JP2016135642A - 後輪転舵装置 - Google Patents

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Takashi Koike
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Abstract

【課題】ロッドの軸方向の位置を検出するロッド位置検出器の異常を、車両走行前に発見することが可能な後輪転舵装置を提供する。
【解決手段】電源が投入されたときに、第2のロッド位置検出器51で検出される第2のロッド16の位置を初期位置Pとして記憶する。その後、第2のロッド16を所定の指令値Cだけ軸方向に微小移動させる。その後、第2のロッド位置検出器51で検出される第2のロッド16の位置Pと、第2のロッド16の初期位置Pとの差分ΔPを算出する。その差分ΔPと指令値Cとを比較し、両者が一致しないときは異常と判定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車等の車両に用いられる後輪転舵装置に関する。
自動車の直進時あるいは旋回時の走行安定性を高めるために、前輪を転舵する機構に加えて後輪を転舵する機構も備えた自動車や、車両の走行状態に応じて後輪のトー角を変化させる機構を備えた自動車が実用化されつつある。
後輪の向きを変化させる後輪転舵装置として、左右一対の後輪にそれぞれ別個に設けられた直動アクチュエータで左右一対の後輪を独立して転舵する方式のものや、右側の後輪と左側の後輪の間を連結するように設けられた単一の直動アクチュエータで左右一対の後輪を一体に転舵する方式のものがある。前者の方式の後輪転舵装置として、例えば、特許文献1のものが知られている。また、後者の方式の後輪転舵装置として、例えば、特許文献2のものが知られている。
特許文献1の後輪転舵装置は、左右一対の後輪にそれぞれ別個に設けられた直動アクチュエータからなる。各直動アクチュエータは、電動モータと、左右いずれか一方の後輪のナックルに接続されるロッド(出力ロッド)と、電動モータから伝達する回転をロッドの軸方向移動に変換する送りねじ機構とを有する。この後輪転舵装置は、電動モータが回転すると、その電動モータの回転が送りねじ機構を介して伝達することでロッドが軸方向に移動し、このロッドの軸方向の移動に応じて、ロッドの接続された側の後輪の向きが変化するようになっている。
また、特許文献1の後輪転舵装置は、ロッドを軸方向に移動させる際の電動モータのフィードバック制御を行なうために、ロッドの軸方向の位置を検出するロッド位置検出器(ストロークセンサ)を有する。ロッド位置検出器は、ロッドが軸方向移動したときにそのロッドと一緒に軸方向移動するようにロッドの外周に固定された磁石と、ロッドの軸方向移動に伴って磁石に対する相対位置が変化するように磁石に対向して設けられた磁気センサとからなり、この磁気センサで検出される磁気に基づいてロッドの位置を検出するようになっている。
特許文献2の後輪転舵装置は、電動モータと、右側の後輪に設けられたタイロッドと左側の後輪に設けられたタイロッドとの間を連結するように、左右一対の後輪のタイロッドに接続されるロッド(シャフト)と、電動モータから伝達する回転をロッドの軸方向の移動に変換する運動変換機構とを有する。この後輪転舵装置は、電動モータが回転すると、その電動モータの回転が送りねじ機構を介して伝達することでロッドが軸方向に移動し、このロッドの軸方向の移動に応じて、左右一対の後輪の向きが一体に変化するようになっている。
また、特許文献2の後輪転舵装置は、車両のイグニッションスイッチがオフの間に後輪に外力が作用することでロッドが移動したか否かを判定するため、ロッドの軸方向の位置を検出するロッド位置検出器(ストロークセンサ)を有する。特許文献2では、イグニッションスイッチがオフされるときに記憶したロッドの軸方向の位置と、その後にイグニッションスイッチがオンされるときにロッド位置検出器で検出したロッドの軸方向の位置との差分を算出し、その差分が所定しきい値以下でないときは、車両のイグニッションスイッチがオフの間にロッドが移動したと判定するようにしている。
特開2009−173192号公報 特開2013−126845号公報
特許文献1の後輪転舵装置において、ロッド位置検出器(ストロークセンサ)に何らかの異常が生じた場合、ロッド位置検出器の出力に基づく電動モータのフィードバック制御ができなくなり、後輪の転舵角が目標値から大きくずれるおそれがある。
特許文献2の後輪転舵装置においても、ロッド位置検出器(ストロークセンサ)に何らかの異常が生じた場合、車両のイグニッションスイッチがオフの間にロッドが移動したか否かを誤判定するおそれがある。
この発明が解決しようとする課題は、ロッドの軸方向の位置を検出するロッド位置検出器の異常を、車両走行前に発見することが可能な後輪転舵装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明では、以下の構成の後輪転舵装置を提供する。
電動モータと、
軸方向に移動可能に支持され、その軸方向の移動に応じて後輪の向きが変化するように前記後輪に接続されるロッドと、
前記電動モータから伝達する回転を前記ロッドの軸方向の移動に変換する運動変換機構と、
前記ロッドの軸方向の位置を検出するロッド位置検出器と、
前記ロッド位置検出器から前記ロッドの軸方向の位置に対応する信号が入力され、前記電動モータの駆動を制御する信号を出力する制御部とを有し、
前記制御部は、
電源が投入されたときに、前記ロッド位置検出器で検出されるロッドの位置を初期位置として記憶する初期位置記憶手段と、
その初期位置記憶手段で前記ロッドの初期位置が記憶された後、前記電動モータを駆動して前記ロッドを所定の指令値だけ軸方向に微小移動させる微小移動制御手段と、
その微小移動制御手段で前記ロッドが微小移動した後に前記ロッド位置検出器で検出される前記ロッドの位置と、前記初期位置記憶手段で記憶された前記ロッドの初期位置との差分を算出する差分算出手段と、
その差分算出手段で算出された差分と前記微小移動制御手段の前記指令値とを比較し、両者が一致しないときは異常と判定する異常判定手段とを有する後輪転舵装置。
このようにすると、電源を投入したときに、ロッド位置検出器で検出されるロッドの位置が初期位置として記憶される。次に、電動モータが駆動し、ロッドが所定の指令値だけ軸方向に微小移動する。その後、ロッド位置検出器で検出されるロッドの位置と、初期位置記憶手段で記憶されたロッドの初期位置との差分が算出される。そして、その算出された差分と、前記微小移動制御手段の前記指令値とが比較され、両者が一致しないときに異常と判定される。このロッド位置検出器の異常判定は、車両走行前に短時間で行なうことが可能である。また、ロッド位置検出器の異常判定を行なうためのロッドの移動距離は微小なので、後輪の摩耗の問題がない。
上記の後輪転舵装置は、以下の構成を加えることができる。
前記制御部は、
前記微小移動制御手段で前記ロッドが微小移動した後、前記ロッドが前記初期位置に戻るように前記微小移動制御手段でのロッドの移動方向とは反対の軸方向に微小移動させる第2微小移動制御手段と、
その第2微小移動制御手段で前記ロッドが微小移動した後に前記ロッド位置検出器で検出される前記ロッドの位置と、前記初期位置記憶手段で記憶された前記ロッドの初期位置との差分を算出する第2差分算出手段と、
その第2差分算出手段で算出された差分がゼロか否かを判定し、ゼロでないときは異常と判定する第2異常判定手段とを更に有する。
このようにすると、前記ロッドの軸方向の往動時と複動時の両方で異常判定を行なうので、高い信頼性をもってロッド位置検出器の異常判定を行なうことが可能となる。
前記運動変換機構が、前記電動モータから前記ロッドへの動力伝達経路にバックラッシを有するものである場合、上記の後輪転舵装置に、更に以下の構成を加えると好ましいものとなる。
前記制御部は、電源が投入されたときに、前記運動変換機構のバックラッシを詰めるように前記電動モータを微小量回転させるガタ詰め制御手段を更に有し、
前記初期位置記憶手段は、前記ガタ詰め制御手段で前記電動モータが微小量回転した後に前記ロッド位置検出器で検出されるロッドの位置を前記初期位置として記憶する。
このようにすると、微小移動制御手段によるロッドの微小移動を行なう前に、ガタ詰め制御手段によってバックラッシの影響をあらかじめ取り除くので、バックラッシに起因する誤判定を防止することができ、また微小移動制御手段によるロッドの微小移動の距離を極めて小さく設定する(例えば、バックラッシの大きさと同程度かそれよりも小さく設定する)ことが可能となる。
前記ロッド位置検出器が、
前記ロッドが軸方向移動したときにそのロッドと一緒に軸方向移動するように前記ロッドの軸方向端面に接触して設けられたスライド部材と、
前記ロッドの軸方向移動に応じて伸縮するように前記スライド部材を前記ロッドの軸方向端面に押圧するスプリングと、
前記スライド部材に固定して取り付けられた磁石と、
前記ロッドの軸方向移動に伴って前記磁石に対する相対位置が変化するように前記磁石に対向して設けられた磁気センサとを有する構成である場合、
前記微小移動制御手段で前記ロッドを微小移動させる方向は、前記スプリングが伸びる側の軸方向とすると好ましい。
すなわち、前記スライド部材が何らかの原因で円滑に移動しなくなった場合、前記ロッドが軸方向に移動しても、前記スライド部材がロッドの移動に追従しなくなるおそれがある。この場合、前記スプリングが縮む側の軸方向に前記ロッドが移動する場合よりも、前記スプリングが伸びる側の軸方向に前記ロッドが移動する場合の方が、スライド部材がロッドの移動に追従しなくなる現象が生じやすい。そのため、微小移動制御手段で前記ロッドを微小移動させる方向(すなわち、ロッド位置検出器の異常を検出するときのロッドの移動方向)として、前記スプリングが伸びる側の軸方向を採用すると好ましい。
この発明の後輪転舵装置は、ロッド位置検出器に異常があるかどうかの判断を、車両の電源投入時に行なうため、ロッド位置検出器の異常を車両走行前の段階に検出することが可能である。
この発明の実施形態に係る後輪転舵装置を搭載した車両を示す概略図 図1に示す後輪転舵装置の断面図 図2に示す後輪転舵装置の転舵部の近傍の拡大断面図 図2に示す後輪転舵装置のトー角調整部の近傍の拡大断面図 図1に示す後輪転舵制御装置の制御系統の一例を示すブロック図 図5に示す後輪転舵制御装置による異常判定制御の一例を示すフロー図 図6に示す異常判定制御の他の例を示すフロー図 図6に示す異常判定制御の更に他の例を示すフロー図
図1に、この発明の実施形態に係る後輪転舵装置を搭載した車両1の概略構成図を示す。この車両1は自動車であり、左右一対の前輪2L,2Rと左右一対の後輪3L,3Rとを有する。
前輪2L,2Rは、ステアリングホイール4の操舵角に応じて前輪転舵機構5のステアリングロッド6が移動することで転舵される。すなわち、運転者がステアリングホイール4を操舵したとき、ステアリングホイール4の回転がステアリングコラム7を介して前輪転舵機構5に伝達し、これにより前輪転舵機構5のステアリングロッド6が軸方向に移動し、この直線移動がタイロッド8L,8Rを介して伝わることで、前輪2L,2Rの向きが一体に変化するようになっている。ステアリングホイール4と一体に回転するステアリングコラム7には、舵角センサ9が設けられている。舵角センサ9、車速センサ10、ヨーレートセンサ11の出力は、電子制御ユニット12(ECU)に入力される。
後輪3L,3Rは、後輪転舵装置13で転舵される。後輪転舵装置13は、車両1の左右方向に細長いケース14と、ケース14で軸方向に移動可能に支持された第1のロッド15および第2のロッド16とを有する。第1のロッド15および第2のロッド16は、その軸方向が車両1の左右方向となる向きで配置されている。ケース14は、図示しないサスペンションを介して車体17を支持する後輪3L,3Rの側ではなく、サスペンションを介して支持される車体17の側に固定されている。
第1のロッド15は、その軸方向の移動に応じて後輪3Rの向きが変化するように後輪3Rに接続されている。具体的には、第1のロッド15の端部にボールジョイント18RLを介してタイロッド19Rの一端が連結され、そのタイロッド19Rの他端がボールジョイント18RRを介してナックルアーム20Rに連結されている。第1のロッド15が軸方向に移動すると、これに連動してナックルアーム20Rが支点21Rを中心に揺動し、後輪3Rの向きが変化する。
同様に、第2のロッド16も、その軸方向の移動に応じて後輪3Lの向きが変化するように後輪3Lに接続されている。具体的には、第2のロッド16の端部にボールジョイント18LRを介してタイロッド19Lの一端が連結され、そのタイロッド19Lの他端がボールジョイント18LLを介してナックルアーム20Lに連結されている。第2のロッド16が軸方向に移動すると、これに連動してナックルアーム20Lが支点21Lを中心に揺動し、後輪3Lの向きが変化する。
後輪3L,3Rの転舵角は、舵角センサ9、車速センサ10、ヨーレートセンサ11等、車両1の走行情報を元に、電子制御ユニット12からの指令を受けて後輪転舵制御装置22で制御される。また後輪3L,3Rの転舵角は、左右で独立して制御される。
図2〜図4に、後輪転舵装置13の構成を示す。後輪転舵装置13は、左右一対の後輪3L,3Rの向きを同じ方向に変化させる転舵部13aと、左右一対の後輪3L,3Rの向きを互いに逆方向に変化させてトー角を変化させるトー角調整部13bとを有する。
図3に示すように、転舵部13aは、第1の電動モータ23と、第1の電動モータ23から伝達する回転を減速する第1の減速機24と、第1の電動モータ23から第1の減速機24を介して伝達する回転を第1のロッド15の軸方向の移動に変換する第1の運動変換機構25と、第1のロッド15の軸方向の位置を検出する第1のロッド位置検出器26とを有する。
第1の電動モータ23は、第1のロッド15を囲むように同軸に設けられた中空のロータ27と、そのロータ27を回転駆動するステータ28とからなる。ロータ27は、ケース14の内周に装着した左右一対の転がり軸受29で回転可能に支持された中空のロータ軸30と、ロータ軸30と一体に回転するようにロータ軸30の外周に固定されたロータコア31とを有する。ステータ28は、ロータコア31と径方向に対向するようにケース14の内周に固定されている。ステータ28に通電すると、ステータ28とロータコア31の間に作用する電磁力によってロータコア31に回転力が発生し、ロータコア31と一体にロータ軸30が回転する。
第1の電動モータ23には、ロータ27の回転角を検出する第1の回転検出器32が取り付けられている。第1の回転検出器32は、例えば、ロータ軸30と一体に回転するようにロータ軸30に固定されたレゾルバロータ33と、これに対峙するようにケース14に固定されたレゾルバステータ34とからなるレゾルバを採用することができる。
第1の減速機24は、ロータ27の端部外周に設けられた太陽歯車35と、太陽歯車35を囲むように設けられたリング状の内歯歯車36と、太陽歯車35と内歯歯車36の両者に噛み合う遊星歯車37と、遊星歯車37を自転可能かつ公転可能に支持する遊星キャリヤ38とを有する遊星歯車機構である。内歯歯車36はケース14に固定されている。
第1の運動変換機構25は、第1の減速機24で減速した回転が入力される第1のナット39と、第1のナット39にねじ係合する第1のねじ軸40とを有する送りねじ機構である。第1のナット39は、第1の減速機24の遊星キャリヤ38と一体に回転するように遊星キャリヤ38に接続されている。第1のナット39の内周には、ねじ山の断面形状が台形の雌ねじが形成されている。第1のねじ軸40の外周には、ねじ山の断面形状が台形の雄ねじが形成されている。第1のナット39と第1のねじ軸40は、いずれも第1のロッド15と同軸に配置されている。
第1のナット39は、ケース14に取り付けた軸受41で回転可能に支持されるとともに、図示しないスラスト軸受で軸方向に移動しないように支持されている。第1のねじ軸40は、第1のロッド15と一体に移動するように第1のロッド15に固定されている。第1のロッド15は、回り止め機構42で回転を防止され、軸方向の移動のみ可能となっている。回り止め機構42は、第1のロッド15と一体に形成されたスプライン軸43と、ケース14の内側に設けられたスプライン穴44である。また、第1のロッド15は、ケース14の内周に取り付けた滑り軸受45で軸方向に摺動可能に支持されている。
第1のロッド位置検出器26は、第1のロッド15の軸方向位置を絶対値として検出する検出器である。ここで、位置を絶対値として検出するとは、位置を検出する方法として移動量の積算により位置検出を行なうのではなく、第1のロッド位置検出器26の現在の出力のみに基づいて位置検出を行なうことである。このような第1のロッド位置検出器26として、例えば、第1のロッド15と一体に軸方向に移動するように第1のロッド15に固定された永久磁石46と、永久磁石46に対向するようにケース14に固定された磁気センサ47(例えば、アナログ出力のホールIC)とからなるものを採用することができる。
磁気センサ47は、第1のロッド15が軸方向移動したときに、その軸方向移動に伴って永久磁石46に対する相対位置が変化するように永久磁石46に対向して設けられている。磁気センサ47で検出される磁束密度は、第1のロッド15の軸方向位置に応じて変化する。第1のロッド位置検出器26は、磁気センサ47で検出される磁束密度を位置情報に変換することで第1のロッド15の軸方向位置を絶対値として検出する。なお、第1のロッド位置検出器26で第1のロッド15の軸方向位置を絶対値として検出した後は、第1の電動モータ23の回転角を検出する第1の回転検出器32の信号をカウントすることで、第1のロッド15の軸方向位置を検出するようにしてもよい。
図4に示すように、トー角調整部13bは、第2の電動モータ48と、第2の電動モータ48から伝達する回転を減速する第2の減速機49と、第2の電動モータ48から第2の減速機49を介して伝達する回転を第2のロッド16の軸方向の移動に変換する第2の運動変換機構50と、第2のロッド16の軸方向の位置を検出する第2のロッド位置検出器51とを有する。第2のロッド16は、第1のロッド15と同軸上に配置されている。
第2の電動モータ48は、第2のロッド16を囲むように同軸に設けられた中空のロータ52と、そのロータ52を回転駆動するステータ53とからなる。ロータ52は、ケース14の内周に装着した左右一対の転がり軸受54で回転可能に支持された中空のロータ軸55と、ロータ軸55と一体に回転するようにロータ軸55の外周に固定されたロータコア56とを有する。ステータ53は、ロータコア56と径方向に対向するようにケース14の内周に固定されている。ステータ53に通電すると、ステータ53とロータコア56の間に作用する電磁力によってロータコア56に回転力が発生し、ロータコア56と一体にロータ軸55が回転する。
第2の電動モータ48には、ロータ52の回転角を検出する第2の回転検出器57が取り付けられている。第2の回転検出器57は、例えば、ロータ軸55と一体に回転するようにロータ軸55に固定されたレゾルバロータ58と、これに対峙するようにケース14に固定されたレゾルバステータ59とからなるレゾルバを採用することができる。
第2の減速機49は、ロータ52の端部外周に設けられた太陽歯車60と、太陽歯車60を囲むように設けられたリング状の内歯歯車61と、太陽歯車60と内歯歯車61の両者に噛み合う遊星歯車62と、遊星歯車62を自転可能かつ公転可能に支持する遊星キャリヤ63とを有する遊星歯車機構である。内歯歯車61はケース14に固定されている。
第2の運動変換機構50は、第2の減速機49で減速した回転が入力されるスプラインナット64と、スプラインナット64にスプライン嵌合する第2のロッド16と、第2のロッド16の端部に一体に設けられた第2のナット65と、第2のナット65にねじ係合する第2のねじ軸66とを有する送りねじ機構である。第2のナット65は、第2のロッド16とは別体に形成したものを第2のロッド16に固定してもよい。スプラインナット64は、第2の減速機49の遊星キャリヤ63と一体に設けられている。第2のナット65と第2のねじ軸66は、いずれも第2のロッド16と同軸に配置されている。
スプラインナット64は、ケース14に取り付けた軸受67で回転可能に支持されている。スプラインナット64は、第2の減速機49の遊星キャリヤ63と一体に回転するように遊星キャリヤ63に接続されている。スプラインナット64と第2のロッド16の間には複数のボール68が組み込まれている。第2のロッド16の外周には軸方向に延びる溝69が形成され、この溝69にボール68が係合している。スプラインナット64には、ボール68を循環させる循環機構(図示せず)が設けられている。そして、スプラインナット64に回転が入力されると、ボール68を介してスプラインナット64と第2のロッド16の間でトルク伝達がなされ、スプラインナット64と第2のロッド16が一体に回転するようになっている。また、ボール68が溝69を転がることで、第2のロッド16とスプラインナット64が軸方向に相対移動可能となっている。また、第2のロッド16は、ケース14の内周に取り付けた滑り軸受70で回転可能かつ軸方向に摺動可能に支持されている。ここでは、ボール68を介してスプラインナット64と第2のロッド16との間でトルク伝達を行なうボールスプラインを例に挙げて説明したが、ボールスプラインに代えて、ボール68を介さず直接接触によりトルク伝達を行なうインボリュートスプラインとしてもよい。すなわち、第2のロッド16の外周に形成した軸方向に延びる突条と、スプラインナット64の内周に形成して軸方向に延びる溝とを係合させる構成としてもよい。
第2のロッド位置検出器51は、第2のロッド16の第1のロッド15に対する軸方向の相対位置を絶対値として検出する検出器である。このような第2のロッド位置検出器51として、例えば、第2のロッド16と一体に軸方向に移動する永久磁石71と、永久磁石71に対向する位置を第1のロッド15と一体に軸方向に移動する磁気センサ72(例えば、アナログ出力のホールIC)とからなるものを採用することができる。
磁気センサ72は、第1のロッド15に固定して設けられた支持部材73に支持されている。この磁気センサ72は、第2のロッド16が第1のロッド15に対して軸方向に相対移動したときに、その相対移動に伴って永久磁石71に対する相対位置が変化するように永久磁石71に対向して設けられている。磁気センサ72で検出される磁束密度は、第2のロッド16の第1のロッド15に対する軸方向の相対位置に応じて変化する。第2のロッド位置検出器51は、磁気センサ72で検出される磁束密度を位置情報に変換することで第2のロッド16の第1のロッド15に対する軸方向の相対位置を絶対値として検出する。なお、第2のロッド位置検出器51で第2のロッド16の第1のロッド15に対する軸方向の相対位置を絶対値として検出した後は、第2の電動モータ48の回転角を検出する第2の回転検出器57の信号をカウントすることで、第2のロッド16の第1のロッド15に対する軸方向の相対位置を検出するようにしてもよい。
永久磁石71は、第2のロッド16と一体に軸方向に移動するスライド部材74に固定されている。スライド部材74は、中空円筒状であり、第1のロッド15の外周に軸方向にスライド可能に嵌合している。スライド部材74には、軸方向に長く延びる長穴75が形成されている。第1のロッド15の外周には、長穴75に係合するピン76が固定されている。スライド部材74は、長穴75とピン76の係合によって、第1のロッド15に対する軸方向の相対移動を可能としながら第1のロッド15に回り止めされている。
スライド部材74の一端には、第2のロッド16の軸方向端面(ここでは第2のナット65の軸方向端面)に接触する内向きのフランジ77が設けられている。第1のロッド15の外周にはスプリング78が装着されている。スプリング78の一端はスライド部材74に接触し、スプリング78の他端は、第1のロッド15の外周に固定されたスプリングシート79に支持されている。スプリング78は、スライド部材74を軸方向に押圧することで、フランジ77と第2のロッド16の軸方向端面との間に予圧を付与している。すなわち、スプリング78は、第2のロッド16が第1のロッド15に対して軸方向に相対移動したとき、その相対移動に応じて伸縮するようにスライド部材74を第2のロッド16の軸方向端面に押圧している。
ここで、第2のロッド16が回転しながら第1のロッド15に対して軸方向に相対移動するとき、スライド部材74はスプリング78の予圧により第2のロッド16と一体に軸方向に移動するが、スライド部材74はピン76と長穴75の係合によって回り止めされているので回転しない。フランジ77と第2のロッド16の軸方向端面との間には、摩耗を防止するためにスラスト軸受を組み込んでもよい。
第1の電動モータ23および第2の電動モータ48は、図5に示す後輪転舵制御装置22で制御される。この後輪転舵制御装置22の入力側には、車両1の電源を投入するイグニッションスイッチ80と、第1のロッド15の軸方向位置を絶対値として検出する第1のロッド位置検出器26と、第2のロッド16の第1のロッド15に対する軸方向の相対位置を絶対値として検出する第2のロッド位置検出器51とが接続されている。第1のロッド位置検出器26から後輪転舵制御装置22に、第1のロッド15の軸方向の位置に対応する信号が入力され、第2のロッド位置検出器51から後輪転舵制御装置22に、第2のロッド16の第1のロッド15に対する軸方向の相対位置に対応する信号が入力される。
後輪転舵制御装置22の出力側には、第1のロッド15を軸方向に移動させる駆動源としての第1の電動モータ23と、第2のロッド16を第1のロッド15に対して軸方向に相対移動させる駆動源としての第2の電動モータ48と、異常報知部81とが接続されている。異常報知部81は、前輪転舵装置5または後輪転舵装置13の異常を運転者に報知する車載装置であり、例えば、運転席に設けられたモニタディスプレイ、ステアリング警告灯、音声出力装置等を採用することができる。後輪転舵制御装置22は、第1の電動モータ23の駆動を制御する信号と、第2の電動モータ48の駆動を制御する信号とを各モータ23,48の電源装置に出力する。
上記の後輪転舵装置13において、例えば、第2のロッド位置検出器51に何らかの異常が生じた場合、第2のロッド位置検出器51の出力に基づく第2の電動モータ48のフィードバック制御ができなくなり、左側の後輪3Lの向きが目標値から大きくずれるおそれがある。また、スライド部材74の内周と第1のロッド15の外周との間に、何らかの原因で異常な摺動抵抗が生じた場合にも、第2のロッド16が第1のロッド15に対して軸方向に相対移動してもスライド部材74が追従しなくなり(このときスライド部材74の端部のフランジ77は、第2ロッドから離れた状態となる)、第2のロッド位置検出器51で第2のロッド16の正しい位置を検出することができないおそれがある。
そこで、後輪転舵制御装置22は、車両1の電源が投入されたときに、第2のロッド位置検出器51の異常の有無を判定する異常判定制御を行なう。以下、図6に基づいて、後輪転舵制御装置22で行なう異常判定制御の一例を説明する。
後輪転舵制御装置22は、運転者がイグニッションスイッチ80を操作して車両1の電源が投入されたときに、第2のロッド位置検出器51で検出される第2のロッド16の位置(第1のロッド15に対する軸方向の相対位置)を初期位置Pとして記憶する(ステップS11、S12)。
次に、後輪転舵制御装置22は、第2の電動モータ48を駆動して第2のロッド16を所定の指令値C(例えば、0.1〜0.5mm程度の微小距離)だけ軸方向に微小移動させる(ステップS13)。第2の電動モータ48は、第2のロッド16が第1のロッド15に対して指令値Cだけ軸方向に相対移動した時点で停止する。
ここで、指令値Cの正負(すなわち第2のロッド16を微小移動させる方向)は、スプリング78が伸びる側の軸方向を選択すると好ましい。すなわち、スライド部材74が何らかの原因で第1のロッド15に対して円滑に相対移動しなくなった場合、第2のロッド16が第1のロッド15に対して軸方向に相対移動しても、スライド部材74が第2のロッド16の移動に追従しなくなるおそれがある。この場合、スプリング78が縮む側の軸方向に第2のロッド16が移動する場合よりも、スプリング78が伸びる側の軸方向に第2のロッド16が移動する場合の方が、スライド部材74が第2のロッド16の移動に追従しなくなる現象が生じやすい。そのため、ステップS13で第2のロッド16を微小移動させる方向として、スプリング78が伸びる側の軸方向を採用すると好ましい。指令値Cの正負(すなわち第2のロッド16を微小移動させる方向)は、初期位置Pに対する可動範囲に余裕がある側の軸方向を選択してもよい。
第2のロッド16が第1のロッド15に対して指令値Cだけ微小移動した後、第2のロッド位置検出器51で検出される第2のロッド16の位置(第1のロッド15に対する軸方向の相対位置)を位置Pとして記憶する(ステップS14)。続いて、この第2のロッド16の微小移動後の位置Pと、第2のロッド16の初期位置Pとの差分ΔPを算出する(ステップS15)。
その後、差分ΔPと指令値Cとを比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS16)。一致するか否かの判定方法としては、例えば、差分ΔPと指令値Cの差が所定のしきい値以下のときは一致すると判定し、差分ΔPと指令値Cの差が所定のしきい値よりも大きいときは一致しないと判定する方法を採用することができる。
そして、差分ΔPと指令値Cが一致するときは、第2のロッド位置検出器51が正常であると判定する(ステップS17)。一方、差分ΔPと指令値Cが一致しないときは、第2のロッド位置検出器51に異常があると判定する(ステップS18)。
第2のロッド位置検出器51が正常であると判定されたときは、第2のロッド16が初期位置Pに戻るように、第2の電動モータ48を反対方向に駆動する(ステップS19)。すなわち、ステップS13での第2のロッド16の移動方向とは反対の軸方向に、ステップS13での指令値Cと同じ距離だけ第2のロッド16が軸方向に微小移動するように、第2の電動モータ48を駆動する(ステップS19)。一方、第2のロッド位置検出器51に異常があると判定されたときは、図5に示す異常報知部81で、運転者に異常を報知するように異常報知部81を作動させる。
上述した後輪転舵装置13は、第2のロッド位置検出器51に異常があるかどうかの判断を、車両1の電源投入時に行なうため、第2のロッド位置検出器51の異常を車両1の走行前の段階に検出することが可能である。また、第2のロッド位置検出器51の異常判定を行なうための第2のロッド16の移動距離が微小である(すなわち指令値Cの大きさが微小である)ので、後輪3Lと路面の間の摩擦による後輪3Lの摩耗が生じにくい。また、短時間で異常判定を行なうことができる。
図7に、後輪転舵制御装置22で行なう異常判定制御の他の例を示す。この異常判定制御は、図6に示す異常判定制御にステップS20〜S24を追加したものである。すなわち、第2のロッド16を初期位置Pから一方の軸方向に微小移動させるときに第2のロッド位置検出器51の異常判定を行なった後に、第2のロッド16が反対の軸方向に微小移動して初期位置Pに戻るときにも第2のロッド位置検出器51の異常判定を行なうようにしている。
ステップS19の後、第2のロッド位置検出器51で検出される第2のロッド16の位置(第1のロッド15に対する軸方向の相対位置)を位置Pとして記憶する(ステップS20)。続いて、この第2のロッド16の微小移動後の位置Pと、第2のロッド16の初期位置Pとの差分ΔPを算出する(ステップS21)。
その後、差分ΔPがゼロか否かを判定する(ステップS22)。ゼロか否かの判定方法としては、例えば、差分ΔPが所定の微小値以下のときはゼロであると判定し、差分ΔPが所定の微小値よりも大きいときはゼロでないと判定する方法を採用することができる。
そして、差分ΔPがゼロであるときは、第2のロッド位置検出器51が正常であると判定する(ステップS23)。一方、差分ΔPがゼロでないときは、第2のロッド位置検出器51に異常があると判定する(ステップS24)。
このように、ステップS20〜S24を追加すると、第2のロッド16の軸方向の往動時と複動時の両方で異常判定を行なうので、高い信頼性をもって第2のロッド位置検出器51の異常判定を行なうことが可能となる。
ところで、第2の運動変換機構50が、第2の電動モータ48から第2ロッドへの動力伝達経路にバックラッシ(例えば、第2のナット65と第2のねじ軸66の間に設けられた微小なガタ)を有する場合がある。この場合、図8に示すように、ステップS17よりも前に、第2の運動変換機構50のバックラッシを詰めるように第2の電動モータ48を微小量回転させるガタ詰めのステップを追加すると好ましい。
すなわち、運転者がイグニッションスイッチ80を操作して車両1の電源が投入されたとき(ステップS31)、第2のロッド16がステップS13の指令値Cよりも小さい微小指令値T(例えば、0.01〜0.1mm程度の移動量に相当する値)だけ軸方向に移動するように、第2の電動モータ48を微小量回転させる(ステップS31)。これにより、第2のナット65と第2のねじ軸66の間の微小なガタが詰められる。このとき、ステップS31における第2の電動モータ48の回転方向は、ステップS13における第2の電動モータ48の回転方向と同方向である。
電動モータが微小指令値Tだけ微小量回転した後、第2のロッド位置検出器51で検出される第2のロッド16の位置(第1のロッド15に対する軸方向の相対位置)を初期位置Pとして記憶する(ステップS12)。その後、図6の場合と同様にして、第2のロッド位置検出器51の異常判定を行なう(ステップS13〜ステップS18)。
そして、第2のロッド位置検出器51が正常であると判定されたときは、第2のロッド16が初期位置Pに戻るように、第2の電動モータ48を反対方向に駆動する(ステップS19)。すなわち、ステップS13での第2のロッド16の移動方向とは反対の軸方向に、ステップS13での指令値CとステップS31での微小指令値Tを合計した距離(C+T)と同じ距離だけ第2のロッド16が軸方向に微小移動するように、第2の電動モータ48を駆動する(ステップS19)。
このように、ステップS31を追加すると、ステップS19によるロッドの微小移動を行なう前に、ステップS31によってバックラッシの影響をあらかじめ取り除くので、第2の運動変換機構50のバックラッシに起因する誤判定を防止することができ、またステップS19による第2のロッド16の微小移動の距離Cを極めて小さく設定する(例えば、バックラッシの大きさと同程度かそれよりも小さく設定する)ことが可能となる。
上記各実施形態では、第2のロッド位置検出器51の異常判定制御を例に挙げて説明したが、同様にして、第1のロッド位置検出器26の異常判定制御を行なうことも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
3L,3R 後輪
15 第1のロッド
16 第2のロッド
22 後輪転舵制御装置
23 第1の電動モータ
25 第1の運動変換機構
26 第1のロッド位置検出器
46 永久磁石
47 磁気センサ
48 第2の電動モータ
50 第2の運動変換機構
51 第2のロッド位置検出器
71 永久磁石
72 磁気センサ
74 スライド部材
78 スプリング

Claims (4)

  1. 電動モータ(48)と、
    軸方向に移動可能に支持され、その軸方向の移動に応じて後輪(3L)の向きが変化するように前記後輪(3L)に接続されるロッド(16)と、
    前記電動モータ(48)から伝達する回転を前記ロッド(16)の軸方向の移動に変換する運動変換機構(50)と、
    前記ロッド(16)の軸方向の位置を検出するロッド位置検出器(51)と、
    前記ロッド位置検出器(51)から前記ロッド(16)の軸方向の位置に対応する信号が入力され、前記電動モータ(48)の駆動を制御する信号を出力する制御部(22)とを有し、
    前記制御部(22)は、
    電源が投入されたときに、前記ロッド位置検出器(51)で検出されるロッド(16)の位置を初期位置(P)として記憶する初期位置記憶手段(S12)と、
    その初期位置記憶手段(S12)で前記ロッド(16)の初期位置(P)が記憶された後、前記電動モータ(48)を駆動して前記ロッド(16)を所定の指令値(C)だけ軸方向に微小移動させる微小移動制御手段(S13)と、
    その微小移動制御手段(S13)で前記ロッド(16)が微小移動した後に前記ロッド位置検出器(51)で検出される前記ロッド(16)の位置(P)と、前記初期位置記憶手段(S12)で記憶された前記ロッド(16)の初期位置(P)との差分(ΔP)を算出する差分算出手段(S15)と、
    その差分算出手段(S15)で算出された差分(ΔP)と前記微小移動制御手段(S13)の前記指令値(C)とを比較し、両者が一致しないときは異常と判定する異常判定手段(S16,18)とを有する後輪転舵装置。
  2. 前記制御部(22)は、
    前記微小移動制御手段(S13)で前記ロッド(16)が微小移動した後、前記ロッド(16)が前記初期位置(P)に戻るように前記微小移動制御手段(S13)でのロッド(16)の移動方向とは反対の軸方向に微小移動させる第2微小移動制御手段(S19)と、
    その第2微小移動制御手段(S19)で前記ロッド(16)が微小移動した後に前記ロッド位置検出器(51)で検出される前記ロッドの位置(P)と、前記初期位置記憶手段(S12)で記憶された前記ロッド(16)の初期位置(P)との差分(ΔP)を算出する第2差分算出手段(S21)と、
    その第2差分算出手段(S21)で算出された差分(ΔP)がゼロか否かを判定し、ゼロでないときは異常と判定する第2異常判定手段(S22,24)とを更に有する請求項1に記載の後輪転舵装置。
  3. 前記運動変換機構(50)は、前記電動モータ(48)から前記ロッド(16)への動力伝達経路にバックラッシを有するものであり、
    前記制御部(22)は、電源が投入されたときに、前記運動変換機構(50)のバックラッシを詰めるように前記電動モータ(48)を微小量回転させるガタ詰め制御手段(S31)を更に有し、
    前記初期位置記憶手段(S12)は、前記ガタ詰め制御手段(S31)で前記電動モータ(48)が微小量回転した後に前記ロッド位置検出器(51)で検出されるロッド(16)の位置を前記初期位置(P)として記憶する請求項1または2に記載の後輪転舵装置。
  4. 前記ロッド位置検出器(51)は、
    前記ロッド(16)が軸方向移動したときにそのロッド(16)と一緒に軸方向移動するように前記ロッド(16)の軸方向端面に接触して設けられたスライド部材(74)と、
    前記ロッド(16)の軸方向移動に応じて伸縮するように前記スライド部材(74)を前記ロッド(16)の軸方向端面に押圧するスプリング(78)と、
    前記スライド部材(74)に固定して取り付けられた磁石(71)と、
    前記ロッド(16)の軸方向移動に伴って前記磁石(71)に対する相対位置が変化するように前記磁石(71)に対向して設けられた磁気センサ(72)とを有する構成であり、
    前記微小移動制御手段(S13)で前記ロッド(16)を微小移動させる方向は、前記スプリング(78)が伸びる側の軸方向である請求項1から3のいずれかに記載の後輪転舵装置。
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