JP2016152517A - 通信制御方法および通信制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】輻輳発生時に多数の通信の接続を確保すること。【解決手段】複数の端末間におけるSIP(Session Initiation Protocol)に準拠した通信を制御する通信制御方法は、判定ステップと、生成ステップと、通信制御ステップとを含む。判定ステップは、通信を担う通信網が輻輳状態にあるか否かを判定する。生成ステップは、判定ステップによって輻輳状態にあると判定された場合に、通信網において確立している確立済SIPセッションを切断させる信号を生成する。通信制御ステップは、生成ステップによって生成された信号により確立済SIPセッションが切断された後に、新たに開始されようとする新規通信に対して、確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションが確立されるよう新規通信を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、SIP(Session Initiation Protocol)に準拠した通信に係る通信制御方法および通信制御装置に関する。
次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)は、IMS(IP Multimedia Subsystem)に準拠したマルチメディアサービスを実現するネットワークであり、NGNの通信制御を行う情報処理サーバとして、SIPサーバが活用されている。
ここで、SIPサーバがリソース(通信資源)を管理し、新たな通信で用いられる帯域幅を該当区間の使用中の帯域幅に加えた値が該当区間の上限の帯域幅を超えない場合には、当該新たな通信を開始させ、一方、超える場合には、当該新たな通信が開始されないように制御することで、多数の通信を実現させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2014−90242号公報
しかしながら、上記の従来技術では、輻輳発生時に多数の通信の接続を確保することは困難である。具体的には、上記の従来技術では、新たに発生する通信についてサーバを守るためのトラヒック規制を実行しているに過ぎず、輻輳発生時には新たな通信の接続を実現することができない場合があった。すなわち、従来では、SIP通信網における輻輳発生時に通信の確立規制以外の積極的な輻輳制御がなされていないため、いったん輻輳が発生すると上記通信規制により多くの不完了呼が発生する可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、輻輳発生時に多数のSIP通信の接続を確保することができる通信制御方法および通信制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御方法であって、前記通信を担う通信網が輻輳状態にあるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによって輻輳状態にあると判定された場合に、前記通信網において確立している確立済SIPセッションを切断させる信号を生成する生成ステップと、前記生成ステップによって生成された信号により前記確立済SIPセッションが切断された後に、新たに開始されようとする新規通信に対して、前記確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションが確立されるよう当該新規通信を制御する通信制御ステップと、を含んだことを特徴とする。
本願が開示する実施形態の一例によれば、輻輳発生時に多数の通信の接続を確保することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る通信制御システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施の形態に係るSIPサーバの通信制御処理の一例を説明する図である。 図3は、第1の実施の形態に係るSIPサーバによる通信制御処理手順を示したシーケンス図(1)である。 図4は、第1の実施の形態に係るSIPサーバによる通信制御処理手順を示したシーケンス図(2)である。 図5は、第2の実施の形態に係るSIPサーバの通信制御処理の一例を説明する図である。 図6は、第2の実施の形態に係るSIPサーバによる通信制御処理手順を示したシーケンス図である。 図7は、第3の実施の形態に係るSIPサーバの通信制御処理の一例を説明する図である。 図8は、第3の実施の形態に係るSIPサーバによる通信制御処理手順を示したシーケンス図である。 図9は、第4の実施の形態に係るSIPサーバの通信制御処理の一例を説明する図である。 図10は、通信制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願に係る通信制御方法および通信制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本願に係る通信制御方法および通信制御装置が限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
以下では、第1の実施の形態に係る通信制御装置の構成および処理を説明し、最後に第1の実施の形態による効果を説明する。なお、以下では、本願に係る通信制御装置に対応する装置として、SIPサーバ10を例に挙げて説明する。
[第1の実施の形態に係る通信制御処理の一例]
まず、図1を用いて、第1の実施の形態に係る通信制御システム5について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る通信制御システム5の構成の一例を示す図である。図1に例示するように、第1の実施の形態に係る通信制御システム5には、ユーザ端末1と、ユーザ端末2と、SIPサーバ10とが含まれており、各装置は互いにネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続可能な状態である。
なお、図1では、通信制御システム5に、2台のユーザ端末1および2と、1台のSIPサーバ10とが含まれる例を示したが、通信制御システム5に含まれる各装置の台数は図1に示した例に限られない。例えば、通信制御システム5には、2台以上のユーザ端末が含まれてもよいし、複数台のSIPサーバが含まれてもよい。
ユーザ端末1および2は、ネットワークを介して通信を行う端末装置であり、例えば、PC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、スマートフォン等である。ここで、ユーザ端末1および2は、NGNなどのネットワークで通信を行う多数の端末の中の2端末であり、SIPサーバ10を介してSIPセッションを確立し、互いにSIP通信を行うことが可能である。すなわち、SIP通信において、ユーザ端末1および2は、UA(User Agent)に対応する。
SIPサーバ10は、ネットワークを介してユーザ端末同士のSIPセッションを確立させるサーバ装置である。例えば、SIPサーバ10は、SIP通信において、ユーザ端末から位置情報の登録要求を受け付け、ロケーション登録を行うレジストラ(registrar)として機能する。また、SIPサーバ10は、ユーザ端末1および2から送信されるSIPリクエストやレスポンスを中継するプロキシ(Proxy)サーバとして機能する。また、SIPサーバ10は、ユーザ端末1および2から送信されるSIPリクエストに対して、リクエストの相手先の位置情報を返すリダイレクト(redirect)サーバとして機能する。
図1に示すように、SIPサーバ10は、IF(Interface)部11と、通信制御部12と、判定部13と、生成部14と、管理部15とを有し、上述したSIPサーバとしての機能を実現する。
IF部11は、他の通信装置(例えば、ユーザ端末1、ユーザ端末2など)との間でSIP通信における通信データを送受信する。なお、図1では、通信制御システム5においてユーザ端末1および2とSIPサーバ10とが直接接続されている状態を示しているが、実際には、ユーザ端末1および2や、SIPサーバ10との間には、他の装置(例えば、ルータなど)が用途に応じて配置されていてもよい。この場合、IF部11は、かかる他の装置と通信データを送受信することも可能である。
通信制御部12は、SIP通信における呼制御を行う。具体的には、通信制御部12は、ユーザ端末1から送信されたSIPリクエストをユーザ端末2に中継するための処理や、リクエストを受信したユーザ端末2から送信されるSIPレスポンスを中継するための処理を行う。これにより、通信制御部12は、ユーザ端末1および2の間のSIP通信を確立させる。また、通信制御部12は、SIPサーバ10が管理するSIP通信網において、判定部13が輻輳状態であると判定した場合、所定の処理を行うことによって輻輳状態を解消させるよう通信を制御する。
判定部13は、SIPサーバ10が管理するSIP通信網において、輻輳状態が発生しているか否かを判定する。ここで、SIP網における輻輳状態とは、許容される帯域幅を超えるほどの通信要求が行われることにより、通信が確立しにくくなる状態をいう。輻輳状態は、例えば、大規模災害発生時の安否確認の通信が集中することなどによって引き起こされる。判定部13は、例えば、SIPサーバ10が管理するSIP通信網において、許容される帯域幅のうち所定の割合を設定しておき、所定の割合を超える帯域幅を占めることが想定される通信要求が発生している場合に、輻輳状態であると判定する。
生成部14は、通信制御部12の制御指示に従って、通信要求を行った外部装置に対するSIP信号を生成する。例えば、生成部14は、通信要求を行ったユーザ端末1に対して、通信を確立させるための信号や、通信を遮断させるための信号を適宜生成する。そして、生成部14は、IF部11を介して、生成された信号をユーザ端末1、およびユーザ端末1の通信先であるユーザ端末2に送信する。
管理部15は、SIP通信を接続可能な帯域幅について管理する。また、管理部15は、判定部13からの問い合わせに応じて、SIP通信網における現状のリソースの状態や、通信要求の状況などを適宜応答する。
このような構成の下、第1の実施の形態に係る通信制御システム5では、SIPサーバ10を介して、ユーザ端末1および2の間でSIP通信を制御する各信号が送受信される。そして、通信制御システム5に係るSIPサーバ10は、SIP通信網が輻輳状態である場合でも、所定の処理を行うことにより、多数の接続を確保するための通信制御を実行する。以下、図2を用いて、SIPサーバ10による通信制御処理の詳細を説明する。
図2は、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10の通信制御処理の一例を説明する図である。図2では、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10が管理するSIP通信網における通信の状態を模式的に示している。
図2において、上限帯域幅20は、SIPサーバ10が通信を許容できるSIP通信網の帯域幅の上限を示している。また、輻輳前呼30、輻輳前呼30、輻輳前呼30、・・・、は、判定部13によって輻輳状態であると判定される前から確立していた呼(通信)の帯域幅を示している。また、新規呼40、新規呼40、新規呼40、・・・、は、判定部13によって輻輳状態であると判定された後に確立される呼の帯域幅を示している。なお、以下では、輻輳前呼30、輻輳前呼30、輻輳前呼30、・・・、を区別する必要のないときは「輻輳前呼30」と表記し、新規呼40、新規呼40、新規呼40、・・・、を区別する必要のないときは、「新規呼40」と表記する場合がある。
図2に示すように、輻輳前呼30に対して新規呼40に使用される帯域幅は狭くなるものとする。これは、輻輳状態であると判定された後に新たに接続される呼に対して、通信制御部12が、従来よりも狭い帯域幅を使用した呼に制御することにより、接続可能な呼の数を増加させるための処理である。具体的には、通信制御部12は、輻輳前呼30に64kbps(kilobits per second)の帯域幅を使用していた場合、新規呼40には、32kbpsや、16kbpsの帯域幅を割り当てることにより、帯域幅を節約させる。
ここで、図2においては、輻輳前呼30、輻輳前呼30、輻輳前呼30、・・・、によって、輻輳状態が発生しているものとする。このとき、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10は、輻輳状態を解消させるため、図2に示すように、輻輳前呼30、輻輳前呼30、輻輳前呼30、・・・、を切断させる。なお、かかる処理は、一斉に行われてもよいし、輻輳前呼30、輻輳前呼30、輻輳前呼30、・・・、と、微少な時間差を付けて順番に切断処理が行われてもよい。
そして、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10は、切断後に、新たにSIP通信を行おうとするユーザ端末からのSIPリクエストがあった場合に、輻輳前呼30よりも帯域幅を絞った新規呼40によって呼を確立させる。これにより、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10は、SIP通信網における輻輳を解消させるとともに、輻輳状態であったときよりも狭い帯域幅による呼に切り替えることができるので、輻輳状態よりも多数の呼を接続させることができる。
[第1の実施の形態の処理手順]
以下、図3および図4を用いて、図2における第1の実施の形態に係るSIPサーバ10の通信制御処理手順を説明する。なお、図3および図4では、ユーザ端末1のリクエストをユーザ端末2が受け取ることにより確立される呼を例に挙げて説明する。
まず、図3について説明する。図3は、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理手順を示したシーケンス図(1)である。図3では、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10による、輻輳前呼30の切断処理手順を示している。
図3に示すように、ユーザ端末1とユーザ端末2との間で、SIP通信が確立しているものとする。ここでは、ユーザ端末1とユーザ端末2とが「通話中」であると表記する。
ここで、SIPサーバ10に係る判定部13は、SIP通信網が輻輳状態であると判定する(ステップS11)。このとき、通信制御部12は、生成部14にユーザ端末1および2間で確立している呼を切断させるための指示をする。具体的には、生成部14は、通信制御部12の指示に従い、呼を切断させるための信号である「BYE」信号を生成する。
そして、生成部14は、生成された「BYE」信号をユーザ端末1および2に対して送信させる(ステップS12)。ユーザ端末1は、受信した「BYE」信号に対して、「200」応答をSIPサーバ10に応答する(ステップS13)。なお、「200」応答とは、「了解(あるいは、成功)」を意味する応答信号である。
同様に、ユーザ端末2は、受信した「BYE」信号に対して、「200」応答をSIPサーバ10に応答する(ステップS14)。これにより、ユーザ端末1および2の間に確立していた呼(ここでは、輻輳前呼30)は切断される。
次に、図4について説明する。図4は、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理手順を示したシーケンス図(2)である。図4では、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10による、新規呼40の接続処理手順を示している。
ユーザ端末2との間で輻輳前呼30を確立していたユーザ端末1は、切断後、再びユーザ端末2との呼を確立させるため、SIPサーバ10に対して「INVITE」信号を送信する(ステップS21)。なお、「INVITE」信号は、所望する相手に対するSIPセッションへの参加リクエストを意味する信号である。
SIPサーバ10に係る通信制御部12は、受信した「INVITE」信号を相手先であるユーザ端末2に送信する(ステップS22)。このとき、通信制御部12は、輻輳前呼30よりも狭い帯域幅となる新たな帯域幅を用いた「新規呼40」により接続が確立されるよう、ユーザ端末1から送信されたSIP信号の情報を書き換える。また、通信制御部12は、ユーザ端末1に対して「100」応答を送信する(ステップS23)。「100」応答とは、「暫定応答」を意味し、リクエストが処理され、処理中であることを伝達するための応答信号である。
ユーザ端末2は、SIPサーバ10から中継された「INVITE」信号を受信してから、リクエストに応答するまでの間に、「100」応答をSIPサーバ10に送信する(ステップS24)。そして、ユーザ端末2は、例えば、ユーザが通話に応答するなどの何らかの入力が行われた場合に、SIPサーバ10に「200」応答を応答する(ステップS25)。
通信制御部12は、ユーザ端末2から受信した「200」応答をユーザ端末1に中継する(ステップS26)。そして、ユーザ端末1は、SIPサーバ10に対して、「200」応答を応答する(ステップS27)。これにより、ユーザ端末1および2の間で、新たな帯域幅を用いたSIP通信である「新規呼40」が確立する。
[第1の実施の形態の効果]
上述してきたように、複数の端末間におけるSIPを利用した通信を制御する通信制御装置である第1の実施の形態に係るSIPサーバ10は、通信制御部12と、判定部13と、生成部14とを備える。判定部13は、通信を担うSIP通信網が輻輳状態にあるか否かを判定する。生成部14は、判定部13によって輻輳状態にあると判定された場合に、SIP通信網において確立しているSIPセッションである確立済SIPセッション(例えば、輻輳前呼30)を切断させる信号を生成する。通信制御部12は、生成部14によって生成された信号により確立しているSIPセッションが切断された後に、新たに開始されようとする通信に対して、輻輳状態前から確立しているSIPセッションにおいて使用されていた帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションが確立されるよう当該通信を制御する。
また、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10によって実行される通信制御方法は、複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御方法であって、通信を担うSIP通信網が輻輳状態にあるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップによって輻輳状態にあると判定された場合に、SIP通信網において確立している確立済SIPセッションを切断させる信号を生成する生成ステップと、生成ステップによって生成された信号により確立済SIPセッションが切断された後に、新たに開始されようとする新規通信に対して、確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションが確立されるよう新規通信を制御する通信制御ステップと、を含む。
このように、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10は、SIP通信網に輻輳が発生した場合に、既存の呼を一斉に切断することによって、新規呼を接続することのできる領域を迅速に確保する。そして、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10は、新たに受け付ける呼に関しては、従来よりも狭い帯域幅を使用することで、輻輳が発生したときよりも多くの呼の接続を可能にさせる。すなわち、第1の実施の形態に係るSIPサーバ10は、輻輳発生時に多数の呼の接続を素早く確保することができる。
[第2の実施の形態]
以下では、第2の実施の形態に係る通信制御装置の処理を説明し、最後に第2の実施の形態による効果を説明する。
上述した第1の実施の形態では、SIPサーバ10は、SIP通信網が輻輳状態にあると判定された場合に、輻輳前呼30を一斉に、もしくは、微少な時間差を付けて順番に切断処理を行う例を示した。ここで、SIPサーバ10は、輻輳状態にあると判定された場合に、一斉に切断処理を行うのではなく、異なるタイミングを用いて切断処理を行ってもよい。
例えば、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、第1の実施の形態とは異なる処理によって輻輳状態を解消させるべく、以下に説明する処理を実施する。なお、第1の実施の形態で説明した処理については、説明を省略する。
[第2の実施の形態に係る通信制御処理の一例]
まず、図5を用いて、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理の一例を説明する。図5は、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理の一例を説明する図である。図5では、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10が管理するSIP通信網における通信の状態を模式的に示している。
図5において、SIPサーバ10が管理するSIP通信網では、輻輳前呼30によって輻輳状態が発生しているものとする。
ここで、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、輻輳状態にあると判定された場合であっても、一斉に輻輳前呼30を切断せずに、各輻輳前呼30に割り当てられた所定の時間(タイマー)が経過した場合に、各輻輳前呼30を切断するものとする。例えば、SIPサーバ10は、輻輳前呼30が所定時間ごとに送信するセッションの更新のタイミングにおいてかかる更新を受け入れず、セッション更新タイミングをタイマーとして扱うことにより、輻輳前呼30を切断する。すなわち、通常のSIP通信では、確立しているセッションを維持するために、所定時間(例えば、3分間)ごとに「UPDATE」信号などの更新信号を送信する仕様を有する。第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、かかる所定時間をタイマーとし、更新のタイミングがきた輻輳前呼30ごとに切断処理を行うことで、切断処理が一斉に発生することを防止し、処理負荷が増大することを回避する。
そして、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、切断後に、新たにSIP通信を行おうとするユーザ端末からのSIPリクエストがあった場合に、輻輳前呼30よりも帯域幅を絞った新規呼40によって呼を確立させる。第2の実施の形態においては、切断がタイマーにより順次行われることから、ユーザ端末から送信されるリクエストも順次到達することが想定される。このため、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、切断処理のみならず、新規の接続処理においても、処理負荷を抑えることができる。このように、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、処理負荷を抑えた状態で輻輳を解消させることができるとともに、輻輳状態よりも多数の呼を接続させることができる。
なお、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、タイマー満了を判定するにあたっては、セッションの更新のタイミングのみならず、任意に設定した所定時間が経過したタイミング(例えば、SIPセッションが確立してから所定時間が経過したタイミング)でタイマー満了の判定処理を行ってもよい。
また、上記のように、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、輻輳状態にあると判定した時であっても一斉に切断処理を実行しない。このため、SIPサーバ10は、輻輳前呼30を徐々に新規呼40へと移行させることになる。このことは、輻輳前呼30が確立している間であっても、徐々に上限帯域幅20に新たな呼を許容する領域が拡大していることを示している。この場合、SIPサーバ10は、上限帯域幅20内で新たに呼を確立させる領域がある場合には、「輻輳後呼50」として新たな呼を確立させてもよい。輻輳後呼50は、新規呼40と同様に、輻輳前呼30よりも絞られた帯域幅による呼として確立される。
[第2の実施の形態の処理手順]
以下、図6を用いて、図5における第2の実施の形態に係るSIPサーバ10の通信制御処理手順を説明する。なお、図6では、ユーザ端末1のリクエストをユーザ端末2が受け取ることにより確立される呼を例に挙げて説明する。
図6は、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理手順を示したシーケンス図である。図6では、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10による、タイマー判定を用いた輻輳前呼30の切断処理手順を示している。
図6に示すように、ユーザ端末1とユーザ端末2との間で、SIP通信が確立しているものとする。ここで、SIPサーバ10に係る判定部13は、SIP通信網が輻輳状態であると判定する(ステップS31)。また、通信制御部12は、ユーザ端末1とユーザ端末2との間で確立しているSIPセッションについて、タイマー満了を判定する(ステップS32)。
そして、SIP通信網が輻輳状態であり、かつ、タイマーが満了している場合には、通信制御部12は、生成部14にユーザ端末1および2間で確立している呼を切断させるための指示をする。具体的には、生成部14は、通信制御部12の指示に従い、呼を切断させるための信号である「BYE」信号を生成する。
そして、生成部14は、生成された「BYE」信号をユーザ端末1および2に対して送信させる(ステップS33)。ユーザ端末1は、受信した「BYE」信号に対して、「200」応答をSIPサーバ10に応答する(ステップS34)。
同様に、ユーザ端末2は、受信した「BYE」信号に対して、「200」応答をSIPサーバ10に応答する(ステップS35)。これにより、ユーザ端末1および2の間に確立していた呼(ここでは、輻輳前呼30)は切断される。なお、切断後における、新規呼40の確立に係る処理は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
[第2の実施の形態の効果]
このように、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、通信制御部12と、判定部13と、生成部14とを備える。判定部13は、通信を担うSIP通信網が輻輳状態にあるか否かを判定する。生成部14は、判定部13によって輻輳状態にあると判定された場合に、SIP通信網において確立している確立済SIPセッションが更新されるタイミングで、又は、確立済SIPセッションが確立してから所定時間が経過したタイミングで、確立済SIPセッションを切断させる信号を生成する。通信制御部12は、生成部14によって生成された信号により確立済SIPセッションが切断された後に、新たに開始されようとする通信に対して、確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなセッションが確立されるよう当該通信を制御する。
また、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10によって実行される通信制御方法は、複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御方法であって、通信を担うSIP通信網が輻輳状態にあるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップによって輻輳状態にあると判定された場合に、確立済SIPセッションが更新されるタイミングで、又は、確立済SIPセッションが確立してから所定時間が経過したタイミングで、確立済SIPセッションを切断させる信号を生成する生成ステップと、生成ステップによって生成された信号により確立済SIPセッションが切断された後に、新たに開始されようとする通信に対して、確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなセッションが確立されるよう当該通信を制御する通信制御ステップと、を含む。
このように、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、SIP通信網に輻輳が発生した場合に、既存の呼をタイマー処理に基づいて切断することによって、新規呼40を接続することのできる領域を順に確保する。これにより、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、切断処理にかかる負荷を分散させることができるので、処理負荷を軽減させることができる。そして、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10は、新たに受け付ける呼に関しては、従来よりも狭い帯域幅を使用することで、輻輳が発生したときよりも多くの呼の接続を可能にさせる。すなわち、第2の実施の形態に係るSIPサーバ10によれば、処理負荷を抑えた状態で輻輳を解消させることができるとともに、輻輳状態よりも多数の呼を接続させることができる。
[第3の実施の形態]
以下では、第3の実施の形態に係る通信制御装置の処理を説明し、最後に第3の実施の形態による効果を説明する。
上述した第1および第2の実施の形態では、SIPサーバ10は、SIP通信網が輻輳状態にあると判定された場合に、輻輳前呼30を切断することにより、輻輳状態を解消させる例を示した。しかしながら、SIPサーバ10は、セッション確立中の呼を切断させることなく、輻輳状態を解消する処理を行ってもよい。
例えば、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10は、第1および第2の実施の形態とは異なる処理によって輻輳状態を解消させるべく、以下に説明する処理を実施する。なお、上記実施の形態で説明した処理については、説明を省略する。
[第3の実施の形態に係る通信制御処理の一例]
まず、図7を用いて、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理の一例を説明する。図7は、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理の一例を説明する図である。図7では、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10が管理するSIP通信網における通信の状態を模式的に示している。
図7において、SIPサーバ10が管理するSIP通信網では、輻輳前呼30によって輻輳状態が発生しているものとする。
ここで、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10は、輻輳状態にあると判定された場合には、輻輳前呼30を確立させたまま、輻輳前呼30が所定のタイミングとなったか否かを判定する。ここで、所定のタイミングとは、例えば、SIPセッションの更新のタイミングである。
SIPサーバ10は、輻輳前呼30が所定のタイミングになったと判定した場合、対象となる輻輳前呼30を確立しているユーザ端末1および2に対して、「UPDATE」信号を送信する。かかる信号において、SIPサーバ10は、確立しているセッションにおける帯域幅の変更を実行させる。すなわち、SIPサーバ10は、輻輳前呼30の通話状態は確立させたままで、使用している帯域幅を更新させる。これにより、SIPサーバ10は、輻輳前呼30を切断させることなく、「帯域変更呼60」へと移行させる。帯域変更呼60は、輻輳前呼30が所定のタイミングで帯域変更されつつ更新された呼であり、かつ、輻輳前呼30よりも絞られた新しい帯域幅により確立される呼である。
このように、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10は、ユーザ間において確立している通話等のSIPセッションを切断させることなく、シームレスに絞られた帯域幅へ移行させることができる。これにより、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10は、ユーザビリティに配慮し、かつ、輻輳状態を解消し、多数の新たな呼を接続させることができる。
なお、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10は、セッションの更新のタイミングのみならず、任意に設定した所定時間が経過したタイミング(例えば、SIPセッションが確立してから所定時間が経過したタイミング)で帯域の変更処理を行ってもよい。
また、上記のように、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10は、輻輳状態にあると判定した時であっても切断処理を実行しない。このため、SIPサーバ10は、輻輳前呼30を徐々に帯域変更呼60へと移行させることになる。すなわち、第2の実施の形態と同様に、SIPサーバ10は、徐々に上限帯域幅20に新たな呼を許容する領域を拡大させる。この場合、SIPサーバ10は、上限帯域幅20内で新たに呼を確立させる領域がある場合には、「輻輳後呼50」として新たな呼を確立させてもよい。
[第3の実施の形態の処理手順]
以下、図8を用いて、図7における第3の実施の形態に係るSIPサーバ10の通信制御処理手順を説明する。なお、図8では、ユーザ端末1のリクエストをユーザ端末2が受け取ることにより確立される呼を例に挙げて説明する。
図8は、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理手順を示したシーケンス図である。図8では、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10による、輻輳前呼30の帯域幅変更の処理手順を示している。
図8に示すように、ユーザ端末1とユーザ端末2との間で、SIP通信が確立しているものとする。ここで、SIPサーバ10に係る判定部13は、SIP通信網が輻輳状態であると判定する(ステップS41)。
そして、SIP通信網が輻輳状態であると判定された場合には、通信制御部12は、生成部14にユーザ端末1および2間で確立している呼が使用する帯域幅を変更(書き換える)させるための指示をする。具体的には、生成部14は、通信制御部12の指示に従い、呼の帯域幅を変更させるための信号である「UPDATE」信号を生成する。
そして、生成部14は、生成された「UPDATE」信号をユーザ端末1に対して送信させる(ステップS42)。また、生成部14は、生成された「UPDATE」信号をユーザ端末2に対しても送信させる(ステップS43)。
ユーザ端末1は、受信した「UPDATE」信号に対して、「200」応答をSIPサーバ10に応答する(ステップS44)。同様に、ユーザ端末2は、受信した「UPDATE」信号に対して、「200」応答をSIPサーバ10に応答する(ステップS45)。これにより、ユーザ端末1および2の間に確立していた呼(ここでは、輻輳前呼30)は使用する帯域幅が、従来よりも狭い帯域幅へと変更される。言い換えれば、輻輳前呼30は、帯域変更呼60へと変更される。
[第3の実施の形態の効果]
このように、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10は、通信制御部12と、判定部13と、生成部14とを備える。判定部13は、通信を担うSIP通信網が輻輳状態であるか否かを判定する。生成部14は、判定部13によって輻輳状態にあると判定された場合に、SIP通信網において確立している確立済SIPセッションにおける帯域幅を変更させる信号を生成する。通信制御部12は、生成部14によって生成された信号を用いて、確立済SIPセッションを切断させることなく、確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションに確立済SIPセッションを更新させるよう通信を制御する。
また、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10によって実行される通信制御方法は、複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御方法であって、通信を担うSIP通信網が輻輳状態であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップによって輻輳状態にあると判定された場合に、SIP通信網において確立している確立済SIPセッションにおける帯域幅を変更させる信号を生成する生成ステップと、生成ステップによって生成された信号を用いて、確立済SIPセッションを切断させることなく、確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションに確立済SIPセッションを更新させるよう通信を制御する通信制御ステップと、を含む。
このように、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10は、SIP通信網に輻輳が発生した場合に、既存の呼を切断処理することなく新規呼を接続することのできる領域を確保する。すなわち、第3の実施の形態に係るSIPサーバ10は、ユーザ間で行われている通話等のSIPセッションを切断させることなく、シームレスに絞られた帯域幅へ移行させるので、ユーザビリティに配慮し、かつ、輻輳状態を解消し、多数の新たな呼を接続させることができる。
[第4の実施の形態]
以下では、第4の実施の形態に係る通信制御装置の処理を説明し、最後に第4の実施の形態による効果を説明する。
上述した第3の実施の形態では、SIPサーバ10は、所定のタイミングにおいて確立しているセッションの帯域幅を変更することで、輻輳状態を解消させる例を示した。ここで、SIPサーバ10は、SIPセッションの更新のタイミング等とは異なるタイミングでセッションの帯域幅を変更し、輻輳状態を解消させる処理を行ってもよい。
例えば、第4の実施の形態に係るSIPサーバ10は、第3の実施の形態とは異なる処理によって輻輳状態を解消させるべく、以下に説明する処理を実施する。なお、上記実施の形態で説明した処理については、説明を省略する。
[第4の実施の形態に係る通信制御処理の一例]
まず、図9を用いて、第4の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理の一例を説明する。図9は、第4の実施の形態に係るSIPサーバ10による通信制御処理の一例を説明する図である。図9では、第4の実施の形態に係るSIPサーバ10が管理するSIP通信網における通信の状態を模式的に示している。
図9において、SIPサーバ10が管理するSIP通信網では、輻輳前呼30によって輻輳状態が発生しているものとする。
ここで、第4の実施の形態に係るSIPサーバ10は、輻輳状態にあると判定された場合には、輻輳前呼30を確立させたまま、輻輳前呼30が自然なタイミングで切断されるまで待機する。ここで、自然なタイミングとは、例えば、ユーザ端末同士による通話の終了などである。
そして、SIPサーバ10は、輻輳前呼30が切断された後に空いた帯域幅においては、輻輳前呼30によって使用されていた帯域幅よりも絞られた帯域幅によって、新たな呼の確立を行う。すなわち、輻輳前呼30が切断された後に確立される新規呼40は、輻輳前呼30よりも狭い帯域幅で呼を確立するため、使用する帯域幅を節約することができる。SIPサーバ10は、かかる処理を繰り返すことにより、徐々に輻輳状態を解消させていく。
[第4の実施の形態の効果]
このように、第4の実施の形態に係るSIPサーバ10は、通信制御部12と、判定部13とを備える。判定部13は、通信を担うSIP通信網が輻輳状態にあるか否かを判定する。通信制御部12は、判定部13によって輻輳状態にあると判定された場合に、SIP通信網において確立していた確立済SIPセッションが終了することによって生じた空き帯域幅を利用して、確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションを確立させるよう当該通信を制御する。
また、第4の実施の形態に係るSIPサーバ10によって実行される通信制御方法は、複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御方法であって、通信を担うSIP通信網が輻輳状態であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップによって輻輳状態にあると判定された場合に、SIP通信網において確立していた確立済SIPセッションが終了することによって生じた空き帯域幅を利用して、確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションを確立させるよう当該通信を制御する通信制御ステップと、を含む。
このように、第4の実施の形態に係るSIPサーバ10は、SIP通信網に輻輳が発生した場合に、既存の呼を切断処理することなく、既存の呼の自然な切断を待って、新規呼を接続することのできる領域を確保する。すなわち、第4の実施の形態に係るSIPサーバ10は、ユーザがセッションを終了させた場合などの自然なタイミングで帯域幅を切り替えるので、ユーザビリティに配慮し、かつ、サーバ側にとって処理負担の少ない手法により輻輳状態を解消し、多数の新たな呼を接続させることができる。
(構成等)
なお、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
(プログラム)
また、上記実施形態に係る通信制御装置が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。以下に、通信制御装置と同様の機能を実現する通信制御プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
図10は、通信制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図10に示すように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU(Central Processing Unit)1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM(Random Access Memory)1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1041に接続される。ディスクドライブ1041には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1110およびキーボード1120が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1130が接続される。
ここで、図10に示すように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各情報は、例えばハードディスクドライブ1090やメモリ1010に記憶される。
また、通信制御プログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュール1093として、ハードディスクドライブ1090に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明した通信制御装置によって実行される各処理が記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。
また、通信制御プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータとして、例えば、ハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
なお、通信制御プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1041等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、通信制御プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
1、2 ユーザ端末
5 通信制御システム
10 SIPサーバ
11 IF部
12 通信制御部
13 判定部
14 生成部
15 管理部
20 上限帯域幅
30 輻輳前呼
40 新規呼
50 輻輳後呼
60 帯域変更呼

Claims (8)

  1. 複数の端末間におけるSIP(Session Initiation Protocol)に準拠した通信を制御する通信制御方法であって、
    前記通信を担う通信網が輻輳状態にあるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって輻輳状態にあると判定された場合に、前記通信網において確立している確立済SIPセッションを切断させる信号を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップによって生成された信号により前記確立済SIPセッションが切断された後に、新たに開始されようとする新規通信に対して、前記確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションが確立されるよう当該新規通信を制御する通信制御ステップと、
    を含んだことを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記生成ステップは、
    前記確立済SIPセッションが更新されるタイミングで、又は、前記確立済SIPセッションが確立してから所定時間が経過したタイミングで、前記確立済SIPセッションを切断させる信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御方法であって、
    前記通信を担う通信網が輻輳状態であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって輻輳状態にあると判定された場合に、前記通信網において確立している確立済SIPセッションにおける帯域幅を変更させる信号を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップによって生成された信号を用いて、前記確立済SIPセッションを切断させることなく、前記確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションに前記確立済SIPセッションを更新させるよう前記通信を制御する通信制御ステップと、
    を含んだことを特徴とする通信制御方法。
  4. 複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御方法であって、
    前記通信を担う通信網が輻輳状態であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって輻輳状態にあると判定された場合に、前記通信網において確立していた確立済SIPセッションが終了することによって生じた空き帯域幅を利用して、前記確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションを確立させるよう前記通信を制御する通信制御ステップと、
    を含んだことを特徴とする通信制御方法。
  5. 複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御装置であって、
    前記通信を担う通信網が輻輳状態にあるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって輻輳状態にあると判定された場合に、前記通信網において確立している確立済SIPセッションを切断させる信号を生成する生成部と、
    前記生成部によって生成された信号により前記確立済SIPセッションが切断された後に、新たに開始されようとする新規通信に対して、前記確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションが確立されるよう当該新規通信を制御する通信制御部と、
    を備えたことを特徴とする通信制御装置。
  6. 前記生成部は、
    前記確立済SIPセッションが更新されるタイミングで、又は、前記確立済SIPセッションが確立してから所定時間が経過したタイミングで、前記確立済SIPセッションを切断させる信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信制御装置。
  7. 複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御装置であって、
    前記通信を担う通信網が輻輳状態であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって輻輳状態にあると判定された場合に、前記通信網において確立している確立済SIPセッションにおける帯域幅を変更させる信号を生成する生成部と、
    前記生成部によって生成された信号を用いて、前記確立済SIPセッションを切断させることなく、前記確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションに前記確立済SIPセッションを更新させるよう前記通信を制御する通信制御部と、
    を備えたことを特徴とする通信制御装置。
  8. 複数の端末間におけるSIPに準拠した通信を制御する通信制御方法であって、
    前記通信を担う通信網が輻輳状態であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって輻輳状態にあると判定された場合に、前記通信網において確立していた確立済SIPセッションが終了することによって生じた空き帯域幅を利用して、前記確立済SIPセッションにおける帯域幅よりも狭い帯域幅が適用された新たなSIPセッションを確立させるよう前記通信を制御する通信制御部と、
    を備えたことを特徴とする通信制御装置。
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