JP2016148970A - 情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】振込手数料がより安い口座から振込取引を行う場面における利便性を向上することが可能な、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得する振込依頼情報取得部と、前記顧客が有する複数の口座に関する情報を記憶部から取得する口座情報取得部と、前記複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低である第1の口座の残高および前記振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、前記複数の口座に含まれる第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させるか否かを決定する資金移動決定部と、を備える、情報処理システム。
【選択図】図5
【解決手段】振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得する振込依頼情報取得部と、前記顧客が有する複数の口座に関する情報を記憶部から取得する口座情報取得部と、前記複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低である第1の口座の残高および前記振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、前記複数の口座に含まれる第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させるか否かを決定する資金移動決定部と、を備える、情報処理システム。
【選択図】図5
Description
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
従来、金融機関は、インターネットバンキングなど、顧客の端末から通信回線を介して取引を行うことが可能なサービスを提供している。また、このようなサービスでは、例えば顧客の口座残高や、振込手数料などの情報を顧客の端末で確認可能としている。
例えば、特許文献1には、サーバに登録されている利用者の銀行口座の全てに関して、利用者により指定された振込先への振込手数料を算出し、そして、算出した各口座の振込手数料、および各口座の残高を当該利用者の端末に表示させる技術が記載されている。
ところで、振込取引では、通常、振込手数料がより安い口座から振込を行うことが顧客にとって望ましい。
このような振込取引を行う場面に、特許文献1に記載の技術を適用することを想定すると、上記の技術では、利便性が低い。例えば、上記の技術では、顧客の端末に表示された複数の口座の各々の振込手数料を顧客が目で確認し、そして、いずれの口座の振込手数料がより安いかを人為的に判断する必要がある。このため、例えば顧客が多数の口座を有する場合には、多数の口座の中から振込手数料がより安い口座を探す必要があり、手間が大きい。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、振込手数料がより安い口座から振込取引を行う場面における利便性を向上することが可能な、新規かつ改良された情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得する振込依頼情報取得部と、前記顧客が有する複数の口座に関する情報を記憶部から取得する口座情報取得部と、前記複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低である第1の口座の残高および前記振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、前記複数の口座に含まれる第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させるか否かを決定する資金移動決定部と、を備える、情報処理システムが提供される。
前記資金移動決定部は、前記第1の口座の残高が前記振込依頼情報が示す振込金額以上になるように前記第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させることを決定してもよい。
前記振込手数料は、所定期間における振込取引の回数が所定回数以下である場合には第1の金額であり、前記所定期間における振込取引の回数が前記所定回数より多い場合には前記第1の金額よりも高い第2の金額であるようにそれぞれ定められており、前記口座に関する情報は、所定期間における振込取引の回数を含み、前記情報処理システムは、前記複数の口座の各々の前記所定期間における振込取引の回数に基づいて、前記複数の口座の中から前記第1の口座を特定する最低手数料口座特定部をさらに備えてもよい。
前記第1の金額は、無料であってもよい。
前記情報処理システムは、取得された振込依頼情報に対応する振込取引の振込元口座を前記第1の口座に決定する振込元口座決定部をさらに備えてもよい。
前記口座に関する情報は、口座に対応づけられた取引の優先度情報をさらに含み、前記振込元口座決定部は、前記第1の口座が複数存在する場合には、複数の前記第1の口座の各々に対応づけられた優先度情報に基づいて、前記複数の前記第1の口座の中から前記振込元口座を決定してもよい。
前記振込元口座決定部は、前記複数の前記第1の口座の各々に対応づけられた優先度情報が示す優先度が最も高い口座を前記振込元口座に決定してもよい。
前記情報処理システムは、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する前記複数の口座の各々の振込手数料、および前記複数の口座の各々の残高に基づいて、前記複数の口座の各々に関して、前記振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料の合計額を算出する合計手数料算出部をさらに備え、前記資金移動決定部は、前記合計手数料算出部により算出された合計額が最低となるように前記複数の口座間で資金を移動させることをさらに決定してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得する振込依頼情報取得部と、前記顧客が有する複数の口座に関する情報を取得する口座情報取得部と、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する前記複数の口座の各々の振込手数料、および前記複数の口座の各々の残高に基づいて、前記振込先口座に対する振込手数料の合計額が最低となるように前記複数の口座間で資金を移動させることを決定する資金移動決定部と、を備える、情報処理システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得するステップと、前記顧客が有する複数の口座に関する情報を記憶部から取得するステップと、前記複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低である第1の口座の残高および前記振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、前記複数の口座に含まれる第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させるか否かを決定するステップと、を備える、情報処理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得する振込依頼情報取得部と、前記顧客が有する複数の口座に関する情報を記憶部から取得する口座情報取得部と、前記複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低である第1の口座の残高および前記振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、前記複数の口座に含まれる第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させるか否かを決定する資金移動決定部、として機能させるための、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、振込手数料がより安い口座から振込取引を行う場面における利便性を向上することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて通信網26aおよび通信網26bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、通信網26aおよび通信網26bを特に区別する必要が無い場合には、単に通信網26と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.第1の実施形態
2.第2の実施形態
3.ハードウェア構成
4.変形例
1.第1の実施形態
2.第2の実施形態
3.ハードウェア構成
4.変形例
本発明は、一例として「1.第1の実施形態」〜「2.第2の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。まず、第1の実施形態について説明する。
<<1.第1の実施形態>>
<1−1.情報処理システムの基本構成>
図1は、第1の実施形態による情報処理システムの基本構成を示した説明図である。図1に示したように、第1の実施形態による情報処理システムは、WEB・DBサーバ10‐1、携帯端末20、IB(Internet Banking)サーバ22、ホスト24、通信網26、および専用網28を含む。
<1−1.情報処理システムの基本構成>
図1は、第1の実施形態による情報処理システムの基本構成を示した説明図である。図1に示したように、第1の実施形態による情報処理システムは、WEB・DBサーバ10‐1、携帯端末20、IB(Internet Banking)サーバ22、ホスト24、通信網26、および専用網28を含む。
[1−1−1.WEB・DBサーバ10‐1]
WEB・DBサーバ10‐1は、本発明における情報処理装置の一例である。WEB・DBサーバ10‐1は、例えば携帯端末20などの通信網26aに接続された装置とIBサーバ22との間の通信を中継する装置である。
WEB・DBサーバ10‐1は、本発明における情報処理装置の一例である。WEB・DBサーバ10‐1は、例えば携帯端末20などの通信網26aに接続された装置とIBサーバ22との間の通信を中継する装置である。
また、WEB・DBサーバ10‐1は、振込取引の実行を依頼するための振込依頼情報を携帯端末20から受信した場合には、受信した振込依頼情報に応じた振込取引を実行させるための処理を行う。
例えば、WEB・DBサーバ10‐1は、まず、携帯端末20から受信された振込依頼情報に対応する振込取引の振込元口座として、携帯端末20のユーザが有する複数の口座のうちいずれかを決定する。そして、WEB・DBサーバ10‐1は、決定した振込元口座から、当該振込依頼情報が示す振込先口座への振込取引の実行要求をIBサーバ22へ送信する。
ここで、図2を参照して、振込依頼情報の構成例(振込依頼情報30)について説明する。図2に示したように、振込依頼情報30は、例えば、顧客番号300、振込先金融機関302、振込先口座番号304、および振込金額306を含む。ここで、顧客番号300には、携帯端末20のユーザに対して金融機関より発行されている顧客番号が設定される。また、振込先金融機関302、振込先口座番号304、または振込金額306には、携帯端末20のユーザにより指定された振込先金融機関名、振込先口座番号、または振込金額がそれぞれ設定される。
[1−1−2.携帯端末20]
携帯端末20は、例えば金融機関の顧客が所有する携帯型の情報処理端末である。例えば、携帯端末20は、スマートフォンなどの携帯電話や、タブレット端末などである。
携帯端末20は、例えば金融機関の顧客が所有する携帯型の情報処理端末である。例えば、携帯端末20は、スマートフォンなどの携帯電話や、タブレット端末などである。
この携帯端末20は、金融機関における顧客の口座情報や取引履歴の管理、またはインターネットバンキングの取引を行うためのスマートフォン通帳アプリケーションを実装することが可能である。例えば、携帯端末20は、このスマートフォン通帳アプリケーションを用いて、WEB・DBサーバ10‐1を介してIBサーバ22から顧客の各口座の取引履歴を取得し、そして、取得した取引履歴を記憶することが可能である。また、携帯端末20は、スマートフォン通帳アプリケーションに対するユーザの入力に基づいて、例えば振込取引などの顧客の口座を用いた取引の実行をIBサーバ22へ要求することが可能である。
なお、スマートフォン通帳アプリケーションは、顧客が一つの金融機関において所有している複数の口座の口座情報を纏めて管理することが可能である。ここで、上記の口座の口座種類は、例えば普通口座、貯蓄口座、小口口座、または証券取引口座などを含む。
ここで、図3を参照して、携帯端末20の構成について、より詳細に説明する。図3は、携帯端末20の構成を示した機能ブロック図である。図3に示したように、携帯端末20は、制御部200、通信部220、操作表示部222、および記憶部224を有する。
(1−1−2−1.制御部200)
制御部200は、携帯端末20に内蔵される、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などのハードウェアを用いて、携帯端末20の動作を全般的に制御する。
制御部200は、携帯端末20に内蔵される、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などのハードウェアを用いて、携帯端末20の動作を全般的に制御する。
また、制御部200は、例えばスマートフォン通帳アプリケーションの起動後に表示される振込取引入力画面に対する顧客の入力に基づいて、振込依頼情報を生成し、そして、生成した振込依頼情報をWEB・DBサーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
(1−1−2−2.通信部220)
通信部220は、例えば通信網26などを介して、他の装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部220は、制御部200の制御に従って、生成された振込依頼情報をWEB・DBサーバ10‐1へ送信する。
通信部220は、例えば通信網26などを介して、他の装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部220は、制御部200の制御に従って、生成された振込依頼情報をWEB・DBサーバ10‐1へ送信する。
(1−1−2−3.操作表示部222)
操作表示部222は、例えばタッチパネル型のディスプレイから構成される。この操作表示部222は、制御部200の制御に従って、例えば振込取引入力画面などの各種の表示画面を表示する。また、操作表示部222は、例えば表示画面に表示されている選択ボタンの選択など、ユーザによる各種の入力を受け付ける。
操作表示部222は、例えばタッチパネル型のディスプレイから構成される。この操作表示部222は、制御部200の制御に従って、例えば振込取引入力画面などの各種の表示画面を表示する。また、操作表示部222は、例えば表示画面に表示されている選択ボタンの選択など、ユーザによる各種の入力を受け付ける。
(1−1−2−4.記憶部224)
記憶部224は、例えばスマートフォン通帳アプリケーションなどの各種のソフトウェアや、各種のデータを記憶する。
記憶部224は、例えばスマートフォン通帳アプリケーションなどの各種のソフトウェアや、各種のデータを記憶する。
[1−1−3.IBサーバ22]
IBサーバ22は、金融機関のインターネットバンキングシステムを管理するための装置である。例えば、IBサーバ22は、WEB・DBサーバ10‐1から取引の実行要求が受信された場合には、受信した実行要求に基づいて取引の実行をホスト24へ依頼する。また、IBサーバ22は、金融機関における顧客の取引履歴を記憶する。
IBサーバ22は、金融機関のインターネットバンキングシステムを管理するための装置である。例えば、IBサーバ22は、WEB・DBサーバ10‐1から取引の実行要求が受信された場合には、受信した実行要求に基づいて取引の実行をホスト24へ依頼する。また、IBサーバ22は、金融機関における顧客の取引履歴を記憶する。
[1−1−4.ホスト24]
ホスト24は、入出金や振込などの各種の金銭取引(勘定の取引処理)を処理するための装置である。また、ホスト24は、例えば口座情報などの顧客情報を管理する。
ホスト24は、入出金や振込などの各種の金銭取引(勘定の取引処理)を処理するための装置である。また、ホスト24は、例えば口座情報などの顧客情報を管理する。
[1−1−5.通信網26]
通信網26は、通信網26に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、通信網26は、電話回線網、インターネット、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、通信網26は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
通信網26は、通信網26に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、通信網26は、電話回線網、インターネット、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、通信網26は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
[1−1−6.専用網28]
専用網28は、金融機関内の情報の送受信に利用されるネットワークである。専用網28は、例えばIP−VPNなどの専用回線網により構成される。
専用網28は、金融機関内の情報の送受信に利用されるネットワークである。専用網28は、例えばIP−VPNなどの専用回線網により構成される。
[1−1−7.課題の整理]
以上、第1の実施形態による情報処理システムの構成について説明した。ところで、従来、多くの金融機関では、振込取引の振込手数料に関して、振込先が同じ金融機関である場合と、振込先が別の金融機関である場合との間で差を設けている。また、多くの金融機関では、所定の期間における所定の回数までの振込取引の振込手数料を優遇している場合も多い。つまり、所定の期間における所定の回数までの振込取引の振込手数料が、所定の期間において所定の回数を超えた場合の振込取引の振込手数料よりも安く設定されている場合も多い。
以上、第1の実施形態による情報処理システムの構成について説明した。ところで、従来、多くの金融機関では、振込取引の振込手数料に関して、振込先が同じ金融機関である場合と、振込先が別の金融機関である場合との間で差を設けている。また、多くの金融機関では、所定の期間における所定の回数までの振込取引の振込手数料を優遇している場合も多い。つまり、所定の期間における所定の回数までの振込取引の振込手数料が、所定の期間において所定の回数を超えた場合の振込取引の振込手数料よりも安く設定されている場合も多い。
図4は、上述したような振込手数料の設定例(振込手数料一覧表40)を示した説明図である。図4に示した例では、振込先が同じ金融機関(「X金融機関」)内の口座である場合には振込手数料が「0円」に設定されている。また、振込先が「X金融機関」以外の金融機関の口座である場合には、一か月間における5回までの振込取引の振込手数料は「0円」であり、また、一か月間における6回目以降の振込取引の振込手数料は「500円」に設定されている。なお、本明細書では以後、顧客が口座を有しており、かつ振込取引の振込元となる金融機関を「X金融機関」と称する場合がある。
このように例えば振込先や振込回数などの振込条件によって振込手数料が異なるように設定されている場合には、通常、顧客は、振込手数料ができるだけ安くなるような取引方法で振込取引を行うことを希望する。例えば、一つの金融機関において顧客が複数の口座を有している場合には、振込取引の依頼時において、顧客は、所定の期間における各口座からの振込回数を考慮し、そして、振込先に対する振込手数料が最も安い口座から振込取引を行うことを希望する。
しかしながら、このような振込手数料の計算を顧客が自分で行うことは面倒である。そこで、顧客が振込取引を依頼した場合には、金融機関が、当該顧客にとって振込手数料が最低となる取引方法を自動的に特定し、そして取引を実行可能であることが顧客にとって望ましい。そして、金融機関の顧客数の増加や取引の拡大につながり得る。
そこで、上記事情を一着眼点にして、第1の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐1を創作するに至った。第1の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐1は、顧客により振込取引が依頼された際に、振込先口座に対する振込手数料が最低である口座を自動的に決定して、振込取引を実行させることが可能である。
<1−2.構成>
次に、第1の実施形態による構成について詳細に説明する。図5は、第1の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐1の構成を示した機能ブロック図である。図5に示したように、WEB・DBサーバ10‐1は、制御部100‐1、通信部120、および記憶部122を有する。
次に、第1の実施形態による構成について詳細に説明する。図5は、第1の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐1の構成を示した機能ブロック図である。図5に示したように、WEB・DBサーバ10‐1は、制御部100‐1、通信部120、および記憶部122を有する。
[1−2−1.制御部100‐1]
制御部100‐1は、WEB・DBサーバ10‐1に内蔵される、後述するCPU150、RAM154などのハードウェアを用いて、WEB・DBサーバ10‐1の動作を全般的に制御する。また、図5に示したように、制御部100‐1は、振込依頼情報取得部102、口座情報取得部104、最低手数料口座特定部106、資金移動決定部108、振込元口座決定部110、および取引実行部112を有する。
制御部100‐1は、WEB・DBサーバ10‐1に内蔵される、後述するCPU150、RAM154などのハードウェアを用いて、WEB・DBサーバ10‐1の動作を全般的に制御する。また、図5に示したように、制御部100‐1は、振込依頼情報取得部102、口座情報取得部104、最低手数料口座特定部106、資金移動決定部108、振込元口座決定部110、および取引実行部112を有する。
[1−2−2.振込依頼情報取得部102]
振込依頼情報取得部102は、後述する通信部120により携帯端末20から受信された振込依頼情報を取得する。
振込依頼情報取得部102は、後述する通信部120により携帯端末20から受信された振込依頼情報を取得する。
[1−2−3.口座情報取得部104]
口座情報取得部104は、振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報が示す振込依頼人(つまり、携帯端末20のユーザ)が有する複数の口座に関する情報を、例えば記憶部122に記憶されている口座情報DB124から取得する。
口座情報取得部104は、振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報が示す振込依頼人(つまり、携帯端末20のユーザ)が有する複数の口座に関する情報を、例えば記憶部122に記憶されている口座情報DB124から取得する。
(1−2−3−1.口座情報DB124)
口座情報DB124は、金融機関の各顧客が有する口座に関する情報が記録されるデータベースである。ここで、図6を参照して、口座情報DB124の構成例について説明する。図6に示したように、口座情報DB124では、例えば、顧客番号1240、口座番号1242、口座残高1244、当月X金融機関外への振込回数1246、振込優先度1248、および優先引落し口座1250が対応づけられる。ここで、顧客番号1240には、金融機関の各顧客に付与された顧客番号が記録される。また、口座番号1242には、該当の顧客番号の顧客が有する個々の口座の口座番号が記録される。また、当月X金融機関外への振込回数1246には、当月において該当の口座からX金融機関外へなされた振込取引の回数が記録される。また、振込優先度1248には、該当の顧客番号の顧客が有する複数の口座のうち、該当の口座からの振込の優先度が記録される。なお、この振込優先度は、例えば個々の口座に対して顧客により任意の値が設定されてもよいし、または、口座の残高が大きいほど優先度が高くなるように自動的に設定されてもよい。また、優先引落し口座1250には、該当の口座に対応付けて顧客により設定された、優先して残高を引き下ろす別の口座や条件などの設定内容が記録される。なお、この設定内容は、例えばスマートフォン通帳アプリケーションの設定画面において顧客が設定した内容であってもよい。
口座情報DB124は、金融機関の各顧客が有する口座に関する情報が記録されるデータベースである。ここで、図6を参照して、口座情報DB124の構成例について説明する。図6に示したように、口座情報DB124では、例えば、顧客番号1240、口座番号1242、口座残高1244、当月X金融機関外への振込回数1246、振込優先度1248、および優先引落し口座1250が対応づけられる。ここで、顧客番号1240には、金融機関の各顧客に付与された顧客番号が記録される。また、口座番号1242には、該当の顧客番号の顧客が有する個々の口座の口座番号が記録される。また、当月X金融機関外への振込回数1246には、当月において該当の口座からX金融機関外へなされた振込取引の回数が記録される。また、振込優先度1248には、該当の顧客番号の顧客が有する複数の口座のうち、該当の口座からの振込の優先度が記録される。なお、この振込優先度は、例えば個々の口座に対して顧客により任意の値が設定されてもよいし、または、口座の残高が大きいほど優先度が高くなるように自動的に設定されてもよい。また、優先引落し口座1250には、該当の口座に対応付けて顧客により設定された、優先して残高を引き下ろす別の口座や条件などの設定内容が記録される。なお、この設定内容は、例えばスマートフォン通帳アプリケーションの設定画面において顧客が設定した内容であってもよい。
[1−2−4.最低手数料口座特定部106]
最低手数料口座特定部106は、取得された振込依頼情報が示す振込依頼人が有する複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低の口座である最低手数料口座を特定する。例えば、最低手数料口座特定部106は、所定の期間における当該複数の口座の各々の振込取引の回数に基づいて、当該複数の口座の中から最低手数料口座を特定する。なお、最低手数料口座は、本発明における第1の口座の一例である。
最低手数料口座特定部106は、取得された振込依頼情報が示す振込依頼人が有する複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低の口座である最低手数料口座を特定する。例えば、最低手数料口座特定部106は、所定の期間における当該複数の口座の各々の振込取引の回数に基づいて、当該複数の口座の中から最低手数料口座を特定する。なお、最低手数料口座は、本発明における第1の口座の一例である。
ここで、図4および図7を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。図7は、ある顧客がX金融機関に有している口座(「A口座」および「B口座」)に関する情報の一例を示した説明図である。なお、ここでは、振込手数料は、図4に示した振込手数料一覧表40のように定められていることを前提とする。
図7に示したように、A口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数は「5回」であるので、A口座からX金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「500円」となる。また、B口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「0回」であるので、B口座からX金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「0円」となる。従って、図7に示した例では、最低手数料口座特定部106は、B口座を最低手数料口座として特定する。
[1−2−5.資金移動決定部108]
(1−2−5−1.決定例1)
資金移動決定部108は、最低手数料口座特定部106により決定された最低手数料口座の残高、および振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、当該振込依頼情報が示す振込依頼人が有する複数の口座のうち別の口座から最低手数料口座へ資金を移動させるか否かを決定する。例えば、資金移動決定部108は、当該複数の口座の残高の合計額が当該振込金額以上であり、かつ、最低手数料口座の残高が当該振込金額未満である場合に、当該複数の口座のうち別の口座から最低手数料口座へ資金を移動させることを決定する。また、資金移動決定部108は、最低手数料口座の残高が当該振込金額以上である場合には、資金移動を行わないことを決定する。
(1−2−5−1.決定例1)
資金移動決定部108は、最低手数料口座特定部106により決定された最低手数料口座の残高、および振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、当該振込依頼情報が示す振込依頼人が有する複数の口座のうち別の口座から最低手数料口座へ資金を移動させるか否かを決定する。例えば、資金移動決定部108は、当該複数の口座の残高の合計額が当該振込金額以上であり、かつ、最低手数料口座の残高が当該振込金額未満である場合に、当該複数の口座のうち別の口座から最低手数料口座へ資金を移動させることを決定する。また、資金移動決定部108は、最低手数料口座の残高が当該振込金額以上である場合には、資金移動を行わないことを決定する。
より具体的には、資金移動決定部108は、まず、当該複数の口座の残高の合計額が当該振込金額以上であるか否かを判定する。そして、当該複数の口座の残高の合計額が当該振込金額以上である場合には、資金移動決定部108は、次に、最低手数料口座の残高が、当該振込金額以上であるか否かを判定する。そして、最低手数料口座の残高が当該振込金額未満である場合には、資金移動決定部108は、最低手数料口座を資金移動先口座として決定する。そして、資金移動決定部108は、決定した資金移動先口座の残高が当該振込金額以上になるように、当該複数の口座に含まれる別の口座から資金移動先口座へ資金を移動させることを決定する。
ここで、図2、図7、図8を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。なお、ここでは、図2に示した振込依頼情報が携帯端末20から受信されていること、かつ、当該振込依頼人が有する口座の情報が図7に示したようになっていることを前提とする。なお、上述したように、図7に示した例では、最低手数料口座はB口座である。
この例では、A口座およびB口座の残高の合計額は「130,000円」であり、また、振込依頼情報が示す振込金額は「50,000円」であるので、全口座の残高の合計額は振込金額以上である。また、B口座の残高は「30,000円」であるので、B口座の残高は振込金額未満である。従って、資金移動決定部108は、図8に示したように、例えばB口座の残高が振込金額と等しくなるようにA口座からB口座へ資金移動させることを決定する。つまり、資金移動決定部108は、B口座の残高と振込金額との差額(つまり「20,000円」)だけA口座からB口座へ資金移動させることを決定する。
(1−2−5−2.決定例2)
なお、最低手数料口座特定部106により特定された最低手数料口座が複数存在する場合には、資金移動決定部108は、特定された複数の最低手数料口座の各々に対応づけて口座情報DB124に記録されている振込優先度に基づいて、当該複数の最低手数料口座の中から資金移動先口座を決定する。より具体的には、上記の場合には、振込元口座決定部110は、特定された複数の最低手数料口座のうち振込優先度が最も高い口座を資金移動先口座に決定する。
なお、最低手数料口座特定部106により特定された最低手数料口座が複数存在する場合には、資金移動決定部108は、特定された複数の最低手数料口座の各々に対応づけて口座情報DB124に記録されている振込優先度に基づいて、当該複数の最低手数料口座の中から資金移動先口座を決定する。より具体的には、上記の場合には、振込元口座決定部110は、特定された複数の最低手数料口座のうち振込優先度が最も高い口座を資金移動先口座に決定する。
(1−2−5−3.決定例3)
さらに、特定された複数の最低手数料口座のうち振込優先度が最も高い口座が複数存在する場合には、資金移動決定部108は、例えば、当該振込優先度が最も高い複数の口座の各々に関する資金移動パターンを特定し、そして、特定した複数の資金移動パターンの中から顧客により選択された資金移動パターンに対応する口座を資金移動先口座に決定し、そして、選択された資金移動パターンに従って資金移動させることを決定することも可能である。
さらに、特定された複数の最低手数料口座のうち振込優先度が最も高い口座が複数存在する場合には、資金移動決定部108は、例えば、当該振込優先度が最も高い複数の口座の各々に関する資金移動パターンを特定し、そして、特定した複数の資金移動パターンの中から顧客により選択された資金移動パターンに対応する口座を資金移動先口座に決定し、そして、選択された資金移動パターンに従って資金移動させることを決定することも可能である。
例えば、上記の場合には、資金移動決定部108は、まず、振込優先度が最も高い複数の口座の各々に関して、口座の残高が当該振込金額以上になるように、例えば当該口座に対応づけて口座情報DB124に記録されている優先引落し口座から当該口座へ資金移動させる資金移動パターンを特定する。そして、資金移動決定部108は、特定した各々の資金移動パターンのうちいずれかを顧客に選択させるための表示制御情報を携帯端末20へ、後述する通信部120に送信させる。そして、顧客により選択された資金移動パターンが携帯端末20から受信された場合には、資金移動決定部108は、選択された資金移動パターンに対応する口座を資金移動先口座に決定し、そして、選択された資金移動パターンに従って資金移動させることを決定する。
[1−2−6.振込元口座決定部110]
振込元口座決定部110は、振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報に対応する振込取引の振込元口座を、資金移動決定部108により決定された資金移動先口座に決定する。また、資金移動決定部108により資金移動を行わないことが決定された場合には、振込元口座決定部110は、当該振込取引の振込元口座を、(口座残高が振込金額以上である)最低手数料口座に決定する。
振込元口座決定部110は、振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報に対応する振込取引の振込元口座を、資金移動決定部108により決定された資金移動先口座に決定する。また、資金移動決定部108により資金移動を行わないことが決定された場合には、振込元口座決定部110は、当該振込取引の振込元口座を、(口座残高が振込金額以上である)最低手数料口座に決定する。
[1−2−7.取引実行部112]
取引実行部112は、振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報、資金移動決定部108により決定された資金移動、または振込元口座決定部110により決定された振込元口座に基づいて、取引の実行要求をホスト24へ通信部120に送信させる。例えば、取引実行部112は、資金移動決定部108により、振込依頼人のある口座から当該振込元口座へ資金を移動させることが決定された場合には、まず、決定された資金移動に対応する振替取引の実行要求をホスト24へ通信部120に送信させる。そして、振替取引の完了後に、取引実行部112は、当該振込元口座から当該振込依頼情報が示す振込先口座への振込取引の実行要求をホスト24へ通信部120に送信させる。
取引実行部112は、振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報、資金移動決定部108により決定された資金移動、または振込元口座決定部110により決定された振込元口座に基づいて、取引の実行要求をホスト24へ通信部120に送信させる。例えば、取引実行部112は、資金移動決定部108により、振込依頼人のある口座から当該振込元口座へ資金を移動させることが決定された場合には、まず、決定された資金移動に対応する振替取引の実行要求をホスト24へ通信部120に送信させる。そして、振替取引の完了後に、取引実行部112は、当該振込元口座から当該振込依頼情報が示す振込先口座への振込取引の実行要求をホスト24へ通信部120に送信させる。
[1−2−8.通信部120]
通信部120は、例えば通信網26などを介して、他の装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部120は、携帯端末20から振込依頼情報を受信する。また、通信部120は、取引実行部112により決定された取引の実行要求をホスト24宛てに送信する。
通信部120は、例えば通信網26などを介して、他の装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部120は、携帯端末20から振込依頼情報を受信する。また、通信部120は、取引実行部112により決定された取引の実行要求をホスト24宛てに送信する。
[1−2−9.記憶部122]
記憶部122は、例えば、口座情報DB124など、各種のデータを記憶することが可能である。
記憶部122は、例えば、口座情報DB124など、各種のデータを記憶することが可能である。
なお、第1の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐1の構成は、上述した構成に限定されない。例えば、口座情報DB124は、記憶部122に記憶される代わりに、例えばIBサーバ22など、通信網26に接続された他の装置に記憶されることも可能である。
<1−3.適用例>
次に、第1の実施形態の適用例について、「1−3−1.適用例1」〜「1−3−2.適用例2」において説明する。なお、適用例1および適用例2では、WEB・DBサーバ10‐1が、図2に示した振込依頼情報を携帯端末20から受信していることを前提とする。また、適用例1および適用例2では、振込手数料が、図4に示した振込手数料一覧表40のように設定されていることを前提とする。
次に、第1の実施形態の適用例について、「1−3−1.適用例1」〜「1−3−2.適用例2」において説明する。なお、適用例1および適用例2では、WEB・DBサーバ10‐1が、図2に示した振込依頼情報を携帯端末20から受信していることを前提とする。また、適用例1および適用例2では、振込手数料が、図4に示した振込手数料一覧表40のように設定されていることを前提とする。
[1−3−1.適用例1]
まず、図9〜図11を参照して、適用例1について説明する。図9は、適用例1における、ある顧客がX金融機関において有している3つの口座(「A口座」、「B口座」、および「C口座」)に関する情報を示した説明図である。図9に示した例では、A口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「5回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「500円」となる。また、B口座およびC口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「0回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「0円」となる。従って、図7に示した例では、最低手数料口座特定部106は、B口座およびC口座を最低手数料口座として特定する。
まず、図9〜図11を参照して、適用例1について説明する。図9は、適用例1における、ある顧客がX金融機関において有している3つの口座(「A口座」、「B口座」、および「C口座」)に関する情報を示した説明図である。図9に示した例では、A口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「5回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「500円」となる。また、B口座およびC口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「0回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「0円」となる。従って、図7に示した例では、最低手数料口座特定部106は、B口座およびC口座を最低手数料口座として特定する。
次に、資金移動決定部108は、当該顧客が有する全ての口座の残高の合計を算出し、そして、算出された残高の合計と、振込依頼情報が示す振込金額とを比較する。算出された残高の合計が「150,000円」であり、また、振込金額が「50,000円」であるので、全口座の残高の合計は振込金額以上である。
ここで、最低手数料口座として特定されたB口座およびC口座に関して定められている振込優先度はともに「2」であり、等しい。また、B口座の残高は「30,000円」であり、またC口座の残高は「20,000円」であり、B口座の残高およびC口座の残高は、振込金額(=「50,000円」)未満である。そこで、資金移動決定部108は、最低手数料口座(B口座またはC口座)へ資金移動させる必要があると判定し、そして、B口座およびC口座に関する資金移動パターンをそれぞれ特定する。
具体的には、B口座に関して、資金移動決定部108は、まず、図9に示したように、B口座に対応づけて口座情報DB124に記録されている優先引落し口座であるA口座を、B口座への資金移動元の口座として決定する。そして、資金移動決定部108は、例えばB口座の残高と振込金額との差額である「20,000円」をA口座からB口座へ振り替える取引を、B口座に関する資金移動パターンとして特定する。
同様に、C口座に関して、資金移動決定部108は、まず、図9に示したように、C口座に対応づけて口座情報DB124に記録されている優先引落し口座であるA口座を、B口座への資金移動元の口座として決定する。そして、資金移動決定部108は、例えばC口座の残高と振込金額との差額である「30,000円」をA口座からC口座へ振り替える取引を、C口座に関する資金移動パターンとして特定する。
そして、資金移動決定部108は、特定した2つの資金移動パターンのうちいずれかを顧客に選択させるための表示制御情報を携帯端末20へ通信部120に送信させる。
そして、携帯端末20は、この表示制御情報を受信した場合、例えば図10に示したような資金移動選択画面50を表示する。この資金移動選択画面50は、受信された表示制御情報が示す個々の資金移動パターン500、および決定ボタン502を含む。例えば、資金移動選択画面50において、顧客が資金移動パターン500bを選択して、そして、決定ボタン502を選択した場合には、携帯端末20は、C口座に関する資金移動パターンが顧客により選択されたことの通知をWEB・DBサーバ10‐1へ送信する。
その後、資金移動決定部108は、携帯端末20から受信された通知に基づいて、図11に示したように、A口座からC口座へ「30,000円」だけ資金移動させることを決定する。さらに、振込元口座決定部110は、振込依頼情報に対応する振込取引の振込元口座をC口座に決定する。
(1−3−2−1.変形例)
なお、上記の説明では、資金移動決定部108が、最低手数料口座(B口座またはC口座)に対応づけて口座情報DB124に記録されている優先引落し口座から最低手数料口座へ資金移動させる取引のみを資金移動パターンとして特定する例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、資金移動決定部108は、最低手数料口座であるB口座およびC口座について、各口座の残高が振込金額以上になるように資金移動させることが可能な全ての取引方法を資金移動パターンとして特定してもよい。一例として、図9に示した例では、資金移動決定部108は、「A口座からB口座への20,000円の振替取引」および「A口座からC口座への30,000円の振替取引」に加えて、さらに、「B口座からC口座への30,000円の振替取引」(または「C口座からB口座への20,000円の振替取引」)を資金移動パターンとして特定してもよい。
なお、上記の説明では、資金移動決定部108が、最低手数料口座(B口座またはC口座)に対応づけて口座情報DB124に記録されている優先引落し口座から最低手数料口座へ資金移動させる取引のみを資金移動パターンとして特定する例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、資金移動決定部108は、最低手数料口座であるB口座およびC口座について、各口座の残高が振込金額以上になるように資金移動させることが可能な全ての取引方法を資金移動パターンとして特定してもよい。一例として、図9に示した例では、資金移動決定部108は、「A口座からB口座への20,000円の振替取引」および「A口座からC口座への30,000円の振替取引」に加えて、さらに、「B口座からC口座への30,000円の振替取引」(または「C口座からB口座への20,000円の振替取引」)を資金移動パターンとして特定してもよい。
[1−3−2.適用例2]
次に、図12および図13を参照して、適用例2について説明する。図12は、適用例2における、ある顧客がX金融機関において有している3つの口座(「A口座」、「B口座」、および「C口座」)に関する情報を示した説明図である。図12に示した例では、A口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「5回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「500円」となる。また、B口座およびC口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「0回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「0円」となる。従って、図12に示した例では、最低手数料口座特定部106は、B口座およびC口座を最低手数料口座として特定する。
次に、図12および図13を参照して、適用例2について説明する。図12は、適用例2における、ある顧客がX金融機関において有している3つの口座(「A口座」、「B口座」、および「C口座」)に関する情報を示した説明図である。図12に示した例では、A口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「5回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「500円」となる。また、B口座およびC口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「0回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「0円」となる。従って、図12に示した例では、最低手数料口座特定部106は、B口座およびC口座を最低手数料口座として特定する。
次に、資金移動決定部108は、当該顧客が有する全ての口座の残高の合計を算出し、そして、算出された残高の合計と、振込依頼情報が示す振込金額とを比較する。算出された残高の合計が「40,000円」であり、また、振込金額が「50,000円」であるので、全口座の残高が不足している。そこで、資金移動決定部108は、残高が不足している旨と、不足額(「10,000円」)とを含む表示制御情報を携帯端末20へ通信部120に送信させる。
そして、携帯端末20は、この表示制御情報を受信した場合には、例えば図13に示したような残高不足表示画面52を表示する。この残高不足表示画面52は、残高不足表示欄520、および戻るボタン522を含む。なお、残高不足表示欄520には、図13に示したように、例えば「A口座へ10,000円以上のご入金」のように、振込手数料が最低となる振込取引を実行するために必要な入金取引に関する情報(入金すべき口座の識別情報、および入金額)を表示させてもよい。なお、入金取引に関する情報は、資金移動決定部108が生成し、かつ、上記の表示制御情報に含まれていてもよい。
この表示例によれば、顧客は、残高不足表示画面52を確認することにより、振込取引のために口座の残高が不足していることを確認できる。さらに、残高不足表示欄520を確認することにより、依頼した振込取引を最低の振込手数料で実行するために必要な入金取引の内容を知ることができる。
<1−4.動作>
以上、第1の実施形態の適用例について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について、図14および図15を参照して説明する。なお、この動作は、顧客が携帯端末20において振込取引を行うことを希望する場合に実行される。
以上、第1の実施形態の適用例について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について、図14および図15を参照して説明する。なお、この動作は、顧客が携帯端末20において振込取引を行うことを希望する場合に実行される。
図14に示したように、まず、携帯端末20は、操作表示部222に対する顧客の入力に基づいて、スマートフォン通帳アプリケーションを起動する(S101)。
その後、顧客は、操作表示部222に表示された振込取引入力画面において、例えば振込先口座番号、および振込金額などを入力する。そして、制御部200は、入力された内容に基づいて振込依頼情報を生成する(S103)。
続いて、通信部220は、制御部200の制御に従って、S103で生成された振込依頼情報をWEB・DBサーバ10‐1へ送信する(S105)。
その後、WEB・DBサーバ10‐1の口座情報取得部104は、S105で受信された振込依頼情報が示す振込依頼人が有する複数の口座に関する情報を口座情報DB124から取得する。そして、最低手数料口座特定部106は、取得された複数の口座に関する情報に基づいて、当月における各口座の振込取引の回数を確認する(S107)。
続いて、最低手数料口座特定部106は、S107で確認した各口座の振込取引の回数に基づいて、S105で受信された振込依頼情報が示す振込先口座に対する当該振込依頼人の各口座の振込手数料を算出する(S109)。
ここで、図15を参照して、S109より後の動作について説明する。図15に示したように、S109の後、資金移動決定部108は、S107で取得された複数の口座に関する情報が示す複数の口座の残高の合計金額を算出する。そして、資金移動決定部108は、算出した残高の合計金額が、S105で受信された振込依頼情報が示す振込金額以上であるか否かを判定する(S121)。
全口座の残高の合計金額が振込金額未満である場合には(S121:No)、資金移動決定部108は、残高不足である旨の通知を携帯端末20へ通信部120に送信させる。そして、携帯端末20の制御部200は、受信された通知に従って、例えば図13に示したような、残高不足である旨のメッセージ、および振込手数料が最低(例えば無料)となる振込取引を実行するために必要な入金取引に関する情報を操作表示部222に表示させる(S123)。その後、携帯端末20は、動作を終了する。
一方、全口座の残高の合計金額が振込金額以上である場合には(S121:Yes)、資金移動決定部108は、S109における算出結果に基づいて、該当の振込先口座に対する振込手数料が「0円」である口座が存在するか否かを確認する(S125)。振込手数料が「0円」の口座が存在する場合には(S125:Yes)、資金移動決定部108は、該当の口座のうち振込優先度が最も高い口座を資金移動先口座として決定する(S127)。
一方、振込手数料が「0円」の口座が存在しない場合には(S125:No)、資金移動決定部108は、当該顧客が有する複数の口座のうち振込優先度が最も高い口座を資金移動先口座として決定する(S129)。
続いて、資金移動決定部108は、S127またはS129で決定された資金移動先口座の残高が振込金額未満であるか否かを判定する(S131)。資金移動先口座の残高が振込金額以上である場合には(S131:No)、WEB・DBサーバ10‐1は、後述するS143の動作を行う。
一方、資金移動先口座の残高が振込金額未満である場合には(S131:Yes)、資金移動決定部108は、資金移動先口座の残高が振込金額以上になるように、当該顧客が有する他の口座から資金移動先口座へ振替取引を行うことを決定する。そして、取引実行部112は、決定された振替取引の実行要求をIBサーバ22へ通信部120に送信させる(S133)。
その後、IBサーバ22は、S133で受信された実行要求に基づいて、取引の実行をホスト24へ依頼する(S135)。
その後、ホスト24は、S135で受信された依頼に基づいて、振替取引を実行する(S137)。そして、ホスト24は、S137における取引の実行結果をIBサーバ22へ送信する(S139)。
その後、IBサーバ22は、S139で受信された実行結果をWEB・DBサーバ10‐1へ転送する(S141)。
その後、WEB・DBサーバ10‐1の振込元口座決定部110は、S127またはS129で決定された資金移動先口座を振込元口座として決定する。そして、取引実行部112は、決定された振込元口座から、S105で受信された振込依頼情報が示す振込先口座への振込取引の実行要求をIBサーバ22へ通信部120に送信させる(S143)。
その後、IBサーバ22は、S143で受信された実行要求に基づいて、取引の実行をホスト24へ依頼する(S145)。
その後、ホスト24は、S145で受信された依頼に基づいて、振込取引を実行する(S147)。そして、ホスト24は、S147における取引の実行結果をIBサーバ22へ送信する(S149)。
その後、IBサーバ22は、S149で受信された実行結果をWEB・DBサーバ10‐1へ転送する(S151)。
その後、WEB・DBサーバ10‐1の通信部120は、制御部100‐1の制御に従って、S151で受信された取引の実行結果(、およびS141で受信された取引の実行結果)を携帯端末20へ送信する(S153)。
その後、携帯端末20の操作表示部222は、制御部200の制御に従って、S153で受信された取引の実行結果を表示する(S155)。
<1−5.効果>
[1−5−1.効果1]
以上、例えば図5、図14、図15などを参照して説明したように、第1の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐1は、顧客の振込依頼情報を携帯端末20から受信し、当該顧客が有する複数の口座に関する情報を口座情報DB124から取得し、そして、当該複数の口座のうち、受信された振込依頼情報が示す振込先口座に対する最低手数料口座の残高および振込金額に基づいて、当該顧客の他の口座から最低手数料口座へ資金を移動させるか否かを決定する。
[1−5−1.効果1]
以上、例えば図5、図14、図15などを参照して説明したように、第1の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐1は、顧客の振込依頼情報を携帯端末20から受信し、当該顧客が有する複数の口座に関する情報を口座情報DB124から取得し、そして、当該複数の口座のうち、受信された振込依頼情報が示す振込先口座に対する最低手数料口座の残高および振込金額に基づいて、当該顧客の他の口座から最低手数料口座へ資金を移動させるか否かを決定する。
このため、振込先口座に対する振込手数料が最低である口座を自動的に決定すること、および、依頼された振込取引を当該口座から行うために当該口座へ資金移動が必要であるか否かを自動的に決定することができる。従って、振込手数料が最低である口座の選択、および当該口座へ資金移動を行う必要があるか否かの判断を人為的に行う必要がないので、利便性が高い。
[1−5−2.効果2]
また、WEB・DBサーバ10‐1は、当該顧客の他の口座から最低手数料口座への資金移動が完了した後に、資金移動後の口座から振込依頼情報が示す振込先口座への振込取引の実行をホスト24へ要求する。このため、当該振込先口座に対する振込手数料が最低である口座からの振込取引を自動的に実行することが可能となる。その結果、顧客の満足度向上が期待できる。そして、金融機関の顧客数の増加や取引の拡大が期待できる。
また、WEB・DBサーバ10‐1は、当該顧客の他の口座から最低手数料口座への資金移動が完了した後に、資金移動後の口座から振込依頼情報が示す振込先口座への振込取引の実行をホスト24へ要求する。このため、当該振込先口座に対する振込手数料が最低である口座からの振込取引を自動的に実行することが可能となる。その結果、顧客の満足度向上が期待できる。そして、金融機関の顧客数の増加や取引の拡大が期待できる。
<<2.第2の実施形態>>
以上、第1の実施形態について説明した。次に、第2の実施形態について説明する。最初に、第2の実施形態を創作するに至った背景について説明する。
以上、第1の実施形態について説明した。次に、第2の実施形態について説明する。最初に、第2の実施形態を創作するに至った背景について説明する。
第1の実施形態では、同じ金融機関内での振込取引の振込手数料は、取引の回数によらずに例えば「0円」など一定の金額であることを前提とした。ところで、金融機関によっては、同じ金融機関内での振込取引に関しても取引ごとに所定の振込手数料が発生するように定められている場合がある。図16は、このような振込手数料の設定例(振込手数料一覧表42)を示した説明図である。図16に示した例では、振込先がX金融機関内の口座である場合には振込取引ごとの振込手数料が「300円」である。また、振込先がX金融機関以外の金融機関の口座である場合には、一か月間における5回までの振込取引に関しては振込手数料が「500円」であり、また、一か月間における6回目以降の振込取引に関しては振込手数料が「700円」である。
このように振込手数料が設定されている場合には、同じ金融機関内に顧客が所有する口座間の振込取引にも振込手数料が必要となる。このような場合、所望の振込先口座に対する振込手数料(の合計金額)が最も安くなるような取引方法を顧客が自分で特定することは難しく、一層面倒である。
後述するように、第2の実施形態によれば、同じ金融機関内での振込取引に関しても取引ごとに振込手数料が発生する場合において、振込先口座に対する振込手数料が最も安い取引方法で振込取引を行うことが可能である。
<2−1.情報処理システムの基本構成>
第2の実施形態による情報処理システムは、第1の実施形態と比較して、WEB・DBサーバ10‐1の代わりに、WEB・DBサーバ10‐2を有する。なお、その他の装置については、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態による情報処理システムは、第1の実施形態と比較して、WEB・DBサーバ10‐1の代わりに、WEB・DBサーバ10‐2を有する。なお、その他の装置については、第1の実施形態と同様である。
<2−2.構成>
次に、第2の実施形態による構成について詳細に説明する。図17は、第2の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐2の構成を示した機能ブロック図である。図17に示したように、WEB・DBサーバ10‐2は、第1の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐1と比較して、制御部100‐1の代わりに、制御部100‐2を有する。なお、以下では、第1の実施形態と重複する機能については説明を省略する。
次に、第2の実施形態による構成について詳細に説明する。図17は、第2の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐2の構成を示した機能ブロック図である。図17に示したように、WEB・DBサーバ10‐2は、第1の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐1と比較して、制御部100‐1の代わりに、制御部100‐2を有する。なお、以下では、第1の実施形態と重複する機能については説明を省略する。
[2−2−1.制御部100‐2]
制御部100‐2は、第1の実施形態による制御部100‐1と比べて、合計手数料算出部114をさらに有し、かつ、最低手数料口座特定部106を有しない。
制御部100‐2は、第1の実施形態による制御部100‐1と比べて、合計手数料算出部114をさらに有し、かつ、最低手数料口座特定部106を有しない。
[2−2−2.合計手数料算出部114]
合計手数料算出部114は、振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する当該振込依頼人の複数の口座の各々の振込手数料、および当該複数の口座の各々の残高に基づいて、当該複数の口座の各々に関して、当該振込先口座に対する振込手数料の合計額を算出する。
合計手数料算出部114は、振込依頼情報取得部102により取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する当該振込依頼人の複数の口座の各々の振込手数料、および当該複数の口座の各々の残高に基づいて、当該複数の口座の各々に関して、当該振込先口座に対する振込手数料の合計額を算出する。
[2−2−3.資金移動決定部108]
第2の実施形態による資金移動決定部108は、合計手数料算出部114により算出された振込手数料の合計額が最低となるように、当該複数の口座間で資金を移動させることを決定する。
第2の実施形態による資金移動決定部108は、合計手数料算出部114により算出された振込手数料の合計額が最低となるように、当該複数の口座間で資金を移動させることを決定する。
例えば、資金移動決定部108は、まず、合計手数料算出部114により算出された複数の振込手数料の合計額のうち、入金取引を伴わずに振込取引を行う場合における振込手数料の合計額が最小となる取引の組み合わせを資金移動パターンとして特定する。そして、資金移動決定部108は、特定した資金移動パターンによる取引の実行可否を顧客に選択させるための表示制御情報を携帯端末20に通信部120に送信させる。そして、資金移動決定部108は、特定した資金移動パターンでの取引の実行が選択されたことの通知が携帯端末20から受信された場合には、当該資金移動パターンに従って資金移動させることを決定する。
なお、WEB・DBサーバ10‐2に含まれるその他の構成要素については、第1の実施形態と概略同様である。
<2−3.適用例>
ここで、第2の実施形態の適用例について、「2−3−1.適用例1」〜「2−3−2.適用例2」において説明する。なお、適用例1および適用例2では、WEB・DBサーバ10‐2が、図2に示した振込依頼情報を携帯端末20から受信していることを前提とする。また、適用例1では、振込手数料が、図16に示した振込手数料一覧表42のように設定されていることを前提とする。
ここで、第2の実施形態の適用例について、「2−3−1.適用例1」〜「2−3−2.適用例2」において説明する。なお、適用例1および適用例2では、WEB・DBサーバ10‐2が、図2に示した振込依頼情報を携帯端末20から受信していることを前提とする。また、適用例1では、振込手数料が、図16に示した振込手数料一覧表42のように設定されていることを前提とする。
[2−3−1.適用例1]
まず、図18〜図20を参照して、適用例1について説明する。図18は、適用例1における、ある顧客がX金融機関において有している3つの口座(「A口座」、「B口座」、および「C口座」)に関する情報を示した説明図である。図18に示した例では、A口座およびB口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数がそれぞれ「5回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「700円」である。また、C口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「0回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「500円」である。なお、図16に示したように、A口座、B口座、またはC口座の間での振込取引の振込手数料は「300円」である。なお、以下の例示において、理解を容易にするため口座残高は振込手数料を考慮しない金額で記載する。実際には、振込手数料に必要な金額が上乗せされた金額(例えば、図18のA口座、B口座であれば、1,000円等)が口座に残っており、そこから振込手数料が差し引かれるものとする。
まず、図18〜図20を参照して、適用例1について説明する。図18は、適用例1における、ある顧客がX金融機関において有している3つの口座(「A口座」、「B口座」、および「C口座」)に関する情報を示した説明図である。図18に示した例では、A口座およびB口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数がそれぞれ「5回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「700円」である。また、C口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「0回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「500円」である。なお、図16に示したように、A口座、B口座、またはC口座の間での振込取引の振込手数料は「300円」である。なお、以下の例示において、理解を容易にするため口座残高は振込手数料を考慮しない金額で記載する。実際には、振込手数料に必要な金額が上乗せされた金額(例えば、図18のA口座、B口座であれば、1,000円等)が口座に残っており、そこから振込手数料が差し引かれるものとする。
今、振込依頼情報が示す振込金額は「50,000円」であり、また、A口座の残高は「30,000円」である。従って、A口座から該当の振込を行うためには、例えばA口座の残高と振込金額との差額である「20,000円」を別の口座からA口座へ資金移動させる取引、もしくは「20,000円」以上をA口座へ入金する取引が必要である。
前者の取引(以下、「入金無しのA口座の振込取引」とも称する)では、B口座からA口座への「20,000円」の振込取引の振込手数料として「300円」、およびA口座から振込先口座への振込取引の振込手数料として「700円」が必要である。従って、合計手数料算出部114は、「入金無しのA口座の振込取引」の振込手数料の合計を「1,000円」と算出する。
また、後者の取引(以下、「入金有りのA口座の振込取引」とも称する)では、A口座から振込先口座への振込取引の振込手数料として「700円」が必要である。従って、合計手数料算出部114は、「入金有りのA口座の振込取引」の振込手数料の合計を「700円」と算出する。
同様にして、B口座、またはC口座から振込先口座へ振込取引を行う場合における振込手数料の合計額は、図19に示した一覧表のように算出される。図19に示したように、「入金無しの振込取引」の振込手数料の最小額は「1,000円」であり、振込元口座はB口座である。従って、資金移動決定部108は、図19に示したように、「A口座からB口座への30,000円の振込取引」および「B口座から振込先口座への振込取引」の組み合わせを資金移動パターンとして特定する。
また、図19に示したように、「入金有りの振込取引」の振込手数料の最小額は「500円」であり、振込元口座はC口座である。
そして、資金移動決定部108は、「入金無しの振込取引」の振込手数料の最小額、および「入金有りの振込取引」の振込手数料の最小額を通知するための表示制御情報を携帯端末20へ通信部120に送信させる。
そして、携帯端末20は、この表示制御情報を受信した場合、例えば図20に示したような振込実行可否選択画面60を表示する。この振込実行可否選択画面60は、振込手数料表示欄600、キャンセルボタン602、および振込みボタン604を含む。例えば、振込実行可否選択画面60において振込みボタン604を顧客が選択した場合には、携帯端末20は、「入金無しの振込取引」が顧客により選択されたことの通知をWEB・DBサーバ10‐2へ送信する。そして、資金移動決定部108は、この通知が携帯端末20から受信された場合には、特定した資金移動パターンに従って資金移動させることを決定する。
この表示例によれば、顧客は振込先への振込取引に必要な最小の振込手数料を知ることができる。また、「入金無しの振込取引」の振込手数料の最小額、および「入金有りの振込取引」の振込手数料の最小額を顧客は知ることができ、そして、「入金無しの振込取引」を行うか否かを判断することが可能となる。さらに、「入金有りの振込取引」の振込手数料が最小となる場合の取引方法(図20に示した例では、「C口座への50,000円以上の入金取引」)を顧客は知ることができる。
[2−3−2.適用例2]
次に、図21〜図24を参照して、適用例2について説明する。この適用例2では、振込手数料が、図21に示した振込手数料一覧表42bのように設定されていることを前提とする。この振込手数料一覧表42bは、X金融機関内での振込取引の振込手数料に関しても、一ヶ月における所定の回数内の振込取引と、一ヶ月における所定の回数を超えた場合の振込取引との間で差が設けられている例である。
次に、図21〜図24を参照して、適用例2について説明する。この適用例2では、振込手数料が、図21に示した振込手数料一覧表42bのように設定されていることを前提とする。この振込手数料一覧表42bは、X金融機関内での振込取引の振込手数料に関しても、一ヶ月における所定の回数内の振込取引と、一ヶ月における所定の回数を超えた場合の振込取引との間で差が設けられている例である。
図22は、適用例2における、ある顧客がX金融機関において有している3つの口座(「A口座」、「B口座」、および「C口座」)に関する情報を示した説明図である。図22に示した例では、A口座では、当月のX金融機関内での振込回数が「10回」であるので、X金融機関内への新たな振込取引の振込手数料は「300円」である。また、B口座およびC口座では、当月のX金融機関内での振込回数が「10回」未満であるので、X金融機関内への新たな振込取引の振込手数料は「0円」である。
また、A口座およびB口座では、当月のX金融機関外への振込回数がそれぞれ「5回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「500円」である。また、C口座に関しては、当月のX金融機関外への振込回数が「0回」であるので、X金融機関外への新たな振込取引の振込手数料は「0円」である。
今、振込依頼情報が示す振込金額は「50,000円」であり、また、A口座の残高は「30,000円」である。従って、A口座から振込を行うためには、例えばA口座の残高と振込金額との差額である「20,000円」を別の口座からA口座へ資金移動させる取引、もしくは「20,000円」以上をA口座へ入金する取引が必要である。
前者の取引(「入金無しのA口座の振込取引」)では、B口座からA口座への「20,000円」の振込取引の振込手数料として「0円」、およびA口座から振込先口座への振込取引の振込手数料として「500円」が必要である。従って、合計手数料算出部114は、「入金無しのA口座の振込取引」の振込手数料の合計を「500円」と算出する。
また、後者の取引(「入金有りのA口座の振込取引」)では、A口座から振込先口座への振込取引の振込手数料として「500円」が必要である。従って、合計手数料算出部114は、「入金有りのA口座の振込取引」の振込手数料の合計を「500円」と算出する。
同様にして、B口座、またはC口座から振込先口座へ振込取引を行う場合における振込手数料の合計額は、図23に示した一覧表のように算出される。図23に示したように、「入金無しの振込取引」の振込手数料の最小額は「300円」であり、振込元口座はC口座である。従って、資金移動決定部108は、図23に示したように、「A口座からC口座への30,000円の振込取引」、「B口座からC口座への20,000円の振込取引」、および「C口座から振込先口座への振込取引」の組み合わせを資金移動パターンとして特定する。
また、図23に示したように、「入金有りの振込取引」の振込手数料の最小額は「0円」であり、振込元口座はC口座である。
そして、資金移動決定部108は、「入金無しの振込取引」の振込手数料の最小額、および「入金有りの振込取引」の振込手数料の最小額を通知するための表示制御情報を携帯端末20へ通信部120に送信させる。
そして、携帯端末20は、この表示制御情報を受信した場合、例えば、図24に示したような振込実行可否選択画面60bを表示する。なお、振込実行可否選択画面60bの構成は、図20に示した振込実行可否選択画面60aと概略同様である。
<2−4.動作>
以上、第2の実施形態の適用例について説明した。続いて、第2の実施形態による動作について説明する。なお、第1の実施形態によるS101〜S109の動作は、第2の実施形態でも概略同様である。但し、第2の実施形態では、S107およびS109の動作主体が最低手数料口座特定部106の代わりに、合計手数料算出部114である点が相違する。以下では、S109より後の動作について、図25を参照して説明する。
以上、第2の実施形態の適用例について説明した。続いて、第2の実施形態による動作について説明する。なお、第1の実施形態によるS101〜S109の動作は、第2の実施形態でも概略同様である。但し、第2の実施形態では、S107およびS109の動作主体が最低手数料口座特定部106の代わりに、合計手数料算出部114である点が相違する。以下では、S109より後の動作について、図25を参照して説明する。
図25に示したように、S109の後、WEB・DBサーバ10‐2の合計手数料算出部114は、S109で算出された振込先口座に対する各口座の振込手数料、およびS107で取得された複数の口座に関する情報の各々が示す各口座の残高に基づいて、振込先口座に対する各口座の振込手数料を算出する。そして、資金移動決定部108は、振込先口座に対する振込手数料の合計額が最低となる口座および取引方法を特定する(S201)。
続いて、資金移動決定部108は、S107で取得された複数の口座に関する情報が示す複数の口座の残高の合計金額を算出する。そして、資金移動決定部108は、算出した残高の合計金額が、S105で受信された振込依頼情報が示す振込金額以上であるか否かを判定する(S203)。
全口座の残高の合計金額が振込金額未満である場合には(S203:No)、資金移動決定部108は、残高不足である旨の通知を携帯端末20へ通信部120に送信させる。そして、携帯端末20の制御部200は、受信された通知に従って、例えば図13に示したような、残高不足である旨のメッセージ、および振込手数料が最低となる振込取引を実行するために必要な入金取引に関する情報を操作表示部222に表示させる(S205)。その後、携帯端末20は、動作を終了する。
一方、全口座の残高の合計金額が振込金額以上である場合で(S203:Yes)、かつ、S201で特定された取引方法に入金取引が含まれていない場合には(S207:No)、資金移動決定部108は、特定された取引方法で取引を行うことを決定する(S209)。その後、WEB・DBサーバ10‐2は、後述するS217の動作を行う。
一方、残高の合計金額が振込金額以上である場合で(S203:Yes)、かつ、S201で特定された取引方法に入金取引が含まれている場合には(S207:Yes)、資金移動決定部108は、特定された取引方法の振込手数料を通知するための表示制御情報を携帯端末20へ通信部120に送信させる。
その後、携帯端末20の制御部200は、受信された表示制御情報に基づいて、振込手数料表示欄および振込ボタンを含む振込実行可否選択画面を操作表示部222に表示させる(S211)。
そして、振込実行可否選択画面において振込ボタンが顧客により選択されなかった場合には(S213:No)、携帯端末20は、動作を終了する。
一方、振込実行可否選択画面において振込ボタンが顧客により選択された場合には(S213:Yes)、資金移動決定部108は、入金取引を伴わずに振込取引を行う場合における振込手数料の合計額が最小となる取引方法で取引を行うことを決定する(S215)。
その後、取引実行部112は、S209またはS215で決定された取引方法での取引の実行要求をIBサーバ22へ通信部120に送信させる(S217)。
なお、図25に示したS219〜S229の動作は、第1の実施形態によるS145〜S155と概略同様である。
<2−5.効果>
以上、例えば図17、図25などを参照して説明したように、第2の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐2は、振込を依頼した顧客の複数の口座の各々の振込手数料、および当該複数の口座の各々の残高に基づいて、振込先口座に対する振込手数料の合計額が最低となるように当該複数の口座間で資金を移動させることを決定する。
以上、例えば図17、図25などを参照して説明したように、第2の実施形態によるWEB・DBサーバ10‐2は、振込を依頼した顧客の複数の口座の各々の振込手数料、および当該複数の口座の各々の残高に基づいて、振込先口座に対する振込手数料の合計額が最低となるように当該複数の口座間で資金を移動させることを決定する。
このため、仮に同じ金融機関内での振込取引に関しても取引ごとに振込手数料が発生する場合であっても、振込先口座に対する振込手数料の合計金額が最も安くなるような取引方法が自動的に決定される。従って、このような取引方法の特定を人為的に行う必要がないので、利便性が高い。
<<3.ハードウェア構成>>
次に、WEB・DBサーバ10‐1またはWEB・DBサーバ10‐2のハードウェア構成について、図26を参照して説明する。図26に示したように、WEB・DBサーバ10‐1またはWEB・DBサーバ10‐2は、CPU150、ROM(Read Only Memory)152、RAM154、内部バス156、入出力インターフェース158、HDD(Hard Disk Drive)160、およびネットワークインターフェース162を備える。
次に、WEB・DBサーバ10‐1またはWEB・DBサーバ10‐2のハードウェア構成について、図26を参照して説明する。図26に示したように、WEB・DBサーバ10‐1またはWEB・DBサーバ10‐2は、CPU150、ROM(Read Only Memory)152、RAM154、内部バス156、入出力インターフェース158、HDD(Hard Disk Drive)160、およびネットワークインターフェース162を備える。
<3−1.CPU150>
CPU150は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってWEB・DBサーバ10‐1またはWEB・DBサーバ10‐2内の動作全般を制御する。また、CPU150は、制御部100‐1または制御部100‐2の機能を実現する。なお、CPU150は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成される。
CPU150は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってWEB・DBサーバ10‐1またはWEB・DBサーバ10‐2内の動作全般を制御する。また、CPU150は、制御部100‐1または制御部100‐2の機能を実現する。なお、CPU150は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成される。
<3−2.ROM152>
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。
<3−3.RAM154>
RAM154は、CPU150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一時記憶する。
RAM154は、CPU150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一時記憶する。
<3−4.内部バス156>
内部バス156は、CPUバスなどから構成される。この内部バス156は、CPU150、ROM152、およびRAM154を相互に接続する。
内部バス156は、CPUバスなどから構成される。この内部バス156は、CPU150、ROM152、およびRAM154を相互に接続する。
<3−5.入出力インターフェース158>
入出力インターフェース158は、HDD160、およびネットワークインターフェース162を、内部バス156と接続する。例えばHDD160は、この入出力インターフェース158および内部バス156を介して、RAM154などとの間でデータをやり取りする。
入出力インターフェース158は、HDD160、およびネットワークインターフェース162を、内部バス156と接続する。例えばHDD160は、この入出力インターフェース158および内部バス156を介して、RAM154などとの間でデータをやり取りする。
<3−6.HDD160>
HDD160は、記憶部122として機能する、データ格納用の装置である。このHDD160は、例えば、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含む。また、HDD160は、CPU150が実行するプログラムや各種データを格納する。
HDD160は、記憶部122として機能する、データ格納用の装置である。このHDD160は、例えば、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含む。また、HDD160は、CPU150が実行するプログラムや各種データを格納する。
<3−7.ネットワークインターフェース162>
ネットワークインターフェース162は、例えば通信網26に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。このネットワークインターフェース162は、通信部120として機能する。なお、ネットワークインターフェース162は、無線LAN対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、または有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
ネットワークインターフェース162は、例えば通信網26に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。このネットワークインターフェース162は、通信部120として機能する。なお、ネットワークインターフェース162は、無線LAN対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、または有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
<<4.変形例>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
<4−1.変形例1>
例えば、上記の各実施形態では、本発明における情報処理装置がWEB・DBサーバ10‐1(またはWEB・DBサーバ10‐2)である例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。変形例として、本発明における情報処理装置は、携帯端末20であってもよい。なお、この変形例では、WEB・DBサーバ10‐1およびWEB・DBサーバ10‐2の代わりに、携帯端末20が、上述した制御部100‐1または制御部100‐2に含まれる各構成要素を有する。
例えば、上記の各実施形態では、本発明における情報処理装置がWEB・DBサーバ10‐1(またはWEB・DBサーバ10‐2)である例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。変形例として、本発明における情報処理装置は、携帯端末20であってもよい。なお、この変形例では、WEB・DBサーバ10‐1およびWEB・DBサーバ10‐2の代わりに、携帯端末20が、上述した制御部100‐1または制御部100‐2に含まれる各構成要素を有する。
<4−2.変形例2>
また、上記の各実施形態によれば、CPU150、ROM152、およびRAM154などのハードウェアを、上述したWEB・DBサーバ10‐1またはWEB・DBサーバ10‐2の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムが記録された記録媒体も提供される。
また、上記の各実施形態によれば、CPU150、ROM152、およびRAM154などのハードウェアを、上述したWEB・DBサーバ10‐1またはWEB・DBサーバ10‐2の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムが記録された記録媒体も提供される。
10‐1、10‐2 WEB・DBサーバ
20 携帯端末
22 IBサーバ
24 ホスト
26 通信網
28 専用網
100‐1、100‐2 制御部
102 振込依頼情報取得部
104 口座情報取得部
106 最低手数料口座特定部
108 資金移動決定部
110 振込元口座決定部
112 取引実行部
114 合計手数料算出部
120 通信部
122 記憶部
124 口座情報DB
200 制御部
220 通信部
222 操作表示部
224 記憶部
20 携帯端末
22 IBサーバ
24 ホスト
26 通信網
28 専用網
100‐1、100‐2 制御部
102 振込依頼情報取得部
104 口座情報取得部
106 最低手数料口座特定部
108 資金移動決定部
110 振込元口座決定部
112 取引実行部
114 合計手数料算出部
120 通信部
122 記憶部
124 口座情報DB
200 制御部
220 通信部
222 操作表示部
224 記憶部
Claims (11)
- 振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得する振込依頼情報取得部と、
前記顧客が有する複数の口座に関する情報を記憶部から取得する口座情報取得部と、
前記複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低である第1の口座の残高および前記振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、前記複数の口座に含まれる第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させるか否かを決定する資金移動決定部と、
を備える、情報処理システム。 - 前記資金移動決定部は、前記第1の口座の残高が前記振込依頼情報が示す振込金額以上になるように前記第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させることを決定する、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記振込手数料は、所定期間における振込取引の回数が所定回数以下である場合には第1の金額であり、前記所定期間における振込取引の回数が前記所定回数より多い場合には前記第1の金額よりも高い第2の金額であるようにそれぞれ定められており、
前記口座に関する情報は、所定期間における振込取引の回数を含み、
前記情報処理システムは、前記複数の口座の各々の前記所定期間における振込取引の回数に基づいて、前記複数の口座の中から前記第1の口座を特定する最低手数料口座特定部をさらに備える、請求項1または2に記載の情報処理システム。 - 前記第1の金額は、無料である、請求項3に記載の情報処理システム。
- 前記情報処理システムは、取得された振込依頼情報に対応する振込取引の振込元口座を前記第1の口座に決定する振込元口座決定部をさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
- 前記口座に関する情報は、口座に対応づけられた取引の優先度情報をさらに含み、
前記振込元口座決定部は、前記第1の口座が複数存在する場合には、複数の前記第1の口座の各々に対応づけられた優先度情報に基づいて、前記複数の前記第1の口座の中から前記振込元口座を決定する、請求項5に記載の情報処理システム。 - 前記振込元口座決定部は、前記複数の前記第1の口座の各々に対応づけられた優先度情報が示す優先度が最も高い口座を前記振込元口座に決定する、請求項6に記載の情報処理システム。
- 前記情報処理システムは、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する前記複数の口座の各々の振込手数料、および前記複数の口座の各々の残高に基づいて、前記複数の口座の各々に関して、前記振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料の合計額を算出する合計手数料算出部をさらに備え、
前記資金移動決定部は、前記合計手数料算出部により算出された合計額が最低となるように前記複数の口座間で資金を移動させることをさらに決定する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得する振込依頼情報取得部と、
前記顧客が有する複数の口座に関する情報を取得する口座情報取得部と、
取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する前記複数の口座の各々の振込手数料、および前記複数の口座の各々の残高に基づいて、前記振込先口座に対する振込手数料の合計額が最低となるように前記複数の口座間で資金を移動させることを決定する資金移動決定部と、
を備える、情報処理システム。 - 振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得するステップと、
前記顧客が有する複数の口座に関する情報を記憶部から取得するステップと、
前記複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低である第1の口座の残高および前記振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、前記複数の口座に含まれる第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させるか否かを決定するステップと、
を備える、情報処理方法。 - コンピュータを、
振込先口座および振込金額を含む、顧客の振込依頼情報を取得する振込依頼情報取得部と、
前記顧客が有する複数の口座に関する情報を記憶部から取得する口座情報取得部と、
前記複数の口座のうち、取得された振込依頼情報が示す振込先口座に対する振込手数料が最低である第1の口座の残高および前記振込依頼情報が示す振込金額に基づいて、前記複数の口座に含まれる第2の口座から前記第1の口座へ資金を移動させるか否かを決定する資金移動決定部、
として機能させるための、プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2015024973A JP2016148970A (ja) | 2015-02-12 | 2015-02-12 | 情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2015024973A Pending JP2016148970A (ja) | 2015-02-12 | 2015-02-12 | 情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101929619B1 (ko) * | 2016-09-13 | 2018-12-17 | 삼성증권주식회사 | 연계금융유닛 제공방법 및 그 시스템 |
JP2019021134A (ja) * | 2017-07-19 | 2019-02-07 | 株式会社エムティーアイ | 送金管理システム、送金管理システムの制御方法及びプログラム |
JP2019113946A (ja) * | 2017-12-21 | 2019-07-11 | 株式会社 ゆうちょ銀行 | 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報システム |
JP2020205088A (ja) * | 2020-09-04 | 2020-12-24 | 株式会社三菱Ufj銀行 | 引落口座登録サーバ及び引落口座の登録方法 |
-
2015
- 2015-02-12 JP JP2015024973A patent/JP2016148970A/ja active Pending
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