスポリビルを、初期段階中に、600mgの量で1日2回、7日間投与し

(ii)その後、アリスポリビルを、第2段階中に、約1000mgの量で1日1回
、3週間投与し、
(iii)ステップ(ii)の後に、HCV RNAがHCV−RNAアッセイによ
って検出可能である場合には、アリスポリビルを、600mgの量で1日1回、ケアの標
準と組み合わせて、12週間または24週間まで投与することを特徴とする。
例示的な実施形態では、アリスポリビルは、約600から約1000mgまでの投与量
で1日2回、約7日間投与され、その後、アリスポリビルは、約600から約1000m
gまでの投与量で1日1回、約11週間、約23週間または約47週間まで投与される。
例示的な実施形態では、本開示の治療は、ペグ化インターフェロンアルファ−2aであ
るインターフェロンアルファの投与を含み、投与されるペグ化インターフェロンアルファ
−2aの量は、毎週、週3回、隔日または毎日を基準として、1週当たり20から250
マイクログラムまでである。承認されている現在の用量は、1週当たり180マイクログ
ラムである。他の例示的な実施形態では、インターフェロンアルファは、ペグ化インター
フェロンアルファ−2bであり、ペグ化インターフェロンアルファ−2bの量は、毎週、
週3回、隔日または毎日を基準として、1週当たり0.5から2.0マイクログラム/キ
ログラムまでである。そのような治療の例示的な説明は、その全体が参照により本明細書
に組み込まれる米国特許第7,115,578号に記載されている。
本明細書において記載されている治療プロトコルに使用されている例示的なPeg−I
FNα2aは、Pegasys(登録商標)である。PEGASYS(登録商標)は、ペ
グ化された形のIFNα2a(peg−IFNα2aまたはPegINF)であり、丸1
週間(168時間)持続された血清濃度をもたらすために、40kDa分枝PEG(ポリ
エチレングリコール)を利用している。PEGASYS(登録商標)は、市販されており
、皮下注入用に180μg/0.5mLpeg−IFNα2aを含有する、使い捨てのプ
レフィルドシリンジとして提示されている。標準パッケージは、1シリンジにつき180
μg/0.5mLを含有する。
いくつかの実施形態では、Peg−IFNα2aの用量を変更することが望ましい可能
性がある。用量の変更が、中等度から重度の有害反応(臨床的および/または実験室的)
に必要とされる場合には、180から135μgへの初回量の減量が、一般に適切である
(プレフィルドシリンジ上の対応する目盛線に調節する)。しかし、いくつかの場合では
、90μgへの減量が必要であり得る。改善が見られた後、用量の段階的な再増量が考慮
され得る。
以上に記載されている治療では、ケアの標準に基づく薬剤の効果的な投与量は、組成物
の状態で投与される、すなわち、それらは、一緒に(すなわち、同時に)投与され得るが
、別々にまたは逐次的に投与されることもある。一般に、組合せ療法は、典型的には一緒
に投与され、その理論的根拠は、そのような同時投与が、ウイルスに対して多重の圧力を
同時に誘導することにある。所与の特定の投与量は、薬物の吸収、不活性化および排泄率
ならびに他の因子によって決まる。投与量の値はまた、緩和されるべき状態の重症度に伴
って変化することが留意されるべきである。
本明細書において利用される「同時投与(co-administration)」または「併用投与(c
ombined administration)」または「組み合わせて投与される」などの用語は、ただ1人
の患者のために選択される治療薬の投与を包含することを意味し、薬剤が、必ずしも同一
の投与経路によってまたは同時に投与されるわけではない治療レジメンを含むことを意図
する。固定された組合せも、本開示の範囲内である。本開示の医薬組合せの投与は、その
医薬的に活性な成分のうちの1種のみを適用する単独治療と比較してまたは現行のケアの
標準に基づく治療と比較して、結果として有益な効果、例えば、相乗的なまたは相加的な
治療効果をもたらす。本明細書において記載されている方法に使用される治療は、従来の
任意の経路によって投与され得る。1種または複数種の成分は、非経口で、例えば、注射
可能な液剤もしくは懸濁剤の形でまたは注射可能な沈殿製剤(deposit formulation)の
形で投与され得る。好ましくは、アリスポリビルは、飲用の液剤もしくは懸濁剤、錠剤ま
たはカプセル剤の形で経口投与される。アリスポリビルを含む経口投与用の医薬組成物は
、典型的には、1種または複数種の医薬的に許容される担体物質をさらに含む。典型的に
は、これらの組成物は濃縮されており、投与前に、適切な賦形剤、例えば、水と組み合わ
せる必要がある。非経口投与用の医薬組成物は、典型的には、1種または複数種の添加剤
も含む。任意選択の添加剤には、等張化剤、緩衝剤または他のpH調整剤および保存剤が
含まれる。これらの添加剤は、組成物の維持のためにならびにpH(約6.5〜7.5)
および浸透圧(約300mosm/L)の好ましい範囲の獲得のために加えられ得る。
本明細書において記載されているようなアリスポリビルの投与は、1種の剤形(dose f
orm)または2種以上の剤形(dosage form)であり、1種または複数種の経口剤形が、1
日当たり毎回投与され得る。いくつかの実施形態では、アリスポリビルは、200mg〜
1000mgの用量で投与される。
本出願では、「不応答者(non-responder)」という用語は、HCVのためのケアの標
準に基づく治療に対して不応答者である患者または被験体を意味することを意図する。よ
り具体的には、ケアの標準に対して不応答者である患者とは、12週の治療期間にわたっ
て与えられるケアの標準での治療に応答しない患者である。ケアの標準に対する不応答者
は、患者の以下のサブセット−無応答者(null responder)および部分応答者を含む。
典型的には、「無応答」となる患者は、例えば、ケアの標準での12週間の治療の後に
、HCV−RNAの減少が、2log10 IU/mL未満であることが観察されるもの
と定義され得る。
「部分」応答となる患者または部分応答者は、ケアの標準での12週間の治療の後に、
2log10 IU/mLを超えるHCV−RNAの減少が見られるが、治療終了時にH
CV−RNAがまだなお検出可能であるものである。
治療レジメンの有効性は、標準プロトコルを使用してモニターされ得る。治療に続いて
、血清中のHCVの決定および血清中ALTレベルの測定を行うこともある。例えば、患
者は、患者の血漿中のHCV RNAの存在について評価され得る。HCV RNA(I
U/mL)は、治療中に一定の間隔で、例えば、1日目(投与前ならびに投与後4、8お
よび12時間)および2日目の投与前、3日目、8日目、15日目、29日目および12
週目、24週目、36週目、48週目、72週目(適用される場合)ならびに追跡時に測
定することができる。加えて、患者におけるHCVウイルス株については、耐性を得るた
めに選択される変異体を同定するために、配列を決定し評価することができる。
本明細書において使用される場合、LODは、検出の限界(血清中HCV RNAは、
10IU/mL未満である)を意味し、LOQは、定量化の限界(血清中HCV RNA
は、25IU/mL未満である)を意味する。HCV RNAレベルは、市販の方法を使
用して測定することができる。
治療の評価項目(endpoint)は、ウイルス学的応答であり、すなわち、治療コースの終
了時、治療の開始から数か月後または治療の完了から数か月後に、HCVが存在しないこ
とである。血清中HCVは、定量的RT−PCRもしくはノーザンブロットなどの方法に
よってRNAレベルでまたはウイルスタンパク質の酵素免疫アッセイもしくはエンハンサ
ー型化学発光免疫アッセイによってタンパク質レベルで測定され得る。評価項目はまた、
血清中ALTレベルが正常範囲にあるかどうかを決定することも含み得る。
ウイルス学的応答パラメータは、治療4週目に血清中HCV−RNAが検出不可能であ
ることによって定義される、治療4週目での急速なウイルス学的応答(RVR4);早期
のウイルス学的応答(EVR)、すなわち、ベースラインと比較して、HCV−RNAが
少なくとも2log10IU/mL減少する(部分EVR)または治療12週目に血清中
HCV−RNAが検出不可能になる(完全EVR)ことによって定義されるもの;治療の
終了から24週後に、高感度ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイによって、血清か
らHCV−RNAが存在しないまたは治療の終了から24週後に、HCV RNAが(L
ODによって)検出不可能であると定義される、持続的ウイルス学的著効(SVR24)
;治療応答の終了(ETR):治療終了時にHCV RNAが(LODによって)検出不
可能となる(完了または時期を早めた中断)である。
例示的な治療レジメンは、実施例に与えられている。例示的な一プロトコルでは、治療
を必要としている被験体に、600mgのアリスポリビルを経口で1日2回7日間、その
後、1000mgのアリスポリビルを経口で1日1回23週間供与する。
別の例示的な治療レジメンでは、治療を必要としている被験体に、600mgのアリス
ポリビルを経口で1日2回7日間 その後、600mgのアリスポリビルを経口で1日1
回23週間と組み合わせて、リバビリンを1000/1200mg/日(体重を基準とし
て)の投与量で24週間経口投与する。
さらに別の例示的な治療レジメンでは、治療を必要としている被験体に、600mgの
アリスポリビルを経口で1日2回7日間 その後、800mgのアリスポリビルを経口で
1日1回23週間と組み合わせて、ペグ化インターフェロンアルファ2aを180μgの
用量で、皮下に(S.C.)週1回24週間投与する。
4週間の治療期間の後に、患者の応答に基づいて、アリスポリビルの投与が、600m
gでの治療開始から24週まで、ペグ化インターフェロンアルファ2aおよびリバビリン
とともに継続され得る。例えば、5週目から24週目の間、患者に、上記で定義されてい
るアリスポリビルに加えて、180μgのペグ化インターフェロンアルファ2aをS.C
.経口で週1回およびリバビリンを1000/1200mg/日(体重を基準として)の
投与量で経口で投与する。
以下の実施例は、以上に記載されている開示の実施形態を説明する。
1.化合物
Peg−IFNα2aは、ペグ化された形のインターフェロンアルファ2aであり、丸
1週間(168時間)持続された血清濃度をもたらすために、40kDa分枝PEG(ポ
リエチレングリコール)を利用している。PEGASYS(登録商標)は、Rocheか
ら市販されている。
リバビリンは、合成ヌクレオシド類似体であり、例えば、RocheからCOPEGU
S(登録商標)として市販もされている。
2.臨床試験および結果
国際的、多施設、ランダム化、並行群間、非盲検、複数回投与、第II相試験。
患者を、以下に記載されているような5治療群(A、B、C、DおよびE)のうちの1
群に、2:2:2:1:1の比率でランダム化する。
治療A
アリスポリビル:3カプセルの200mgアリスポリビル(600mg)を2x/日(1
日2回またはBID)、経口で1週間、その後、5カプセルの200mgアリスポリビル
(1000mg)を1x/日(1日1回またはQD)23週間。
治療B
アリスポリビル:3カプセルの200mg(600mg)アリスポリビルを2x/日、経
口で1週間、その後、3カプセルのアリスポリビル(600mg)を1x/日23週間。
リバビリン:400mg、2x/日24週間
治療C
アリスポリビル:3カプセルの200mg(600mg)アリスポリビルを2x/日、経
口で1週間、その後、4カプセルのアリスポリビル(800mg)を1x/日23週間。
リバビリン:400mg、2x/日24週間
治療D
アリスポリビル:3カプセルの200mg(600mg)アリスポリビルを2x/日、経
口で1週間、その後、3カプセルのアリスポリビル(600mg)を1x/日23週間。
ペグ化インターフェロンアルファ2a:180μgを皮下に(S.C.)週1回24週間
治療E
リバビリン:400mg、2x/日24週間
ペグ化インターフェロンアルファ2a:180μgを皮下に(S.C.)週1回24週間
主要有効性評価項目:以上に記載されているような4週間の治療の後に、RVR(急速
なウイルス応答)を達成する患者の割合。
治療4週目にLOQ(25IU/mL)を超えるHCV RNAレベルを有する治療群
A、B、CおよびDの患者は、6週目(次回の来院)から3剤併用治療を継続することに
なり、したがって、すべての患者は、6週間まで初期治療レジメンを続ける。6週目から
、4週目にRVRを達成していなかった患者には、アリスポリビル600mgを、peg
−IFNα2aおよびリバビリンと組み合わせて(アリスポリビル600mg+peg−
IFNα2a/RBV)受けさせた。
この研究は、これまで治療されていないHCVゲノタイプ2型(GT2)およびゲノタ
イプ3型(GT3)患者を対象に、アリスポリビルをベースとするインターフェロンを用
いない治療の潜在的可能性を探るために設計された。
合計340例の患者をランダム化した。4週目の中間解析には、334例の患者のみが
含まれた。ランダム化集団、最大の解析対象集団(full analysis set)および安全性集
団の中の患者の数は、各治療群について同じであった。
平均治療前HCV RNAレベルは、6.00Log10IU/mLであり、標準偏差
は、±1.00Log10IU/mLであった。
図1は、上記の臨床試験プロトコルに従って治療された際に、LOQによってベースラ
インから8週目までに、HCV RNA陰性を達成している患者の割合(百分率で表され
ている)を提示している。
インターフェロンを用いずにリバビリンと組み合わせたアリスポリビル群の患者のうち
のおよそ50%が、治療の6週目までに、HCV RNA陰性結果を得た。アリスポリビ
ル単独治療群では、患者の3分の1が、HCV RNA陰性結果を得た。
研究デザインに従って、患者がアリスポリビル600mgQD+PegIFN/RBV
を受けた際に、4週目にHCV RNA陽性(HCV RNA>LOQ、25IU/mL
)であった患者は、6週目まで自身の初期治療を継続し、または患者が4週目にHCV
RNA陰性(HCV RNA<LOQ、25IU/mL)であった場合には、患者は6週
目の終了後、自身の初期の2剤併用治療レジメンを続けた。
アリスポリビルをベースとするインターフェロンを用いない治療群では、4週目にHC
V RNA陰性レベルを達成しなかった患者に対して、6週目から3剤併用治療(アリス
ポリビル+PegIFN+RBV)を強化したところ、結果として、8週目にHCV R
NA陰性結果を得た患者の割合が急増し、ベースラインからインターフェロンをベースと
する治療を受けた患者と同様のHCV RNA陰性レベルに到達した。
HCV RNA陰性患者の割合は、すべての治療群について経時的に増加した。6週目
まで、ほとんどの時点で、インターフェロンを用いずにアリスポリビルおよびRBVでの
2剤併用治療を受けた2群は、アリスポリビル単独治療群に比べて、数字的により高い割
合のHCV RNA陰性患者を得たが、インターフェロンを用いた治療群は、インターフ
ェロンを用いない治療群と比較して、より高い割合のHCV RNA陰性患者を有した。
インターフェロンを用いない治療群において、RVR4LOQを達成していなかった患
者に対して、一度アリスポリビル+PegIFN/RBVでの3剤併用治療を与えると、
HCV RNA陰性患者の割合は、著しく増加した。たった2週間以内に、HCV RN
A陰性患者の割合は、ベースラインからインターフェロンを含有する治療を受けた患者と
同様のレベルに到達した。
計画されていたように、患者のうちのおよそ30%がHCV G2であった。全体的に
見て、HCV RNA陰性患者の割合は、8週間の治療にわたって、G2およびG3患者
の間で同様であった。
全体的に見て、アリスポリビルをベースとする治療レジメンは、良好に忍容され、有害
事象のために中止する率は低かった。全体的に見て、インターフェロンを用いない群は、
インターフェロンを含有する群よりも有害事象が少なかった。
予期されたインターフェロン関連の症状(疲労、発熱、衰弱、悪寒、インフルエンザ様
の疾病食欲減退、筋肉痛、関節痛、頭痛および痒み)は、両方のインターフェロン群にお
いて頻繁に経験されたが、インターフェロンを用いないアリスポリビル群では見られなか
った。アリスポリビル1日1回は、かなりの割合のG2/3患者に対して、IFNを用い
ない第1の経口治療になるという見込みを示すものである。
予期されたインターフェロン関連の症状(疲労、発熱、衰弱、悪寒、インフルエンザ様の疾病食欲減退、筋肉痛、関節痛、頭痛および痒み)は、両方のインターフェロン群において頻繁に経験されたが、インターフェロンを用いないアリスポリビル群では見られなかった。アリスポリビル1日1回は、かなりの割合のG2/3患者に対して、IFNを用いない第1の経口治療になるという見込みを示すものである。

本発明は、以下の態様を包含し得る。
[1]
C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患者の治療に使用するためのアリスポリビルであって、(i)初期段階の期間中に、アリスポリビルが、約600mgの量で1日2回投与され、(ii)その後、第2段階の期間中に、アリスポリビルが、少なくとも約600mgの量で1日1回投与されることを特徴とする、アリスポリビル。
[2]
第2段階の期間中に、アリスポリビルが、約600mg〜約1000mgの量で1日1回投与される、上記[1]に記載の使用のためのアリスポリビル。
[3]
第2段階の期間中に、アリスポリビルが、600mgまたは約800mgの量で1日1回投与され、かつ、初期段階および第2段階を通じて、リバビリンまたはケアの標準と組み合わせて、アリスポリビルが、12週の治療持続期間の間投与される、上記[1]に記載の使用のためのアリスポリビル。
[4]
患者が不応答患者である、上記[3]に記載の使用のためのアリスポリビル。
[5]
(i)初期段階中に、アリスポリビルが、600mgの量で1日2回、7日間、リバビリンと組み合わせて投与され、(ii)その後、第2段階中に、アリスポリビルが、約600mgまたは800mgの量で1日1回、3週間、5週間または7週間、リバビリンと組み合わせて投与され、
(iii)ステップ(ii)の後に、患者の血漿中のHCV RNAがHCV−RNAアッセイによって検出可能である場合には、アリスポリビルが、600mgの量で1日1回、リバビリンおよびインターフェロンと組み合わせて、24週間まで投与される、上記[1]に記載の使用のためのアリスポリビル。
[6]
C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患者を治療する方法であって、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回、アリスポリビルを投与し、その後、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で1日1回、アリスポリビルを投与することを含む、方法。
[7]
アリスポリビルを、第2段階の期間中に、約600mgまたは約800mgの量で1日1回、約23週間、初期段階および第2段階を通じて、リバビリンと組み合わせて投与する、上記[6]に記載の方法。
[8]
初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回、1週間、アリスポリビルを投与し、その後、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で1日1回、アリスポリビルを投与することを含む、治療レジメン。
[9]
アリスポリビルを、第2段階の期間中に、約600mgの量で1日1回、約23週間投与し、かつ、前記アリスポリビルを、初期段階および第2段階を通じて、リバビリンと組み合わせて投与する、上記[8]に記載の治療レジメン。
[10]
アリスポリビルを、第2段階の期間中に、約800mgの量で1日1回、約23週間投与し、かつ、前記アリスポリビルを、初期段階および第2段階を通じて、リバビリンと組み合わせて投与する、上記[8]に記載の治療レジメン。
[11]
上記[1]〜[5]のいずれかに記載の使用のためのアリスポリビルを含む医薬組成物。
[12]
上記[11]に記載の医薬組成物を、前記組成物を投与するための使用説明書と組み合わせて含むパッケージ。

Claims (12)

  1. C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患者の治療に使用するため
    のアリスポリビルであって、(i)初期段階の期間中に、アリスポリビルが、約600m
    gの量で1日2回投与され、(ii)その後、第2段階の期間中に、アリスポリビルが、
    少なくとも約600mgの量で1日1回投与されることを特徴とする、アリスポリビル。
  2. 第2段階の期間中に、アリスポリビルが、約600mg〜約1000mgの量で1日1
    回投与される、請求項1に記載の使用のためのアリスポリビル。
  3. 第2段階の期間中に、アリスポリビルが、600mgまたは約800mgの量で1日1
    回投与され、かつ、初期段階および第2段階を通じて、リバビリンまたはケアの標準と組
    み合わせて、アリスポリビルが、12週の治療持続期間の間投与される、請求項1に記載
    の使用のためのアリスポリビル。
  4. 患者が不応答患者である、請求項3に記載の使用のためのアリスポリビル。
  5. (i)初期段階中に、アリスポリビルが、600mgの量で1日2回、7日間、リバビ
    リンと組み合わせて投与され、(ii)その後、第2段階中に、アリスポリビルが、約6
    00mgまたは800mgの量で1日1回、3週間、5週間または7週間、リバビリンと
    組み合わせて投与され、
    (iii)ステップ(ii)の後に、患者の血漿中のHCV RNAがHCV−RNA
    アッセイによって検出可能である場合には、アリスポリビルが、600mgの量で1日1
    回、リバビリンおよびインターフェロンと組み合わせて、24週間まで投与される、請求
    項1に記載の使用のためのアリスポリビル。
  6. C型肝炎ウイルスゲノタイプ2型または3型に感染している患者を治療する方法であっ
    て、初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回、アリスポリビルを投与し、その
    後、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で1日1回、アリスポリビルを投
    与することを含む、方法。
  7. アリスポリビルを、第2段階の期間中に、約600mgまたは約800mgの量で1日
    1回、約23週間、初期段階および第2段階を通じて、リバビリンと組み合わせて投与す
    る、請求項6に記載の方法。
  8. 初期段階の期間中に、約600mgの量で1日2回、1週間、アリスポリビルを投与し
    、その後、第2段階の期間中に、少なくとも約600mgの量で1日1回、アリスポリビ
    ルを投与することを含む、治療レジメン。
  9. アリスポリビルを、第2段階の期間中に、約600mgの量で1日1回、約23週間投
    与し、かつ、前記アリスポリビルを、初期段階および第2段階を通じて、リバビリンと組
    み合わせて投与する、請求項8に記載の治療レジメン。
  10. アリスポリビルを、第2段階の期間中に、約800mgの量で1日1回、約23週間投
    与し、かつ、前記アリスポリビルを、初期段階および第2段階を通じて、リバビリンと組
    み合わせて投与する、請求項8に記載の治療レジメン。
  11. 請求項1〜5のいずれかに記載の使用のためのアリスポリビルを含む医薬組成物。
  12. 請求項11に記載の医薬組成物を、前記組成物を投与するための使用説明書と組み合わ
    せて含むパッケージ。
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