JP2016152401A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高出力の発光装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 発光装置であって、基板と、基板の上に載置される複数の発光素子と、発光素子からの光を異なる波長の光に変換する波長変換部材と、を有し、発光素子と波長変換部材との間に、光学部材を有し、光学部材は、発光素子からの光が入射される複数の光入射面と、光入射面に対して傾斜し波長変換部材が配置される光出射面と、を有し、波長変換部材の周囲を囲む光反射部材と、を有し、波長変換部材は、周囲を光反射部材で囲まれた発光面を有し、発光面は、発光素子の発光面の総面積よりも小さい。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、複数の発光素子を用いた発光装置に関する。
半導体である発光素子と、発光素子からの光を異なる波長の光に変換する蛍光体とを用いたLED(発光ダイオード)などの発光装置が、一般照明、街路灯、車載ヘッドランプ等の光源として利用されている。高出力化を実現するために、複数の発光素子が用いられている(例えば、特許文献1)。
また、高出力化に加え、所望の配光特性が得られる発光装置も提案されている。例えば、特定方向により高い光を出力するために、発光素子と波長変換部材との側面を反射部材で覆うことで、正面輝度の高い発光装置とすることが知られている(例えば、特許文献2)。
特開2006−339060号公報 特開2009−218274号公報
複数の発光素子を用いると発光面積も大きくなるため、2次レンズで配光を制御しにくくなる。
課題を解決するために、本発明に係る発光装置は、光出射面と、光出射面に対して傾斜する複数の光入射面と、を備えた光学部材と、複数の光入射面のうち少なくとも2面以上にそれぞれ配置される発光素子と、光出射面に配置され、発光素子からの光を異なる波長の光に変換する波長変換部材と、波長変換部材の周囲を囲む光反射部材と、を有し、光反射部材で囲まれた前記波長変換部材の発光面は、発光素子の発光面の総面積よりも小さい。
上記により、高出力で発光面積の小さい発光装置とすることができる。
図1Aは、一実施形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。 図1Bは、図1Aに示す発光装置の概略上面図である。 図1Cは、図1Bに示す発光装置のA−A線における概略断面図である。 図1Dは、図1Bに示す発光装置のB−B線における概略断面図である。 図2は、一実施形態に係る発光装置に製造方法を示す概略図である。 図3は、一実施形態に係る発光装置の製造方法を示す概略図である。 図4は、一実施形態に係る発光装置の製造方法を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について適宜図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する発光装置は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。
各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していること
がある。
本発明の実施形態にかかる発光装置は、発光素子と、波長変換部材と、光学部材と、光反射部材と、を有する。また、発光素子を載置する基板を備える。光学部材は、発光素子の発光面側に配置される部材である。波長変換部材は、光学部材の表面であって、発光素子が配置されていない面に配置される部材である。ここで、光学部材の表面のうち、発光素子が配置される面、すなわち、発光素子からの光が入射される面を「光入射面」とする。また、光学部材の表面のうち、光入射面と異なる面であって、光入射面から光学部材の内部に入射された光が外部に出射される面を「光出射面」とする。この光出射面に波長変換部材が配置される。そして、波長変換部材は、周囲を光反射部材で囲まれた発光面を有している。
このような発光装置において、波長変換部材の発光面の面積は、発光素子の発光面の総面積よりも小さい面積である。これにより、複数の発光素子からの光を、その発光素子の発光面の面積(総面積)よりも小さい面積で発光することができる。
ここで、「発光素子の発光面」について説明する。発光素子は、外形は略直方体であり、n型半導体層と、活性層(発光層)と、p型半導体層とを有している。発光素子からの光は、側面からも外部に放出されるが、本明細書において「発光素子の発光面」とは、光学部材に対向する面を指すものとする。すなわち、上記のような複数の半導体層が積層された積層構造体を有する発光素子においては、その積層構造体の上面側もしくは下面側で、かつ、光学部材に対向する面を「発光素子の発光面」とする。
以下、各部材について詳説する。
(基板)
基板は、その上に発光素子を載置するための部材であり、発光素子が載置可能な面積及び形状の載置面を備える。発光素子が、光学部材の複数の面(光入射面)に配置されるため、基板もそれに対応するように配置される。例えば、光学部材の各光入射面に対応するように複数の基板を用いてもよく、あるいは、光学部材の複数の面に対応する一体的な基板を用いることができる。尚、基板を複数用いる場合は、発光素子を載置した複数の基板(サブ基板)を、別の1つの基板(主基板)の上に載置して一体化するなどの構成としてもよい。
基板は、放熱性の高い部材を用いることが好ましく、絶縁性又は導電性のものを用いることができる。好ましい材料としては、AlN、SiC、Al、ムライト、LTCC等のセラミック、シリコーン樹脂、シリコーン変成樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ変成樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド、BTレジン、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂、又はポリフタルアミド(PPA)、液晶ポリマー(LCP)、ポリカーボネート樹脂、ポリシクロヘキサンテレフタレート等の熱可塑性樹脂等の樹脂、Cu、Fe、Al等の金属などが挙げられる。更に、実装される発光素子への給電が可能な配線を備えていてもよい。外部からの給電は、例えばバネ端子や、ワイヤなどを用いることができる。バネ端子を用いることで、例えば2次基板に着脱可能な形態で固定することができる。
基板の外形形状としては、平板、四角柱や三角柱などの角柱体、四角錐や三角錐などの角錐体、あるいは角錐台体や、更には、これらを組み合わせた形状等が挙げられ、その一部に切り欠きや凹凸、更には曲面を有していてもよい。角柱体の場合、側面と底面とが直交する直角柱や、側面と底面が斜交する斜角柱でもよく、角錐体や角錐台体も、底面と頂点を結ぶ直線や、底面と上面の中心を結ぶ直線が、底面に対して直角又は傾斜していてもよい。これらの基板のうち、1以上の面を発光素子の載置面とすることができる。
(発光素子)
発光素子(LEDダイス)は、半導体発光素子であり、本発明においては複数用いられる。詳細には、後述の光学部材の入射面には、1又は複数個が配置される。例えば、複数の入射面のそれぞれに1個の発光素子が配置されて、全体として複数の発光素子としてもよく、あるいは、1つの入射面に2以上の発光素子が配置されてもよい。波長変換部材を励起可能な波長の光を発光可能なもののみを用いてもよく、あるいは、実質的に波長変換部材を励起しない波長の光を発光する発光素子を用いてもよい。例えば、青色、緑色の発光素子としては、ZnSeや窒化物系半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いたものを用いることができる。また、赤色の発光素子としては、GaAs、InPなどを用いることができる。さらに、これ以外の材料からなる発光素子を用いることもできる。
これらのうち、少なくとも、主波長が430nm〜490nmである青色系の光を出射可能な窒化物系半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いた発光素子を用いるのが好ましい。さらに、1つの発光装置に用いられる青色系の発光素子は、主波長の差が2.5nm以内のものを用いることが好ましく、これにより、発光面内での色むらが少ない発光装置とすることができる。
発光素子は、基板の上に、フェイスアップ実装又はフリップチップ実装されるものの、いずれでも用いることができ、好ましくはフリップチップ実装されるものである。フリップチップ実装することで、発光素子と透光性部材との間に、ワイヤなどを介することなく配置させることができる。これにより、発光素子からの光を、効率よく透光性部材の入射面に入射させることができる。
(波長変換部材)
波長変換部材は、光学部材の光出射面上に配置され、発光装置の発光面を構成する部材である。尚、波長変換部材を固定するなどのために、波長変換部材の周囲を光反射部材等で囲む場合は、これらの部材から露出した面を発光面とする。この発光面が、発光素子の発光面の総面積よりも小さい面積となっている。
波長変換部材は、上記のような発光面から、混色光を出射する。詳細には、波長変換部材は、発光素子からの光(及びそれらの集合光)によって励起され、発光素子とは異なる波長の光を発光する蛍光体を含む部材であり、発光素子からの光と、これら変換された光との混色光が、発光面から出射される。
蛍光体としては、粒状のものが用いられており、これらを固定するために、樹脂、ガラス、セラミックなどの透光性材料と併用して用いられており、これらを含めて波長変換部材が構成されている。
波長変換部材は、光学部材の出射面上に、塗布、印刷、電着、スプレーなどの方法で設けてもよく、あるいは、光学部材とは別部材として、板状又はシート状に成形したものを、貼り付けるなどの方法で設けてもよい。波長変換部材の厚みとしては、目的とする色調や用いる蛍光体の特性(波長、組成等)、発光素子の特性(数、波長、組成等)、光学部材の特性(屈折率、厚み、形状等)に応じて適宜選択することができる。さらに、波長変換部材の厚みは、均一なみのが好ましいが、部分的に厚い部分や薄い部分があっても構わない。さらに、上面(光学部材と対向する面の反対側の面)は平面のほか、凸面、凹面、プリズム面などとすることもできる。また、光学部材の光出射面と、同じ大きさ、又は、やや小さく、あるいは、大きくすることができる。光学部材の出射面よりも大きくすることで、光学部材からの光を確実に波長変換部材に入射させやすくすることができる。また、光学部材の出射面より小さくすることで、表面輝度をより高くすることができる。
波長変換部材は、1つの発光装置に、連続する1つの発光部として機能するように設けられていてもよく、あるいは、2以上の複数の発光部として機能するように設けられていてもよい。例えば、板状の波長変換部材を貼り付ける場合は、1枚の波長変換部材を、光学部材の出射面に張り付けてもよく、2枚の波長変換部材を並べて張り付けてもよい。複数枚用いる場合は、間に別部材を介してもよく、又は、互いに接触するように設けてもよい。スプレーなど、光学部材に直接形成する場合は、例えば、1つの開口を設けたマスクで1つの波長変換部材として設けてもよく、あるいは、2つの開口を設けたマスクを用いて分離する波長返還部材を2つ設けてもよい。
蛍光体は、フィッシャーサブシーブサイザーズナンバー(F.S.S.S.No.)測定法による平均粒径(Dバー)が2.5〜30μm程度とすることが好ましい。
蛍光体としては、当該分野で公知のものを使用することができる。例えば、Ce(セリウム)で賦活されたYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体、Ceで賦活されたLAG(ルテチウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体、Eu(ユーロピウム)及び/又はCr(クロム)で賦活された窒素含有アルミノ珪酸カルシウム(CaO−Al−SiO)系蛍光体、Euで賦活されたシリケート((Sr,Ba)SiO)系蛍光体、βサイアロン蛍光体、KSF(KSiF:Mn)系蛍光体などを挙げることができる。また、量子ドット蛍光体も用いることができる。
蛍光体とともに波長変換部材を構成する部材としては、透光性部材が好ましい。例えば、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、トリメチルペンテン樹脂、ポリノルボルネン樹脂、又はこれらの樹脂を1種以上含むハイブリッド樹脂等の樹脂、ガラス、セラミック等が挙げられる。また、透光性材料を用いずに、蛍光体のみを固めたものを用いてもよい。
波長変換部材は、その上面又は下面に、例えば拡散材を設けてもよい。この場合、拡散材を塗布してもよく、あるいは、拡散シートなどの別部材を積層させたり、貼り合わせたりしてもよい。さらに、フィルタなどを重ねてもよい。
(光学部材)
光学部材は、発光素子からの光を集合させるための部材であり、その内部に光が透過可能な透光性部材である。そして、発光素子からの光が入射される複数の光入射面と、光入射面と異なる面に設けられる1以上の光出射面と、を有する多面体である。さらに、これらの面のほかに、光反射面等を有する場合もあり、固定のための部位や、位置合わせのための部位など、種々の機能部位を有していてもよい。
複数の発光素子から発光される光は、光学部材の光入射面から内部に入射され、その内面で1回以上反射された後、光学部材の光出射面から外部にむけて、集合された光(集合光として出射される。そして、光出射面に配置された波長変換部材を介して(通過して)外部に出射される。尚、光学部材の内部に入射された光は、その内面で反射されずに直接外部に出射される場合もあり、そのような光も含めて集合光として出射される。
光学部材の各光入射面は、用いられる複数の発光素子の発光面の全面が対向配置可能な大きさ及び形状を有する。各光入射面は、単一な平面のほか、段差や凹凸を有していてもよく、あるいは曲面を有していてもよい。好ましくは単一な平面である。尚、「光入射面」に凹凸を有する場合は、凹凸を有さない単一な平面の場合に比べて、表面積は広くなるが、本明細書においては、「面積」とは、このような表面積を指すのではなく、各面の外周に囲まれた領域に相当する平面積を指す。後述の、光学部材の光出射面、その他の面、さらには発光素子のそれぞれの面積についても、同様の意味である。
光学部材の複数の光入射面は、それぞれ同じ大きさ、形状でもよく、異なっていてもよい。また、その位置関係については、後述の光出射面との組み合わせを適宜選択することができる。
光学部材の光出射面は、光入射面とは異なる角度で、すなわち傾斜して設けられる面であって、この面に対向するように波長変換部材が配置されている。好ましくは、光出射面は、光入射面に対して40〜80度傾斜していることが好ましい。光出射面は、単一な平面が好ましいが、段差や凹凸を有していてもよく、あるいは曲面を有していてもよい。また、波長変換部材と同じ大きさであってもよく、あるいは小さくても大きくてもよい。好ましくは、波長変換部材より同程度の大きさである。光出射面は、多面体の1つの面とするのが好ましく、場合によっては、2以上の複数であっても構わない。光出射面が複数の場合は、それらの総面積が、発光素子の発光面の総面積よりも小さい面積となる。
光学部材の外形形状としては、基本形状としては、平板、四角柱や三角柱などの角柱体、四角錐や三角錐などの角錐体、あるいは角錐台体や、更には、これらを組み合わせた形状等が挙げられ、その一部に切り欠きや凹凸、更には曲面を有していてもよい。角柱体の場合、側面と底面とが直交する直角柱や、側面と底面が斜交する斜角柱でもよく、角錐体や角錐台体も、底面と頂点を結ぶ直線や、底面と上面の中心を結ぶ直線が、底面に対して直角又は傾斜していてもよい。これらの光学部材のうち、その表面を構成する面のうちのいずれか二以上の面を光入射面とし、入射面以外の面のうち、1以上の面を光出射面とすることができる。
例えば、光学部材が三角柱状である場合、三角形の2つの底面と、四角形の3つの側面と、を有している。つまり5つの面を有する多面体である。このような三角柱状の場合、光入射面と光出射面とは、以下のように選択することができる。なお、入射面又は出射面ではない面は、反射面などとして機能する面である。
Figure 2016152401
三角柱の底面を成す2つの三角形は、正三角形、二等辺三角形、直角三角形、その他の三角形のいずれでもよく、2面がそれぞれ同じ面積及び同じ形状の三角形でもよく、また、互いに面積や形状が変わっていても構わない。三角柱の側面を成す3つの四角形は、正方形、長方形、平行四辺形のいずれでもよく、また、それぞれが同じ面積及び同じ形状の四角形でもよく、また、面積や形状が変わっていても構わない。
底面と側面の大きさについては、配置させる発光素子の数や大きさ、あるいは波長変換部材の大きさ等に応じて、適宜選択することができる。
また、光学部材が四角柱状である場合、四角形の2つの底面と、四角形の4つの側面とを有している。つまり6つの面を有する多面体である。このような四角柱の場合も、前述の三角柱の場合と同様に、各面の大きさや形状は、目的や用途等に応じて種々選択することができる。また、光入射面と光出射面の組み合わせは、光学部材が三角柱状である場合と同様に、種々の組み合わせを選択することができる。
光学部材の材料としては、透光性の部材であって、発光素子からの光、及び、波長変換部材からの光を、90%以上透過させる部材が適している。具体的には、ガラス、アクリル等の樹脂などが挙げられる。また、セラミックスなども用いることができる。セラミックスは、透過率は90%より低いものであってもよく、例えば、内部で光を拡散させる拡散部材として機能させることができる。具体的にはAl等が挙げられる。また、透明の単結晶の蛍光体板状部材を用いることもできる。
以下、他の多面体についての説明は省略するが、上記と同様に、目的や用途等に応じて、各面の形状や大きさを選択することができ、更に、それらの面のうち、いずれかを光入射面や光出射面として選択することができる。
(光反射部材)
光反射部材は、波長変換部材の出射面の周囲を囲むように設けられており、この光反射部材で囲まれた領域が発光面となる。そして、この囲まれた領域が、発光素子の発光面の総面積よりも小さくなるように設定される。
光反射部材は、波長変換部材の出射面を種々の形態で囲むことができる。例えば、波長変換部材の側面のみを覆うようして出射面を囲む、または、その上面において枠で囲むように設ける、または、側面から上面にかけて枠で囲むように設ける、などとすることができる。
なお、光反射部材は、上述のように発光装置の発光面を規定するために設けるだけでなく、他の部位に設けてもよい。例えば、光学部材の表面のうち、光入射面および光出射面以外の面(光反射面など)を覆ってもよい。また、発光素子と基板の間に設けてもよく、発光素子と発光素子の間に設けてもよい。この場合、発光素子の側面に接するように光反射部材を設けてもよく、あるいは、透光性の樹脂や、絶縁性の無機材料(例えばSiOやAl等)等を介して発光素子の側面に形成されていてもよい。
光反射部材は、無機粒子を含有する樹脂やガラスで構成することができる。光反射部材の母材となる樹脂やガラスは、目的や用途等に応じて種々選択することができ、なかでもシリコーン樹脂又はエポキシ樹脂が好ましく、特に耐光性、耐熱性に優れるシリコーン樹脂がより好ましい。光反射部材は、印刷工法などにより形成することができるので、無機粒子を高濃度に含有させることができる。また、光反射部材は、粘度や流動性の調整のため、シリカ(アエロジル)などを添加されてもよい。
光反射部材に添加される無機粒子の屈折率は、例えば1.8以上であって、光を効率的に散乱し高い光取り出し効率を得るために、2以上であることが好ましく、2.5以上であることがより好ましい。光反射部材の母材の樹脂やガラスと無機粒子の屈折率差は、例えば0.4以上であって、光を効率的に散乱し高い光取り出し効率を得るために、0.7以上であることが好ましく、0.9以上であることがより好ましい。また、無機粒子の濃度は、好ましい光反射特性や形成のしやすさ等を考慮して、10重量パーセント濃度(wt%)以上60重量パーセント濃度以下であることが好ましく、20重量パーセント濃度以上50重量パーセント濃度であることがより好ましい。無機粒子の平均粒径(メジアン径)は、高い効率で光散乱効果を得られる、0.08μm以上10μm以下であることが好ましく、0.1μm以上5μm以下であることがより好ましい。無機粒子は、白色であることが好ましい。具体的には、無機粒子は、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウム、酸化アルミニウムなどを用いることができる。なかでも、酸化チタンは、水分などに対して比較的安定で且つ高屈折率であり、また熱伝導性にも優れるため、好ましい。
(接合部材)
接合部材は、基板の載置面上に、発光素子を固定する部材である。載置する発光素子の種類によって導電性接合部材又は絶縁性接合部材のいずれかを選択することができる。例えば、絶縁性基板であるサファイア上に窒化物半導体層を積層させた発光素子をフェイスアップ実装(絶縁性基板側を実装)する場合、接合部材は絶縁性でも導電性でも良い。SiC基板などの導電性基板を用いる場合や、絶縁性基板を用いた発光素子をフリップチップ実装する場合は、導電性の接合部材を用いることで導通を図ることができる。絶縁性の接合部材としては、エポキシ樹脂組成物、シリコーン樹脂組成物、ポリイミド樹脂組成物、それらの変性樹脂、ハイブリッド樹脂等を用いることができる。これらの樹脂を用いる場合は、半導体発光素子からの光や熱による劣化を考慮して、発光素子裏面にAlやAg膜などの反射率の高い金属層や誘電体反射膜を設けることができる。この場合、蒸着、スパッタ、薄膜を接合させる、などの方法を用いることができる。また、導電性の接合部材としては、銀、金、パラジウムなどの導電性ペーストや、Au−Sn共晶などのはんだ、低融点金属等のろう材、Au、Cuなどのバンプなどを用いることができる。さらに、これら接合部材のうち、特に透光性の接合部材を用いる場合は、その中に半導体発光素子からの光を吸収して異なる波長の光を発光する蛍光部材を含有させることもできる。
(その他の部材)
本実施形態において、発光装置は上記以外の部材を有していてもよい。例えば、発光素子に加え、ツェナーダイオード等の保護素子を備えていてもよい。保護素子は、基板に載置されていてもよく、あるいは、基板を支持する基体に載置されていてもよい。
(実施形態1)
図1A〜図1Dは、実施形態1に係る発光装置である。直方体状の基板1と、基板1の上に載置される複数の発光素子2と、発光素子2からの光を異なる波長の光に変換する波長変換部材3と、を有している。発光素子2と波長変換部材3との間には、光学部材4を備える。光学部材4は、三角柱状であり、その1つの面に発光素子2が配置されており、この面は発光素子2からの光が入射される光入射面4aである。光学部材4には、光入射面4aとは異なる面として光出射面4bを備えており、この光出射面4bに波長変換部材3が配置されている。光入射面4a、光出射面4bとも、三角柱状の光学部材の側面を構成する長方形である。実施形態1では、光入射面4aを2面有しており、光出射面4bを1面有している。
波長変換部材3は、その周囲が光反射部材6で囲まれており、この囲まれた領域、すなわち、光反射部材6で覆われていない面が発光面である。そして、この発光面が発光素子2の発光面の総面積よりも小さい。
このような発光装置10は、以下のような方法で得ることができる。
図2は、基板1の上に発光素子2が実装された状態を示す概略図である。Alなどのセラミック上に配線1aが設けられた基板1を準備し、その上に、発光素子2を直線状に複数載置する。その後、ダイサーなどを用いて切断することで基板1に発光素子が載置された光源が得られる。基板1に設けられる配線1aと、発光素子2とは電気的に接続されている。基板1の配線1aは、外部から給電可能なように、基板1上に広い面積で設けられる。詳細には、光反射部材6に覆われない位置にまで延伸するように設けられる。
図3は、発光素子が載置された基板1を、基体5上に配置した状態を示す概略図である。基体5の形状によって、基板1の角度を適宜調整することができる。
図4は、光学部材4及び波長変換部材3を配置した状態を示す概略図である。このように2つの光入射面4aをそれぞれ発光素子と対向するように配置させる。尚、ここでは、発光素子2を載置した基板1を、先に基体5に実装した後に、光学部材4を配置しているが、各部材を載置させる順序は、これに限らない。すなわち、発光素子2を載置した基板1を、先に、光学部材4に貼り付けてもよい。
発光素子2は、約1mm×約1mmの大きさであり、発光面の面積は、約1mmである。すなわち、発光素子2の発光面の総面積は約8mmである。
波長変換部材3は、蛍光体としてYAGを含有しており、ガラスとともに板状に成形されている。大きさは、例えば0.6mm×4.65mmであり、発光素子2の発光面の総面積よりも小さい。
本発明の発光装置は、各種一般照明、スキャナ、プロジェクタ、車載ヘッドランプなどに利用することができる
10…発光装置
1…基板
2…発光素子
3…波長変換部材
4…光学部材
4a…光入射面
4b…光出射面
5…基体
6…光反射部材

Claims (5)

  1. 光出射面と、前記光出射面に対して傾斜する複数の光入射面と、を備えた光学部材と、
    前記複数の光入射面のうち少なくとも2面以上にそれぞれ配置される発光素子と、
    前記光出射面に配置され、前記発光素子からの光を異なる波長の光に変換する波長変換部材と、
    前記波長変換部材の周囲を囲む光反射部材と、
    を有し、
    光反射部材で囲まれた前記波長変換部材の発光面は、前記発光素子の発光面の総面積よりも小さいことを特徴とする発光装置。
  2. 前記光出射面は、前記光入射面に対して40〜80度傾斜している請求項1記載に発光装置。
  3. 前記光学部材は、三角柱である請求項1又は請求項2記載の発光装置。
  4. 前記発光素子は、基板上に配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記光反射部材は、前記発光素子の側面に接している請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光装置。
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