JP2016141306A - Vehicular front part structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、フードシールがフロントバンパカバーに取り付けられた車両の前部構造に関する。 The present invention relates to a vehicle front structure in which a hood seal is attached to a front bumper cover.
特許文献1には、フードシールを備えた自動車のフードシール構造が記載されている。フードシールは、自動車のフードの前端部とエンジンルームの前側部に設けられたグリルとの間の隙間をシールする。フードシールでは、帯板状に形成された取付部が、グリルの上壁部にクリップにより取り付けられている。クリップは、グリルの上壁部に形成された取付孔に対して弾性的に係合することによって抜け止めされている。
ところで、従来の車両の前部構造では、フードシールを取り付ける際に、フロントバンパカバー(グリル)の切り欠きに対しフードシールの切り欠きの位置を合わせた後に、これらの切り欠きにクリップが差し込まれる。しかし、切り欠きの位置合わせの際に、フロントバンパカバー上にフードシールが重ねられているために、作業者から、フロントバンパカバーの切り欠きが見えにくい。また、クリップを差し込む作業自体に手間を要する。そのため、切り欠きの位置を合わせてフロントバンパカバーにフードシールを貼り付ける一連の作業を、高い作業効率で精度良く行うことが困難であった。 By the way, in the conventional vehicle front structure, when attaching the hood seal, after aligning the position of the notch of the hood seal with the notch of the front bumper cover (grill), the clip is inserted into these notches. . However, since the hood seal is superimposed on the front bumper cover when the notch is aligned, it is difficult for the operator to see the notch of the front bumper cover. In addition, it takes time to insert the clip itself. For this reason, it has been difficult to accurately perform a series of operations for attaching the hood seal to the front bumper cover by aligning the notches with high work efficiency.
本発明は、フードシールの取付作業の効率及びフードシールの取付精度を向上させることができる車両の前部構造を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a front structure of a vehicle that can improve the efficiency of hood seal attachment work and the accuracy of hood seal attachment.
第1の発明は、フードに被覆される部分の上面に凸部が形成されたフロントバンパカバーと、凸部に対応する位置に係合穴が形成され、凸部が係合穴に挿入された状態で、フードに被覆される部分の上面に貼り付けられたフードシールとを備えた、車両の前部構造である。 In the first invention, a front bumper cover in which a convex portion is formed on an upper surface of a portion covered with a hood, an engagement hole is formed at a position corresponding to the convex portion, and the convex portion is inserted into the engagement hole. It is the front part structure of a vehicle provided with the hood seal affixed on the upper surface of the part coat | covered with a hood in a state.
第1の発明では、フロントバンパカバーの凸部がフードシールの係合穴に挿入された状態で、フードシールがフロントバンパカバーに貼り付けられている。フードシールをフロントバンパカバーに取り付ける際は、凸部及び係合穴を用いて、フードシールの位置合わせを行うことができる。例えば、凸部を係合穴に挿入してフードシールの位置合わせを行った後に、フロントバンパカバーにフードシールが貼り付けられる。 In the first invention, the hood seal is affixed to the front bumper cover in a state where the convex portion of the front bumper cover is inserted into the engagement hole of the hood seal. When the hood seal is attached to the front bumper cover, the hood seal can be aligned using the convex portion and the engagement hole. For example, after the convex portion is inserted into the engagement hole and the hood seal is aligned, the hood seal is attached to the front bumper cover.
第1の発明では、凸部を係合穴に挿入するという簡単な作業によって、フードシールの位置合わせを正確に行うことができる。そのため、位置合わせ後にフードシールの貼り付けを行うことで、フードシールを正確な位置に取り付けることができる。第1の発明によれば、フードシールの取付作業の効率及びフードシールの取付精度を向上させることができる。 In the first invention, the hood seal can be accurately aligned by a simple operation of inserting the convex portion into the engagement hole. Therefore, the hood seal can be attached to an accurate position by attaching the hood seal after the alignment. According to the first invention, the efficiency of the hood seal mounting operation and the hood seal mounting accuracy can be improved.
以下、図1−図4を参照しながら、実施の形態について詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments will be described in detail with reference to FIGS.
[概要]
本実施の形態は、フードシール(フードシールゴム)がフロントバンパカバーに取り付けられた車両の前部構造である。フードシールの位置合わせを正確且つ簡単に行うことができるように、フロントバンパカバーに凸部が設けられ、フードシールに、凸部に係合する係合穴が設けられている。
[Overview]
This embodiment is a front structure of a vehicle in which a hood seal (hood seal rubber) is attached to a front bumper cover. The front bumper cover is provided with a convex portion, and the hood seal is provided with an engagement hole for engaging the convex portion so that the hood seal can be accurately and easily aligned.
[車両の前部構造]
車両の前部構造10は、図1に示すように、フードシール11と、フロントバンパカバー12とを備えている。なお、図1では、フードシール11及びフロントバンパカバー12を車両右半分(運転席側から見た右半分)だけを記載し、車両左半分の記載を省略している。
[Vehicle front structure]
As shown in FIG. 1, the vehicle
図2は、フードシール11を取り付けた状態のフロントバンパカバー12の上端部22の平面図である。図2では、図1と同様に、車両右半分(運転席側から見た右半分)だけを記載し、車両左半分の記載を省略している。また、図2には、A部の拡大平面図も併せて記載している。図3は、図2の拡大平面図におけるB−B断面図(車両の前後方向に切断した断面図)である。図4は、図2の拡大平面図におけるC−C断面図(車幅方向に切断した断面図)である。
FIG. 2 is a plan view of the
フロントバンパカバー12は、車両のフロントバンパ(図示省略)を被覆するカバーである。フロントバンパカバー12は、図1に示すように、外部に露出するカバー本体部21と、閉状態のフード13(フードパネル)によって被覆される上端部22とを有する。カバー本体部21には、ヘッドライトに対応する位置等に切り欠きが形成されている。上端部22は、カバー本体部21の上端(具体的に、左右のヘッドライトの切り欠き間の部分)から、車両の後方へ突出している。上端部22は、フード13によって開閉されるエンジンルーム開口の前縁部を構成している。
The front bumper cover 12 is a cover that covers a front bumper (not shown) of the vehicle. As shown in FIG. 1, the front bumper cover 12 includes a
上端部22は、細長い板状に形成され、カバー本体部21の上端に沿って車幅方向に延びている。上端部22は、図3に示す断面視において、カバー本体部21の上端から後方へ向かって斜め下方へ傾斜した傾斜部22aと、傾斜部22aに連続する平坦部22bとを備えている。平坦部22bの後部の上面は、ラジエータサポートカバー16によって被覆されている。
The
上端部22(平坦部22b)の後端には、図2に示すように、車両の後方へ突出する突出部22cが形成されている。突出部22cの上面には、上方へ突出する凸部22dが形成されている。凸部22dは、円柱状に形成されている。 As shown in FIG. 2, a protrusion 22c that protrudes rearward of the vehicle is formed at the rear end of the upper end 22 (flat portion 22b). A convex portion 22d that protrudes upward is formed on the upper surface of the protruding portion 22c. The convex portion 22d is formed in a cylindrical shape.
なお、突出部22cは、上端部22の車幅方向の中心(図2において車両の中心線CLを記載した位置)から少しずれた位置に、1箇所形成されている。図示していない上端部22の車両左半分には突出部22cは形成されていない。車幅方向の中心から突出部22cの位置をずらしたのは、車幅方向の中心では上端部22の近傍に、フード13を開く際に使用されるレバーが存在しているためである。上端部22には、凸部22dが1つ形成されている。上端部22では、車幅方向において凸部22dの中心から中心線CLまでの距離(以下、「中心間距離」という。)が所定の距離に設定されている。
The protruding portion 22c is formed at one position at a position slightly deviated from the center of the
なお、フードシール11及びフロントバンパカバー12は、フードシール11の右半分だけに後述する突出部11c及び係合穴11dが形成され、フロントバンパカバー12の右半分だけに後述する突出部22c及び凸部22dが形成されている以外は、図1に示す車両の車幅方向の中心線CLに対し左右対称に形成されている。
The
フードシール11は、フロントバンパカバー12とフード13との隙間をシールするゴム製の部材である。フードシール11は、図1に示すように、略棒状に形成されている。フードシール11は、上端部22の車幅方向の長さに略等しい所定の長さ寸法に形成されている。フードシール11は、両面テープ15を介して、フロントバンパカバー12の上端部22の平坦部22bに貼り付けられている。
The
フードシール11は、図3に示す断面(横断面)において、中空に形成された中空シール部11aと、中空シール部11aの後側の下部に連続する帯板部11bとを備えている。中空シール部11a及び帯板部11bの裏面には、長さ方向に沿って両面テープ15が貼り付けられている。両面テープ15は、図2に斜線のハッチングを付した帯状の領域に貼り付けられている。中空シール部11aは、平坦部22bの上面に貼り付けられ、上方へ突出している。中空シール部11aの前面の下部は、上端部22の傾斜部22aに当接している。帯板部11bは、平坦部22bの上面に貼り付けられている。
In the cross section (transverse cross section) shown in FIG. 3, the
フードシール11には、長さ方向における所定の位置に係合穴11dが形成されている。具体的に、フードシール11の帯板部11bには、図2に示すように、帯板部11bの幅方向(車両の後方)へ突出する突出部11cが形成され、その突出部11cに係合穴11dが形成されている。係合穴11dは、突出部11cを貫通する貫通孔である。係合穴11dは、長手方向が車両の前後方向(帯板部11bの幅方向)に一致する長円状に形成されている。フードシール11は、凸部22dが係合穴11dに挿入された状態で、上端部22の上面に貼り付けられている。
The
また、フードシール11では、長さ方向における中心から係合穴11dの中心までの距離が、上述の中心間距離に等しい。そのため、凸部22dが係合穴11dに挿入されるように、フードシール11をフロントバンパカバー12の上端部22に設置すると、フードシール11の長さ方向の中心が、上端部22の車幅方向の中心(車両の中心線CL)に一致する。
Further, in the
[フードシールの取付作業]
フードシール11の取付作業では、フロントバンパカバー12の上端部22の上面にフードシール11を載置して、凸部22dが係合穴11dに挿入される位置に、フードシール11の位置を合せる。次に、上端部22からフードシール11を上方へ少しだけ離して、両面テープ15の剥離紙を剥がす。そして、凸部22dが係合穴11dに再び挿入されるようにフードシール11を上端部22へ近づけ、フードシール11の下面の両面テープ15を上端部22の上面に貼り付ける。フードシール11は上端部22に接着される。これにより、フードシール11の取付作業が完了する。
[Hood seal installation]
In the mounting operation of the
図3に示すように、係合穴11dの短手方向の長さは、凸部22dの外径とほぼ同じである。そのため、フードシール11が車幅方向に位置ずれすることなく、上端部22にフードシール11を取り付けることができる。また、図4に示すように、係合穴11dの長手方向の長さは、凸部22dの外径よりも大きい。そのため、凸部22dを係合穴11dに容易に挿入することができ、良好な作業性を確保できる。
As shown in FIG. 3, the length of the engaging hole 11d in the short direction is substantially the same as the outer diameter of the convex portion 22d. Therefore, the
なお、本実施の形態では、凸部22d及び係合穴11dがそれぞれ1つであるが、凸部22d及び係合穴11dをそれぞれ複数形成してもよい。 In the present embodiment, there is one convex portion 22d and one engaging hole 11d, but a plurality of convex portions 22d and engaging holes 11d may be formed.
[実施の形態の効果]
本実施の形態では、凸部22dを係合穴11dに挿入するという簡単な作業によって、フードシール11の位置合わせを正確に行うことができる。また、係合穴11dが帯板部11bを貫通しているため、フードシール11の位置合わせの際は、フロントバンパカバー12の上端部22にフードシール11を重ねた状態でも、凸部22dが係合穴11dに挿入されているか否かを容易に視認できる。そのため、位置合わせ後にフードシール11の貼り付けを行うことで、フードシール11を正確な位置に取り付けることができる。本実施の形態によれば、フードシール11の取付作業の効率及びフードシール11の取付精度を向上させることができる。
[Effect of the embodiment]
In the present embodiment, the
また、従来のように、フロントバンパカバーの切り欠き等に対しクリップを差し込む場合、クリップの分だけ部品数が増え、車両の製造コスト、車両重量、及び部品の組み付け工数が増加する。また、クリップを切り欠きに差し込む際に作業者の指に負担がかかる。また、クリップによって周辺部品の配置が制約されたり、クリップがしっかり嵌合していない場合にクリップが外れたりする虞もある。それに対し、本実施の形態では、切り欠きに差し込むクリップを省略できるため、上述した種々の問題が生じることを防止することができる。 Further, when a clip is inserted into a notch or the like of the front bumper cover as in the prior art, the number of parts increases by the amount of the clip, and the manufacturing cost of the vehicle, the vehicle weight, and the number of assembling steps of the parts increase. In addition, a burden is placed on the operator's finger when inserting the clip into the notch. Moreover, there is a possibility that the arrangement of peripheral parts is restricted by the clip, or the clip may come off when the clip is not firmly fitted. On the other hand, in this Embodiment, since the clip inserted in a notch can be abbreviate | omitted, it can prevent that the various problems mentioned above arise.
[変形例]
図5は、変形例に係る車両の前部構造10の概略断面図(車両の前後方向に切断した断面図)である。変形例では、フードシール11の中空シール部11aの底部に係合穴11dが形成されている。また、フロントバンパカバー12の上端部22の平坦部22bでは、凸部22dが、傾斜部22a寄りの位置に形成されている。変形例でも、上述の実施の形態と同様に、凸部22dを係合穴11dに挿入するという簡単な作業によって、フードシール11の位置合わせを行うことができる。
[Modification]
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view (cross-sectional view cut in the front-rear direction of the vehicle) of the
本発明は、フードシールがフロントバンパカバーに取り付けられた車両の前部構造などに適用可能である。 The present invention is applicable to a vehicle front structure in which a hood seal is attached to a front bumper cover.
10 車両の前部構造
11 フードシール
11d 係合穴
12 フロントバンパカバー
21 バンパカバー本体
22 上端部
22d 凸部
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記凸部に対応する位置に係合穴が形成され、前記凸部が前記係合穴に挿入された状態で、前記フードに被覆される部分の上面に貼り付けられたフードシールとを備えた、車両の前部構造。 A front bumper cover in which a convex portion is formed on the upper surface of the portion covered by the hood;
An engagement hole is formed at a position corresponding to the convex portion, and the hood seal is attached to the upper surface of the portion covered with the hood in a state where the convex portion is inserted into the engagement hole. The front structure of the vehicle.
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