JP2016138636A - ボールねじ装置およびボールねじ装置を備えた射出成形機 - Google Patents

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Takeshi Miyaki
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Abstract

【課題】ボールねじナットを取付側部材に取付ける際に、ボールねじナットの取付部や取付用の保持部材に変形や座屈等を発生させる恐れのないボールねじ装置を提供する。【解決手段】モータにより回転されるボールねじ21と該ボールねじ21が挿通されるボールねじナット26が設けられたボールねじ装置20において、取付側部材24に固着される取付部28と転動するボールが内蔵されたナット本体部29とを備えたボールねじナット26と、前記取付側部材24に固着されるとともに前記ボールねじナット26の取付部28とは反対側の端面38に当接される保持部材39とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、モータにより回転されるボールねじと該ボールねじが挿通されるボールねじナットが設けられたボールねじ装置および前記ボールねじ装置を備えた射出成形機に関する。
ボールねじ装置は、移動部材を移動させる装置として各分野で多用されおり、とりわけサーボモータとの組み合わせにより高精度に移動部材を移動させる装置として重要視されている。そしてボールねじ装置は、射出成形機においても射出装置のスクリュの前後進移動、型締装置の可動盤の型開閉移動などに利用されている。またボールねじ装置は、他のプレス装置や成形装置、工作機械などでも多用されている。ボールねじ装置は大別して、ボールねじが回転するタイプとボールねじナットが回転するタイプがあるが、本発明はボールねじが回転するタイプを対象とする。ボールねじが回転するボールねじ装置としては、ボールねじの回転によりボールねじナットが移動するタイプとボールねじ自体が移動するタイプがあるが、本発明は両方のタイプを対象とする。
ボールねじ装置が射出成形機の射出装置に設けられた例としては、特許文献1ないし特許文献3、および図7の例などが挙げられる。特許文献1はボールねじナットの取付側部材である連結盤20(プッシャープレート)に対してボールねじナット19が取付けられている。連結盤20に対するボールねじナット19の取付方法は、ボールねじナット19のフランジ部の背面(図1において左側面)が連結盤20の背面(図1において右側面)に当接されるように取付けられている。そしてハウジング16(固定プレート)に取付けられたサーボモータ15の駆動によりボールねじ18が回転され、ボールねじナット19および連結盤20が前後進移動され、同時にスクリュ13も加熱筒12内で前後進移動する。射出時には、ボールねじナット19および連結盤20は図1において右側から左側に向けて高速移動されるが、その際の力はボールねじナット20のフランジ部の背面(左側面)を介して連結盤20の右側面に伝達される。
また図7の例も射出時にプッシャープレート121が他側(図中の左側)に向けて移動される例である。ボールねじナット122の取付部(フランジ部)123の背面124に対して抑え部材125の内側の当接面126が当接するようにボルト127により固定されている。そして抑え部材125の外周側にはボルト孔126が貫通形成されている。そして抑え部材125の一側(図中の右側)の当接面128がプッシャープレート121の前面側(図中の左側)に対して当接するようにボルト129により固定されている。従ってボールねじナット122は直接的には抑え部材125のみに固定され、プッシャープレート121には取付けられていない。そして射出時にボールねじナット122が受ける引っ張り荷重は、ボールねじナット122の取付部123の背面124から抑え部材125を介してプッシャープレート121に伝達される。
特許文献2の図4の例は、ボールねじナットの取付側部材である後ろ固定板3’ ’に対してボールナット31’ ’(ボールねじナット)が取付けられている。後ろ固定板3’ ’に対するボールナット31’ ’の取付方法については、ボールナット31’ ’は射出センサ33’ ’を介して後ろ固定板3’ ’の背面に固定されている。そして射出時には、ボールスクリュ28’ ’および可動圧力板13は、図4において右側から左側に向けて移動されるが、その際の力は、ボールねじナット31’ ’から射出センサ34’ ’を介して後ろ固定板3’ ’へ伝達される。
また特許文献2の図9の例は、ボールねじナット取付部材である後ろ固定板12に対してボールナット36(ボールねじナット)が取付けられている。後ろ固定板12に対するボールナット36の取付方法は、ボールナット36のフランジ部はひずみ計56を介して後ろ固定板12の前面に固定されている。そして射出時には、ボールスクリュ35および可動圧力板13は、図9において右側から左側に向けて移動されるが、その際の力は、ボールねじナット36からひずみ計56を介して後ろ固定板12へ伝達される。
更にボールねじ装置が射出成形機の型締装置に設けられた例としては、特許文献3が挙げられる。特許文献3ではボールねじ装置は、取付側部材である可動ダイプレートに取付けられる接続ブラケット27に対してボールねじナット37が取付けられている。接続ブラケット27に対するボールねじナット37の取付方法は、ボールねじナット37のフランジ部の前面が接続ブラケット27に取付けられている。そして型閉時には、ボールねじナット37は、図1において左側から右側に向けて移動されるが、その際の圧縮荷重は、ボールねじナット37のフランジ部の前面(右側面)から接続ブラケット27へ伝達される。また反対に型開時には、ボールねじナット37は、図1において右側から左側に向けて移動されるが、その際の引っ張り荷重は、ボールねじナット37のフランジ部と接続ブラケット27を係止するボルトを介して接続ブラケットへ伝達される。なお特許文献3のボールねじ装置は、型閉時にはわずかな衝撃がボールねじナット37のフランジ部の前面に加わるが、型閉および型開時における可動盤の移動速度や加速度には大きな変化はなく、ボールねじナット37に対する負荷も型閉時と型開時で大きな差はない。
特開2004−243712号公報(0009、図1) 特開2004−130773号公報(0008、0022、0023、図4、図9) 特開2002−225101号公報(請求項1、0018、図1、図3)
射出成形機の射出装置のように射出の際はスクリュが高速で前進されるが計量の際は比較的スクリュが低速で後退される装置では、一方方向(射出時)の移動の際にのみボールねじナットに対して大きな荷重がかかることになる。特許文献1では、フランジ部の背面が連結盤の背面に固定されているので、射出時の大きな荷重を比較的面積の狭いフランジ部の背面のみで受けることになり、フランジ部に座屈や変形が発生する恐れがある。また図7の例も同様であってフランジ部の背面が射出時の荷重を主に受けることになり、フランジ部に座屈や変形が発生する恐れがある。
特許文献2の図9の例も、ボールねじナットのフランジ部の背面のみで射出時の荷重を受ける形となっており、特許文献1および図7の例と同様の問題がある。また特許文献2の図4の例は、フランジ部は明確に図示されていないが、同様にボールねじナットの前面の狭い部分で射出時の荷重を受ける形となっているので、特許文献2の図9の例と同じ問題がある。
また特許文献3の例は、可動ダイプレートの型開方向への移動時は、ボールねじナットに引っ張り荷重がかかるので、ボールねじナットを係止するボルトおよびフランジ部にのみ荷重がかかる構造となっている。
いずれにしても特許文献1ないし特許文献3の例や図7の例では、移動時の荷重の大きさに対してボールねじナットのフランジ部等の取付部の荷重が加えられる面の面積が十分に確保されない場合に、ボールねじナットのフランジ部等やボールねじナットが取付けられる側の部材に座屈や変形が発生する恐れがあった。そこで本発明は、上記の問題に鑑みてボールねじナットを取付側部材に取付ける際に、ボールねじナットの取付部や取付側の部材等に変形や座屈等を発生させる恐れのないボールねじ装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のボールねじ装置は、モータにより回転されるボールねじと該ボールねじが挿通されるボールねじナットが設けられたボールねじ装置において、取付側部材に固着される取付部と転動するボールが内蔵されたナット本体部とを備えたボールねじナットと、前記取付側部材に固着されるとともに前記ボールねじナットの取付部とは反対側の端面に当接される保持部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のボールねじ装置は、請求項1において、前記取付側部材に対してボールねじナットの取付部がボルトにより固着され、前記取付部が固着された位置の外周側の前記取付側部材に対して前記保持部材の一側の本体取付部がボルトにより固着され、前記保持部材の他側は前記ナット本体部における取付部とは反対側のナット本体部の端面に当接されることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のボールねじ装置は、請求項1または請求項2において、前記ボールねじ装置は、作動時に一側から他側へ向けてボールねじナットに加えられる力のほうが他側から一側に向けてボールねじナットに加えられる力よりも大きいことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載のボールねじ装置を備えた射出成形機は、モータにより回転されるボールねじと該ボールねじが挿通されるボールねじナットが設けられたにおいて、ボールねじ装置は、射出成形機の取付側部材に固着される取付部と転動するボールが内蔵されたナット本体部とを備えたボールねじナットと、前記取付側部材に固着されるとともに前記ボールねじナットの取付部とは反対側の端面に当接される保持部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項5に記載のボールねじ装置を備えた射出成形機は、請求項4において、前記取付側部材は、射出装置のスクリュが回転可能に取付けられるプッシャープレートであることを特徴とする。
本発明のボールねじ装置は、モータにより回転されるボールねじと該ボールねじが挿通されるボールねじナットが設けられたボールねじ装置において、取付側部材に固着される取付部と転動するボールが内蔵されたナット本体部とを備えたボールねじナットと、前記取付側部材に固着されるとともに前記ボールねじナットの取付部とは反対側の端面に当接される保持部材とを備えたので、作動時のボールねじナットおよび保持部材の変形等を防止できる。また本発明のボールねじ装置を備えた射出成形機についても、同様に作動時のボールねじナットおよび保持部材の変形等を防止できる。
本実施形態のボールねじ装置を備えた射出成形機の全体図である。 本実施形態のボールねじ装置を備えた射出成形機の射出装置を一部断面で示した拡大平面図である。 本実施形態のボールねじ装置を備えた射出成形機の射出装置の要部を図2における矢視A方向から見た拡大図である。 第2の実施形態のボールねじ装置を備えた射出成形機の要部の拡大図である。 第3の実施形態のボールねじ装置を備えた射出成形機の要部の拡大図である。 第4の実施形態のボールねじ装置を備えた射出成形機の要部の拡大図である。 従来のボールねじ装置を備えた射出成形機の要部の拡大図である。 従来のボールねじ装置を備えた射出成形機の要部の拡大図である。
本発明の実施形態の射出成形機11について、図1ないし図3を参照して説明する。射出成形機11は、ベッド12上に射出装置13と型締装置14が設けられている。型締装置14のタイプについては特に限定されない。
射出装置13について説明すると、ベッド12上には射出装置13の基台10が前後進可能に取付けられている。そして基台10上には前部プレート15が通常状態では固定されている。前部プレート15の中央には加熱筒16が前方に向けて取付けられ、加熱筒16の内孔にはスクリュ17が前後進可能かつ回転可能に設けられている(図1および図2ではスクリュ17後端の軸部のみ記載)。加熱筒16の前部にはノズル18が設けられている。また前部プレート15の上部には材料を供給するホッパや供給装置が設けられ、前部プレート15に形成された落下孔を介して加熱筒16の内孔に材料が供給されるようになっている。
図2に示されるように射出装置13を平面視した際の前部プレート15における加熱筒16が挿通された部分よりも両方の外側の前面にはそれぞれ射出用のサーボモータ19がそれぞれ固定されている(図2においては中心線より下方の1基は図示を省略して1基のみを図示)。射出用のサーボモータ19の駆動軸にはボールねじ装置20のボールねじ21が固定されている。サーボモータ19の回転機構とボールねじ21の固定方法は、図示にようにカップリング22を介して駆動軸とボールねじ21が固定されるものでもよく、ボールねじ21がモータのロータ内部に挿入されるものでもよい。前部プレート15にボールねじ21を回転自在に保持するため図示しないベアリングが設けられている。本実施形態ではサーボモータ19とボールねじ21は同軸に設けられているが、同軸に設けられておらず、サーボモータ19の駆動軸に固定されたプーリとボールねじ21に固定されたプーリがベルトにより連結され駆動力を伝達するものでもよい。
また前部プレート15の後方にはプッシャープレート24が前部プレート15と平行に設けられている。プッシャープレート24は、本発明における取付側部材に該当する。プッシャープレート24は、基台10上にスクリュ17の軸方向と同方向に設けられたリニアガイドのレール25上に載置され、前記リニアガイドのレール25に沿って前後進移動が可能となっている。プッシャープレート24の中心よりも外側にはボールねじナット26がそれぞれ固定されている。そしてボールねじ装置20の前記射出用のサーボモータ19(モータ)により回転されるボールねじ21には、ボールねじナット26にそれぞれ挿通されている。
またプッシャープレート24の中央部の背面には計量用のサーボモータ27が取付けられ、サーボモータ27の駆動軸にはスクリュ17の軸部の後端がスリーブ等を介して取付けられている。計量用のサーボモータ27とスクリュ17の関係については、射出用のサーボモータ19と同様にベルトを介して駆動力が伝達されるものでもよい。
次に図2および図3により、ボールねじ装置20のボールねじナット26と、ボールねじナット26を取付側部材であるプッシャープレート24へ固定する際に用いる保持部材39について説明する。ボールねじナット26は一般的なものであり、取付側部材に固着される取付部28と詳細は図示しないが転動するボールが内蔵されたナット本体部29とを備えている。取付部28は、所定の厚みを有する円盤形状のフランジ部31を備えており、その中心部にはボールねじ21が接触せずに挿通される中心孔30が形成されている。
また取付部28のフランジ部31にはボールねじナット26を取付るためのボルト32が挿通される貫通孔33が所定間隔ごとに複数形成されている。そして取付部28の一側の当接面34はボールねじ21の軸芯方向に対して直角方向に形成された平面であり、取付側部材(プッシャープレート24)に当接される面となっている。また取付部28のフランジ部31はナット本体部29よりも大径であり、フランジ部31の前記当接面34とは平行な裏側(他側)のドーナツ状の平面35も場合によっては取付側部材への当接面として用いることができる。
またボールねじナット26の取付部28の他側はナット本体部29の一側に固着されている。本実施形態のボールねじナット26は、リターンチューブ式(リターンパイプ式)のボールねじナットである。ボールねじナット26のナット本体部29は円筒形状をしており、中心側にはボールねじ21が挿通される図示しない内孔が形成されている。ただし円筒形状とは断面真円のものに限定されず、平坦面、角、および凹凸を有するものを含む。そして内孔の表面にはボールが転動される循環経路がらせん状に形成されている。またナット本体部29の内部のボールが移動可能な通路(図示せず)を経由してナット本体部29の表面側にはボールが移動可能なリターンチューブ37が形成されている。またボールねじナットの取付部28とは反対側の端面38(ここではナット本体部29の他側の端面)は、ボールねじ21の軸芯方向に対して直角方向に形成された平面となっている。そして前記ナット本体部29の他側の端面38には後述する保持部材39を固定するためのボルト穴50が形成されている。
ボールねじナット26の種類については、上記のものに限定されず、エンドデフレクタ式、エンドキャップ式など他のタイプのものでもよい。またボールねじナット26の循環経路の巻数やその数(列数)も限定されない。いずれのタイプにしてもボールねじナット26は、取付側部材に当接されるための面とボルト穴を有する取付部28(フランジ部31)と、ボールが循環するナット本体部29を備える。そして取付部28についてもボールねじ21の軸芯方向から見た形状については円盤形状に限らず、一部に直線部がある形状や多角形などの形状でもよい。またボールねじナット26は、端部に取付部があるものに限定されず本体中央側に取付部があるものでもよく、その場合は中央側の取付部の取付面と反対側のボールねじナットの端面に保持部材が当接される。更にボールねじナットは、ナット本体部29の他側にもフランジ部等を有するものでもよく、その場合は他側のフランジ部等の端面が保持部材と当接される。
次にボールねじナット26を取付側部材に強固に固定するための保持部材39について説明する。保持部材39は内部が空洞の略円筒形状をしており、一側の本体取付部40は筒部45よりも大径のフランジ形状となっている。そして本体取付部40の内穴41の形状は、ボールねじナット26の取付部28の外形形状よりも大きく、前記内穴41の内部に取付部28が入り込むことが可能なようになっている。また本体取付部40の一側の端面である取付面42は軸芯方向に対して直角方向に形成された平面となっている。また前記本体取付部40には取付用のボルト43が挿通される貫通孔44が複数個所に形成されている。
また保持部材39の中間の円筒形状の筒部45は一定に長さを有しており、装着した際にナット本体部29の外側を取り囲むように設けられる。そして筒部45の他側の部分はボールねじ21が挿通可能だがボールねじナット26のナット本体部29よりも小さい中心孔46が形成された当接部47となっている。当接部47は一定の厚みを有するドーナツ状の部分であり中心孔46の周囲にはボルト51が挿通される複数の貫通孔48が形成されている。そし当接部47の内側の面は、保持部材39を取付けた際にボールねじ21の軸方向と直角方向に形成される当接面49となっている。
なお保持部材39の一側の本体取付部40についても円盤形状以外のものでもよい。また保持部材39の筒部45も円筒形状以外に平面等を有するものでもよく、ボールねじナット26への給脂や放熱を目的とした孔や溝を形成してもよい。更に保持部材39は通常は一体の略円筒部材により形成されるが、ボールねじ21の軸方向に複数に分割された部材が合体して保持部材39を形成するものでもよい。
次に取付側部材であるプッシャープレート24へのボールねじナット26の固定について説明する。スクリュ17の前進方向であるプッシャープレート24の他側の面24aは平面からなりボールねじ21が挿通される孔24bの周囲にはボールねじ21の軸芯を中心とした小径(内側)と大径(外側)の円周上にそれぞれボルト孔24c,24dが等間隔に複数形成されている。そして取付けの際は、保持部材39の内側にボールねじ21が挿通されたボールねじナット26が収納される形で、保持部材39を取付ける。そしてまずプッシャープレート24の内側の各ボルト孔24cに対してボールねじナット26の取付部28の貫通孔33を介して保って各ボルト32によりボールねじナット26を固着する。
次に取付側部材であるプッシャープレート24に対して取付部28の固着位置の外周側の各ボルト孔24dに対して保持部材39の一側の本体取付部40の貫通孔44を介して各ボルト43により保持部材39を固着する。その際に保持部材39の他側の貫通孔48とボールねじナット26の他側の端面38のボルト穴50が一致して重なるように設けられているので、ボルト51により貫通孔48を介して保持部材39の当接部47の内側の当接面49がボールねじナット26の他側の端面38に当接されるように係止する。このことにより保持部材39はプッシャープレート24とボールねじナット26の双方に当接、固着される。なお保持部材39の固着の順序は前記に限定されない。また保持部材39とボールねじナット26の他側の当接、固着は、単に面同士が当接(圧着)されるだけでもよく、ボルト51による係止は必須ではない。
次に射出成形機11の作動について説明する。通常の場合、ノズル18が型締装置14に取付けられた固定金型に当接した状態で計量工程が行われる。この際に計量用のサーボモータ27の回転駆動によりスクリュ17が回転されるとともに、射出用のサーボモータ19によりスクリュ17に前進方向の背圧が加えられる。そしてスクリュ17の回転とともに溶融樹脂が加熱筒16の内孔の前方に貯留され、それに伴いスクリュ17およびプッシャープレート24は一側の方向(図1において右側)へ移動される。
計量工程が終了すると次に射出工程に移行する。射出工程では射出用のサーボモータ19が高速駆動され、ボールねじ21の回転運動がボールねじナット26の直線運動に変換され、ボールねじナット26が固着されたプッシャープレート24およびプッシャープレート24に部材を介して取付られたスクリュ17は他側の方向(図1において左側)へ高速で移動される。従って本実施形態では、作動時である射出時に一側から他側へ向けてボールねじナット26に加えられる力のほうが、作動時である計量時に他側から一側に向けてボールねじナット26に加えられる力よりも大きくなっている。またこの射出の際、ボールねじナット26にはプッシャープレート24から離脱される方向への引っ張り荷重が働く。従来の図7の例ではボールねじナット122の取付部123と抑え部材125の当接部分の面積が小さいことから、取付部(フランジ部)123が変形したり座屈する可能性があった。また図7の例では、抑え部材125の当接面136の面積が小さいことから、抑え部材125が変形したり座屈する可能性があった。しかしながら本実施形態では、ボールねじナット26の取付部28がボルト32により取付側部材であるプッシャープレート24に固定されている他、ボールねじナット26の他側の端面38に対して保持部材39の当接面49が当接および押圧されるようにボルト43により固定されている。
そのため主に射出時のボールねじナット26が受ける他側への引っ張り荷重を分散して受けることができ、ボールねじナット26の取付部28や保持部材39の変形や座屈を防止することができる。
次に図4に示される第2の実施形態について説明する図4においては中心線から上半分がボールねじナットの本体部を除き断面で示されている。第2の実施形態は、ボールねじナット71の取付構造以外は、図1の実施形態と同じであるので説明を省略する。第2の実施形態では、ボールねじナット71の取付部72の背面の当接面73が、取付側部材であるプッシャープレート74の一側の当接面に当接するようにボルト75により固着されている。しかしこれだけではボールねじナット71とプッシャープレート74が当接する部分の面積が小さいので別途に保持部材76により固定を行う。保持部材76は円筒形状をしており、一側の本体取付部77のフランジ部の貫通孔78を介してプッシャープレート74の他側の当接面のボルト穴にボルト79により固定される。この際に保持部材76の他側の内側の当接面80がボールねじナット71のナット本体部81の他側の端面82に当接される。このようにして保持部材76を取付けることによりボールねじナット71に働く引っ張り荷重を分散することができ、取付部72等の変形等を防止することができる。
なおボールねじナット26の取付構造とボールねじ21の長さの関係については、本実施形態の図1のようにプッシャープレート24に対してボールねじナット26を取付けると、ボールねじナット26の可動域(ストローク)の関係から、ボールねじ21の長さを最も短くすることができる。次に図4のようにプッシャープレート24に対してボールねじナット71を取付けることによりボールねじ83の長さを短くすることができる。一方、図8のようにプッシャープレート131に対してボールねじナット132を取付けた場合は、射出の際にボールねじナット132に加わる荷重が圧縮荷重となり荷重の点では有利な点もあるが、ボールねじ133の長さが長くなってしまうという不利な点がある。なお図8の例に保持部材を設けることも本発明に含まれる。
次に図5に示される第3の実施形態について説明する。図5についても中心線から上半分がボールねじナットの本体部を除き断面で示されている。第3の実施形態は、射出用モータ91が後方のバックプレート92に設けられ、図示しない計量用モータが取付けられた前方のプッシャープレート93にボールねじナット94が固定されている。この場合も図5のようにボールねじナット94を取付けることにより、図8のようにプッシャープレート131の後面にボールねじ131が挿通されたボールねじナット132を取付けるよりも、ボールねじ95の長さを短くすることができる。第3の実施形態では、ボールねじナット94の取付部96の背面が取付側部材であるプッシャープレート93の前面に当接するようにボルト105により固着されている。しかしこれだけではボルト105に及ぼされる負荷が大きくなるので、別途に保持部材97を取付ける。保持部材97は略円筒形状をしており、一側(ここでは図中左側)の取付部(フランジ部)98の貫通孔99を介してプッシャープレート93の後面に形成されたボルト穴にボルト100により固定される。この際に保持部材97の他側(ここでは図中右側)の当接部101の内側の当接面102がボールねじナット94のナット本体部103の他側の端面104に当接される。このようにして保持部材97を取付けることにより特に射出時のボールねじナット94を固定するボルト105や取付部96に働く引っ張り荷重を分散することができ、取付部96の変形等を防止することができる。
今まで説明した図1ないし図5の第1ないし第3の実施形態は、いずれもボールねじは軸方向に移動せずに、ボールねじナットがプッシャープレートとともに移動する例であった。しかし図6の第4の実施形態のようにボールねじナットが軸方向に移動せずに、ボールねじがプッシャープレートとともに移動する例でもよい。第4の実施形態では後方に位置固定されたバックプレート111にボールねじナット112が固定されている。一方バックプレート111の前方に設けられたプッシャープレート113には図示しない計量用のサーボモータの他、射出用のサーボモータ114が搭載されている。そして射出用のサーボモータ114の駆動力を伝達するボールねじ115がプッシャープレート113に対して図示しないベアリングにより回転自在に保持されている。そして前記ボールねじ115はボールねじナット112に挿通されている。
取付側部材であるバックプレート111の前面にはボールねじナット112が固定されている。保持部材116を使用したボールねじナット112の固定方法は図1においてボールねじナット26を取付側部材であるプッシャープレート24に固定した構造と同様であるので詳細は割愛する。また図6の第4の実施形態において、バックプレート111に対するボールねじナット112の固定は、図4の第2の実施形態のように取付けてもよい。
上記において図1ないし図4の第1と第2の実施形態は射出装置13にボールねじ装置が複数設けられた例であり、図5および図6の第3と第4の実施形態はボールねじ装置が1基設けられた例であるが、本発明においてボールねじ装置の数は限定されない。ただし複数(一例として2基ないし4基)のボールねじ装置が複数のモータにより駆動される場合は、サーボモータ等の各モータの制御や各ボールねじ装置の組み付け精度の問題等から必ずしも複数のボールねじナットに全く均等に力が加えられるとは限らない。しかし本発明の保持部材を用いることによりボールねじナットの取付側部材への取付けが強固に行えることから、複数のボールねじナットに加えられる力の誤差が一定範囲内の場合は、ボールねじナットや機体の変形や座屈を防ぐことができるという利点は大きくなる。
上記の実施形態は、ボールねじ装置が射出成形機の射出装置に設けられた場合であるが、本発明の保持部材を備えたボールねじ装置は、射出成形機の型締装置に設けられたものでもよい。型締装置に用いる場合は、特許文献3のように可動盤の移動を行う型開閉機構にボールねじ装置が用いられることなどが想定される。その場合型開方向および型閉方向に対するボールねじナットの向きは限定されず、ボールねじナットの取付部であるフランジ部の可動盤への取付け方法についても限定されない。また本発明のボールねじ装置はトグル機構に用いた型締装置に設けたものでもよい。この場合トグル機構のクロスヘッドにボールねじナットが固着される。また本発明のボールねじ装置は、射出成形機に使用されたものに限定されず、他の成形装置や工作機械、移載機などの装置に用いられるものでもよい。
11 射出成形機
13 射出装置
14 型締装置
19 射出用のサーボモータ(モータ)
20 ボールねじ装置
21 ボールねじ
24 プッシャープレート
26 ボールねじナット
28 取付部
29 ナット本体部
38 端面
39 保持部材

Claims (5)

  1. モータにより回転されるボールねじと該ボールねじが挿通されるボールねじナットが設けられたボールねじ装置において、
    取付側部材に固着される取付部と転動するボールが内蔵されたナット本体部とを備えたボールねじナットと、
    前記取付側部材に固着されるとともに前記ナット本体部における取付部とは反対側の端面に当接される保持部材とを備えたボールねじ装置。
  2. 前記取付側部材に対してボールねじナットの取付部がボルトにより固着され、
    前記取付部が固着された位置の外周側の前記取付側部材に対して前記保持部材の一側の本体取付部がボルトにより固着され、
    前記保持部材の他側は前記ボールねじナットの取付部とは反対側のナット本体部の端面に対して当接されることを特徴とする請求項1に記載のボールねじ装置。
  3. 前記ボールねじ装置は、作動時に一側から他側へ向けてボールねじナットに加えられる力のほうが他側から一側に向けてボールねじナットに加えられる力よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボールねじ装置。
  4. モータにより回転されるボールねじと該ボールねじが挿通されるボールねじナットが設けられたボールねじ装置を備えた射出成形機において、
    ボールねじ装置は、
    射出成形機の取付側部材に固着される取付部と転動するボールが内蔵されたナット本体部とを備えたボールねじナットと、
    前記取付側部材に固着されるとともに前記ボールねじナットの取付部とは反対側の端面に当接される保持部材とを備えたことを特徴とする射出成形機。
  5. 前記取付側部材は、射出装置のスクリュが回転可能に取付けられるプッシャープレートであることを特徴とする請求項4に記載の射出成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019171688A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 住友重機械工業株式会社 射出成形機

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