JP2016131067A - 端子台装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線の接続方向の自由度を十分に大きくすることができ、導電部材を鋳込むことなくクリープ現象の防止を可能とする端子台装置の提供にある。
【解決手段】第1配線と第2配線が電気的に接続される端子台装置であって、絶縁材料により形成された端子台本体27と、絶縁材料により形成され、端子台本体27を覆うカバー体28と、端子台本体27に保持され、第1配線の圧着端子24および第2配線の圧着端子26が係止される軸部材と、軸部材が挿通され、カバー体28に貫通して保持される筒状の中継端子30と、軸部材に装着され、第1配線の圧着端子24および第2配線の圧着端子26を固定する締結部材と、を備え、中継端子30は、端子台本体27とカバー体28との間にて圧着端子24と当接する第1座面と、カバー体28の外側にて圧着端子26と当接する第2座面と、を備えた。
【選択図】 図6

Description

この発明は、端子台装置に係り、特に、複数の第1配線と複数の第2配線が電気的に接続される端子台装置に関する。
端子台装置の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された端子台が知られている。特許文献1に開示された端子台は、樹脂より形成された支持体と、支持体に一部埋設されたインサート用ボルトとを備えた端子台である。インサート用ボルトは、ボルトとボルトに螺合されたナットとを備え、ボルトは、ボルト頭部と、ボルト頭部と連結するボルトネジ部と、ボルト頭部のネジ部側の端部外周縁に鍔状に形成されたボルトフランジ部とを有している。ナットは、ボルトネジ部に螺合され、ボルト頭部と当接する頭部側端面と、頭部側端面と反対側であってボルトネジ部が突出されるネジ部側端面とを有している。ボルトにナットが螺合された状態で、ボルト頭部、ボルトフランジ部およびナットが支持体に埋設されると共に、ネジ部側端面が支持体の表面より突出している。
特許文献1に開示された端子台によれば、端子台におけるボルトネジ部に圧着端子を挿入させて固定用ナットで締結するときに、圧着端子は支持体の表面より突出したナットのネジ部側端面に当接しつつ、固定用ナットで締め付けられる。このとき、圧着端子はナットのネジ部側端面に押し付けられ、ナットのネジ部側端面に圧力がかかった状態で締め付けられている。従って、支持体には固定用ナットの締め付けによる圧力が作用していないのでクリープは発生せず、固定用ナットの締め直しは不必要である。
特開2012−199191号公報
しかしながら、特許文献1に開示された端子台には、複数個の端子が設けられているが、これらの端子の間には配線の絶縁を図るための仕切り部材が設けられており、配線の接続方向が一方向に制約されるという問題がある。また、特許文献1に開示された端子台は、ボルトの一部とボルトネジ部に螺合されるナットを支持体に鋳込む必要があるという問題がある。また、例えば、配線の接続方向について2方向のうちのいずれか1方向を選択することができる端子台装置は存在するものの、配線の接続方向の制約が大きいことに変わりはなく、配線の接続方向の自由度は不十分である。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、配線の接続方向の自由度を十分に大きくすることができ、導電部材を鋳込むことなくクリープ現象の防止を可能とする端子台装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、第1配線と第2配線が電気的に接続される端子台装置であって、絶縁材料により形成された端子台本体と、絶縁材料により形成され、前記端子台本体を覆うカバー体と、前記端子台本体に保持され、前記第1配線の端子および前記第2配線の端子が係止される軸部材と、前記軸部材が挿通され、前記カバー体を貫通する筒状の中継端子と、前記軸部材に装着され、前記第1配線の端子および前記第2配線の端子を前記中継端子へ固定する締結部材と、を備え、前記中継端子は、前記端子台本体と前記カバー体との間にて前記第1配線の端子と当接する第1座面と、前記カバー体の外側にて前記第2配線の端子と当接する第2座面と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1配線の端子は端子台本体とカバー体との間にて中継端子の第1座面と当接して軸部材に係止される。また、第2配線の端子はカバー体の外側にて中継端子の第2座面と当接して軸部材に係止される。このため、第1配線と第2配線は中継端子を介して間接的に接続される。従って、軸部材の軸方向に軸力を作用させても、端子台本体やカバー体に軸力は作用せず、クリープが発生することはない。また、第2配線の端子はカバー体の外側において中継端子と接続される。このため、第2配線の接続方向は端子台装置の構造により制約を受けることはなく、例えば、第1配線と第2配線が夫々複数である場合でも、複数の第2配線の接続方向の自由度を十分に大きくすることができる。また、この場合、複数の第2配線の接続方向は、第2配線毎に接続方向を異なるようにすることも可能である。
また、上記の端子台装置において、前記第1配線および前記第2配線は複数であり、前記カバー体は、前記端子台本体と対向する内壁面を備え、前記端子台本体は、前記内壁面と対向する対向面を備え、前記複数の第1配線の各配線間を仕切る絶縁仕切り部が、前記内壁面および前記対向面の少なくとも一方に設けられている構成としてもよい。
この場合、絶縁仕切り部は複数の第1配線の相互の絶縁を図ることができるとともに、第2配線の接続方向の自由度を損なうことはない。
また、上記の端子台装置において、前記中継端子を挿通する貫通孔が前記カバー体に形成され、前記中継端子の前記貫通孔からの脱落を防止する抜止め部材が前記中継端子に設けられている。
この場合、抜止め部材は中継端子を貫通孔からの脱落させることなくカバー体に保持させることができる。
本発明によれば、配線の接続方向の自由度を十分に大きくすることができ、導電部材を鋳込むことなくクリープ現象の防止を可能とする端子台装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る端子台装置を適用した電動機の斜視図である。 本発明の実施形態に係る端子台装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る端子台装置を適用した電動機の要部の縦断面図である。 端子台装置の端子台本体の平面図である。 (a)は端子台装置のカバー体の底面図であり、(b)は(a)におけるA−A線矢視図である。 端子台装置の要部の縦断面図である。 (a)〜(c)は、端子台装置に対する外部接続側の配線の接続例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る端子台装置について図面を参照して説明する。本実施形態は、電動モータとしての三相誘導電動機に適用した例である。
図1、図2に示す電動モータ10には、モータ本体11とモータ本体11に設けた端子台装置12が備えられている。本実施形態の電動モータ10は三相誘導電動機である。図3に示すように、モータ本体11は、ステータ13とステータ13の内部にて回転するロータ14とを備えている。ステータ13は、ステータコア15とコイル16とを備え、ステータコア15の両端部にはコイル16のコイルエンドが形成されている。図3では一方の端部のコイルエンドのみが図示され、他方の端部のコイルエンドは図示されない。ロータ14はロータコア17とロータコア17の中心を貫通して固定された回転軸18を備えている。
図1、図2に示すように、ステータ13の一方の端部には、一方のコイルエンドを覆うフロントカバー19が設けられ、他方の端部にはコイルエンドを覆うリヤカバー20が設けられている。フロントカバー19とリヤカバー20は通しボルト21によりステータ13に固定されている。フロントカバー19には、図3に示すように、ロータ14の回転軸18が軸受22を介して支持されており、回転軸18の端部は、フロントカバー19から外部に突出する。フロントカバー19から突出する回転軸18の端部は出力軸部である。リヤカバー20には、ロータ14の回転軸18が軸受(図示せず)を介して支持されている。
本実施形態では、フロントカバー19側のコイルエンドから電動モータ10側の複数の配線23が引き出されている。複数の配線23は、図2に示すように、U相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wの三相の配線であり、第1配線に相当する。U相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wは端子台装置12と接続されている。複数の配線23の端部には丸形の圧着端子24がそれぞれ備えられている。具体的には、U相配線23Uの端部には圧着端子24Uが備えられ、V相配線23Vの端部には圧着端子24Vが備えられ、W相配線23Wの端部には圧着端子24Wが備えられている。一方、端子台装置12には、外部機器(例えば、インバータ)と接続された外部接続側の複数の配線25が接続される。図1に示すように、複数の配線25は、U相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wの三相の配線であり、第2配線に相当する。配線25の数は配線23の数と同数である。複数の配線25の端部には丸形の圧着端子26がそれぞれ備えられている。具体的には、U相配線25Uの端部には圧着端子26Uが備えられ、V相配線25Vの端部には圧着端子26Vが備えられ、W相配線25Wの端部には圧着端子26Wが備えられている。なお、図1には図示されないが、図3、図6、図7に示すように、U相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wは、対応する圧着端子26U、26V、26Wを覆う保護キャップCを備えている。
次に、複数の配線23と複数の配線25とを電気的に接続する端子台装置12について説明する。図1に示すように、本実施形態の端子台装置12は、電動モータ10の上部に位置するように、フロントカバー19およびステータ13に取り付けられている。図2に示すように、端子台装置12は、端子台本体27、カバー体28、軸部材としてのボルト29、円筒状の中継端子30、締結部材としてのナット31、抜止め部材としてのスナップリング32と、シール部材としてのOリング33とを備えている。本実施形態の端子台装置12は、中継端子30、ボルト29およびナット31が複数備えられ、中継端子30、ボルト29およびナット31の数は配線23、25の数と同数である。
端子台本体27は、絶縁材料(例えば、ポリアミド樹脂)により平板状に形成されている。図4に示すように、本実施形態の端子台本体27には、電動モータ10に取り付けた状態にてフロントカバー19側に位置する前端縁34が形成されている。また、端子台本体27には、前端縁34の両端部から前端縁34と直交する方向へ向けてそれぞれ延在する一対の側端縁35、36が形成されている。一方の側端縁35は他方の側端縁36よりも前端縁34と直交する方向へ長く延在する。側端縁35と側端縁36とを結ぶ後端縁37が形成されており、後端縁37は前端縁34に対して45°傾斜している。前端縁34、側端縁35、36および後端縁37は端子台本体27の外周縁を形成する。端子台本体27の外周縁付近には、カバー体28と接合する接合部38が形成されている(図4にてハッチングにより示す。)。
端子台本体27の前端縁34の近くであって後端縁37と離れた位置には、方形状の開口39が形成されている。開口39は、U相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wを通すために形成されている。後端縁37の近くであって前端縁34と離れた位置には、表面が隆起する隆起部40が形成されている。隆起部40は後端縁37に沿って3箇所形成されている。隆起部40には六角形の有底孔41が形成されており、有底孔41はボルト29の一部を挿入可能である。有底孔41にボルト29の一部を挿入することにより、ボルト29は端子台本体27に保持される。U相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wの端子台装置12への接続方向の自由度を確保するために、各有底孔41が前端縁34に対して45°傾斜する後端縁37に沿って配置されている。端子台本体27は、端子台本体27を電動モータ10に取り付けるボルト42を挿通する通孔43を備える。通孔43は、接合部38において側端縁35、36に沿うように形成されている。
カバー体28は、端子台本体27と同じ絶縁材料により形成されている。カバー体28の外周縁は、端子台本体27の形状に対応している。具体的には、図5(a)に示すように、カバー体28には、端子台本体27の前端縁34に対応する前端縁45が形成されている。カバー体28には、端子台本体27の側端縁35に対応する側端縁46、端子台本体27の側端縁36に対応する側端縁47が形成されている。さらに、カバー体28には、端子台本体27の後端縁37に対応する後端縁48が形成されている。カバー体28の外周縁付近は端子台本体27の接合部38と接合される接合部49が形成されている(図5(a)にてハッチングにて示す。)。カバー体28には、接合部49の内側に空間が形成されるように、接合部49から立ち上がる周壁部50と周壁部50の内側にて接合部49より高い位置となる天壁部51が形成されている。接合部49には、ボルト42を挿通する通孔52、53が形成されている。
図5(b)に示すように、カバー体28の接合部49および端子台本体27の接合部38が互いに接合される状態では、端子台本体27とカバー体28との間には、U相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wを配置可能とする空間部Aが形成される。また、カバー体28の天壁部51の内壁面は端子台本体27と対向する。端子台本体27において接合部38および開口39を除くカバー体28側の面は、天壁部51の内壁面と対向する対向面に相当する。
カバー体28の後端縁48の近くであって前端縁45と離れた位置には、貫通孔54が形成されている。貫通孔54は円形孔であり、中継端子30が挿通される孔である。カバー体28が端子台本体27の上側となるように接合される状態では、貫通孔54の中心は端子台本体27の有底孔41の中心と一致し、貫通孔54と有底孔41の軸心は上下方向となる。貫通孔54は有底孔41の数と対応して3個形成されている。貫通孔54の周囲は天壁部51の外壁面から筒状に隆起する厚肉部55が形成されている。厚肉部55には貫通孔54の貫通方向と直交する環状の頂面56が形成されている。
カバー体28の天壁部51の内壁面には、板状の絶縁仕切り部57が形成されている。絶縁仕切り部57は、空間部Aを3分割するように2箇所に形成されている。絶縁仕切り部57の長手方向は前端縁45と直交する方向である。絶縁仕切り部57の後端縁48側の端部は、互いに隣り合う貫通孔54の間と位置するように接合部49に達している。絶縁仕切り部57の前端縁45側の端部は、接合部49に達していない。絶縁仕切り部57により、空間部Aにおいて隣り合う配線間(U相配線23UとV相配線23Vとの間、V相配線23VとW相配線23Wとの間)の絶縁が確保される。
次に、軸部材としてのボルト29について説明すると、図6に示すように、ボルト29は、雄ねじを備えた軸部59および軸部59の端部に接続された頭部60とを有する六角ボルトである。ボルト29の頭部60は六角柱であるため、端子台本体27の有底孔41に頭部60が挿入された状態では、軸部59の軸心を中心にして回転することはない。従って、有底孔41は回り止め機構としての機能を果す。カバー体28および端子台本体27が互いに接合され、端子台本体27にボルト29が保持される状態では、軸部59の先端が貫通孔54から外部へ十分に突出するように、軸部59の長さが設定されている。締結部材としてのナット31は、ボルト29の軸部59の螺入を可能とするねじ孔を備える公知のナットである。
次に、中継端子30について説明すると、中継端子30は、導電性に優れた銅により円筒状に形成されている。中継端子30は導電部材であり、電動モータ10側の配線23と外部側の配線25とを間接的に接続するためのものである。中継端子30は円筒状の本体部61を備えており、本体部61の中心には挿通孔62が形成されている。挿通孔62はボルト29の軸部59の雄ねじに対応する雌ねじが形成されている。従って、ボルト29の軸部59は螺入により挿通孔62へ挿通される。本体部61の一方の端部には本体部61の外周径よりも拡大された外周径のフランジ部63が形成されている。従って、中継端子30がカバー体28の貫通孔54に挿通されても、フランジ部63がカバー体28に当たり、中継端子30が貫通孔54を通り抜けることはない。
本実施形態では、中継端子30のフランジ部63側の端面64が電動モータ10側の配線23の圧着端子24と当接する第1座面に相当する。中継端子30のフランジ部63側と反対側となる端面65は、外部接続側の配線25の圧着端子26と当接する第2座面に相当する。
中継端子30の外周面には、スナップリング32を装着するための環状溝66とOリング33を装着するための環状溝67が周方向にわたってそれぞれ形成されている。スナップリング32が装着される環状溝66は、外周面において端面65に近い位置に形成されている。Oリング33が装着される環状溝67は、環状溝66よりも端面64に近い位置に形成されている。
天壁部51の内壁面側から中継端子30を貫通孔54に挿通し、環状溝66が天壁部51の外壁面側へ突出した状態にてスナップリング32を環状溝66に装着すると、スナップリング32が厚肉部55の頂面56に係止される。従って、中継端子30の貫通孔54からの脱落が防止され、中継端子30はカバー体28に保持される。なお、本実施形態のスナップリング32は公知のC型スナップリングである。
Oリング33は、空間部Aへの貫通孔54を通じた水の浸入を防止するためのシール部材でゴム系材料により形成された公知のOリングあり、環状溝67の溝深さよりも断面径が大きく設定されている。Oリング33は中継端子30が貫通孔54に挿通されるに先立って環状溝67に装着される。Oリング33が装着された中継端子30が貫通孔54に挿通されると、貫通孔54を形成するカバー体28の孔壁によりOリング33が弾性変形し、貫通孔54を密封し、空間部Aへの貫通孔54を通じた水の浸入が防止される。
次に、本実施形態の端子台装置12における複数の配線23、25の接続について説明する。複数の配線23、25の接続する先だって中継端子30にはOリング33を装着しておくとよい。まず、端子台装置12と電動モータ10側のU相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wとの接続について説明する。圧着端子24U、24V、24Uをボルト29の軸部59を係止させるとともに、予め電動モータ10に固定された端子台本体27の有底孔41にボルト29の頭部60を挿入する(図2、図3、図6を参照)。有底孔41は六角柱の頭部60の形状に倣って形成されており、有底孔41に保持されたボルト29は端子台本体27に対して回転しない状態にある。
次に、Oリング33を装着した中継端子30をそれぞれのボルト29に螺入し、中継端子30の端面64を圧着端子24U、24V、24Uに当接させる。図6に示すように、中継端子30の端面64を圧着端子24U、24V、24Uに当接させた状態では、ボルト29の軸部59の先端は中継端子30の端面65よりも外部へ十分に突出した状態にある。
次に、カバー体28を取り付け用のボルト42を用いて端子台本体27に固定する。カバー体28を端子台本体27に固定するとき、それぞれの中継端子30を対応する貫通孔54に挿通させる。中継端子30の貫通孔54から突出した状態にてスナップリング32を中継端子30の環状溝66に装着する。スナップリング32が中継端子30に装着されると、中継端子30はカバー体28に保持されるとともに、Oリング33により貫通孔54における孔壁と中継端子30との隙間が密封される。また、カバー体28が端子台本体27に固定されると、下側の端子台本体27と上側のカバー体28との間に外部から隔絶された空間部Aが形成される。空間部AにおいてU相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wが端子台装置12に固定される。絶縁仕切り部57は、空間部Aにおいて隣り合う配線間(U相配線23UとV相配線23Vとの間、V相配線23VとW相配線23Wとの間)の絶縁を確保する。
次に、図6に示すように、外部接続側のU相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wを端子台装置12に接続する。圧着端子26U、26V、26Uを、それぞれに対応する中継端子30から突出しているボルト29の軸部59に係止させ、ナット31をボルト29に螺入して締め付ける。ナット31の締め付けにより圧着端子26U、26V、26Uはカバー体28の外側にて中継端子30の端面65に当接される。ナット31を締め付けることにより、圧着端子24U、24V、24Uおよび圧着端子26U、26V、26Uは軸力を受けて中継端子30に押し付けられ、中継端子30を介して間接的に接続される。本実施形態では、端子台本体27やカバー体28にはナット31の締め付けによる軸力は作用せず、クリープ現象は発生しない。なお、ナット31の締め付けにより、ボルト29の頭部60が有底孔41の底面から離れてもよい。ボルト29の頭部60が有底孔41の底面から離れても、ボルト29は端子台本体27に対して回転しない状態にあり、ボルト29は端子台本体27に保持されている状態にある。
ところで、本実施形態では、図1に示すように、U相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wの接続方向と同じ方向となるように、U相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wがリヤカバー20側から端子台装置12へ向けて接続されている。U相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wの接続方向は、図7(a)〜図7(c)に示すようにしてもよい。外部接続側のU相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wの端子台装置12への接続方向は、端子台装置12の構造により制約を受けることはなく、接続方向の自由度は十分に大きい。図7(a)は、U相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wの接続方向と直交する方向となるように、U相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wがステータ13の側方から端子台装置12へ向けて接続される例である。図7(b)は、U相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wの接続方向に対して45°の角度となるように、U相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wが端子台装置12へ向けて接続される例である。図7(c)は、U相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wの接続方向と同じ方向となるように、U相配線25U、V相配線がリヤカバー20側から端子台装置12へ向けて接続されている。W相配線25WはU相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wの接続方向と直交する方向となるように、ステータ13の側方から端子台装置12へ向けて接続されている。
本実施形態の端子台装置12は、以下の作用効果を奏する。
(1)配線23の圧着端子24は端子台本体27とカバー体28との間にて、中継端子30の端面64と当接してボルト29に係止される。また、配線25の圧着端子26はカバー体28の外側にて中継端子30の端面65と当接してボルト29に係止される。このため、配線23と配線25は中継端子30を介して間接的に接続される。このため、ボルト29の軸方向に軸力を作用させても、端子台本体27やカバー体28に軸力は作用せず、クリープ現象が発生することはない。
(2)配線25の圧着端子26はカバー体28の外側において中継端子30と接続される。このため、配線25の接続方向は端子台装置12の構造により制約を受けることはなく、配線25の接続方向の自由度を十分に大きくすることができる。例えば、U相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wの接続方向は、U相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25W毎に接続方向を異なるようにすることも可能である。
(3)絶縁仕切り部57は、空間部Aにおける電動モータ10側のU相配線23U、V相配線23VおよびW相配線23Wの相互の絶縁を図ることができる。また、絶縁仕切り部57は、外部接続側のU相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wの接続方向の自由度を損なうことはない。さらに言うと、絶縁仕切り部57はカバー体28の剛性を高めることができる。
(4)スナップリング32は中継端子30を貫通孔54からの脱落させることなくカバー体28に保持させることができる。スナップリング32を用いることにより、中継端子30をカバー体28に簡単に保持させることができるほか、中継端子30のカバー体28からの取り外しも簡単である。
(5)中継端子30に装着されたOリング33は、貫通孔54における孔壁と中継端子30との隙間を密封し、カバー体28の貫通孔54を通じた空間部Aへの水の浸入を防止することができる。また、外部接続側のU相配線25U、V相配線25VおよびW相配線25Wは、保護キャップCを備えているので、圧着端子26U、26V、26Wと中継端子30の端面65への水の浸入を防止することができる。
(6)ボルト29は、端子台本体27に設けた有底孔41に挿入されるが、中継端子30に保持されるため、端子台本体27に対する着脱が容易である。また、従来のようにボルト29を樹脂部材に鋳込む必要がなく、樹脂部材に軸部材を鋳込む場合と比較すると製造工程の短縮化を図ることも可能である。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、電動モータ側の配線の絶縁を図る絶縁仕切り部をカバー体に設けるようにしたがこの限りではない。例えば、絶縁仕切り部は、端子台本体に設けるようにしてもよい。この場合も、空間部における電動モータ側のU相配線、V相配線およびW相配線の相互の絶縁を図ることができる。また、端子台本体の剛性を高めることができる。また、絶縁仕切り部は、端子台本体およびカバー体にそれぞれ設けるようにしてもよい。
○ 上記の実施形態では、図7(a)〜図7(c)にて第2配線の接続例を示したが、第2配線の接続例はこの限りではない。例えば、第2配線の接続は、U相配線、V相配線、W相配線が交差しない限り、自由な方向から端子台装置へ接続してもよい。つまり、軸部材の軸心の全周囲が配線の接続方向として成立する。
○ 上記の実施形態では、中継端子の挿通孔は軸部材であるボルトの雄ねじに対応するねじ孔としたがこの限りではなく、例えば、挿通孔はねじ孔でない通孔としてもよい。また、ボルトの軸部についてもナットの締結が可能なように、軸部の一部に雄ねじが形成されてもよい。
○ 上記の実施形態では、軸部材として公知の六角ボルトを用いたが、この限りではない、軸部材は配線の係止および締結部材の締結を可能とし、カバー体に対して軸周りに回転しない回り止めを備える構造であれば、構造上の制約は受けない。
○ 上記の実施形態では、第1配線および第2配線を3相に対応させて3本としたが、端子台装置に適用される第1配線および第2配線は3本に制限されず、複数であればよく、例えば、2本や4本であってもよい。
○ 上記の実施形態では、抜止め部材により中継端子をカバー体に保持させるとしたがこの限りではない。抜止め部材は必須の要件でなく、例えば、第1配線と第2配線が係止させた軸部材に締結部材を締結することにより、中継端子がカバー体に保持されないようにしてもよい。この場合、第2配線の端子が中継端子のカバー体から抜け出しを規制する。
○ 上記の実施形態では、抜止め部材としてスナップリングを用いたが、抜止め部材はスナップリングに限定されない。抜止め部材は、カバー体の挿通孔から中継端子が抜け出さないようにする機能を備えていればよく、抜止め部材の構造や形状は特に制限されない。
○ 上記の実施形態では、シール部材としてOリングを用いたが、シール部材はOリングに限らず、端子台装置における空間部内への水の浸入を防止する機能を備える構成であれば種類は問わない。
○ 上記の実施形態では、中継端子にOリングを装着する例としたが、Oリングは必須の構成ではない。例えば、端子台装置における空間部内への水の浸入のおそれがない場合には、Oリングを必要としない。Oリングを必要としない場合には、端子台装置の部品点数を削減することができる。
○ 上記の実施形態では、電動モータとして三相誘導電動機を例示したが、電動モータの種類を制限する趣旨ではない。電動モータとしては、例えば、同期電動(発電)機であってもよい。また、端子台装置は電動モータ以外の電力機器に適用してもよい。
10 電動モータ
11 モータ本体
12 端子台装置
13 ステータ
14 ロータ
18 回転軸
23 配線(第1配線)
23U U相配線
23V V相配線
23W W相配線
25 配線(第2配線)
25U U相配線
25V V相配線
25W W相配線
27 端子台本体
28 カバー体
29 ボルト(軸部材)
30 中継端子
31 ナット(締結部材)
32 スナップリング(抜止め部材)
33 Oリング
41 有底孔
54 貫通孔
57 絶縁仕切り部
62 挿通孔
64 端面(第1座面)
65 端面(第2座面)
66 環状溝(スナップリング)
67 環状溝(Oリング)
A 空間部
P 軸心

Claims (4)

  1. 第1配線と第2配線が電気的に接続される端子台装置であって、
    絶縁材料により形成された端子台本体と、
    絶縁材料により形成され、前記端子台本体を覆うカバー体と、
    前記端子台本体に保持され、前記第1配線の端子および前記第2配線の端子が係止される軸部材と、
    前記軸部材が挿通され、前記カバー体を貫通する筒状の中継端子と、
    前記軸部材に装着され、前記第1配線の端子および前記第2配線の端子を前記中継端子へ固定する締結部材と、を備え、
    前記中継端子は、
    前記端子台本体と前記カバー体との間にて前記第1配線の端子と当接する第1座面と、
    前記カバー体の外側にて前記第2配線の端子と当接する第2座面と、を備えることを特徴とする端子台装置。
  2. 前記第1配線および前記第2配線は複数であり、
    前記カバー体は、前記端子台本体と対向する内壁面を備え、
    前記端子台本体は、前記内壁面と対向する対向面を備え、
    前記複数の第1配線の各配線間を仕切る絶縁仕切り部が、前記内壁面および前記対向面の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の端子台装置。
  3. 前記中継端子を挿通する貫通孔が前記カバー体に形成され、
    前記中継端子の前記貫通孔からの脱落を防止する抜止め部材が前記中継端子に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の端子台装置。
  4. 前記中継端子の外周面に環状のシール部材が装着され、
    前記シール部材は、前記貫通孔において前記中継端子と前記カバー体との間をシールとすることを特徴とする請求項3記載の端子台装置。
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