JP2016129564A - 電気掃除機 - Google Patents

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健児 柳沢
Kenji Yanagisawa
健児 柳沢
直樹 山岸
Naoki Yamagishi
直樹 山岸
光宏 岡▲崎▼
Mitsuhiro Okazaki
光宏 岡▲崎▼
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【課題】取り回しがしやすい充電式の電気掃除機を提供する。【解決手段】電気掃除機2は、吸引風を発生させるファンモーター4と、ファンモーター4を駆動する電力を供給する蓄電池5と、ファンモーター4及び蓄電池5を収納する本体ケース9と、吸引した空気及び塵埃を移送するダクト部6と、ダクト部6の下流側で空気及び塵埃を分離する塵埃分離部7と、ダクト部6の長手方向に直線的に延びるハンドル部8と、被清掃面より塵埃を吸引する吸口体2bと、吸口体2bとダクト部6とを接続するパイプ2cと、を備え、ダクト部6の長手方向についての位置に関して、蓄電池5の位置とハンドル部8の位置とが重なる部分を有するか、または、蓄電池5の位置がハンドル部8の位置に比べてダクト部6の先端から遠い位置であるものである。【選択図】図1

Description

本発明は、電気掃除機に関する。
蓄電池で動くコードレスのスティック型電気掃除機(以下、「コードレススティッククリーナー」と称する)が広く用いられている。下記特許文献1に開示された従来のコードレススティッククリーナーは、重量物であるファンモーター及び蓄電池がハンドル部から遠い位置(吸口体に近い位置)に配置されている。
特開2006−95210号公報
特許文献1のコードレススティッククリーナーは、重心の位置が、吸口体に近く、ハンドル部から遠い。このため、ハンドル部を支点として先端の吸口体を被清掃面から回転するように持ち上げるとき、ハンドル部を握る手に強い力を込める必要があり、取り回しがしにくい。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、取り回しがしやすい充電式の電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明に係る電気掃除機は、吸引風を発生させるファンモーターと、ファンモーターを駆動する電力を供給する蓄電池と、ファンモーター及び蓄電池を収納する本体ケースと、吸引した空気及び塵埃を移送するダクト部と、ダクト部の下流側で空気及び塵埃を分離する塵埃分離部と、ダクト部の長手方向に直線的に延びるハンドル部と、被清掃面より塵埃を吸引する吸口体と、吸口体とダクト部とを接続するパイプと、を備える電気掃除機であって、ダクト部の長手方向についての位置に関して、蓄電池の位置とハンドル部の位置とが重なる部分を有するか、または、蓄電池の位置がハンドル部の位置に比べてダクト部の先端から遠い位置であるものである。
本発明の電気掃除機によれば、ダクト部の長手方向についての位置に関して、蓄電池の位置とハンドル部の位置とが重なる部分を有するか、または、蓄電池の位置がハンドル部の位置に比べてダクト部の先端から遠い位置にすることで、被清掃面から吸口体を持ち上げる動作が容易になり、取り回しがしやすい。
本発明の実施の形態1の電気掃除機を示す斜視図である。 図1に示す電気掃除機の掃除機本体の断面側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の電気掃除機を示す斜視図である。図2は、図1に示す電気掃除機の掃除機本体の断面側面図である。図1に示すように、本実施の形態1の電気掃除機2は、掃除機本体2aと、被清掃面(床、絨毯、畳等)より塵埃を吸引する吸口体2bと、掃除機本体2aと吸口体2bとを接続するパイプ2c(延長管)とを備える。電気掃除機2は、充電式(コードレス)のスティック型の電気掃除機である。掃除機本体2aは、吸引風を発生させるファンモーター4と、ファンモーター4を駆動する電力を供給する蓄電池5と、吸引した空気及び塵埃を移送するダクト部6と、ダクト部6の下流側で空気及び塵埃を分離する塵埃分離部7と、手で持つためのハンドル部8と、ファンモーター4及び蓄電池5を覆う本体ケース9とを備える。ファンモーター4及び蓄電池5は、本体ケース9の内部に収納され、外観からは見えない。ダクト部6の形状は、直線的に延びる筒状である。吸口体2bには、回転する回転ブラシ(図示省略)が備えられている。パイプ2cの形状は、直線的に延びる筒状である。パイプ2cは、掃除機本体2aのダクト部6の先端部と、吸口体2bとを接続する。パイプ2cは、ダクト部6の先端部に、着脱可能に連結される。パイプ2cをダクト部6に連結した状態で、パイプ2c及びダクト部6は、一直線上に並ぶ。電気掃除機2は、吸口体2bとパイプ2cとの間に、関節部2dを有する。関節部2dにより、パイプ2cに対する吸口体2bの傾斜角度及び回転位置が可変になる。
以下の説明では、ダクト部6の先端側を掃除機本体2aの前として定義する。ダクト部6の先端側と反対側(基端側)を掃除機本体2aの後ろとして定義する。ファンモーター4、蓄電池5及び塵埃分離部7を含む部分を掃除機本体2aの主要部分として定義する。また、吸口体2b側を電気掃除機2の前として定義し、その反対側を電気掃除機2の後ろとして定義する。ダクト部6は、掃除機本体2aの主要部分の前端の位置よりも前方へ突出するダクト突出部分6aを有する。パイプ2cをダクト部6から取り外し、掃除機本体2aのみで使用することもできる。すなわち、ダクト突出部分6aの先端を被清掃面に近づけ、空気及び塵埃をダクト突出部分6aの先端から直接吸引することもできる。ダクト突出部分6aの先端に、例えば毛ブラシ(図示省略)のような吸口を取り付けて使用することもできる。
掃除機本体2aの主要部分の外形は、円柱状である。塵埃分離部7の外形と、本体ケース9の外形とにより、掃除機本体2aの主要部分の外形が形成される。塵埃分離部7の外形は、円柱状である。本体ケース9の外形は、円柱状である。塵埃分離部7の外形が呈する円柱状の直径と、本体ケース9の外形が呈する円柱状の直径とは、ほぼ等しい。以下の説明では、中心軸または長手方向に垂直な断面を「横断面」と称する。塵埃分離部7の横断面の外形と、本体ケース9の横断面の外形とは、大部分においてほぼ等しい形状(円形)である。塵埃分離部7の中心軸及び本体ケース9の中心軸は、ダクト部6の長手方向に対し平行である。塵埃分離部7の外形の中心軸と、本体ケース9の外形の中心軸とが一直線上になる。これにより、掃除機本体2aの主要部分の太さをなるべく細くすることが可能となり、意匠性を向上できる。本体ケース9は、塵埃と分離された後の清浄な空気を掃除機本体2aの外部へ排出する排気口9a、及びダクト部6により移送された空気及び塵埃を塵埃分離部7へ導入する導入口9bを有する。排気口9aは、本体ケース9の外周面に形成される。排気口9aは、ファンモーター4が収納された部分の本体ケース9の周方向に沿って、帯状に配置される。排気口9aは、蓄電池5が収納された部分の前側に形成される。
ハンドル部8は、手で握ることのできる部分である。ハンドル部8の外形は、柱状である。ハンドル部8は、掃除機本体2aの後部にある。ハンドル部8は、ダクト部6の長手方向に直線的に延びる。ハンドル部8は、ダクト部6を後方へ延長した仮想の延長線上に配置される。ハンドル部8は、ダクト部6と一直線上に並ぶ。これにより、意匠性を向上できる。
掃除機本体2aは、充電スタンド(図示省略)により保持される被保持部10を有する。被保持部10には、充電端子10aが設けられる。充電端子10aは、充電スタンド側の充電端子に接触する。充電端子10aから、掃除機本体2a内に配設されるリード線(図示省略)を介して、蓄電池5へ給電可能である。被保持部10は、掃除機本体2aのダクト部6側に位置する。被保持部10は、ダクト部6の外周面から突出するように配置される。被保持部10は、掃除機本体2aの主要部分の前側に位置する。
掃除機本体2aは、テーパー状の外形のテーパー形状部7aを有する。テーパー形状部7aは、掃除機本体2aの主要部分の前部に形成される。テーパー形状部7aの外径は、掃除機本体2aの前方へ向かって漸減する。テーパー形状部7aは、塵埃分離部7の一部として形成される。
図2に示すように、塵埃分離部7は、吸引された空気及び塵埃を旋回させることで塵埃を分離する旋回室を有するサイクロン式のものである。ダクト部6の下流側は、塵埃分離部7の旋回室に連通する。サイクロン式の塵埃分離部7は、機能上の必要性から、その外形が円柱状になる。掃除機本体2aの本体ケース9の外形を、塵埃分離部7の外形に合わせた円柱状としたことで、優れた意匠性が得られる。ファンモーター4の回転軸は、本体ケース9の中心軸に一致する。一般に、ファンモーター4の外形は、回転体形状になる。回転体形状のファンモーター4を収納する本体ケース9の外形を円柱状にすることで、本体ケース9内にデッドスペースが形成されることを抑制でき、本体ケース9の太さを細くできる。本発明において、塵埃分離部7は、サイクロン式に限らず、紙パック式のものなどでも良い。
掃除機本体2aの前から後ろに向かって(ダクト部6の先端側から基端側に向かって)、塵埃分離部7、ファンモーター4、及び蓄電池5がこの順に並んで配置される。このような配置により、以下の効果が得られる。掃除機本体2aの前部に塵埃分離部7があるので、ダクト部6から塵埃分離部7への風路を短距離かつ単純に構成できる。塵埃分離部7とファンモーター4とが隣接することで、ファンモーター4が発生する吸引風を塵埃分離部7に直接作用させることができる。これらのことから、吸引風の風路を短距離かつ単純に構成できるので、掃除機本体2aの主要部分の太さをなるべく細くすることが可能となる。また、ダクト部6の長手方向に平行な方向から見たときに、塵埃分離部7の投影領域にファンモーター4及び蓄電池5が収まる。このことで、掃除機本体2aの主要部分の太さをなるべく細くすることが可能となる。
ダクト部6の長手方向についての位置に関して、蓄電池5の占める位置PBと、ハンドル部8の占める位置PHとが重なる部分を有する。ハンドル部8と、重量物である蓄電池5との位置関係をこのようにすることで、電気掃除機2の重心の位置を後方寄りにできる。電気掃除機2の重心の位置を後方寄りにすることで、被清掃面から吸口体2bを持ち上げるときにハンドル部8に加えなければならない力を軽減できる。よって、電気掃除機2の取り回しがしやすい。
本実施の形態1では、ダクト部6の長手方向についての位置に関して、蓄電池5の位置PBの全体が、ハンドル部8の位置PHに包含される。本発明では、ダクト部6の長手方向についての位置に関して、蓄電池5の位置PBの少なくとも一部が、ハンドル部8の位置PHと重なればよい。あるいは、ダクト部6の長手方向についての位置に関して、蓄電池5の位置PBがハンドル部8の位置PHに比べてダクト部6の先端から遠い位置になるようにしても良い。蓄電池5の位置PBがハンドル部8の位置PHに比べてダクト部6の先端から遠い位置になる場合には、ダクト部6の長手方向についての位置に関して、蓄電池5の位置PBがハンドル部8の位置PHに重ならなくても良い。以上のような構成の場合にも、電気掃除機2の重心の位置を後方寄りにでき、上述した効果と同様の効果が得られる。
ハンドル部8は、ダクト部6の長手方向に直線的に延びる形状を有する。ダクト部6を床等の被清掃面に対して傾斜させて電気掃除機2を使用するとき(図1のような姿勢で使用するとき)、ハンドル部8もダクト部6と同方向に傾斜する。このとき、ハンドル部8を持つ手は、手首が小指側に曲がった状態になる。被清掃面から吸口体2bを持ち上げるときには、小指側に曲がった手首を元に戻す動作をすることで、吸口体2bを容易に持ち上げることができる。仮に、ハンドル部8の長手方向がダクト部6の長手方向に対して垂直方向または垂直に近い方向だった場合には、ダクト部6を床等の被清掃面に対して傾斜させて電気掃除機2を使用するとき、手首がほとんど曲がっていない状態になる。この状態で、被清掃面から吸口体2bを持ち上げるには、手首を親指側に曲げる動作が必要になる。手首は、その構造上、小指側に曲げられる角度に比べて、親指側に曲げられる角度が小さい。このようなことから、ハンドル部8の長手方向がダクト部6の長手方向に対して垂直方向または垂直に近い方向だったと仮定すると、手首を使って被清掃面から吸口体2bを持ち上げる動作がしづらい。
ダクト部6を床等の被清掃面に対し傾斜させて電気掃除機2または掃除機本体2aを使用する状態を側面から見たときに、ダクト部6の中心軸またはその延長線と、床等の被清掃面とが形成する鋭角の範囲に、ファンモーター4及び塵埃分離部7が存在する。要するに、電気掃除機2または掃除機本体2aを通常に使用する姿勢のときに、ファンモーター4及び塵埃分離部7は、ダクト部6の中心軸またはその延長線の下側に位置する。このような構成により、以下の効果がある。ファンモーター4及び塵埃分離部7の位置は、使用者が被清掃面を目視する視線の邪魔になりにくい。使用者が被清掃面を見やすく、清掃作業がしやすい。特に、パイプ2cをダクト部6から取り外し、ダクト突出部分6aの先端を被清掃面に近づけて使用するときでも、使用者が被清掃面を見やすく、清掃作業がしやすい。
本実施の形態1では、掃除機本体2aの主要部分(塵埃分離部7及び本体ケース9)の外形を円柱状としたが、これらの外形を円柱状以外の柱状(例えば、三角柱状、四角柱状、五角柱状、六角柱状、八角柱状などの多角柱状または正多角柱状など)にしても良いし、柱状以外の形状にしても良い。
2 電気掃除機、2a 掃除機本体、2b 吸口体、2c パイプ、2d 関節部、4 ファンモーター、5 蓄電池、6 ダクト部、6a ダクト突出部分、7 塵埃分離部、7a テーパー形状部、8 ハンドル部、9 本体ケース、9a 排気口、9b 導入口、10 被保持部、10a 充電端子

Claims (6)

  1. 吸引風を発生させるファンモーターと、
    前記ファンモーターを駆動する電力を供給する蓄電池と、
    前記ファンモーター及び前記蓄電池を収納する本体ケースと、
    吸引した空気及び塵埃を移送するダクト部と、
    前記ダクト部の下流側で空気及び塵埃を分離する塵埃分離部と、
    前記ダクト部の長手方向に直線的に延びるハンドル部と、
    被清掃面より塵埃を吸引する吸口体と、
    前記吸口体と前記ダクト部とを接続するパイプと、
    を備える電気掃除機であって、
    前記ダクト部の長手方向についての位置に関して、前記蓄電池の位置と前記ハンドル部の位置とが重なる部分を有するか、または、前記蓄電池の位置が前記ハンドル部の位置に比べて前記ダクト部の先端から遠い位置である電気掃除機。
  2. 前記ダクト部を被清掃面に対し傾斜させて前記電気掃除機を使用する状態を側面から見たときに、前記ダクト部の中心軸またはその延長線と前記被清掃面とが形成する鋭角の範囲に前記ファンモーター及び前記塵埃分離部が存在する請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記ダクト部の先端側から基端側に向かって、前記塵埃分離部、前記ファンモーター、及び前記蓄電池がこの順に並んで配置され、
    前記ダクト部の長手方向に平行な方向から見たときに、前記塵埃分離部の投影領域に前記ファンモーター及び前記蓄電池が収まる前記請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 前記ダクト部及び前記ハンドル部が一直線上に配置される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電気掃除機。
  5. 前記本体ケースの外形が柱状であり、
    前記本体ケースの外形の中心軸は、前記ダクト部の長手方向に対し平行である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電気掃除機。
  6. 前記塵埃分離部は、空気及び塵埃を旋回させることで塵埃を分離するサイクロン式のものであり、
    前記塵埃分離部の外形の中心軸と、前記本体ケースの外形の中心軸とが一直線上になる請求項5に記載の電気掃除機。
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