JP2016143916A - 装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】指向性ビームによる送信が行われる場合により適切にセルを選択すること。
【解決手段】セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する取得部と、上記情報を端末装置に通知する制御部と、を備える装置が提供される。
【選択図】図11

Description

本開示は、装置に関する。
現在、3GPP(Third Generation Partnership Project)では、爆発的に増加するトラフィックを収容するために、セルラーシステムの容量を向上するための様々な技術が検討されている。将来、現在の1000倍程度の容量が必要とも言われている。MU−MIMO(Multi-User Multiple-Input Multiple-Output)及びCoMP(Coordinated Multipoint)などの技術では、セルラーシステムの容量は数倍程度しか増加しないと考えられる。そのため、画期的な手法が求められている。
例えば、セルラーシステムの容量を大幅に増加させるための手法として、多数のアンテナ素子(例えば、100個程度のアンテナ素子)を含む指向性アンテナを使用して基地局がビームフォーミングを行うことが考えられる。このような技術は、ラージスケール(Large-Scale)MIMO、又はマッシブ(Massive)MIMOと呼ばれる技術の一形態である。このようなビームフォーミングによれば、ビームの半値幅は狭くなる。即ち、鋭いビームが形成される。また、上記多数のアンテナ素子を平面上に配置することにより、所望の3次元方向へのビームを形成することも可能になる。
例えば、特許文献1〜3には、3次元方向への指向性ビームが使用される場合に適用される技術が開示されている。
特開2014−204305号公報 特開2014−53811号公報 特開2014−64294号公報
例えば、上述した特許文献1、2に開示されているように、リファレンス信号(Reference Signal)を複数の指向性ビームにより(over)送信することが考えられる。しかし、リファレンス信号の1つの指向性ビームに割り当てられる電力と、データ信号の1つの指向性ビームに割り当てられる電力とは、異なり得る。そのため、指向性ビームにより送信されるリファレンス信号についての測定の結果(即ち、受信電力/受信品質)が、指向性ビームにより送信されるデータ信号の実際の受信電力/受信品質と大きく異なり得る。その結果、測定の結果に基づいて選択されるセルが適切なセルではない可能性がある。
そこで、指向性ビームによる送信が行われる場合により適切にセルを選択することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する取得部と、上記情報を端末装置に通知する制御部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する取得部と、上記情報に基づいて、上記リファレンス信号についての測定の結果を補正する制御部と、を備える装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、指向性ビームによる送信が行われる場合により適切にセルを選択することが可能になる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
ラージスケールMIMOのビームフォーミング用の重みセットを説明するための説明図である。 ラージスケールMIMOのビームフォーミングが行われるケースの一例を説明するための説明図である。 重み係数の乗算とリファレンス信号の挿入との関係を説明するための説明図である。 重み係数の乗算とリファレンス信号の挿入との他の関係を説明するための説明図である。 CRSの指向性ビームの数と電力との関係の例を説明するための第1の説明図である。 CRSの指向性ビームの数と電力との関係の例を説明するための第2の説明図である。 本開示の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である ビーム数と1ビームあたりの電力削減量との関係の例を説明するための説明図である。 補正用情報の一例を説明するための説明図である。 補正用情報に含まれる第1の電力関連情報及び第2の電力関連情報の一例を説明するための説明図である。 補正用情報に含まれる第1のビーム数情報及び第2のビーム数情報の一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.関連技術
1.2.技術的課題
2.システムの概略的な構成
3.各装置の構成
3.1.基地局の構成
3.2.端末装置の構成
4.第1の実施形態
4.1.技術的特徴
4.2.処理の流れ
5.第2の実施形態
5.1.技術的特徴
5.2.処理の流れ
6.応用例
6.1.基地局に関する応用例
6.2.端末装置に関する応用例
7.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、図1〜図6を参照して、本開示の実施形態に関連する技術、及び、本実施形態に係る技術的課題を説明する。
<1.1.関連技術>
図1〜図4を参照して、本開示の実施形態に関連する技術として、ビームフォーミング、測定(measurements)、セルの選択、及びCSRについてのビームフォーミングを説明する。
(1)ビームフォーミング
(a)ラージスケールMIMOの必要性
現在、3GPPでは、爆発的に増加するトラフィックを収容するために、セルラーシステムの容量を向上するための様々な技術が検討されている。将来、現在の1000倍程度の容量が必要とも言われている。MU−MIMO及びCoMPなどの技術では、セルラーシステムの容量は数倍程度しか増加しないと考えられる。そのため、画期的な手法が求められている。
3GPPのリリース10では、eNB(evolved Node B)が8本のアンテナを搭載することが規格化されている。よって、当該アンテナによれば、SU−MIMO(Single-User Multi-Input Multiple-Input Multiple-Output)の場合に8レイヤのMIMOを実現することができる。8レイヤのMIMOとは、独立な8つのストリームを空間的に多重する技術である。また、4ユーザに2レイヤのMU−MIMOを実現することもできる。
UE(User Equipment)ではアンテナの配置のためのスペースが小さいこと、及びUEの処理能力には限界があることに起因して、UEのアンテナのアンテナ素子を増やすことは難しい。しかし、近年のアンテナ実装技術の進歩により、100個程度のアンテナ素子を含む指向性アンテナをeNBに配置することは不可能ではなくなってきている。
例えば、セルラーシステムの容量を大幅に増加させるための手法として、多数のアンテナ素子(例えば、100個程度のアンテナ素子)を含む指向性アンテナを使用して基地局がビームフォーミングを行うことが考えられる。このような技術は、ラージスケール(Large-Scale)MIMO又はマッシブ(Massive)MIMOと呼ばれる技術の一形態である。このようなビームフォーミングによれば、ビームの半値幅は狭くなる。即ち、鋭いビームが形成される。また、上記多数のアンテナ素子を平面上に配置することにより、所望の3次元方向へのビームを形成することも可能になる。例えば、基地局よりも高い位置(例えば、高層ビルの上層階)に向けたビームを形成することにより、当該位置に存在する端末装置への信号を送信することが、提案されている。
典型的なビームフォーミングでは、水平方向でビームの方向を変えることが可能である。そのため、当該典型的なビームフォーミングは、2次元ビームフォーミングとも言える。一方、ラージスケールMIMO(又はマッシブMIMO)のビームフォーミングでは、水平方向に加えて垂直方向にもビームの方向を変えることが可能である。そのため、ラージスケールMIMOのビームフォーミングは、3次元ビームフォーミングとも言える。
なお、アンテナ本数が増えるので、MU−MIMOでのユーザ数を増やすことが可能になる。このような技術は、ラージスケールMIMO又はマッシブMIMOと呼ばれる技術の別の形態である。なお、UEのアンテナ数が2本である場合には、1つのUEについての空間的に独立したストリームの数は2本であるので、1つのUEについてのストリーム数を増やすよりも、MU−MIMOのユーザ数を増やす方が合理的である。
(b)重みセット
ビームフォーミング用の重みセット(即ち、複数のアンテナ素子のための重み係数のセット)は、複素数として表される。以下、図1を参照して、とりわけラージスケールMIMOのビームフォーミング用の重みセットの例を説明する。
図1は、ラージスケールMIMOのビームフォーミング用の重みセットを説明するための説明図である。図1を参照すると、格子状に配置されたアンテナ素子が示されている。また、アンテナ素子が配置された平面上の直行する2つの軸x、y、及び、当該平面に直行する1つの軸zも示されている。ここで、形成すべきビームの方向は、例えば、角度phi(ギリシャ文字)及び角度theta(ギリシャ文字)で表される。角度phi(ギリシャ文字)は、ビーム方向のうちのxy平面の成分とx軸とのなす角度である。また、角度theta(ギリシャ文字)は、ビーム方向とz軸とのなす角度である。この場合に、例えば、x軸方向においてm番目に配置され、y軸方向においてn番目に配置されるアンテナ素子の重み係数Vm,nは、以下のように表され得る。
Figure 2016143916
fは周波数であり、cは光速である。また、jは複素数における虚数単位である。また、dは、x軸方向におけるアンテナ素子の間隔であり、dは、y軸方向におけるアンテナ素子間の間隔である。なお、アンテナ素子の座標は、以下のように表される。
Figure 2016143916
なお、典型的なビームフォーミング(2次元ビームフォーミング)用の重みセットは、所望の水平方向へのビームを形成するための重みセットと、アンテナ間の位相の調整のための重みセットとに分解され得る。そのため、ラージスケールMIMOのビームフォーミング用の重みセットは、所望の垂直方向へのビームを形成するための第1の重みセットと、所望の水平方向へのビームを形成するための第2の重みセットと、アンテナ間の位相の調整のための第3の重みセットとに分解され得る。
(c)ラージスケールMIMOのビームフォーミングによる環境の変化
ラージスケールMIMOのビームフォーミングが行われる場合には、利得は10dB以上に達する。上記ビームフォーミングを採用するセルラーシステムでは、従来のセルラーシステムと比べて、電波環境の変化が激しくなり得る。
(d)ラージスケールMIMOのビームフォーミングが行われるケース
例えば、都市部の基地局が高層ビルに向けたビームを形成することが考えられる。また、郊外であっても、スモールセルの基地局が当該基地局の周辺のエリアに向けたビームを形成することが考えられる。なお、郊外のマクロセルの基地局はラージスケールMIMOのビームフォーミングを行わない可能性が高い。
図2は、ラージスケールMIMOのビームフォーミングが行われるケースの一例を説明するための説明図である。図2を参照すると、基地局71及び高層ビル73が示されている。例えば、基地局71は、地上への指向性ビーム75、77に加えて、高層ビル73への指向性ビーム79を形成する。
(2)測定
(a)CRSについての測定
LTE(Long Term Evolution)では、端末装置は、基地局により送信されるCRS(Cell-specific Reference Signal)についての測定を行う。具体的には、端末装置は、基地局により送信されるCRSの受信により、当該基地局と当該端末装置との間の伝搬路の品質の測定を行う。この測定は、「RRM(Radio Resource Management)測定」、又は単に「測定(measurements)」と呼ばれる。
上記測定の結果は、端末装置のためのセルを選択するために使用される。具体的には、例えば、上記測定の結果は、RRC(Radio Resource Control)アイドル(RRC Idle)である端末装置によるセル選択(Cell Selection)/セル再選択(cell reselection)に使用される。また、例えば、上記測定の結果は、RRC接続(RRC Connected)である端末装置により基地局に報告され、当該基地局によるハンドオーバ決定(Handover Decision)に使用される。
上述したように、上記測定は、CRSの受信により行われる。CRSは、無指向性の電波の伝送路の品質を測定するための信号であるので、ビームフォーミングなしで送信される。即ち、CRSは、ビームフォーミング用の重みセットを乗算されずに送信される。
なお、DM−RS(Demodulation Reference Signal)又はUE固有リファレンス信号(UE specific Reference Signal)と呼ばれる復調用のリファレンス信号もある。当該復調用のリファレンス信号は、ビームフォーミング用の重みセットを乗算されるので、無指向性の電波の伝送路の品質を測定するのには望ましくない。また、CSI−RS(Channel State Information Reference Signal)と呼ばれるリファレンス信号もある。CSI−RSは、CRSと同様に、ビームフォーミングなしで送信される。しかし、CSI−RSの送信頻度が低いので、CSI−RSの受信による測定には長い時間がかかる。以下、図3を参照して、重み係数の乗算とリファレンス信号の挿入(又はマッピング)との関係を説明する。
図3は、重み係数の乗算とリファレンス信号の挿入との関係を説明するための説明図である。図3を参照すると、各アンテナ素子81に対応する送信信号82は、乗算器84において重み係数83を複素乗算される。そして、重み係数83を複素乗算された送信信号82が、アンテナ素子81から送信される。また、DR−MS85は、乗算器84の前に挿入され、乗算器84において重み係数83が複素乗算される。そして、重み係数83が複素乗算されたDR−MS85が、アンテナ素子81から送信される。一方、CRS86(及びCSI−RS)は、乗算器84の後に挿入される。そして、CRS86(及びCSI−RS)は、重み係数83を乗算されることなく、アンテナ素子81から送信される。
(b)RSRP及びRSRQ
LTEでは、CRSについての測定は、RSRP(Reference Signal Received Power)及び/又はRSRQ(Reference Signal Received Quality)の測定である。換言すると、端末装置は、CRSについての測定の結果として、RSRP及び/又はRSRQを取得する。RSRQは、RSRPとRSSI(Received Signal Strength Indicator)から算出される。
RSRPは、単一のリソースエレメントあたりのCRSの受信電力である。即ち、RSRPは、CRSの受信電力の平均値である。CRSの受信電力は、CRSのリソースエレメントにおける受信信号と既知信号であるCRSとの相関の検出により得られる。RSRPは、所望信号「S(Signal)」に対応する。
RSSIは、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)シンボルあたりの信号の総電力である。そのため、RSSIは、所望信号、干渉信号及び雑音を含む。即ち、RSSIは、「S(Signal)+I(Interference)+N(Noise)」に対応する。
RSRQは、RSRP/(RSSI/N)である。Nは、RSSIの算出に用いられるリソースブロックの数である。当該リソースブロックは、周波数方向に並ぶリソースブロックである。したがって、RSRQは、リソースブロック1個あたりのRSSIでRSRPを割ることにより得られる値である。即ち、RSRQは、SINR(Signal-to-Interference-plus-Noise Ratio)に対応する。
以上のように、CRSについての測定により、受信電力(即ち、RSRP)と、SINRのような受信品質(即ち、RSRQ)とが得られる。
なお、後述するセルの選択では、受信品質(即ち、RSRQ)が用いられることが多い。なぜならば、受信電力(即ち、RSRP)のみに基づいてセルが選択されると、大きな干渉を伴うセルが選択され得るからである。
(c)平均化による効果
RSRP及びRSRQを取得するためには、数ミリ秒から数十ミリ秒にわたって信号を受信し、受信電力の平均化を行う必要がある。1スロット又は1サブセットのみの平均化によりRSRP及びRPRQを取得すると、フェージングなどのチャネルの瞬間的な変動に影響されやすくなるからである。
なお、上記平均化の手法は、端末装置ごとに実装されるのであり、規格において具体的に定められていない。
(3)セルの選択
(a)セルの選択の例
例えば、端末装置は、RRCアイドル(RRC Idle)である場合に、セル選択(Cell Selection)/セル再選択(cell reselection)を行う。即ち、端末装置は、通信を行うためのセル(例えば、ページングの受信のためのセル)を選択する。
また、例えば、基地局は、ハンドオーバ決定(Handover Decision)を行う。即ち、基地局は、端末装置のためのターゲットセルを選択し、端末装置のためのサービングセルから上記ターゲットセルへのハンドオーバを決定する。
また、例えば、基地局は、キャリアアグリゲーションのScell(Secondary Cell)の追加を行う。当該Scellは、SCC(Secondary Component Carrier)とも呼ばれる。
なお、ここでの「セル」は、基地局の通信エリアを意味してもよく、又は基地局が使用する周波数帯域を意味してもよい。また、ここでの「セル」は、キャリアアグリゲーションのPcell(Primary Cell)又はScellであってもよい。上記Pcellは、PCC(Primary Component Carrier)とも呼ばれ、上記Scellは、SCC(Secondary Component Carrier)とも呼ばれる。
(b)ビームフォーミングが行われる場合のセルの選択
上述したように、ラージスケールMIMO又はマッシブMIMOと呼ばれる技術の一形態では、基地局は、多数のアンテナ素子(例えば、100個程度のアンテナ素子)を含む指向性アンテナを使用してビームフォーミングを行う。この場合に、基地局は、水平方向のみではなく垂直方向にもビームの方向を変えることができる。そのため、一例として、基地局は、基地局よりも高い位置(例えば、高層ビルの上層階)に向けたビームを形成することにより、高い位置でのスループットを向上させることができる。別の例として、小型の基地局は、近傍のエリアへのビームを形成することにより、隣接基地局との間の干渉を減らすことができる。
ここで、ラージスケールMIMOのビームフォーミングによる信号の送受信が主流になった場合に、CRSについての測定の結果に基づいてセルの選択が行われてよいのかという疑問が生じる。
具体的には、CRSについての測定から分かるのは、あくまで、無指向性の電波の伝送路の品質である。しかし、無指向性の電波の伝送路は、ラージスケールMIMOのビームフォーミングにより形成される鋭いビームの伝送路とは全く異なる。そのため、当該ビームフォーミングによる信号の送受信が前提である場合には、CRSについての測定の結果に基づくセルの選択では、適切なセルが選択されない可能性がある。
一例として、CRSの測定の結果に基づいて選択されたセルで端末装置が信号を送受信すると、隣接基地局からの鋭いビームにより大きい干渉が発生してしまう可能性がある。別の例として、あるセルについてのCRSの測定の結果が、別のセルについてのCRSの測定の結果よりも良好であったとしても、ビームフォーミングが行われる場合には、上記別のセルでの通信品質の方が上記あるセルでの通信品質よりも良好である可能性もある。
以上のように、ビームフォーミングが行われる場合に端末装置のために適切なセルが選択されない可能性がある。
(c)CRSについての測定が望ましくないケース
上述したように、例えば、ラージスケールMIMOのビームフォーミングは都市部の基地局又はスモールセルの基地局により行われると考えられる。そのため、これらの基地局のセルの選択がCRSについての測定に基づいて行われることは望ましくない。
(4)CSRについてのビームフォーミング
通常、CRSは、無指向性の電波により送信されるので、CRSについての測定の結果(受信電力/受信品質)は、指向性ビームにより送信されるデータ信号の受信電力/受信品質と大きく異なり得る。これを解決するために、CRSを指向性ビームにより送信することが考えられる。以下、この点について図4を参照して具体例を説明する。
図4は、重み係数の乗算とリファレンス信号の挿入との他の関係を説明するための説明図である。図4を参照すると、各アンテナ素子91に対応する送信信号92は、乗算器94において重み係数93を複素乗算される。そして、重み係数93を複素乗算された送信信号92が、アンテナ素子91から送信される。また、DR−MS95は、乗算器94の前に挿入され、乗算器94において重み係数93が複素乗算される。そして、重み係数93が複素乗算されたDR−MS95が、アンテナ素子91から送信される。さらに、CRS96は、乗算器94の前に挿入され、乗算器94において重み係数93が複素乗算される。そして、重み係数93が複素乗算されたCRS96が、アンテナ素子91から送信される。一方、通常のCRS97(及びCSI−RS)は、乗算器94の後に挿入される。そして、通常のCRS97(及びCSI−RS)は、重み係数93を乗算されることなく、アンテナ素子91から送信される。
<1.2.技術的課題>
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態に係る技術的課題を説明する。
(1)指向性ビームの数及び電力
(a)CRS
通常、CRSは無指向性の電波により送信されるが、CRSを複数の指向性ビームにより送信することも考えられる。
例えば、CRSはセルの選択のために使用されるので、CRSの指向性ビームはある程度の指向性ビーム候補をカバーすることが求められる。よって、CRSの指向性ビームの数は大きくなると考えられる。基地局が送信のために割り当て可能な電力には上限があるので、指向性ビームの数が増えると、各指向性ビームに割り当てられる電力は減る。以下、この点について図5及び図6を参照して具体例を説明する。
図5及び図6は、CRSの指向性ビームの数と電力との関係の例を説明するための説明図である。例えば、図5の例では、基地局10は、1つの指向性ビーム21によりCRSを送信する。一方、図6の例では、基地局10は、6つの指向性ビーム23、24、25、26、27、28によりCRSを送信する。この場合に、例えば、図6の例において指向性ビーム23、24、25、26、27、28の各々に割り当てられる電力は、図5の例において指向性ビーム21に割り当てられる電力の1/6になる。
なお、CRSの指向性ビームの数は、ある程度の数に制限されると考えられる。なぜならば、全方向をカバーするためにCRSの指向性ビームの数を非常に大きくすると、無指向性の電波によりCRSを送信することとの相違がなくなってしまうからである。
また、例えば、CRSは、データ信号と同様に、鋭い3次元の指向性ビームにより送信されるが、CRSの送信はこの例に限られない。例えば、CRSは、水平方向における指向性ビームと、垂直方向における指向性ビームとにより、送信されてもよい。このような2次元の指向性ビームによりCRSが送信される場合のアンテナゲインは、鋭い3次元の指向性ビームよりCRSが送信されるケースのアンテナゲインよりも小さくなる。
(b)データ信号
例えば、データ信号及びDM−RSが指向性ビームにより送信される。例えば、同一のリソースブロックにおける多重化数が大きくなると(即ち、指向性ビームの数が大きくなると)、各指向性ビームに割り当てられる電力が小さくなる。一方、上記多重化数が小さくなると、各指向性ビームに割り当てられる電力が大きくなる。
なお、データ信号及びDM−RSの指向性ビームは、UEへの指向性ビームである。よって、同一のリソースブロックにおけるデータ信号及びDM−RSの指向性ビームの数は、CRSの指向性ビームの数よりも小さくなる。
(2)測定結果と実際の受信電力/受信品質との相違
上述したように、例えば、データ信号及びDM−RSと同様に、CRSも指向性ビームにより送信される。しかし、CRSの1つの指向性ビームに割り当てられる電力と、データ信号及びDM−RSの1つの指向性ビームに割り当てられる電力とは、異なり得る。そのため、指向性ビームにより送信されるCRSについての測定の結果(即ち、受信電力/受信品質)が、指向性ビームにより送信されるデータ信号及びDM−RSの実際の受信電力/受信品質と大きく異なり得る。
具体的には、例えば、CRSの指向性ビームの数によって、CRSの1つの指向性ビームに割り当てられる電力が異なり、CRSについての測定の結果も異なる。また、例えば、リソースブロックにおけるデータ信号及びDM−RSの指向性ビームの数によって、データ信号及びDM−RSのビームの数が異なり、データ信号及びDM−RSの受信電力/受信品質も異なる。そのため、CRSの指向性ビームの数、及びデータ信号及びDM−RSのビームの数によって、CRSについての測定の結果は、データ信号及びDM−RSの実際の受信電力/受信品質と大きく異なり得る。
このような測定の結果と実際の受信電力/受信品質との相違に起因して、測定の結果に基づいて選択されるセルが適切なセルではない可能性がある。一例として、RRCアイドルであるUEは、セル選択において望ましくないセルを選択し得る。別の例として、RRC接続であるUEについて、望ましくないセルへのハンドオーバが行われ得る。
そこで、指向性ビームによる送信が行われる場合により適切にセルを選択することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
<<2.システムの概略的な構成>>
続いて、図7を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成を説明する。図7は、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図7を参照すると、システム1は、基地局100及び端末装置200を含む。システム1は、例えば、LTE、LTE−Advanced、又はこれらに準ずる通信規格に準拠したシステムである。
(基地局100)
基地局100は、端末装置200との無線通信を行う。例えば、基地局100は、基地局100のセル101内に位置する端末装置200との無線通信を行う。
とりわけ本開示の実施形態では、基地局100は、ビームフォーミングを行う。例えば、当該ビームフォーミングは、ラージスケールMIMOのビームフォーミングである。当該ビームフォーミングは、マッシブMIMOのビームフォーミング、フリーディメンジョン(free dimension)MIMOのビームフォーミング、又は3次元ビームフォーミングとも呼ばれ得る。具体的には、例えば、基地局100は、ラージスケールMIMOに使用可能な指向性アンテナを備え、当該指向性アンテナのための重みセットを送信信号に乗算することによりラージスケールMIMOのビームフォーミングを行う。
さらに、とりわけ本開示の実施形態では、基地局100は、指向性ビームにより、セルを選択するためのリファレンス信号を送信する。例えば、当該リファレンス信号は、CRSである。
(端末装置200)
端末装置200は、基地局100との無線通信を行う。例えば、端末装置200は、基地局100のセル101内に位置する場合に、基地局100との無線通信を行う。
<<3.各装置の構成>>
続いて、図8及び図9を参照して、基地局100及び端末装置200の構成の例を説明する。
<3.1.基地局の構成>
まず、図8を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を説明する。図8は、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図8を参照すると、基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部150を備える。
(アンテナ部110)
アンテナ部110は、無線通信部120により出力された信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
例えば、アンテナ部110は、指向性アンテナを含む。例えば、当該指向性アンテナは、ラージスケールMIMOに使用可能な指向性アンテナである。
(無線通信部120)
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置200へのダウンリンク信号を送信し、端末装置200からのアップリンク信号を受信する。
(ネットワーク通信部130)
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
(記憶部140)
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
(処理部150)
処理部150は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、情報取得部151及び制御部153を含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
情報取得部151及び制御部153の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
<3.2.端末装置の構成>
次に、図9を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図9は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図9を参照すると、端末装置200は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び処理部240を備える。
(アンテナ部210)
アンテナ部210は、無線通信部220により出力された信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(無線通信部220)
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局100からのダウンリンク信号を受信し、基地局100へのアップリンク信号を送信する。
(記憶部230)
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
(処理部240)
処理部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。処理部240は、情報取得部241及び制御部243を含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
情報取得部241及び制御部243の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
<<4.第1の実施形態>>
続いて、図10〜図15を参照して、第1の実施形態を説明する。
<4.1.技術的特徴>
まず、図10〜図13を参照して、第1の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
第1の実施形態では、基地局100(情報取得部151)は、セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号(以下、「選択用リファレンス信号」と呼ぶ)についての測定(measurements)の結果を補正するための情報(以下、「補正用情報」と呼ぶ)を取得する。そして、基地局100(制御部153)は、上記補正用情報を端末装置200に通知する。
また、第1の実施形態では、端末装置200(情報取得部241)は、上記補正用情報を取得する。そして、端末装置200(制御部243)は、上記補正用情報に基づいて、上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。
(1)選択用リファレンス信号
例えば、上記選択用リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号(Cell-specific Reference Signal:CRS)である。
(2)選択用リファレンス信号の送信
例えば、基地局100(制御部153)は、上記複数の指向性ビームにより、上記選択用リファレンス信号を送信する。
例えば、基地局100(制御部153)は、異なる複数の重みセットの各々を上記選択用リファレンス信号に乗算する。これにより、例えば、基地局100は、当該複数の重みセットに対応する異なる複数の指向性ビームにより、上記選択用リファレンス信号を送信する。
(3)選択用リファレンス信号についての測定
例えば、端末装置(制御部153)は、上記複数の指向性ビームにより送信される上記選択用リファレンス信号についての測定(measurements)を行う。
例えば、上記測定は、上記選択用リファレンス信号の受信電力及び/又は受信品質の測定である。より具体的には、例えば、上記測定は、RRC(radio resource control)測定であり、より具体的には、例えば、RSRP及び/又はRSRQの測定である。
(4)複数の指向性ビーム
(a)第1の例
例えば、上記複数の指向性ビームは、ラージスケールMIMOの指向性ビームである。換言すると、上記複数の指向性ビームは、3次元ビームである。具体的には、例えば、上記複数の指向性ビームは、水平方向及び垂直方向の両方において指向性を有する指向性ビームである。
(b)第2の例
上記複数の指向性ビームは、直交する2つの方向のうちの一方において指向性を有するビームであってもよい。換言すると、上記複数の指向性ビームは、2次元ビームであってもよい。
具体的には、上記2つの方向は、水平方向又は垂直方向であってもよい。即ち、上記複数の指向性ビームは、水平方向において指向性を有するビームであってもよく、あるいは、上記複数の指向性ビームは、垂直方向において指向性を有するビームであってもよい。例えば、ある無線リソース(例えば、あるリソースエレメント)において送信される上記選択用リファレンス信号は、水平方向において指向性を有する指向性ビームにより送信され、別の無縁リソース(例えば、別のリソースエレメント)において送信される上記選択用リファレンス信号は、垂直方向において指向性を有する指向性ビームにより送信されてもよい。
なお、水平方向において指向性を有する指向性ビームにより送信される上記選択用リファレンス信号についての第1の測定と、垂直方向において指向性を有する指向性ビームにより送信される上記選択用リファレンス信号についての第2の測定とが、行われてもよい。さらに、上記第1の測定の結果と、上記第2の測定の結果とから、水平方向及び垂直方向における測定の結果が生成されてもよい。
これにより、例えば、上記選択用リファレンス信号の指向性ビームの数を抑えることが可能になる。
(5)補正用情報
例えば、上記補正用情報は、上記選択用リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量と、データ信号を復調するためのリファレンス信号(以下、「復調用リファレンス信号」と呼ぶ)の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量との差だけ、上記測定の上記結果を補正するための情報である。
(a)復調用リファレンス信号
例えば、上記復調用リファレンス信号は、ユーザ固有リファレンス信号(User-specific Reference Signal)又は復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal:DM−RS)である。
なお、上記復調用リファレンス信号は、データ信号と同じ指向性ビーム(同じ電力を割り当てられた同じ方向への指向性ビーム)により送信される。
(b)電力に対応する量の差
一例として、上記電力に対応する上記量は、1ビームあたりの電力削減量である。即ち、上記補正用情報は、上記選択用リファレンス信号についての1ビームあたりの電力削減量と、上記復調用リファレンス信号についての1ビームあたりの電力削減量(例えば、平均値、期待値、又は最大値)との差だけ、上記測定の上記結果(例えば、RSRP及び/又はRSRQ)を補正するための情報である。以下、この点について図10を参照して具体例を説明する。
図10は、ビーム数と1ビームあたりの電力削減量との関係の例を説明するための説明図である。図10を参照すると、ビーム数と1ビームあたりの電力削減量とが示されている。例えば、ビーム数が1である場合には、電力削減量は0dBであるが、ビーム数が2である場合には、電力削減量は−3.01dBであり、ビーム数が16である場合には、電力削減量は−12.04である。例えば、16個の指向性ビームによりCRSが送信され、1リソースブロックにおいて平均で(又は最大で)4つの指向性ビームにより4つのDM−RSが送信される。この場合に、CRSについての1ビームあたりの電力削減量は−12.04dBであり、DM−RSについての1ビームあたりの電力削減量は、−6.02dBである。上記補正用情報は、6.02dB(=−6.02dB−(−12.04dB))だけRSRP及び/又はRSRQを補正するための情報である。
なお、上記電力に対応する上記量は、1ビームあたりの電力削減量に限られず、他の量(例えば、電力そのもの)であってもよい。
(c)補正用情報の具体的な例
(c−1)第1の例
第1の例として、上記補正用情報は、上記差(即ち、上記選択用リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量と、上記復調用リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量との差)を示す情報である。
上述したように、例えば、上記電力に対応する上記量は、1ビームあたりの電力削減量である。この場合に、例えば、上記補正用情報は、上記選択用リファレンス信号についての1ビームあたりの電力削減量と、上記復調用リファレンス信号についての1ビームあたりの電力削減量(例えば、平均値、期待値、又は最大値)との差を示す情報である。具体的な例として、図10を参照して説明したように、例えば、上記補正用情報は、6.02dBを示す情報である。
例えば、上記補正用情報は、上記差を示すインデックスである。以下、この点について図11を参照して具体例を説明する。
図11は、補正用情報の一例を説明するための説明図である。図11を参照すると、インデックスと、1ビームあたりの電力削減量の差とが示されている。例えば、このように、1ビームあたりの電力削減量の複数の差が定められ、各インデックスが、当該複数の差のうちの対応する1つを示す。例えば、インデックス0は、0dBを示し、インデックス4は、12.04dBを示す。補正用情報は、複数のインデックスのうちの1つであり、上記複数の差のうちの1つを示す。なお、このようなインデックスと電力削減量の差との関係を示す情報が、基地局100及び端末装置200において保持される。
このような補正用情報により、例えば、上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を容易に補正することが可能になる。
(c−2)第2の例
第2の例として、上記補正用情報は、上記選択用リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に関する情報(以下、「第1の電力関連情報」と呼ぶ)を含んでもよい。さらに、上記補正用情報は、上記復調用リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に関する情報(以下、「第2の電力関連情報」と呼ぶ)を含んでもよい。
一例として、上記第1の電力関連情報は、上記選択用リファレンス信号についての1ビームあたりの電力削減量を示す情報であってもよく、上記第2の電力関連情報は、上記復調用リファレンス信号についての1ビームあたりの電力削減量(例えば、平均値、期待値、又は最大値)を示す情報であってもよい。具体的な例として、図10を参照して説明したように、上記第1の電力関連情報は、−12.04dBを示す情報であってもよく、上記第2の電力関連情報は、−6.02dBを示す情報であってもよい。
例えば、上記第1の電力関連情報及び上記第2の電力関連情報は、電力削減量を示すインデックスであってもよい。以下、この点について図12を参照して具体例を説明する。
図12は、補正用情報に含まれる第1の電力関連情報及び第2の電力関連情報の一例を説明するための説明図である。図12を参照すると、インデックスと、1ビームあたりの電力削減量とが示されている。例えば、このように、1ビームあたりの複数の電力削減量が定められ、各インデックスが、当該複数の電力削減量のうちの対応する1つを示す。例えば、インデックス0は、(リファレンス信号のビーム数が1であるケースでの電力削減量である)0dBを示す。また、インデックス4は、(リファレンス信号のビーム数が16であるケースでの電力削減量である)−12.04dBを示す。第1の電力関連情報は、複数のインデックスのうちの1つであり、上記複数の電力削減量のうちの1つを示す。同様に、第2の電力関連情報は、上記複数のインデックスのうちの1つであり、上記複数の電力削減量のうちの1つを示す。なお、このようなインデックスと電力削減量との関係を示す情報が、基地局100及び端末装置200において保持される。
このような補正用情報(第1の電力関連情報及び第2の電力関連情報)により、例えば、補正値を算出し、当該補正値を用いて上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正することが可能になる。
(c−3)第3の例
第3の例として、上記補正用情報は、上記選択用リファレンス信号の指向性ビームの数を示す情報(以下、「第1のビーム数情報」と呼ぶ)を含んでもよい。さらに、上記補正用情報は、上記復調用リファレンス信号の指向性ビームの数を示す情報(以下、「第2のビーム数情報」)を含んでもよい。当該第2のビーム数情報は、1リソースブロックあたりの上記復調用リファレンス信号の指向性ビームの数(例えば、平均値、期待値、又は最大値)であってもよい。
具体的な例として、図10を参照して説明したように、上記第1のビーム数情報は、16を示す情報であってもよく、上記第2のビーム数情報は、4を示す情報であってもよい。
例えば、上記第1のビーム数情報及び上記第2のビーム数情報は、ビーム数を示すインデックスであってもよい。以下、この点について図13を参照して具体例を説明する。
図13は、補正用情報に含まれる第1のビーム数情報及び第2のビーム数情報の一例を説明するための説明図である。図13を参照すると、インデックスと、ビーム数とが示されている。例えば、このように、複数のビーム数が定められ、各インデックスが、当該複数のビーム数のうちの対応する1つを示す。例えば、インデックス0は、1を示す。また、インデックス4は、16を示す。第1のビーム数情報は、複数のインデックスのうちの1つであり、上記複数のビーム数のうちの1つを示す。同様に、第2のビーム数情報は、上記複数のインデックスのうちの1つであり、上記複数のビーム数のうちの1つを示す。なお、このようなインデックスとビーム数との関係を示す情報、及び、図10に示されるようなビーム数と電力削減量との関係を示す情報が、基地局100及び端末装置200において保持される。
なお、端末装置200は、ビーム数から電力削減量を得ることができる。
このような補正用情報(第1のビーム数情報及び第2のビーム数情報)により、例えば、補正値を算出し、当該補正値を用いて上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正することが可能になる。
(d)隣接基地局
(d−1)第1の例
第1の例として、上記補正用情報は、基地局100により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第1の補正用情報である。即ち、基地局100(制御部153)は、当該第1の補正用情報を端末装置200に通知する。例えば、基地局100は、後述するように、システム情報の中で、上記第1の補正用情報を端末装置200に通知する。
一方、例えば、基地局100の周辺基地局(neighbor base station)は、当該周辺基地局により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第2の補正用情報を、端末装置200に通知する。例えば、上記周辺基地局は、システム情報の中で、上記第2の補正用情報を端末装置200に通知する。
これにより、例えば、端末装置200は、基地局100についての測定結果の補正のみではなく、基地局100の周辺基地局についての測定結果の補正も行うことが可能になる。
これにより、例えば、基地局100と周辺基地局との間での上記第2の補正用情報の送受信が不要になる。
(d−2)第2の例
第2の例として、上記補正用情報は、上記第1の補正用情報及び上記第2の補正用情報を含んでもよい。即ち、基地局100(制御部153)は、上記第1の補正用情報及び上記第2の補正用情報を端末装置200に通知してもよい。基地局100は、後述するように、システム情報の中で、上記第1の補正用情報及び上記第2の補正用情報を端末装置200に通知してもよく、端末装置200への個別のシグナリングにより、上記第1の補正用情報及び上記第2の補正用情報を端末装置200に通知してもよい。
上記第2の補正用情報は、上記周辺基地局により基地局100へ送信される情報であってもよい。即ち、上記周辺基地局は、(例えばX2インターフェースを介して)上記第2の補正用情報を基地局100へ送信してもよい。
これにより、例えば、補正用情報の取得に関する端末装置200の負担を軽減することが可能になる。
(e)補正用情報の生成
例えば、基地局100が、上記第1の補正用情報を生成する。また、例えば、上記周辺基地局が、上記第2の補正用情報を生成する。
(6)通知
(a)システム情報
例えば、基地局100(制御部153)は、システム情報の中で、上記補正用情報を端末装置200に通知する。例えば、当該システム情報は、SIB(System Information Block)である。
例えば、基地局100(制御部153)は、上記補正用情報を含むシステム情報を生成する。そして、基地局100は、当該システム情報を送信する。
これにより、例えば、接続状態(例えば、RRC接続)の端末装置200のみではなく、アイドル状態(例えば、RRCアイドル)の端末装置200も、上記補正用情報を取得することが可能になる。その結果、セル選択(Cell Selection)が適切に行われる。また、例えば、基地局100に接続されている端末装置200のみではなく、周辺基地局に接続されている端末装置200も、上記補正用情報を取得することが可能になる。その結果、基地局100へのハンドオーバが適切に行われる。
(b)シグナリング
基地局100(制御部153)は、端末装置200への個別のシグナリングにより、上記補正用情報を端末装置200に通知してもよい。当該シグナリングは、RRCシグナリングであってもよい。
例えば、基地局100(制御部153)は、上記補正用情報を含むシグナリングメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を生成してもよい。そして、基地局100は、当該シグナリングメッセージを端末装置200へ送信してもよい。
これにより、例えば、個々の端末装置200に応じた補正用情報を送信することが可能になる。
(7)補正
上述したように、端末装置200(情報取得部241)は、上記補正用情報を取得する。そして、端末装置200(制御部243)は、上記補正用情報に基づいて、上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。
具体的には、図10を再び参照すると、例えば、上記補正用情報は、6.02dBだけRSRP及び/又はRSRQを補正するための情報(例えば、6.02dBを示す情報)であり、端末装置200は、測定の結果であるRSRP及び/又はRSRQに6.02dBを加えることにより、RSRP及び/又はRSRQを補正する。例えば、補正前のRSRPが−80dBmであれば、補正後のRSRPは−73.98dBmとなる。例えば、補正前のRSRQが10dBであれば、補正後のRSRQは16.02dBとなる。
また、例えば、端末装置200(情報取得部241)は、上記第1の補正用情報及び上記第2の補正用情報を取得する。そして、端末装置200(制御部243)は、上記第1の補正用情報に基づいて、基地局100により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。また、端末装置200(制御部243)は、上記第2の補正用情報に基づいて、上記周辺基地局により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。
上述したように、例えば、上記第1の補正用情報は、基地局100により端末装置200に通知される情報であり、上記第2の補正用情報は、上記周辺基地局により端末装置200に通知される情報である。あるいは、上記第1の補正用情報及び上記第2の補正用情報は、基地局100により端末装置200に通知される情報であってもよい。
なお、例えば、端末装置200(制御部243)は、補正された測定の結果に基づいて、基地局100への測定報告を行う。
以上のように、基地局100は、上記補正用情報を端末装置200に通知し、端末装置200は、上記補正用情報に基づいて、上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。これにより、例えば、指向性ビームによる送信が行われる場合により適切にセルを選択することが可能になる。より具体的には、例えば、ビーム本数に応じて、選択用リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力と、復調用リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力(即ち、データ信号の指向性ビームの電力)とが異なっていたとしても、測定の結果が適切に補正される。そして、補正された測定の結果に基づいて、端末装置200によるセル選択、又は基地局100によるハンドオーバ決定(handover decision)において、適切なセルが選択され得る。
<4.2.処理の流れ>
次に、図14及び図15を参照して、第1の実施形態に係る処理の例を説明する。
(1)第1の例
図14は、第1の実施形態に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。
基地局100は、基地局100によって複数の指向性ビームにより送信される選択用リファレンス信号(例えば、CRS)についての測定の結果を補正するための第1の補正用情報を取得する(S301)。例えば、基地局100は、当該第1の補正用情報を生成し、取得する。そして、基地局100は、上記第1の補正用情報を端末装置200に通知する。例えば、基地局100は、システム情報の中で(又は端末装置200への個別のシグナリングにより)、上記第1の補正用情報を端末装置200に通知する(S303)。
周辺基地局は、当該周辺基地局によって複数の指向性ビームにより送信される選択用リファレンス信号(例えば、CRS)についての測定の結果を補正するための第2の補正用情報を取得する(S305)。例えば、上記周辺基地局は、当該第2の補正用情報を生成し、取得する。そして、上記周辺基地局は、上記第2の補正用情報を端末装置200に通知する。例えば、上記周辺基地局は、システム情報の中で、上記第2の補正用情報を端末装置200に通知する(S307)。
基地局100は、複数の指向性ビームにより選択用リファレンス信号を送信する(S309)。上記周辺基地局も、複数の指向性ビームにより選択用リファレンス信号を送信する(S311)。
端末装置200は、基地局100により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定(例えば、RSRP及び/又はRSRQの測定)を行う(S313)。さらに、端末装置200は、上記周辺基地局により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定(例えば、RSRP及び/又はRSRQの測定)を行う(S315)。
端末装置200は、上記第1の補正用情報及び上記第2の補正用情報を取得する(S317)。そして、端末装置200は、上記第1の補正用情報に基づいて、基地局100により送信される上記選択用リファレンス信号についての上記測定の結果を補正する(S319)。また、端末装置200は、上記第2の補正用情報に基づいて、上記周辺基地局により送信される上記選択用リファレンス信号についての上記測定の結果を補正する(S321)。
なお、端末装置200が接続状態である場合には、端末装置200は、補正された上記測定の上記結果に基づいて、基地局100への測定報告を行う。そして、測定報告が行われた場合には、基地局100は、端末装置200についてのハンドオーバの決定を行い得る。一方、端末装置200がアイドル状態である場合には、端末装置200は、補正された上記測定の上記結果に基づいて、セル選択を行う。
(2)第2の例
図15は、第1の実施形態に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。ここで、図15の例におけるステップS339〜S351についての説明は、図14の例におけるステップS309〜321についての説明と同じである。よって、ここでは、重複する記載を省略し、ステップS331〜S337のみを説明する。
周辺基地局は、当該周辺基地局によって複数の指向性ビームにより送信される選択用リファレンス信号(例えば、CRS)についての測定の結果を補正するための第2の補正用情報を取得する(S331)。例えば、上記周辺基地局は、当該第2の補正用情報を生成し、取得する。そして、上記周辺基地局は、(例えば、X2インターフェースを介して)上記第2の補正用情報を基地局100へ送信する(S333)。
基地局100は、基地局100によって複数の指向性ビームにより送信される選択用リファレンス信号(例えば、CRS)についての測定の結果を補正するための第1の補正用情報と、上記第2の補正用情報とを取得する(S335)。例えば、基地局100は、当該第1の補正用情報を生成し、取得する。そして、基地局100は、上記第1の補正用情報及び上記第2の補正用情報を端末装置200に通知する。例えば、基地局100は、システム情報の中で(又は端末装置200への個別のシグナリングにより)、上記第1の補正用情報及び上記第2の補正用情報を端末装置200に通知する(S337)。
<<5.第2の実施形態>>
続いて、図16を参照して、第2の実施形態を説明する。
上述した第1の実施形態では、基地局100が、補正用情報を端末装置200に通知し、端末装置200が、選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。一方、第2の実施形態では、基地局100が、補正用情報に基づいて、選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。
<5.1.技術的特徴>
まず、第2の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
第2の実施形態では、基地局100(情報取得部151)は、セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号(即ち、選択用リファレンス信号)についての測定の結果を補正するための情報(即ち、補正用情報)を取得する。そして、基地局100(制御部153)は、上記補正用情報に基づいて、上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。
「(1)選択用リファレンス信号」、「(2)選択用リファレンス信号の送信」及び「(4)複数の指向性ビーム」についての説明は、第1の実施形態と第2の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
また、「(3)選択用リファレンス信号についての測定」についての説明も、第1の実施形態と第2の実施形態との間で概ね同じである。しかし、とりわけ第2の実施形態では、端末装置200は、上記複数の指向性ビームにより送信される上記選択用リファレンス信号についての測定の結果に基づいて、基地局100への測定報告を行う。即ち、端末装置200は、測定報告をトリガするイベントが発生すると、上記測定の上記結果を基地局100に報告する。
(5)補正用情報
例えば、上記補正用情報は、上記選択用リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量と、データ信号を復調するためのリファレンス信号(即ち、復調用リファレンス信号)の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量との差だけ、上記測定の上記結果を補正するための情報である。
ここで、「(a)復調用リファレンス信号」、「(b)電力に対応する量の差」及び「(e)補正用情報の生成」についての説明は、第1の実施形態と第2の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
また、「(c)補正用情報の具体的な例」についての説明も、第1の実施形態と第2の実施形態との間で概ね同じである。しかし、第2の実施形態では、上記補正用情報は、電力削減量の差、電力削減量、又はビーム数などを間接的に示すインデックスでなくてもよく、電力削減量の差、電力削減量、又はビーム数などを直接的に示す値であってもよい。
(d)隣接基地局
例えば、上記補正用情報は、基地局100により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第1の補正用情報と、基地局100の周辺基地局により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第2の補正用情報とを含む。
例えば、上記第2の補正用情報は、上記周辺基地局により基地局100へ送信される情報である。即ち、上記周辺基地局は、(例えばX2インターフェースを介して)上記第2の補正用情報を基地局100へ送信する。
これにより、例えば、周辺基地局により送信される選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正することが可能になる。
(6)補正
上述したように、基地局100(情報取得部151)は、上記補正用情報を取得する。そして、基地局100(制御部153)は、上記補正用情報に基づいて、上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。当該測定の当該結果は、端末装置200により基地局100に報告される。
具体的には、図10を再び参照すると、例えば、上記補正用情報は、6.02dBだけRSRP及び/又はRSRQを補正するための情報(例えば、6.02dBを示す情報)であり、基地局100は、測定の結果であるRSRP及び/又はRSRQに6.02dBを加えることにより、RSRP及び/又はRSRQを補正する。
また、例えば、基地局100(制御部153)は、上記第1の補正用情報に基づいて、基地局100により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。また、基地局100(制御部153)は、上記第2の補正用情報に基づいて、上記周辺基地局により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。
以上のように、基地局100は、上記補正用情報に基づいて、上記選択用リファレンス信号についての測定の結果を補正する。これにより、例えば、指向性ビームによる送信が行われる場合により適切にセルを選択することが可能になる。
<5.2.処理の流れ>
次に、図16を参照して、第2の実施形態に係る処理の例を説明する。図16は、第2の実施形態に係る処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
周辺基地局は、当該周辺基地局によって複数の指向性ビームにより送信される選択用リファレンス信号(例えば、CRS)についての測定の結果を補正するための第2の補正用情報を取得する(S361)。例えば、上記周辺基地局は、当該第2の補正用情報を生成し、取得する。そして、上記周辺基地局は、(例えば、X2インターフェースを介して)上記第2の補正用情報を基地局100へ送信する(S363)。
基地局100は、複数の指向性ビームにより選択用リファレンス信号を送信する(S365)。上記周辺基地局も、複数の指向性ビームにより選択用リファレンス信号を送信する(S367)。
端末装置200は、基地局100により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定(例えば、RSRP及び/又はRSRQの測定)を行う(S369)。さらに、端末装置200は、上記周辺基地局により送信される上記選択用リファレンス信号についての測定(例えば、RSRP及び/又はRSRQの測定)を行う(S371)。そして、端末装置200は、測定報告を行う(S373)。
基地局100は、基地局100によって複数の指向性ビームにより送信される選択用リファレンス信号(例えば、CRS)についての測定の結果を補正するための第1の補正用情報と、上記第2の補正用情報とを取得する(S375)。例えば、基地局100は、当該第1の補正用情報を生成し、取得する。そして、基地局100は、上記第1の補正用情報に基づいて、基地局100により送信される上記選択用リファレンス信号についての上記測定の結果を補正する(S377)。また、基地局100は、上記第2の補正用情報に基づいて、上記周辺基地局により送信される上記選択用リファレンス信号についての上記測定の結果を補正する(S379)。
なお、基地局100は、補正された上記測定の上記結果に基づいて、ハンドオーバ決定を行い得る。
<<6.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。さらに、基地局100の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<6.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図17は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図17に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図17にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図17に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図17に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図17には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図17に示したeNB800において、図8を参照して説明した情報取得部151及び制御部153は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部151及び制御部153が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部151及び制御部153として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部151及び制御部153の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部151及び制御部153として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部151及び制御部153を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部151及び制御部153として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図17に示したeNB800において、図8を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図18は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図18に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図18にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図17を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図17を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図18に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図18には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図18に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図18には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図18に示したeNB830において、図8を参照して説明した情報取得部151及び制御部153は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部151及び制御部153が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部151及び制御部153として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部151及び制御部153の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部151及び制御部153として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部151及び制御部153を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部151及び制御部153として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図18に示したeNB830において、例えば、図8を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。
<6.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図19は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図19に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図19には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図19に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図19にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図19に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図19に示したスマートフォン900において、図9を参照して説明した情報取得部241及び制御部243は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部241及び制御部243が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部241及び制御部243として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部241及び制御部243の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部241及び制御部243として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部241及び制御部243を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部241及び制御部243として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図19に示したスマートフォン900において、例えば、図9を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図20は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図20に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図20には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図20に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図20にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図20に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図20に示したカーナビゲーション装置920において、図9を参照して説明した情報取得部241及び制御部243は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部241及び制御部243が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部241及び制御部243として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部241及び制御部243の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部241及び制御部243として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部241及び制御部243を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部241及び制御部243として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図20に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図9を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、情報取得部241及び制御部243を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<7.まとめ>>
ここまで、図5〜図20を参照して、本開示の実施形態に係る各装置及び各処理を説明した。
(1)第1の実施形態
第1の実施形態によれば、基地局100は、セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する情報取得部151と、上記情報を端末装置200に通知する制御部153と、を備える。
また、第1の実施形態によれば、端末装置200は、セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する情報取得部241と、上記情報に基づいて、上記リファレンス信号についての測定の結果を補正する制御部243と、を備える。
(2)第2の実施形態
また、第2の実施形態によれば、基地局100は、セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する情報取得部151と、上記情報に基づいて、上記リファレンス信号についての測定の結果を補正する制御部153と、を備える。
これにより、例えば、指向性ビームによる送信が行われる場合により適切にセルを選択することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、システムがLTE、LTE−Advanced、又はこれらに準ずる通信規格に準拠したシステムである例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、通信システムは、他の通信規格に準拠したシステムであってもよい。
また、本明細書の処理における処理ステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理における処理ステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記装置の構成要素(例えば、情報取得部及び制御部など)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)も提供されてもよい。また、上記装置の構成要素(例えば、情報取得部及び制御部など)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する取得部と、
前記情報を端末装置に通知する制御部と、
を備える装置。
(2)
前記複数の指向性ビームは、ラージスケールMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)の指向性ビームである、前記(1)に記載の装置。
(3)
前記複数の指向性ビームは、直交する2つの方向のうちの一方において指向性を有するビームである、前記(1)に記載の装置。
(4)
セルを選択するための前記リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号である、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の装置。
(5)
前記情報は、セルを選択するための前記リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量と、データ信号を復調するためのリファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量との差だけ、前記測定の前記結果を補正するための情報である、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の装置。
(6)
前記情報は、前記差を示す情報である、前記(5)に記載の装置。
(7)
前記情報は、セルを選択するための前記リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に関する情報を含む、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の装置。
(8)
前記情報は、データ信号を復調するためのリファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に関する情報を含む、前記(7)に記載の装置。
(9)
前記情報は、セルを選択するための前記リファレンス信号の指向性ビームの数を示す情報を含む、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の装置。
(10)
前記情報は、データ信号を復調するためのリファレンス信号の指向性ビームの数を示す情報を含む、前記(9)に記載の装置。
(11)
データ信号を復調するための前記リファレンス信号は、ユーザ固有リファレンス信号又は復調リファレンス信号である、前記(5)、(8)又は(10)に記載の装置。
(12)
前記制御部は、システム情報の中で、又は、前記端末装置への個別のシグナリングにより、前記情報を前記端末装置に通知する、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の装置。
(13)
前記情報は、1つの基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第1の情報と、前記1つの基地局の周辺基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第2の情報とを含む、前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の装置。
(14)
前記第2の情報は、前記周辺基地局により前記1つの基地局へ送信される情報である、前記(13)に記載の装置。
(15)
セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する取得部と、
前記情報に基づいて、前記リファレンス信号についての測定の結果を補正する制御部と、
を備える装置。
(16)
前記装置は、端末装置、又は端末装置のためのモジュールであり、
前記情報は、基地局により前記端末装置に通知される情報である、
前記(15)に記載の装置。
(17)
前記情報は、1つの基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第1の情報と、当該1つの基地局の周辺基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第2の情報とを含み、
前記制御部は、前記第1の情報に基づいて、前記1つの基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正し、前記第2の情報に基づいて、前記周辺基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正する、
前記(16)に記載の装置。
(18)
前記第1の情報は、前記1つの基地局により前記端末装置に通知される情報であり、
前記第2の情報は、前記周辺基地局により前記端末装置に通知される情報である、
前記(17)に記載の装置。
(19)
前記第1の情報及び前記第2の情報は、前記1つの基地局により前記端末装置に通知される情報である、前記(17)に記載の装置。
(20)
前記装置は、基地局、基地局のための基地局装置、又は当該基地局装置のためのモジュールである、前記(15)に記載の装置。
(21)
プロセッサにより、
セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得することと、
前記情報を端末装置に通知することと、
を含む方法。
(22)
セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得することと、
前記情報を端末装置に通知することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(23)
セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得することと、
前記情報を端末装置に通知することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
(24)
プロセッサにより、
セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得することと、
前記情報に基づいて、前記リファレンス信号についての測定の結果を補正することと、
を含む方法。
(25)
セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得することと、
前記情報に基づいて、前記リファレンス信号についての測定の結果を補正することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(26)
セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得することと、
前記情報に基づいて、前記リファレンス信号についての測定の結果を補正することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
1 システム
100 基地局
101 セル
151 情報取得部
153 制御部
200 端末装置
241 情報取得部
243 制御部


Claims (20)

  1. セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する取得部と、
    前記情報を端末装置に通知する制御部と、
    を備える装置。
  2. 前記複数の指向性ビームは、ラージスケールMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)の指向性ビームである、請求項1に記載の装置。
  3. 前記複数の指向性ビームは、直交する2つの方向のうちの一方において指向性を有するビームである、請求項1に記載の装置。
  4. セルを選択するための前記リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号である、請求項1に記載の装置。
  5. 前記情報は、セルを選択するための前記リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量と、データ信号を復調するためのリファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に対応する量との差だけ、前記測定の前記結果を補正するための情報である、請求項1に記載の装置。
  6. 前記情報は、前記差を示す情報である、請求項5に記載の装置。
  7. 前記情報は、セルを選択するための前記リファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に関する情報を含む、請求項1に記載の装置。
  8. 前記情報は、データ信号を復調するためのリファレンス信号の指向性ビームに割り当てられる電力に関する情報を含む、請求項7に記載の装置。
  9. 前記情報は、セルを選択するための前記リファレンス信号の指向性ビームの数を示す情報を含む、請求項1に記載の装置。
  10. 前記情報は、データ信号を復調するためのリファレンス信号の指向性ビームの数を示す情報を含む、請求項9に記載の装置。
  11. データ信号を復調するための前記リファレンス信号は、ユーザ固有リファレンス信号又は復調リファレンス信号である、請求項5に記載の装置。
  12. 前記制御部は、システム情報の中で、又は、前記端末装置への個別のシグナリングにより、前記情報を前記端末装置に通知する、請求項1に記載の装置。
  13. 前記情報は、1つの基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第1の情報と、前記1つの基地局の周辺基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第2の情報とを含む、請求項1に記載の装置。
  14. 前記第2の情報は、前記周辺基地局により前記1つの基地局へ送信される情報である、請求項13に記載の装置。
  15. セルを選択するためのリファレンス信号であって、異なる方向への複数の指向性ビームにより送信される当該リファレンス信号についての測定の結果を補正するための情報を取得する取得部と、
    前記情報に基づいて、前記リファレンス信号についての測定の結果を補正する制御部と、
    を備える装置。
  16. 前記装置は、端末装置、又は端末装置のためのモジュールであり、
    前記情報は、基地局により前記端末装置に通知される情報である、
    請求項15に記載の装置。
  17. 前記情報は、1つの基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第1の情報と、当該1つの基地局の周辺基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正するための第2の情報とを含み、
    前記制御部は、前記第1の情報に基づいて、前記1つの基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正し、前記第2の情報に基づいて、前記周辺基地局により送信される前記リファレンス信号についての測定の結果を補正する、
    請求項16に記載の装置。
  18. 前記第1の情報は、前記1つの基地局により前記端末装置に通知される情報であり、
    前記第2の情報は、前記周辺基地局により前記端末装置に通知される情報である、
    請求項17に記載の装置。
  19. 前記第1の情報及び前記第2の情報は、前記1つの基地局により前記端末装置に通知される情報である、請求項17に記載の装置。
  20. 前記装置は、基地局、基地局のための基地局装置、又は当該基地局装置のためのモジュールである、請求項15に記載の装置。

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