JP2016143166A - 制御装置,ストレージシステム及び制御プログラム - Google Patents

制御装置,ストレージシステム及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記憶装置を有効に利用する。【解決手段】記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部114と、再配置装置判定部114によって、再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が第1ストレージ装置であり、再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて第2ストレージ装置に対するデータのコピーを行なうことにより、データの移動を行なうデータ移動処理部119と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、制御装置,ストレージシステム及び制御プログラムに関する。
ストレージ装置には、データが長期間保存されることがある。一般的に、情報は、生成されてから一定期間が経過すると参照頻度が低下するが、アクセス状況の管理が困難なため、高性能な記憶装置(ディスク)に長期保存されるデータが滞留するという問題がある。
このような問題を解決するため、Automated Storage Tiering(AST;ストレージ自動階層制御)という技術が知られている。ストレージ自動階層制御は、異種の記憶装置が混在する環境においてデータに対するアクセス頻度を検出することにより、ストレージへのデータアクセスを監視し、設定したポリシーに応じて記憶装置間で自動的にデータ再配置を行なう機能である。例えば、使用頻度の低いデータを大容量で安価なニアラインドライブに配置することで、保管コストを低減することができる。また、アクセス頻度が高いデータを高性能なSolid State Drive(SSD)やオンラインディスクに配置することで、レスポンス時間を短縮し、パフォーマンスの向上が期待できる。
特開2012−43407号公報 特開2009−289252号公報
このように、ストレージ自動階層制御を行なうためには、種類の異なる記憶装置を用意してRedundant Array of Inexpensive Disks(RAID)構成を作成することになるため、複数の記憶装置が必要となる。
しかしながら、エントリレベルのストレージ装置には、搭載可能な記憶装置の数に制限がある場合がある。また、実際の運用において、当初の予想に反して各階層の使用量に余剰ができたり、不足が発生したりする場合がある。
そして、これらの場合には、ストレージ装置に十分な追加の記憶装置を搭載できないおそれがある。
1つの側面では、本発明は、記憶装置を有効に利用することを目的とする。
このため、この制御装置は、第2ストレージ装置と通信可能に接続される第1ストレージ装置に備えられる制御装置であって、記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部と、前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なうデータ移動処理部と、を備える。
開示の制御装置によれば、記憶装置を有効に利用することができる。
実施形態の一例としてのストレージシステムの機能構成を模式的に示す図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムのCM(制御装置)が備えるメモリの機能構成を模式的に示す図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムのCMが備えるCPU(コンピュータ)の機能構成を模式的に示す図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおける階層グループテーブルを例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるセッションテーブルを例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおける階層グループ情報作成処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおける階層管理グループ情報作成処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおける再配置装置判定処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第1の例を説明する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第1の例を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第1の例を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第2の例を説明する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第2の例を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第2の例を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例を説明する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例を説明するフローチャートである。 (a)は実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例でのセッションテーブルの書き換え及び削除の前の状態を例示する図であり、(b)はその書き換え及び削除の後の状態を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例で再配置指示元のストレージ装置が使用する書き換え前のセッションテーブルを例示する図である。 (a)は実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例で再配置元のストレージ装置が使用するデータ再配置処理開始前のセッションテーブルを例示する図であり、(b)はそのデータ再配置処理完了後のセッションテーブルを例示する図である。 (a)は実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例でのセッションテーブル内の書き換え対象データを例示する図であり、(b)はその書き換え内容を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例で再配置指示元のストレージ装置が使用する書き換え後のセッションテーブルを例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるライト処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるライト処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるリード処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるリード処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して制御装置,ストレージシステム及び制御プログラムに係る一実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
以下、図中において、同一の各符号は同様の部分を示しているので、その説明は省略する。
〔A〕実施形態の一例
〔A−1〕システム構成
図1は、実施形態の一例としてのストレージシステムの機能構成を模式的に示す図である。
図1に示すストレージシステム100は、ホスト装置2に対して記憶領域を提供するものであり、複数(図示する例では2つ)のストレージ装置(ストレージ装置#0,#1)1,複数(図示する例では2つ)のホスト装置(ホスト装置#0,#1;監視サーバ)2及びスイッチ3を備える。
以下、複数のストレージ装置のうち1つを特定する必要があるときには「ストレージ装置#0」又は「ストレージ装置#1」と表記するが、任意のストレージ装置を指すときには「ストレージ装置1」と表記する。また、以下、複数のホスト装置のうち1つを特定する必要があるときには「ホスト装置#0」又は「ホスト装置#1」と表記するが、任意のホスト装置を指すときには「ホスト装置2」と表記する。
スイッチ3は、ストレージ装置#0とストレージ装置#1との間のネットワークを中継する装置であり、例えばFiber Channel(FC)スイッチである。
ホスト装置2は、例えば、サーバ機能を備えたコンピュータであり、図示しないCentral Processing Unit(CPU)及びメモリを備える。そして、CPUがメモリに格納された管理ソフトを実行することにより、本実施形態の一例におけるデータ再配置処理のデータの再配置指示をストレージ装置1に対して行ない、ストレージ装置1を管理する。オペレータは、ホスト装置2を介してストレージシステム100の管理を行なう。なお、図1に示す例においてはストレージシステム100が2つのホスト装置2を備えることとしているが、ストレージシステム100が備えるホスト装置2の数は種々変更することができる。また、ホスト装置2は業務サーバとしての機能を備えても良いし、ストレージシステム100はホスト装置2とは別に業務サーバとして機能するサーバを備えても良い。
ストレージ装置1は、後述する複数の記憶装置21を搭載し、ホスト装置2に対して記憶領域を提供する装置であり、例えばRAIDを用いて複数の記憶装置21にデータを分散し、冗長化した状態で保存する。また、ストレージ装置1は、ストレージ自動階層制御機能を有する。ストレージ装置1は、複数(図示する例では2つ)のCentralized Module(CM#0,#1;制御装置)10及びDisk Enclosure(DE)20を備える。なお、図1に示す例においてはストレージシステム100が2つのストレージ装置1を備えることとしているが、ストレージシステム100が備えるストレージ装置1の数は種々変更することができる。
以下、複数のCMのうち1つを特定する必要があるときには「CM#0」又は「CM#1」と表記するが、任意のCMを指すときには「CM10」と表記する。
DE20は、冗長化のためにCM#0,#1のぞれぞれとアクセスパスで通信可能に接続されており、複数の記憶装置21を備える。
記憶装置21は、データを読み書き可能に格納する既知の装置であり、例えば、図4を用いて後述するSSD21aやHard Disk Drive(HDD;オンラインディスク21b,ニアラインディスク21c)である。
CM10は、種々の制御を行なう制御装置であり、ホスト装置2からのストレージアクセス要求(アクセス制御信号:以下、ホストInput/Output(I/O)という)に従って、各種制御を行なう。CM#0は、CPU(コンピュータ)11,メモリ13,Communication Adapter(CA)15,Remote Adapter(RA)16及び2つのDevice Adapter(DA)17を備える。CM#1は、CPU11,メモリ13,2つのCA15及び2つのDA17を備える。なお、図1に示す例においてCM#1はCM#0とは異なりRA16を備えないこととしているが、これに限定されるものではなく、CM#1もCM#0と同様にRA16を備えても良い。また、CM10には、ホスト装置2がホストI/Oを行なうために認識する複数(図示する例では2つ)の仮想ボリューム14が展開される。
CA15は、CM10をホスト装置2と通信可能に接続するインタフェースコントローラである。CA15とホスト装置2とは、例えばLocal Area Network(LAN)ケーブルで接続される。
RA16は、CM10を他のストレージ装置1とスイッチ3を介して通信可能に接続するインタフェースコントローラである。RA16とスイッチ3とは、例えばLANケーブルで接続される。
DA17は、CM10とDE20とを通信可能に接続するためのインタフェースであり、例えばFCアダプタである。CM10は、このDA17を介して、記憶装置21に対するデータの書き込みや読み出しを行なう。
メモリ13は、Read Only Memory(ROM)及びRandom Access Memory(RAM)を含む記憶装置である。メモリ13のROMには、Basic Input/Output System(BIOS)等のプログラムが書き込まれている。メモリ13上のソフトウェアプログラムは、CPU11に適宜読み込まれて実行される。また、メモリ13のRAMは、一次記録メモリやワーキングメモリ,バッファメモリとして利用される。
図2は、実施形態の一例としてのストレージシステムのCMが備えるメモリの機能構成を模式的に示す図である。
メモリ13には、仮想制御モジュール131,階層制御モジュール132,I/O制御モジュール133,コピー制御モジュール134,階層グループ情報(記憶装置情報)135,階層管理グループ情報(記憶装置グループ情報)136及びセッション情報(コピーセッション情報)137が格納される。具体的には、メモリ13のROMには、仮想制御モジュール131,階層制御モジュール132,I/O制御モジュール133,コピー制御モジュール134が格納される。また、メモリ13のRAMには、階層グループ情報135,階層管理グループ情報136及びセッション情報137が格納される。
仮想制御モジュール131は、CPU11に実行されることによって、記憶装置21の記憶領域を仮想ボリューム14として展開し、展開した仮想ボリューム14をホスト装置2に認識可能な状態で管理する。
階層制御モジュール132は、CPU11に実行されることによって、図4等を用いて後述するように、記憶装置21のデータアクセス性能に基づいて仮想ボリューム14を階層化して管理する。
I/O制御モジュール133は、CPU11に実行されることによって、CA15を介したホストI/Oを管理する。
コピー制御モジュール134は、CPU11に実行されることによって、図4等を用いて後述するように、同一のストレージ装置1内又は複数のストレージ装置1を跨いだ記憶装置21間のデータコピー処理を行なう。
階層グループ情報135は、記憶装置21の種類やRAID種別等によって記憶装置21をグループ化するための情報である。階層グループ情報135の詳細については、図4及び図5等を用いて後述する。
階層グループ管理情報136は、複数の階層グループ情報135をグループ化して管理する情報である。階層グループ情報135の詳細については、図4等を用いて後述する。
セッション情報137は、複数のストレージ装置1を跨いだ記憶装置21間のデータコピー処理を管理するための情報である。セッション情報137の詳細については、図6等を用いて後述する。
図3は、実施形態の一例としてのストレージシステムのCMが備えるCPUの機能構成を模式的に示す図である。
CPU11は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ13に格納されたOperating System(OS)やプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。すなわち、CPU11は、図3に示すように、記憶装置情報作成部111,記憶装置情報取得部112,記憶装置グループ情報作成部113,再配置装置判定部114,領域確保依頼部115,領域確保処理部116,コピーセッション情報作成部117,コピーセッション情報更新部118,データ移動処理部119,書き込み処理部120,再配置指示部121,データ配置装置判定部122及びデータアクセス処理部123として機能する。
なお、これらの記憶装置情報作成部111,記憶装置情報取得部112,記憶装置グループ情報作成部113,再配置装置判定部114,領域確保依頼部115,領域確保処理部116,コピーセッション情報作成部117,コピーセッション情報更新部118,データ移動処理部119,書き込み処理部120,再配置指示部121,データ配置装置判定部122及びデータアクセス処理部123としての機能を実現するためのプログラム(制御プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体から図示しない読取装置を介してプログラムを読み取って内部記録装置または外部記録装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供してもよい。
記憶装置情報作成部111,記憶装置情報取得部112,記憶装置グループ情報作成部113,再配置装置判定部114,領域確保依頼部115,領域確保処理部116,コピーセッション情報作成部117,コピーセッション情報更新部118,データ移動処理部119,書き込み処理部120,再配置指示部121,データ配置装置判定部122及びデータアクセス処理部123としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではメモリ13)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU11)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行してもよい。
図4は実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理を例示する図である。
図4に示すストレージシステム100は、図1に示したストレージシステム100と同様のものである。ただし、図4に示すストレージシステム100においては、簡単のためホスト装置2を1つのみを図示している。また、ストレージ装置1が備える機能構成のうちストレージ装置#0の仮想ボリューム(仮想ボリューム#0,#1)14及び記憶装置21(SSD21a,オンラインディスク21b及びニアラインディスク21c)のみを図示し、その他の機能構成の図示は簡単のため省略している。
以下、複数の仮想ボリュームのうち1つを特定する必要があるときには「仮想ボリューム#0」又は「仮想ボリューム#1」と表記するが、任意の仮想ボリュームを指すときには「仮想ボリューム14」と表記する。
以下、図4を参照しながら、本実施形態の一例におけるデータ再配置処理の概略を説明する。
ホスト装置2の管理ソフトは、記憶装置21に格納されているデータに対するアクセス頻度を解析する。
ホスト装置2の管理ソフトは、解析したアクセス頻度に基づき、ストレージ装置#0に対して、階層管理グループ#0のオンラインディスク21bに格納されているデータをSSD21aに再配置することを指示する(図4の符号A1参照)。この場合には、ストレージ装置#0のCPU11は、オンラインディスク21bに格納されているデータをSSD21aに再配置する(図4の符号A2参照)。
ホスト装置2の管理ソフトは、解析したアクセス頻度に基づき、ストレージ装置#0に対して、階層管理グループ#0のSSD21aに格納されているデータをオンラインディスク21bに再配置することを指示する(図4の符号A1参照)。この場合には、ストレージ装置#0のCPU11は、SSD21aに格納されているデータをオンラインディスク21bに再配置する(図4の符号A3参照)。
ホスト装置2の管理ソフトは、解析したアクセス頻度に基づき、ストレージ装置#0に対して、階層管理グループ#1のニアラインディスク21cに格納されているデータをオンラインディスク21bに再配置することを指示する(図4の符号A1参照)。この場合には、ストレージ装置#1のCPU11は、ニアラインディスク21cに格納されているデータをオンラインディスク21bに再配置する(図4の符号A4参照)。
図4の符号A2〜A4で示した同一のストレージ装置1内におけるデータ再配置処理は、従来技術を用いて行なうことができる。
更に、本ストレージシステム100においては、ホスト装置2の管理ソフトは、以下に示すように、複数のストレージ装置1間におけるデータの再配置を指示する場合もある。
すなわち、ホスト装置2の管理ソフトは、解析したアクセス頻度に基づき、ストレージ装置#0に対して、階層管理グループ#0のSSD21aに格納されているデータをニアラインディスク21cに再配置することを指示する(図4の符号A1参照)。この場合には、ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、SSD21aに格納されているデータをニアラインディスク21cに再配置する(図4の符号A5参照)。
ホスト装置2の管理ソフトは、解析したアクセス頻度に基づき、ストレージ装置#0に対して、階層管理グループ#1のSSD21aに格納されているデータをニアラインディスク21cに再配置することを指示する(図4の符号A1参照)。この場合には、ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、SSD21aに格納されているデータをニアラインディスク21cに再配置する(図4の符号A6参照)。
ホスト装置2の管理ソフトは、解析したアクセス頻度に基づき、ストレージ装置#0に対して、階層管理グループ#1のSSD21aに格納されているデータをオンラインディスク21bに再配置することを指示する(図4の符号A1参照)。この場合には、ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、SSD21aに格納されているデータをオンラインディスク21bに再配置する(図4の符号A7参照)。
ホスト装置2の管理ソフトは、解析したアクセス頻度に基づき、ストレージ装置#0に対して、階層管理グループ#0のニアラインディスク21cに格納されているデータをオンラインディスク21bに再配置することを指示する(図4の符号A1参照)。この場合には、ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、ニアラインディスク21cに格納されているデータをオンラインディスク21bに再配置する(図4の符号A8参照)。
ホスト装置2の管理ソフトは、解析したアクセス頻度に基づき、ストレージ装置#0に対して、階層管理グループ#1のオンラインディスク21bに格納されているデータをSSD21aに再配置することを指示する(図4の符号A1参照)。この場合には、ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、階層管理グループ#1のオンラインディスク21bに格納されているデータをSSD21aに再配置する(図4の符号A9参照)。
図4の符号A5〜A9で示した複数のストレージ装置1間におけるデータ再配置処理は、Remote Equivalent Copy(REC;筐体間コピー)機能を使用し、スイッチ3を介して行なわれる(図4の符号A10参照)。つまり、本実施形態の一例におけるストレージシステム100は、同一のストレージ装置1内に閉じた階層制御の範囲を広げ、ストレージ装置1間を跨いだ階層制御を例えば同期型のREC機能を用いて実行する。ここで、筐体間コピーとは、ホスト装置2等の上位装置の介在なしに行なわれ、外部通信線を介して接続された複数のストレージ装置1(筐体)間の通信制御によるデータのコピーである。
記憶装置情報作成部111は、自系のストレージ装置1が備える記憶装置21に関する階層グループ情報135を作成する。記憶装置情報作成部111は、作成した階層グループ情報135をメモリ13に格納する。以下、「自系のストレージ装置1」という場合には、説明するCPU11の機能が備えられている側のストレージ装置1を指すものとする。
記憶装置情報取得部112は、他系のストレージ装置1の記憶装置情報作成部111によって作成された階層グループ情報135を他系のストレージ装置1から取得する。記憶装置情報取得部112は、例えば、REC機能を用いることにより、階層グループ情報135を他系のストレージ装置1から取得する。記憶装置情報取得部112は、取得した階層グループ情報135をメモリ13に格納する。以下、「他系のストレージ装置1」という場合には、説明するCPU11の機能が備えられているストレージ装置1とは異なるストレージ装置1を指すものとする。
図5は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおける階層グループテーブルを例示する図である。
図5に示す階層グループテーブルは、階層グループ情報135を理解のためにテーブル形式で図示したものである。
階層グループ情報135は、記憶装置21の種類やRAID種別等によって記憶装置21をグループ化するための情報である。言い換えれば、階層グループ情報135は、ストレージ装置1が備える記憶装置21に関する情報をその記憶装置21のデータアクセス性能毎に管理するものである。
階層グループテーブルには、ストレージ装置ID,グループ番号,RAID種別,構成ディスク種別及びディスク回転数が含まれる。
ストレージ装置IDは、記憶装置21が備えられるストレージ装置1を一意に示す識別情報である。
グループ番号は、ストレージ装置1内で階層グループを一意に識別するための番号である。
RAID種別は、階層グループを構成するRAID種別を示す。RAID種別には、例えばRAID,RAID1+0,RAID5又はRAID6が設定される。
構成ディスク種別は、階層グループを構成するRAIDのディスク種別を示す。構成ディスク種別には、例えばSSD,オンラインディスク又はニアラインディスクが設定される。
ディスク回転数は、階層グループを構成するRAIDのディスクがHDDである場合のディスクの回転数を示す。なお、階層グループテーブルには、ディスク回転数の代わりに、シーク時間のようにHDDの性能値を示す値を含んでも良い。
記憶装置情報作成部111及び記憶装置情報取得部112が階層グループ情報135の作成及び取得をそれぞれ行なうことにより、ストレージ装置1には、図4に示す階層グループ101が定義される。具体的には、ストレージ装置#0には2つの最高速階層グループ101と1つの高速階層グループ101とが定義され、ストレージ装置#1には2つの低速階層グループ101と1つの高速階層グループ101とが定義される。
階層グループ101は、各ストレージ装置1において、RAID種別や構成ディスク種別毎に、複数のRAIDグループをまとめた単位である。仮想ボリューム14は、階層グループ101から物理割り当てを行ない、データを格納される。
図4に示す例においては、最高速階層グループ101は複数のSSD21aを含み、高速階層グループ101は複数のオンラインディスク21bを含み、低速階層グループ101は複数のニアラインディスク21cを含む。なお、図4に示す例においては各階層グループ101が2つ又は3つの記憶装置21を含むこととしているが、これに限定されるものではなく、各階層グループ101が含む記憶装置21の数は種々変更することができる。
記憶装置グループ情報作成部113は、記憶装置情報作成部111によって作成された階層グループ情報135と記憶装置情報取得部112によって取得された階層グループ情報135とに基づき、階層管理グループ情報136を作成する。記憶装置グループ情報作成部113は、作成した階層管理グループ情報136をメモリ13に格納する。
階層グループ管理情報136は、複数の階層グループ情報135をグループ化して管理する情報である。
記憶装置グループ情報作成部113は、オペレータによる設定に基づき、複数の階層グループ情報135を含む階層管理グループ情報136を作成する。階層管理グループ情報136には、同一レベルの階層グループ情報135のみではなく、異なるレベルの階層グループ情報135が含まれると良い。
記憶装置グループ情報作成部113は、階層管理グループ情報136に含まれる複数の階層グループ情報135に設定された記憶装置21のデータアクセス性能に基づき、階層管理グループ情報136内の階層グループ情報135に優先度を定義しても良い。優先度は、例えば、階層管理グループ情報136に含まれる階層グループ情報135に登録されているRAIDのディスク種別やRAID構成等に応じて設定され、データへの高速アクセスを求める場合に使用する階層グループ101の順位を示す。他系のストレージ装置1の記憶装置21に対するデータアクセスでは、筐体間の通信によるオーバヘッドが生じる。つまり、同一のディスク種別やRAID構成を有する階層グループ情報135であっても、自系のストレージ装置1の記憶装置21と他系のストレージ装置1の記憶装置21とでは、データアクセス性能に差が生じる。そこで、同一のディスク種別やRAID構成を有する階層グループ情報135であっても、自系のストレージ装置1に係る階層グループ情報135の優先度を他系のストレージ装置1に係る階層グループ情報135の優先度に比べて高く設定しても良い。これにより、ホスト装置2の管理ソフトにおいて、データの再配置指示を効率良く行なうことができる。
記憶装置グループ情報作成部113は、自系のストレージ装置1における階層管理グループ情報136を他系のストレージ装置1における階層管理グループ情報136とは独立して作成しても良い。つまり、他系のストレージ装置1によって他の階層管理グループ情報136に含まれている階層グループ情報135を自系のストレージ装置1で新たに作成する階層管理グループ情報136に含んでも良い。
記憶装置グループ情報作成部113が階層管理グループ情報136の作成を行なうことにより、ストレージシステム100には、図4に示す階層管理グループ(階層管理グループ#0,#1)102が定義される。
以下、複数の階層管理グループのうち1つを特定する必要があるときには「階層管理グループ#0」又は「階層管理グループ#1」と表記するが、任意の階層管理グループを指すときには「階層管理グループ102」と表記する。
階層管理グループ102は、複数の階層グループ101を管理する管理グループであり、複数のストレージ装置1に跨って定義される。また、階層管理グループ102は、複数のストレージ装置1が備える記憶装置21に跨って対応付けられる仮想ボリューム14毎に設定される。図4に示す例において、階層管理グループ#0,#1は、仮想ボリューム#0,#1にそれぞれ対応する。
本実施形態の一例において、ホスト装置2は、データに対するアクセス頻度に基づき、仮想ボリューム14においてデータが配置されているアドレスの変更の指示をストレージ装置1に対して行なう。これにより、ストレージ装置1は、仮想ボリューム14のアドレスに対応する記憶装置21間におけるデータの再配置を行なう。
図4に示す例においては、階層管理グループ#0は、ストレージ装置#0に定義された最高速階層グループ101及び高速階層グループ101とストレージ装置#1に定義された低速階層グループ101とを含む。また、階層管理グループ#1は、ストレージ装置#0に定義された最高速階層グループ101とストレージ装置#1に定義された低速階層グループ101及び高速階層グループ101とを含む。
再配置装置判定部114は、記憶装置21間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、データの再配置元の記憶装置21が備えられているストレージ装置1と再配置先の記憶装置21が備えられているストレージ装置1とを判定する。データの再配置指示は、図4の符号A1で示したように、ホスト装置2からストレージ装置1に対して発行される。
再配置装置判定部114は、記憶装置グループ情報作成部113によって作成された階層管理グループ情報136をメモリ13から読み出す。そして、再配置装置判定部114は、読み出した階層管理グループ情報136に基づき、データの再配置元及び再配置先を判定する。
また、再配置装置判定部114は、図6を用いて後述するセッション情報137に基づき、データの再配置元及び再配置先を判定する。
領域確保依頼部115は、他系のストレージ装置1に対して、再配置先の記憶装置21におけるデータを格納する領域の確保を依頼する。領域確保依頼部115は、再配置装置判定部114によって、再配置元の記憶装置21が自系のストレージ装置1に備えられ、再配置先の記憶装置21が他系のストレージ装置1に備えられていると判定された場合に、領域の確保を依頼する。
領域確保処理部116は、再配置先の記憶装置21においてデータを格納する領域を確保する。領域確保処理部116は、再配置装置判定部114によって、再配置元の記憶装置21が他系のストレージ装置1に備えられ、再配置先の記憶装置21が自系のストレージ装置1に備えられていると判定された場合に、領域を確保する。また、領域確保処理部116は、他系のストレージ装置1の領域確保依頼部115から領域の確保の依頼に応じて、領域を確保する。
コピーセッション情報作成部117は、自系又は他系のストレージ装置1の領域確保処理部116によって再配置対象のデータを格納する領域が確保された場合に、セッション情報(コピーセッション情報)137を作成する。セッション情報137は、RECによるコピー処理を管理するための情報である。データ再配置元のストレージ装置1とデータ再配置先のストレージ装置1とにおいて、同様のセッション情報137が作成される。コピーセッション情報作成部117は作成したセッション情報をメモリ13に格納する。
図6は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるセッションテーブルを例示する図である。
図6に示すセッションテーブルは、セッション情報137を理解のためにテーブル形式で図示したものである。
セッションテーブルには、例えば、セッションID,状態,フェーズ(phase),ロール(role),接続先装置ID,仮想ボリューム番号,仮想ボリューム開始Logical Block Address(LBA),チャンクサイズ,コピー元番号,コピー元コピー開始LBA,コピー先番号,コピー先コピー開始LBA及びコピーサイズが含まれる。
セッションIDは、セッションを一意に示す識別情報である。
状態は、セッションの状態を示す。
フェーズは、コピーの状態を示し、コピー中であるか否かを示す。
ロールは、RECの方向を示す。具体的には、ロールには、自系のストレージ装置1がセッションにおいてコピー元(再配置元)であるのか、コピー先(再配置先)であるのかが登録される。
接続先装置IDは、RECによってデータを送受信する他系のストレージ装置1のストレージ装置IDである。
仮想ボリューム番号は、データの移動元(再配置元)の仮想ボリューム番号を示す。例えば、図4の符号A5で示した処理における仮想ボリューム番号は#0となり、図4の符号A6で示した処理における仮想ボリューム番号は#1となる。
仮想ボリューム開始LBAは、仮想ボリュームの移動元のチャンクの開始LBAを示す。
チャンクサイズは、1チャンク当たりのサイズを示す。
コピー元番号は、コピー元のボリューム番号を示す物理情報である。
コピー元コピー開始LBAは、コピー元のコピー開始LBAを示す物理情報である。
コピー先番号は、コピー先のボリューム番号を示す物理情報である。
コピー先コピー開始LBAは、コピー先のコピー開始LBAを示す物理情報である。
コピーサイズは、コピー元コピー開始LBAからコピー先コピー開始LBAまでのサイズを示す。本実施形態の一例においては、1チャンクのサイズとなる。
コピーセッション情報更新部118は、コピーセッション情報作成部117によって作成されたセッション情報137を更新する。具体的には、セッション情報137が既に作成されたデータについての再配置指示が発生した場合に、コピーセッション情報作成部118は、再配置処理の完了後の状態を示すようにセッション情報を更新する。
データ移動処理部119は、他系のストレージ装置1の領域確保処理部116によってデータ再配置先の領域が確保された場合に、REC機能を用いて他系のストレージ装置1に対するデータのコピーを行なうことにより、データの移動を行なう。データ移動処理部119は、図1及び図4に示したスイッチ3を介してデータの移動を行なう。
また、データ移動処理部119は、REC機能を用いたデータコピーの完了後、再配置元の記憶装置21の領域から再配置対象データを削除することにより、再配置元の領域を解放する。
書き込み処理部120は、他系のストレージ装置1がREC機能を用いて自系のストレージ装置1に対するデータのコピーを行なうことにより取得したデータを再配置先の記憶装置21に書き込む。書き込み処理部120は、自系のストレージ装置1の領域確保処理部116によるデータ再配置先の領域が確保された場合に、記憶装置21に対するデータの書き込みを行なう。
再配置指示部121は、図16を用いて後述するように、ストレージシステム100が3つのストレージ装置(#0〜#2)1を備える場合に機能する。
以下、複数のストレージ装置のうち1つを特定する必要があるときには「ストレージ装置#0」,「ストレージ装置#1」又は「ストレージ装置#2」と表記するが、任意のストレージ装置を指すときには「ストレージ装置1」と表記する。
ストレージ装置#0の再配置指示部121は、再配置装置判定部114による判定結果が所定の条件を満たす場合に、他系のストレージ装置#1(又は#2)に対して、他系のストレージ装置#1(又は#2)から他系のストレージ装置#2(又は#1)へのデータの再配置指示を発行する。所定の条件とは、再配置装置判定部114によって、再配置元の記憶装置21が他系のストレージ装置#1(又は#2)に備えられ、再配置先の記憶装置21が他系のストレージ装置#2(又は#1)に備えられていると判定された場合である。また、ストレージ装置#1,#2の再配置指示部114も、ストレージ装置#0の再配置指示部114と同様の機能を有する。
データ配置装置判定部122は、ホスト装置2からデータに対するリード又はライトのアクセス要求が発生した場合に、データが配置されている記憶装置21が備えられているストレージ装置1を判定する。
データアクセス処理部123は、データ配置装置判定部122によってデータが格納されていると判定された記憶装置21に対して、リード又はライトのデータアクセスを行なう。具体的には、データ配置装置判定部122によってデータが自系のストレージ装置1に備えられている記憶装置21に配置されていると判定された場合に、データアクセス処理部123は、自系のストレージ装置1が備える記憶装置21に対してデータアクセスを行なう。また、データ配置装置判定部122によってデータが自系のストレージ装置1に備えられている記憶装置21に配置されていないと判定された場合に、データアクセス処理部123は、他系のストレージ装置1が備える記憶装置21に対してデータアクセスを行なう。データアクセス処理部123は、メモリ13においてライトデータ格納用のバッファメモリを獲得し、獲得したバッファメモリにデータのライト処理を実施する。そして、データアクセス処理部123は、データをライトしたバッファメモリをコピー元として他のストレージ装置1に対するRECを実施し、REC完了後に獲得したバッファメモリを解放する。また、データアクセス処理部123は、メモリ13においてリードデータ格納用のバッファメモリを獲得し、獲得したバッファメモリに対して他系のストレージ装置1からのRECにより取得したデータを書き込む。そして、データアクセス処理部123は、バッファメモリに書き込んだデータをリードし、リード完了後に獲得したバッファメモリを解放する。
〔A−2〕動作
上述の如く構成された実施形態の一例としてのストレージシステムにおける階層グループ情報作成処理を、図7に示すフローチャート(ステップS1〜S6)に従って説明する。
以下、図7〜図9,図11,図12,図14及び図15に示すフローチャートにおいては、図1及び図4に示したように、ストレージシステム100が2つのストレージ装置#0,#1を備える例について説明する。また、以下、図7,図8,図11,図12,図14及び図15に示すフローチャートにおいて、実線で示す処理はストレージ装置#0による処理を示し、破線で示す処理はストレージ装置#1による処理を示す。
ストレージ装置#0の記憶装置情報取得部112は、例えばホスト装置2から階層グループ情報135の取得指示を受信した場合に、自系のストレージ装置#0に他系のストレージ装置#1が接続されているかを判断する(図7のステップS1)。例えば、ストレージ装置#0の記憶装置情報取得部112は、自系のストレージ装置#0が保持する構成情報(不図示)を読み出すことにより、他系のストレージ装置#1が接続されているかを判断する。
他系のストレージ装置#1が接続されていない場合には(図7のステップS1のNoルート参照)、処理はステップS5に移行する。
一方、他系のストレージ装置#1が接続されている場合には(図7のステップS1のYesルート参照)、ストレージ装置#0の記憶装置情報取得部112は、他系のストレージ装置#1に階層グループ情報135の送信を依頼する(図7のステップS2)。例えば、ストレージ装置#0の記憶装置情報取得部112は、RECのための通信経路であるスイッチ3を介した通信経路を利用して、接続先のストレージ装置#1に対して階層グループ情報135の取得コマンドを送信する。
ストレージ装置#1の記憶装置情報作成部111は、ストレージ装置#0の記憶装置情報取得部112による階層グループ情報135の送信依頼に応じて、自系のストレージ装置#1における階層グループ情報135を作成する(図7のステップS3)。
ストレージ装置#1の記憶装置情報作成部112は、作成した階層グループ情報135をストレージ装置#0に送信する(図7のステップS4)。
ストレージ装置#0の記憶装置情報作成部111は、自系のストレージ装置#0における階層グループ情報135を作成する(図7のステップS5)。
ストレージ装置#0の記憶装置情報作成部111は、作成した自系のストレージ装置#0における階層グループ情報135と送信された他系のストレージ装置#0における階層グループ情報135とを統合し(図7のステップS6)、処理は終了する。なお、自系のストレージ装置#0が他系のストレージ装置#1に接続されていない場合には、統合された階層グループ情報135は、作成された自系のストレージ装置#0における階層グループ情報135のみを含む。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステムにおける階層管理グループ情報作成処理を、図8に示すフローチャート(ステップS11〜S14)に従って説明する。
#0の記憶装置グループ情報作成部113は、図7のステップS6において記憶装置情報作成部111によって統合された階層グループ情報135を例えばホスト装置2に送信する。そして、記憶装置グループ情報作成部113は、送信した階層グループ情報135をホスト装置2が備える表示装置(不図示)に表示させる(図8のステップS11)。
記憶装置グループ情報作成部113は、例えばホスト装置2が備える入力装置(不図示)を介したオペレータによる入力に基づき、複数の階層グループ情報135を含む階層管理グループ情報136を作成する(図8のステップS12)。
記憶装置グループ情報作成部113は、階層管理グループ情報136に含まれる複数の階層グループ情報135に設定された記憶装置21のデータアクセス性能に基づき、階層管理グループ情報136内の階層グループ情報135に優先度を定義する(図8のステップS13)。
記憶装置グループ情報作成部113は、優先度を定義した階層管理グループ情報136をメモリ13に保存し(図8のステップS14)、処理は終了する。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステムにおける再配置装置判定処理を、図9に示すフローチャート(ステップS31〜S37)に従って説明する。
図9に示すフローチャートにおいては、ストレージシステム100は、図16を用いて後述するように、3つのストレージ装置(ストレージ装置#0〜#2)1を備えるものとする。また、図9に示すフローチャートにおいては、ストレージ装置#0における処理を示す。
ストレージ装置#0の再配置装置判定部114は、再配置元の記憶装置21を備えるストレージ装置1が自系のストレージ装置#0であるかを判定する(図9のステップS31)。
再配置元が自系のストレージ装置#0である場合には(図9のステップS31のYesルート参照)、再配置装置判定部114は、再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1が自系のストレージ装置#0であるかを判定する(図9のステップS32)。
再配置先が自系のストレージ装置#0である場合には(図9のステップS32のYesルート参照)、再配置装置判定部114は、データ再配置処理が自系のストレージ装置#0における筐体内コピーであると判定し(図9のステップS33)、処理が終了する。
一方、再配置先が自系のストレージ装置#0でない場合には(図9のステップS32のNoルート参照)、再配置装置判定部114は、データ再配置処理が自系のストレージ装置#0から他系のストレージ装置#1(又は#2)へのRECであると判定する(図9のステップS34)。そして、処理は終了する。
図9のステップS31において、再配置元が自系のストレージ装置#0でない場合には(図9のステップS31のNoルート参照)、再配置装置判定部114は、再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1が自系のストレージ装置#0であるかを判定する(図9のステップS35)。
再配置先が自系のストレージ装置#0である場合には(図9のステップS35のYesルート参照)、再配置装置判定部114は、データ再配置処理が他系のストレージ装置#1(又は#2)から自系のストレージ装置#0へのRECであると判定する(図9のステップS36)。そして、処理は終了する。
一方、再配置先が自系のストレージ装置#0でない場合には(図9のステップS35のNoルート参照)、再配置装置判定部114は、データ再配置処理が他系のストレージ装置#1(又は#2)から他系のストレージ装置#2(又は#1)へのRECであると判定する(図9のステップS37)。そして、処理は終了する。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第1の例を、図10を参照しながら、図11及び図12に示すフローチャート(ステップS41〜S53)に従って説明する。具体的には、自系のストレージ装置#0から他系のストレージ装置#1へのデータ再配置処理を説明する。図11にはステップS41〜S48の処理を示し、図12にはステップS49〜S53の処理を示す。
図10は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第1の例を説明する図である。
図10に示すストレージシステム100は、図1に示したストレージシステム100と同様のものである。ただし、図10においては、ストレージシステム100が備えるホスト装置2及びスイッチ3の図示は、簡単のため省略している。また、ストレージ装置#0が備える機能構成のうち仮想ボリューム14及び記憶装置21のみを示し、ストレージ装置#1が備える機能構成のうち記憶装置21のみを示し、その他の機能構成の図示は簡単のため省略している。
図10に示す例において、ストレージ装置#0が展開する仮想ボリューム14は、対応する記憶装置21のデータアクセス性能毎に、階層グループ(Grp)1,階層Grp2及び階層Grp3の領域に分けられる。階層Grp1〜3は、同一の階層管理グループ102に属するものとする。図10に示す例においては、自系のストレージ装置#0の階層Grp1から他系のストレージ装置#1の階層Grp2へデータを再配置する例について説明する。
ストレージ装置#0の再配置装置判定部114は、ホスト装置2から再配置指示コマンドを受信する(図10の符号B1及び図11のステップS41)。具体的には、再配置装置判定部114は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された仮想ボリューム14の階層Grp1の領域に格納されたデータを階層Grp2の領域に再配置する旨の再配置指示コマンドを受信する。
ストレージ装置#0の再配置装置判定部114は、図9のフローチャートを用いて説明した再配置装置判定処理を実行することにより、データの再配置元の記憶装置21を備えるストレージ装置1とデータの再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1とを判定する(図11のステップS42)。図10及び図11に示す例においては、再配置装置判定部114は、再配置元が自系のストレージ装置#0であり、再配置先が他系のストレージ装置#1であると判定する。つまり、図9のステップS34で示したように、再配置装置判定部114は、データ再配置処理が自系のストレージ装置#0から他系のストレージ装置#1へのRECであると判定する。
ストレージ装置#0の領域確保依頼部115は、ストレージ装置#1に対して、領域取得コマンドを発行することにより、再配置先の記憶装置21において再配置対象データを格納する領域の確保を依頼する(図11のステップS43)。具体的には、領域確保依頼部115は、ホスト装置2によってデータの再配置先に指定された階層Grp2の階層グループ情報135(階層グループテーブル)のグループ番号(図5を参照)を指定して、ストレージ装置#1に対する領域取得コマンドを発行する。
ストレージ装置#1の領域確保処理部116は、再配置先の記憶装置21に再配置対象データを格納するための空き領域があるかを判定する(図11のステップS44)。
再配置先の記憶装置21に空き領域がある場合には(図11のステップS44のYesルート参照)、ストレージ装置#1の領域確保処理部116は、階層Grp2の記憶装置21において再配置対象データを格納する領域を確保する(図10の符号B2)。そして、領域確保処理部116は、確保した領域のアドレス等を示す領域情報をストレージ装置#0に応答し(図11のステップS45)、処理はステップS47に移行する。
一方、再配置先の記憶装置21に空き領域がない場合には(図11のステップS44のNoルート参照)、ストレージ装置#1の領域確保処理部116は、ストレージ装置#0に対して、再配置先の記憶装置21の領域不足を示すエラーを応答する(図11のステップS46)。
ストレージ装置#0の領域確保依頼部115は、ストレージ装置#1から領域情報の応答を受信し、再配置先の記憶装置21における領域を獲得できたかを判定する(図11のステップS47)。
領域を獲得できなかった場合には(図11のステップS47のNoルート参照)、ストレージ装置#0の領域確保依頼部115は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された再配置指示コマンドに対してエラーを応答する(図11のステップS48)。そして、処理は終了する。
一方、領域を獲得できた場合には(図11のステップS47のYesルート参照)、ストレージ装置#0のコピーセッション情報作成部117はセッション情報137を作成し、データ移動処理部119はREC処理を開始する(図10の符号B3及び図12のステップS49)。具体的には、コピーセッション情報作成部117は、ストレージ装置#1から取得した再配置先の記憶装置21についての領域情報に基づいてコピー先を指定することにより、セッション情報137を作成する。そして、データ移動処理部119は、ストレージ装置#1に対して、REC機能による再配置対象のデータのコピー処理の開始とセッション情報137の作成指示とを行なう。
ストレージ装置#1のコピーセッション情報作成部117は、セッション情報137を作成し、ストレージ装置#0に応答する。また、書き込み処理部120は、ストレージ装置#0からのREC処理によって取得したデータの再配置先の記憶装置21に対する書き込みを開始する(図12のステップS50)。
ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された再配置指示コマンドに対して、データ再配置処理の正常完了を応答する(図12のステップS51)。
ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、REC機能によるストレージ装置#1に対するデータコピーが完了したかを判定する(図12のステップS52)。
データコピーが完了していない場合には(図12のステップS52のNoルート参照)、ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、データコピーが完了するまで、ステップS52の処理を繰り返す。
一方、データコピーが完了した場合には(図12のステップS52のYesルート参照)、ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、再配置元の記憶装置21の領域から再配置対象データを削除することにより、再配置元の領域を解放する(図12のステップS53)。そして、処理は終了する。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第2の例を、図13を参照しながら、図14及び図15に示すフローチャート(ステップS61〜S75)に従って説明する。具体的には、他系のストレージ装置#1から自系のストレージ装置#0へのデータ再配置処理を説明する。図14にはステップS61〜S67の処理を示し、図15にはステップS68〜S75の処理を示す。
図13は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第2の例を説明する図である。
図13に示すストレージシステム100は、図10に示したストレージシステム100と同様のものである。図13に示す例においては、他系のストレージ装置#1の階層Grp2から自系のストレージ装置#0の階層Grp1へデータを再配置する例について説明する。
ストレージ装置#0の再配置装置判定部114は、ホスト装置2から再配置指示コマンドを受信する(図13の符号C1及び図14のステップS61)。具体的には、再配置装置判定部114は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された仮想ボリューム14の階層Grp2の領域に格納されたデータを階層Grp1の領域に再配置する旨の再配置指示コマンドを受信する。
ストレージ装置#0の再配置装置判定部114は、図9のフローチャートを用いて説明した再配置装置判定処理を実行することにより、データの再配置元の記憶装置21を備えるストレージ装置1とデータの再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1とを判定する(図14のステップS62)。図13及び図14に示す例においては、再配置装置判定部114は、再配置元が他系のストレージ装置#1であり、再配置先が自系のストレージ装置#0であると判定する。つまり、図9のステップS36で示したように、再配置装置判定部114は、データ再配置処理が他系のストレージ装置#1から自系のストレージ装置#0へのRECであると判定する。
ストレージ装置#0の領域確保処理部116は、再配置先の記憶装置21に再配置対象データを格納するための空き領域があるかを判定する(図14のステップS63)。
再配置先の記憶装置21に空き領域がない場合には(図14のステップS63のNoルート参照)、ストレージ装置#0の領域確保処理部116は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された再配置指示コマンドに対してエラーを応答し(図14のステップS64)、処理は終了する。
一方、再配置先の記憶装置21に空き領域がある場合には(図14のステップS63のYesルート参照)、ストレージ装置#1の領域確保処理部116は、記憶装置21において再配置対象データを格納する領域を確保する(図13の符号C2及び図14のステップS65)。具体的には、領域確保処理部116は、ホスト装置2によってデータの再配置先に指定された階層Grp1に属する記憶装置21の領域を確保する。
ストレージ装置#0のコピーセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#0におけるセッション情報137を書き換える(図14のステップS66)。具体的には、コピーセッション情報更新部118は、セッション情報137において、仮想ボリューム14におけるLUN情報を更新する。また、セッション情報137において、コピー元のストレージ装置1とコピー先のストレージ装置1とを入れ替えることにより、RECセッションの方向を反転させる。
ストレージ装置#0のコピーセッション情報更新部118は、ストレージ装置#1に対して、セッション情報137の書き換えを依頼する(図14のステップS67)。
ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#1におけるセッション情報137を書き換える(図15のステップS68)。具体的には、コピーセッション情報更新部118は、セッション情報137において、仮想ボリューム14におけるLUN情報を更新する。また、コピーセッション情報更新部118は、セッション情報137において、コピー元のストレージ装置1とコピー先のストレージ装置1とを入れ替えることにより、RECセッションの方向を反転させる。そして、セッション情報更新部118は、ストレージ装置#0に対して、セッション情報137の書き換え完了を応答する。
ストレージ装置#0のコピーセッション情報更新部118は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された再配置指示コマンドに対して、データ再配置処理の正常完了を応答し(図15のステップS69)、ホストI/Oに対する処理は終了する。
一方、ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、ステップS69の処理と並行して、ストレージ装置#1からストレージ装置#0へのREC処理を開始する(図13の符号C3及び図15のステップS70)。
ストレージ装置#0の書き込み処理部120は、ストレージ装置#1からのREC処理によって取得したデータの再配置先の記憶装置21に対する書き込みを開始する。
ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、REC機能によるストレージ装置#0に対するデータコピーが完了したかを判定する(図15のステップS71)。
データコピーが完了していない場合には(図15のステップS71のNoルート参照)、ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、データコピーが完了するまで、ステップS71の処理を繰り返す。
一方、データコピーが完了した場合には(図15のステップS71のYesルート参照)、ストレージ装置#1のセッション情報更新部118は、セッション情報137の削除を開始する(図15のステップS72)。
ストレージ装置#0のセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#0におけるセッション情報137を削除する(図15のステップS73)。
ストレージ装置#1のセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#1におけるセッション情報137を削除する(図15のステップS74)。
ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、再配置元の記憶装置21の領域から再配置対象データを削除することにより、再配置元の領域を解放する(図15のステップS75)。そして、処理は終了する。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例を、図16を参照しながら、図17〜図19に示すフローチャート(ステップS81〜S103)に従って説明する。具体的には、他系のストレージ装置#1から他系のストレージ装置#2へのデータ再配置処理を説明する。図17にはステップS81〜S87の処理を示し、図18にはステップS88〜S96の処理を示し、図19にはステップS97〜S103の処理を示す。
図16は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例を説明する図である。
図16に示すストレージシステム100は、図10及び図13に示したストレージシステム100が備えるストレージ装置#0,#1に加えて、ストレージ装置#2を備える。図16に示す例においては、他系のストレージ装置#1の階層Grp2から他系のストレージ装置#2の階層Grp3へデータを再配置する例について説明する。
以下、図17〜図19に示すフローチャートにおいて、実線で示す処理はストレージ装置#0による処理を示し、破線で示す処理はストレージ装置#1による処理を示し、一点鎖線で示す処理はストレージ装置#2による処理を示す。
図16に示す例においては、既に、ストレージ装置#0の階層Grp1からストレージ装置#1の階層Grp2に対するREC処理が行なわれている(図16の符号D1)。
ストレージ装置#0の再配置装置判定部114は、ホスト装置2から再配置指示コマンドを受信する(図16の符号D2及び図17のステップS81)。具体的には、再配置装置判定部114は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された仮想ボリューム14の階層Grp2の領域に格納されたデータを階層Grp3の領域に再配置する旨の再配置指示コマンドを受信する。
ストレージ装置#0の再配置装置判定部114は、図9のフローチャートを用いて説明した再配置装置判定処理を実行することにより、データの再配置元の記憶装置21を備えるストレージ装置1とデータの再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1とを判定する(図17のステップS82)。図16及び図17に示す例においては、再配置装置判定部114は、再配置元が他系のストレージ装置#1であり、再配置先が他系のストレージ装置#2であると判定する。つまり、図9のステップS37で示したように、再配置装置判定部114は、データ再配置処理が他系のストレージ装置#1から他系のストレージ装置#2へのRECであると判定する。
ストレージ装置#0の再配置指示部121は、ストレージ装置#1に対して、データの再配置指示コマンドを送信する(図17のステップS83)。
ストレージ装置#1の領域確保依頼部115は、ストレージ装置#2に対して、領域取得コマンドを発行することにより、再配置先の記憶装置21において再配置対象データを格納する領域の確保を依頼する(図17のステップS84)。具体的には、領域確保依頼部115は、ホスト装置2によってデータの再配置先に指定された階層Grp3の階層グループ情報135(階層グループテーブル)のグループ番号(図5を参照)を指定して、ストレージ装置#2に対する領域取得コマンドを発行する。
ストレージ装置#2の領域確保処理部116は、再配置先の記憶装置21に再配置対象データを格納するための空き領域があるかを判定する(図17のステップS85)。
再配置先の記憶装置21に空き領域がある場合には(図17のステップS85のYesルート参照)、ストレージ装置#2の領域確保処理部116は、階層Grp3の記憶装置21において再配置対象データを格納する領域を確保する(図16の符号D3)。そして、領域確保処理部116は、確保した領域のアドレス等を示す領域情報をストレージ装置#1に応答し(図17のステップS86)、処理は図18のステップS88に移行する。
一方、再配置先の記憶装置21に空き領域がない場合には(図17のステップS85のNoルート参照)、ストレージ装置#2の領域確保処理部116は、ストレージ装置#1に対して、再配置先の記憶装置21の領域不足を示すエラーを応答する(図17のステップS87)。
ストレージ装置#1の領域確保依頼部115は、ストレージ装置#2から領域情報の応答を受信し、再配置先の記憶装置21における領域を獲得できたかを判定する(図18のステップS88)。
領域を獲得できなかった場合には(図18のステップS88のNoルート参照)、ストレージ装置#1の領域確保依頼部115は、ストレージ装置#0によって発行された再配置指示コマンドに対してエラーを応答する(図18のステップS89)。
ストレージ装置#0の再配置指示部121は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された再配置指示コマンドに対してエラーを応答する(図18のステップS90)。そして、処理は終了する。
図18のステップS88において、領域を獲得できた場合には(図18のステップS88のYesルート参照)、ストレージ装置#1のコピーセッション情報作成部117は、セッション情報137を作成する(図18のステップS91)。具体的には、コピーセッション情報作成部117は、ストレージ装置#2から取得した再配置先の記憶装置21についての領域情報に基づいてコピー先を指定することにより、セッション情報137を作成する。そして、コピーセッション情報作成部117は、ストレージ装置#2に対して、セッション情報137の作成指示を行なう。
ストレージ装置#2のコピーセッション情報作成部117は、セッション情報137を作成し(図18のステップS92)、ストレージ装置#1に応答する。
ストレージ装置#1のコピーセッション情報作成部117は、ストレージ装置#0によって発行された再配置指示コマンドに対して、データ再配置処理の正常完了を応答する(図18のステップS93)。
ストレージ装置#0の再配置指示部121は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された再配置指示コマンドに対して、データ再配置処理の正常完了を応答し(図18のステップS94)、ホストI/Oに対する処理は終了する。
ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、ステップS93及びS94の処理と並行して、ストレージ装置#1からストレージ装置#2へのREC処理を開始する(図16の符号D4及び図18のステップS95)。
ストレージ装置#2の書き込み処理部120は、ストレージ装置#1からのREC処理によって取得したデータの再配置先の記憶装置21に対する書き込みを開始する。
ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、REC機能によるストレージ装置#1に対するデータコピーが完了したかを判定する(図18のステップS96)。
データコピーが完了していない場合には(図18のステップS96のNoルート参照)、ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、データコピーが完了するまで、ステップS96の処理を繰り返す。
一方、データコピーが完了した場合には(図18のステップS96のYesルート参照)、ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、ストレージ装置#0,#2に対して、セッション情報137の書き換えを依頼する(図19のステップS97及びS98)。具体的には、コピーセッション情報更新部118は、ストレージ装置#0,#2が保持している書き換え対象のセッション情報137と書き換え後のセッション情報137とをパラメータとして、セッション情報137の書き換え指示を行なう。ここで、セッション情報137(セッションテーブル)における書き換え対象の項目は、例えば、接続先装置ID,コピー元番号,コピー元コピー開始LBA,コピー先番号,コピー先コピー開始LBA及びコピーサイズである。
ストレージ装置#0,#2のコピーセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#0,#2におけるセッション情報137をそれぞれ書き換える(図19のステップS99及びS100)。具体的には、コピーセッション情報更新部118は、セッション情報137において、仮想ボリューム14におけるLUN情報を更新する。また、ストレージ装置#0のコピーセッション情報更新部118は、セッション情報137において、コピー先のストレージ装置1をストレージ装置#1からストレージ装置#2に更新する。ストレージ装置#2のコピーセッション情報更新部118は、セッション情報137において、コピー元のストレージ装置1をストレージ装置#1からストレージ装置#0に更新する。ストレージ装置#0,#2のコピーセッション情報更新部118によるセッション情報137のコピー元及びコピー先のストレージ装置1の更新により、図16の符号D1及びD4で示した2つのREC処理は、ストレージ装置#0からストレージ装置#2対して直接行なわれたREC処理とみなすことができる(図16の符号D5)。そして、セッション情報更新部118は、ストレージ装置#0に対して、セッション情報137の書き換え完了を応答する。
ストレージ装置#0のコピーセッション情報更新部118は、ストレージ装置#0,#1におけるセッション情報137の書き換えが完了したかを判定する(図19のステップS101)。
セッション情報137の書き換えが完了していない場合には(図19のステップS101のNoルート参照)、ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、セッション情報137の書き換えが完了するまで、ステップS101の処理を繰り返す。
一方、セッション情報137の書き換えが完了した場合には(図19のステップS101のYesルート参照)、ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、ストレージ装置#1におけるセッション情報137を削除する(図19のステップS102)。
ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、再配置元の記憶装置21の領域から再配置対象データを削除することにより、再配置元の領域を解放する(図19のステップS103)。そして、処理は終了する。
以下、図20(a)〜図24を参照して、図19のステップS97〜S102に示したセッション情報の書き換え処理及び削除処理の詳細を説明する。
図20(a)は実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例でのセッションテーブルの書き換え及び削除の前の状態を例示する図であり、図20(b)はその書き換え及び削除の後の状態を例示する図である。図21は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例で再配置指示元のストレージ装置が使用する書き換え前のセッションテーブルを例示する図である。
図21のセッションテーブルは、ストレージ装置#0において管理される図16の符号D1で示したREC処理に関するものであり、再配置元がストレージ装置#0であり、再配置先がストレージ装置#1であることを示す。図19のステップS99におけるストレージ装置#0のセッション情報の更新処理前において、ストレージ装置#0は、図21に示すセッションテーブルに関するセッション情報137を保持している。コピー元番号“2”及びコピー元コピー開始LBA“0x00010000”は、自系のストレージ装置#0が備える記憶装置21を示す。また、コピー先番号“6”及びコピー先コピー開始LBA“0x00050000”は、再配置先のストレージ装置#1が備える記憶装置21を示す。
図22(a)は実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例で再配置元のストレージ装置が使用するデータ再配置処理開始前のセッションテーブルを例示する図であり、図22(b)はそのデータ再配置処理完了後のセッションテーブルを例示する図である。
図22(a)のセッションテーブルは、ストレージ装置#1において管理される図16の符号D1で示したREC処理に関するものであり、再配置元がストレージ装置#0であり、再配置先がストレージ装置#1であることを示す。図19のステップS102におけるストレージ装置#1のセッション情報の削除処理前において、ストレージ装置#1は、図22(a)に示すセッションテーブルに関するセッション情報137を保持している。コピー元番号“2”及びコピー元コピー開始LBA“0x00010000”は、再配置元のストレージ装置#0が備える記憶装置21を示す。また、コピー先番号“6”及びコピー先コピー開始LBA“0x00050000”は、自系のストレージ装置#1が備える記憶装置21を示す。なお、図16に示した例において仮想ボリューム14はストレージ装置#0で管理されているため、図22(a)に示す仮想ボリューム番号“0xFFFF”及び仮想ボリューム開始LBA“0xFFFFFFFF”は、無効値であることを示す。
図22(b)のセッションテーブルは、ストレージ装置#1において管理される図16の符号D4で示したREC処理に関するものであり、再配置元がストレージ装置#1であり、再配置先がストレージ装置#2であることを示す。図19のステップS102におけるストレージ装置#1のセッション情報の削除処理前において、ストレージ装置#1は、図22(b)に示すセッションテーブルに関するセッション情報137を保持している。コピー元番号“6”及びコピー元コピー開始LBA“0x00050000”は、自系のストレージ装置#1が備える記憶装置21を示す。また、コピー先番号“8”及びコピー先コピー開始LBA“0x00090000”は、再配置先のストレージ装置#2が備える記憶装置21を示す。なお、図16に示した例において仮想ボリューム14はストレージ装置#0で管理されているため、図22(b)に示す仮想ボリューム番号“0xFFFF”及び仮想ボリューム開始LBA“0xFFFFFFFF”は、無効値であることを示す。
ストレージ装置#2は、図19のステップS100におけるストレージ装置#2のセッション情報の更新処理前において、図22(b)に示したセッションテーブルと同様のセッションテーブルを管理する。ただし、ストレージ装置#2が管理するセッションテーブルは、図22(b)に示したセッションテーブルとは異なり、接続先装置IDに“装置#1のストレージ装置ID”が設定されている。
図23(a)は実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例でのセッションテーブル内の書き換え対象データを例示する図であり、図23(b)はその書き換え内容を例示する図である。
ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、図22(a)及び(b)に示したセッションテーブルを組み合わせることにより、図23(a)及び図23(b)に示す値を含む書き換え指示コマンドを作成する。そして、コピーセッション情報更新部118は、作成した書き換え指示コマンドを送信することによって、ストレージ装置#0に対してセッション情報137の書き換えを依頼する(図20(a)の符号E1)。図23(a)に示すテーブルは、図21に示したセッションテーブルのうち、書き換え対象の項目及び値を示す。また、図23(b)に示すテーブルは、図23(a)に示した書き換え対象の項目の書き換え後の値を示す。
図24は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例で再配置指示元のストレージ装置が使用する書き換え後のセッションテーブルを例示する図である。
ストレージ装置#0のコピーセッション情報更新部118は、ストレージ装置#1からの書き換え指示コマンドに基づき、セッションテーブルを図24に示す状態に書き換える。具体的には、コピーセッション情報更新部118は、図23(a)に示す値を含む書き換え対象のセッション情報137をメモリ13内において検索し、検索したセッション情報137における対象の項目を図23(b)に示す値で更新する。そして、コピーセッション情報更新部118は、図24に示すように、接続先装置ID,コピー先番号及びコピー先コピー開始LBAがストレージ装置#2を示す値となるように、セッション情報137を書き換える。
ストレージ装置#2のコピーセッション情報更新部118は、ストレージ装置#1から書き換え依頼を受信すると(図20(a)の符号E2)、ストレージ装置#0と同様にセッション情報137を書き換える。
ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#1における2つのセッション情報137を削除する(図20(a)の符号E3)。
図20(a)の符号E1〜E3に示した処理により、図20(b)に示すように、ストレージ装置#0,#1は、ともにストレージ装置#0からストレージ装置#1に対するセッション情報を保持する。また、ストレージ装置#1は、セッション情報137を保持しない。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるライト処理を、図25及び図26に示すフローチャート(ステップS111〜S127)に従って説明する。図25にはステップS111〜S118の処理を示し、図26にはステップS119〜S127の処理を示す。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2からのライトI/Oを受信する(図25のステップS111)。
データ配置装置判定部122は、データアクセス対象の仮想ボリューム14のライト対象領域に階層RECがあるかを判定する(図25のステップS112)。つまり、データ配置装置判定部122は、自系のストレージ装置1のメモリ13にセッション情報137が格納されていて、過去にストレージ装置1間のデータ再配置処理を行なったかを判定する。例えば、データ配置装置判定部122は、ライト対象の仮想ボリューム14とアクセス範囲とセッションテーブルの仮想ボリューム番号,仮想ボリューム開始LBA及びチャンクサイズとを参照することにより、階層RECがあるかを判定する。
階層RECがない場合には(図25のステップS112のNoルート参照)、データアクセス処理部123は、自系のストレージ装置1が備える記憶装置21に対して、ライト処理を実行し(図25のステップS113)、処理は終了する。
一方、階層RECがある場合には(図25のステップS112のYesルート参照)、データ配置装置判定部122は、自系のストレージ装置1がREC処理における再配置元の記憶装置21を備えているかを判定する(図25のステップS114)。データ再配置装置判定部122は、例えばセッションテーブルのロールの項目(図6参照)を参照することにより、自系のストレージ装置1が再配置元であるかを判定する。
自系のストレージ装置1が再配置元の記憶装置21を備えていない場合には(図25のステップS114のNoルート参照)、データアクセス処理部123は、ライト対象の領域は他系のストレージ装置1からコピー済みであるかを判定する(図25のステップS115)。データアクセス処理部123は、例えばセッションテーブルの状態やフェーズの項目(図6参照)を参照することにより、リード対象の領域がコピー済みであるかを判定する。
ライト対象の領域がコピー済みである場合には(図25のステップS115のYesルート参照)、処理は図25のステップS117へ移行する。
一方、ライト対象の領域がコピー済みでない場合には(図25のステップS115のNoルート参照)、データアクセス処理部123は、他系のストレージ装置1からのRECによるデータを取得する。そして、データアクセス処理部123は、コピー処理が未完了の領域に対して、取得したデータを書き込む(図25のステップS116)。
データアクセス処理部123は、ライト対象の領域に対してライト処理を行なう(図25のステップS117)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、ライトI/Oの完了を応答し(図25のステップS118)、処理は終了する。
図25のステップS114において、自系のストレージ装置1が再配置元の記憶装置21を備えている場合には(図25のステップS114のYesルート参照)、データアクセス処理部123は、REC処理が実行中であるかを判定する(図26のステップS119)。データアクセス処理部123は、例えばセッションテーブルの状態やフェーズの項目(図6参照)を参照することにより、REC処理が実行中であるかを判定する。
REC処理が実行中でない場合には(図26のステップS119のNoルート参照)、データアクセス処理部123は、例えば自系のストレージ装置1のメモリ13において、ライト対象のデータを格納するためのバッファ領域を獲得する(図26のステップS120)。
データアクセス処理部123は、獲得したバッファ領域に対してデータのライト処理を実施する(図26のステップS121)。
データアクセス処理部123は、バッファ領域を再配置元として、他系のストレージ装置1に対するREC処理を実施する(図26のステップS122)。
データアクセス処理部123は、バッファ領域にライトしたデータを削除することにより、バッファ領域を解放する(図26のステップS123)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、ライトI/Oの完了を応答し(図26のステップS124)、処理は終了する。
図26のステップS119において、REC処理が実行中である場合には(図26のステップS119のYesルート参照)、データアクセス処理部123は、自系のストレージ装置1が備えるREC処理の再配置元の記憶装置1に対してデータをライトする(図26のステップS125)。
データアクセス処理部123は、同期型REC機能により、ライトしたデータを他系のストレージ装置1に移動する(図26のステップS126)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、ライトI/Oの完了を応答し(図26のステップS127)、処理は終了する。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるリード処理を、図27及び図28に示すフローチャート(ステップS131〜S146)に従って説明する。図27にはステップS131〜S138の処理を示し、図28にはステップS139〜S146の処理を示す。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2からのリードI/Oを受信する(図27のステップS131)。
データ配置装置判定部122は、データアクセス対象の仮想ボリューム14のリード対象領域に階層RECがあるかを判定する(図27のステップS132)。つまり、データ配置装置判定部122は、自系のストレージ装置1のメモリ13にセッション情報137が格納されていて、過去にストレージ装置1間のデータ再配置処理を行なったかを判定する。例えば、データ配置装置判定部122は、リード対象の仮想ボリューム14とアクセス範囲とセッションテーブルの仮想ボリューム番号,仮想ボリューム開始LBA及びチャンクサイズとを参照することにより、階層RECがあるかを判定する。
階層RECがない場合には(図27のステップS132のNoルート参照)、データアクセス処理部123は、自系のストレージ装置1が備える記憶装置21に対して、リード処理を実行し(図27のステップS133)、処理は終了する。
一方、階層RECがある場合には(図27のステップS132のYesルート参照)、データ配置装置判定部122は、自系のストレージ装置1がREC処理における再配置元の記憶装置21を備えているかを判定する(図27のステップS134)。データ再配置装置判定部122は、例えばセッションテーブルのロールの項目(図6参照)を参照することにより、自系のストレージ装置1が再配置元であるかを判定する。
自系のストレージ装置1が再配置元の記憶装置21を備えていない場合には(図27のステップS134のNoルート参照)、データアクセス処理部123は、リード対象の領域は他系のストレージ装置1からコピー済みであるかを判定する(図27のステップS135)。データアクセス処理部123は、例えばセッションテーブルの状態やフェーズの項目(図6参照)を参照することにより、リード対象の領域がコピー済みであるかを判定する。
リード対象の領域がコピー済みである場合には(図27のステップS135のYesルート参照)、処理は図27のステップS137へ移行する。
一方、リード対象の領域がコピー済みでない場合には(図27のステップS135のNoルート参照)、書き込み処理部120は、他系のストレージ装置1からRECによってデータを取得する。そして、書き込み処理部120は、コピー処理が未完了の領域に対して、取得したデータを書き込む(図27のステップS136)。
データアクセス処理部123は、リード対象の領域に対してリード処理を行なう(図27のステップS137)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、リードI/Oの完了を応答し(図27のステップS138)、処理は終了する。
図27のステップS134において、自系のストレージ装置1が再配置元の記憶装置21を備えている場合には(図27のステップS134のYesルート参照)、データアクセス処理部123は、REC処理が実行中であるかを判定する(図28のステップS139)。データアクセス処理部123は、例えばセッションテーブルの状態やフェーズの項目(図6参照)を参照することにより、REC処理が実行中であるかを判定する。
REC処理が実行中でない場合には(図28のステップS139のNoルート参照)、データアクセス処理部123は、例えば自系のストレージ装置1のメモリ13において、リード対象のデータを格納するためのバッファ領域を獲得する(図28のステップS140)。
データアクセス処理部123は、他系のストレージ装置1からのRECによるデータを取得する。そして、データアクセス処理部123は、獲得したバッファ領域に対して、取得したデータを書き込む(図28のステップS141)。
データアクセス処理部123は、バッファ領域に書き込まれたデータのリード処理を実施する(図28のステップS142)。
データアクセス処理部123は、バッファ領域にライトしたデータを削除することにより、バッファ領域を解放する(図28のステップS143)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、ライトI/Oの完了を応答し(図28のステップS144)、処理は終了する。
図28のステップS139において、REC処理が実行中である場合には(図28のステップS149のYesルート参照)、データアクセス処理部123は、自系のストレージ装置1が備えるREC処理の再配置元の記憶装置1からデータをリードする(図28のステップS145)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、リードI/Oの完了を応答し(図28のステップS146)、処理は終了する。
〔A−3〕効果
このように、上述した実施形態の一例におけるCM(制御装置)10によれば、例えば以下の作用効果を奏することができる。
データ移動処理部119は、再配置装置判定部114によって、再配置元の記憶装置21が自系のストレージ装置#0に備えられており、再配置先の記憶装置21が他系のストレージ装置#1に備えられていると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いてストレージ装置#1に対するデータのコピーを行なう。これにより、データ移動処理部119は、ストレージ装置#1へのデータの移動を行なう。
また、書き込み処理部120は、再配置装置判定部114によって、再配置元の記憶装置21がストレージ装置#1に備えられており、再配置先の記憶装置21がストレージ装置#0に備えられていると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いたストレージ装置#1からのデータを取得する。そして、書き込み処理部120は、取得したデータを再配置先の記憶装置21に書き込む。
これらにより、ストレージシステム100に備えられる記憶装置21を有効に利用することができる。具体的には、自系のストレージ装置#0の記憶装置21に格納されたデータを他系のストレージ装置#1の記憶装置21の利用されていない領域に再配置することにより、ストレージシステム100全体において資源を有効に利用することができる。そして、再配置対象のデータは、データアクセス頻度に基づいた適切なデータアクセス性能を有する記憶装置21に再配置されることができる。また、1つのストレージ装置1において使用することができる記憶装置21の数の制限をなくすことができる。更に、ホスト装置2の管理ソフトは、データの再配置元及び再配置先の記憶装置21が備えられているストレージ装置1を認識することなくデータ再配置指示を発行することができる。
コピーセッション情報作成部117は、データ移動処理部119によるデータの移動に伴い、データの移動に関するセッション情報137を作成する。そして、再配置装置判定部114は、コピーセッション情報作成部117によって作成されたセッション情報137に基づき、再配置元及び再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1の判定を行なう。
また、コピーセッション情報更新部118は、書き込み処理部120によるデータの書き込みに伴い、コピーセッション情報作成部117によって作成されたセッション情報137を更新する。そして、再配置装置判定部114は、コピーセッション情報更新部118によって更新されたコピーセッション情報137に基づき、再配置元及び再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1の判定を行なう。
これらにより、再配置装置判定部114は、再配置元及び再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1の判定を容易に行なうことができる。また、ストレージ装置1は、再配置対象のデータの管理を適切に行なうことができ、ストレージシステム1の信頼性を向上させることができる。
記憶装置グループ情報作成部113は、作成された自系のストレージ装置#0についての階層グループ情報135と、取得された他系のストレージ装置#1についての階層グループ情報135とに基づき、階層管理グループ情報136を作成する。そして、再配置装置判定部114は、記憶装置グループ情報作成部113によって作成された階層管理グループ情報136に基づき、再配置元及び再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1の判定を行なう。
これにより、再配置装置判定部114は、再配置元及び再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1の判定を容易に行なうことができる。また、オペレータは、階層管理グループ102に属する複数の階層グループ101を任意に設定することができる。
再配置指示部121は、再配置装置判定部114によって、再配置元の記憶装置21が他系のストレージ装置#1に備えられており、再配置先の記憶装置21が他系のストレージ装置#2に備えられていると判定された場合に、ストレージ装置#1に対して、ストレージ装置#2へのデータの再配置指示を発行する。
これにより、ストレージシステム100が3つ以上のストレージ装置1を備えており、他系のストレージ装置1間で再配置処理を行なう場合においても、ストレージシステム100に備えられる記憶装置21を有効に利用することができる。また、他系のストレージ装置#0は他系のストレージ装置#1に対して直接データ再配置処理を行なうため、データ再配置処理に要する時間を短縮することができる。
データアクセス処理部123は、データ配置装置判定部122によってアクセス対象のデータが自系のストレージ装置#0の記憶装置21に配置されていないと判定された場合に、バッファメモリ13を介して、他系のストレージ装置1の記憶装置21に対してデータアクセスを行なう。
これにより、データ再配置処理によってデータを他系のストレージ装置#1に再配置した場合においても、再配置したデータに対するリード処理及びライト処理を容易に行なうことができる。
〔B〕その他
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
〔C〕付記
(付記1)
第2ストレージ装置と通信可能に接続される第1ストレージ装置に備えられる制御装置であって、
記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部と、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なうデータ移動処理部と、
を備えることを特徴とする、制御装置。
(付記2)
前記データ移動処理部による前記データの移動に先立ち、前記第2ストレージ装置に対して、前記再配置先の記憶装置における前記データを格納する領域の確保を依頼する領域確保依頼部を備える、
ことを特徴とする、付記1に記載の制御装置。
(付記3)
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置が筐体間コピー機能を用いて前記第1ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、付記1又は2に記載の制御装置。
(付記4)
前記書き込み処理部による前記データの書き込みに先立ち、前記再配置先の記憶装置において前記データを格納する領域を確保する領域確保処理部を備える、
ことを特徴とする、付記3に記載の制御装置。
(付記5)
前記データ移動処理部による前記データの移動に伴い、当該移動に関するコピーセッション情報を作成するコピーセッション情報作成部を備え、
前記再配置装置判定部は、前記コピーセッション情報作成部によって作成された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
ことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記6)
前記書き込み処理部による前記データの書き込みに伴い、前記コピーセッション情報作成部によって作成された前記コピーセッション情報を更新するコピーセッション情報更新部を備え、
前記再配置装置判定部は、前記コピーセッション情報更新部によって更新された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
ことを特徴とする、付記5に記載の制御装置。
(付記7)
前記第1ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第1記憶装置情報を作成する記憶装置情報作成部と、
前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第2記憶装置情報を前記第2ストレージ装置から取得する記憶装置情報取得部と、
前記装置情報作成部によって作成された前記第1記憶装置情報と前記装置情報取得部によって取得された前記第2記憶装置情報とに基づき、記憶装置グループ情報を作成する記憶装置グループ情報作成部と、
を備え、
前記再配置装置判定部は、前記記憶装置グループ情報作成部によって作成された前記記憶装置グループ情報に基づき、前記判定を行なう、
ことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記8)
前記第1及び第2ストレージ装置は、第3ストレージ装置と通信可能に接続され、
当該制御装置は、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第3ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置に対して、前記第2ストレージ装置から前記第3ストレージ装置への前記データの再配置指示を発行する再配置指示部を備える、
ことを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記9)
データに対するアクセス要求が発生した場合に、前記データが配置されている記憶装置が備えられているストレージ装置を判定するデータ配置装置判定部と、
前記データを一時的に格納するバッファメモリと、
前記データ配置装置判定部によって前記データが前記第1ストレージ装置に備えられている記憶装置に配置されていないと判定された場合に、前記バッファメモリを介して、前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に対してデータアクセスを行なうデータアクセス処理部と、
を備えることを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記10)
第1ストレージ装置と第2ストレージ装置とを有するストレージシステムであって、
前記第1ストレージ装置は、
記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部と、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう第1データ移動処理部と、
を備え、
前記第2ストレージ装置は、
前記第1データ移動処理部による前記データのコピーにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む第2書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、ストレージシステム。
(付記11)
前記第1ストレージ装置は、
前記第1データ移動処理部による前記データの移動に先立ち、前記第2ストレージ装置に対して、前記再配置先の記憶装置における前記データを格納する領域の確保を依頼する領域確保依頼部を備え、
前記第2ストレージ装置は、
前記領域確保依頼部による依頼に基づき、前記再配置先の記憶装置において前記データを格納する領域を確保する第2領域確保処理部を備える、
ことを特徴とする、付記10に記載のストレージシステム。
(付記12)
前記第2ストレージ装置は、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第1ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう第2データ移動処理部を備え、
前記第1ストレージ装置は、
前記第2データ移動処理部による前記データのコピーにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む第1書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、付記10又は11に記載のストレージシステム。
(付記13)
前記第1ストレージ装置は、
前記第1書き込み処理部による前記データの書き込みに先立ち、前記再配置先の記憶装置において前記データを格納する領域を確保する第1領域確保処理部を備える、
ことを特徴とする、付記12に記載のストレージシステム。
(付記14)
第3ストレージ装置を備え、
前記第1ストレージ装置は、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第3ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置に対して、前記第2ストレージ装置から前記第3ストレージ装置への前記データの再配置指示を発行する再配置指示部を備え、
前記第2ストレージ装置は、
前記再配置指示部による前記再配置指示を受信した場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第3ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう第3データ移動処理部を備え、
前記第3ストレージ装置は、
前記第3データ移動処理部による前記データのコピーにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む第3書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、付記10〜13のいずれか1項に記載のストレージシステム。
(付記15)
第2ストレージ装置と通信可能に接続される第1ストレージ装置に備えられるコンピュータに、
記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定し、
前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう、
処理を実行させることを特徴とする、制御プログラム。
(付記16)
前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置が筐体間コピー機能を用いて前記第1ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15に記載の制御プログラム。
(付記17)
前記データの移動に伴い、当該移動に関するコピーセッション情報を作成し、
作成された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15又は16に記載の制御プログラム。
(付記18)
前記データの書き込みに伴い、作成された前記コピーセッション情報を更新し、
更新された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記17に記載の制御プログラム。
(付記19)
前記第1ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第1記憶装置情報を作成し、
前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第2記憶装置情報を前記第2ストレージ装置から取得し、
作成された前記第1記憶装置情報と取得された前記第2記憶装置情報とに基づき、記憶装置グループ情報を作成し、
作成された前記記憶装置グループ情報に基づき、前記判定を行なう、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15〜18のいずれか1項に記載の制御プログラム。
(付記20)
前記第1及び第2ストレージ装置は、第3ストレージ装置と通信可能に接続され、
前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第3ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置に対して、前記第2ストレージ装置から前記第3ストレージ装置への前記データの再配置指示を発行する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15〜19のいずれか1項に記載の制御プログラム。
100 ストレージシステム
101 階層グループ
102 階層管理グループ
1 ストレージ装置
10 CM(制御装置)
11 CPU(コンピュータ)
111 記憶装置情報作成部
112 記憶装置情報取得部
113 記憶装置グループ情報作成部
114 再配置装置判定部
115 領域確保依頼部
116 領域確保処理部
117 コピーセッション情報作成部
118 コピーセッション情報更新部
119 データ移動処理部
120 書き込み処理部
121 再配置指示部
122 データ配置装置判定部
123 データアクセス処理部
13 メモリ(バッファメモリ)
131 仮想制御モジュール
132 階層制御モジュール
134 コピー制御モジュール
135 階層情報(記憶装置情報)
136 階層グループ情報(記憶装置グループ情報)
137 セッション情報(コピーセッション情報)
14 仮想ボリューム
15 CA
16 RA
17 DA
20 DE
21 記憶装置
21a SSD
21b オンラインディスク
21c ニアラインディスク
2 ホスト装置
3 スイッチ

Claims (11)

  1. 第2ストレージ装置と通信可能に接続される第1ストレージ装置に備えられる制御装置であって、
    記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部と、
    前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なうデータ移動処理部と、
    を備えることを特徴とする、制御装置。
  2. 前記データ移動処理部による前記データの移動に先立ち、前記第2ストレージ装置に対して、前記再配置先の記憶装置における前記データを格納する領域の確保を依頼する領域確保依頼部を備える、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置が筐体間コピー機能を用いて前記第1ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む書き込み処理部を備える、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記書き込み処理部による前記データの書き込みに先立ち、前記再配置先の記憶装置において前記データを格納する領域を確保する領域確保処理部を備える、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記データ移動処理部による前記データの移動に伴い、当該移動に関するコピーセッション情報を作成するコピーセッション情報作成部を備え、
    前記再配置装置判定部は、前記コピーセッション情報作成部によって作成された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記書き込み処理部による前記データの書き込みに伴い、前記コピーセッション情報作成部によって作成された前記コピーセッション情報を更新するコピーセッション情報更新部を備え、
    前記再配置装置判定部は、前記コピーセッション情報更新部によって更新された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
    ことを特徴とする、請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記第1ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第1記憶装置情報を作成する記憶装置情報作成部と、
    前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第2記憶装置情報を前記第2ストレージ装置から取得する記憶装置情報取得部と、
    前記装置情報作成部によって作成された前記第1記憶装置情報と前記装置情報取得部によって取得された前記第2記憶装置情報とに基づき、記憶装置グループ情報を作成する記憶装置グループ情報作成部と、
    を備え、
    前記再配置装置判定部は、前記記憶装置グループ情報作成部によって作成された前記記憶装置グループ情報に基づき、前記判定を行なう、
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記第1及び第2ストレージ装置は、第3ストレージ装置と通信可能に接続され、
    当該制御装置は、
    前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第3ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置に対して、前記第2ストレージ装置から前記第3ストレージ装置への前記データの再配置指示を発行する再配置指示部
    を備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. データに対するアクセス要求が発生した場合に、前記データが配置されている記憶装置が備えられているストレージ装置を判定するデータ配置装置判定部と、
    前記データを一時的に格納するバッファメモリと、
    前記データ配置装置判定部によって前記データが前記第1ストレージ装置に備えられている記憶装置に配置されていないと判定された場合に、前記バッファメモリを介して、前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に対してデータアクセスを行なうデータアクセス処理部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 第1ストレージ装置と第2ストレージ装置とを有するストレージシステムであって、
    前記第1ストレージ装置は、
    記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部と、
    前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なうデータ移動処理部と、
    を備え、
    前記第2ストレージ装置は、
    前記データ移動処理部による前記データのコピーにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む書き込み処理部を備える、
    ことを特徴とする、ストレージシステム。
  11. 第2ストレージ装置と通信可能に接続される第1ストレージ装置に備えられるコンピュータに、
    記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定し、
    前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう、
    処理を実行させることを特徴とする、制御プログラム。
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