JP2016143166A - 制御装置,ストレージシステム及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このような問題を解決するため、Automated Storage Tiering(AST;ストレージ自動階層制御)という技術が知られている。ストレージ自動階層制御は、異種の記憶装置が混在する環境においてデータに対するアクセス頻度を検出することにより、ストレージへのデータアクセスを監視し、設定したポリシーに応じて記憶装置間で自動的にデータ再配置を行なう機能である。例えば、使用頻度の低いデータを大容量で安価なニアラインドライブに配置することで、保管コストを低減することができる。また、アクセス頻度が高いデータを高性能なSolid State Drive(SSD)やオンラインディスクに配置することで、レスポンス時間を短縮し、パフォーマンスの向上が期待できる。
しかしながら、エントリレベルのストレージ装置には、搭載可能な記憶装置の数に制限がある場合がある。また、実際の運用において、当初の予想に反して各階層の使用量に余剰ができたり、不足が発生したりする場合がある。
1つの側面では、本発明は、記憶装置を有効に利用することを目的とする。
以下、図中において、同一の各符号は同様の部分を示しているので、その説明は省略する。
〔A−1〕システム構成
図1は、実施形態の一例としてのストレージシステムの機能構成を模式的に示す図である。
図1に示すストレージシステム100は、ホスト装置2に対して記憶領域を提供するものであり、複数(図示する例では2つ)のストレージ装置(ストレージ装置#0,#1)1,複数(図示する例では2つ)のホスト装置(ホスト装置#0,#1;監視サーバ)2及びスイッチ3を備える。
ホスト装置2は、例えば、サーバ機能を備えたコンピュータであり、図示しないCentral Processing Unit(CPU)及びメモリを備える。そして、CPUがメモリに格納された管理ソフトを実行することにより、本実施形態の一例におけるデータ再配置処理のデータの再配置指示をストレージ装置1に対して行ない、ストレージ装置1を管理する。オペレータは、ホスト装置2を介してストレージシステム100の管理を行なう。なお、図1に示す例においてはストレージシステム100が2つのホスト装置2を備えることとしているが、ストレージシステム100が備えるホスト装置2の数は種々変更することができる。また、ホスト装置2は業務サーバとしての機能を備えても良いし、ストレージシステム100はホスト装置2とは別に業務サーバとして機能するサーバを備えても良い。
DE20は、冗長化のためにCM#0,#1のぞれぞれとアクセスパスで通信可能に接続されており、複数の記憶装置21を備える。
記憶装置21は、データを読み書き可能に格納する既知の装置であり、例えば、図4を用いて後述するSSD21aやHard Disk Drive(HDD;オンラインディスク21b,ニアラインディスク21c)である。
RA16は、CM10を他のストレージ装置1とスイッチ3を介して通信可能に接続するインタフェースコントローラである。RA16とスイッチ3とは、例えばLANケーブルで接続される。
メモリ13は、Read Only Memory(ROM)及びRandom Access Memory(RAM)を含む記憶装置である。メモリ13のROMには、Basic Input/Output System(BIOS)等のプログラムが書き込まれている。メモリ13上のソフトウェアプログラムは、CPU11に適宜読み込まれて実行される。また、メモリ13のRAMは、一次記録メモリやワーキングメモリ,バッファメモリとして利用される。
メモリ13には、仮想制御モジュール131,階層制御モジュール132,I/O制御モジュール133,コピー制御モジュール134,階層グループ情報(記憶装置情報)135,階層管理グループ情報(記憶装置グループ情報)136及びセッション情報(コピーセッション情報)137が格納される。具体的には、メモリ13のROMには、仮想制御モジュール131,階層制御モジュール132,I/O制御モジュール133,コピー制御モジュール134が格納される。また、メモリ13のRAMには、階層グループ情報135,階層管理グループ情報136及びセッション情報137が格納される。
階層制御モジュール132は、CPU11に実行されることによって、図4等を用いて後述するように、記憶装置21のデータアクセス性能に基づいて仮想ボリューム14を階層化して管理する。
コピー制御モジュール134は、CPU11に実行されることによって、図4等を用いて後述するように、同一のストレージ装置1内又は複数のストレージ装置1を跨いだ記憶装置21間のデータコピー処理を行なう。
階層グループ管理情報136は、複数の階層グループ情報135をグループ化して管理する情報である。階層グループ情報135の詳細については、図4等を用いて後述する。
CPU11は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ13に格納されたOperating System(OS)やプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。すなわち、CPU11は、図3に示すように、記憶装置情報作成部111,記憶装置情報取得部112,記憶装置グループ情報作成部113,再配置装置判定部114,領域確保依頼部115,領域確保処理部116,コピーセッション情報作成部117,コピーセッション情報更新部118,データ移動処理部119,書き込み処理部120,再配置指示部121,データ配置装置判定部122及びデータアクセス処理部123として機能する。
図4に示すストレージシステム100は、図1に示したストレージシステム100と同様のものである。ただし、図4に示すストレージシステム100においては、簡単のためホスト装置2を1つのみを図示している。また、ストレージ装置1が備える機能構成のうちストレージ装置#0の仮想ボリューム(仮想ボリューム#0,#1)14及び記憶装置21(SSD21a,オンラインディスク21b及びニアラインディスク21c)のみを図示し、その他の機能構成の図示は簡単のため省略している。
以下、図4を参照しながら、本実施形態の一例におけるデータ再配置処理の概略を説明する。
ホスト装置2の管理ソフトは、解析したアクセス頻度に基づき、ストレージ装置#0に対して、階層管理グループ#0のオンラインディスク21bに格納されているデータをSSD21aに再配置することを指示する(図4の符号A1参照)。この場合には、ストレージ装置#0のCPU11は、オンラインディスク21bに格納されているデータをSSD21aに再配置する(図4の符号A2参照)。
更に、本ストレージシステム100においては、ホスト装置2の管理ソフトは、以下に示すように、複数のストレージ装置1間におけるデータの再配置を指示する場合もある。
図5に示す階層グループテーブルは、階層グループ情報135を理解のためにテーブル形式で図示したものである。
階層グループ情報135は、記憶装置21の種類やRAID種別等によって記憶装置21をグループ化するための情報である。言い換えれば、階層グループ情報135は、ストレージ装置1が備える記憶装置21に関する情報をその記憶装置21のデータアクセス性能毎に管理するものである。
ストレージ装置IDは、記憶装置21が備えられるストレージ装置1を一意に示す識別情報である。
グループ番号は、ストレージ装置1内で階層グループを一意に識別するための番号である。
構成ディスク種別は、階層グループを構成するRAIDのディスク種別を示す。構成ディスク種別には、例えばSSD,オンラインディスク又はニアラインディスクが設定される。
記憶装置情報作成部111及び記憶装置情報取得部112が階層グループ情報135の作成及び取得をそれぞれ行なうことにより、ストレージ装置1には、図4に示す階層グループ101が定義される。具体的には、ストレージ装置#0には2つの最高速階層グループ101と1つの高速階層グループ101とが定義され、ストレージ装置#1には2つの低速階層グループ101と1つの高速階層グループ101とが定義される。
図4に示す例においては、最高速階層グループ101は複数のSSD21aを含み、高速階層グループ101は複数のオンラインディスク21bを含み、低速階層グループ101は複数のニアラインディスク21cを含む。なお、図4に示す例においては各階層グループ101が2つ又は3つの記憶装置21を含むこととしているが、これに限定されるものではなく、各階層グループ101が含む記憶装置21の数は種々変更することができる。
階層グループ管理情報136は、複数の階層グループ情報135をグループ化して管理する情報である。
記憶装置グループ情報作成部113は、階層管理グループ情報136に含まれる複数の階層グループ情報135に設定された記憶装置21のデータアクセス性能に基づき、階層管理グループ情報136内の階層グループ情報135に優先度を定義しても良い。優先度は、例えば、階層管理グループ情報136に含まれる階層グループ情報135に登録されているRAIDのディスク種別やRAID構成等に応じて設定され、データへの高速アクセスを求める場合に使用する階層グループ101の順位を示す。他系のストレージ装置1の記憶装置21に対するデータアクセスでは、筐体間の通信によるオーバヘッドが生じる。つまり、同一のディスク種別やRAID構成を有する階層グループ情報135であっても、自系のストレージ装置1の記憶装置21と他系のストレージ装置1の記憶装置21とでは、データアクセス性能に差が生じる。そこで、同一のディスク種別やRAID構成を有する階層グループ情報135であっても、自系のストレージ装置1に係る階層グループ情報135の優先度を他系のストレージ装置1に係る階層グループ情報135の優先度に比べて高く設定しても良い。これにより、ホスト装置2の管理ソフトにおいて、データの再配置指示を効率良く行なうことができる。
以下、複数の階層管理グループのうち1つを特定する必要があるときには「階層管理グループ#0」又は「階層管理グループ#1」と表記するが、任意の階層管理グループを指すときには「階層管理グループ102」と表記する。
図4に示す例においては、階層管理グループ#0は、ストレージ装置#0に定義された最高速階層グループ101及び高速階層グループ101とストレージ装置#1に定義された低速階層グループ101とを含む。また、階層管理グループ#1は、ストレージ装置#0に定義された最高速階層グループ101とストレージ装置#1に定義された低速階層グループ101及び高速階層グループ101とを含む。
また、再配置装置判定部114は、図6を用いて後述するセッション情報137に基づき、データの再配置元及び再配置先を判定する。
図6に示すセッションテーブルは、セッション情報137を理解のためにテーブル形式で図示したものである。
セッションテーブルには、例えば、セッションID,状態,フェーズ(phase),ロール(role),接続先装置ID,仮想ボリューム番号,仮想ボリューム開始Logical Block Address(LBA),チャンクサイズ,コピー元番号,コピー元コピー開始LBA,コピー先番号,コピー先コピー開始LBA及びコピーサイズが含まれる。
状態は、セッションの状態を示す。
フェーズは、コピーの状態を示し、コピー中であるか否かを示す。
ロールは、RECの方向を示す。具体的には、ロールには、自系のストレージ装置1がセッションにおいてコピー元(再配置元)であるのか、コピー先(再配置先)であるのかが登録される。
仮想ボリューム番号は、データの移動元(再配置元)の仮想ボリューム番号を示す。例えば、図4の符号A5で示した処理における仮想ボリューム番号は#0となり、図4の符号A6で示した処理における仮想ボリューム番号は#1となる。
仮想ボリューム開始LBAは、仮想ボリュームの移動元のチャンクの開始LBAを示す。
コピー元番号は、コピー元のボリューム番号を示す物理情報である。
コピー元コピー開始LBAは、コピー元のコピー開始LBAを示す物理情報である。
コピー先番号は、コピー先のボリューム番号を示す物理情報である。
コピー先コピー開始LBAは、コピー先のコピー開始LBAを示す物理情報である。
コピーセッション情報更新部118は、コピーセッション情報作成部117によって作成されたセッション情報137を更新する。具体的には、セッション情報137が既に作成されたデータについての再配置指示が発生した場合に、コピーセッション情報作成部118は、再配置処理の完了後の状態を示すようにセッション情報を更新する。
また、データ移動処理部119は、REC機能を用いたデータコピーの完了後、再配置元の記憶装置21の領域から再配置対象データを削除することにより、再配置元の領域を解放する。
以下、複数のストレージ装置のうち1つを特定する必要があるときには「ストレージ装置#0」,「ストレージ装置#1」又は「ストレージ装置#2」と表記するが、任意のストレージ装置を指すときには「ストレージ装置1」と表記する。
データアクセス処理部123は、データ配置装置判定部122によってデータが格納されていると判定された記憶装置21に対して、リード又はライトのデータアクセスを行なう。具体的には、データ配置装置判定部122によってデータが自系のストレージ装置1に備えられている記憶装置21に配置されていると判定された場合に、データアクセス処理部123は、自系のストレージ装置1が備える記憶装置21に対してデータアクセスを行なう。また、データ配置装置判定部122によってデータが自系のストレージ装置1に備えられている記憶装置21に配置されていないと判定された場合に、データアクセス処理部123は、他系のストレージ装置1が備える記憶装置21に対してデータアクセスを行なう。データアクセス処理部123は、メモリ13においてライトデータ格納用のバッファメモリを獲得し、獲得したバッファメモリにデータのライト処理を実施する。そして、データアクセス処理部123は、データをライトしたバッファメモリをコピー元として他のストレージ装置1に対するRECを実施し、REC完了後に獲得したバッファメモリを解放する。また、データアクセス処理部123は、メモリ13においてリードデータ格納用のバッファメモリを獲得し、獲得したバッファメモリに対して他系のストレージ装置1からのRECにより取得したデータを書き込む。そして、データアクセス処理部123は、バッファメモリに書き込んだデータをリードし、リード完了後に獲得したバッファメモリを解放する。
上述の如く構成された実施形態の一例としてのストレージシステムにおける階層グループ情報作成処理を、図7に示すフローチャート(ステップS1〜S6)に従って説明する。
以下、図7〜図9,図11,図12,図14及び図15に示すフローチャートにおいては、図1及び図4に示したように、ストレージシステム100が2つのストレージ装置#0,#1を備える例について説明する。また、以下、図7,図8,図11,図12,図14及び図15に示すフローチャートにおいて、実線で示す処理はストレージ装置#0による処理を示し、破線で示す処理はストレージ装置#1による処理を示す。
一方、他系のストレージ装置#1が接続されている場合には(図7のステップS1のYesルート参照)、ストレージ装置#0の記憶装置情報取得部112は、他系のストレージ装置#1に階層グループ情報135の送信を依頼する(図7のステップS2)。例えば、ストレージ装置#0の記憶装置情報取得部112は、RECのための通信経路であるスイッチ3を介した通信経路を利用して、接続先のストレージ装置#1に対して階層グループ情報135の取得コマンドを送信する。
ストレージ装置#1の記憶装置情報作成部112は、作成した階層グループ情報135をストレージ装置#0に送信する(図7のステップS4)。
ストレージ装置#0の記憶装置情報作成部111は、作成した自系のストレージ装置#0における階層グループ情報135と送信された他系のストレージ装置#0における階層グループ情報135とを統合し(図7のステップS6)、処理は終了する。なお、自系のストレージ装置#0が他系のストレージ装置#1に接続されていない場合には、統合された階層グループ情報135は、作成された自系のストレージ装置#0における階層グループ情報135のみを含む。
#0の記憶装置グループ情報作成部113は、図7のステップS6において記憶装置情報作成部111によって統合された階層グループ情報135を例えばホスト装置2に送信する。そして、記憶装置グループ情報作成部113は、送信した階層グループ情報135をホスト装置2が備える表示装置(不図示)に表示させる(図8のステップS11)。
記憶装置グループ情報作成部113は、階層管理グループ情報136に含まれる複数の階層グループ情報135に設定された記憶装置21のデータアクセス性能に基づき、階層管理グループ情報136内の階層グループ情報135に優先度を定義する(図8のステップS13)。
図9に示すフローチャートにおいては、ストレージシステム100は、図16を用いて後述するように、3つのストレージ装置(ストレージ装置#0〜#2)1を備えるものとする。また、図9に示すフローチャートにおいては、ストレージ装置#0における処理を示す。
再配置元が自系のストレージ装置#0である場合には(図9のステップS31のYesルート参照)、再配置装置判定部114は、再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1が自系のストレージ装置#0であるかを判定する(図9のステップS32)。
一方、再配置先が自系のストレージ装置#0でない場合には(図9のステップS32のNoルート参照)、再配置装置判定部114は、データ再配置処理が自系のストレージ装置#0から他系のストレージ装置#1(又は#2)へのRECであると判定する(図9のステップS34)。そして、処理は終了する。
再配置先が自系のストレージ装置#0である場合には(図9のステップS35のYesルート参照)、再配置装置判定部114は、データ再配置処理が他系のストレージ装置#1(又は#2)から自系のストレージ装置#0へのRECであると判定する(図9のステップS36)。そして、処理は終了する。
図10に示すストレージシステム100は、図1に示したストレージシステム100と同様のものである。ただし、図10においては、ストレージシステム100が備えるホスト装置2及びスイッチ3の図示は、簡単のため省略している。また、ストレージ装置#0が備える機能構成のうち仮想ボリューム14及び記憶装置21のみを示し、ストレージ装置#1が備える機能構成のうち記憶装置21のみを示し、その他の機能構成の図示は簡単のため省略している。
再配置先の記憶装置21に空き領域がある場合には(図11のステップS44のYesルート参照)、ストレージ装置#1の領域確保処理部116は、階層Grp2の記憶装置21において再配置対象データを格納する領域を確保する(図10の符号B2)。そして、領域確保処理部116は、確保した領域のアドレス等を示す領域情報をストレージ装置#0に応答し(図11のステップS45)、処理はステップS47に移行する。
ストレージ装置#0の領域確保依頼部115は、ストレージ装置#1から領域情報の応答を受信し、再配置先の記憶装置21における領域を獲得できたかを判定する(図11のステップS47)。
一方、領域を獲得できた場合には(図11のステップS47のYesルート参照)、ストレージ装置#0のコピーセッション情報作成部117はセッション情報137を作成し、データ移動処理部119はREC処理を開始する(図10の符号B3及び図12のステップS49)。具体的には、コピーセッション情報作成部117は、ストレージ装置#1から取得した再配置先の記憶装置21についての領域情報に基づいてコピー先を指定することにより、セッション情報137を作成する。そして、データ移動処理部119は、ストレージ装置#1に対して、REC機能による再配置対象のデータのコピー処理の開始とセッション情報137の作成指示とを行なう。
ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された再配置指示コマンドに対して、データ再配置処理の正常完了を応答する(図12のステップS51)。
データコピーが完了していない場合には(図12のステップS52のNoルート参照)、ストレージ装置#0のデータ移動処理部119は、データコピーが完了するまで、ステップS52の処理を繰り返す。
図13に示すストレージシステム100は、図10に示したストレージシステム100と同様のものである。図13に示す例においては、他系のストレージ装置#1の階層Grp2から自系のストレージ装置#0の階層Grp1へデータを再配置する例について説明する。
再配置先の記憶装置21に空き領域がない場合には(図14のステップS63のNoルート参照)、ストレージ装置#0の領域確保処理部116は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された再配置指示コマンドに対してエラーを応答し(図14のステップS64)、処理は終了する。
ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#1におけるセッション情報137を書き換える(図15のステップS68)。具体的には、コピーセッション情報更新部118は、セッション情報137において、仮想ボリューム14におけるLUN情報を更新する。また、コピーセッション情報更新部118は、セッション情報137において、コピー元のストレージ装置1とコピー先のストレージ装置1とを入れ替えることにより、RECセッションの方向を反転させる。そして、セッション情報更新部118は、ストレージ装置#0に対して、セッション情報137の書き換え完了を応答する。
一方、ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、ステップS69の処理と並行して、ストレージ装置#1からストレージ装置#0へのREC処理を開始する(図13の符号C3及び図15のステップS70)。
ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、REC機能によるストレージ装置#0に対するデータコピーが完了したかを判定する(図15のステップS71)。
データコピーが完了していない場合には(図15のステップS71のNoルート参照)、ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、データコピーが完了するまで、ステップS71の処理を繰り返す。
ストレージ装置#0のセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#0におけるセッション情報137を削除する(図15のステップS73)。
ストレージ装置#1のセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#1におけるセッション情報137を削除する(図15のステップS74)。
図16に示すストレージシステム100は、図10及び図13に示したストレージシステム100が備えるストレージ装置#0,#1に加えて、ストレージ装置#2を備える。図16に示す例においては、他系のストレージ装置#1の階層Grp2から他系のストレージ装置#2の階層Grp3へデータを再配置する例について説明する。
図16に示す例においては、既に、ストレージ装置#0の階層Grp1からストレージ装置#1の階層Grp2に対するREC処理が行なわれている(図16の符号D1)。
ストレージ装置#1の領域確保依頼部115は、ストレージ装置#2に対して、領域取得コマンドを発行することにより、再配置先の記憶装置21において再配置対象データを格納する領域の確保を依頼する(図17のステップS84)。具体的には、領域確保依頼部115は、ホスト装置2によってデータの再配置先に指定された階層Grp3の階層グループ情報135(階層グループテーブル)のグループ番号(図5を参照)を指定して、ストレージ装置#2に対する領域取得コマンドを発行する。
再配置先の記憶装置21に空き領域がある場合には(図17のステップS85のYesルート参照)、ストレージ装置#2の領域確保処理部116は、階層Grp3の記憶装置21において再配置対象データを格納する領域を確保する(図16の符号D3)。そして、領域確保処理部116は、確保した領域のアドレス等を示す領域情報をストレージ装置#1に応答し(図17のステップS86)、処理は図18のステップS88に移行する。
ストレージ装置#1の領域確保依頼部115は、ストレージ装置#2から領域情報の応答を受信し、再配置先の記憶装置21における領域を獲得できたかを判定する(図18のステップS88)。
ストレージ装置#0の再配置指示部121は、ホスト装置2の管理ソフトによって発行された再配置指示コマンドに対してエラーを応答する(図18のステップS90)。そして、処理は終了する。
ストレージ装置#1のコピーセッション情報作成部117は、ストレージ装置#0によって発行された再配置指示コマンドに対して、データ再配置処理の正常完了を応答する(図18のステップS93)。
ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、ステップS93及びS94の処理と並行して、ストレージ装置#1からストレージ装置#2へのREC処理を開始する(図16の符号D4及び図18のステップS95)。
ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、REC機能によるストレージ装置#1に対するデータコピーが完了したかを判定する(図18のステップS96)。
データコピーが完了していない場合には(図18のステップS96のNoルート参照)、ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、データコピーが完了するまで、ステップS96の処理を繰り返す。
セッション情報137の書き換えが完了していない場合には(図19のステップS101のNoルート参照)、ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、セッション情報137の書き換えが完了するまで、ステップS101の処理を繰り返す。
ストレージ装置#1のデータ移動処理部119は、再配置元の記憶装置21の領域から再配置対象データを削除することにより、再配置元の領域を解放する(図19のステップS103)。そして、処理は終了する。
図20(a)は実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例でのセッションテーブルの書き換え及び削除の前の状態を例示する図であり、図20(b)はその書き換え及び削除の後の状態を例示する図である。図21は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ再配置処理の第3の例で再配置指示元のストレージ装置が使用する書き換え前のセッションテーブルを例示する図である。
図22(a)のセッションテーブルは、ストレージ装置#1において管理される図16の符号D1で示したREC処理に関するものであり、再配置元がストレージ装置#0であり、再配置先がストレージ装置#1であることを示す。図19のステップS102におけるストレージ装置#1のセッション情報の削除処理前において、ストレージ装置#1は、図22(a)に示すセッションテーブルに関するセッション情報137を保持している。コピー元番号“2”及びコピー元コピー開始LBA“0x00010000”は、再配置元のストレージ装置#0が備える記憶装置21を示す。また、コピー先番号“6”及びコピー先コピー開始LBA“0x00050000”は、自系のストレージ装置#1が備える記憶装置21を示す。なお、図16に示した例において仮想ボリューム14はストレージ装置#0で管理されているため、図22(a)に示す仮想ボリューム番号“0xFFFF”及び仮想ボリューム開始LBA“0xFFFFFFFF”は、無効値であることを示す。
ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、図22(a)及び(b)に示したセッションテーブルを組み合わせることにより、図23(a)及び図23(b)に示す値を含む書き換え指示コマンドを作成する。そして、コピーセッション情報更新部118は、作成した書き換え指示コマンドを送信することによって、ストレージ装置#0に対してセッション情報137の書き換えを依頼する(図20(a)の符号E1)。図23(a)に示すテーブルは、図21に示したセッションテーブルのうち、書き換え対象の項目及び値を示す。また、図23(b)に示すテーブルは、図23(a)に示した書き換え対象の項目の書き換え後の値を示す。
ストレージ装置#0のコピーセッション情報更新部118は、ストレージ装置#1からの書き換え指示コマンドに基づき、セッションテーブルを図24に示す状態に書き換える。具体的には、コピーセッション情報更新部118は、図23(a)に示す値を含む書き換え対象のセッション情報137をメモリ13内において検索し、検索したセッション情報137における対象の項目を図23(b)に示す値で更新する。そして、コピーセッション情報更新部118は、図24に示すように、接続先装置ID,コピー先番号及びコピー先コピー開始LBAがストレージ装置#2を示す値となるように、セッション情報137を書き換える。
ストレージ装置#1のコピーセッション情報更新部118は、自系のストレージ装置#1における2つのセッション情報137を削除する(図20(a)の符号E3)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2からのライトI/Oを受信する(図25のステップS111)。
一方、階層RECがある場合には(図25のステップS112のYesルート参照)、データ配置装置判定部122は、自系のストレージ装置1がREC処理における再配置元の記憶装置21を備えているかを判定する(図25のステップS114)。データ再配置装置判定部122は、例えばセッションテーブルのロールの項目(図6参照)を参照することにより、自系のストレージ装置1が再配置元であるかを判定する。
一方、ライト対象の領域がコピー済みでない場合には(図25のステップS115のNoルート参照)、データアクセス処理部123は、他系のストレージ装置1からのRECによるデータを取得する。そして、データアクセス処理部123は、コピー処理が未完了の領域に対して、取得したデータを書き込む(図25のステップS116)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、ライトI/Oの完了を応答し(図25のステップS118)、処理は終了する。
図25のステップS114において、自系のストレージ装置1が再配置元の記憶装置21を備えている場合には(図25のステップS114のYesルート参照)、データアクセス処理部123は、REC処理が実行中であるかを判定する(図26のステップS119)。データアクセス処理部123は、例えばセッションテーブルの状態やフェーズの項目(図6参照)を参照することにより、REC処理が実行中であるかを判定する。
データアクセス処理部123は、獲得したバッファ領域に対してデータのライト処理を実施する(図26のステップS121)。
データアクセス処理部123は、バッファ領域にライトしたデータを削除することにより、バッファ領域を解放する(図26のステップS123)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、ライトI/Oの完了を応答し(図26のステップS124)、処理は終了する。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、ライトI/Oの完了を応答し(図26のステップS127)、処理は終了する。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2からのリードI/Oを受信する(図27のステップS131)。
一方、階層RECがある場合には(図27のステップS132のYesルート参照)、データ配置装置判定部122は、自系のストレージ装置1がREC処理における再配置元の記憶装置21を備えているかを判定する(図27のステップS134)。データ再配置装置判定部122は、例えばセッションテーブルのロールの項目(図6参照)を参照することにより、自系のストレージ装置1が再配置元であるかを判定する。
一方、リード対象の領域がコピー済みでない場合には(図27のステップS135のNoルート参照)、書き込み処理部120は、他系のストレージ装置1からRECによってデータを取得する。そして、書き込み処理部120は、コピー処理が未完了の領域に対して、取得したデータを書き込む(図27のステップS136)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、リードI/Oの完了を応答し(図27のステップS138)、処理は終了する。
図27のステップS134において、自系のストレージ装置1が再配置元の記憶装置21を備えている場合には(図27のステップS134のYesルート参照)、データアクセス処理部123は、REC処理が実行中であるかを判定する(図28のステップS139)。データアクセス処理部123は、例えばセッションテーブルの状態やフェーズの項目(図6参照)を参照することにより、REC処理が実行中であるかを判定する。
データアクセス処理部123は、他系のストレージ装置1からのRECによるデータを取得する。そして、データアクセス処理部123は、獲得したバッファ領域に対して、取得したデータを書き込む(図28のステップS141)。
データアクセス処理部123は、バッファ領域にライトしたデータを削除することにより、バッファ領域を解放する(図28のステップS143)。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、ライトI/Oの完了を応答し(図28のステップS144)、処理は終了する。
データアクセス処理部123は、ホスト装置2に対して、リードI/Oの完了を応答し(図28のステップS146)、処理は終了する。
このように、上述した実施形態の一例におけるCM(制御装置)10によれば、例えば以下の作用効果を奏することができる。
データ移動処理部119は、再配置装置判定部114によって、再配置元の記憶装置21が自系のストレージ装置#0に備えられており、再配置先の記憶装置21が他系のストレージ装置#1に備えられていると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いてストレージ装置#1に対するデータのコピーを行なう。これにより、データ移動処理部119は、ストレージ装置#1へのデータの移動を行なう。
記憶装置グループ情報作成部113は、作成された自系のストレージ装置#0についての階層グループ情報135と、取得された他系のストレージ装置#1についての階層グループ情報135とに基づき、階層管理グループ情報136を作成する。そして、再配置装置判定部114は、記憶装置グループ情報作成部113によって作成された階層管理グループ情報136に基づき、再配置元及び再配置先の記憶装置21を備えるストレージ装置1の判定を行なう。
再配置指示部121は、再配置装置判定部114によって、再配置元の記憶装置21が他系のストレージ装置#1に備えられており、再配置先の記憶装置21が他系のストレージ装置#2に備えられていると判定された場合に、ストレージ装置#1に対して、ストレージ装置#2へのデータの再配置指示を発行する。
これにより、データ再配置処理によってデータを他系のストレージ装置#1に再配置した場合においても、再配置したデータに対するリード処理及びライト処理を容易に行なうことができる。
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
(付記1)
第2ストレージ装置と通信可能に接続される第1ストレージ装置に備えられる制御装置であって、
記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部と、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なうデータ移動処理部と、
を備えることを特徴とする、制御装置。
前記データ移動処理部による前記データの移動に先立ち、前記第2ストレージ装置に対して、前記再配置先の記憶装置における前記データを格納する領域の確保を依頼する領域確保依頼部を備える、
ことを特徴とする、付記1に記載の制御装置。
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置が筐体間コピー機能を用いて前記第1ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、付記1又は2に記載の制御装置。
前記書き込み処理部による前記データの書き込みに先立ち、前記再配置先の記憶装置において前記データを格納する領域を確保する領域確保処理部を備える、
ことを特徴とする、付記3に記載の制御装置。
(付記5)
前記データ移動処理部による前記データの移動に伴い、当該移動に関するコピーセッション情報を作成するコピーセッション情報作成部を備え、
前記再配置装置判定部は、前記コピーセッション情報作成部によって作成された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
ことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。
前記書き込み処理部による前記データの書き込みに伴い、前記コピーセッション情報作成部によって作成された前記コピーセッション情報を更新するコピーセッション情報更新部を備え、
前記再配置装置判定部は、前記コピーセッション情報更新部によって更新された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
ことを特徴とする、付記5に記載の制御装置。
前記第1ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第1記憶装置情報を作成する記憶装置情報作成部と、
前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第2記憶装置情報を前記第2ストレージ装置から取得する記憶装置情報取得部と、
前記装置情報作成部によって作成された前記第1記憶装置情報と前記装置情報取得部によって取得された前記第2記憶装置情報とに基づき、記憶装置グループ情報を作成する記憶装置グループ情報作成部と、
を備え、
前記再配置装置判定部は、前記記憶装置グループ情報作成部によって作成された前記記憶装置グループ情報に基づき、前記判定を行なう、
ことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
前記第1及び第2ストレージ装置は、第3ストレージ装置と通信可能に接続され、
当該制御装置は、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第3ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置に対して、前記第2ストレージ装置から前記第3ストレージ装置への前記データの再配置指示を発行する再配置指示部を備える、
ことを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の制御装置。
データに対するアクセス要求が発生した場合に、前記データが配置されている記憶装置が備えられているストレージ装置を判定するデータ配置装置判定部と、
前記データを一時的に格納するバッファメモリと、
前記データ配置装置判定部によって前記データが前記第1ストレージ装置に備えられている記憶装置に配置されていないと判定された場合に、前記バッファメモリを介して、前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に対してデータアクセスを行なうデータアクセス処理部と、
を備えることを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載の制御装置。
第1ストレージ装置と第2ストレージ装置とを有するストレージシステムであって、
前記第1ストレージ装置は、
記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部と、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう第1データ移動処理部と、
を備え、
前記第2ストレージ装置は、
前記第1データ移動処理部による前記データのコピーにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む第2書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、ストレージシステム。
前記第1ストレージ装置は、
前記第1データ移動処理部による前記データの移動に先立ち、前記第2ストレージ装置に対して、前記再配置先の記憶装置における前記データを格納する領域の確保を依頼する領域確保依頼部を備え、
前記第2ストレージ装置は、
前記領域確保依頼部による依頼に基づき、前記再配置先の記憶装置において前記データを格納する領域を確保する第2領域確保処理部を備える、
ことを特徴とする、付記10に記載のストレージシステム。
前記第2ストレージ装置は、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第1ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう第2データ移動処理部を備え、
前記第1ストレージ装置は、
前記第2データ移動処理部による前記データのコピーにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む第1書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、付記10又は11に記載のストレージシステム。
前記第1ストレージ装置は、
前記第1書き込み処理部による前記データの書き込みに先立ち、前記再配置先の記憶装置において前記データを格納する領域を確保する第1領域確保処理部を備える、
ことを特徴とする、付記12に記載のストレージシステム。
第3ストレージ装置を備え、
前記第1ストレージ装置は、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第3ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置に対して、前記第2ストレージ装置から前記第3ストレージ装置への前記データの再配置指示を発行する再配置指示部を備え、
前記第2ストレージ装置は、
前記再配置指示部による前記再配置指示を受信した場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第3ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう第3データ移動処理部を備え、
前記第3ストレージ装置は、
前記第3データ移動処理部による前記データのコピーにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む第3書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、付記10〜13のいずれか1項に記載のストレージシステム。
第2ストレージ装置と通信可能に接続される第1ストレージ装置に備えられるコンピュータに、
記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定し、
前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう、
処理を実行させることを特徴とする、制御プログラム。
前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置が筐体間コピー機能を用いて前記第1ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15に記載の制御プログラム。
前記データの移動に伴い、当該移動に関するコピーセッション情報を作成し、
作成された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15又は16に記載の制御プログラム。
前記データの書き込みに伴い、作成された前記コピーセッション情報を更新し、
更新された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記17に記載の制御プログラム。
前記第1ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第1記憶装置情報を作成し、
前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第2記憶装置情報を前記第2ストレージ装置から取得し、
作成された前記第1記憶装置情報と取得された前記第2記憶装置情報とに基づき、記憶装置グループ情報を作成し、
作成された前記記憶装置グループ情報に基づき、前記判定を行なう、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15〜18のいずれか1項に記載の制御プログラム。
前記第1及び第2ストレージ装置は、第3ストレージ装置と通信可能に接続され、
前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第3ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置に対して、前記第2ストレージ装置から前記第3ストレージ装置への前記データの再配置指示を発行する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15〜19のいずれか1項に記載の制御プログラム。
101 階層グループ
102 階層管理グループ
1 ストレージ装置
10 CM(制御装置)
11 CPU(コンピュータ)
111 記憶装置情報作成部
112 記憶装置情報取得部
113 記憶装置グループ情報作成部
114 再配置装置判定部
115 領域確保依頼部
116 領域確保処理部
117 コピーセッション情報作成部
118 コピーセッション情報更新部
119 データ移動処理部
120 書き込み処理部
121 再配置指示部
122 データ配置装置判定部
123 データアクセス処理部
13 メモリ(バッファメモリ)
131 仮想制御モジュール
132 階層制御モジュール
134 コピー制御モジュール
135 階層情報(記憶装置情報)
136 階層グループ情報(記憶装置グループ情報)
137 セッション情報(コピーセッション情報)
14 仮想ボリューム
15 CA
16 RA
17 DA
20 DE
21 記憶装置
21a SSD
21b オンラインディスク
21c ニアラインディスク
2 ホスト装置
3 スイッチ
Claims (11)
- 第2ストレージ装置と通信可能に接続される第1ストレージ装置に備えられる制御装置であって、
記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部と、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なうデータ移動処理部と、
を備えることを特徴とする、制御装置。 - 前記データ移動処理部による前記データの移動に先立ち、前記第2ストレージ装置に対して、前記再配置先の記憶装置における前記データを格納する領域の確保を依頼する領域確保依頼部を備える、
ことを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。 - 前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置が筐体間コピー機能を用いて前記第1ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の制御装置。 - 前記書き込み処理部による前記データの書き込みに先立ち、前記再配置先の記憶装置において前記データを格納する領域を確保する領域確保処理部を備える、
ことを特徴とする、請求項3に記載の制御装置。 - 前記データ移動処理部による前記データの移動に伴い、当該移動に関するコピーセッション情報を作成するコピーセッション情報作成部を備え、
前記再配置装置判定部は、前記コピーセッション情報作成部によって作成された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記書き込み処理部による前記データの書き込みに伴い、前記コピーセッション情報作成部によって作成された前記コピーセッション情報を更新するコピーセッション情報更新部を備え、
前記再配置装置判定部は、前記コピーセッション情報更新部によって更新された前記コピーセッション情報に基づき、前記判定を行なう、
ことを特徴とする、請求項5に記載の制御装置。 - 前記第1ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第1記憶装置情報を作成する記憶装置情報作成部と、
前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に関する情報を当該記憶装置のデータアクセス性能毎に管理する第2記憶装置情報を前記第2ストレージ装置から取得する記憶装置情報取得部と、
前記装置情報作成部によって作成された前記第1記憶装置情報と前記装置情報取得部によって取得された前記第2記憶装置情報とに基づき、記憶装置グループ情報を作成する記憶装置グループ情報作成部と、
を備え、
前記再配置装置判定部は、前記記憶装置グループ情報作成部によって作成された前記記憶装置グループ情報に基づき、前記判定を行なう、
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記第1及び第2ストレージ装置は、第3ストレージ装置と通信可能に接続され、
当該制御装置は、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第3ストレージ装置であると判定された場合に、前記第2ストレージ装置に対して、前記第2ストレージ装置から前記第3ストレージ装置への前記データの再配置指示を発行する再配置指示部
を備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御装置。 - データに対するアクセス要求が発生した場合に、前記データが配置されている記憶装置が備えられているストレージ装置を判定するデータ配置装置判定部と、
前記データを一時的に格納するバッファメモリと、
前記データ配置装置判定部によって前記データが前記第1ストレージ装置に備えられている記憶装置に配置されていないと判定された場合に、前記バッファメモリを介して、前記第2ストレージ装置が備える記憶装置に対してデータアクセスを行なうデータアクセス処理部と、
を備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の制御装置。 - 第1ストレージ装置と第2ストレージ装置とを有するストレージシステムであって、
前記第1ストレージ装置は、
記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定する再配置装置判定部と、
前記再配置装置判定部によって、前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なうデータ移動処理部と、
を備え、
前記第2ストレージ装置は、
前記データ移動処理部による前記データのコピーにより取得したデータを前記再配置先の記憶装置に書き込む書き込み処理部を備える、
ことを特徴とする、ストレージシステム。 - 第2ストレージ装置と通信可能に接続される第1ストレージ装置に備えられるコンピュータに、
記憶装置間におけるデータの再配置指示が発生した場合に、前記データの再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置と再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置とを判定し、
前記再配置元の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第1ストレージ装置であり、前記再配置先の記憶装置が備えられているストレージ装置が前記第2ストレージ装置であると判定された場合に、筐体間コピー機能を用いて前記第2ストレージ装置に対する前記データのコピーを行なうことにより、前記データの移動を行なう、
処理を実行させることを特徴とする、制御プログラム。
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