JP2016148799A - 画像表示装置および画像表示装置の制御方法 - Google Patents

画像表示装置および画像表示装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016148799A
JP2016148799A JP2015026224A JP2015026224A JP2016148799A JP 2016148799 A JP2016148799 A JP 2016148799A JP 2015026224 A JP2015026224 A JP 2015026224A JP 2015026224 A JP2015026224 A JP 2015026224A JP 2016148799 A JP2016148799 A JP 2016148799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
dimming
image data
unit
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015026224A
Other languages
English (en)
Inventor
弘明 市村
Hiroaki Ichimura
弘明 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2015026224A priority Critical patent/JP2016148799A/ja
Publication of JP2016148799A publication Critical patent/JP2016148799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】画像を形成するための光変調部に入射する光を、領域毎に独立して制御する画像表示装置において、適切な画像を得るためのフィルタを設定する技術を提供する。【解決手段】 画像表示装置であって、複数の調光要素をそれぞれ独立して制御するための調光データを、第1の画像データの特徴量に基づいて導出する調光データ導出部と、第1の画像データに対してフィルタ処理を施すためのフィルタ係数を、調光データに基づいて導出するフィルタ係数導出部と、第1の画像データに対してフィルタ処理を含む補正処理を施して、第2の画像データを生成する画像データ生成部と、第2の画像データに基づいて入射光を変調して画像を形成するための光変調部と、複数の調光要素により調光された光を光変調部へ射出する照明部であって、調光要素が1以上の光変調要素を含む照明領域毎に配置される照明部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像表示装置に関する。
従来、プロジェクターにおいて、画像を形成するための光変調部として複数の画素がマトリクス状に配列された液晶パネルを用いる技術が知られている。このようなプロジェクターにおいて、液晶パネルの画素を複数の領域に分けて、液晶パネルに入射する光を、各領域毎に独立して制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)このような技術は、プロジェクターに限定されず、液晶テレビや携帯ディスプレイ等の画像表示装置においても提案されている(例えば、特許文献2参照。)
特開2005−196034号公報 特開2013−29573号公報
ところで、画像データに対して2次元的なフィルタをかけることによって、画像のシャープ化(鮮鋭化)、画像のぼかし(平滑化)等の効果を加える画像処理が知られている。上記のように画像形成用の液晶パネルに入射する光を、領域毎に独立して制御する画像表示装置において、全ての領域の画素に対応する画像データに対して、同一のフィルタをかけると、領域毎に入射光の明るさ(光量)が異なるため、例えば、明るい画像の領域にモアレが発生する等、好ましい画像が得られない可能性があった。
そこで、画像を形成するための液晶パネル等の光変調部に入射する光を、領域毎に独立して制御する画像表示装置において、適切な画像を得るためのフィルタを設定する技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、画像データに基づいて画像を表示する画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、複数の調光要素をそれぞれ独立して制御するための調光データを、第1の画像データの特徴量に基づいて導出する、調光データ導出部と、前記第1の画像データに対してフィルタ処理を施すためのフィルタのフィルタ係数を、前記調光データに基づいて導出するフィルタ係数導出部と、前記第1の画像データに対して前記フィルタ処理を含む補正処理を施して、第2の画像データを生成する画像データ生成部と、前記第2の画像データに基づいて入射光を変調する複数の光変調要素を備え、前記第2の画像データが表す画像を形成するための光変調部と、複数の調光要素を備える調光部を備え、前記調光要素により調光された光を前記光変調部へ射出する照明部であって、前記複数の調光要素が、1以上の前記光変調要素を含む照明領域毎に1対1で対応させて配置される照明部と、を備える。
この形態の画像表示装置によれば、フィルタ係数が、調光データに基づいて導出される。調光データは、照明領域に対応して導出される。そのため、第1の画像データに対して、照明領域毎に適したフィルタ係数を用いてフィルタ処理を施すことができる。
(2)上記形態の画像表示装置において、前記フィルタ係数導出部は、前記第1の画像データの階調範囲を伸張するための伸張係数を、前記調光データに基づいて導出し、前記伸張係数に基づいて前記フィルタ係数を導出し、前記画像データ生成部は、前記照明領域毎に対応する前記伸張係数を用いて、前記第1の画像データに対して、階調範囲の伸張処理を施した後、前記フィルタ処理を施して、前記第2の画像データを生成してもよい。このようにすると、フィルタ係数は、伸張係数に基づいて導出される。伸張係数は、調光データに基づいて導出されるため、上記実施形態と同様に、第1の画像データに対して、照明領域毎に適したフィルタ係数を用いてフィルタ処理を施すことができる。
(3)上記形態の画像表示装置において、前記フィルタ係数導出部は、前記調光データと前記フィルタ係数との関係との関係を規定したフィルタ係数テーブルを備えてもよい。このようにすると、容易にフィルタ係数を導出することができるため、回路を小さくしたり、処理負荷を抑制することができる。
(4)上記形態の画像表示装置において、前記フィルタ係数導出部は、前記伸張係数と前記フィルタ係数との関係を規定したフィルタ係数テーブルを備えてもよい。このようにすると、容易にフィルタ係数を導出することができるため、回路を小さくしたり、処理負荷を抑制することができる。
(5)上記形態の画像表示装置において、前記フィルタは、画像を鮮鋭化するシャープネスフィルタであってもよい。このようにすると、コントラストが向上され、コントラストのはっきりとした画像を表示することができる。
(6)上記形態の画像表示装置において、前記フィルタ係数導出部は、前記調光後の光量が小さいほど、前記フィルタの強度を上げるように構成してもよい。このようにすると、照明領域内の画像が暗い画像の場合に、強いフィルタをかけることになる。例えば、フィルタがシャープネスフィルタの場合に、照明領域内の画像が暗い画像のときに、強いフィルタをかけることによってコントラストを上げ、照明領域内の画像が明るい画像のときに、弱いフィルタをかけることによって、モアレ等好ましくない現象を抑制することによって、全体としてコントラストの高い、好ましい画像を表示することができる。
(7)上記形態の画像表示装置において、前記照明部は、光源を備え、前記調光部は、液晶ライトバルブを備え、さらに、前記光変調部によって形成された前記画像を、被投写面に投写させる投写部を備えてもよい。このようにすると、形成された画像を拡大投写することが可能になる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、画像表示装置の制御方法、その制御方法を実現するためのコンピュータプログラム、画像表示装置を構築するためのコンピュータプログラム、また、それらのプログラムを記憶した記憶媒体等の形態で実現することができる。記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやHDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標)Disc、光磁気ディスク、不揮発性メモリーカード、画像表示装置の内部記憶装置(RAMやROM等の半導体メモリー)、および外部記憶装置(USB(Universal Serial Bus)メモリー等)等、コンピューターが読み取り可能な種々の媒体とすることができる。
第1実施形態の画像表示装置としてのプロジェクターの光学ユニットを示す概略構成図である。 表示液晶ライトバルブと調光液晶ライトバルブとの関係を説明するための説明図である。 第1実施形態のプロジェクターの機能的な構成を示すブロック図である。 第1実施形態のプロジェクターにおけるフィルタ係数の導出処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態のプロジェクターの機能的な構成を示すブロック図である。 第2実施形態のプロジェクターにおけるフィルタ係数の導出処理の流れを示すフローチャートである。
A.第1実施形態:
A1.プロジェクターの構成:
A1−1.光学ユニットの構成:
図1は、第1実施形態の画像表示装置としてのプロジェクターの光学ユニットを示す概略構成図である。図1に示すように、プロジェクター100は、光源装置11と、フライアイレンズ12a,12bと、偏光変換装置13と、ダイクロイックミラー14a,14bと、反射ミラー15a,15b,15cと、調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2と、表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1と、クロスダイクロイックプリズム18と、投写レンズ19とを、主に備えている。
表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1を、それぞれ区別する必要がない場合等は、まとめて「表示液晶ライトバルブ171」とも称する。同様に、調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2を、それぞれ区別する必要がない場合等は、まとめて「調光液晶ライトバルブ172」とも称する。
本実施形態における表示液晶ライトバルブ171が、請求項における光変調部に、調光液晶ライトバルブ172が、請求項における調光部に、それぞれ相当する。また、光源装置11と、フライアイレンズ12a,12bと、偏光変換装置13と、ダイクロイックミラー14a,14bと、反射ミラー15a,15b,15cと、調光液晶ライトバルブ172とが、請求項における照明部に相当する。
光源装置11は、光源ランプ11aと光源ランプ11aの光を反射するリフレクター11bとを備える。本実施形態では、光源ランプ11aとして、高圧水銀ランプを用いているが、超高圧水銀ランプ等の他の放電型のランプを用いてもよい。また、LED(Light Emitting Diode)、半導体レーザー(Laser Diode)、有機EL(Organic Electro Luminescence)等の固体光源や、その他の光源を用いてもよい。
フライアイレンズ12a,12bは、それぞれ、複数のレンズから構成されており、光源装置11側からフライアイレンズ12a、フライアイレンズ12bの順に設置されている。フライアイレンズ12a,12bは、光源装置11から射出された光の照度分布を被照明領域において均一化させるための均一照明手段として機能する。光源装置11から射出された光は、フライアイレンズ12a,12bを通過して偏光変換装置13に入射される。
偏光変換装置13は、フライアイレンズ12bとダイクロイックミラー14aとの間に設けられ、フライアイレンズ12b側に設けられた偏光ビームスプリッタアレイ(図示しない)と、ダイクロイックミラー14a側に設けられた1/2波長板アレイ(図示しない)とを備える。
ダイクロイックミラー14aは、光源装置11からの光束のうちの赤色光LRを透過させるとともに、青色光LBと緑色光LGとを反射させる。ダイクロイックミラー14aを透過した赤色光LRは、反射ミラー15cで反射され、調光液晶ライトバルブ17R2に入射し、調光液晶ライトバルブ17R2によって光量が調節された後、表示液晶ライトバルブ17R1に入射する。
ダイクロイックミラー14bは、ダイクロイックミラー14aで反射した色光のうち、青色光LBを透過させるとともに、緑色光を反射させる。緑色光反射用のダイクロイックミラー14bによって反射された緑色光LGは、調光液晶ライトバルブ17G2に入射し、調光液晶ライトバルブ17G2によって光量が調節された後、表示液晶ライトバルブ17G1に入射する。
一方、ダイクロイックミラー14bを透過した青色光LBは、リレー系R1(リレーレンズ16a、反射ミラー15a、リレーレンズ16b、反射ミラー15b、リレーレンズ16cを備える)を経て、調光液晶ライトバルブ17B2に入射し、調光液晶ライトバルブ17B2によって光量が調節された後、表示液晶ライトバルブ17B1に入射する。
本実施形態において、調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2と表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1とは、それぞれ、所定の距離を設けて配置されている。
調光液晶ライトバルブ172は、入射された光の光量を調整して、表示液晶ライトバルブ171に対して射出する。調光液晶ライトバルブ172は、一対のガラス基板(光透過性基板)間に液晶層が挟持され、これら一対のガラス基板の液晶層側の面にそれぞれ光透過性電極が形成され、さらにこれら光透過性電極の液晶層側の面に配向膜がそれぞれ形成されてなる液晶パネルと、この液晶パネルの両側に積層された偏光板から概略構成されている。
調光液晶ライトバルブ17R2は、光透過性電極に印加する電圧を変更することにより、赤色光の透過率を0%に近い値〜100%の範囲で変更する。印加電圧が高いほど、光の透過率が低くなり、赤色光の光量が小さくなる。同様にして、調光液晶ライトバルブ17G2は、緑色光の光量を調整し、調光液晶ライトバルブ17B2は、青色光の光量を調整する。
表示液晶ライトバルブ171は、調光液晶ライトバルブ172と同様の構成を備え、画像データに基づいて印加電圧を変更することにより、調光液晶ライトバルブ172から入射した光を変調して、画像データが表す画像光を形成する。表示液晶ライトバルブ17R1には、調光液晶ライトバルブ17R2にて調光された赤色光が入射され、画像データのR(赤)成分に基づく画像が形成される。同様に、表示液晶ライトバルブ17G1には、調光液晶ライトバルブ17G2にて調光された緑色光が入射され、画像データのG(緑)成分に基づく画像が形成され、表示液晶ライトバルブ17B1には、調光液晶ライトバルブ17B2にて調光された青色光が入射され、画像データのB(青)成分に基づく画像が形成される。
クロスダイクロイックプリズム18は4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されており、表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1によってそれぞれ変調された3色の光が、合成されてカラー画像を表す光が形成される。
投写レンズ19は、クロスダイクロイックプリズム18にて合成されたカラー画像光を、被投写面としてのスクリーンSC上に拡大投写する。その結果、スクリーンSC上に画像が表示される。本実施形態において、投写レンズ19は、上記画像光を拡大投写する際の拡大率を変化させるズーム機能を備えるが、ズーム機能を備えない構成としてもよい。
A1−2.表示液晶ライトバルブと調光液晶ライトバルブとの配置関係:
図2は、表示液晶ライトバルブと調光液晶ライトバルブとの関係を説明するための説明図である。図2(a)は、表示液晶ライトバルブ17R1、図2(b)は、調光液晶ライトバルブ17R2を示す。表示液晶ライトバルブ17G1,17B1、および、調光液晶ライトバルブ17G2,17B2も同様な構成であり、各対応関係も同様であるため、表示液晶ライトバルブ17R1、および調光液晶ライトバルブ17R2について説明し、他の液晶ライトバルブについての説明は省略する。
本実施形態では、説明の簡易化のために、表示液晶ライトバルブ17R1は、表示画素P1が12行×16列のマトリクス状に配列された構成としたが、表示画素P1の数および配列は、本実施形態に限定されず、適宜設定可能である。表示液晶ライトバルブ17R1の各表示画素P1の座標を、(i,j)とすると、i=1〜12,j=1〜16である。図2(a)において、表示画素P1(1,1),(1,2),(1,3),(5,9),(8,12),(12,14),(12,15),(12,16)については、それぞれ符号を付しているが、他の表示画素P1については、視認性を考慮して、符号の表示を省略した。なお、表示画素P1(1,1),(1,2),(1,3),(12,14),(12,15)については、表示画素上に「P1」の符号を付して表示している。
表示液晶ライトバルブ17R1において、全ての表示画素P1は、3行×4列の照明領域SAに分けられて、各照明領域SA毎に調光液晶ライトバルブ17R2にて調光された光が入射される。照明領域SAについて、表示液晶ライトバルブ17R1は、照明領域SAを備えるとも表現する。図2(a)では、照明領域SAを太線枠で囲んで示している。照明領域SAの行列番号を(k,h)とすると、k=1〜3,h=1〜4である。図示するように照明領域SAは、4行×4列の表示画素P1を含む。例えば、照明領域SA(1,1)は、表示画素P1(m,n)(ただし、m=1〜4,n=1〜4)を含む。なお、照明領域SAに含まれる表示画素P1の数は、本実施形態に限定されず、1以上含めばよい。
また、本実施形態において、調光液晶ライトバルブ17R2は、調光画素P2が3行×4列のマトリクス状に配列された構成としたが、調光画素P2の数および配列は、本実施形態に限定されず、適宜設定可能である。各調光画素P2の座標を(m,n)とすると、m=1〜3,n=1〜4である。調光液晶ライトバルブ17R2の1つの調光画素P2は、表示液晶ライトバルブ17R1の表示画素P1を4行×4例に配列したのと同一のサイズである。調光液晶ライトバルブ17R2の調光画素P2は、表示液晶ライトバルブ17R1の照明領域SAに対して1対1で対応して配置されている。すなわち、調光液晶ライトバルブ17R2の1つの調光画素P2で調光された光が、表示液晶ライトバルブ17R1の1つの照明領域SAに含まれる4行×4例の表示画素P1に入射する。例えば、調光液晶ライトバルブ17R2の調光画素P2(2,3)(図2(b)中、斜線ハッチングを付して示す。)を透過した光は、表示液晶ライトバルブ17R1の照明領域SA(2,3)(図2(a)中、斜線ハッチングを付して示す。)を照射する。すなわち、表示画素P1(m,n)(ただし、m=5〜8,n=9〜12)には、調光液晶ライトバルブ17R2の調光画素P2(2,3)によって光量を調整された光が照射される。
A1−3.プロジェクターの機能的構成:
図3は、第1実施形態のプロジェクターの機能的な構成を示すブロック図である。図3に示すように、プロジェクター100は、操作受付部21と、制御部20と、画像データ入力部31と、画像処理部32と、統計データ取得部41と、調光データ導出部42と、画像データ生成部50と、フィルタ係数導出部60と、表示液晶制御部70と、調光液晶制御部80と、照明部170と、表示液晶ライトバルブ171と、投写レンズ19と、を主に備える。
操作受付部21は、ユーザーがプロジェクター100に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備え、操作キーに対応する制御信号を制御部20に出力する。本実施形態では、操作キーとして、電源のオン・オフを切り替えるための電源キー、入力された画像信号を切り替えるための入力切替キー、各種設定用のメニュー画像を表示させるメニューキー、メニュー画像における項目の選択等に用いられる方向キー、選択した項目を確定させるための決定キーを備える。操作キーは、本実施形態に限定されず、種々の操作キーを備えることができる。また、操作キーに限定されず、タッチパネル等であってもよい。また、操作受付部21が、リモートコントローラーを介して、ユーザーからの指示を受付ける構成としてもよい。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、および不揮発性のROM等を備えており、ROMに記憶されている制御プログラムに従ってCPUが動作することによりプロジェクター100の動作を統括制御する。制御部20は、操作受付部21から入力された制御信号に基づいて、プロジェクター100の各部を制御する。
画像データ入力部31は、複数の入力端子を備えており、制御部20からの指示に基づいて、一の入力端子から入力された画像データを選択して、画像処理部32に出力する。本実施形態において、入力端子には、ビデオ再生装置、パーソナルコンピューター等、図示せざる外部の画像供給装置から各種形式の画像データが入力される。
画像処理部32は、画像データ入力部31から入力された画像データを、R(赤),G(緑),B(青)の各成分に分解して、各色の表示画素の階調値を表す画像データに変換する。さらに、画像処理部32は、制御部20の指示に基づいて、各成分に分解された画像データに対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等、ユーザーからの指示に応じた補正処理を施す。また、画像処理部32は、メニュー画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を、入力された画像に重畳することもできる。画像処理部32は、処理した画像データ(以下、「第1の画像データ」と称する。)を、画像データ生成部50、および統計データ取得部41に出力する。
統計データ取得部41は、入力された第1の画像データに基づいて、R,G,B各成分の統計データを取得して、調光データ導出部42に出力する。本実施形態において、第1の画像データについて、表示液晶ライトバルブ171における照明領域SA毎に、統計データとして、階調値の最大値を取得する。統計データは、本実施形態に限定されず、例えば、階調値のヒストグラム、最小値、平均値でもよい。また、階調値の最大値の○○%(例えば、90%等)、最大値から〇番目(例えば、3番目等)の階調値としてもよい。また、R,G,B各成分毎に取得するのではなく、R,G,Bデータから輝度値(Y)を算出し、輝度値のヒストグラム、最大値、最小値、平均値のいずれかを、統計データとして用いてもよい。この場合、各色成分について、同一の統計データを用いることになる。本実施形態における統計データが、請求項における特徴量に相当する。
調光データ導出部42は、入力された統計データに基づいて、調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2を制御するための調光データを導出して、調光液晶制御部80およびフィルタ係数導出部60に出力する。本実施形態において、調光データは、調光液晶ライトバルブ172の各調光画素の開口率(光の透過率)を示すデータである。調光データは、本実施形態に限定されず、調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2を制御するためのデータであればよく、例えば、調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2に印加される電圧の電圧値(絶対値)であってもよい。
フィルタ係数導出部60は、ゲイン導出部61と、フィルタ係数テーブル63とを備え、入力された調光データに基づいて、画像データに対してフィルタ処理を施すためのフィルタ係数を導出する。本実施形態では、フィルタとして、シャープネスフィルタ(鮮鋭化フィルタ)を用いた。ゲイン導出部61は、ゲインテーブル62を備え、入力された調光データに基づいて、ゲインテーブル62を参照して、ゲインデータを導出する。フィルタ係数テーブル63は、ゲインデータとフィルタ係数との関係を示し、フィルタ係数導出部60は、導出されたゲインデータに基づいて、フィルタ係数テーブル63を参照して、フィルタ係数を導出する。調光データは、表示液晶ライトバルブ171の照明領域SA毎に導出されているため、ゲインデータおよびフィルタ係数も、表示液晶ライトバルブ171の照明領域SA毎に導出される。
詳しくは、ゲインテーブル62は、階調範囲を伸張するためのゲインに関するゲインデータと、調光データとの関係を示す。本実施形態において、ゲインデータは、1〜200に設定されているが、ゲインデータは、適宜設定することができる。ゲインデータが大きいほど、階調範囲を広げることができる。ゲインテーブル62では、調光データが小さいほど、すなわち、調光液晶ライトバルブ172の調光画素P2の開口率(光の透過率)が小さく、調光後の光量が小さい(暗い)ほど、ゲインデータが大きくなるように設定している。
フィルタ係数テーブル63では、ゲインデータが大きいほど、シャープネスフィルタの強度が強くなるように、フィルタ係数を設定している。本実施形態では、フィルタ係数テーブル63は、データ量を抑制するために、ゲインテーブル62に記載された全てのゲインデータから抽出された一部の離散的なゲインデータに対するフィルタ係数の関係を示す。ゲイン導出部61において導出されたゲインデータが、フィルタ係数テーブル63にない場合には、フィルタ係数導出部60は、補間によりゲインデータに対応するフィルタ係数を算出する。
ゲイン導出部61は、入力された調光データに基づいて、ゲインテーブル62を参照して、ゲインデータを導出する。フィルタ係数導出部60は、導出されたゲインデータに基づいて、フィルタ係数テーブル63を参照して、フィルタ係数を導出する。調光データは、表示液晶ライトバルブ171の照明領域SA毎に導出されているため、ゲインデータおよびフィルタ係数も、表示液晶ライトバルブ171の照明領域SA毎に導出される。
画像データ生成部50は、入力される第1の画像データに対して、フィルタ処理(フィルタ演算)を含む補正処理を施して、第2の画像データを生成し、表示液晶制御部70に出力する。画像データ生成部50は、ゲイン補正部51と、フィルタ演算部52とを備える。ゲイン補正部51は、入力されたゲインデータに基づいて、第1の画像データの各色(R,G,B)成分に対して、ゲイン補正処理を施す。すなわち、照明領域SA毎に、対応するゲインデータを用いてゲイン補正が行われる。第1の画像データに対してゲイン補正処理が施された画像データを、以下、「第3の画像データ」と称する。フィルタ演算部52は、入力されたフィルタ係数を用いて、第3の画像データに対して、シャープネスフィルタ処理を施す。すなわち、照明領域SA毎に、対応するフィルタ係数を用いてシャープネスフィルタ処理が施されるため、照明領域SA毎に異なる強度のシャープネスフィルタ処理が施される。上述の通り、表示液晶ライトバルブ171において、照射される光量が少ない(すなわち、暗い)照明領域SAに含まれる表示画素P1に対応する画像データに対しては、大きいゲインデータを用いたゲイン補正が施され、その後、強度の強いシャープネスフィルタが施される。
表示液晶制御部70は、第2の画像データに基づいて、表示液晶ライトバルブ171を制御する。具体的には、第2の画像データの各色成分に基づいて、表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1それぞれに印加する電圧を制御する。
表示液晶ライトバルブ171は、上述の表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1を備え、各表示画素P1の開口率(光透過率)を制御して、第2の画像データの各色成分が表す各色の画像を、それぞれ形成する。
調光液晶制御部80は、調光データに基づいて、調光液晶ライトバルブ172を制御する。具体的には、調光データに基づいて、調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2それぞれに印加する電圧を制御する。
照明部170は、光源173と、調光液晶ライトバルブ172とを主に備える。光源173は、上述の光源装置11と、フライアイレンズ12a,12bと、偏光変換装置13と、ダイクロイックミラー14a,14bと、反射ミラー15a,15b,15cと、を備える。調光液晶ライトバルブ172は、上述の調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2を備え、各調光画素P2の開口率(光透過率)を制御して、光源173から射出された光の光量を調光画素P2毎に調整して、表示液晶ライトバルブ171に対して照射する。
投写レンズ19は、表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1で形成された各色の画像光が、色合成光学系(図2では図示せず)によって合成されたカラーの画像光を、拡大して被投写面としてのスクリーンSCに投写する。
A2.フィルタ係数の導出処理:
図4は、第1実施形態のプロジェクターにおけるフィルタ係数の導出処理の流れを示すフローチャートである。このフィルタ係数の導出処理は、第1の画像データが統計データ取得部41に入力されると、開始される。
統計データ取得部41は、第1の画像データの各色成分(R,G,B成分)について、表示液晶ライトバルブ171における照明領域SA毎に、階調値の最大値を取得して、統計データとして、調光データ導出部42に出力する(ステップS22)。調光データ導出部42は、統計データに基づいて、調光液晶ライトバルブ172の各調光画素の開口率を示す調光データを導出して、ゲイン導出部61に出力する(ステップS24)。ゲイン導出部61は、調光データに基づいて、ゲインテーブル62を参照して、表示液晶ライトバルブ171における照明領域SA毎に、第1の画像データの階調範囲を伸張するためのゲインデータを導出する(ステップS26)。フィルタ係数導出部60は、ゲインデータに基づいて、フィルタ係数テーブル63を参照してフィルタ係数を導出して、画像データ生成部50に出力し(ステップS28)、フィルタ係数の導出処理を終了する。
A3.第1実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター100によれば、フィルタ係数導出部60を備え、フィルタ係数導出部60は、ゲインデータに基づいてシャープネスフィルタのフィルタ係数を導出する。ゲインデータは、調光データに基づいて導出される。本実施形態では、ゲインテーブル62において、調光液晶ライトバルブ172による調光後の光量が少ない(暗い)ほど、ゲインデータが大きくなるように設定されているため、第1の画像データの表す画像において、照明領域SA内の画像が暗い画像の場合は、ゲインデータとして大きい値が導出される。したがって、階調範囲が大きく伸張される。また、フィルタ係数テーブル63において、ゲインデータが大きいほど、強いシャープネスフィルタとなるように、フィルタ係数が設定されているため、第1の画像データの表す画像において、照明領域SA内の画像が暗い画像の場合は、強く鮮鋭化され、コントラストのはっきりした画像が形成される。一方、第1の画像データの表す画像において、照明領域SA内の画像が明るい画像の場合は、ゲインデータとして小さい値が導出され、また、フィルタ係数は、弱いシャープネスフィルタとなるような値が導出される。
表示液晶ライトバルブ171の全照明領域SAに対応する第1の画像データに対して、同一のシャープネスフィルタを施す際に、強いシャープネスフィルタを用いると、照明領域SA内の画像が明るい画像の場合に、例えば、モアレが発生する等、好ましくない画像になる恐れがあり、強いシャープネスフィルタをかけることができず、コントラストの高い画像を得ることが難しい。これに対して、本実施形態では、照明領域SA内の画像が明るい画像の場合には弱いシャープネスフィルタを用い、照明領域SA内の画像が暗い画像の場合には、高いゲインデータを用いて階調範囲を大きく伸張すると共に、強いシャープネスフィルタをかけているので、全体としてコントラストの高い好ましい画像を得ることができる。
B.第2実施形態:
B1.プロジェクターの構成:
第2実施形態のプロジェクターは、機能的構成が第1実施形態のプロジェクターと異なるものの、光学ユニットの構成は同一であるため、光学ユニットの説明を省略し、以下に機能的構成について説明する。図5は、第2実施形態のプロジェクターの機能的な構成を示すブロック図である。図5に示すように、プロジェクター100Aは、画像データ生成部50Aと、フィルタ係数導出部60Aの構成が第1実施形態のプロジェクター100と異なるものの、他の構成は第1実施形態と同様であるため、同一の符号を付して、その説明を省略する。
フィルタ係数導出部60Aは、フィルタ係数テーブル63Aを備え、入力された調光データに基づいて、画像データに対してフィルタ処理を施すためのフィルタ係数を導出する。本実施形態では、フィルタとして、ゲイン補正を含むシャープネスフィルタを用いた。すなわち、画像データに対して本実施形態のシャープネスフィルタを用いてフィルタ処理を行うと、ゲイン補正を施した後にシャープネスフィルタ処理を施したのと同様の効果を画像に加えることができる。フィルタ係数テーブル63Aは、第1実施形態と異なり、調光データとフィルタ係数との関係を示す。フィルタ係数テーブル63Aでは、調光データが小さいほど、すなわち、調光液晶ライトバルブ172の調光画素P2の開口率(光の透過率)が小さく、調光後の光量が小さい(暗い)ほど、階調範囲が大きく伸張され、シャープネスフィルタの強度が強くなるように、フィルタ係数を設定している。調光データは、表示液晶ライトバルブ171の照明領域SA毎に導出されているため、フィルタ係数も、表示液晶ライトバルブ171の照明領域SA毎に導出される。
画像データ生成部50Aは、フィルタ演算部52Aを備え、入力される第1の画像データに対して、フィルタ処理(フィルタ演算)を施して、第2の画像データを生成し、表示液晶制御部70に出力する。画像データ生成部50Aのフィルタ演算部52Aは、入力されたフィルタ係数に基づいて、第1の画像データの各色(R,G,B)成分に対して、フィルタ演算(シャープネスフィルタ処理)を施す。すなわち、第1の画像データに対して、照明領域SA毎に、対応するフィルタ係数を用いてシャープネスフィルタ処理が施されるため、照明領域SA毎に対応する強度のシャープネスフィルタ処理が施される。上述の通り、照射される光量が少ない(すなわち、暗い)照明領域SAの表示画素P1に対応する画像データに対して、フィルタ係数導出部60Aから入力されたフィルタ係数を用いてフィルタ演算を行うと、大きいゲインデータを用いたゲイン補正が施された後、強度の強いシャープネスフィルタが施されたのと同様の補正効果が得られる。
B2.フィルタ係数の導出処理:
図6は、第2実施形態のプロジェクターにおけるフィルタ係数の導出処理の流れを示すフローチャートである。このフィルタ係数の導出処理は、第1の画像データが統計データ取得部41に入力されると、開始される。
統計データ取得部41は、第1の画像データの各色成分(R,G,B成分)について、表示液晶ライトバルブ171における照明領域SA毎に、階調値の最大値を取得して、統計データとして、調光データ導出部42に出力する(ステップS32)。調光データ導出部42は、統計データに基づいて、調光液晶ライトバルブ172の各調光画素P2の開口率を示す調光データを導出して、フィルタ係数導出部60Aに出力する(ステップS34)。フィルタ係数導出部60Aは、調光データに基づいて、フィルタ係数テーブル63Aを参照して、表示液晶ライトバルブ171における照明領域SA毎に、フィルタ係数を導出して、画像データ生成部50Aに出力し(ステップS38)、フィルタ係数の導出処理を終了する。
B3.第2実施形態の効果:
第2実施形態のプロジェクター100Aは、フィルタ係数導出部60Aを備え、調光データに基づいてフィルタ係数を導出するため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。第2実施形態のプロジェクター100Aでは、上述の通り、フィルタとして、ゲイン補正を含むシャープネスフィルタを用いた。そのため、フィルタ係数導出部、および画像データ生成部を回路として構成する場合に、第1実施形態に比較して、回路を小さくすることができるため好ましい。また、ソフトウェアとして構成する場合にも、第1実施形態に比較して処理負荷が抑制されるため、好ましい。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態では、画像表示装置として、プロジェクターを例示しているが、画像表示装置は、上記実施形態のプロジェクターに限定されない。例えば、透過型のスクリーンを一体的に備えたリアプロジェクターでもよい。また、液晶パネル、有機ELパネル、プラズマディスプレイパネル(PDP)等の画像表示部に画像を表示させるディスプレイ等であってもよい。例えば、テレビ、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の携帯移動端末として構成してもよい。
(2)上記実施形態では、照明部は、光源173および調光液晶ライトバルブ172を備える構成としたが、照明部の構成は、上記実施形態に限定されず、種々の構成を採用することができる。例えば、発光部としての複数のLEDがマトリクス状に配置されて形成されたLEDアレイを、表示液晶ライトバルブ171の後方(プロジェクター100において調光液晶ライトバルブ172が配置されている位置)に配置する構成にしてもよい。この場合、LEDの調光は、パルス幅変調や電流値の調整等によって行われるため、調光液晶ライトバルブ172は不要である。すなわち、LEDアレイが請求項における照明部に相当し、LEDが調光要素に相当する。なお、画像表示装置がFPD(Flat Panel Display)等である場合には、FPDの液晶パネル等の背面側に、照明部として上述のLEDアレイ配置した構成とすると、薄型化の点で好ましい。
(3)上記実施形態では、調光液晶ライトバルブ172と表示液晶ライトバルブ171とは、所定の距離を設けて設置されるものとしたが、調光液晶ライトバルブ172と表示液晶ライトバルブ171との間隔(距離)は、各色(R,G,B)毎に異なっていてもよい。また、調光液晶ライトバルブと表示液晶ライトバルブの間に、光学素子(リレーレンズ)等を備えていてもよい。
(4)上記実施形態では、光変調部として、透過型の表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1、調光部として透過型の調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2を例示したが、上記実施形態に限定されない。例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD(登録商標):Digital Micro−Mirror Device)や、反射型の液晶パネル(LCOS(登録商標):Liquid Crystal on Silicon)等を用いてもよい。
(5)上記実施形態において、フィルタとしてシャープネスフィルタを例示したが、上記実施形態に限定されず、例えば、ローパスフィルタ等の他のフィルタを用いてもよい。他のフィルタを用いる場合にも、調光データに基づいて、照明領域SA毎に照射される光量に応じて異なる係数を用いて異なる強さのフィルタをかけることにより、各表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1にて形成される画像光を好ましい画像光にすることができる。その結果、被投写面としてのスクリーンSCに、好ましい画像を表示させることができる。
(6)ゲインデータとフィルタ係数との関係、調光データとフィルタ係数との関係は上記実施形態に限定されない。各表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1にて形成される画像光を好ましい画像光にできるように、適宜設定すればよい。
(7)上記実施形態の構成の一部または全部は、ソフトウェアまたはハードウェアによって実現可能である。ハードウェアとしては、例えば、集積回路、ディスクリート回路、または、それらの回路を組み合わせたモジュールを利用可能である。
(8)上記実施形態において、光変調部として各色(R,G,B)毎の表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1を備え、調光部として各色(R,G,B)毎の調光液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2を備える構成を例示したが、上記実施形態に限定されない。例えば、光変調部として各色(R,G,B)毎の表示液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1を備え、調光部としては一枚の調光液晶ライトバルブを備える構成としてもよい。このようにする場合には、偏光変換装置13とダイクロイックミラー14aとの間に調光液晶ライトバルブを備える構成とし、第1の画像データの輝度値(Y)に応じて調光データを導出する構成にすることができる。また、光変調部として一枚の表示液晶ライトバルブを備え、調光部として一枚の調光液晶ライトバルブを備える構成としてもよい。この場合、プロジェクターは、光を各色光に分光するための構成(ダイクロイックミラー14a,14b、反射ミラー15a,15b,15c、リレーレンズ16a,16b,16c)を備えず、表示液晶ライトバルブが各色(R、G、B)のカラーフィルタを備える構成とすると共に、第1の画像データの輝度値(Y)に応じて調光データを導出する構成にすることができる。このような構成は、例えば、液晶ディスプレイ(液晶テレビ)等のフラットパネルディスプレイの場合に好適である。
(9)上記実施形態では、調光液晶ライトバルブ172が、光の入射方向(進行方向)に対して表示液晶ライトバルブ171の後方に配置され、調光液晶ライトバルブ172によって調光された光が表示液晶ライトバルブ171に入射する構成を例示したが、例えば、調光液晶ライトバルブ172が、光の入射方向(進行方向)に対して表示液晶ライトバルブ171の前方に配置され、表示液晶ライトバルブ171にて形成された画像光を調光液晶ライトバルブ172によって照明領域SA毎に調光する構成としてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
11…光源装置
11a…光源ランプ
11b…リフレクター
12a、12b…フライアイレンズ
13…偏光変換装置
14a、14b…ダイクロイックミラー
15a、15b、15c…反射ミラー
16a、16b、16c…リレーレンズ
17B1、17G1、17R1…表示液晶ライトバルブ
17B2、17G2、17R2…調光液晶ライトバルブ
18…クロスダイクロイックプリズム
19…投写レンズ
20…制御部
21…操作受付部
31…画像データ入力部
32…画像処理部
41…統計データ取得部
42…調光データ導出部
50、50A…画像データ生成部
51…ゲイン補正部
52、52A…フィルタ演算部
60、60A…フィルタ係数導出部
61…ゲイン導出部
62…ゲインテーブル
63、63A…フィルタ係数テーブル
70…表示液晶制御部
80…調光液晶制御部
100、100A…プロジェクター
170…照明部
171…表示液晶ライトバルブ
172…調光液晶ライトバルブ
173…光源
R1…リレー系
P1…表示画素
P2…調光画素
SA…照明領域
LB…青色光
SC…スクリーン
LG…緑色光
LR…赤色光

Claims (8)

  1. 画像データに基づいて画像を表示する画像表示装置であって、
    複数の調光要素をそれぞれ独立して制御するための調光データを、第1の画像データの特徴量に基づいて導出する、調光データ導出部と、
    前記第1の画像データに対してフィルタ処理を施すためのフィルタのフィルタ係数を、前記調光データに基づいて導出するフィルタ係数導出部と、
    前記第1の画像データに対して前記フィルタ処理を含む補正処理を施して、第2の画像データを生成する画像データ生成部と、
    前記第2の画像データに基づいて入射光を変調する複数の光変調要素を備え、前記第2の画像データが表す画像を形成するための光変調部と、
    前記複数の調光要素を備える調光部を備え、前記調光要素により調光された光を前記光変調部へ射出する照明部であって、前記複数の調光要素が、1以上の前記光変調要素を含む照明領域毎に1対1で対応させて配置される照明部と、
    を備える、画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記フィルタ係数導出部は、
    前記第1の画像データの階調範囲を伸張するための伸張係数を、前記調光データに基づいて導出し、前記伸張係数に基づいて前記フィルタ係数を導出し、
    前記画像データ生成部は、
    前記伸張係数を用いて、前記第1の画像データに対して、階調範囲の伸張処理を施した後、前記フィルタ処理を施して、前記第2の画像データを生成する、
    画像表示装置。
  3. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記フィルタ係数導出部は、
    前記調光データと前記フィルタ係数との関係を規定したフィルタ係数テーブルを備える、
    画像表示装置。
  4. 請求項2に記載の画像表示装置において、
    前記フィルタ係数導出部は、
    前記伸張係数と前記フィルタ係数との関係を規定したフィルタ係数テーブルを備える、
    画像表示装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記フィルタは、画像を鮮鋭化するシャープネスフィルタである、
    画像表示装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記フィルタ係数導出部は、
    前記調光後の光量が小さいほど、前記フィルタの強度を上げる、
    画像表示装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の画像表示装置において、
    前記照明部は、光源を備えると共に、前記調光部は、液晶ライトバルブを備え、
    前記光変調部は、液晶ライトバルブを備え、
    さらに、
    前記光変調部によって形成された前記画像を、被投写面に投写させる投写部
    を備える、画像表示装置。
  8. 画像データに基づいて画像を表示する画像表示装置の制御方法であって、
    前記画像表示装置は、
    所定の画像データに基づいて入射光を変調する複数の光変調要素を備え、前記所定の画像データが表す画像を形成するための光変調部と、
    複数の調光要素を備える調光部を備え、前記調光要素により調光された光を前記光変調部へ射出する照明部であって、前記複数の調光要素が、1以上の前記光変調要素を含む照明領域毎に1対1で対応させて配置される照明部と、
    を備え、
    (a)前記複数の調光要素をそれぞれ独立して制御するための調光データを、第1の画像データの特徴量に基づいて導出する工程と、
    (b)前記第1の画像データに対してフィルタ処理を施すためのフィルタのフィルタ係数を、前記調光データに基づいて導出する工程と、
    (c)前記第1の画像データに対して前記フィルタ係数を用いたフィルタ処理を含む補正処理を施して、前記所定の画像データを生成する工程と、
    を備える、画像表示装置の制御方法。
JP2015026224A 2015-02-13 2015-02-13 画像表示装置および画像表示装置の制御方法 Pending JP2016148799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015026224A JP2016148799A (ja) 2015-02-13 2015-02-13 画像表示装置および画像表示装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015026224A JP2016148799A (ja) 2015-02-13 2015-02-13 画像表示装置および画像表示装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016148799A true JP2016148799A (ja) 2016-08-18

Family

ID=56691621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015026224A Pending JP2016148799A (ja) 2015-02-13 2015-02-13 画像表示装置および画像表示装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016148799A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018036402A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 画像表示装置および画像表示方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018036402A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 画像表示装置および画像表示方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6237020B2 (ja) 画像表示装置、および画像表示装置の制御方法
US8439507B2 (en) Projector with on screen display adjustment and control method thereof
JP2009058786A (ja) 画像表示装置
JP7238298B2 (ja) プロジェクターおよびプロジェクターの制御方法
JP6331382B2 (ja) 画像表示装置、および画像表示装置の制御方法
US10701325B2 (en) Multi-projection system, projector, and method for controlling projector
JP2006284982A (ja) 調光情報生成装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および画像表示装置
JP2012103642A (ja) 投写型映像表示装置
JP2019024180A (ja) プロジェクター、マルチプロジェクションシステムおよびプロジェクターの制御方法
JP2005107019A (ja) 画像表示方法及び装置並びにプロジェクタ
JP6232796B2 (ja) 画像表示装置および画像表示方法
JP4457572B2 (ja) 画像表示装置とその階調表現方法、投射型表示装置
JP2016148799A (ja) 画像表示装置および画像表示装置の制御方法
JP2006003586A (ja) 映像表示装置および映像表示方法ならびにそのプログラム
TW200408285A (en) Projection system utilizing slm pixels that include SLM pixel regions satisfying acceptable defective SLM pixel policy and SLM pixel regions falling policy
JP2019029743A (ja) 表示システム、画像表示装置、及び表示システムの制御方法
JP2016181865A (ja) 映像処理装置、表示装置、及び、映像処理方法
JP2017058396A (ja) 画像表示装置、および画像表示装置の制御方法
JP2009175771A (ja) プロジェクタの制御方法
JP2020068447A (ja) マルチプロジェクションシステム、プロジェクターおよびプロジェクターの制御方法
US20240179282A1 (en) Control method for projector, projector, and non-transitory computer-readable storage medium storing program
US20240155089A1 (en) Method of controlling projector, projector, and non-transitory computer-readable storage medium storing program
JP2005274732A (ja) 投写型映像表示装置
JP2012109989A (ja) プロジェクタ及びプロジェクタの制御方法
JP6127393B2 (ja) プロジェクターシステム、プロジェクターシステムの制御方法、及びプロジェクター