JP2016149953A - 藻場造成装置及び藻場造成方法 - Google Patents

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裕之 岩永
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Abstract

【課題】ウニなど食害を防ぐことができると共に、複数の種類の海藻が徐々に混成していくことで、自然に近い藻場を造成する藻場造成装置及び藻場造成方法を提供する。【解決手段】藻場造成装置Mは、春から初夏にかけて繁茂する、ホンダワラ類の海藻を育成することが可能な海藻育成領域Sと、海藻育成領域を囲繞すると共に、周年を通して繁茂する、アラメ類の海藻を育成する手段を有する、所要数の海藻育成体1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は藻場造成装置及び藻場造成方法に関する。詳しくは、ウニ類などの底生生物、あるいは魚類などによる食害を防ぐことができると共に、複数の種類の海藻が徐々に混成していくことで、自然に近い藻場を造成する藻場造成装置及び藻場造成方法に関するものである。
近年、日本周辺の海域では、一部の沿岸海域において、生息している海藻の多くが減少し、著しい場合は消失する「磯焼け」と呼ばれる現象が起こっている。
本来、藻場は、さまざまな生物を育むと同時に、海水の浄化機能も果たすことから、「海のゆりかご」と呼ばれている。しかし、この藻場が、上記したように、磯焼けにより消失していることで、生態系に大きな影響を及ぼし、漁獲高の減少の一因となっていると言われている。
このため、近年では、磯焼けが発生した海底に、藻場を再度造成できるような装置、若しくは、藻場を再度造成できるような方法の開発が望まれており、既に提案されている。
その一例として、特許文献1記載の藻場造成装置がある。この藻場造成装置は、立体型カートリッジとカートリッジ受け具とを備え、カートリッジに海藻が着生することで、海藻の着生・生長し、周辺へ種を拡散し、食害が少ないが藻場が回復しない箇所において、藻場の回復を図ることを目的とする。
また、非特許文献1として、水産庁の食害動物の防除についての記載がみられる。具体的には、藻場への食植生動物の侵入を阻止するために、海藻の周囲にネットを張るなどして、食害の防止を試みている。
特開2014−226075号公報
水産庁HP 藻場を守る漁業者の活動 7.食害動物の防除(核藻場の保護)『主な食植生動物はウニ類とアイゴやブダイなどの食植生の魚です。ウニ類は海底を這って移動するので海底の平面的な防御で充分ですが、水中を泳ぐ魚は立体的な防除策が必要となります。』 インターネット(URL:http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/tamenteki/kaisetu/moba/moba_katudou/index.html)
しかしながら、特許文献1に記載の藻場造成装置は、構造的に複雑であり、実用化に難がある。また、成長した海藻を食植性動物から保護する手段が設けられていないため、根部などが食植性動物に摂食され、海藻が繁茂しにくい。
また、非特許文献1に記載の食害動物の防除は、一種類の海藻を育成させており、多種類の海藻から成る、自然な状態に近い藻場を造成するという考えには至っていない。
自然に近い状態の海藻の群落を形成することができれば、一時的ではなく、永続的な藻場を存続させることができ、生態系が回復され、漁獲高の向上も期待できる。
そもそも、藻場には、主に、四季藻場と春藻場がある。四季藻場は、自然に近い状態の藻場であり、アラメやノコギリモクなどの多年生の海藻によって周年群落が形成されている。しかし、四季藻場を構成する海藻は、ウニなどの食害を受けやすく、一般的に成長が遅いため、四季藻場を造成することは困難であると言われている。
一方、春藻場の形成期間は春〜初夏である。春藻場を構成する海藻の多くが、魚類から摂食されやすい秋から初冬にかけて、目立ちにくい小さな幼体や根部のみの状態で過ごし、あまり摂食されなくなる冬から春にかけて急速に成長するので、食植性の魚による食害を回避して、成長することができ、残存しやすいのが特徴である。
しかし、例えばウニ類は、春藻場を形成する海藻の幼体や根部までも食するので、永続的な春藻場を形成するためには、食植性の魚類による食害を防ぐと同時に、ウニ類などの底生生物による食害を防ぐ手立てが必要であった。
本発明は、以上の点に鑑みて発明されたものであり、ウニ類などの底生生物、あるいは魚類などによる食害を防ぐことができると共に、複数の種類の海藻が徐々に混成していくことで、自然に近い藻場を造成する藻場造成装置及び藻場造成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の藻場造成装置は、周年を通して繁茂するアラメ類の海藻を育成する手段を有すると共に、内側にホンダワラ類の海藻を育成する海藻育成領域を形成するように、閉ループ状に配置された所要数の海藻育成体を備える。
ここで、周年を通して繁茂する、アラメ類の海藻を育成する手段を有する、所要数の海藻育成体を備えることによって、海藻育成体を用いてアラメ類の海藻を育成することができる。
また、内側にホンダワラ類の海藻を育成する海藻育成領域を形成するように、閉ループ状に配置された所要数の海藻育成体を備えることによって、海藻育成領域を閉じた領域とすることができ、ウニなどの底生生物が海藻育成領域に直接侵入するのを防ぐことができる。
また、海藻育成体は、中空の立方体形状、または直方体形状に形成されると共に、内部空間に通じる採光口を有する場合には、海藻育成体の内部が日光で照らされることにより、海藻育成体の内部の海藻の成長を促すことができる。
また、採光口を覆う、網状の部材を備える場合には、魚などの食植性の動物が海藻育成体の内部に入り込むことを防ぐことができる。
また、海藻育成領域の上部であって、海藻育成体で囲まれて形成された開口部を覆う、網状の部材を備える場合には、海藻育成領域の開口部から、魚などの食植生の動物が海藻育成領域及び海藻育成体の内部に入り込み、海藻を食することを防ぐことができる。
また、網状の部材を構成する線材の表面は、滑面状に形成された場合には、海中を漂流する海洋生物が付着することを防ぐことができる。
また、網状の部材が、海洋生物を忌避させる忌避成分を含む場合には、線材に海洋生物が付着するのを防ぐことができる。
また、海藻育成体の、アラメ類の海藻を育成する手段として、種付け要素を取り付けることが可能である植栽部材を有する場合には、植栽部材から海藻を育成することができる。
また、揺動可能な植栽部材を有する場合には、ウニなどの底生生物が、植栽部材へ這い上がり、海藻を摂食することを防ぐことができる。
また、種付け要素が糸状の形状を有する場合には、種付け要素を植栽部材に巻き付けることができる。
ホンダワラ類には、ホンダワラ、アカモク、ヤツマタモク、ノコギリモクなどが含まれるが、少なくともホンダワラ類のいずれか一つが含まれる場合には、春藻場を形成する海藻を含む藻場を作ることができる。
アラメ類には、アラメ、カジメ、クロメ、ツルアラメのうち、少なくともいずれか一つが含まれる場合には、周年を通して繁茂する海藻を含む藻場を作ることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の藻場造成装置は、周年を通して繁茂するアラメ類の海藻を育成する手段を有すると共に、閉ループ状に構成された海藻育成体を備える。
ここで、周年を通して繁茂するアラメ類の海藻を育成する手段を有する海藻育成体を備えることによって、海藻育成体を用いてアラメ類の海藻を育成することができる。
また、閉ループ状に構成された海藻育成体を備えることによって、海藻育成体によって囲われた領域が、海底に設置した際に海藻育成領域として機能する藻場造成装置を設置することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の藻場造成方法は、中空の直方体状または立方体状に形成され、内部空間に通じ、網状の部材で覆われた採光口を有すると共に、内部空間にアラメ類の海藻の種付け要素が配置された、所要数の海藻育成体を海底に配置して、海藻育成体で囲繞された海藻育成領域を形成する工程と、海藻育成領域にホンダワラ類の海藻を植栽する工程と、海藻育成領域の開口部を網状の部材で覆う工程とを備える。
ここで、中空の直方体状または立方体状に形成され、内部空間に通じ、網状の部材で覆われた採光口を有する海藻育成体を製造する工程によって、内部空間が日光で照らされる海藻育成体を製造することができる。
また、内部空間にアラメ類の海藻の種付け要素が配置された海藻育成体を製造する工程によって、海藻育成体内部で海藻を育成することができる。
また、網状の部材で覆われた採光口を有する、所要数の海藻育成体を海底に配置して、海藻育成体で囲繞された海藻育成領域を形成する工程と、海藻育成領域の開口部を網状の部材で覆う工程とによって、海藻育成領域及び海藻育成体の内部に、食植性の魚などが侵入するのを防ぐことができる。
また、海藻育成領域にホンダワラ類の海藻を植栽し、海藻育成体にクロメ類の海藻を植栽する工程によって、異なる海藻を育成することができると共に、ホンダワラ類の海藻をウニなどの底生生物による食害から守ることができるので、春藻場の造成がしやすくなる。
また、海藻育成領域にホンダワラ類の海藻を植栽し、海藻育成体にクロメ類の海藻を植栽する工程によって、時間の経過とともに、春藻場を核藻場として、クロメ類とホンダワラ類の混成が進むことで、単一種類の海藻で形成される藻場ではなく、複数の種類の海藻から成る、自然に近い状態の藻場を造成することができる。
本発明に係る藻場造成装置及び藻場造成方法は、ウニ類などの底生生物、あるいは魚類などによる食害を防ぐことができると共に、複数の種類の海藻が徐々に混成していくことで、自然に近い藻場を造成することができる。
本発明の一実施の形態に係る藻場造成装置の使用状態を示す斜視説明図である。 海藻育成ブロックの斜視説明図である。 図2のA―A'断面図である 海藻植栽パイプの取付構造を示す要部説明図である。 藻場造成装置により、混成藻場が形成される過程を説明した図である。
以下、本発明の実施の形態について図1ないし図5を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
〔実施の形態〕
図1に示すように、本実施の形態の藻場造成装置Mは、栗石でつくった基礎部Bの上に設置されている。基礎部Bの上面は、ほぼ平坦に形成されているので、基礎部Bの上に、藻場造成装置Mを載置することで、凹凸のある海底でも藻場造成装置Mを水平に設置することができる。
藻場造成装置Mは、本発明を適用した海藻育成体の一例である、12個の海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kを、図1に示すように、平面視四角形状になるように、隙間なく連設して形成されている。
ここで、藻場造成装置Mが、「平面視四角形状になるように、隙間なく連接して形成される」配置は、閉ループ状の配置の一例であり、この配置に限定されるものではない。海藻育成領域を形成することができれば、異なる配置であってもよい。
各海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kで囲繞された領域は、後述する、海藻育成領域の一例である春藻場育成スペースSとなる。すなわち、春藻場育成スペースSの底面は、基礎部Bの上面となっている。
なお、春藻場育成スペースSは、海藻育成ブロックにより囲繞されることで形成されるものに限られない。例えば、海藻を育成できるスペースを有する容器体等であって、その周囲を海藻育成ブロックで囲繞する藻場造成装置も考えられる。
主に図2を参照して海藻育成ブロック1の構造を説明する。
海藻育成ブロック1は、一辺が約2メートルの立方体の形状を有する。海藻育成ブロック1には、採光口の一例である窓部10、11、12が設けられている。各窓部の一辺の長さは、約1.4メートルである。
ここで、藻場造成装置Mは、必ずしも基礎部Bの上に載置されるものに限定されるものではない。海底の形状が、藻場造成装置Mを略水平に設置することができる形状であれば、基礎部Bを設けることなく、直接海底に藻場造成装置Mを設置することもできる。
また、藻場造成装置Mは、必ずしも12個の海藻育成ブロックで形成されるものに限定されるものではない。春藻場育成スペースSが形成されるように配置することができれば、異なる個数の海藻育成ブロックから成る藻場造成装置とすることもできる。
また、海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kの一辺は、必ずしも2mの長さに限るものではなく、例えば、4mの長さにするなど、他の寸法にすることも考えられる。
また、窓部10は必ずしも四角形に切り欠かれて形成されたものに限定されるものではない。日光を海藻育成ブロック内部に取り入れることができれば、他の形状とすることもできる。
各海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kは、全ての六面に窓部が設けられているが、そのうちの隣接し合う、三つの面の窓部に防護ネットが張られているもの(以下、「タイプAの海藻育成ブロック」という。)と、隣接し合う、二つの面の窓部に防護ネットが張られているもの(以下「タイプBの海藻育成ブロック」という。)がある。なお、図示の便宜上、図1、図2に表れた防護ネットが張られた窓部にのみ符号10、11、12を付して示しており、その他の窓部の符号は省略している。
海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kのうち、タイプAの海藻育成ブロックは、1、1c、1f、1iの4個であり、タイプBの海藻育成ブロックは、1a、1b、1d、1e、1g、1h、1j、1kの8個である。
タイプAの海藻育成ブロック1、1c、1f、1iの窓部10、11、12には、防護ネット100、110、120が張設されている。
タイプBの海藻育成ブロック1a、1b、1d、1e、1g、1h、1j、1kの窓部10、11には、防護ネット100、110が張設されている。
海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kで囲繞され、藻場造成装置Mの中央に位置する、海藻育成領域の一例である春藻場育成スペースSの開口部S1は、各海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kの防護ネット100と同一平面上に位置する防護ネットS11で覆われている。
このように、防護ネット100、110、120、S11が藻場造成装置Mの外周側に位置する窓部10、11、12及び開口部S1に張設されていることから、食植性の魚などが藻場造成装置Mの内部に入り込むことを防止することができる。
また、防護ネット100、110、120は金属製のネットであり、材料の金属には銅が含まれている。銅イオンは、海洋生物が忌避する成分であり、線材から溶出する銅イオンにより、海中を漂流する、受精卵の状態である牡蠣殻や流れ藻などが付着するのを妨げることができる。
このため、防護ネット100、110、120、S11に海藻や牡蠣殻付着してしまうことで、海藻育成ブロック内部に日光が入り込まず、日光が遮られることにより、海藻の育成が阻害されることを防ぐことができる。
海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kの内部には、植栽部材の一例である、3本の海藻育成パイプPが、それぞれ内部にワイヤWを挿入し、ワイヤWの両端を、窓部13の縁に、アイボルトなどを用いて固定し、窓部13をまたいで架設することで、設けられている。図2として、海藻育成ブロック1の窓部13に、3本の海藻育成パイプPが設けられた図を示す。
海藻育成パイプPは、窓部13の一辺の長さ(約1.4m)よりも短く作られており、全体として円筒形状を有する。海藻育成パイプPの両端部は、固定用ワイヤW'を網目の穴に通して実質的に固定されているため(図4参照)、海藻育成パイプPが、窓部13のほぼ中央付近に位置することになる。このため、海藻育成パイプPが、海藻育成ブロック内の、いずれか一方に移動し、海藻が互いに押し付けあうことで、海藻が成長するための充分なスペースが確保できず、海藻の成長を妨げられてしまうことを防ぐことができる。
また、海藻育成パイプPは、網目状の素材で形成されており、後述する種糸Tに種付けされた、アラメ類の海藻体m1の根が絡みやすいので、海藻育成パイプPにアラメ類の海藻体m1をしっかりと固着させることができる。
ここで、海藻育成パイプPは、網目状の素材で形成されたものに限られるものではない。アラメ類の海藻体m1の根が絡むことができれば、例えばスポンジ状の素材や、メッシュ状の素材で形成されてもよい。
また、海藻育成パイプは、必ずしも、円筒形状に限られるものではない。種付け要素を取り付けることができればよく、例えば、円柱形、板状、その他不規則な形状であってもよい。
海藻育成パイプPには、種付け要素の一例である種糸Tが巻き付けられている。種糸Tは、クロメ、アラメなどのアラメ類の海藻の種を糸に種付けし、約二か月間海中で育成して、幼体(図示せず)に成長させたものである。種糸Tを海藻育成パイプPに巻き付け、海底に海藻育成ブロックごと設置することで、図3に示すように、海藻育成パイプP上で、幼体が成長し、成熟したアラメ類の海藻体m1となる。
ここで、種付け要素は、種糸Tに限られるものではない。シート状の形状を有するなど、何らかの方法で海藻育成パイプに固着することができればよい。
海藻育成パイプPの内部は空洞であり、内部にワイヤWが貫入されていることにより、海藻育成パイプPは、海中の水の流れにより揺動するように設けられている。
なお、海藻育成パイプPが、海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k内で一端側に偏ることを防ぐため、上記したように海藻育成パイプPの両端付近に、3本のワイヤWに直交するように固定用ワイヤW'を設けている。
また、海藻育成パイプPで育成されたアラメ類の海藻体m1を食しようと、ウニなどの底生動物が海藻育成パイプPに這い上がろうとしても、這い上がることができない。つまり、ワイヤW及び固定用ワイヤW'は、多少のたわみまたは緩みをもって設置されており、海中の水の流れに伴い揺動するので、海藻育成パイプPもそれと共に揺動し、まだ海藻が充分に繁茂しておらず幼藻が定着しかけた程度の状態であっても、大きく揺れて、ウニの這い上がりを防止することができる。
また、ウニなどの底生動物が海藻育成パイプPに這い上がれたとしても、海藻育成パイプP自体が海中の水の流れにより頻繁に揺動するため、海藻育成パイプPから滑り落ちるので、アラメ類の海藻体m1をウニなどの底生生物による食害から防ぐことができる。
また、防護ネット100、110、120、S11を構成する線材が銅を含んでいるので、線材から溶出する銅イオンによる忌避効果で海中の浮遊物が防護ネットに付着するのを防止できる。
また、防護ネットが付着物で覆われてしまうことで、日光がさえぎられることを防ぐことができるので、アラメ類の海藻体m1及びホンダワラ類の海藻体m2の育成を妨げることがない。
また、連結した海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kの内部には、クロメ、アラメなどの海藻を育成させ、春藻場育成スペースSには、ホンダワラなどの海藻を育成させることで、異なる種類の海藻を育成し、徐々に混成が進むことで、自然に近い状態の藻場を造成することができる。
また、春藻場育成スペースSは、海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kにより、隙間なく囲繞されていることにより、ウニなどの底生生物の侵入を防ぐことができるため、ホンダワラ類の海藻体m2が摂食されることを防ぐことができる。
<藻場造成装置の設置方法>
海底に、土台となる基礎部Bを造る。基礎部Bは、割栗石を敷き詰め、石の隙間を埋めるための目つぶし砂利を敷いて造成する。基礎部B上には、海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kを、以下に述べるように敷設する。
上面と、隣り合う二面の側面に防護ネットが張られた、タイプAの海藻育成ブロック1、1c、1f、1iと、これらと隣接する、上面と側面の二面に防護ネットが張られた、タイプBの海藻育成ブロック1a、1b、1d、1e、1g、1h、1j、1kを地上で製作する。
次に、網目状の素材を用いて中空に形成された海藻育成パイプPに、アラメ類の海藻の幼体(図示せず)が種付けされた種糸Tを螺旋状に巻き付ける。
種糸Tが巻き付けられた海藻育成パイプPを各海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kの窓部13の縁に、ワイヤWを通して吊り下げるように、アイボルトを用いて3本ずつ設置する。
次に、タイプAの海藻育成ブロック1、1c、1f、1iを、平面視四角形の角部に位置するよう設置し、タイプBの海藻育成ブロック1a、1b、1d、1e、1g、1h、1j、1kを、タイプAの海藻育成ブロック1、1c、1f、1iの間に密接して設置し、全体として図1に示すように、平面視略四角形状となるように、基礎部B上に設置する。
ここで、藻場造成装置は、必ずしも複数の海藻育成ブロックを海中で連結して形成されるものに限られない。例えば、陸上で海藻育成ブロックを連結し、その後海底に設置することも考えられる。なお、この場合であっても、陸上で、予め防護ネットを設置した後、海底に設置する手順については同じである。
また、必ずしも藻場造成装置は、複数の海藻育成ブロックから構成されるものに限られるわけではない。閉ループ状に形成されたものであってもよい。なお、この場合であっても、陸上で、予め防護ネットを設置した後、海底に設置する手順については同じである。
なお、藻場造成装置は水深10mの位置に設置することが望ましい。10mよりも浅いと、船の航行を妨げるおそれがあるからである。また、10mよりも深いと、日光が届きにくいからである。
各海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kを、隙間なく、互いに金属製の連結部材(図示せず)で連結し、固定する。海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kで囲繞された、春藻場育成スペースS内に、ホンダワラなどの成熟した海藻(図示せず)を母藻として投入する。
藻場造成装置Mの略中央に設けられた春藻場育成スペースSの開口部S1を、防護ネットS11で塞ぐ。これにより、藻場造成装置Mの外周面は、すべて防護ネットで覆われるので、藻場造成装置Mの内部への、食植性の魚などの侵入を防ぐことができる。
また、春藻場育成スペースSは、海藻育成ブロック1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1kにより隙間なく囲繞されているので、ウニなどの底生生物が侵入するのを防ぐことができる。
また、ウニなどの底生生物が春藻場育成スペースS内に入り込むことができないので、春藻場を構成するホンダワラなどの海藻が幼体となる夏以降、ウニなどの底生生物に摂食されることなく、水温が下がる秋以降再び成長することができ、毎年、春藻場が形成される。
また、アカモクなどの一年生のホンダワラ類であっても、種が春藻場育成スペースS内に落ちることで、毎年、春藻場が形成される。
これを繰り返すことで、図5に示すように、周囲のアラメ類の海藻体m1とホンダワラ類の海藻体m2とが徐々に混成され、自然に近い藻場を形成することができる。
図5を用いて、アラメ類の海藻体m1とホンダワラ類の海藻体m2とが徐々に混成する様子を詳述する。まず、図5の上段の図に示すように、アラメ類の海藻体m1が海藻育成ブロック内で育成されており、ホンダワラ類の海藻体m2が春藻場育成スペースS内で育成されている。
図5の中段の図に示すように、アラメ類の海藻体m1、ホンダワラ類の海藻体m2は徐々に成長し、図5の下段の図に示すように、やがて、海藻育成ブロックや春藻場育成スペースS内で、アラメ類の海藻体m1、ホンダワラ類の海藻体m2の混成が進み、より自然に近い藻場が形成される。
また、海藻育成ブロックに囲われていることにより、強い海中の水の流れで、アラメ類の海藻体m1、ホンダワラ類のm2は流されにくくなり、藻場全体の流失を防ぐことができる。
このように、本発明を適用した藻場造成装置及び藻場造成方法は、ウニ類などの底生生物などによる食害を防ぐことができると共に、複数の種類の海藻が徐々に混成していくことで、自然に近い藻場を造成することができる。
藻場造成装置 M
基礎部 B
海藻育成ブロック 1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k
タイプAの海藻育成ブロック 1、1c、1f、1i
タイプBの海藻育成ブロック 1a、1b、1d、1e、1g、1h、1j、1k
窓部10、11、12、13
防護ネット 100、110、120
春藻場育成スペース S
春藻場育成スペースSの開口部 S1
防護ネット S11
海藻育成パイプ P
ワイヤ W
固定用ワイヤ W'
種糸 T
アラメ類の海藻体 m1
ホンダワラ類の海藻体 m2

Claims (12)

  1. 周年を通して繁茂するアラメ類の海藻を育成する手段を有すると共に、内側にホンダワラ類の海藻を育成する海藻育成領域を形成するように、閉ループ状に配置された所要数の海藻育成体を備える
    藻場造成装置。
  2. 前記海藻育成体は、中空の立方体形状、または直方体形状に形成されると共に、内部空間に通じる採光口を有する
    請求項1に記載の藻場造成装置。
  3. 前記採光口を覆う、網状の部材を備える
    請求項2に記載の藻場造成装置。
  4. 前記海藻育成領域の上部であって、前記海藻育成体で囲まれて形成された開口部を覆う、網状の部材を備える
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の藻場造成装置。
  5. 前記網状の部材を構成する線材の表面は、滑面状に形成された
    請求項3または請求項4に記載の藻場造成装置。
  6. 前記網状の部材は、海洋生物を忌避させる忌避成分を含む
    請求項3、請求項4または請求項5に記載の藻場造成装置。
  7. 前記海藻育成体の、アラメ類の海藻を育成する手段として、種付け要素を取り付けることが可能であると共に、揺動可能な植栽部材を有する
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の藻場造成装置。
  8. 前記種付け要素は、糸状の形状を有する
    請求項7に記載の藻場造成装置。
  9. 前記ホンダワラ類には、ホンダワラ、アカモク、ヤツマタモク、ノコギリモクなどのうち、少なくともいずれか一つが含まれる
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記載の藻場造成装置。
  10. 前記アラメ類には、アラメ、カジメ、クロメ、ノコギリモクのうち、少なくともいずれか一つが含まれる
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記載の藻場造成装置。
  11. 周年を通して繁茂するアラメ類の海藻を育成する手段を有すると共に、閉ループ状に構成された海藻育成体を備える
    藻場造成装置。
  12. 中空の直方体状または立方体状に形成され、内部空間に通じ、網状の部材で覆われた採光口を有すると共に、前記内部空間にアラメ類の海藻の種付け要素が配置された、所要数の海藻育成体を海底に配置して、前記海藻育成体で囲繞された海藻育成領域を形成する工程と、
    前記海藻育成領域にホンダワラ類の海藻を植栽する工程と、
    前記海藻育成領域の開口部を網状の部材で覆う工程とを備える
    藻場造成方法。
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