JP2016140814A - ガス処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 維持管理が容易で、装置のランニングコストおよび維持コストの低減を図ることができるガス処理装置を提供することである。【解決手段】 ガス処理装置は、オゾンによって有害物質を含むガスを処理するオゾン反応部と、前記オゾン反応部を経て処理されたガスを第1処理水と気液接触させて、前記処理されたガス中の水溶性の有害物質を第1処理水中に回収する回収部と、前記水溶性の有害物質が回収された第1処理水に加圧下でオゾンを供給して、微細気泡を含有させて第2処理水を得る液体処理部と、前記微細気泡を含有する第2処理水を貯留し、前記第2処理水を大気圧下に曝して、第2処理水中の微細気泡の消滅に伴って前記水溶性の有害物質を分解処理し、懸濁物を含有する第2処理水を、第1処理水と懸濁物とに分離する分離部と、前記分離部で分離された第1処理水を前記回収部に供給する供給部とを含む。【選択図】 図1

Description

本発明は、ガス中に含まれる有害物質を除去するガス処理装置に関する。
従来、脱臭方法には、
a)脂肪酸およびアミン類などを水に溶解させる、水洗法、
b)高温で生じる脂肪酸を水で冷却し溶解させる、冷却法、
c)悪臭の原因となる臭気成分を多孔質な活性炭の微細な空間に吸着して閉じ込める、活性炭吸着法、
d)酸性水溶液およびアルカリ性水溶液に臭気成分、酸性成分およびアルカリ成分などを溶解させ、中和させる、酸アルカリ洗浄法、
e)芳香性物質などによって別の臭いで臭気成分を覆い隠す、マスキング法、
f)臭気成分を含むガスを800℃以上の高温で燃焼させる、直接燃焼法、
g)微生物にその栄養源となる脂肪酸およびアミン類を摂取させて分解させる、微生物分解法、
h)硫黄化合物およびアルデヒド類などを塩素に反応させる塩素処理法、ならびに
i)不飽和有機化合物、硫化水素、メルカプタン類、およびアルデヒド類などをオゾンおよびマンガン系触媒表面で吸着酸化を繰返し、化学的に脱臭する、気相オゾン触媒脱臭法、などが知られている。
特開平8−309148号公報
悪臭を大風量で処理するための装置の大型化を実現するためには問題が多く、最適化には困難が伴っている。最もよく知られた脱臭方法に活性炭吸着法があるが、活性炭を適切な充填体積(SV値)で装置化を図れば、膨大な設備体積が必要となる。また活性炭が吸着飽和に達すると、活性炭を再生させて吸着した臭気成分を放出しなければならない。この方法は、活性炭の交換費用も高くつき、コスト面で有効な方法ではない。
またオゾン(酸化力)を用いた脱臭方法がある。このような従来の気相オゾン脱臭方法では、窒素または硫黄化合物に対してはオゾン自体によるマスキング効果が期待できる。またさらに優れた脱臭効果が期待できる方法に、オゾン脱臭と活性炭脱臭とを組合せる方法がある。この方法では、臭気成分における臭いの原因となる二重結合を速やかに分解し、硫黄化合物、たとえば硫化水素(HS)、メチルメルカプタン(CHSH)、硫化メチル((CH)2S)、二硫化メチル((CH)2S)、および二酸化硫黄(SO)、ならびに窒素化合物、たとえばトリメチルアミン(CH)3Nおよびアンモニア(NH)等を活性炭表面で効率よく吸着させている。
しかしながら、この方法は、炭化水素(RH)およびその誘導体、たとえばアルコール(ROH)、アルデヒド(RCOH)および有機酸(R(COO))等については、気相オゾン脱臭法と活性炭吸着法とによっても充分に解消されず、また活性炭への吸着の限界を把握することが困難であり、したがって維持管理が容易ではなく、さらに吸着した臭気成分が活性炭から離脱して再放出されることを防ぐためのランニングコストが維持管理上負担となっている。
また熱プラズマまたは800℃以上の高温で臭気成分を燃焼させる直接燃焼法では、高度な設備と大量のエネルギとを必要とし、ダイオキシンおよび二酸化炭素(CO)などの増加が伴う。このような方法は、地球環境保全に対して逆行する方法であり、省資源および省エネルギの観点からも問題がある。
本発明の目的は、維持管理が容易で、装置のランニングコストおよび維持コストの低減を図ることができるガス処理装置を提供することである。
本発明は、オゾンによって有害物質を含むガスを処理するオゾン反応部と、
前記オゾン反応部を経て処理されたガスを第1処理水と気液接触させて、前記処理されたガス中の水溶性の有害物質を第1処理水中に回収する回収部と、
前記水溶性の有害物質が回収された第1処理水に加圧下でオゾンを供給して、微細気泡を含有させて第2処理水を得る液体処理部と、
前記微細気泡を含有する第2処理水を貯留し、前記第2処理水を大気圧下に曝して、第2処理水中の微細気泡の消滅に伴って前記水溶性の有害物質を分解処理し、懸濁物を含有する第2処理水を、第1処理水と懸濁物とに分離する分離部と、
前記分離部で分離された第1処理水を前記回収部に供給する供給部とを含むことを特徴とするガス処理装置である。
また本発明において、前記オゾン反応部と前記回収部との間に、有害物質およびオゾンの分解のための触媒が充填される触媒部が設けられることを特徴とする。
また本発明において、前記オゾン反応部と前記回収部との間に、有害物質およびオゾンの吸着のための吸着材が充填される吸着部が設けられることを特徴とする。
また本発明において、前記オゾン反応部は、有害物質を含むガス中で沿面放電によって非平衡プラズマを発生させて、オゾンを発生させることを特徴とする。
また本発明において、前記オゾン反応部には、前記液体処理部に供給されるオゾンが導入されることを特徴とする。
本発明によれば、有害物質を含むガスは、オゾン反応部に導かれる。有害物質、特に非水溶性の有害物質は、その大部分が、オゾンなどの化学的活性種による化学反応によって分解除去される。
有害物質が処理されたガスであって、水溶性の有害物質を含むガスは、回収部に導かれる。このとき、化学的活性種は不安定であり、元の臭気成分に戻ったり、他の有害物質が生成される可能性がある。しかしながら回収部において、該ガスを第1処理水と気液接触させるので、回収部に供給されたガスから、化学的活性種、水溶性の有害物質を第1処理水の第1処理水中に捕集して分離する。このように処理されたガスは、排出部に導かれ、排出部から適切な処理を経て大気中に排出される。
このようにガスを処理した第1処理水は、液体処理部に導かれる。液体処理部では、水溶性の有害物質が回収された第1処理水に、加圧下でオゾンが供給されて微細気泡、たとえば直径50μm以下のマイクロバブルが含有され、微細気泡を含む第2処理水が得られる。
この第2処理水は、分離部に導かれる。分離部では、第2処理水が貯留されて大気圧下に曝されることによって、第2処理水中の微細気泡が浮上消滅する。第2処理水に含有される微細気泡は負の電荷を帯びているとともに、微細気泡が消滅する際に、泡内部の温度が高温となり高圧となる。微細気泡が負の電荷を帯びていることによって、水溶性の有害物質を引き寄せ、微細気泡が消滅する際に生じる高温高圧状態によって、泡を形成するオゾンが分解され、強力なラジカルを発生し、このラジカルによって水溶性の有害物質が除去される。このようにして、液体処理部から供給された微細気泡を含有した第2処理水が処理される。第2処理水中の反応物などの懸濁物は、微細気泡の浮上に伴って、水面上にスカムとして浮遊する。このようにして、分離部では、第2処理水は、第1処理水と懸濁物とに分離される。分離部で分離された第1処理水は、供給部を経て、再び回収部へと導かれる。
このように、非水溶性の有害物質の処理に有効なオゾンによるガス処理と水溶性の有害物質の処理に有効な湿式のガス処理とを組み合わせることによって、従来の活性炭などを用いた吸着処理と比べて、維持管理を容易にし、装置のランニングコストおよび維持コストの低減を図ることができる。また、オゾンによるガス処理の後段のガス処理として湿式処理を行うので、後段のガス処理に触媒を用いた乾式処理を行う場合と比べて、高価な触媒を用いずに、安価な水を用いてガス処理を行うことができ、非常に経済的である。
また、ガス処理装置は第1処理水と気液接触させてガス中の水溶性の有害物質を回収する回収部を含んで構成されているので、元の有害物質に戻ったり、他の有害物質が生成されることを防ぐことができる。したがって、有害物質が含まれない安全なガスを排出することができる。
また、ガス処理装置は微細気泡を前記第1処理水に含有させて第2処理水を得る液体処理部と、第2処理水を大気圧下に曝して、第2処理水中の微細気泡の消滅に伴って前記水溶性の有害物質を分解処理し、懸濁物を含有する第2処理水を、第1処理水と懸濁物とに分離する分離部と、第1処理水を回収部に供給する供給部とを含んで構成されており、前記分離部では液体処理部において微細気泡を含有した第2処理水から、懸濁物をスカムとして分離して第1処理水を得る。したがって、懸濁物を分離処理した第1処理水を繰り返し用いることができる。
本発明によれば、前記オゾン反応部と前記回収部との間に、有害物質およびオゾンの分解のための触媒が充填される触媒部が設けられる。また前記オゾン反応部と前記回収部との間に、有害物質およびオゾンの吸着のための吸着材が充填される吸着部が設けられる。このように構成することによって、オゾン反応部のガス処理後に残存するオゾンの濃度を低減するとともに、吸着部に吸着されたオゾンによって、有害物質を分解するとともに充填された吸着材を再生することができる。
本発明によれば、前記オゾン反応部は、有害物質を含むガス中で沿面放電によって非平衡プラズマを発生させて、オゾンやOHラジカルなどの化学的活性種を発生させる。このように構成することによって、ガス処理を行うごく近傍でオゾンや寿命の短いが酸化力がオゾンよりも高いOHラジカルなどの化学的活性種を発生させることができるので、効率良くガスを処理することができる。
本発明によれば、前記オゾン反応部には、前記液体処理部に供給されるオゾンが導入される。このように構成することによって、新たにオゾンを発生させる装置を設ける必要がないので、装置のランニングコストおよび維持コストの低減を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係るガス処理装置1の全体図である。 除塵部3、オゾン反応部4およびガス処理部11が一体化したユニットを簡略化して示す正面図である。 オゾン反応部4の概略断面図である。 オゾン反応部4をガス流入口側からみた図である。 非平衡プラズマ発生素子13の斜視図である。 非平衡プラズマ発生素子13の部分断面図である。 電源装置15の電気回路図である。 電源装置15によって非平衡プラズマ発生素子13に印加される電力の一例を示す波形図である。 ガス処理部11の概略断面図である。 図10(a)は、触媒部11Aを構成する第1要素11aaの平面図であり、図10(b)は、触媒部11Aを構成する第1要素11aaの正面図である。 図11(a)は、触媒部11Aを構成する第2要素11abの平面図であり、図11(b)は、触媒部11Aを構成する第2要素11abの正面図である。 図12(a)は、吸着部11Cの正面図であり、図12(b)は、吸着部11Cの側面図である。 気泡発生装置22の横断面図である。 図13の切断線A−Aで気泡発生装置22を切断した断面図である。 反応室54に設けられた状態の気泡発生装置22を示す図である。 第1処理水250が回収部5から液体処理部6、分離部7および供給部8を経て回収部5へと循環する流れの全体を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係るガス処理装置1Aの全体図である。 オゾン反応部4Aを示す部分断面図である。 図19(a)および図19(b)は、ノズル215から噴射されるオゾンの噴射状態を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るガス処理装置1Bの全体図である。 本発明の第4の実施形態に係るガス処理装置1Cの全体図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明に係る技術を具体化するために例示するものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明に係る技術内容は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることが可能である。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るガス処理装置1の全体図である。ガス処理装置1は、導気手段10と、除塵部3と、オゾン反応部4と、ガス処理部11と、回収部5と、分離部7と、供給部8と、排出部9とを含んで構成される。導気手段10は、ガス処理を行うべきガスをガス処理装置1に導く。導気手段10と回収部5とは、ガス流路210を介して接続される。除塵部3、オゾン反応部4およびガス処理部11は、ガス流路210に介在される。除塵部3は、塵埃および有害物質を含むガスから塵埃を除去する。オゾン反応部4は、オゾンによって有害物質を含むガスを処理する。ガス処理部11は、残存するオゾンおよび有害物質を触媒によって分解させるとともに吸着材に吸着させる。
回収部5は、第1処理水と気液接触させてガス中の水溶性の有害物質を回収する。液体処理部6は、水溶性の有害物質が回収された第1処理水250に加圧下でオゾンを供給して、微細気泡を含有させて第2処理水を得る。分離部7は、微細気泡を含有する第2処理水を貯留し、第2処理水を大気圧下に曝して、第2処理水中の微細気泡の消滅に伴って水溶性の有害物質を分解処理し、懸濁物を含有する第2処理水を、第1処理水と懸濁物とに分離する。供給部8は、分離部7で分離された第1処理水を回収部5に供給する。排出部9は、有害物質が除去されたガスを大気中に排出する。なお、第1処理水250は、pH6〜7に調整された処理水である。
導気手段10は、除塵部3に塵埃および有害物質を含むガスを押込み送風する押込ファンによって実現される。
図2は、除塵部3、オゾン反応部4およびガス処理部11が一体化したユニットを簡略化して示す正面図である。該ユニットの筐体は、ガス流路210を構成する。除塵部3は、ガス処理装置1におけるガスの流下方向の最も上流側に設けられる。除塵部3は、塵埃および有害物質を含むガスから塵埃を除去する。除塵部3は、所定の目の粗さを有する濾布から成る濾過フィルタ(図示せず)、電気集塵機(図示せず)、またはそれらの組合せ等によって実現される。
オゾン反応部4は、除塵部3のガスの流下方向下流側に設けられる。オゾン反応部4は、有害物質を含むガス中で沿面放電によって非平衡プラズマを発生させて、オゾン、OHラジカルなどの化学的活性種を発生させ、塵埃が除去された有害物質を含むガスを処理する。
図3および図4は、オゾン反応部4の構成を示す図である。オゾン反応部4は、中空の略直方体状の本体4aと、本体4aのガスの流下方向上流側に設けられるガス流入部12と、本体4aのガスの流下方向中央部に設けられ、ガス流入部12に接続され、非平衡プラズマを発生させる、円筒状の非平衡プラズマ発生素子13と、本体aのガスの流下方向下流側に設けられ、非平衡プラズマ発生素子13に接続されるガス排出部14と、電源装置15(図2参照)とを含んで構成される。オゾン反応部4のガス流入部12のガスの流下方向上流側端部は、除塵部3に接続される。ガス流入部12、非平衡プラズマ発生素子13およびガス排出部14はガス流路210を構成する。
ガス流入部12は、ガスの流下方向上流側端部において略矩形状に開口しており、ガスの流下方向下流側に向かうにつれて、開口面積が減少するように設けられる。ガス流入部12のガスの流下方向下流側端部は略矩形状に開口している。非平衡プラズマ発生素子13のガスの流下方向上流側端部は、円形状に開口している。ガス流入部12と非平衡プラズマ発生素子13とは、ガスの流下方向下流側に向かって開口形状が略矩形状から円形状に遷移する第1遷移部12aを介して接続される。
非平衡プラズマ発生素子13のガスの流下方向下流側端部は、円形状に開口している。ガス排出部14は、ガスの流下方向上流側端部において略矩形状に開口しており、ガスの流下方向下流側に向かうにつれて、開口面積が増大するように設けられる。ガス排出部14のガスの流下方向下流側端部は略矩形状に開口している。非平衡プラズマ発生素子13とガス排出部14とは、ガスの流下方向下流側に向かって開口形状が円形状から略矩形状に遷移する第2遷移部14aを介して接続される。
オゾン反応部4では、ガスに含まれる有害物質のうち、非水溶性の有害物質が効率よく分解除去される。
ここで非平衡プラズマとは、電離した電子の電子温度が電離したイオンのイオン温度に比べて高い状態で、電子温度とイオン温度とが熱力学的に平衡していない状態のプラズマである。このような非平衡プラズマにおいては、非平衡プラズマの温度が常温に保たれた状態で、高速の電子を得ることができる。このようにして得られた高速の電子をガス中の分子に衝突させて、ラジカル、励起分子、イオンあるいはオゾンなどの反応性に富む化学的活性種を生成する。
図5および図6は、非平衡プラズマ発生素子13の構成の一例を示す図である。非平衡プラズマ発生素子13は、円筒状に形成された、アルミナセラミックスから成る基体13aと、基体13a内に埋設される円筒状のアース電極となる誘導電極13bと、基体13aの内周面上に軸線方向に沿って設けられるとともに、周方向に間隔dをあけて設けられる複数のストリップ状の放電電極13cと、放電電極13c間の基体13aの内周面上に設けられる、アルミナセラミックから成る腐食防止用の保護層13dとを含む。ここで、非平衡プラズマ発生素子13の寸法の一例は、長さが600mm、内径が200mm、放電電極13cの間隔dが5mmである。またガス流入部12のガスの流下方向上流側開口面積は、非平衡プラズマ発生素子13の入口側開口面積よりも大きい。ガス排出部14のガスの流下方向下流側開口面積は、非平衡プラズマ発生素子13の出口側開口面積よりも大きい。
図7は、電源装置15の電気回路図を示す。図8は、電源装置15によって非平衡プラズマ発生素子に印加される電力の一例を示す波形図である。電源装置15は、交流電源15aおよび非平衡プラズマ発生素子13に接続される。電源装置15は、定電圧・定電流充電回路15bと、高周波インバータ15cと、高周波トランス15dとが直列に接続されてなる。図8に示される電源装置15の出力は、Vpp=12.5kV、Ipp=2.6A、P=480W、f=11kHzである。
非平衡プラズマを発生させるには、非平衡プラズマ発生素子13の放電電極13cおよび誘導電極13間に、図8に示される波形の高周波交流電圧を印加して、沿面放電を発生させ、放電電極13cから基体13aの内周面に沿って、非平衡プラズマである沿面ストリーマ13eを進展させ、ガスを電離させる。図8に示されるように、短い立上り時間の間に質量の小さい電子だけが加速されて高速の電子が得られる。また高周波電圧の正の印加と負の印加との間に非平衡プラズマ発生素子13にエネルギを供給しない期間を設けているので、この期間中に冷却が行われて、ガスの温度上昇が抑制され、ガスの温度は常温に保たれる。
図9〜図12は、ガス処理部11の構成を示す図である。ガス処理部11は、オゾン反応部4のガス排出部14に接続される。ガス処理部11は、ガス流路210を構成する中空の略直方体状の本体11aと、本体11a内に設けられ、オゾンおよび有害物質の分解のための触媒が充填される触媒部11Aと、本体11a内に設けられ、オゾンおよび有害物質の吸着のための吸着材が充填される吸着部11B,11Cとを含む。本体11aは、ガスの流路を構成する。触媒部11Aは、ガスの流下方向上流側に設けられる。触媒部11Aは、略直方体状の第1枠体11aa1と、第1枠体11aa1の4つの側面と1つの主面とに取付けられた第1金網11aa2とから成る第1要素11aaと、第1金網11aa2が取付けられていない主面に適合する第2枠体11ab1と、第2枠体11ab1に取付けられた第2金網11ab2とから成る第2要素11abと、第1要素11aaおよび第2要素11abによって規定される空間内に充填されるマンガン系ハニカム触媒とを含む。マンガン系ハニカム触媒は、ハニカム構造を有する基体にマンガン系触媒が担持されたものである。またマンガン系ハニカム触媒は、オゾン、および不飽和有機化合物、硫化水素、メルカプタン類、およびアルデヒド類などの有害物質を分解するためのものである。
吸着部11B,11Cは、触媒部11Aよりもガスの流下方向下流側に設けられる。吸着部11B,11Cは、NOx、SOx等の酸性ガスなどの有害物質を吸着するための酸性ガス吸着部11Bと、オゾンを吸着するオゾン吸着部11Cとを含む。オゾン吸着部11Cは、酸性ガス吸着部11Bよりもガスの流下方向下流側に設けられる。酸性ガス吸着部11Bは、触媒部11Aの構成に類似し、マンガン系ハニカム触媒に代えて、酸性ガスハニカム吸着材が充填されている。酸性ガスハニカム吸着材は、ハニカム構造を有する基体に酸性ガス吸着材が担持されたものである。
オゾン吸着部11Cは、略直方体状の第3枠体11c1と、第3枠体11c1の全面に取付けられる第3金網11c2と、第3枠体11c1および第3金網11c2によって規定される空間に充填される活性炭とを含む。活性炭にはマンガンが担持されている。このマンガンを担持した活性炭は、オゾンおよび有害物質を吸着し、吸着されたオゾンによって有害物質を分解するとともに再生される。ガス処理部11のガス排出口は、回収部5の下部に接続される。
ここで、マンガンを担持した活性炭は、アンモニアを吸着除去するのに好適である。たとえば、都市ごみから廃棄物固形燃料(Refuse Derived Fuel、略称RDF)を製造するRDF製造プラントにおいて、し尿汚泥の残渣を都市ごみに加えて廃棄物固形燃料を製造する場合がある。この場合、し尿汚泥の残渣が加わることによってアンモニアの臭気濃度が極めて高くなる。またこの臭気濃度はプラント内の気温に応じて大きく変動する(臭気濃度3000〜32000)。この臭気濃度はし尿汚泥の残渣に含まれるアンモニアが大きく関与しているので、マンガンを担持した活性炭でアンモニアを吸着するとともに、活性炭に吸着したオゾンによってアンモニアを分解除去する。
排出部9は、後述する回収部5において化学的活性種および有害物質が除去されたガスを外部に排出することができるように、回収部5の上部に設けられる。排出部9は、ダクトによって回収部5と連結して設けられる。
回収部5は、ガス処理部11のガスの流下方向下流側に設けられる。回収部5は、ガスに同伴する第1処理水の微粒子(以下、ミストと称する。)をガスから分離するミストセパレーター18と、回収部5内に第1処理水を供給する処理水供給手段19と、気液接触材20とを含んで構成される。回収部5は、オゾン処理されたガスと第1処理水とを気液接触させる。回収部5には、第1処理水250が貯留される。回収部5には、貯留された第1処理水250に旋回流を与えるための撹拌手段が設けられてもよい。回収部5では、化学的活性種、水溶性の有害物質ならびにオゾン反応部4で発生した残存オゾンを第1処理水中に捕集して分離する。
ミストセパレーター18は、ワイヤーメッシュデミスターやワイヤーメッシュブランケット等によって実現される。ミストセパレーター18は、回収部5内の上部に設けられる。
処理水供給手段19は、回収部5内であって、ミストセパレーター18よりも下方に設けられる。本実施形態において、処理水供給手段19は、水を噴霧するノズルによって実現される。処理水供給手段19は、循環管200を介して回収部5の下部に接続されている。循環管200はパイプによって実現される。循環管200には、循環ポンプ201、エゼクタ202およびオゾン反応塔203が介在される。エゼクタ202には、後述のオゾン発生装置51と同様の構成のオゾン発生装置204が接続される。エゼクタ202は、循環ポンプ201によって回収部5の下部から汲み上げられた第1処理水250に、オゾンを導入する。オゾン反応塔203は、第1処理水にオゾンを混和する。オゾンが混和された第1処理水は、処理水供給手段に供給される。本実施形態において、処理水供給手段19は、回収部5の軸線L1と垂直な仮想一平面上に設けられる。
気液接触材20は、回収部5内であって、処理水供給手段19よりも下方に設けられる。気液接触方式としては、多段方式と充填方式とがある。多段方式の場合、気液接触材20は、回収部5の軸線L1に垂直な内部寸法と同じ寸法の板状に形成される。気液接触材20は、ガスに第1処理水を完全に接液させるために、複数枚積層され、気液接触材層21を構成する。また、気液接触材20はステンレスまたは化成品から成る多面積接触型多孔材によって実現される。多面積接触型多孔材とは、たとえば複数の細かい孔が形成された多孔板である。
充填方式の場合、気液接触材20は、通気性および通水性を有する基材と、該基材から垂下する多数のパイルとを含んで構成される。このように構成することで、気液接触材20の表面積を増大させることができる。処理水供給手段19から水が噴霧されると、基材を濡らした水は、基材を通過し、多数のパイルを伝って気液接触材20全体を濡らす。このとき、水の供給速度が、水の基材通過速度を上回ると、基材表面に水が滞留し、基材の上方に臨む表面全体に水の薄膜が形成される。ガスは気液接触材20の下方から供給されるので、ガスは多数のパイル表面に存在する水に接触するとともに、基材を通過して基材表面に達する。基材表面全体には、水の薄膜が形成されているので、ガスと水との接触を確実に行うことができる。
また回収部5の下部には、後述の浮上分離槽70で懸濁物を分離した第1処理水が供給部8を介して供給されて貯留される。
他の実施形態において、オゾン処理されたガスが供給される回収部5の下部空間に、処理水供給手段19に類似の構成を有する第1処理水を供給するための手段が設けられてもよい。このようにすることによって、回収部5の下部空間を第1処理水のミストで満たし、オゾン処理されたガスと第1処理水のミストとを接触させることができる。
液体処理部6は、気泡発生装置22と、圧力反応器23と、ポンプ装置24(図16参照)と、気体供給装置25(図16参照)とを含んで構成される。
図13は、気泡発生装置22の横断面図である。図14は、図3の切断線A−Aで気泡発生装置22を切断した断面図である。
気泡発生装置22は、大略的に円筒状に形成され、耐腐食性の優れた材料、たとえばステンレス、チタンまたはカーボナイトおよびABSなどの合成樹脂から成る。以下では、気泡発生装置22の軸線L2に平行な方向を軸線方向と称する。気泡発生装置22は、筐体26を含んで構成され、筐体26には、第1筐体27と、第2筐体28と、第1蓋体29と、第2蓋体30とが含まれる。
第1筐体27は、大略的に円筒状に形成される部材である。第1筐体27の軸線は、気泡発生装置22の軸線L2に一致している。第1筐体27の内周面部31は、部分的にテーパ状に形成されている。
第2筐体28には、循環路形成部36と処理水供給管路部37とが含まれる。図13および図14を参照しつつ説明する。循環路形成部36は、その軸線が軸線L2に一致する円筒状に形成される。循環路形成部36は、第1筐体27との間に循環流路38を形成する。
処理水供給管路部37は、円筒状に形成され、その軸線L3が軸線L2に垂直な仮想平面上に含まれるように循環路形成部36の外周部に配設されている。第2筐体28には、処理水供給管路部37の軸線L3に沿って形成され、循環路形成部36の内方に開口する処理水供給流路部39が形成されている。
第1蓋体29は、大略的に円筒状に形成され、その軸線が軸線L2に一致している。第1蓋体29は、軸線L2に沿って延びる円筒状部40と、円筒状部40の軸線方向一端部に連なる円錐状部40aとを含む。円筒状部40は、その内部空間がガス溜まり32として機能する。さらに円錐状部40aには、その軸線L2に沿って延び、円錐状部40aの軸線方向両端部で開口する気体供給流路部41が形成されている。気体供給流路部41の円筒状部40側の開口には、第1筐体27内に供給された第1処理水が気体供給流路部41を通ってガス溜まり32に流入するのを防ぐ逆止弁33が設けられる。
第2蓋体30は、大略的に円盤状に形成され、その軸線が軸線L2に一致している。第2蓋体30は、軸線L2に沿って、その軸線方向一端部および他端部で開口する排出流路部42が形成される。
第2蓋体30は、第2筐体28の軸線方向他端部に、その軸線方向一端部が第1筐体27の軸線方向他端部が当接している。このように構成することによって、気泡発生装置22の内方に、第1筐体27、第1蓋体29および第2蓋体30とによって囲まれる旋回空間43が形成される。また第1筐体27と第2筐体28と第2蓋体30とによって、円環状の循環流路38を形成する循環流路部44が形成される。この循環流路38は、第1処理水を循環可能に形成されている。
第1筐体27には、循環流路38と旋回空間43とを連通し、循環流路38を循環する第1処理水を旋回空間43に導入する複数の処理水導入流路部45が形成されている。導入流路部である各処理水導入流路部45は、第1筐体27の軸線方向他端部に形成され、旋回空間43に開口する開口部46が互いに周方向に等間隔に形成されている。処理水導入流路部45は、単数形成されても、複数形成されてもよい。
処理水導入流路部45は、循環流路38を循環する第1処理水を、旋回空間43に導入可能に形成される。
図15は、反応室54に設けられた状態の気泡発生装置22を示す図である。図16は、第1処理水が回収部5から液体処理部6、分離部7および供給部8を経て回収部5へと循環する流れの全体を示す概略図である。図16を参照して、ポンプ装置24は、ポンプユニット47と流量制御部48と開閉弁49とを有する。ポンプユニット47は、吸入ポートから処理水を吸入可能に構成され、排出ポートから第1処理水を排出可能に構成される。ポンプユニット47の吸入ポートは、回収部5に接続され、ポンプユニット47の排出ポートは、ポンプユニット47の処理水供給管50によって処理水供給流路部39に接続され、吸入ポートから吸入された第1処理水を処理水供給流路部39に圧送可能に構成されている。ポンプユニット47には、たとえばEBARA製バレルドモータポンプMMLF/AAVF型が用いられる。ポンプユニット47から気泡発生装置22に印加される圧力は、たとえば5〜6kg/cm(490〜588kPa)である。
流量制御部48は、ポンプユニット47から圧送する第1処理水の流量および圧力を制御可能に構成される。開閉弁49は、処理水供給管50に介在し、処理水供給管50の管路の開閉を可能に構成されている。
気体供給装置25は、オゾン発生装置51と気体供給管52とを含んで構成される。オゾン発生装置51は、吸入ポートから図示しない酸素濃縮装置によって空気から作られた濃縮酸素を吸入し、沿面放電による非平衡プラズマによってオゾンを発生させ、排出ポートから圧縮されたオゾンを排出するように構成される。オゾン発生装置51の排出ポートには、気体供給管52の一端部が接続される。気体供給管52の他端部は、第1蓋体29の円筒状部40の軸線方向他端部に接続される。
オゾン発生装置51は、その排出ポートが気体供給管52、ガス溜まり32および逆止弁33を介して気体供給流路部41に接続され、所定の気体であるオゾンを気体供給流路部41に圧送可能に構成されている。気体供給管52には、開閉弁53が介在している。開閉弁53は、管路を開閉可能に構成されている。オゾン発生装置51を用いることによって、第2処理水のオゾンの溶存率を高めることによって、第2処理水の化学反応を促進することができる。また気体供給流路部41に供給される所定の気体は、オゾンに限定されず、空気や他の気体、たとえば窒素、二酸化炭素および純酸素であってもよい。
このように構成される液体処理部6は、気泡発生装置22が圧力反応器23に設けられている。圧力反応器23は、いわゆるオートクレーブであり、第1処理水を封入して大気圧より高い圧力に保持可能な反応室54を有する。前記圧力は、たとえば2〜4kg/cm(196〜392kPa)である。気泡発生装置22は、反応室54に設けられている。
図15を参照して、このようにして構成される気泡発生装置22は、開閉弁49を開放してポンプユニット47を駆動させると、処理水供給管50および処理水供給流路部39を介して、循環流路38に第1処理水が供給される。
圧力反応器23は、排出管55および開閉弁56を介して分離部7と機械的に接続される。
このような構成により、気泡発生装置22は、処理水供給管路部37から導入された第1処理水とオゾン発生装置51からのオゾンとが供給されることによって、オゾンが直径50μm以下のマイクロバブルなどの微細気泡となり、第1処理水とともに排出流路部42から排出し、反応室54内に微細気泡を放出する。なお、排出流路部42の近傍に超音波発生器が設けられてもよい。排出流路部42から放出される微細気泡に超音波発生器からの超音波を当てることによって、微細気泡をたとえばナノオーダーの直径を有する微細気泡とすることができる。
気体供給装置25から供給されたオゾンは、第1蓋体29内のガス溜まり32に供給された後、逆止弁33を介して気体供給流路部41に供給される。したがって、気体供給装置25からのオゾンの供給量が変動しても、ガス溜まり32がバッファとして機能し、オゾンを気体供給流路部41に安定して供給することができる。また、第1蓋体29には逆止弁33が設けられるので、気体供給装置25からオゾンが供給されていない状態であっても、旋回空間43内の処理液の気体供給装置25側への逆流を防ぐことができる。
このようにして反応室54内で微細気泡を発生させることができる。また反応室54内に放出される第1処理水は、ポンプ装置24によって圧送されるので、反応室54内の圧力を高くすることができる。また微細気泡を発生させることによっても、反応室54内の圧力を高めることができる。また反応室54内で微細気泡は、キャビテーション現象によって、第1処理水に溶存する。このようにして第2処理水が得られる。
分離部7は、浮上分離槽70と、スクレーパ71と、スカム受け72とを含んで構成される。浮上分離槽70は、液体処理部6から供給された第2処理水を大気圧下で貯留する。浮上分離槽70では、微細気泡の消滅によって、第2処理水中の水溶性の有害物質が分解されるとともに、微細気泡の浮上作用によって、第2処理水中の懸濁物を浮上凝集させて、第2処理水が、第1処理水と懸濁物とに分離される。懸濁物は、水面上にスカムとして浮遊する。
さらに詳しくは、溶存した微細気泡は、第2処理水が反応室54から放出されて浮上分離槽70に大気圧下で貯留されると、再度第2処理水中に現れる。第2処理水に含有される微細気泡は負の電荷を帯びているとともに、微細気泡が消滅する際に、泡内部の温度が高温となり高圧となる。微細気泡が負の電荷を帯びていることによって、水溶性の有害物質を引き寄せ、微細気泡が消滅する際に生じる高温高圧状態によって、泡を形成するオゾンが分解され、強力なラジカルを発生し、このラジカルによって水溶性の有害物質が除去される。このようにして、液体処理部6から供給された微細気泡を含有した第2処理水が処理される。第2処理水中の反応物などの懸濁物は、凝集しながら微細気泡の浮上に伴って、水面上にスカムとして浮遊する。このようにして、分離部では、第2処理水は、第1処理水と懸濁物とに分離される。
スクレーパ71は、浮上分離槽70に貯留される第2処理水の水面上に浮遊するスカムを掻き取って、浮上分離槽70の外部に設けられるスカム受け72に向けて押しやり、除去する。
図16を参照して、供給部8は、浮上分離槽70から第1処理水を排出する排出管57を含んで構成される。供給部8は、浮上分離槽70と回収部5とを機械的に接続する。排出管57は、たとえばパイプによって実現される。排出管57は、その一端部が回収部5の下部に機械的に接続され、他端部が浮上分離槽70に機械的に接続される。
本実施形態において、処理水供給手段19は、気液接触材20の上部に設けられているけれども、処理水供給手段の下方に気液接触材を設け、その下方に別の処理水供給手段を設け、さらにその下方に別の気液接触材を設けるように形成してもよい。
本実施形態においては、1つのポンプ装置24に対して1つの気泡発生装置22が設けられているが、1つのポンプ装置24に対して複数の気泡発生装置22が設けられてもよい。
本実施形態によれば、非水溶性の有害物質の処理に有効なオゾンによるガス処理と水溶性の有害物質の処理に有効な湿式のガス処理とを組み合わせることによって、従来の活性炭などを用いた吸着処理のみの場合と比べて、維持管理を容易にし、装置のランニングコストおよび維持コストの低減を図ることができる。また、オゾンによるガス処理の後段のガス処理として湿式処理を行うので、後段のガス処理に触媒を用いた乾式処理を行う場合と比べて、高価な触媒を用いずに、安価な水を用いてガス処理を行うことができ、非常に経済的である。
またガス処理装置は塵埃および有害物質を含むガスから塵埃を除去する除塵部3を含んで構成されているので、オゾン反応部4には塵埃が除去されたガスが導かれ、オゾン反応部4を汚損することがない。したがって、清掃などの手間がかからず、維持管理を容易にすることができる。
また本実施形態によれば、ガス処理装置1は第1処理水と気液接触させてガス中の水溶性の有害物質を回収する回収部5を含んで構成されているので、オゾン反応部4で分解された有害物質が元の有害物質に戻ったり、他の有害物質が生成されることを防ぐことができる。したがって、有害物質が含まれない安全なガスを排出することができる。
また、ガス処理装置1は微細気泡を第1処理水に含有させて第2処理水を得る液体処理部6と、第2処理水を大気圧下に曝して、第2処理水中の微細気泡の消滅に伴って水溶性の有害物質を分解処理し、懸濁物を含有する第2処理水を、第1処理水と懸濁物とに分離する分離部7と、第1処理水を回収部5に供給する供給部8とを含んで構成されており、分離部7では液体処理部6において微細気泡を含有した第2処理水から、懸濁物をスカムとして分離して第1処理水を得る。したがって、懸濁物を分離処理した第1処理水を繰り返し用いることができる。
オゾン反応部4と回収部5との間に、有害物質およびオゾンの分解のための触媒が充填される触媒部11Aが設けられる。またオゾン反応部4と回収部5との間に、オゾンおよび有害物質の吸着のための吸着材が充填される吸着部11B,11Cが設けられる。このように構成することによって、オゾン反応部4のガス処理後に残存するオゾンの濃度を低減するとともに、吸着部11Cに吸着されたオゾンによって、有害物質を分解するとともに充填された吸着材を再生することができる。
オゾン反応部4は、有害物質を含むガス中で沿面放電によって非平衡プラズマを発生させて、オゾンを発生させる。オゾンやOHラジカルなどの化学的活性種を発生させる。このように構成することによって、ガス処理を行うごく近傍でオゾンや寿命の短いが酸化力がオゾンよりも高いOHラジカルなどの化学的活性種を発生させることができるので、効率良くガスを処理することができる。
また本実施形態によれば、第1処理水を噴霧する処理水供給手段19が、回収部5の軸線L1と垂直な仮想一平面上に設けられているので、排出部9に向かって上昇してくるガスに第1処理水を均一に気液接触させることができる。したがって、水溶性の有害物質を効率よく回収することができ、安全なガスを排出することができる。
また本実施形態によれば、複数の細かい孔が形成されたような多面積接触型多孔材を、複数積層し、気液接触材層21を形成しているので、第1処理水がガスに気液接触する時間を多くすることができる。したがって、水溶性の有害物質を効率よく回収することができ、安全なガスを排出することができる。
また本実施形態によれば、ミストセパレーター18を回収部5内の上部の全面にわたって設けるので、ガスに同伴するミストを回収部5内に留めることができる。したがって、有害物質の回収効率を一定に保つことができる。また、前記ミストには、水溶性の有害物質が溶存しているので、ミストを回収部5内に留めることにより、安全なガスを排出することができる。
なお本実施形態において、オゾン反応部4と回収部5との間に、触媒部11Aと吸着部11B,11Cの両方が設けられているが、これに限定されず、オゾン反応部4と回収部5との間に、触媒部11Aだけが設けられてもよく、または吸着部11B,11Cだけが設けられてもよい。
(第2実施形態)
図17は、本発明の第2実施形態に係るガス処理装置1Aの全体図を示す。第2実施形態に係るガス処理装置1Aは、第1実施形態に係るガス処理装置1に類似しており、以下、第1実施形態に対する第2実施形態の相違点を中心に説明する。
第2実施形態に係るガス処理装置1Aは、第1実施形態に係るガス処理装置1とはオゾンの導入方式が異なる。第2実施形態においては、第1実施形態におけるオゾン反応部4に代えて、図示しない酸素濃縮装置によって空気から作られた濃縮酸素をオゾン発生装置51で沿面放電による非平衡プラズマによってオゾンを発生させ、オゾン発生装置51で発生させたオゾンを、気体供給管52のオゾン発生装置51と開閉弁53との間から、オゾン供給路205を介して、除塵部3およびガス処理部11を接続するガス流路210のオゾン反応部4Aに導入している。
図18は、オゾン反応部4Aを示す部分断面図である。オゾン反応部4Aは、ガス流路210に介在されたベンチュリ部211によって実現される。ベンチュリ部211は、縮径部212と、ガスの流下方向下流側で縮径部212に連なる絞り部213と、ガスの流下方向下流側で絞り部213に連なる拡径部214とを含む。縮径部212は、その内周面がベンチュリ部211の中心軸線Lに対して約45°の角度で傾斜して縮径する。絞り部213は、ベンチュリ部211における最小径を有する部分である。拡径部214は、その内周面がベンチュリ部211の中心軸線Lに対して約7°の角度で傾斜して拡径する。縮径部212のガスの流下方向上流側から、オゾン供給路205からのオゾンが供給される。オゾン供給路205からのオゾンは、ベンチュリ部211に向かって、ベンチュリ部211の中心軸線Lに位置するオゾン供給管205の先端に設けられるノズル215を介して噴射される。
ベンチュリ部211を流下するガスは、ベンチュリ効果によって増速されるとともに静圧が減圧される。このようなガスにオゾンを噴射することによって、オゾンがガス中に引き込まれて、効率良く混合される。
図19(a)および図19(b)は、ノズル215から噴射されるオゾンの噴射状態を模式的に示す図である。図19(a)に示される例では、オゾンは、ノズル215を頂点として中空円錐状に噴射されている。すなわち、図19(a)に示される例では、オゾンは、ノズル215の軸線Lnに沿う方向に噴射されていない。図19(b)に示される例では、オゾンは、ノズル215を頂点として中実円錐状に噴射されている。すなわち、図19(b)に示される例では、オゾンは、ノズル215の軸線Lnに沿う方向にも噴射されている。本実施形態では、オゾンは、図19(a)に示される形態で噴射されるのが好ましい。なぜなら、図19(b)に示される形態の場合、ノズル215の軸線Lnに沿う方向に噴射されるオゾンは、処理すべきガスに接触しにくいので、処理効率が低下するからである。
本実施形態によれば、オゾン反応部4Aには、液体処理部6に供給されるオゾンが導入される。このように構成することによって、新たにオゾンを発生させる装置を設ける必要がないので、装置のランニングコストおよび維持コストの低減を図ることができる。また、オゾン発生装置51によって、濃縮酸素から沿面放電による非平衡プラズマによってオゾンを発生させているので、第1実施形態のように空気中の濃縮されていない酸素からオゾンを発生させる場合と比較して、効率良くオゾンを発生させることができる。
(第3実施形態)
図20は、本発明の第3実施形態に係るガス処理装置1Bの全体図を示す。第3実施形態に係るガス処理装置1Bは、第1実施形態に係るガス処理装置1に類似しており、以下、第1実施形態に対する第3実施形態の相違点を中心に説明する。
第3実施形態において、ガス処理装置1Bは、第1実施形態のガス処理装置1の構成に加えて、凝集剤添加部80と、第2の液体処理部6Aと、第2の分離部7Aとをさらに含む。第2の液体処理部6Aおよび第2の分離部7Aの構成は、第1実施形態の液体処理部6および分離部7の構成に類似し、対応する構成の参照符号に添え字Aを付して、その詳細な説明を省略する。第2の液体処理部6Aおよび第2の分離部7Aは第2の処理系統を構成する。処理水供給管50Aは、処理水供給管50に介在される開閉弁49の、第1処理水の流下方向上流側で、処理水供給管50から分岐し、第2の液体処理部6Aに接続される。処理水供給管50Aには、第1処理水の流下方向下流側に向かって、開閉弁49Aおよびポンプユニット47Aがこの順で介在される。凝集剤添加部80は、回収部5と第2の液体処理部6Aとの間に介在され、特にポンプユニット47Aよりも第1処理水の流下方向下流側に配置され、回収部5から液体処理部6Aに供給されている第1処理水に、無機系凝集剤を添加する。本実施形態においては、無機系凝集剤は、天然材料、たとえば火山灰由来の無機系凝集剤である。無機系凝集剤は正の電荷を帯びていることが好ましい。
第2の液体処理部6Aの圧力反応器23Aは、排出管55Aおよび開閉弁56Aを介して第2の分離部7Aと機械的に接続される。第2の分離部7Aの浮上分離槽70Aから第1処理水を排出する排出管57Aが、開閉弁58Aを介して、排出管55の開閉弁56の第1処理水の流下方向下流側に接続される。
第1処理水の処理としては、開閉弁49,56を閉じ、開閉弁49A,56A,58Aを開き、処理水供給管50A、ポンプユニット47A、凝集剤供給部80、第2の液体処理部6A、第2の分離部7Aおよび排出管57Aから成る第2の処理系統を規定する。次いで、ポンプユニット47Aを駆動して、回収部5の第1処理水が処理水供給管50Aに導かれる。処理水供給管50Aを流下する第1処理水に、凝集剤供給部80から無機系凝集剤が添加される。オゾン発生装置51Aからのオゾンの供給がなされない状態で、無機系凝集剤が添加された第1処理水が第2の液体処理部6Aの気泡発生装置22Aに供給される。気泡発生装置22Aから圧力反応器23Aに排出された第2処理水は、排出管55Aを介して、第2の分離部7Aの浮上分離槽70Aに供給される。
回収部5から第2の液体処理部6Aに供給されている第1処理水に、無機系凝集剤を添加することによって、第2の液体処理部6Aの気泡発生装置22Aにおいて該凝集剤が第2処理水中で強く撹拌され、第2の分離部7Aの浮上分離槽70Aにおいて、強く撹拌された第2処理水において、正に帯電した凝集剤が負に帯電した固形成分を引き寄せて素早く凝集させる。無機系凝集剤によって凝集させた第2処理水中の固形成分は浮上分離槽70Aで浮上し、固形成分が第2処理水から分離される。このようにして、第1処理水が得られる。浮上分離槽70Aで得られた第1処理水は排出管57Aを介して、分離部7の浮上分離槽70に供給され、さらに供給部8を経て回収部5に戻される。
回収部5に戻された第1処理水は、再び第2の処理系統に導入される。このとき、第2の液体処理部6Aでは、オゾン発生装置51Aから気泡発生装置22Aにオゾンが供給される。第1処理水が固形成分を含んでいる場合、第1処理水に無機系凝集剤を添加すると効果的である。固形成分を含んだまま第2処理水を分離部で処理した場合、固形成分が微細気泡の作用を阻害し、ひいてはオゾンを分解してしまい、第2処理水中の水溶性の有害物質の分解除去が十分に進まないおそれがある。しかしながら、本実施形態では、固形成分のない第1処理水にオゾンの微細気泡が導入されるので、固形成分が第2処理水中の微細気泡に悪影響を与えることなく、第2の分離部7Aにおける第2処理水の処理を効率よく行うことができる。この処理が複数回繰返されてもよい。
なお、変形例として、分離部において第2処理水に無機系凝集剤を添加した後、分離処理を行ってもよい。このようにすることによっても、オゾンが固形成分によって分解されることがなく、第2処理水のオゾン処理を効率よく行って、清浄な第1処理水を得ることができる。
(第4実施形態)
図21は、本発明の第4の実施形態に係るガス処理装置1Cの全体図である。第4実施形態に係るガス処理装置1Cは、第2実施形態に係るガス処理装置1Aおよび第3実施形態に係るガス処理装置1Bに類似しており、以下、第2および第3実施形態に対する第4実施形態の相違点を中心に説明する。
第4実施形態において、ガス処理装置1Cは、第2実施形態のガス処理装置1Aの構成に加えて、第3実施形態のガス処理装置1Bと同様の凝集剤添加部80と、第2の液体処理部6Aと、第2の分離部7Aとをさらに含む。これら凝集剤添加部80、第2の液体処理部6Aおよび第2の分離部7Aは、第4実施形態のガス処理装置1Cと同様に、処理水供給管50および排出管55間に接続される。
このような構成によっても、第3実施形態のガス処理装置1Bと同様の効果を達成することができる。
第3および第4実施形態において、無機系凝集剤は、回収部5から第2の液体処理部6Aに供給される第1処理水に直接添加されているが、気体供給管52Aを経て無機系凝集剤を供給してもよい。この場合、第1蓋体29および第1蓋体結合体90の内部壁材質は、セラミックスや合成樹脂など非磁性体から成るのが好ましい。このようにすることで、ガス溜まり32内で無機系凝集剤自体が凝集したり、内壁に付着したりすることなく、無機系凝集剤が浮遊した状態の気体(オゾン)を気体供給流路部41から噴出することができる。
1,1A,1B,1C ガス処理装置
3 除塵部
4,4A オゾン反応部
5 回収部
6 液体処理部
7 分離部
8 供給部
9 排出部
10 導気手段
11 ガス処理部
13 非平衡プラズマ発生素子
15 電源装置
18 ミストセパレーター
19 処理水供給手段
20 気液接触材
21 気液接触材層
22 気泡発生装置
23 圧力反応器
47 ポンプユニット
49 開閉弁
51 オゾン発生装置
54 反応室

Claims (5)

  1. オゾンによって有害物質を含むガスを処理するオゾン反応部と、
    前記オゾン反応部を経て処理されたガスを第1処理水と気液接触させて、前記処理されたガス中の水溶性の有害物質を第1処理水中に回収する回収部と、
    前記水溶性の有害物質が回収された第1処理水に加圧下でオゾンを供給して、微細気泡を含有させて第2処理水を得る液体処理部と、
    前記微細気泡を含有する第2処理水を貯留し、前記第2処理水を大気圧下に曝して、第2処理水中の微細気泡の消滅に伴って前記水溶性の有害物質を分解処理し、懸濁物を含有する第2処理水を、第1処理水と懸濁物とに分離する分離部と、
    前記分離部で分離された第1処理水を前記回収部に供給する供給部とを含むことを特徴とするガス処理装置。
  2. 前記オゾン反応部と前記回収部との間に、有害物質およびオゾンの分解のための触媒が充填される触媒部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のガス処理装置。
  3. 前記オゾン反応部と前記回収部との間に、有害物質およびオゾンの吸着のための吸着材が充填される吸着部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のガス処理装置。
  4. 前記オゾン反応部は、有害物質を含むガス中で沿面放電によって非平衡プラズマを発生させて、オゾンを発生させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス処理装置。
  5. 前記オゾン反応部には、前記液体処理部に供給されるオゾンが導入されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス処理装置。
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