JP2016151191A - 発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的エネルギポテンシャルの低い熱源であっても利用し得る高効率な発電システムの提供。【解決手段】蒸発器24は、作動媒体f1を液体から液体/気体の二相混合状態に遷移させる中温域熱交換器24−2、これを挟んで作動媒体f1の流れる熱交換経路に沿った上流側及び下流側のそれぞれ低温域熱交換器24−1及び高温域熱交換器24−3の少なくとも3つの熱交換器を含む。中温域熱交換器24−2での作動媒体との熱交換に供される第2の流体f2を循環させるヒートポンプサイクル2を更に含み、高温熱交換器24−3で作動媒体f1と熱交換後の第1の流体f1を低温熱交換器24−1での熱交換にバイパスさせる経路において、中温域熱交換器24−2で作動媒体f1と熱交換後の第2の流体f2と熱交換させる。【選択図】図3

Description

本発明は、各種熱源を利用した発電システムに関し、特に、温泉水や工場等の排熱、また地熱及び太陽熱をも熱源として利用し得る高効率な発電システムに関する。
ランキンサイクルを利用した発電システムが知られている。かかるシステムでは、蒸発器(ボイラ)で高温になった作動媒体の蒸気を膨張機に導いて膨張させ、低温且つ低圧の蒸気とするとともに、これに連結された発電機で蒸気のなした仕事を電気に変換して発電を行っている。一方、膨張機を出た作動媒体の蒸気は、凝縮器(復水器)で冷却流体によって冷却、凝縮されて液体となり、再び送液ポンプで高圧側の蒸発器(ボイラ)に送出されるのである。
ところで、温泉水、工場等の排熱、または火力発電の排熱、地熱発電及び太陽熱発電などに利用される熱源の如き比較的エネルギポテンシャルの低い熱源をも有効に利用しようとする取り組みがある。
例えば、特許文献1では、ボイラから供給された蒸気によって蒸気タービンを駆動する発電プラントにおいて、ごみ焼却施設や石油処理プラント等で大気中に放出されている排気や廃蒸気のような低温且つ低圧の蒸気を利用する発電方法が開示されている。ここではボイラに対する給水加熱を行う給水加熱手段に対して、このような低温且つ低圧の蒸気を熱源とした蒸気圧縮式ヒートポンプを設けている。例えば、給水加熱手段とボイラの間に高温水貯留槽を介装させておいて、夜間の余剰電力によって蒸気圧縮式ヒートポンプを駆動し、低温且つ低圧の蒸気を必要十分な温度まで昇温し高温水貯留槽に給水しておき、蒸気発電プラント全体としての発電能力を高めるとしている。
ここで、熱交換器における熱源と作動媒体の間で熱交換を行うには、その間に温度差が必要である。一方、作動媒体を気化させた蒸気による発生動力の効率を高めて発電効率を上げるには、熱交換器における熱源温度と作動媒体の出口温度とをなるべく近くなるまで熱利用できることが好ましい。このとき、作動媒体において、液体だけの単相状態と気体/液体の混在する気液二相状態とでは、熱を外部から与えられたときの温度変化の状態が異なり、この遷移点(気泡点)では熱源と作動媒体の温度差が最小となるピンチ点が現れる。このピンチ点での熱源と作動媒体の間の温度差をより小さくしても、このピンチ点以外では温度差が大きくなって発電効率を低下させてしまう。そこで、熱交換の間にピンチ点を生じても発電効率を大きく低下させない熱利用方法が提案されている。
例えば、特許文献2では、アンモニアと水の混合物を作動媒体に用いたカリーナサイクルによる排熱回収発電において、発電サイクル側の作動媒体と熱源の温度差をより小さくして発電効率を上げる方法を開示している。このような混合物からなる作動媒体では、主として混合液中からのアンモニアの蒸発及び混合液中への凝縮の際に発電サイクル側の作動媒体にも温度変化が生じる。ここでは、高濃度アンモニア混合流体を加熱後の低温の排熱源流体、又は内燃機関ジャケット温水排熱、又はその両者によって、凝縮器によって凝縮された中濃度アンモニア混合流体を加熱蒸発させるとしている。
特開平11−173110号公報 特開2000−161018号公報
上記したようなカリーナサイクルでは、アンモニアと水の混合物を作動媒体に用いているため、相変化中に温度変化を生じて、熱源と作動媒体の間の温度差を低く抑えることが出来る。このため高温流体は通常のランキンサイクルよりも低温まで利用できるが、気泡を発し始める点(気泡点)がピンチ点として残ってしまう。
本発明は、以上のような状況に.鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、温泉水や工場等の排熱、また地熱及び太陽熱といった比較的エネルギポテンシャルの低い熱源であっても利用し得るような高効率な発電システムを提供することにある。
本発明による発電システムは、少なくとも凝縮器、送液ポンプ、蒸発器、及び、発電機に接続される膨張機を含みこれらに作動媒体を循環させるランキンサイクルによる発電システムであって、前記蒸発器は、前記作動媒体を液体から液体/気体の二相混合状態に遷移させる中温域熱交換器と、これを挟んで前記作動媒体の流れる熱交換経路に沿った上流側及び下流側のそれぞれ低温域熱交換器及び高温域熱交換器と、の少なくとも3つの熱交換器を含み、前記中温域熱交換器での前記作動媒体との熱交換に供される第2の流体を循環させるヒートポンプサイクルを更に含み、前記高温域熱交換器で前記作動媒体と熱交換後の第1の流体を前記低温域熱交換器での熱交換にバイパスさせる経路において、前記中温域熱交換器で前記作動媒体と熱交換後の前記第2の流体と熱交換させることを特徴とする。
かかる発明によれば、作動媒体における液体の単相状態から気体/液体の混在する気液二相状態への遷移点がピンチ点となることによって生じる熱交換効率の低下を抑制し、該作動媒体を加熱するために蒸発器へ導入される熱源について効率良く利用出来て、結果として、高い発電効率を得ることが出来る。
上記した発明において、前記ヒートポンプサイクルは、前記中温域熱交換器からの前記第2の流体を膨張弁、ヒートポンプ熱交換器、圧縮機を介して前記中温域熱交換器へ戻す経路からなることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、蒸気圧縮式ヒートポンプを用いて、該作動媒体を加熱するために蒸発器へ導入される熱源について効率良く利用することが出来る。
上記した発明において、前記ヒートポンプサイクルは、前記中温域熱交換器からの前記第2の流体について高温側ヒートポンプ熱交換器を介して戻す経路と、前記高温域熱交換器からの第1の流体について低温側ヒートポンプ熱交換器を介して前記低温域熱交換器にバイパスさせる経路と、前記低温側ヒートポンプ熱交換器から第3の流体を圧縮機、前記高温側ヒートポンプ熱交換器、膨張弁を介して前記低温側ヒートポンプ熱交換器に戻す経路と、からなることを特徴としてもよい。
前記第3の流体は非共沸混合媒体であって、前記高温側ヒートポンプ熱交換器からの前記第3の流体について気液分離器を介して液相成分と気相成分とに分離し、前記気相成分及び前記液相成分をそれぞれ圧縮機及び送液ポンプを介して前記高温側ヒートポンプ熱交換器に与えることを特徴としてもよい。
従来の発電システムを示す構成図である。 発電システムのT−S(温度エントロピ)線図である。 本発明による発電システムを示す構成図である。 ヒートポンプ適用の効果を示すT−S(温度エントロピ)線図である。 ヒートポンプの例を示す構成図である。 ヒートポンプの例を示す構成図である。
まず、本発明の原理について図1及び図2を参照しつつ、説明する。
図1に示すように、1つの典型的なランキンサイクルによる発電システム1では、蒸発器(ボイラ)24で加熱されてガス(気相)となった作動媒体F1が膨張機(タービン)10に導かれ、仕事をしながら膨張し低温且つ低圧のガスとして排出される。膨張機10は発電機100に機械的に連結されており、ガスがなした仕事を電気に変換可能である。膨張機10を出たガスは凝縮器(復水器)14に入ると、凝縮器14の冷却流体入口14aから入って冷却流体出口14bから出る冷却流体f’によって冷却されて凝縮し、液体となって排出される。この液体は送液ポンプ13によって蒸発器24に送られ、再び、ここで加熱されてガスとして排出される。
水を作動媒体F1に用いたときは、蒸発器24の熱交換のための媒体は直接炎又は燃焼ガスなどを用い得る。一方、水以外の流体を作動媒体F1に用いるときは、高温の空気や燃焼ガス、高温の液体など、適宜、加熱要素を熱交換器の媒体として用い得る。以降において、高温流体f’’はこれら全ての態様を包含するものとし、蒸発器24の入口24aから中へ入って、ランキンサイクルの作動媒体F1と熱交換を行ってこれを加熱し、出口24bから外へ出る。
図2には、ランキンサイクルにおける温度(T)−エントロピ(S)線図を示した。図1を併せて参照すると、作動媒体F1は蒸発器24の運転圧力までポンプで加圧された後、蒸発器24へと導かれてこの中で加熱される(p1→p2→p3→p4)。そして、F1は断熱膨張しながら膨張機10を回転させ、この膨張機10の出力が発電機100に与えられ発電を行う。
蒸発器24内の作動媒体F1の加熱では、作動媒体F1が液相だけの単相状態(p1→p2)から、等温過程である液相/気相の二相状態(p2→p3)を経て、気相だけの単相状態(p3→p4)となる。つまり、作動媒体F1が水であれば、水から水/蒸気の混相を経て蒸気へと変化するのである。作動媒体F1が単相状態(p1→p2)のとき及び二相状態(p2→p3)のときでは、熱が与えられたときの温度変化の状態、すなわち、T−s線図上での勾配が異なり、この状態遷移点p2がピンチ点となり得る。
図2のL1に示すように、状態遷移点p2での高温流体(熱源)f’’と作動媒体F1の間の温度差をなるべく小さくするように熱交換を行おうとすると、状態遷移点p2点以外では高温流体(熱源)f’’と作動媒体F1の間の温度差が大きくなり、結果として、上記したように発電効率が低下する。そこで、図2のL2に示すように、高温流体f’’(熱源)の勾配をL1よりも大きくすることを考慮し、従来、状態遷移点p2によって制約を受けていた熱交換条件を緩和し、高温流体f’’(熱源)の最終的な到達温度を低下させるのである。
この状態遷移点p2による熱交換条件の制約を緩和する方法として、作動媒体F1を加熱する高温流体f’’の温度帯の一部から採熱し、作動媒体F1の温度帯の一部分を加熱するヒートポンプを発電システムに与えることを考慮する。ヒートポンプは、ハイブリッド式が好ましく、温泉水や工場等の排熱、また火力発電の排熱といった比較的エネルギポテンシャルの低い熱源であっても利用し得る。更に、地熱及び太陽熱などを熱源とする発電システムにも利用可能である。なお、必要に応じて、公知の蒸気圧縮式や吸収式のヒートポンプも用い得る。
まず、蒸気圧縮式ヒートポンプを与えた発電システムの1つの実施例について、図3を用いてその詳細を説明する。
図3に示すように、本発明の1つの実施例において、ランキンサイクルによる発電システム1では、従来と同様に、作動媒体F1は、凝縮器14から送液ポンプ13によって蒸発器24に送られ、膨張機10によりタービン10を回して出力を発電機100に出力を与えた後、再び、凝縮器14で熱交換されて液相状態となり送出される。
ここで、蒸発器24は、作動媒体F1の流れる熱交換経路に沿って、上流側から少なくとも低温域蒸発器24−1、中温域蒸発器24−2及び高温域蒸発器24−3の3つに分割されており、上記した状態遷移点p2(ピンチ点)となる温度帯域を中心に熱交換を行うための中温域蒸発器24−2(図2の点線L3参照)には、ヒートポンプ2の熱交換器34が接続されている。
蒸発器24を流れる第1の高温流体f1は、高温域蒸発器24−3の入口I3(24a)からその内部を通って出口E3から外に出て、ヒートポンプ2の熱交換器34に導かれて冷却され、その後、中温域蒸発器24−2をバイパスし、低温域蒸発器24−1に導かれる。一方、中温域蒸発器24−2の入口I2からその内部を通って出口E2から外に出る第2の流体f2は、ヒートポンプ2において、膨張弁23を経て低温且つ低圧の流体となって、熱交換器34に導かれ、高温域蒸発器24−3の出口E3からの第1の高温流体f1から熱を受け、圧縮機15を経て高温且つ高圧の状態となって、再び中温域蒸発器24−2の入口I2に導かれる。
すなわち、第2の流体f2について、低温側の熱交換器34と、ヒートポンプにとって高温側の熱交換器となる中温域蒸発器24−2とで蒸気圧縮式ヒートポンプを構成するのである。
図2を再度、参照すると、中温域蒸発器24−2では、作動媒体F1の温度と第2の流体f2の温度とが2カ所で交差する(点線L3内参照)。かかる場合、ヒートポンプを介することによって中温域蒸発器24−2は、第2の流体f2の入口I2及び出口E2(作動媒体F1のそれぞれ出口及び入口に対応)の双方における第2の流体f2及び作動媒体F1の温度差を小さくできる。つまり、発電効率を高め得るのである。
以上述べてきたように、作動媒体F1が液体の単相状態から気体/液体の混在する気液二相状態へと変化する遷移点がピンチ点となることによる熱交換の制約を解消し、少なくとも、低温域蒸発器24−1における第1の流体f1の出口温度をより低温まで利用できるようにすることで、結果として、高い発電効率を得ることが出来るとともに、結果として、比較的エネルギポテンシャルの低い熱源であっても利用し得る。
なお、ランキンサイクルによる発電システム1に対して、作動媒体F1をアンモニアと水の混合物としたカリーナサイクルであってもよい。
更に、ヒートポンプ2は、その効率が高く消費動力(電力)が小さいほど、発電システム1における正味の動力発生(発電量)が増える。インバータ方式等の出力を可変に制御できるヒートポンプ2であれば、熱源の温度や流量の変化に応じた高い効率の運転が可能である。また、膨張弁23には、キャピラリチューブや開度固定又は開閉のみ行うバルブを使用し得るが、電子膨張弁などを採用することで、ヒートポンプ2の出力を制御し、高い効率の運転が可能となる。同様に、圧縮機15の回転数を制御できるようにしても良い。
更に、ヒートポンプの作動媒体は、単一物質であっても良いし、混合媒体であっても良い。混合媒体の場合は、共沸であっても、非共沸でも良い。非共沸混合媒体としては公知の媒体を広く用い得るが、比較的沸点の近いフロン同士、炭化水素同士、又は、フロンと炭化水素の組み合わせなどが考慮され得る。流体f2に相変化中に温度変化を生じるような非共沸混合媒体を用いることで、熱源からの熱交換又はランキンサイクルの作動媒体F1の加熱のための熱交換の際に温度差を小さくできる。つまり、ヒートポンプ2の効率を高め消費電力を小さく抑えて、正味の発電出力を高め得る。
次に、上記した実施例において、HFC−245fa(1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン)をランキンサイクルの作動媒体F1として使用し、ヒートポンプ内を循環する第2の流体f2もHFC−245faとした場合の作動媒体F1、第1の高温流体f1、第2の流体f2及び冷却流体f’の温度例について、図4を用いて説明する。
図4において、縦軸及び横軸はそれぞれ温度(T)及びエントロピ(S)を示す。また、図中の各温度は、1つの実施例としての運転条件における各流体(媒体)の各機器での入口温度及び出口温度を示す。なお、一般的なT‐S線図では温度Tを絶対温度で表示すが、ここではセ氏温度で表示する。ランキンサイクルは図中の点P3−P5−P6−P1−P1’−P7−P2−P8で表され、ヒートポンプ2の熱サイクルは図中の点H1−H2−H3−H4−H5で表される。
ここで、熱量はT×ΔSで表されるが、例えば、線分HW1−HW2から下側のT=0Kまでの部分の面積が高温流体f1から放熱される熱量を示し、同様に、線分P8−P3から下側のT=0Kまでの部分の面積が作動流体F1によって受けとられる熱量を示す。授受する熱量が等しいため、それぞれの熱量を示す面積は互いに等しく表現される。図4では、熱のつり合いを規準としてエントロピを示しており、ランキンサイクルの主な作動点を与える図4中の作動媒体F1の飽和液線及び飽和蒸気線は、ヒートポンプ2の熱サイクルにおけるそれらとは異なる。
更に、HFC−245fa(フルオロカーボン245fa)では、膨張機10における膨張過程(P3→P5)での温度変化が図2に示したものとは異なり、飽和蒸気の状態である点P3から膨張を開始しても、膨張過程の終点P5では過熱域、すなわち気体のみの状態となる。なお、図2では、送液ポンプ13の入口及び出口での作動媒体F1の状態の変化は小さいため、1つの点(p1)で表したが、図4では、送液ポンプ13での等エントロピ圧縮による温度上昇を加味し、点P1及びP1’でこれを表している。
ランキンサイクルにおいて、作動媒体F1はそれぞれ相当する圧力において85℃で蒸発させ、38℃で冷却する。また、作動媒体F1を加熱する第1の高温流体f1は98℃で供給され、作動媒体F1を冷却する冷却流体f’(冷却水)は30℃で供給される。更に、ヒートポンプ2は第2の流体f2を飽和温度に相当する圧力において77℃で蒸発させ、88℃で凝縮させるものとする。
ランキンサイクルの高温側において、蒸発器24の高温側から低温側へと順に説明する。まず、高温域蒸発器24−3では、第1の高温流体f1はHW1の98℃からHW2の88℃まで温度を低下させる。一方で、作動媒体F1は第1の高温流体f1からの熱を受け、気液二相状態である点P8から飽和蒸気状態である点P3まで変化する。続く中温域蒸発器24−2では、作動媒体F1はヒートポンプ2内を循環する第2の流体f2からの熱を受け、液相のみの単相状態である点P7から気液二相状態である点P8まで変化する。この熱は第2の流体f2が点H2から点H3に移行することで与えられる。ヒートポンプ2内では、第2の流体f2は点H4から点H5にかけて蒸発し、点H5から点H1にかけて同一の圧力で温度を上昇させる。この温度を上昇させるための熱は、第1の高温流体f1がHW2の88℃からHW3の80℃まで熱交換器34にて冷却されることで賄われる。更に、低温域蒸発器24−1では、第1の高温流体f1は、HW3の80℃からHW4の74℃まで温度を低下させ、ランキンサイクルの作動媒体F1を点P1の38℃よりも温度の上昇した点P1’から点P7の75℃まで加熱する。
ランキンサイクルの低温側では、作動媒体F1は膨張機10を出た気相域にある点P5から冷却されて飽和蒸気状態にある点P6へ移行し、更に温度38℃で冷却されて凝縮器14の出口までの間に液相のみの単相状態である点P1へ移行する。一方、冷却流体f’はCW1の30℃からCW3の35℃まで温度を上昇させる。
上記した各流体の温度例では、全ての場所において熱源と作動媒体との温度差が3℃以上に保たれている。ここでは、第1の高温流体f1が74℃となるまでランキンサイクルによってその熱が利用されていることに注目される。ヒートポンプを用いていない場合、点P2がピンチ点となるが、熱源と作動媒体との温度差を3℃程度とすると、第1の高温流体f1(熱源)は84℃まで利用されるにすぎず、ランキンサイクルの受熱量はヒートポンプを用いる場合に比べて小さい。
ところで、ヒートポンプ2を利用するにはこれを駆動する動力が必要となるが、上記実施例では、その動力に相当する以上に電力の発生量を高め得る。すなわち、ランキンサイクルをより高温で作動させサイクル効率を上昇させるとともに、第1の高温流体の持つエネルギーの利用率を向上させて高い発電効率を得るのである。
次に、これに限定されるものではないが、ヒートポンプ2のいくつかの実施例について述べる。
図5に示すように、このヒートポンプ2では、低温側の熱交換器34と高温側の熱交換器44との間で流体f3を循環させる熱サイクルを含む。すなわち、流体f3は、熱交換器34から圧縮機25を経て高温側の熱交換器44に導かれ、膨張弁33を介して低温側の熱交換器34へと戻される。ここで、熱交換器34では、高温域蒸発器24−3の出口E3からの第1の高温流体f1を導き、流体f3と熱交換させ、低温域蒸発器24−1の入口I1へと導く。一方、熱交換器44には、中温域蒸発器24−2の出口E2からの第2の流体f2を導き、流体f3と熱交換させ、中温域蒸発器24−2の出口I2へと導く。すなわち、流体f2は中温域蒸発器24−2を流れるランキンサイクルの作動媒体F1とヒートポンプの中を循環して熱交換器44内を流れる流体f3との間で熱交換を間接的に行わせしめる媒体である。この媒体は、液体であっても良いし、あるいは熱交換中に相変化する流体であっても良く、その相状態に応じて、送液ポンプ、あるいは圧縮機によって適宜、加圧され、2つの熱交換器の間を循環する。
かかるヒートポンプ2は、一般に使われているヒートポンプをそのまま、あるいは大きな改造を与えることなく用い得る。また、ランキンサイクルとヒートポンプの間の接続は、高温流体f1と流体f2であるが、これらの流体の配管の取り回しが比較的容易であるため、ランキンサイクル及びヒートポンプを互いに離れた位置に設置することが可能となり、設置のレイアウトの自由度が拡がるのである。
図6に示すように、このヒートポンプ2では、低温側の熱交換器34と高温側の熱交換器44との間で流体f3を循環させる熱サイクルを形成する点で図5に示した実施例と同様であるが、流体f3は非共沸混合媒体である。すなわち、熱交換器34から気液分離器6に送られた流体f3は、液相成分と気相成分とに分離され、気相成分は圧縮機25を介して圧縮されて、送液ポンプ43を介して送られる液相成分と一緒に熱交換器44に導かれる。そして、膨張弁33を介して熱交換器34へと戻される。なお、低温側の熱交換器34及び高温側の熱交換器44のそれぞれにおける高温流体f1及び流体f2については、図5についての記載と同様であるので省略する。
かかる非共沸混合媒体としては、沸点差が比較的大きい物質同士を組み合わせた混合媒体、例えば、フロンと大量の油、水とアンモニア、水とエタノール、水とグリセリン、エタノールとグリセリン、エタノール-水-グリセリンの混合物などが考慮される。
このような沸点差の大きい物質を組み合わせた混合媒体では、相変化中に生じる温度変化が比較的大きく、蒸発器24−2を流れる高温流体f1の到達する最終温度をより低くできて、発電システムの効率を上げ得る。なお、高沸点物質は蒸発しにくく、ヒートポンプ熱交換器(蒸発器)34を出た後も液体が残存し、高圧側の気相用の各種機器(例えば、圧縮機25)への液相の混入を防止すべく、気液分離器6を設けて送液ポンプ43で該各種機器へと送ることが好ましい。
以上、本発明による実施例及びこれに基づく変形例を説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の主旨又は添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。
1 発電システム
2 ヒートポンプ
6 気液分離器
10 膨張機
100 発電機
13,43 送液ポンプ
14, 凝縮器
15,25 圧縮機
23,33 膨張弁
24, 蒸発器
34,44 熱交換器

Claims (4)

  1. 少なくとも凝縮器、送液ポンプ、蒸発器、及び、発電機に接続される膨張機を含みこれらに作動媒体を循環させるランキンサイクルによる発電システムであって、
    前記蒸発器は、前記作動媒体を液体から液体/気体の二相混合状態に遷移させる中温域熱交換器と、これを挟んで前記作動媒体の流れる熱交換経路に沿った上流側及び下流側のそれぞれ低温域熱交換器及び高温域熱交換器と、の少なくとも3つの熱交換器を含み、
    前記中温域熱交換器での前記作動媒体との熱交換に供される第2の流体を循環させるヒートポンプサイクルを更に含み、前記高温域熱交換器で前記作動媒体と熱交換後の第1の流体を前記低温域熱交換器での熱交換にバイパスさせる経路において、前記中温域熱交換器で前記作動媒体と熱交換後の前記第2の流体と熱交換させることを特徴とする発電システム。
  2. 前記ヒートポンプサイクルは、前記中温域熱交換器からの前記第2の流体を膨張弁、ヒートポンプ熱交換器、圧縮機を介して前記中温域熱交換器へ戻す経路からなることを特徴とする請求項1記載の発電システム。
  3. 前記ヒートポンプサイクルは、前記中温域熱交換器からの前記第2の流体について高温側ヒートポンプ熱交換器を介して戻す経路と、前記高温域熱交換器からの第1の流体について低温側ヒートポンプ熱交換器を介して前記低温域熱交換器にバイパスさせる経路と、前記低温側ヒートポンプ熱交換器から第3の流体を圧縮機、前記高温側ヒートポンプ熱交換器、膨張弁を介して前記低温側ヒートポンプ熱交換器に戻す経路と、からなることを特徴とする請求項1記載の発電システム。
  4. 前記第3の流体は非共沸混合媒体であって、前記高温側ヒートポンプ熱交換器からの前記第3の流体について気液分離器を介して液相成分と気相成分とに分離し、前記気相成分及び前記液相成分をそれぞれ圧縮機及び送液ポンプを介して前記高温側ヒートポンプ熱交換器に与えることを特徴とする請求項3記載の発電システム。
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