JP2016133162A - 安全弁、圧縮機、タンク、ブレーキ制御装置、ブレーキシステム及び車両 - Google Patents

安全弁、圧縮機、タンク、ブレーキ制御装置、ブレーキシステム及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】製造及びメンテナンスを容易でき、調圧値の変動を抑制が可能な安全弁を得る。【解決手段】安全弁20は、外部に連通する低圧室31及びこれに開口する高圧ポート32を有するハウジング21と、低圧室側から高圧ポートに挿入される軸部41及び低圧室に配される大径部42を一体に形成し、ハウジングに対して軸部の軸方向に移動可能とされた弁体22と、弁体を軸部の挿入方向前側に付勢する付勢部材23と、高圧ポートの内周に設けられ、軸部の外周と高圧ポートの内周との間の隙間を埋める環状のシール部材24と、を備える。軸部には、その外周の周方向の一部に開口する開口部を有すると共に軸部の軸方向端部にも開口して高圧ポートに連通する弁体連通路43が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、安全弁、並びに、これを備える圧縮機、タンク、ブレーキ制御装置、ブレーキシステム及び車両に関する。
従来、各種容器や配管等の内部空間の圧力が過剰に高くなった際に、内部空間の流体(空気、液体など)を外部に放出する安全弁が知られている。
従来の安全弁は、容器や配管等の高圧となる内部空間に連通される高圧ポートの開口部に設けられた弁座に対し、調圧ばねによって弁体を押し付けることで、弁体により高圧ポートの開口部を塞ぐ構造を有している。この種の安全弁では、高圧ポート側に向く弁体の面(受圧面)に作用する上記内部空間の圧力によって調圧ばねによる弁体の押し付け力よりも大きくなった際に、弁体が弁座から離間し、内部空間の高圧な流体が外部(大気)に放出される。従来の安全弁では、弁座と弁体との接合が金属同士の摺り合せによって行われるものが多い。
また、特許文献1には、弁座として弾性Oリング弁座を採用した安全弁が開示されている。この構成では、弁体の受圧面が弾性Oリング弁座に押し付けられ、弾性Oリング弁座が弾性的に圧縮することで、弁体と弁座との隙間が埋められる。
特開平7−4543号公報
しかしながら、金属同士の摺り合せには作業者の高度な技術を要するため、安全弁の製造及びメンテナンスが困難である。
一方、弁座として弾性Oリング弁座を採用した場合、安全弁の製造及びメンテナンスは容易となる。しかしながら、弾性Oリング弁座は弾性的に圧縮するように弁体の受圧面に押し付けられるため、弾性Oリング弁座の圧縮量に応じて弁体の受圧面に対する弾性Oリング弁座の接触面積が変化する。すなわち、高圧ポート側に向く弁体の受圧面の面積(受圧面積)が変化してしまう。このため、高圧ポート内の流体が外部に吹き出し始める高圧ポート内の圧力値(安全弁の調圧値)が変動しやすい、という問題がある。例えば、弾性Oリング弁座の圧縮量が大きくなると、弁体の受圧面に対する弾性Oリング弁座の接触面積が増加する。このため、高圧ポート内の圧力を受ける弁体の受圧面積が小さくなってしまい、これに伴って、安全弁の調圧値が大きくなってしまう。
そこでなされた本発明の目的は、製造及びメンテナンスが容易であり、かつ、調圧値の変動を抑制できる安全弁、並びに、これを備える圧縮機、タンク、ブレーキ制御装置、ブレーキシステム及び車両を提供することである。
本発明に係る一態様としての安全弁は、外部に連通する低圧室、及び、前記低圧室に開口する高圧ポート、を有するハウジングと、前記低圧室側から前記高圧ポートに挿入される軸部、及び、前記軸部に一体に設けられ、前記高圧ポートよりも大きな径寸法に形成されて前記低圧室に配される大径部を有し、前記ハウジングに対して前記軸部の軸方向に移動可能とされた弁体と、前記弁体を前記高圧ポートに対する前記軸部の挿入方向に付勢する付勢部材と、前記軸部の外周に対向する前記高圧ポートの内周に設けられ、前記軸部の外周と前記高圧ポートの内周との間の隙間を埋める環状のシール部材と、を備え、前記軸部に、前記軸部の外周の周方向の一部に開口する開口部を有すると共に前記軸部の軸方向端部にも開口して前記高圧ポートに連通する弁体連通路が形成されている。
上記構成の安全弁において、高圧ポート側に向く軸部の面(例えば軸部の軸方向の端面)に作用する高圧ポート内の圧力が付勢部材の付勢力よりも小さい状態では、弁体連通路の開口部のうち高圧ポートに対する軸部の挿入方向後側の端縁が、高圧ポートに設けられたシール部材よりも軸部の挿入方向前側に位置する。この状態では、高圧ポート及び弁体連通路がシール部材によって低圧室に対して区画され、高圧ポートは低圧室に連通しない。この状態では、高圧ポート内の圧力が低圧室側の圧力よりも大きくても、高圧ポート内の流体が低圧室に吹き出ることはない。
一方、高圧ポート側に向く軸部の面に作用する高圧ポート内の圧力が付勢部材の付勢力よりも大きくなった場合には、弁体が付勢部材の付勢力に抗って軸部の挿入方向後側に移動する。この弁体の移動に伴って、弁体連通路の開口部の端縁がシール部材よりも軸部の挿入方向後側に移動すると、高圧ポートが弁体連通路の開口部を介して低圧室に連通する。弁体連通路を低圧室側に連通させる開口部の開口領域は、開口部のうちシール部材よりも軸部の挿入方向後側に位置する領域である。このように高圧ポートが低圧室に連通することで、高圧ポート内の高圧な流体(高圧流体)が低圧室側に吹き出す。
そして、上記構成の安全弁によれば、高圧ポートの内周に設けられたシール部材によって、高圧ポートを低圧室に対して容易に区画することができる。すなわち、従来のような金属の摺り合せが不要となるため、安全弁の製造及びメンテナンスを容易に行うことができる。
また、上記構成の安全弁によれば、高圧ポートと低圧室とを区画するシール部材は、軸部の外周に接触し、高圧ポート内の高圧流体の圧力が作用する軸部の面(受圧面)には接触しない。このため、高圧流体の圧力が作用する軸部の面の面積は、シール部材に影響されずに変化しない。これにより、高圧ポート内の高圧流体が低圧室側に吹き出し始める高圧ポート内の圧力値、すなわち、安全弁の調圧値が変動することを抑制できる。
そして、前記安全弁では、前記軸部の外周側から見た前記弁体連通路の前記開口部の平面視形状において、前記高圧ポートに対する前記軸部の挿入方向の後側に位置する前記開口部の端縁が、前記シール部材の周方向に沿うように直線状に延びていてもよい。
上記構成の安全弁では、軸部の挿入方向後側に位置する弁体連通路の開口部の端縁がシール部材の周方向に沿うように直線状に延びている。このため、開口部の端縁がシール部材よりも低圧室側に移動した瞬間に、低圧室側に開口する開口部の開口面積を大きく確保できる。これにより、弁体連通路の開口部が低圧室側に開口した瞬間に、高圧ポート内の多量の高圧流体を速やかに低圧室に吹き出させることができる。
また、低圧室側への高圧流体の速やかな吹き出しにより、低圧室に配された弁体の大径部が受ける圧力も急激に高くなるため、弁体を急速に軸部の挿入方向後側に移動させることができる。すなわち、弁体の速やかなポップアップ動作を実現することができる。
これにより、低圧室側に開口する弁体連通路の開口部の開口面積がさらに拡大し、さらに多量の高圧流体を速やかに低圧室側に吹き出すことができる。すなわち、高圧ポートに連なる容器内や配管内における流体の圧力を速やかに低下させることが可能となる。
さらに、前記安全弁では、前記弁体連通路が、前記軸部の外周において前記軸部の軸方向に延びる溝状に形成され、溝状に形成された前記弁体連通路の延在方向の一端部が、前記高圧ポート側に位置する前記軸部の軸方向の端面に開口してもよい。
また、前記安全弁では、前記軸部の外周側から見た前記弁体連通路の前記開口部の平面視形状が、矩形状であってもよい。
上記構成の安全弁によれば、軸部に弁体連通路を容易に形成することできる。
また、本発明に係る一態様としての安全弁は、外部に連通する低圧室、及び、前記低圧室に開口する高圧ポート、を有するハウジングと、前記低圧室側から前記高圧ポートに挿入される軸部、及び、前記軸部に一体に設けられ、前記高圧ポートよりも大きな径寸法に形成されて前記低圧室に配される大径部を有し、前記ハウジングに対して前記軸部の軸方向に移動可能とされた弁体と、前記弁体を前記高圧ポートに対する前記軸部の挿入方向に付勢する付勢部材と、前記高圧ポートの内周に対向する前記軸部の外周に設けられ、前記軸部の外周と前記高圧ポートの内周との間の隙間を埋める環状のシール部材と、を備え、前記高圧ポートの内周の周方向の一部に開口する開口部を有すると共に前記低圧室にも開口して前記低圧室に連通するハウジング連通路が形成されている。
上記構成の安全弁において、高圧ポート側に向く軸部の面(例えば軸部の軸方向の端面)に作用する高圧ポート内の圧力が付勢部材の付勢力よりも小さい状態では、弁体の軸部に設けられたシール部材が、ハウジング連通路の開口部のうち高圧ポートに対する軸部の挿入方向前側の端縁よりも挿入方向前側に位置する。この状態では、低圧室及びハウジング連通路と、高圧ポートとがシール部材によって区画され、高圧ポートは低圧室に連通しない。この状態では、高圧ポート内の圧力が低圧室側の圧力よりも大きくても、高圧ポート内の流体が低圧室に吹き出ることはない。
一方、高圧ポート側に向く軸部の面に作用する高圧ポート内の圧力が付勢部材の付勢力よりも大きくなった場合には、弁体が付勢部材の付勢力に抗って軸部の挿入方向後側に移動する。この弁体の移動に伴って、シール部材がハウジング連通路の開口部の端縁よりも軸部の挿入方向後側に移動すると、高圧ポートがハウジング連通路の開口部を介して低圧室に連通する。ハウジング連通路を高圧ポート側に連通させる開口部の開口領域は、開口部のうちシール部材よりも軸部の挿入方向前側に位置する領域である。このように低圧室が高圧ポートに連通することで、高圧ポート内の高圧な流体(高圧流体)が低圧室側に吹き出す。
そして、上記構成の安全弁によれば、弁体の軸部の外周に設けられたシール部材によって、高圧ポートを低圧室に対して容易に区画することができる。すなわち、従来のような金属の摺り合せが不要となるため、安全弁の製造及びメンテナンスを容易に行うことができる。
また、上記構成の安全弁によれば、高圧ポートと低圧室とを区画するシール部材は、高圧ポートの内周に接触し、高圧ポート内の高圧流体の圧力が作用する軸部の面(受圧面)には接触しない。このため、高圧流体の圧力が作用する軸部の面の面積は、シール部材に影響されずに変化しない。これにより、高圧ポート内の高圧流体が低圧室側に吹き出し始める高圧ポート内の圧力値、すなわち、安全弁の調圧値が変動することを抑制できる。
そして、前記安全弁では、前記高圧ポートの内周側から見た前記ハウジング連通路の前記開口部の平面視形状において、前記高圧ポートに対する前記軸部の挿入方向の前側に位置する前記開口部の端縁が、前記シール部材の周方向に沿うように直線状に延びていてもよい。
上記構成の安全弁では、軸部の挿入方向前側に位置するハウジング連通路の開口部の端縁がシール部材の周方向に沿うように直線状に延びている。このため、シール部材が開口部の端縁よりも低圧室側に移動した瞬間に、高圧ポート側に開口する開口部の開口面積を大きく確保できる。これにより、ハウジング連通路の開口部が高圧ポート側に開口した瞬間に、高圧ポート内の多量の高圧流体を速やかに低圧室側に吹き出させることができる。
また、低圧室側への高圧流体の速やかな吹き出しにより、低圧室に配された弁体の大径部が受ける高圧流体の圧力も急激に高くなるため、弁体を急速に軸部の挿入方向後側に移動させることができる。すなわち、弁体の速やかなポップアップ動作を実現することができる。
これにより、高圧ポート側に開口する開口部の開口面積がさらに拡大し、さらに多量の高圧流体を速やかに低圧室側に吹き出すことができる。すなわち、高圧ポートに連なる容器内や配管内における流体の圧力を速やかに低下させることが可能となる。
さらに、前記安全弁では、前記シール部材が、弾性変形可能であってもよい。
この場合には、シール部材が弾性変形することで、軸部の外周と高圧ポートの内周との間の隙間を好適に埋めることができる。
本発明に係る一態様としての圧縮機は、外部からの流体を圧縮して高圧流体を生成する圧縮機であって、前記安全弁を組み込む。
本発明に係る一態様としてのタンクは、外部から供給された高圧流体を貯留するタンクであって、前記安全弁を組み込む。
本発明に係る一態様としてのブレーキ制御装置は、外部から供給された高圧流体の圧力を調整した上で、前記高圧流体によって車両本体の制動を行うブレーキ装置に前記高圧流体を供給するブレーキ制御装置であって、前記安全弁を組み込む。
本発明に係る一態様としてのブレーキシステムは、外部から供給された流体を圧縮して高圧流体を生成する圧縮機と、前記圧縮機から供給された前記高圧流体を貯留するタンクと、前記高圧流体によって車両本体の制動を行うブレーキ装置と、前記タンクから供給された高圧流体の圧力を調整した上で、前記ブレーキ装置に前記高圧流体を供給するブレーキ制御装置と、前記安全弁と、を備え、前記安全弁が、前記圧縮機、前記タンク及び前記ブレーキ制御装置の少なくとも一つに組み込まれている。
本発明に係る一態様としての車両は、軌道、または、走行路上を走行可能な車体及び走行台車を有する車両本体と、前記走行台車の制動を行う前記ブレーキシステムと、を備える。
本発明によれば、安全弁の製造及びメンテナンスを容易に行うことが可能となる。また、安全弁の調圧値の変動を抑制することも可能となる。
本発明の第一実施形態に係る車両を示す概略図である。 本発明の第一実施形態に係る車両が備えるブレーキシステムを示すブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る安全弁を示す概略断面図である。 図3に示す安全弁の要部を示す断面図である。 図4に示す弁体を図4のa方向から見た下面図である。 図4に示す安全弁の弁体の動作を示す断面図である。 図3に示す安全弁の弁体の変形例を示す断面図である。 図5に示す安全弁の弁体の変形例を示す下面図である。 本発明の第二実施形態に係る安全弁の要部を示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係る安全弁の要部を示す断面図である。 図10のXI−XI矢視断面図である。 図10に示す安全弁の弁体の動作を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による安全弁、圧縮機、タンク、ブレーキ制御装置、ブレーキシステム、車両を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
〔第一実施形態〕
はじめに、図1〜6を参照して第一実施形態に係る安全弁、圧縮機、タンク、ブレーキ制御装置、ブレーキシステム、車両について説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、例えば鉄道車両等である。
車両1は、軌道上を走行可能な車両本体2と、車両本体2に設けられたブレーキシステム3と、を備える。
本実施形態では、複数両の車両本体2が互いに連結されている。以下の説明において、車両本体2は一両分の車両本体2を示すものとする。
車両本体2は、軌道に設けられたレール(不図示)上を転動する車輪11aを有する走行台車11と、走行台車11に支持された車体12と、を備える。
ブレーキシステム3は、図2に示すように、圧縮機13と、タンク14と、ブレーキ装置15と、ブレーキ制御装置16と、を備える。
圧縮機13は、外部からの空気(流体)を圧縮して高圧空気(高圧流体)を生成する。
タンク14は、圧縮機13(外部)から供給された高圧空気を貯留する。
ブレーキ装置15は、上記した高圧空気を利用して走行台車11に制動力を付与する。ブレーキ装置15は、例えば増圧シリンダを有するディスクブレーキや、路面ブレーキ等であって、図1に示す走行台車11毎に、あるいは、車両本体2毎に、あるいは車輪11a毎に設けられている。
ブレーキ制御装置16は、タンク14(外部)から供給された高圧空気の圧力を調整した上で、車両本体2の制動を行うブレーキ装置15に高圧空気を供給する。
本実施形態のブレーキ制御装置16は、指令発生部161、圧力発生部162、応荷重弁163、切換弁164及び中継弁165、を備える。
指令発生部161は、ブレーキ指令(電気信号)を発生する。
圧力発生部162は、タンク14からの高圧空気を用いて指令発生部161からのブレーキ指令に応じた圧力を出力する。
応荷重弁163は、タンク14からの高圧空気を用いて車両1の重量に応じた圧力を出力する。
切換弁164は、圧力発生部162あるいは応荷重弁163から出力された圧力の一方を選択して出力する。
中継弁165は、タンク14からの高圧空気を用いて切換弁164から出力された圧力の空気容量を増幅してブレーキ装置15に導入する。
上記したブレーキシステム3には、安全弁20が組み込まれている。安全弁20は、圧縮機13、タンク14及びブレーキ制御装置16のうち少なくとも一つに組み込まれればよい。図2においては、安全弁20が圧縮機13、タンク14及びブレーキ制御装置16全てに組み込まれているが、以下の説明では、安全弁20が圧縮機13、タンク14及びブレーキ制御装置16全てに組み込まれることに限らない。
以下、本実施形態の安全弁20について、詳細に説明する。
安全弁20は、図3に示すように、ハウジング21と、弁体22と、付勢部材23と、シール部材24と、を備える。
ハウジング21は、外部に連通する低圧室31と、低圧室31に開口する高圧ポート32(一次側ポート)と、を有する。本実施形態の低圧室31には、高圧ポート32に連通して後述する弁体22の一部及び付勢部材23を配する収容空間33と、収容空間33をハウジング21の外部(大気)に連通させる低圧ポート34(二次側ポート)と、が含まれる。また、本実施形態の低圧室31には、収容空間33をハウジング21の外部(大気)に連通させる背圧ポート35も含まれる。低圧ポート34及び背圧ポート35は、高圧ポート32から離れて位置している。
本実施形態のハウジング21は、その軸方向の第一端が開口すると共に第二端が閉じられた筒状に形成されている。高圧ポート32及び収容空間33は、ハウジング21の軸方向に並べて配列されている。高圧ポート32は、ハウジング21の第一端を構成している。本実施形態の収容空間33及び高圧ポート32は、ハウジング21の軸方向から見てハウジング21の軸線C1を中心とした円形に形成されている。収容空間33の内径寸法は、高圧ポート32の内径寸法よりも大きい。
低圧ポート34及び背圧ポート35は、それぞれ収容空間33の内周からハウジング21の外周までハウジング21の径方向に延びて形成されている。低圧ポート34及び背圧ポート35は、それぞれハウジング21の周方向に間隔をあけて複数配列されている。
低圧ポート34は、高圧ポート32からハウジング21の軸方向(ハウジング21の第二端側)に離れた位置に形成されている。また、背圧ポート35は、低圧ポート34よりもさらにハウジング21の軸方向に離れた位置に形成されている。
また、図示しないが、ハウジング21には、例えば上記した背圧ポート35の外部に対する開口の面積を調整する開口調整部が設けられていてもよい。
さらに、本実施形態のハウジング21において、前述した収容空間33は、高圧ポート32側からハウジング21の軸方向に順次配列された第一空間領域331、第二空間領域332、第三空間領域333及び第四空間領域334を含む。これら第一〜第四空間領域331〜334は、それぞれハウジング21の軸方向から見てハウジング21の軸線C1を中心とした円形に形成されている。
第一空間領域331は高圧ポート32が開口する領域である。第一空間領域331の内径寸法は高圧ポート32よりも大きい。
第二空間領域332の内径寸法は第一空間領域331よりも大きい。第二空間領域332の内周には、前述した低圧ポート34が開口している。
第三空間領域333の内径寸法は第二空間領域332よりもさらに大きい。
第四空間領域334の内径寸法は、例えば第三空間領域333の内径寸法以上に設定されてもよいが、本実施形態では、第三空間領域333よりも小さく設定されている。また、第四空間領域334の内径寸法は、第二空間領域332と同等であってもよいし、異なっていてもよい。第四空間領域334の内周には、前述した背圧ポート35が開口している。
弁体22は、図3,4に示すように、ハウジング21に対してその軸方向に移動可能に設けられる。弁体22は、低圧室31側から高圧ポート32に挿入される軸部41、及び、軸部41に一体に設けられ、高圧ポート32よりも大きな径寸法を有する大径部42、を有する。
本実施形態の軸部41は、その軸方向から見て円形に形成されている。軸部41の外径寸法は、高圧ポート32の内径寸法よりも若干小さく設定されている。軸部41を高圧ポート32に挿入した状態では、軸部41の軸線C2が高圧ポート32(ハウジング21)の軸線C1に一致する。また、この状態において、軸部41は高圧ポート32の軸方向に移動可能である。
図4,5に示すように、軸部41には、高圧ポート32を低圧室31に連通させるための弁体連通路43が形成されている。弁体連通路43は、軸部41の外周の周方向の一部に開口する開口部431を有する。また、弁体連通路43は、軸部41の軸方向端部に開口して高圧ポート32に連通している。
軸部41の外周側から見た弁体連通路43の開口部431の平面視形状において、高圧ポート32に対する軸部41の挿入方向の後側に位置する開口部431の端縁432は、軸部41の軸線C2に直交するように軸部41の周方向に直線状に延びている。この弁体連通路43の開口部431の端縁432は、後述する大径部42から軸部41の軸方向(高圧ポート32に対する軸部41の挿入方向の前側)に離れて位置する。
本実施形態の弁体連通路43は、軸部41の外周において軸部41の軸方向に延びる溝状に形成されている。溝状に形成された弁体連通路43の延在方向の一端部は、高圧ポート32側に位置する軸部41の軸方向の端面41aに開口している。すなわち、軸部41の外周に開口する弁体連通路43の開口部431は、高圧ポート32側に位置する軸部41の軸方向端部まで延びて形成されている。
また、本実施形態では、図4に示すように、軸部41の外周側から見た溝状の弁体連通路43の開口部431の平面視形状が、矩形状である。
さらに、本実施形態では、図4,5に示すように、溝状の弁体連通路43が軸部41の外周から窪んで形成されている。軸部41の軸方向の端面41a側から見た溝状の弁体連通路43の底部の形状は、任意の形状(例えば矩形状などの多角形状)に形成されてよいが、本実施形態では円弧状に形成されている。
また、本実施形態の軸部41には、上記した溝状の弁体連通路43が複数形成されている。複数の弁体連通路43は、軸部41の周方向に互いに間隔をあけて配列されている。より具体的には、複数の弁体連通路43は、軸部41の周方向に等間隔で配列されている。すなわち、軸部41の外周には、弁体連通路43の開口部431が軸部41の周方向に等間隔で複数配列されている。図4,5においては、弁体連通路43が四つ形成されているが、これに限ることはない。
また、軸部41の挿入方向後側に位置する複数の開口部431の端縁432は、軸部41の軸方向の位置について互いに一致している。
図3,4に示すように、大径部42は、低圧室31の収容空間33に配される。本実施形態の大径部42は、軸部41側から軸部41の軸方向に第一大径部421、第二大径部422及び第三大径部423を順次配列して構成されている。
第一大径部421の外径寸法は、収容空間33の第一空間領域331の内径寸法よりも若干小さい。このため、第一大径部421は第二空間領域332側から第一空間領域331に挿入可能となっている。
第二大径部422の外径寸法は、第一大径部421の外径寸法及び第一空間領域331の内径寸法よりも大きい。また、第二大径部422の外径寸法は、第二空間領域332の内径寸法よりも若干小さい。このため、第二大径部422は、第三空間領域333側から第二空間領域332に挿入可能であるが、第一空間領域331には挿入できない。
第三大径部423の外径寸法は、第二大径部422の外径寸法及び第二空間領域332の内径寸法よりも大きい。また、第三大径部423の外径寸法は、第三空間領域333の内径寸法よりも小さい。このため、第三大径部423は、第三空間領域333に挿入することは可能であるが、第二空間領域332に挿入できない。
以上のように構成される弁体22を収容空間33の第三空間領域333側から第二空間領域332、第一空間領域331、高圧ポート32に挿入すると、第三大径部423が第三空間領域333のうち第二空間領域332側の端面に当接する。
この状態では、軸部41が高圧ポート32に挿入され、第一大径部421が第一空間領域331に挿入される。また、第二大径部422が第二空間領域332に挿入される。ただし、本実施形態では、第一大径部421が第一空間領域331のうち高圧ポート32側の端面に対してハウジング21の軸方向に間隔をあけて位置する。また、第二大径部422は第二空間領域332のうち第一空間領域331側の端面に対してハウジング21の軸方向に間隔をあけて位置する。
また、この状態では、低圧ポート34の開口が第二大径部422の外周によって覆われる。
さらに、この状態では、弁体22の第二大径部422及び第三大径部423によって、収容空間33の第一、第二空間領域331,332と、第三、第四空間領域333,334とが区画される。以下の説明では、弁体22によって区画された第一、第二空間領域331,332の部分をポップアップ室335と呼ぶことがある。また、弁体22によって区画された第三、第四空間領域333,334の部分を背圧室336と呼ぶことがある。
そして、本実施形態の弁体22は、その内部を貫通して形成され、弁体22が図3,4に示す位置から軸部41を高圧ポート32から抜き出す方向(軸部41の挿入方向後側)に移動した際に、第一、第二空間領域331,332を第三、第四空間領域333,334(背圧室336)に連通させる背圧室用連通路44を有する。
背圧室用連通路44の長手方向の第一端は、弁体22が図3,4に示す位置に配された状態で、第二空間領域332の内周に対する低圧ポート34の開口位置よりも第一空間領域331側において第一、第二空間領域331,332(ポップアップ室335)に開口する。また、背圧室用連通路44の長手方向の第二端は、背圧室用連通路44の第二端の開口位置は、第二空間領域332の内周に対する低圧ポート34の開口位置よりも第三空間領域333側にずれた位置に開口する。
図3,4における弁体22には、複数の背圧室用連通路44が互いに交差するように、各背圧室用連通路44が弁体22の軸線C2に傾斜して形成されているが、これに限ることはない。
図3に示すように、付勢部材23は、弁体22を高圧ポート32に対する軸部41の挿入方向(挿入方向前側)に付勢する。
付勢部材23は、例えばコイルばねであり、主にハウジング21の背圧室336に配されている。付勢部材23は、前述のように配された弁体22と、弁体22よりもハウジング21の第二端側に螺着された調整ねじ25との間に挟み込まれ、弾性的に圧縮されている。これにより、弁体22を軸部41の挿入方向前側に付勢する付勢力(ばね力)が発生する。付勢力の大きさは、調整ねじ25をハウジング21に対して回転させてハウジング21の軸方向に移動させることで調整することが可能である。
図3,4に示すように、シール部材24は、環状に形成され、高圧ポート32の内周と高圧ポート32に挿入された軸部41の外周との間の隙間を埋める。シール部材24は、軸部41の外周に対向する高圧ポート32の内周に設けられる。シール部材24は、収容空間33に開口する高圧ポート32の開口端から離れた位置に形成された溝部に挿入されることで、高圧ポート32の内周に保持される。また、シール部材24は、その軸線が高圧ポート32や軸部41の軸線C1,C2に一致するように設けられている。このため、前述した弁体連通路43の開口部431のうち軸部41の挿入方向後側に位置する端縁432は、シール部材24の周方向に沿うように直線状に延びている。
シール部材24は、例えば金属製のガスケット等でもよいが、本実施形態のシール部材24は弾性変形可能なゴムによって形成されている。この種のシール部材24には、例えばYパッキン等もあるが、本実施形態のシール部材24はOリングである。
上記したシール部材24は、弁体22が付勢部材23の付勢力によって図3,4に示す位置に配された状態において、弁体連通路43の開口部431の端縁432よりも軸部41の挿入方向後側に位置する。この状態では、シール部材24が軸部41の外周の周方向全体に密着するため、高圧ポート32及び弁体連通路43が低圧室31に対して区画され、高圧ポート32は低圧室31に連通しない。
一方、図6に示すように、弁体22が軸部41の挿入方向後側に移動して、弁体連通路43の開口部431の端縁432がシール部材24よりも低圧室31側に移動した状態では、高圧ポート32が弁体連通路43の開口部431を介して低圧室31に連通する。弁体連通路43を低圧室31側に連通させる弁体連通路43の開口部431の開口領域は、開口部431のうちシール部材24よりも軸部41の挿入方向後側に位置する領域である。
以上のように構成される本実施形態の安全弁20を、前述したブレーキシステム3の圧縮機13(図2参照)に組み込む場合、高圧ポート32を例えば圧縮機13のうち生成された高圧空気が存在する領域に連通させればよい。
また、安全弁20をブレーキシステム3のタンク14(図2参照)に組み込む場合、高圧ポート32をタンク14内に連通させればよい。
また、安全弁20をブレーキ制御装置16(図2参照)に組み込む場合には、高圧ポート32をブレーキ制御装置16の圧力発生部162、応荷重弁163、切換弁164、中継弁165を相互に接続する配管内、タンク14やブレーキ装置15に接続されるブレーキ制御装置16の配管内に連通させればよい。
次に、上記した本実施形態の安全弁20の動作について説明する。
高圧ポート32側に向く軸部41の端面41aに作用する高圧ポート32内の圧力が付勢部材23の付勢力よりも小さい状態では、弁体22が図3,4に示す位置に配される。この状態では、シール部材24が軸部41の外周の周方向全体に密着するため、高圧ポート32及び弁体連通路43が低圧室31に対して区画され、高圧ポート32は低圧室31に連通しない。したがって、高圧ポート32内の圧力が低圧室31側の圧力よりも大きくても、高圧ポート32内の空気(流体)が低圧室31に吹き出ることはない。
一方、高圧ポート32側に向く端面41a等の軸部41の面に作用する高圧ポート32内の圧力が付勢部材23の付勢力よりも大きくなった場合には、図6に示すように、弁体22が付勢部材23の付勢力に抗って軸部41の挿入方向後側に移動する。この弁体22の移動に伴って、弁体連通路43の開口部431の端縁432がシール部材24よりも軸部41の挿入方向後側に移動すると、高圧ポート32が弁体連通路43の開口部431を介して低圧室31の第一、第二空間領域331,332(ポップアップ室335)に連通する。弁体連通路43を第一、第二空間領域331,332に連通させる開口部431の開口領域は、開口部431のうちシール部材24よりも軸部41の挿入方向後側に位置する領域である。このように高圧ポート32が低圧室31に連通することで、高圧ポート32内の高圧な空気(高圧空気)が低圧室31に吹き出す。
さらに、高圧空気が低圧室31の第一、第二空間領域331,332に吹き出すと、第一、第二空間領域331,332の圧力が高くなるため、高圧空気の圧力は、高圧ポート32側に向く端面41a等の軸部41の面だけでなく、軸部41側に向く大径部42の第一大径部421及び第二大径部422の面にも作用する。すなわち、高圧空気の圧力が作用する弁体22の受圧面積が増加し、弁体22が付勢部材23の付勢力に抗って軸部41の挿入方向後側にさらに移動する。これにより、低圧室31側に開口する弁体連通路43の開口部431の開口面積が拡大し、多量の高圧空気を高圧ポート32から低圧室31の第一、第二空間領域331,332に吹き出させることができる。
そして、第一、第二空間領域331,332に吹き出した高圧空気は、低圧ポート34を介して外部(大気)に排出される。さらに、高圧空気は、第一、第二空間領域331,332から弁体22の背圧室用連通路44、第三、第四空間領域333,334及び背圧ポート35を介して外部に排出される。
以上説明したように本実施形態の安全弁20によれば、高圧ポート32の内周に設けられたシール部材24によって、高圧ポート32を低圧室31に対して区画することができる。すなわち、従来のような金属の摺り合せが不要となるため、安全弁20の製造及びメンテナンスを容易に行うことができる。また、安全弁20を備える圧縮機13、タンク14、ブレーキ制御装置16、ブレーキシステム3及び車両1の製造及びメンテナンスを容易に行うことができる。
また、本実施形態の安全弁20によれば、高圧ポート32と低圧室31とを区画するシール部材24は、軸部41の外周に接触し、高圧ポート32内の高圧空気の圧力が作用する軸部41の面(例えば軸部41の端面41a)には接触しない。このため、高圧空気の圧力が作用する軸部41の面の面積は、シール部材24に影響されずに変化しない。これにより、高圧ポート32内の高圧空気が低圧室31側に吹き出し始める高圧ポート32内の圧力値、すなわち、安全弁20の調圧値が変動することを抑制できる。
さらに、本実施形態の安全弁20によれば、軸部41の挿入方向後側に位置する開口部431の端縁432がシール部材24の周方向に沿うように直線状に延びている。このため、開口部431の端縁432がシール部材24よりも低圧室31側に移動した瞬間に、低圧室31側に開口する開口部431の開口面積を大きく確保できる。これにより、弁体連通路43の開口部431が低圧室31側に開口した瞬間に、高圧ポート32内の多量の高圧空気を速やかに低圧室31の第一、第二空間領域331,332に吹き出させることができる。
また、低圧室31側への高圧空気の速やかな吹き出しにより、大径部42が受ける圧力も急激に高くなるため、弁体22を急速に軸部41の挿入方向後側に移動させることができる。すなわち、弁体22の速やかなポップアップ動作を実現することができる。
これにより、低圧室31側に開口する弁体連通路43の開口部431の開口面積がさらに拡大し、さらに多量の高圧空気を速やかに低圧室31側に吹き出すことができる。すなわち、高圧ポート32内に連なる容器内や配管内(本実施形態では、圧縮機13内、タンク14内、ブレーキ制御装置16の配管内など)における空気の圧力を速やかに低下させることが可能となる。
また、本実施形態の安全弁20では、弁体連通路43が軸部41の外周において軸部41の軸方向に延びる溝状に形成され、弁体連通路43の延在方向の一端部が軸部41の端面41aに開口している。このような形状の弁体連通路43は容易に形成することが可能である。すなわち、弁体22を容易に製造することができる。
また、弁体連通路43が軸部41の外周において溝状に形成されていることで、弁体22が図6に示す位置に移動した状態では、シール部材24と軸部41の外周との接触領域が小さくなる。すなわち、シール部材24と軸部41との摺動抵抗が小さくなる。これにより、弁体22のポップアップ動作をさらに速やかに行うことが可能となる。
また、本実施形態の安全弁20によれば、弁体連通路43の開口部431が軸部41の外周のうち周方向の一部に形成されているため、図6に示すように高圧ポート32が低圧室31に連通した状態になっても、シール部材24を弁体22の軸部41の外周の周方向の残部と高圧ポート32の内周との間に挟み込んで保持することができる。
さらに、本実施形態の安全弁20によれば、複数の弁体連通路43の開口部431が軸部41の周方向に等間隔で配列されているため、高圧ポート32が低圧室31に連通した状態になっても、シール部材24を軸部41の外周と高圧ポート32の内周との間に安定して保持することができる。
また、本実施形態の安全弁20によれば、シール部材24が弾性変形可能であるため、高圧ポート32の内周と高圧ポート32に挿入された軸部41の外周との間の隙間をシール部材24によって好適に埋めることができる。
上記した第一実施形態の安全弁20において、軸部41の外周側から見た溝状の弁体連通路43の開口部431の平面視形状は、矩形状に限らず、少なくとも弁体連通路43の開口部431の端縁432が直線状に形成されていれば、任意の形状に形成されてよい。すなわち、軸部41の外周側から見た溝状の弁体連通路43の開口部431の平面視形状は、例えば図7に示すように、開口部431の端縁432を短辺とする台形状に形成されてもよい。また、直線状に形成された弁体連通路43の端縁432の両側は、例えば丸みを帯びていてもよい。さらに、弁体連通路43の端縁432の形状を示す「直線状」には、厳密にシール部材24の周方向に延びる線形状だけではなく、シール部材24の周方向に対して微小に傾斜や湾曲している線形状も含まれる。
溝状の弁体連通路43は、軸部41の外周から窪んで形成されることに限らず、例えば図8(a)〜(c)に示すように、軸部41の外周の周方向の一部が平坦となるように軸部41の外周部分を削り落とすことで形成されてもよい。この場合、各弁体連通路43の容積を十分に確保するためには、また、軸部41の外周とシール部材24との接触部分を増やすためには、周方向に間隔をあけて配列される溝状の弁体連通路43の数を、図8(a)のように多く設定するよりも、図8(b)、図8(c)のように少なく設定することが好ましい。
また、複数の弁体連通路43は、軸部41の周方向に間隔をあけて配列されればよいが、図5,8に示すように、等間隔で配列される方がより好ましい。
〔第二実施形態〕
次に、図9を参照して本発明に係る安全弁、圧縮機、タンク、ブレーキ制御装置、ブレーキシステム、車両の第二実施形態について説明する。第二実施形態において、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態の安全弁20Aは、第一実施形態と同様のハウジング21、弁体22A、付勢部材23(図3参照)及びシール部材24を備える。
また、弁体22Aの軸部41には、第一実施形態と同様に、高圧ポート32を低圧室31に連通させるための弁体連通路43Aが形成されている。弁体連通路43Aは、第一実施形態と同様に、外周の周方向の一部に開口する開口部431Aを有し、軸部41の軸方向端部に開口して高圧ポート32に連通している。また、また、軸部41の外周側から見た弁体連通路43Aの開口部431Aの平面視形状において、高圧ポート32に対する軸部41の挿入方向後側に位置する開口部431Aの端縁432Aは、第一実施形態と同様に、シール部材24の周方向に沿うように直線状に延びている。
ただし、本実施形態の弁体連通路43Aは、軸部41のうち高圧ポート32側に向く軸方向の端面41aに開口する通路用孔433Aと、軸部41の外周から通路用孔433Aの内周まで貫通する開口部431Aと、を有する。通路用孔433Aは、軸部41の軸方向の端面41aのうち径方向内側の領域のみに形成されている。このため、本実施形態の弁体連通路43Aの開口部431Aは、軸部41の軸方向の端面41aまで延びていない。
図9においては、軸部41の外周側から見た弁体連通路43Aの開口部431Aの平面視形状が、矩形状に形成されているが、少なくとも軸部41の挿入方向後側に位置する開口部431Aの端縁432Aが直線状に形成されていれば、任意の形状に形成されてよい。
また、弁体連通路43Aの開口部431Aは、周方向に間隔をあけて複数配列されてもよい。この場合、複数の開口部431Aは、例えば軸部41の周方向に等間隔で配列されてもよい。また、軸部41の挿入方向後側に位置する複数の開口部431Aの端縁432Aは、軸部41の軸方向の位置について互いに一致しているとよい。
図9では、弁体22Aが付勢部材23の付勢力によって弁体22Aの第三大径部423が収容空間33の第三空間領域333のうち第二空間領域332側の端面に当接するように配された状態(図3参照)を示している。この状態では、上記したシール部材24が弁体連通路43Aの開口部431Aの端縁432Aよりも軸部41の挿入方向後側に位置する。このため、シール部材24は軸部41の外周の周方向全体に密着し、高圧ポート32及び弁体連通路43Aが低圧室31に対して区画される。すなわち、高圧ポート32は低圧室31に連通しない。
一方、弁体22Aが軸部41の挿入方向後側に移動して、弁体連通路43Aの開口部431Aの端縁432Aがシール部材24よりも低圧室31側に移動した状態では、高圧ポート32が弁体連通路43Aの開口部431Aを介して低圧室31に連通する。弁体連通路43Aを低圧室31側に連通させる弁体連通路43Aの開口部431Aの開口領域は、開口部431Aのうちシール部材24よりも軸部41の挿入方向後側に位置する領域である。
以上のように構成される本実施形態の安全弁20Aは、第一実施形態の場合と同様に、ブレーキシステム3の圧縮機13、タンク14、ブレーキ制御装置16(図2参照)に組み込むことが可能である。
また、本実施形態の安全弁20Aの動作は、第一実施形態と同様である。
そして、本実施形態の安全弁20A、これを備える圧縮機13、タンク14、ブレーキ制御装置16、ブレーキシステム3及び車両1によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
〔第三実施形態〕
次に、図10〜12を参照して本発明に係る圧縮機、タンク、ブレーキ制御装置、ブレーキシステム、車両の第三実施形態について説明する。第三実施形態において、第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図10,11に示すように、本実施形態の安全弁20Bは、第一実施形態と同様のハウジング21B、弁体22B、付勢部材23(図3参照)及びシール部材24を備える。ただし、本実施形態の安全弁20Bでは、弁体22Bに弁体連通路43,43A(例えば図4,9参照)が形成されていない。
本実施形態では、ハウジング21Bの高圧ポート32Bに、低圧室31を高圧ポート32Bに連通させるためのハウジング連通路36Bが形成されている。ハウジング連通路36Bは、高圧ポート32Bの内周の周方向の一部に開口する開口部361Bを有する。また、ハウジング連通路36Bは、低圧室31にも開口して低圧室31に連通している。
高圧ポート32Bの内周側から見たハウジング連通路36Bの開口部361Bの平面視形状において、高圧ポート32Bに対する軸部41の挿入方向前側に位置する開口部361Bの端縁362Bは、高圧ポート32Bの軸線C1に直交するように高圧ポート32Bの周方向に直線状に延びている。
本実施形態のハウジング連通路36Bは、高圧ポート32Bの内周から窪むと共に高圧ポート32Bの軸方向に延びる溝状に形成されている。溝状に形成されたハウジング連通路36Bの延在方向の一端部は、低圧室31側に開口している。すなわち、高圧ポート32Bの内周に開口するハウジング連通路36Bの開口部361Bは、低圧室31に対するハウジング連通路36Bの開口とつながっている。
また、本実施形態では、高圧ポート32Bの内周側から見た溝状のハウジング連通路36Bの開口部361Bの平面視形状が、矩形状である。
さらに、本実施形態の高圧ポート32Bには、溝状のハウジング連通路36Bが複数形成されている。複数のハウジング連通路36Bは、高圧ポート32Bの周方向に互いに間隔をあけて配列されている。具体的には、複数のハウジング連通路36Bは、高圧ポート32Bの周方向に等間隔で配列されている。すなわち、高圧ポート32Bの内周には、ハウジング連通路36Bの開口部361Bが高圧ポート32Bの周方向に等間隔で複数配列されている。図10,11においては、ハウジング連通路36Bが四つ形成されているが、これに限ることはない。
また、軸部41の挿入方向前側に位置する複数の開口部361Bの端縁362Bは、高圧ポート32Bの軸方向の位置について互いに一致している。
本実施形態のシール部材24は、第一実施形態と同様の環状に形成され、高圧ポート32Bの内周と高圧ポート32Bに挿入された軸部41の外周との間の隙間を埋める。また、本実施形態のシール部材24は、第一実施形態と同様に弾性変形可能である。
ただし、本実施形態のシール部材24は、高圧ポート32Bの内周に対向する軸部41の外周に設けられる。シール部材24は、軸部41の外周に形成された溝部に挿入されることで、軸部41の外周に保持される。また、シール部材24は、その軸線が高圧ポート32Bや軸部41の軸線C1,C2に一致するように設けられている。このため、前述したハウジング連通路36Bの開口部361Bのうち軸部41の挿入方向前側に位置する端縁362Bは、シール部材24の周方向に沿うように直線状に延びている。
図10では、弁体22Bが付勢部材23の付勢力によって弁体22Bの第三大径部423が収容空間33の第三空間領域333のうち第二空間領域332側の端面に当接するように配された状態(図3参照)を示している。この状態では、上記したシール部材24がハウジング連通路36Bの開口部361Bの端縁362Bよりも軸部41の挿入方向前側に位置する。このため、シール部材24は高圧ポート32Bの内周の周方向全体に密着し、高圧ポート32Bがハウジング連通路36B及び低圧室31に対して区画される。すなわち、高圧ポート32Bは低圧室31に連通しない。
一方、図12に示すように、弁体22Bが軸部41の挿入方向後側に移動して、シール部材24がハウジング連通路36Bの開口部361Bの端縁362Bよりも低圧室31側に移動した状態では、高圧ポート32Bがハウジング連通路36Bの開口部361Bを介して低圧室31に連通する。ハウジング連通路36Bを高圧ポート32B側に連通させる開口部361Bの開口領域は、開口部361Bのうちシール部材24よりも軸部41の挿入方向前側に位置する領域である。
以上のように構成される本実施形態の安全弁20Bは、第一実施形態の安全弁20と同様に、ブレーキシステム3の圧縮機13、タンク14、ブレーキ制御装置16(図2参照)に組み込むことが可能である。
次に、上記した本実施形態の安全弁20Bの動作について説明する。
高圧ポート32B側に向く軸部41の端面41aに作用する高圧ポート32B内の圧力が付勢部材23の付勢力よりも小さい状態では、弁体22Bが図10に示す位置に配される。この状態では、シール部材24が軸部41の外周の周方向全体に密着するため、低圧室31及びハウジング連通路36Bが高圧ポート32Bに対して区画され、高圧ポート32Bは低圧室31に連通しない。したがって、高圧ポート32B内の圧力が低圧室31側の圧力よりも大きくても、高圧ポート32B内の空気(流体)が低圧室31に吹き出ることはない。
一方、軸部41の端面41aに作用する高圧ポート32B内の圧力が付勢部材23の付勢力よりも大きくなった場合には、図12に示すように、弁体22Bが付勢部材23の付勢力に抗って軸部41の挿入方向後側に移動する。この弁体22Bの移動に伴って、シール部材24がハウジング連通路36Bの開口部361Bの端縁362Bよりも軸部41の挿入方向後側に移動すると、高圧ポート32Bがハウジング連通路36Bの開口部361Bを介して低圧室31の第一、第二空間領域331,332(ポップアップ室335)に連通する。ハウジング連通路36Bを高圧ポート32B側に連通させる開口部361Bの開口領域は、開口部361Bのうちシール部材24よりも軸部41の挿入方向前側に位置する領域である。このように低圧室31が高圧ポート32Bに連通することで、高圧ポート32B内の高圧な空気(高圧空気)が低圧室31に吹き出す。
さらに、高圧空気が低圧室31の第一、第二空間領域331,332に吹き出すと、第一実施形態の場合と同様に、高圧空気の圧力が作用する弁体22Bの受圧面積が増加して、弁体22Bが付勢部材23の付勢力に抗って軸部41の挿入方向後側にさらに移動する。これにより、高圧ポート32B側に開口するハウジング連通路36Bの開口部361Bの開口面積が拡大し、多量の高圧空気を高圧ポート32Bから低圧室31の第一、第二空間領域331,332に吹き出すことができる。
また、第一、第二空間領域331,332に吹き出した高圧空気は、第一実施形態と同様に、低圧ポート34や背圧ポート35(図3参照)を介して外部に排出される。
以上説明したように本実施形態の安全弁20Bによれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
すなわち、軸部41の外周に設けられたシール部材24によって、高圧ポート32Bを低圧室31に対して区画することができるため、安全弁20Bやこれを備える圧縮機13、タンク14、ブレーキ制御装置16、ブレーキシステム3及び車両1の製造及びメンテナンスを容易に行うことができる。
また、高圧ポート32Bと低圧室31とを区画するシール部材24は、軸部41の外周に接触し、高圧ポート32B内の高圧空気の圧力が作用する軸部41の端面41aには接触しない。このため、高圧空気の圧力が作用する軸部41の端面41aの面積は、シール部材24に影響されずに変化しない。これにより、安全弁20Bの調圧値が変動することを抑制できる。
さらに、本実施形態の安全弁20Bによれば、軸部41の挿入方向前側に位置するハウジング連通路36Bの開口部361Bの端縁362Bがシール部材24の周方向に沿うように直線状に延びている。このため、シール部材24が開口部361Bの端縁362Bよりも低圧室31側に移動した瞬間に、高圧ポート32B側に開口する開口部361Bの開口面積を大きく確保できる。これにより、ハウジング連通路36Bの開口部361Bが高圧ポート32B側に開口した瞬間に、高圧ポート32B内の多量の高圧空気を速やかに低圧室31の第一、第二空間領域331,332に吹き出させることができる。
また、低圧室31側への高圧空気の速やかな吹き出しにより、弁体22Bの大径部42が受ける圧力も急激に高くなるため、弁体22Bを急速に軸部41の挿入方向後側に移動させることができる。すなわち、弁体22Bの速やかなポップアップ動作を実現することができる。
これにより、高圧ポート32B側に開口するハウジング連通路36Bの開口部361Bの開口面積がさらに拡大し、さらに多量の高圧空気を速やかに低圧室31側に吹き出すことができる。すなわち、高圧ポート32B内に連なる容器内や配管内(本実施形態では、圧縮機13内、タンク14内、ブレーキ制御装置16の配管内など)における空気の圧力を速やかに低下させることが可能となる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、弁体連通路やハウジング連通路の開口部の端縁は、直線状に延びていなくてもよく、丸みを帯びていてもよい。すなわち、弁体連通路やハウジング連通路の開口部は例えば円形状に形成されてもよい。
また、ハウジングの低圧室は、例えば収容空間、低圧ポート、背圧ポートを有さず、直接外部(大気)に連通するように形成されてもよい。
さらに、本発明の安全弁は、上記実施形態のブレーキシステムに備える圧縮機、タンク、ブレーキ制御装置に組み込まれることに限らず、任意の圧縮機やタンク、ブレーキ制御装置に組み込まれてよい。
例えば、本発明の安全弁を組み込むタンクは、外部から供給された高圧空気を貯留するものであればよい。また、本発明の安全弁を組み込むブレーキ制御装置は、外部から供給された高圧空気の圧力を調整した上で、車両本体の制動を行うブレーキ装置に高圧空気を供給するものであればよい。
また、上記実施形態では、車両として鉄道車両に本発明の安全弁を適用した例を説明したが、ゴムタイヤによって軌道上を走行する軌道系交通システムの車両に適用することも可能であるし、その他の走行路上を走行する交通システムの車両にも適用可能である。
1…車両、2…車両本体、3…ブレーキシステム、13…圧縮機、14…タンク、15…ブレーキ装置、16…ブレーキ制御装置、20,20A,20B…安全弁、21,21B…ハウジング、22,22A,22B…弁体、23…付勢部材、24…シール部材、31…低圧室、32,32B…高圧ポート、36B…ハウジング連通路、361B…開口部、362B…端縁、41…軸部、41a…端面、42…大径部、43,43A…弁体連通路、431,431A…開口部、432,432A…端縁、433A…通路用孔

Claims (12)

  1. 外部に連通する低圧室、及び、前記低圧室に開口する高圧ポート、を有するハウジングと、
    前記低圧室側から前記高圧ポートに挿入される軸部、及び、前記軸部に一体に設けられ、前記高圧ポートよりも大きな径寸法に形成されて前記低圧室に配される大径部を有し、前記ハウジングに対して前記軸部の軸方向に移動可能とされた弁体と、
    前記弁体を前記高圧ポートに対する前記軸部の挿入方向に付勢する付勢部材と、
    前記軸部の外周に対向する前記高圧ポートの内周に設けられ、前記軸部の外周と前記高圧ポートの内周との間の隙間を埋める環状のシール部材と、を備え、
    前記軸部に、前記軸部の外周の周方向の一部に開口する開口部を有すると共に前記軸部の軸方向端部にも開口して前記高圧ポートに連通する弁体連通路が形成されている安全弁。
  2. 前記軸部の外周側から見た前記弁体連通路の前記開口部の平面視形状において、前記高圧ポートに対する前記軸部の挿入方向の後側に位置する前記開口部の端縁が、前記シール部材の周方向に沿うように直線状に延びている請求項1に記載の安全弁。
  3. 前記弁体連通路が、前記軸部の外周において前記軸部の軸方向に延びる溝状に形成され、
    溝状に形成された前記弁体連通路の延在方向の一端部が、前記高圧ポート側に位置する前記軸部の軸方向の端面に開口する請求項1又は請求項2に記載の安全弁。
  4. 前記軸部の外周側から見た前記弁体連通路の前記開口部の平面視形状が、矩形状であることを特徴とする請求項3に記載の安全弁。
  5. 外部に連通する低圧室、及び、前記低圧室に開口する高圧ポート、を有するハウジングと、
    前記低圧室側から前記高圧ポートに挿入される軸部、及び、前記軸部に一体に設けられ、前記高圧ポートよりも大きな径寸法に形成されて前記低圧室に配される大径部を有し、前記ハウジングに対して前記軸部の軸方向に移動可能とされた弁体と、
    前記弁体を前記高圧ポートに対する前記軸部の挿入方向に付勢する付勢部材と、
    前記高圧ポートの内周に対向する前記軸部の外周に設けられ、前記軸部の外周と前記高圧ポートの内周との間の隙間を埋める環状のシール部材と、を備え、
    前記高圧ポートの内周の周方向の一部に開口する開口部を有すると共に前記低圧室にも開口して前記低圧室に連通するハウジング連通路が形成されている安全弁。
  6. 前記高圧ポートの内周側から見た前記ハウジング連通路の前記開口部の平面視形状において、前記高圧ポートに対する前記軸部の挿入方向の前側に位置する前記開口部の端縁が、前記シール部材の周方向に沿うように直線状に延びている請求項5に記載の安全弁。
  7. 前記シール部材が、弾性変形可能であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の安全弁。
  8. 外部からの流体を圧縮して高圧流体を生成する圧縮機であって、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の安全弁を組み込んだ圧縮機。
  9. 外部から供給された高圧流体を貯留するタンクであって、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の安全弁を組み込んだタンク。
  10. 外部から供給された高圧流体の圧力を調整した上で、前記高圧流体によって車両本体の制動を行うブレーキ装置に前記高圧流体を供給するブレーキ制御装置であって、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の安全弁を組み込んだブレーキ制御装置。
  11. 外部から供給された流体を圧縮して高圧流体を生成する圧縮機と、
    前記圧縮機から供給された前記高圧流体を貯留するタンクと、
    前記高圧流体によって車両本体の制動を行うブレーキ装置と、
    前記タンクから供給された高圧流体の圧力を調整した上で、前記ブレーキ装置に前記高圧流体を供給するブレーキ制御装置と、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の安全弁と、を備え、
    前記安全弁が、前記圧縮機、前記タンク及び前記ブレーキ制御装置の少なくとも一つに組み込まれているブレーキシステム。
  12. 軌道、または、走行路上を走行可能な車体及び走行台車を有する車両本体と、
    前記走行台車の制動を行う請求項11に記載のブレーキシステムと、を備える車両。
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