JP2016149891A - 磁電気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気エネルギーの蓄積が可能である磁電気装置を提供する。
【解決手段】 スイッチS1とS2とが同時に閉じられると、スイッチS1、S2を介してDC電源VdcとコイルLとが連結され、コイルLのDC電源Vdcの出力電流で励起された磁場によって鉄心ユニット21が磁化され、磁石になる。スイッチS1とS2とが開けられると、ダイオードD、Dを介してコイルLがダンピングキャパシタCと連結される。この時、逆起電力によってコイルLで電流が生成され、鉄心ユニット21はすぐに消磁され、渦電流が生成され、コイルLと連結される。コイルLは逆起電力によって生成された電流と渦電流とを含む電流が出力され、ダンピングキャパシタCに蓄積される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電気装置に関し、特には磁電気装置に関する。
図1には、従来の変圧器の一例である、Eの字形に構成された鉄心とIの字形に構成された鉄心とを備えている変圧器1が示されている。鉄心には一次コイル11と二次コイル12とが緊密に巻回されて連結されている(tight coupling)(例えば特許文献1参照)。
台湾特許第I270900号公報
従来の鉄心は通常単一の材料で作られ、磁気飽和現象を避けるために鉄心の間にエアギャップが形成されている。これによって、負磁気減衰効果が発生し、電気エネルギーの出力も限られるので、ゲイン値が常に1以下である。また、入力端は、出力端OUTにおける逆起電力(counter−electromotive force)によって衝撃を受けてしまうため、渦電流(eddy current)が著しく減ることになる。こうして、変圧器1が高い変換効率をもっているものであっても、電気エネルギーの伝達又は転送にしか利用できない問題点がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、電気エネルギーの蓄積が可能である正磁気減衰効果を有する磁電気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る磁電気装置は、容量性と誘導性とを兼ねて有するように少なくとも1種の鉄心材料によって作られ、ループ形状に形成された第1のセグメントと前記第1のセグメントと連結された第2のセグメントとにより構成された鉄心ユニットと、前記鉄心ユニットに緩く結合されるように巻き回された少なくとも一つのコイルとを有する少なくとも一つのリラクタンス成分と、前記少なくとも一つのコイルと連結され、前記コイルとにより共振回路に構成された少なくとも一つのダンピングキャパシタと、前記少なくとも一つのコイル及び直流電源と電気的に連結され、前記コイルを励磁するよう前記少なくとも一つのコイルと前記直流電源との間を導通状態にするように制御し、前記鉄心ユニットが磁気飽和を起こすと、前記少なくとも一つのコイルと前記直流電源との間を非導通状態にし、変動磁場が発生すると共に前記共振回路に流れる渦電流が発生し、前記ダンピングキャパシタに電気エネルギーを蓄積するように構成されたスイッチング回路と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る磁電気装置は、スイッチング回路によって少なくとも一つのコイルと直流電源とをまず導通させ、次に遮断させるように繰り返すと、電流をダンピングキャパシタに蓄積し続けることができる。また、電気エネルギーが蓄積されているダンピングキャパシタにかかる電圧がDC電源よりも高くなると、ダンピングキャパシタから蓄積された電気エネルギーがDC電源に出力される。このように、DC電源に蓄積される電気エネルギーの量を上げることができる。
従来の変圧器の一例を示す図である。 本発明に係る磁電気装置の第1の実施形態のリラクタンス成分を概略的に示す図である。 本発明に係る磁電気装置の第1の実施形態を概略的に示す回路図である。 第1の実施形態に係る磁電気装置を概略的に示す回路図である。 第1の実施形態に係る磁電気装置を概略的に示す回路図である。 第1の実施形態のリラクタンス成分の変形例を概略的に示す図である。 本発明に係る磁電気装置の第2の実施形態のリラクタンス成分における鉄心ユニットを概略的に示す分解斜視図である。 第2の実施形態に係るリラクタンス成分を示す上面斜視図である。 本発明に係る磁電気装置の第2の実施形態を概略的に示す図である。 本発明に係る磁電気装置の第2の実施形態の回路図である。 本発明に係る磁電気装置の第2の実施形態の回路図である。 本発明に係る磁電気装置の第2の実施形態の回路図である。 本発明に係る磁電気装置の第2の実施形態の回路図である。 本発明に係る磁電気装置の第3の実施形態のリラクタンス成分における鉄心ユニットを概略的に示す分解斜視図である。 本発明に係る磁電気装置の第3の実施形態のリラクタンス成分における鉄心ユニットを概略的に示す組立斜視図である。 本発明に係る磁電気装置の第3の実施形態の回路図である。 本発明に係る磁電気装置の第3の実施形態の回路動作図である。 本発明に係る磁電気装置の第3の実施形態の回路動作図である。
以下、本発明におけるいくつかの実施形態について図面を参照して説明する。なお、同一構成及び機能を有する構成要素については、同一番号を付してその説明を省略する。
(第1の実施形態)
本発明に係る磁電気装置は、正磁気減衰効果を有するリラクタンス成分を通じて電流を切り替えて制御することによって出力が入力よりも高くなるようにすることで電気エネルギーの蓄積を可能にするものである。本発明におけるリラクタンス成分は、鉄心ユニット及び少なくとも一つのコイルを備えている。鉄心ユニットは、容量性と誘導性とを兼ねて有するように少なくとも1種の鉄心材料によって作られ、ループ形状に形成された第1のセグメントと、第1のセグメントと連結された第2のセグメントとにより構成されている。前記少なくとも一つのコイルは鉄心ユニットに緩く結合されるように巻き回されている。
図2は、第1の実施形態に係る磁電気装置におけるリラクタンス成分2の構成を示している。鉄心ユニット21の第1のセグメントは、容量性と誘導性(例えば固体インダクター)とを兼ねて有するpn型半導体からなった鉄心22である。第2のセグメントは、鉄心22に取り囲まれるように鉄心22内部に設けられている永久磁石23であり、鉄心22における対向部分にそれぞれ隣接する相反する二つの端部を有する。コイルLは、鉄心22と永久磁石23との間にエアギャップが形成されないように鉄心22に緩く巻き回されて連結されている。また、永久磁石23は負インピーダンス(負インダクタンス)効果を有するため、コイルLへの電流による励起で発生した磁場によって鉄心ユニット21が磁化されると、鉄心ユニット21が急激に磁気飽和になり、続いてコイルLへの電流の供給が停止されると、鉄心ユニット21から正磁気減衰効果として磁気エネルギーが放出され(例えば磁気分路(magnetic shunt))、渦電流が発生してコイルLに流れる。これにより、コイルLによって電気エネルギーが出力される。
図3に示されているように、第1の実施形態に係る磁電気装置は、直流(DC)電源Vdc(例えば充電式バッテリー)から電気エネルギーが入力されるように構成され、リラクタンス成分2(図2参照)と、DC電源Vdc及びコイルLと並列に接続され、コイルLとにより共振回路に構成されたダンピングキャパシタCと、DC電源Vdc及びダンピングキャパシタCと並列に接続されたスイッチング回路5とを備えている。
スイッチング回路5は、DC電源Vdcの正極及びコイルLの一端部の間に連結された第1のスイッチS1と、DC電源Vdcの負極及びコイルLの他端部の間に連結された第2のスイッチS2と、コイルLの一端部と連結されたカソードとDC電源Vdcの負極に連結されたアノードとを有する第1のダイオードDと、コイルLの他端部と連結されたアノードとDC電源Vdcの正極と連結されたカソードとを有する第2のダイオードDと、第1のスイッチS1と並列に連結され、DC電源Vdcの正極と連結されたカソードを有する第1のフリーホイールダイオードDf1と、第2のスイッチS2と並列に連結され、DC電源Vdcの負極と連結されたアノードを有する第2のフリーホイールダイオードDf2とを有する。
なお、本発明に係る磁電気装置では、スイッチング回路5にスイッチS1、S2等を制御する制御信号を生成するスイッチコントローラ(図示せず)を更に含んでもよい。また、他例として、外部からスイッチS1、S2等を制御するようにしてもよい。
次に、以上のように構成された磁電気装置の動作を以下に説明する。
図4に示されているように、第1のスイッチS1と第2のスイッチS2とが同時に閉じられて電気的に導通された状態になった場合、スイッチS1、S2を介してDC電源VdcとコイルLとが連結され、DC電源Vdcから電流が出力されコイルLを励起させ、磁場が発生する。これによって鉄心ユニット21が磁化され、急激に磁気飽和になり、すぐに磁石になる。
そして、図5に示されているように、第1のスイッチS1と第2のスイッチS2とが開けられて電気的に導通されない状態になった場合、ダイオードD、Dを介してコイルLがダンピングキャパシタCと連結される。この時、逆起電力によってコイルLで電流が生成され、鉄心ユニット21は磁気分路(magnetic shunt)によりすぐに消磁され、渦電流が生成されてコイルLと連結される。こうして、コイルLから逆起電力によって生成された電流と渦電流とを含む電流が出力され、ダンピングキャパシタCに蓄積される。
このように、スイッチS1、S2を同時に導通させ、次に遮断させるように繰り返すと、電流をダンピングキャパシタCに蓄積し続けることができる。また、電気エネルギーが蓄積されているダンピングキャパシタCにかかる電圧がDC電源Vdcよりも高くなると、ダンピングキャパシタCから蓄積された電気エネルギーがDC電源Vdcに出力される。このように、DC電源Vdcに蓄積される電気エネルギーの量を上げることができる。
この実施形態では、スイッチング回路5は、振幅が約12V、定周波数が約10KHzである制御信号をもって制御するようにしているが、これに制限されない。また、鉄心ユニット21の磁気飽和に達する時刻を制御し、鉄心ユニット21が消磁されたときに生成される渦電流が最大になるように制御信号の導通周期(duty cycle)を調節するようにしてもよい。
なお、コイルLが励起されると鉄心ユニット21がすぐに磁気飽和に達するように構成すればよい。例えば、図6に示されているように、図2に示された構成の変形例として、鉄心ユニット21が、鉄心22の外周面に隣接して設けられた一端を有する永久磁石23を有してもよい。
(第2の実施形態)
図7と図8は、本発明に係る磁電気装置の第2の実施形態におけるリラクタンス成分3を構成する鉄心ユニット31及びコイルLを示している。鉄心ユニット31は、ループ形状に形成された誘導性のMn−Zn鉄心32と、ループ形状に形成された容量性のNi−Zn鉄心33とを同心状に積み重ねて第1のセグメントとして構成されている。鉄心ユニット31の第2のセグメントは、第1のセグメントによって取り囲まれて設けられた永久磁石34として構成され、第1のセグメントの対向する部分に隣接して配置された相反する両端を有する。コイルLは緩く第1のセグメントに巻き回されている。コイルLが鉄心ユニット31と緩く連結されているので、第1のセグメント及び永久磁石34の間にエアギャップが形成されない。また、永久磁石34は負インピーダンス(負インダクタンス)効果を有するので、コイルLが電流によって励起され磁場が発生し、鉄心ユニット31が磁化されると、鉄心ユニット31が急激に磁気飽和になり、続いてコイルLへの電流の供給が停止されると、磁気分路によって鉄心ユニット31から磁気エネルギーが放出され、渦電流が発生してコイルLに流れる。こうして、コイルLによって出力される電気エネルギーが増える。
図9に示されているように、第2の実施形態に係る磁電気装置は、例えばDC電源Vdc(例えば充電式バッテリー)から電気エネルギーが入力されるように構成され、リラクタンス成分3(図8参照)と、DC電源Vdcに並列に接続されたダンピングキャパシタCと、スイッチング回路6とを備えている。スイッチング回路6は、DC電源Vdcに並列に接続されている二つのブリッジアーム61、62を有する。ブリッジアーム61、62はそれぞれ、第1のスイッチS1/S3と、第2のスイッチS2/S4と、第1のフリーホイールダイオードDf1/Df3と、第2のフリーホイールダイオードDf2/Df4とを有する。第1のスイッチS1/S3は、DC電源Vdcの正極と連結された一端を有する。第2のスイッチS2/S4は、第1のスイッチS1/S3の他端及びDC電源Vdcの負極の間に連結されている。第1のフリーホイールダイオードDf1/Df3は、第1のスイッチS1/S3と並列に連結され、DC電源Vdcの正極と連結されたカソードを有する。第2のフリーホイールダイオードDf2/Df4は、第2のスイッチS2/S4と並列に連結され、DC電源Vdcの負極と連結されたアノードを有する。コイルLは、二つのブリッジアーム61、62における第1のスイッチS1/S3と第2のスイッチS2/S4との共通ノードの間に連結されている。
次に、以上のように構成された磁電気装置の動作を以下に説明する。
図10に示されているように、第1のスイッチS1と第2のスイッチS4とが同時に閉じられ、第1のスイッチS3と第2のスイッチS2が同時に開けられた場合、DC電源Vdcが第1のスイッチS1と第2のスイッチS4を介してコイルLに電気的に連結され、DC電源Vdcからの電流がコイルLに出力され、コイルLが励起されると、磁場が生成され、鉄心ユニット31が磁化される。こうして、鉄心ユニット31が急激に磁気飽和になり、すぐに磁石になる。
続いて、図11に示されているように、第1のスイッチS1と第2のスイッチS4とが同時に開けられた場合、コイルLはフリーホイールダイオードDf2、Df3を介してダンピングキャパシタCと連結される。この時、逆起電力によってコイルLで電流が生成され、鉄心ユニット31は磁気分路(magnetic shunt)によりすぐに消磁され、渦電流が生成されてコイルLと連結される。こうして、コイルLから逆起電力によって生成された電流と渦電流とを含む電流が出力され、ダンピングキャパシタCに蓄積される。
同様に、図12に示されているように、第1のスイッチS3と第2のスイッチS2が同時に閉じられ、第1のスイッチS1と第2のスイッチS4とが同時に開けられた場合、DC電源Vdcが第1のスイッチS3と第2のスイッチS2を介してコイルLに電気的に連結され、DC電源Vdcからの電流がコイルLに出力され、コイルLが励起されると、磁場が生成され、鉄心ユニット31が磁化される。こうして、鉄心ユニット31が急激に磁気飽和になり、すぐに磁石になる。
続いて、図13に示されているように、第1のスイッチS3と第2のスイッチS2とが同時に開けられた場合、コイルLはフリーホイールダイオードDf1、Df4を介してダンピングキャパシタCと連結される。この時、逆起電力によってコイルLで電流が生成され、鉄心ユニット31は磁気分路(magnetic shunt)によりすぐに消磁され、渦電流が生成されコイルLと連結される。こうして、コイルLから逆起電力によって生成された電流と渦電流とを含む電流が出力され、ダンピングキャパシタCに蓄積される。
このように、制御信号が受信されると、第1のスイッチS1、第2のスイッチS4と第1のスイッチS2、第2のスイッチS3とが入れ替わって電気的に導通することによって、鉄心ユニット31にて磁化と消磁とが急速に繰り返される。こうして、鉄心ユニット31は、渦電流を生成し続けると共に、ダンピングキャパシタCに蓄積し続ける。
また、こうしているうちに、ダンピングキャパシタCにかかる電圧がDC電源Vdcよりも高くなると、ダンピングキャパシタCから蓄積された電気エネルギーがDC電源Vdcに出力される。このように、DC電源Vdcに蓄積される電気エネルギーの量を上げることができる。
なお、この実施形態では、スイッチング回路6は、振幅が約12V、定周波数が約10KHzである制御信号をもって制御するようにしているが、これに制限されない。また、鉄心ユニット31の磁気飽和に達する時刻を制御し、鉄心ユニット31が消磁されたときに生成された渦電流が最大になるように制御信号の導通周期(duty cycle)を調節するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
図14と図15は、本発明に係る磁電気装置の第3の実施形態におけるリラクタンス成分4を構成する鉄心ユニット41、第1のコイルL1及び第2のコイルL2を示している。鉄心ユニット41は、第1のケイ素鋼板のセット42と、第2のケイ素鋼板のセット43と、第1のケイ素鋼板のセット42及び第2のケイ素鋼板のセット43の間に挟まれるように設けられた誘導性のアモルファス鉄心44とを備えている。鉄心ユニット41は、矩形のループ形状に形成された第1のセグメントと、第1のセグメントの向かい合って配置された部分の間に延伸されるように、第1のセグメントによって取り囲まれて設けられた第2のセグメントとからなり、全体で「日」の字形に形成されている。第1のコイルL1と第2のコイルL2はそれぞれ、第1のケイ素鋼板のセット42と、第2のケイ素鋼板のセット43とに対応して緩く巻き回され、鉄心ユニット41の第1のセグメントにおける第2のセグメントから離れた両側にそれぞれ設けられた第1のセクションと第2のセクションとに連結されている。
第1のコイルL1と第2のコイルL2とが鉄心ユニット41に緩く連結され、第1のケイ素鋼板のセット42、第2のケイ素鋼板のセット43及びアモルファス鉄心44の間にエアギャップが形成されないので、第1のコイルL1が電流によって励起されると鉄心ユニット41が磁化され、また、第1のコイルL1への電流の供給が停止されると、鉄心ユニット41が素早く消磁される。こうして、正磁気減衰効果(磁気分路)が発生し、第2のコイルL2に流れる渦電流が生成される。結果として、第2のコイルL2によって出力された磁気エネルギーが増える。
図16に示されているように、第3の実施形態に係る磁電気装置は、例えばDC電源Vdc(例えば充電式バッテリー)から電気エネルギーが入力されるように構成され、リラクタンス成分4(図14、図15)と、第2のコイルL2に並列に接続され、第2のコイルL2とにより共振回路に構成されたダンピングキャパシタCと、スイッチング回路8と、ダンピングキャパシタCがDC電源Vdcの正極及び負極と連結された全波整流回路80とを備えている。
スイッチング回路8は、第1のコイルL1の一端部及びDC電源Vdcの正極の間に連結された第1のスイッチS1と、第1のコイルL1の他端部及びDC電源Vdcの負極の間に連結された第2のスイッチS2と、第1のスイッチS1と並列に接続され、第1のコイルL1の一端部と連結されたアノードを有する第1のフリーホイールダイオードDf1と、第2のスイッチS2と並列に接続され、第1のコイルL1の他端部と連結されたカソードを有する第2のフリーホイールダイオードDf2とを有する。
次に、以上のように構成された磁電気装置の動作を以下に説明する。
図17に示されているように、第1のスイッチS1と第2のスイッチS2とが同時に閉じられた場合、DC電源Vdcは第1のスイッチS1と第2のスイッチS2とを介して第1のコイルL1と連結され、DC電源Vdcから電流が第1のコイルL1に出力され、第1のコイルL1が励起されると、磁場が生成され、鉄心ユニット41が磁化される。こうして、鉄心ユニット41はすぐに磁気飽和になり素早く磁石になる。
続いて、図18に示されているように、第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2が同時に切り替えられて開けられた場合、磁気分路によって鉄心ユニット41はすぐに消磁されると共に、渦電流が生成され第2のコイルL2と連結され、電流がダンピングキャパシタCdに蓄積される。
このように、制御信号が受信されると、第1のスイッチS1と第2のスイッチS2とが同時に電気的に導通したり遮断したりすることによって、鉄心ユニット41にて磁化と消磁とが急速に繰り返される。こうして、鉄心ユニット41は第2のコイルL2に連結されるように渦電流を生成し続けると共に、ダンピングキャパシタCに蓄積し続ける。
なお、この実施形態では、制御信号は定周波数を有しているので、制御信号の振幅を調節すると、第2のコイルL2はダンピングキャパシタCと協同して共振回路に構成し、ダンピングキャパシタCにて正弦波共振信号が生成される。全波整流回路80は、DC電流Vdcに電気エネルギーを蓄積するように正弦波共振信号を脈動DC信号に整流する。
以上により、本発明に係る磁電気装置は、スイッチング回路による制御によってDC電源Vdc及び鉄心ユニットにおけるリラクタンス成分に巻き回されたコイルの間が電気的に導通され、コイルに発生した磁場によって鉄心ユニットが磁化され磁石になる。次いで、DC電源Vdc及びコイルの間を遮断すると、鉄心ユニットが消磁され、鉄心ユニットに巻き回されたコイルに連結されるように渦電流が生成される。こうして、中断することなく連続的に電気エネルギーがダンピングキャパシタに蓄積される。また、ダンピングキャパシタCdにかかる電圧がDC電源Vdcよりも高くなると、ダンピングキャパシタCdから蓄積された電気エネルギーがDC電源Vdcに出力される。このように、正磁気減衰効果を有する鉄心ユニットの磁気エネルギーが電気エネルギーに変換され出力されることによって、出力される電気エネルギーが増えるので、DC電源Vdcに蓄積される電気エネルギーの量を上げることができる。
2 : リラクタンス成分
3 : リラクタンス成分
4 : リラクタンス成分
5 : スイッチング回路
6 : スイッチング回路
8 : スイッチング回路
21 : 鉄心ユニット
22 : 鉄心
23 : 永久磁石
31 : 鉄心ユニット
32 : 鉄心
33 : 鉄心
34 : 永久磁石
41 : 鉄心ユニット
: ダンピングキャパシタ
: ダイオード
: ダイオード
f1 : フリーホイールダイオード
f2 : フリーホイールダイオード
f3 : フリーホイールダイオード
f4 : フリーホイールダイオード
L : コイル
L1 : コイル
L2 : コイル
S1 : スイッチ
S2 : スイッチ
S3 : スイッチ
S4 : スイッチ
dc : 直流(DC)電源

Claims (8)

  1. 容量性と誘導性とを兼ねて有するように少なくとも1種の鉄心材料によって作られ、ループ形状に形成された第1のセグメントと前記第1のセグメントと連結された第2のセグメントとにより構成された鉄心ユニットと、前記鉄心ユニットに緩く結合されるように巻き回された少なくとも一つのコイルとを有する少なくとも一つのリラクタンス成分と、
    前記少なくとも一つのコイルと連結され、前記コイルとにより共振回路に構成された少なくとも一つのダンピングキャパシタと、
    前記少なくとも一つのコイル及び直流電源と電気的に連結され、前記コイルを励磁するよう前記少なくとも一つのコイルと前記直流電源との間を導通状態にするように制御し、前記鉄心ユニットが磁気飽和を起こすと、前記少なくとも一つのコイルと前記直流電源との間を非導通状態にし、変動磁場が発生すると共に前記共振回路に流れる渦電流が発生し、前記ダンピングキャパシタに電気エネルギーを蓄積するように構成されたスイッチング回路と
    を備えていることを特徴とする磁電気装置。
  2. 前記第1のセグメントは、容量性と誘導性とを兼ねて有するpn型半導体からなった鉄心であり、
    前記第2のセグメントは、前記鉄心に取り囲まれるように設けられた永久磁石であり、前記鉄心における対向部分にそれぞれ隣接する相反する両端を有し、
    前記少なくとも一つのコイルは、前記第1のセグメントに巻き回されて設けられた一つのコイルを含むことを特徴とする請求項1に記載の磁電気装置。
  3. 前記スイッチング回路は、第1のスイッチと、第2のスイッチと、第1のダイオードと、第2のダイオードとを有し、
    前記第1のスイッチは、前記コイルの一端部及び前記直流電源の正極の間に連結され、
    前記第2のスイッチは、前記コイルの他端部及び前記直流電源の負極の間に連結され、
    前記第1のダイオードは、前記コイルの一端部と連結されたカソードと、前記直流電源の負極と連結されたアノードとを有し、
    前記第2のダイオードは、前記コイルの他端部と連結されたアノードと、前記直流電源の正極と連結されたカソードとを有し、
    前記スイッチング回路は、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを同時に電気的に導通させると共に遮断させるように作動可能であることを特徴とする請求項2に記載の磁電気装置。
  4. 前記鉄心は、固体インダクターであることを特徴とする請求項2に記載の磁電気装置。
  5. 前記鉄心ユニットは、ループ形状に形成された誘導性のMn−Zn鉄心と、ループ形状に形成された容量性のNi−Zn鉄心とを同心状に積み重ねて前記第1のセグメントとして構成され、
    前記第2のセグメントは、前記第1のセグメントによって取り囲まれて設けられた永久磁石として構成され、前記第1のセグメントに隣接して配置された相反する両端を有し、
    前記少なくとも一つのコイルは、前記第1のセグメントに巻き回された一つのコイルを含むことを特徴とする請求項1に記載の磁電気装置。
  6. 前記スイッチング回路は、前記直流電源に並列に接続されている二つのブリッジアームを有し、
    前記二つのブリッジアームはそれぞれ、第1のスイッチと、第2のスイッチと、第1のフリーホイールダイオードと、第2のフリーホイールダイオードとを有し、
    前記第1のスイッチは、前記直流電源の正極と連結された一端を有し、
    前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチの他端及び前記直流電源の負極の間に連結され、
    前記第1のフリーホイールダイオードは、前記第1のスイッチと並列に連結され、前記直流電源の正極と連結されたカソードを有し、
    前記第2のフリーホイールダイオードは、前記第2のスイッチと並列に連結され、前記直流電源の負極と連結されたアノードを有し、
    前記コイルは、前記二つのブリッジアームの前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの共通ノードの間に連結され、
    前記スイッチング回路は、前記二つのブリッジアームにおける一つのブリッジアームの前記第1のスイッチと他の一つのブリッジアームの前記第2のスイッチとを同時に電気的に導通させてから、前記一つのブリッジアームの前記第2のスイッチと前記他の一つのブリッジアームの前記第1のスイッチとを遮断させるように作動可能であることを特徴とする請求項5に記載の磁電気装置。
  7. 前記鉄心ユニットにおいて、前記第2のセグメントが前記第1のセグメントの向かい合って配置された部分の間に延伸されるように前記第1のセグメントによって取り囲まれて設けられ、
    前記鉄心ユニットは、第1のケイ素鋼板のセットと、第2のケイ素鋼板のセットと、前記第1のケイ素鋼板のセット及び前記第2のケイ素鋼板のセットの間に挟まれるように設けられた誘導性のアモルファス鉄心とを備え、
    前記少なくとも一つのコイルは、前記第1のケイ素鋼板のセットと、前記第2のケイ素鋼板のセットとに対応して緩く巻き回された第1のコイルと第2のコイルとを有し、
    前記第1のコイルと前記第2のコイルとは、前記第1のセグメントにおける前記第2のセグメントから離れた両側にそれぞれ設けられた第1のセクションと第2のセクションとに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の磁電気装置。
  8. 更に前記ダンピングキャパシタが前記直流電源の正極及び負極の間に連結された全波整流回路を有し、
    前記ダンピングキャパシタと前記第2のコイルとにより前記共振回路に構成され、
    前記スイッチング回路は、前記第1のコイルの一端部及び前記直流電源の正極の間に連結された第1のスイッチと、前記第1のコイルの他端部及び前記直流電源の負極の間に連結された第2のスイッチと、前記第1のスイッチと並列に接続され、前記第1のコイルの一端部と連結されたアノードを有する第1のフリーホイールダイオードと、前記第2のスイッチと並列に接続され、前記第1のコイルの他端部と連結されたカソードを有する第2のフリーホイールダイオードとを有し、
    前記スイッチング回路は、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを電気的に導通させてから、同時に遮断させるように作動可能であることを特徴とする請求項7に記載の磁電気装置。
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