JP2016142725A - ねじ検査装置 - Google Patents

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裕之 秋山
Hiroyuki Akiyama
裕之 秋山
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Abstract

【課題】検査に要する時間を短縮できるねじ検査装置を提供すること。
【解決手段】ねじ31に投光部11により軸線と光軸とを斜交させてレーザ光12が照射され、ねじ31からの反射光13が受光部14により検出される。受光部14が検出した反射光13の光量が条件を満たすかが判別部17により判別される。投光部11及び受光部14をねじ31の軸方向に相対移動させることなく検査が行われるので、投光部11及び受光部14をねじ31の軸方向に相対移動させて検査を行う装置と比較して、検査に要する時間を短縮できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ねじを検査するねじ検査装置に関するものである。
部品に形成されたねじに投光部からレーザ光を照射し、ねじからの反射光を受光部により検出することで、ねじの不具合の有無を検出するねじ検査装置が知られている。特許文献1には、投光部および受光部をねじの軸方向に移動させる移動装置を備えたねじ検査装置が開示されている。
特開2006−71303号公報
しかしながら上記従来の技術では、投光部および受光部をねじの軸方向に移動させる分だけ検査に要する時間が長くなるという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、検査に要する時間を短縮できるねじ検査装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために請求項1記載のねじ検査装置によれば、部品に形成されたねじに、ねじの軸線と光軸とを斜交させて投光部によりレーザ光が照射され、ねじからの反射光は、投光部と共にねじに対して軸線の方向へ相対移動しない受光部により検出される。受光部が検出した反射光の光量が条件を満たすかが判別部により判別される。判別部は、許容できない内径または外径をもつねじからの反射光の光量と、検査対象のねじからの反射光の光量とを比較して、条件を満たすか否かを判別する。投光部および受光部をねじの軸線の方向に相対移動させることなく検査が行われるので、投光部および受光部を軸線の方向へ相対移動させて検査を行う装置と比較して、内径または外径が許容できないねじの検出に要する作業時間を短縮できる効果がある。
請求項2記載のねじ検査装置によれば、受光部および投光部と部品とが、移動装置により軸線と直交する方向へ相対移動される。判別部は、移動装置により受光部および投光部と部品とを相対移動させたときに受光部が検出した反射光の光量が条件を満たすかを判別するので、請求項1の効果に加え、ねじの軸方向や周方向に存在する不具合を判別できる効果がある。
請求項3記載のねじ検査装置によれば、移動装置は、位置が固定された投光部および受光部に対して部品を移動させる。投光部および受光部を移動させる機構を不要にできるので、請求項2の効果に加え、部品を移動させる生産ラインの搬送工程にねじ検査装置を組み込むことができる効果がある。
請求項4記載のねじ検査装置によれば、判別部は、ねじの周方向にレーザ光を走査したときの受光部が検出した反射光の光量に基づいて、条件を満たすかを判別する。ここで、ねじの周方向におけるレーザ光の照射点の位置が変わると、ねじの軸線方向の投影において、ねじの軸線を通る照射点からの垂線とレーザ光の光軸との角度が変わるので、受光部が検出する反射光の光量が変化する。この光量の変化は検査の精度に影響する。これに対し、ねじの周方向にレーザ光を走査したときの反射光の光量に基づいて判別するので、レーザ光の照射点の位置によって受光部が検出する反射光の光量が変化することを抑制できる。よって、請求項2又は3の効果に加え、検査の精度が低下することを抑制できる効果がある。
(a)は本発明の第1実施の形態におけるねじ検査装置の正面図であり、(b)はねじ検査装置の平面図である。 (a)は部品の平面図であり、(b)は図2(a)のIIb−IIb線における部品の断面図である。 (a)は軸線を含むねじの断面図であり、(b)は軸線を含むねじ(許容限界寸法から外れたもの)の断面図である。 ねじ検査装置の電気的構成を示すブロック図である。 照射点の位置と反射光の光量との関係を示す図である。 (a)は第2実施の形態におけるねじ検査装置の正面図であり、(b)はねじ検査装置の平面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1(a)は本発明の第1実施の形態におけるねじ検査装置10の正面図であり、図1(b)はねじ検査装置10の平面図である。なお、部品30は、軸線Oを含む断面が図示されている。部品30は、検査対象のねじ31が形成されている。本実施の形態では、ねじ31は、部品30に形成された穴の内側に形成されためねじである。ねじ検査装置10は、部品30に形成されたねじ31(めねじ)の不具合の有無、特にねじ31(めねじ)の内径が許容限界寸法から外れていないかを、レーザ光を使って判別する装置である。
図1(a)及び図1(b)に示すようにねじ検査装置10は、部品30にレーザ光を照射する投光部11と、部品30からの反射光を検出する受光部14と、受光部14から送られてくる信号に基づいて不具合の有無を判定する判別部17と、部品30を搬送する移動装置20とを備えている。投光部11及び受光部14は一つの筐体に内蔵されており(いわゆる反射式のレーザセンサ)、その筐体が、支持台15から水平方向へ突出するアーム16に固定され、部品30の斜め上方に配置されている。
投光部11は、レーザ光12(本実施の形態ではスポット径は約1mm)を照射する部位であり、部品30のねじ31へ向かって照射するレーザ光12の光軸が、ねじ31の軸線Oと斜交するようにアーム16に固定されている。その結果、投光部11は、ねじ31(めねじ)に斜め上方からレーザ光12を照射できるので、穴の内側に形成されためねじの検査ができる。
受光部14は、部品30からの反射光13を検出する部位であり、反射光13を検出するセンサ(図示せず)と、検出結果を処理して判別部17に出力する出力回路(図示せず)とを備えている。本実施の形態では、受光部14は、投光部11に対し鉛直方向の斜め下方に配置されている。即ち、レーザ光12(ねじ31への照射光)と反射光13とを通る平面(図1(a)紙面)が、ねじ31の軸線Oを含むように、投光部11及び受光部14が配置されている。なお、投光部11及び受光部14は、レーザ光12と反射光13とのなす角の2等分線が、レーザ光12の照射点におけるねじ31のフランクと略垂直となるように配置される。受光部14が検出する反射光13の光量を確保し、検出感度を確保するためである。
判別部17は、受光部14の出力に基づいて反射光13の光量が所定の条件を満たすか否かを判別する装置である。判別部17は、反射光13の光量が所定の条件を満たさないと判断される場合に、その結果をブザー18へ出力する出力回路(図示せず)を備えている。ブザー18は、反射光13の光量が所定の条件を満たさない場合に、判別部17によって鳴らされる。
移動装置20は、投光部11及び受光部14と部品30とを、ねじ31の軸線Oと直交する方向へ相対移動させるための装置であり、本実施の形態では、整列した状態で部品30を一定の方向へ移動させるベルトコンベヤである。移動装置20は、部品30が載置される環状のベルト21と、ベルト21に沿ってベルト21の両側に設けられる一対のガイド22とを備え、ベルト駆動装置24(後述する)によってベルト21が回転されることで、ベルト21に載った部品30が一方向(図1(b)上向き)に搬送される。
ガイド22は、整列した部品30の並びが乱れないようにするための部材であり、ガイド22,22の間を部品30が通過できるように、ガイド22,22の間隔は部品30の幅より少し広めに設定されている。移動装置20(図1(b)参照)は、平面視において(ねじ31の軸線O方向の投影において)、ベルト21の移動方向(図1(b)上向き)がレーザ光12の光軸と直交するようにベルト21が配置される。
ねじ検査装置10は、投光部11及び受光部14の位置を固定する一方、移動装置20が部品30を移動させ、その部品30へ向かって投光部11がレーザ光12を照射するので、部品30を移動させる生産ラインの搬送工程にねじ検査装置10を組み込むことができる。投光部11及び受光部14をねじ31の軸線O方向に相対移動させることなくねじ31の検査を行うことができるので、投光部11及び受光部14をねじ31の軸線O方向に相対移動させて検査を行う装置と比較して、検査に要する時間を短縮できる。よって、ねじ31の全数検査を可能にできる。また、投光部11及び受光部14をねじ31の軸線O方向に相対移動させる機構を不要にできるので、装置を簡素化できる。
移動装置20によって搬送される部品30の位置は、部品位置センサ23によって検出される。部品位置センサ23は、検査対象となる部品30の先頭が所定の位置に到達したことを検出するための装置であり、本実施の形態ではフォトセンサ(反射式)である。部品位置センサ23は、部品30へ向かってレーザ光を照射する投光部および反射光を受光する受光部(いずれも図示せず)と、検出結果を処理して判別部17に出力する出力回路(図示せず)とを備えている。
次に図2を参照して、レーザ光12とねじ31との関係について説明する。図2(a)は部品30の平面図であり、図2(b)は図2(a)のIIb−IIb線における部品30の断面図である。図2(a)に示すように、部品30の移動方向(図2(a)右向き)は、ねじ31の軸線O方向の投影におけるレーザ光12の光軸と直交するので、ねじ31にレーザ光12を照射し続けたときのレーザ光12の照射点の軌跡41は、平面視において、ねじ31の内周に沿って(図2(a)反時計回りに)円弧状に延びる。
照射点S1は、レーザ光12の光軸がねじ31の軸線Oと交わるときのレーザ光12の照射点であり、照射点S2は、レーザ光12の光軸がねじ31の軸線Oと交わらないときのレーザ光12の照射点である。照射点S2と軸線Oとを通る垂線Pとねじ31の軸線O方向の投影におけるレーザ光12の光軸との角度θは、照射点S1と軸線Oとを通る垂線(図示するとレーザ光12と重なるため図示を省略)とねじ31の軸線O方向の投影におけるレーザ光12の光軸との平面視における角度(0°)より大きいので、照射点S1における反射光の光量を照射点S2における反射光の光量より多くできる。受光部14は、照射点S1を含む範囲(軌跡41)の反射光の光量を検出することにより、検出感度を高めることができる。
図2(b)に示すように、ねじ31の周面は軸線O(図2(a)参照)回りに湾曲しているので、レーザ光12の照射点の軌跡41は下に凸の円弧状に形成される。従って、レーザ光12でねじ31の周面を走査することで、ねじ31の周面を周方向および軸方向になぞって、ねじ31の検査を行うことができる。これにより、ねじ31の周面をスポット的に検査する場合と比較して、検査の精度を向上できる。
レーザ光12は、ねじ31の斜め上方から照射されるので、照射点S1は軸線O方向に長径をもつ楕円状に形成される。ねじ31の周方向に対して軸線O方向に照射点の径を長くできるので、レーザ光12の照射点(レーザ光12が照射される対象範囲)を軸線O方向に広げることができる。これにより、ねじ31の周面にレーザ光12を垂直に照射した場合と比較して、検出範囲を広げることができる。
次に図3を参照して、ねじ31の不具合の検出原理について説明する。図3(a)は軸線Oを含むねじ31の断面図であり、図3(b)は軸線Oを含むねじ32(許容限界寸法から外れたもの)の断面図である。図3(a)に示すように、ねじ31(めねじ)は内径D1、谷径Dである。本実施の形態では、ねじ31は切削加工により形成される。この場合、部品30に内径D1の下穴が形成され、切削加工により下穴の内周にねじ31(めねじ)が形成される。ねじ31の内径D1は下穴の内径D1と同一である。
図3(b)に示すように、ねじ32(めねじ)は内径D2(D2>D1かつD2>最大許容寸法)、谷径Dである。ねじ32は、部品30に内径D2の下穴が形成された後、切削加工により下穴の内周に形成される。ねじ32はねじ31と谷径Dが同じなので、ねじ32のフランク面は、内径D2が大きい分だけ、ねじ31のフランク面より小さくなる。そのため、ねじ31,32に照射するレーザ光12の条件が同一であれば、ねじ32からの反射光13の光量は、ねじ31からの反射光13の光量より少なくなる。従って、ねじ検査装置10は、許容限界寸法の内径(許容できない内径)をもつねじからの反射光13の光量を閾値として、検査対象のねじ31からの反射光13の光量と閾値とを比較することで、ねじ31(めねじ)の不具合の有無、特にねじ31(めねじ)の内径D1が許容限界寸法から外れていないか(下穴の内径の不具合)を判別できる。また、ねじ山が形成されていない不具合、ねじ山が欠けている不具合なども判別できる。
なお、部品30に形成される下穴の内径は、下穴の軸方向に亘って一定なので、ねじ31の内径D1も軸線O方向に亘って同一である。従って、ねじ31の軸線O方向にレーザ光12を走査しなくても、ねじ31にレーザ光12をスポット的に照射する(若しくはレーザ光12を周方向に走査する)だけで、ねじ31の内径D1の不具合を簡便に検査できる。
次に図4を参照して、ねじ検査装置10の電気的構成について説明する。図4はねじ検査装置10の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すようにねじ検査装置10は、判別部17により制御される。判別部17は、CPU51、ROM52及びRAM53を備え、それらがバスライン54を介して入出力ポート55に接続されている。入出力ポート55には、投光部11、受光部14、部品位置センサ23、ベルト駆動装置24、ブザー18及び他の入出力装置25が接続されている。
CPU51は、バスライン54により接続された各部を制御する演算装置であり、ROM52は、CPU51により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶する書き換え不能な不揮発性のメモリである。RAM53は、制御プログラムの実行時に各種のデータを書き換え可能に記憶するためのメモリである。
ベルト駆動装置24は、ベルト21を回転させるための装置であり、ベルト21を所定の移動速度で回転させる駆動部(図示せず)と、ベルト21の移動速度をCPU51へ出力する出力回路(図示せず)とを備えている。他の入出力装置25としては、検査に必要な各種情報(例えば、部品30の先頭の位置からねじ31に対するレーザ光12の照射点までの距離など)が作業者によって入力される入力装置、判別部17によってねじ31に不具合があると判定された部品30を移動装置20の上から排出するプッシャ等の排出装置が例示される。
CPU51は、部品位置センサ23が検出した部品30の先頭の位置と、ベルト駆動装置24により入力されるベルト21の移動速度と、部品30の先頭の位置からねじ31に対するレーザ光12の照射点までの距離に関する情報(入力装置から入力された情報)とにより、受光部14が出力する信号(ねじ31の所定の照射点からの反射光の光量に関する信号)を受け取り、閾値と比較して、ねじ31が許容限界寸法内にあるか否かを判断する。
閾値は、部品30の検査に先立ち、ねじ31に照射するレーザ光12の条件は変えずに、最大許容寸法および最小許容寸法のねじ31からの反射光の光量を受光部14により検出することによって設定される。本実施の形態では、閾値は、許容限界寸法(最大許容寸法、最小許容寸法)の内径をもつねじ31からの反射光13の光量に基づいて設定され、ROM52に記憶される。判別部17は、許容限界寸法のねじ31の反射光の光量と検査対象のねじ31の反射光の光量とを比較するので、検査対象のねじ31の中から、許容できる内径D1をもつねじ31を判別できる。
マージンを設けて、最大許容寸法より少し小さい内径をもつねじ、最小許容寸法より少し大きい内径をもつねじを用いて閾値(許容できない内径)を設定することは当然可能である。マージンを設けることにより、最大許容寸法から外れた検査対象が、検出誤差等の影響によって良品と判別されてしまうことを防止できる。
次に図5を参照して第1実施の形態におけるねじ検査装置10を実施例により説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。図5は、レーザ光12によるねじ31の照射点の位置と反射光13の光量との関係を示す図である。図5の横軸はレーザ光12の照射点の位置であり、縦軸は受光部14が検出した反射光13の光量である。なお、図5の横軸に示す照射点の位置が「中心」とは、ねじ31の軸線Oと光軸が交わるレーザ光12の照射点(図2(a)に示す照射点S1)のねじ31の周方向における位置をいう。
この実施例では、軸線Oと直交する方向(ねじ31の周方向)にレーザ光12の光軸を0.1mmずつ平行移動させて照射点の位置を変え、各照射点からの反射光13の光量を検出した。「中心」からねじ31の周方向の両側に0.5mmまで、照射点の位置毎(0.1mm毎)に光量をプロットした。測定したねじ31は、以下の4つの一般用メートルねじ(めねじ:並目ねじ、呼びM6)であり、公差域クラスは6Hである(JIS B0209−2:2001年版参照)。
(1)最小許容寸法の内径4.92mmのめねじ(図中4.92mmと標記)
(2)最大許容寸法の内径5.15mmのめねじ(図中5.15mmと標記)
(3)限界許容寸法から外れた内径5.39mmのめねじ(図中5.39mmと標記)
(4)限界許容寸法から外れた内径4.52mmのめねじ(図中4.52mmと標記)
なお、図5において、4.92mmの線の頂上が平らなのは、「中心」から両側に0.1mmの範囲で受光部14の設定レンジの上限を超えたことを示している。
図5から、照射点の位置が「中心」から両側0.4mm(計0.8mm)の範囲では、限界許容寸法から外れたねじ(4.42mm,5.39mm)の反射光の光量と、限界許容寸法のねじ(4.92mm,5.15mm)の反射光の光量との間に差がみられ、それらに相関のあることがわかった。これにより、光量が4.92mmの線と5.15mmの線との間にあるねじは良品、その範囲から外れるねじは不良品と判断できる。このことから、最大許容寸法および最小許容寸法のねじ31からの反射光の光量を受光部14により検出して閾値を設定し、その閾値とねじ31からの反射光の光量とを比較することで、生産ラインを流れる部品30全てのねじ31の良否判定を行うことができる。
また、図5の光量は山なりの線を示すので、レーザ光12の照射点の位置が、ねじ31の「中心」から離れるにつれて反射光13の光量が小さくなることがわかった。このことは、ねじ31の周方向におけるレーザ光12の照射点の位置が検査の精度に影響を与えることを意味する。照射点の位置が検査の精度に与える影響を少なくするため、ねじ検査装置10は、ねじ31の周方向にレーザ光12を走査したときの反射光13の光量に基づいて良否を判別する。本実施例によれば、ねじ31の「中心」から周方向の両側に0.4mm(計0.8mm)の範囲でレーザ光12を走査し、その反射光13の光量を連続的または断続的に検出することにより、ねじ31の周方向の光量分布(図5に示す山なりの線)を取得できる。閾値となる光量分布と、検査対象のねじ31の光量分布とを比較することによって、レーザ光12の照射点の位置によって反射光13の光量が変化する影響を少なくし、検査の精度が低下することを抑制できる。
なお、実施例に示すように、限界許容寸法から外れたねじの反射光の光量と、限界許容寸法のねじの反射光の光量との間に顕著な差がみられるので、ねじ31に照射するレーザ光12の照射点の周方向における位置精度を確保すれば、ねじ31の周方向にレーザ光12を走査する、ねじ31の複数点からの反射光を検出する等の操作は不要である。レーザ光12が照射されたねじ31の1点からの反射光を検出するだけで、瞬時にねじ31の良否の判別が可能である。
次に図6を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、平面視において(ねじ31の軸線O方向の投影において)、部品30の移動方向がレーザ光12の光軸と直交する場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、平面視において、部品30の移動方向をレーザ光12の光軸と略平行にする場合について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図6(a)は第2実施の形態におけるねじ検査装置60の正面図であり、図6(b)はねじ検査装置60の平面図である。
図6(a)及び図6(b)に示すようにねじ検査装置60は、平面視において(ねじ31の軸線O方向の投影において)、移動装置20により搬送される部品30の移動方向(図6(a)右方向)が、軸線Oと斜交する方向からねじ31に照射されるレーザ光12の光軸と略平行に設定されている。受光部14は投光部11の水平方向に配置されており、投光部11及び受光部14は、レーザ光12と反射光13とのなす角の2等分線が部品30の移動方向と平行となるように配置される。
移動装置20が、投光部11及び受光部14と部品30とを、ねじ31の軸線Oと直交する方向へ相対移動させる点では、第1実施の形態におけるねじ検査装置10と同じである。ねじ検査装置60によれば、第1実施の形態におけるねじ検査装置10と同様に、投光部11及び受光部14をねじ31の軸線O方向に相対移動させて検査を行う装置と比較して、検査に要する時間を短縮できる。
なお、ねじ検査装置60は、移動装置20(ベルト21)の上の部品30の左右の位置ずれ(レーザ光12の照射点に対する左右の位置ずれ)を小さくすることで、照射点の周方向における位置による反射光13の光量のばらつきを抑制できる。これにより検査の精度を高めることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。部品30の形状や大きさ、ねじ31の形状や大きさは当然のことながら適宜設定できる。
上記各実施の形態では、部品30のねじ31(めねじ)を検査する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ねじ31(おねじ)からの反射光の光量を検出することにより、おねじの検査を行うことは当然可能である。おねじの場合も、投光部11及び受光部14と部品30とを、ねじ31の軸線Oと直交する方向へ相対移動させることにより、ねじ31の検査を行うことができる。おねじは、例えば谷径が同じでも外径が異なるとフランク面の大きさが変わるので、ねじに照射するレーザ光12の条件が同一であれば、外径の違いによって反射光13の光量が異なる。その光量の違いを検出することで検査が可能である。
ねじ31がおねじの場合も、ねじ31に照射するレーザ光12の光軸をねじ31の軸線Oと斜交させることで、ねじ31のフランクとレーザ光12の光軸との関係で、反射光13の光量を大きくできる。また、ねじ31に照射するレーザ光12の光軸をねじ31の軸線Oと斜交させることで、レーザ光12の照射点の径を軸線O方向に伸ばし、照射点の面積(検出範囲)を広げることができる。
上記各実施の形態では、切削加工によりねじ31が形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、転造によって形成されるねじ31についても、本実施の形態におけるねじ検査装置10,60によって検査が可能である。許容限界寸法から外れたねじからの反射光の光量を閾値とし、その閾値との比較(相対的な評価)によってねじ31の検査を行うからである。
上記各実施の形態では、部品30を搬送するベルトコンベヤにより移動装置20を構成する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の移動装置を採用することは当然可能である。他の移動装置としては、例えばプッシャ、パーツフィーダ、回転テーブルを挙げることができる。また、部品30をトレイに並べて整列し、そのトレイをベルトコンベヤ、ローラコンベヤ、プッシャ等を用いて搬送することでトレイを介して部品30を移動させることは当然可能である。
上記各実施の形態では、不具合のあるねじ31が検出された場合にブザー18を鳴らして報知するねじ検査装置10,60を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、不具合のあるねじ31が検出された場合に警告灯を点灯したり、排出装置を用いて不具合のある部品30を自動的に排出したりすることは当然可能である。
上記各実施の形態では、投光部11及び受光部14を固定し、部品30を移動する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。投光部11及び受光部14と部品30との相対移動なので、部品30を固定し、投光部11及び受光部14を移動させてねじ31の検査を行うことは当然可能である。また、投光部11及び受光部14と部品30とを両方とも移動させ、その相対移動によってねじ31の検査を行うことは当然可能である。
上記第1実施の形態では、ねじ31の軸線O方向の投影において(平面視において)、部品30の相対移動方向がレーザ光12の光軸と直交する場合(ねじ31の軸線O方向の投影におけるレーザ光12の光軸との角度は90°)について説明し、上記第2実施の形態では、ねじ31の軸線O方向の投影において、部品30の相対移動方向をレーザ光12の光軸と略平行にする場合(ねじ31の軸線O方向の投影におけるレーザ光12の光軸との角度は約0°)について説明した。しかし、必ずしもこれらに限られるものではなく、ねじ31の軸線O方向の投影において、部品30の相対移動方向とレーザ光12の光軸とが斜交するように、投光部11及び受光部14と移動装置20とを配置することは当然可能である。ねじ31の軸線O方向の投影において部品30の相対移動方向とレーザ光12の光軸とを斜交させることで、レーザ光12の照射点をねじ31の周方向に走査できるので、レーザ光12の照射点の位置によって反射光13の光量が変化する影響を少なくし、検査の精度が低下することを抑制できる。
なお、部品30の相対移動方向と平行な直線(回転テーブルのように回転運動をする移動装置の場合には、レーザ光の照射点における接線)と、ねじ31の軸線O方向の投影におけるレーザ光12の光軸との角度は、45°〜135°好ましくは60°〜120°が好適である。ねじ31からの反射光の光量を確保するためである。
10,60 ねじ検査装置
11 投光部
12 レーザ光
13 反射光
14 受光部
17 判別部
20 移動装置
30 部品
31 ねじ
D1 内径
O 軸線

Claims (4)

  1. 部品に形成されたねじに、そのねじの軸線と光軸とを斜交させてレーザ光を照射する投光部と、
    その投光部と共に前記ねじに対して前記軸線の方向へ相対移動することなく、前記投光部が照射したレーザ光の前記ねじからの反射光を検出する受光部と、
    その受光部が検出した反射光の光量が条件を満たすかを判別する判別部とを備え、
    その判別部は、許容できない内径または外径をもつねじからの反射光の光量と、検査対象のねじからの反射光の光量と、を比較して前記条件を満たすかを判別することを特徴とするねじ検査装置。
  2. 前記受光部および前記投光部と前記部品とを、前記軸線と直交する方向へ相対移動させる移動装置を備え、
    前記判別部は、前記移動装置により前記受光部および前記投光部と前記部品とを相対移動させたときに前記受光部が検出した反射光の光量が前記条件を満たすかを判別することを特徴とする請求項1記載のねじ検査装置。
  3. 前記移動装置は、位置が固定された前記投光部および前記受光部に対して前記部品を移動させることを特徴とする請求項2記載のねじ検査装置。
  4. 前記判別部は、前記ねじの周方向に前記レーザ光を走査したときの前記受光部が検出した反射光の光量に基づいて判別することを特徴とする請求項2又は3に記載のねじ検査装置。
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