JP6387742B2 - 情報処理装置、及びプログラム - Google Patents
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1.情報処理システムの基本構成
1−1.基本構成
1−2.課題の整理
2.各実施形態の詳細な説明
2−1.第1の実施形態
2−2.第2の実施形態
3.ハードウェア構成
4.変形例
<1−1.基本構成>
本発明は、一例として「2−1.第1の実施形態」〜「2−2.第2の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。最初に、本発明の各実施形態に共通する情報処理システムの基本構成について、図1を参照して説明する。
仮想口座サービスは、金融機関において開設されている個々の実口座に対応づけて複数の仮の口座(仮想口座)を設けることが可能なサービスである。なお、実口座の利用者は、例えば、後述するEC(Electronic Commerce)サイトで商品を出品している企業のような、多数の人物から振込みがなされる事業者などである。
EC決済サーバ20は、EC(Electronic Commerce)サイトを管理するサーバである。このECサイトでは、複数の事業者により商品が出品されており、また、顧客は、出品されている商品をECサイト上で注文することが可能である。
顧客端末24は、例えばECサイトに会員登録している顧客により使用される情報処理端末である。この顧客端末24は、例えばPC(Personal Computer)、タブレット端末、またはスマートフォンなどであってもよい。
口座管理DB22は、実口座および仮想口座を対応づけて管理するためのデータベースである。この口座管理DB22は、注文データと、当該注文データが示す注文に対応づけられた仮想口座の口座番号とをEC決済サーバ20から受信した場合には、受信した注文データに含まれる注文番号と、仮想口座の口座番号とを対応づけて記憶する。
請求金額決定サーバ10は、本発明における情報処理装置の一例である。請求金額決定サーバ10は、後述するように、EC決済サーバ20から受信される注文データが示す注文の実請求金額、つまり実際の請求金額を決定するための装置である。
通信網26は、通信網26に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、通信網26は、電話回線網、インターネット、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含む。また、通信網26は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
ところで、上述したように、事業者が有する仮想口座の数は有限であるので、顧客一人ひとりに対して仮想口座を一意に割り当てることは難しい。このため、事業者は、仮想口座の口座番号を使い回すこと(プーリング)により、注文を行った顧客に対して仮想口座の口座番号を割り当てることが多い。
<2−1.第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について説明する。後述するように、第1の実施形態によれば、新規の注文の基準請求金額と同一である注文が発生済みである場合には、新規の注文の実請求金額を基準請求金額からランダムに値引くことにより、各注文の実請求金額をできるだけ一意に決定することが可能である。
最初に、第1の実施形態による構成について説明する。図6は、第1の実施形態による請求金額決定サーバ10−1の構成を示した機能ブロック図である。図6に示したように、請求金額決定サーバ10−1は、制御部100−1、通信部120、および記憶部122を有する。
制御部100−1は、請求金額決定サーバ10−1に内蔵される、後述するCPU(Central Processing Unit)150、RAM(Random Access Memory)154などのハードウェアを用いて、請求金額決定サーバ10−1の動作を全般的に制御する。また、図6に示したように、制御部100−1は、注文確認部102−1、請求金額決定部104−1、イベント制御部106、および払込票生成部108を有する。
注文確認部102−1は、発生済みの複数の注文のうち、EC決済サーバ20から新たに受信された注文データが示す注文(以下、新規の注文とも称する)と基準請求金額が同一である他の注文が有るか否かを、例えば値引状況管理DB124を参照することにより確認する。ここで、新規の注文は、本発明における第1の注文の一例であり、また、上記の「他の注文」は、本発明における第2の注文の一例である。
ここで、図7を参照して、値引状況管理DB124の構成例について説明する。図7に示したように、例えば、値引状況管理DB124では、仮想口座番号1240、注文番号1242、基準請求金額1244、特別値引額1246、実請求金額1248、および決済状況1250が対応づけて記録される。ここで、仮想口座番号1240には、個々の仮想口座の口座番号が記録される。また、注文番号1242には、該当の仮想口座に対応づけられた注文の注文番号が記録される。また、基準請求金額1244には、該当の注文の基準請求金額が記録される。また、特別値引額1246には、該当の注文に関して、後述する請求金額決定部104−1により決定される値引き額が記録される。また、実請求金額1248には、該当の注文に関して、請求金額決定部104−1により決定される実請求金額が記録される。また、決済状況1250には、該当の注文に関する決済状況(「未決済」や「決済済み」など)が記録される。
‐請求金額の決定
請求金額決定部104−1は、注文確認部102−1により新規の注文と基準請求金額が同一である他の注文が有ることが確認された場合には、新規の注文の実請求金額を基準請求金額と異なる金額に決定する。より具体的には、請求金額決定部104−1は、上記の場合には、新規の注文の実請求金額を基準請求金額よりも所定の範囲内で小さい金額にランダムに決定する。
また、請求金額決定部104−1は、決定した実請求金額を値引状況管理DB124に記録することが可能である。例えば、注文番号が「111188」である新規の注文の実請求金額が「299,997円」と決定されたとする。この場合、例えば図9において一点鎖線で示したように、請求金額決定部104−1は、決定した新規の注文の実請求金額を、対応する仮想口座の口座番号である「1000008」および当該注文の注文番号と対応づけて値引状況管理DB124に追加記録する。
イベント制御部106は、請求金額決定部104−1により決定された新規の注文の値引き額を顧客に通知するためのイベントの表示制御をする。例えば、イベント制御部106は、新規の注文に対して決定された値引き額を顧客に通知するためのゲーム画面を表示させる指示情報をEC決済サーバ20へ通信部120に送信させる。ここで、上記の指示情報は、ゲーム画面を構成する全ての表示情報を含んでいてもよいし、または、決定された値引き額だけを含んでいてもよい。
払込票生成部108は、請求金額決定部104−1により決定された実請求金額が記録された払込票を生成する。
通信部120は、例えば通信網26を介して、他の装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部120は、EC決済サーバ20から注文データを受信する。また、通信部120は、払込票生成部108の制御により、生成された払込票を、当該払込票に対応する注文を行った顧客のメールアドレス宛てに送信する。
記憶部122は、例えば値引状況管理DB124などの、各種のデータを記憶することが可能である。
以上、第1の実施形態による構成について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について説明する。なお、ここでは、顧客がECサイト上で商品の注文を行う場面における動作の例について説明する。
図12は、第1の実施形態による全体的な動作を示したシーケンス図である。図12に示したように、まず、顧客端末24は、顧客の操作に基づいてEC決済サーバ20へ接続し、そして、ECサイトのWebページをEC決済サーバ20から受信する。
ここで、図13を参照して、S105における「請求金額の決定処理」について詳細に説明する。
以上、例えば図6、図12、図13等を参照して説明したように、第1の実施形態による請求金額決定サーバ10は、発生済みの複数の注文のうち、新規の注文と基準請求金額が同一である他の注文が有ることが確認された場合には、新規の注文の基準請求金額から所定の範囲内でランダムに減額した金額を当該注文の実請求金額に決定する。
以上、第1の実施形態について説明した。次に、第2の実施形態について説明する。後述するように、第2の実施形態によれば、一人の事業者が受注している複数の注文のうちいずれかに対する振込みがなされた際に、当該事業者は、振り込まれた金額により、振込依頼人が支払いを意図した注文を特定することが可能である。
まず、第2の実施形態による構成について詳細に説明する。なお、以下では、第1の実施形態と異なる機能を有する構成要素についてのみ説明を行う。
図14に示したように、制御部100−2は、注文確認部102−1の代わりに注文確認部102−2を、請求金額決定部104−1の代わりに請求金額決定部104−2を、それぞれ有する。なお、その他の機能については、制御部100−1と同様である。
注文確認部102−2は、新規の注文に対応する事業者が有する複数の仮想口座に対応づけられている複数の注文のうち、新規の注文と基準請求金額が同一であり、かつ、新規の注文の発生時において未決済である他の注文が有るか否かを値引状況管理DB124を参照することにより確認する。
図15は、第2の実施形態による値引状況管理DB124の登録例を示した説明である。図15は、ある事業者が3個の仮想口座(「1000001」〜「1000003」)を有しており、かつ、当該事業者に対して7個の注文がなされた際の値引状況管理DB124の登録例を示している。なお、図15では記載を省略しているが、第2の実施形態による値引状況管理DB124は、各仮想口座を有する事業者の識別情報を示すための列をさらに有することが可能である。
請求金額決定部104−2は、注文確認部102−2により新規の注文に対応する事業者が有する複数の仮想口座に対応づけられている複数の注文のうち、新規の注文と基準請求金額が同一であり、かつ、新規の注文の発生時において未決済である他の注文が有ることが確認された場合には、新規の注文の実請求金額を当該他の注文の実請求金額と異なる金額に決定する。より具体的には、請求金額決定部104−2は、上記の場合には、新規の注文の実請求金額を当該他の注文の実請求金額よりも小さい金額に決定する。
以上、第2の実施形態による構成について説明した。続いて、第2の実施形態による動作について説明する。なお、第2の実施形態による全体的な動作に関しては、図12に示した第1の実施形態と概略同様である。
ここで、図17を参照して、第2の実施形態による「請求金額の決定処理」(つまり、図12に示したS105)について詳細に説明する。
以上、例えば図14、図17等を参照して説明したように、第2の実施形態による請求金額決定サーバ10は、新規の注文に対応する事業者が有する複数の仮想口座に対応づけられている複数の注文のうち、新規の注文と基準請求金額が同一である他の注文が有ることが確認された場合には、新規の注文の実請求金額を当該他の注文の実請求金額よりも小さい金額に決定する。
次に、各実施形態に共通する請求金額決定サーバ10のハードウェア構成について、図18を参照して説明する。図18に示したように、請求金額決定サーバ10は、CPU150、ROM(Read Only Memory)152、RAM154、内部バス156、入出力インターフェース158、HDD(Hard Disk Drive)160、およびネットワークインターフェース162を備える。
CPU150は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って請求金額決定サーバ10内の動作全般を制御する。また、CPU150は、請求金額決定サーバ10において制御部100−1または制御部100−2の機能を実現する。なお、CPU150は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成される。
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。
RAM154は、CPU150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
内部バス156は、CPUバスなどから構成される。この内部バス156は、CPU150、ROM152、およびRAM154を相互に接続する。
入出力インターフェース158は、HDD160、およびネットワークインターフェース162を、内部バス156と接続する。例えばHDD160は、この入出力インターフェース158および内部バス156を介して、RAM154などとの間でデータをやり取りする。
HDD160は、記憶部122として機能する、データ格納用の装置である。このHDD160は、例えば、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含む。また、HDD160は、CPU150が実行するプログラムや各種データを格納する。
ネットワークインターフェース162は、例えばインターネットなどの通信網に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。このネットワークインターフェース162は、通信部120として機能する。なお、ネットワークインターフェース162は、無線LAN対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、または有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の説明では、請求金額決定サーバ10は、新規の注文に対して決定された値引き額を顧客に通知するためのゲーム画面を顧客端末24に表示させる例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、請求金額決定サーバ10は、新規の注文の実請求金額(あるいは、値引き額)を決定する前にゲーム画面を顧客端末24に表示させてもよい。さらに、請求金額決定サーバ10は、該当の注文の値引き額を決定する際に、表示されたゲーム画面において顧客により実行されたゲームの結果を反映させて決定してもよい。
また、上述した各実施形態では、請求金額決定サーバ10が、発生済みの複数の注文のうち、新規の注文と基準請求金額が同一である他の注文が有ることが確認された場合には、新規の注文の実請求金額を基準請求金額と異なる金額に決定する例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。
また、上記の各実施形態による請求金額決定サーバ10は、EC決済の場面に適用される例を中心として説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、請求金額決定サーバ10は、大学入学金の振込み、海外送金、または電子マネーチャージなどの資金移動や通貨変換の場面にも適用可能である。
また、本実施形態によれば、CPU150、ROM152、およびRAM154などのハードウェアを、上述した請求金額決定サーバ10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムが記録された記録媒体も提供される。
20 EC決済サーバ
22 口座管理DB
24 顧客端末
26 通信網
100−1、100−2 制御部
102−1、102−2 注文確認部
104−1、104−2 請求金額決定部
106 イベント制御部
108 払込票生成部
120 通信部
122 記憶部
124 値引状況管理DB
150 CPU
152 ROM
154 RAM
156 内部バス
158 入出力インターフェース
160 HDD
162 ネットワークインターフェース
Claims (7)
- 発生済みの複数の注文のうち第1の注文と前記注文の対象商品に関する請求金額である基準請求金額が同一である第2の注文が記憶媒体に有るか否かをプロセッサにより確認する注文確認部と、
前記注文確認部により前記第2の注文が有ることが確認された場合に、前記第1の注文の実際の請求金額である実請求金額を、前記基準請求金額よりも、所定の範囲内でランダムに決定された額だけ小さい金額に前記プロセッサにより決定する請求金額決定部と、
を備え、
前記注文確認部により確認される前記複数の注文の各々および、前記請求金額決定部により前記実請求金額を決定される前記第1の注文は、支払用の複数の口座のうち互いに異なる口座のいずれかに対応づけられている、
情報処理装置。 - 前記請求金額決定部は、前記第1の注文の実請求金額を、さらに前記第2の注文の実請求金額と異なる金額に決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第1の注文は、前記第2の注文よりも後に発生した注文であり、
前記請求金額決定部は、前記第1の注文の実請求金額を、前記第2の注文の実請求金額よりも小さい金額に決定する、請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記注文確認部は、前記第2の注文が、前記第1の注文の発生時において未決済の注文であるか否かを確認する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記注文確認部は、前記第2の注文が、前記第1の注文の注文日から所定の期間内に発生した注文であるか否かを確認する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、前記請求金額決定部により決定された前記第1の注文の実請求金額を利用者に通知するためのイベントの表示制御をするイベント制御部をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- コンピュータを、
発生済みの複数の注文のうち第1の注文と前記注文の対象商品に関する請求金額である基準請求金額が同一である第2の注文が記憶媒体に有るか否かをプロセッサにより確認する注文確認部と、
前記注文確認部により前記第2の注文が有ることが確認された場合に、前記第1の注文の実際の請求金額である実請求金額を、前記基準請求金額よりも、所定の範囲内でランダムに決定された額だけ小さい金額に前記プロセッサにより決定する請求金額決定部と、
を備え、
前記注文確認部により確認される前記複数の注文の各々および、前記請求金額決定部により前記実請求金額を決定される前記第1の注文は、支払用の複数の口座のうち互いに異なる口座のいずれかに対応づけられている、
情報処理装置、
として機能させるための、プログラム。
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