JP2016149277A - コネクタ - Google Patents

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Yutaka Noro
豊 野呂
和亜希 武田
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Abstract

【課題】導通検査を行うに際し、特別な作業を必要とせず、ハウジング側の構造を複雑にすることもないコネクタを提供する。
【解決手段】相手端子金具80の雄タブ84が前壁24のタブ挿通孔26を通して端子金具60の本体部61内に挿入されることにより、雄タブ84が本体部61内に配置された弾性接触片72の接点部73と接触し、もって両端子金具60、80が電気的に接続される。弾性接触片72には、接点部73よりも前方に、端子金具60がキャビティ13に挿入された状態でタブ挿通孔26に対面する段差状の導通検査面77が形成されている。タブ挿通孔26には導通検査ピン50も挿通され、挿通された導通検査ピン50の先端部が導通検査面77に当接する。
【選択図】図9

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示されたコネクタは、雌側端子金具を挿入可能なキャビティを有するハウジングと、ハウジングの前面を覆う前止まり板を有するリテーナとを備えている。前止まり板には、キャビティと対応する位置に、端子挿入口が開口して形成されている。リテーナは、ハウジングに対し、仮係止位置から本係止位置へとハウジングの前面に沿って左右方向に移動可能とされている。仮係止位置では、端子挿入口が左側にずれて、対応するキャビティの前面のうちの左側の領域のみが開口される。この状態で、前止まり板の端子挿入口に検査プローブ(導通検査ピン)が挿入されると、検査プローブの先端が雌側端子金具の前縁の左側縁辺に当接して、導通状態を電気的に検知することが可能となる。これによれば、雌側端子金具の筒状の接続部(本体部)内に検査プローブが入り込むため、接続部内に配置された接触片(弾性接触片)が検査プローブによって損傷等する事態を回避することができる。
特開2002−203655号公報
しかし、上記の場合、導通検査を行うに際し、リテーナを仮係止位置に移動させる必要があるため、作業工数の増加を招くという事情がある。これに対し、例えば、リテーナに、端子挿入口とは別に、検査プローブを挿通するための検査口を形成し、リテーナを仮係止位置に移動させることなく導通検査を行うことも可能であるが、検査口が専用の構造になると、全体の構造も複雑になるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、導通検査を行うに際し、特別な作業を必要とせず、ハウジング側の構造を複雑にすることもないコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、キャビティが前後方向に延出して形成され、かつ前記キャビティに連通するタブ挿通孔が前壁に貫通して形成されたハウジングと、撓み可能な弾性接触片を内側に配置した筒状の本体部を有する端子金具とを備え、前記キャビティに後方から前記端子金具が挿入され、相手端子金具の雄タブが前記タブ挿通孔を通して前記本体部内に挿入されることにより、前記雄タブが前記弾性接触片の接点部と接触して、前記端子金具が前記相手端子金具に電気的に接続されるコネクタであって、前記弾性接触片には、前記接点部の前方に、前記端子金具が前記キャビティに挿入された状態で前記タブ挿通孔に対面する段差状の導通検査面が形成されているところに特徴を有する。
端子金具がキャビティに挿入され、タブ挿通孔に導通検査ピンが挿通されると、導通検査ピンの先端部が本体部内に入り込んで接点部と接触し、接点部が損傷して電気的信頼性が損なわれる懸念がある。しかし上記構成によれば、タブ挿通孔に通された導通検査ピンの先端部が、接点部に至る前に、タブ挿通孔に対面する段差状の導通検査面に当接することで、接点部を損傷させずに導通検査を行うことができる。また、導通検査を行う際には、上述した背景技術と異なり、リテーナを仮係止位置に移動させる等の作業が不要とされ、また、導通検査のための専用の検査口を設ける必要がないため、ハウジング側の構造が複雑にならずに済む。
本発明の実施例に係るコネクタの正面図である。 ハウジング本体の正面図である。 端子金具の側面図である。 端子金具の正面図である。 端子金具の本体部の断面図である。 弾性接触片のピン受部の拡大断面図である。 ハウジングが相手ハウジングに正規嵌合された状態を示す断面図である。 ハウジングの嵌合過程で、雄タブの先端部が接点部と接触した状態を示す拡大断面図である。 導通検査ピンで端子金具の導通検査を行う状態を示す拡大断面図である。 本体部内における導通検査ピンの当接面の接触領域を示す正面図である。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記雄タブの先端部には、前記キャビティに挿入された前記端子金具の前記導通検査面と接触しないように前後方向に対して傾斜する退避面が形成され、前記タブ挿通孔には導通検査ピンも挿通され、前記導通検査ピンの先端部には、前記キャビティに挿入された前記端子金具の前記導通検査面と接触するように前後方向に対して直交する方向に切り立つ当接面が形成されている。両端子金具の接続時には、雄タブが退避面によって導通検査面と接触しないことから、雄タブと接点部との良好な接続を確保することができる。一方、導通検査時には、導通検査ピンが当接面によって導通検査面と接触することから、導通検査を安定して行うことができる。ここで、雄タブと導通検査ピンはいずれもタブ挿通孔に挿通可能な形態であればよいから、格別複雑な形態にする必要がない。
前記ハウジングは、前記前壁を有するフロント部材と、前記フロント部材が取り付けられ、前記キャビティを有するハウジング本体とを有している。導通検査を行う際には、導通検査ピンの先端部がタブ挿通孔を通して導通検査面に至ることができるため、フロント部材を移動させる必要がなく、移動のための作業負担が軽減される。
<実施例>
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例に係るコネクタは、ハウジング10と、ハウジング10に収容される端子金具60とを備えている。ハウジング10は、相手ハウジング90に嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については、両ハウジング10、90が嵌合開始時に互いに向き合う面側を前側とし、上下方向については、各図を基準とする。
相手ハウジング90は合成樹脂製であって、図7に示すように、前後方向に長いブロック状の端子収容部91と、端子収容部91の前端から前方に突出する筒状のフード部92とを有している。フード部92の上壁の前端部には、ロック受部93が貫通して形成されている。
図7に示すように、端子収容部91には、複数の相手キャビティ94が前後方向に貫通して形成されている。相手キャビティ94の内壁下面には、相手ランス95が前方に突出して形成されている。相手キャビティ94には、後方から相手端子金具80が挿入される。相手キャビティ94に正規挿入された相手端子金具80は、相手ランス95に弾性的に係止されて相手キャビティ94内に保持される。
相手端子金具80は導電金属製であって、図7に示すように、前後方向に長い筒状の相手本体部81と、相手本体部81の後方に配置されるオープンバレル状の相手ワイヤバレル82と、相手ワイヤバレル82の後方に配置されるオープンバレル状の相手インシュレーションバレル83と、相手本体部81の前方に突出するピン状の雄タブ84とを有している。
相手ワイヤバレル82には、電線100の端末部において被覆101の除去により露出する芯線部102が圧着により接続され、相手インシュレーションバレル83には、電線100の端末部における被覆101が圧着により接続されている。そして、相手本体部81の下壁には、相手ランス95に係止される相手ランス受部85が凹み形成されている。
雄タブ84は、相手端子金具80が相手キャビティ94に挿入された状態で、フード部92内に突出して配置される。図8に示すように、雄タブ84の前端部の上下両面には、先窄み状に傾斜したテーパ状の退避面86が形成されている。雄タブ84の退避面86は、前後方向に対して端子金具60の後述する導通検査面77から離れる方向に退避する形態とされ、両端子金具60、80の接続時に、導通検査面77に接触しないように配置されている。
また、図7に示すように、端子収容部91の上面には、相手リテーナ装着孔96が形成されている。相手リテーナ装着孔96は、全ての相手キャビティ94に連通している。相手リテーナ装着孔96には、上方から相手リテーナ99が挿入される。相手端子金具80が相手キャビティ94に正規挿入された後、相手リテーナ99が相手リテーナ装着孔96に正規深さで挿入されると、相手本体部81の後端縁に相手リテーナ99の前端が係止可能に配置され、これによって相手端子金具80が相手キャビティ94から抜け出るのが防止されるようになっている。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図7に示すように、前後方向に長いブロック状のハウジング本体11と、ハウジング本体11の前面を覆うように取り付けられるフロント部材12とを有している。ハウジング本体11には、各相手キャビティ94と対応する位置に、複数のキャビティ13が前後方向に貫通して形成されている。キャビティ13の内壁上面には、ランス14が前方に突出して形成されている。キャビティ13には、後方から端子金具60が挿入され、正規挿入された端子金具60はランス14に弾性的に係止されてキャビティ13内に保持される。また、ハウジング本体11には、各キャビティ13の内壁上面と対応する位置に、各キャビティ13と連通しつつ前後方向に延出するガイド溝15が形成されている。
端子金具60は導電性の金属板を曲げ加工等して一体に成形され、図3に示すように、前後方向に長い筒状の本体部61と、本体部61の後方に配置されるオープンバレル状のワイヤバレル62と、ワイヤバレル62の後方に配置されるオープンバレル状のインシュレーションバレル63とを有している。ワイヤバレル62には、電線110の端末部において被覆111の除去により露出する芯線部112が圧着により接続され、インシュレーションバレル63には、電線110の端末部における被覆111が圧着により接続されている。本体部61の構造については後述する。
また、図7に示すように、ハウジング本体11の下面には、リテーナ装着孔16が形成されている。リテーナ装着孔16は、相手リテーナ装着孔96と同様の形態であって、全てのキャビティ13に連通している。リテーナ装着孔16には、下方からリテーナ19が挿入される。端子金具60がキャビティ13に正規挿入された後、リテーナ19がリテーナ装着孔16に正規深さで挿入されると、本体部61の後端縁にリテーナ19の前端が係止可能に配置され、これによって端子金具60がキャビティ13から抜け出るのが防止されるようになっている。
図2及び図7に示すように、ハウジング本体11の上面には、撓み可能なロックアーム17が設けられている。図7に示すように、ロックアーム17は、ハウジング本体11の上面前端から立ち上がったあと後方へ片持ち状に延出する形態とされている。ロックアーム17の上面には、ロック突起18が設けられている。両ハウジング10、90の嵌合過程では、ロック突起18が相手ハウジング90のフード部92に干渉してロックアーム17がその前端部を支点として下方に撓み変形させられる。両ハウジング10、90の正規嵌合時には、ロック突起18がロック受部93に嵌り込んで両ハウジング10、90が嵌合状態に保持される。
図1及び図2に示すように、ハウジング本体11の前面には、マスク装着部21が凹設されている。マスク装着部21は、左右両側のガイド壁22によって区画され、両ガイド壁22には、上下一対ずつの係止受部23が左右に開口して形成されている。図2に示すように、マスク装着部21には、下方からフロント部材12が取り付けられる。
フロント部材12は合成樹脂製であって、図1及び図7に示すように、ハウジング10の前面部分を構成する前壁24を有している。前壁24は、上下及び左右方向に沿った平板状をなし、図1に示すように、左右両側縁に、上下一対ずつの係止突起25を有している。各係止突起25が両ガイド壁22の各係止受部23に内側から嵌り込むことにより、フロント部材12がマスク装着部21に抜け止めされ保持されるようになっている。
図7及び図8に示すように、前壁24には、マスク装着部21への取付時に各キャビティ13と前後方向に連通する複数のタブ挿通孔26が設けられている。タブ挿通孔26は、図1に示すように、断面正方形に開口し、雄タブ84を位置決めして挿通可能とされている。前壁24の前面には、タブ挿通孔26の四辺を取り囲む位置に、前方へ向けてテーパ状に拡開する誘い込み部27が形成されている。雄タブ84は、誘い込み部27によってガイドされつつタブ挿通孔26に挿通される。
また、図1に示すように、前壁24には、各タブ挿通孔26の上縁一角の上方に、治具挿通孔28が開口して形成されている。フロント部材12がマスク装着部21に正規に取り付けられると、ランス14の前方に治具挿通孔28が位置し、治具挿通孔28に挿通される図示しない解除治具によってランス14を端子金具60との係止を解除する方向に撓み変形させることが可能とされている。
続いて、端子金具60の本体部61の具体的構造を説明する。図4に示すように、本体部61は、左右方向に沿った底壁64と、底壁64の左右両端から立ち上がる一対の側壁65と、両側壁65の上端間に架け渡される天井壁66とを有することで正面視略正方形に区画されている。
図8に示すように、天井壁66には、端子金具60がキャビティ13に正規挿入された状態で、ランス14が進入して係止されるランス受部67が形成されている。ランス受部67は、天井壁66を貫通する貫通孔68の前端縁を曲げ起こして形成される。底壁64には、後述する弾性接触片72と対向する位置に、相手端子金具80の雄タブ84を受けるタブ受部69が本体部61内(上方)への叩き出しにより形成されている。タブ受部69は、前後方向に沿った突条の形態とされている。
天井壁66における図4の向かって右側の端部からはスタビライザ70が上方に起立して形成されている。スタビライザ70は、端子金具60がキャビティ13に挿入される過程でガイド溝15に挿入され(図7を参照)、端子金具60の挿入動作を案内するとともに、端子金具60が正規と反対姿勢をとったときにハウジング本体11の後面に干渉することで端子金具60の誤挿入を阻止する役割をはたす。また、両側壁65のうち、図4の向かって右側の側壁65には、本体部61の前面開口における右側の部分を部分的に塞ぐ保護壁71が屈曲して形成されている。
天井壁66には、展開形状において前方に突出する突出部分が連なって形成されており、この突出部分が後方へ折り返されることによって側面視山型の弾性接触片72が一体に形成されるようになっている(図5を参照)。弾性接触片72は、本体部61内において天井壁66の前端部から後方へ片持ち状に延出する形態とされ、ランス受部67と対向する位置に配置されている。図4に示すように、弾性接触片72は、正面視において本体部61の左右中心に対して左側に偏心し、保護壁71と左右に並んで配置されている。
図4に示すように、弾性接触片72の頂部は、前端部よりも幅広に形成されており、その左右中央部に、エンボス状の接点部73が下方への叩き出しにより形成されている。接点部73は、弾性接触片72の前部下面における傾斜面74に沿って膨出する形態とされ(図5を参照)、正面視して左右方向に沿った紡錘形をなしている(図4を参照)。
さて、図4に示すように、弾性接触片72の傾斜面74の左右中央部には、接点部73よりも前方に、ピン受部75が凹み形成されている。図6に示すように、ピン受部75は、断面略V字のノッチ状をなし、プレスによる潰し加工によって成形される。ピン受部75は、弾性接触片72が自然状態にあるときに、前後方向に沿ってほぼ水平に配置される摺動面76と、摺動面76の後端に連なってほぼ上下方向(前後方向と略直交する方向)に切り立つように配置される段差状の導通検査面77とによって区画されている。摺動面76の前端及び導通検査面77の上端は、弾性接触片72の傾斜面74に連なっている。また、導通検査面77は、前後方向に関して接点部73の前端とほぼ同じ位置に配置されている。そして、導通検査面77は、本体部61の前面開口と対面して切り立つように配置され、図4に示すように、正面視においてその弦状の全体形状を視認することが可能とされている。この導通検査面77には、導通検査ピン50の先端部が当接可能とされている。
図9に示すように、導通検査ピン50は、図示しない導通検査回路に接続され、その先端部が前後方向に延出する形態になっている。導通検査ピン50の先端部は、断面円形をなし(図10を参照)、タブ挿通孔26に遊動を規制された状態で挿通される。また、導通検査ピン50の先端面は、径方向に沿った鉛直状の当接面51とされ、外周面52に対しほぼ直交して配置される。
次に、本実施例のコネクタの作用を説明する。
ハウジング10のキャビティ13に端子金具60が挿入され、かつ相手ハウジング90の相手キャビティ94に相手端子金具80が挿入された状態で、ハウジング10が相手ハウジング90に嵌合される。両ハウジング10、90の嵌合過程では、ロック突起18がフード部92の前端部の内周面を摺動してロックアーム17が撓み変形させられる。また、両ハウジング10、90の嵌合過程では、図8に示すように、相手端子金具80の雄タブ84が前壁24のタブ挿通孔26を位置決め状態で貫通して本体部61内に挿入され、雄タブ84の退避面86が、その挿入方向先方に位置する接点部73の前面に接触する。このとき、雄タブ84の先端部は、退避面86がピン受部75から退避する形状であることに起因し、導通検査面77に引っ掛かることなく導通検査面77を通過して接点部73に至ることが可能となっている。
その後、図7に示すように、両ハウジング10、90が正規嵌合されると、雄タブ84の外周面が接点部73の頂点に接触し、接点部73とタブ受部69との間に雄タブ84が弾性的に挟持されて、両端子金具60、80が導通接続される。また、ロックアーム17が弾性復帰して、ロック突起18がフード部92のロック受部93に嵌り込み、両ハウジング10、90が嵌合状態に保持される。
一方、両ハウジング10、90の嵌合に先立ち、端子金具60の導通状態が検査される。導通検査を行う際には、導通検査ピン50がハウジング10の前方からタブ挿通孔26を通してキャビティ13内に挿入される。キャビティ13内に端子金具60が正規に挿入されていれば、導通検査ピン50がタブ挿通孔26から本体部61内に挿入され、導通検査ピン50の外周面52がピン受部75の摺動面76を摺動したあとタブ受部69に当接支持され、その状態で、導通検査ピン50の当接面51が、その挿入方向先方に位置するピン受部75の導通検査面77に接触する(図9を参照)。このとき、導通検査ピン50の当接面51は、ピン受部75の導通検査面77に対し前後方向と直交する上下方向にほぼ沿って略面接触状態で当接する。こうして導通検査ピン50が端子金具60に接触することにより、端子金具60がキャビティ13に正規に挿入されていることを導通検査回路によって電気的に検知することできるようになっている。また、タブ挿通孔26に挿通された導通検査ピン50は、雄タブ84と違って、接点部73に至ることなく導通検査面77に接触するため、接点部73に接触することはない。
以上説明したように本実施例によれば、端子金具60がキャビティ13に挿入され、タブ挿通孔26に導通検査ピン50が挿通されたときに、挿通された導通検査ピン50の先端部が、接点部73に至る前に、タブ挿通孔26に対面する段差状の導通検査面77に当接するため、接点部73を損傷させずに導通検査を行うことができる。したがって、接点部73の形態が良好に維持され、電気的信頼性を確保することができる。ここで、導通検査を行う際には、フロント部材12を移動させる必要がないため、作業負担が軽減される。また、導通検査のための専用の検査口を設ける必要もないため、フロント部材12(ハウジング10側)の構造が複雑にならずに済む。
また、タブ挿通孔26に挿通された雄タブ84は退避面86によって導通検査面77と接触しないように構成されているため、雄タブ84と接点部73との良好な接続を確保することができる。一方、タブ挿通孔26に挿通された導通検査ピン50は当接面51によって導通検査面77と接触するように構成されているため、導通検査を安定して行うことができる。この場合に、雄タブ84と導通検査ピン50はいずれもタブ挿通孔26に挿通可能な形態であればよいから、構造が複雑になるのを回避することができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)ピン受部は、弾性接触片を切削加工又は屈曲加工して成形されるものであってもよい。
(2)導通検査面は、接点部よりも前方に離間して配置されるものであってもよい。
(3)接点部は両端子金具の接続時に雄タブと接触する領域のことであり、接点部の前方にもエンボス部が延長して形成されている場合には、エンボス部に導通検査面が段差状に形成されていてもよい。
(4)弾性接触片は、底壁の前端部から後方へ折り返し状に延出する形態であってもよい。
(5)弾性接触片は、その前後両端が天井壁又は底壁に固定された両持ち状に形成されるものであってもよい。
(6)弾性接触片は、天井壁又は底壁における後端部から前方へ片持ち状に延出し、その前端部が本体部の前面開口に対面するように配置されるものであってもよい。
(7)ハウジング本体にフロント部材が組み付けられず、ハウジング本体の前面部分に、タブ挿通孔を有する前壁が形成されるものであってもよい。
10…ハウジング
11…ハウジング本体
12…フロント部材
13…キャビティ
24…前壁
26…タブ挿通孔
50…導通検査ピン
51…当接面
60…端子金具
61…本体部
72…弾性接触片
73…接点部
75…ピン受部
77…導通検査面
80…相手端子金具
84…雄タブ
86…退避面
90…相手ハウジング

Claims (3)

  1. キャビティが前後方向に延出して形成され、かつ前記キャビティに連通するタブ挿通孔が前壁に貫通して形成されたハウジングと、
    撓み可能な弾性接触片を内側に配置した筒状の本体部を有する端子金具とを備え、
    前記キャビティに後方から前記端子金具が挿入され、相手端子金具の雄タブが前記タブ挿通孔を通して前記本体部内に挿入されることにより、前記雄タブが前記弾性接触片の接点部と接触して、前記端子金具が前記相手端子金具に電気的に接続されるコネクタであって、
    前記弾性接触片には、前記接点部の前方に、前記端子金具が前記キャビティに挿入された状態で前記タブ挿通孔に対面する段差状の導通検査面が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記雄タブの先端部には、前記キャビティに挿入された前記端子金具の前記導通検査面と接触しないように前後方向に対して傾斜する退避面が形成され、
    前記タブ挿通孔には導通検査ピンも挿通され、前記導通検査ピンの先端部には、前記キャビティに挿入された前記端子金具の前記導通検査面と接触するように前後方向に対して直交する方向に切り立つ当接面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングは、前記前壁を有するフロント部材と、前記フロント部材が取り付けられ、前記キャビティを有するハウジング本体とを有していることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
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