JP2016143716A - 波長制御用モニタ、光モジュール、波長モニタ方法 - Google Patents

波長制御用モニタ、光モジュール、波長モニタ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】波長可変半導体レーザの波長モニタ感度を向上させることができ、特に光フィルタ内の光線伝搬角度が大きくなる半導体レーザの波長モニタ感度を向上させる波長制御用モニタを提供する。
【解決手段】半導体基板に並列に形成された出射波長可変の複数の半導体レーザから出射されるレーザ光を、電気光学効果を有し入射レーザ光の周波数に対して周期的な透過率を有する光フィルタの媒質に結晶のz軸方向に透過させ、媒質を透過したレーザ光の光強度を光検出器で検出し、光検出器で検出された光強度により半導体レーザの出射レーザ光の波長をモニタする波長制御用モニタであって、光フィルタの周期的な透過率特性に周波数方向に振動を与えて変調し、光検出器で検出された光強度の直流成分と振動による交流成分に従って、半導体レーザの出射レーザ光の波長をモニタする。
【選択図】図1

Description

この発明は、波長制御用モニタおよびこれに関連する光モジュール、波長モニタ方法関する。
近年、光通信の分野において、光伝送方式の高速・大容量化が進んでおり、その中核技術として、1本の光ファイバで光多重伝送する波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing、WDM)方式が普及している。このWDMシステムは安定的な運営を実施するため、予期せぬ信号光源の停止に備えて、発振波長が同一の予備信号光源を確保する必要がある。このため、保守コストが増加する。このコストを抑えるために、1つの信号光源で複数種の波長のレーザ光を出力できる光波長可変型の光源の需要が高まっている。
波長可変光源は、光信号の波長が長期にわたって安定していることが要求される。このため、半導体レーザからの出射光をモニタする波長モニタの機能を設けた光源が開発されている。代表的な波長可変光源として、半導体レーザの温度を変化させることで発振波長を可変にする方式が提案されている。本方式の半導体レーザの発振波長の可変幅は動作温度範囲によって決定され、高々2−3nm程度でしかないため、波長可変幅を大きくするために複数個の半導体レーザを設けた構造が多く用いられている。
また、波長可変光源の波長モニタに関する代表的な従来技術として、半導体レーザの前面から出射して光ファイバへ出力される光を、ビームスプリッタなどで一部取り出して、エタロンなどの光フィルタに入射する構造が提案されている(例えば下記特許文献1参照)。
また、出射光位置を不等間隔に配置した複数の半導体レーザから後面方向への出射光を光フィルタに入射する構造が提案されている(例えば下記特許文献2参照)。
特開2002−185074号公報 特開2012−129259号公報
波長モニタで、光フィルタとして用いられるエタロンは、光の入射角度によってその透過特性が変化する。波長可変半導体レーザの後面方向への出射光を用いて波長モニタする従来手法では、アレイ状に配置された半導体レーザのうち端に位置する半導体レーザで、出射光位置がレンズの中心軸から大きくシフトするため、レンズ透過後のコリメートビーム伝搬角が傾き、エタロンへの光線入射角度が大きくなる。エタロンは伝搬光の内部多重反射の干渉によって周期的な透過率の周波数依存性をもつフィルタとして機能するため、エタロンへの光線入射角度が大きくなると、多重干渉効果が弱くなり、エタロン透過特性の波長依存性が小さくなる。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、波長可変半導体レーザの波長モニタ感度を向上させることができる波長制御用モニタ等を提供することを目的とする。特に、エタロン等からなる光フィルタへの光線入射角度ひいては光フィルタ内の光線伝搬角度が大きくなる半導体レーザの波長モニタ感度を向上させた波長制御用モニタ等を提供する。
この発明は、半導体基板と、前記半導体基板に並列に形成された出射波長可変の複数の半導体レーザと、前記各半導体レーザから出射されるレーザ光をコリメートするコリメートレンズと、コリメートされたレーザ光が入射され内部を伝搬し、レーザ光が結晶のz軸方向に透過するように形成された媒質を含み、前記媒質が、電気光学効果を有し、入射レーザ光の周波数に対して周期的な透過率を有する光フィルタと、前記各半導体レーザからの出射レーザ光を前記光フィルタでそれぞれ予め設定された光線伝搬角度で伝搬させるように固定するレーザ光方向固定機構と、前記光フィルタを透過したレーザ光を受光して光強度を示す検出信号を出力する光検出器と、前記光フィルタの周期的な透過率特性に周波数方向に変動を与えて変調させる透過率特性変調機構と、前記光検出器からの検出信号の直流成分と前記透過率特性変調機構による交流成分に従って、出射波長を安定化するために前記各半導体レーザをフィードバック制御する波長安定化制御器と、を備えた波長制御用モニタにある。
前記レーザ光方向固定機構における前記光フィルタでの前記予め設定された光線伝搬角度が次式の解、
θ=arccos(mc/2nλetalon)
=fMON±F
但し、
θ:k番目(k=1,2,3…)の前記半導体レーザの出射レーザ光の前記光フィルタ内の光線伝搬角度(rad)、
:k番目の前記半導体レーザの出射レーザ光の前記光フィルタ内の干渉次数であり、予め定められたモニタ周波数fMONに対して前記コリメートレンズの中心に近い半導体レーザ順に小さく設定されたもの、
c:光速、
λ:波長λにおける前記光フィルタの屈折率、
etalon:前記光フィルタの透過方向の長さ、
:前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数、
をそれぞれ示し、fは全てのkにおいて、モニタしたいモニタ周波数fMON(例えばITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication sector)で規定される波長グリッドなど)から、前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数と、前記光フィルタの透過率の周波数に対する傾きの絶対値が最大となる周波数(正方向と負方向は任意)との差Fを加算または減算した値、
となる。
この発明では、波長可変半導体レーザの波長モニタ感度を向上させることができる波長制御用モニタ等を提供することができる。特に、エタロン等からなる光フィルタへの光線入射角度ひいては光フィルタ内の光線伝搬角度が大きくなる半導体レーザの波長モニタ感度を向上させることが可能となる。
この発明の一実施の形態による波長制御用モニタの構成図である。 この発明の一実施の形態による波長制御用モニタの各半導体レーザのLD出射点位置とコリメータ伝搬角の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1による波長制御用モニタにおける交流電源を駆動しない時のITU−Tグリッドからの相対周波数に対する光検出器で検出される光強度の特性を示す図である。 この発明の実施の形態1による波長制御用モニタにおける配列の内側の半導体レーザのITU−Tグリッドからの相対周波数に対する光検出器で検出される光強度の特性を示す図である。 この発明の実施の形態1による波長制御用モニタにおける配列の外側の半導体レーザのITU−Tグリッドからの相対周波数に対する光検出器で検出される光強度の特性を示す図である。 この発明の実施の形態2による波長制御用モニタにおけるITU−Tグリッドからの相対周波数に対する光検出器で検出される光強度の特性を示す図である。 この発明の実施の形態3による波長制御用モニタの構成図である。 この発明の実施の形態4による波長制御用モニタの一例の構成図である。 この発明の実施の形態4による波長制御用モニタの一例の構成図である。
以下、この発明による波長制御用モニタ等を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1にこの発明の一実施の形態による波長制御用モニタの構成図を示す。図1の波長制御用モニタにおいて、半導体基板1上には、例えば並列に形成された4つ以上の半導体レーザ101−112(図1は12個の場合を例示している)と、半導体レーザ101−112にそれぞれ設けられた、光を微小な領域に閉じ込め、特定の方向へ導波させる光導波路121−132が設けられている。
半導体基板1の後方面側には、光導波路121−132から出射した拡散光を平行光にコリメートするコリメートレンズ2と、コリメートレンズ2を透過したコリメート光が入射するように配置された、電気光学効果を有する媒質31が設けられている。媒質31は、入射光の周波数に対して周期的な透過率をもち、例えば水晶製のエタロンからなる。媒質31は、内部を伝搬する光が結晶のz軸を通るように形成されている。そして光の透過方向に沿った両側の互いに対向する面にそれぞれ電極32、33を設けた(図の手前と向こう側の面でもよい)光フィルタ3を構成している。ここでは光フィルタ3は実際には媒質31であり、以下エタロンとも云う。
エタロン3の出射側には、エタロン3を透過した光を受光して光強度を検出する光検出器4が設けられている。またさらに、エタロン3に設けられた電極32、33に交流電圧を印加するための交流電源6、光検出器4から入力される信号に従って、半導体レーザ101−112における波長を安定化するために半導体レーザをフィードバック制御する信号を生成する波長安定化制御器7、が設けられている。
波長安定化制御器7において、ハイパスフィルタ(以下HPF)71は、交流電源6で出力される交流周波数を通過させ、直流成分をカット(遮断)する。振幅検知器72は、HPF71を透過した信号の振幅を検知する。ローパスフィルタ(以下LPF)74は、交流電源6で出力される交流周波数をカットし、直流成分を通過させる。フィードバック制御器73は、振幅検知器72で検知された振幅とLPF74を通過した光検出器4から入力される信号に従って、半導体レーザ101−112の波長を制御する。
なお図1には例として、半導体レーザ103から出射した光線経路51と、半導体レーザ106から出射した光線経路52と、半導体レーザ109から出射した光線経路53を概念的に示している。
この実施の形態では、光線経路51、52、53を含めた全ての半導体レーザ101−112からの出射レーザ光の光フィルタ3(媒質31)内光線伝搬角度が次式の解となるように、光導波路121−132の半導体基板1から出射する位置を下記式(1)を満足するように不等間隔に設計している。
θ=arccos(mc/2nλetalon)
(≒√[2{(2nλetalon/mc)−1}])
=fMON±F (1)
但し、
θ:k番目(k=1,2,3,…)の半導体レーザから出射されたレーザ光の光フィルタ3(媒質31)内の光線伝搬角(rad)、
:k番目の半導体レーザから出射されたレーザ光の光フィルタ3の干渉次数、
c:光速、
λ:波長λにおける光フィルタ3の屈折率、
etalon:光フィルタ3の透過方向の長さ、
:前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数、
をそれぞれ示す。
は全てのkにおいて、モニタしたいモニタ周波数fMON(例えばITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication sector)で規定される波長グリッドなど)から、前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数と、前記光フィルタの透過率の周波数に対する傾きの絶対値が最大となる周波数(正方向と負方向は任意)との差Fを加算または減算した値、となる。
波長を精度よくモニタするために、モニタ周波数におけるエタロンの透過特性をスロープ部分にする必要があるためこの実施の形態では、ピーク周波数fとモニタ周波数fMONをずらして設定している。また、fとmの関係については、ある同一のfMONに対しては、コリメートレンズ2の中心軸に近い半導体レーザ順に小さくなる。例えばこの実施の形態において、コリメートレンズ2を、その中心軸が光導波路121−132の出射位置の中心に一致するように実装する場合、mについて以下の関係が成り立つ。
101=m112>m102=m111>m103=m110>m104=m109>m105=m108>m106=m107 (2)
1つの半導体レーザから出射した光は、コリメートレンズ2によってコリメートされ、エタロン3を透過した後、光検出器4にて光強度が検出される。エタロン3の透過率は周期的な周波数依存性をもつため、光検出器4にて検出される光強度は、半導体レーザ101−112から出射した光の周波数に依存する。したがって、予め光検出器4にて検出される光強度と光の周波数の関係がわかっていれば、光検出器4にて検出される光強度を観測することで半導体レーザから出力されている光の波長(=光速/周波数)をモニタすることが可能になる。
ここで、全ての半導体レーザからの出射光のエタロン3内光線伝搬角度が上記式(1)となる場合、出射光が波長モニタ周波数fMONとなったときの、光検出器4で検出される光強度が半導体レーザ101−112で一致するため、高精度な波長モニタが可能となる。さらに、電極32,33が形成されたエタロン3に交流電圧を印加することで、媒質31を構成する水晶の電気光学効果によってファブリペロー共振器の光路長が変調され、エタロン透過率が変調される。このため、光検出器4から取り出される電気信号は時間的な変動成分が生じる。この実施の形態1では、光検出器4から取り出される電気信号を、LPF74を用いて直流成分を取り出して、従来と同様の方法で波長モニタするとともに、HPF71を通して高周波成分を取り出し、その振幅が最大となるように半導体レーザの出射波長をフィードバック制御することで、従来よりも高精度に波長を安定化することが可能となる。特に、従来方法であれば雑音などの影響が大きな、エタロンへの光線入射角度が大きくなる半導体レーザの波長安定度を向上することができる。
上記の構成において、以下では、具体的な計算例を基にしてその効果を説明する。
図2のLD出射点位置で示すような、光導波路121−132の出射点が配置された半導体基板1と、
光導波路126と127の中心の延長上にレンズ中心が位置し、かつ半導体基板1から0.7mmだけ離れた位置に設置された焦点距離が0.7mmのコリメートレンズ2、
半導体レーザ101−112が並んでいる方向(図1では垂線方向)となす角が90度になるように、かつコリメートレンズ2から3.0mmだけ離れて設置された、FSR(Free Spectrum Range)が50GHz、屈折率が約1.52、全体が直方体である場合に光入射面と垂直な両側の互いに対向する2つの側面(レーザ光の全体としての透過方向に平行な互いに対向する一対の側面)に電極32,33が形成された水晶製エタロン3、
半導体レーザ101−112が並んでいる方向の垂線と垂直になるように、かつ水晶製エタロン3から1.0mmだけ離れて配置された受光面積が250μm角(一辺が250μm)の正方形のフォトダイオードである光検出器4、
で構成される波長制御用モニタにおいて、交流電源6を駆動しない時、半導体レーザ101−112から発光し、コリメートレンズ2と水晶製エタロン3を透過して光検出器4で検出される光強度の波長依存性を図3に示す。
ここでは、全ての半導体レーザにおいて、ピーク周波数fをモニタ周波数fMONの低周波側に設定したが、この形態に限る必要はなく、全て高周波側のみであってもよいし、低周波側と高周波側を混在させてもよい。全て高周波側にする場合、半導体レーザの経年変化方向に対して波長補足範囲が広くなるため、経年変化に強くなり、低周波側と高周波側を混在させる場合、光導波路121−132の出射点の位置の広がりを抑え、実装ずれに起因するエタロン透過特性のばらつきを軽減することができる。また、光導波路121−132の出射点を微調整して、各半導体レーザ101−112のエタロン透過スペクトル(透過率特性)が、ピーク周波数fが一致するのではなく、モニタ周波数fMONの強度が一致するようにしてもよい。この場合、モニタ周波数での波長モニタばらつきをより低減することができる。
図3より、コリメートレンズ2の中心軸から出射位置が離れた半導体レーザ101、112程、水晶製エタロン3への光線入射角ひいては水晶製エタロン3内の光線伝搬角度が大きくなってエタロン内の多重干渉効果が弱くなるため、エタロン透過スペクトルがなまり、モニタ周波数fMONにおけるスペクトルの傾きが小さくなる。モニタ周波数fMONにおけるスペクトルの傾きは、検出できる波長モニタ感度に影響するため、コリメートレンズ2の中心軸から出射位置が離れた半導体レーザ(101,112等)は、中心軸付近の半導体レーザ(106,107等)と比較して波長安定性が悪くなる。
次に、交流電源6を駆動した時の動作について説明する。交流電源6で発生する電圧を
in=V×sin(ωt) (3)
とすると、光検出器4で検出される光強度Iは、
=a×T(foutput_kt)×I
=a×T(foutput_k)×I+a×b×(dT(foutput_k)/df)×V×sin(ωt)×I
(4)
となる。但し、
a:光検出器4の検出効率、
:水晶製エタロン3の透過率、
dT(foutput_k)/df:foutput_kにおけるエタロン透過率の入射光周波数に対する傾き、
(式(4)上段では入射光の周波数依存性と、交流電圧による変調をうけた時間依存性が、式(4)下段では時間依存性の項を外に出したことによって時間依存性が無くなっている)
output_k:k番目の半導体レーザから出射される光周波数、
:k番目の半導体レーザから出射される光強度(光パワー)、
:電気光学効果に依存する比例係数であり、印加された電圧とエタロン透過スペクトルの周波数シフト量との関係を示す値、
である。
ここで、係数bについて考察する。水晶製エタロン3に交流電圧が印加され、水晶の電気光学効果によってファブリペロー共振器長が変調されたとき、エタロン透過スペクトルの周波数シフト量は下記式(5)で表される。
Δf={mc/2Δ(nλetalon)cos(θ)} (5)
ここで、
Δf:エタロン透過スペクトルの周波数シフト量、
Δ(nλetalon):ファブリペロー共振器の光路長の変調量(ファブリペロー共振器の光路長=エタロン3の長さとエタロン3の屈折率の積)、
である。
式(5)よりわかるように、印加電圧が同じでファブリペロー共振器長の変調量Δ(nλetalon)が一定であれば、エタロンへの光線入射角ひいては光線伝搬角度θkが大きい方がエタロン透過スペクトルの周波数シフト量Δfが大きくなる。この実施の形態1では、半導体レーザ101−112によってエタロン3への光線入射角が異なる。さらに、コリメートレンズ2の中心軸から出射位置が離れた半導体レーザ(例えば101や112)程、エタロンへの光線入射角が大きくなるため、このbは大きくなる。これは、従来の波長安定化制御方法とは逆の特徴である。
図4にコリメートレンズ2の中心軸から出射位置が近い、すなわち内側の半導体レーザ(106や107)の光検出器4で検出される光強度Iを、図5にコリメートレンズ2の中心軸から出射位置が離れた、すなわち外側の半導体レーザ(101や112)の光検出器4で検出される光強度Iを示す。半導体レーザ106や107は、dT(foutput_k)/dfは小さいが、bが大きいため、光強度Iでは十分な振幅が得られる。上記式(4)において、右辺第1項(a×T(foutput_k)×I)が光検出器4から取り出される電気信号の直流成分を示しており(図4、5の波形出力波形の中心値)、LPF74を通してフィードバック制御器73に入力される。この値を用いると、エタロン3に交流電圧を印加しない従来と同様の波長安定化動作が可能である。
式(4)において、右辺第2項(a×b×(dT(foutput_k)/df)×V×sin(ωt)×I))が光検出器4から取り出される電気信号の交流成分を示しており(図4、5の波形出力波形の振幅値)、HPF71と振幅検知器72を通してフィードバック制御器73に入力される。モニタしたい周波数fMONは、エタロン透過率の入射光周波数に対する傾きが最大となる周波数であるので、光検出器4から取り出される電気信号の交流成分の振幅が最大となるように半導体レーザの出射波長をフィードバック制御することで、foutput_kをfMONに一致させることができる。
また、このとき光検出器4から取り出される電気信号はHPF71を透過させるため、波長制御用モニタが波長可変半導体レーザモジュール内に実装されているような場合、例えば光検出器4に入射する迷光や、制御基板における遅い制御信号、たとえば半導体レーザの温度調整装置の制御信号などの雑音混入をカットし、従来方法よりも高精度な波長安定制御が可能となる。特に、bが大きな、エタロンへの光線入射角度が大きくなる半導体レーザで波長モニタ感度を向上することができる。
この実施の形態1では、光検出器4から取り出される電気信号の直流成分と交流成分の両方を用いることで、直流成分を用いた粗調により、素早く波長モニタ周波数付近へ収束させ、交流成分と直流成分の2つを用いて、高精度に安定させる。このとき交流成分のみを用いると、半導体レーザのフィードバック制御の方向が分からない(具体的には、波長を増加すればよいのか、減少させればよいのかわからない)ため、直流成分を併用している。
なお、半導体基板1やコリメートレンズ2、エタロン3、光検出器4の数値や形状、素材、位置関係は実施の形態1に限る必要は無いことに注意されたい。半導体基板1では半導体レーザは12個配置したが、4個や8個など、12個以下でもよいし、16個など12個以上であってもよい。さらには、半導体レーザの配置個数は4の整数倍に限定されず、複数の半導体レーザが並列に少なくとも一例配置されたものであればよい。
また、コリメートレンズ2の焦点距離も0.7mmである必要は無い。
エタロン3の材料は水晶に限らずに例えばニオブ酸リチウムでもよく、電気光学効果を有する有機材料を用いればよい。また、エタロン3は周期的な透過率の周波数依存性をもつフィルタであればよいので、例えば有機材料やニオブ酸リチウム基板上に形成された共振器や、Si、GaAs、InP、ガラスなどの基板材料と電気光学効果を有する材料を複合的に用いた共振器などでもよい。そこで総称として光フィルタとする。
光検出器4は、受光面積が250μm角で形状が正方形に限定されず、エタロン3を透過した光を受光できれば、受光面積、形状(長方形や円形等でもよい)はこれに限定されない。また、フォトダイオードをアレイ状に配置して受光面積を広くしてもよい。
また上記説明では、光導波路121−132の出射位置を不等間隔に設計して、光線経路51、52、53を含めた全ての半導体レーザからの出射光のエタロン3内光線伝搬角度が上記式(1)の解となるようにしている。しかしながら他の方法として、例えば光導波路121−132は等間隔としておき、コリメートレンズ2の形状を適切に設計することで、光線経路51、52、53を含めた全ての半導体レーザからの出射光のエタロン3内光線伝搬角度が上記式(1)の解となるようにしてもよい。また、半導体レーザ101−112を直接、不等間隔配置にして光導波路121−132を設けない構造としてもよい。この場合、半導体基板1の面積を小さくできる利点がある。
なお、各半導体レーザ101−112からの出射レーザ光を光フィルタ3でそれぞれ予め設定された光線伝搬角度で伝搬させるように固定する構成をレーザ光方向固定機構とする。
レーザ光方向固定機構は上記のように例えば、複数の半導体レーザ101−112の出射レーザ光をコリメートレンズ2に導く複数の光導波路121−132からなり、各光導波路の出射位置が光フィルタ3での前記予め設定された光線伝搬角度に従って定められているものからなる。
または、複数の半導体レーザ101−112の出射レーザ光をコリメートレンズ2に導く複数の光導波路121−132と、複数の光導波路121−132から出射するレーザ光を光フィルタ3へ光フィルタ3内で前記予め設定された光線伝搬角度で伝搬されるように導く形状の前記コリメートレンズ(2)からなる。
または、複数の半導体レーザ101−112が、出射レーザ光が光フィルタ3内において前記予め設定された光線伝搬角度で伝搬される配置位置に固定されていることからなる。
また、光フィルタ3の周期的な透過率特性に周波数方向に変動を与えて変調させる構成を透過率特性変調機構とする。
透過率特性変調機構は、光フィルタ3の媒質31のレーザ光の透過方向に平行な互いに対向する一対の側面にそれぞれ設けられた電極32,33と、電極32,33間に交流電圧を印加する交流電源6と、からなる。
そして、波長安定化制御器7において、HPF71は、光検出器4からの検出信号の交流電源6の交流周波数成分を通し、直流成分をカットする。振幅検知器72は、HPF71を透過した信号の振幅を検知する。LPF74は、光検出器4からの検出信号の交流電源6の交流周波数成分をカットし、直流成分を通す。フィードバック制御器73は、振幅検知器72で検知された振幅とLPF74を透過した信号に従って各半導体レーザ101−112の波長を安定化制御する。そしてフィードバック制御器73は、LPF74を透過した信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係に従って、各半導体レーザ101−112の出射波長を粗調し、HPF71を透過した交流成分の信号の振幅が最大となるように各半導体レーザ101−112の出射波長を微調する。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2による波長制御用モニタは、上述の実施の形態1の変形例である。上記式(1)において、fをモニタしたい周波数fMON(例えばITU−Tで規定される波長グリッド等)と等しく設定し、波長安定化制御器7において、HPF71を、交流電源6の周波数をカットし、交流電源6の例えば2倍(倍率は限定されない)の周波数を透過させるよう設定し、HPF71を透過した交流成分の信号の振幅が最小となるようにフィードバック制御器73でフィードバック制御する。
この際の上記実施の形態1での光フィルタでの予め設定された光線伝搬角度の式
θ=arccos(mc/2nλetalon)
=fMON±F
は以下のようになる。
θ=arccos(mc/2nλetalon)
=fMON
この時の動作を図6に示す。エタロン透過率のピークを目標モニタ周波数fMONとすることで、交流電圧をエタロン(光フィルタ)3に印加してエタロン透過スペクトルの周波数シフトが発生した時、光検出器4で検出される光強度Iは交流成分の2倍の周波数をもつ。また、エタロン透過スペクトル(透過率特性)がピークになるとき、上記式(4)におけるdT(f)/dfは0になるため、光強度Iの交流成分の振幅は0となる。
このように実施の形態2では、フィードバック制御に用いる光強度Iは交流成分と、エタロン3に印加する交流電圧の周波数を分離でき、HPF71で2つの成分を切り分けることができるため、エタロン3に印加する交流電圧からのクロストーク雑音の影響を削除することが可能になり、波長安定制御の高精度化が可能になる。
なお、波長安定化制御器7での動作は以下のようになる。HPF71は、光検出器4からの検出信号の交流電源6の交流周波数成分をカットし、交流電圧の周波数の2倍の周波数成分を通し、直流成分をカットする。振幅検知器72は、HPF71を透過した信号の振幅を検知する。LPF74は、光検出器4からの検出信号の交流電源6の交流周波数成分をカットし、直流成分を通す。フィードバック制御器73は、振幅検知器72で検知された振幅とLPF74を透過した信号に従って各半導体レーザ101−112の波長を安定化制御する。そしてフィードバック制御器73は、LPF74を透過した信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係に従って、各半導体レーザ101−112の出射波長を粗調し、HPF71を透過した交流成分の信号の振幅が最小となるように各半導体レーザ101−112の出射波長を微調する。
実施の形態3.
図7にこの発明の実施の形態3による波長制御用モニタの構成図を示す。この実施の形態3は実施の形態2の変形例であり、波長安定化制御器7が、同期検波器75とフィードバック制御器73で構成されている。光検出器4で検出される電気信号と、エタロン3に印加する交流電圧が同期検波器75に入力される。同期検波器75から出力される誤差信号はフィードバック制御器73に入力される。フィードバック制御器73では、半導体レーザ101−112の出射波長を安定化制御する。
これにより、同期検波器75を用いることで、フィルタ(LPF,HPF)を構成するよりも安価に波長制御用モニタを構成できる。また、交流電源6の出力電圧周波数に変動があった場合でも、追従して検波することができる。
なお、波長安定化制御器7での動作は以下のようになる。同期検波器75は、光検出器4からの検出信号と光フィルタ3に印加される交流電圧から同期検波を行い誤差信号を出力する。この同期検波器75では、交流信号発生器6から出力される交流信号を基準に、光検出器4の出力の積を取り、高周波成分を除去して同期検波を行い、その検出結果を誤差信号としてフィードバック制御器73に出力するものである。フィードバック制御器73は、同期検波器75から出力される誤差信号にフィードバックゲインをかけ、誤差信号が0になるように各半導体レーザ101−112の出射波長を安定化制御する。そしてフィードバック制御器73は、誤差信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係を従って、誤差が最小となるように各半導体レーザ101−112の出射波長を制御する。
実施の形態4.
この実施の形態4は上記実施の形態1、2、3の変形例である。図8は図1の実施の形態1、2の構成に実施の形態4の構成を適用した場合の波長制御用モニタの構成図、図9は図7の実施の形態3の構成に実施の形態4の構成を適用した場合の波長制御用モニタの構成図である。この実施の形態4では、交流電源6の替わりに負帰還増幅回路8で構成されることを特徴とする。光フィルタ3として水晶製エタロンを使用した場合、水晶は高い圧電効果を有しており、負帰還増幅回路8を接続することで、固有振動数で自己発振する。このような構成とすることで、交流電源を用いる場合よりも安価に波長安定制御機能を実現することができる。
なお、水晶製エタロンの代わりにニオブ酸リチウム製エタロン等を使用してもよい。
この場合、透過率特性変調機構は、光フィルタ3に接続されて媒質31を固有振動数で自己発振させる負帰還増増幅回路8からなる。
そして上記実施の形態1に負帰還増増幅回路8を適用した場合、波長安定化制御器7での動作は以下のようになる。
HPF71は、光検出器4からの検出信号の光フィルタ3の媒質31と負帰還増幅回路8で決まる固有振動周波数成分を通し、直流成分をカットする。振幅検知器72は、HPF71を透過した信号の振幅を検知する。LPF74は、光検出器4からの検出信号の固有振動周波数成分をカットし、直流成分を通す。フィードバック制御器73は、振幅検知器72で検知された振幅とLPF74を透過した信号に従って各半導体レーザ101−112の波長を安定化制御する。そしてフィードバック制御器73は、LPF74を透過した信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係に従って、各半導体レーザ101−112の出射波長を粗調し、HPF71を透過した固有振動周波数成分の信号の振幅が最大となるように各半導体レーザ101−112の出射波長を微調する。
また光フィルタの透過率がピークとなる周波数fとモニタ周波数fMONを一致させた上記実施の形態2に負帰還増増幅回路8を適用した場合、波長安定化制御器7での動作は以下のようになる。
HPF71は、光検出器4からの検出信号の光フィルタの媒質と負帰還増幅回路8で決まる固有振動周波数成分をカットし、固有振動周波数の2倍の周波数成分を通し、直流成分をカットする。振幅検知器72は、HPF71を透過した信号の振幅を検知する。LPF74は、光検出器4からの検出信号の固有振動周波数成分をカットし、直流成分を通す。フィードバック制御器73は、振幅検知器72で検知された振幅とLPF74を透過した信号に従って各半導体レーザ101−112の波長を安定化制御する。そしてフィードバック制御器73は、LPF74を透過した信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係に従って、各半導体レーザ101−112の出射波長を粗調し、HPF71を透過した固有振動周波数成分の信号の振幅が最小となるように各半導体レーザ101−112の出射波長を微調する。
また、光フィルタの透過率がピークとなる周波数fとモニタ周波数fMONを一致させ、同期検波器75を使用した上記実施の形態3に負帰還増増幅回路8を適用した場合、波長安定化制御器7での動作は以下のようになる。
同期検波器75は、光検出器4からの検出信号と固有振動周波数から同期検波を行い誤差信号を出力する。フィードバック制御器73は、同期検波器75から出力される誤差信号に従って各半導体レーザ101−112の出射波長を安定化制御する。そしてフィードバック制御器73は、誤差信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係を従って、誤差が最小となるように各半導体レーザ101−112の出射波長を制御する。
なお、上記各実施の形態に関し、光フィルタ3に入射する複数のレーザ光が、媒質31に対して絶対角が0.7度以上の入射角(すなわち光線入射角度ひいては光フィルタ内の光線伝搬角度の絶対角が0.7度以上)である時にこの発明は特に有効に作用する。
さらに上記各実施の形態による、波長制御用モニタは半導体レーザ101−112の波長制御を行うためのモニタであるが、複数の半導体レーザ101−112を波長可変半導体レーザ光源とする光モジュールにおいて、波長可変半導体レーザ光源の後面側に上記各実施の形態による波長制御用モニタを構成してもよい。
この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、これらの可能な組み合わせを全て含む。
1 半導体基板、2 コリメートレンズ、3 光フィルタ(エタロン)、4 光検出器、
6 交流電源、7 波長安定化制御器、8 負帰還増幅回路、31 媒質、
32,33 電極、51−53 光線経路、71 HPF、74 LPF、
72 振幅検知器、73 フィードバック制御器、75 同期検波器、
101−112 半導体レーザ、121−132 光導波路。

Claims (17)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に並列に形成された出射波長可変の複数の半導体レーザと、
    前記各半導体レーザから出射されるレーザ光をコリメートするコリメートレンズと、
    コリメートされたレーザ光が入射され内部を伝搬し、レーザ光が結晶のz軸方向に透過するように形成された媒質を含み、前記媒質が、電気光学効果を有し、入射レーザ光の周波数に対して周期的な透過率を有する光フィルタと、
    前記各半導体レーザからの出射レーザ光を前記光フィルタでそれぞれ予め設定された光線伝搬角度で伝搬させるように固定するレーザ光方向固定機構と、
    前記光フィルタを透過したレーザ光を受光して光強度を示す検出信号を出力する光検出器と、
    前記光フィルタの周期的な透過率特性に周波数方向に変動を与えて変調させる透過率特性変調機構と、
    前記光検出器からの検出信号の直流成分と前記透過率特性変調機構による交流成分に従って、出射波長を安定化するために前記各半導体レーザをフィードバック制御する波長安定化制御器と、
    を備えた波長制御用モニタ。
  2. 前記レーザ光方向固定機構における前記光フィルタでの前記予め設定された光線伝搬角度が次式の解、
    θ=arccos(mc/2nλetalon)
    =fMON±F
    但し、
    θ:k番目(k=1,2,3…)の前記半導体レーザの出射レーザ光の前記光フィルタ内の光線伝搬角度(rad)、
    :k番目の前記半導体レーザの出射レーザ光の前記光フィルタ内の干渉次数であり、予め定められたモニタ周波数fMONに対して前記コリメートレンズの中心に近い半導体レーザ順に小さく設定されたもの、
    c:光速、
    λ:波長λにおける前記光フィルタの屈折率、
    etalon:前記光フィルタの透過方向の長さ、
    :前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数、
    をそれぞれ示し、fは全てのkにおいて、モニタしたいモニタ周波数fMONから、前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数と、前記光フィルタの透過率の周波数に対する傾きの絶対値が最大となる周波数との差Fを加算または減算した値、
    となる請求項1に記載の波長制御用モニタ。
  3. 前記透過率特性変調機構が、前記光フィルタの媒質のレーザ光の透過方向に平行な互いに対向する一対の側面にそれぞれ設けられた電極と、前記電極間に交流電圧を印加する交流電源と、からなる請求項2に記載の波長制御用モニタ。
  4. 前記波長安定化制御器が、
    前記光検出器からの検出信号の前記交流電源の交流周波数成分を通し、直流成分をカットするハイパスフィルタ(HPF)と、
    前記HPFを透過した信号の振幅を検知する振幅検知器と、
    前記光検出器からの検出信号の前記交流電源の交流周波数成分をカットし、直流成分を通すローパスフィルタ(LPF)と、
    前記振幅検知器で検知された振幅と前記LPFを透過した信号に従って前記各半導体レーザの波長を安定化制御するフィードバック制御器と、
    を含み、
    前記フィードバック制御器は、前記LPFを透過した信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係に従って、前記各半導体レーザの出射波長を粗調し、前記HPFを透過した交流成分の信号の振幅が最大となるように前記各半導体レーザの出射波長を微調する請求項3に記載の波長制御用モニタ。
  5. 前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数fとモニタ周波数fMONを一致させ、前記レーザ光方向固定機構における前記光フィルタでの前記予め設定された光線伝搬角度が以下の式の解となり、
    θ=arccos(mc/2nλetalon)
    =fMON
    前記波長安定化制御器が、
    前記光検出器からの検出信号の前記交流電源の交流周波数成分をカットし、前記交流電圧の周波数の2倍の周波数成分を通し、直流成分をカットするハイパスフィルタ(HPF)と、
    前記HPFを透過した信号の振幅を検知する振幅検知器と、
    前記光検出器からの検出信号の前記交流電源の交流周波数成分をカットし、直流成分を通すローパスフィルタ(LPF)と、
    前記振幅検知器で検知された振幅と前記LPFを透過した信号に従って前記各半導体レーザの波長を安定化制御するフィードバック制御器と、
    を含み、
    前記フィードバック制御器は、前記LPFを透過した信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係に従って、前記各半導体レーザの出射波長を粗調し、前記HPFを透過した交流成分の信号の振幅が最小となるように前記各半導体レーザの出射波長を微調する請求項3に記載の波長制御用モニタ。
  6. 前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数fとモニタ周波数fMONを一致させ、前記レーザ光方向固定機構における前記光フィルタでの前記予め設定された光線伝搬角度が以下の式の解となり、
    θ=arccos(mc/2nλetalon)
    =fMON
    前記波長安定化制御器が、
    前記光検出器からの検出信号と前記光フィルタに印加される交流電圧から同期検波を行い誤差信号を出力する同期検波器と、
    前記同期検波器から出力される前記誤差信号に従って前記各半導体レーザの出射波長を安定化制御するフィードバック制御器と、
    を含み、
    前記フィードバック制御器は、前記誤差信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係を従って、誤差が最小となるように前記各半導体レーザの出射波長を制御する請求項3に記載の波長制御用モニタ。
  7. 前記光フィルタの前記媒質が水晶製エタロンまたはニオブ酸リチウム製エタロンからなる請求項1から6までのいずれか1項に記載の波長制御用モニタ。
  8. 前記光フィルタの前記媒質が水晶製エタロンまたはニオブ酸リチウム製エタロンからなり、
    前記透過率特性変調機構が、前記光フィルタに接続されて前記媒質を固有振動数で自己発振させる負帰還増増幅回路からなる請求項2に記載の波長制御用モニタ。
  9. 前記波長安定化制御器が、
    前記光検出器からの検出信号の前記光フィルタの媒質と前記負帰還増幅回路で決まる固有振動周波数成分を通し、直流成分をカットするハイパスフィルタ(HPF)と、
    前記HPFを透過した信号の振幅を検知する振幅検知器と、
    前記光検出器からの検出信号の前記固有振動周波数成分をカットし、直流成分を通すローパスフィルタ(LPF)と、
    前記振幅検知器で検知された振幅と前記LPFを透過した信号に従って前記各半導体レーザの波長を安定化制御するフィードバック制御器と、
    を含み、
    前記フィードバック制御器は、前記LPFを透過した信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係に従って、前記各半導体レーザの出射波長を粗調し、前記HPFを透過した前記固有振動周波数成分の信号の振幅が最大となるように前記各半導体レーザの出射波長を微調する請求項8に記載の波長制御用モニタ。
  10. 前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数fとモニタ周波数fMONを一致させ、前記レーザ光方向固定機構における前記光フィルタでの前記予め設定された光線伝搬角度が以下の式の解となり、
    θ=arccos(mc/2nλetalon)
    =fMON
    前記波長安定化制御器が、
    前記光検出器からの検出信号の前記光フィルタの媒質と前記負帰還増幅回路で決まる固有振動周波数成分をカットし、前記固有振動周波数の2倍の周波数成分を通し、直流成分をカットするハイパスフィルタ(HPF)と、
    前記HPFを透過した信号の振幅を検知する振幅検知器と、
    前記光検出器からの検出信号の前記固有振動周波数成分をカットし、直流成分を通すローパスフィルタ(LPF)と、
    前記振幅検知器で検知された振幅と前記LPFを透過した信号に従って前記各半導体レーザの波長を安定化制御するフィードバック制御器と、
    を含み、
    前記フィードバック制御器は、前記LPFを透過した信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係に従って、前記各半導体レーザの出射波長を粗調し、前記HPFを透過した固有振動周波数成分の信号の振幅が最小となるように前記各半導体レーザの出射波長を微調する請求項8に記載の波長制御用モニタ。
  11. 前記光フィルタの透過率がピークとなる周波数fとモニタ周波数fMONを一致させ、前記レーザ光方向固定機構における前記光フィルタでの前記予め設定された光線伝搬角度が以下の式の解となり、
    θ=arccos(mc/2nλetalon)
    =fMON
    前記波長安定化制御器が、
    前記光検出器からの検出信号と前記固有振動周波数から同期検波を行い誤差信号を出力する同期検波器と、
    前記同期検波器から出力される前記誤差信号に従って前記各半導体レーザの出射波長を安定化制御するフィードバック制御器と、
    を含み、
    前記フィードバック制御器は、前記誤差信号の値と、予め格納した各制御目標での値との関係を従って、誤差が最小となるように前記各半導体レーザの出射波長を制御する請求項8に記載の波長制御用モニタ。
  12. 前記レーザ光方向固定機構が、前記複数の半導体レーザの出射レーザ光を前記コリメートレンズに導く複数の光導波路からなり、各光導波路の出射位置が前記光フィルタでの前記予め設定された光線伝搬角度に従って定められている請求項1から11までのいずれか1項に記載の波長制御用モニタ。
  13. 前記レーザ光方向固定機構が、前記複数の半導体レーザの出射レーザ光を前記コリメートレンズに導く複数の光導波路と、前記複数の光導波路から出射するレーザ光を前記光フィルタへ前記光フィルタ内で前記予め設定された光線伝搬角度で伝搬されるように導く形状の前記コリメートレンズからなる請求項1から11までのいずれか1項に記載の波長制御用モニタ。
  14. 前記レーザ光方向固定機構が、前記複数の半導体レーザが、出射レーザ光が前記光フィルタ内において前記予め設定された光線伝搬角度で伝搬される配置位置に固定されていることからなる請求項1から11までのいずれか1項に記載の波長制御用モニタ。
  15. 前記光フィルタに入射する複数のレーザ光が、前記媒質に対して絶対角が0.7度以上の入射角である請求項1から14までのいずれか1項に記載の波長制御用モニタ。
  16. 前記複数の半導体レーザを波長可変半導体レーザ光源とし、前記波長可変半導体レーザ光源の後面側で請求項1から15までのいずれか1項に記載の波長制御用モニタを構成した光モジュール。
  17. 半導体基板に並列に形成された出射波長可変の複数の半導体レーザから出射されるレーザ光を、電気光学効果を有し入射レーザ光の周波数に対して周期的な透過率を有する光フィルタの媒質に結晶のz軸方向に透過させ、前記媒質を透過したレーザ光の光強度を光検出器で検出し、前記光検出器で検出された光強度により前記半導体レーザの出射レーザ光の波長をモニタする波長モニタ方法であって、
    前記光フィルタの周期的な透過率特性に周波数方向に振動を与えて変調させ、前記光検出器で検出された光強度の直流成分と前記振動による交流成分に従って、半導体レーザの出射レーザ光の波長をモニタする波長モニタ方法。
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