JP2016148203A - 便器装置 - Google Patents

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【課題】節水化を図りながらも水位を低下させて防汚性の向上を図り得る便器装置を提供する。【解決手段】便器装置1は、ボウル部10に連通するように設けられ該ボウル部の溜水の一部を返水可能に貯水する貯水部16と、所定の操作がなされれば、前記ボウル部の溜水の一部を前記貯水部に一時的に貯水させて該ボウル部の水位を第1レベルLV1から第1レベルよりも低い第2レベルLV2に低下させる水位低下モードを実行させる制御部20と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、便器装置に関する。
従来より、ボウル部内面の乾燥や内面への汚物の付着等を抑制する観点等から比較的に大きな溜水面が形成されるように、ボウル部の溜水が比較的に高水位とされた便器装置が知られている。このように溜水レベルが高水位であれば、立位使用時に跳ね返りが生じたり、ボウル部の内面を清掃する際に清掃し難くなることが考えられる。
例えば、下記特許文献1では、ボウルの底部の排水口に一端側が接続され、他端の自由端部が上下に回動可能とされた筒状のトラップ部の自由端部を、下方に下げてボウル内の水位を下げる制御を実行する便器装置が開示されている。
特開2006−200149号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された便器装置では、水位を低下させる際には、トラップ部の自由端部が下げられるので、溜水(封水)の一部が排水されることとなる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、節水化を図りながらも水位を低下させて防汚性の向上を図り得る便器装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る便器装置は、ボウル部に連通するように設けられ該ボウル部の溜水の一部を返水可能に貯水する貯水部と、所定の操作がなされれば、前記ボウル部の溜水の一部を前記貯水部に一時的に貯水させて該ボウル部の水位を第1レベルから第1レベルよりも低い第2レベルに低下させる水位低下モードを実行させる制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る便器装置は、上述のような構成としたことで、節水化を図りながらも水位を低下させて防汚性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る便器装置の一例を模式的に示す一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 同便器装置を示す一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 同便器装置において実行される基本動作の一例を模式的に示す概略フローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る便器装置の一例を模式的に示す一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 同便器装置を示す一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 同便器装置において実行される基本動作の一例を模式的に示す概略フローチャートである。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の各実施形態では、便器装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図3は、第1実施形態に係る便器装置の一例及びこれにおいて実行される基本動作の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る便器装置1は、図1及び図2に示すように、床等の設置面に設置される着座式のいわゆる洋式の便器装置1とされている。
この便器装置1には、ボウル部(便鉢)10や、給水管に接続される給水機構2,3、外部排水管に接続される排水機構12等が設けられている。また、便器装置1には、ボウル部10に対して起倒自在(開閉自在)とされた便座4や便蓋が設けられている。
この便器装置1に、便座4や便蓋を開閉する開閉装置や、脱臭装置、局部洗浄装置、便座や局部洗浄用水等を温める加熱装置、洗剤供給装置等の各種機能装置や機能部材を設けた構成としてもよい。
また、便器装置1に、人体検知センサーや着座センサー等の各種センサーを設けた構成としてもよく、上記した各種機能装置を操作する操作部としてのリモコン装置や、リモコン装置の各種信号の送受信を可能とする送受信装置等を設けた構成としてもよい。
本実施形態では、この便器装置1の給水機構2,3を、給水管に接続され、洗浄水を貯留する水洗タンク(ロータンク)2からの洗浄水をボウル部10側に供給する供給部としての給水弁3を備えた構成としている。なお、便器装置1を、このような水洗タンク2を備えたものとせずに、水道直圧式等のいわゆるタンクレスタイプとしてもよい。
また、便器装置1には、この給水弁3を開放させる洗浄操作部21が設けられている。このような洗浄操作部21としては、操作レバーや操作ボタン等としてもよく、また、人体検知センサーや着座センサー等の各種センサーを洗浄操作部21として把握、つまり、検知を操作と把握するような態様としてもよい。
また、便器装置1には、給水弁3を経た洗浄水をボウル部10に供給する給水孔が設けられている。このような給水孔としては、例えば、ボウル部10の上端に周方向に延びるように設けられたリム部11に沿わせるように洗浄水を供給するように設けられたものとしてもよい。または、中空筒状とされたリム部11に下方側に向けて開口するように設けられた多数のリム孔を給水孔としてもよい。
また、図例では、便器装置1を、ボウル部10の底部側において開口するようにゼット孔を設け、このゼット孔に対向するようにボウル部10の底部側にトラップ部(排水機構)を構成する排水路12を設けたいわゆるサイホンゼット式としている。
排水路12は、トラップ部を構成するように、ボウル部10の底部に連通するトラップ入口となる端部から斜め上方に向けて延び、トラップ頂部から斜め下方側に向けて屈曲するように設けられ、外部排水管に接続される。この排水路12とボウル部10とによって構成された溜水部に洗浄水が溜められて封水(溜水)される。
なお、図例のようなサイホンゼット式に限られず、サイホン式やサイホンボルテックス式、ネオボルテックス式、洗い落とし式等の便器装置1としてもよい。さらには、筒状トラップを駆動機構によって回動させて排水及び封水する構成とされたいわゆるターントラップ式の排水機構を備えた便器装置1としてもよい。
また、便器装置1は、ボウル部10に連通するように設けられボウル部10の溜水の一部を返水可能に貯水する貯水部16を備えている。また、便器装置1は、所定の操作がなされれば、ボウル部10の溜水の一部を貯水部16に一時的に貯水させてボウル部10の水位を第1レベルLV1から第1レベルLV1よりも低い第2レベルLV2に低下させる水位低下モードを実行させる制御部20を備えている。
第1レベルLV1は、封水が維持されずに排水路12の接続先としての下水管等とボウル部10とが通気可能に連通する、いわゆる破封が生じる水位(破封レベル)よりも高い水位とされている。この第1レベルLV1は、ボウル部10の内面の乾燥や内面への汚物の付着等を防ぐ観点等から比較的に大きな溜水面が形成されるように適宜、設定された水位としてもよく、破封レベルから50mm以上、高い水位としてもよい。
本実施形態では、図1に示すように、第1レベルLV1を、トラップ部を構成する排水路12のトラップ頂部と略同レベルとした例を示している。
第2レベルLV2は、図2に示すように、少なくとも破封レベルよりも高い水位とされている。この第2レベルLV2は、立位使用時における跳ね返りによるボウル部10外への飛散を抑制する観点や、ボウル部10の内面の第1レベルLV1の近傍部位を露出させる観点等から適宜、設定された水位としてもよい。例えば、第1レベルLV1よりも10mm以上、低い水位としてもよく、好ましくは、20mm以上、低い水位としてもよい。また、この第2レベルLV2は、蒸発や排水先側の一時的な負圧等によって破封が生じ難いように適宜の水位としてもよい。
貯水部16は、溜水の一部となる第2レベルLV2から第1レベルLV1までの溜水量に応じた量の貯水が可能な構成とされている。
本実施形態では、貯水部16を、ボウル部10の溜水の一部が自重によって流入するように設けた構成としている。また、貯水部16とボウル部10とを接続する管路としての接続管路13に、制御部20によって開閉される開閉弁15を設けた構成としている。本実施形態では、貯水部16を、ボウル部10の下方側に設け、ボウル部10の底部と貯水部16の天部とを接続管路13によって接続した構成としている。
接続管路13は、ボウル部10の溜水の一部を貯水部16に流入させ得るように、かつ貯水をボウル部10に返水可能なように設けられている。図例では、この接続管路13のボウル側開口14を、排水路12のトラップ入口近傍のボウル部10の底側において開口させた例を示している。
なお、接続管路13のボウル側開口14を開口させる位置は、このような位置に限られず、少なくとも第2レベルLV2よりも低い位置で、後記するように貯水部16への貯水が可能なように適宜の位置に設けるようにしてもよい。
また、接続管路13の開閉弁15よりもボウル部10側の適所に、汚物等の流入を抑制する適宜のフィルター等を設けるようにしてもよい。
また、図例のように貯水部16をボウル部10の下方側に設けた態様に代えて、ボウル部10の側方側(例えば、便器奥行方向奥方側)に設けた態様等としてもよい。
開閉弁15は、接続管路13を開放または閉鎖する構成とされ、後記する制御部20に信号線等を介して接続されている。つまり、この開閉弁15を閉鎖すれば、ボウル部10と貯水部16とが水密的に遮断され、開閉弁15を開放すれば、貯水部16への溜水の一部の流入及び貯水部16からボウル部10への貯水の返水が可能とされている。
本実施形態では、貯水部16に、底17側を下方側に変位させて貯水させ、底17側を上方側に変位させて返水させる変位機構18を設けている。本実施形態では、この変位機構18として、貯水部16に弾性部材18を設けている。
弾性部材18は、ボウル部10が溜水状態で開閉弁15を開放させれば、底17側を下方側に変位させるように弾性変形し、かつ、洗浄動作によるボウル部10の水位の低下に伴う負荷の低下によって底17側を上方側に変位させるように弾性復元する構成とされている。
本実施形態では、底17を構成する仕切板17を、筒状とされた貯水部16内において上下方向に変位自在に設け、この仕切板17を上方に向けて付勢するように弾性部材18を設けた構成としている。つまり、本実施形態では、貯水部16を、仕切板17を上下方向に変位させることで貯水部16内に溜水の一部を流入させ、その貯水をボウル部10に返水させるピストン状の容器としている。
なお、貯水部16内における仕切板17の上方側空間と下方側空間とを水密的に遮断し得るように、仕切板17の外周端面を、貯水部16の内周面に全周に亘って当接させた態様としてもよく、仕切板17の外周端部等に適宜のシール部材を設けた態様としてもよい。また、仕切板17の傾き等を抑制可能なように、適宜のガイド等を設けた態様としてもよい。
弾性部材18は、ボウル部10の水位が第1レベルLV1とされた状態で、開閉弁15を開放させた際に貯水部16に流入する溜水の自重によって弾性変形する構成とされている。また、弾性部材18は、洗浄動作によって、つまり、洗浄水の供給によってサイホン作用を伴い排水されてボウル部10の水位が低下すれば、その復元力によって仕切板17を上方側に変位させて貯水部16の貯水を返水可能な構成とされている。つまりは、この弾性部材18は、洗浄動作による水位の低下によって低下した仕切板17に掛かる水圧に抗して仕切板17を上方側に変位させて返水可能な復元力を有している。
また、この弾性部材18は、ボウル部10の水位が第2レベルLV2となるように貯水部16に貯水させた状態で、仕切板17に掛かる水圧と釣り合うような弾性力を有したものとしてもよい。または、ボウル部10の水位が第2レベルLV2となるように貯水部16に貯水させた状態で、仕切板17の下方側への移動を抑止するストッパー等を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、この弾性部材18を、貯水部16の底面と仕切板17の下面との間に設けた構成としている。図例では、弾性部材18を圧縮コイルばねとした例を示しているが、板ばね等の他のばね部材としてもよい。また、弾性部材18としては、このようなばね部材に限られず、例えば、中空ボール状等のゴム部材からなるものとしてもよい。また、図例では、弾性復元を伴い仕切板17を押し上げるように変位させる構成の弾性部材18を例示しているが、このような態様に限られず、弾性復元を伴い仕切板17を引っ張り上げるように変位させる構成の引張ばね等の弾性部材18としてもよい。また、仕切板17を安定的に上下方向に変位させ得るように、複数の弾性部材18を設けた態様等としてもよい。さらには、貯水部16の底となる仕切板17を上下に変位させる態様に代えて、貯水部16に、底を構成する弾性膜状部材を弾性部材18として設けたような態様等としてもよい。貯水部16の底17を上下に変位させる弾性部材18としては、その他、種々の態様とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、ボウル部10の溜水の一部を貯水部16に一時的に貯水させる所定の操作を、便座4の起立操作または所定の操作部23としての水位低下操作部23の操作としている。
本実施形態では、便座4の起立操作を検知する便座センサー22を設けている。この便座センサー22は、信号線等を介して制御部20に接続されている。このような便座センサー22としては、便座4の起立によって操作されるリミットスイッチや、便座4の枢軸の回転角を検出する回転角センサー、その他、種々のセンサーとしてもよい。
また、水位低下操作部23としては、押圧操作等がなされる操作ボタン等としてもよく、または、赤外線センサー等の近接センサーを用いた非接触式の操作部としてもよい。
この水位低下操作部23及び上記した洗浄操作部21は、信号線等を介して制御部20に接続されている。
制御部20には、例えば、CPU等の制御回路や、メモリ等によって構成され各種動作プログラム等を記憶する記憶部等が設けられている。
この制御部20や上記した洗浄操作部21、水位低下操作部23は、便器装置1の適所に設けるようにしてもよく、または、壁面等に設置される便器装置1のリモコン装置に設けるようにしてもよい。
本実施形態では、後記するように、この制御部20によって、上記した洗浄操作部21の操作に伴う給水弁3の開閉(作動)制御がなされ、洗浄動作が実行される。また、この制御部20によって、開閉弁15の開閉(作動)制御がなされ、水位低下モードが実行される。また、本実施形態では、便座センサー22による便座4の起立検知または水位低下操作部23の操作がなされれば、開閉弁15を開放させる構成としている。
以下、本実施形態に係る便器装置1において実行される基本動作の一例について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、便座4の起立操作または水位低下操作部23の操作がなされれば(ステップ100)、開閉弁15を開放させる(ステップ101)。これにより、貯水部16の仕切板(底)17に掛かる水圧による弾性部材18の弾性変形を伴い仕切板(底)17が下方側に変位し、貯水部16にボウル部10の溜水の一部が流入し、ボウル部10の水位が第1レベルLV1から第2レベルLV2に低下する。
このようにボウル部10の水位が低下した状態で、洗浄操作部21の操作がなされれば(ステップ102)、給水弁3を開放させ、洗浄水をボウル部10に供給する(ステップ103)。これにより、ボウル部10の溜水が排水されて水位が更に低下し、貯水部16の仕切板(底)17に掛かる水圧が低下し、弾性部材18の弾性復元を伴い仕切板(底)17が上方側に変位し、貯水部16の貯水がボウル部10に返水される。
そして、所定の第1時間が経過すれば(ステップ104)、開閉弁15を閉鎖させる(ステップ105)。この状態で、更なる洗浄水の供給を伴い、ボウル部10の水位が通常レベルの第1レベルLV1となる。
この所定の第1時間は、貯水部16の概ね全量の貯水の返水が可能で、かつ水位の上昇に伴う貯水部16への溜水の流入の抑制が可能な時間となるように、適宜、設定するようにしてもよい。
なお、貯水部16の概ね全量の貯水を返水させ、かつ水位の上昇に伴う貯水部16への溜水の流入を抑制し得るように開閉弁15を閉鎖させる態様としては、上記のような態様に限られない。例えば、貯水部16の概ね全量の貯水の返水がなされたことや、仕切板(底)17の上方位置を検出する適宜のセンサー等を設け、このセンサーの検出に基いて開閉弁15を閉鎖するような態様等としてもよい。
本実施形態に係る便器装置1は、上述のような構成としたことで、節水化を図りながらも水位を低下させて防汚性の向上を図ることができる。
つまり、所定の操作がなされれば、ボウル部10の溜水の一部を返水可能に貯水する貯水部16に一時的に貯水させてボウル部10の水位を第1レベルLV1から第2レベルLV2に低下させる水位低下モードを実行させる制御部20を備えた構成としている。従って、貯水部16に一時的にボウル部10の溜水を貯水させて水位を低下させることができるので、溜水を排水させることなく水位を低下させることができ、節水化を図ることができる。
また、立位使用や清掃の際等の水位を低下させたい際や低下の必要がある際等に、所定の操作によって水位を低下させることができ、跳ね返りによる便器外への飛散を低減したり、ボウル部10の内面の清掃性を向上させることができ、防汚性の向上を図ることができる。また、水位低下モードでなければ、溜水レベルを高水位の第1レベルLV1とできるので、ボウル部10内面の乾燥や内面への汚物の付着等を抑制することができる。
また、本実施形態では、所定の操作を、起倒自在とされた便座4の起立操作または所定の操作部(水位低下操作部)23の操作としている。従って、立位使用や清掃に先だってなされる便座4の起立操作または水位低下操作部23の操作がなされれば、水位を低下させることができる。
また、便座4の起立操作に伴い水位低下モードの実行がなされる態様とすれば、立位使用時に水位低下モード実行の操作忘れ等が生じ難くなり、跳ね返りをより効果的に抑制することができる。
また、水位低下操作部23の操作に伴い水位低下モードの実行がなされる態様とすれば、水位低下モードを選択的に実行させることができる。例えば、便座4を倒伏させた状態でも水位を低下させることができる。
なお、本実施形態では、便座4の起立操作を検知するセンサー22及び水位低下操作部23を設けた例を示しているが、これらのうちの一方のみを設けた態様としてもよい。つまりは、所定の操作を、便座4の起立操作及び水位低下操作部23の操作のうちのいずれか一方のみとして把握するようにしてもよい。また、このような態様に代えて、例えば、立位使用を検知する人体検知センサー等の他のセンサーによる検知を所定の操作と把握して水位を低下させる態様等としてもよい。
また、本実施形態では、貯水部16を、ボウル部10の溜水の一部が自重によって流入するように設け、この貯水部16とボウル部10とを接続する管路(接続管路)13に、制御部20によって開閉される開閉弁15を設けた構成としている。従って、この開閉弁15を開放させれば、ボウル部10の溜水の一部を自重によって貯水部16に貯水させることができ、例えば、吸引ポンプ等によって吸引するようなものと比べて、小型化及び省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施形態では、貯水部16に、ボウル部10が溜水状態で開閉弁15を開放させれば、底(仕切板)17側を下方側に変位させるように弾性変形し、かつ、洗浄動作によるボウル部10の水位の低下に伴う負荷の低下によって仕切板17を上方側に変位させるように弾性復元する弾性部材18を設けている。従って、弾性部材18の弾性変形を伴い、貯水部16にボウル部10の溜水の一部が流入してボウル部10の水位を第2レベルLV2に低下させることができる。また、洗浄(排水)動作がなされれば、弾性部材18の復元を伴い貯水部16の貯水をボウル部10に返水することができる。これにより、例えば、ポンプや、適宜のシリンダー等のアクチュエーターを用いて貯水部16の貯水を返水するようなものと比べて、構造の簡略化を図ることができる。また、貯水部16の貯水を汚物の搬送等に利用することができる。なお、このような態様に代えて、貯水部16の貯水を、ポンプや適宜のシリンダー等のアクチュエーターを用いて返水する構成としてもよい。この場合は、洗浄動作中に貯水部16の貯水をボウル部10に返水させる態様としてもよく、または、例えば、水位上昇操作部等の操作に伴い貯水部16の貯水をボウル部10に返水させる態様等としてもよい。
次に、本発明に係る他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図4〜図6は、第2実施形態に係る便器装置の一例及びこれにおいて実行される基本動作の一例を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、上記第1実施形態と同様の動作についても説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る便器装置1Aは、図4及び図5に示すように、貯水部16Aの構成、貯水部16Aにボウル部10の溜水の一部を貯水させる構成及び貯水部16Aからボウル部10に貯水を返水させる構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、便器装置1Aを、貯水部16Aにボウル部10の溜水の一部を吸引して貯水させるポンプ19を備えた構成としている。また、貯水部16Aを、ボウル部10の水位が第1レベルLV1となるように貯水を自重によって返水可能なように設けている。
貯水部16Aは、第2レベルLV2よりも上方側に位置するように設けられている。図例では、貯水部16Aを、ボウル部10の側方側(便器奥行方向奥方側)に設けた例を示しているが、ボウル部10よりも上方側等に設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、この貯水部16Aを、第1レベルLV1よりも上方側に位置するように設けている。図例では、貯水部16Aを、その底面と第1レベルLV1とが概ね同高さとなるように設けた例を示している。なお、このような態様に代えて、貯水部16Aを、その底面が第1レベルLV1よりも下方側となるように設けた態様としてもよい。
また、この貯水部16Aの底部とボウル部10の底部とを接続する接続管路13Aのボウル側開口14Aを、ゼット孔近傍のボウル部10の底側において開口させた例を示している。
なお、接続管路13Aのボウル側開口14Aを開口させる位置は、このような位置に限られず、上記第1実施形態と同様な位置としてもよく、他の位置としてもよい。また、上記と概ね同様、接続管路13Aへの汚物等の流入を抑制する適宜のフィルター等を設けるようにしてもよい。
また、図例では、貯水部16Aを、筒状または箱状の容器とした例を示しているが、管路状の貯水部16Aとしてもよい。この場合は、コンパクト化を図る観点等から管路を螺旋状やジグザグ状とした貯水部16Aとしてもよい。
ポンプ19は、信号線等を介して制御部20に接続されている。
また、ポンプ19は、本実施形態では、貯水部16A内の空気を排気して貯水部16A内を減圧し、ボウル部10の溜水の一部を貯水部16Aに吸い込ませるように貯水させる真空ポンプとされている。つまり、本実施形態では、ボウル部10が溜水状態で、このポンプ19を作動させれば、ポンプ19によって吸引され、ボウル部10の水位が第1レベルLV1から第2レベルLV2に低下する構成としている。
なお、図例では、このポンプ19の吸込側を、貯水部16Aの天部に接続した例を示しているが、貯水部16Aの側部等に接続した態様としてもよい。
また、ポンプ19は、作動させた状態で、ボウル部10の水位を第2レベルLV2に維持可能な能力(出力)を有したものとしてもよい。また、ポンプ19の吸込側の適所に圧力調整弁を設けた管路を接続し、作動させた状態で、ボウル部10の水位が第2レベルLV2となるように、適宜、圧力調整がなされるものとしてもよい。また、ボウル部10の水位が第2レベルLV2となるように貯水部16Aを適宜の容量とし、ポンプ19の吐出側を貯水部16Aに接続して循環させるような態様等としてもよい。また、貯水部16Aを減圧するポンプ19に限られず、貯水部16Aにボウル部10の溜水の一部を送出するように接続管路13Aにポンプ19を設けた態様等としてもよい。
また、本実施形態では、便器装置1Aに、ボウル部10の内面側に向けて殺菌成分を供給する殺菌成分供給部25を設けた構成としている。この殺菌成分供給部25は、信号線等を介して制御部20に接続されている。
また、殺菌成分供給部25は、殺菌成分としての殺菌液を、供給管26を介してボウル部10内面に向けて供給する構成とされている。図例では、供給管26の末端の供給口27を、ボウル部10の内面の上端において開口させたような例を示しているが、他の位置において開口させるようにしてもよい。また、ボウル部10内面に向けて殺菌液を霧状にして噴出するノズル等を設けた構成としてもよい。この場合は、ボウル部10の第2レベルLV2よりも上側の内面の概ね全体に亘って噴霧可能な構成とされたものとしてもよい。
なお、殺菌成分供給部25としては、例えば、殺菌液としての次亜塩素酸水を生成する殺菌液生成部を構成する電解槽を備えたものとしてもよい。また、殺菌液としては、次亜塩素酸水に限られず、オゾン水や強酸性水、次亜塩素酸ナトリウム溶液、過酸化水素水等としてもよい。また、殺菌液は、水道水よりも殺菌性が高いものであればよく、上記のような電解水や残留性の低い殺菌液に限られず、エタノール等のアルコール系の殺菌液等、その他、種々の殺菌液としてもよい。このような殺菌液の種類に応じて、適宜の殺菌液生成部を殺菌成分供給部25に設けたり、また、殺菌成分供給部25において生成せずに、殺菌液を貯留するタンク等を殺菌成分供給部25に設けたりしてもよい。
また、本実施形態では、殺菌成分供給部25を作動させる殺菌成分供給操作部24を設けている。この殺菌成分供給操作部24は、信号線等を介して制御部20に接続されており、この殺菌成分供給操作部24の操作がなされれば、殺菌成分を供給させる態様としている。
また、本実施形態では、この殺菌成分供給操作部24を、水位低下モードを実行させる所定の操作部としている。また、本実施形態では、この殺菌成分供給操作部24の操作がなされ、ボウル部10の水位が第2レベルLV2に低下すれば、殺菌成分を供給させる態様としている。
つまり、図6に示すように、殺菌成分供給操作部24の操作がなされれば(ステップ200)、ポンプ19を作動させる(ステップ201)。これにより、ボウル部10の溜水の一部が貯水部16Aに吸い込まれ、ボウル部10の水位が第1レベルLV1から第2レベルLV2に低下する。
そして、ポンプ19を作動させてから所定の第2時間が経過すれば(ステップ202)、殺菌成分供給部25を作動させ、所定の第3時間が経過するまで殺菌成分をボウル部10に供給する(ステップ203〜205)。
上記所定の第2時間は、ポンプ19の作動がなされてボウル部10の水位が第2レベルLV2となるように、適宜の時間としてもよい。なお、このような態様に代えて、ボウル部10の水位が第2レベルLV2になったことを検出する適宜のセンサーを設け、このセンサーの検出に基いて殺菌成分供給部25を作動させるような態様等としてもよい。
また、上記所定の第3時間は、ボウル部10の内面を効果的に殺菌する観点等から適宜、設定するようにしてもよい。なお、所定の第3時間が経過するまで殺菌成分を供給する態様に代えて、所定量の殺菌成分を供給するような態様等としてもよい。また、このような所定の第3時間や所定量の変更操作を可能とする操作入力部を設けた態様としてもよい。
そして、洗浄操作部21の操作がなされれば(ステップ206)、給水弁3を開放させ、洗浄水をボウル部10に供給し、また、ポンプ19を停止させる(ステップ207)。これにより、貯水部16Aの貯水がボウル部10へ返水され、また、ボウル部10の水位が通常レベルの第1レベルLV1となる。
なお、給水弁3の開放とポンプ19の停止とは、同時に行うようにしてもよく、いずれかを先に行うようにしてもよい。
また、殺菌成分供給操作部24の操作がなされた際に、ポンプ19が作動中であれば、所定の第2時間をカウントすることなく、殺菌成分を供給するようにしてもよい。つまり、水位低下モード実行後に洗浄操作がなされることなく、再度、殺菌成分供給操作部24の操作がなされれば、直ちに殺菌成分を供給するようにしてもよい。
また、本動作例では、水位低下モード実行中は、常時、ポンプ19を作動させる態様とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、ポンプ19の吸込側の適所や接続管路13A等に、開閉弁を設け、この開閉弁を開放させてポンプ19を作動させ、ボウル部10の水位が第2レベルLV2となれば、この開閉弁を閉鎖させ、ポンプ19を停止させる態様としてもよい。そして、洗浄操作がなされれば、この開閉弁を開放させて貯水部16Aの貯水をボウル部10に返水させる態様等としてもよい。
また、洗浄動作中または洗浄動作後にも殺菌成分を供給するような態様としてもよい。
本実施形態に係る便器装置1Aにおいても、上記した第1実施形態と略同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、貯水部16Aにボウル部10の溜水の一部を吸引して貯水させるポンプ19を設けた構成としている。従って、ポンプ19のON/OFF(作動及び停止)を制御部20によって制御することで、貯水部16Aにボウル部10の溜水の一部を貯水させることができる。これにより、例えば、洗浄動作を伴うことなく低下させた水位を高水位に戻すようなことも可能となり、種々の使用態様に対応する制御を容易に実現することができる。例えば、殺菌成分供給操作部24の操作がなされれば、ボウル部10の水位を第2レベルLV2に低下させて殺菌成分を供給させ、次いで、ボウル部10の水位を第1レベルLV1に戻すようなことも可能となる。
また、本実施形態では、ボウル部10の水位が第1レベルLV1となるように貯水を自重によって返水可能なように貯水部16Aを設けている。従って、ポンプ19を停止させたり、上記のように開閉弁を設けた場合には、開閉弁を開放させたりすることで、貯水部16Aの貯水をボウル部10に返水することができる。これにより、例えば、ポンプや、適宜のシリンダー等のアクチュエーターを用いて貯水部16Aの貯水を返水するようなものと比べて、構造の簡略化を図ることができる。なお、このような態様に代えて、貯水部16Aの貯水を、ポンプや適宜のシリンダー等のアクチュエーターを用いて返水する構成としてもよい。この場合は、貯水部16Aを、ボウル部10の下方側等に設けた態様としてもよい。
なお、本実施形態では、水位低下モードを実行させる所定の操作を、殺菌成分供給操作部24の操作とした例を示しているが、このような態様に限られず、上記第1実施形態と同様な操作としてもよい。
また、上記した各実施形態において説明した互いに異なる構成や動作を、適宜、組み合わせたり、組み替えたりして適用するようにしてもよい。例えば、上記第1実施形態に係る便器装置1に、殺菌成分を供給する殺菌成分供給部25や、その操作部24等を設けた態様としたり、上記第2実施形態に係る便器装置1Aに、殺菌成分供給部25や、その操作部24を設けない態様等としてもよい。
また、上記した各実施形態では、水位低下モードの実行によってボウル部10の水位を第1レベルLV1から第2レベルLV2に低下させる態様とした例を示しているが、複数の異なるレベルに選択的に低下可能とした態様等としてもよい。
1,1A 便器装置
4 便座
10 ボウル部
13,13A 接続管路(管路)
15 開閉弁
16,16A 貯水部
17 仕切板(底)
18 弾性部材
19 ポンプ
20 制御部
23 水位低下操作部(所定の操作部)
24 殺菌成分供給操作部(所定の操作部)
LV1 第1レベル
LV2 第2レベル

Claims (6)

  1. ボウル部に連通するように設けられ該ボウル部の溜水の一部を返水可能に貯水する貯水部と、
    所定の操作がなされれば、前記ボウル部の溜水の一部を前記貯水部に一時的に貯水させて該ボウル部の水位を第1レベルから第1レベルよりも低い第2レベルに低下させる水位低下モードを実行させる制御部と、
    を備えていることを特徴とする便器装置。
  2. 請求項1において、
    前記所定の操作は、起倒自在とされた便座の起立操作または所定の操作部の操作であることを特徴とする便器装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記貯水部は、前記ボウル部の溜水の一部が自重によって流入するように設けられ、この貯水部と前記ボウル部とを接続する管路に、前記制御部によって開閉される開閉弁を設けたことを特徴とする便器装置。
  4. 請求項3において、
    前記貯水部には、前記ボウル部が溜水状態で前記開閉弁を開放させれば、底側を下方側に変位させるように弾性変形し、かつ、洗浄動作による前記ボウル部の水位の低下に伴う負荷の低下によって底側を上方側に変位させるように弾性復元する弾性部材が設けられていることを特徴とする便器装置。
  5. 請求項1または2において、
    前記貯水部に前記ボウル部の溜水の一部を吸引して貯水させるポンプを備えていることを特徴とする便器装置。
  6. 請求項5において、
    前記貯水部は、前記ボウル部の水位が第1レベルとなるように貯水を自重によって返水可能なように設けられていることを特徴とする便器装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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