JP2016130562A - アイドルストップ車両の制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドルストップ時間を長期化しつつ、エンジンを再始動したときの摩擦締結要素の締結遅れを防止する。【解決手段】コントローラ12は、アイドルストップ中にライン圧PLがON判定圧以下になると、アイドルストップの開始以降に非作動のロックアップソレノイド弁を、ドレン回路を遮断する方向に作動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、アイドルストップ車両を制御する技術に関する。
停車中にエンジンを自動停止(アイドルストップ)するアイドルストップ車両では、アイドルストップ中は、エンジンの動力で駆動される自動変速機用のオイルポンプも停止する。このため、アイドルストップが長時間に及ぶと、自動変速機の摩擦締結要素(発進時に締結されるブレーキ、クラッチ)に供給される作動油が自動変速機内の油路等から抜け落ちてしまう。
この場合は、エンジンを再始動したときに、自動変速機内の油路に作動油が充填されるまでは摩擦締結要素を締結できない。したがって、摩擦締結要素の締結に遅れが発生し、締結時にショックが発生したり、エンジンが再始動してから車両が発進するまでのラグが長くなって運転者に違和感を与えたりする可能性がある。
これに対して、特許文献1には、アイドルストップを実行したときに、オイルポンプから供給される油圧の変化を検出し、検出された油圧の変化に基づいてアイドルストップを継続すべき時間を算出するとともに算出された時間が経過したときにエンジンを再始動する技術が開示されている。
これによれば、自動変速機内の油路等から作動油が抜け落ちて摩擦締結要素の締結に遅れが発生するようになる前に、エンジンを再始動させることができる。したがって、摩擦締結要素の締結時にショックが発生したり、エンジンが再始動してから車両が発進するまでのラグが長くなって運転者に違和感を与えたりすることを防止できる。
特開2012−237402号公報
しかしながら、上記の技術では、自動変速機内の油路等から作動油が抜け落ちること自体は抑制できないので、アイドルストップ時間を長期化してエンジンの燃費を向上させることはできない。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、アイドルストップ時間を長期化しつつ、エンジンを再始動したときの摩擦締結要素の締結遅れを防止することを目的とする。
本発明のある態様によれば、エンジンと、前記エンジンの回転を変速して駆動輪に伝達する自動変速機と、を備え、エンジン停止条件が成立すると前記エンジンを停止させ、エンジン停止解除条件が成立すると前記エンジンを再始動させるアイドルストップ車両の制御装置であって、前記自動変速機は、前記エンジンの動力により駆動されるオイルポンプと、前記オイルポンプから供給される作動油の圧力を調圧して生成されたライン圧が供給されるライン圧油路と、前記ライン圧油路からリザーバに前記作動油を排出する排出経路に設けられた複数の油圧制御ソレノイド弁と、前記ライン圧を検出する油圧検出手段と、を備え、前記制御装置は、アイドルストップ中に前記油圧検出手段により検出した前記ライン圧が所定の判定圧以下になると、前記複数の油圧制御ソレノイド弁のうち前記アイドルストップの開始以降に非作動の前記油圧制御ソレノイド弁を、前記排出経路を遮断する方向に作動させる、ことを特徴とするアイドルストップ車両の制御装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、これに対応する制御方法が提供される。
これらの態様によれば、アイドルストップ中にライン圧が所定の判定圧以下になると、アイドルストップの開始以降に非作動の油圧制御ソレノイド弁が、排出経路を遮断する方向に作動する。これによれば、排出経路からの作動油の排出を抑制でき、ライン圧の低下を抑制できる。したがって、アイドルストップ時間を長期化しつつ、エンジンを再始動したときの摩擦締結要素の締結遅れを防止できる。
本発明の実施形態に係るコントローラを備える車両の概略構成図である。 コントローラの内部構成を示す図である。 油圧制御回路を説明するための図である。 油圧保持制御の内容を示すフローチャートである。 アイドルストップを実行したときの車両の様子を示すタイムチャートであ る。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
車両は動力源としてエンジン1を備える。エンジン1の出力回転は、トルクコンバータ2、第1ギヤ列3、変速機4、第2ギヤ列5、差動装置6を介して駆動輪7へと伝達される。第2ギヤ列5には駐車時に変速機4の出力軸を機械的に回転不能にロックするパーキング機構8が設けられている。
トルクコンバータ2は、ロックアップクラッチ2aを備える。ロックアップクラッチ2aが締結されると、トルクコンバータ2における滑りがなくなり、トルクコンバータ2の伝達効率を向上させることができる。
また、車両には、エンジン1の動力の一部を利用して駆動されるオイルポンプ10と、オイルポンプ10から供給される作動油の圧力を調圧して変速機4の各部位に供給する油圧制御回路11と、油圧制御回路11を制御するコントローラ12と、が設けられている。
変速機4は、バリエータ20と、バリエータ20に対して直列に設けられる副変速機構30と、を備えた無段変速機である。「直列に設けられる」とは、エンジン1から駆動輪7に至るまでの動力伝達経路において、バリエータ20と副変速機構30とが直列に設けられるという意味である。本実施形態では、副変速機構30がバリエータ20の出力側に設けられているが、副変速機構30は入力側に設けられていてもよい。
バリエータ20は、プライマリプーリ21と、セカンダリプーリ22と、プーリ21、22の間に掛け回されるベルト23とを備えた無段変速機構である。プーリ21、22は、それぞれ固定円錐板と、この固定円錐板に対してシーブ面を対向させた状態で配置され固定円錐板との間にV溝を形成する可動円錐板と、この可動円錐板の背面に設けられて可動円錐板を軸方向に変位させる油圧シリンダとを備える。
プーリ21、22に供給される油圧(プライマリ圧及びセカンダリ圧)を調整すると、プーリ21、22がベルト23を挟持する力が変化してバリエータ20のトルク容量(伝達可能な最大トルク)が変化し、また、V溝の幅が変化してベルト23と各プーリ21、22との接触半径が変化し、バリエータ20の変速比が無段階に変化する。
副変速機構30は前進2段・後進1段の変速機構である。副変速機構30は、2つの遊星歯車のキャリアを連結したラビニョウ型遊星歯車機構31と、ラビニョウ型遊星歯車機構31を構成する複数の回転要素に接続され、それらの連係状態を変更する複数の摩擦締結要素(Lowブレーキ32、Highクラッチ33、Revブレーキ34)とを備える。摩擦締結要素32〜34への供給油圧を調整し、摩擦締結要素32〜34の締結状態を変更することによって、副変速機構30の変速段が変更される。
具体的には、Lowブレーキ32を締結し、Highクラッチ33とRevブレーキ34を解放すれば副変速機構30の変速段は1速となる。Highクラッチ33を締結し、Lowブレーキ32とRevブレーキ34を解放すれば副変速機構30の変速段は1速よりも変速比が小さな2速となる。また、Revブレーキ34を締結し、Lowブレーキ32とHighクラッチ33を解放すれば副変速機構30の変速段は後進となる。
各変速段で締結される摩擦締結要素によって伝達することのできるトルクは、油圧制御回路11から摩擦締結要素32〜34に供給される油圧によって決定される。
コントローラ12は、エンジン1及び変速機4を制御する統合コントローラであり、図2に示すように、CPU121と、RAM・ROMからなる記憶装置122と、入力インターフェース123と、出力インターフェース124と、これらを相互に接続するバス125と、から構成される。
入力インターフェース123には、アクセルペダルの操作量を表すアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ41の出力信号、変速機4の入力回転速度(=プライマリプーリ21の回転速度)を検出する回転速度センサ42の出力信号、車速VSPを検出する車速センサ43の出力信号、変速機4の油温を検出する油温センサ44の出力信号、セレクトレバーの位置を検出するインヒビタスイッチ45の出力信号、ライン圧PLを検出する油圧センサ46の出力信号、ブレーキペダルが踏み込まれていることを検出するブレーキスイッチ47の出力信号等が入力される。
記憶装置122には、エンジン1の制御プログラム、変速機4の変速制御プログラム、この変速制御プログラムで用いる変速マップが格納されている。CPU121は、記憶装置122に格納されているプログラムを読み出して実行し、入力インターフェース123を介して入力される各種信号に対して各種演算処理を施して、燃料噴射信号、点火時期信号、スロットル開度信号、変速制御信号を生成し、生成した各種信号を出力インターフェース124を介してエンジン1及び油圧制御回路11に出力する。CPU121が演算処理で使用する各種値、その演算結果は記憶装置122に適宜格納される。
油圧制御回路11は、コントローラ12からの制御信号に基づき、複数の油圧制御ソレノイド弁を制御して油圧の供給経路を切り換えるとともにオイルポンプ10から供給された作動油の圧力を調圧して必要な油圧を生成し、これを変速機4の各部位に供給する。
油圧制御回路11は、図3に示すように、複数の油路、複数の油圧制御ソレノイド弁を備える。ライン圧油路11aにはオイルポンプ10が接続されており、オイルポンプ10から作動油が供給される。
また、ライン圧油路11aには、レギュレータ弁50が設けられる。レギュレータ弁50は、オイルポンプ10から供給された作動油の圧力を調圧してライン圧PLを生成する。ライン圧PLは、各プーリ21、22、摩擦締結要素32〜34等に供給される。
プライマリプーリ21には、ライン圧PLを元圧として油圧制御ソレノイド弁51によって調圧された油圧が供給される。同様に、セカンダリプーリ22には、油圧制御ソレノイド弁52によって調圧された油圧が供給され、摩擦締結要素32〜34には、油圧制御ソレノイド弁53によって調圧された油圧が供給される。
これにより、バリエータ20の変速、副変速機構30の変速段の変更、摩擦締結要素32〜34の容量制御が行われる。
レギュレータ弁50の下流側であるコンバータ圧油路11bには、トルクコンバータレギュレータ弁58で生成されたコンバータ圧PCが供給される。
コンバータ圧油路11bには、トルクコンバータ2のロックアップクラッチ2aにアプライ圧Pa及びレリーズ圧Prを供給するコントロール弁54と、アプライ圧Paとレリーズ圧Prとの差圧ΔPを制御するためのロックアップ圧Psをコントロール弁54に供給するロックアップソレノイド弁55が設けられる。ライン圧油路11aとコンバータ圧油路11bとは、オリフィス56を備えるバイパス路11cにより連通している。
ロックアップクラッチ2aは、レリーズ圧Prがアプライ圧Paよりも高い状態(差圧ΔPが負)になると解放され、アプライ圧Paがレリーズ圧Prよりも高い状態(差圧ΔPが正)になると締結される。締結時のロックアップクラッチ2aのクラッチ容量(締結力)は差圧ΔPに応じて決まり、差圧ΔPが大きいほどロックアップクラッチ2aのクラッチ容量は大きくなる。
ロックアップソレノイド弁55は、2方ソレノイドであって、非通電時にはコンバータ圧油路11bに接続されるドレン回路11dを解放して、作動油をリザーバ57に排出する。また、通電時にはドレン回路11dを遮断する方向に作動して、コンバータ圧PCを元圧としてロックアップ圧Psを生成し、これをコントロール弁54に供給する。
ロックアップソレノイド弁55の通電電流、すなわち駆動力を大きくしてロックアップ圧Psを高くすることで、アプライ圧Paがレリーズ圧Prよりも高い状態(差圧ΔPが正)にでき、ロックアップクラッチ2aを締結できる。なお、車両が停止する際は、ロックアップクラッチ2aが締結されているとエンジンストールしてしまうので、ロックアップソレノイド弁55は非作動とされる。
本実施形態の車両は上記のように構成され、コントローラ12は、所定のエンジン停止条件が成立した場合に、エンジン1への燃料供給を停止してエンジン1を自動停止(アイドルストップ)させる。これにより、停車中のエンジン1の燃料消費を抑え、エンジン1の燃費を向上させる。
エンジン停止条件は、例えば、以下の(a)〜(c)の条件:
(a)車両が停車中である(車速VSP=0)
(b)ブレーキペダルが踏み込まれている(ブレーキスイッチ47=ON)
(c)アクセルペダルが踏み込まれていない(アクセル開度APO=0)
が全て成立した場合に成立したと判断される。エンジン停止条件が成立すると、コントローラ12は、エンジン1への燃料供給を停止してアイドルストップを実行する。
アイドルストップが実行された場合は、別途定められたエンジン停止解除条件(ブレーキスイッチ47=OFF、アイドルストップ開始から所定時間経過等)が成立するまでアイドルストップが継続される。エンジン停止解除条件が成立すると、コントローラ12は、スタータモータ(図示せず)によりクランキングを行ってエンジン1を再始動させる。
ところで、アイドルストップ中は、エンジン1の動力で駆動されるオイルポンプ10も停止する。このため、摩擦締結要素32〜34に供給される作動油が変速機4内の油路や油圧制御回路11から抜け落ちてしまう。
この場合は、エンジン1を再始動したときに、変速機4内の油路等に作動油が充填されてライン圧PLが摩擦締結要素32〜34の締結圧になるまでは摩擦締結要素32〜34を締結できない。したがって、摩擦締結要素32〜34の締結に遅れが発生し、締結時にショックが発生したり、エンジン1が再始動してから車両が発進するまでのラグが長くなって運転者に違和感を与えたりする可能性がある。
特に、本実施形態では、上記のように、ライン圧油路11aとコンバータ圧油路11bとがバイパス路11cにより連通しており、また、車両が停止する際にロックアップソレノイド弁55を非作動としてドレン回路11dを解放するので、作動油が変速機4内の油路等から抜け落ち易くなっている。
そこで、コントローラ12は、アイドルストップ中に変速機4内の油路等から作動油が抜け落ちることを抑制するために、以下に説明する油圧保持制御を行う。以下、図4に示すフローチャートを参照しながらコントローラ12が行う油圧保持制御について説明する。
まず、ステップS1では、コントローラ12は、アイドルストップを開始してからのアイドルストップ時間(以下、「IS時間」という。)の計測を開始する。
ステップS2では、コントローラ12は、油圧センサ46により検出したライン圧PLが所定のON判定圧以下になったかを判断する。
ON判定圧は、ライン圧PLがON判定圧以下の状態において、ロックアップ圧Psを最大圧にするための最大圧指示を出力してロックアップソレノイド弁55を作動させた場合に、アプライ圧Paとレリーズ圧Prとの差圧ΔPが0MPa以下となるように設定される。
なお、アプライ圧Paとレリーズ圧Prとの差圧ΔPはライン圧PLに対してばらつきを持つので、ON判定圧は、差圧ΔPのライン圧PLに対するばらつきが最大の場合において、差圧ΔPが0MPa以下となるように設定される。
コントローラ12は、ライン圧PLがON判定圧以下になったと判断すると、処理をステップS3に移行する。また、コントローラ12は、ライン圧PLがON判定圧以下になっていないと判断すると、ステップS2の処理を繰り返し行う。
ステップS3では、コントローラ12は、ロックアップソレノイド弁55に第1油圧指示を出力し、処理をステップS4に移行する。第1油圧は、ロックアップ圧Psの最大圧よりも低い所定の油圧である。なお、第1油圧を指示するまでのロックアップソレノイド弁55への指示圧は最小圧であって、ロックアップソレノイド弁55は非通電、すなわち非作動の状態である。
ステップS4では、コントローラ12は、ステップS3でロックアップソレノイド弁55に第1油圧指示を出力してから所定の油圧保持時間が経過した後に、ロックアップ圧Psを第2油圧にするための最大電流指示をロックアップソレノイド弁55に出力する。本実施形態では、第2油圧はロックアップ圧Psの最大圧である。
ステップS5では、コントローラ12は、IS時間が所定の判定時間以上になったかを判断する。判定時間は、エンジン停止解除条件として設定されたIS時間よりも短い時間であって、例えば、エンジン停止解除条件よりも10sec短い時間である。したがって、例えば、エンジン停止解除条件が180secであれば、判定時間は170secとなる。
コントローラ12は、IS時間が判定時間以上になったと判断すると、処理をステップS6に移行する。また、コントローラ12は、IS時間が判定時間以上になっていないと判断すると、ステップS5の処理を繰り返し行う。
ステップS6では、コントローラ12は、ロックアップソレノイド弁55に最小圧指示を出力し、計測したIS時間がエンジン停止解除条件として設定されたIS時間になるとエンジン1を再始動する(END)。
なお、コントローラ12は、油圧保持制御の実行中にエンジン停止解除条件が成立すると、その時点で油圧保持制御を終了する。そして、ロックアップソレノイド弁55に最小圧指示を出力し、その後にエンジン1を再始動する。
このように、コントローラ12は、アイドルストップ中にライン圧PLがON判定圧以下になると、第1油圧指示及び第2油圧指示を出力してアイドルストップ開始以降に非作動となっているロックアップソレノイド弁55を作動させる。
上述したように、ロックアップソレノイド弁55は、作動時にはドレン回路11dを遮断するようになっている。このため、ロックアップソレノイド弁55を作動させることで、アイドルストップ中のドレン回路11dからの作動油の排出を抑制でき、ライン圧PLの低下を抑制できる。したがって、エンジン1を再始動したときに摩擦締結要素32〜34の締結に遅れが発生するようになるまでの時間を長くできる。
ここで、ライン圧PLがON判定圧以下になるまでロックアップソレノイド弁55に第1油圧指示を出力しない、つまり、ロックアップソレノイド弁55を作動させないのは、ライン圧PLの残圧によりロックアップクラッチ2aが締結されることを防止するためである。ロックアップクラッチ2aが締結された状態ではエンジン1を始動することができない。このため、エンジン1の停止中であってもロックアップクラッチ2aが締結されないようにし、エンジン停止解除条件が成立した場合にエンジン1を速やかに再始動できるようにしている。
また、コントローラ12は、ライン圧PLがON判定圧以下になると、まず、ロックアップ圧Psの最大圧よりも低い第1油圧を指示圧として出力してロックアップソレノイド弁55を作動させる。
これは、ライン圧PLの残圧の影響でロックアップクラッチ2aが締結されないように、ロックアップ圧Psの上昇をロックアップクラッチ2aが締結される直前の油圧で一旦停止させるためである。
そして、コントローラ12は、第1油圧指示を出力してから油圧保持時間が経過した後に、ロックアップ圧Psを最大圧である第2油圧にするためにロックアップソレノイド弁55に最大電流指示を出力する。これにより、ロックアップソレノイド弁55の駆動力が最大となり、ドレン回路11dからが遮断されて作動油の排出が抑制される。
油圧保持時間は、ライン圧PLの残圧によりロックアップクラッチ2aが締結されることがない時間とされる。ライン圧PLの残圧の影響がなくなるまでの時間は、作動油の粘度が低いほど、すなわち、変速機4の油路等から作動油が抜け落ち易いほど短くなる。作動油の粘度は温度によって変化することから、油圧保持時間は、油温に応じて変化させてもよい。
なお、ロックアップ圧Psを第1油圧とするための指示を油圧指示としているのは、ロックアップ圧Psの制御性を向上するためである。また、ロックアップ圧Psを第2油圧とするための指示を最大電流指示としているのは、ロックアップ圧Psを確実に最大圧にするためである。
このように、油圧指示と電流指示とを適宜使い分けることで、エンジン1を再始動するときに意図しないクラッチ容量が発生することを防止できる。
また、コントローラ12は、IS時間が判定時間以上になると、ロックアップソレノイド弁55に最小圧指示を出力し、その後にIS時間に基づくエンジン停止解除条件が成立するとエンジン1を再始動する。
これによれば、IS時間に基づくエンジン停止解除条件が成立する前にロックアップ圧Psを最小圧にできるので、エンジン1を再始動するときにロックアップクラッチ2aが締結されてクラッチ容量が発生することを防止でき、エンジンストールが発生することを防止できる。
続いて、図5に示すタイムチャートを参照してアイドルストップを実行したときの車両の様子について説明する。なお、図5に示すタイムチャートは、油圧保持制御の実行中にブレーキスイッチがOFFになった場合を示す。
まず、運転者がブレーキを操作(ブレーキスイッチ=ON)して車速VSPが低下すると、ロックアップソレノイド弁55への指示圧が最小圧となり、ロックアップクラッチ2aが解放される(時刻t1)。
また、車速VSPの低下とともにライン圧PL及びエンジン回転速度が低下し、エンジン1はアイドル回転速度となり、ライン圧PLはエンジン1の作動中における最小圧となる。
そして、車速VSP=0となってエンジン停止条件が成立すると、アイドルストップが実行される(時刻t2)。
アイドルストップが開始されてエンジン1が停止すると、ライン圧PLが徐々に低下してON判定圧になり(時刻t2→時刻t3)、ロックアップソレノイド弁55への指示圧が第1油圧になる(時刻t3)。
ロックアップソレノイド弁55への指示圧が第1油圧になってから油圧保持時間が経過すると、ロックアップソレノイド弁55への指示圧が第2油圧になる(時刻t4)。
その後、エンジン停止解除条件が成立(ブレーキスイッチ=OFF)すると、ロックアップソレノイド弁55の指示圧が最小圧となり、エンジンが再始動される(時刻t5)。
以上述べたように、本実施形態によれば、アイドルストップ中にライン圧PLが所定のON判定圧以下になると、アイドルストップの開始以降に非作動であるロックアップソレノイド弁55が、ドレン回路11dを遮断する方向に作動する。これによれば、ドレン回路11dからの作動油の排出を抑制でき、ライン圧PLの低下を抑制できる。したがって、アイドルストップ時間を長期化しつつ、エンジン1を再始動したときの摩擦締結要素32〜34の締結遅れを防止できる(請求項1、2、6に対応する効果)。
また、アイドルストップ中にロックアップソレノイド弁55を作動させる場合は、まずロックアップ圧Psが第1油圧となり、所定の油圧保持時間が経過した後に第2油圧となるように作動させる。これによれば、ロックアップ圧Psの上昇をロックアップクラッチ2aが締結される直前の油圧で一旦停止させるので、ライン圧PLの残圧の影響でロックアップクラッチ2aが締結されることを防止できる(請求項3に対応する効果)。
また、ロックアップ圧Psが第1油圧となるようにロックアップソレノイド弁55を作動させる場合は、油圧指示によりロックアップソレノイド弁55を作動させ、ロックアップ圧Psが第2油圧となるようにロックアップソレノイド弁55を作動させる場合は、電流指示によりロックアップソレノイド弁55を作動させる。このように、油圧指示と電流指示とを適宜使い分けることで、エンジン1を再始動するときに意図しないクラッチ容量が発生することを防止できる(請求項4に対応する効果)。
また、IS時間が所定の判定時間以上になると、ロックアップソレノイド弁55に最小圧指示を出力し、その後にエンジン1を再始動する。これによれば、IS時間に基づくエンジン停止解除条件が成立する前にロックアップ圧Psを最小圧にできるので、エンジン1を再始動するときにロックアップクラッチ2aが締結されてクラッチ容量が発生することを防止でき、エンジンストールが発生することを防止できる(請求項5に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、変速機4が副変速機構30を備えているが、副変速機構30を備えていなくともよい。この場合は、油圧により締結されてエンジン1の駆動力を駆動輪7に伝達する摩擦締結要素を有する前後進切換機構を設けて、車両の前後進を切り換えるようにすればよい。
また、上記実施形態では、ロックアップソレノイド弁55を作動させることで、変速機4の油路等からの作動油の抜け落ちを抑制しているが、アイドルストップ開始以降に非作動であって、作動させることでドレン回路からの作動油の抜け落ちを抑制できるのであれば、他の油圧制御ソレノイド弁を作動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、変速機4を無段変速機としているが、変速機4は、有段変速機であってもよい。
1 エンジン
2 トルクコンバータ
4 変速機(自動変速機)
7 駆動輪
10 オイルポンプ
11a ライン圧油路
11d ドレン回路(排出経路)
12 コントローラ(制御装置)
46 油圧センサ(油圧検出手段)
55 ロックアップソレノイド弁(油圧制御ソレノイド弁)
57 リザーバ

Claims (6)

  1. エンジンと、前記エンジンの回転を変速して駆動輪に伝達する自動変速機と、を備え、エンジン停止条件が成立すると前記エンジンを停止させ、エンジン停止解除条件が成立すると前記エンジンを再始動させるアイドルストップ車両の制御装置であって、
    前記自動変速機は、
    前記エンジンの動力により駆動されるオイルポンプと、
    前記オイルポンプから供給される作動油の圧力を調圧して生成されたライン圧が供給されるライン圧油路と、
    前記ライン圧油路からリザーバに前記作動油を排出する排出経路に設けられた複数の油圧制御ソレノイド弁と、
    前記ライン圧を検出する油圧検出手段と、
    を備え、
    前記制御装置は、アイドルストップ中に前記油圧検出手段により検出した前記ライン圧が所定の判定圧以下になると、前記複数の油圧制御ソレノイド弁のうち前記アイドルストップの開始以降に非作動の前記油圧制御ソレノイド弁を、前記排出経路を遮断する方向に作動させる、
    ことを特徴とするアイドルストップ車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載のアイドルストップ車両の制御装置であって、
    前記アイドルストップの開始以降に非作動の前記油圧制御ソレノイド弁は、トルクコンバータのロックアップ圧を制御するロックアップソレノイド弁である、
    ことを特徴とするアイドルストップ車両の制御装置。
  3. 請求項2に記載アイドルストップ車両の制御装置であって、
    前記アイドルストップ中に前記ロックアップソレノイド弁を作動させる場合は、前記ロックアップ圧が第1油圧となり、所定の保持時間経過後に前記ロックアップ圧が前記第1油圧よりも高い第2油圧となるように作動させる、
    ことを特徴とするアイドルストップ車両の制御装置。
  4. 請求項3に記載のアイドルストップ車両の制御装置であって、
    前記ロックアップ圧が前記第1油圧となるように前記ロックアップソレノイド弁を作動させる場合は、油圧指示により前記ロックアップソレノイド弁を作動させ、
    前記ロックアップ圧が前記第2油圧となるように前記ロックアップソレノイド弁を作動させる場合は、電流指示により前記ロックアップソレノイド弁を作動させる、
    ことを特徴とするアイドルストップ車両の制御装置。
  5. 請求項2から4のいずれかに記載のアイドルストップ車両の制御装置であって、
    前記アイドルストップ中に前記ロックアップソレノイド弁を作動させ、かつ、前記アイドルストップが所定の判定時間以上継続した場合は、前記ロックアップソレノイド弁を非作動にしてから前記エンジンを再始動する、
    ことを特徴とするアイドルストップ車両の制御装置。
  6. エンジンと、前記エンジンの動力により駆動されるオイルポンプと前記オイルポンプから供給される作動油の圧力を調圧して生成されたライン圧が供給されるライン圧油路と前記ライン圧油路からリザーバに前記作動油を排出する排出経路に設けられた複数の油圧制御ソレノイド弁と前記ライン圧を検出する油圧検出手段とを備えて前記エンジンの回転を変速して駆動輪に伝達する自動変速機と、を備え、エンジン停止条件が成立すると前記エンジンを停止させ、エンジン停止解除条件が成立すると前記エンジンを再始動させるアイドルストップ車両の制御方法であって、
    アイドルストップ中に前記油圧検出手段により検出した前記ライン圧が所定の判定圧以下になると、前記複数の油圧制御ソレノイド弁のうち前記アイドルストップの開始以降に非作動の前記油圧制御ソレノイド弁を、前記排出経路を遮断する方向に作動させる、
    ことを特徴とするアイドルストップ車両の制御方法。
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