JP2016130699A - サーモパイルアレイセンサ、及びサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法 - Google Patents

サーモパイルアレイセンサ、及びサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象空間に人が立ち入ることなく、温度出力値の補正や、各サーモパイルの劣化状況の遠隔診断を行うことができるサーモパイルアレイセンサを提供する。【解決手段】サーモパイルアレイセンサ100は、測定対象物から放射される赤外線を受光するための受光部11を有するサーモパイル10と、サーモパイル10の温度出力の補正装置20と、を一体的に備える。補正装置20は、受光部11を塞ぐための遮光体21と、遮光体21を操作するための操作機構と、遮光体21の温度を測定するための温度測定手段26と、遮光体21を所定の温度に制御するための温度制御手段27と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、測定対象空間における測定対象物の温度分布を非接触で測定するサーモパイル(Thermopile)アレイセンサ、及び該サーモパイルアレイセンサの温度出力値を自動的に補正するサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法に関する。
サーモパイルは、測定対象物が放出する赤外線を検出して熱起電力を発生する素子である。近年、サーモパイルは、焦電センサに代わる人検知センサとして注目されている。サーモパイルアレイセンサは、サーモパイルを直列もしくは並列に複数接続したセンサデバイスであり、特にサーモパイルを直列に複数接続することにより高い電位を得ることができる。例えば、測定対象空間の天井などにサーモパイルアレイセンサを設置することにより、測定対象物の温度分布を非接触で測定可能であり、人の存在・不存在や人数などを把握することができる。
サーモパイルアレイセンサに関連する技術として、例えば、特許文献1には、半導体基板に測定用サーモパイルを複数並設してなるサーモパイルアレイセンサが開示されている。特許文献1のサーモパイルアレイセンサは、半導体基板に、遮光された補償用サーモパイルを設けるとともに、測定用サーモパイルおよび補償用サーモパイルのそれぞれに信号取り出しのためのスイッチを設け、測定用サーモパイルと補償用サーモパイルの出力の差に基づいて演算処理を行うように構成される。
また、サーモパイルアレイセンサの測定視野角は一般に60〜90°程度であり、測定視野角がそれほど大きくない。そこで、特許文献2には、測定対象空間の天井に複数のサーモパイルアレイセンサを格子状に等間隔で設置することで、測定対象空間の全域に亘って温度測定を可能にしたサーモパイルアレイセンサが開示されている。
特開2004−170375号公報 特開2014−2124号公報
ところで、従来、サーモパイルアレイセンサの出力補正を行う場合は、以下の手順で簡易補正を行っていた。まず、個々のサーモパイルに専用のキャップを取り付け、一定温度測定を行っている状況を作り出す。次に、表示内容のばらつき補正や、サーモパイル単体の劣化状況の確認を行う。そして、アプリケーションソフト上におけるオフセット補正機能を用いて、表示補正を行う。したがって、このような手順で表示補正を行うので、特許文献2のように、天井にサーモパイルアレイセンサを多数設置している場合には、各サーモパイルに専用キャップを一個ずつ取り付けなければならず、キャップ取り付け作業が煩雑であった。
また、従来の簡易補正では、センサ自体の補正を行うわけではなく、ソフト上において表示のずれを補正するだけであるので、サーモパイルの交換時期などを判断できず、サーモパイル単体の劣化状況を診断することもできなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みて創案されたものであり、測定対象空間に人が立ち入ることなく、当該サーモパイルアレイセンサの温度出力値の補正や、劣化状況の遠隔診断を行うことができるサーモパイルアレイセンサ、及びサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るサーモパイルアレイセンサは、測定対象物から放射される赤外線を受光するための受光部を有するサーモパイルと、上記サーモパイルの温度出力の補正装置と、を一体的に備える。上記補正装置は、上記受光部を塞ぐための遮光体と、上記遮光体を操作するための操作機構と、上記遮光体を所定の温度に制御するための温度制御手段と、上記遮光体の温度を測定するための温度測定手段と、を有することを特徴とする。
上記補正装置は、上記遮光体が前記温度制御手段によって所定の温度に制御され、上記遮光体が上記受光部を塞いでいる場合に該サーモパイルアレイセンサの温度出力値と上記温度測定手段によって測定された上記遮光体の温度との差分に基づいて、上記温度出力値を補正する。
上記温度測定手段および上記温度制御手段は、上記遮光体の温度測定領域に設けられていることが好ましい。
該サーモパイルアレイセンサの温度出力値を補正するための出力補正部を更に有していてもよい。
また、本発明に係るサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法は、サーモパイルアレイセンサの出力補正時期をカウントする手順と、上記出力補正時期が到来した場合に上記サーモパイルアレイセンサの受光部を遮光体で塞ぐ手順と、上記受光部を遮光している上記遮光体の温度を所定温度に制御する手順と、上記受光部を遮光している上記遮光体の温度を測定する手順と、上記サ−モパイルアレイセンサの温度出力値と上記遮光体の温度との差分を求める手順と、上記差分に基づいて上記温度出力値を補正する手順と、を有する。
上記補正する手順は、補正を行うための閾値を設定しておき、上記差分が上記閾値を超えたときに、上記温度出力値を補正することが好ましい。
上記補正を行う度に補正回数に1を加算して、該補正の累積補正回数を求める手順と、上記累積補正回数が前記サーモパイルアレイセンサの交換実施回数に到達したときに、上記サーモパイルアレイセンサの交換信号を送信する手順と、を更に有することが好ましい。
本発明によれば、測定対象空間に人が立ち入ることなく、サーモパイルアレイセンサの温度出力値の補正、及びサーモパイルアレイセンサの劣化状況の遠隔診断を行うことができるという優れた効果を発揮する。
る。
本発明の一実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサの上面図である。 本発明の一実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサの正面図である。 本発明の一実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサの斜視図である。 本実施の形態の補正装置の構成のブロック図である。 本発明の実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法の説明に供するフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(構成の説明)
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサ100の構成について説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサの上面図である。図2は本発明の一実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサの正面図である。図3は本発明の一実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサの斜視図である。
図1から図3に示すように、本実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサ100は、サーモパイル10と補正装置20を備え、これらサーモパイル10と補正装置20が一体的に設けられている。
サーモパイル10は、測定対象物の温度分布を非接触で2次元的に測定するセンサである。サーモパイル10の測定側には、測定対象物から放射される赤外線を受光するための受光部11を備える。本実施の形態の受光部11は、非限定の開口形状として、円形状を呈している。サーモパイル10の内部は、受光部11で集光された赤外線が照射される領域に、複数のサーモパイルアレイ(不図示)を備える。例えば、不図示の半導体基板上にサーモパイルセンサが整列して配置されている。サーモパイルアレイとしては、例えば、ドイツのハイマンセンサ社のサーモパイルアレイ(HTPA32x31)を採用することが可能である。受光部11に対して測定対象物から放射された赤外線が入射すると、サーモパイルアレイは当該赤外線の入射エネルギー量に応じた熱起電力を発生する。即ち、サーモパイル10は熱型赤外線センサとして機能する。
次に、図1から図4を参照して、本実施の形態の補正装置20について説明する。図4は本実施の形態の補正装置の構成のブロック図である。図4に示すように、補正装置20は、回転可能な遮光体21(図1〜図3参照)を備え、操作機構25、温度制御手段26、及び温度測定手段27を内蔵する。遮光体21は、受光部11を塞ぐための部材である。遮光体21は、例えば、金属板やカーボン板等の赤外線を遮ることが可能な部材によって形成されるが、例示の材質に限定されない。
本実施の形態の遮光体21は、非限定の例示として、図1〜図3に示すように、円板状の部材によって形成されている。円板状の遮光体21は、軸22周りにて回転可能に取り付けられている。遮光体21は、サーモパイル10の受光部11を覆うように取り付けられる。図3に示すように、遮光体21の一部には、サーモパイル10の受光部11を露出させるための開口部23が開口されている。本実施の形態では、受光部11の形状に合わせて、開口部23の形状は円形に形成されている。
操作機構25は、遮光板21を操作するための機構である。操作機構25は、遮光体21を回転動作させる。本実施の形態の操作機構25としては、例えば、電磁ソレノイド等のアクチュエータによって構成されるが、例示の機構に限定されない。
温度制御手段26は、遮光体21の温度を所定の温度に制御するための手段である。本実施の形態の温度制御手段26は、発熱体もしくは冷却体によって構成される。発熱体としては、例えば、電気ヒータ、サーモスタット等の電気的発熱体が挙げられるが、例示の発熱体に限定されない。他方、冷却体としては、例えば、ペルチェ素子等の冷却素子が挙げられるが、例示の冷却体に限定されない。
温度測定手段27は、遮光体21の温度を測定するための手段である。本実施の形態の温度測定手段27としては、例えば、CMOS温度センサ等の温度センサによって構成されるが、例示の温度センサに限定されない。温度制御手段26および温度測定手段27は、図2および図3に示すように、遮光体21の温度測定領域30に設けられている。
補正装置20は、サーモパイルアレイセンサ100の温度出力値を補正するための不図示の出力補正部を有していてもよい。出力補正部は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。あるいは、サーモパイルアレイセンサ100を制御する不図示のコントローラを外部に通信可能に備え、当該コントローラで温度出力値の補正を行ってもよい。また、補正装置20は、補正時期をカウントするためのタイムカウンタ等の補正時期算定手段(図示せず)を備えていてもよく、あるいはコントローラで補正時期をカウントしてもよい。
(動作の説明)
次に、図1から図4を参照して、本発明の実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサ100の作用とともに、本実施の形態係るサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法について説明する。図4は本発明の実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法の説明に供するフローチャートである。
本実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法は、サーモパイルアレイセンサの出力補正時期をカウントする手順と、補正時期が到来すると、サーモパイルアレイセンサの受光部を遮光体で塞ぐ手順と、遮光体の温度を測定する手順と、サ−モパイルアレイセンサの温度出力値と遮光体の温度との差分を求める手順と、上記差分に基づいて上記温度出力値を補正する手順と、を有する。これらオートキャリブレーション処理方法は、サーモパイルアレイセンサ100に設けられたマイクロコンピュータ、または、サーモパイルアレイセンサ100と通信可能に設けられた外部のコントローラが当該処理方法を実施するためのソフトウェアプログラムを実行することにより、機能的に実現される。上記補正する手順は、補正を行うための温度についての閾値を設定しておき、上記差分が上記閾値を超えたときに、サ−モパイルアレイセンサの温度出力値を補正することが好ましい。
さらに、サ−モパイルアレイセンサの温度出力値の補正を行う度に補正回数に1を加算して、該補正の累積補正回数を求める手順と、当該累積補正回数がサーモパイルアレイセンサの交換実施回数に到達したときに、サーモパイルアレイセンサの交換信号を送信する手順と、を有する。
以下、本実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサ100のオートキャリブレーション処理方法を具体的に説明する。まず、サーモパイルアレイセンサ100による温度分布の測定が開始されると(S200)、補正時期であるか否かが判定される(S201)。補正時期のカウントは、補正装置20に備えられた時期算定手段もしくはコントローラで行われる。補正時期は、サーモパイルアレイについて温度補正を要することになると考えられる経験的な時間間隔に設定される。
時期算定手段もしくはコントローラは、補正時期が到来するまで(S201/NO)、補正時期のカウントを続ける。他方、補正時期が到来すると(S201/YES)、操作機構25によって遮光体21が回転操作され、当該遮光体21でサーモパイルアレイセンサ100の受光部11が塞がれる(S202)。サーモパイルアレイセンサ100の受光部11が塞がれることにより、受光部11への赤外線の入射が遮断される。
次に、受光部11が遮光体21によって塞がれた後、温度制御手段26によって遮光体21が所定の温度に制御される(S203)。温度制御手段26による温度制御は、例えば、電気ヒータ等の発熱体によって遮光体21を加熱することにより、もしくは、例えば、ペルチェ素子等の冷却体によって遮光体21を冷却することにより行う。なお、遮光体21によって受光部11を塞ぐ前、あるいは操作機構25にって遮光体21を回転動作させると同時に、温度制御手段26による温度制御を始めてもよい。
温度測定手段27は、常時、遮光体21の温度を測定・監視している(S204、S205)。温度測定手段27は、遮光体21が所定の温度になるまで温度を監視し続ける(S205/NO)。他方、温度測定手段27によって遮光体21が所定の温度になっていることが確認されると(S205/YES)、サーモパイルアレイセンサ100が遮光体21の温度測定を開始する(S206)。
そして、サーモパイルアレイセンサ100が測定した遮光体21の温度出力値と、温度測定手段26の測定した遮光体21の真の温度とを比較して、温度出力値の差分Xを求める(S207)。補正装置20の出力補正部もしくはコントローラは、この差分Xが所定の閾値(第1の閾値)内に収まっているか否かを判定する(S208)。第1の閾値は、例えば、温度の測定誤差等を考慮して、出力補正部もしくはコントローラに設定される。
当該差分Xが閾値(第1の閾値)内に収まっている場合は(S208/YES)、補正装置20の出力補正部もしくはコントローラは、サーモパイルアレイセンサ100の補正は不要であると判断し、遮光体21を初期位置に戻す(S209)。その後、補正時期が到来する度にサーモパイルアレイセンサ100の診断を繰り返す。
他方、当該差分Xが閾値(第1の閾値)内に収まっていない場合は(S208/NO)、サーモパイルアレイセンサ100の補正が必要であると判断し、サーモパイルアレイセンサ100の温度出力の補正を行う(S210)。
また、サーモパイルアレイセンサ100の温度出力補正が行われた場合には(S210)、累積補正回数Nに1を加算する(S211)。この累積補正回数が、予め定められた交換実施回数に到達した場合(S212/YES)、には、サーモパイルアレイセンサ100の交換時期であると判定する。累積補正回数Nは、温度出力補正の回数に鑑み、サーモパイルアレイに劣化による出力変動が生じていると判断してよい適当な回数が設定される。交換時期であると判定した場合には(S212/YES)、交換信号(アラート)を外部に出力し(S213)、サーモパイルアレイセンサ100の交換が必要であることを、ユーザに報知する。
以上、説明したように、本実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサ100、及びサーモパイルアレイセンサ100のオートキャリブレーション処理方法によれば、サーモパイルアレイセンサ100が受光部11を塞ぐ遮光体21板を備えており、当該遮光体21が所定の温度であるときのサーモパイルアレイセンサ100からの温度出力値と、温度測定手段26によって測定される遮光体21の真の温度とを比較することで、サーモパイルアレイセンサ100の温度出力値の補正を自動で行うことができる。
また、本実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサ100、及びサーモパイルアレイセンサ100のオートキャリブレーション処理方法は、補正を行うための閾値を設定しておき、サーモパイルアレイセンサ100の温度出力値と温度測定手段26によって測定された遮光体21の真の温度との差分Xが閾値を超えたときに、サーモパイルアレイセンサ100の温度出力値を補正するので、測定誤差による補正を回避することができる。
さらに、本実施の形態に係るサーモパイルアレイセンサ100のオートキャリブレーション処理方法は、サーモパイルアレイセンサ100の温度出力値の補正を行う度に補正回数に1を加算して、該補正の累積補正回数を求め、累積補正回数がサーモパイルアレイセンサ100の交換実施回数に到達したときに、サーモパイルアレイセンサ100の交換信号を発信するので、サーモパイルアレイセンサ100の劣化状況の遠隔で把握し診断することができる。
したがって、本実施形態に係るサーモパイルアレイセンサ10のキャリブレーションシステム100、及びオートキャリブレーション処理方法は、人の立ち入りが望ましくない場所の温度監視において、特に効果を発揮する。
[他の実施の形態]
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、上記の実施の形態では、累積補正回数Nに1を加算し、この累積補正回数が予め定められた交換実施回数に到達した場合にサーモパイルアレイセンサ100の交換時期であると判定している。この判定方法に限定されず、例えば、上記差分Xが予め設定した第2の閾値を超える場合に、交換時期が到来したと判定してもよい。具体的に第2の閾値を第1の閾値より大きな値であってこの値に達するほど測定誤差がある場合には明らかなサーモパイルアレイの劣化と判断できる値に設定する。このように設定すれば、測定誤差が許容できる範囲(第1の閾値)である場合には出力補正で引き続き経過観察し、測定誤差が異常値(第2の閾値)である場合には即時に部品の交換をすることができ、異常な状態で測定されることを防止することができる。
また、累積補正回数の交換実施回数への到達したこと、上記差分Xが第2の閾値を超えることのいずれか、もしくは双方の条件を満たしたときに、サーモパイルアレイセンサ100の交換時期であると判定してもよい。さらに、出力補正量の累積値を計算し、所定の累積値に到達したら、サーモパイルアレイセンサ100の交換時期であると判定してもよい。さらにまた上記差分Xが第1の閾値を超えると判断した場合には、補正時期を変更していくように制御してもよい。例えば、第1の閾値を超えた場合には、次回の補正時期を短くするように変更すれば、サーモパイルアレイに劣化が生じてきた場合に、早めに出力補正を行うことができるようになり、大きな測定誤差を生じる時期を短くすることが可能である。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
さらに、サーモパイルアレイセンサ100についても上記実施の形態に係る構成に限定されない。例えば、上記実施の形態では、円板状の遮光体21が軸22周りに回転可能に取り付けられていたが、遮光体21の構成はこれに限定されない。例えば、遮光体21を操作機構25により往復運動可能に取り付け、遮光体21が往復運動して、開口部23が受光部11を露出させる状態(測定時)と遮蔽する状態(キャリブレーション時)とをトグル動作可能に構成してもよい。また、遮光体21を写真機のシャッター類似の機構として取り付け、測定時には開口部23を露出させ、キャリブレーション時にはシャッターが下りた状態、すなわち開口部23を遮光体21が閉鎖するように動作させてもよい。これらのような機構を採用すれば、サーモパイルアレイセンサ100をさらに小さく構成することが可能である。
10 サーモパイル
11 受光部
20 補正装置
21 遮光体
25 操作機構
26 温度制御手段
27 温度測定手段
30 温度測定領域
100 サーモパイルアレイセンサ

Claims (7)

  1. 測定対象物から放射される赤外線を受光するための受光部を有するサーモパイルと、
    前記サーモパイルの温度出力の補正装置と、を一体的に備え、
    前記補正装置は、
    前記受光部を塞ぐための遮光体と、
    前記遮光体を操作するための操作機構と、
    前記遮光体の温度を測定するための温度測定手段と、
    前記遮光体を所定の温度に制御するための温度制御手段と、
    を有することを特徴とするサーモパイルアレイセンサ。
  2. 前記補正装置は、
    前記遮光体が前記温度制御手段によって所定の温度に制御され、
    前記遮光体が前記受光部を塞いでいる場合に該サーモパイルアレイセンサの温度出力値と前記温度測定手段によって測定された前記遮光体の温度との差分に基づいて、前記温度出力値を補正することを特徴とする請求項1に記載のサーモパイルアレイセンサ。
  3. 前記温度測定手段および前記温度制御手段は、前記遮光体の温度測定領域に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーモパイルアレイセンサ。
  4. 該サーモパイルアレイセンサの温度出力値を補正するための出力補正部を更に有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のサーモパイルアレイセンサ。
  5. サーモパイルアレイセンサの出力補正時期をカウントする手順と、
    前記出力補正時期が到来した場合に前記サーモパイルアレイセンサの受光部を遮光体で塞ぐ手順と、
    前記受光部を遮光している前記遮光体の温度を所定温度に制御する手順と、
    前記受光部を遮光している前記遮光体の温度を測定する手順と、
    前記サ−モパイルアレイセンサの温度出力値と前記遮光体の温度との差分を求める手順と、
    前記差分に基づいて前記温度出力値を補正する手順と、
    を有することを特徴とするサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法。
  6. 前記補正する手順は、補正を行うための閾値を設定しておき、前記差分が前記閾値を超えたときに、前記温度出力値を補正することを特徴とする請求項5に記載のサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法。
  7. 前記補正を行う度に補正回数に1を加算して該補正の累積補正回数を求める手順と、
    前記累積補正回数が前記サーモパイルアレイセンサの交換実施回数に到達したときに前記サーモパイルアレイセンサの交換信号を送信する手順と、
    を更に有することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のサーモパイルアレイセンサのオートキャリブレーション処理方法。
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