JP2016134765A - 監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】部屋内を擬似的に上からみることができ、部屋の状況を把握しやすくする監視システムを提供する。【解決手段】カメラの映像を変換した部屋内平面映像を表示して部屋内の状況を把握しやすくし、カメラを2台以上設けて各カメラにより得られる水平平面での各映像を組合せ、部屋内平面映像を合成し、死角を狭くする。そして、動画である部屋内平面映像として表示して、モニタを見た人が部屋内の様子をリアルタイムで把握する。【選択図】図9

Description

本発明は、火災等の異常時に、建物の管理担当者等が部屋内の煙や人の位置を把握することが容易な監視システムに関する。
従来、火災などの異常時に、表示画面にあらかじめ準備された異常発生箇所の平面配置図を自動的に選択して表示画面に写し出す機能を備えた防災システムが知られている。そして、特許文献1には、さらに監視カメラによる現場の映像をウインド画面でモニタに表示する防災システムが開示されている。この防災システムの平面配置図内では異常発生個所の映像は表示されず、平面配置図内にカメラの位置が表示され、カメラで撮影した映像が別途ウインド画面で表示される。
特開平5−274573号公報
図1に火災が起きた部屋の、監視カメラによる映像を示す。1は人物、2は煙、3は火災の発生元のゴミ箱、4は机、5は床面、6は壁面である。このように火災が生じた部屋の監視カメラによる映像を見ても、火災が部屋の東側で起きているのか西側で起きているのかなど、火災や人物の部屋内での位置を即座に認識することは難しい。モニタを見る人が部屋内での位置を把握するためには、カメラの設置位置と向きなどについて考慮して判断しなければならない。
本発明は、モニタを見る人が直感的に室内の状況を把握できるようにしたものであり、そのために部屋内の水平面の映像を表示する監視システムを提供するものである。
(1)本発明は、部屋内の上部に2台以上設置されるカメラと、該カメラと接続される映像処理ユニットとを備え、前記映像処理ユニットは、各カメラにより得られたカメラ映像を水平面映像に変換し、前記水平面映像を組合せて人物像を含めた部屋内平面映像とし、該部屋内平面映像を表示手段に出力する監視システムである。ここでいう映像は、1秒間隔の撮影や表示等の間欠的な静止画像の連続によるものも含む。また、監視システムは、自動火災報知設備と共に構築してもよく、自動火災報知設備に組み込んでもよい。
(2)また、本発明は、前記(1)において、 前記映像処理ユニットは、一つのカメラにより得られる水平面映像に映っていない部分に、他のカメラにより得られる水平面映像を組合せて前記部屋内平面映像を生成する、監視システムである。
(3)また、本発明は、前記(1)又は(2)において、前記映像処理ユニットは、床面を基準面として認識した床面平面映像を得るとともに、机上面を基準面として認識した机上面平面映像を得て、前記床面平面映像と机上面平面映像を組合せて前記部屋内平面映像を生成する、監視システムである。
(4)また、本発明は、前記(1)乃至(3)のいずれかにおいて、前記映像処理ユニットは、天井に達した煙平面映像を生成する、監視システムである。
(5)また、本発明は、前記(1)乃至(4)のいずれかにおいて、前記映像処理ユニットは像認識分離部を有し、前記像認識分離部は人物又は物体又は煙の像を認識し、2台以上設置された前記カメラの映像から前記物体の最上部の高さを求め、その高さの平面を基準面として前記人物又は前記物体又は前記煙の上面の映像を得て前記部屋内平面映像に合成する、監視システムである。
(6)また、本発明は、前記(1)乃至(5)のいずれかにおいて、複数の部屋の前記部屋内平面映像を組合せて、フロア全体又は建物全体の映像を表示する、監視システムである。
本発明の請求項1に記載の構成によると、カメラの映像を変換して人物像を含めた部屋内平面映像を表示して部屋内を擬似的に上からみることができるため部屋の状況を把握しやすく、カメラを2台以上設置して各カメラにより得られた水平平面での各映像を組合せて部屋内平面映像を合成したので、死角を狭くすることができる。そして、動画である部屋内平面映像として表示するので、モニタを見た人は人物の位置を含めた部屋内の様子をリアルタイムで把握することができる。
また、本発明の請求項2に記載の構成によると、一つのカメラによる水平面映像に映っていない部分に、他のカメラによる水平面映像を組合せて部屋内平面映像を生成するため、死角を狭くした監視システムの構成を提供することができる。
また、本発明の請求項3に記載の構成によると、部屋内平面の配置が決まっている床面と机上面とを用いているため、映像処理が容易となる。
また、本発明の請求項4に記載の構成によると、カメラは、天井面を映すことができる程度に天井面から離れて設置されるため、天井に煙が達してもその範囲を表示することができる。
また、本発明の請求項5に記載の構成によると、人物又は物体又は煙の上面の像を部屋内平面映像に合成することにより、部屋内における人物又は物体又は煙の映像をモニタに表示することができる。
また、本発明の請求項6に記載の構成によると、複数の部屋の前記部屋内平面映像を組合せて、フロア全体又は建物全体の映像を表示することにより、フロア全体又は建物全体での状況についてモニタを見た人が容易に把握することができる。
火災が起きた部屋の、監視カメラによる映像。 部屋内の様子を表す斜視図。 部屋を上方から見た平面図。 カメラに映った対象像と対象との関係を表す図。 2台のカメラに映った映像。 人物の高さを求める方法を説明するための図。 実施例1の監視システムの構成。 人物像を水平面映像に変換して人物平面映像を得る具体例を説明するための図。 像合成部で合成して得られた部屋内平面映像。 実施例2における部屋を横から見た図と部屋内平面映像。 部屋内平面映像を組合せた表示。 人物平面映像に顔の映像を合成した表示。
図2は部屋内の様子を表す斜視図であり、図3は部屋を上方から見た平面図である。図3からは、人物1が2つの机4の間におり、煙2の比較的近くにいることが瞬時に理解される。すなわち、図3のように上方から見た平面図で映像を表示することができれば、モニタを見た人が人物1や煙2等の位置関係を素早く認識することができる。このような映像を実際に映すためには部屋の中心の上方遠方から撮影しなくてはならない。しかしながら、建物の中ではそのような撮影位置にカメラを設けることが難しい場合が多い。
そこで本発明では、部屋の上部にカメラを設置し、映ったカメラ映像を座標変換して、部屋内平面映像を生成する。カメラは部屋内の床面を眺めるように視野が設定されるので、図1に示したカメラ映像の上方を座標変換により拡大して部屋内平面映像を生成することができる。しかし、どの程度どちらの方向に拡大するかは、映っている対象がカメラから高さ方向にどの程度離れているかにより異なる。カメラ映像の同じ位置に同じ大きさで映っている対象であっても、高い位置、すなわちカメラに近い高さであれば、低い位置にある対象よりも拡大されて映っているから、座標変換の拡大率を小さくしなければならず、部屋内平面映像ではカメラの近くにしなければならない。
上記の点について図を用いて説明する。図4はカメラ7に映った対象像と実際の対象との関係を表す。Iはカメラに映った対象像、Rh1,Rh2は基準面、S1,S2は各基準面での実際の対象である。説明のため対象S1,S2は単純化して棒状体としている。対象像Iを基準面Rh1に投影すれば対象S1になるが、それよりも低い位置にある基準面Rh2に投影すれば対象S2となる。同じ対象像Iとしてカメラ7に映っていながら、基準面が異なることにより対象S2は対象S1よりも大きく、図4においてカメラから左方の遠い位置にある。
表現を変えると、基準面Rh1にある対象S1を映して対象像Iが得られた場合、基準面Rh2に対象S1があるとして計算してしまうと、対象の位置と大きさは対象S2として再現されてしまう。したがって、対象の位置と大きさが正しい部屋内平面映像を生成するためには、正しい高さの基準面を決める必要がある。基準面が決まれば、対象像Iをその基準面に投影するように座標変換して水平平面映像を生成することができる。
必要であるのは部屋内を上から見た映像であるため、カメラで撮影する人物1や煙2、机4等の対象の上面を基準面として座標変換する。ところで、カメラ映像には床面や机上面のように平面位置と高さが決まっている対象の像が映る一方で、それらの像の一部を隠すように人物像や物体像、煙像が映る。
たとえば、図1のカメラ映像では、本来は床面像である場所である中央上方に人物像が映っている。この人物像を床面の位置を基準面として座標変換すると、歪んだ人物の平面像が床に描かれているような映像になってしまう(具体的には、脚部から頭部に向かって拡大率が高まるような人物の平面像になる)。そこで、映像認識により床面像、机上面像、人物像、物体像、煙像を認識し、これらを分離したうえでそれぞれの高さに応じて座標変換し、部屋内平面映像を生成する。
上記したように、床面5では机4や人物1、物体等により隠れる部分が生じ、机上面でも人物1、物体等により隠れる部分が生じる。また、図1のように映像の下方では床面像が切れて映り、カメラ7の設置部に極めて近い床面は撮影されない。そこで、カメラ7を図2のように複数台を対向させて設置する。7a,7bはカメラである。図2は2台のカメラ7a,7bを設置した部屋を斜め上方から見た図である。
カメラを2台設けたことにより図5のように2つの映像を得ることができる。図5(a)はカメラ7a、図5(b)はカメラ7bによるカメラ映像である。このようにして複数のカメラ映像を得ることによりどちらかのカメラに映る対象が多くなり、死角を狭くすることができる。なお、ここでは、設置されるカメラ7a,7bは2台であるものとして説明するが、それだけに限らず、複数台のカメラ7を対向させて設けられていれば良い。言い換えれば、各カメラの死角が他のカメラ7の視野に入るように設置すれば良い。また、各カメラ7a、7bは、対向配置されるものとして説明したが、各カメラ7a、7bが設置される部屋の死角を狭くできる設置位置であれば他の配置でも良い。
また、カメラ7を2台にしたことにより、人物1や物体等の対象の高さを得ることができる。すなわち、2台のカメラ7a,7bに映った同一の人物1や物体等の対象の最上部について、カメラ7a,7bに映った角度から高さを求めることができる。図6により、人物1の高さを求める方法を説明する。カメラ7aに映った映像における人物像の最上部の位置により、図6のカメラ7aから発する点線の矢印に示すように、カメラ7aからみた人物1の最上部の方向を得ることができる。カメラ7bも同様である。そして、カメラ7a,カメラ7bにより得た人物1の最上部の方向により、その方向の交点に相当する3次元の位置を計算することができるため、最上部の高さを得ることができる。この際、カメラ7a,7bにその人物1や物体等の最下部が床面5に接するように映っていれば、そこから人物1や物体等の床面上の平面位置を得ることができ、最上部の位置の補正に用いることができる。
人物1や物体等の対象は側面を有している。しかし、必要であるのは対象の最上部の映像である。そして、カメラ7a,7bは天井近辺に設置されているため、カメラ映像の対象像の最上部には実際の対象の最上部が映っている。たとえば、人物1の場合はどちらも頭頂部である。したがって、人物1や物体等の対象について、最上部の高さの基準面で座標変換して最上部の映像を得ることができる。
次に、実施例により発明を実施する形態を説明する。
図7は実施例1の監視システムの構成である。8は映像処理ユニット、9は像認識分離部、10は映像変換部、11は床面像変換部、12は机上面像変換部、13は人物像変換部、14は物体像変換部、15は煙像変換部、16はパラメータ記憶部、17は映像合成部、18は火災警報設備の受信機、19は表示装置、20は表示装置に設けられた液晶パネル等のモニタである。映像処理ユニット8は像認識分離部9、映像変換部10、パラメータ記憶部16、映像合成部17を有し、映像変換部10は床面像変換部11、机上面像変換部12人物像変換部13、物体像変換部14、煙像変換部15を有する。
実施例1では、あらかじめ部屋の縦横の長さ、カメラ7a,7bの平面上の位置と床面からの高さ、カメラ7a,7bが向いている方向、机4の平面上の位置と机上面の高さ、カメラ7a,7bのレンズによる歪み等のパラメータを、部屋内パラメータとして映像処理ユニット8のパラメータ記憶部16に記憶させておく。
カメラ7a,カメラ7bからの映像信号は、映像処理ユニット8に入力される。入力された映像信号は像認識分離部9に送られ、映像の各部分について床面像であるのか、机上面像であるのか、人物像であるのか、物体像であるのか、煙像であるのかが認識され、それぞれの像に分離される。分離する際には、パラメータ記憶部16から部屋内パラメータを読み出し、部屋の縦横の長さや机の平面上の位置をもとに映像から机上面映像、床面映像を分離する。床面像や机上面像が映像のどの部分に対応するかについては、設置時等にカメラ映像を表示して、どの領域が床面像であり机上面像であるかを設置者等が入力して、パラメータ記憶部16に記憶しておいてもよい。また、人物像は頭部、手足等の人物の特徴から人物であると特定し、物体や煙もそれぞれの特徴により特定して分離する。
分離された各像は映像変換部10に入り、床面像は床面像変換部11に、机上面像は机上面像変換部12に、人物像は人物像変換部13に、物体像は物体像変換部14に、煙像は煙像変換部15に送られる。
床面像変換部11ではパラメータ記憶部16から得られた床面5からのカメラ7a又はカメラ7bの高さをもとに、床面5の基準面を設定して床面像の座標変換を行う。そうすると、カメラ7aによる床面平面映像と、カメラ7bによる床面平面映像が得られる。この2つの床面平面映像には両方に映っている部分と、一方にのみ映っている部分と、両方に映っていない部分がある。そこで、カメラ7aによる床面平面映像を基本にして、映っていない部分にカメラ7bによる床面平面映像を組合せる。これにより、カメラ7aに映っていない部分が狭くなった床面平面映像を得ることができる。なお、カメラ7aによる床面平面映像とカメラ7bによる床面平面映像の両方に映っている部分について、近い方のカメラによる床面平面映像を用いることもできる。そうすると、解像度の点で有利になる。
同様に机上面像変換部12は机4の高さをもとに基準面を設定して机上面像の座標変換を行う。これにより机上面平面映像を得る。
一方、人物像は人により身長が異なり、また立っているか座っているかによっても高さが異なる。そこで、図6で示したように複数のカメラ7a,7bのカメラ映像から高さを求めその高さの基準面で座標変換する。図8により、人物像を水平面映像に変換して人物平面映像を得る具体例を説明する。
図6で説明した方法で人物像の高さを求め、求めた高さの基準面をRhとする。基準面Rhは頭頂部から少し下方の、たとえば目線の高さとする。カメラによる人物像の最上部と最下部に対応する人物1の部分は図8の点線で表わす方向に位置する。カメラ7aにより人物を撮影した像を基準面Rhに投影するように座標変換すると、図8のRha像が得られる。同様にカメラ7bにより図8のRhb像が得られる。そしてRha像とRhb像を重ね合わせると、基準面Rhを頭頂部から少し下方にしたことにより人物1の頭部の水平面映像が重なったRhab像となる。この重なった部分を抽出して図8(b)の人物平面映像を得る。Hは人物の最上部である頭部を上から映した像である。上から映した人物1の頭部は、図8(a)に示すように丸みを帯びており基準面と平行ではないため、多少の歪みを生じるが、図8(b)のように上から映した人物1の頭部を画面に表示することができる。
また、図6により複数のカメラ7a,7bのカメラ映像から高さを求める方法を説明したが、その際に、同時に部屋内平面での位置を求め、その位置に人物1の頭部を表示することもできる。そして、物体平面映像や煙平面映像も同様に表示することができる。
得られた床面平面映像、机上面平面映像、人物平面映像や物体平面映像等の水平面映像を図7の映像合成部17で合成すると、図9のような部屋内平面映像を生成すことができる。得られた部屋内平面映像は、映像処理ユニット8から受信機18を経由して表示装置19に送られ、モニタ20で表示される。そして、図9の人物1、煙2、机4、床面5のように、人物平面映像、煙平面映像、机上面平面映像、床面平面映像が合成されて表示される。図9の斜線部はいずれのカメラ7a,7bにも死角となる部分であるが、このような部分は映っていないものとして、斜線や黒等で表示すればよい。
なお、カメラ7a,7bの死角部分の表示としては、斜線や黒等で表す方法以外も考えられる。たとえば、図9の斜線部(カメラ7a,7bの死角部分に該当)を床面5として表示しても良く、その場合には、床面5の基準画像をあらかじめ記憶しておき、その基準画像をカメラ7a,7bの死角に当て嵌めて部屋内平面映像を生成すれば良い。その他の方法として、カメラ7a,7bの死角部分を撮影した画像をあらかじめ記憶しておき、その画像をカメラ7a,7bの死角部分に当て嵌めても良い。また、床面5は一定の連続的な模様があることが多く、その場合には、その模様を基準に、見えている床面画像をカメラ7a,7bの死角部分まで延長させて表示しても良い。
以上の例ではカメラ7が2台であるが、カメラ7を増やすことにより視点を増やせば、映らない部分を減らすことができる。また、人物1の高さなどの情報もより正確なものとすることができる。3台以上のカメラ7に映った部分についても、最も近いカメラ7の映像を優先して、映像を合成すればよい。
平面に煙の像をより詳しく表示する例を実施例2として説明する。煙は上昇して天井に達するため、火災が発生してから少し時間が経つと煙2の上面がカメラ7に映らなくなる。そこで、床面5と同様に天井面の映像を得て、天井面が映っていない場所を煙平面映像として表示することができる。この場合、天井の高さから撮影すると天井面が映りにくいため、煙2が天井面のどこに広がっているのか判らない。天井に達した領域をカメラ7の映像に写すためには、下から見上げるような角度が必要である。そのため、カメラ7は天井よりもやや下の壁面等に設ける。図10(a)は実施例2における部屋を横から見た図であり、図10(b)は部屋内平面映像である。実施例2では対向させたカメラ7a〜カメラ7dの4台のカメラを用いる。
カメラ7a〜カメラ7dにより撮影された各々のカメラ映像は、煙2の像を認識してカメラ映像から排除した後に、基準面を天井面として座標変換を行う。これにより煙2が達していない天井面平面映像を得ることができる。実施例2では、4つのカメラ映像による天井面平面映像を組合せて死角を狭くした天井面平面画像を得る。そうすると、天井面平面画像が得られた部分以外は煙2が天井面に達していることになる。そこで、天井面平面映像が得られなかった部分を煙平面映像とする。煙2は天井に達しているために上面をカメラ7a〜カメラ7dで撮影することはできない。そのため、煙平面映像の部分が埋まるように、天井に近い煙2の映像の一部を複数張り付けた映像とする。これにより、実際に天井に達している煙2と同じ色の煙平面映像を表示することができる。この際、天井に達している煙2を半透明に表示することより、煙2の下の人物1や火災発生元のゴミ箱3等の状況も表示することができる。
さらには、複数のカメラ映像から煙2の中ほどや下部等の場所を3次元的に特定することによって、上記の煙2の像に合成することができる。そうすると、煙2の下の煙2も、煙2の下の人物1等と同様に表示することができる。これにより、たとえば図10(b)のように高さによって色調等を変えて煙2が表示されるため、上方へ行くにしたがって煙2がどのように移動しているのか、モニタ20を見た人は容易に把握することができる。
実施例2では、カメラ映像の中から煙2の像を認識して排除することにより天井面平面映像を構築し、そこから煙平面映像を得たが、直接的に天井面を認識してもよい。たとえば、事前に天井を撮影し、天井領域の画像を部屋内パラメータとしてパラメータ記憶部16に記憶しておく。そして、得られた映像の天井に相当する領域の映像と部屋内パラメータの天井領域の画像を比較し、同じ部分を天井面として認識して座標変換し、個々のカメラ映像からの天井面平面映像を得る。その後に複数のカメラ7a〜カメラ7dから得られた天井面平面映像を合成することにより部屋全体の天井面平面映像を得て、天井面が映っていない部分を煙2として表示する。
以上の例では部屋全体の天井面平面映像を合成している。しかし、天井面平面映像は部屋内平面表示に不用であり、最終的には表示しない。そのため、天井面の映像部分がどこであるかということだけを合成により得て、それ以外の場所を煙2として表示しても良い。さらには、記憶した天井面の画像と煙2の境界部をカメラ映像から抽出し、複数のカメラ映像から得られた境界部から煙平面映像とすることもできる。
実施例2は4台のカメラ7a〜カメラ7dで実施しているが、最低限で部屋内に2台のカメラ7があれば実施することができる。しかし、煙2の中ほどや下部等の場所を3次元的に特定する必要があり、また、天井面で見えない部分は全て煙2が天井に達している映像になることから、死角はなるべく狭い方が良い。したがって、カメラ7は多い方が好ましい。また、カメラ7の視野角は広い方が好ましく、たとえば、視野角180度ものを用いる。
煙の形状を3次元的に特定するためには、複数台のカメラ7で撮影した煙2の輪郭を3次元的に合成する。そして、図10(b)の右方に示したように、高さにより色等を変化させて水平面映像として表示する。また、3次元的に特定するのは煙2だけに限らず、たとえば、部屋内を移動する人物1や、机4等、何でも良い。移動する人物1を3次元的にとらえる場合、移動している方向を矢印で表現しても良い。さらに、モニタ20に映っている人物1が適正な方向に進んでいない場合には、モニタ20上に警告を表示しても良い。
図11に、上記で得られた部屋内平面映像を組合せて、建物の中でどのようなことが起きているか把握しやすく表示する例を示す。図11(a)は、一つの階を上面から見た図である。4つの部屋の部屋内平面映像と1つの廊下の部屋内平面映像を組合せている。同じ階の部屋内平面映像を合成してその階の水平面映像を表示することにより、モニタ20を見た人は階(フロア)全体の様子を容易に把握することができる。さらに11(b)は、各階の水平面映像を組合せて、3階建ての建物を斜め上方から見た図として表示した例である。このようにして建物全体の水平面映像を一度にモニタに表示することにより、モニタを見た人は建物全体の様子を容易に把握することができる。
実施例1では図8(b)のように人物平面映像を表示したが、カメラ7a,7bのどちらかには人物1の顔が映っている可能性が高い。そこで、人物像を認識するとともに顔の映像も認識して抽出し、人物平面映像に顔の映像を合成して表示することもできる。これにより、モニタ20を見ている人は映っている人物1が誰であるかを認識することができる。図12は人物平面映像に顔の映像を合成したモニタ20の表示である。この時には顔を含めた頭部に対して顔の面積比率が大きいカメラ映像を選択して顔の映像を抽出する。具体的には、顔の正面が映っている場合にはそのカメラ映像を選択し、横方向や斜め方向からの顔が映っている場合には、顔を含めた頭部に対してより顔の面積が広い方のカメラ映像を選択する。そして、選択したカメラ映像を映したカメラ7の方向が顔の下(顎側)になるように方向を調整して顔の映像を部屋内平面映像に合成し、モニタ20に表示する。そうすると、その人物1が向いている方向を正しく表示することができる。たとえば、顔の正面をカメラ7bでとらえたとすると、図12(a)のようにカメラ7bの方向を向いている顔となる。また、カメラ7bが向かって右側を向く顔をとらえたとすると、図12(b)のように、カメラ7bの方向を顎側としてモニタ20の画面の上方を向いた顔となる。顔の映像は頭の映像に顔の映像を合成しても良いし、人物1の位置に顔の映像を表示してもよい。
なお、モニタ20に映っている人物1の向いている方向を、上記のように顔を表示することで表現しても良いが、それ以外に、矢印で表現しても良く、異動している方向を矢印で表現しても良い。
各実施例では、カメラは2台以上設置されるが、最低限として2台あれば良く3台以上としてもよい。2台以上のカメラは対向させて設置しても良いが、死角を狭めればよいので対向させずに設置しても良い。また、カメラ7は部屋の天井に設置してもよく、壁面6に設置してもよい。
なお、カメラ7はたとえば火災感知器と一体的に設けられても良く、映像処理ユニット8から出力される部屋内平面映像は、火災報知設備に設けられる総合操作盤等のディスプレイ装置に表示させても良い。また、映像処理ユニット8から出力される部屋内平面映像が表示される手段はそれだけに限らず、映像を表示できる表示手段であれば何でも良い。たとえば、無線通信を介して接続される液晶画面が設けられる機器、たとえば、スマートフォンやタブレット端末でも良い。
また、各カメラ7が撮影した画像を一定期間記憶させ、時期の異なる画像の差分により、カメラ7が設けられた壁面6の傾きを検出することができる。各カメラ7が部屋の傾きを検出して報知することで、建物の管理担当者等が部屋の傾きを知り、各カメラ7の設置位置や視野を再調整する契機とすることができる。
さらに、部屋内平面映像を一定時間記憶しておくことで、煙2の拡大や在室者の避難状況を経時的に確認することができ、また時間を遡って火災の発生した初期の段階や、火災発生前の段階の部屋内平面映像を確認することもできる。
1 人物、2 煙、3 ゴミ箱、4 机、5床面、6 壁面、7,7a〜7d カメラ、8 映像処理ユニット、9 像認識分離部、10 映像変換部、11 床面像変換部、12 机上面像変換部、13 人物像変換部、14 物体像変換部、15 煙像変換部、16 パラメータ記憶部、17 映像合成部、18 受信機、19 表示装置、20 モニタ、I 対象像、S1,S2 対象、Rh,Rh1,Rh2 基準面、H 人物の最上部の像

Claims (6)

  1. 部屋内の上部に2台以上設置されるカメラと、該カメラと接続される映像処理ユニットとを備え、
    前記映像処理ユニットは、各カメラにより得られたカメラ映像を水平面映像に変換し、前記水平面映像を組合せて人物像を含めた部屋内平面映像とし、該部屋内平面映像を表示手段に出力する監視システム。
  2. 前記映像処理ユニットは、一つのカメラにより得られる水平面映像に映っていない部分に、他のカメラにより得られる水平面映像を組合せて前記部屋内平面映像を生成する、
    請求項1の監視システム。
  3. 前記映像処理ユニットは、床面を基準面として認識した床面平面映像を得るとともに、机上面を基準面として認識した机上面平面映像を得て、前記床面平面映像と机上面平面映像を組合せて前記部屋内平面映像を生成する、
    請求項1又は2の監視システム。
  4. 前記映像処理ユニットは、天井に達した煙平面映像を生成する、
    請求項1乃至3のいずれかの監視システム。
  5. 前記映像処理ユニットは像認識分離部を有し、
    前記像認識分離部は人物又は物体又は煙の像を認識し、2台以上設置された前記カメラの映像から前記物体の最上部の高さを求め、その高さの平面を基準面として前記人物又は前記物体又は前記煙の上面の映像を得て前記部屋内平面映像に合成する、
    請求項1乃至4のいずれかの監視システム。
  6. 複数の部屋の前記部屋内平面映像を組合せて、フロア全体又は建物全体の映像を表示する、
    請求項1乃至5のいずれかの監視システム。
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