JP2016148781A - 画質調整装置及び画像形成装置 - Google Patents

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加余子 田中
菜摘 松江
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Kota Fujimori
仰太 藤森
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Abstract

【課題】アレイ状の光学検出手段を用いる場合でも記憶部の記憶容量を低減する。
【解決手段】本発明に係る画像調整装置600は、像担持体206の主走査方向Wに延びていて、画像形成部100(Y、C、M、K)により像担持体206の像担持面206aに作像されたトナー像を主走査方向に走査して検出値を出力するアレイ状の光学検出手段601と、画像形成部により像担持面に画質調整用のトナー像が作像される画像濃度調整時に、光学検出手段にて走査された画質調整用のトナー像の検出値Aが所定範囲X1内であるか否かを判定する出力判定部602と、出力判定部によって所定範囲でないと判断された検出値A1を記憶する記憶部603を有している。
【選択図】図9

Description

本発明は、画質調整装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置には、感光体や中間転写ベルトなどの像担持体上の未定着トナー像の濃度を、像担持体の主走査方向に延伸して配置されたアレイ状の光学検出手段であるラインセンサで検出し、この検出結果をメモリ等の記憶部に一旦保存するとともに、保存された検出結果に基づいて画質調整や異常画像検出を行うものが知られている(例えば、特許文献1)。
ラインセンサで検出する像担持体上の範囲は、像担持体における「主走査方向の長さ×副走査方向の長さ」であるので、ラインセンサからの検出値の出力数が多く、これらを全て記憶するには大容量の記憶部が必要となってしまう。
本発明は、アレイ状の光学検出手段を用いる場合でも記憶部の記憶容量を低減することを、その目的とする。
本発明に係る画像調整装置は、像担持体の主走査方向に延びていて、画像形成部によって像担持体の像担持面に作像されたトナー像を主走査方向に走査して検出値を出力するアレイ状の光学検出手段と、画像形成部により像担持面に画質調整用のトナー像が作像される画像濃度調整時に、光学検出手段にて走査された画質調整用のトナー像の検出値が所定範囲内であるか否かを判定する出力判定部と、出力判定部によって所定範囲でないと判断された検出値を記憶する記憶部を有することを特徴としている。
本発明によれば、アレイ状の光学検出手段で検出された検出値の内、基準範囲内のものは基準値と見做し、基準範囲から外れたものだけを記憶部に記憶するので、アレイ状の光学検出手段を用いる場合でも記憶部の記憶容量を低減することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態の主要部の示す概略構成図。 画像形成装置が備えている画像形成部の一実施形態を説明する図。 転写手段の一実施形態である中間転写ユニットの構成を説明する斜視図。 アレイ状の光学検出手段の一実施形態の構成を説明する断面図。 本発明に係る画像形成装置の制御系によって制御されるハードウェアの主要部の構成を説明するブロック図。 本発明に係る画像調整装置の一実施形態を説明するブロック図。 像担持体である中間転写ベルトに作像された画像調整用の帯状のトナーパターン像を説明する図。 像担持体である中間転写ベルトに形成された画像調整用の階調トナーパターン像を説明する図。 本発明に係る画像調整装置による出力値処理の制御内容を示すフローチャート。 本発明に画像形成装置の制御部による画像調整時の制御内容を示すフローチャート。 本発明に係る画像調整装置による別な制御内容を示すフローチャート。 画像調整装置による出力値処理の別な実施形態を示すフローチャート。 アレイ状の光学検出手段でイエローの階調トナーパターン像を検出した際の、出力値とトナーパターン濃度との関係を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。実施形態の説明において、同一部材または同一機能を有する部材には、基本的には同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。なお、図中Y、C、M、Kは(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)に対応した構成部材に付す添え字であり、適宜省略する。
図1は、本発明を適用した画像形成装置としての電子写真方式のプリンタの主要部を示す概略構成図である。本プリンタは、パーソナルコンピュータ等の外部端末装置から有線又は無線などによって画像情報が入力されることで、入力された画像情報を可視化してプリントアウトするものである。
プリンタは、転写手段としての転写ユニット200を装置本体内に備えている。転写ユニット200は、駆動ローラ201、クリーニングバックアップローラ202、1次転写ニップ入口ローラ203、2次転写ニップ入口ローラ205等の複数のローラと、4つの1次転写部材としての1次転写ローラ204Y,204C,204M,204K、転写部材であり像担持体である中間転写ベルト206、ベルトクリーニング装置207、2次転写部材としての2次転写ローラ208等を有している。転写ユニット200は、ベルト部材としての無端状の中間転写ベルト206を、ベルトループ内側に配設された複数のローラによって張架しながら、駆動ローラ201が回転駆動されることで図中反時計回り方向に無端移動するように構成されている。
プリンタは、転写ユニット200の下方に、中間転写ベルト206の下部張架面に沿って並ぶように配設されて画像形成部としてのY,C,M,K用の4つの画像形成ユニット100Y、100C、100M、100Kを備えている。画像形成ユニット100Y、100C、100M、100Kは、像担持体としてのドラム状の感光体101Y,101C,101M,101K、各感光体を一様帯電させる帯電装置102Y,102C,102M,102K、現像装置103Y,103C,103M,103K、ドラムクリーニング装置120Y,120C,120M,120Kなどを備えている。感光体101Y,100C,100M,100Kの像担持面となる周面101Ya,101Ca,101Ma,101Kaの頂部は、中間転写ベルト206の下部張架面に当接していて、Y,C,M,K用の1次転写ニップを形成している。4つの画像形成ユニット100Y、100C、100M、100Kは、トナー像を作像するものである。ここでいうトナー像には、入力される画像情報に対応したプリント用のトナー像と、画質調整用のトナー像が含まれる。
図1において、転写ユニット200の上方には、Y,C,M,Kの現像剤としてのトナーをそれぞれ個別に収容しているY,C,M,K用のトナーボトル90Y,90C,90M,90Kが配設されている。トナーボトル90Y,90C,90M,90Kに収容されているY,C,M,Kのトナーは、それぞれY,C,M,K用のトナー補給装置140Y,140C,140M,140Kの駆動によって現像装置103Y,103C,103M,103Kにトナー補給時に補給される。
画像形成ユニット100Y、100C、100M、100Kの下方には、露光部としての光書込ユニット290が設けられている。光書込ユニット290は、光書込ユニット290の内部に設けられている半導体レーザーが駆動されることで、Y,C,M,K用の書込光Lbをそれぞれ各感光体に向かって出射する。これら書込光Lbは、それぞれ感光体101Y,100C,100M,100Kを主走査方向に光走査されることで、図中時計回り方向に回転駆動する感光体101Y,100C,100M,100Kの周面101Ya,100Ca,100Ma,100Kaに静電潜像を形成する。なお、各書込光Lbの光源は、レーザーに限るものではなく、例えばLED(light emitting diode)であってもよい。
図2を用いて、画像形成ユニットの構成を説明する。なお、各色の画像形成ユニットは、使用するトナーの色が異なる以外は同様の構成であるので、ここではY、C、M、Kの添え字を省略して説明する。画像形成ユニット100は、感光体101の周囲に、帯電装置102、現像装置103、ドラムクリーニング装置120などが配設されている。帯電装置102は、電源部から帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体101に接触させる接触帯電方式のものであり、感光体101の周面101aを一様帯電させる。帯電ローラを採用した接触帯電方式の代わりに、帯電ブラシを採用した接触放電方式や、スコロトロンチャージャーを採用した非接触帯電方式を採用してもよい。
現像装置103は、磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を撹拌する攪拌部104と、現像スリーブ109を収容している現像部105とをケーシング内に有している。攪拌部104には、撹拌搬送部材としての第1スクリュー106と第2スクリュー107とが平行配設されており、攪拌部104内において二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という)を攪拌しながら搬送する。現像スリーブ109には、第2スクリュー107が回転することで、現像剤が供給される。現像装置103は、トナー濃度検出手段としてのトナー濃度センサ(以下、Tセンサという)108を備えていて、第1スクリュー106によって搬送される現像剤中のトナー濃度を検知する。この検知結果は、トナー濃度信号として図5に示す制御部500に送信される。
現像部105には、現像剤を保持する筒状の現像スリーブ109が配設されていて、駆動手段によって回転駆動されることで、感光体100との対向部(現像領域)へと現像剤を搬送し、現像剤中のトナーを感光体101の静電潜像に転移する。この転移により、感光体101上の静電潜像は可視像としてのトナー像に現像される。
本実施形態では、2成分現像剤を用いる2成分現像方式を採用した現像装置103について説明したが、磁性キャリアを含まない1成分現像剤(トナー)を用いる1成分現像方式の現像装置を採用してもよい。
感光体101の周面101aに形成されたトナー像は、図中時計回り方向への感光体101の回転に伴って、感光体101と中間転写ベルト206との当接により形成されている1次転写ニップに進入して、中間転写ベルト206の像担持面である、おもて面206aに1次転写される。1次転写ニップを通過した感光体101の表面は、ドラムクリーニング装置120との対向位置に進入し、ドラムクリーニング装置120が備えるファーブラシ122によって転写残トナーが除去される。図2中、符号Tはトナー像を示す。
帯電装置102によって感光体101の表面は、例えば−700[V]に一様帯電され、光書込ユニット290によってレーザー光が照射された静電潜像部分の電位は、例えば−120[V]となる。これに対して、現像スリーブ109に印加される現像バイアスの電圧は例えば−470[V]であり、これによって350[V]の現像ポテンシャルが発生する。このような作像条件は、画像形成時や画像調整時に行われる画像調整制御の結果によって適時変更される。
図1において、1次転写ローラ204Y,204C,204M,204Kは、中間転写ベルト206におけるY,C,M,K用の1次転写ニップの裏側に当接している。1次転写ローラ204Y,204C,204M,204Kには、電源部によって1次転写バイアスが印加されている。本実施形態では、1次転写部材として、1次転写ローラ204Y,204C,204M,204Kを採用しているが、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。
中間転写ベルト206は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過する。そして、その像担持面(おもて面)206aにY,C,M,Kトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。これにより、K用の1次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト206のおもて面206aには、Y,C,M,Kトナー像の重ね合わせによる重ね合わせトナー像が形成されている。
中間転写ベルト206のループ外側に配設された2次転写ローラ208は、ループ内側に配設された駆動ローラ201との間にベルトを挟み込むようにして、中間転写ベルト206のおもて面206aに当接して2次転写ニップを形成している。2次転写ローラ208にはトナーと逆極性の2次転写バイアスが印加されている。
本プリンタは、記録媒体としての記録紙Pが収納された給紙カセットを備えていて、給紙カセットから2次転写ニップに向かって記録紙Pが送り出される。送り出された記録紙Pは、レジストローラ対250によって、2次転写ニップで記録紙Pを中間転写ベルト206上の重ね合わせトナー像に重ね合わせ得るタイミングで送り出される。2次転写ニップに送られた記録紙Pには、2次転写ニップにおいて中間転写ベルト206上の重ね合わせトナー像が一括で2次転写され、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。なお、転写ユニット200において、2次転写部材としては、2次転写ローラ208に代えて、転写チャージャを用いてもよい。
2次転写ニップの上方には、定着装置260が配設されている。この定着装置260は発熱源を内包する定着ローラ261と、加圧ローラ262とを互いに当接させて定着ニップを形成している。そして、両ローラを定着ニップで互いに同方向に表面移動させるように回転駆動する。2次転写ニップを通過した記録紙Pは、定着装置260に進入した後、定着ニップに挟み込まれることで、ニップ圧や加熱によってフルカラー画像が定着される。
クリーニングバックアップローラ202に対する掛け回し箇所には、ベルトクリーニング装置207が配置されている。2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト206のおもて面206aに付着している転写残トナーや後述する画像調整用の帯状のトナーパターン像や階調トナーパターン像が、ベルトクリーニング装置207によってベルト表面から除去される。
フルカラー画像が定着された記録紙Pは、プリンタの外部へと搬送され排紙トレイ上に排出される。
単色のプリント画像を得るには、該当する色の感光体に静電潜像を形成し、同色の現像装置によって現像してトナー像を作像し、1次転写ニップで中間転写ベルト206へ1次転写する。そして、2次転写ニップにおいて記録紙Pに単色のトナー像を2次転写した後、定着装置260で定着し、排紙トレイへと排出する。
次に図3を用いて転写ユニット200の駆動系と中間転写ベルト206上のおもて面206aに作像される各種トナー像の検出について説明する。
中間転写ベルト206の周方向における全域のうち、駆動ローラ201とクリーニングバックアップローラ202に巻き掛けられた上部張架面の上方には、光学検出手段としてのラインセンサ610が中間転写ベルト206のおもて面206aと対向配置されている。ラインセンサ610は、符号Wで示す主走査方向(ベルト幅方向)に延びていて、光源と集光レンズと受光素子とが主走査方向(ベルト幅方向)Wに複数直線状に配置されたアレイ構造のラインセンサ610である。符号W1は、主走査方向Wと直交する副走査方向を示す。図中、斜線部は、中間転写ベルト206のおもて面206aにおける画像形成領域を示し、そのうち206bは地肌部を示す。
ラインセンサ610の構成は、例えば図4に示すように、白色の光を照射する発光素子としてLEDからなる1つの光源611と、主走査方向Wに配置され、赤、緑、青色の反射光を受光する3つの受光素子612R、612G、612Bと、受光レンズ613とを1つのセルとしてケーシング614で支持するものである。本実施形態において、ラインセンサ610には、カラーセンサの1つである密着イメージセンサ(CIS)を用いている。ラインセンサ610としては、CISではなく、CCDイメージセンサを用いてもよい。また、光源としては、白色の光源(LED)の1色ではなく、3色(赤、緑、青色)の光源を用いても良い。
CISからなるラインセンサ610は、主走査方向Wに直線状に並んだ単位セル毎に増幅器を有し、受光素子132で光変換された電気信号の読み出しによる電気ノイズの発生が抑えられている。この電気信号は、図1、図5に示す制御部500に入力される。
図3に示すように、転写ユニット200は、駆動ローラ201を回転駆動して中間転写ベルト206を無端移動するための駆動源としてのベルト駆動モータ211を備えている。駆動ローラ201の近傍には、副走査方向W1への中間転写ベルト206やトナー像の位置を検出する位置情報検出手段としての位置情報検出センサ213が配置されている。
次にプリンタの制御系について説明する。プリンタは、図5に示す制御部500を備えている。制御部500は、CPU(Central Processing Unit)501と、各種データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)502と、制御プログラムや各種データを記憶したROM(Read Only Memory)503を備えている。制御部500には、各種の周辺機器が信号線510を介して接続されている。図5においては、それら周辺機器のうち、主要なものだけを示している。
すなわち、制御部500には、各色のトナー濃度センサ108Y、108C、108M、108K、ラインセンサ610、ベルト駆動モータ211、位置情報検出センサ213、各現像装置の駆動部511、光書込ユニット290の駆動部512、各トナー補給装置の駆動部513、各種電源部514が信号線510を介して接続されている。各種センサ類は、検出した検出値を制御部500に出力し、制御部500は、出力された各種検出値をRAM502に一時保存する。
制御部500は、ROM503に記憶されている制御プログラムに基づいて、プリンタによる画像情報に応じたプリント動作を制御するとともに、画像調整(作像条件調整)の制御を実行する機能を備えている。制御部500は、画像調整時に、画像調整用のトナー像である図7に示す帯状のトナーパターン像(以下「帯状パターン像」と記す)と、図8に示す複数の階調トナーパターン像(以下「階調パターン像」と記す)を中間転写ベルト206の画像領域(斜線領域)内に形成し、トナー濃度を求めて、上述した作像条件を算出し、作像条件を更新(切換る)する機能を備えている。なお、中間転写ベルト206は無端状であるが、図7、図8では2次元に展開した一部を示している。
制御部500は、各色のトナー濃度センサ108Y、108C、108M、108Kから出力されるトナー濃度信号に基づいて、各色のトナー補給装置140Y,140C,140M,140Kを適宜駆動することで、現像装置103内に適量のトナーを補給させる。補給されたトナーは、第1スクリュー106と第2スクリュー107とによって撹拌搬送される。これにより、現像装置103内の現像剤のトナー濃度は調整される。
ラインセンサ610は、図7に示すように、中間転写ベルト206のおもて面206aに主走査方向Wに向かって画像形成領域内に形成される帯状パターン像と、図8に示すように、主走査方向Wに向かって画像形成領域内に複数形成され、濃度を違えた複数の階調パターン像及びトナー像のない中間転写ベルト206のおもて面206aの地肌部206bの状態を検出する。なお、帯状パターン像と階調パターン像は、画質調整用のトナー像であり、画像形成ユニット100Y、100C、100M、100Kによって画像調整時に作像される。
帯状パターン像は、図7に示すように、ベルト移動方向の先頭から順にK、C、M、Y色の4色の帯状パターン像Ka、Ca、Ma、Yaとして副走査方向W1に間隔を空けて作像されるもので、同一の濃度として形成される。これら帯状パターン像Ka、Ca、Ma、Yaはラインセンサ610の主走査方向Wへの濃度偏差の補正時に、その出力(検出値)が用いられる。
階調パターン像は、帯状パターン像の作像後に作造されるもので、ベルト移動方向から順にK、C、M、Y色の4色の階調パターン像Kb、Cb、Mb、Ybとして副走査方向W1に間隔を空けて作像される。階調パターン像Kb、Cb、Mb、Ybは、主走査方向Wにおいて一方側から他方側に向かって濃度が変化して複数の階調パターンで形成されている。すなわち、各色の階調パターン像Kb、Cb、Mb、Ybは、互いに単位面積あたりのトナー付着量の異なるパッチ状のテスト用トナー像を、ここでは9個ずつ備えていて、トナー濃度の算出にその出力(検出値)が用いられる。
これら帯状パターン像と階調パターン像は、ラインセンサ610との対向部を通過する際にラインセンサ610によってその濃度や状態が検出される。ラインセンサ610は、これら帯状パターン像、階調パターン像及び、帯状パターン像や階調パターン像の形成されていないおもて面206aの地肌部206bを検出すると、検出値を出力して出力判定部602に送信する。
位置情報検出センサ213は、図3に示すように、駆動ローラ201に設けられたスリット板212と相まって、駆動ローラ201の回転を検出する。中間転写ベルト206の副走査方向W1への位置情報を検出する。
トナー補給装置の駆動部513は、トナー補給時に作動して各色のトナー補給装置を駆動するものである。各種電源部514は、上述した各色用の1次転写バイアス、2次転写バイアス、各色の現像装置の現像スリーブに印加するための現像バイアスなどを出力するものである。
ところで、ラインセンサ610をフォトセンサ等に換えて用いる場合、フォトセンサとは構成が異なることから次のような課題がある。たとえば、濃度検出に用いられていたフォトセンサは、1発光1受光、1発光2受光などの構成で、出力信号は1つ乃至2つ程度、また、信号もアナログ出力(たとえば、電圧値)で取り扱うことが多く、使用波長領域も赤外光でK、C、M、Yの色の区別はつけていないものが多い。
これに対し、ラインセンサ610は、光源611、受光素子612R、612G、612B、受光レンズ613が直線状に多数並んでおり(たとえば、600dpi)、カラーセンサ(可視光領域に感度をもち、RGBの区別が可能)であるため、その出力信号もデジタル信号で処理されるので出力情報が多くなる。すなわち、ラインセンサ610は、直線状に受光素子が多数配置されているため、入力信号が多く、さらにカラーセンサであることから、1点の検出(センシング)に対し、RGBの3つの情報を取得することで、その膨大な情報の処理能力というものもフォトセンサからの置き換えとしては重要なポイントとなる。
つまり、ラインセンサ610で中間転写ベルト206(像担持体)上の画像調整用のトナー像を検出する際には、以下3つの校正や補正が必要となる。
・ラインセンサ610自体の感度の校正
・ラインセンサ610自体の感度ばらつきの補正
・中間転写ベルト206(像担持体)の地肌部206bの反射特性の補正
ラインセンサ610は、光センサであるため、まず、感度の補正を行う。
感度補正処理は、白基準(白い拡散反射板)と黒基準(ラインセンサ610の発光素子が照射オフ状態の受光素子の出力)におけるラインセンサの出力を調整しながら検出する。白基準での出力と黒基準での出力が、たとえば10ビット(0〜1023段階)の0と1023(もしくは任意の基準値)となるよう、正規化する。これを第1処理とする。
しかしながら、ラインセンサ610は複数の受光素子が配列されているため、各検出値(出力値)をすべて等しく正規化することは難しい。このため、ラインセンサ610の各受光素子での検出値が等しくなるよう、検出した値を補正することが必要となる。第2処理
経時劣化や環境特性によるラインセンサ610自体の出力変化が想定されるので、第1処理と第2処理は所定の頻度で実施されることが望ましい。
さらに、地肌部206bの表面特性の補正を行う。
例えば、中間転写ベルト206は、黒色(照射オフ時の黒とは黒のレベルが異なる。)であり、“色“を有する反射体である。このため、地肌部(本実施形態では206b)の出力を補正する必要がある。中間転写ベルト206のおもて面206a(像担持体の表面)は、製法などによって反射特性にムラが発生する場合もあり、また、部品寿命の間使い続けるので、表面状態は傷がついたり、磨耗したりと、経時変化を伴う。このように地肌部の表面状態が変化すると、トナー像を検出する際、地肌部206bの表面特性が混在してくるので、トナー像の検出特性にはノイズとして混入してきてしまう。特にハイライトやハーフトーンなどは影響が顕著に現れる。よって、第1処理と第2処理とともに、所定の頻度で地肌部特性の補正を実施する必要がある。
地肌部206bの表面状態の変化は、中間転写ベルト206のおもて面206aのどの位置にどれくらい生じるものかの推定は難しい。そこで、中間転写ベルト206の位置を含めた反射特性とするため、位置(速度)情報を特定可能な位置情報検出センサ213を駆動ローラ201に取り付けて、その情報と、ラインセンサ610から出力された検出値とに相関をもたせるのが好ましい。
ラインセンサ610でトナー像を検出する際も同様に、座標位置情報とともに、トナー像を検出する。その上で中間転写ベルト206上の同位置(ある基準を設けて、それに対する同座標箇所)の、地肌部の出力と、階調パターン像の出力から、適正なトナーパターン像の出力を算出する。
このような補正を行う際に、地肌部の出力特性を、地肌全面に渡って保持することは容易に考えられるが、現実には、相当量の記録容量が必要になってしまう。たとえば、600dpiのラインセンサ(320mm長)(:主走査方向)で、像担持体1200mm(:副走査方向)を走査した検出結果をすべて(主走査方向×副走査方向)を保持しようとすると、主走査方向だけで7000point以上の検出値があるので、副走査方向のサンプリングを考えても大容量の記憶部が必要となる。
そこで、本実施形態では、階調パターンや地肌部206aの検出値を用いて画像調整を行う際に、ラインセンサ610からの出力される全ての検出値を記憶して保存するのではなく、特定の情報に特化して保持することで、記憶部の量を削減するようにしている。つまり、本実施形態において、プリンタは、図6に示すように画像調整装置600を備えている。画像調整装置600は、画像調整時(作像条件調整)にラインセンサ610から出力される検出値の処理と、画質調整時の異常判定時に異常判定をする機能を備えている。すなわち、画像調整装置600はラインセンサ610と、ラインセンサ610のから出力された検出値を判定する出力判定部602と、記憶部603と、中間転写ベルト206上の走査位置情報である任意の位置情報(座標位置情報)を検出する走査状態検出手段604と、範囲算出部605と、異常判定部606を備えている。
出力判定部602は、画像形成ユニット100Y、100C、100M、100Kによって中間転写ベルト206のおもて面206aに作像された図7に示す画質調整用の階調パターン像Kb、Cb、Mb、Ybをラインセンサ610にて走査した検出値Aが所定範囲X内であるか否かを判定するものである。記憶部603は、出力判定部602によって所定範囲Xでないと判断された検出値A1を記憶するものである。特定の情報とは、所定範囲Xでないと判断された検出値A1である。本実施形態において、出力判定部602は、制御部500のCPU501によって達成され、記憶部603は制御部500のROM503によって達成される。
走査状態検出手段604は、出力値として電気信号を出力するラインセンサ610の受光素子132の位置から主走査方向Wの位置を検出するとともに、位置情報検出センサ213からの副走査方向W1への位置情報とラインセンサ610からの主走査方向Wへの位置情報から中間転写ベルト206のおもて面206aの座標を特定するものである。走査状態検出手段604は、位置情報検出センサ213と制御部500によって達成される。
範囲算出部605は、画像濃度調整時に、予め設定された走査位置における、ラインセンサ610にて走査されたトナー像がない地肌部206bの検出値を平均化して情報保持可否判定に用いる基準値Xを算出し、基準値Xから所定範囲X1を算出するものである。範囲算出部605は、制御部500によって達成される。
異常判定部606は、出力判定部602によって所定範囲X1でないと判断された検出値A1から画像異常を判定するものである。具体的には、異常判定部606は、検出値A1と予め設定された異常判定用の所定範囲X2とを比較して、検出値A1が判定範囲X2から外れている場合には装置に異常がある異常判定を行う。異常判定範囲X2はROM503に記憶されている。
次に、ラインセンサ610の検出値処理の制御内容について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。この処理は、ここでは図10に示す画像調整処理のサブルーチンとして機能する形態として説明するが、図10に示す画像調整処理に組み込んだ形態であっても良い。図9に示す検出値処理は、画像調整装置600によって実行される。
画像調整装置600は、ステップST1において、像担持体である中間転写ベルト206の地肌部206bの状態をラインセンサ610で検出する。この場合、ラインセンサ610は、上述の白基準と黒基準の校正が行われたものを用いる。
画像調整装置600は、ステップST2において、予め設定した座標位置におけるラインセンサ610で検出した地肌部206bの検出値をRAM502に保存する。この座標位置は、走査状態検出手段604で求められたものである。また、予め設計する座標位置(複数個所)には、中間転写ベルト206のおもて面206a(画像形成領域)全域に渡っていることが望ましく、概ねの平均値が取得可能な複数の箇所を指定するのが望ましい。
画像調整装置600は、ステップST3において、RAM502に保存した検出値を平均化し、情報保持可否判定の基準値Xを制御部500で算出し、RAM502内に保存して設定する。画像調整装置600は、ステップST4において、算出した基準値Xと、予め定めた公差(たとえば、基準値±xx)で規定される所定範囲X1を設定する。つまり、所定範囲X1は、任意の基準値Xに対し、所定の公差内であるか否かを判定基準としている。
ステップST1〜ST4まで処理は、範囲算出部605によって実行される。ステップST1〜ST4までの処理は、例えばプリンタの設置時に行っても良いし、工場出荷前に行って所定範囲X1をROM503に保存しておいても良い。あるいは、画像濃度調整時の度に実行するようにしても良い。この場合、所定範囲X1を中間転写ベルト206の地肌部の経年劣化を考慮した最新の値に設定することができるのでより好ましい。またステップST1〜ST4までの処理は、以下に説明するステップST5からST7までの処理とは個別なルーチンとしてもよい。
画像調整装置600は、ステップST5において、階調パターン像を検出したラインセンサ610からの検出値Aが所定範囲X1内か否かを、出力判定部602で判定する。画像調整装置600は、検出値Aが所定範囲X1内である場合には、ステップST6に進んで、出力値Aを基準値Xと見做して保存せず、検出値Aが所定範囲X1内でない場合には、ステップST7に進んで、所定範囲X1外の検出値A1としてRAM502に保存する。このとき、検出値A1は、その座標位置情報と関係づけて保存される。
このように、ラインセンサ610で検出された階調パターン像の検出値Aの内、基準範囲X1内のものは基準値Xと見做し、基準範囲X1から外れた検出値A1だけをRAM502(記憶部)に保存するので、画像形成においてアレイ状の光学センサを用いる場合でもRAM502(記憶部)の記憶容量を低減することができる。すなわち、このようにすることで、ラインセンサ610による中間転写ベルト206全域の検出結果をすべて保持する必要はなくなり、RAM502(記憶部)の容量を削減させることができるようになる。
基準範囲X1から外れた検出値A1をRAM502(記憶部)に保存するに際し、座標位置情報と相関させて保存するので、ラインセンサ610からの出力値によって得られる情報を選択的にRAM502(記憶部)に保存することになり、よりRAM502(記憶部)の容量を削減することができる。なお、座標位置情報は絶対座標ではなく、相対座標や近接する検出値A1との差分による位置情報とするなど、適宜、データ量を低減(圧縮)させてもよい。
中間転写ベルト206は転写紙Pと異なり、使い続けるため経時劣化し、製法によってはおもて面206a(地肌部206b)が不均一になる場合もある。このため、その上に形成されるトナー像をラインセンサ610によって検知すると、地肌部206bである像担持面の特性の影響がノイズとなり、正しいトナー像の反射特性を得ることができないことがある。しかし、中間転写ベルト206上のどの位置にトナー像が形成されたかを知ることができるよう、トナー像が位置する中間転写ベルト206上の走査位置情報としての座標位置情報を走査状態検出手段604で検出して把握しながら、画質調整に用いる階調トナーパターンの出力をラインセンサ610で検出する。そして、両者を関連づけてRAM502(記憶部)に保存することで、地肌部206bからのノイズを適切に除去することができる。
また、判定方法は煩雑であると、判定処理に時間がかかってしまうが、本実施形態では、検出値を平均化して基準値Xを算出し、予め定めた公差(たとえば、基準値±xx)で規定される所定範囲X1を設定する。このため、判定基準を単純化することができ、ラインセンサ610で検出した検出値を処理する処理時間を低減することができる。
次に画像調整処理の制御内容について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。なお、センサの校正(白色版、黒色版)と情報保持可否判定の基準値の算出はトナー像検出の前に実施しているものとする。
制御部500は、図10のステップST11において、画像調整実行時期か否かを、例えば印刷枚数や印刷時間などから制御部500で判断する。そして画像調整実行時期であればステップST12に進み、画像調整実行時期でなければこの制御は実行しない。
制御部500は、ステップST12において、ラインセンサ610を用いて像担持体である中間転写ベルト206の画像形成用のトナー像のない地肌部206bの状態を検出し、ステップST13において検出値を記憶部であるRAM502に保存する。
制御部500は、ステップST14において、各色の帯状パターン像Ka、Ca、Ma、Yaを図7に示すように中間転写ベルト206の画像形成領域内に作像し、ステップST15において、各色の帯状パターン像Ka、Ca、Ma、Yaを主走査方向Wへ検出する。
制御部500は、ステップST16において、ラインセンサ610の主走査方向Wへの濃度偏差を、ステップST15で検出した検出値に基づいて均一になるように補正する。具体的には、光書込ユニット290の駆動部512の制御にフィードバックする。
制御部500は、ステップST17において、各色の階調パターン像Kb、Cb、Mb、Ybを図8に示すように中間転写ベルト206の画像形成領域内に作像し、ステップST18において、各色の階調パターン像Kb、Cb、Mb、Ybを主走査方向Wへ検出する。検出後は、図9で説明した出力値処理を画像調整装置600で行い、所定範囲X1から外れた出力値A1のみを記憶し、ステップST19へと進む。
制御部500は、ステップST19においてプリント時のトナー濃度を出力値A1に基づいて算出し、ステップST20において、算出したトナー濃度を達成可能な作像条件を算出し、ROM503に記憶されている前回の作像条件を更新し、ステップST21において作像条件を切り替える。
すなわち、作像条件(現像電位、帯電電位、露光パワーなど)もしくは画像処理のデジタルγへフィードバックし、所定の濃度や階調性が得られるよう画質調整を実行する。
図11は、画像調整装置600による検出値処理の変形例を示すフローチャートである。図11に示す検出値処理と図9に示す検出値処理との違いは、図11では異常判定部606による処理が追加されている点にある。図9、図11は、この異常判定部606による処理以外は同一であるので、相違点についてのみ説明する。
画像調整装置600は、ステップST5において、検出値Aが所定範囲X1内でない場合には、範囲外の検出値A1としてステップS8に進んで異常判定部606で異常判定を行う。ここでは、検出値A1と異常判定用の所定範囲X2とを比較して、検出値A1が所定範囲X2外か否かを判定する。検出値A1が所定範囲X2外でない場合には異常がないのとしてステップST7に進み、検出値A1が所定範囲X2外の場合にはステップST9に進んで装置に異常があるものとしてステップST9に進んで異常判定を行う。そして、画像調整処理を中止するべく図10に戻って装置を停止する。
このように、出力判定部602によって所定範囲Xでないと判断された検出値A1に基づいて画像異常を判定する。少ない数に絞り込まれた検出値A1から画像異常判定をすることができるので、画像異常の判定をする処理時間を低減することができる。
図12は、画像調整装置600による検出値処理の変形例を示すフローチャートである。図12に示す検出値処理と図9に示す検出値処理との違いは、範囲検出部での処理内容が異なっている。
画像調整装置600は、ステップST31において、像担持体である中間転写ベルト206の地肌部206bの状態をラインセンサ610で検出する。この場合も、ラインセンサ610は、上述の白基準と黒基準の校正が行われたものを用いる。
画像調整装置600は、ステップS32において、画像形成領域を複数の領域に分割し、分割領域を例えばRAM502に保存する。分割領域の区分は、走査状態検出手段604で検出される座標位置情報に基づいて区分する。つまりここでは座標位置情報をRAM502に保存する。
画像調整装置600は、ステップST33において、区分された領域内に位置する検出値Aを平準化して画像形成領域全体の平均値となる基準値Xaを算出してRAM502に保存して設定する。
画像調整装置600は、ステップST34において、算出した基準値Xaと、予め定めた公差(たとえば、基準値±xx)で規定される所定範囲X1aを設定する。つまり、所定範囲X1aは、任意の基準値Xaに対し、所定の公差内であるか否かを判定基準としている。
これらステップST31〜34の処理は範囲検出部605Aによって実行される。
画像調整装置600は、ステップST35において、階調パターン像を検出したラインセンサ610からの検出値Aが所定範囲X1a内か否かを、出力判定部602で判定する。画像調整装置600は、検出値Aが所定範囲X1a内である場合には、ステップST36に進んで、出力値Aを基準値Xaと見做して保存せず、検出値Aが所定範囲X1a内でない場合には、ステップST37に進んで、所定範囲X1a外の検出値A1aとしてRAM502に保存する。このとき、検出値A1aは、その座標位置情報と関係づけて保存される。
このように、ラインセンサ610で検出された階調パターン像の検出値Aの内、基準範囲X1a内のものは基準値Xaと見做し、基準範囲X1aから外れた検出値A1aだけをRAM502(記憶部)に保存するので、画像形成においてアレイ状の光学センサを用いる場合でもRAM502(記憶部)の記憶容量を低減することができる。すなわち、このようにすることで、ラインセンサ610による中間転写ベルト206全域の検出結果をすべて保持する必要はなくなり、RAM502(記憶部)の容量を削減させることができるようになる。
基準範囲X1aから外れた検出値A1aをRAM502(記憶部)に保存するに際し座標位置情報と相関させて保存するので、ラインセンサ610からの出力値によって得られる情報を選択的にRAM502(記憶部)に保存することになり、よりRAM502(記憶部)の容量を削減することができる。
中間転写ベルト206上のどの位置にトナー像が形成されたかを知ることができるよう、トナー像が位置する中間転写ベルト206上の座標位置情報を走査状態検出手段604で検出して把握しながら、画質調整に用いる階調トナーパターンの出力をラインセンサ610で検出する。そして、両者を関連づけてRAM502(記憶部)に保存するので、地肌部206bからのノイズを適切に除去することができる。
また、本実施形態では、検出値を平均化して基準値Xaを算出し、予め定めた公差(たとえば、基準値±xx)で規定される所定範囲X1aを設定する。このため、判定基準を単純化することができ、ラインセンサ610で検出した検出値を処理する処理時間を低減することができる。
本実施形態において、光学検出手段たるラインセンサ610には、その分解能が、中間転写ベルト206のおもて面206a上のトナー像の解像度と等しいかそれより粗いもの用いている。トナー像を検出するラインセンサ610の解像度が細かすぎると処理する情報が膨大になるので、ラインセンサ610の分解能を、中間転写ベルト206のおもて面206a上のトナー像の解像度と等しいかそれより粗いものにすることで、情報処理の負荷を軽減させることができるので好ましい。
図10に示すフローチャートにおいて、ステップST12において、中間転写ベルト206の地肌部206bの状態を検出する際に、地肌部206bの出力(検出値)と座標位置情報を検出し、所定の情報のみステップST3で保持するようにしても良い。この2つのステップは、画像調整実行時期に実施するようにしたが、例えば1つの印刷指令によるプリントが終了する毎に実行しても良い。
図13は、図4に示すラインセンサ610(CIS)にて、中間転写ベルト206の黒色の地肌部206b上にイエローのトナーで作像された画像形成用のトナー像(階調パターン像Yb)を検出した結果である。このとき階調パターン像Ybを構成するパッチ状のテスト用トナー像は1つが5mm×5mmの正方形状であり、10個としている。
そして、中間転写ベルト206を一定速度で移動してラインセンサ610にて、中間転写ベルト206の位置情報とともにトナー像の出力を検出する。
一例として、10パッチ目(トナーパターン濃度(階調)0.5)の濃度を求める。
(1)10パッチ目のパッチ内の各検出点の出力を求める。
10パッチ目のパッチ内のある点、座標位置(1111,1234);出力(ga0)
保持していた地肌部206b 座標位置(1111,1234);出力(g0)
パッチ内のある点の座標位置(1111,1234)の地肌補正後の出力は、
ga0−g0=ga
同様に、別のパッチ内の点の地肌補正後の出力を求める。
たとえば、gb、gc、gd・・・・(所定の個数。)
ここでは、単純に減算する補正を記載しているが、必ずしも減算のみである必要はなく、パッチの出力を地肌部の出力で適正に補正できればよい。
(2)パッチの濃度を求める。
パッチ内の地肌補正後の出力の平均値(ga、gb、gc、gd…)の平均値(=490)
このような処理を画像調整装置600で実行することで、画像形成においてアレイ状の光学検出手段を用いる場合でも記憶部の記憶容量を低減することができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、画像形成装置としては、モノクロ複写機であってもよい。画像形成装置としては、複写機ではなく、プリンタ、ファクシミリ単体、あるいは、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナのうちの少なくとも2つの機能を備えた複合機であってもよい。
本実施形態では、ラインセンサ610を用いて中間転写ベルト206のおもて面206aに作像された階調トナーパターンを検出するようにしたが、像担持体としては、各色の感光体でもよい。この場合には、各感光体上に作像される階調トナーパターンを検出できるように、ラインセンサ610を各感光体とそれぞれ対向配置して配置すれは良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
100(Y、C、M、K) 画像形成部
101(Y、C、M、K)、206 像担持体
101(Ya、Ca、Ma、Ka)、206a 像担持面(おもて面)
600 画質調整装置
602 出力判定部
603 記憶部
604 走査状態検出手段
605 範囲算出部
606 異常判定部
610 光学検出手段
A 検出値
A1 範囲外の検出値
Kb、Cb、Mb、Yb 画質調整用のトナー像(階調パターン像)
W 主走査方向
X、Xa 基準値
X1、X1a 所定範囲
X2 異常判定用の所定範囲
特許第5469393号公報

Claims (10)

  1. 像担持体の主走査方向に延びていて、画像形成部によって前記像担持体の像担持面に作像されたトナー像を主走査方向に走査して検出値を出力するアレイ状の光学検出手段と、
    前記画像形成部により前記像担持面に画質調整用のトナー像が作像される画像濃度調整時に、前記光学検出手段にて走査された前記画質調整用のトナー像の検出値が所定範囲内であるか否かを判定する出力判定部と、
    前記出力判定部によって所定範囲でないと判断された検出値を記憶する記憶部を有する画質調整装置。
  2. 前記像担持体の走査位置を特定する走査状態検出手段を備え、
    前記所定範囲でないと判断された検出値を、前記走査状態検出手段で特定された走査位置情報とを関連づけて前記記憶部に記憶する請求項1記載の画質調整装置。
  3. 前記所定範囲は、任意の基準値に対し、所定の公差内であるか否かを判定基準とする請求項2記載の画質調整装置。
  4. 前記画像濃度調整時に、予め設定された走査位置における、前記光学検出手段にて走査された前記トナー像がない前記像担持面の検出値を平均化して情報保持可否判定に用いる基準値を算出し、前記基準値から前記所定範囲を算出する範囲算出部を有する請求項2記載の画質調整装置。
  5. 前記出力判定部によって所定範囲でないと判断された検出値に基づいて、画像異常を判定する異常判定部を有する請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像調整装置。
  6. 前記光学検出手段は、カラーセンサである請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像調整装置。
  7. 前記光学検出手段は、その分解能が、前記像担持面上のトナー像の解像度と等しいかそれより粗いものである請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像調整装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像調整装置を備えた画像形成装置。
  9. 前記画像調整装置は、前記画像形成部によって前記像担持体上に画像調整用のトナー像が形成される画質調整時に機能する請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像調整装置は、前記画像形成部によって前記像担持体上に画像調整用のトナー像が形成される画質調整時の異常判定時に機能する請求項8に記載の画像形成装置。
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