JP2016133359A - タンクの除染方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】汚染水を貯留したタンクからポンプにより汚染水を排出する工程と、上記排出工程後のタンクに汚染水を希釈するための希釈水を導入する工程とを一回又は複数回行ない、下記式(1)に示す排出工程及び導入工程をn回行った後のタンクの貯留水の濃度Xnが閾値以下になるよう上記導入工程における希釈水の導入総量を決定する。上記導入工程の希釈水として、上記汚染水の浄化により得られた浄化水を用いるとよい。Xn=X0−(q/r−p)×pn+(q/r−p)×rn・・・(1)、ここで、p=V2/(V1+V2)、q={V1/(V1+V2)}×Y1である。
【選択図】図1
Description
Xn=(X0−q/r−p)×pn+(q/r−p)×rn ・・・(1)
ここで、p=V2/(V1+V2)、q={V1/(V1+V2)}×Y1
X0:排出工程及び導入工程を行う前のタンクの貯留水の濃度
Y1:1回目の導入工程における希釈水の濃度
r:n回目の導入工程における希釈水の濃度をYnとしたときにYn=Y1×rn−1を満たす定数(ただし、0<r≦1)
V1:1回の導入工程における希釈水の導入量
V2:排出工程後に残存するタンクの貯留水の量
図1の除染システムは、汚染水を貯留した貯留タンクTsと、貯留タンクTsから排水される汚染水を受け入れる中間タンクTrと、浄化設備Rと、上記貯留タンクTs及び中間タンクTrから貯留水を排出するために使用される排出ポンプPと、貯留タンクTsの内面に水を噴射する洗浄ノズルSとを備える。
貯留タンクTsは、当該タンクの除染方法において除染対象とされるタンクである。この貯留タンクTsとしては、特に限定されないが、例えば原発事故後の放射性物質を含む汚染水を貯留するために使用され、複数の板材の周縁に配設したフランジ間をボルトで締結して形成されたボルト締め型タンクが想定される。
中間タンクTrは、貯留タンクTsに残留している汚染水を受け入れる空き容量を有するものであればよく、貯留タンクTsと同様に汚染水を貯留していたことにより内面に汚染物質が付着しているものであってもよく、現に汚染水等の水を貯留しているタンクであってもよい。好ましい中間タンクTrとしては、汚染水を貯留するために貯留タンクTsの近傍に配設された貯留タンクTsと同様の構成を有するタンクであって、その排出流路Dから貯留する汚染水を排出した後に汚染水が残留するものとされる。
浄化設備Rは、中間タンクTrから供給される水を浄化し、浄化した浄化水を希釈水として貯留タンクTsに圧送する設備である。
受水槽11は、供給ポンプ12用いて、フィルターユニット13、1次吸着塔14及び2次吸着塔15に安定的に汚染水を供給するために配設される。
供給ポンプ12は、受水槽11からフィルターユニット13、1次吸着塔14及び2次吸着塔15に所定の圧力で水を連続的に供給するために配設される。この供給ポンプの吐出圧力及び吐出水量は、フィルターユニット13、1次吸着塔14及び2次吸着塔15の能力に合わせて選定される。
フィルターユニット13は、汚染水中の浮遊物質や油等を濾し取る。これにより、1次吸着塔14及び2次吸着塔15の吸着剤の目詰まりによる能力低下を抑制し、吸着能力を十分に発揮させる。
1次吸着塔14は、ストロンチウムを選択的に吸着する吸着剤が充填される。
2次吸着塔15は、ストロンチウム以外の放射性物質を吸着する吸着剤が充填される。
クッション槽16は、送出ポンプ17を用いて貯留タンクTsに希釈水を供給するために配設される。なお、浄化設備Rは、クッション槽16の水位が上昇したときには供給ポンプ12から水の一部を受水槽11に還流させる機構を備えてもよい。この還流機構を設けることにより、クッション槽16からの浄化水の溢れを防止するために、フィルターユニット13、1次吸着塔14及び2次吸着塔15による浄化を中断する必要がなく、汚染水浄化設備の頻繁な起動及び停止に起因するトラブルを抑制できる。
送出ポンプ17は、貯留タンクTsに希釈水を供給するために配設される。送出ポンプ17の吐出圧力及び吐出水量等の仕様は、貯留タンクTsに対する必要な給水圧力及び給水量が得られるよう、配管における圧力損失及び貯留タンクTsの配設高さまでの水頭等を考慮して選択される。つまり、この送出ポンプ17を設けることによって、フィルターユニット13、1次吸着塔14及び2次吸着塔15における圧力よりも高い圧力で、浄化水を希釈水として送出することができる。逆に言えば、2次吸着塔15を通過した浄化水の圧力が十分であれば、クッション槽16及び送出ポンプ17を省略してもよい。
貯留タンクTs及び中間タンクTrからの排水に使用される排出ポンプPとしては、貯留タンクTs及び中間タンクTrに管路を介して接続されるポンプを用いることもできるが、水中ポンプを使用することが好ましい。中でも、貯留タンクTs及び中間タンクTrの底部に着床して配置され、その下部から周囲の水を吸い込んで送出する公知の低水位排水用水中ポンプが特に好適に使用される。排出ポンプPは、貯留タンクTs及び中間タンクTrの上部の開口からワイヤー等で吊り下ろされることによって、貯留水中に浸漬される。
洗浄ノズルSとしては、浄化設備Rから圧送される浄化水を噴射するものであればよいが、浄化水の噴射方向を自動的に360°変化させることができる三次元洗浄ノズルを用いることが好ましい。洗浄ノズルSとして三次元洗浄ノズルを使用することにより、浄化水を上下左右全方向に順次噴射して、貯留タンクTsの内面全体に浄化水を当接させ、タンク内面に付着している汚染物質を洗い落すことができる。このような三次元洗浄ノズルとしては、噴射口の向きを互いに直交する2つの軸を中心に回転させる回転機構を有するものが市販されている。
続いて、図1の除染システムにおいて行われる本発明の一実施形態に係るタンクの除染方法について説明する。
Xn=X0−(q/r−p)×pn+(q/r−p)×rn ・・・(1)
ここで、p=V2/(V1+V2)、q={V1/(V1+V2)}×Y1
X0:排出工程及び導入工程を行う前の貯留タンクTsの貯留水の汚染物質濃度[Bq/L]
Y1:1回目の導入工程における希釈水の汚染物質濃度[Bq/L]
r:n回目の導入工程における希釈水の汚染物質濃度をYn[Bq/L]としたときにYn=Y1×rn−1を満たす定数(ただし、0<r≦1)
V1:1回の導入工程における希釈水の導入量[L]
V2:排出工程後に残存する貯留タンクTsの貯留水の量[L]
上記排出工程では、貯留タンクTsから排出ポンプPにより汚染水を排出し、中間タンクTrに導入する。なお、この排出工程で排出する汚染水には、貯留タンクTs中に最初に残留していた汚染水が希釈水によって希釈された低濃度汚染水を含むものとする。この排出工程を備えることにより、貯留タンクTsに残存するタンクの貯留水の量V2を可能な限り減少させ、貯留タンクTs内の汚染物質の総量を低減する。
上記浄化工程では、中間タンクTrに貯留されている汚染水、つまり最初から中間タンクTrに存在していた水、典型的には、貯留タンクTsに残留していた汚染水と同様の汚染水及び排出工程で貯留タンクTsから移送された汚染水を排出ポンプPによって排出して浄化設備Rに供給する。浄化設備Rは、中間タンクTrから供給された汚染水を浄化する。この浄化工程で汚染水を浄化して得られる浄化水は、後述する導入工程で貯留タンクTsに導入する希釈水として用いられる。
上記導入工程では、上記浄化工程において得られた浄化水を汚染水を希釈するための希釈水として、貯留タンクTs内に配置した洗浄ノズルSから噴出させて、希釈水をタンク内面に当接させる。これによって、貯留タンクTsの内面に付着している汚染物質を洗い流すと共に、貯留タンクTsの底部に残留している汚染水を希釈する。
Xn=X0−(q−p)×pn+q−p ・・・(2)
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
P 排出ポンプ
R 汚染水浄化設備
S 洗浄ノズル
Ts 貯留タンク
Tr 中間タンク
11 受水槽
12 供給ポンプ
13 フィルターユニット
14 1次吸着塔
15 2次吸着塔
16 クッション槽
17 送出ポンプ
Claims (7)
- 汚染水を貯留したタンクの除染方法であって、
上記タンクからポンプにより汚染水を排出する工程と、
上記排出工程後のタンクに汚染水を希釈するための希釈水を導入する工程と
を一回又は複数回行ない、
下記式(1)に示す排出工程及び導入工程をn回行った後のタンクの貯留水の濃度Xnが閾値以下になるよう上記導入工程における希釈水の導入総量を決定することを特徴とするタンクの除染方法。
Xn=X0−(q/r−p)×pn+(q/r−p)×rn ・・・(1)
ここで、p=V2/(V1+V2)、q={V1/(V1+V2)}×Y1
X0:排出工程及び導入工程を行う前のタンクの貯留水の濃度
Y1:1回目の導入工程における希釈水の濃度
r:n回目の導入工程における希釈水の濃度をYnとしたときにYn=Y1×rn−1を満たす定数(ただし、0<r≦1)
V1:1回の導入工程における希釈水の導入量
V2:排出工程後に残存するタンクの貯留水の量 - 上記導入工程の希釈水として、上記汚染水の浄化により得られた浄化水を用いる請求項1に記載のタンクの除染方法。
- 上記導入総量に基づいてnが1となるよう導入量V1を決定する請求項1又は請求項2に記載のタンクの除染方法。
- 上記導入総量に基づいて排出工程及び導入工程の回数nを決定する請求項1又は請求項2に記載のタンクの除染方法。
- 上記汚染水が少なくとも放射性ストロンチウムを含み、浄化設備がストロンチウムを選択的に吸着する吸着剤を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のタンクの除染方法。
- 上記浄化設備が、汚染物質を吸着する吸着剤が充填される吸着塔を有し、この吸着塔が移動可能な架台に搭載されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のタンクの除染方法。
- 上記導入工程で、希釈水をタンク内面に当接するよう導入する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のタンクの除染方法。
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JP2014182069A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Kictec Inc | 無機微粒子を含んだ汚染物からの無機微粒子の除去方法及び除去装置 |
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