JP2016133042A - スロットル弁の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の実走行中に精度良くスロットル弁の全閉開度を学習するスロットル弁の制御装置を提供すること。
【解決手段】スロットル弁の制御装置は、エンジン吸気管に開閉可能に設けられたスロットル弁の全閉開度を学習するものであって、モータで発生した駆動力を伝達し前記スロットル弁を開閉する開閉機構と、車両の走行中において燃料噴射を一時的に停止する燃料カット状態であるか否かを判定する手段と、EGR通路に設けられたEGR弁が開かれた状態であるか否かを判定する手段と、燃料カット状態であると判定されかつEGR弁は開かれた状態であると判定されたことに応じて、スロットル弁を閉じ側へ駆動することによりその全閉開度を学習する手段と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、スロットル弁の制御装置に関する。
特許文献1には、内燃機関の吸気通路に設けられるスロットル弁の全閉開度を学習する機能を備えた電子スロットル制御装置が示されている。スロットル弁の全閉位置は、例えば、スロットル弁がストッパに当接する位置として定義される。そしてスロットル弁の全閉開度は、スロットル弁が上述のような全閉位置にあるときにおけるスロットル弁の開度として定義される。
特開平6−108897号公報
全閉開度を学習する際には、一時的にスロットル弁を全閉位置にする必要がある。このため全閉開度を学習する処理は、例えば特許文献1に示されているように内燃機関の始動直前や停止直後等の実走行中以外の時期に実行される場合が多い。このため全閉開度の学習値は実走行中とは異なる環境下で取得されたものとなるため、本来の好ましい学習値からずれてしまう場合がある。
本発明は、車両の実走行中に精度良くスロットル弁の全閉開度を学習するスロットル弁の制御装置を提供することを目的とする。
(1)本発明のスロットル弁(例えば、後述のスロットル弁5)の制御装置(例えば、後述の制御装置2)は、内燃機関(例えば、後述のエンジン1)の吸気通路(例えば、後述の吸気管11)に開閉可能に設けられたスロットル弁の全閉開度を学習するものであって、アクチュエータ(例えば、後述のモータ7)で発生した駆動力を伝達し前記スロットル弁を開閉する開閉機構(例えば、後述の開閉機構8)と、車両の走行中において燃料噴射を一時的に停止する燃料カット状態であるか否かを判定する燃料カット判定手段(例えば、後述のECU6及び図3のS13の処理の実行に係る手段)と、前記内燃機関の排気通路と前記吸気通路とを連通するEGR通路(例えば、後述のEGR管13)に設けられたEGR弁(例えば、後述のEGR弁14)が開かれた状態であるか否かを判定するEGR弁判定手段(例えば、後述のECU6及び図3のS14の処理の実行に係る手段)と、前記燃料カット状態であると判定されかつ前記EGR弁は開かれた状態であると判定されたことに応じて、前記スロットル弁を閉じ側へ駆動することによりその全閉開度を学習する学習手段(例えば、後述のECU6及び図3のS15及びS16の処理の実行に係る手段)と、を備える。
(1)本発明では、車両の走行中に燃料カット状態であると判定され、さらにEGR弁が開かれている状態であると判定されたことに応じて、スロットル弁を閉じ側へ駆動することによりその全閉開度を学習する。このように積極的にスロットル弁の開度を調整する必要のない燃料カット状態を選んで全閉学習を行うことにより、実走行中であってもスロットル弁の全閉開度を学習することができる。したがって、環境条件に応じた補正を加えることなく容易に実走行中における全閉開度を学習することができる。また実走行中であれば、発電機が作動している。よって実走行中に全閉学習を行うことにより、バッテリからの駆動電流を小さくできるので、安定して全閉開度を学習することができる。加えて本発明では、燃料カット状態でありかつEGR弁が開かれている場合にのみ、全閉学習を行う。燃料カット中にEGR弁が開かれると、筒内圧は開かれていない場合よりも高くなり、大気圧に近くなる。このため、スロットル弁の前後の差圧も小さくなる。よって本発明では、このようにスロットル弁の前後の差圧が小さくなるタイミングで全閉学習を行うことにより、スロットル弁を安定して全閉にすることができるので、精度良くスロットル弁の全閉開度を学習できる。また、スロットル弁を全閉にする際に、アクチュエータにかかる負荷を少なくできるので、その分だけアクチュエータにおける消費電流を少なくすることもできる。
本発明の一実施形態に係るエンジン及びその制御装置の構成を示す図である。 スロットル弁の構成を示す図である。 スロットル弁の全閉開度を学習する全閉学習処理の具体的な手順を示すフローチャートである。 全閉制御を実行した時におけるスロットル開度センサの電圧値の変化を示す図である。 全閉学習値算出処理の具体的な手順を示すフローチャートである。 複数個のセンサ電圧値を第1グループと第2グループとに分ける処理の手順を模式的に示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、内燃機関(以下、「エンジン」という)1及びその制御装置2の構成を示す図である。
エンジン1には、吸気が流れる吸気管11と、排気が流れる排気管12と、排気管12内の排気の一部を吸気管11に還流するEGR管13と、が設けられている。吸気管11は、吸気マニホールドの複数の分岐部を介してエンジン1の各シリンダの吸気ポートに接続されている。排気管12は、排気マニホールドの複数の分岐部を介してエンジン1の各シリンダの排気ポートに接続されている。EGR管13は、排気管12から分岐し吸気管11に至る。
EGR管13には、還流する排気の流量を制御するEGR弁14が設けられている。EGR弁14は、アクチュエータ(例えば、モータ)の駆動軸に図示しない開閉機構を介して接続されている。EGR弁14の開度は、図示しないバッテリからモータ15へ供給される駆動電流のデューティ比を、後述のECU6で調整することによって制御される。
エンジン1の吸気管11内にはスロットル弁5が開閉可能に設けられている。スロットル弁5は、開閉機構8を介してアクチュエータとしてのモータ7の出力軸に接続されている。開閉機構8は、複数のギヤを噛み合わせて構成され、モータ7で発生した駆動力をスロットル弁5の支軸に伝達し、吸気管11内でスロットル弁を開閉する。モータ7は、例えば直流モータである。スロットル弁5の開度は、図示しないバッテリからモータ7へ供給される駆動電流のデューティ比を、ECU6で調整することによって制御される。また、エンジン1に導入される空気の量は、スロットル弁5の開度を制御することによって調整される。
図2は、スロットル弁5の構成を示す図である。図2に示すように、スロットル弁5には、これを開き側及び閉じ側へそれぞれ付勢する開弁側スプリング5a及び閉弁側スプリング5bが取り付けられている。また、吸気管11には、スロットル弁5の閉じ側への変位を所定の開度で制限するストッパ片5cが設けられている。なお以下では、スロットル弁5の閉じ側への変位がストッパ片5cによって制限されている状態におけるスロットル弁5の開度を、全閉開度と定義する。
2つのスプリング5a,5bでは、閉弁側スプリング5bの付勢力の方が、開弁側スプリング5aの付勢力よりも大きくなるように構成されている。したがって、モータ7が駆動されていない状態(デューティ比=0[%])では、スロットル弁5は、全閉開度から少し開いた状態になる。なお以下では、モータ7が駆動されておらず、かつ2つのスプリング5a,5bの付勢力が釣り合った状態におけるスロットル弁5の開度を、デフォルト開度と定義する。
図1に戻って、吸気管11には、スロットル弁5の開度を検出するスロットル開度センサ9が設けられている。スロットル開度センサ9は、スロットル弁5の開度又はスロットル弁5の開度に相当する開閉機構8におけるギヤの送り量等に応じた電圧の検出信号を発生し、ECU6に入力する。スロットル開度センサ9の出力電圧は、スロットル弁5開くほど高くなる。ECU6は、スロットル開度センサ9の検出信号をA/D変換し、これによってスロットル弁5の開度を把握する。
EGR管13には、EGR弁14の開度を検出するEGR開度センサ16が設けられている。EGR開度センサ16は、EGR弁の開度に応じた電圧の検出信号を発生し、ECU6に入力する。ECU6は、EGR開度センサ16の検出信号をA/D変換し、これによってEGR弁16の開度を把握する。
ECU6は、センサの検出信号をA/D変換するI/Oインターフェース、各種演算処理を実行するCPU、及び各種データを記憶するRAMやROM等で構成されるマイクロコンピュータである。ECU6は、エンジン1の燃料噴射弁1aからの燃料噴射制御を実行するとともに、図示しない処理によって定められるスロットル弁5の目標開度及び後述の全閉学習処理によって学習されるスロットル弁5の全閉開度に基づいてモータ7の駆動電流のデューティ比を決定し、決定したデューティ比の下でモータ7を駆動することによって、スロットル弁の開度を目標開度へ向けて制御する。
図3は、スロットル弁の全閉開度を学習する全閉学習処理の具体的な手順を示すフローチャートである。図3の処理は、イグニッションスイッチがオンにされてからオフにされるまでの間で、ECUにおいて所定の周期で繰り返し実行される。
S11では、ECUは、全閉学習終了フラグが“1”であるか否か、すなわち全閉学習が終了したか否かを判定する。フラグが“1”である場合には図3の処理を直ちに終了し、フラグが“0”である場合にはS12に移る。この全閉学習終了フラグは、例えばイグニッションスイッチがオンにされたことに応じて“0”にセットされ、後に図5を参照して説明するように全閉学習が終了したことに応じて“1”にセットされる。したがって図3の全閉学習処理におけるS12以降の本処理は、イグニッションスイッチがオンにされてからオフにされるまでの間のドライビングサイクルの間で、1回のみ行われる。
S12では、ECUは、図示しない水温センサを用いてエンジンの水温を検出し、検出した水温に基づいてエンジンの暖機が終了したか否かを判定する。S12の判定がYESである場合にはS13に移り、NOである場合には以下の処理を行うことなく図3の処理を直ちに終了する。
S13では、ECUは、現在、走行中の車両が減速中であることに伴って燃料噴射弁からの燃料噴射を一時的に停止する減速燃料カット状態であるか否かを判定する。S13の判定がYESである場合にはS14に移り、NOである場合には以下の処理を行うことなく図3の処理を直ちに終了する。
S14では、ECUは、EGR弁開度センサの出力を用いてEGR弁の開度を取得し、これに基づいて、現在、EGR弁は全閉開度より大きな開度で開かれている状態であるか否かを判定する。S14の判定がYESである場合にはS15に移り、NOである場合には以下の処理を行うことなく図3の処理を直ちに終了する。なお、EGR弁が故障しているかどうかを判定するEGR弁の故障判定処理では、試験的にEGR弁が全閉開度よりも大きな開度になるまで開かれる。したがってS14では、ECUは、EGR弁の開度を取得するかわりに、このEGR弁の故障判定処理の実行中であるか否かを判定してもよい。
これにより、後述のS15及びS16からなるスロットル弁の全閉学習は、EGR弁が開かれた状態で行われる。EGR弁が開かれていると、エンジンの筒内圧が高くなり大気圧に近くなり、スロットル弁の前後の差圧も小さくなる。このため、全閉学習では、スロットル弁を安定して全閉にすることができる。また、スロットル弁を全閉にするために必要なエネルギーを少なくすることができる。なおこの効果は、EGR弁が大きく開かれているほど高くなる。したがってS14では、EGR弁の開度に対して所定の閾値を予め設定しておき、取得したEGR弁の開度がこの閾値より大きい場合にのみ、S15の処理に移るようにしてもよい。
S15では、ECUは、モータをスロットル弁の閉じ側へ駆動することによって、スロットル弁の変位がストッパで制限されていない状態から、スロットル弁の変位がストッパで制限されている状態へ変化させる全閉制御を実行し、S16に移る。より具体的には、ECUは、スロットル弁を全閉にすべくモータの駆動電流のデューティ比を所定値DUTに設定する。ここで、全閉制御時におけるデューティ比DUTは、スロットル弁がスプリングの復元力に抗して閉じ側へ変位し、さらに開閉機構やストッパ片の歪みによる弾性力が作用する位置まで変位するように、十分に大きな値に設定される。
図4は、全閉制御を実行した時におけるスロットル開度センサの電圧値(スロットル弁の開度)の変化を示す図である。モータの駆動電流のデューティ比を所定値DUTとし、モータをスロットル弁の閉じ側へ駆動すると、スロットル弁はスプリングの復元力に抗して閉じ側へ変位し始める(図4の時刻t0以降)。その後、スロットル弁は所定の時刻(図4における時刻t1)においてストッパ片に接触し、その変位が制限される。このため、スロットル開度センサの電圧値の減少速度は、スロットル弁の変位がストッパ片によって制限され始めた時刻t1以降では、急激に小さくなる。すなわち、図4において星印で示すように、センサの電圧値の減少速度が急激に小さくなる屈曲点が発生する。屈曲点に達した後は、スロットル弁には、スプリングの復元力に加えて、屈曲点からの変位量に応じて大きくなる開閉機構やストッパ片の歪みに起因した弾性力が作用するため、センサの電圧値の減少速度は急激に小さくなる。
なお以下では、スロットル弁の変位がストッパ片で制限されていない状態、より具体的には、スロットル弁に対し開閉機構やストッパ片の歪みによる弾性力が作用していない状態(図4では、時刻t1に達する前の状態)を、スロットル弁の開状態と定義する。また、スロットル弁の変位がストッパ片で制限されている状態、より具体的には、スロットル弁に対し開閉機構やストッパ片の歪みによる弾性力が作用している状態(図4では、時刻t1に達した後の状態)を、スロットル弁の閉状態と定義する。
図3に戻って、S16では、ECUは、スロットル弁の全閉制御の下でのスロットル弁開度センサの出力を用いて全閉学習値を算出する全閉学習値算出処理を実行し、この処理を終了する。
図5は、全閉学習値算出処理の具体的な手順を示すフローチャートである。図5に示すように、全閉学習値算出処理は、全閉制御(図4)の下で所定時間にわたってスロットル開度センサの電圧値を取得するステップ(S31〜S33)と、取得したセンサ電圧値を用いて全閉学習値を算出するステップ(S34〜S38)とに分けられる。
S31では、ECUは、現在のスロットル開度センサの電圧値DBWVを、ポインタ値nで指定されるバッファDBWV_B(n)に記憶し、S32に移る。S32では、ECUは、このポインタ値nをインクリメントし、S33に移る。
S33では、ECUは、ポインタ値nが所定の整数値nMAX以上であるか否かを判別する。S33の判別がNOである場合には、この処理を直ちに終了する。この所定値nMAXは、センサ電圧値の取得が完了したことを判定するために、ポインタ値nに対して設定される閾値である。この所定値nMAXは、時間に換算して、図3の全閉制御を開始してからスロットル弁がストッパ片に接触し、さらにスロットル弁がストッパ片に押し付けられた状態が所定時間(例えば、数百msec)維持されるような値に設定される。
図5の全閉学習値算出処理では、ポインタ値nが所定値nMAXに達するまでS31及びS32の処理を繰り返し実行することにより、図3の全閉制御の下でのスロットル開度センサの電圧値の変化をバッファDBWV_B(0),…,DBWV_B(nMAX−1)に記憶する。また、上述のように所定値nMAXを設定することにより、スロットル弁に開閉機構やストッパ片の歪みによる弾性力が作用し始める前と後(すなわち、屈曲点の前後)におけるスロットル開度センサの電圧値の変化を確実に取得することができる。
S33の判別がYESである場合、すなわち全閉制御の下での所定時間にわたるセンサ電圧値の取り込みが完了した場合には、S34に移る。S34では、ECUは、バッファDBWV_B(0),…,DBWV_B(nMAX−1)に記憶された合計nMAX個スロットル開度センサの電圧値を、その閉じ側への変化速度(センサ電圧値の減少速度)が所定の屈曲判定速度Vthより大きくなる区間に属するもの(以下、「第1グループ」という)と、屈曲判定速度Vth以下になる区間に属するもの(以下、「第2グループ」という)とに分ける。
図6は、nMAX個のセンサ電圧値を第1グループと第2グループとに分けるS34の処理の手順を模式的に示す図である。S34では、隣接する2つのポインタ値m,m+1(mは0からnMAX−2)を用いてセンサ電圧値の減少速度(V(m)=DBWV_B(m)−DBWV_B(m+1))を算出する。そして、算出した減少速度V(m)と減少速度が屈曲点を特定するために設定された屈曲判定速度Vthとを、小さなポインタ値mから順に比較し、減少速度V(m)が初めて屈曲判定速度Vthより小さくなるものを特定し、これをmBENDとする(図6参照)。図6において星印で示すように、屈曲点は、ポインタ値mBENDとmBEND+1との間に存在すると推定される。これにより、各バッファDBWV_B(n)(n=0〜nMAX−1)に記憶されたセンサ電圧値は、減少速度が屈曲判定速度Vthより大きな第1グループに属するもの(DBWV_B(0)〜DBWV_B(mBEND))と、減少速度が屈曲判定速度Vth以下になる第2グループに属するもの(DBWV_B(mBEND+1)〜DBWV_B(nMAX−1))とに分けられる。
図5に戻って、S35では、第1グループに属する(mBEND+1)個のセンサ電圧値の全てまたは一部を用いて、1本の外挿線を生成する。より具体的には、例えば第1グループに属するセンサ電圧値のうち屈曲点に近いものから順に2つ(DBWV_B(mBEND−1)及びDBWV_B(mBEND))を選択し、図6において破線で示すように、この2点を通過する直線を生成し、これを外挿線とする。この他、外挿線として一次関数を仮定し、第1グループに属するものから選択された3つ以上のセンサ電圧値を用いて最小二乗法によって外挿線を生成してもよい。
S36では、第2グループに属する(nMAX−mBEND−1)個のセンサ電圧値の全てまたは一部を用いて、1本の外挿線を生成する。より具体的には、例えば第2グループに属するセンサ電圧値のうち屈曲点に近いものから順に2つ(DBWV_B(mBEND+1)及びDBWV_B(mBEND+2))を選択し、図6において一点鎖線で示すように、この2点を通過する直線を生成し、これを外挿線とする。この他、S35と同様に、3つ以上のセンサ電圧値を用いて最小二乗法によって外挿線を生成してもよい。
S37では、ECUは、S35及びS36において生成した2本の外挿線の交点を屈曲点と推定し、この屈曲点における電圧値を算出し、これを全閉学習値とする。S38では、ECUは、全閉学習が終了したことに応じて、全閉学習終了フラグを“1”にセットし、この処理を終了する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。
例えば本実施形態では、全閉制御の実行時におけるデューティ比を所定値DUTで一定に維持したが、本発明はこれに限らない。デフォルト開度から全閉開度まで変化させる間で、スロットル弁に作用する反力は一定ではない。すなわち、全閉開度に近くなるほどスプリングの反力が強くなったり、弱くなったりする場合がある。このような場合、全閉制御におけるデューティ比を一定に維持すると、センサ電圧値の減少速度も一定にならず、外挿線を一次関数で定義できない場合がある。そこで、このようなスプリングの反力の非線形性を予め考慮し、デフォルト開度から屈曲点近傍までセンサ電圧値の減少速度が一定になるように全閉制御の実行時におけるデューティ比を変化させてもよい。また上記実施形態では、外挿線として1次関数を仮定した場合について説明したが、本発明はこれに限らない。外挿線は1次関数に限らず曲線を仮定してもよい。
また上記実施形態では、スロットル弁の全閉学習とは独立した処理であるEGR弁の故障判定処理では、EGR弁が試験的に開かれることを利用して、この故障判定処理と並行してスロットル弁の全閉学習を行うようにしたが、本発明はこれに限らない。EGR弁の故障判定処理は、車両の走行中に減速燃料カットに移行する度に毎回実行されるとは限らない。したがって、減速燃料カット中であると判定され(図3のS13の判定結果がYESの場合)、さらにEGR弁が開かれていないと判定された場合(図3のS14の判定結果がNOの場合)には、故障判定処理とは独立してEGR弁を積極的に、例えば全開開度まで開いた上で、図3のS15及びS16の処理から成るスロットル弁の全閉学習を行ってもよい。
1…エンジン(内燃機関)
11…吸気管(吸気通路)
5…スロットル弁
5c…ストッパ片(ストッパ)
6…ECU(燃料カット判定手段、EGR弁判定手段、学習手段)
7…モータ(アクチュエータ)
8…開閉機構

Claims (1)

  1. 内燃機関の吸気通路に開閉可能に設けられたスロットル弁の全閉開度を学習するスロットル弁の制御装置であって、
    アクチュエータで発生した駆動力を伝達し前記スロットル弁を開閉する開閉機構と、
    車両の走行中において燃料噴射を一時的に停止する燃料カット状態であるか否かを判定する燃料カット判定手段と、
    前記内燃機関の排気通路と前記吸気通路とを連通するEGR通路に設けられたEGR弁が開かれた状態であるか否かを判定するEGR弁判定手段と、
    前記燃料カット状態であると判定されかつ前記EGR弁は開かれた状態であると判定されたことに応じて、前記スロットル弁を閉じ側へ駆動することによりその全閉開度を学習する学習手段と、を備えることを特徴とするスロットル弁の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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