JP2016152606A - 画像制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で、表示画像の歪みを抑制する。
【解決手段】画像制御装置1は、表示部と、表示部の表示面とは反対側に、表示面内の所定領域に対向して配置される撮影部と、表示面内の所定領域の単位面積当たりの可視光透過量が所定領域以外の表示面内の単位面積当たりの可視光透過量よりも多くなるように表示面に表示される画像を制御する表示制御部と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、透過型表示パネルの画像を制御する画像制御装置に関する。
カメラで撮影した人物の映像に、衣服の試着物の画像を重ね合わせて表示するバーチャル・フィッティングが提案され(特許文献1参照)、実際に店舗等でも利用されている。
バーチャル・フィッティングでは、大画面の表示パネルの脇にビデオカメラを配置し、表示パネルの正面に立った人物の映像を表示パネルに表示するとともに、この人物の映像に種々の衣服の映像を重ね合わせて表示できるようにしている。
表示パネルの中央付近にカメラを配置すると、表示パネルの表示を妨げることになるため、カメラは表示パネルの脇に配置されるのが一般的である。しかしながら、カメラが表示パネルの脇に配置されると、斜め方向から人物を撮影することになり、このままでは、表示パネルに表示される人物の映像に歪みが生じてしまう。映像の歪みをソフトウェア処理にて補正することも可能であるが、斜め方向から撮影した映像を正面方向から撮影した映像に近づけるように補正することは困難であり、衣服の映像を人物の映像に重ね合わせたときに、衣服の表示位置が本来の表示位置からずれてしまい、人間の目に違和感を生じさせてしまう。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされるものであり、その目的は、簡易な構成で、表示画像の歪みを抑制可能な画像制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様では、表示部と、
前記表示部の表示面とは反対側に、前記表示面内の所定領域に対向して配置される撮影部と、
前記表示面内の前記所定領域の単位面積当たりの可視光透過量が前記所定領域以外の前記表示面内の単位面積当たりの可視光透過量よりも多くなるように前記表示面に表示される画像を制御する表示制御部と、を備える画像制御装置が提供される。
前記表示部の表示面とは反対側に、前記表示面内の所定領域に対向して配置される撮影部と、
前記表示面内の前記所定領域の単位面積当たりの可視光透過量が前記所定領域以外の前記表示面内の単位面積当たりの可視光透過量よりも多くなるように前記表示面に表示される画像を制御する表示制御部と、を備える画像制御装置が提供される。
前記表示制御部は、前記所定領域以外の前記表示面内に、前記撮影部が前記所定領域を通して撮影した画像を描画してもよい。
前記表示部の表示面の少なくとも一部を覆うハーフミラーシートを備え、
前記表示制御部は、前記ハーフミラーシート全体の可視光反射量が所定の基準量よりも多い第1モードと、前記所定領域に対応する前記ハーフミラーシート内の対向領域における単位面積当たりの可視光透過量が前記対向領域以外の前記ハーフミラーシートの単位面積当たりの可視光透過量よりも多い第2モードと、を前記表示部の表示変更により切り替えてもよい。
前記表示制御部は、前記ハーフミラーシート全体の可視光反射量が所定の基準量よりも多い第1モードと、前記所定領域に対応する前記ハーフミラーシート内の対向領域における単位面積当たりの可視光透過量が前記対向領域以外の前記ハーフミラーシートの単位面積当たりの可視光透過量よりも多い第2モードと、を前記表示部の表示変更により切り替えてもよい。
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記表示部内の前記所定領域への描画を停止するか、あるいは前記所定領域に対して前記所定領域の周囲よりも単位面積当たりの可視光透過量の高い描画を行ってもよい。
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記所定領域を通して前記ハーフミラーシートの前方を前記撮影部にて撮影した画像を前記所定領域以外の前記表示面内に描画してもよい。
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記所定領域以外の前記表示面内に、前記所定領域を通して前記ハーフミラーシートの前方を前記撮影部にて撮影した画像と所定の画像とを合成した画像を描画してもよい。
前記撮影部は、前記ハーフミラーシートの前方に位置する人物を撮影し、
前記表示制御部は、前記人物の撮影画像と、前記人物により選択された前記所定の画像と、を合成した画像を、前記所定領域以外の前記表示面内に描画してもよい。
前記表示制御部は、前記人物の撮影画像と、前記人物により選択された前記所定の画像と、を合成した画像を、前記所定領域以外の前記表示面内に描画してもよい。
前記撮影部は、前記ハーフミラーシートの前方に位置する人物を撮影し、
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記ハーフミラーシートで反射された前記人物の画像に重畳される所定の画像を描画してもよい。
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記ハーフミラーシートで反射された前記人物の画像に重畳される所定の画像を描画してもよい。
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記所定の画像を描画する領域以外は黒色の同系色で描画してもよい。
前記所定の画像は、衣服の画像であってもよい。
前記表示制御部は、前記第1モードでは、前記表示部上の前記ハーフミラーシートと対向する領域を黒色の同系色で描画してもよい。
前記ハーフミラーシートは、前記表示部の表示面の全面を覆い、
前記所定領域は、前記ハーフミラーシートの中央部であり、
前記撮影部は、前記表示部の表示面とは反対側の背面中央部に配置されてもよい。
前記所定領域は、前記ハーフミラーシートの中央部であり、
前記撮影部は、前記表示部の表示面とは反対側の背面中央部に配置されてもよい。
前記表示部は、バックライト部により後方から照明され透明基材で形成された液晶表示パネルであり、
前記撮影部は、前記液晶表示パネルと前記バックライト部との間に配置されてもよい。
前記撮影部は、前記液晶表示パネルと前記バックライト部との間に配置されてもよい。
前記表示部は、可視光透過性を有し透明基材で形成された自発光型表示パネルであり、
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記自発光型表示パネル上の前記対向領域では発光を停止させてもよい。
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記自発光型表示パネル上の前記対向領域では発光を停止させてもよい。
本発明によれば、簡易な構成で、表示画像の歪みを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態による画像制御装置1の概略構成を示す斜視図、図2は図1の画像制御装置1のブロック図である。本実施形態による画像制御装置1は、透過型表示パネル2と、ハーフミラーシート3と、撮影部4と、表示制御部5とを備えている。
透過型表示パネル2は、複数の透明基材を積層して構成されている。透過型表示パネル2の具体例としては、液晶表示パネルや自発光型表示パネルなどである。自発光型表示パネルは、例えば、有機EL(Electroluminescent)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、電界放出ディスプレイなどである。
透過型表示パネル2として液晶表示パネルを用いる場合には、図1に示すように、透過型表示パネル2の背面側にバックライト部6が必要となる。バックライト部6は、透過型表示パネル2の表示面全体を照明する面発光部である。
透過型表示パネル2の表示面の少なくとも一部は、ハーフミラーシート3で覆われている。以下の説明では、簡略化のために、透過型表示パネル2の表示面の全体をハーフミラーシート3で覆う例を説明するが、一部だけを覆ってもよい。また、場合によっては、ハーフミラーシート3を設けずに、透過型表示パネル2の表面ガラスやフィルムをハーフミラー代わりに用いてもよい。
ハーフミラーシート3は、例えば、ガラスや樹脂などの透明基材にごく薄い反射膜を形成したシート状部材であり、この部材の反射率は50%程度である。本実施形態では、後述するように、透過型表示パネル2の表示画像または表示のオン/オフを制御することで、ハーフミラーシート3の可視光反射量および可視光透過量を可変制御する。例えば、透過型表示パネル2の輝度が低いほど、ハーフミラーシート3の可視光反射量は大きくなり、相対的に透過光の光度は低くなる。逆に、透過型表示パネル2の輝度が高いほど、ハーフミラーシート3の可視光透過量が大きくなり、相対的に反射光の光度は低くなる。本実施形態は、透過型表示パネル2の表示画像を任意に切り替えることで、画素ごとにハーフミラーシート3の可視光反射量および可視光透過量を可変制御できることに着目して、必要に応じてハーフミラーシート3の可視光反射量および可視光透過量を切り替える。
撮影部4は、透過型表示パネル2の背面側に設けられている。透過型表示パネル2が液晶表示パネル2aの場合は、撮影部4は液晶表示パネル2aとバックライト部6との間に設けられる。撮影部4は、透過型表示パネル2の正面方向を撮影する。撮影部4は、動画撮影を行うことを念頭に置いているが、例えば短い間隔で静止画撮影を繰り返し行ってもよい。
より具体的には、撮影部4は、透過型表示パネル2の背面側に、透過型表示パネル2の表示面内の所定領域2bに対向して配置されている。所定領域2bとは、例えば表示面の中央部である。この場合、透過型表示パネル2の表示面の全体をハーフミラーシート3が覆っているとすると、透過型表示パネル2の背面側中央部に撮影部4が配置されることになる。なお、撮影部4は必ずしも、透過型表示パネル2の背面側中央部に配置されている必要はないが、以下では、撮影部4を背面側中央部に配置する例を説明する。
撮影部4を透過型表示パネル2の背面側中央部に配置する理由は、撮影部4で撮影した画像の歪みを最小化することができるためである。例えば、従来のように、撮影部4が表示パネルの左右端または上下端側に配置されていると、表示パネルの正面に位置する被写体を斜め方向から撮影することになり、撮影画像に歪みが生じてしまう。すなわち、被写体のうち、カメラに近い側はより大きく撮影され、カメラから遠い側はより小さく撮影されてしまう。このような撮影画像を、被写体の正面から撮影した画像に補正することは技術的に困難である。
例えば、斜め方向から撮影した人物の撮影画像に衣服の画像を合成するバーチャル・フィッティングを行う場合、撮影画像の歪みを補正する処理を行ったとしても、衣服の画像との位置ずれおよびサイズずれが生じてしまう。
そこで、本実施形態では、透過型表示パネル2の背面側中央部に撮影部4を配置する。従来は、不透明の筐体で覆われた表示装置に撮影部4を取り付けていたため、表示装置の背面側中央部に撮影部4を配置することはできなかった。これに対して、本実施形態では、可視光透過性のある透過型表示パネル2の背面側に撮影部4を配置するため、撮影部4は、透過型表示パネル2を通して前方を撮影可能となり、撮影部4の配置場所についての制限がなくなる。よって、撮影画像の歪みが最も少ない透過型表示パネル2の背面側中央部に撮影部4を配置可能となる。
撮影部4は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charged Coupled Device)などの撮像素子と焦点調節を行う光学系とを有し、静止画だけでなく、動画撮影も可能なカメラである。このカメラは、携帯電話やスマートフォンに搭載されているカメラと同程度の小型のもので十分であり、各撮影部の口径は数mm以下でよい。
透過型表示パネル2が液晶表示パネル2aの場合、液晶層の両端面に電圧を印加しないときに白表示を行うノーマリホワイトと、電圧を印加したときに黒表示を行うノーマリブラックがある。本実施形態による液晶表示パネル2aは、ノーマリホワイトとノーマリブラックのいずれでもよい。例えば、ノーマリホワイトの液晶表示パネル2aの場合、第1モードでは、液晶表示パネル2aの全画素に電圧を印加して、液晶表示パネル2aの表示面全体を黒色の同系色に描画する。ここで、同系色とは、例えば、色相環における黒色を中心として1/6の範囲の色を指すが、同系色でなくても、黒っぽい色であれば、ハーフミラーシート3の可視光反射量が向上するため、黒の同系色から外れた黒っぽい色で描画してもよい。
一方、透過型表示パネル2が自発光型表示パネルの場合、黒表示または白表示を行うには、全画素を駆動して黒または白の描画を行う必要がある。例えば、第1モードの場合、自発光型表示パネルの全画素にて黒表示を行えばよい。また、第2モードの場合、透過型表示パネル2上の所定領域2bでは透明色の表示を行い、それ以外の領域では、自発光型表示パネルに描画する画像に応じた色の表示を行う。自発光型表示パネルは、透明基材で形成されている場合には、所定領域2b内の画素については、駆動を停止させればよい。自発光型表示パネルの場合、バックライト部6が不要となるため、画像制御装置1の構成をより簡略化できる。
表示制御部5は、表示面内の所定領域2bの単位面積当たりの可視光透過量が所定領域2b以外の表示面内の単位面積当たりの可視光透過量よりも多くなるように、表示面に表示される画像を制御する。より詳細には、表示制御部5は、透過型表示パネル2の表示変更により、第1モードと第2モードとの切替を行う。第1モードは、ハーフミラーシート3全体の可視光反射量が所定の基準量よりも多いモードである。所定の基準量とは、例えば入射光量に対する反射光量の割合が50%の場合である。この第1モードでは、透過型表示パネル2の正面に位置する被写体の鏡面像をハーフミラーシート3に映すことを意図しており、透過型表示パネル2は鏡面として作用する。
一方、第2モードは、所定領域2bに対応するハーフミラーシート3内の対向領域3a(例えば中央部)における単位面積当たりの可視光透過量が対向領域3a以外のハーフミラーシート3の単位面積当たりの可視光透過量よりも多いモードである。
透過型表示パネル2上の所定領域2bとハーフミラーシート3内の対向領域3aは、撮影部4の光軸が通る領域である。所定領域2bに種々の画像が描画されると、撮影部4は、被写体だけでなく、描画された画像も撮影してしまう。これでは、被写体の画像を違和感なく描画できなくなる。そこで、本実施形態では、撮影部4の光軸上にある所定領域2bにおける可視光透過量を高くしている。
理想的には、第2モードにおけるハーフミラーシート3内の対向領域3aの可視光透過量はできるだけ大きい方が望ましい。そのためには、透過型表示パネル2上の所定領域2bを透明状態にすればよい。例えば、ノーマリホワイトであれば、この所定領域2bに対応する画素への電圧印加を停止する。また、ノーマリブラックであれば、この所定領域2bに対応する画素には電圧を印加し、バックライト部6の光が透過するようにする。
また、第2モードでは、ハーフミラーシート3内の対向領域3a以外の領域の可視光反射量を、透過型表示パネル2に描画される画像に応じて可変させる。これにより、透過型表示パネル2に何らかの画像を描画した場合には、その画像がハーフミラーシート3を通して視認可能となる。これにより、ハーフミラーシート3内の対向領域3a以外の任意の場所に、任意の画像を描画すれば、ハーフミラーシート3を通してその画像を視認できるようになる。
透過型表示パネル2上の所定領域2bのサイズは、撮影部4のレンズ径以上であればよく、所定領域2bの形状には特に制限はない。図3では、撮影部4のレンズ形状に合わせて、所定領域2bを円形にした例を示している。所定領域2b内には、画像を描画できないため、必要最小限のサイズにするのが望ましい。
本実施形態による画像制御装置1は、例えば、仮想的に衣服の試着を行うバーチャル・フィッティングに適用することができる。
図4は画像制御装置1が行うバーチャル・フィッティングの処理手順の一例を示すフローチャート、図5および図6はバーチャル・フィッティングの様子を示す図である。以下では、これらの図に基づいて、本実施形態によるバーチャル・フィッティングの処理手順を説明する。
初期状態では、第1モードに設定されており、ハーフミラーシート3は、鏡面として作用している。よって、試着を希望する人物が透過型表示パネル2の正面に位置すると、その人物の姿がハーフミラーシート3に映し出される。人物は、ハーフミラーシート3上の自分の姿を見ながら、前後左右に移動して、自分の姿がハーフミラー上に最適なサイズおよび位置で表示されるようにする(ステップS1)。
なお、床面に目印マークを付すなどして、予め人物が位置すべき場所を決めてもよい。人物が位置する場所が固定であれば、撮影部4から人物までの距離や方向を検出する必要がなくなり、人物の画像と衣服の画像との位置ずれやサイズずれを少なくすることができる。予め人物が位置する場所を決めておく場合は、撮影部4の光軸および焦点距離を考慮に入れて、その場所を決めるのが望ましい。これにより、人物画像の歪みを最小化した状態で、最適なサイズで、かつレンズボケも少ない鮮明な人物画像を撮影部4にて撮影可能となる。
ハーフミラーシート3を鏡面として作用させるには、上述したように、ノーマリブラックの液晶表示パネル2aであれば、液晶表示パネル2aの全画素について、液晶層の駆動を停止させればよい。また、ノーマリホワイトの液晶表示パネル2aであれば、液晶表示パネル2aの全画素について、液晶層に所定の電圧を印加して、黒描画を行えばよい。
ハーフミラーシート3に映された人物または他の人間(以下では、総称してユーザと呼ぶ)の指示に応じて、撮影部4は動画撮影を開始する(ステップS2)。ユーザの指示は、ボタン操作によって行われてもよいし、ユーザの発した音声を音声認識して、ユーザの指示を解釈してもよい。あるいは、透過型表示パネル2にタッチパネル機能を設けて、表示面に表示されたメニューボタンをユーザがタッチすることで、ユーザの指示を受け付けてもよい。
撮影部4が動画撮影を開始すると、表示制御部5は、撮影部4で撮影されたユーザ自身の映像を透過型表示パネル2に描画する(ステップS3)。これにより、透過型表示パネル2の正面側に立っているユーザは、ハーフミラーシート3を通して描画された自身の映像を視認することができる。
このとき、表示制御部5は、撮影部4の光軸が通過する透過型表示パネル2の中央部(所定領域2b)への描画は行わない。これにより、撮影部4は、ユーザの映像が透過型表示パネル2に描画されている間でも、継続して、ハーフミラーシート3を通してユーザの姿を撮影することができる。
本実施形態では、透過型表示パネル2の背面側中央部に撮影部4を配置しているため、撮影部4の光軸方向にユーザが位置している場合には、撮影部4で撮影されたユーザ自身の映像には、大きな歪みは生じていない。よって、撮影されたユーザ自身の映像をそのまま透過型表示パネル2に表示させても、ステップS1でハーフミラーシート3に映し出されたユーザの鏡面像と大きな差違は生じない。人物が撮影部4の光軸からずれて位置している場合には、その人物を斜め方向から撮影することになり、撮影画像を透過型表示パネル2に描画する際に若干の歪みが生じてしまうが、撮影部4を表示パネルの縁部に配置する場合と比べれば、歪みははるかに少ない。
よって、本実施形態によれば、撮影部4で撮影した映像の歪みを補正する処理は不要となり、撮影部4で撮影された映像を透過型表示パネル2に描画するまでの時間を短縮できる。
次に、ユーザは、自身が試着したい衣服を選択する(ステップS4)。この選択にあたって、透過型表示パネル2上に、選択可能な衣服を、文字や写真、イラストなどで表示し、その中から任意の衣服をユーザが選択できるようにしてもよい。具体的な選択にあたっては、透過型表示パネル2をタッチして選択してもよいし、リモートコントローラで選択してもよいし、ユーザの音声を音声認識して選択してもよいし、あるいはその他の手段で選択してもよい。
次に、表示制御部5は、ユーザが選択した衣服の画像を、ユーザ自身の映像に重なるように描画する(ステップS5)。これにより、図6に示すように、あたかもユーザがその衣服を着用しているような画像が透過型表示パネル2に表示される。図6に示すように、撮影部4の配置場所2bについては、衣服の画像は描画されない。なお、図6では、透過型表示パネル2上に設けられる透明度の高い所定領域2bを誇張して図示しているが、実際には、1〜2cm径のサイズであり、このサイズに衣服の画像が描画されなくても、特に違和感はない。
本実施形態では、撮影部4を透過型表示パネル2の背面側中央部に配置しているため、撮影部4で撮影されたユーザ自身の映像には大きな歪みはないことから、この映像に衣服の画像を重ね合わせたときの位置ずれやサイズずれもそれほど生じない。
図4のステップS3では、撮影部4で撮影された人物(ユーザ)の映像を透過型表示パネル2に描画しているが、人物の姿は、ハーフミラーシート3に映る鏡面像をそのまま利用し、衣服の画像のみを透過型表示パネル2で描画して、鏡面像に衣服の画像を重ね合わせてもよい。この場合、表示制御部5は、撮影部4で撮影された人物の映像の表示位置に合わせて衣服の画像を生成し、生成した衣服の画像を透過型表示パネル2に描画すればよいため、表示制御部5が行う描画処理の負担が軽減する。これにより、ユーザは、ハーフミラーシート3に映る鏡面像に衣服が重ね合わされた映像を視認できる。
このように、本実施形態では、例えば透過型表示パネル2の背面側中央部に撮影部4を配置するとともに、透過型表示パネル2の表示面をハーフミラーシート3で覆うため、透過型表示パネル2の正面側に位置する人物をそのままハーフミラーシート3に映す第1モードと、透過型表示パネル2上に描画した画像をハーフミラーシート3を通して視認可能とする第2モードとを切り替えることができる。第1モードと第2モードの切替は、透過型表示パネル2の描画状態を切り替えるだけで実現できるため、切替の手間がかからない。これにより、本実施形態によれば、自分の姿をそのまま映し出すことができるとともに、好みの衣装を選択して着用した映像も必要に応じて映し出すバーチャル・フィッティングを行うことができる。
また、本実施形態では、透過型表示パネル2の背面側中央部に撮影部4を配置できるため、撮影部4で撮影した人物画像に歪みがほとんど生じない。よって、従来のように、表示パネルの脇に撮影部4を配置した場合に必要となる撮影画像の歪み補正処理が不要となる。また、撮影部4で撮影した人物画像に歪みがないことから、衣服の画像などを人物画像に重ね合わせたときの位置ずれを抑制でき、違和感のない合成画像を表示できる。
以上では、本実施形態による画像制御装置1を用いてバーチャル・フィッティングを行う例を説明したが、本実施形態による画像制御装置1は、バーチャル・フィッティング以外の目的にも適用可能である。例えば、人物の顔の化粧を仮想的に変更する目的や、髪型を仮想的に変更する目的や、イヤリングやネックレス等のアクセサリを仮想的に変更する目的などにも適用可能である。また、被写体は、必ずしも人間だけとは限らない。例えば、犬や猫等のペットを対象として仮想的に衣装等を変更する目的にも適用可能である。また、人物やペットなどの動物だけでなく、部屋のインテリアなどを仮想的に変更する目的などにも適用可能である。
上述した実施形態で説明した画像制御装置1の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、画像制御装置1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、画像制御装置1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 画像制御装置、2 透過型表示パネル、2a 液晶表示パネル、2b 対向領域、3 ハーフミラーシート、3a 所定領域、4 撮影部、5 表示制御部、6 バックライト部
Claims (14)
- 表示部と、
前記表示部の表示面とは反対側に、前記表示面内の所定領域に対向して配置される撮影部と、
前記表示面内の前記所定領域の単位面積当たりの可視光透過量が前記所定領域以外の前記表示面内の単位面積当たりの可視光透過量よりも多くなるように前記表示面に表示される画像を制御する表示制御部と、を備える画像制御装置。 - 前記表示制御部は、前記所定領域以外の前記表示面内に、前記撮影部が前記所定領域を通して撮影した画像を描画する請求項1に記載の画像制御装置。
- 前記表示部の表示面の少なくとも一部を覆うハーフミラーシートを備え、
前記表示制御部は、前記ハーフミラーシート全体の可視光反射量が所定の基準量よりも多い第1モードと、前記所定領域に対応する前記ハーフミラーシート内の対向領域における単位面積当たりの可視光透過量が前記対向領域以外の前記ハーフミラーシートの単位面積当たりの可視光透過量よりも多い第2モードと、を前記表示部の表示変更により切り替える請求項1または2に記載の画像制御装置。 - 前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記表示部内の前記所定領域への描画を停止するか、あるいは前記所定領域に対して前記所定領域の周囲よりも単位面積当たりの可視光透過量の高い描画を行う請求項3に記載の画像制御装置。
- 前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記所定領域を通して前記ハーフミラーシートの前方を前記撮影部にて撮影した画像を前記所定領域以外の前記表示面内に描画する請求項3または4に記載の画像制御装置。
- 前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記所定領域以外の前記表示面内に、前記所定領域を通して前記ハーフミラーシートの前方を前記撮影部にて撮影した画像と所定の画像とを合成した画像を描画する請求項5に記載の画像制御装置。
- 前記撮影部は、前記ハーフミラーシートの前方に位置する人物を撮影し、
前記表示制御部は、前記人物の撮影画像と、前記人物により選択された前記所定の画像と、を合成した画像を、前記所定領域以外の前記表示面内に描画する請求項6に記載の画像制御装置。 - 前記撮影部は、前記ハーフミラーシートの前方に位置する人物を撮影し、
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記ハーフミラーシートで反射された前記人物の画像に重畳される所定の画像を描画する請求項3または4に記載の画像制御装置。 - 前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記所定の画像を描画する領域以外は黒色の同系色で描画する請求項8に記載の画像制御装置。
- 前記所定の画像は、衣服の画像である請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像制御装置。
- 前記表示制御部は、前記第1モードでは、前記表示部上の前記ハーフミラーシートと対向する領域を黒色の同系色で描画する請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像制御装置。
- 前記ハーフミラーシートは、前記表示部の表示面の全面を覆い、
前記所定領域は、前記ハーフミラーシートの中央部であり、
前記撮影部は、前記表示部の表示面とは反対側の背面中央部に配置される請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像制御装置。 - 前記表示部は、バックライト部により後方から照明され透明基材で形成された液晶表示パネルであり、
前記撮影部は、前記液晶表示パネルと前記バックライト部との間に配置される請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像制御装置。 - 前記表示部は、可視光透過性を有し透明基材で形成された自発光型表示パネルであり、
前記表示制御部は、前記第2モードでは、前記自発光型表示パネル上の前記対向領域では発光を停止させる請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像制御装置。
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