JP2016132370A - ブレーキ装置 - Google Patents

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勇志 望月
Takeshi Mochizuki
勇志 望月
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Abstract

【課題】 リークしたブレーキ液の十分な貯留量を確保することができるブレーキ装置を提供すること。【解決手段】 ハウジングとモータケーシングとの間に流出したブレーキ液を貯留する空間と、空間をモータケーシングの外部と液密に区画する第一シール部と、空間をモータ内部と液密に区画する第二シール部とを設けた。【選択図】 図1

Description

本発明は、ブレーキ装置に関する。
この種の技術としては、下記の特許文献1に記載の技術が開示されている。特許文献1には、ポンプハウジングとモータとの間に捕集溝を有するガスケットを設け、プランジャ内からリークしたブレーキ液を捕集溝から連通孔へ誘導し、ポンプハウジングに設けた液溜室に貯留することにより、リークしたブレーキ液のモータ内への流入を抑制する技術が開示されている。
特開2007-145043号公報
上記従来技術にあっては、ポンプの作動頻度が高くなると、プランジャ内からリークするブレーキ液が増加し、十分な貯留量を確保することができないという問題があった。
本発明は、上記問題に着目されたもので、その目的とするところは、リークしたブレーキ液の十分な貯留量を確保することができるブレーキ装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明では、ハウジングとモータケーシングとの間に流出したブレーキ液を貯留する空間と、空間をモータケーシングの外部と液密に区画する第一シール部と、空間をモータ内部と液密に区画する第二シール部とを設けた。
本発明のブレーキ装置においては、ブレーキ液の十分な貯留量を確保することができる
実施例1のポンプユニットの部分断面図である。 実施例1のポンプユニットの断面図である。 実施例1の電動モータを出力軸側から見た図である。 実施例1のポンプユニットのメタルガスケット内周付近の断面図である。 実施例2のポンプユニットのメタルガスケット内周付近の断面図である。 実施例3のポンプユニットのメタルガスケット内周付近の断面図である。
〔実施例1〕
図1は実施例1のブレーキ装置においてブレーキ液圧を発生させるポンプユニット1の部分断面図である。図2は図1のA-A断面図である。図3は電動モータ4を出力軸40側から見た図である。
実施例1のブレーキ装置は、通常制動時には、ブレーキペダルの踏圧に応じてマスターボディからのブレーキ液圧を各車輪のブレーキのホイールボディに作用させ、アンチロック制御時や車両挙動安定化制御時には、電子コントロールユニットからの出力信号に応じて増圧弁、減圧弁およびプランジャポンプ2などを制御することによってブレーキ液圧を減圧、保持もしくは再増圧制御する機能を有するものである。
[ポンプユニットの構成]
ポンプユニット1の各部材はアルミニウム合金製のポンプハウジング3に収容されている。またポンプハウジング3には、プランジャポンプ2を駆動する電動モータ4が取り付けられる。
プランジャポンプ2は、偏心カム20とプランジャ21,22から構成されている。偏心カム20は、電動モータ4の出力軸40の先端部40aに取り付けられている。先端部40aは、電動モータ4の回転軸Bに対してαだけ偏心して設けられている。偏心カム20は内輪20aと外輪20bとボール20cとから構成されている。内輪20aは先端部20aと一体に回転するように嵌合されている。外輪20bはボール20cを介して内輪20aに対して相対回転可能に設けられている。出力軸40の偏心カム20よりも先端側には調心部材29が固定されている。調心部材29により、先端部20aおよび偏心カム20によりずれた重心を、出力軸40の回転軸B上に戻すように調整されている。偏心カム20は、ポンプハウジング3に形成されたカム収容室30に収容されている。
プランジャ21,22は、ポンプハウジング3に形成されたプランジャ収容室31,32に収容されている。プランジャ収容室31,32は、その軸方向がカム収容室30の軸方向に対して略直角方向となるように形成されている。プランジャ収容室31,32は、カム収容室30を挟んで対向するように配置されている。プランジャ収容室31,32のカム収容室30側には、プランジャ21,22の外周よりも若干大径に形成されたプランジャ摺動部31a,32aが形成されている。
プランジャ21,22は、プランジャ摺動部31a,32aと、プランジャ収容室31,32内に固定されたボディ23,24内に軸方向に摺動可能に設けられている。ボディ23,24は、プランジャ収容室31,32の外側開口部からホルダ25,26が挿入され、外側開口部をかしめることによって、プランジャ収容室31,32内に固定されている。
ボディ23,24は有底カップ状に形成されており、その内周がプランジャ摺動室23a,24aを構成している。ボディ23,24の開口部方向からプランジャ摺動室23a,24aにプランジャ21,22が挿入されている。ボディ23,24の底部とプランジャ21,22とによって区画される空間にリザーバ室23b,24bが形成されている。リザーバ室23b,24bには、ブレーキ液が後述するプランジャ21,22の通路21a,22aからリザーバ室23b,24bへ流入するときにのみ開弁するチェック弁27,28が設けられている。ボディ23,24の底部にはリザーバ室23b,24bに連通する貫通孔23c,24cが形成されている。
ホルダ25,26は有底カップ状に形成されており、ホルダ25,26の開口部方向からボディ23,24が挿入されている。ホルダ25,26の底部とボディ23,24とによって区画される空間に圧力室25a,26aが形成されている。圧力室25a,26aには、ブレーキ液がリザーバ室23b,24bから圧力室25a,26aへ流入するときにのみ開弁するチェック弁41,42が設けられている。
プランジャ21,22は、プランジャ21,22の端面とボディ23,24の底部との間にはコイルスプリング43,44が縮設されている。プランジャ21,22はコイルスプリング43,44により、偏心カム20側に付勢されている。これにより、プランジャ21,22は、偏心カム20の揺動に応じて軸方向に摺動する。プランジャ21,22の内部には、チェック弁27,28によって開閉弁される通路21a,22aが形成されている。プランジャ21,22には、プランジャ21,22の外周面に開口するとともに、通路21a,22aに連通する貫通孔21b,22bが形成されている。プランジャ21,22の外周であって、貫通孔21b,22bよりも偏心カム20側にOリング45,46が設けられている。Oリング45,46により、プランジャ21,22とプランジャ摺動部31a,32aとの間からブレーキ液がカム収容室30内へのブレーキ液の漏出を抑制するようにしている。
ポンプハウジング3の内部には、プランジャ21,22の貫通孔21b,22bと連通する吸入ポート33,34と、圧力室25a,26aと連通する吐出ポート35,36が形成されている。吸入ポート33,34からプランジャ21,22の貫通孔21b,22bおよび通路21a,22aを通じてチェック弁27,28までブレーキ液が供給される。リザーバ室23b,24b内にブレーキ液がないときには、チェック弁27,28が開弁し、ブレーキ液がリザーバ室23b,24bに供給される。電動モータ4により偏心カム20が駆動されると、偏心カム20の回転に伴ってプランジャ21,22が往復運動を行う。これにより、リザーバ室23b,24b内のブレーキ液に圧力が加えられ、チェック弁41,42が開弁する。ブレーキ液は圧力室25a,26aに流入し、吐出ポート35,36から吐出される。
ポンプハウジング3には、電動モータ4が取り付けられる側の側面に開口する液溜め室37が形成されている。液溜め室37はカム収容室30よりも若干小さな直径に形成されている。液溜め室37とカム収容室30とは、液流出孔38により連通している。カム収容室30内にリークしたブレーキ液は、液流出孔38を通過して液溜め室37に貯留される。
[電動モータ]
電動モータ4はブラシモータである。電動モータ4は、鉄製のモータケーシング5を介してポンプハウジング3に取り付けられている。モータケーシング5は、有底カップ状に形成されたモータ収容部50と、モータ収容部50の開口部を閉塞するフロントプレート52により構成されている。モータケーシング5の内部に出力軸40や図外のステータ、ロータなどを収容している。電動モータ4は、電子コントロールユニットからの出力信号に応じてプランジャポンプ2を駆動させる。
モータ収容部50の開口部は径方向外側に延びるフランジ部51が形成されている。フランジ部51には、周方向等間隔に3箇所にボルト挿入孔51aが形成されている。ボルト挿入孔51aにボルトが挿入され、ポンプハウジング3に締結される。
モータ収容部50の開口部分の内周面には、底部側よりも開口部側の方が大径に形成され、段部の開口部側の側面がフロントプレート当接部50aを構成している。
モータ収容部50の開口部はフロントプレート52により閉塞されている。フロントプレート52は環状に形成されている。フロントプレート52の内周側は軸方向に突出する筒状部52aが形成されている。筒状部52aの外周面が、ポンプハウジング3のカム収容室30に連通し、ポンプハウジング3の側面に開口する開口部39に嵌挿されている。筒状部52aの内周には出力軸40を回転支持するボールベアリング53の外環が圧入固定されている。
フロントプレート52の外周側には、筒状部52aが突出する方向とは反対側に段付き形状に形成された凹部52bが全周に渡って設けられている。フロントプレート52をモータ収容部50に装着する際に、凹部52bのモータ収容部50側側面がフロントプレート当接部50aと当接する。凹部52bとフロントプレート当接部50aが当接した状態で、モータ収容部50の開口部を周方向均等に8箇所かしめて(かしめ部50b)フロントプレート52をモータ収容部50に固定する。かしめる箇所は8箇所に関わらず、適宜設定して良い。
[メタルガスケット]
モータケーシング5とポンプハウジング3との間にはメタルガスケット6が設けられている。メタルガスケット6は環状に形成されている。
図4はポンプユニット1のメタルガスケット6内周付近の断面図である。メタルガスケット6の内周側は軸方向に突出し圧入部60を形成している。圧入部60の内周面が、フロントプレート52の筒状部52aの外周面に圧入固定されている。圧入部60の内周面と、筒状部52aの外周面との当接面により第二シール部63が形成されている。
メタルガスケット6の外周側の側面は、内周側の側面よりもポンプハウジング3側に突出するようにされている。メタルガスケット6の外周側の側面はシール面61を構成している。シール面61には周方向等間隔に3箇所にボルト挿入孔61aが形成されている。ボルト挿入孔61aには、モータケーシング5をポンプハウジング3に固定するボルトが挿入され、共締めされる。メタルガスケット6は、モータケーシング5とポンプハウジング3との間に挟持されている。メタルガスケット6のシール面61とポンプハウジング3との接触によって、第一シール部62が形成されている。
モータケーシング5を、メタルガスケット6を介してポンプハウジング3に締結したときに、モータケーシング5(フロントプレート52)とポンプハウジング3との間には空間Cが形成される。空間C内にメタルガスケット6が配置されている。また空間Cには、ポンプハウジング3の液溜め室37と連通し、空間C内にもブレーキ液が貯留できるようになっている。
[作用]
車間距離制御などの自動ブレーキを搭載した車両においては、ポンプを備えたブレーキ液圧制御装置によりブレーキ液圧制御を行っており、ポンプの作動頻度が増加する傾向にある。プランジャポンプ2は、Oリング45,46によりプランジャ21,22とプランジャ摺動部31a,32aとの間からブレーキ液がカム収容室30内へのブレーキ液の漏出を抑制するようにしている。しかし、Oリング45,46が繰り返しの摺動による経時的な摩耗劣化や、熱により形状が変化した場合には、ブレーキ液がカム収容室30内にリークしてしまう。
そこで実施例1では、液溜め室37や空間Cを設けることとした。これにより、リークしたブレーキ液は液溜め室37や空間C内に貯留され、リークしたブレーキ液の貯留量を確保することができる。
空間Cは、モータケーシング5とポンプハウジング3との間に設けられるため、空間C内に貯留されたブレーキ液がポンプユニット1の外部にリークするおそれがある。そこで、実施例1では、メタルガスケット6のシール面61とポンプハウジング3との接触によって、第一シール部62を形成した。これにより、ブレーキ液がポンプユニット1の外部へリークすることを抑制することができる。
モータケーシング5のフロントプレート52は、モータ収容部50の8箇所のかしめ部50bによってモータ収容部50に固定されている。つまり、フロントプレート52とモータ収容部50との間には、かしめ部50b以外の場所は隙間が生じている可能性がある。ブレーキ液が電動モータ4側に流入すると、その隙間からブレーキ液が電動モータ4の内部に進入するおそれがある。ブレーキ液が電動モータ4内に侵入すると、電動モータ4の故障などにつながる。そこで、実施例1では、圧入部60の内周面と筒状部52aの外周面との接触によって、第二シール部63を形成した。これにより、ブレーキ液が電動モータ4側に流入することを抑制することができる。
また実施例1では、第一シール部62を、メタルガスケット6をフランジ部51とポンプハウジング3との間に挟持して形成した。これにより、簡易な構造により第一シール部62を形成することができる。
また実施例1では、第二シール部63を、メタルガスケット6とモータケーシング5との間に形成した。これにより、第二シール部63を、メタルガスケット6とモータケーシング5の二部材の間に容易に形成することができる。
また実施例1では、第二シール部63を、メタルガスケット6の内周に形成された環状の圧入部60(内周シール面)とモータケーシング5に形成された筒状部52a(外周被シール面)との間に設けた。これにより、第二シール部63を、メタルガスケット6とモータケーシング5の二部材の間に容易に形成することができる。
また実施例1では、圧入部60を筒状部52aに圧入するようにした。これにより、容易にシール性を確保することができる。
[効果]
(1) ポンプハウジング3(ハウジング)の一側面にモータケーシング5を介して取り付けられた電動モータ4(モータ)と、ポンプハウジング3の内部に形成されたカム収容室30と、電動モータ4の出力軸40に取り付けられ、カム収容室30に収容配置された偏心カム20と、カム収容室30に開口するよう配置され、該カム収容室30に連通したプランジャ収容室31,32と、該プランジャ収容室31,32に収容され、偏心カム20の回転駆動により往復運動してポンプ作用を行うプランジャ21,22と、ポンプハウジング3とモータケーシング5との間にカム収容室30から流出したブレーキ液を貯留する空間Cと、空間Cをモータケーシング5の外部と液密に区画する第一シール部62と、空間Cを電動モータ4内部と液密に区画する第二シール部63と、を備えた。
よって、プランジャポンプ2からリークしたブレーキ液の貯留量を確保することができる。また、ポンプユニット1の外部にブレーキ液がリークすることを抑制することができる。また、電動モータ4側へブレーキ液が流入することを抑制することができる。
(2) 空間C内に配置されたメタルガスケット6(プレート部材)と、モータケーシング5に設けられたフランジ部51と、を備え、第一シール部62を、メタルガスケット6をフランジ部51とポンプハウジング3との間に挟持して形成した。
よって、簡易な構造により第一シール部62を形成することができる。
(3) 空間C内に配置されたメタルガスケット6を備え、第二シール部63を、メタルガスケット6とモータケーシング5との間に形成した。
よって、第二シール部63をメタルガスケット6とモータケーシング5の二部材の間に容易に形成することができる。
(4) 第二シール部63を、メタルガスケット6の内周に形成された環状の圧入部60(内周シール面)とモータケーシング5に形成された筒状部52a(外周被シール面)との間に設けた。
よって、第二シール部63をメタルガスケット6とモータケーシング5の二部材の間に容易に形成することができる。
(5) 圧入部60を筒状部52aに圧入するようにした。
よって、容易にシール性を確保することができる。
(6) モータケーシング5を介してポンプハウジング3(ハウジング)の一側面に取り付けられた電動モータ4(モータ)と、ポンプハウジング3の内部に形成されたカム収容室30と、電動モータ4の出力軸40に取り付けられ、カム収容室30に収容配置された偏心カム20と、カム収容室30に対して軸直角方向から対向して配置され、該カム収容室30に連通したプランジャ収容室31,32と、該プランジャ収容室31,32に収容され、偏心カム20の回転駆動により往復運動してポンプ操作を行うプランジャ21,22と、ポンプハウジング3内部に形成され、カム収容室30と連通する液溜め室37(液室)と、ポンプハウジング3とモータケーシング5との間に設けられ液溜め室37と連通する空間Cと、空間Cをモータケーシング5の外部と液密に区画する第一シール部62と、空間Cを電動モータ4内部と液密に区画する第二シール部63と、を備えた。
よって、プランジャポンプ2からリークしたブレーキ液の貯留量を確保することができる。また、ポンプユニット1の外部にブレーキ液がリークすることを抑制することができる。また、電動モータ4側へブレーキ液が流入することを抑制することができる。
(7) モータケーシング5を介してポンプハウジング3(ハウジング)の一側面に取り付けられた電動モータ4(モータ)と、ポンプハウジング3の内部に形成されたカム収容室30と、電動モータ4の出力軸40に取り付けられ、カム収容室30に収容配置された偏心カム20と、カム収容室30に対して放射方向から対向して配置され、該カム収容室30に連通したプランジャ収容室31,32と、該プランジャ収容室31,32に収容され、偏心カム20の回転駆動により往復運動するプランジャ21,22と、ポンプハウジング3内部に形成され、カム収容室30と連通する液溜め室37(液室)と、液溜め室37と連通する空間Cと、空間Cをモータケーシング5外部とモータケーシング5内部と画成する第一シール部62、第二シール部63(シール部)を備えた。
よって、プランジャポンプ2からリークしたブレーキ液の貯留量を確保することができる。また、ポンプユニット1の外部にブレーキ液がリークすることを抑制することができる。また、電動モータ4側へブレーキ液が流入することを抑制することができる。
〔実施例2〕
実施例2のポンプユニット1について説明する。実施例1では、メタルガスケット6の圧入部60をフロントプレート52の筒状部52aに圧入し、その接触面において第二シール部63を形成していた。実施例2のポンプユニット1では、メタルガスケット6とポンプハウジング3との接触面において第二シール部63を形成するようにした。
図5はポンプユニット1のメタルガスケット6内周付近の断面図である。メタルガスケット6の内周の孔部と隣接する部分は押し当て部64を構成している。押し当て部64は、その外周側に隣接する側面よりもポンプハウジング3側に突出するように形成されている。メタルガスケット6がモータケーシング5とともにポンプハウジング3に取り付けられた際に、押し当て部64がポンプハウジング3に押し当てられて弾性変形し、そのときの弾性力によりポンプハウジング3に対して押圧力を与えて当接する。押し当て部64とポンプハウジング3との当接面により第二シール部63が形成されている。
[作用]
実施例2では、第二シール部63を、メタルガスケット6をポンプハウジング3に対して押圧力を与えて当接させるようにして形成した。これにより、メタルガスケット6とポンプハウジング3のみで第二シール部63を形成することができるため、メタルガスケット6の形状を簡素化することができる。
また実施例2では、メタルガスケット6の弾性変形によって発生する弾性力により押圧力を発生するようにした。これにより、メタルガスケット6の変形を利用して、容易に第二シール部63を得ることができる。
[効果]
(8) 第二シール部63を、メタルガスケット6をポンプハウジング3に対して押圧力を与えて当接させるようにして形成した。
よって、メタルガスケット6とポンプハウジング3のみで第二シール部63を形成することができるため、部品点数の増加を抑制することができる。
(9) 第二シール部63は、メタルガスケット6の弾性変形によって発生する弾性力により押圧力を発生するようにした。
よって、メタルガスケット6の変形を利用して、容易に第二シール部63を得ることができる。
〔実施例3〕
実施例3のポンプユニット1について説明する。実施例1では、メタルガスケット6の圧入部60をフロントプレート52の筒状部52aに圧入し、その接触面において第二シール部63を形成していた。実施例3のポンプユニット1では、メタルガスケット6とポンプハウジング3との間に別のシール部材を配置するようにした。
図6はポンプユニット1のメタルガスケット6内周付近の断面図である。メタルガスケット6の内周部側は、実施例1の圧入部60や実施例2の押し当て部64と異なり、特に形状を変更する加工を施していない。メタルガスケット6とポンプハウジング3との間に液体ガスケット65を設けた。液体ガスケット65が第二シール部63を構成している。
[作用]
実施例3では、第二シール部63を液体ガスケット65とした。メタルガスケットの内周部側は、特に形状を変更する加工を施さず、第二シール部63を液体ガスケット65により構成した。これにより、メタルガスケット6の形状を簡素化することができる。
[効果]
(10) 第二シール部を、メタルガスケット6とポンプハウジング3との間に設けられた液体ガスケット65(シール部材)とした。
よって、メタルガスケット6の形状を簡素化することができる。
[他の実施例]
以上、本発明を実施例1〜実施例3に基づいて説明してきたが、各発明の具体的な構成は実施例1〜実施例3に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
[請求項以外の技術的思想]
更に、上記実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下に記載する。
(A) 請求項1に記載のブレーキ装置において、
前記空間内に配置されたプレート部材を備え、
前記第二シール部は、前記プレート部材と前記ハウジングとの間に設けられていることを特徴とするブレーキ装置。
(B) 上記(A)に記載のブレーキ装置において、
前記第二シール部は、前記プレート部材と前記ハウジングとの間に設けられたシール部材であることを特徴とするブレーキ装置。
(C) 上記(A)に記載のブレーキ装置において、
前記第二シール部は、前記プレート部材を前記ハウジングに対して押圧力を与えて当接させたことを特徴とするブレーキ装置。
(D) 上記(C)に記載のブレーキ装置において、
前記第二シール部は、前記プレート部材の弾性変形によって発生する弾性力により前記押圧力を発生していることを特徴とするブレーキ装置。
(E) 請求項1に記載のブレーキ装置において、
前記モータケーシングは有底筒状に形成され、その開口部を閉塞するカバープレートを備え、
前記空間はカバープレートとハウジングの間に形成された環状の空間であることを特徴とするブレーキ装置。
(F) 上記(E)に記載のブレーキ装置において、
前記空間内に配置された環状のプレート部材と、
前記モータケーシングに設けられたフランジ部と、
を備え、
前記第一シール部は、前記環状のプレート部材の外周領域を前記フランジ部と前記ハウジングとの間に挟持して形成され、
前記第二シール部は、前記環状のプレート部材の内周領域と前記カバープレート部と前記ハウジングとによって形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
(G) 上記(E)に記載のブレーキ装置において、
前記第二シール部は、前記環状のプレート部材の内周面に形成された環状の内周シール面と前記カバープレートに形成された外周被シール面との間であることを特徴とするブレーキ装置。
(H) 上記(G)に記載のブレーキ装置において、
前記内周シール面を前記外周被シール面に圧入し、前記内周シール面と前記外周被シール面間をシールしていることを特徴とするブレーキ装置。
(I) モータケーシングを介してハウジングの一側面に取り付けられたモータと、
前記ハウジングの内部に形成されたカム収容室と、
前記モータの出力軸に取り付けられ、前記カム収容室に収容配置された偏心カムと、
前記カム収容室に対して軸直角方向から対向して配置され、該カム収容室に連通したプランジャ収容室と、
該プランジャ収容室に収容され、前記偏心カムの回転駆動により往復運動してポンプ操作を行うプランジャと、
前記ハウジング内部に形成され、前記カム収容室と連通する液室と、
前記ハウジングと前記モータケーシングとの間に設けられ前記液室と連通する空間と、
前記空間を前記モータケーシングの外部と液密に区画する第一シール部と、
前記空間を前記モータ内部と液密に区画する第二シール部と、
を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
(J) 上記(I)に記載のブレーキ装置において、
前記空間内に配置されたプレート部材と、
前記モータケーシングは有底筒状に形成され、その開口部の外周縁に設けられたフランジ部と、
前記開口部内に設けられたカバープレートと、
を備え、
前記第一シール部は、前記フランジ部と前記ハウジングとの間に前記プレート部材を挟持して形成され、前記第二シール部は、前記プレート部材の内周領域と前記カバープレート又は前記ハウジングとによって形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
(K) 上記(J)に記載のブレーキ装置において、
前記第二シール部は、前記プレート部材の内周に形成された環状の内周シール面と前記モータケーシングに形成され前記環状の内周シール面に対応した形状の外周被シール面との間であることを特徴とするブレーキ装置。
(L) 上記(K)に記載のブレーキ装置において、
前記内周シール面は前記外周被シール面に圧入されていることを特徴とするブレーキ装置。
(M) モータケーシングを介してハウジングの一側面に取り付けられたモータと、
前記ハウジングの内部に形成されたカム収容室と、
前記モータの出力軸に取り付けられ、前記カム収容室に収容配置された偏心カムと、
前記カム収容室に対して放射方向から対向して配置され、該カム収容室に連通したプランジャ収容室と、
該プランジャ収容室に収容され、前記偏心カムの回転駆動により往復運動するプランジャと、
前記ハウジング内部に形成され、前記カム収容室と連通する液室と、
前記液室と連通する空間と、
前記空間を前記モータケーシング外部と前記モータケーシング内部と画成するシール部を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
(N) 上記(M)に記載のブレーキ装置において、
前記シール部は、前記空間を前記モータケーシングの外部と液密に区画する第一シール部と、
前記空間を前記モータ内部と液密に区画する第二シール部を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
(O) 上記(M)に記載のブレーキ装置において、
前記第二シール部は、前記プレート部材の内周に形成された環状の内周シール面と、前記モータケーシングに形成され前記環状の内周シール面に対応した形状の外周被シール面との間であることを特徴とするブレーキ装置。
3 ポンプハウジング(ハウジング)
4 電動モータ(モータ)
5 モータケーシング
6 メタルガスケット(プレート部材)
20 偏心カム
21 プランジャ
22 プランジャ
30 カム収容室
31 プランジャ収容室
32 プランジャ収容室
51 フランジ部
52a 筒状部(外周被シール面)
60 圧入部(内周シール面)
62 第一シール部
63 第二シール部
C 空間

Claims (5)

  1. ハウジングの一側面にモータケーシングを介して取り付けられたモータと、
    前記ハウジングの内部に形成されたカム収容室と、
    前記モータの出力軸に取り付けられ、前記カム収容室に収容配置された偏心カムと、
    前記カム収容室に開口するよう配置され、該カム収容室に連通したプランジャ収容室と、
    該プランジャ収容室に収容され、前記偏心カムの回転駆動により往復運動してポンプ作用を行うプランジャと、
    前記ハウジングと前記モータケーシングとの間に前記カム収容室から流出したブレーキ液を貯留する空間と、
    前記空間を前記モータケーシングの外部と液密に区画する第一シール部と、
    前記空間を前記モータ内部と液密に区画する第二シール部と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載のブレーキ装置において、
    前記空間内に配置されたプレート部材と、
    前記モータケーシングに設けられたフランジ部と、
    を備え、
    前記第一シール部は、前記プレート部材を前記フランジ部と前記ハウジングとの間に挟持して形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
  3. 請求項1に記載のブレーキ装置において、
    前記空間内に配置されたプレート部材を備え、
    前記第二シール部は、前記プレート部材と前記モータケーシングとの間に形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
  4. 請求項3に記載のブレーキ装置において、
    前記第二シール部は、前記プレート部材の内周に形成された環状の内周シール面と前記モータケーシングに形成された外周被シール面との間であることを特徴とするブレーキ装置。
  5. 請求項4に記載のブレーキ装置において、
    前記内周シール面は前記外周被シール面に圧入されていることを特徴とするブレーキ装置。
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