JP2016151539A - 磁気式回転検出装置およびモータ - Google Patents

磁気式回転検出装置およびモータ Download PDF

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Takeshi Yokouchi
毅 横内
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英吉 有賀
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Abstract

【課題】回転体の回転中心軸線周りに設けられた円環状の永久磁石と、永久磁石の回転中心軸線方向の一方面に対向する感磁素子とを用いて、回転体の角度位置を検出することのできる磁気式回転検出装置、およびモータを提供すること。
【解決手段】磁気式回転検出装置1において、円環状の永久磁石2の厚さは、N極およびS極の周方向の中央部分N0、S0から端部N1、N2、S1、S2に向けて薄くなっているため、一方面21側での磁束密度が、周方向で正弦波状に変化していている。従って、永久磁石2の回転中心軸線L方向の一方面21に対向する感磁素子3として、電気角が90°離間する位置に第1ホール素子31および第2ホール素子32を設ければ、第1ホール素子31からの出力sinとし、第2ホール素子32からの出力cosによって、回転体10の絶対角度位置θをθ=tan-1(sin/cos)により求めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気式回転検出装置、および磁気式回転検出装置が設けられたモータに関するものである。
磁気式回転検出装置としては、モータの回転軸の回転中心軸線方向の一方側端面に設けられた円板状の永久磁石と、永久磁石の回転中心軸線方向の一方面に対向する感磁素子とを備えた構成が提案されており、永久磁石の一方面では、周方向にN極とS極とが1極ずつ設けられている(特許文献1参照)。かかる構成の磁気式回転検出装置では、モータの回転軸の端面に永久磁石を設けなければならないという制約がある。
一方、磁気式回転検出装置としては、回転体の回転中心軸線周りに設けられた円環状の永久磁石と、永久磁石の径方向外側の面に対向する感磁素子とを備えた構成も提案されており、永久磁石の径方向外側の面では、周方向にN極とS極とが1極ずつ設けられている(特許文献2参照)。かかる構成によれば、永久磁石を回転体の回転中心軸線方向の途中位置に設けることができるため、磁気式回転検出装置を含めたモータ全体の回転中心軸線方向のサイズを小型化できるという利点がある。しかしながら、特許文献2に記載の構成では、円環状の永久磁石の径方向外側の面に感磁素子を設けるため、磁気式回転検出装置を設けた部分のモータの径方向のサイズが大型化するという問題点がある。
また、磁気式回転検出装置としては、回転体の回転中心軸線周りに設けられた円環状の永久磁石と、永久磁石の一方面に対向する感磁素子とを備えた構成も提案されており、永久磁石の一方面では、周方向にN極とS極とが1極ずつ設けられている(特許文献3参照)。
特開2010−60488号公報 特開2004−271495号公報 特開2008−185557号公報
しかしながら、円環状の永久磁石の一方面の磁束密度を検討すると、S極とN極との境界部分での磁束密度の変化が急峻であるとともに、S極およびN極のいずれにおいても、周方向の端部から中央部分に向けて低下するため、感磁素子での検出結果に基づいて回転軸の角度位置を検出することが困難である、という問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、回転体の回転中心軸線周りに設けられた円環状の永久磁石と、永久磁石の回転中心軸線方向の一方面に対向する感磁素子とを用いて、回転体の角度位置を検出することのできる磁気式回転検出装置、および前記磁気式回転検出装置を備えたモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、回転体の回転中心軸線周りに円環状に設けられ、前記回転中心軸線方向の一方面にN極およびS極が形成された永久磁石と、前記永久磁石の前記一方面に対向する感磁素子と、を有する磁気式回転検出装置において、前記永久
磁石は、前記N極および前記S極のいずれにおいても周方向で構成が相違することにより、前記一方面における磁束密度は、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて低下し、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて低下していることを特徴とする。
本発明では、永久磁石が円環状であるため、回転体の回転中心軸線の端面に永久磁石を設けた構成に限らず、回転体の回転中心軸線方向の途中位置に永久磁石を設けた構成を採用することができる。ここで、永久磁石は、円環状であるため、S極とN極との境界部分での磁束密度の変化が急峻で、S極およびN極のいずれにおいても、周方向の端部から中央部分に向けて磁束密度が低下しようとする。しかるに本発明では、N極の周方向の中央部分からN極の端部に向けて磁束密度が低下し、S極の周方向の中央部分からS極の端部に向けて磁束密度が低下するように、N極およびS極のいずれにおいても周方向で構成を相違させてある。このため、感磁素子からの2つの出力の一方の出力、および他方の出力を各々、sin、cosとしたとき、回転軸の絶対角度位置θを下式
θ=tan-1(sin/cos)
によって求めることができる。
本発明において、前記永久磁石は、前記一方面に前記N極および前記S極が1極ずつ設けられている構成を採用することができる。
本発明において、前記永久磁石の厚さは、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて薄くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて薄くなっている構成を採用することができる。この場合、前記永久磁石の厚さは、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて連続的に薄くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて連続的に薄くなっている構成を採用することができる。
本発明において、前記永久磁石の厚さは、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて段階的に薄くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて段階的に薄くなっている構成を採用してもよい。
本発明において、前記永久磁石の前記一方面には、前記永久磁石の厚さに対応する高低差が形成されている構成を採用することができる。
本発明において、前記永久磁石の着磁強度は、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて弱くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて弱くなっている構成を採用してもよい。この場合、前記永久磁石の着磁強度は、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて段階的に弱くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて段階的に弱くなっている構成を採用することができる。
本発明において、前記永久磁石の着磁強度は、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて連続的に弱くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて連続的に弱くなっている構成を採用してもよい。
本発明において、前記永久磁石は、周方向で全体が繋がった円環状の磁石片からなる構成を採用することができる。
本発明において、前記永久磁石は、前記N極と前記S極との境界部分で分割された複数の円弧状の磁石片からなる構成を採用してもよい。かかる構成によれば、円弧状の磁石片
を厚さ方向に着磁した後、表裏反転させれば、永久磁石のN極とS極とを構成することができる。
本発明において、前記永久磁石は、前記N極内および前記S極内で周方向に分割された複数の円弧状の磁石片からなる構成を採用してもよい。かかる構成によれば、円弧状の磁石片を厚さ方向に着磁した後、表裏反転させれば、永久磁石のN極とS極とを構成することができる。
本発明において、前記永久磁石は、前記回転体の前記回転中心軸線方向の一方側端部から他方側端部に向かう途中位置に設けられていることが好ましい。
本発明において、前記感磁素子は、電気角が90°離間する位置に設けられたホール素子である構成を採用することができる。
本発明に係る磁気式回転検出装置は、モータに搭載することができ、この場合、前記回転体がモータ軸である。
本発明に係る磁気式回転検出装置は、両軸モータに搭載することができる。かかる両軸モータは、前記モータ軸として、主軸および従軸を備え、前記主軸および前記従軸のいずれか一方に前記永久磁石が設けられている構成を採用することができる。
本発明では、永久磁石が円環状であるため、回転体の回転中心軸線の端面に永久磁石を設けた構成に限らず、回転体の回転中心軸線方向の途中位置に永久磁石を設けた構成を採用することができる。また、本発明では、N極の周方向の中央部分からN極の端部に向けて磁束密度が低下し、S極の周方向の中央部分からS極の端部に向けて磁束密度が低下するように、N極およびS極のいずれにおいても周方向で構成を相違させてある。このため、感磁素子からの2つの出力の一方の出力、および他方の出力を各々、sin、cosとしたとき、回転軸の絶対角度位置θを下式
θ=tan-1(sin/cos)
によって求めることができる。
本発明の実施の形態1に係る磁気式回転検出装置の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る磁気式回転検出装置の検出原理を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る磁気式回転検出装置に用いた永久磁石の磁束密度の説明図である。 本発明の実施の形態1の変形例1に係る磁気式回転検出装置の説明図である。 本発明の実施の形態1の変形例2に係る磁気式回転検出装置の説明図である。 本発明の実施の形態2に係る磁気式回転検出装置の説明図である。 本発明を適用した2軸モータの説明図である。 本発明の参考例に係る磁気式回転検出装置の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る磁気式回転検出装置の説明図であり、図1(a)、(b)、(c)は、永久磁石と感磁素子との位置関係を模式的に示す説明図、永久磁石の構成を模式的に示す斜視図、および永久磁石の周方向の厚さ変化を模式的に示す断面図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る磁気式回転検出装置の検出原理を示す説明図であり、図2(a)、(b)は、永久磁石の一方面側での磁束密度を模式的に示す説明図、および感磁素子(第1ホール素子および第2ホール素子)からの出力を模式的に示す説明図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る磁気式回転検出装置に用いた永久磁石の磁束密度の説明図であり、図3には、図8に示す参考例に係る磁気式回転検出装置に用いた永久磁石の磁束密度も破線L20で示してある。図8は、本発明の参考例に係る磁気式回転検出装置の説明図であり、図8(a)、(b)、(c)は、永久磁石と感磁素子との位置関係を模式的に示す説明図、永久磁石の構成を模式的に示す斜視図、および永久磁石の周方向の厚さ変化を模式的に示す断面図である。なお、図8に示す構成は、図1に示す構成と一部が共通するので、対応する部分には、同一の符号を付してある。
図1に示す磁気式回転検出装置1は、回転体10の回転中心軸線L周りに円環状に設けられた永久磁石2と、永久磁石2の回転中心軸線L方向の一方面21に対向する感磁素子3とを有している。永久磁石2は、厚さ方向に着磁されており、一方面21には、周方向にN極とS極とが形成されている。本形態において、永久磁石2は、一方面21にN極およびS極が1極ずつ設けられている。また、永久磁石2は、周方向で全体が繋がった円環状の磁石片26からなる。感磁素子3は、第1ホール素子31と、第1ホール素子31に対して電気角が90°離間する位置に設けられた第2ホール素子32とからなる。
本形態において、永久磁石2は、回転体10の回転中心軸線L方向の一方端11から他方端12に向かう途中位置に設けられている。より具体的には、回転体10は、一方端11から他方端12に向かう途中位置にフランジ部13が設けられており、フランジ部13において他方端12の方に向く面に永久磁石2が固定されている。従って、フランジ部13は、永久磁石2に対するバックヨークとして機能する。
このように構成した磁気式回転検出装置1において、永久磁石2の一方面21側での磁束密度が、図2(a)に示すように、周方向で正弦波状に変化していれば、回転体10とともに永久磁石2が回転した際、第1ホール素子31からの出力、および第2ホール素子32からの出力は各々、図2(b)に示すように、sin波およびcon波として変化する。このため、第1ホール素子31からの出力をsinとし、第2ホール素子32からの出力をcosとしたとき、回転体10の絶対角度位置θを下式
θ=tan-1(sin/cos)
により求めることができる。
但し、永久磁石2が円環状である場合、図8に示す参考例のように、周方向で厚さが一定の円環状の永久磁石2にS極とN極とを設けただけでは、図3に破線L20で示すように、S極とN極との境界部分での磁束密度の変化が急峻である。また、S極およびN極のいずれにおいても、周方向の端部(N極の端部N1、N2およびS極の端部S1、S2)から中央部分(N極の中央部分N0、およびS極の中央部分S0)に向けて磁束密度が低下する。このため、第1ホール素子31からの出力、および第2ホール素子32からの出力を各々、sin、cosとしたとき、回転軸の絶対角度位置θを下式
θ=tan-1(sin/cos)
により求めることが困難である。
そこで、本形態では、図3に実線L10で示すように、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて磁束密度が連続的に低下し、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて磁束密度が連続的に低下するように、永久磁石2では、N極およびS極のいずれにおいても周方向で構成を相違させてある。
より具体的には、永久磁石2の厚さは、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて薄くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて薄くなっている。このため、永久磁石2の他方面22は、回転中心軸線Lに対して直交する平面内に位置するが、永久磁石2の一方面21には、永久磁石2の厚さに対応する高低差が形成されている。本形態において、永久磁石2の厚さは、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて連続的に薄くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて連続的に薄くなっている。また、永久磁石2は、周方向において幅が一定である。かかる構成の永久磁石2は、ボンド磁石であり、フェライト磁石などの磁石を砕いてゴムやプラスチックに練り込んだ後、上記の形状に成形し、その後、厚さ方向に着磁することによって製造される。なお、図3に示す磁束密度は、永久磁石2を回転中心軸線L周りに永久磁石2を回転させた際、感磁素子3が配置されている位置での磁束密度である。
かかる構成の永久磁石2では、一方面21側での磁束密度が、図2(a)に示すように、周方向で正弦波状に変化している。このため、回転体10とともに永久磁石2が回転した際、第1ホール素子31からの出力、および第2ホール素子32からの出力は各々、図2(b)に示すように、sin波およびcon波として変化する。このため、第1ホール素子31からの出力をsinとし、第2ホール素子32からの出力をcosとしたとき、回転体10の絶対角度位置θを下式
θ=tan-1(sin/cos)
より求めることができる。
また、本形態において、永久磁石2が円環状であるため、回転体10の回転中心軸線L方向の端面に永久磁石2を設けた構成に限らず、回転体10の回転中心軸線L方向の途中位置に永久磁石2を設けた構成を採用することができる。このため、回転体10の回転中心軸線L方向の途中位置に永久磁石2を設けて、回転体10、永久磁石2および感磁素子3を含めた装置の回転中心軸線L方向のサイズを小型化することができる。また、感磁素子3は、永久磁石2の一方面21に対向している。このため、感磁素子3が永久磁石2の外周面に対向している構成に比して、感磁素子3や永久磁石2が配置されている部分の径方向のサイズを小型化することができる。
[実施の形態1の変形例1]
図4は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る磁気式回転検出装置1の説明図であり、図4(a)、(b)、(c)は、永久磁石2と感磁素子3との位置関係を模式的に示す説明図、永久磁石2の構成を模式的に示す斜視図、および永久磁石2の周方向の厚さ変化を模式的に示す断面図である。本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1では、周方向で全体が繋がった円環状の磁石片26によって永久磁石2を構成したが、本形態では、図4に示すように、永久磁石2は、N極とS極との境界部分で分割された複数の円弧状の磁石片27からなる。本形態において、永久磁石2は、N極とS極との境界部分で分割された2つの円弧状の磁石片27からなる。ここで、2つの磁石片27は、端部同士が周方向で離間している。また、本形態でも、実施の形態1と同様、永久磁石2の厚さは、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて薄くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて薄くなっている。このため、永久磁石2の他方面22は、回転中心軸線Lに対して直交する平面内に位置するが、永久磁石2の一方面21には、永久磁石2の厚さに対応する高低差が形成されている。本形態において、永久磁石2の厚さ(磁石片27の厚さ)は、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて連続的に薄くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて連続的に薄くなっている。また、永
久磁石2は、周方向において幅が一定である。
かかる構成の永久磁石2でも、実施の形態1と同様、一方面21側での磁束密度が、図2(a)に示すように、周方向で正弦波状に変化している。このため、回転体10とともに永久磁石2が回転した際、第1ホール素子31からの出力、および第2ホール素子32からの出力は各々、図2(b)に示すように、sin波およびcon波として変化する。このため、第1ホール素子31からの出力をsinとし、第2ホール素子32からの出力をcosとしたとき、回転体10の絶対角度位置θを下式
θ=tan-1(sin/cos)
より求めることができる。
また、本形態では、永久磁石2は、N極とS極との境界部分で分割された2つの円弧状の磁石片27からなるため、厚さ方向に着磁された2つの円弧状の磁石片27を表裏反転させて周方向に配置すれば、永久磁石2のN極とS極とを構成することができる。それ故、実施の形態1と比較して、永久磁石2を製造する際に用いる着磁ヘッドの構成を簡素化することができるという利点がある。
また、本形態では、永久磁石2は、N極とS極との境界部分で分割された2つの円弧状の磁石片27からなるため、実施の形態1と比較して、永久磁石2に薄い部分が少ない。従って、永久磁石2を製造する際、永久磁石2が薄い部分で破損するという事態が発生しにくい。
[実施の形態1の変形例2]
図5は、本発明の実施の形態1の変形例2に係る磁気式回転検出装置1の説明図であり、図5(a)、(b)は、永久磁石2と感磁素子3との位置関係を模式的に示す説明図、および永久磁石2の構成を模式的に示す斜視図である。本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態2では、永久磁石2は、N極とS極との境界部分で分割された複数の円弧状の磁石片27によって構成されていたが、本形態においては、図5に示すように、永久磁石2は、N極とS極との境界部分、N極内、およびS極内で分割された4つの円弧状の磁石片28からなる。ここで、4つの磁石片27のうち、N極を構成する磁石片27同士は接続し、S極を構成する磁石片27同士は接続している。これに対して、N極を構成する磁石片27とS極を構成する磁石片27とが周方向で離間している。また、本形態でも、実施の形態1と同様、永久磁石2の厚さは、磁石片28においてN極の周方向の中央部分N0を構成する端部からN極の端部N1、N2を構成する端部に向けて薄くなっており、磁石片28においてS極の周方向の中央部分S0を構成する端部からS極の端部S1、S2を構成する端部に向けて薄くなっている。このため、永久磁石2の他方面22は、回転中心軸線Lに対して直交する平面内に位置するが、永久磁石2の一方面21には、永久磁石2の厚さに対応する高低差が形成されている。本形態において、永久磁石2の厚さは、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて連続的に薄くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて連続的に薄くなっている。また、永久磁石2は、周方向において幅が一定である。
かかる構成の永久磁石2でも、実施の形態1と同様、一方面21側での磁束密度が、図2(a)に示すように、周方向で正弦波状に変化している。このため、回転体10とともに永久磁石2が回転した際、第1ホール素子31からの出力、および第2ホール素子32からの出力は各々、図2(b)に示すように、sin波およびcon波として変化する。このため、第1ホール素子31からの出力をsinとし、第2ホール素子32からの出力
をcosとしたとき、回転体10の絶対角度位置θを下式
θ=tan-1(sin/cos)
より求めることができる。
また、本形態では、永久磁石2は、N極とS極との境界部分で分割された2つの円弧状の磁石片27からなるため、厚さ方向に着磁された2つの円弧状の磁石片27を表裏反転させて周方向に配置すれば、永久磁石2を構成することができる。それ故、実施の形態1と比較して、着磁ヘッドの構成を簡素化することができるという利点がある。
また、本形態では、永久磁石2は、N極とS極との境界部分、N極内、およびS極内で分割された4つの円弧状の磁石片28からなるため、実施の形態1と比較して、永久磁石2に薄い部分が少ない。従って、永久磁石2を製造する際、永久磁石2が薄い部分で破損するという事態が発生しにくい。
[実施の形態1の他の変形例]
実施の形態1では、永久磁石2の厚さが、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて連続的に薄くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて連続的に薄くなっている。但し、永久磁石2の厚さが、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて段階的に薄くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて段階的に薄くなっている構成を採用してもよい。
また、実施の形態1では、永久磁石2の一方面21には、永久磁石2の厚さに対応する高低差が形成されていたが、永久磁石2の一方面21(感磁素子3が対向する面)が回転中心軸線Lに対して直交する平面になっており、永久磁石2の他方面22に永久磁石2の厚さに対応する高低差が形成されている構成を採用してもよい。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の形態2に係る磁気式回転検出装置の説明図であり、図6(a)、(b)、(c)は、永久磁石と感磁素子との位置関係を模式的に示す説明図、永久磁石の構成を模式的に示す斜視図、および永久磁石の周方向の厚さ変化を模式的に示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6に示す磁気式回転検出装置1は、実施の形態1と同様、回転体10の回転中心軸線L周りに円環状に設けられた永久磁石2と、永久磁石2の回転中心軸線L方向の一方面21に対向する感磁素子3とを有している。永久磁石2は、厚さ方向に着磁されており、一方面21には、周方向にN極とS極とが形成されている。本形態において、永久磁石2は、一方面21にN極およびS極が1極ずつ設けられている。また、永久磁石2は、周方向で全体が繋がった円環状の磁石片26からなる。感磁素子3は、第1ホール素子31と、第1ホール素子31に対して電気角が90°離間する位置に設けられた第2ホール素子32とからなる。
本形態において、永久磁石2は、回転体10の回転中心軸線L方向の一方端11から他方端12に向かう途中位置に設けられている。より具体的には、回転体10は、一方端11から他方端12に向かう途中位置にフランジ部13が設けられており、フランジ部13において他方端12の方に向く面に永久磁石2が固定されている。従って、フランジ部13は、永久磁石2に対するバックヨークとして機能する。
このように構成した磁気式回転検出装置1において、本形態では、図3に実線L10で
示すように、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて磁束密度が連続的に低下し、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて磁束密度が連続的に低下するように、永久磁石2では、N極およびS極のいずれにおいても周方向で構成を相違させてある。
より具体的には、永久磁石2の厚さおよび幅は、周方向で一定であるが、本形態において、永久磁石2の着磁強度は、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて弱くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて弱くなっている。本形態において、永久磁石2の着磁強度は、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて段階的に弱くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて段階的に弱くなっている。本形態において、永久磁石2の着磁強度は、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて3段階に弱くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて3段階に弱くなっている。
より具体的には、永久磁石2のN極において、周方向に並ぶ領域Na、Nb、Nc、Nd、Neは、着磁強度が以下の関係
Na=Ne<Nb=Nd<Nc
になっており、中央の領域Ncから端部の領域Na、Neに向けて着磁強度が弱くなっている。また、永久磁石2のS極において、周方向に並ぶ領域Sa、Sb、Sc、Sd、Seは、着磁強度が以下の関係
Sa=Se<Sb=Sd<Sc
になっており、中央の領域Scから端部の領域Sa、Seに向けて着磁強度が弱くなっている。
かかる構成の永久磁石2では、一方面21側での磁束密度が、図2(a)に示すように、周方向で正弦波状に変化している。このため、回転体10とともに永久磁石2が回転した際、第1ホール素子31からの出力、および第2ホール素子32からの出力は各々、図2(b)に示すように、sin波およびcon波として変化する。このため、第1ホール素子31からの出力をsinとし、第2ホール素子32からの出力をcosとしたとき、回転体10の絶対角度位置θを下式
θ=tan-1(sin/cos)
より求めることができる等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態2の変形例]
実施の形態2では、周方向で全体が繋がった円環状の磁石片26によって永久磁石2を構成したが、N極とS極との境界部分で分割された複数の円弧状の磁石片によって、永久磁石2を構成してもよい。
また、N極とS極との境界部分、N極内、およびS極内で分割された複数の円弧状の磁石片によって、永久磁石2を構成してもよい。この場合、磁石片毎に所定の着磁強度で着磁した後、計5個の磁石片によって、永久磁石2のN極を構成する一方、かかる5個の磁石片に対して表裏反転させた計5個の磁石片によって、永久磁石2のS極を構成する。かかる構成によれば、磁石片に対する着磁強度を変化させる必要がないので、着磁ヘッドの構成を簡素化することができる。
[実施の形態2の他の変形例]
なお、実施の形態2では、永久磁石2の着磁強度が、N極の周方向の中央部分N0からN極の端部N1、N2に向けて連続的に弱くなっており、S極の周方向の中央部分S0からS極の端部S1、S2に向けて連続的に弱くなっている構成を採用してもよい。
[モータの構成]
図7は、本発明が適用されたモータの説明図である。本発明を適用した磁気式回転検出装置1は、回転体10の回転中心軸線L方向の端面に永久磁石2を設けた構成に限らず、回転体10の回転中心軸線L方向の途中位置に永久磁石2を設けた構成を採用することができる。このため、図7に示す2軸モータ100のように、モータ軸110(回転体10)として、主軸111および従軸112を備えている場合、例えば、モータケース150のうち、従軸112の側に位置するケース部材152の内側に、磁気式回転検出装置1の永久磁石2および感磁素子3を設けることができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、感磁素子3としてホール素子(第1ホール素子31および第2ホール素子32)を用いたが、感磁素子3として磁気抵抗素子を用いてもよい。
1・・磁気式回転検出装置、2・・永久磁石、3・・感磁素子、10・・回転体、11・・回転体の一方端、12・・回転体の他方端、13・・フランジ部(バックヨーク)、21・・永久磁石の一方面、22・・永久磁石の他方面、26、27、28・・磁石片、31・・第1ホール素子、32・・第2ホール素子、100・・2軸モータ、111・・主軸、112・・従軸、L・・回転中心軸線、N0、S0・・周方向の中央部分、N1、N2、S1、S2・・周方向の端部

Claims (16)

  1. 回転体の回転中心軸線周りに円環状に設けられ、前記回転中心軸線方向の一方面にN極およびS極が形成された永久磁石と、
    前記永久磁石の前記一方面に対向する感磁素子と、
    を有する磁気式回転検出装置において、
    前記永久磁石は、前記N極および前記S極のいずれにおいても周方向で構成が相違することにより、前記一方面における磁束密度は、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて低下し、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて低下していることを特徴とする磁気式回転検出装置。
  2. 前記永久磁石は、前記一方面に前記N極および前記S極が1極ずつ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気式回転検出装置。
  3. 前記永久磁石の厚さは、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて薄くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて薄くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気式回転検出装置。
  4. 前記永久磁石の厚さは、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて連続的に薄くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて連続的に薄くなっていることを特徴とする請求項3に記載の磁気式回転検出装置。
  5. 前記永久磁石の厚さは、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて段階的に薄くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて段階的に薄くなっていることを特徴とする請求項3に記載の磁気式回転検出装置。
  6. 前記永久磁石の前記一方面には、前記永久磁石の厚さに対応する高低差が形成されていることを特徴とする請求項3乃至5の何れか一項に記載の磁気式回転検出装置。
  7. 前記永久磁石の着磁強度は、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて弱くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて弱くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気式回転検出装置。
  8. 前記永久磁石の着磁強度は、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて段階的に弱くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて段階的に弱くなっていることを特徴とする請求項7に記載の磁気式回転検出装置。
  9. 前記永久磁石の着磁強度は、前記N極の周方向の中央部分から前記N極の端部に向けて連続的に弱くなっており、前記S極の周方向の中央部分から前記S極の端部に向けて連続的に弱くなっていることを特徴とする請求項7に記載の磁気式回転検出装置。
  10. 前記永久磁石は、周方向で全体が繋がった円環状の磁石片からなることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の磁気式回転検出装置。
  11. 前記永久磁石は、前記N極と前記S極との境界部分で分割された複数の円弧状の磁石片からなることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の磁気式回転検出装置。
  12. 前記永久磁石は、前記N極内および前記S極内で周方向に分割された複数の円弧状の磁石片からなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または11に記載の磁気式回転検出装置。
  13. 前記永久磁石は、前記回転体の前記回転中心軸線方向の一方側端部から他方側端部に向かう途中位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の磁気式回転検出装置。
  14. 前記感磁素子は、電気角が90°離間する位置に設けられたホール素子であることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の磁気式回転検出装置。
  15. 請求項1乃至14の何れか一項に記載の磁気式回転検出装置を備えたモータであって、
    前記回転体がモータ軸であることを特徴とするモータ。
  16. 前記モータ軸として、主軸および従軸を備え、
    前記主軸および前記従軸のいずれか一方に前記永久磁石が設けられていることを特徴とする請求項15に記載のモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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