JP2016143776A - エピタキシャル成長装置、およびエピタキシャル成長方法 - Google Patents

エピタキシャル成長装置、およびエピタキシャル成長方法 Download PDF

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【課題】膜厚の均一性が向上されたエピタキシャル膜を成長させることができるエピタキシャル成長装置を提供する。【解決手段】円形の基板を収容して当該基板の表面にエピタキシャル膜を形成するためのチャンバと、前記チャンバ内に配置され、上面に前記基板を支持するサセプタと、を備え、前記チャンバの内壁面には、前記基板を間に挟んで互いに対向する位置に、前記チャンバ内にソースガスを導入するガス導入口と、前記チャンバ内に導入された前記ソースガスを排出するガス排出口と、が形成されており、前記チャンバを構成する天井の下面である天井面が、前記ガス導入口と前記ガス排出口との対向方向に直交する任意の断面において、上方に凹んでいる、エピタキシャル成長装置。【選択図】図2

Description

本発明は、エピタキシャル成長装置、およびエピタキシャル成長方法に関し、特に、シリコンウェーハ等の円形の基板の表面にエピタキシャル膜を成長させるための装置および方法に関する。
図1は、従来のエピタキシャル成長装置の断面図である。このエピタキシャル成長装置21は、シリコンウェーハWを収容して、シリコンウェーハWの表面にエピタキシャル膜を成長させるためのチャンバ22と、チャンバ22内に配置され、シリコンウェーハWをほぼ水平に支持するサセプタ23とを備えている。チャンバ22は、天板29を備えており、天板29の下面は、チャンバ22の天井面29aをなす。サセプタ23の上面23aには、シリコンウェーハWとほぼ同じ大きさの凹部23cが形成されている。
シリコンウェーハWの表面にエピタキシャル膜を成長させる際は、サセプタ23の凹部23cにシリコンウェーハWを収容する。そして、ソースガス(たとえば、トリクロロシラン(TCS))とキャリアガス(たとえば、H2ガス)との混合ガス(以下、「原料混合ガス」という。)を、シリコンウェーハWと天井面29aとの間の空間に流す。
原料混合ガスは、チャンバ22の側部に形成された原料導入口33aから、チャンバ22内へと導入され、シリコンウェーハW上を通り、原料導入口33aに対向してチャンバ22の側部に形成された原料排出口34aを介して、チャンバ22内から排出される。図1に、原料混合ガスが流れる主たる方向を、黒塗りの矢印で示す。
次に、シリコンウェーハWが、図示しないヒータにより加熱される。これにより、シリコンウェーハWの表面(上面)Waに、原料混合ガスに含まれるSiが供給されて、エピタキシャル膜が形成される。
エピタキシャル膜が形成されたシリコンウェーハWから製造されるデバイスの特性が一定になるようにするためには、エピタキシャル膜の膜厚が均一であることが必要である。
特許文献1には、複数の基板を配設して回転する板状のサセプタを備えた半導体気相成長装置が開示されている。複数の基板は、サセプタの周方向に沿って配設され、サセプタに支持された基板の成長面たる下面は、ガス流路側に向けられる。この状態で、サセプタの直径方向にソースガスを流すとともに、基板を加熱することにより、基板上に半導体結晶がエピタキシャル成長される。
特許文献1では、基板の結晶成長面をソースガスの流れ方向に対して傾けて設置することにより、膜厚の面内均一性が極めて高いエピタキシャル膜が得られるとされている。
特開2004−207545号公報
しかし、基板の結晶成長面をソースガスの流れ方向に対して傾けただけでは、サセプタ中央部付近で形成されるエピタキシャル膜には、膜厚が小さい領域が形成され、エピタキシャル膜の厚さは不均一になる。また、特許文献1の装置は、複数枚の基板を同時に処理するバッチ式のものであるため、1枚ずつ基板を処理する枚葉式の装置に比して、膜厚の均一性を制御し難い。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、厚さの均一性が向上されたエピタキシャル膜を成長させることができる装置および方法を提供することを目的とする。
本発明は、下記(1)のエピタキシャル成長装置、および下記(2)のエピタキシャル成長方法を要旨とする。
(1)円形の基板を収容して当該基板の表面にエピタキシャル膜を成長させるためのチャンバと、
前記チャンバ内に配置され、上面に前記基板を支持するサセプタと、
を備え、
前記チャンバの内壁面には、前記基板を間に挟んで互いに対向する位置に、前記チャンバ内にソースガスを導入するガス導入口と、前記チャンバ内に導入された前記ソースガスを排出するガス排出口と、が形成されており、
前記チャンバを構成する天井の下面である天井面が、前記ガス導入口と前記ガス排出口との対向方向に直交する任意の断面において、上方に凹んでいる、エピタキシャル成長装置。
(2)上記(1)に記載のエピタキシャル成長装置を用いて、円形の基板の表面にエピタキシャル膜を成長させる方法であって、
前記基板を前記サセプタ上に支持する工程と、
前記サセプタ上に支持された基板を、前記チャンバ内に収容する工程と、
ソースガスを前記ガス導入口から前記チャンバ内に導入するとともに、前記チャンバ内の前記ソースガスを前記ガス排出口から排出する工程とを含み、
前記サセプタ上に支持された基板が前記チャンバ内に収容された状態で、前記ガス導入口と前記ガス排出口との対向方向に直交する任意の断面において、前記基板の表面と、前記天井面との間隔が、前記対向方向に沿いつつ前記基板の中心領域を通る中心線上で最も大きく、前記中心線上から側方に離れるに従って小さくなる、エピタキシャル成長方法。
このエピタキシャル成長装置を用いて、厚さの均一性が向上されたエピタキシャル膜を成長させることができる。また、このエピタキシャル成長方法により、厚さの均一性が向上されたエピタキシャル膜を成長させることができる。
図1は、従来のエピタキシャル成長装置の断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るエピタキシャル成長装置の構造を示す断面図であり、ガス導入口とガス排出口との対向方向に沿いつつサセプタ上に支持されたウェーハに直交する断面を示している。 図3は、サセプタおよび天板の断面図であり、ガス導入口とガス排出口との対向方向に直交する断面を示している。 図4は、実施例1、実施例2、比較例1、および比較例2のエピタキシャル成長装置により得られたエピタキシャル膜の各々について、ウェーハの中心からの距離と膜厚との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るエピタキシャル成長装置の構造を示す断面図である。
このエピタキシャル成長装置1は、円形の基板であるシリコンウェーハ(以下、単に、「ウェーハ」という。)Wの表面に、枚葉式でエピタキシャル膜を成長させるためのものである。エピタキシャル成長装置1は、ウェーハWを収容するチャンバ2を備えている。チャンバ2は、リング状の本体8と、本体8に取り付けられた天板9および底板10とを備えている。天板9の下面(以下、「天井面」という。)9aは、チャンバ2の内壁面の一部をなす。
底板10を貫通して、軸受11が、鉛直方向にほぼ沿って設けられている。軸受11には、軸方向に沿って貫通孔が形成されており、この貫通孔には、サセプタサポートシャフト7が挿通されている。チャンバ2内には、円板状のサセプタ3が、サセプタサポートシャフト7と同軸に配置されている。サセプタサポートシャフト7の上端部には、サセプタ3の外周部近傍を支持する支持部材7aが設けられている。サセプタ3の上面3aには、ウェーハWとほぼ同じ大きさの凹部3cが形成されている。凹部3cの底面は、ほぼ水平な平坦面である。
サセプタサポートシャフト7の下端部には、モータ5が取り付けられている。モータ5により、サセプタサポートシャフト7をその軸まわりに回転させることができ、これにより、サセプタ3、およびサセプタ3の上に支持されたウェーハWを、その軸まわりに回転させることができる。
また、エピタキシャル成長装置1は、チャンバ2の上方および下方に複数の赤外線ランプ4を備えている。天板9、底板10、および支持部7aは、赤外線を透過する材料、たとえば、石英からなる。このため、赤外線ランプ4によって、サセプタ3、およびサセプタ3上に載置されたウェーハWを上下から加熱することができる。
チャンバ2の内壁面には、ウェーハWを間に挟んで、互いに対向する位置に、ガス導入口13aと、ガス排出口14aとが形成されている。ガス導入口13aを介して、チャンバ2内に、エピタキシャル膜の成長原料となるソースガス(たとえば、トリクロロシラン(TCS))を導入することができる。ソースガスは、キャリアガス(たとえば、H2ガス)との混合ガス(以下、「原料混合ガス」という。)として導入される。ガス排出口14aを介して、原料混合ガスを、チャンバ2内から排出することができる。
図2は、ガス導入口13aとガス排出口14aとの対向方向(以下、「開口対向方向」という。)に沿いつつサセプタ3の上に支持されたウェーハWに直交する断面を示している。この断面では、ウェーハWの表面Waとチャンバ2の天井面9aとの間隔Dは、ガス導入口13a側からガス排出口14a側に向かうに従って、小さくなる。間隔Dについてのこの関係は、図2の断面に平行な任意の断面について成り立つ。この実施形態では、開口対向方向に沿いつつサセプタ3の上に支持されたウェーハWに直交する断面における天井面9aは、ほぼ平坦である。
間隔Dの最大値、すなわち、最もガス導入口13aに近い部分での間隔Dは、20mm未満、かつ5mm以上である。間隔Dの最小値、すなわち、最もガス排出口14aに近い部分での間隔Dは、間隔Dの最大値より、たとえば、2〜8mmだけ小さい。
図3は、サセプタ3および天板9の断面図であり、開口対向方向に直交する断面を示している。
この断面では、天井面9aは、上に凸に屈曲、すなわち、上方に凹んでいる。サセプタ3の上に支持されたウェーハWの表面Waと、チャンバ2の天井面9aとの間隔Dは、開口対向方向に沿いウェーハWの中心領域を通る中心線(図3に、参照符号「C」を付した点で示す。)上で最も大きく、中心線C上から側方に離れるに従って小さくなる。ここで、「ウェーハWの中心領域」とは、ウェーハWの中心に対して、ウェーハWの半径の20%の半径内の円形領域を含むものとする。
次に、本発明のエピタキシャル成長装置を用いて、エピタキシャル膜を成長させる方法について説明する。
まず、サセプタ3上にウェーハWを載置する。より詳細には、サセプタ3の凹所3cにウェーハWを収容して、ウェーハWが、サセプタ3の上に、ほぼ水平に支持された状態とする。続いて、モータ5により、サセプタサポートシャフト7を回転駆動させ、サセプタ3およびウェーハWを回転させる。そして、この状態で、原料混合ガスを、ガス導入口13aからチャンバ2内へ導入する。原料混合ガスは、ウェーハWと天井面9aとの間の空間Sを流れて、ガス排出口14aを介して、チャンバ2の外へと排出される。図2に、原料混合ガスが流れる主たる方向を、黒塗りの矢印で示す。
そして、原料混合ガスの導入および排出を継続したまま、赤外線ランプ4によりウェーハWを所定温度に加熱する。これにより、原料混合ガスに含まれるソースガスの熱分解または還元により生成されたSiがウェーハWの表面Wa上に析出し、エピタキシャル膜が成長する。
従来のエピタキシャル成長装置21(図1参照)において、サセプタ23の上に載置されたウェーハWの表面Waとチャンバ22の天井面29aとの間隔Dは、ウェーハW上のいずれの位置でも、一定であり、たとえば、20mmである。これに対して、本発明の実施形態のエピタキシャル成長装置1では、上述のように、間隔Dは、20mm未満、すなわち、従来のエピタキシャル成長装置に比して小さくされている。
これにより、ウェーハW上での原料混合ガスの流量(体積速度)および濃度が同じであれば、従来のエピタキシャル成長装置21を用いた場合に比して、エピタキシャル成長装置1を用いた場合は、ウェーハW上での原料混合ガスの流速(線速度)が大きくなる。このため、エピタキシャル成長装置1を用いた場合は、従来のエピタキシャル成長装置21を用いた場合に比して、エピタキシャル膜の成長速度を大きくすることができる。換言すれば、一定の膜厚を有するエピタキシャル膜を成長させるのに要する時間を短縮することができる。また、エピタキシャル成長装置1を用いると、原料混合ガス中のソースガスの濃度を上げることなく、また、この混合ガスの流量を大きくすることなく、エピタキシャル膜の成長速度を大きくすることができる。
上述のように、エピタキシャル成長装置1では、間隔Dは5mm以上である。間隔Dの最大値が5mm未満であると、混合ガスの流れを制御できず膜厚分布が不均一となる。
本発明者らは、従来のエピタキシャル成長装置21において、間隔DをウェーハW上のいずれの位置でも一定としたまま、間隔Dを小さくした場合、エピタキシャル膜の厚さの不均一が顕著になることを知見した。膜厚の不均一として、具体的には、膜厚は、ウェーハWの中心部で最も小さくなり、中心部から離れるに従って大きくなる。
また、本発明者らは、上述のようなエピタキシャル膜の厚さが不均一になる条件で、シミュレーションにより、チャンバ2内の原料ガスの速度分布を求めた。その結果、原料ガスの速度は、原料導入口33aの中心と原料排出口34aの中心とを結ぶ線付近で、最も小さくなり、この部分から離れると大きくなることを知見した。この傾向は、間隔Dが小さくなるほど顕著になる。これは、ガス導入口13aから導入された原料混合ガスが、側方に広がって流れやすいためであると考えられる。
本発明者らは、図3に示すように、開口対向方向に直交する断面で、ウェーハWの表面Waとチャンバ2の天井面9aとの間隔Dを、ウェーハWの中心線C上で最も大きく、中心線C上から側方に離れるに従って小さくなるようにすると、エピタキシャル膜の厚さの不均一を低減または解消できることを知見した。これは、間隔DをウェーハW上のいずれの位置でも一定とした場合に比して、間隔Dが大きい部分ほど原料混合ガスが流れやすくなり、ウェーハW上での原料混合ガスの流速のばらつきが小さくなるためであると考えられる。
断面形状は、たとえば、当該断面での間隔Dのうち、最大の間隔と最小の間隔との差ΔDで規定することができる。ウェーハWの直径が約200mmである場合、ΔDは、たとえば、2〜6mmとすることができる。天井面9aは、全体として1つの凹湾曲面ではなく、たとえば、実質的に2つの平坦面からなるものであってもよい。
また、本発明者らは、原料混合ガスの流れの下流側で、エピタキシャル膜の成長速度が遅くなることを知見した。エピタキシャル成長装置1では、上述のように、間隔Dは、ガス導入口13a側からガス排出口14a側に向かうに従って、小さくなる。その結果、ソースガスの流れの下流側ほど、原料混合ガスの流速は大きくなる。このため、開口対向方向に沿う間隔Dの分布、たとえば、ウェーハWの表面Waに対する天井面9aの傾斜を適切に選択することにより、開口対向方向に沿うエピタキシャル膜の成長速度の不均一を低減または解消することができる。
図2および図3に示すように、以上の実施形態では、天板9の厚さはほぼ一定であるが、天井面9aが上方に凹んでいる限り、天板9の厚さは、天板9の面内位置によって変化してもよい。たとえば、天板9の上面が平坦で、天板9の厚さが天板9の面内位置によって変化することによって、天井面9aが上方に凹んでいてもよい。
本発明の効果を確認するため、種々のチャンバを用いて、シリコンウェーハに対するエピタキシャル膜の成長試験を行った。
本発明の実施例1のエピタキシャル成長装置として、図2および図3に示す構造を有し、天井面9aが、2つの平坦面からなるとみなせるものを用いた。この装置において、高さDの最大値は12mmで、開口対向方向に直交する断面での高さの差ΔDは4mmで、開口対向方向に沿いつつサセプタ3の上に支持されたウェーハWに直交する断面における高さDの差は4mmであった。この装置により、直径が約200mmのウェーハWに対して、エピタキシャル膜を成長させた。
ソースガスとしてトリクロロシランを用い、キャリアガスとしてH2を用い、トリクロロシランとH2との原料混合ガスを、流量36slmでガス導入口13aから空間S内に導入した。
そして、モータ5により、サセプタサポートシャフト7、およびサセプタ3を介して、サセプタ3の凹部3cに収容されたウェーハWを、30〜50rpmで回転させ、赤外線ランプ4により、ウェーハWを1000〜1150℃に加熱し、1〜2分間保持した。これにより、ウェーハWの表面Waに、エピタキシャル膜を形成した。
本発明の実施例2のエピタキシャル成長装置として、開口対向方向に沿いつつサセプタ3の上に支持されたウェーハWに直交する断面における天井面9aの高さDの差が0mmである以外は実施例1で用いたものと同じである装置を用いて、ウェーハW上にエピタキシャル膜を成長させた。用いたエピタキシャル成長装置の構造を除き、成膜条件は、本発明の実施例1の装置を用いた場合と同様とした。
比較例1のエピタキシャル成長装置として、図1に示す構造を有し、間隔DがウェーハW上のいずれの部分でも20mm(高さの差ΔDが実質的に0)であるものを用いて、ウェーハW上にエピタキシャル膜を成長させた。用いたエピタキシャル成長装置の構造を除き、成膜条件は、本発明の実施例1の装置を用いた場合と同様とした。
比較例2のエピタキシャル成長装置として、図1に示す構造を有し、間隔DがウェーハW上のいずれの部分でも10mm(高さの差ΔDが実質的に0)であるエピタキシャル成長装置を用いて、ウェーハW上にエピタキシャル膜を成長させた。用いたエピタキシャル成長装置の構造を除き、成膜条件は、本発明の実施例1の装置を用いた場合と同様とした。
図4は、実施例1、実施例2、比較例1、および比較例2により得られたエピタキシャル膜の各々について、ウェーハの中心からの距離と膜厚との関係を示す図である。膜厚の測定は、赤外分光光度計(FT−IR)を用いて行った。
比較例1の装置を用いた場合は、得られたエピタキシャル膜の厚さは、およそ3.8μmでほぼ均一であった。比較例2の装置を用いた場合は、比較例1の装置を用いた場合に比して、得られたエピタキシャル膜の厚さが大きかった。しかし、このエピタキシャル膜の厚さは、ウェーハの中心で小さく、ウェーハの外周部に向かうに従って大きくなっていた。これは、下記(a)および(b)の理由によると考えられる。
(a)比較例1の装置に比して比較例2の装置において間隔Dが小さいことに関連して、原料混合ガスの流速が、開口対向方向に沿うウェーハWの中心線C上で低下し、この中心線Cから側方に離れるに従って、大きくなっていた。
(b)比較例1の装置に比して比較例2の装置において、開口対向方向下流側で、エピタキシャル膜の成長速度が顕著に低くなっていた。
これに対して、本発明の実施例1および2の装置を用いた場合は、得られたエピタキシャル膜の厚さは、比較例1および2の装置を用いた場合に比して大きく、膜厚は、およそ4.7〜4.8μmであった。また、膜厚は、ほぼ均一であった。すなわち、実施例1および2の装置を用いることにより、膜厚を大きくしても膜厚の均一性が向上されたエピタキシャル膜を成長させることができることが確認できた。
実施例1の装置を用いた場合は、実施例2の装置を用いた場合に比して、膜厚の均一性が向上していた。すなわち、開口対向方向に沿いつつウェーハWに直交する任意の断面において、ウェーハWの表面と天井面9aとの間隔が、ガス導入口13a側からガス排出口14a側に向かうに従って小さくなる構成により、膜厚の均一性を向上できることを確認できた。
1:エピタキシャル成長装置、 2:チャンバ、 3:サセプタ、
9a:天井面、 13a:ガス導入口、 14a:ガス排出口、
W:シリコンウェーハ、 Wa:シリコンウェーハの表面、
C:シリコンウェーハの中心線

Claims (4)

  1. 円形の基板を収容して当該基板の表面にエピタキシャル膜を成長させるためのチャンバと、
    前記チャンバ内に配置され、上面に前記基板を支持するサセプタと、
    を備え、
    前記チャンバの内壁面には、前記基板を間に挟んで互いに対向する位置に、前記チャンバ内にソースガスを導入するガス導入口と、前記チャンバ内に導入された前記ソースガスを排出するガス排出口と、が形成されており、
    前記チャンバを構成する天井の下面である天井面が、前記ガス導入口と前記ガス排出口との対向方向に直交する任意の断面において、上方に凹んでいる、エピタキシャル成長装置。
  2. 請求項1に記載のエピタキシャル成長装置を用いて、円形の基板の表面にエピタキシャル膜を成長させる方法であって、
    前記基板を前記サセプタ上に支持する工程と、
    前記サセプタ上に支持された基板を、前記チャンバ内に収容する工程と、
    ソースガスを前記ガス導入口から前記チャンバ内に導入するとともに、前記チャンバ内の前記ソースガスを前記ガス排出口から排出する工程とを含み、
    前記サセプタ上に支持された基板が前記チャンバ内に収容された状態で、前記ガス導入口と前記ガス排出口との対向方向に直交する任意の断面において、前記基板の表面と、前記天井面との間隔が、前記対向方向に沿いつつ前記基板の中心領域を通る中心線上で最も大きく、前記中心線上から側方に離れるに従って小さくなる、エピタキシャル成長方法。
  3. 請求項2に記載のエピタキシャル成長方法であって、
    前記ガス導入口と前記ガス排出口との対向方向に沿いつつ前記基板に直交する任意の断面において、前記間隔が、前記ガス導入口側から前記ガス排出口側に向かうに従って小さくなる、エピタキシャル成長方法。
  4. 請求項2または3に記載のエピタキシャル成長方法であって、
    前記間隔の最大値が20mm未満である、エピタキシャル成長方法。
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