JP2016143905A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】スイッチング時における突入電流を抑制し、電源からの出力電圧をより安定した状態で負荷へ供給することができる半導体装置を提供する。
【解決手段】本実施形態による半導体装置は、電源またはレギュレータからの電力を入力する入力部と、負荷に電力を出力する出力部とを備える。第1スイッチング素子は、入力部と出力部との間に接続され、入力部からの電力を出力部へ供給する。第2スイッチング素子は、入力部と出力部との間に第1スイッチング素子と並列に接続され、入力部からの電力を出力部へ供給する。第1制御部は、負荷に電力を供給するときに、第1スイッチング素子を導通状態にした後、第2スイッチング素子を導通状態にする。
【選択図】図2

Description

本発明による実施形態は、半導体装置に関する。
携帯端末等に用いられる電源回路は、所望の安定した電力を負荷に供給するために、低損失レギュレータ(LDO(Low Drop Out)レギュレータ)やDC−DCコンバータを用いている。また、電源回路は、LDOレギュレータやDC−DCコンバータから負荷への電力を、インバータ回路を用いてスイッチング制御する。しかし、負荷容量が大きい場合、スイッチング時に大きな突入電流が流れ、LDOレギュレータやDC−DCコンバータからの出力電圧が過渡的に低下してしまう。
特開2011−109788号公報
スイッチング時における突入電流を抑制し、電源からの出力電圧をより安定した状態で負荷へ供給することができる半導体装置を提供する。
本実施形態による半導体装置は、電源またはレギュレータからの電力を入力する入力部と、負荷に電力を出力する出力部とを備える。第1スイッチング素子は、入力部と出力部との間に接続され、入力部からの電力を出力部へ供給する。第2スイッチング素子は、入力部と出力部との間に第1スイッチング素子と並列に接続され、入力部からの電力を出力部へ供給する。第1制御部は、負荷に電力を供給するときに、第1スイッチング素子を導通状態にした後、第2スイッチング素子を導通状態にする。
第1の実施形態による電源部1の構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態によるロードスイッチ回路LSW1の内部構成の一例を示す図。 第1の実施形態による第1制御部20の内部構成の一例を示す図。 スイッチング時における電流Iswを示すグラフ。 第2の実施形態による第1制御部20の内部構成の一例を示す図。 第3の実施形態による第1制御部20の内部構成の一例を示す図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による電源部1の構成の一例を示すブロック図である。電源部1は、例えば、携帯端末やパーソナルコンピュータ等の電気機器に電力を供給する。電源部1は、電源SRCと、レギュレータREGと、キャパシタNCと、ロードスイッチ回路LSW1、LSW2とを備えている。
電源SRCは、例えば、電池や商用電源等でよく、ロードLD1、LD2へ電力を供給するために用いられる。レギュレータREGは、例えば、LDOレギュレータまたはDC−DCコンバータであり、所定の電力を安定してロードLD1、LD2へ供給するために設けられている。レギュレータREGは、所定電流Isw0を所定電圧Vout0でロードスイッチ回路LSW1、LSW2へ供給する。キャパシタNCは、電源電力から高周波ノイズを除去するために設けられている。
ロードスイッチ回路LSW1は、レギュレータREGとロードLD1との間に接続されており、レギュレータREGからの電力をロードLD1へ供給し、あるいは、その電力の供給を遮断する。即ち、ロードスイッチ回路LSW1は、ロードLD1への電力供給をスイッチング制御する。
ロードスイッチ回路LSW2は、レギュレータREGとロードLD2との間に接続されており、レギュレータREGからの電力をロードLD2へ供給し、あるいは、その電力の供給を遮断する。即ち、ロードスイッチ回路LSW2は、ロードLD2への電力供給をスイッチング制御する。尚、ロードスイッチ回路LSW1およびLSW2の内部構成は、同じでよい。また、本実施形態において、電源部1は、2つのロードスイッチ回路LSW1、LSW2を備えている。しかし、電源部1は、1つのロードスイッチ回路を備えてもよく、あるいは、3つ以上のロードスイッチ回路を備えてもよい。
負荷LD1、LD2は、電気機器の内部に設けられている任意の負荷であり、電源部1から電力の供給を受けて動作する。ここでは、負荷LD1は負荷容量LC1と集積回路IC1とを有し、負荷LD2は負荷容量LC2と集積回路IC2とを有する。
図2は、第1の実施形態によるロードスイッチ回路LSW1の内部構成の一例を示す図である。尚、ロードスイッチ回路LSW2は、ロードスイッチ回路LSW1と同じ構成でよいので、ここではその詳細な説明を省略する。
ロードスイッチ回路LSW1は、インバータ10と、第1制御部20と、第1スイッチング素子30と、第2スイッチ素子40と、入力部50と、出力部60と、接地部70と、制御信号入力部80とを備えている。ロードスイッチ回路LSW1は、例えば、1つの半導体チップで構成してよい。
入力部50は、図1の電源SRCまたはレギュレータREGからの電力を入力する。例えば、入力部50は、電圧Vout0の電流Isw0を入力する。一方、出力部60と接地部70との間には、負荷LD1が接続されている。出力部60は、例えば、電圧Vout1の電流Isw1を負荷LD1へ出力する。尚、ロードスイッチ回路LSW1は電源SRCまたはレギュレータREGからの電力(Vout0、Isw0)を負荷LD1へスイッチングするために設けられているので、スイッチング後、電圧Vout1は電圧Vout0に漸近し、電流Isw1は電流Isw0に漸近する。
第1スイッチング素子30は、入力部50と出力部60との間に接続され、入力部50からの電力を出力部60へ供給する。第1スイッチング素子30は、例えば、P型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)でよい。第1スイッチング素子30のゲートは、第1制御部20に接続されている。
第2スイッチング素子40は、入力部50と出力部60との間に第1スイッチング素子と並列に接続されている。第2スイッチング素子40も、例えば、P型MOSFETでよい。第2スイッチング素子40のゲートも、第1スイッチング素子30と同様に、第1制御部20に接続されている。
第1スイッチング素子30の電流駆動能力は、第2スイッチング素子40のそれよりも小さい。あるいは、第1スイッチング素子30の時定数は、第2スイッチング素子40のそれよりも大きい。即ち、第1スイッチング素子30のオン抵抗は、第2スイッチング素子40のそれよりも大きい。例えば、第1スイッチング素子30の電流駆動能力を第2スイッチング素子40のそれよりも小さくするために、第1スイッチング素子30のサイズ(チャネル幅W/チャネル長L)を第2スイッチング素子40のそれよりも小さくすればよい。負荷LD1に電力を供給する際には、電流駆動能力の比較的小さい第1スイッチング素子30がまず導通状態になり、その後、電流駆動能力の比較的大きな第2スイッチング素子40が導通状態になる。これにより、ロードスイッチLSW1は、負荷LD1に徐々に電力を供給し、スイッチング時における突入電流を抑制することができる。
尚、第1および第2スイッチング素子30、40は、N型MOSFETであってもよい。しかし、第1および第2スイッチング素子30、40は、電流駆動能力の比較的高いP型MOSFETであることが好ましい。あるいは、電流駆動能力の比較的小さな第1スイッチング素子30をN型MOSFETで構成し、電流駆動能力の比較的大きな第2スイッチング素子40をP型MOSFETで構成してもよい。このように導電型を相違させることによって、第1スイッチング素子30および第2スイッチング素子40の電流駆動能力を相違させてもよい。但し、第1スイッチング素子30または第2スイッチング素子40をN型MOSFETで構成する場合、それら制御信号の論理は、逆論理である必要がある。
第1制御部20は、インバータ10の出力と第1および第2スイッチング素子30、40との間に接続されている。第1制御部20は、インバータ10の出力を受けて、第1および第2スイッチング素子30、40の動作タイミングを制御する。例えば、第1制御部20は、負荷LD1に電力を供給するためにインバータ10の出力の論理が反転した場合、第1スイッチング素子30を導通状態にした後、第2スイッチング素子40を導通状態にする。即ち、第1制御部20は、負荷LD1に電力を供給する際に、電流駆動能力の比較的小さい第1スイッチング素子30をまず導通状態にし、その後、電流駆動能力の比較的大きな第2スイッチング素子40を導通状態にする。これにより、ロードスイッチLSW1は、瞬間的に大きな電流を負荷LD1へ流すことなく、負荷LD1をゆっくり充電しながら電流Isw1を電流Isw0へ近づけ、電圧Vout1を電圧Vout0へ近づける。その結果、ロードスイッチLSW1は、スイッチング時における突入電流を抑制し、電圧Vout0をより安定した状態で負荷LD1へ供給することができる。
第2制御部としてのインバータ10は、入力部50と基準電圧源としての接地部70との間に直列に接続されたP型MOSFET11およびN型MOSFET12を含む。P型MOSFET11およびN型MOSFET12のゲートは、制御信号入力部80に共通に接続されており、制御信号CNTを受けてスイッチング動作する。P型MOSFET11とN型MOSFET12との間のノードN10は、第1制御部20に接続されている。これにより、インバータ10は、制御信号CNTを受けて、制御信号CNTの反転信号bCNT(論理ハイ(Vout0)または論理ロウ(接地電圧GND))を、第1制御部20に印加する。以下、反転信号bCNTを制御信号ともいう。これにより、第1制御部20は、制御信号bCNTに基づいて、第1および第2スイッチング素子30、40をスイッチング制御する。即ち、インバータ10は第1制御部20を介して第1および第2スイッチング素子30、40をスイッチング制御することができる。
図3は、第1の実施形態による第1制御部20の内部構成の一例を示す図である。本実施形態において、第1制御部20は、第1遅延回路DLY1と、第2遅延回路DLY2とを備えている。
第1遅延回路DLY1は、インバータ10のノードN10と第1スイッチング素子30のゲートとの間に接続された2つのインバータIn11、In12を含む。インバータIn11、In12は、ノードN10と第1スイッチング素子30との間に直列に接続されている。これにより、第1遅延回路DLY1は、制御信号bCNTを、所定の遅延時間後に第1スイッチング素子へ出力する。
第2遅延回路DLY2は、インバータ10のノードN10と第2スイッチング素子40のゲートとの間に接続された4つのインバータIn21〜In24を含む。インバータIn21〜In24は、ノードN10と第2スイッチング素子40との間に直列に接続されている。このように、第2遅延回路DLY2に含まれるインバータIn21〜In24の個数(4個)は、第1遅延回路DLY1に含まれるインバータIn11、In12の個数(2個)よりも多い。これにより、第2遅延回路DLY2は、制御信号bCNTを、第1遅延回路DLY1よりも遅延させて第2スイッチング素子40へ出力する。尚、第1遅延回路DLY1のインバータの個数は、2個より少なくてもよく、第2遅延回路DLY2のインバータの個数は、4個より多くてもよい。
例えば、ロードスイッチLSW1が負荷LD1へ電力を供給する場合、制御信号CNTが論理ハイに活性化される。このとき、インバータ10は、制御信号bCNTとして倫理ロウを第1制御部20へ出力する。第1遅延回路DLY1は、制御信号bCNTと同一論理の信号を比較的短時間で第1スイッチング素子30へ送る。これにより、第1スイッチング素子30がまず導通状態となり、電流を入力部50から出力部60へ供給する。一方、第2遅延回路DLY2は、制御信号bCNTと同一論理の信号を第1遅延回路DLY1よりも長い時間をかけて第2スイッチング素子40へ送る。これにより、第2スイッチング素子40は、第1スイッチング素子30よりも遅れて導通状態となり、電流を入力部50から出力部60へ供給する。
ここで、第1スイッチング素子30の電流駆動能力は、第2スイッチング素子40のそれよりも小さい。このため、第1スイッチング素子30が最初に導通状態になることによって、第1スイッチング素子30は、比較的小さい電流を入力部50から出力部60へ流す。従って、負荷LD1の負荷容量LC1が大きい場合であっても、ロードスイッチLSW1は、比較的大きな電流を負荷LD1へ一気に流すことなく、比較的小さな電流を負荷LD1へ徐々に流す。
その後、第2スイッチング素子40が導通状態になると、第2スイッチング素子40は、比較的大きな電流を入力部50から出力部60へ流す。従って、第2スイッチング素子40は、負荷LD1を短時間で充電する。
このように、本実施形態によるロードスイッチLSW1は、電流駆動能力の小さな第1スイッチング素子30を用いて、大きな突入電流を流すことなく負荷LD1を徐々に充電し、その後、電流駆動能力の大きな第2スイッチング素子40を用いて、負荷LD1を短時間で充電する。これにより、負荷容量LC1が大きい場合であっても、ロードスイッチLSW1は、図4に示すように、大きな突入電流を抑制し、レギュレータREGからの出力電圧が過渡的に低下することを抑制することができる。
図4は、スイッチング時における電流Iswを示すグラフである。縦軸は電流Iswを示し、横軸は時間を示す。また、ラインL0は、第1スイッチング素子30および第1制御部20の無いロードスイッチによる電流Iswを示す。ラインL1は、本実施形態のロードスイッチLSW1による電流Iswを示す。
第1スイッチング素子30および第1制御部20が無い場合(L0)、インバータ10は、単一の第2スイッチング素子40を制御し、単一の第2スイッチング素子40が電流Iswを供給する。この場合、ラインL0に示すように、大きな突入電流Iir0が流れる。突入電流Iir0が大きいと、電圧Vout0が大きく低下するおそれがある。これは、電気機器の誤動作に繋がる。
インバータ10のノードN10とトランジスタ12との間に高抵抗を挿入することによって、第2スイッチング素子40のゲート容量の放電時間を長くすることも考えられる。しかし、負荷LD1の容量が大きい場合、依然として大きな突入電流が発生する。
これに対し、本実施形態によるロードスイッチLSW1では、期間t0〜t1において、起動用の第1スイッチング素子30が導通状態であるが、出力用の第2スイッチング素子40はまだ導通状態となっていない。この期間において、第1スイッチング素子30が徐々に負荷LD1を充電する。その後、t1において、第1スイッチング素子30とともに、第2スイッチング素子40も導通状態となる。これにより、第1スイッチング素子30および第2スイッチング素子40が負荷LD1を短時間で充電する。このとき、第1スイッチング素子30がt1までに負荷LD1を或る程度充電しているので、t1において生じる突入電流Iir1はIir0よりも小さくなる。その結果、電圧Vout0の低下が抑制され、電気機器の誤動作を抑制することができる。
尚、上記実施形態において、第1スイッチング素子30の電流駆動能力は、第2スイッチング素子40のそれよりも小さい。しかし、第1スイッチング素子30の電流駆動能力は、第2スイッチング素子40のそれと等しいかあるいはそれよりも大きくてもよい。例えば、t0〜t1において、起動用の第1スイッチング素子30が導通状態となった後、t1以降、第1スイッチング素子30および第2スイッチング素子40の両方が導通状態になる。この場合、第1スイッチング素子30および第2スイッチング素子40の両方の総電流駆動能力は、単一の第1スイッチング素子30の電流駆動能力よりも大きくなるはずである。従って、第1スイッチング素子30の電流駆動能力が第2スイッチング素子40のそれと等しいかあるいは大きくても、ロードスイッチLSW1は、t0〜t1の起動時よりもt1以降において確実に大きな電流を流すことができる。ただし、突入電流を確実に抑制するためには、第1スイッチング素子30の電流駆動能力は、第2スイッチング素子40のそれよりも小さいことが好ましい。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態による第1制御部20の内部構成の一例を示す図である。第2の実施形態においても、第1制御部20は、第1遅延回路DLY1と、第2遅延回路DLY2とを備えている。しかし、第2の実施形態では、第2遅延回路DLY2が遅延キャパシタCap20を備えている点で、第1の実施形態と異なる。第2の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の対応する構成と同様でよい。
遅延キャパシタCap20は、インバータIn22の入力部と接地部70との間に接続されている。より詳細には、遅延キャパシタCap20の一端は、インバータIn21とインバータIn22との間に接続されており、他端は、接地電圧GNDに接続されている。これにより、第2遅延回路DLY2において、インバータIn21が反転信号CNTを出力しても、遅延キャパシタCap20がインバータIn22を動作させる程度に充分に充電されるまで、インバータIn22は制御信号bCNTを出力しない。即ち、インバータIn22は、インバータIn21が反転信号CNTを出力した時点から遅延キャパシタCap20が充分に充電されるまで制御信号bCNTを出力できない。これにより、第2遅延回路DLY2は、第1遅延回路DLY1よりも制御信号bCNTを遅延させることができる。
第2遅延回路DLY2の遅延時間は、インバータの段数だけでなく、遅延キャパシタCap20の容量によって調節可能である。従って、第2遅延回路DLY2の遅延時間が第1遅延回路DLY1のそれよりも長ければ、第2遅延回路DLY2のインバータの段数は、第1遅延回路DLY1のそれと同じかあるいは少なくてもよい。勿論、第2遅延回路DLY2のインバータの段数は、第1遅延回路DLY1のそれより多くてもよい。即ち、第2の実施形態は、第1の実施形態と組み合わせてもよい。第2の実施形態のその他の動作は、第1の実施形態の動作と同様でよい。従って、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図6、第3の実施形態による第1制御部20の内部構成の一例を示す図である。第3の実施形態において、第1制御部20は、差動増幅部D20と、論理回路G20と、抵抗R1、R2と、P型トランジスタ25とを備えている。
差動増幅部D20は、入力部50と接地部70との間に接続されており、参照電圧Vrefと出力部60からの出力電圧Vout1とを比較する。差動増幅部D20は、参照電圧Vrefと出力電圧Vout1との比較結果信号Vres1を出力する。参照電圧Vrefは、入力部50と接地部70との間に直列に接続された抵抗R1とR2とによって入力部50からの入力電圧(Vout0)を分圧して得られた電圧である。参照電圧Vrefは、接地電圧GNDと電圧Vout0との範囲内において、抵抗R1とR2との比率によって任意に設定することができる。例えば、参照電圧Vrefは、電圧Vout0の約80%に設定してよい。
出力電圧Vout1が参照電圧Vrefよりも低い場合、差動増幅部D20は、比較結果信号Vres1を論理ロウとする。一方、出力電圧Vout1が参照電圧Vrefを超えると、差動増幅部D20は、比較結果信号Vres1を論理ハイに反転する。このように、差動増幅部D20は、出力電圧Vout1をモニタし、出力電圧Vout1が参照電圧Vrefを超えたときに比較結果信号Vres1の論理を反転させる。
トランジスタ25は、入力部50と論理回路G20の一方の入力部との間に接続されている。また、トランジスタ25と論理回路G20との間のノードは、定電流源を介して接地部70に接続されている。トランジスタ25のゲートは、差動増幅部D20の出力に接続されている。これにより、トランジスタ25は、比較結果信号Vres1の反転信号bVres1(第1結果信号)を論理回路G20の一方の入力部へ供給する。
例えば、出力電圧Vout1が参照電圧Vrefよりも低い場合、上述の通り、差動増幅部D20は、比較結果信号Vres1を論理ロウとし、トランジスタ25は、第1結果信号bVres1を論理ハイにする。一方、出力電圧Vout1が上昇して参照電圧Vrefを超えると、差動増幅部D20は、比較結果信号Vres1を論理ハイに反転し、トランジスタ25は、第1結果信号bVres1を論理ロウにする。このように、トランジスタ25は、出力電圧Vout1が参照電圧Vrefを超えたときに、比較結果信号Vres1の論理の反転に応じて、第1結果信号bVres1の論理を反転させる。第1結果信号bVres1は、論理回路G20を介して第2スイッチング素子40を制御するために用いられる。
論理回路G20は、第1結果信号bVres1と、制御信号bCNTとを入力し、そのOR演算結果Vres2(第2結果信号)を第2スイッチング素子40へ出力する。これにより、論理回路G20は、第1結果信号bVres1および制御信号bCNTを用いて、第2スイッチング素子40を制御する。
次に、第3の実施形態によるロードスイッチLSW1の動作をより詳細に説明する。
例えば、ロードスイッチLSW1が負荷LD1へ電力を供給するために、制御信号CNTが論理ハイに活性化されると、制御信号bCNTは、論理ロウとなる。これにより、まず、第1スイッチング素子30が導通状態になる。このとき、出力電圧Vout1はまだ参照電圧Vrefよりも低い。従って、制御信号bCNTは倫理ロウであり、第1結果信号bVres1は論理ハイである。よって、論理回路G20は、第2結果信号Vres2として論理ハイを出力し、第2スイッチング素子40は非導通状態を維持している。
一方、第1スイッチング素子30が負荷LD1に電力供給することによって、出力電圧Vout1が次第に上昇し参照電圧Vrefを超えると、制御信号bCNTは倫理ロウの状態のまま、第1結果信号bVres1が倫理ロウに反転する。従って、論理回路G20は、第2結果信号Vres2を論理ロウにして第2スイッチング素子40を導通状態にする。これにより、第2スイッチング素子40が第1スイッチング素子30とともに電流を負荷LD1へ供給する。
このように、第3の実施形態では、制御信号CNTが論理ハイに活性化された時点から出力電圧Vout1が参照電圧Vrefを超える時点まで、第1制御部20は、第1スイッチング素子30を導通状態とし、かつ、第2スイッチング素子40を非導通状態のままとする。その後、第1制御部20は、出力電圧Vout1が参照電圧Vrefを超えた時点で、第1結果信号bVres1の論理および第2結果信号Vres2の論理を反転させて、第2スイッチング素子40を導通状態にする。即ち、第1制御部20は、遅延時間ではなく、出力電圧Vout1に基づいて第1スイッチング素子30および第2スイッチング素子40を制御する。これにより、ロードスイッチLSW1は、出力電圧Vout1が所定の参照電圧Vrefまで上昇してから第2スイッチング素子40を導通状態することができる。これにより、突入電流をより確実に抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・電源部、SRC・・・電源、REG・・・レギュレータ、NC・・・キャパシタ、LSW1、LSW2・・・ロードスイッチ回路、10・・・インバータ、20・・・第1制御部、30・・・第1スイッチング素子、40・・・第2スイッチ素子、50・・・入力部、60・・・出力部、70・・・接地部、80・・・制御信号入力部、DLY1・・・第1遅延回路、DLY2・・・第2遅延回路、Cap20・・・遅延キャパシタ、D20・・・差動増幅部、G20・・・論理回路、R1、R2・・・抵抗、25・・・トランジスタ

Claims (7)

  1. 電源またはレギュレータからの電力を入力する入力部と、
    負荷に電力を出力する出力部と、
    前記入力部と前記出力部との間に接続され、前記入力部からの電力を前記出力部 へ供給する第1スイッチング素子と、
    前記入力部と前記出力部との間に前記第1スイッチング素子と並列に接続され、前記入力部からの電力を前記出力部へ供給する第2スイッチング素子と、
    前記負荷に電力を供給するときに、前記第1スイッチング素子を導通状態にした後、前記第2スイッチング素子を導通状態にする第1制御部とを備えた半導体装置。
  2. 前記第1スイッチング素子の電流駆動能力は、前記第2スイッチング素子のそれよりも小さい、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1制御部は、
    前記第1スイッチング素子に接続され、前記第1および第2スイッチング素子をスイッチング制御するための制御信号を前記第1スイッチング素子へ出力する第1遅延回路と、
    前記第2スイッチング素子に接続され、前記制御信号を前記第1遅延回路よりも遅延させて前記第2スイッチング素子へ送る第2遅延回路とを備えた請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記入力部と基準電圧源との間に接続され、前記第1制御部を介して前記第1および第2スイッチング素子をスイッチング制御する第2制御部をさらに備え、
    前記第1制御部は、
    前記第2制御部と前記第1スイッチング素子との間に接続され、前記第1および第2スイッチング素子をスイッチング制御するための制御信号を前記第2制御部から前記第1スイッチング素子へ送る第1遅延回路と、
    前記第2制御部と前記第2スイッチング素子との間に接続され、前記制御信号を前記第1遅延回路よりも遅延させて前記第2制御部から前記前記第2スイッチング素子へ送る第2遅延回路とを備えた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1遅延回路は、前記第2制御部と前記第1スイッチング素子との間に接続されたインバータを含み、
    前記第2遅延回路は、前記第2制御部と前記第2スイッチング素子との間に接続されたインバータを含み、
    前記第2遅延回路に含まれるインバータの個数は、前記第1遅延回路に含まれるインバータの個数よりも多い、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第2遅延回路は、
    前記第2制御部と前記第2スイッチング素子との間に接続された少なくとも2つのインバータと、
    前記インバータのいずれかの入力部と前記基準電圧源との間に接続されたキャパシタとを含む、請求項4または請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1制御部は、
    前記入力部の入力電圧に応じた参照電圧と前記出力部の出力電圧とを比較して第1結果信号を出力する差動増幅部と、
    前記第1結果信号を用いて前記第2スイッチング素子を制御する論理回路とを備え、
    前記第1制御部は、前記第1および第2スイッチング素子をスイッチング制御するための制御信号に基づいて前記第1スイッチング素子を導通状態にした後、前記第1結果信号が反転したときに前記第2スイッチング素子を導通状態にする、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
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