JP2016137015A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技する遊技者個別に年齢認証を行い、遊技者の年齢が指定年齢以上であると認証されないと、通常通り遊技を行うことができない遊技機及び遊技機付属装置を提供する。【解決手段】遊技に係る制御を実行する制御手段(20)を備えた遊技機(1) において、遊技者の年齢が指定年齢以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段(66)を備え、制御手段(20)は、年齢認証手段(66)により指定年齢以上であると認証された場合、通常態様にて制御(例えば、遊技球の発射、貸し出しを可能にする制御)を実行し、年齢認証手段(66)により指定年齢以上であると認証されなかった場合、通常態様と異なる特別態様にて制御(例えば、遊技球の発射、貸し出しを不可能にする制御)を実行する。【選択図】 図22
Description
本発明は遊技機及び遊技機付属装置に関し、特に遊技者の年齢認証に基づく制御に関する。
従来より、風俗営業法で規制されるパチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機が設置された遊技店への入場(来店)、また、その遊技店に設置された遊技機での遊技には、指定年齢(18歳)未満の人は禁止される年齢制限があり、遊技店によっては、適時、店内放送で来店者に年齢制限についての注意事項(例えば、「18歳未満の人は退場して下さい」や「身分証明書を提示してもらうことがあります」等)を知らせるようにしている。
尚、遊技店の入口等に来店者の顔を撮像するカメラを設置し、そのカメラにより撮像された顔画像に基づいて来店者の年齢を推定し、その推定年齢が指定年齢未満である場合、撮像された顔画像のデータが登録されていない場合には報知する年齢認証システムが公知である(特許文献1参照)。
前記遊技店において、遊技店スタッフが遊技者個別に年齢を聞いて指定年齢以上であるか否かを確認することは煩雑であり、遊技者の年齢が指定年齢以上であると確認されなくても、その遊技者は遊技機で通常通り遊技を行うことができる。
本発明の目的は、遊技する遊技者個別に年齢認証を行い、遊技者の年齢が指定年齢以上であると認証されないと、その遊技者は通常通り遊技を行うことができない遊技機及び遊技機付属装置を提供することである。
本発明の目的は、遊技する遊技者個別に年齢認証を行い、遊技者の年齢が指定年齢以上であると認証されないと、その遊技者は通常通り遊技を行うことができない遊技機及び遊技機付属装置を提供することである。
第1の発明は、遊技に係る制御を実行する制御手段(20)を備えた遊技機(1) において、遊技者の年齢が指定年齢以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段(66)を備え、前記制御手段(20)は、前記年齢認証手段(66)により前記指定年齢以上であると認証された場合、通常態様にて制御を行う第1特殊制御手段と、前記年齢認証手段(66)により前記指定年齢以上であると認証されなかった場合、前記通常態様と異なる特別態様にて制御を行う第2特殊制御手段とを備えたことを特徴とする。
第2の発明は、遊技機(1A)に電気的に接続可能な制御手段(101A)を備えた遊技機付属装置(LA)において、遊技者の年齢が指定年齢以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段(112) を備え、前記制御手段(101A)は、前記年齢認証手段(112) により前記指定年齢以上であると認証された場合、通常態様にて制御を行う第1特殊制御手段と、前記年齢認証手段(112) により前記指定年齢以上であると認証されなかった場合、前記通常態様と異なる特別態様にて制御を行う第2特殊制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、遊技する遊技者個別に年齢認証を行うことで、遊技者の年齢が指定年齢以上であるか否かを判断することができる。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1に示すように、遊技場Hには複数の島構造Haが設けられ、各島構造Haに複数のパチンコ遊技機Pと複数の貸出装置Lが交互に並ぶように設置されている。各パチンコ遊技機Pは、その左側に設置された貸出装置Lと電気的に接続され、その貸出装置Lと協働して遊技球の貸し出しを行うことが可能になる。例えば、遊技場Hには、図示の設置エリアHbに、本発明に係るパチンコ遊技機1が複数台設置されている。
本発明に係るパチンコ遊技機1について説明する。
図2、図3に示すように、パチンコ遊技機1には、島構造Haに取り付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部に、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4と透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
図2、図3に示すように、パチンコ遊技機1には、島構造Haに取り付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部に、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4と透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、この貯留皿5に、演出ボタンSW6aと十字キーSW6bとエンターボタンSW6cとを有する演出操作装置6と、度数表示器7aと貸出ボタンSW7bと返却ボタンSW7cとを有する貸出操作装置7が装着されている(「SW」はスイッチを意味する)。
貸出操作装置7において、度数表示器7aに、遊技球の貸し出しに使用可能な度数(度数;1以上の度数であり、以下、有効度数という)が表示されていないときに、貸出装置Lに現金(紙幣)が投入されると、その現金に応じた有効度数が表示され、また、貸出装置Lに指定のプリペイドカードが投入されると、そのプリペイドカードに記憶されている有効度数が表示される。
度数表示器7aに有効度数が表示されているときに、貸出ボタンSW7bが操作されると、所定度数に相当する数(例えば、度数;5に相当する125 個)の遊技球が貯留皿5に貸し出されて、度数表示器7aに所定度数を減算した度数が表示され、また、返却ボタンSW7cが操作されると、度数表示器7aに有効度数が表示されている場合、その有効度数が記憶されたプリペイドカードが貸出装置Lから排出されて、度数表示器7aの有効度数の表示が消去される。
開閉扉3には、貯留皿5の右下側に発射ハンドル8が装着され、この発射ハンドル8が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合には、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール9aで案内され、遊技領域4aの上部に導入される。
図3、図4に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、1対のゲート12、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が通過(入球・入賞)可能に図示の配置で設けられている。第1始動口10、1対のゲート12、複数の一般入賞口14には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、1対のゲートSW12a、複数の一般入賞口SW14aが付設されている。
始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口11aは、開閉部材11b及び第2始動口SOL11dによって、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有し、大入賞口13aは、開閉部材13b及び大入賞口SOL13dによって、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
遊技球が入賞口10,11a,13a,14の何れかに入賞した場合、遊技球1個の入賞につき入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払い出される。遊技球が始動口10,11aの何れかに入賞した場合に大当り抽選が行われ、その大当り抽選に当選した場合、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生し、遊技球がゲート12を通過した場合に当り抽選が行われ、その当り抽選に当選した場合、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技領域4aに発射された遊技球は、入賞口10,11a,13a,14の何れかに入賞すると、そこから遊技領域4a外へ排出されて回収され、また、入賞口10,11a,13a,14の何れにも入賞しないと、最終的に、遊技領域4aの下端部に設けた排出口9bから遊技領域4a外へ排出されて回収される。
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に遊技演出用の画像表示器16及び可動役物17が装備されている。画像表示器16は、その画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ役物15の内側を通して視認可能に配置され、この画像表示器16には主に遊技演出が表示され、可動役物17は、画像表示器16に表示される所定の遊技演出の一環として作動する。
尚、前記SW10a,11c,12a,13c,14a以外に、遊技領域4aに発射された遊技球を検出する発射球検出SW18a、排出口9bから排出された遊技球を検出する排出球検出SW18b、開閉扉3の開放を検出する扉開放検出SW18c、遊技領域4aに発生した磁気を検出する複数の磁気検出SW18d等が設けられている。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特別図柄保留ランプ19dには第1特別図柄保留数が表示され、その第1特別図柄保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特別図柄表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには第2特別図柄保留数が表示され、その第2特別図柄保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特別図柄保留数が1以上の場合、第2特別図柄保留数が0の場合には、第1特別図柄保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特別図柄保留数が1以上の場合、第1特別図柄保留数に関わらず、第2特別図柄保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
普通図柄表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普通図柄保留ランプ19fには普通図柄保留数が表示され、その普通図柄保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普通図柄保留数が1以上の場合、普通図柄保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図4に示すように、パチンコ遊技機1の遊技に係る制御を実行する制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25、発射制御基板26を備え、制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
図4に示すように、パチンコ遊技機1の遊技に係る制御を実行する制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25、発射制御基板26を備え、制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、1対のゲートSW12a、大入賞口SW13c、複数の一般入賞口SW14a、発射球検出SW18a、排出球検出SW18b、扉開放検出SW18c、複数の磁気検出SW18dからの信号、払出制御基板22からの制御情報(信号)を受けて、情報処理を行い、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22、演出制御基板23に制御情報を出力する。
払出制御基板22のコンピュータは、払出球検出SW22b、球有り検出SW22c、満タン検出SW22d、貸出ボタンSW7b、返却ボタンSW7cからの信号、遊技制御基板21、画像制御基板24、貸出装置Lからの制御情報を受けて、情報処理を行い、払出モータ22a、度数表示器7aを制御し、遊技制御基板21、画像制御基板24、発射制御基板26、貸出装置Lに制御情報を出力する。
払出制御基板22のコンピュータは、発射制御基板26に設けられた発射制御回路26aを制御し、この発射制御回路26aにより、発射ハンドル8(図示略のタッチセンサ、発射ボリューム等)からの信号を受けて、球送りSOL8a、発射SOL8bを制御する。これにより、遊技者が発射ハンドル8を回動操作すると、約0.6 秒間隔で、球送りSOL8aにより貯留皿5に貯留された遊技球が発射位置に導入されると共に、発射SOL8bにより発射位置に導入された遊技球が発射され、発射ハンドル8の操作量を調節することにより、遊技球をその発射強度を調節して遊技領域4aに発射させることができる。
演出制御基板23のコンピュータは、演出ボタンSW6a、十字キーSW6b、エンターボタンSW6cからの信号、遊技制御基板21、画像制御基板24、ランプ制御基板25からの制御情報を受けて、情報処理を行い、画像制御基板24、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
画像制御基板24のコンピュータは、払出制御基板22、演出制御基板23からの制御情報を受けて、情報処理を行い、遊技演出用の画像表示器16、スピーカ27を制御し、払出制御基板22、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、可動役物17(原点SW)からの信号、演出制御基板23からの制御情報を受けて、情報処理を行い、遊技演出用の枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物17(電動モータ)を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。
図5に示すように、遊技制御基板21の主にコンピュータにより、図示の各手段30〜36,42〜45,50が構成されている。
乱数更新手段30は、特別遊技を行うか否かを判定する為の大当り乱数と、特別遊技を行う場合に大当り図柄を判定する為の大当り図柄乱数と、特別遊技を行わない場合にリーチ状態にするか否かを判定する為のリーチ乱数と、特別図柄の変動パターン(変動時間)を判定する為の変動パターン乱数とを、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
図柄情報取得手段31は、遊技球が第1始動口10に入賞したときに第1特別図柄保留数が4未満の場合に、乱数更新手段30により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を1組の第1特別図柄情報として取得し、遊技球が第2始動口11aに入賞したときに第2特別図柄保留数が4未満の場合に、乱数更新手段30により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を1組の第2特別図柄情報として取得する。
図柄情報取得手段31により取得された特別図柄情報が特別図柄情報記憶手段32に記憶(保留)され、特別図柄情報記憶手段32に記憶されている第1特別図柄情報の数が第1特別図柄保留数となり、特別図柄情報記憶手段32に記憶されている第2特別図柄情報の数が第2特別図柄保留数となる。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1,第2特別図柄保留数の少なくとも一方が1以上の場合、特別図柄を変動開始させる始動条件が成立して、この始動条件の成立毎に、特別図柄情報記憶手段32に記憶されている特別図柄情報が、順次1ずつ特別図柄情報判定手段33による判定に供して、特別図柄情報記憶手段32から消去(保留消化)される。ここで、複数の特別図柄情報が保留されている場合、それら複数の特別図柄情報は、図柄情報取得手段31により取得された順番で前記判定に供して保留消化され、但し、第1,第2特別図柄情報の両方が保留されている場合には、第2特別図柄情報が第1特別図柄情報よりも優先して前記判定に供して保留消化される。
特別図柄情報判定手段33において、大当り判定手段33aは、前記始動条件の成立により保留消化された当該特別図柄情報の大当り乱数に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うか否かを判定し、図柄判定手段33bは、大当り判定手段33aより大当り遊技を行うと判定された場合、当該特別図柄情報の大当り図柄乱数に基づいて、停止表示させる大当り図柄を判定(選択)して、当該大当り遊技中の大入賞口13aの開放パターン、つまり有利度合いの異なる複数の大当り遊技の何れを行うかを決定すると共に、当該大当り遊技終了後の遊技状態を決定する。
大当り判定手段33aは、具体的に、図6に示す大当り判定テーブルを用いて、「通常遊技状態」又は「時短遊技状態」が設定されている場合には、約1/320 の割合(低確率)で、また、「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されている場合には、約10/320の割合(高確率)で、当該特別図柄情報の大当り乱数が大当り特定値と一致すると、大入賞口13aを開放する特別遊技である大当り遊技を行うと判定する。また、設定されている遊技状態に関わらず、約3/320 の割合で、当該特別図柄情報の大当り乱数が小当り特定値と一致すると、特別遊技の一種である小当り遊技を行うと判定する。
図柄判定手段33bは、具体的に、大当り判定手段33aにより大当り遊技を行うと判定された場合、複数の大当り図柄(図7に示す大当り図柄A〜D,a〜c)の何れかを選択し、小当り遊技を行うと判定された場合、小当り図柄を選択し、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定された場合、ハズレ図柄を選択する。大当り図柄の選択について、当該特別図柄情報が第1特別図柄情報である場合は、図7に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、当該特別図柄情報が第2特別図柄情報である場合は、図7に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。
特別図柄情報判定手段33において、リーチ判定手段33cは、大当り判定手段33aにより大当り遊技を行うと判定された場合、基本的に大当りになることを期待させるリーチ状態にするが、大当り判定手段33aにより大当り遊技を行わないと判定された場合、当該特別図柄情報のリーチ乱数に基づいて、大当りになることを期待させるリーチ状態にするか否かを判定する。
特別図柄情報判定手段33において、変動パターン判定手段33dは、大当り判定手段33a、図柄判定手段33bによる判定結果に基づいて選択された図柄(大当り図柄A〜D,a〜c、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)、リーチ判定手段33cによる判定結果(リーチ状態にするか否か)、変動パターン乱数等に基づいて、特別図柄の変動パターン(変動時間)を判定(決定)する。変動パターン判定手段33dが特別図柄の変動パターンを決定する具体的な処理については後で説明する。
特別図柄表示制御手段34は、第1特別図柄情報が保留消化されたことを契機に第1特別図柄の変動表示を開始させ、第2特別図柄情報が保留消化されたことを契機に第2特別図柄の変動表示を開始させ、変動パターン判定手段33dにより決定された変動パターンで特別図柄を変動表示させて、つまり当該変動パターンで規定される変動時間、特別図柄を変動表示させた後に、大当り判定手段33a、図柄判定手段33bによる判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
大当り判定手段33aにより大当り遊技を行うと判定された場合には、図柄判定手段33bにより選択された大当り図柄A〜D,a〜cの何れかを停止表示させ、小当り遊技を行うと判定された場合には、小当り図柄を停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
特別遊技実行手段35は、大当り判定手段33aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特別図柄表示制御手段34により、当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段33bにより選択された判定図柄(大当り図柄A〜D,a〜c、小当り図柄の何れか)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで大入賞口13aを開放する遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
図8に示すように、大当り遊技中の大入賞口13aの開放パターンは、大当り図柄の種類に応じて、16R長期開放、8R長期開放、8R短期開放(「R」はラウンドを意味する)の何れに設定され、小当り遊技中の大入賞口13aの開放パターンは、大当り図柄C,D,b,cに対応する開放パターンと同様に、8R短期開放に設定される。
具体的に、16R長期開放では、大入賞口13aが16Rに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、大入賞口13aを閉塞して終了する。8R長期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、16R長期開放と同様のR終了条件が成立すると終了する。8R短期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば0.1 秒経過するR終了条件が成立すると終了する。
事前判定手段36は、特別図柄情報記憶手段32に記憶されている特別図柄情報(即ち、後に特別図柄情報判定手段33による判定に供される特別図柄情報)に基づいて、具体的には、図柄情報取得手段31により特別図柄情報が取得された際、その特別図柄情報に対して、特別図柄情報判定手段33(大当り判定手段33a、図柄判定手段33b、リーチ判定手段33c、変動パターン判定手段33d)による判定と同等の判定(即ち、特別遊技を行うか否かの判定、大当り図柄A〜D,a〜c、小当り図柄、ハズレ図柄の決定、リーチ状態にするか否かの判定、特別図柄の変動パターンの決定)を事前に行う。
一方、乱数更新手段30は、補助遊技を行うか否かを判定する為の当り乱数と、補助遊技を行う場合に当り図柄を判定する為の当り図柄乱数とを、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。図柄情報取得手段31は、遊技球がゲート12を通過したときに普通図柄保留数が4未満の場合に、乱数更新手段30により更新された当り乱数、及び当り図柄乱数を1組の普通図柄情報として取得する。図柄情報取得手段31により取得された普通図柄情報が普通図柄情報記憶手段42に記憶(保留)され、普通図柄情報記憶手段42に記憶されている普通図柄情報の数が普通図柄保留数となる。
普通図柄が変動停止状態で、普通図柄保留数が1以上の場合、普通図柄を変動開始させる始動条件が成立して、この始動条件の成立毎に、普通図柄情報記憶手段42に記憶されている普通図柄情報が、順次1ずつ普通図柄情報判定手段43による判定に供して、普通図柄情報記憶手段42から消去(保留消化)される。ここで、複数の普通図柄情報が保留されている場合、それら複数の普通図柄情報は、図柄情報取得手段31により取得された順番で前記判定に供して保留消化される。
普通図柄情報判定手段43において、当り判定手段43aが、前記始動条件の成立により保留消化された当該普通図柄情報の当り乱数に基づいて、遊技者に有利な補助遊技を行うか否かを判定し、補助遊技を行うと判定した場合、図柄判定手段43bが、当該普通図柄情報の当り図柄乱数に基づいて、停止表示させる当り図柄を判定(選択)して、当該補助遊技中の第2始動口11aの開放パターン、つまり有利度合いの異なる複数の補助遊技の何れを行うかを決定する。
具体的に、当り判定手段43aは、図9に示すように、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」(「低作動モード」)が設定されている場合には、1/10の割合で、また、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」(「高作動モード」)が設定されている場合には、10/10 の割合で、補助遊技を行うと判定し、補助遊技を行うと判定すると、図柄判定手段43bは、図10に示すように、複数の当り図柄(当り図柄a,b)の何れかを図示の選択率により選択し、補助遊技を行わないと判定すると、ハズレ図柄を選択する。
普通図柄表示制御手段44は、普通図柄情報が保留消化されたことを契機に普通図柄の変動表示を開始させ、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」(「低作動モード」)が設定されている場合には、12秒間、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」(「高作動モード」)が設定されている場合には、0.5 秒間、普通図柄を変動表示させた後、普通図柄判定情報手段43による判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
補助遊技実行手段45は、当り判定手段43aにより補助遊技を行うと判定された場合、普通図柄表示制御手段44により、当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段43bにより選択された判定図柄(当り図柄a,bの何れか)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで第2始動口11aを開放する遊技者に有利な補助遊技を行う。具体的に、図9、図10に示すように、補助遊技中の第2始動口11aの開放パターンは、当り図柄の種類、及び遊技状態(作動モード)に応じて図示のように設定される。
遊技状態制御手段50は、複数の遊技状態(図11に示す「通常遊技状態」「時短遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態」)の何れかを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には「通常遊技状態」を設定する。
図11に示すように、「通常遊技状態」又は「時短遊技状態」が設定された場合、大当り判定手段33aにより大当り遊技を行うと判定される大当り確率が低確率(図6に示す約1/320 )に設定され、「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定された場合、大当り確率が高確率(図6に示す約10/320)に設定される。また、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定された場合、第2始動口11aを作動させる第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モードに設定され、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定された場合、第2始動口11aを開状態に作動させ易い高作動モードが設定される。
遊技状態制御手段50は、特別遊技実行手段35により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図8に示すように設定変更する。大当り図柄A,Bの何れかが停止表示されて、所謂「確変大当り」になった場合、また、大当り図柄Cが停止表示されて、所謂「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、特別図柄が変動表示された回数(特別図柄変動回数)が10000 回を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。
大当り図柄Dが停止表示されて、所謂「突潜大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「潜確遊技状態」を設定し、その後、特別図柄変動回数が10000 回を超えると、「潜確遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。但し、「通常遊技状態」以外の遊技状態(「潜確遊技状態」又は「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」)からは「突確大当り」となり、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、特別図柄変動回数が10000 回を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。
大当り図柄aが停止表示されて、所謂「時短大当り」になった場合、また、大当り図柄bが停止表示されて、所謂「突時大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「時短遊技状態」を設定し、その後、特別図柄変動回数が20回又は40回又は60回を超えると、「時短遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。
大当り図柄cが停止表示されて、所謂「突通大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「通常遊技状態」を設定する。小当り図柄が停止表示されて、所謂「小当り」になった場合、当該小当り遊技終了後に当該小当り遊技開始前の遊技状態を設定する(即ち、遊技状態を設定変更しない)。
ここで、前記の変動パターン判定手段33dが特別図柄の変動パターンを決定する具体的な処理について説明する。特別図柄の変動パターンを決定するために、複数の変動パターン決定テーブルが存在し、変動パターン判定手段33dは、現在の遊技状態に対応する変動パターン決定テーブルを用いて、大当り判定手段33a、図柄判定手段33bによる判定結果(判定図柄)、リーチ乱数(リーチ判定手段33cによる判定結果)、変動パターン乱数、及び第1,第2特別図柄保留数等に基づいて変動パターンを決定する。
「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されている場合には、図12に示す通常/潜確遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて、また、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されている場合には、図13に示す時短/確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて、変動パターンを決定する。
図12に示す通常/潜確遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いた場合、第1特別図柄の変動パターンについては、大当りとなる場合、その判定図柄(大当り図柄)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン1〜4(変動時間;30,40,50,20 秒)の何れかを決定し、小当りとなる場合、変動パターン5(変動時間;20秒)を決定し、ハズレとなる場合、リーチ乱数、保留数(第1特別図柄保留数)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン6〜9(変動時間;10,5,30,40秒)の何れかを決定する。
第2特別図柄の変動パターンについては、大当りとなる場合、その判定図柄(大当り図柄)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン1〜4(変動時間;30,40,50,20 秒)の何れかを決定し、小当りとなる場合、変動パターン5(変動時間;20秒)を決定し、ハズレとなる場合、リーチ乱数、変動パターン乱数に応じて、変動パターン7〜9(変動時間;5,30,40 秒)の何れかを決定する。
図13に示す時短/確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いた場合、第1特別図柄の変動パターンについては、大当りとなる場合、その判定図柄(大当り図柄)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン1〜3(変動時間;30,40,50秒)の何れかを決定し、小当りとなる場合、変動パターン10(変動時間;30秒)を決定し、ハズレとなる場合、変動パターン11(変動時間;25秒)を決定する。
第2特別図柄の変動パターンについては、大当りとなる場合、その判定図柄(大当り図柄)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン1〜3(変動時間;30,40,50秒)の何れかを決定し、小当りとなる場合、変動パターン10(変動時間;30秒)を決定し、ハズレとなる場合、保留数(第2特別図柄保留数)、変動パターン乱数に応じて、変動パターン12,13,14(変動時間;22,2,15 秒)の何れかを決定する。
図5に示すように、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータにより、図示の各手段60〜65が構成されている。図柄変動演出制御手段60、特別遊技演出制御手段61、保留図柄演出制御手段62、先読み演出制御手段63は、演出装置67(画像表示器16、可動役物17、スピーカ27、ランプ28a,28b)に各種遊技演出を行わせる。
図柄変動演出制御手段60は、特別図柄情報判定手段33による判定結果に基づいて、特別図柄表示制御手段34により特別図柄が変動表示されているときに、当該特別図柄の変動パターン(変動時間)に対応する図柄変動演出を、複数の図柄変動演出(図14(a)に示す図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
図15に示すように、図柄変動演出では、基本的に、画像表示器16に、(1)3組の演出図柄列16aが変動開始した後、先ず、(2)左側の演出図柄16a-1として「X」が変動停止し、次に、(3)右側の演出図柄16a-2として「Y」が変動停止し、最後に、(4)中央の演出図柄16a-3として「Z」が変動停止するように表示され、これら3つの停止図柄列「XZY」が、大当り判定手段33a、図柄判定手段33bによる判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
例えば、変動時間が比較的短い変動パターンに対応する図柄変動演出では、(3)「X」と「Y」が異なる演出図柄で停止して非リーチ状態になり、その後、(4)「Z」が停止して、「XZY」がハズレ表示態様になると、大当り及び小当り非当選になる。一方、変動時間が比較的長い変動パターンに対応する図柄変動演出では、(3)「X」と「Y」が同じ演出図柄で停止してリーチ状態になり、その後、発展演出、或いは、発展演出に移行しないノーマルリーチ演出が行われる。
発展演出、ノーマルリーチ演出は、夫々、大当り期待度が異なる複数の演出態様の何れかで行われ、発展演出、ノーマルリーチ演出の終了を以て、(4)「Z」が「X」「Y」と異なる演出図柄で停止して、「XZY」がハズレ表示態様になると、大当り及び小当り非当選になり、「XZY」が小当り表示態様になると、小当り当選になり、「Z」が「X」「Y」と同じ演出図柄で停止して、「XZY」が大当り表示態様になると、大当り当選になる。
特別遊技演出制御手段61は、特別遊技実行手段35により特別遊技が行われているときに、当該特別遊技の開始にあたって停止表示された大当り図柄(小当り図柄)の種類に応じて、図14(b)に示す複数の特別遊技演出(特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択した特別遊技演出を行わせ、特別遊技演出の最後に、図14(c)に示す複数のエンディング演出(エンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択したエンディング演出を行わせる。
保留図柄演出制御手段62は、特別図柄情報記憶手段32に第1特別図柄情報が記憶されている場合、その第1特別図柄保留数と相当数の第1保留図柄を画像表示器16に表示させ、特別図柄情報記憶手段32に第2特別図柄情報が記憶されている場合、その第2特別図柄保留数と相当数の第2保留図柄を画像表示器16に表示させる。
先読み演出制御手段63は、事前判定手段36による判定結果に基づいて、先読み演出を行うか否かを判定し、先読み演出を行うと判定した場合に、その先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、その特別図柄情報が消化される前から、大当り期待度を高め得る先読み演出を行わせる。
例えば、図柄変動演出制御手段60が、特別図柄の複数変動にわたって、先読み演出を行わない際に表示する背景画像とは異なる先読み背景画像を表示させたり、保留演出制御手段62が、先読み演出を行わない際に表示する保留図柄とは異なるデザイン(例えば色、形)の先読み保留図柄を表示させたりして、保留されている特別図柄情報に基づいて大当りになることを遊技者に期待させる先読み演出を行わせる。
尚、特定の図柄変動演出や特別遊技演出や先読み演出では、複数のキャラクタ(人物)うち指定された1のキャラクタを主人公として画像表示器16に表示させる演出が行われる。このキャラクタの指定について、電源投入時には、予め決められたキャラクタが指定されるが、後述の客待ち制御の実行中、指定するキャラクタを変更することができる。
客待ち制御手段64は、特別図柄情報記憶手段32に特別図柄情報が記憶されていない、且つ特別図柄表示制御手段34により特別図柄が変動表示されていない(図柄変動演出が行われていない)、且つ特別遊技実行手段35により特別遊技が行われていない(特別遊技演出が行われていない)ときに、客待ち中として客待ち制御を実行する。
この客待ち制御では、図16(1)に示すように、客待ち開始時(客待ち制御の開始時)から所定のメニュー表示開始時間(例えば、30秒)経過すると、或いは、図16(2)に示すように、客待ち開始時から経過する時間に関係なく、演出操作装置6で所定のメニュー表示開始操作が行われる(例えば、エンターボタンSW6cがONされる)と、そのときにメニュー画面80bを含む複数の客待ち用画面80aの何れかを画像表示器16に表示させていない場合、或いは、後述の年齢認証画面80cが画像表示器16に表示されていない場合、図17に示すメニュー画面80bを画像表示器16に表示させる。
画像表示器16にメニュー画面80bを表示させた状態から、演出操作装置6で操作が行われ、画像表示器16に複数の客待ち用画面80aを切り換え表示させながら、各種演出の設定(例えば、前記の指定するキャラクタの変更、画像表示器16に表示される画面の輝度調整、スピーカ27から出力される音声の音量調整等)を行うことができる。尚、画像表示器16に客待ち用画面80aを表示させているときに、後述の年齢認証開始条件が成立すると、その客待ち用画面80aの表示を消去させて、各種演出を設定する為の処理を中断し、画像表示器16に後述の年齢認証画面80cが表示される。
次に、遊技者の年齢認証に係る所定条件(以下、年齢認証開始条件という)が成立すると遊技者の年齢が指定年齢(18歳)以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段66が、演出操作装置6、画像表示器16、及び年齢認証制御手段65により構成されている。制御装置20は、年齢認証開始条件の成立後、年齢認証手段66により指定年齢(18歳)以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御と異なる後述の特殊制御を実行し、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な後述の特定制御を実行不可能になり、即ち、年齢認証手段66により指定年齢(18歳)以上であると認証された場合、通常態様にて制御(前記の特定制御を含む制御)を行う第1特殊制御手段と、年齢認証手段66により指定年齢(18歳)以上であると認証されなかった場合、通常態様と異なる特別態様にて制御(前記の特殊制御を含む制御)を行う第2特殊制御手段(特殊制御手段65a,70a,71a)とを備えている。
年齢認証制御手段65は、図18に示すように、客待ち中、且つ客待ち開始時から所定の年齢認証開始時間(例えば、60秒)経過したとき、且つ「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)が設定されているときに年齢認証開始条件(1) が成立し、すると、先ず、図19に示す年齢認証画面80cを画像表示器16に表示させる。前記のように、画像表示器16に客待ち用画面80aが表示させているときに、年齢認証開始条件(1) が成立すると、その客待ち用画面80aの表示が消去され、年齢認証画面80cを表示させる。
このように、年齢認証画面80cを表示させるまでの処理は図20のフローチャートに示すようになる。即ち、客待ち中であるとき(S1;Yes )、客待ち開始時から年齢認証開始時間が経過したときに(S2;Yes )、「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)である場合(S3;Yes )、年齢認証開始条件(1) が成立し、S4へ移行する。そして、客待ち用画面80aが表示中であるときには(S4;Yes )、その客待ち用画面80aを表示消去し(S5)、年齢認証画面80cを表示させる。
図19に示すように、年齢認証画面80cでは、遊技者に指定年齢(18 歳) 以上であるか否かを質問する表示(例えば、「18歳以上ですか?」)と、その質問に回答する操作を示す表示が行われる。その操作を示す表示では、例えば、「十字キーで選択して、演出ボタンで決定して下さい」と、選択肢を示す「はい」「いいえ」と、その選択を行う操作を示す「▲」「▼」の表示、また、選択した「はい」「いいえ」の何れかを決定する操作を示す表示(演出ボタンと「決定」の表示)が行われる。
年齢認証制御手段65は、この年齢認証画面80cを表示させた状態で、例えば、当初は「はい」「いいえ」の何れも選択していない状態となり、上下の十字キーSW6bが操作されると、その操作に応じて「はい」「いいえ」の何れかを選択し、その後、演出ボタンSW6aが操作されると、選択している「はい」「いいえ」の何れかを決定して、年齢認証を完了する。
ここで、年齢認証制御手段65は、図21に示すように、年齢認証画面80cを一旦表示させると、その後、年齢認証を完了するまでは、図21(1)のように年齢認証画面80cの表示開始時から客待ち中が継続している場合は勿論、客待ち中が解消された場合、つまり図21(2)のように特別図柄が変動表示された場合にも、また、図示していないが特別遊技が行われた場合にも、継続して年齢認証画面80cを表示させる。
次に、年齢認証制御手段65は、図22(1)に示すように、「はい」を決定して年齢認証を完了した場合、その年齢認証の完了時から、年齢認証画面80cの表示を消去させ、客待ち中である場合(例えば、前の年齢認証画面80cの表示開始時から客待ち中が継続している場合)には、続いて、メニュー画面80bを画像表示器16に表示させ、前記のように、各種演出の設定を行うことが可能になり、但し、客待ち中でない(特別図柄が変動表示されている、又は特別遊技が行われている)場合には、年齢認証画面80cの表示を消去させるだけとなる。
一方、年齢認証制御手段65は、図22(2)に示すように、「いいえ」を決定して年齢認証を完了した場合、その年齢認証の完了時から、年齢認証画面80cの表示を消去させるとともに、客待ち中か否かに関わらず、図23に示す注意喚起画面80dを画像表示器16に表示させ、更に、その注意喚起画面80dの表示開始時から所定の年齢認証再開時間(例えば、60秒)経過すると、注意喚起画面80dの表示を消去させるとともに、図19に示す年齢認証画面80cを画像表示器16に再度表示させ、年齢認証を行わせる。尚、「いいえ」を決定して年齢認証を完了した場合、注意喚起画面80dを表示させないで、年齢認証画面80cを継続して表示させてもよい。尚、特別図柄が変動中に、年齢認証画面80cや注意喚起画面80dが表示されたときには、スピーカ27から出力される図柄変動演出(BGM等)の音量を低下(例えば、消音)させてもよい。
ここで、図24(1)に示すように、年齢認証制御手段65の特殊制御手段65aが、年齢開始条件(1) の成立後、年齢認証手段66により指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御(年齢認証画面80cの表示消去且つ注意喚起画面80dの未表示)と異なる特殊制御(年齢認証画面80cの継続表示、又は、年齢認証画面80cの表示消去且つ注意喚起画面80dの表示(更には、その後の注意喚起画面80dの表示消去且つ年齢認証画面80cの再表示))を実行し、即ち、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な特定制御(年齢認証画面80cの表示消去且つ注意喚起画面80dの未表示)を実行不可能になる。
また、特殊制御手段65aは、画像表示器16に年齢認証画面80cや注意喚起画面80dを表示させている状態では、メニュー画面80aを表示させないようにし、つまり、年齢認証手段66により指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御(メニュー画面80aを表示可能(各種演出の設定を可能) にする制御)と異なる特殊制御(メニュー画面80aを表示不可能(各種演出の設定を不可能) にする制御)を実行し、即ち、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な特定制御(メニュー画面80aを表示可能(各種演出の設定を可能) にする制御)を実行不可能になる。
画像表示器16に年齢認証画面80cや注意喚起画面80dを表示させる処理は、遊技に実質的に影響しない処理であり、年齢認証画面80cや注意喚起画面80dが表示された状態で、図柄変動演出、特別遊技演出(エンディング演出)も表示され得る。この場合、画像表示器16に表示される図柄変動演出、特別遊技演出(エンディング演出)のうち、年齢認証画面80cや注意喚起画面80dと重なる部分は、その画面80c,80dの後側に薄っすらと透けるように重畳表示される。
また、年齢認証制御手段65は、年齢認証開始条件(1) が成立したとき(年齢認証画面80cの表示開始時)、年齢認証開始信号を払出制御基板22に出力し、遊技者の年齢が指定年齢(18歳)以上であると認証されたとき(「はい」を決定して年齢認証を完了したとき)、年齢認証終了信号を払出制御基板22に出力する。
図5に示すように、払出制御基板22のコンピュータ、及び発射制御基板26の発射制御回路26aにより、発射制御手段70が構成され、払出制御基板22のコンピュータにより、貸出操作制御手段71が構成されている。
発射制御手段70は、発射装置72において、発射ハンドル8が回動操作されると、その発射ハンドル8の図示略のタッチセンサ(遊技者が発射ハンドル8に触れていことを検知)、発射ボリューム(発射ハンドル8の操作量を検知)等からの信号を受けて、球送りSOL8a、発射SOL8bを制御し、貯留皿5に貯留された遊技球を発射ハンドル8の操作量に応じた発射強度で、また、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合には、それら複数の遊技球を約0.6 秒間隔で、遊技領域4aに発射させる。
発射制御手段70の特殊制御手段70aは、年齢認証制御手段65から年齢認証開始信号が入力されると、その後、年齢認証終了信号が入力される迄の間、発射ハンドル8が回動操作されても、遊技球を発射させないように制御する。つまり、遊技に実質的に影響する処理を実行する。
遊技球を発射させないようにする具体的な制御については、例えば、タッチセンサがONになっている(遊技者が発射ハンドル8に触れている)場合でも、更に、発射ボリュームにより発射ハンドル8の操作量が本来遊技球を発射させる操作量になっている場合でも、球送りSOL8aを作動させない(球送りしない)ように制御し、更に、発射SOL8bを作動させない(遊技球を打撃しない)ように制御し、この場合、タッチセンサや発射ボリュームに係る信号を発射制御回路26aに入力しないように処理して実現できる。
つまり、図24(2)に示すように、特殊制御手段70aは、年齢認証開始条件(1) の成立後、年齢認証手段66により指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御(遊技球の発射許可)と異なる特殊制御(遊技球の発射禁止)を実行し、即ち、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な特定制御(遊技球の発射許可)を実行不可能になる。
貸出操作制御手段71は、貸出装置Lと協働して、貸出操作装置7において、度数表示器7aに有効度数を表示させているときに、貸出ボタンSW7bが操作されると、払出モータ22aを制御して、所定度数に相当する数(例えば、度数;5に相当する125 個)の遊技球を貯留皿5に貸し出し(払い出し)、度数表示器7aに所定度数を減算した度数を表示させる。
貸出制御操作手段71の特殊制御手段71aは、年齢認証制御手段65から年齢認証開始信号が入力されると、その後、年齢認証終了信号が入力される迄の間、度数表示器7aに有効度数を表示させているときに、貸出ボタンSW7bが操作されても、遊技球を貸し出さないように制御する。つまり、遊技に実質的に影響する処理を実行する。
遊技球を貸し出さないようにする具体的な制御については、後述のフローチャートに基づいて説明しているが、例えば、年齢認証制御手段65から年齢認証開始信号が入力されると、その後、年齢認証終了信号が入力される迄の間、年齢認証中フラグをセットして、貸出ボタンSW7bが操作された場合、貸出装置Lに本来出力する貸出要求信号を出力しないようにして実現できる。
つまり、図24(3)に示すように、特殊制御手段71aは、年齢認証開始条件(1) の成立後、年齢認証手段66により指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御(遊技球の貸し出し許可)と異なる特殊制御(遊技球の貸し出し禁止)を実行し、即ち、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な特定制御(遊技球の貸し出し許可)を実行不可能になる。
次に、貸出装置L、パチンコ遊技機1及び貸出装置Lによる遊技球の貸し出しに関する処理について詳しく説明する。
図25、図26に示すように、貸出装置Lは、この貸出装置Lが電気的に接続されるパチンコ遊技機1の左側に設置される装置筐体100を備え、この装置筐体100の前面壁に、現金(10000 円札、5000円札、1000円札)を挿入可能な現金挿入口100aと、指定のプリペイドカードを挿入可能なカード挿入口100bを有する。
また、貸出装置Lは、装置筐体100の内部に、CPU、ROM、RAMを有する制御装置101と、現金挿入口100aに挿入された現金を読み取り可能な現金読取装置102と、カード挿入口100bに挿入されたプリペイドカード(プリペイドカードに記憶されている度数)を読み取り可能なカード読取装置103とを備え、装置筐体100の外部前側に液晶表示装置104を備え、制御装置101が、現金読取装置102、カード読取装置103、パチンコ遊技機1(払出制御基板22)に電気的に接続されている。
液晶表示装置104は、その画面をパチンコ遊技機1で遊技する遊技者が見ることができるように、筐体101に装着され、この液晶表示装置104では、例えば、テレビを視聴したり、遊技場Hのホールコンピュータに接続して、遊技場Hに設置された各遊技機の遊技情報(例えば、特別遊技が行われた回数等)を見たりすることができる。尚、本実施例では、液晶表示装置104を省略可能である。
パチンコ遊技機1(払出制御基板22のコンピュータ)及び貸出装置L(制御装置101)による遊技球の貸し出しに関する処理では、先ず、図27に示すように、パチンコ遊技機1(貸出操作制御手段71)において、画像制御基板24から年齢認証開始信号が入力されると(SA1;Yes )、年齢認証中フラグFに1がセットされ(SA2)、画像制御基板24から年齢認証終了信号が入力されると(SA3;Yes )、年齢認証中フラグFが0にリセットされる(SA4)。
一方、貸出装置Lにおいて、現金読取装置102により現金が又はカード読取装置103によりプリペイドカードが読み取られると(SB1;Yes )、読み取られた現金に相当する度数f又はプリペイドカードに記憶されている度数f(但し、f≧1)がRAMに記憶され(SB2)、その度数fを含む度数信号がパチンコ遊技機1へ出力される(SB3)。パチンコ遊技機1において、度数信号が入力されると(SA5;Yes )、その度数信号が示す度数fが度数表示器7aに表示される(SA6)。
次に、図28に示すように、パチンコ遊技機1において、貸出ボタンSW7bがONされると(SA7;Yes )、年齢認証中フラグF=0の場合(SA8;Yes )、貸出要求信号が貸出装置Lへ出力され(SA9)、年齢認証中フラグF=1の場合(SA8;No)、貸出要求信号は貸出装置Lへ出力されない。貸出装置Lにおいて、貸出要求信号が入力されると(SB4;Yes )、RAMに記憶されている度数(以下、記憶度数fという)≧1の場合(SB5;Yes )、貸出度数Lfが0にリセットされ(SB6)、パチンコ遊技機1へ貸出指令信号が出力される(SB7)。
パチンコ遊技機1において、貸出指令信号が入力されると(SA10;Yes )、払出モータ22aを作動させて、度数;1に相当する数(例えば、25個)の遊技球が貸し出され(SA11)、その遊技球の貸し出しが完了すると(SA12;Yes )、度数表示器7aに表示されている度数(以下、表示度数fという)がf−1に更新され(SA13)、貸出完了信号が貸出装置Lへ出力される(SA14)。
貸出装置Lにおいて、貸出完了信号が入力されると(SB8;Yes )、記憶度数fがf−1に更新され(SB9)、その記憶度数f≧1の場合(SB10;Yes )、貸出度数LfがLf+1に更新され(SB11)、その貸出度数Lf=5でない場合(SB12;No)、SB7へ移行し、記憶度数f=0に又は貸出度数Lf=5になるまで、度数;1に相当する数の遊技球を貸し出す為の処理が繰り返し実行される。
次に、パチンコ遊技機1において、返却ボタンSW7cがONされると(SA15;Yes )、返却信号が貸出装置Lへ出力され(SA16)、表示度数f≧1の場合(SA17;Yes )、その表示度数fが消去される(又は0になる)(SA18)。貸出装置Lにおいて、返却信号が入力されると(SB13;Yes )、記憶度数f≧1の場合(SB14;Yes )、その度数fが記憶されたプリペイドカードがカード挿入口100bから排出される(SB15)。
ここで、パチンコ遊技機1において、度数表示器7aに有効度数が表示されている(つまり、貸出装置Lに1以上の度数が記憶されている)ときに、貸出ボタンSW7bがONされると、SA8において、年齢認証中フラグF=0であると判定されると、貸出要求信号が出力されるので、遊技球の貸し出しを行う処理が進行するが、年齢認証中フラグF=1であると判定されると、貸し出し要求信号が出力されないので、遊技球の貸し出しを行う処理が進行しないようになり、つまり、このSA8の処理が、前記の貸出制御操作手段71の特殊制御手段71aの主要構成になる。
尚、パチンコ遊技機1と貸出装置Lとが接続されていない場合、その貸出装置Lでは、現金又はプリペイドカードが投入できないようにしてもよい。また、現金又はプリペイドカードが投入できても、パチンコ遊技機1と未接続であるので、度数信号がパチンコ遊技機1へ出力されないことから、パチンコ遊技機1において、度数表示器7aに度数が表示されないし、貸出ボタンSW7bがONされても、遊技球が貸し出されない。
ここで、パチンコ遊技機1に貸出装置Lが接続されている場合、例えば、パチンコ遊技機1において、年齢認証開始条件が成立したときに、年齢認証開始信号を貸出装置Lへ出力し、遊技者の年齢が指定年齢(18歳)以上であると認証されたときに、年齢認証終了信号を貸出装置Lへ出力するようにしてもよい。そして、貸出装置Lにおいて、年齢認証開始信号を入力してから年齢認証終了信号を入力するまでの間、現金又はプリペイドカードが投入できないようにしたり、現金又はプリペイドカードが投入できても、度数信号をパチンコ遊技機1へ出力しないようにして、パチンコ遊技機1と貸出装置Lとが接続されていない場合と同様に、パチンコ遊技機1において、度数表示器7aに度数が表示されないようにしたり、貸出ボタンSW7bがONされても、遊技球が貸し出されないようにして、遊技者が遊技を開始できないようにすることができる。
次に、パチンコ遊技機1の作用・効果について説明する。
ここで、風俗営業法で規制されるパチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機が設置された遊技店への入場(来店)、また、その遊技店に設置された遊技機での遊技には、指定年齢(18歳)未満の人は禁止される年齢制限があり、遊技店によっては、適時、店内放送で来店者に年齢制限についての注意事項(例えば、「18歳未満の人は退場して下さい」や「身分証明書を提示してもらうことがあります」等)を知らせるようにしている。
ここで、風俗営業法で規制されるパチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機が設置された遊技店への入場(来店)、また、その遊技店に設置された遊技機での遊技には、指定年齢(18歳)未満の人は禁止される年齢制限があり、遊技店によっては、適時、店内放送で来店者に年齢制限についての注意事項(例えば、「18歳未満の人は退場して下さい」や「身分証明書を提示してもらうことがあります」等)を知らせるようにしている。
しかし、遊技者によっては、こうした店内放送が行われていない時間帯に遊技店に来店して遊技機で遊技を開始してしまうこと、また、こうした店内放送が行われても、年齢制限についての注意事項を聞いていない、或いは聞き難いというこが想定され、結局、指定年齢(18歳)未満の遊技者に対して十分な注意喚起を行うことはできない。遊技店スタッフが遊技者個別に年齢を聞いて指定年齢以上であるか否かを確認することが考えられるが、そうすることは煩雑であり、また、遊技者の年齢が指定年齢以上であると確認されなくても、その遊技者は遊技機で通常通り遊技を行うことができる。
そこで、先ず、遊技場Hの開店時、パチンコ遊技機1において、既に電源は投入され、客待ち中になって、客待ち開始時からから年齢認証開始時間(例えば、60秒)経過しているようにすると、「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)が設定されているときには、画像表示器16に年齢認証画面80c(図19)を表示させた状態になり、遊技場Hの開店時から未だ遊技が行われていない(特別図柄が変動表示されていない)パチンコ遊技機1で遊技を行おうとする遊技者は、その遊技の開始にあたって、指定年齢(18歳)以上であるか否かの年齢認証が必要になる。
また、パチンコ遊技機1で遊技が行われた(特別図柄が変動表示された)後、遊技する遊技者が変わるときには、そのパチンコ遊技機1において、「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)が設定され、また、客待ち中になって、客待ち開始時からから年齢認証開始時間(例えば、60秒)経過することが多く、ここで、画像表示器16に年齢認証画面80c(図19)を表示させた状態になるので、既に遊技が行われたパチンコ遊技機1で遊技を行おうとする遊技者は、その遊技の開始にあたって、指定年齢(18歳)以上であるか否かの年齢認証が必要になる。
こうして、パチンコ遊技機1で遊技する遊技者個別に必要なときに自動的に年齢認証を行わせることが可能になり、ここで先ず、画像表示器16に年齢認証画面80cを表示させることで、遊技者に、遊技店への入場(来店)、また、遊技機での遊技には、指定年齢(18歳)未満の人は禁止される年齢制限があることを知らせることができ、また、指定年齢(18歳)未満の遊技者に対して注意喚起することもできる。
パチンコ遊技機1において、画像表示器16に年齢認証画面80cを表示させている状態では、貯留皿5に遊技球が貯留されていて、発射ハンドル8が回動操作されても、遊技球を遊技領域4aに発射不能な発射禁止状態になり、また、度数表示器7aに有効度数が表示されていて、貸出ボタンSW7bがONされても、遊技球を貸し出し不能な貸し出し禁止状態になり、通常通り遊技を行うことができなくなる。
ここで、画像表示器16に年齢認証画面80cを表示させている状態で、遊技者が演出操作装置6を操作して、指定年齢(18歳)以上であると選択決定(図19の「はい」を選択決定)し認証されると、年齢認証画面80cの表示を消去させ、遊技球の発射禁止状態及び貸し出し禁止状態を解消することができる。つまり、貯留皿5に遊技球が貯留されているときに、発射ハンドル8が回動操作されると、遊技球を遊技領域4aに発射可能になり、また、度数表示器7aに有効度数が表示されているときに、貸出ボタンSW7bがONされると、遊技球を貸し出し可能になる。
一方、画像表示器16に年齢認証画面80cを表示させている状態で、遊技者が演出操作装置6を操作して、指定年齢(18歳)以上であるか否かを選択決定するまでは、年齢認証画面80cを継続表示させ、つまり、遊技球の発射禁止状態及び貸し出し禁止状態も継続される。遊技者が演出操作装置6を操作して、指定年齢(18歳)未満であると選択決定(図19の「いいえ」を選択決定)し認証されると、年齢認証画面80cの表示を消去して、画像表示器16に注意喚起画面80d(図23)を表示させ、このときも、遊技球の発射禁止状態及び貸し出し禁止状態が解消されない(つまり継続される)。
画像表示器16に注意喚起画面80dを表示させることで、指定年齢(18歳)未満の遊技者に対して注意喚起を行い、遊技機で遊技しないこと、遊技場Hから退場することを促すことができる。更に、注意喚起画面80dの表示開始時から年齢認証再開時間(例えば、60秒)経過すると、注意喚起画面80dの表示を消去させるとともに、年齢認証画面80cを画像表示器16に再度表示させる。
このように、本発明のパチンコ遊技機1によれば、年齢認証開始条件が成立すると遊技者の年齢が指定年齢(18歳)以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段66を備え、遊技に係る制御を実行する制御装置20が、年齢認証開始条件の成立後、年齢認証手段66により指定年齢(18歳)以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御と異なる特殊制御を実行し、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な特定制御を実行不可能になるようにして、遊技者が通常通り遊技を行うことができないようになる。
次に、実施例1のパチンコ遊技機1の変更形態について説明する。
(1)前記実施例では、払出制御基板22のコンピュータが度数表示器7aを制御しているが、そうしないで、演出制御基板23又は画像制御基板24(又はランプ制御基板25)のコンピュータが度数表示器7aを制御して、この度数表示器7aに度数を表示させてもよい。
(1)前記実施例では、払出制御基板22のコンピュータが度数表示器7aを制御しているが、そうしないで、演出制御基板23又は画像制御基板24(又はランプ制御基板25)のコンピュータが度数表示器7aを制御して、この度数表示器7aに度数を表示させてもよい。
(2)前記実施例では、画像制御基板24のコンピュータが、払出制御基板22に制御情報を直接出力しているが、そうしないで、演出制御基板23のコンピュータが、画像制御基板24から年齢認証に係る制御情報を受けて、同等の制御情報を払出制御基板22に出力してもよい。
(3)前記実施例では、客待ち中、メニュー画面は指定年齢(18歳)以上であると認証されるまでは自動的に表示されるが、指定年齢(18歳)以上であると認証されると、続いてメニュー画面が表示されるようにしてもよい。
(4)前記実施例では、客待ち中、客待ち開始時から所定時間(例えば、30秒)経過すると、メニュー画面を表示するが、場合により、そうしないで、本パチンコ遊技機に係るデモ画面を画像表示器16に表示し、そのデモ画面の表示に合わせた音声をスピーカ27から出力するデモ演出が行われてもよい。この場合、デモ演出は指定年齢(18歳)以上であると認証されるまでは行われないようにして、指定年齢(18歳)以上であると認証されると、続いてデモ演出が行われてもよい。
(5)画像表示器16に年齢認証画面が表示されているときに、遊技者に年齢認証を行う操作を促す(ガイドする)音声がスピーカ27から出力されてもよい。この音声は、演出操作装置6による操作が行われたことを契機に出力されてもよい。
(6)図18に示す年齢認証開始条件(1) の代わりに、或いは、年齢認証開始条件(1) と併用して、図29に示す複数の年齢認証開始条件の何れかを採用可能である。
年齢認証開始条件(2) は、客待ち中に普通図柄が変動表示されている場合に採用可能であり、客待ち中、普通図柄が変動停止し、その普通図柄の変動停止状態が所定時間(例えば、60秒)継続したとき、且つ「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)が設定されているときに成立する。
年齢認証開始条件(3) は、客待ち中に遊技球が発射されている(例えば、発射ハンドル8のタッチセンサや発射ボリューム、発射球検出SW18a、排出球検出SW18b等により検知可能)場合に採用可能であり、客待ち中、且つ客待ち中に遊技球の発射を停止し、その遊技球の発射停止状態が所定時間(例えば、60秒)継続したとき、且つ「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)が設定されているときに成立する。
年齢認証開始条件(4) は、客待ち中、且つ客待ち開始時から所定の年齢認証開始時間(例えば、60秒)経過したとき、且つ「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)が設定されているとき、且つ度数表示器7aに有効度数(度数;1以上)が表示されていないときに成立する。尚、度数表示器7aに有効度数が表示されていないことについて、年齢認証開始条件(2)(3)の1の条件として加えてもよい。
年齢認証開始条件(5) は、客待ち中に度数表示器7aに有効度数(度数;1以上)が表示されている場合に採用可能であり、客待ち中、且つ客待ち中に有効度数が表示されなくなり、その有効度数の未表示状態が所定時間(例えば、60秒)継続したとき、且つ「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)が設定されているときに成立する。尚、有効度数の未表示状態が所定時間(例えば、60秒)継続したことについて、年齢認証開始条件(2)(3)の1の条件として加えてもよい。
年齢認証開始条件(6) は、客待ち中に度数表示器7aに有効度数(度数;1以上)が表示されていない場合に採用可能であり、客待ち中、且つ客待ち中に有効度数が未表示から表示されたとき、且つ「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)が設定されているときに成立する。有効度数が未表示から表示されるということは、貸出装置Lに現金又は有効度数が記憶されたプリペイドカードを新たに投入しされたということになり、この現金又はプリペイドカードの客待ち中の投入が、年齢認証開始条件(6) の1の条件となる。
ここで、前述したが、図27に示すように、貸出装置Lにおいて、現金読取装置102により現金が又はカード読取装置103によりプリペイドカードが読み取られると(SB1;Yes )、読み取られた現金に相当する度数f又はプリペイドカードに記憶されている度数f(但し、f≧1)がRAMに記憶され(SB2)、その度数fを含む度数信号がパチンコ遊技機1へ出力される(SB3)。
そして、パチンコ遊技機1(払出制御基板22のコンピュータ)において、度数信号が入力されると(SA5;Yes )、その度数信号が示す度数fが度数表示器7aに表示される(SA6)が、ここで、度数信号が画像制御基板24へ出力されるようにする。そうすると、画像制御基板24側で、入力された度数信号に基づいて、客待ち中に有効度数が未表示から表示されたことを含む年齢認証開始条件(6) が成立した否かを判定することができる。
尚、図18に示す年齢認証開始条件(1) 、及び図29に示す年齢認証開始条件(2) 〜(6) において、「通常遊技状態」(又は「潜確遊技状態」)が設定されている条件を除くようにしてもよい。即ち、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」でも、年齢認証画面が表示されて、遊技者に年齢認証を行わせるようにしてもよい。
また、年齢認証開始条件(1) 〜(6) とは別に、パチンコ遊技機1の電源投入時に成立する年齢認証開始条件を別途設定してもよい。遊技場Hの開店に際してパチンコ遊技機1の電源投入が投入されるので、遊技場Hの開店後、最初にパチンコ遊技機1で遊技しようとする遊技者に対して、確実に、年齢認証画面80cを表示し、そこで、年齢認証手段66により指定年齢(18歳)以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御と異なる特殊制御を実行することができる。
(7)指定年齢(18 歳) 以上であると認証された場合の制御(特定制御)、指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合の特殊制御として、図24に示す制御の代わりに、或いは、図24に示す制御と併用して、図30に示す制御を実行可能である。
図30(1)に示すように、演出制御において、指定年齢(18 歳) 以上であると認証された場合、図柄変動演出で発展演出を実行可能にし、指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、図柄変動演出で発展演出を実行不可能にする。つまり、指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御(図柄変動演出で発展演出を実行可能にする制御)と異なる特殊制御(図柄変動演出で発展演出を実行不可能にする制御)を実行し、即ち、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な特定制御(図柄変動演出で発展演出を実行可能にする制御)を実行不可能になる。
図30(2)に示すように、演出制御において、指定年齢(18 歳) 以上であると認証された場合、先読み演出を実行可能にし、指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、先読み演出を実行不可能にする。つまり、指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御(先読み演出を実行可能にする制御)と異なる特殊制御(先読み演出を実行不可能にする制御)を実行し、即ち、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な特定制御(先読み演出を実行可能にする制御)を実行不可能になる。
図30(3)に示すように、音声制御において、指定年齢(18 歳) 以上であると認証された場合、設定されている音量で音声を出力し、指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、最低音量(設定されている音量に関係なく決められた音量)で音声を出力する。つまり、指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御(設定されている音量で音声を出力する制御)と異なる特殊制御(最低音量で音声を出力する制御)を実行し、即ち、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な特定制御(設定されている音量で音声を出力する制御)を実行不可能になる。
尚、指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、遊技に実質的に影響する特殊制御(図24(2)に示す遊技球の発射禁止、図24(3)に示す遊技球の貸し出し禁止) については、実行しないようにしてもよい。
この場合、指定年齢(18 歳) 以上であると認証されておらず、画像表示器16に年齢認証画面や注意喚起画面が表示されている状態で、遊技球が発射されたり、特別図柄が変動表示されたりすると、その間だけ、或いは次に年齢認証開始条件が成立するまで、年齢認証画面や注意喚起画面の表示を消去して、年齢認証を行わせいないようにしてもよい。
次に、実施例1のパチンコ遊技機1と貸出装置Lを部分的に変更した実施例2について説明する。尚、実施例1と基本的に同じものについては同一符号を付して説明する。
実施例2のパチンコ遊技機1Aは、年齢認証開始条件が成立すると遊技者の年齢が指定年齢(18歳)以上であるか否かを認証可能な構成になっておらず、図31に示すように、実施例1の図5に示す年齢認証制御手段65を含む年齢認証手段66、発射制御開け断70の特殊制御手段70a、貸出操作制御手段71の特殊制御手段71aを備えていない。
一方、図32、図33に示すように、実施例2の貸出装置LAは、現金挿入口100aとカード挿入口100bとを有する装置筐体100、制御装置101A、現金読取装置102、カード読取装置103、液晶表示装置104Aを備え、制御装置101Aが、現金読取装置102、カード読取装置103、液晶表示装置104A、パチンコ遊技機1Aに電気的に接続されている。
液晶表示装置104Aは、その画面表面側に多数のタッチセンサをマトリックス状に配設してなるタッチパネル104Aaを有し、パチンコ遊技機1Aで遊技する遊技者がその画面を見ることができ、タッチパネル104Aaにタッチできるように、筐体101に装着されている。この液晶表示装置104Aでは、実施例1の液晶表示装置104と同様に、例えば、テレビを視聴したり、遊技場Hのホールコンピュータに接続して、遊技場Hに設置された各遊技機の遊技情報を見たりすることもできる。
ここで、貸出装置LAにおいて、遊技者の年齢認証に係る所定条件(年齢認証開始条件)が成立すると遊技者の年齢が指定年齢(18歳)以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段112が、制御装置101A(年齢認証制御手段110)、及び液晶表示装置104Aにより構成されている。制御装置101Aは、年齢認証開始条件の成立後、年齢認証手段112により指定年齢(18歳)以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御と異なる後述の特殊制御を実行し、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な後述の特定制御を実行不可能になり、即ち、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な後述の特定制御を実行不可能になり、つまり、年齢認証手段66により指定年齢(18歳)以上であると認証された場合、通常態様にて制御(前記の特定制御を含む制御)を行う第1特殊制御手段と、年齢認証手段66により指定年齢(18歳)以上であると認証されなかった場合、通常態様と異なる特別態様にて制御(前記の特殊制御を含む制御)を行う第2特殊制御手段(特殊制御手段110a)とを備えている。
年齢認証制御手段110は、図34に示すように、貸制御装置101AのRAMに記憶された度数が0のときに、且つ貸出装置LAに現金又はプリペイドカードが投入されたときに年齢認証開始条件(1A)が成立し、すると、先ず、図35に示す年齢認証画面120aを液晶表示装置104Aに表示させる。液晶表示装置104Aにテレビ映像や遊技情報が表示されているときに、年齢認証開始条件(1A)が成立すると、そのテレビ映像や遊技情報よりも優先して年齢認証画面120aを表示させる。
尚、貸出装置LAのRAMに有効度数(1以上)が記憶されている状態で、貸出装置LAに更に現金又はプリペイドカードが投入されたとき、その現金に相当する度数又はプリペイドカードに記憶されている度数を加算した有効度数に更新可能にした貸出装置LAとした場合、そのときには年齢認証開始条件(1A)は成立しない。
図35に示すように、年齢認証画面120aでは、遊技者に指定年齢(18 歳) 以上であるか否かを質問する表示(例えば、「18歳以上ですか?」)と、その質問に回答する操作を示す表示(例えば、「画面にタッチして選択して下さい」と、選択肢を示す「はい」「いいえ」の表示)が行われる。
年齢認証制御手段110は、この年齢認証画面120aを表示させた状態で、例えば、当初は「はい」「いいえ」の何れも選択していない状態となり、タッチパネル104Aaのうち「はい」「いいえ」の何れかに対応する領域がタッチ操作されると、その操作に応じて「はい」「いいえ」の何れかを選択決定して、年齢認証を完了する。
次に、年齢認証制御手段110は、図36(1)に示すように、「はい」を決定して年齢認証を完了した場合、その年齢認証の完了時から、年齢認証画面120aの表示を消去させ、一方、図36(2)に示すように、「いいえ」を決定して年齢認証を完了した場合、その年齢認証の完了時から、年齢認証画面120aの表示を消去させるとともに、図37に示す注意喚起画面120bを液晶表示装置104Aに一定時間(例えば、60秒)表示させる。
ここで、図38(1)に示すように、年齢認証制御手段110の特殊制御手段110aが、年齢認証開始条件(1A)の成立後、年齢認証手段112により指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御(年齢認証画面120aの表示消去且つ注意喚起画面120bの未表示)と異なる特殊制御(年齢認証画面120aの継続表示、又は、年齢認証画面120aの表示消去且つ注意喚起画面120bの表示)を実行する。
また、図38(2)に示すように、特殊制御手段110aは、年齢認証開始条件(1A)の成立後、年齢認証手段112により指定年齢(18 歳) 以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御(遊技球の貸し出し許可)と異なる特殊制御(遊技球の貸し出し禁止)を実行する。
次に、パチンコ遊技機1A(払出制御基板22のコンピュータ)及び貸出装置LA(制御装置101A)による遊技球の貸し出しに関する処理について説明する。先ず、図39、図40に示すように、パチンコ遊技機1Aが実行する処理は、実施例1のパチンコ遊技機1が実行する処理(図27、図28)において、SA1〜SA4、SA8を省略した(既存のパチンコ遊技機が実行する)ものになる。
一方、貸出装置LAが実行する処理は、実施例1のパチンコ遊技機1が実行する処理(図27、図28)において、SC1〜SC3を追加したものになる。即ち、図39に示すように、貸出装置LAにおいて、現金読取装置102により現金が又はカード読取装置103によりプリペイドカードが読み取られると(SB1;Yes )、先ず、指定年齢(18歳)未満であると認証された(図35の「いいえ」が選択決定された)か否か判定され(SC1)、SC1の判定がNoの場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された(図35の「はい」が選択決定された)か否か判定される(SC2)。
SC2の判定がNoの場合、SC1へリターンし、SC1とSC2の何れかの判定がYes になるまで、SC1とSC2を繰り返し実行する待機状態になる。SC1の判定がYes になると、SB1で読み取られた現金又はプリペイドカードが現金挿入口100a又はカードがカード挿入口100bから排出される(SC3)。SC2の判定がYes になると、SB1で読み取られた現金に相当する度数f又はプリペイドカードに記憶されている度数f(但し、f≧1)がRAMに記憶され(SB2)、その度数fを含む度数信号がパチンコ遊技機1へ出力される(SB3)。
貸出装置LAにおいて、SC2がYes にならないと、図39のCB2、SB3と図40の全ステップが実行されないので、パチンコ遊技機1Aにおいて、図39と図40の遊技球の貸し出しを可能にする為の処理(貸出装置LAへの出力処理)を行うステップが実行されない。つまり、パチンコ遊技機1Aは、年齢認証手段112により指定年齢(18歳)以上であると認証されなかった場合、指定(18歳)年齢以上であると認証された場合に実行可能な特定制御(遊技球の貸し出し)を実行不可能になる。
パチンコ遊技機1Aと貸出装置LAの作用・効果について説明する。
パチンコ遊技機1Aで遊技を行おうとする遊技者は、先ず、遊技球の貸し出しを行うために、貸出装置LAに現金又はプリペイドカードを投入するが、そのとき、貸出装置LAの液晶表示装置104Aに年齢認証画面120aを表示させ、遊技者に年齢認証を行わせることが可能になる。ここで先ず、液晶表示装置104Aに年齢認証画面120aを表示させることで、遊技者に、遊技店への入場(来店)、また、遊技機での遊技には、指定年齢(18歳)未満の人は禁止される年齢制限があることを知らせることができ、また、指定年齢(18歳)未満の遊技者に対して注意喚起することもできる。
パチンコ遊技機1Aで遊技を行おうとする遊技者は、先ず、遊技球の貸し出しを行うために、貸出装置LAに現金又はプリペイドカードを投入するが、そのとき、貸出装置LAの液晶表示装置104Aに年齢認証画面120aを表示させ、遊技者に年齢認証を行わせることが可能になる。ここで先ず、液晶表示装置104Aに年齢認証画面120aを表示させることで、遊技者に、遊技店への入場(来店)、また、遊技機での遊技には、指定年齢(18歳)未満の人は禁止される年齢制限があることを知らせることができ、また、指定年齢(18歳)未満の遊技者に対して注意喚起することもできる。
貸出装置LAにおいて、液晶表示装置104Aに年齢認証画面120aを表示させている状態では、現金又はプリペイドカードが投入されていて、パチンコ遊技機1Aにおいて、貸出ボタンSW7bがONされても、遊技球を貸し出し不能な貸し出し禁止状態になり、通常通り遊技を行うことができなくなる。
ここで、液晶表示装置104Aに年齢認証画面120aを表示させている状態で、遊技者がタッチパネル104Aaを操作して、指定年齢(18歳)以上であると選択決定(図35の「はい」を選択決定)し認証されると、年齢認証画面120aの表示を消去させ、遊技球の貸し出し禁止状態を解消することができる。つまり、度数表示器7aに有効度数が表示され、貸出ボタンSW7bがONされると、遊技球を貸し出し可能になる。
一方、液晶表示装置104Aに年齢認証画面120aを表示させている状態で、遊技者がタッチパネル104Aaを操作して、指定年齢(18歳)以上であるか否かを選択決定するまでは、年齢認証画面120aを継続表示させ、つまり、遊技球の貸し出し禁止状態も継続される。遊技者がタッチパネル104Aaを操作して、指定年齢(18歳)未満であると選択決定(図35の「はい」を選択決定)し認証されると、年齢認証画面120aの表示を消去して、画像表示器16に注意喚起画面120bを表示させ、投入した現金又はプリペイドカードを排出させる。
液晶表示装置104Aに注意喚起画面120bを表示させること、更に、投入した現金又はプリペイドカードを排出させることで、指定年齢(18歳)未満の遊技者に対して注意喚起を行い、遊技機で遊技しないこと、遊技場Hから退場することを促すことができる。
このように、本発明のパチンコ遊技機1Aによれば、年齢認証開始条件が成立すると遊技者の年齢が指定年齢(18歳)以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段112が電気的に接続されており、遊技に係る制御を実行する制御装置20が、年齢認証開始条件の成立後、年齢認証手段112により指定年齢(18歳)以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行可能な特定制御を実行不可能になるようにして、遊技者が通常通り遊技を行うことができないようになる。
次に、実施例2のパチンコ遊技機1A、貸出装置LAの変更形態について説明する。
(1)貸出装置LAにおいて、実施例2では、現金又はプリペイドカードが投入されると、その後、指定年齢(18歳)以上であると認証されるまで、投入された現金に相当する度数又はプリペイドカードに記憶されている度数は、RAMに記憶されないが、指定年齢(18歳)以上であると認証されるか否かに関わらず、RAMに記憶されてもよい。
(1)貸出装置LAにおいて、実施例2では、現金又はプリペイドカードが投入されると、その後、指定年齢(18歳)以上であると認証されるまで、投入された現金に相当する度数又はプリペイドカードに記憶されている度数は、RAMに記憶されないが、指定年齢(18歳)以上であると認証されるか否かに関わらず、RAMに記憶されてもよい。
この場合、パチンコ遊技機1A及び貸出装置LAによる遊技球の貸し出しに関する処理は、図41、図42に示すようになる。パチンコ遊技機1Aが実行する処理は、図39、図40に示す処理と同じあり、一方、貸出装置LAが実行する処理は、図39、図40に示す処理において、SC1〜SC3を省略し、SD1〜SD5を追加したものになる。
つまり、貸出装置LAにおいて、図41に示すように、現金読取装置102により現金が又はカード読取装置103によりプリペイドカードが読み取られると(SB1;Yes )、年齢認証中フラグFAに1がセットされ(SD1)、読み取られた現金に相当する度数又はプリペイドカードに記憶されている度数がRAMに記憶され(SB2)、その度数fを含む度数信号がパチンコ遊技機1へ出力される(SB3)。その後、年齢認証中フラグFA=1か否か判定され(SD2)、SD2の判定がYes の場合、指定年齢(18歳)以上であると認証されたか否か判定され(SD3)、SD3の判定がYes の場合、年齢認証中フラグFAが0にリセットされる(SD4)。
また、貸出装置LAにおいて、図42に示すように、貸出要求信号が入力されると(SB4;Yes )、年齢認証中フラグFA=0か否か判定され(SD5)、SD5の判定がYes の場合、RAMに記憶されている度数(記憶度数f)≧1の場合(SB5;Yes )、貸出度数Lfに0がセットされ(SB6)、パチンコ遊技機1へ貸出指令信号が出力される(SB7)。一方、SD5の判定がNoの場合、SB5〜SB7は実行されず、つまり、パチンコ遊技機1へ貸出指令信号は出力されない。
尚、液晶表示装置104Aに年齢認証画面120aを表示させた状態で、指定年齢(18歳)未満であると認証された場合には、年齢認証画面120aの表示を消去させるとともに、注意喚起画面120bを液晶表示装置104Aに表示させるが、更に、その注意喚起画面120bの表示開始時から所定の年齢認証再開時間(例えば、60秒)経過すると、注意喚起画面120bの表示を消去させるとともに、年齢認証画面120aを液晶表示装置104Aに再度表示させ、年齢認証を行わせるようにすることが好ましい。
(2)図34に示す年齢認証開始条件(1A)の代わりに、図43に示す年齢認証開始条件(2A)を採用可能である。即ち、この年齢認証開始条件(2A)は、貸出装置LAの電源投入時(制御装置101Aの起動時)、又は、制御装置101AのRAMに記憶された有効度数(1以上)が0になったときに成立して、年齢認証画面120aを表示させる。
ここで、図44に示すように、年齢認証画面120aを一旦表示させると、その後、年齢認証を完了するまでは、図44(1) のように年齢認証画面80cの表示開始時から記憶度数が0になっている状態が継続している場合は勿論、現金又はプリペイドカードが投入されて、記憶度数が1以上になった場合にも、継続して年齢認証画面80cを表示させるものとする。
そして、指定年齢(18歳)以上であることが認証されないと、図41、図42に示す処理と同様、記憶度数が1以上の場合に、貸出要求信号が入力されても、遊技球の貸し出しが行われないようにする。或いは、指定年齢(18歳)以上であることが認証されないと、現金又はプリペイドカードが投入不可能になるようにしてもよい。
(3)貸出装置LA(制御装置101A)は、年齢認証開始条件が成立したとき(年齢認証画面120aの表示の表示開始時)、年齢認証開始信号をパチンコ遊技機1A(画像制御基板24)に出力し、遊技者の年齢が指定年齢(18歳)以上であると認証されたとき、年齢認証終了信号をパチンコ遊技機1Aに出力する。
そうすると、パチンコ遊技機1Aにおいて、年齢認証開始信号が入力されてから次の年齢認証終了信号が入力されるまでの間、年齢認証中フラグをセットし、この年齢認証中フラグがセットされているとき、実施例1同様、遊技球の発射を禁止する等して、指定年齢(18歳)以上であると認証されなかった場合、指定年齢(18歳)以上であると認証された場合に実行する制御と異なる特殊制御を実行するようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の構成を付加して実施可能である。また、パチンコ遊技機に限らず、遊技球を用いて遊技を行う種々の遊技機に、更には、コインを用いて遊技を行うスロットマシン(回胴式遊技機)等の遊技機に、本発明を適用することができる。
L,LA 貸出装置
1,1A パチンコ遊技機
20,101A 制御装置
66,112 年齢認証手段
1,1A パチンコ遊技機
20,101A 制御装置
66,112 年齢認証手段
本発明は遊技機に関し、特に遊技者の年齢認証に基づく制御に関する。
前記遊技店において、遊技店スタッフが遊技者個別に年齢を聞いて指定年齢以上であるか否かを確認することは煩雑であり、遊技者の年齢が指定年齢以上であると確認されなくても、その遊技者は遊技機で通常通り遊技を行うことができる。
本発明の目的は、遊技する遊技者個別に年齢認証を行い、遊技者の年齢が指定年齢以上であると認証されないと、その遊技者は通常通り遊技を行うことができない遊技機を提供することである。
本発明の目的は、遊技する遊技者個別に年齢認証を行い、遊技者の年齢が指定年齢以上であると認証されないと、その遊技者は通常通り遊技を行うことができない遊技機を提供することである。
第1の発明は、遊技に係る制御において第1の遊技状態及び前記第1の遊技状態よりも遊技者に有利な第2の遊技状態の何れかの遊技状態で遊技を制御可能な制御手段(20)を備えた遊技機(1) において、特定の条件を含む所定の認証開始条件が成立すると、遊技者の年齢が指定年齢以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段(66)を備え、前記制御手段(20)は、前記年齢認証手段(66)により前記指定年齢以上であると認証された場合、通常態様にて制御を行う第1特殊制御手段と、前記年齢認証手段(66)により前記指定年齢以上であると認証されなかった場合、前記通常態様と異なる特別態様にて制御を行う第2特殊制御手段とを備え、前記第1の遊技状態で遊技が制御されているときは前記特定の条件が満たされると前記認証開始条件が成立し、前記第2の遊技状態で遊技が制御されているときは前記特定の条件が満たされても前記認証開始条件が成立しないことを特徴とする。
Claims (2)
- 遊技に係る制御を実行する制御手段を備えた遊技機において、
遊技者の年齢が指定年齢以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段を備え、
前記制御手段は、
前記年齢認証手段により前記指定年齢以上であると認証された場合、通常態様にて制御を行う第1特殊制御手段と、
前記年齢認証手段により前記指定年齢以上であると認証されなかった場合、前記通常態様と異なる特別態様にて制御を行う第2特殊制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。 - 遊技機に電気的に接続可能な制御手段を備えた遊技機付属装置において、
遊技者の年齢が指定年齢以上であるか否かを認証可能な年齢認証手段を備え、
前記制御手段は、
前記年齢認証手段により前記指定年齢以上であると認証された場合、通常態様にて制御を行う第1特殊制御手段と、
前記年齢認証手段により前記指定年齢以上であると認証されなかった場合、前記通常態様と異なる特別態様にて制御を行う第2特殊制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機付属装置。
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