JP2016138479A - ピストンポンプ - Google Patents

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考正 吉成
Takamasa Yoshinari
考正 吉成
和樹 志村
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【課題】低コストで自吸能力の高いピストンポンプを提供すること。
【解決手段】本発明のピストンポンプは、主軸によって回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに設けられた複数のシリンダボアと、前記複数のシリンダボアにそれぞれ摺動自在に挿入された複数のピストンと、前記シリンダブロックの一端面に接すると共に複数の貫通孔を有するバルブプレートとを備え、前記貫通孔の一端は、前記シリンダボアと連通可能な位置に設けられ、前記貫通孔の他端は、前記貫通孔の一端よりも前記バルブプレートの外縁側の位置に設けられることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧システムの動力伝達に用いるピストンポンプに関する。特に、ピストンポンプを構成するバルブプレートの構造に関する。
従来、産業機械や車両等に組み込まれる油圧システムの動力伝達機構として油圧式のピストンポンプが知られている。図5は、この種のピストンポンプとして知られる従来の斜板式ピストンポンプの概略構成を示す図である。また、図6は、その要素を一部破断して示す斜視図である。以下、従来の斜板式ピストンポンプの構造について図5及び図6を用いて説明する。
図5及び図6において、装置本体51の内部には、主軸52を回転中心軸として回転する回転伝達軸53と、該回転伝達軸53の回転に連動して回転するシリンダブロック54とが配置される。シリンダブロック54は、主軸52の同心円上に複数のシリンダボア(シリンダ室)55を有し、各シリンダボア55には、それぞれ複数のピストン56が挿入されている。それぞれのピストン56は、シリンダブロック54の回転に連動して、各シリンダボア55内を往復運動し、各ピストン56の往復運動に応じて、各シリンダボア55内への流体(例えばオイル)の供給、又は、各シリンダボア55からの流体の排出が行われる。
各ピストン56の往復運動は、各ピストン56の一端に摺接する斜板(ヨーク)57の回転に伴ってなされる。具体的には、各ピストン56が、主軸52を回転中心として公転する間に、斜板57と該斜板57に隣接するシュープレート58とがピストン56の一端をなす球状部56aに装着されたピストンシュー59を引き上げることによりシリンダボア55内の空間の容積を拡大する。反対に、斜板57と該斜板57に隣接するシュープレート58とがピストンシュー59を押し下げることによりシリンダボア55内の空間の容積を圧縮する。これらシリンダボア55内の空間の容積の拡大及び圧縮を繰り返すことにより、シリンダボア55内部への流体の供給、又は、シリンダボア55内部からの流体の排出が行われる。
シリンダブロック54の一端面には、流体供給用の吸込みポート60及び流体排出用の吐出しポート61を有するバルブプレート62が設けられる。吸込みポート60及び吐出しポート61は、それぞれバルブプレート62の一方の面と他方の面とを連通させるように設けられた貫通孔であり、ピストンポンプで扱う流体の流動経路を構成する。
図7は、従来のバルブプレート62の概略構成を示す図である。各ピストン56は、公転中の半回転の間に流体の吸込み方向に、残りの半回転の間に流体の吐出し方向に往復運動を繰り返すため、吸込みポート60と吐出しポート61とは、バルブプレート62の中心に対して点対称に配置される。つまり、ピストン56が斜板57によって引き出されるタイミングでシリンダボア55とバルブプレート62の吸込みポート60とが連通し、ピストン56が斜板57によって押し込まれるタイミングでシリンダボア55とバルブプレート62の吐出しポート61とが連通する。これにより、連続的なポンプ作用を得ることができる。なお、63は、ピストンポンプの回転伝達軸53が貫通する孔である。
図5及び図6に戻ると、バルブプレート62を介してシリンダブロック54と対向する位置には、ポートブロック64が配置される。ポートブロック64には、流体を供給する経路となる供給ポート65と、流体を排出する経路となる排出ポート66が設けられている。これら供給ポート65と排出ポート66は、それぞれ前述のバルブプレート62における吸込みポート60と吐出しポート61とに対応した位置に設けられ、外部のタンクから流体を供給したり、外部へと流体を排出したりできるように構成されている。
また、回転伝達軸53の周囲には、回転伝達軸53の回転を滑らかにするためのベアリング67が配置されている。図5に示されるように、ベアリング67は、回転伝達軸53と各ポート65、66との間に配置する形となる。
以上の構造を有する従来のピストンポンプにおいては、シリンダブロック54の回転数を上げれば単位時間当たりのピストン運動の回数が増え、結果的にポンプとしての吐出流量を増加させることができる。具体的には、一般的なピストンポンプは、シリンダブロックの回転数とポンプとしての吐出流量とがほぼ比例関係にある。したがって、ピストンポンプの最高回転数を上げることにより、ポンプとしての自吸能力を上げることが可能となる。
しかし、回転数を上げていくと、ある回転数から吐出流量が増加しなくなる限界点に達することが知られている。これは、回転数の増加によりシリンダブロックやバルブプレートのポート部分を通過する流体の流速が上がることによってポート内部が負圧となり、流体内に気泡(キャビテーション)が発生するため、実効的な吐出流量が減少するからである。
このような現象を防止するための対策として、従来、非特許文献1に記載されている技術が知られている。非特許文献1記載の技術は、シリンダブロックのポート(キドニーポートとも呼ばれる)の位置を内側、すなわち主軸側に寄せることにより、ポート部の周方向速度を低下させ、流体の流速を減少させて気泡の発生を抑制するものである。なお、特許文献1には、非特許文献1に記載されている技術を応用したピストンポンプが開示されている。
石原 貞男著「ピストンポンプ・モータの理論と実際」株式会社オーム社、昭和54年5月20日、p.149
実開昭61−190476号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたピストンポンプの構造は、シリンダブロックのポートの位置に合わせてバルブプレートのポートの位置やポートブロックのポートの位置もすべて主軸側に寄せる必要がある。そのため、ポート形成のためのマージンを確保するために、回転伝達軸の周りに配置されるベアリングのサイズを小さくする必要があり、結果としてベアリング寿命が非常に短い設計になってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、ベアリングサイズを下げることなく、自吸能力の高いピストンポンプを提供することを目的の一つとする。
また、本発明は、新たな部品を追加することなく、低コストで信頼性の高いピストンポンプを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様は、主軸を回転中心として回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに設けられた複数のシリンダボアと、前記複数のシリンダボアにそれぞれ摺動自在に挿入された複数のピストンと、前記シリンダブロックの一端面に接すると共に複数の貫通孔を有するバルブプレートとを備えたピストンポンプであって、前記貫通孔の一端は、前記シリンダボアと連通可能な位置に設けられ、前記貫通孔の他端は、前記貫通孔の一端よりも前記バルブプレートの外縁側の位置に設けられることを特徴とする。
前記貫通孔の中心軸は、前記主軸に対して20〜40度で傾斜していてもよい。
前記貫通孔は、当該貫通孔の中心軸が前記主軸に対して20〜40度で傾斜している第1部分と、前記中心軸が前記主軸と平行である第2部分とを有していてもよい。
前記主軸と平行な面で前記貫通孔を切った切断面における当該貫通孔の断面形状は、曲線部分を含んでいてもよい。
前記バルブプレートにおいて、前記貫通孔の一端は、曲率もしくは傾斜を有する面に設けられていてもよい。
さらに、本発明のピストンポンプは、前記複数のピストンの一端に接し前記シリンダブロックの回転に伴って前記複数のピストンを前記複数のシリンダボア内で往復運動させる斜板を備えていてもよい。
さらに、本発明のピストンポンプは、前記バルブプレートを介して前記シリンダブロックに対向すると共に流体を供給又は排出するポートを有するポートブロックを備え、前記貫通孔の他端は、前記ポートと連通可能な位置に設けられていてもよい。
本発明におけるピストンポンプの概略構成を示す図である。 本発明におけるピストンポンプを構成するバルブプレートの概略構成を示す図である。 本発明におけるピストンポンプを構成するバルブプレートの概略構成を示す図である。 本発明のピストンポンプにおける回転数と吐出流量の関係を示す図である。 従来のピストンポンプの概略構成を示す図である。 従来のピストンポンプの要素を一部破断して示す斜視図である。 従来のバルブプレートの概略構成を示す図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面等を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るピストンポンプの概略構成を示す図である。図1において、装置本体11の内部には、主軸12、該主軸12を回転中心軸として回転する回転伝達軸13、及び該回転伝達軸13の回転に連動して回転するシリンダブロック14が配置される。シリンダブロック14は、主軸12を中心として複数のシリンダボア15を有し、各シリンダボア15は、主軸12を中心とした同心円上に並んでいる。各シリンダボア15には、それぞれ複数のピストン16が摺動自在に挿入され、それぞれのピストン16は、シリンダブロック14の回転に連動して、各シリンダボア15内を往復運動する。これらピストン16の往復運動に応じて、各シリンダボア15においては外部からの流体(例えばオイル)の供給、又は、各シリンダボア15からの流体の排出が行われる。
各ピストン16の一端には斜板17が摺接しており、斜板17の回転に伴って各ピストン16が往復運動を行う。これにより、主軸12を回転中心としてピストン16が公転する間に、斜板17に隣接するシュープレート18によりピストン16の球状部16aに装着されたピストンシュー19が引き上げられ、シリンダボア15内の空間の容積が拡大される。他方、シュープレート18がピストンシュー19を押し下げるタイミングでは、シリンダボア15内の空間の容積が圧縮される。このように、シリンダボア15内の空間の容積が拡大及び圧縮される反復運動により、シリンダボア15内部への流体の供給、又は、シリンダボア15内部からの流体の排出が繰り返される。
シリンダブロック14の一端面(シリンダブロックのポート31が配置される側の面)には、流体供給用の吸込みポート20及び流体排出用の吐出しポート21を有するバルブプレート22が設けられる。吸込みポート20及び吐出しポート21は、それぞれバルブプレート22の一方の面と他方の面とを連通させるように設けられた貫通孔であり、ピストンポンプで扱う流体の流動経路を構成する。
本実施形態のピストンポンプにおいては、図7に示した従来のバルブプレートと各ポートの配置は同じであるが、ポート形状(特にポートの断面形状)が従来のバルブプレートと大きく異なる。詳細については後述する。
図1において、バルブプレート22を介してシリンダブロック14と対向する位置には、ポートブロック24が配置される。ポートブロック24には、流体を供給する経路となる供給ポート25と、流体を排出する経路となる排出ポート26が設けられている。これら供給ポート25と排出ポート26は、それぞれ前述のバルブプレート22における吸込みポート20と吐出しポート21とに対応した位置に設けられ、外部のタンクから流体を供給したり、外部へと流体を排出したりできるように構成されている。
また、回転伝達軸13の周囲には、回転伝達軸13の回転を滑らかにするためのベアリング27が配置されている。ベアリング27は、回転伝達軸13と各ポート25、26との間に配置される。
ここで、本実施形態のピストンポンプにおけるバルブプレート22について説明する。本実施形態に示すバルブプレート22は、図1に示すように、各ポート20、21が主軸12に対して斜めに形成され、ポートブロック24側に設けられる開口部の位置が、シリンダブロック14側に設けられる開口部の位置よりも、主軸12を基準にして外側に配置される。換言すれば、バルブプレート22に設けられたポート(貫通孔)の一端は、シリンダボア15と連通可能な位置に設けられ、そのポートの他端は、前述のポートの一端よりもバルブプレート22の外縁側の位置に設けられる。
図2は、バルブプレート22の概略構成を示す断面図である。具体的には、図2(A)は、シリンダブロック14に接する面(図2において紙面に向かって上側の面)が平坦面になっている例であり、図2(B)は、前述のシリンダブロック14に接する面が、シリンダブロック14の一端面に対して曲率もしくは傾斜を有する面を含み、当該面にポートを設けた例である。通常のバルブプレート22の厚さ(t)は、5〜15mmの範囲に収まる。また、シリンダブロックの一端面に対して曲率もしくは傾斜を有するとは、例えばバルブプレート22におけるポートブロック24に接する側の面を基準としたときに、バルブプレート22におけるシリンダブロック14と接する側の面が、所定の曲率で曲面となっているか、所定の角度で傾斜していることを意味する。
図2(A)について説明すると、バルブプレート22のポート20、21は、ポートの中心を貫く線(ポートの中心線)が、主軸12に対してθの角度を有している。この角度θは、10〜50度、好ましくは20〜40度である。θが小さいとベアリングの配置スペースを確保することが困難になるため、20度以上であることが好ましい。また、角度θが大きければその分だけポートブロック24のポート25、26を主軸から離すことができるが、ポート20、21の開口部の耐久性が落ちるおそれがあるため、40度以下とすることが好ましい。勿論、これらの角度は一例であり、この数値範囲に限定されるものではない。
また、本実施形態では、直線状にポート20、21を設ける例を示しているが、曲線状に設けることも可能である。すなわち、主軸12と平行な面でポート20、21を切った切断面における当該ポートの断面形状は、曲線部分を含んでいてもよい。例えば、ポート20、21の開口部付近ではθを小さくし(主軸に平行な方向に近づけ)、中央付近ではθを大きくすることにより、ポート20、21とシリンダブロックやポートブロックのポートとの接続点における連通を滑らかなものとし、吐出流量の改善を図ることも可能である。
このように、本実施形態のピストンポンプを構成するバルブプレート22は、ポートブロック24に接する側(図2において紙面に向かって下側)に設けられる開口部33の位置(代表的には、開口部33の中心位置)が、シリンダブロック14に接する側(図2において紙面に向かって上側)に設けられる開口部32の位置(代表的には、開口部32の中心位置)よりも、主軸12を基準として外側になる。
このような構成とすることにより、シリンダブロック14に設けるポート31の位置を内側(主軸12に近い側)に寄せつつ、ポートブロック24に設ける供給ポート25及び排出ポート26の位置は外側(主軸12から遠い側)に離すことができる。その結果、バルブプレート22のポート20、21やシリンダブロック14のポート31を通過する流体の流速を抑えて気泡の発生を抑えつつ、ベアリングの配置スペースを確保してベアリング寿命の長い設計を実現することができる。
以上のように、本実施形態によれば、ベアリングサイズを下げることなく、最高回転数を増加させることができ、自吸能力の高いピストンポンプを実現することができる。また、新たな部品を追加することなく自吸能力の高いピストンポンプを実現できるため、低コストで信頼性の高いピストンポンプを提供することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかるピストンポンプについて説明する。本実施形態の第1の実施形態との違いは、バルブプレート22に設けられるポート20、21の形状の違いである。その他の点は、第1の実施形態で説明したピストンポンプと同様であるため、詳細な説明を省略する。
図3は、バルブプレート22の概略構成を示す断面図である。具体的には、図3(A)は、シリンダブロック14に接する面(図3において紙面に向かって上側の面)が平坦面になっている例であり、図3(B)は、前述のシリンダブロック14に接する面が、シリンダブロック14の一端面に対して曲率もしくは傾斜を有する面を含み、当該面にポートを設けた例である。
図3(A)について説明すると、バルブプレート22のポート20、21は、第1部分34と第2部分35の2つの部分を有している。ここで、第1部分34は、その中心線が主軸12に対して角度θ(10〜50度、好ましくは20〜40度)で傾斜し、第2部分35は、その中心線が主軸12と略平行になっている。
この場合、第1部分34は、ポートブロック24に接する側(図3において紙面に向かって下側)から開けて形成され、第2部分35は、シリンダブロック14に接する側(図3において紙面に向かって上側)から開けて形成される。このように、シリンダブロック14に接する側に第2部分35を設けることにより、シリンダブロック14との接続点となる開口部に急峻なエッジが形成されることを防ぐことができ、バルブプレート22の耐久性を向上させることができる。
また、ポート20、21の第1部分34は、第1の実施形態で説明したように曲線状に設けることも可能である。すなわち、第1部分34の中心線が、曲線部分を有するようにポートとなる貫通孔を設けてもよい。
本実施形態のピストンポンプを構成するバルブプレート22においても、ポートブロック24に接する側(図3において紙面に向かって下側)に設けられる開口部33の位置(例えば、開口部33の中心位置)は、シリンダブロック14に接する側(図3において紙面に向かって上側)に設けられる開口部32の位置(例えば、開口部32の中心位置)よりも、主軸12を基準として外側になる。
このような構成とすることにより、シリンダブロック14に設けるポート31の位置を内側(主軸12に近い側)に寄せつつ、ポートブロック24に設けるポート25、26の位置は外側(主軸12から遠い側)に離すことができる。その結果、バルブプレート22のポート20、21やシリンダブロック14のポート31を通過する流体の流速を抑えて気泡の発生を抑えつつ、ベアリングの配置スペースを確保してベアリング寿命の長い設計を実現することができる。
以上のように、本実施形態によれば、ベアリングサイズを下げることなく、最高回転数を増加させることができ、自吸能力の高いピストンポンプを実現することができる。また、新たな部品を追加することなく自吸能力の高いピストンポンプを実現できるため、低コストで信頼性の高いピストンポンプを提供することができる。
(実施例)
図4は、本発明のピストンポンプにおける回転数と吐出流量の関係を示す図である。具体的には、電動機によってピストンポンプの回転数を徐々に上げ、ピストンポンプの吸込限界回転数をプロットしたものである。なお、図4において、符号401は本発明のピストンポンプの特性を示し、符号402は従来のピストンポンプの特性を示す。
試験条件として、油種は「ISO VG32」を用い、油温は40℃とした。ポンプの押しのけ容積は80cm/revである。
図4を参照すると、従来のピストンポンプは、回転数が2500min−1に達する直前辺りから吐出流量が増加しなくなり、約2450min−1で頭打ちとなるのに対し、本発明のピストンポンプは、回転数が約2650min−1になるまで吐出流量が増加する。つまり、本発明のピストンポンプは、従来のピストンポンプと比べて吸込限界回転数が200min−1ほど向上していることが分かる。
以上のように、本発明のピストンポンプを用いた場合、同一サイズのピストンポンプを用いても、従来よりも高い回転数(すなわち、大きな吐出流量)で動作させることができる。したがって、様々な油圧システムに対応することができるとともに、余裕をもった設計が可能となり、信頼性の高い油圧システムを構築することが可能となる。
以上、本発明のピストンポンプについて説明したが、上述した各実施形態のピストンポンプを基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り本発明の範囲に含まれる。
また、上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
11:装置本体
12:主軸
13:回転伝達軸
14:シリンダブロック
15:シリンダボア(シリンダ室)
16:ピストン
17:斜板(ヨーク)
18:シュープレート
19:ピストンシュー
20:吸込みポート
21:吐出しポート
22:バルブプレート
24:ポートブロック
25:供給ポート
26:排出ポート
31:シリンダブロックのポート

Claims (7)

  1. 主軸を回転中心として回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに設けられた複数のシリンダボアと、前記複数のシリンダボアにそれぞれ摺動自在に挿入された複数のピストンと、前記シリンダブロックの一端面に接すると共に複数の貫通孔を有するバルブプレートとを備えたピストンポンプであって、
    前記貫通孔の一端は、前記シリンダボアと連通可能な位置に設けられ、
    前記貫通孔の他端は、前記貫通孔の一端よりも前記バルブプレートの外縁側の位置に設けられることを特徴とするピストンポンプ。
  2. 前記貫通孔の中心軸は、前記主軸に対して20〜40度で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のピストンポンプ。
  3. 前記貫通孔は、当該貫通孔の中心軸が前記主軸に対して20〜40度で傾斜している第1部分と、前記中心軸が前記主軸と平行である第2部分とを有することを特徴とする請求項1に記載のピストンポンプ。
  4. 前記主軸と平行な面で前記貫通孔を切った切断面における当該貫通孔の断面形状は、曲線部分を含むことを特徴とする請求項1に記載のピストンポンプ。
  5. 前記貫通孔の一端が、シリンダブロックの一端面に対して曲率もしくは傾斜を有する面に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のピストンポンプ。
  6. さらに、前記複数のピストンの一端に接し前記シリンダブロックの回転に伴って前記複数のピストンを前記複数のシリンダボア内で往復運動させる斜板を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のピストンポンプ。
  7. さらに、前記バルブプレートを介して前記シリンダブロックに対向すると共に流体を供給又は排出するポートを有するポートブロックを備え、
    前記貫通孔の他端は、前記ポートと連通可能な位置に設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のピストンポンプ。
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