JP2016148367A - パネル狭持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネル貫通孔の裏面側に磁石を用いる狭持部材の一方側が存し、これに当該狭持部材の他方側をパネルの表面側から磁力で吸着させて狭持する構造において、より簡単に作業ができるようにする。
【解決手段】パネル狭持構造として、1以上の貫通孔が形成されたパネルと、磁性体からなり、前記貫通孔に前記パネルの背面側から貫通する柱状部を先端側に有し、前記貫通孔を通らない大きさに形成され、前記パネルの背面側に当接する膨大部が前記柱状部の基端側に形成される前記貫通孔ごとに設けられるピンと、偏平な円柱状で、中央に前記ピンの柱状部先端が通る貫通孔が形成され、一の底面がS極を他の底面がN極を構成する磁石からなり、底面間の厚さが、前記膨大部が前記パネルの背面側に当接した状態において前記柱状部が前記パネルの貫通孔の表面側から突出する長さ以上に形成される磁石からなる前記ピンごとに設けられる固定部材とから構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、展示パネルなどのパネルを固定するために狭持する構造に関する
従来、展示用のパネルを壁面に固定したり、パネルに枠を固定したりするような場合、一般的にはネジを用いた狭持構造が採用されることが一般的である。しかし、ネジを用いるとネジをネジ穴に係合させて、相対的に回転させる作業が必要となり、非常に作業効率が悪いという問題がある。これを解決する方法として、下記特許文献には、磁石を用いた狭持構造が示されている。これは、壁面に固定された内部に磁石又は磁性体を設けた筒状の固定受け部に、パネルに設けられた貫通孔を裏面側で位置づけ、パネルの表面側から、固定受け部にパネルの貫通孔を介して、当該固定受け部に挿入できる前記磁石又は磁性体に吸着可能な磁石又は磁性体からなるピンを有する挿入側部材を挿入することで、磁力によってパネルを固定受け部と挿入側部材とで狭持固定するものである。このような構造によれば、挿入側部材を挿入するだけで狭持が完了するので、作業効率を改善することができる。
実用新案登録第3144609号公報
しかしながら、パネルの貫通孔を固定受け具のある場所に位置合わせした状態を保持しながら、挿入側部材を挿入するのは難しく、一人の作業員で行うことは容易ではない。
本発明は、このような問題に鑑みて、パネル貫通孔の裏面側に磁石を用いる狭持部材の一方側が存し、これに当該狭持部材の他方側をパネルの表面側から磁力で吸着させて狭持する構造において、より簡単に作業ができるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。
請求項1に記載の発明は、1以上の貫通孔が形成されたパネルと、磁性体からなり、前記貫通孔に前記パネルの背面側から貫通して表面側で突出する柱状部が先端側に設けられるとともに、前記貫通孔を通らない大きさに形成され、前記パネルの背面側に当接する膨大部が前記柱状部の基端側に形成された前記貫通孔ごとに設けられるピンと、偏平な円柱状で、中央に前記ピンの柱状部先端が通る貫通孔が形成され、一の底面がS極を他の底面がN極を構成する磁石からなり、底面間の厚さが、前記膨大部が前記パネルの背面側に当接した状態において前記柱状部が前記パネルの貫通孔の表面側から突出する長さ以上に形成される磁石からなる前記ピンごとに設けられる固定部材とからなるパネル狭持構造である。なお、本願におけるパネルは、単体の板体からなるもの、複数の板体が重ねられたもの、これらのものに枠が固定されているもの、表面側の板体が透明でこれの裏面にシート体が挟まれたものなどが含まれる。また、磁石の厚さは前記柱状部が前記パネルの貫通孔の表面側から突出する長さの2倍以下であることが望ましい。
請求項2に記載の発明は、前記パネル狭持構造において、前記固定部材は、前記パネルの表面側に面する底面に少なくとも前記柱状部が通る開口が形成されたカバーで覆われるものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記カバーは前記磁石の前記パネルの表面側に面する底面位置から前記パネルの表面側に突出するよう形成されるものであって、前記磁石の底面間の厚さが、前記膨大部が前記パネルの裏面側に当接した状態において前記柱状部が前記パネルの貫通孔の表面側から突出する長さ以上に形成されることに代えて、前記磁石の底面間の厚さが、前記膨大部が前記パネルの裏面側に当接した状態において前記柱状部が前記パネルの貫通孔の表面側から突出する長さから前記カバーの前記突出する部分の長さを引いた長さ以上に形成されるものである。なお、やはり磁石の厚さは、前記柱状部が前記パネルの貫通孔の表面側から突出する長さから前記カバーの前記突出する部分の長さを引いた長さの2倍以下であることが望ましい。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のパネル狭持構造において、前記パネルの前記一面側における前記カバーが当接する位置に、前記カバーが嵌る凹部が形成されるものである。
請求項5に記載の発明は、前記パネル狭持構造において、前記パネルは枠を有さないものであるとともに、前記貫通孔は前記パネルの外周縁近傍に形成されるものであって、 前記カバーは前記パネルに嵌る枠を構成するものである。
請求項6に記載の発明は、前記パネル狭持構造において、前記ピンは膨大部の基端側面にネジ穴が形成されるものである。
以上のような構成により本発明は、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明は、まず、ピンの柱状部をパネルの貫通孔に裏面から通し、その後でパネルの表面から突出するピンの柱状部に固定部材の貫通孔を通すように固定する。このような手順でパネルを狭持することができるので、最初にピンの柱状部をパネルの貫通孔に通すことでピンの柱状部とパネルの貫通孔の位置がずれず、容易にピンの柱状部先端に固定部材の貫通孔を通すことができ、一人でも比較的容易に作業を行うことが可能となる。そして、磁性体の柱状部に両底面がそれぞれS極N極のリング状の磁石からなる固定部材を通すと、柱状部先端側の磁力線は柱状部の先端面と磁石のパネル表面から離れた側の一底面とが並んだ状態が最も距離が短くなり安定する。従って、固定部材を構成する磁石の底面間の厚さを、前記膨大部が前記パネルの背面側に当接した状態において前記柱状部が前記パネルの貫通孔の表面側から突出する長さ以上に形成することで、磁石の厚さが前記柱状部が前記貫通孔の表面側から突出する長さと一致するときは最も強い力で係合してピンの膨大部と固定部材間にちょうどパネルを狭持でき、磁石の厚さがこれよりも厚い場合は、安定した状態になろうとしてパネル表面側に引きつけられることとるのでパネルは一定の狭持力でピンの膨大部と固定部材間に挟まれてしっかりと狭持できることとになる。さらに、突出した柱状部に固定部の貫通孔が通るので固定部はパネルに平行な方向の動きが拘束されずれることがない。
請求項2に記載の発明は、固定部材がカバーで覆われることで見た目が良くなり装飾性を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、カバーがパネルの表面側に突出している場合には固定部材を構成する磁石の厚さを調節することで、やはり磁石が最も安定する位置、又は、磁石がパネル側に引き込まれる位置に存するので、パネルをカバーとピンの膨大部との間にしっかりと狭持することができる。
請求項4に記載の発明は、パネル表面にカバーが嵌る凹部を形成することでカバーがパネル平面に平行な方向にずれることが抑制されて安定するとともに、見た目を良くすることができる。
請求項5に記載の発明は、カバーをパネルの枠とすることで、パネルへの枠の固定を簡易な作業で行うことができる。
請求項6に記載の発明は、ピンの膨大部の基端面側にネジ穴を固定することで、ピンを壁面やフレームに固定することができる。
実施形態に係る壁面にパネルを固定するパネル狭持構造の分解斜視図である。 図1における一のピン部分近傍の拡大分解断面図である。 実施形態に係る壁面にパネルを固定するパネル狭持構造の一のピン部分近傍の拡大断面図である。 枠をパネルに固定するパネル狭持構造の分解斜視図である。 図4における一のピン部分近傍の拡大分解断面図である。 枠をパネルに固定するパネル狭持構造のおける一のピン部分近傍の拡大断面図である。 図6の変形例を示す拡大断面図である。 (a)は変形例に係るパネルの貫通孔表面側の部分拡大斜視図であり、(b)は(a)のパネルを用いたパネルにカバーが嵌る凹部を形成した場合の拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1に実施形態に係る壁面にパネルを固定するパネル狭持構造の分解斜視図を示す。パネル狭持構造はパネル10、ピン20、キャップ30、下地ネジ40、タップネジ50とから構成される。また、図2に、一のピン20部分近傍の拡大分解断面図を示す。
パネル10は、透明な略長方形状のアクリル板を2枚重ねたパネルで間にポスターなどのシートが挟まれる。そして重なったアクリル板の四隅に丸穴による貫通孔11が形成される。
ピン20は磁性体からなり、先端側に前記貫通孔11の内径より若干小さい外径を有し、前記パネル10の厚さよりも長く形成される、先端に面取りが施された円柱からなる柱状部21と、柱状部21の基端側に設けられる貫通孔11が通らない外径を有する円柱からなる膨大部22とから構成される。膨大部22の基端側底面には内周に雌ネジが形成された丸穴からなる基端側ナット部22aが形成されている。
キャップ30は、中央に前記貫通孔11とほぼ同じ大きさの貫通孔31aが形成された偏平な円柱状のネオジム磁石からなる固定部材31と、固定部材31の外径に嵌る内径を有する上面が閉じた円筒体からなる固定部材31に固定されるカバー32とから構成される。固定部材31を構成する磁石は一底面がN極で、他底面がS極であり、ピン20の柱状部21の長さからパネル10の厚さを引いた長さより若干厚く形成される。カバー32の内部空間は固定部材31の外形とほぼ一致し、固定部材31の表出する側の底面とカバー32の開口縁とは同じ平面に存する。
下地ネジ40はピン20の基端側ナット部22aに係合するネジが外周に切られた円柱体で、中央にタップネジ50の頭部が嵌るザグリが形成された当該タップネジ50が通る貫通孔41が設けられている。タップネジ50は一般的なタップネジである。
次に、以上のような構成を有するパネルの狭持構造の組み立て手順について説明する。まず、パネル10の貫通孔11の位置のそれぞれに合致するように壁面に、下地ネジ40をタップネジ50を用いて固定する。次に固定した各下地ネジ40にピン20の基端側ナット部22aを係合させてピン20を壁面に固定する。ピン20が固定できたら、ピン20の柱状部21にパネル10の貫通孔11を挿入し、パネル10の裏面をピン20の膨大部22に当接させる。この状態でパネル10は柱状部21に支持されて落下することはないので、作業者は手を離すことができる。最後に、パネル10の各貫通孔11から突出するピン20の柱状部21先端にキャップ30の固定部材31中央の貫通孔31aを通すことでキャップ30を嵌めれば作業は完了する。図3にこの状態の一のピン20近傍の拡大断面図を示す。図に示すように固定部材31を構成する磁石のパネルから遠い方の底面は、磁性体からなるピン20の柱状部21の先端面より若干離れたところに位置する。磁力線は当該磁石底面が柱状部21の先端面と同じ高さになったときが最も短くなり安定するので、固定部材31はパネル10側に向かって移動する力が生じる。この力によってパネル10は固定部材31とピン20の膨大部22との間にしっかりと狭持固定される。また、固定部材31を構成する磁石はネオジム磁石であるため軽く引っ張った程度では外れることがなく、比較的強固にパネル10を壁面に固定することができる。
以上、説明したように本実施形態に係るパネルの狭持構造によれば、パネル10の貫通孔11を壁面に固定されたピン20の柱状部21に挿入すれば、パネル10はこの状態で保持できるので、きわめて作業効率がよい。また、中央に貫通孔の形成された磁石を磁性体の柱状部21先端に挿入した場合に、磁石の離れた側の底面と柱状部先端が揃おうとして引き込まれる力を利用してパネル10を狭持するのでパネル10を安定して固定することができる。
なお、上記実施形態においては壁面にパネルを固定する場合について説明したが、例えば、枠のないパネルに枠を固定するような場合にも本実施形態に係る狭持構造を利用することができる。
図4に枠をパネルに固定するパネル狭持構造の一例の分解斜視図を示す。当該パネル狭持構造は、パネル60、ピン70、枠80から構成される。図5に一のピン70部分近傍の拡大分解断面図を示す。
パネル60は実施形態1に係るパネル10と同様アクリルパネルを2枚重ねて間にシートが挟まれるものであり、四隅に丸穴からなる貫通孔61が形成される。
ピン70は磁性体からなり、先端側に前記貫通孔61の内径より若干小さい外径を有し、前記パネル60の厚さより十分に長く形成される、先端に面取りが施された円柱からなる柱状部71と、柱状部71の基端側に設けられる貫通孔61が通らない外径を有する円板からなる膨大部72とから構成される。
枠80はパネル60に嵌る形状を有する枠であり、パネル外周面に嵌る大きさの裏面が開放した偏平な角筒状部の表面側に大きな長方形状の開口が形成された枠本体81、枠本体81のパネル60を嵌めたときに貫通孔61に合致する部分に形成される貫通孔61とほぼ同じ大きさの貫通孔82、各貫通孔82の表面側に固定される中央に前記貫通孔61とほぼ同じ大きさの貫通孔83aが形成された偏平な円柱状のネオジム磁石からなる固定部材83、固定部材83に嵌る、上面が閉じた円筒体からなる枠本体81に固定されるカバー部材84から構成される。なお、固定部材83からみて、カバー部材84と枠本体81とをあわせたものが固定部材83を覆うカバーを構成する。固定部材31を構成する磁石は一底面がN極で、他底面がS極であり、ピン70の柱状部71の長さからパネル60の厚さと枠本体81の貫通孔82が形成された部分の厚さを引いた長さより若干厚く形成される。
図6に以上の構成からなるパネル狭持構造を組み立てた一のピン60近傍の拡大断面図を示す。図に示すように固定部材83を構成する磁石のパネルから遠い方の底面は、磁性体からなるピン60の柱状部61の先端面より若干離れたところに位置するので、やはり、固定部材83はパネル50側に向かって移動する力が生じる。この力によってパネル50は固定部材83に押される枠本体81とピン60の膨大部62との間にしっかりと狭持固定されることとなる。このように組み立てられた枠付きのパネルはイーゼルなどに立てかけて展示でき、さらに、ピン60の基端側に図7に示す断面図のようにネジ穴73を形成すれば、固定フレームや壁面などに固定することができる。
なお、上記実施形態では、パネル10表面は平らであるが、図8(a)の拡大斜視図及び図8(b)の断面図に示すように貫通孔11の表面側にカバーが嵌る凹部11aを形成するようにしてもよい。このようにすることで、よりキャップ30が安定し、見た目もよくすることができる。
また、上記実施形態ではパネルの形状として長方形状のものを示しているが、円形や雲形等任意の形状のパネルに採用することができる。この場合、用途に応じてパネルの貫通孔を適当な位置に設けることができる。それから、上記実施形態ではパネルは2枚重ねたものが例示されているが、1枚単体のものでもよく、枠が設けられているものでもよい。
さらに、固定部材のカバーの形状も固定部材が適正な姿勢で内部に固定でき、ピンの柱状部が固定部材の貫通孔を通ることができるような開口が設けてあれば、任意の形状を採用することができる。また、上記図4乃至6に示す枠本体18とカバー部材84とがカバーを構成するものにおいて、カバー部材84を無くして、枠本体18の裏面に固定部材31を固定するようにしてもよい。
10、60 パネル
11 貫通孔(パネル)
20、70 ピン
30 キャップ
31、83 固定部材
31a、83a 貫通孔(磁石)
32 カバー
40 下地ネジ
50 タップネジ
80 枠

Claims (6)

  1. 1以上の貫通孔が形成されたパネルと、
    前記貫通孔に前記パネルの背面側から貫通して表面側で突出する磁性体からなる柱状部が先端側に設けられるとともに、前記貫通孔を通らない大きさに形成され、前記パネルの背面側に当接する膨大部が前記柱状部の基端側に形成された前記貫通孔ごとに設けられるピンと、
    偏平な円柱状で、中央に前記ピンの柱状部先端が通る貫通孔が形成され、一の底面がS極を他の底面がN極を構成する磁石からなり、底面間の厚さが、前記膨大部が前記パネルの背面側に当接した状態において前記柱状部が前記パネル貫通孔の表面側から突出する長さ以上に形成される磁石からなる前記ピンごとに設けられる固定部材と
    からなるパネル狭持構造。
  2. 前記固定部材は、前記パネルの表面側に面する底面に少なくとも前記柱状部が通る開口が形成されたカバーで覆われるものである請求項1に記載のパネル狭持構造。
  3. 前記カバーは前記磁石の前記パネルの表面側に面する底面位置から前記パネルの表面側に突出するよう形成されるものであって、
    前記磁石の底面間の厚さが、前記膨大部が前記パネルの裏面側に当接した状態において前記柱状部が前記パネルの貫通孔の表面側から突出する長さ以上に形成されることに代えて、前記磁石の底面間の厚さが、前記膨大部が前記パネルの裏面側に当接した状態において前記柱状部が前記パネルの貫通孔の表面側から突出する長さから前記カバーの前記突出する部分の長さを引いた長さ以上に形成される
    請求項2に記載のパネル狭持構造。
  4. 前記パネルの前記表面側における前記カバーが当接する位置に、前記カバーが嵌る凹部が形成される請求項2又は3に記載のパネル狭持構造。
  5. 前記パネルは枠を有さないものであるとともに、前記パネルの貫通孔は前記パネルの外周縁近傍に形成されるものであって、
    前記カバーは前記パネルに嵌る枠を構成するものである請求項2から4のいずれか1項に記載のパネル狭持構造。
  6. 前記ピンは膨大部の基端側面にネジ穴が形成される請求項1から5のいずれかに記載のパネル狭持構造。
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